JPH11199517A - 口腔内速崩壊性錠剤 - Google Patents

口腔内速崩壊性錠剤

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JPH11199517A
JPH11199517A JP31051598A JP31051598A JPH11199517A JP H11199517 A JPH11199517 A JP H11199517A JP 31051598 A JP31051598 A JP 31051598A JP 31051598 A JP31051598 A JP 31051598A JP H11199517 A JPH11199517 A JP H11199517A
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JP
Japan
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crystalline cellulose
sugar alcohol
disintegrating tablet
rapidly disintegrating
drug
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JP31051598A
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English (en)
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Kenichi Abe
賢一 阿部
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Meiji Seika Kaisha Ltd
Original Assignee
Meiji Seika Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口腔内で速やかに崩壊し、製造工程が容易
で、かつ製造時および保存時の強度を兼ね備えた口腔内
速崩壊性製剤を提供すること。 【解決手段】 薬物と結晶セルロース、および糖アルコ
ールを特定の割合で配合、混合したものを圧縮成形する
ことによりなる優れた成形性と強度、および崩壊性を兼
ね備えた口腔内速崩壊性製剤。結晶セルロースと糖アル
コールの重量比を5:5〜3.5:6.5の割合で混合
し、崩壊剤を含まないことを特徴とする。糖アルコール
としては、マンニトール、エリスリトール、キシリトー
ル等から選ばれる1種または2種以上の混合物が好まし
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は少量の水と共に服用
することにより直ちに口腔内で崩壊する口腔内速崩壊性
錠剤に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢者や小児は嚥下能力が低いため、錠
剤の服用が困難である。このような高齢者や小児が容易
に服用でき、嚥下の能力のある成人においても口腔内で
速やかに崩壊し、ざらつきを残さずに滑らかに服用可能
な製剤の開発が望まれており、既に幾つかの製剤が知ら
れている。
【0003】例えば特公昭62−50445には薬物、
ゼラチンなどのポリマーおよびマンニトールなどの溶液
を予め作製し、PTPのポケットに入れ、凍結乾燥によ
って製造される口腔内速崩性製剤が記載されている。W
O93/12769には薬物および乳糖またはマンニト
ールからなる糖類を寒天水溶液に懸濁し、鋳型に充填し
ゼリー状に固化させた後、乾燥することにより製造され
る口腔内速崩壊製剤が記載されている。特開平5−27
1054では薬物成分と糖類、および粒子表面が湿る程
度の水分とを含む混合物を圧力3〜160Kg/cm2
程度で打錠する。この方法により空隙率20〜80%程
度の多孔性構造を有する口腔内溶解錠が得られる。特公
平8−30005には、難溶性薬剤学的作用物質と崩壊
剤の外に、特殊な充填剤粒子(コロイドまたはプソイド
コロイドの層で被覆されている充填剤粒子、または溶
融、冷却、破砕して得られた緩溶解性を示す溶融顆粒)
を含む崩壊性錠剤が記載されている。WO97/386
79には、薬物とマンニトールなどの充填剤、結合剤お
よびその他の補助剤の混合溶液を調製し、型に入れて凍
結乾燥することにより製造される口腔内速崩壊製剤が記
載されている。また特開平9−48726には糖類、糖
アルコールおよび水溶性高分子などの物質と薬物を混合
して低密度で加湿湿潤後、乾燥することにより得られる
口腔内速崩壊錠が記載されている。しかしながら、上記
した従来の製剤では、製造時および保存時の強度不足、
製造工程の煩雑さなど幾つかの問題があると考えられ
る。
【0004】一方、特開平8−27033には薬効成分
とエリスリトールを均一に含有して成る固形製剤が記載
されている。該固形製剤はエリスリトールの爽やかな甘
味性、微粉末成形性のよさ、低吸湿性、安定性のよさな
どの性質により、ほとんど吸湿せず非常に安定でかつ服
用しやすいこと、また打錠、圧縮などの機械適性に優れ
ているため錠剤などの製造が容易であることが記載され
ている。しかし該固形製剤の強度、および口腔内におけ
る崩壊性については何ら検討されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のことから、口腔
内で速やかに崩壊し、製造工程が容易で、かつ製造時お
よび保存時の強度を兼ね備えた口腔内速崩壊性錠剤を提
供することが望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した。そして薬物と結晶セル
ロース、および糖アルコールを特定の割合で混合したも
のを圧縮成形することにより、優れた成形性と強度、お
よび崩壊性を兼ね備えた口腔内速崩壊性錠剤を提供でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明は、 (1)薬物と結晶セルロース、および糖アルコールを含
有し、崩壊剤を含まないものであって、該結晶セルロー
スと糖アルコールの重量比を5:5〜3.5:6.5の
範囲で混合したものを圧縮成形することよりなる口腔内
速崩壊性錠剤。 (2)薬物と結晶セルロース、および糖アルコールを混
合後、直接圧縮成形することよりなる前記(1)記載の
口腔内速崩壊性錠剤。 (3)薬物と結晶セルロース、および糖アルコールを混
合後、湿式造粒して得られた顆粒を圧縮成形することよ
りなる前記(1)記載の口腔内速崩壊性錠剤。 (4)薬物と一部の結晶セルロース、および糖アルコー
ルを混合後、湿式造粒して得られた顆粒に、残部の結晶
セルロースを混合して圧縮成形することよりなる前記
(3)記載の口腔内速崩壊性錠剤。 (5)薬物と糖アルコールを混合後、湿式造粒して得ら
れた顆粒に、結晶セルロースを混合して圧縮成形するこ
とよりなる前記(1)記載の口腔内速崩壊性錠剤。 (6)糖アルコールがマンニトール、エリスリトール、
キシリトールから選ばれる1種または2種以上である前
記(1)〜(5)いずれか1記載の口腔内速崩壊性錠
剤。 (7)糖アルコールがマンニトールである前記(1)〜
(5)いずれか1記載の口腔内速崩壊性錠剤。に関す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、
結晶セルロースおよび糖アルコールを特定の割合で含有
すること、崩壊剤を含まないこと、圧縮成形することを
特徴としている。以下にそれぞれの特徴について説明す
る。まず、本発明で使用する糖アルコールとしては、マ
ンニトール、エリスリトール、キシリトールなどが挙げ
られ、これらの中から1種または2種以上を混合して用
いてもよいが、好ましくはマンニトールが用いられる。
【0009】上記結晶セルロースおよび糖アルコール
は、通常、製剤の分野で使用される程度のグレードであ
ればよく、特に限定されない。これらの物質はそれぞれ
成形性が異なるため、結晶セルロースと糖アルコールの
配合比率、および糖アルコールの組み合わせを適宜変え
ることにより、優れた製剤とすることができる。さらに
これらの配合量は、容易に決定することができる。例え
ば、所望の成分を薬物と適宜混合したのち、圧縮成形を
行い、硬度と崩壊性を確認することにより、その適否は
容易に判別することができる。
【0010】本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、結晶セル
ロースと糖アルコールの重量比を5:5〜3.5:6.
5、好ましくは5:5〜4:6の割合で混合することを
特徴とする。結晶セルロースの配合比率がこれより高い
と口腔内で崩壊させた場合、結晶セルロースによる粉っ
ぽい異物感が気になり服用性の面で好ましくなく、また
結晶セルロースの配合比率がこれより低いと成形性の低
下および崩壊性の悪化のため、成形不良または口腔内崩
壊時間の遅延となることから好ましくない。
【0011】次に崩壊剤について述べると、通常の錠剤
では希望する崩壊性や溶解性を持たせるため、崩壊剤
(クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルス
ターチナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ースなど)が必要不可欠である。しかし、本発明者らは
意外にも、結晶セルロースと糖アルコールを特定の割合
で混合したものを圧縮成形することより、崩壊剤を加え
なくても充分な崩壊性を示す錠剤が得られることを見出
した。逆に本発明の口腔内速崩壊性錠剤に一般的な崩壊
剤を加えた場合、崩壊時間が遅延するため(実施例6参
照)かえって好ましくない。
【0012】本発明の口腔内速崩壊性錠剤で使用する薬
物としては、口腔内で嚥下困難でない程度に、苦み、渋
みなどの不快感を有せず、経口投与可能な薬物であれば
特に限定されない。かかる薬物としては、例えば抗生物
質、化学療法剤、催眠鎮静剤、抗不安剤、抗てんかん
剤、解熱鎮痛消炎剤、抗パーキンソン剤、精神神経用
剤、骨格筋弛緩剤、自律神経用剤、鎮けい剤、強心剤、
不整脈用剤、利尿剤、血圧降下剤、血管補強剤、血管収
縮剤、血管拡張剤、高脂血症用剤、鎮咳去たん剤、気管
支拡張剤、止しゃ剤、整腸剤、消化性潰瘍剤、健胃消化
剤、制酸剤、利胆剤、胃腸薬、ビタミン剤、滋養強壮
薬、肝臓疾患用剤、痛風治療剤、糖尿病用剤、腫瘍用
薬、抗ヒスタミン剤、生薬、骨粗鬆症用剤などが挙げら
れる。
【0013】薬物と、結晶セルロースおよび糖アルコー
ル混合末との配合比率は特に限定されないが、成形性お
よび崩壊性を考慮すれば、結晶セルロースおよび糖アル
コール混合末の1重量部に対して、薬物が0.0001
〜2重量部含まれていれば良く、好ましくは0.005
〜0.1重量部、とりわけ0.001〜0.01重量部
含まれているのが好ましい。
【0014】本発明の口腔内速崩壊性錠剤においては、
さらに必要であれば錠剤の製造に一般に用いられる種々
の添加剤を含んでいてもよい。またこれらの物質は、単
独または任意の割合で混合して使用してもよい。添加剤
としては例えば、結合剤、流動化剤、滑沢剤、香料、甘
味剤、矯味剤、着色剤などが挙げられる。結合剤として
は、例えば、アラビアゴム末、ゼラチン、特にプルラ
ン、ポリビニルアルコールなどの結合力の弱い結合剤が
好ましい。流動化剤としては、例えば含水二酸化ケイ
素、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。滑沢剤として
は、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カ
ルシウム、タルク、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げら
れる。香料としては、例えばオレンジ、ストロベリー、
ヨーグルト、バニラ、メントールなどが挙げられる。甘
味剤としてはアスパルテーム、サッカリン、グリチルリ
チン酸二カリウム、ステビアなどが挙げられる。矯味剤
としては、例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、アスコ
ルビン酸、クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、l−
メントールなどが挙げられる。着色剤としては、例えば
食用赤色3号、食用黄色5号、食用青色1号などの食用
色素などが挙げられる。これらの成分は本発明の口腔内
速崩壊性錠剤における崩壊性、成形性を損なわない範囲
であれば、通常、任意の量を単独あるいは混合して使用
することができ、例えば結晶セルロース/マンニトール
/軽質無水ケイ酸/アスパルテーム/ストロベリー香料
などを挙げることができる。
【0015】本発明の口腔内速崩壊性錠剤の調製法とし
ては、薬物と結晶セルロース、および糖アルコールを常
法により混合、整粒して圧縮成形用末とする。本発明に
おいて薬物および添加物の粒子径は特に限定されない
が、粒子径が小さい方が服用感に優れている。また、必
要により湿式造粒工程を加えることもできる。この場
合、薬物と結晶セルロース、および糖アルコールを常法
により混合後、流動層造粒、高速撹拌造粒などを行う。
ついで、製造した顆粒に適当な滑沢剤を添加後、圧縮成
形用末とする。これにより、流動化剤を加えなくても流
動性が大きく改善され、打錠障害も取り除くことが可能
(実施例3参照)である。尚、上記湿式造粒時における
結晶セルロースの添加は、必ずしも造粒前に全量行う必
要は無く、造粒した顆粒に後末として一部もしくは全量
添加してもよい。
【0016】このようにして得られた圧縮成形用末を鋳
型に入れ、200kg〜1500kg/杵、好ましくは
400kg〜800kg/杵の圧力を加え圧縮成形す
る。これより圧力が低いと錠剤硬度が不足し取扱上十分
な硬度を確保できず、圧力が高いと崩壊が遅延するため
好ましくない。本発明の口腔内速崩壊性錠剤の成形に関
しては、どのような形状をも採用することができ、例え
ばタブレット型、楕円形、球形、棒状型の形状に成形す
ることが出来る。
【0017】本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、少量(5
〜20ml)の水と共に服用することにより、口腔内で
速やかに崩壊し、ざらつきを残さずに滑らかに服用可能
である。本発明の口腔内速崩壊性錠剤の口溶けは通常1
〜30秒、好ましくは2〜20秒、さらに好ましくは8
〜16秒程度である。また硬度(錠剤硬度計による測定
値)は、通常3.5〜7Kg程度であれば問題の無い値
であることが知られているが、本発明の口腔内速崩壊性
錠剤は2〜20Kg、好ましくは3〜15Kg程度であ
る。また、摩損度は一般に0.8%以下が適当であると
されているが、本発明の口腔内速崩壊錠の摩損度はその
数値を大幅に下回る数値(実施例2参照)である。
【0018】本発明の口腔内速崩壊性錠剤の製造工程に
おいて、糖アルコールと結晶セルロースの混合末に湿式
造粒工程(流動層造粒工程、高速撹拌造粒工程など)を
加えた場合、エリスリトールやキシリトールを用いた場
合は、打錠後経時的な崩壊遅延が認められるが、マンニ
トールを用いた場合にはその様な現象が起こらない(実
施例4参照)ことから、マンニトールを使用することが
安定性上最も好ましい。ただし、薬物と一部の結晶セル
ロース、および糖アルコールを混合後、湿式造粒して得
られた顆粒に、後末として残部の結晶セルロースを加え
た場合、また薬物と糖アルコールを混合後、湿式造粒し
て得られた顆粒に、後末として全量の結晶セルロースを
加えた場合には、エリスリトールやキシリトールを用い
ても経時的な崩壊遅延は認められないことが判明した
(実施例5参照)。ここで後末として加える結晶セルロ
ースは、全結晶セルロース量の75重量%以上であるこ
とが好ましい。
【0019】本発明の口腔内速崩壊性錠剤は製造工程が
容易で、かつ製造時および保存時の強度を兼ね備えてお
り、しかも長期間の保存、安定性に優れている。また、
口腔内で速やかに崩壊することから、高齢者、小児用の
服用し易い製剤として、また一般人用の安全な製剤とし
て、同一の薬物を含有する従来の経口剤と同様に種々の
病気の治療、予防に用いることができる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を示し本発明を詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。実施例1 結晶セルロース40g、および糖アルコール(D−マン
ニトール、キシリトール、エリスリトールのいずれか)
を60g混合し常法により整粒した。ついで該粉砕末5
00mgを直径11.3mmの鋳型に入れ、約1200
kg/杵の圧力を加え圧縮成形した。また対照として糖
アルコールの代わりに白糖を用いて、同様に調製するこ
とにより、対照の製剤を得た。両者の製剤における硬
度、崩壊度および口腔内での崩壊時間を比較した。尚、
硬度は錠剤硬度計(Schleuniger)を用いて
測定し、崩壊度は第十三改正日本薬局方崩壊試験法に従
い水で測定し、崩壊口腔内の崩壊時間は錠剤一錠を水2
0mlと共に服用し、口腔内で完全に崩壊するまでの時
間を測定した。
【0021】結果は表1に示す通りであり、本発明の口
腔内速崩壊性錠剤は優れた硬度と崩壊性を示すことが分
かる。
【0022】
【表1】
【0023】実施例2 結晶セルロース120.0g、D−マンニトール17
9.1gを混合後、流動層造粒機を用いて水造粒を行
い、十分に乾燥した。造粒した顆粒にステアリン酸マグ
ネシウム0.9gを後末で混合し打錠用顆粒としたもの
250mgを直径9mmの鋳型に入れ、圧力を変えて圧
縮成形した。この圧縮成形時の圧力(打錠圧)を変えた
場合の硬度、崩壊度、口腔内での崩壊時間および摩損度
を比較した。硬度、崩壊度および口腔内での崩壊時間に
ついては実施例1と同様の方法で測定した。また、摩損
度は常法に従い、錠剤摩損度試験機を用いて錠剤20錠
を使用し、100回転後の摩損による減量の測定を行っ
た。
【0024】結果は表2に示す通りであり、本発明の口
腔内速崩壊性錠剤は摩損度の結果より判断して優れた成
形性を有し、物理的にも強固であるため、取扱いが容易
であることが判明した。
【0025】
【表2】
【0026】実施例3 結晶セルロース80g、及びエリスリトール120gを
混合し、流動層造粒機を用いて水で造粒を行い、十分に
乾燥して打錠用末とした。また、対照として結晶セルロ
ース80g、およびエリスリトールを120g混合し、
常法により整粒して打錠用末とした。両者の打錠用末の
流動性を比較した。尚、流動性は安息角測定器を用いて
注入角法で測定した。
【0027】結果は表3に示す通りであり、造粒工程を
経ることにより流動性が大きく改善されることが分か
る。
【0028】
【表3】
【0029】実施例4 結晶セルロース98.8g、糖アルコール(D−マンニ
トール、キシリトール、エリスリトールのいずれか)1
48.2g、アスパルテーム1g、アスコルビン酸1g
を流動層造粒機に仕込み、水を使って造粒を行い、十分
に乾燥した。造粒した顆粒249mgにステアリン酸マ
グネシウム0.75mg、レモン香料0.25mgを混
合後、直径9mm径の鋳型に入れ、約400kg/杵の
圧力を加え圧縮成形した。この製剤における打錠直後及
び25℃−61%R.H.の条件で1週間保存した錠剤
について、硬度、口腔内での崩壊時間を比較した。硬度
および口腔内での崩壊時間については実施例1と同様の
方法で測定した。
【0030】結果は表4に示す通りであり、D−マンニ
トールを用いた製剤では硬度上昇、崩壊時間の遅延は認
められないが、エリスリトール、キシリトールを用いた
製剤では崩壊時間の遅延が認められた。この結果より、
糖アルコールと結晶セルロースの混合末を用いて湿式造
粒法(流動層造粒法、高速撹拌造粒法など)により製造
する場合、マンニトールを用いた製剤の方が崩壊性の点
で安定性上優れていることが判明した。
【0031】
【表4】
【0032】実施例5 糖アルコール(エリスリトール、キシリトール)14
8.2g、アスパルテーム1g、アスコルビン酸1gを
流動層造粒機に仕込み、水を使って造粒を行い、十分に
乾燥した。造粒した顆粒150.2mgに結晶セルロー
ス98.8mg、ステアリン酸マグネシウム0.75m
g、レモン香料0.25mgを混合後、直径9mm径の
鋳型に入れ、約400kg/杵の圧力を加え圧縮成形し
た。この製剤における打錠直後及び25℃-61%R.
H.の条件で1週間保存した錠剤について、硬度、口腔
内での崩壊時間を比較した。硬度および口腔内での崩壊
時間については実施例1と同様の方法で測定した。
【0033】結果は表5に示す通りであり、造粒した顆
粒に結晶セルロースを後末添加した場合には、硬度上
昇、崩壊時間の遅延は認められないことが観察された。
【0034】
【表5】
【0035】実施例6 結晶セルロース:D−マンニトール=4:6の配合比の
混合末200gを、流動層造粒機を用いて水造粒を行
い、十分に乾燥した。造粒した顆粒にステアリン酸マグ
ネシウム0.3%を後末で混合し打錠用顆粒としたもの
250mgを直径9mmの鋳型に入れ、約800kg/
杵の圧力を加え圧縮成形した。また対照として、上記結
晶セルロースとD−マンニトールの造粒顆粒に、崩壊剤
(クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルス
ターチナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロ
ースのいずれか)を5.0%、さらにステアリン酸マグ
ネシウム0.3%を後末で混合し打錠用顆粒としたもの
250mgで同様に調製することにより、対照の製剤を
得た。両者の硬度、口腔内での崩壊時間を実施例1と同
様の方法で測定し比較した。
【0036】結果は表6に示す通りであり、崩壊剤を加
えることによりかえって崩壊時間の遅延が認められ、崩
壊剤の添加は好ましくないことが確認された。
【0037】
【表6】
【0038】製造例1 主薬としてロフラゼプ酸エチル2mg、結晶セルロース
140mg、キシリトール205.2mg、軽質無水ケ
イ酸0.7mg、アスパルテーム1.75mg、ストロ
ベリー香料0.35mgを混合後、乳鉢中で粉砕した。
粉砕末350mgを直径10mmの鋳型に入れ、約75
0kg/杵の圧力を加え圧縮成形することにより本発明
の口腔内速崩壊性錠製剤を得た。
【0039】製造例2 主薬としてロリプラム0.4mg、結晶セルロース14
0mg、D−マンニトール206.8mg、含水二酸化
ケイ酸0.7mg、アスパルテーム1.75mg、オレ
ンジ香料0.35mgを混合後、乳鉢中で粉砕した。粉
砕末350mgを直径10mmの鋳型に入れ、約500
kg/杵の圧力を加え圧縮成形することにより本発明の
口腔内速崩壊性錠剤を得た。
【0040】製造例3 主薬としてピコスルファートナトリウム2.5mg、結
晶セルロース166.8mg、D−マンニトール60m
g、エリスリトール60mg、キシリトール60mg、
軽質無水ケイ酸0.7mgを混合後、乳鉢中で粉砕し
た。粉砕末350mgを直径10mmの鋳型に入れ、約
400kg/杵の圧力を加え圧縮成形することにより本
発明の口腔内速崩壊性錠剤を得た。
【0041】製造例4 主薬としてマレイン酸エナラプリル5g、結晶セルロー
ス23.4g、エリスリトール140.4g、アスパル
テーム5g、アスコルビン酸5gを混合後、流動層造粒
機を用いて水造粒を行い、十分に乾燥した。造粒した顆
粒178.8gに結晶セルロース70.2g、ステアリ
ン酸マグネシウム0.75g、バニラ香料0.25gを
混合後、ロータリー式打錠機を用いて1錠250mg、
9mmφ隅角の杵で打錠圧400kgで打錠することに
より本発明の口腔内速崩壊性錠剤を得た。
【0042】製造例5 主薬としてマレイン酸エナラプリル5g、結晶セルロー
ス93.6g、D−マンニトール140.4g、アスパ
ルテーム5g、クエン酸5gを混合後、流動層造粒機を
用いて水造粒を行い、十分に乾燥した。造粒した顆粒2
49.0gにステアリン酸マグネシウム0.75g、バ
ニラ香料0.25gを混合後、ロータリー式打錠機を用
いて1錠250mg、9mmφ隅角の杵で打錠圧400
kgで打錠することにより本発明の口腔内速崩壊性錠剤
を得た。
【0043】製造例6 主薬としてシンバスタチン5g、結晶セルロース93.
6g、D−マンニトール140.4g、アスパルテーム
5g、クエン酸5gを高速撹拌造粒機(ハイスピードミ
キサー)に仕込み、混合後90%エタノール水溶液を用
いて造粒し、熱風乾燥機を用いて十分に乾燥した。造粒
した顆粒249gにステアリン酸マグネシウム0.75
g、オレンジ香料0.25gを混合後、ロタリー式打錠
機を用いて1錠250mg、9mmφ隅角の杵で打錠圧
400kgで打錠することにより本発明の口腔内速崩壊
性錠剤を得た。
【0044】製造例7 主薬としてd-マレイン酸クロルフェニラミン2g、塩酸
フェニレフリン10g、ベラドンナ総アルカロイド0.
2g、エリスリトール141.78gを混合後、流動層
造粒機を用いて水造粒を行い、十分に乾燥した。造粒し
た顆粒153.98gに、結晶セルロース94.52
g、ステアリン酸マグネシウム0.75g、l-メント
ール0.75gを混合後、ロータリー式打錠機を用いて
1錠250mg、9mmφ隅角の杵で打錠圧500kg
で打錠することにより本発明の口腔内速崩壊錠を得た。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、優れた成形性と強度、
および崩壊性を兼ね備えた口腔内速崩壊性錠剤を提供す
ることができる。すなわち本発明の口腔内速崩壊性錠剤
は、少量の水と共に服用することにより、口腔内で速や
かに崩壊し、ざらつきを残さずに滑らかに服用可能であ
るため、経口投与製剤として優れている。また物理的に
も強固であるため、取扱いが容易である。従って、含有
する薬物に応じて適用される患者、特に高齢者または小
児患者の病気の治療、予防に適宜に用いることができ
る。さらに本発明の口腔内速崩壊性錠剤は、崩壊剤の添
加を必要とせず、特別な製造設備も必要としないで製造
できるため、経済的であり、生産性の高いものである。
またさらに本発明の口腔内速崩壊性錠剤は糖アルコール
を配合しているため、強い甘味もしくは清涼感のある甘
味を有するので、服用性に優れている。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬物と結晶セルロース、および糖アルコ
    ールを含有し、崩壊剤を含まないものであって、該結晶
    セルロースと糖アルコールの重量比を5:5〜3.5:
    6.5の範囲で混合したものを圧縮成形することよりな
    る口腔内速崩壊性錠剤。
  2. 【請求項2】 薬物と結晶セルロース、および糖アルコ
    ールを混合後、直接圧縮成形することよりなる請求項1
    記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  3. 【請求項3】 薬物と結晶セルロース、および糖アルコ
    ールを混合後、湿式造粒して得られた顆粒を圧縮成形す
    ることよりなる請求項1記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  4. 【請求項4】 薬物と一部の結晶セルロース、および糖
    アルコールを混合後、湿式造粒して得られた顆粒に、残
    部の結晶セルロースを混合して圧縮成形することよりな
    る請求項3記載の口腔内速崩壊性錠剤。
  5. 【請求項5】 薬物と糖アルコールを混合後、湿式造粒
    して得られた顆粒に、結晶セルロースを混合して圧縮成
    形することよりなる請求項1記載の口腔内速崩壊性錠
    剤。
  6. 【請求項6】 糖アルコールがマンニトール、エリスリ
    トール、キシリトールから選ばれる1種または2種以上
    である請求項1〜5いずれか1項記載の口腔内速崩壊性
    錠剤。
  7. 【請求項7】 糖アルコールがマンニトールである請求
    項1〜5いずれか1項記載の口腔内速崩壊性錠剤。
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