JPH11200029A - スパッタリング装置 - Google Patents
スパッタリング装置Info
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- JPH11200029A JPH11200029A JP507698A JP507698A JPH11200029A JP H11200029 A JPH11200029 A JP H11200029A JP 507698 A JP507698 A JP 507698A JP 507698 A JP507698 A JP 507698A JP H11200029 A JPH11200029 A JP H11200029A
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Landscapes
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板表面に成膜される薄膜の膜厚が均一化で
き、しかも装置の小型化が実現できるスパッタリング装
置を提供する。 【解決手段】 スパッタリング装置において、真空容器
11内のターゲット16と基板17との間に成膜量調節
板20を配設する。成膜量調節板20はターゲット16
から基板17表面に向かって叩き出される成膜粒子の通
過量を基板17端から基板17中心に向かってほぼ連続
的に減少し、基板17表面の成膜量をほぼ均一に調節す
る。成膜量調節板20は端から中心に向かって連続的に
開口サイズが小さくなる開口20Hを備える。また、成
膜量調節板は端から中心に向かって連続的に板厚が厚く
なる形状で形成される。
き、しかも装置の小型化が実現できるスパッタリング装
置を提供する。 【解決手段】 スパッタリング装置において、真空容器
11内のターゲット16と基板17との間に成膜量調節
板20を配設する。成膜量調節板20はターゲット16
から基板17表面に向かって叩き出される成膜粒子の通
過量を基板17端から基板17中心に向かってほぼ連続
的に減少し、基板17表面の成膜量をほぼ均一に調節す
る。成膜量調節板20は端から中心に向かって連続的に
開口サイズが小さくなる開口20Hを備える。また、成
膜量調節板は端から中心に向かって連続的に板厚が厚く
なる形状で形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜を成膜するス
パッタリング装置に関し、特にターゲットから叩き出さ
れた成膜粒子の通過量を調節し、基板表面の薄膜の成膜
量を均一化できるスパッタリング装置に関する。
パッタリング装置に関し、特にターゲットから叩き出さ
れた成膜粒子の通過量を調節し、基板表面の薄膜の成膜
量を均一化できるスパッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁体、半導体、導電体等の薄膜の成膜
方法として、スパッタリング法が広く使用されている。
スパッタリング法はターゲットを物理的に叩きこの叩き
出された成膜粒子により基板表面に薄膜を成膜するの
で、化学的反応により薄膜を成膜する例えばCVD法に対
して成膜材料に制限がない。さらに、スパッタリング法
は半導体ウエーハ、ガラス基板等の平面基板の表面上に
均一な膜厚で薄膜を形成できる特徴がある。
方法として、スパッタリング法が広く使用されている。
スパッタリング法はターゲットを物理的に叩きこの叩き
出された成膜粒子により基板表面に薄膜を成膜するの
で、化学的反応により薄膜を成膜する例えばCVD法に対
して成膜材料に制限がない。さらに、スパッタリング法
は半導体ウエーハ、ガラス基板等の平面基板の表面上に
均一な膜厚で薄膜を形成できる特徴がある。
【0003】スパッタリングを行うためのスパッタリン
グ装置には図17乃至図20に示すような各種の方式が
ある。図17は2極スパッタ方式を採用するスパッタリ
ング装置の概略構成図である。このスパッタリング装置
は、真空容器(チャンバー)1の内部において上側に第
1電極4、下側に第2電極(基板支持台)5のそれぞれ
を配設し、第1電極4に取り付けたターゲット6と第2
電極5に支持された基板7とを向かい合わせてプラズマ
放電を発生させる。第1電極4には高周波電源発生源8
から高周波電源が供給され、第2電極5は接地される。
真空容器1にはプラズマ放電を発生させる不活性ガス
(例えば、Arガス)を供給するガス導入管2が接続され
る。さらに、真空容器1には、図示しない真空源に接続
された真空排気管3A、排気ガスを排出するためのガス
排気管3Bのそれぞれが接続される。
グ装置には図17乃至図20に示すような各種の方式が
ある。図17は2極スパッタ方式を採用するスパッタリ
ング装置の概略構成図である。このスパッタリング装置
は、真空容器(チャンバー)1の内部において上側に第
1電極4、下側に第2電極(基板支持台)5のそれぞれ
を配設し、第1電極4に取り付けたターゲット6と第2
電極5に支持された基板7とを向かい合わせてプラズマ
放電を発生させる。第1電極4には高周波電源発生源8
から高周波電源が供給され、第2電極5は接地される。
真空容器1にはプラズマ放電を発生させる不活性ガス
(例えば、Arガス)を供給するガス導入管2が接続され
る。さらに、真空容器1には、図示しない真空源に接続
された真空排気管3A、排気ガスを排出するためのガス
排気管3Bのそれぞれが接続される。
【0004】図18はマグネトロンスパッタ方式を採用
するスパッタリング装置の概略構成図である。このスパ
ッタリング装置は、ターゲット6の裏面であって第1電
極4に永久磁石9を配設し、永久磁石9で発生した閉磁
界内にプラズマを閉じ込め、ターゲット6からの成膜粒
子の発生量を増加して高速成膜を行う。
するスパッタリング装置の概略構成図である。このスパ
ッタリング装置は、ターゲット6の裏面であって第1電
極4に永久磁石9を配設し、永久磁石9で発生した閉磁
界内にプラズマを閉じ込め、ターゲット6からの成膜粒
子の発生量を増加して高速成膜を行う。
【0005】図19は対向ターゲット型スパッタ方式を
採用するスパッタリング装置の概略構成図である。この
スパッタリング装置は、第1電極4に第3電極4Aを対
向させ、第1電極4、第3電極4Aのそれぞれに取り付
けた一対のターゲット6及び6A間にプラズマ放電を発
生させ、一対のターゲット6、6Aから叩き出された成
膜粒子により基板7の表面に薄膜を成膜する。第1電極
4と第3電極4Aとの間には直流電源8Dが配設され
る。
採用するスパッタリング装置の概略構成図である。この
スパッタリング装置は、第1電極4に第3電極4Aを対
向させ、第1電極4、第3電極4Aのそれぞれに取り付
けた一対のターゲット6及び6A間にプラズマ放電を発
生させ、一対のターゲット6、6Aから叩き出された成
膜粒子により基板7の表面に薄膜を成膜する。第1電極
4と第3電極4Aとの間には直流電源8Dが配設され
る。
【0006】図20はコリメーションスパッタ方式を採
用したスパッタリング装置の概略構成図である。このス
パッタリング装置は、装置自体の基本的構造は図17に
示すスパッタリング装置と同様であるが、ターゲット6
と基板7との間にコリメータ板10を配設する。コリメ
ータ板10は、図21(コリメータ板の平面図)に示す
ように、ターゲット6、基板7のそれぞれに平行に配設
され一定の板厚を有し、同一開口サイズの丸穴10Aが
規則的に複数配設される。このコリメータ板10は、基
板7の表面に対する入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子
を減少する機能を備える。この種のスパッタリング装置
は、特に磁化方向を一定にする必要のある磁性体薄膜堆
積工程や、高アスペクト比を必要とする半導体装置のコ
ンタクトホール中への金属薄膜堆積工程などの薄膜の成
膜に使用される。
用したスパッタリング装置の概略構成図である。このス
パッタリング装置は、装置自体の基本的構造は図17に
示すスパッタリング装置と同様であるが、ターゲット6
と基板7との間にコリメータ板10を配設する。コリメ
ータ板10は、図21(コリメータ板の平面図)に示す
ように、ターゲット6、基板7のそれぞれに平行に配設
され一定の板厚を有し、同一開口サイズの丸穴10Aが
規則的に複数配設される。このコリメータ板10は、基
板7の表面に対する入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子
を減少する機能を備える。この種のスパッタリング装置
は、特に磁化方向を一定にする必要のある磁性体薄膜堆
積工程や、高アスペクト比を必要とする半導体装置のコ
ンタクトホール中への金属薄膜堆積工程などの薄膜の成
膜に使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
図17乃至図20に示すそれぞれのスパッタリング装置
には、以下の点について配慮がなされていない。
図17乃至図20に示すそれぞれのスパッタリング装置
には、以下の点について配慮がなされていない。
【0008】通常、スパッタリング装置で基板7の表面
に成膜された薄膜の膜厚は、基板7の表面中央部で厚
く、基板7の端に向かって徐々に薄くなる。製造プロセ
ス、例えば半導体製造プロセスにおいては、歩留まりを
高めるために、基板7に成膜される膜厚の均一化が重要
な要因である。そこで、膜厚の均一化を目的として、次
の方法が採用されている。
に成膜された薄膜の膜厚は、基板7の表面中央部で厚
く、基板7の端に向かって徐々に薄くなる。製造プロセ
ス、例えば半導体製造プロセスにおいては、歩留まりを
高めるために、基板7に成膜される膜厚の均一化が重要
な要因である。そこで、膜厚の均一化を目的として、次
の方法が採用されている。
【0009】(1)ターゲット6を大型化する方法。
【0010】(2)ターゲット6と基板7との間の対向
距離を長くする方法。
距離を長くする方法。
【0011】(3)基板7を回転しながら成膜する方
法。
法。
【0012】ところが、いずれの方法も根本的には膜厚
を完全に均一化することが難しく、特にターゲット6を
大型にする方法、対向距離を長する方法はいずれも真空
容器1自体が大型になり、スパッタリング装置が大型化
してしまうという問題があった。さらに、基板7を回転
しながら成膜する方法は、基板7を回転する機構を備え
るので、スパッタリング装置が大型化し、しかもスパッ
タリング装置の構造が複雑になるという問題があった。
スパッタリング装置の大型化は、例えば真空容器1内を
真空にしたり、プラズマ放電を行ったりするのに大量の
時間と電力を消費するので、製造プロセスのランニング
コストが増大する。
を完全に均一化することが難しく、特にターゲット6を
大型にする方法、対向距離を長する方法はいずれも真空
容器1自体が大型になり、スパッタリング装置が大型化
してしまうという問題があった。さらに、基板7を回転
しながら成膜する方法は、基板7を回転する機構を備え
るので、スパッタリング装置が大型化し、しかもスパッ
タリング装置の構造が複雑になるという問題があった。
スパッタリング装置の大型化は、例えば真空容器1内を
真空にしたり、プラズマ放電を行ったりするのに大量の
時間と電力を消費するので、製造プロセスのランニング
コストが増大する。
【0013】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、基板表面に成
膜される薄膜の膜厚が均一化でき、しかも装置の小型化
が実現できるスパッタリング装置を提供することであ
る。
たものである。従って、本発明の目的は、基板表面に成
膜される薄膜の膜厚が均一化でき、しかも装置の小型化
が実現できるスパッタリング装置を提供することであ
る。
【0014】さらに、本発明の目的は、基板表面に成膜
される薄膜が均一化でき、しかも装置の構造を簡易にし
て装置の小型化が実現できるスパッタリング装置を提供
することである。
される薄膜が均一化でき、しかも装置の構造を簡易にし
て装置の小型化が実現できるスパッタリング装置を提供
することである。
【0015】さらに、本発明の目的は、製造プロセスの
ランニングコストが減少できるスパッタリング装置を提
供することである。
ランニングコストが減少できるスパッタリング装置を提
供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、スパッタリング装置において、真空容
器内のターゲットと基板との間に配設され、ターゲット
から基板表面に向かって叩き出される成膜粒子の通過量
を調節し、基板端に対応する位置から基板中心に対応す
る位置に向かって開口サイズが連続的に減少する複数の
開口を配設した成膜量調節板を備えたことを特徴とす
る。
に、この発明は、スパッタリング装置において、真空容
器内のターゲットと基板との間に配設され、ターゲット
から基板表面に向かって叩き出される成膜粒子の通過量
を調節し、基板端に対応する位置から基板中心に対応す
る位置に向かって開口サイズが連続的に減少する複数の
開口を配設した成膜量調節板を備えたことを特徴とす
る。
【0017】成膜量調節板は、成膜粒子の通過量を基板
中心から基板端に向かってほぼ連続的に増加することが
出来るので、本発明の特徴に係るスパッタリング装置に
おいては、この成膜量調節板を備えた極めて簡易な構成
により、基板表面の成膜量(成膜された薄膜の膜厚)を
基板の全面にわたってほぼ均一化できる。しかも、基板
表面において均一な成膜量を得るための大型ターゲット
の使用、ターゲットと基板との間の対向距離の増加、基
板の回転機構のいずれもがなくなり、スパッタリング装
置が小型化でき、スパッタリング装置の構造が簡易にな
る。
中心から基板端に向かってほぼ連続的に増加することが
出来るので、本発明の特徴に係るスパッタリング装置に
おいては、この成膜量調節板を備えた極めて簡易な構成
により、基板表面の成膜量(成膜された薄膜の膜厚)を
基板の全面にわたってほぼ均一化できる。しかも、基板
表面において均一な成膜量を得るための大型ターゲット
の使用、ターゲットと基板との間の対向距離の増加、基
板の回転機構のいずれもがなくなり、スパッタリング装
置が小型化でき、スパッタリング装置の構造が簡易にな
る。
【0018】さらに、このように構成されるスパッタリ
ング装置においては、基板表面の同一位置でも成膜量調
節板に配設した開口の開口サイズが大きいほど入射角度
に斜め成分をもつ成膜粒子の通過量が増加でき、開口サ
イズが小さいほど入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子の
通過量が減少する。この特性と、基板表面の中心から端
に向かって連続的に成膜量が減少する特性とを組み合わ
せ、基板表面の端から中心に向かって連続的に成膜量が
減少する調節を行うことにより、基板表面の全面にわた
って均一な膜厚で薄膜が成膜できる。本発明の特徴に係
るスパッタリング装置の小型化、構造の簡易化は、いず
れも製造プロセスのランニングコストの減少に寄与する
こととなる。
ング装置においては、基板表面の同一位置でも成膜量調
節板に配設した開口の開口サイズが大きいほど入射角度
に斜め成分をもつ成膜粒子の通過量が増加でき、開口サ
イズが小さいほど入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子の
通過量が減少する。この特性と、基板表面の中心から端
に向かって連続的に成膜量が減少する特性とを組み合わ
せ、基板表面の端から中心に向かって連続的に成膜量が
減少する調節を行うことにより、基板表面の全面にわた
って均一な膜厚で薄膜が成膜できる。本発明の特徴に係
るスパッタリング装置の小型化、構造の簡易化は、いず
れも製造プロセスのランニングコストの減少に寄与する
こととなる。
【0019】本発明においては、成膜量調節板は、簡単
には、ほぼ均一な板厚を有し、開口サイズが徐々に変化
する複数の開口を配設した構造体で構成すればよい。し
かし、成膜量調節板を、基板端に対応する位置から基板
中心に対応する位置に向かって連続的に増加する板厚を
有するようにしても良い。
には、ほぼ均一な板厚を有し、開口サイズが徐々に変化
する複数の開口を配設した構造体で構成すればよい。し
かし、成膜量調節板を、基板端に対応する位置から基板
中心に対応する位置に向かって連続的に増加する板厚を
有するようにしても良い。
【0020】このように成膜量調節板を、基板端に対応
する位置から基板中心に対応する位置に向かって連続的
に増加する板厚を有するように構成したスパッタリング
装置においては、基板表面の同一位置でも成膜量調節板
の厚さ、すなわち成膜量調節板に配設した開口(開口サ
イズは同一)の開口深さが浅いほど入射角度に斜め成分
をもつ成膜粒子の通過量が増加でき、開口深さが深いほ
ど入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子の通過量が減少す
る。この特性と、通常のスパッタリング法における基板
表面の中心から端に向かって連続的に成膜量が減少する
特性とを組み合わせ、基板表面の端から中心に向かって
連続的に成膜量が減少する調節を行うことにより、基板
表面の全面にわたって均一な膜厚で薄膜が成膜できる。
この場合、成膜量調節板は、ほぼ均一な開口サイズの複
数の開口を有し、板厚が徐々に変化するような簡易な構
造体で構成すればよく、このような構成により、スパッ
タリング装置が小型化でき、スパッタリング装置の構造
が簡易になる。
する位置から基板中心に対応する位置に向かって連続的
に増加する板厚を有するように構成したスパッタリング
装置においては、基板表面の同一位置でも成膜量調節板
の厚さ、すなわち成膜量調節板に配設した開口(開口サ
イズは同一)の開口深さが浅いほど入射角度に斜め成分
をもつ成膜粒子の通過量が増加でき、開口深さが深いほ
ど入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子の通過量が減少す
る。この特性と、通常のスパッタリング法における基板
表面の中心から端に向かって連続的に成膜量が減少する
特性とを組み合わせ、基板表面の端から中心に向かって
連続的に成膜量が減少する調節を行うことにより、基板
表面の全面にわたって均一な膜厚で薄膜が成膜できる。
この場合、成膜量調節板は、ほぼ均一な開口サイズの複
数の開口を有し、板厚が徐々に変化するような簡易な構
造体で構成すればよく、このような構成により、スパッ
タリング装置が小型化でき、スパッタリング装置の構造
が簡易になる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、図面
を参照して本発明の第1の実施の形態について説明す
る。
を参照して本発明の第1の実施の形態について説明す
る。
【0022】図1は本発明の第1の実施の形態に係るス
パッタリング装置の概略構成図である。図1に示すスパ
ッタリング装置には2極スパッタ方式が採用され、この
スパッタリング装置は真空容器11、ガス導入管12、
真空排気管13A、ガス排気管13B、第1電極14、
基板支持台としても使用される第2電極15、電源1
8、成膜量調節板20を備える。
パッタリング装置の概略構成図である。図1に示すスパ
ッタリング装置には2極スパッタ方式が採用され、この
スパッタリング装置は真空容器11、ガス導入管12、
真空排気管13A、ガス排気管13B、第1電極14、
基板支持台としても使用される第2電極15、電源1
8、成膜量調節板20を備える。
【0023】真空容器11内において、図中上側には第
1電極14が配設され、下側には第2電極15が第1電
極14と対向して配設される。第1電極14は電源18
から直流電圧もしくは高周波電圧が供給され、さらに、
この第1電極14には成膜粒子の発生源となるターゲッ
ト16が取り付けられる。第2電極15は接地され、こ
の第2電極15には薄膜を成膜する基板17が取り付け
られる。基板17には、例えば半導体基板(半導体ウエ
ーハ)、ガラス基板、非磁性基板、配線基板等の基板が
使用される。
1電極14が配設され、下側には第2電極15が第1電
極14と対向して配設される。第1電極14は電源18
から直流電圧もしくは高周波電圧が供給され、さらに、
この第1電極14には成膜粒子の発生源となるターゲッ
ト16が取り付けられる。第2電極15は接地され、こ
の第2電極15には薄膜を成膜する基板17が取り付け
られる。基板17には、例えば半導体基板(半導体ウエ
ーハ)、ガラス基板、非磁性基板、配線基板等の基板が
使用される。
【0024】ガス導入管12の一端は真空容器11に接
続され、他端は図示しないガス供給源に接続される。ガ
ス供給源は真空容器11の内部にプラズマ放電を発生す
るための不活性ガス、例えばArガスを供給する。真空排
気管13Aの一端は真空容器11に接続され、他端は図
示しない真空発生源に接続される。真空発生源は真空容
器11内を真空にする。ガス排気管13Bは真空容器1
1内のガスを外部に排気する。
続され、他端は図示しないガス供給源に接続される。ガ
ス供給源は真空容器11の内部にプラズマ放電を発生す
るための不活性ガス、例えばArガスを供給する。真空排
気管13Aの一端は真空容器11に接続され、他端は図
示しない真空発生源に接続される。真空発生源は真空容
器11内を真空にする。ガス排気管13Bは真空容器1
1内のガスを外部に排気する。
【0025】成膜量調節板20はターゲット16と基板
17との間、すなわち第1電極14と第2電極15との
間に配設される。図2は成膜量調節板20の平面図であ
る。成膜量調節板20は平面形状が円形状で形成されほ
ぼ均一な板厚を有し、成膜量調節板20の表面、裏面が
いずれもターゲット16(又は基板17)の表面とほぼ
平行になる設定がなされている。成膜量調節板20には
その端から中心部に向かって連続的に開口サイズが減少
する複数の開口20Hが配設される。ここで、成膜量調
節板20の中心部とは基板17の中心部に対応する位置
であり、成膜量調節板20の端とは基板15の端に対応
する位置である。本実施の形態において、開口20Hは
板厚方向に貫通し開口形状を丸形で形成する。なお、開
口20Hの開口形状は、この丸形に限定されず、方形、
多角形、楕円形のいずれかで形成してもよい。
17との間、すなわち第1電極14と第2電極15との
間に配設される。図2は成膜量調節板20の平面図であ
る。成膜量調節板20は平面形状が円形状で形成されほ
ぼ均一な板厚を有し、成膜量調節板20の表面、裏面が
いずれもターゲット16(又は基板17)の表面とほぼ
平行になる設定がなされている。成膜量調節板20には
その端から中心部に向かって連続的に開口サイズが減少
する複数の開口20Hが配設される。ここで、成膜量調
節板20の中心部とは基板17の中心部に対応する位置
であり、成膜量調節板20の端とは基板15の端に対応
する位置である。本実施の形態において、開口20Hは
板厚方向に貫通し開口形状を丸形で形成する。なお、開
口20Hの開口形状は、この丸形に限定されず、方形、
多角形、楕円形のいずれかで形成してもよい。
【0026】成膜量調節板20は、開口20Hにより板
厚方向に貫通する成膜粒子の通過量を調節し、開口20
Hの開口サイズを中心から端に向かって連続的に大きく
することにより基板17の表面端から表面中心部に向か
って連続的に薄膜の成膜量が減少する(成膜される薄膜
の膜厚を薄くする)機能を備え、基板17の全面にわた
って成膜量を均一に調節する。
厚方向に貫通する成膜粒子の通過量を調節し、開口20
Hの開口サイズを中心から端に向かって連続的に大きく
することにより基板17の表面端から表面中心部に向か
って連続的に薄膜の成膜量が減少する(成膜される薄膜
の膜厚を薄くする)機能を備え、基板17の全面にわた
って成膜量を均一に調節する。
【0027】図3は成膜量調節板20による成膜量の均
一化を実証するために行った実験を説明するためのスパ
ッタリング装置の概略構成図、図4はこの実験に使用し
たテスト用成膜量調節板の平面図である。図3に示すよ
うに、基本的には前述の図1に示すスパッタリング装置
と同様に、テスト用成膜量調節板20Tはターゲット1
6と基板17との間に配設される。テスト用成膜量調節
板20Tには、図4に示すように、それぞれ平面形状が
丸形で開口サイズ(直径)が異なる4種類の合計4個の
開口20H1−20H4が配設される。開口20H1の
直径は4mm、開口20H2の直径は6mm、開口20H3の
直径は8mm、開口20H4の直径は10mmにそれぞれ設定
される。開口20H1−20H4はそれぞれ開口中心を
テスト用成膜量調節板20Tの中心から同じ距離に設定
し、基板17の中心部から端に向かって連続的に成膜量
が減少する影響が除外される。開口20H1−20H4
はそれぞれ90度毎に配置される。テスト用成膜量調節板
20Tを使用してスパッタリングを行うと、開口20H
1−20H4のそれぞれを通過した成膜粒子により開口
20H1−20H4のそれぞれに対応した薄膜17Fが
基板17の表面上に成膜される。この4種類の開口20
H1−20H4のそれぞれを通して成膜された薄膜17
Fの膜厚を測定することにより、1度のスパッタリング
を使用した成膜で4種類の開口サイズでそれぞれ形成さ
れた4種類の薄膜17Fの膜厚差が測定できる。
一化を実証するために行った実験を説明するためのスパ
ッタリング装置の概略構成図、図4はこの実験に使用し
たテスト用成膜量調節板の平面図である。図3に示すよ
うに、基本的には前述の図1に示すスパッタリング装置
と同様に、テスト用成膜量調節板20Tはターゲット1
6と基板17との間に配設される。テスト用成膜量調節
板20Tには、図4に示すように、それぞれ平面形状が
丸形で開口サイズ(直径)が異なる4種類の合計4個の
開口20H1−20H4が配設される。開口20H1の
直径は4mm、開口20H2の直径は6mm、開口20H3の
直径は8mm、開口20H4の直径は10mmにそれぞれ設定
される。開口20H1−20H4はそれぞれ開口中心を
テスト用成膜量調節板20Tの中心から同じ距離に設定
し、基板17の中心部から端に向かって連続的に成膜量
が減少する影響が除外される。開口20H1−20H4
はそれぞれ90度毎に配置される。テスト用成膜量調節板
20Tを使用してスパッタリングを行うと、開口20H
1−20H4のそれぞれを通過した成膜粒子により開口
20H1−20H4のそれぞれに対応した薄膜17Fが
基板17の表面上に成膜される。この4種類の開口20
H1−20H4のそれぞれを通して成膜された薄膜17
Fの膜厚を測定することにより、1度のスパッタリング
を使用した成膜で4種類の開口サイズでそれぞれ形成さ
れた4種類の薄膜17Fの膜厚差が測定できる。
【0028】テスト用成膜量調節板20Tの他の諸寸法
は次の通りである。
は次の通りである。
【0029】(1)テスト用成膜量調節板20Tの板
厚:4mm (2)テスト用成膜量調節板20Tの中心から開口20
H1−20H4のそれぞれの中心までの距離:30mm (3)テスト用成膜量調節板20Tと基板17との間の
離間距離:12mm スパッタリングによる成膜条件は次の通りである。
厚:4mm (2)テスト用成膜量調節板20Tの中心から開口20
H1−20H4のそれぞれの中心までの距離:30mm (3)テスト用成膜量調節板20Tと基板17との間の
離間距離:12mm スパッタリングによる成膜条件は次の通りである。
【0030】(1)スパッタリング方式:2極RFコンベ
ンショナルスパッタリング (2)ターゲット16と基板17との間の対向距離:90
mm (3)ターゲット16の材質:Co (4)ターゲット16のサイズ:直径3inch(76.2mm) (5)スパッタガス圧:10mtorr (6)Arガス流量:50sccm (7)RFパワー:300W (8)基板17の加熱温度:なし(室温) 実験は、最初に、テスト用成膜量調節板20Tを使用し
ない通常のスパッタリングによる成膜を行い、この膜厚
分布を測定した。膜厚部分の測定は、基板17の中心部
において成膜された薄膜17Fの膜厚を100%として計算
した。基板17は3inchのものを使用した。図5は基板
17の表面上の成膜位置と膜厚分布との関係を示す図で
ある。図5に示すように、基板17の中心から端に向か
って遠ざかるに従い、成膜された薄膜17Fの膜厚が薄
くなる。
ンショナルスパッタリング (2)ターゲット16と基板17との間の対向距離:90
mm (3)ターゲット16の材質:Co (4)ターゲット16のサイズ:直径3inch(76.2mm) (5)スパッタガス圧:10mtorr (6)Arガス流量:50sccm (7)RFパワー:300W (8)基板17の加熱温度:なし(室温) 実験は、最初に、テスト用成膜量調節板20Tを使用し
ない通常のスパッタリングによる成膜を行い、この膜厚
分布を測定した。膜厚部分の測定は、基板17の中心部
において成膜された薄膜17Fの膜厚を100%として計算
した。基板17は3inchのものを使用した。図5は基板
17の表面上の成膜位置と膜厚分布との関係を示す図で
ある。図5に示すように、基板17の中心から端に向か
って遠ざかるに従い、成膜された薄膜17Fの膜厚が薄
くなる。
【0031】次に、図3に示すように、ターゲット16
と基板17との間にテスト用成膜量調節板20Tを配置
し、スパッタリングによる成膜を行った。図6はテスト
用成膜量調節板20Tに配設された開口20Hの開口サ
イズ(直径)と成膜レートとの関係を示す図である。図
6に示すように、開口20Hの開口サイズが大きくなる
に従い、成膜レートが速くなり、薄膜17Fの膜厚が厚
くなる。薄膜17Fの膜厚はおおよそ2次関数的に増加
する。さらに、テスト用成膜量調節板20Tの板厚が厚
いと成膜レートが遅くなり、テスト用成膜量調節板20
Tの板厚が薄いと成膜レートが速くなる。
と基板17との間にテスト用成膜量調節板20Tを配置
し、スパッタリングによる成膜を行った。図6はテスト
用成膜量調節板20Tに配設された開口20Hの開口サ
イズ(直径)と成膜レートとの関係を示す図である。図
6に示すように、開口20Hの開口サイズが大きくなる
に従い、成膜レートが速くなり、薄膜17Fの膜厚が厚
くなる。薄膜17Fの膜厚はおおよそ2次関数的に増加
する。さらに、テスト用成膜量調節板20Tの板厚が厚
いと成膜レートが遅くなり、テスト用成膜量調節板20
Tの板厚が薄いと成膜レートが速くなる。
【0032】図7はテスト用成膜量調節板20Tの平面
図、図8は基板17の表面上の成膜位置と膜厚分布との
関係を示す図である。直径4mmの開口20H1、直径6mm
の開口20H2、直径8mmの開口20H3、直径10mmの
開口20H4のそれぞれを中心から端に向かって配設し
たテスト用成膜量調節板20Tを準備し、仮に一定の膜
厚分布においてこのテスト用成膜量調節板20Tを使用
して成膜を行った場合には、図8に示すように基板17
の表面の中心部に成膜された薄膜17Fの膜厚が薄くな
り、端に向かって徐々に薄膜17Fの膜厚が厚くなる。
図、図8は基板17の表面上の成膜位置と膜厚分布との
関係を示す図である。直径4mmの開口20H1、直径6mm
の開口20H2、直径8mmの開口20H3、直径10mmの
開口20H4のそれぞれを中心から端に向かって配設し
たテスト用成膜量調節板20Tを準備し、仮に一定の膜
厚分布においてこのテスト用成膜量調節板20Tを使用
して成膜を行った場合には、図8に示すように基板17
の表面の中心部に成膜された薄膜17Fの膜厚が薄くな
り、端に向かって徐々に薄膜17Fの膜厚が厚くなる。
【0033】すなわち、前述の図5に示す基板17の中
心部から端に向かって連続的に成膜された薄膜17Fの
膜厚が薄くなる現象と、図6に示すテスト用成膜量調節
板20Tの開口20Hの開口サイズを大きくすると成膜
レートが速くなる現象(逆に開口サイズを小さくすると
成膜レートが遅くなる現象)と、図8に示すテスト用成
膜量調節板20Tの端から中心に向かって開口20Hの
開口サイズを小さくすると成膜された薄膜17Fの膜厚
が薄くなる現象とを適正に調節すれば、基板17の表面
上の全面に成膜される薄膜17Fの膜厚をほぼ一定にす
ることができる。 図9は本実施の形態に係る成膜量調
節板20の平面図、図10は基板17の表面上の成膜位
置と膜厚分布との関係を示す図である。図9に示すよう
に、直径7mmの2個の開口20H1、直径7.2mmの開口2
0H2、直径7.6mmの開口20H3、直径8mmの開口20
H4のそれぞれを中心から端に向かって0.1mmの間隔で
配設した成膜量調節板20を使用し、スパッタリングに
よる成膜を行うことにより、図10に示すように基板1
7の表面上の全面においてほぼ均一な膜厚を有する薄膜
17が成膜できる。
心部から端に向かって連続的に成膜された薄膜17Fの
膜厚が薄くなる現象と、図6に示すテスト用成膜量調節
板20Tの開口20Hの開口サイズを大きくすると成膜
レートが速くなる現象(逆に開口サイズを小さくすると
成膜レートが遅くなる現象)と、図8に示すテスト用成
膜量調節板20Tの端から中心に向かって開口20Hの
開口サイズを小さくすると成膜された薄膜17Fの膜厚
が薄くなる現象とを適正に調節すれば、基板17の表面
上の全面に成膜される薄膜17Fの膜厚をほぼ一定にす
ることができる。 図9は本実施の形態に係る成膜量調
節板20の平面図、図10は基板17の表面上の成膜位
置と膜厚分布との関係を示す図である。図9に示すよう
に、直径7mmの2個の開口20H1、直径7.2mmの開口2
0H2、直径7.6mmの開口20H3、直径8mmの開口20
H4のそれぞれを中心から端に向かって0.1mmの間隔で
配設した成膜量調節板20を使用し、スパッタリングに
よる成膜を行うことにより、図10に示すように基板1
7の表面上の全面においてほぼ均一な膜厚を有する薄膜
17が成膜できる。
【0034】このように構成されるスパッタリング装置
においては、成膜量調節板20を備えた極めて簡易な構
成により、基板17の表面の成膜量(成膜された薄膜1
7Fの膜厚)が基板17の全面にわたってほぼ均一化で
きる。しかも、基板17の表面において均一な成膜量を
得るための大型ターゲットの使用、ターゲット16と基
板17との間の対向距離の増加、基板17の回転機構の
いずれもなくなり、スパッタリング装置が小型化でき、
スパッタリング装置の構造が簡易になる。さらに、スパ
ッタリング装置の小型化、構造の簡易化はいずれも製造
プロセスのランニングコストを減少できる。
においては、成膜量調節板20を備えた極めて簡易な構
成により、基板17の表面の成膜量(成膜された薄膜1
7Fの膜厚)が基板17の全面にわたってほぼ均一化で
きる。しかも、基板17の表面において均一な成膜量を
得るための大型ターゲットの使用、ターゲット16と基
板17との間の対向距離の増加、基板17の回転機構の
いずれもなくなり、スパッタリング装置が小型化でき、
スパッタリング装置の構造が簡易になる。さらに、スパ
ッタリング装置の小型化、構造の簡易化はいずれも製造
プロセスのランニングコストを減少できる。
【0035】さらに、基板17の表面の同一位置でも成
膜量調節板20に配設した開口Hの開口サイズが大きい
ほど入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子の通過量が増加
でき、開口サイズが小さいほど入射角度に斜め成分をも
つ成膜粒子の通過量が減少する。この特性と、基板17
の表面の中心から端に向かって連続的に成膜量が減少す
る特性とを組み合わせ、基板17の表面の端から中心に
向かって連続的に成膜量が減少する調節を行うことによ
り、基板17の表面の全面にわたって均一な膜厚で薄膜
17Fが成膜できる。さらに、成膜量調節板20は、ほ
ぼ均一な膜厚を有し、開口サイズが徐々に変化する複数
の開口20Hを配設した簡易な構造体で構成されるの
で、スパッタリング装置が小型化でき、スパッタリング
装置の構造が簡易になる。
膜量調節板20に配設した開口Hの開口サイズが大きい
ほど入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子の通過量が増加
でき、開口サイズが小さいほど入射角度に斜め成分をも
つ成膜粒子の通過量が減少する。この特性と、基板17
の表面の中心から端に向かって連続的に成膜量が減少す
る特性とを組み合わせ、基板17の表面の端から中心に
向かって連続的に成膜量が減少する調節を行うことによ
り、基板17の表面の全面にわたって均一な膜厚で薄膜
17Fが成膜できる。さらに、成膜量調節板20は、ほ
ぼ均一な膜厚を有し、開口サイズが徐々に変化する複数
の開口20Hを配設した簡易な構造体で構成されるの
で、スパッタリング装置が小型化でき、スパッタリング
装置の構造が簡易になる。
【0036】(第2の実施の形態)図11は本発明の第
2の実施の形態に係るスパッタリング装置の概略構成図
である。図11に示すスパッタリング装置には前述の実
施の形態と同様に2極スパッタ方式が採用され、このス
パッタリング装置はターゲット16と基板17との間す
なわち第1電極14と第2電極15との間に成膜量調節
板21を配設する。図12は成膜量調節板21の側面図
である。成膜量調節板21は、平面形状が円形状で形成
され(図15参照)、中心部から端に向かって連続的に
板厚が薄くなる三角錐形状で形成される。成膜量調節板
21の表面(図1中及び図2中、上側表面)はターゲッ
ト16の表面とほぼ平行に設定されている。成膜量調節
板21には同一開口サイズを有する複数の開口21Hが
規則的に配設される。本実施の形態において、開口21
Hは板厚方向に貫通し開口形状を丸形で形成する。
2の実施の形態に係るスパッタリング装置の概略構成図
である。図11に示すスパッタリング装置には前述の実
施の形態と同様に2極スパッタ方式が採用され、このス
パッタリング装置はターゲット16と基板17との間す
なわち第1電極14と第2電極15との間に成膜量調節
板21を配設する。図12は成膜量調節板21の側面図
である。成膜量調節板21は、平面形状が円形状で形成
され(図15参照)、中心部から端に向かって連続的に
板厚が薄くなる三角錐形状で形成される。成膜量調節板
21の表面(図1中及び図2中、上側表面)はターゲッ
ト16の表面とほぼ平行に設定されている。成膜量調節
板21には同一開口サイズを有する複数の開口21Hが
規則的に配設される。本実施の形態において、開口21
Hは板厚方向に貫通し開口形状を丸形で形成する。
【0037】成膜量調節板21は、開口21Hにより板
厚方向に貫通する成膜粒子の通過量を調節し、板厚を中
心から端に向かって連続的に薄くすることにより基板1
7の表面端から表面中心部に向かって連続的に薄膜の成
膜量が減少する(成膜される薄膜の膜厚を薄くする)機
能を備え、基板17の全面にわたって成膜量を均一に調
節する。
厚方向に貫通する成膜粒子の通過量を調節し、板厚を中
心から端に向かって連続的に薄くすることにより基板1
7の表面端から表面中心部に向かって連続的に薄膜の成
膜量が減少する(成膜される薄膜の膜厚を薄くする)機
能を備え、基板17の全面にわたって成膜量を均一に調
節する。
【0038】成膜量調節板21による成膜量の均一化を
実証するために実験を行った。スパッタリングによる成
膜の際に成膜量調節板21を使用する場合、同一開口サ
イズの開口21Hであっても成膜量調節板21の板厚に
より基板17の表面に成膜される薄膜17Fの膜厚は異
なる。すなわち、成膜量調節板21の板厚が厚くなるほ
ど入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子は遮蔽され、開口
21Hを通過する成膜粒子の通過量が減少するので、成
膜される薄膜17Fの膜厚は薄くなる。成膜量調節板2
1の板厚と成膜粒子の通過量の減少との関係を具体的に
知るために、同一開口サイズを有する開口21Hが形成
された板厚の異なるテスト用成膜量調節板(図示しな
い)を使用し、テスト用成膜量調節板の板厚を変えたと
きの成膜レートの変化について測定した。テスト用成膜
量調節板の諸寸法は次の通りである。なお、スパッタリ
ングによる成膜条件は前述の実施の形態と同様である。
実証するために実験を行った。スパッタリングによる成
膜の際に成膜量調節板21を使用する場合、同一開口サ
イズの開口21Hであっても成膜量調節板21の板厚に
より基板17の表面に成膜される薄膜17Fの膜厚は異
なる。すなわち、成膜量調節板21の板厚が厚くなるほ
ど入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子は遮蔽され、開口
21Hを通過する成膜粒子の通過量が減少するので、成
膜される薄膜17Fの膜厚は薄くなる。成膜量調節板2
1の板厚と成膜粒子の通過量の減少との関係を具体的に
知るために、同一開口サイズを有する開口21Hが形成
された板厚の異なるテスト用成膜量調節板(図示しな
い)を使用し、テスト用成膜量調節板の板厚を変えたと
きの成膜レートの変化について測定した。テスト用成膜
量調節板の諸寸法は次の通りである。なお、スパッタリ
ングによる成膜条件は前述の実施の形態と同様である。
【0039】(1)テスト用成膜量調節板の板厚:4m
m、8mm、12mm(3種類) (2)テスト用成膜量調節板の中心から開口21Hの中
心までの距離:30mm (3)テスト用成膜量調節板と基板17との間の離間距
離:12mm (4)テスト用成膜量調節板の開口21Hの開口サイズ
(直径):8mm、10mm(2種類) 図13はテスト用成膜量調節板の板厚と成膜レートとの
関係を示す図である。図13に示すように、同一開口サ
イズを有する開口21Hが配設されたテスト用成膜量調
整板においては、テスト用成膜量調整板の板厚が厚くな
るに従い、おおよそ2次関数的に成膜レートは遅くな
る。このテスト用成膜量調整板の板厚の増加とともに成
膜レートが遅くなる傾向は、開口21Hの開口サイズに
よらずほぼ同じである。従って、前述の実施の形態と同
様に、前述の図5に示す基板17の中心部から端に向か
って連続的に成膜された薄膜17Fの膜厚が薄くなる現
象と、図13に示すテスト用成膜量調節板の板厚を厚く
すると成膜レートが遅くなる現象(逆に板厚を薄くする
と成膜レートが遅くなる現象)とを適正に調節すれば、
基板17の表面上の全面に成膜される薄膜17Fの膜厚
をほぼ一定にすることができる。すなわち、成膜量調節
板21は、開口21Hの開口サイズは同じで、端から中
心に向かって連続的に増加する板厚を有し、三角錐形状
で形成することにより、基板17の表面上の全面に成膜
される薄膜17Fの膜厚をほぼ一定にできる。
m、8mm、12mm(3種類) (2)テスト用成膜量調節板の中心から開口21Hの中
心までの距離:30mm (3)テスト用成膜量調節板と基板17との間の離間距
離:12mm (4)テスト用成膜量調節板の開口21Hの開口サイズ
(直径):8mm、10mm(2種類) 図13はテスト用成膜量調節板の板厚と成膜レートとの
関係を示す図である。図13に示すように、同一開口サ
イズを有する開口21Hが配設されたテスト用成膜量調
整板においては、テスト用成膜量調整板の板厚が厚くな
るに従い、おおよそ2次関数的に成膜レートは遅くな
る。このテスト用成膜量調整板の板厚の増加とともに成
膜レートが遅くなる傾向は、開口21Hの開口サイズに
よらずほぼ同じである。従って、前述の実施の形態と同
様に、前述の図5に示す基板17の中心部から端に向か
って連続的に成膜された薄膜17Fの膜厚が薄くなる現
象と、図13に示すテスト用成膜量調節板の板厚を厚く
すると成膜レートが遅くなる現象(逆に板厚を薄くする
と成膜レートが遅くなる現象)とを適正に調節すれば、
基板17の表面上の全面に成膜される薄膜17Fの膜厚
をほぼ一定にすることができる。すなわち、成膜量調節
板21は、開口21Hの開口サイズは同じで、端から中
心に向かって連続的に増加する板厚を有し、三角錐形状
で形成することにより、基板17の表面上の全面に成膜
される薄膜17Fの膜厚をほぼ一定にできる。
【0040】図14は本実施の形態に係る成膜量調節板
21の側面図、図15は成膜量調節板21の平面図、図
16は基板17の表面上の成膜位置と膜厚分布との関係
を示す図である。図14及び図15に示すように、すべ
て直径8mmで形成された開口21H1−21H5を0.1mm
の間隔で配設し、端の板厚が4mmで中心の板厚が4.5mmに
設定された成膜量調節板21を使用し、スパッタリング
による成膜を行うことにより、図16に示すように基板
17の表面上の全面においてほぼ均一な膜厚を有する薄
膜17が成膜できる。
21の側面図、図15は成膜量調節板21の平面図、図
16は基板17の表面上の成膜位置と膜厚分布との関係
を示す図である。図14及び図15に示すように、すべ
て直径8mmで形成された開口21H1−21H5を0.1mm
の間隔で配設し、端の板厚が4mmで中心の板厚が4.5mmに
設定された成膜量調節板21を使用し、スパッタリング
による成膜を行うことにより、図16に示すように基板
17の表面上の全面においてほぼ均一な膜厚を有する薄
膜17が成膜できる。
【0041】このように構成されるスパッタリング装置
においては、基板17の表面の同一位置でも成膜量調節
板21の厚さ、すなわち成膜量調節板21に配設した開
口(開口サイズは同一)21Hの開口深さが浅いほど入
射角度に斜め成分をもつ成膜粒子の通過量が増加でき、
開口深さが深いほど入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子
の通過量が減少する。この特性と、基板17の表面の中
心から端に向かって連続的に成膜量が減少する特性とを
組み合わせ、基板17の表面の端から中心に向かって連
続的に成膜量が減少する調節を行うことにより、基板1
7の表面の全面にわたって均一な膜厚で薄膜17Fが成
膜できる。さらに、成膜量調節板21は、ほぼ均一な開
口サイズの複数の開口21Hを有し、板厚が徐々に変化
する簡易な構造体で構成されるので、スパッタリング装
置が小型化でき、スパッタリング装置の構造が簡易にな
る。
においては、基板17の表面の同一位置でも成膜量調節
板21の厚さ、すなわち成膜量調節板21に配設した開
口(開口サイズは同一)21Hの開口深さが浅いほど入
射角度に斜め成分をもつ成膜粒子の通過量が増加でき、
開口深さが深いほど入射角度に斜め成分をもつ成膜粒子
の通過量が減少する。この特性と、基板17の表面の中
心から端に向かって連続的に成膜量が減少する特性とを
組み合わせ、基板17の表面の端から中心に向かって連
続的に成膜量が減少する調節を行うことにより、基板1
7の表面の全面にわたって均一な膜厚で薄膜17Fが成
膜できる。さらに、成膜量調節板21は、ほぼ均一な開
口サイズの複数の開口21Hを有し、板厚が徐々に変化
する簡易な構造体で構成されるので、スパッタリング装
置が小型化でき、スパッタリング装置の構造が簡易にな
る。
【0042】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れない。例えば、本発明は、マグネトロンスパッタ方
式、対向ターゲット型スパッタ方式のそれぞれの方式を
採用するスパッタリング装置にも適用できる。
れない。例えば、本発明は、マグネトロンスパッタ方
式、対向ターゲット型スパッタ方式のそれぞれの方式を
採用するスパッタリング装置にも適用できる。
【0043】
【発明の効果】本発明は、基板表面に成膜される薄膜の
膜厚が均一化でき、しかも装置の小型化が実現できるス
パッタリング装置を提供できる。
膜厚が均一化でき、しかも装置の小型化が実現できるス
パッタリング装置を提供できる。
【0044】さらに、本発明は、基板表面に成膜される
薄膜が均一化でき、しかも装置の構造を簡易にして装置
の小型化が実現できるスパッタリング装置を提供でき
る。
薄膜が均一化でき、しかも装置の構造を簡易にして装置
の小型化が実現できるスパッタリング装置を提供でき
る。
【0045】さらに、本発明は、製造プロセスのランニ
ングコストが減少できるスパッタリング装置を提供でき
る。
ングコストが減少できるスパッタリング装置を提供でき
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスパッタリン
グ装置の概略構成図である。
グ装置の概略構成図である。
【図2】スパッタリング装置に備えた成膜量調節板の平
面図である。
面図である。
【図3】実験を説明するためのスパッタリング装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図4】実験に使用したテスト用成膜量調節板の平面図
である。
である。
【図5】基板表面上の成膜位置と膜厚分布との関係を示
す図である。
す図である。
【図6】テスト用成膜量調節板の開口サイズと成膜レー
トとの関係を示す図である。
トとの関係を示す図である。
【図7】テスト用成膜量調節板の平面図である。
【図8】基板表面上の成膜位置と膜厚分布との関係を示
す図である。
す図である。
【図9】本実施の形態に係る成膜量調節板の平面図であ
る。
る。
【図10】基板の表面上の成膜位置と膜厚分布との関係
を示す図である。
を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るスパッタリ
ング装置の概略構成図である。
ング装置の概略構成図である。
【図12】成膜量調節板の側面図である。
【図13】テスト用成膜量調節板の板厚と成膜レートと
の関係を示す図である。
の関係を示す図である。
【図14】本実施の形態に係る成膜量調節板の側面図で
ある。
ある。
【図15】成膜量調節板の平面図である。
【図16】基板表面上の成膜位置と膜厚分布との関係を
示す図である。
示す図である。
【図17】従来技術に係る2極スパッタ方式を採用する
スパッタリング装置の概略構成図である。
スパッタリング装置の概略構成図である。
【図18】従来技術に係るマグネトロンスパッタ方式を
採用するスパッタリング装置の概略構成図である。
採用するスパッタリング装置の概略構成図である。
【図19】従来技術に係る対向ターゲット型スパッタ方
式を採用するスパッタリング装置の概略構成図である。
式を採用するスパッタリング装置の概略構成図である。
【図20】従来技術に係るコリメーションスパッタ方式
を採用したスパッタリング装置の概略構成図である。
を採用したスパッタリング装置の概略構成図である。
【図21】従来技術に係るコリメータ板の平面図であ
る。
る。
11 真空容器 14 第1電極 15 第2電極 16 ターゲット 17 基板 17F 薄膜 18 電源 20、21 成膜量調節板 20H、21H 開口 20T テスト用成膜量調節板
Claims (2)
- 【請求項1】 真空容器内のターゲットと基板との間に
配設され、前記ターゲットから基板表面に向かって叩き
出される成膜粒子の通過量を調節し、前記基板端に対応
する位置から基板中心に対応する位置に向かって開口サ
イズが連続的に減少する複数の開口を配設した成膜量調
節板を備えたことを特徴とするスパッタリング装置。 - 【請求項2】 前記成膜量調節板は、 前記基板端に対応する位置から基板中心に対応する位置
に向かって連続的に増加する板厚を有していることを特
徴とする請求項1に記載のスパッタリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP507698A JPH11200029A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | スパッタリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP507698A JPH11200029A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | スパッタリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11200029A true JPH11200029A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11601308
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP507698A Pending JPH11200029A (ja) | 1998-01-13 | 1998-01-13 | スパッタリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11200029A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1998
- 1998-01-13 JP JP507698A patent/JPH11200029A/ja active Pending
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