JPH11199422A - 粉体を含有する皮脂の吸収に有効な水性化粧料 - Google Patents

粉体を含有する皮脂の吸収に有効な水性化粧料

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JPH11199422A
JPH11199422A JP10018249A JP1824998A JPH11199422A JP H11199422 A JPH11199422 A JP H11199422A JP 10018249 A JP10018249 A JP 10018249A JP 1824998 A JP1824998 A JP 1824998A JP H11199422 A JPH11199422 A JP H11199422A
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Yasuhiro Yamada
康博 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮脂吸収性粉体が均一且つ安定に分散された
低粘度の水性化粧料であって、滑らかでさっぱりした使
用感を有し、皮膚に塗布した際に皮脂吸収作用の向上が
認められる水性化粧料を提供する。 【解決手段】 平均粒子径が30〜150nmで、粒径
分布幅が120nmの範囲内である親水性粉体を低粘度
の水性化粧料に分散する。粘度が1,000cps以下
の水性化粧料においても、非常に安定且つ良好な粉体分
散が得られる。この水性化粧料を皮膚に塗布すると、前
記親水性粉体が皮膚上で凝集することにより、皮脂吸収
性の向上が見られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮脂吸収性に優
れ、且つ滑らかでさっぱりした使用感を有する水性化粧
料に関する。さらに詳しくは、平均粒子径が30〜15
0nmで、粒径分布幅が120nmの範囲内である親水
性粉体を分散して成り、皮膚に塗布した際に前記親水性
粉体が皮膚上で凝集することにより、皮脂吸収性を発揮
し得る水性化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚上に分泌される皮脂の制御は、尋常
性ざ瘡の治療,改善、化粧持続性の向上等において重要
である。従来より、皮脂の分泌抑制の目的には、エスト
ラジオール,エストロン,エチニルエストラジオール等
の卵胞ホルモンや、ビタミンB6等の抗脂漏剤が用いら
れてきた。また皮脂を吸収,除去する作用を有する粉体
が、皮膚化粧料,メイクアップ化粧料,皮膚洗浄料等に
おいて使用されている。かかる皮脂吸収性粉体として
は、ケイ酸マグネシウムアルミニウム,ケイ酸マグネシ
ウム・ナトリウム等の水膨潤性粘土鉱物(特公平4−1
4642)、植物質粉末(特公平4−35443)、酢
酸ビニル,N-ビニルピロリドン,2,4-ジアミノ-6-フェ
ニル-1,3,5-トリアジン,メタクリル酸エステル,アク
リル酸エステル等の球状多孔性樹脂粉体(特公平4−5
1522)、ヒドロキシアパタイト被覆無機球状粉体
(特公平6−92288)、カオリン,マイカ,タル
ク,結晶セルロース,炭酸カルシウム等の多孔性粉体
(特開平8−208430)、麦飯石粉末(特開平9−
267528)等が挙げられる。
【0003】上記に示した皮脂分泌抑制剤や抗脂漏剤に
は強い生理作用を有するものが多く、副作用が懸念され
ることから化粧料には多量を配合できないものも多く含
まれる。また、皮脂吸収性粉体を含有する化粧料は、ペ
ースト状,クリーム状,ゲル状の形態で提供されること
が多い。一方、カーマインローションのような、粉体を
含有する水性化粧料は、さっぱりした使用感と、粉体に
よる皮脂吸着作用により化粧崩れを防ぐことから、特に
夏期において好ましく使用される。しかしながら、経時
的な沈降や凝集、或いは浮遊等により、粉体を低粘度の
水性化粧料中に長期間均一に分散しておくことができな
いため、これらは通常二層式の化粧水として提供され、
使用に際し振とう操作により、粉体を分散させる必要が
あった。従って、低粘度でありながら皮脂吸収性粉体が
均一且つ安定に分散された水性化粧料は、いまだ提供さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、皮脂吸収性粉体が均一且つ安定に分散された低粘度
の水性化粧料であって、滑らかでさっぱりした使用感を
有し、皮膚に塗布した際に皮脂吸収作用の向上が認めら
れる水性化粧料を提供することを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するべ
く種々検討を行ったところ、本発明者は特定の粒子径と
粒径分布幅を有する親水性粉体を使用すると、低粘度の
水性化粧料中において均一な分散状態が安定に維持さ
れ、皮膚に塗布した際には滑らかでさっぱりした使用感
を有し、皮膚上で前記粉体が凝集して二次的な粒子が形
成されて、優れた皮脂吸収性を示すことを見いだした。
【0006】すなわち本発明は、平均粒子径が30〜1
50nmで、粒径分布幅が120nmの範囲内である親
水性粉体を、低粘度の水性化粧料に分散して成り、皮膚
に塗布した際に前記親水性粉体が皮膚上で凝集すること
により、皮脂吸収作用を発揮するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、水性化粧料に分
散させる親水性粉体としては、マイカ,タルク,カオリ
ン,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,無水ケイ酸等
の体質顔料、ベンガラ,黄酸化鉄,黒酸化鉄,群青,紺
青,カーボンブラック等の着色顔料、二酸化チタン,酸
化亜鉛等の白色顔料、雲母チタン等の真珠光沢顔料など
が挙げられる。また、ポリエチレン末,ポリメタクリル
酸メチル,ナイロンパウダー等の疎水性を示す高分子粉
体等も、親水化処理を行うことにより用いることができ
る。親水化処理は、陰イオン性界面活性剤や非イオン性
界面活性剤により処理することなどにより行うことがで
きる。
【0008】上記親水性粉体の平均粒子径としては、3
0〜150nmの範囲とする。この範囲より粒子径が小
さいと、単分散が困難で粉体の凝集が生じてしまい、安
定な分散状態が得られない。一方前記範囲より粒子径が
大きくなると、粉体の沈降が生じてしまう。また粒径分
布幅は120nm以内であることが均一な分散を得るた
めに必要である。
【0009】また上記親水性粉体の水性化粧料中におけ
る配合量としては、多くても5重量%程度とすることが
適切であり、0.5〜3.0重量%の範囲とするのが好
ましい。多量を配合すると、特に電解質を含む化粧料中
では粉体の凝集が生じやすく、また粉体含量が多過ぎる
と、皮膚に塗布する際に違和感を生じたり、化粧料の伸
びが重くなったり、塗布面に厚ぼったい感じ或いは白浮
きといった不自然な外観を与えることがあるからであ
る。
【0010】本発明において親水性粉体を分散させる水
性化粧料は、べたつきのないさっぱりした使用感を得る
ため、低粘度の化粧水とする。また、水中油型エマルシ
ョンの粉体分散液とすることも可能である。すなわち本
発明により、粘度が1,000cps以下の水性化粧料
においても、粉体を安定に分散させることが可能となっ
たのである。本発明に係る水性化粧料は、柔軟性化粧
水,収斂化粧水,洗浄化粧水及び乳液等として提供でき
る。
【0011】本発明における水性化粧料には、エタノー
ル,イソプロパノール等の低級アルコール、プロピレン
グリコール,ジプロピレングリコール,1,3-ブチレング
リコール,グリセリン等の多価アルコール、グルコー
ス,ソルビトール,マルチトール等の糖及び糖アルコー
ル、ヒアルロン酸,コンドロイチン硫酸,デルマタン硫
酸等のムコ多糖類、グリシン,アラニン,ピロリドンカ
ルボン酸等のアミノ酸類、ペプチド、可溶性コラーゲン
等のタンパク質、塩化ナトリウム,塩化カルシウム,塩
化マグネシウム等の無機塩類、乳酸,クエン酸等の有機
酸類、アルギン酸塩,セルロース誘導体,クインスシー
ドガム,ペクチン,プルラン,キサンタンガム,ビーガ
ム,カルボキシビニルポリマー,アクリル酸系ポリマー
等の増粘剤、色素類、エチレンジアミン四酢酸塩等の金
属イオン封鎖剤、水溶性紫外線吸収剤、スルホ石炭酸亜
鉛,タンニン酸等の収斂剤、ビタミンB1,ビタミン
2,ビタミンC,パントテン酸誘導体等の水溶性ビタ
ミン類、動植物抽出物、グリチルリチン酸誘導体,アラ
ントイン誘導体等の抗炎症剤などの水溶性成分や、抗菌
剤、殺菌剤、香料等を含有させることができる。これら
水溶性成分の配合量は、水性化粧料全重量の1/3以下
とすべきであり、さらに1/10以下とすることが好ま
しい。
【0012】また、水溶性成分として電解質を含有させ
る場合には、親水性粉体の凝集を防ぐため、一価イオン
であれば50mM以下、多価イオンであれば5mM以下
の濃度とすべきである。
【0013】さらに、本発明における水性化粧料には、
水中油型エマルションとして分散可能な程度の油分を含
有させることができる。かかる油分としては、動植物
油,エステル油,高級アルコール,高級脂肪酸,シリコ
ーン油等を用いることができる。またビタミンA,ビタ
ミンE等の脂溶性ビタミン類、油溶性紫外線吸収剤等の
油溶性成分をも含有させることができる。
【0014】上記の水中油型エマルションの形成や、親
水性粉体及び他の含有成分の分散安定化のため、界面活
性剤を含有させることができる。界面活性剤としては、
電荷を持たない非イオン性界面活性剤が好ましい。ま
た、両性界面活性剤を使用することもできるが、両性界
面活性剤としては、ホスファチジルコリン,ホスファチ
ジルエタノールアミン等のリン脂質が好ましく使用でき
る。
【0015】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0016】 [実施例1] 柔軟化粧水 (1)グリセリン 5.0(重量%) (2)ヒドロキシエチルセルロース 0.2 (3)乳酸ナトリウム 0.1 (4)エタノール 3.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (6)香料 0.1 (7)無水ケイ酸(平均粒子径60nm,粒径分布幅 1.0 65nm) (8)精製水 90.5 製法:(5),(6)を(4)に溶解し、(1)〜(3)とともに(8)に
添加して均一に混合,溶解し、次いで(7)を添加し、均
一に分散する。
【0017】 [実施例2] マイクロエマルション化粧水 (1)1,3-ブチレングリコール 3.0(重量%) (2)グリセリン 2.5 (3)ホホバ油 0.5 (4)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.5 モノステアリン酸エステル (5)ポリオキシエチレン(5E.O.)オレイルエーテル 0.3 (6)エタノール 5.0 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)香料 0.1 (9)タルク(平均粒子径100nm,粒径分布幅 1.5 112nm) (10)精製水 85.5 製法:(1),(2)を(10)に加えて溶解する。一方、(6)に
(3)〜(5)及び(7),(8)を添加し、溶解する。このエタノ
ール相を前記水相に加えてマイクロエマルションを調製
し、(9)を添加して均一に混合,分散する。
【0018】 [実施例3] 収斂化粧水 (1)ジプロピレングリコール 1.0(重量%) (2)ソルビトール 1.0 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)オレイルエーテル 1.0 (4)クエン酸 0.1 (5)エタノール 6.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)香料 0.1 (8)酸化亜鉛(平均粒子径50nm,粒径分布幅 3.0 75nm) (9)精製水 87.7 製法:(6),(7)を(5)に溶解し、(1)〜(4)とともに(9)に
添加して均一に混合,溶解し、次いで(8)を添加し、均
一に分散する。
【0019】 [実施例4] 洗浄化粧水 (1)ジプロピレングリコール 5.0(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 5.0 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.0 モノラウリン酸エステル (4)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン 1.5 ブロック共重合体 (5)エタノール 10.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)香料 0.1 (8)ベンガラ(平均粒子径115nm,粒径分布幅 0.5 100nm) (9)黄酸化鉄(平均粒子径105nm,粒径分布幅 0.5 80nm) (10)精製水 76.3 製法:(1),(2)を(10)に加えて溶解する。一方、(5)に
(3),(4)及び(6),(7)を添加し、溶解する。このエタノ
ール相を前記水相に加えて可溶化し、(8),(9)を添加し
て均一に混合,分散する。
【0020】 [実施例5] カーマインローション (1)エタノール 15.00(重量%) (2)グリセリン 2.00 (3)1,3-ブチレングリコール 2.00 (4)カンファー 0.20 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (6)香料 0.10 (7)ベンガラ(平均粒子径95nm,粒径分布幅 0.15 75nm) (8)酸化亜鉛(平均粒子径35nm,粒径分布幅 0.50 20nm) (9)カオリン(平均粒子径110nm,粒径分布幅 2.00 90nm) (10)精製水 77.95 製法:(1)〜(3)を混合,均一化し、これに(4)〜(6)を添
加溶解する。次いで、(10)に(7)〜(9)及び前記エタノー
ル,保湿剤混合相を加えて攪拌する。
【0021】 [実施例6] 水中油型乳液 (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)ポリオキシエチレン(30E.O.)硬化ヒマシ油 4.0 (3)ホスファチジルコリン 0.2 (4)ベヘニルアルコール 0.2 (5)グリセリン 5.0 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)香料 0.1 (8)無水ケイ酸(平均粒子径80nm,粒径分布幅 2.0 40nm) (9)精製水 83.4 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,加熱均一化し、75
℃とする。一方、(5),(6)及び(9)の水相成分を混合,
加熱溶解して75℃とする。この水相に前記油相を添加
して乳化し、冷却後50℃にて(7),(8)を添加,混合
し、溶解又は分散する。
【0022】上記の各実施例について、粉体の分散安定
性、皮脂吸収効果、使用感及び化粧持ちの評価を行っ
た。その際、実施例1において(7)の無水ケイ酸を、平
均粒子径が200nm,粒径分布幅140nmと、本発
明において使用する粉体より大きい平均粒子径と粒径分
布幅を有する無水ケイ酸に代替したものを比較例1、平
均粒子径20nm,粒径分布幅30nmと、本発明で使
用する粉体より平均粒子径が小さくなるように造粒した
無水ケイ酸に代替したものを比較例2とし、次に示す処
方により作成した比較例3〜比較例5とともに同時に評
価を行った。
【0023】 [比較例3] 粉体含有ゲル(高粘度のゲルに粉体を分散させた系) (1)ジプロピレングリコール 10.0(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.5 (3)水酸化カリウム 0.1 (4)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (5)香料 0.1 (6)無水ケイ酸(平均粒子径60nm,粒径分布幅 1.0 65nm) (7)精製水 88.2 製法:(7)に(2)を均一に溶解させた後、(1)に(4),(5)
を溶解して添加し、次いで(3)を加えて増粘させ、(6)を
添加して均一に分散する。
【0024】 [比較例4] 粉体含有乳液(陰イオン性界面活性剤を用いた系) (1)ステアリン酸 2.0(重量%) (2)セタノール 1.5 (3)ワセリン 4.0 (4)スクワラン 5.0 (5)グリセリルトリ2-エチルヘキサン酸エステル 2.0 (6)ソルビタンモノオレイン酸エステル 2.0 (7)ジプロピレングリコール 5.0 (8)1,3-ブチレングリコール 3.0 (9)水酸化カリウム 0.2 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (11)無水ケイ酸(平均粒子径60nm,粒径分布幅 1.0 65nm) (12)香料 0.1 (13)精製水 74.1 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、加熱して溶解し7
5℃とする。一方、(7)〜(10)を(13)に溶解して加熱
し、75℃とする。この水相に前記油相を添加して乳化
し、冷却後45℃にて(11)及び(12)を添加して、分散又
は溶解する。
【0025】 [比較例5] 粉体含有化粧水(塩化ナトリウム51mMを含む系) (1)1,3-ブチレングリコール 6.0(重量%) (2)グリセリン 4.0 (3)塩化ナトリウム 0.3 (4)エタノール 3.0 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (6)香料 0.1 (7)無水ケイ酸(平均粒子径60nm,粒径分布幅 1.0 65nm) (8)精製水 85.5 製法:(5),(6)を(4)に溶解し、(1)〜(3)とともに(8)に
添加して均一に混合,溶解し、次いで(7)を添加し、均
一に分散する。
【0026】(1)粉体分散安定性の評価:実施例及び
比較例のそれぞれを、25℃で3カ月間静置して保存
し、粉体の分散状態を観察した。評価結果は、「○;粉
体の凝集,沈降又は浮遊が全く認められない」,「△;
粉体の凝集,沈降又は浮遊がわずかに認められる」,
「×;粉体の凝集,沈降又は浮遊が顕著に認められる」
として、表1に表した。
【0027】
【表1】 表1より明らかなように、本発明の実施例では、いずれ
においても粉体の凝集,沈降又は浮遊は全く認められな
かった。一方、カルボキシビニルポリマーのゲルに粉体
を分散させた比較例3では、調製当初は粉体の凝集等は
認められなかったが、経時的に粘度変化が認められ、そ
れに伴って粉体の凝集が若干認められた。また、比較例
1では粉体の顕著な沈降が認められ、比較例2では、調
製時に粉体を均一に分散させることが困難であった。さ
らに比較例4及び比較例5においても、粉体の凝集及び
沈降が顕著に認められた。
【0028】(2)皮脂吸収効果の評価:20才〜40
才代の脂性肌の女性パネラー10名を1群とし、各群に
実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて使用させ
た。使用前に、各パネラーの額,鼻及び顎の皮脂量を測
定し、使用後各試料を水洗,除去させた後、同部位の皮
脂量を再度測定した。皮脂量の測定はセブメーターSM
810(Courage and Khazaka社製)を用い、各パネラ
ーの各部位について3カ所ずつ測定してそれぞれ平均値
を算出した。結果は各部位について、使用前及び使用後
の10名の平均値を算出して示した。また、各パネラー
に肌のあぶらっぽさが改善されたかどうかを評価させ
た。評価は、「非常に改善された;5点」,「かなり改
善された;4点」,「やや改善された;3点」,「改善
されなかった;2点」,「悪化した;1点」として評価
させて点数化し、10名の平均値を算出した。以上の結
果を表2にまとめて示した。
【0029】
【表2】 表2より明らかなように、本発明の実施例使用群では、
いずれにおいても良好な皮脂吸収性が認められ、額,鼻
及び顎の各部位において、各実施例の使用により、皮脂
量が平均的な値にまで低下していた。また、ほとんどの
パネラーにおいて、肌のあぶらっぽさは非常に或いはか
なり改善されたと評価されていた。これに対し、比較例
2及び比較例3使用群では皮脂吸収効果は小さく、肌の
あぶらっぽさの改善についてもあまり実感されていない
結果となっていた。
【0030】(3)使用感及び化粧持続性の評価:20
才〜50才代の女性パネラー20名を1群として用い、
実施例及び比較例のそれぞれを各群にブラインドにて使
用させ、使用感として塗布時の滑らかさ,塗布後のさっ
ぱり感及びべたつきについて官能評価させた。また実施
例及び比較例を使用させた後メイクアップ化粧料を使用
させ、その化粧持続性を官能評価させた。評価は表3に
示す基準に従って点数化し、各群について20名の平均
値を算出した。結果は表4に示した。
【表3】
【0031】
【表4】 表4より明らかなように、本発明の実施例使用群では、
いずれにおいても滑らかでさっぱりし、且つべたつきの
ない使用感が認められており、メイクアップ化粧料を使
用した場合にも優れた化粧持続性が認められていた。一
方、比較例使用群では、塗布時の滑らかさ,塗布後のさ
っぱり感及びべたつき感、メイクアップ化粧料使用時の
化粧持続性のすべてにおいて良い評価を得たものはな
く、比較例1,比較例4及び比較例5使用群では、塗布
時の滑らかさについての評価が特に悪くなっていた。ま
た比較例2塗布群でも塗布時の滑らかさについてあまり
良い評価を得ておらず、化粧持続性の評価も悪くなって
いた。化粧持続性については、他の比較例使用群におい
ても、あまり良い評価は得られていなかった。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、皮
脂吸収性粉体が均一且つ安定に分散された低粘度の水性
化粧料であって、滑らかでさっぱりした使用感を有し、
皮膚に塗布した際に皮脂吸収作用の向上が認められる水
性化粧料を提供することができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径が30〜150nmで、粒径
    分布幅が120nmの範囲内である親水性粉体を分散し
    て成り、皮膚に塗布した際に前記親水性粉体が皮膚上で
    凝集することを特徴とする、皮脂の吸収に有効な水性化
    粧料。
JP10018249A 1998-01-12 1998-01-12 粉体を含有する皮脂の吸収に有効な水性化粧料 Pending JPH11199422A (ja)

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