JPH11199590A - 有機ケイ素化合物、オレフィン重合用触媒およびオレ フィン重合体の製造方法 - Google Patents

有機ケイ素化合物、オレフィン重合用触媒およびオレ フィン重合体の製造方法

Info

Publication number
JPH11199590A
JPH11199590A JP341498A JP341498A JPH11199590A JP H11199590 A JPH11199590 A JP H11199590A JP 341498 A JP341498 A JP 341498A JP 341498 A JP341498 A JP 341498A JP H11199590 A JPH11199590 A JP H11199590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
olefin
magnesium
polymerization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP341498A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Sadashima
孝典 貞嶋
Takeshi Ota
剛 太田
Yasunori Kadoi
泰憲 門井
Toshio Isozaki
敏夫 磯崎
Kiyokazu Katayama
清和 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP341498A priority Critical patent/JPH11199590A/ja
Publication of JPH11199590A publication Critical patent/JPH11199590A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高活性、高立体規則性を発現するオレフィン
重合用触媒を提供する。 【解決手段】 チタン、マグネシウムおよび電子供与性
化合物を含む固体触媒成分、有機アルミニウム化合物お
よび下記一般式(I)で表される有機ケイ素化合物を含
むオレフィン重合用触媒。 【化1】 (式中、R1 とR2 は炭素数が1〜20のアルキル基、
3 とR12は炭素数が1〜20の炭化水素基、R4 〜R
11は水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基を示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機ケイ素化合物、
オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方
法に関し、さらに詳しくは、特定の構造を有する有機ケ
イ素化合物を用い、高活性、高立体規則性を発現するオ
レフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オレフィン重合体、特にポリプロピレン
は結晶性高分子であるために剛性、引張り強度、耐熱
性、耐薬品性、光学特性、加工性等に優れており、かつ
ポリスチレン等に比べ軽比重であることから各種射出成
形品、容器、包装材料等の分野で広く利用されている。
【0003】しかしながら、このポリプロピレンの利用
分野をさらに拡大するには、上記性能のうち、ポリスチ
レン、ABS樹脂に比べ劣っている剛性、耐熱性を向上
させることが必要である。この剛性、耐熱性について
は、ポリマーの立体規則性が高くなるにしたがい向上す
ることが知られており、立体規則性のさらなる向上が望
まれている。
【0004】一般にオレフィン重合体はチタン化合物と
有機アルミニウム化合物からなるチーグラー・ナッタ触
媒により重合されており、触媒活性の向上、得られ
るオレフィン重合体の立体規則性の向上、安定生産の
ための重合体パウダー形態の改良等が図られている。ポ
リプロピレンを製造する触媒は、主に、チタン、マグネ
シウム、塩素および電子供与性化合物からなる固体触媒
成分および有機アルミニウム化合物からなる触媒系が使
用されており、この触媒系へアルコキシ基を有する有機
ケイ素化合物を加えることにより、生成するポリマーの
立体規則性が向上することが知られている。しかしなが
ら、この触媒系によって製造されるポリプロピレンにお
いても、立体規則性および分子量分布は十分に満足しう
るものではない。
【0005】さらに、アルコキシ基を有する有機ケイ素
化合物として、環状化合物を用いる方法が報告されてい
る。例えば、特開平3−153709号公報では、上記
一般式(I)のR3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8
9 、R10、R11およびR12が水素原子である化合物を
提案している。具体的には、1,1−ジメトキシ−1−
シラシクロヘキサンが用いられているが、この方法で
は、立体規則性が不十分である。また、特開平9−11
0886号公報では、上記一般式(I)のR3 、R4
5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10、R11およびR12
のうち、少なくとも一つがアルキル基である化合物を提
案している。具体的には、1,1−ジメトキシ−1−シ
ラシクロペンタン、1,1−ジメトキシ−2−エチル−
1−シラシクロペンタン、1,1−ジメトキシ−2,5
−ジメチル−1−シラシクロペンタン、1,1−ジメト
キシ−1−シラシクロヘキサン、1,1−ジメトキシ−
2−エチル−1−シラシクロヘキサン等が用いられてい
る。この方法も、立体規則性が不十分であり、収率も低
いため、実用的ではない。
【0006】したがって、これらの方法は、立体規則性
重合体を高収率で得るには必ずしも十分に満足しうるも
のではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高活性、高
立体規則性を発現するオレフィン重合用触媒およびオレ
フィン重合体の製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、チタン、マグネ
シウムおよび電子供与性化合物を含む固体触媒成分、有
機アルミニウム化合物および下記一般式(I)で表され
る有機ケイ素化合物を含むオレフィン重合用触媒を用い
ることにより、前記の問題点を解決できることを見出
し、本発明を完成させた。
【0009】すなわち、本発明は以下に示す有機ケイ素
化合物、オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体
の製造方法を提供するものである。 (1)下記一般式(I)
【0010】
【化2】
【0011】(式中、R1 およびR2 は、炭素数が1〜
20のアルキル基を示し、それらはお互いに同一でも異
なってもよい。R3 およびR12は、炭素数が1〜20の
炭化水素基を示し、それらはお互いに同一でも異なって
もよく、隣接する基とたがいに結合して環を形成してい
てもよい。R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10
およびR11は、水素原子または炭素数1〜20の炭化水
素基を示し、それらはお互いに同一でも異なってもよ
く、隣接する基とたがいに結合して環を形成していても
よい。)で表される有機ケイ素化合物。 (2)(A)チタン、マグネシウムおよび電子供与性化
合物を含む固体触媒成分、(B)有機アルミニウム化合
物および(C)(1)記載の有機ケイ素化合物を含むこ
とを特徴とするオレフィン重合用触媒。 (3)(2)に記載のオレフィン重合用触媒を用いてオ
レフィンを重合することを特徴とするオレフィン重合体
の製造方法。 (4)オレフィンがプロピレンである(3)に記載のオ
レフィン重合体の製造方法。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の有機ケイ素化合物は、前
記一般式(I)に示される構造を有する新規な化合物で
ある。すなわち、
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R1 およびR2 は、炭素数が1〜
20のアルキル基を示し、それらはお互いに同一でも異
なってもよい。R3 およびR12は、炭素数が1〜20の
炭化水素基を示し、それらはお互いに同一でも異なって
もよく、隣接する基とたがいに結合して環を形成してい
てもよい。R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10
およびR11は、水素原子または炭素数1〜20の炭化水
素基を示し、それらはお互いに同一でも異なってもよ
く、隣接する基とたがいに結合して環を形成していても
よい。)で表される有機ケイ素化合物である。
【0015】具体的には、R1 およびR2 はメチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基等の直鎖
状もしくは分岐状のアルキル基が挙げられる。また、こ
れらは同じでも良く、異なっていても良い。特にメチル
基が好ましい。
【0016】R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R
10およびR11は水素原子、メチル基、エチル基等の直鎖
状炭化水素基、イソプロピル基、イソブチル基、t−ブ
チル基、テキシル基等の分岐状炭化水素基、シクロブチ
ル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の飽和環
状炭化水素基、フェニル基、ペンタメチルフェニル基等
の不飽和環状炭化水素基が挙げられる。また、これらは
同じでも良く、異なっていても良い。これらのうち、好
ましくは水素、メチル基、エチル基であり、特に好まし
くは水素である。
【0017】R3 およびR12は、メチル基、エチル基等
の直鎖状炭化水素基、イソプロピル基、イソブチル基、
t−ブチル基、テキシル基等の分岐状炭化水素基、シク
ロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等の
飽和環状炭化水素基、フェニル基、ペンタメチルフェニ
ル基等の不飽和環状炭化水素基が挙げられる。また、こ
れらは同じでも良く、異なっていても良い。これらのう
ち、好ましくはメチル基、エチル基であり、特に好まし
くはメチル基である。
【0018】さらに、R3 〜R12は、2−メチルデカヒ
ドロ−1−シラナフタレン等のように、隣接する基とた
がいに結合して環を形成していてもよい。好ましい化合
物としては具体的に、1,1―ジメトキシ−2,6−ジ
メチル−1−シラシクロヘキサン、1,1―ジメトキシ
−2,6−ジエチル−1−シラシクロヘキサン、1,1
―ジメトキシ−2,6−ジイソプロピル−1−シラシク
ロヘキサン、1,1―ジメトキシ−2,6−ジ−t−ブ
チル−1−シラシクロヘキサン、1,1―ジメトキシ−
2,6−ジフェニル−1−シラシクロヘキサン、1,1
―ジメトキシ−2,2,6−トリメチル−1−シラシク
ロヘキサン、1,1―ジメトキシ−2,2,6−トリエ
チル−1−シラシクロヘキサン、1,1―ジメトキシ−
2,2,6−トリイソプロピル−1−シラシクロヘキサ
ン、1,1―ジメトキシ−2,2,6−トリ−t−ブチ
ル−1−シラシクロヘキサン、1,1―ジメトキシ−
2,2,6−トリフェニル−1−シラシクロヘキサン、
1,1―ジメトキシ−2,6−ジエチル−2−メチル−
1−シラシクロヘキサン、1,1―ジメトキシ−2,6
−ジイソプロピル−2−メチル−1−シラシクロヘキサ
ン、1,1―ジメトキシ−2,6−ジ−t−ブチル−2
−メチル−1−シラシクロヘキサン、1,1―ジメトキ
シ−2,6−ジフェニル−2−メチル−1−シラシクロ
ヘキサン、1,1―ジメトキシ−2,2,6,6−テト
ラメチル−1−シラシクロヘキサン、1,1―ジメトキ
シ−2,2,6,6−テトラエチル−1−シラシクロヘ
キサン、1,1―ジメトキシ−2,2,6,6−テトラ
イソプロピル−1−シラシクロヘキサン、1,1―ジメ
トキシ−2,2,6,6−テトラ−t−ブチル−1−シ
ラシクロヘキサン、1,1―ジメトキシ−2,2,6,
6−テトラフェニル−1−シラシクロヘキサン、1,1
―ジメトキシ−2,6−ジメチル−2,6−ジエチル−
1−シラシクロヘキサン、1,1―ジメトキシ−2,6
−ジメチル−2,6−ジイソプロピル−1−シラシクロ
ヘキサン、1,1―ジメトキシ−2,6−ジメチル−
2,6−ジ−t−ブチル−1−シラシクロヘキサン、
1,1―ジメトキシ−2,6−ジメチル−2,6−ジフ
ェニル−1−シラシクロヘキサンが挙げられる。特に好
ましい化合物の具体例としては、1,1―ジメトキシ−
2,6−ジメチル−1−シラシクロヘキサン、1,1―
ジメトキシ−2,2,6−トリメチル−1−シラシクロ
ヘキサン、1,1―ジメトキシ−2,2,6,6−テト
ラメチル−1−シラシクロヘキサン等が挙げられ、さら
に好ましい化合物の具体例としては、1,1―ジメトキ
シ−2,6−ジメチル−1−シラシクロヘキサンが挙げ
られる。
【0019】本発明の有機ケイ素化合物は、任意の方法
によって合成することができる。代表的な合成経路は、
下記のとおりである。
【0020】
【化4】
【0021】この合成経路において、原料化合物〔1〕
は市販されているか、または公知のアルキル化、ハロゲ
ン化等により得ることができる。化合物〔1〕に対し
て、公知のグリニャール反応により、一般式(I)で表
される有機ケイ素化合物を得ることができる。本発明の
オレフィン重合用触媒は、(A)チタン、マグネシウム
および電子供与性化合物を含む固体触媒成分、(B)有
機アルミニウム化合物および(C)前記一般式(I)で
表される有機ケイ素化合物を含むことを特徴とする。さ
らに、本発明のオレフィン重合体の製造方法は、前記オ
レフィン重合用触媒媒を用いてオレフィンを重合するこ
とを特徴とするものである。
【0022】以下に、各触媒成分、調製方法、重合方法
等について説明する。 〔I〕各触媒成分 (A) オレフィン重合用固体触媒成分 オレフィン重合用固体触媒成分は、チタン、マグネシウ
ムおよび電子供与性化合物を含むものであり、以下の
(a)チタン化合物、(b)マグネシウム化合物、
(c)電子供与性化合物から形成されるものである。 (a)チタン化合物 チタン化合物は、一般式(II) TiX1 p (OR134-p ……(II) で表されるチタン化合物を用いることができる。
【0023】上記の一般式(II)において、X1 はハ
ロゲン原子を示し、これらの中で塩素原子及び臭素原子
が好ましく、塩素原子が特に好ましい。R13は炭化水素
基であって、飽和基や不飽和基であってもよいし、直鎖
状のものや分枝鎖を有するもの、あるいは環状のもので
あってもよく、さらにはイオウ、窒素、酸素、ケイ素、
リンなどのヘテロ原子を有するものであってもよいが、
好ましくは炭素数1〜10個の炭化水素基、特にアルキ
ル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アリール基
およびアラルキル基などが好ましく、さらに、直鎖また
は分岐鎖のアルキル基が特に好ましい。−OR13が複数
存在する場合にはそれらは互いに同じでも異なってもよ
い。R13の具体例としては、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−
ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘ
プチル基、オクチル基、デシル基、アリル基、ブテニル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキ
セニル基、フェニル基、トリル基、ベンジル基、フェネ
チル基などが挙げられる。pは0〜4の整数を示す。
【0024】上記の一般式(II)で示されるチタン化
合物の具体例としては、テトラメトキシチタン,テトラ
エトキシチタン,テトラ−n−プロポキシチタン,テト
ライソプロポキシチタン,テトラ−n−ブトキシチタ
ン,テトライソブトキシチタン,テトラシクロヘキシロ
キシチタン,テトラフェノキシチタン等のテトラアルコ
キシチタン;四塩化チタン,四臭化チタン,四ヨウ化チ
タン等のテトラハロゲン化チタン;メトキシチタントリ
クロリド,エトキシチタントリクロリド,プロポキシチ
タントリクロリド,n−ブトキシチタントリクロリド,
エトキシチタントリブロミド等のトリハロゲン化アルコ
キシチタン;ジメトキシチタンジクロリド,ジエトキシ
チタンジクロリド,ジイソプロポキシチタンジクロリ
ド,ジ−n−プロポキシチタンジクロリド,ジエトキシ
チタンジブロミド等のジハロゲン化ジアルコキシチタ
ン;トリメトキシチタンクロリド,トリエトキシチタン
クロリド,トリイソプロポキシチタンクロリド,トリ−
n−プロポキシチタンクロリド,トリ−n−ブトキシチ
タンクロリド等のモノハロゲン化トリアルコキシチタン
などを挙げることができる。これらの中で、高ハロゲン
含有チタン化合物、特に四塩化チタンが好ましい。これ
らのチタン化合物は、それぞれ単独で用いてもよく、ま
た2種以上を組み合わせて用いてもよい。 (b)マグネシウム化合物 マグネシウム化合物は、一般式(III) MgR1415……(III) で表されるマグネシウム化合物を用いることができる。
【0025】上記の一般式(IV)において、R14およ
びR15は、炭化水素基、OR16基(R16は炭化水素基)
またはハロゲン原子を示す。より詳しくは、炭化水素基
として、炭素数1〜12個のアルキル基、シクロアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基等を、OR16基として
は、R16が炭素数1〜12個のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基、アラルキル基等のものを、ハロゲ
ン原子としては、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素等を示
す。また、R14およびR15は、同一でも異なってもよ
い。
【0026】上記の一般式(III)で示されるマグネ
シウム化合物の具体例としては、ジメチルマグネシウ
ム,ジエチルマグネシウム,ジイソプロピルマグネシウ
ム,ジブチルマグネシウム,ジヘキシルマグネシウム,
ジオクチルマグネシウム,エチルブチルマグネシウム,
ジフェニルマグネシウム,ジシクロヘキシルマグネシウ
ム等のアルキルマグネシウム,アリールマグネシウム;
ジメトキシマグネシウム,ジエトキシマグネシウム,ジ
プロポキシマグネシウム,ジブトキシマグネシウム,ジ
ヘキシロキシマグネシウム,ジオクトキシマグネシウ
ム,ジフェノキシマグネシウム,ジシクロヘキシロキシ
マグネシウム等のアルコキシマグネシウム,アリロキシ
マグネシウム;エチルマグネシウムクロリド,ブチルマ
グネシウムクロリド,ヘキシルマグネシウムクロリド,
イソプロピルマグネシウムクロリド,イソブチルマグネ
シウムクロリド,t−ブチルマグネシウムクロリド,フ
ェニルマグネシウムブロミド,ベンジルマグネシウムク
ロリド,エチルマグネシウムブロミド,ブチルマグネシ
ウムブロミド,フェニルマグネシウムクロリド,ブチル
マグネシウムイオダイド等のアルキルマグネシウムハラ
イド,アリールマグネシウムハライド;ブトキシマグネ
シウムクロリド,シクロヘキシロキシマグネシウムクロ
リド,フェノキシマグネシウムクロリド,エトキシマグ
ネシウムブロミド,ブトキシマグネシウムブロミド,エ
トキシマグネシウムイオダイド等のアルコキシマグネシ
ウムハライド,アリロキシマグネシウムハライド;塩化
マグネシウム,臭化マグネシウム,ヨウ化マグネシウム
等のハロゲン化マグネシウム等を挙げることができる。
【0027】これらのマグネシウム化合物の中でも、マ
グネシウムハライド、アルコキシマグネシウム、アルキ
ルマグネシウム、アルキルマグネシウムハライドが好適
に使用できる。上記のマグネシウム化合物は、金属マグ
ネシウム、またはマグネシウムを含有する化合物から調
製することができる。
【0028】一例としては、金属マグネシウムにハロゲ
ン化物及び一般式X2 m M(OR17n-m で表されるア
ルコキシ基含有化合物(式中、X2 は水素原子、ハロゲ
ン原子又は炭素数1〜20個の炭化水素基を示し、Mは
ホウ素、炭素、アルミニウム、ケイ素またはリン原子を
示し、またR17は炭素数1〜20個の炭化水素基を示
す。nはMの原子価、n>m≧0を示す。)を接触させ
る方法が挙げられる。
【0029】上記のハロゲン化物としては、四塩化ケイ
素、四臭化ケイ素、四塩化スズ、四臭化スズ、塩化水素
等が挙げられる。これらの中では四塩化ケイ素が好まし
い。上記のX2 およびR17の炭化水素基としては、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、ヘキシル基、オクチル基等のアルキ
ル基、シクロヘキシル基、アリル基、プロペニル基、ブ
テニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基、キ
シリル基等のアリール基、フェネチル、3−フェニルプ
ロピル基等のアラルキル基等が挙げられる。これらの中
では特に炭素数1〜10個のアルキル基が好ましい。ま
た一例として、Mg(OR182 で表されるマグネシウ
ムアルコキシ化合物(式中、R18は、炭素数1〜20個
の炭化水素基を示す。)にハロゲン化物を接触させる方
法が挙げられる。
【0030】上記のハロゲン化物としては、四塩化ケイ
素、四臭化ケイ素、四塩化スズ、四臭化スズ、塩化水素
等が挙げられる。これらの中では四塩化ケイ素が好まし
い。上記のR18としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキ
シル基、オクチル基等のアルキル基、シクロヘキシル
基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基等のアルケニ
ル基、フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール
基、フェネチル、3−フェニルプロピル基等のアラルキ
ル基等が挙げられる。これらの中では特に炭素数1〜1
0個のアルキル基が好ましい。
【0031】またこれらのMg化合物は単独でも良い
し、シリカ、アルミナ、ポリスチレン等の支持体に担持
して用いてもよい、さらに2種以上組み合わせて用いて
もよい。さらにはハロゲン等との混合物として用いても
よい。 (c)電子供与性化合物 電子供与性化合物としては、アルコール類、フェノール
類、ケトン類、アルデヒド類、カルボン酸、マロン酸、
有機酸もしくは無機酸のエステル類、モノエーテル、ジ
エーテルもしくはポリエーテル等のエーテル類等の含酸
素電子供与性化合物や、アンモニア、アミン、ニトリ
ル、イソシアネート等の含窒素電子供与性化合物を挙げ
ることができる。これらの中では、多価カルボン酸のエ
ステル類が好ましく、さらに好ましくは、芳香族多価カ
ルボン酸のエステル類である。特に芳香族ジカルボン酸
のエステル類が好ましい。また、エステル部の有機基が
直鎖、分岐または環状の脂肪族炭化水素が好ましい。
【0032】具体的には、フタル酸、ナフタレン−1,
2−ジカルボン酸、ナフタレン−2,3−ジカルボン
酸、5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1,2
−ジカルボン酸、5,6,7,8−テトラヒドロナフタ
レン−2,3−ジカルボン酸、インダン−4,5−ジカ
ルボン酸、インダン−5,6−ジカルボン酸等のジカル
ボン酸のメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチル
ブチル、1,1−ジメチルプロピル、1−メチルペンチ
ル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メ
チルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、
n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、n−オ
クチル、n−ノニル、2−メチルヘキシル、3−メチル
ヘキシル、4−メチルヘキシル、2−エチルヘキシル、
3−エチルヘキシル、4−エチルヘキシル、2−メチル
ペンチル、3−メチルペンチル、2−エチルペンチル、
3−エチルペンチル等のジアルキルエステルが挙げられ
る。これらの中では、フタル酸ジエステル類が好まし
く、また、エステル部の有機基の炭素数が4個以上の直
鎖または分岐の脂肪族炭化水素が好ましい。
【0033】この具体例としては、フタル酸ジ−n−ブ
チル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジ−n−ヘプチ
ル、フタル酸ジエチルなどを好ましく挙げることができ
る。また、これらの化合物はそれぞれ単独で用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。 (B)有機アルミニウム化合物 本発明に用いられる(B)有機アルミニウム化合物とし
ては、アルキル基、ハロゲン原子、水素原子、アルコキ
シ基を有するもの、アルミノキサンおよびそれらの混合
物を用いることができる。具体的には、トリメチルアル
ミニウム,トリエチルアルミニウム,トリイソプロピル
アルミニウム,トリイソブチルアルミニウム,トリオク
チルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;ジエ
チルアルミニウムモノクロリド,ジイソプロピルアルミ
ニウムモノクロリド,ジイソブチルアルミニウムモノク
ロリド,ジオクチルアルミニウムモノクロリド等のジア
ルキルアルミニウムモノクロリド;エチルアルミニウム
セスキクロリド等のアルキルアルミニウムセスキハライ
ド;メチルアルミノキサン等の鎖状アルミノキサン等を
挙げることができる。これらの有機アルミニウム化合物
の中では、炭素数1〜5個の低級アルキル基を有するト
リアルキルアルミニウム、特にトリメチルアルミニウ
ム,トリエチルアルミニウム,トリプロピルアルミニウ
ム及びトリイソブチルアルミニウムが好ましい。また、
これらの有機アルミニウム化合物はそれぞれ単独で用い
てもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。 (C)有機ケイ素化合物 本発明に係るオレフィン重合用触媒には、(C)前記一
般式(I)で表される有機ケイ素化合物が用いられる。
【0034】これらの有機ケイ素化合物はそれぞれ単独
で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。(C)有機ケイ素化合物の使用量は、(B)有機ア
ルミニウム化合物に対するモル比が0.001〜5、好
ましくは0.01〜1の範囲内である。 〔II〕固体触媒成分の調製 前記(A)の固体触媒成分の調製は、上記の(a)チタ
ン化合物、(b)マグネシウム化合物、(c)電子供与
性化合物、および必要に応じて(d)四塩化ケイ素等の
ハロゲン化物を通常の方法で接触させればよい。
【0035】公知の方法には、特開昭53−43094
号公報、特開昭55−135102号公報、特開昭55
−135103号公報、特開昭56−18606号公報
記載の方法等が挙げられる。例えば、(1)マグネシウ
ム化合物またはマグネシウム化合物と電子供与性化合物
との錯化合物を、電子供与性化合物および所望に応じて
用いられる粉砕助剤などの存在下に粉砕して、チタン化
合物と反応させる方法、(2)還元能を有しないマグネ
シウム化合物の液状物と液状チタン化合物とを、電子供
与性化合物の存在下において反応させて、固体状のチタ
ン複合体を析出させる方法、(3)前記(1)または
(2)で得られたものにチタン化合物を反応させる方
法、(4)前記(1)または(2)で得られたものに、
さらに、電子供与性化合物およびチタン化合物を反応さ
せる方法、(5)マグネシウム化合物またはマグネシウ
ム化合物と電子供与性化合物との錯化合物を、電子供与
性化合物、チタン化合物および所望に応じて用いられる
粉砕助剤などの存在下で粉砕したのち、ハロゲンまたは
ハロゲン化合物で処理する方法などによって調製するこ
とができる。
【0036】さらには、これらの方法以外の特開昭56
−166205号公報、特開昭57−63309号公
報、特開昭57−190004号公報、特開昭57−3
00407号公報、特開昭58−47003号公報記載
の方法等によっても、前記(A)の固体触媒成分を調製
することができる。また、周期律表II〜IV族に属す
る元素の酸化物、例えば酸化ケイ素、酸化マグネシウム
などの酸化物または周期律表II〜IV族に属する元素
の酸化物の少なくとも1種を含む複合酸化物、例えばシ
リカアルミナなどに前記マグネシウム化合物を担持させ
た固形物と電子供与体とチタン化合物とを、溶媒中で、
0〜200℃、好ましくは10〜150℃の範囲の温度
にて2分〜24時間接触させることにより、固体触媒成
分を調製することができる。
【0037】上記のチタン化合物の使用量は、上記のマ
グネシウム化合物のマグネシウム1モルに対して、通
常、0.5〜100モル、好ましくは、1〜50モルの
範囲にするとよい。また、上記の電子供与体の使用量
は、上記のマグネシウム化合物のマグネシウム1モルに
対して、通常、0.01〜10モル、好ましくは、0.
05〜0.30モルの範囲にするとよい。さらに、ハロ
ゲン化物として四塩化ケイ素を添加してもよい。
【0038】この接触温度は、通常、−20〜200
℃、好ましくは、20〜150℃の範囲にするとよく、
接触時間は、通常、1分〜24時間、好ましくは、10
分〜6時間の範囲にするとよい。この接触手順について
は特に問わない。例えば、各成分を炭化水素などの不活
性溶媒の存在下で接触させてもよいし、予め炭化水素な
どの不活性溶媒で各成分を希釈して接触させてもよい。
この不活性溶媒としては、例えば、n−ペンタン,イソ
ペンタン,n−ヘキサン,n−ヘプタン,n−オクタ
ン,イソオクタンなどの脂肪族炭化水素;ベンゼン,ト
ルエン,キシレンなどの芳香族炭化水素またはこれらの
混合物を挙げることができる。
【0039】また、チタン化合物の接触を2回以上行
い、触媒担体としての役割をするマグネシウム化合物に
十分担持させるとよい。以上の接触で得られた固体触媒
成分は、炭化水素などの不活性溶媒で洗浄してもよい。
この不活性溶媒は、上記と同じでよい。また、この固体
生成物は、乾燥状態または炭化水素などの不活性溶媒中
で保存することもできる。 〔III〕重合 本発明における触媒の成分の使用量については、(A)
成分の固体触媒成分は、チタン原子に換算して、反応容
積1リットル当たり、通常0.0005〜1ミリモルの
範囲になるような量が用いられ、(B)成分の有機アル
ミニウム化合物は、アルミニウム/チタン原子比が通常
1〜1000、好ましくは10〜500の範囲になるよ
うな量が用いられる。この原子比が前記範囲を逸脱する
と触媒活性が不十分となる。また、(C)成分の有機ケ
イ素化合物は、(C)有機ケイ素化合物/(B)有機ア
ルミニウム化合物モル比が、通常0.02〜2.0、好
ましくは0.05〜1.0の範囲になるような量が用い
られる。このモル比が前記範囲を逸脱すると十分な触媒
活性が得られない。
【0040】本発明に用いられるオレフィンとしては、
一般式(IV) R19−CH=CH2 ……(IV) で表されるα−オレフインが好ましい。上記の一般式
(IV)において、R19は水素原子または炭化水素基で
あって、炭化水素基は飽和基や不飽和基であってもよい
し、直鎖状のものや分枝鎖を有するもの、あるいは環状
のものであってもよい。具体的にはエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘ
プテン、1−オクテン、1−デセン、3−メチル−1−
ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ビニルシクロヘ
キサン等を挙げることができる。これらのオレフィンは
1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0041】前記オレフィンの中で、特にプロピレンが
好適である。また、プロピレン単独重合でもよいし、エ
チレン、1−ブテン、1−ヘキセン等のα−オレフィン
と共重合してもよい。さらに、ブタジエンなどのジエン
類、その他各種オレフィン類も用いることができる。本
発明におけるオレフィンの重合においては、所望に応
じ、先ずオレフィンの予備重合を行ったのち、本重合を
行ってもよい。この場合、前記(A)固体触媒成分、
(B)有機アルミニウム化合物および(C)有機ケイ素
化合物を、それぞれ所定の割合で混合してなる触媒の存
在下に、オレフィンを通常1〜100℃の範囲の温度に
おいて、常圧ないし50kg/cm2 G程度の圧力で予
備重合させ、次いで触媒と予備重合生成物との存在下
に、オレフィンを本重合させる。この本重合における重
合形式については特に制限はなく、溶液重合、スラリー
重合、気相重合、バルク重合等のいずれにも適用可能で
あり、特にスラリー重合が好ましい。さらに、回分式重
合や連続重合のどちらにも適用可能であり、異なる条件
での2段階重合や2段目にエチレン、1−ブテン、1−
ヘキセン等のα−オレフィンを用いてブロック重合を行
ってもよい。さらに、多段重合にも適用可能である。
【0042】さらに、反応条件については、その重合圧
は、特に制限はなく、通常、大気圧〜80kg/cm2
G、好ましくは2〜50kg/cm2 G、重合温度は、
通常、20〜90℃、好ましくは、40〜90℃の範囲
で適宜選ばれる。重合時間は原料のオレフィンの種類や
重合温度によって左右され一概に定めることができない
が、通常、5分〜20時間、好ましくは、10分〜10
時間程度である。
【0043】分子量は、連鎖移動剤の添加、好ましくは
水素の添加を行うことで調節することができる。また、
窒素等の不活性ガスを存在させてもよい。また、本発明
における触媒成分については、(A)成分と(B)成分
と(C)成分とを所定の割合で混合し、接触させたの
ち、ただちにオレフィンを導入して重合をおこなっても
よいし、接触後、0.2〜3時間程度熟成させたのち、
オレフィンを導入して重合を行ってもよい。さらに、こ
の触媒成分は不活性溶媒やオレフィンなどに懸濁して供
給することができる。
【0044】本発明においては、重合後の後処理は常法
により行うことができる。すなわち、気相重合法におい
ては、重合後、重合器から導出されるポリマー粉体に、
その中に含まれるオレフィンなどを除くために、窒素気
流などを通過させてもよいし、また、所望に応じて押出
機によりペレット化してもよく、その際、触媒を完全に
失活させるために、少量の水、アルコールなどを添加す
ることもできる。また、バルク重合法においては、重合
後、重合器から導出されるポリマーから完全にモノマー
を分離したのち、ペレット化することができる。
【0045】
【実施例】次に実施例により本発明を具体的に示すが、
本発明は下記の実施例に限定されるものではない。な
お、固有粘度[η]、立体規則性[mmmm]およびM
w/Mnは次のようにして求めた。 固有粘度[η]:デカリンに溶解し135℃で測定し
た。 立体規則性[mmmm]:重合体を1,2,4−トリク
ロロベンゼンに溶解し、 13C−NMR(日本電子(株)
製EX−400)を用いて130℃にてプロトン完全デ
カップリング法により測定したメチル基のシグナルを用
いて定量した。
【0046】本発明で用いられるアイソタクチックペン
タッド分率[mmmm]とは、エイ・ザンベリ(A. Zam
belli)等の“Macromolecules, , 925 (1973)”で提案
された13C核磁気共鳴スペクトルにより測定されるポリ
プロピレン分子鎖中のペンタッド単位での、アイソタク
チック分率を意味する。また、本13C核磁気共鳴スペク
トルの測定におけるピークの帰属決定法は、エイ・ザン
ベリ(A. Zambelli)等の“Macromolecules, , 687 (1
975)”で提案された帰属に従った。 Mw/Mn:ゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)の測定結果に基づき算出した。ポリマー濃度
0.1重量/容量%の1,2,4−トリクロロベンゼン
(BHT300ppmを含む)溶液240μlを用い、
カラムは混合ポリスチレンゲルカラム(東ソー(株)社
製GMH6HT)を使用し、145℃、流速1.0ml
/minにて測定した。検出には赤外検出器を使用し、
波長3.41μmを用いた。 〔実施例1〕1,1−ジメトキシ−2,6−ジメチル−
1−シラシクロヘキサンの合成 100ミリリットルの三つ口フラスコに金属マグネシウ
ム473.9mg(19.5ミリモル)、ジエチルエー
テル19.5ミリリットルを加え、1,2−ジブロモエ
タンを数滴添加した後、2,6−ジブロモヘプタン2g
(7.8ミリモル)を50分間で滴下した。さらに8時
間還留熟成し原料の消失を確認した。室温に戻し、テト
ラメトキシシラン1.19g(7.8ミリモル)を滴下
した後、14時間還留し原料消失を確認した。メタノー
ル5ミリリットルを加えた後、溶液を濾過、乾燥し、さ
らに蒸留、カラム分離によって1,1−ジメトキシ−
2,6−ジメチル−1−シラシクロヘキサン190mg
を純度97.5%で得た。収率12.8%。
【0047】該有機ケイ素化合物の 1H−NMRをCD
Cl3 を溶媒として測定した結果を、第2図に示す。 〔実施例2〕 (1)固体触媒成分の調製 窒素で置換した内容積500ミリリットルの攪拌器付三
つ口フラスコにジエトキシマグネシウム16g(0.1
4モル)を投入し、さらに脱水処理したヘプタンを60
ミリリットル加えた。40℃に加熱し四塩化ケイ素2.
45ミリリットル(22.5ミリモル)を加え、20分
間攪拌し、ジブチルフタレートを12.7ミリモル加え
た。溶液を80℃まで昇温し、引き続き四塩化チタンを
滴下ロートを用いて77ミリリットル(0.70モル)
滴下した。内温を110℃とし2時間攪拌し担持操作と
した。その後脱水ヘプタンを用いて十分洗浄を行った。
さらに四塩化チタンを122ミリリットル(1.12モ
ル)加え、内温を110℃とし2時間攪拌し2回目の担
持操作とした。その後脱水ヘプタンを用いて十分洗浄を
行い固体成分を得た。 (2)プロピレンスラリー重合 内容積1リットルの攪拌機付ステンレス製オートクレー
ブを十分乾燥し、窒素置換の後、内部に脱水処理したヘ
プタン400ミリリットルを加えた。さらにトリエチル
アルミニウム0.5ミリモル、続いて1,1―ジメトキ
シ−2,6−ジメチル−1−シラシクロヘキサン0.2
5ミリモルを加え、(1)で調製した固体触媒成分をT
i当たりで0.005ミリモル加え、水素1.0kg/
cm2 G続いてプロピレンを導入した。オートクレーブ
温度80℃、全圧を8.0kg/cm2 Gとし、温度8
0℃で1時間、重合を実施した。その後降温、脱圧し内
容物を取り出し、2リットルのメタノールに投入の後、
真空乾燥しポリプロピレンを得た。結果を第1表に示
す。 〔比較例1〕 (1)固体触媒成分の調製 実施例2(1)の固体触媒成分の調製と同様に行なっ
た。 (2)プロピレンスラリー重合 1,1―ジメトキシ−2,6−ジメチル−1−シラシク
ロヘキサンの代わりに1,1―ジメトキシ−2−エチル
−1−シラシクロヘキサンを添加した以外は実施例2
(2)と同様に行なった。 〔比較例2〕 (1)固体触媒成分の調製 実施例2(1)の固体触媒成分の調製と同様に行なっ
た。 (2)プロピレンスラリー重合 1,1―ジメトキシ−2,6−ジメチル−1−シラシク
ロヘキサンの代わりに1,1―ジメトキシ−1−シラシ
クロヘキサンを添加した以外は実施例2(2)と同様に
行なった。 〔実施例3〕 (1)固体触媒成分の調製 窒素で置換した内容積500ミリリットルの攪拌器付三
つ口フラスコに塩化マグネシウム(無水物)13.3g
(0.14モル)、デカン70ミリリットルおよび2−
エチルヘキシルアルコール65.5ミリリットル(0.
42モル)を投入、130℃で2時間加熱反応を行い均
一溶液とした。その後、この溶液に無水フタル酸3.1
2g(0.021モル)を添加し、130℃にてさらに
1時間攪拌混合を行い、無水フタル酸を上記の均一溶液
に溶解させた。
【0048】このようにして得られた均一溶液を室温ま
で冷却した後、−20℃に保持された四塩化チタン37
3ミリリットル(3.36モル)中に1時間にわたって
全量滴下した。滴下後、得られた均一溶液の温度を4時
間かけて110℃に昇温し、110℃に達したところで
ジイソブチルフタレート5.39ミリリットル(0.0
35モル)を添加し、その後110℃に保ちながら2時
間攪拌した。
【0049】2時間の反応終了後、熱時濾過にて固体部
を採取し、この固体部を275ミリリットルの四塩化チ
タンにて再懸濁させた後、再び110℃で2時間、加熱
反応を行った。反応終了後、再び熱濾過にて固体部を採
取し、110℃のデカンおよびヘキサンを用いて洗浄し
た。この洗浄を、洗浄液中にチタン化合物が検出されな
くなるまで行い、固体成分を得た。 (2)プロピレンスラリー重合 実施例2(2)のプロピレンスラリー重合と同様の方法
で行った。 〔比較例3〕 (1)固体触媒成分の調製 実施例3(1)の固体触媒成分の調製と同様の方法で行
った。 (2)プロピレンスラリー重合 1,1―ジメトキシ−2,6−ジメチル−1−シラシク
ロヘキサンの代わりに1,1―ジメトキシ−2−エチル
−1−シラシクロヘキサンを添加した以外は実施例2
(2)と同様に行なった。 〔比較例4〕 (1)固体触媒成分の調製 実施例3(1)の固体触媒成分の調製と同様の方法で行
った。 (2)プロピレンスラリー重合 1,1―ジメトキシ−2,6−ジメチル−1−シラシク
ロヘキサンの代わりに1,1―ジメトキシ−1−シラシ
クロヘキサンを添加した以外は実施例2(2)と同様に
行なった。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、特定の構造を有する有
機ケイ素化合物を用い、高活性、高立体規則性を発現す
るオレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造
方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明のオレフィンの重合における
一態様を表すフローチャートである。
【図2】第2図は、実施例1で得られた有機ケイ素化合
物の 1H−NMRチャート(CDCl3 溶媒)である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1 およびR2 は、炭素数が1〜20のアルキ
    ル基を示し、それらはお互いに同一でも異なってもよ
    い。R3 およびR12は、炭素数が1〜20の炭化水素基
    を示し、それらはお互いに同一でも異なってもよく、隣
    接する基とたがいに結合して環を形成していてもよい。
    4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R9 、R10およびR11
    は、水素原子または炭素数1〜20の炭化水素基を示
    し、それらはお互いに同一でも異なってもよく、隣接す
    る基とたがいに結合して環を形成していてもよい。)で
    表される有機ケイ素化合物。
  2. 【請求項2】 (A)チタン、マグネシウムおよび電子
    供与性化合物を含む固体触媒成分、(B)有機アルミニ
    ウム化合物および(C)請求項1記載の有機ケイ素化合
    物を含むことを特徴とするオレフィン重合用触媒。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のオレフィン重合用触媒
    を用いてオレフィンを重合することを特徴とするオレフ
    ィン重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 オレフィンがプロピレンである請求項3
    に記載のオレフィン重合体の製造方法。
JP341498A 1998-01-09 1998-01-09 有機ケイ素化合物、オレフィン重合用触媒およびオレ フィン重合体の製造方法 Abandoned JPH11199590A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP341498A JPH11199590A (ja) 1998-01-09 1998-01-09 有機ケイ素化合物、オレフィン重合用触媒およびオレ フィン重合体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP341498A JPH11199590A (ja) 1998-01-09 1998-01-09 有機ケイ素化合物、オレフィン重合用触媒およびオレ フィン重合体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11199590A true JPH11199590A (ja) 1999-07-27

Family

ID=11556735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP341498A Abandoned JPH11199590A (ja) 1998-01-09 1998-01-09 有機ケイ素化合物、オレフィン重合用触媒およびオレ フィン重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11199590A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1054015A1 (fr) * 1999-05-18 2000-11-22 Atofina Polymérisation des oléfines en présence de dialcoxysilacyclohexanes
US6624264B2 (en) 1995-09-20 2003-09-23 Atofina Alkoxysilacycloalkanes, process for their preparation and their use for the polymerization of olefins
WO2009061581A1 (en) * 2007-11-06 2009-05-14 Dow Corning Corporation Method for producing silacyclo materials
JP2010516885A (ja) * 2007-01-30 2010-05-20 エルジー・ケム・リミテッド トリオキサシロカンを含むオレフィン重合用触媒およびそれを用いたオレフィン重合方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6624264B2 (en) 1995-09-20 2003-09-23 Atofina Alkoxysilacycloalkanes, process for their preparation and their use for the polymerization of olefins
US7049454B2 (en) 1995-09-20 2006-05-23 Arkema Alkoxysilacycloalkanes, process for their preparation and their use for the polymerization of olefins
EP1054015A1 (fr) * 1999-05-18 2000-11-22 Atofina Polymérisation des oléfines en présence de dialcoxysilacyclohexanes
FR2793799A1 (fr) * 1999-05-18 2000-11-24 Atofina Polymerisation des olefines en presence de dialcoxysilacyclohexanes
JP2010516885A (ja) * 2007-01-30 2010-05-20 エルジー・ケム・リミテッド トリオキサシロカンを含むオレフィン重合用触媒およびそれを用いたオレフィン重合方法
WO2009061581A1 (en) * 2007-11-06 2009-05-14 Dow Corning Corporation Method for producing silacyclo materials

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3549417B2 (ja) 新規の電子供与体含有組成物
JPH1160625A (ja) オレフィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触 媒及びオレフィン重合体の製造方法
US6552136B1 (en) Organosilicon compound, catalyst for olefin polymer production, and method for producing olefin polymer
JP2001114811A (ja) オレフィン重合用触媒及びオレフィン重合体の製造方法
KR100868809B1 (ko) α-올레핀 중합체의 제조방법
JP3306119B2 (ja) オレフィン重合体の製造方法
JP5058401B2 (ja) オレフィン重合触媒、オレフィン重合体の製造方法及びオレフィン重合体
JP4505085B2 (ja) オレフィン重合触媒、オレフィン重合体の製造方法及びオレフィン重合体
JP5058400B2 (ja) プロピレン系ブロック共重合体の製造方法及びプロピレン系ブロック共重合体
JPH11199590A (ja) 有機ケイ素化合物、オレフィン重合用触媒およびオレ フィン重合体の製造方法
JP3898832B2 (ja) オレフィン重合体製造用固体触媒成分、オレフィン重 合体製造用触媒およびオレフィン重合体の製造方法
TW200400205A (en) Solid catalyst component for olefin polymerization, catalyst for olefin polymerization and method for producing olefin polymer
JP4009203B2 (ja) オレフィン重合用固体触媒成分
JP4123466B2 (ja) オレフィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触媒及びオレフィン重合体の製造方法
JPH11199628A (ja) オレフィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触 媒およびオレフィン重合体の製造方法
JPH11246569A (ja) 有機ケイ素化合物、オレフィン重合体製造用触媒およ びオレフィン重合体の製造方法
JP2000109513A (ja) オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法
JP3675619B2 (ja) 高立体規則性ポリプロピレン
JP4199894B2 (ja) プロピレン−エチレンランダム共重合体の製造方法及びプロピレン−エチレンランダム共重合体
JP4079686B2 (ja) オレフィン重合用固体触媒成分、オレフィン重合用触媒及びオレフィン重合体の製造方法
JP2001163915A (ja) オレフィン重合触媒及びオレフィン重合体の製造方法
JP4209573B2 (ja) プロピレン−エチレンランダム共重合体の製造方法及びプロピレン−エチレンランダム共重合体
JP2000355608A (ja) オレフィン重合用触媒およびオレフィン重合体の製造方法
JP3834386B2 (ja) オレフィン重合体の製造方法
JP3724899B2 (ja) 有機ケイ素化合物及びそれを用いるオレフィン系重合体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20040830

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A621 Written request for application examination

Effective date: 20040928

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041005

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20041029

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20061108