JPH11199683A - ポリカーボネート板および赤外線カットフィルター - Google Patents

ポリカーボネート板および赤外線カットフィルター

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JPH11199683A
JPH11199683A JP10006814A JP681498A JPH11199683A JP H11199683 A JPH11199683 A JP H11199683A JP 10006814 A JP10006814 A JP 10006814A JP 681498 A JP681498 A JP 681498A JP H11199683 A JPH11199683 A JP H11199683A
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polycarbonate plate
infrared
polycarbonate
plate
ppm
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JP10006814A
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English (en)
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Michio Matsuura
路夫 松浦
Masaru Morita
賢 森田
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Nippon Polyester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyester Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクリル樹脂に次ぐ透明性を有するポリカー
ボネートを赤外線カットフィルターのベース樹脂として
使用することとし、機械的強度と赤外線の遮断能力およ
び可視光透過率に優れたポリカーボネート板および赤外
線カットフィルターを提供する。 【解決手段】 下記一般式(I)で示される赤外線吸収
剤を1種以上、0.1〜0.5g/m2 の範囲で含有す
る板厚0.1〜15mmのポリカーボネート板である。 【化1】 (式中、Rは、同一または異なって、水素、アルキル基
またはアルコキシ基を表し、Mは、Ni、PdまたはP
tを表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線を遮断する
ことができ、軽量で透明性に優れたポリカーボネート
板、および赤外線カットフィルターに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】映像表示のためにプラズマディスプレイ
が使用されるようになってきている。このプラズマディ
スプレイは、封入されているキセノンを励起させて紫外
線を発生させ、この紫外線が蛍光体を励起して可視光を
発生する仕組みである。このとき、可視光の発生と共
に、赤外線が発生することが知られている。しかし、こ
の赤外線が、赤外線センサに対する誤作動を引き起こす
ため問題となっている。
【0003】例えば、AV装置等に用いられているワイ
ヤレスリモコンは、波長800〜1000nmの赤外線
を対象装置の受光部に照射することによって遠隔操作を
行うものであるが、プラズマディスプレイを用いた装置
の場合、リモコンが全く作動しなくなったり、誤作動し
てしまうのである。
【0004】このような誤作動をなくすには、プラズマ
ディスプレイの前面に赤外線を遮断するフィルターを配
設する必要がある。これまで提案されている赤外線カッ
トフィルターは、ガラス製のもの(例えば特開平9−1
45917号)、アクリル樹脂(主としてポリメチルメ
タクリレート)系のもの(例えば特開昭60−1845
41号)等がある。しかし、ガラス製のフィルターは重
くて、しかも破損し易いという問題があり、アクリル樹
脂製フィルターは、寸法安定性、耐熱性、耐衝撃性が不
充分で、プラズマディスプレイの前面にセットした場合
に、フィルター温度が70℃近くまで上昇するために反
り返ってしまうという問題があった。また、燃焼し易い
ということもアクリル樹脂製フィルターの欠点であっ
た。赤外線センサはリモコン等に限られず、光LANや
各種分野に適用されており、不必要な赤外線を遮断する
観点からも、高性能な赤外線カットフィルターの要求が
急増している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、ア
クリル樹脂に次ぐ透明性を有するポリカーボネートを赤
外線カットフィルターのベース樹脂として使用すること
とし、機械的強度、難燃性、赤外線の遮断能力および可
視光透過率に優れたポリカーボネート板および赤外線カ
ットフィルターを提供することを課題として掲げた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のポリカーボネー
ト板は、下記一般式(I)で示される赤外線吸収剤を1
種以上、0.1〜0.5g/m2 の範囲で含有すると共
に、板の厚さが0.1〜15mmであるところに要旨を
有する。
【0007】
【化2】
【0008】(式中、Rは、同一または異なって、水
素、アルキル基またはアルコキシ基を表し、Mは、N
i、PdまたはPtを表す。)
【0009】上記赤外線吸収剤を用いることにより、赤
外線の遮断能力および可視光透過率に優れたポリカーボ
ネート板を得ることができる。
【0010】特に、一般式(I)で示される赤外線吸収
剤の中でも、窒素気流下で測定したときの熱分解開始温
度が280℃以上である化合物を用いることが好まし
く、優れた機械的強度を発現するために高分子量のポリ
カーボネートを高い成形温度で成形しても、赤外線吸収
剤が熱分解して赤外線遮蔽能力が損なわれてしまうこと
はない。優れた機械的強度を発現するためには、ポリカ
ーボネート板を粘度平均分子量が18000〜3000
0のポリカーボネートから成形することが好ましい。
【0011】赤外線カットフィルターとしては、波長8
00〜1000nmの赤外線の最小透過率が30%以下
であり、また、可視光透過率が50%以上であることが
好ましい。また、例えばプラズマディスプレイの前面に
配設されるプラズマディスプレイ用赤外線カットフィル
ターとして用いるのであれば、ディスプレイの色調にマ
ッチするように、吸収波長のピークが550〜700n
mである色素を1種以上、0.003〜0.1g/m2
の範囲で含有することが望まれる。
【0012】本発明には、上記ポリカーボネート板を赤
外線カットフィルターとして使用する使用方法も含まれ
る。もちろん、本発明のポリカーボネート板を赤外線カ
ットフィルター以外の用途に適用することも可能であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】ポリカーボネートは、アクリル樹
脂に次ぐ透明性を誇るポリマーであり、耐熱性、耐衝撃
性に優れていることが知られている。優れた機械的強度
や耐熱性を発現させるためには、分子量の高いポリカー
ボネートを使用する必要があるが、このような高分子量
のポリカーボネートは、成形温度を250〜310℃と
高く設定しなければならない。しかし、従来、赤外線吸
収剤として多用されている化合物は、このような高温で
は熱分解を起こして赤外線吸収性能が低下してしまう。
また得られるポリカーボネート板が黄変して、商品価値
がなくなることも問題であった。
【0014】そこで、本発明者等が検討した結果、特定
の化学構造を有する赤外線吸収剤を用いることにより、
ポリカーボネートの成形温度にも耐え、良好な赤外線遮
蔽能と可視光透過率を有するポリカーボネート板が得ら
れることを見出し、本発明に想到したものである。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明のポリカーボネート板は、主成分で
あるポリカーボネートを加熱成形することにより作られ
る。ポリカーボネートは、2価フェノールの塩とホスゲ
ンを利用する溶剤法または2価フェノールとジフェニル
カーボネートのエステル交換を利用する溶融法で製造さ
れ、いずれを用いてもよい。2価フェノールの例として
は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン)[いわゆるビスフェノールA]、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−
3−メチルフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン等である。好ましい2価フェノールは、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)アルカン類であり、特に
ビスフェノール系が好ましい。
【0016】ポリカーボネートは、粘度平均分子量で1
8000〜30000のものを使用することが推奨され
る。アクリル樹脂に比べてポリカーボネートは、耐衝撃
性、耐熱温度、吸湿寸法安定性、難燃性等の点で優れて
おり、これらの特性を生かすためには、高分子量のポリ
カーボネートを用いることが好ましい。分子量が180
00より小さいと上記特性が充分発現されない。上記分
子量範囲のポリカーボネートは、250〜310℃で板
状に成形することができる。
【0017】本発明のポリカーボネート板は、下記一般
式(I)で示される赤外線吸収剤を1種以上、0.1〜
0.5g/m2 の範囲で含有する必要がある。
【0018】
【化3】
【0019】(式中、Rは、同一または異なって、水
素、アルキル基またはアルコキシ基を表し、Mは、N
i、PdまたはPtを表す。)
【0020】0.1g/m2 より少ないと、波長800
〜1000nmの赤外線をカットする能力が劣ったもの
となる。しかし、多過ぎると可視光線の透過率が低くな
ると共に、ポリカーボネート板が黄色や緑色に着色して
透明感がなくなるため、好ましくない。また、コストダ
ウンや、波長800〜1000nm以外の波長を持つ赤
外線をカットする必要がある場合、あるいは色調を変え
る必要のある場合等には、他の赤外線吸収剤で熱分解温
度の高いものを併用してもよい。より好ましい赤外線吸
収剤(I)の使用範囲は0.15〜0.4g/m2 であ
る。
【0021】本発明において、赤外線吸収剤の量をポリ
カーボネート板の面積当たりの重量で規定しているの
は、ppmで規定する場合、板の厚みが変わると、赤外
線吸収剤の適正使用量が変わってしまうためである。赤
外線吸収剤が0.1〜0.5g/m2 含まれるというこ
とは、ポリカーボネートの比重を1.2として計算する
と、1m2 ×厚さ1mmのポリカーボネート板では8
3.3〜416.5ppmとなるが、厚さ5mmの板の
場合では16.6〜83.3ppmに相当する。この点
から、本発明では、赤外線吸収剤の適正使用量を[g/
2 ]で規定した。この[g/m2 ]という単位は、ポ
リカーボネート板に赤外線を含む光が入射した場合に、
その光の通過経路に存在する赤外線吸収剤の総量、すな
わち、光が接触する赤外線吸収剤の総量を意味し、任意
投影面積中の赤外線吸収剤の総量ということができる。
なお、本発明のポリカーボネート板の厚さは、一般的に
成形されている厚みである0.1〜15mmとする。
【0022】ポリカーボネートの成形温度(250〜3
10℃)を考慮すれば、赤外線吸収剤(I)の熱分解開
始温度は280℃以上であることが好ましい。本発明に
おける熱分解開始温度とは、窒素気流下、150℃まで
の昇温速度10℃/分、150℃以上で5℃/分の条件
で、熱重量減衰を測定したときに、重量変化(減少)が
認められるようになったときの温度(℃)である。実際
には、熱重量測定装置「TG−GTA−2000」(マ
ック・サイエンス社製)を用いて、重量減衰曲線の接線
の交点の温度を、熱分解開始温度とした。なお、窒素雰
囲気下で測定を行ったのは、ポリカーボネートの押出成
形や射出成形の雰囲気を考慮して酸化分解はほとんど起
らないと考えられるためである。また、酸化分解は熱分
解温度よりも低い温度で生じると考えられるので、空気
中で測定した場合の熱分解開始温度は実際の成形の際に
起り得る熱分解温度よりも低くなると考えられるため、
窒素雰囲気下で測定を行った。
【0023】本発明のポリカーボネート板には、透明性
を阻害しなければ色素を加えてもよい。色素の種類とし
ては、特に限定されないが、プラズマディスプレイ用赤
外線カットフィルターとして用いるのであれば、灰色や
青色系統のあまり刺激のない透明感のある色調とする必
要がある。そのためには、ディスプレイの色調にマッチ
するように、吸収波長のピークが550〜700nmで
ある色素を1種以上、0.003〜0.1g/m2 の範
囲で使用することが好ましい。前記赤外線吸収剤は、ポ
リカーボネート板を僅かに緑や黄緑へ着色させるので、
吸収波長のピークが550〜700nmである色素を
0.003g/m2 以上、赤外線吸収剤と併用すること
により、ディスプレイの前面に配設される赤外線カット
フィルターとして、好ましい色調に調製することができ
る。フィルターの色調が、黄、緑、赤等の色調では、デ
ィスプレイの画像の本来の色調を、異なる色調に変えて
しまうため、ディスプレイ用のフィルターとしては好ま
しくない。もちろん吸収波長のピークが550〜700
nmにはない色素も使用でき、このときは他の色に着色
することになる。どのような色素を用いる場合でも、色
素の量が0.1g/m 2 を超えると透明性が阻害され、
可視光の透過率が低くなるため好ましくない。より好ま
しい色素の量の範囲は、0.01〜0.07g/m2
ある。
【0024】吸収波長のピークが550〜700nmで
ある色素としては、例えば、日本化薬社製の「Kaya
set Blue A−2R」(吸収波長のピーク58
7nm)、「Kayaset Green A−B」
(吸収波長のピーク640nm)等が挙げられ、これら
の他にも、250〜310℃の成形温度で熱分解しない
ような青色系統の色素を使用することができる。
【0025】得られるポリカーボネート板は、色素の有
無にかかわらず、波長800〜1000nmの赤外線の
最小透過率が30%以下であることが望まれる。リモコ
ン等に用いられる赤外線は波長800〜1000nmが
多いためである。赤外線の最小透過率が30%を超える
と、赤外線遮断能力としては不充分である。より好まし
い赤外線最小透過率は25%以下である。
【0026】また、可視光透過率は50%以上であるこ
とが好ましく、50%以下では透明性に劣り、フィルタ
ーとして使用する場合にディスプレイの映像が見えにく
くなる。より好ましい可視光透過率は65%以上であ
る。
【0027】ポリカーボネート板の製造方法は、特に限
定されず、押出成形、射出成形、プレス成形等各種採用
できる。赤外線吸収剤(I)を均一に分散させるには、
溶融状態のポリカーボネートに剪断力をかけて撹拌した
り、成形の際に剪断力のかかる押出成形や射出成形を用
いればよい。また、通常のプラスチック板を製造する際
に添加される公知の添加剤、例えば、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、難燃剤、可塑剤や、ポリマーアロイ用のゴ
ム、熱可塑性エラストマーやその他のポリマー等を添加
してもよい。
【0028】本発明のポリカーボネート板は、耐衝撃
性、耐熱性、吸湿寸法安定性、難燃性等に優れ、しかも
良好な赤外線遮断能力と可視光透過率を備えているの
で、プラズマディスプレイの前面に配設される赤外線カ
ットフィルターとしての使用に最適である。また、不必
要な赤外線を遮断する必要のある場合、赤外線カットフ
ィルターとして種々の分野に適用することができる。
【0029】ポリカーボネート板の厚みとしては、用途
に応じて、フィルム状のような薄い板材から、強度に優
れた厚板まで適宜変更可能である。また、板の形状も、
一般的な平板状から、波板状、球面状、ドーム状等様々
な形状にすることができる。赤外線吸収剤や色素の量
は、平面視における単位面積当たりの重量で表示してい
るが、異形のものは上方からの投影面積中の重量と考え
ればよい。
【0030】
【実施例】以下実施例によって本発明をさらに詳述する
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、前・
後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て
本発明の技術範囲に包含される。なお、以下、「重量
部」を単に「部」と省略する。また、下記の実施例にお
ける各特性評価方法は次の通りである。
【0031】(1)粘度平均分子量 溶液粘度法で測定した。
【0032】(2)メルトフローレート JIS K 6719に基づいて測定した。
【0033】(3)色調 得られた板を目視で観察した。
【0034】(4)可視光透過率(%)、赤外線最小透
過率(%)、光線透過率のチャート島津製作所製の「V
V−3100PC」を用い、JIS K 3106に基
づいて測定した。
【0035】(5)赤外線吸収剤の熱分解開始温度 200ml/分の流量の窒素気流下で、150℃までの
昇温速度10℃/分、150℃以上で5℃/分の条件
で、熱重量測定装置「TG−GTA−2000」(マッ
ク・サイエンス社製)を用いて、重量減衰曲線を測定
し、接線の交点の温度(℃)を求めた。
【0036】なお、下記実施例で使用したポリカーボネ
ートA〜Cおよび赤外線吸収剤a〜dの内容は以下の通
りである。 ポリカーボネートA 粘度平均分子量28000、メルトフローレート4 ポリカーボネートB 粘度平均分子量30000、メルトフローレート3 ポリカーボネートC 粘度平均分子量19000、メルトフローレート30 赤外線吸収剤a(熱分解開始温度291℃)…本発明実
施例用
【0037】
【化4】
【0038】赤外線吸収剤b(熱分解開始温度330
℃)…本発明実施例用
【0039】
【化5】
【0040】赤外線吸収剤c(熱分解開始温度263
℃)…比較例用 「Kayasorb IRG−022」(日本化薬社
製) 2,5−シクロヘキサン−1,4−ジイリデン−ビス
[N,N−ビス(4−ジブチルアミノフェニル)アンモ
ニウム]ビス(ヘキサフルオロアンチモネート)
【0041】赤外線吸収剤d(熱分解開始温度267
℃)…比較例用 「Kayasorb IRG−002」(日本化薬社
製) N,N−ビス(4−ジブチルアミノフェニル)−N−
[{4−[N,N−ビス(4−ジブチルアミノフェニ
ル)アミノ}フェニル]−アミニウムヘキサフルオロア
ンチモネート
【0042】実施例1 ポリカーボネートAの粉体100部に、酸化防止剤「I
RGANOX1010」(日本チバガイギー社製)0.
1部、紫外線吸収剤「TINUBIN234」(日本チ
バガイギー社製)0.3部、および前記赤外線吸収剤A
を150ppm添加して、ブレンダーで混合した後、T
ダイを用いて280℃で押出成形し、厚さ1mmのポリ
カーボネート板を得た。この板の単位面積当たりの赤外
線吸収剤Aの濃度は、0.18g/m2 となる。得られ
たポリカーボネート板の光線透過率の測定チャートを図
1に示した。また、各特性を表1に示した。
【0043】実施例2 実施例1において、ポリカーボネートAをポリカーボネ
ートBに、赤外線吸収剤aを赤外線吸収剤bに、成形方
法を射出成形機を用いた310℃での射出成形に、板厚
を2mmに代えた以外は実施例1に準じてポリカーボネ
ート板を作製した。得られたポリカーボネート板の光線
透過率の測定チャートを図2に示し、各特性を表1に示
した。
【0044】実施例3 実施例1において、ポリカーボネートAをポリカーボネ
ートBに、150ppmの赤外線吸収剤aを、40pp
mの赤外線吸収剤aと40ppmの赤外線吸収剤bに、
成形温度を295℃に、板厚を3mmに代えた以外は、
実施例1に準じてポリカーボネート板を作製した。得ら
れたポリカーボネート板の光線透過率の測定チャートを
図3に示し、各特性を表1に示した。
【0045】実施例4 実施例1において、ポリカーボネートAをポリカーボネ
ートCに、150ppmの赤外線吸収剤aを、30pp
mの赤外線吸収剤aと30ppmの赤外線吸収剤bに、
成形温度を250℃に、板厚を5mmに代えた以外は、
実施例1に準じてポリカーボネート板を作製した。得ら
れたポリカーボネート板の各特性を表1に示した。
【0046】実施例5 実施例1において、赤外線吸収剤aの量を150ppm
から50ppmに代えると共に、色素として「Kaya
set Blue A−2R」(日本化薬社製:吸収波
長のピーク587nm)を5ppm加え、さらに成形温
度を280℃に、板厚を3mmに代えて、実施例1に準
じてポリカーボネート板を作製した。得られたポリカー
ボネート板の光線透過率の測定チャートを図1に示し、
各特性を表1に示した。
【0047】実施例6 実施例5において、50ppmの赤外線吸収剤aを、2
5ppmの赤外線吸収剤aと25ppmの赤外線吸収剤
bに代え、色素を「Kayaset BlueA−2
R」7.5ppmと「Kayaset Red A−2
G」(日本化薬社製:吸収波長のピーク476nm)2
ppmとした以外は実施例5に準じてポリカーボネート
板を作製した。得られたポリカーボネート板の光線透過
率の測定チャートを図3に示し、各特性を表1に示し
た。
【0048】実施例7 実施例5において、50ppmの赤外線吸収剤aを50
ppmの赤外線吸収剤bに代え、色素を10ppmと
し、成形方法を射出成形機を用いた300℃での射出成
形にした以外は実施例5に準じてポリカーボネート板を
作製した。得られたポリカーボネート板の光線透過率の
測定チャートを図2に示し、各特性を表1に示した。
【0049】実施例8 実施例6において、赤外線吸収剤aおよびbをそれぞれ
60ppmとし、「Kayaset Blue A−2
R」を12ppm、「Kayaset RedA−2
G」を5ppmに代え、成形方法を射出成形機を用いた
300℃での射出成形にした以外は実施例6に準じてポ
リカーボネート板を作製した。得られたポリカーボネー
ト板の各特性を表1に示した。
【0050】実施例9 実施例8において、赤外線吸収剤aおよびbをそれぞれ
25ppmとし、色素として「Kayaset Blu
e A−2R」のみを5ppm使用した以外は実施例8
に準じてポリカーボネート板を作製した。得られたポリ
カーボネート板の各特性を表1に示した。
【0051】実施例10 実施例9において、赤外線吸収剤aのみを50ppm用
い、色素として「Kayaset Blue A−2
R」5ppmと「Kayaset GreenA−B」
(日本化薬社製:吸収波長のピーク640nm)を5p
pm使用した以外は実施例9に準じてポリカーボネート
板を作製した。得られたポリカーボネート板の各特性を
表1に示した。
【0052】実施例11 実施例10において、色素として「Kayaset R
ed A−2G」5ppm使用した以外は実施例10に
準じてポリカーボネート板を作製した。得られたポリカ
ーボネート板の各特性を表1に示した。
【0053】比較例1 ポリカーボネートAの粉体100部に、酸化防止剤「I
RGANOX1010」(日本チバガイギー社製)0.
1部、紫外線吸収剤「TINUBIN234」(日本チ
バガイギー社製)0.3部を添加して、ブレンダーで混
合した後、Tダイを用いて280℃で押出成形し、厚さ
3mmのポリカーボネート板を得た。得られたポリカー
ボネート板の光線透過率の測定チャートを図4に示し
た。また、各特性を表2に示した。
【0054】比較例2 比較例1において、ポリカーボネートAをポリカーボネ
ートCとし、ブレンダーで混合する際に赤外線吸収剤d
を200ppm添加し、成形温度を250℃に代えた以
外は比較例1と同様にして、ポリカーボネート板を得
た。得られたポリカーボネート板は、赤外線吸収剤の熱
分解によって黄変しており、赤外の吸収はほとんどなく
なっていた。各特性を表2に示した。
【0055】比較例3 比較例2において、200ppmの赤外線吸収剤dに代
えて、赤外線吸収剤cを100ppm添加した以外は比
較例1と同様にして、ポリカーボネート板を得た。得ら
れたポリカーボネート板はやはり赤外線吸収剤の熱分解
によって黄変しており、赤外の吸収はほとんどなくなっ
ていた。各特性を表2に示した。
【0056】比較例4 比較例1において、ブレンダーで混合する際に「Kay
aset BlueA−2R」10ppmを添加し、ま
た、成形方法を射出成形機を用いた300℃での射出成
形にした以外は比較例1に準じてポリカーボネート板を
作製した。得られたポリカーボネート板の光線透過率の
測定チャートを図4に示した。また、各特性を表2に示
した。
【0057】比較例5 比較例4において、色素を「Kayaset Gree
n A−B」40ppmに代えた以外は比較例4に準じ
てポリカーボネート板を作製した。得られたポリカーボ
ネート板の光線透過率の測定チャートを図5に示した。
また、各特性を表2に示した。
【0058】比較例6 比較例4において、色素を「Kayaset Red
A−2G」40ppmに代えた以外は比較例4に準じて
ポリカーボネート板を作製した。得られたポリカーボネ
ート板の光線透過率の測定チャートを図6に示した。ま
た、各特性を表2に示した。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
特定の化学構造を有する赤外線吸収剤を用いることによ
り、ポリカーボネートの成形の際に熱分解を起こさず、
良好な赤外線遮蔽能と可視光透過率を有するポリカーボ
ネート板を得ることができた。特に、成形の際に高温を
必要とする高分子量のポリカーボネートを用いることが
できるので、ポリカーボネート板自体の耐衝撃性、耐熱
温度、吸湿寸法安定性、難燃性等の種々の特性が優れて
たものとなる。従って、プラズマディスプレイ用の赤外
線カットフィルターとして最適である。また、赤外線遮
蔽能と透明性が要求される種々の分野における赤外線カ
ットフィルターとして、あるいは赤外線カットフィルタ
ー以外の用途に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1および実施例5で得られたポリカーボ
ネート板の光線透過率の測定チャートである。
【図2】実施例2および実施例7で得られたポリカーボ
ネート板の光線透過率の測定チャートである。
【図3】実施例3および実施例6で得られたポリカーボ
ネート板の光線透過率の測定チャートである。
【図4】比較例1で得られたポリカーボネート板の光線
透過率の測定チャートである。
【図5】比較例4で得られたポリカーボネート板の光線
透過率の測定チャートである。
【図6】比較例5で得られたポリカーボネート板の光線
透過率の測定チャートである。
【図7】比較例6で得られたポリカーボネート板の光線
透過率の測定チャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01J 11/02 H01J 11/02 Z // C07F 15/00 C07F 15/00 C F 15/04 15/04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示される赤外線吸収
    剤を1種以上、0.1〜0.5g/m2 の範囲で含有
    し、かつ厚さが0.1〜15mmであることを特徴とす
    るポリカーボネート板。 【化1】 (式中、Rは、同一または異なって、水素、アルキル基
    またはアルコキシ基を表し、Mは、Ni、PdまたはP
    tを表す。)
  2. 【請求項2】 一般式(I)で示される赤外線吸収剤
    が、窒素気流下で測定したときの熱分解開始温度が28
    0℃以上である請求項1に記載のポリカーボネート板。
  3. 【請求項3】 粘度平均分子量が18000〜3000
    0のポリカーボネートから成形されたものである請求項
    1または2に記載のポリカーボネート板。
  4. 【請求項4】 波長800〜1000nmの赤外線の最
    小透過率が30%以下である請求項1〜3のいずれかに
    記載のポリカーボネート板。
  5. 【請求項5】 可視光透過率が50%以上である請求項
    1〜4のいずれかに記載のポリカーボネート板。
  6. 【請求項6】 さらに、吸収波長のピークが550〜7
    00nmである色素を1種以上、0.003〜0.1g
    /m2 の範囲で含有するものである請求項1〜5のいず
    れかに記載のポリカーボネート板。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のポリカ
    ーボネート板を用いることを特徴とする赤外線カットフ
    ィルター。
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