JPH11200154A - 複合繊維およびその製造方法 - Google Patents
複合繊維およびその製造方法Info
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- JPH11200154A JPH11200154A JP10005406A JP540698A JPH11200154A JP H11200154 A JPH11200154 A JP H11200154A JP 10005406 A JP10005406 A JP 10005406A JP 540698 A JP540698 A JP 540698A JP H11200154 A JPH11200154 A JP H11200154A
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Abstract
維における問題点を解決し、高強度でかつ高発色性を有
する複合繊維を提供する。 【解決手段】芯鞘成分がポリエステル系ポリマである芯
鞘型複合繊維であって、該繊維中の粒子含有量が15重量
%以上、芯成分ポリエステルが共重合成分としてイソフ
タル酸およびビスフェノールAのエチレンオキシド付加
物を、10.0≦Fa+Fb≦20.0、1.0≦Fb≦5.0のモル分率で
共重合し、芯成分の極限粘度が鞘成分より0.35以上低い
複合繊維。(Fa:共重合ポリエステルの全酸成分に対
するイソフタル酸モル分率、Fb:共重合ポリエステル
の全グリコール成分に対するビスフェノールAのエチレ
ンオキシド付加物モル分率)
Description
の製造方法に関するものである。さらに詳細には、芯成
分に粒子、特に高比重粒子を含有するポリエステル系複
合繊維であって、高比重、高強度であるとともに、黒ま
たは有彩色の発色性が高い複合繊維およびその製造方法
に関するものである。
させる技術は、ポリエステル本来の力学的性質、熱的性
質、手頃な価格などに更なる機能を付与する手段とし
て、有用な技術である。付与する機能は、例えば高比
重、低比重、可視光その他電磁波の遮蔽、反射、などで
ある。特に、漁網、ロープ、消波網などの一般産業用繊
維として、また、緞帳、暗幕などの室内装飾用繊維とし
て高比重繊維が要望されてきた。これは、海洋用途にお
いては海流、潮流による製品のフカレを抑制することに
より漁獲高、係留、消波等の効果が高くなるためであ
り、室内装飾用途においては製品のオチ感や風による揺
れの防止による落ち着いた雰囲気の創出のためである。
色や原着などにより有彩色や黒色の繊維として用いられ
ることが一般的である。室内装飾はいうに及ばず、漁網
においても特定の色調において漁獲高が確保されるとい
う面があることが業界では知られている。
は、ナイロンを鞘成分、鉛金属を芯成分とする複合繊維
が実用化されている。しかしながら、ナイロンを鞘成
分、鉛金属を芯成分とする複合繊維は、延伸時にその芯
部(鉛金属部)が十分に延伸されないために、芯部が切
断された断続状態が生じ、その結果、繊維長手方向の繊
維径が大きく変動し、太細が不均一化に存在する繊維と
なり低強度の繊維となる。したがって、これらの複合繊
維を単独で実用に供すことは困難であり高強度繊維と合
糸して用いるが、その際にも、製網時の撚糸性が低下す
るなどの問題があった。
は、上記問題を解決するために、微細な鉛合金粒子を含
有した熱可塑性重合体を芯成分とする高比重複合繊維が
開示されているが、鉛金属や鉛合金を用いた繊維の場
合、焼却時や廃棄後に鉛害が発生するため環境汚染の観
点から安易に使用することができない。
4号公報などでは、芯成分の熱可塑性重合体に非鉛系金
属またはその化合物からなる粒子を配合した芯鞘型複合
繊維が提案されている。
伸中に芯成分の粒子と熱可塑性重合体との間に発生する
ボイドをコントロールすることができず、低比重でかつ
発色性の低い複合繊維しか得られなかった。また、前記
特開平8−337924号公報による複合繊維は、芯成
分と鞘成分との界面の相溶性が無く、ピンセット等で簡
単に芯成分と鞘成分とを剥離させることができるため、
剥離面での光散乱のために発色性が低下し、漁網、緞
帳、暗幕といった分野には用いることができないという
問題も有している。
は、上記した従来の技術における問題点を解消し、高強
度、高比重であるとともに高い発色性と耐摩耗性を兼ね
備え、例えば漁網等の一般産業用や室内装飾用等の高比
重繊維として有用な複合繊維を提供することにある。な
お、本発明で目標とする繊維強度は4.5g/d以上、
繊維比重は1.54以上である。
本発明の複合繊維は主として次の構成を有する。すなわ
ち、芯成分および鞘成分がポリエステル系ポリマである
芯鞘型複合繊維であって、複合繊維中の粒子含有量が1
5重量%以上であり、芯成分ポリエステルが共重合成分
としてイソフタル酸およびビスフェノールAのエチレン
オキシド付加物を次式のモル分率で共重合しており、か
つ芯成分ポリエステルの極限粘度が鞘成分ポリエステル
より0.35以上低いことを特徴とする複合繊維であ
る。
イソフタル酸のモル分率(%)、Fbは共重合ポリエス
テルの全グリコール成分に対するビスフェノールAのエ
チレンオキシド付加物のモル分率(%)である。) また、本発明の複合繊維の製造方法は次の構成を有す
る。すなわち、イソフタル酸およびビスフェノールAの
エチレンオキシド付加物を上式のモル分率で共重合した
ポリエステル系ポリマである芯成分ポリマと、実質的に
共重合していないポリエステル系ポリマである鞘成分ポ
リマを用い、芯成分ポリマに高比重粒子を40重量%以
上含有させて芯鞘複合紡糸し、延伸、熱処理、リラック
ス処理することを特徴とする複合繊維の製造方法であ
る。
る。芯鞘型とすることにより、一方の成分に高濃度に粒
子を存在せしめることができるため、他の成分により力
学的性質を維持することができる。またこれらの粒子は
芯成分に含有されていることが、これら粒子が繊維表面
に露出することが無くなり、撚糸、製織、編網等の高次
加工装置の摩耗を防いでこれらの工程での通過性を良好
とし、かつ粒子の持つ高機能性を発揮できるので好まし
い。この場合、鞘成分にも粒子が含有されていても良い
が、高強度を維持するためには、鞘成分の粒子含有量は
2.0重量%以下が好ましく、1.0重量%以下がより
好ましい。この観点からは、実質的に同心円状芯鞘複合
であることが好ましく、これにより鞘部の厚みを最大限
に利用して強度、耐久性を向上させ、芯成分に含有する
粒子によって高機能化を達成することができる。複合形
態は3重、4重の多重同心円複合や多芯複合でも良い
が、強度、耐久性の観点から単純な2重同心状複合が好
ましい。
は、ポリエステル系ポリマ(以下、ポリエステルという
ことがある)である。芯成分および鞘成分をポリエステ
ル系ポリマとすることにより、高強度で、耐摩耗性の良
好な繊維が得られる。また、両成分をポリエステル系ポ
リマとすることにより、両成分の界面の剥離を抑制する
ことができ、高強度で発色性の要求される分野に適する
ものとすることができる。
主たる繰り返し単位としてエチレンテレフタレート、ト
リメチレンテレフタレート、テトラメチレンテレフタレ
ート、またはエチレンナフタレートを有するポリエステ
ル系ポリマである。
複合繊維中の粒子含有量として15重量%以上含有させ
る際に有効である。15重量%未満では、本発明の目的
とする機能性、例えば比重1.54以上が得られない。
高比重を目的とする場合、複合繊維中の高比重粒子含有
量は20重量%以上が好ましいが、含有量が高すぎる場
合には本発明の他の目的である高強度化が図りにくく、
このためにはこの含有量は35重量%以下が好ましく、
30重量%がより好ましい。本発明の複合繊維において
は、容易に高比重化するために芯成分のポリエステルの
粒子含有量は40重量%以上とすることが好ましい。
に、製造条件の変動によってもその色調を変化させず、
一方、芯成分の熱分解が激しくなって製糸性を悪化させ
てしまうことのないよう、芯成分のポリエステルの共重
合組成とその共重合モル分率、さらに極限粘度について
鋭意検討を行い、芯成分ポリエステルとして共重合成分
としてイソフタル酸およびビスフェノールAのエチレン
オキシド付加物を 10.0≦Fa+Fb≦20.0 1.0≦Fb≦5.0 の式を満たすように共重合すること、かつ芯成分ポリエ
ステルの極限粘度を鞘成分ポリエステルより0.35以
上低くすることが有効であることを見出した。
ルの全酸成分に対するイソフタル酸成分のモル分率Fa
(モル%)、芯成分ポリエステルの全グリコール成分に
対するビスフェノールAのエチレンオキシド付加物成分
のモル分率Fb(モル%)である。イソフタル酸成分、
ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物成分を共重
合することにより、耐熱性が良好な低融点低結晶性のポ
リエステルとすることができ、芯成分に発生するボイド
を抑制できる、高発色性と良好な製糸性を達成できる。
特に、低融点化に主に用いられるイソフタル酸成分のみ
では低融点化は達成できるものの、安定してボイドを抑
制しその結果として高い発色性を維持することができな
かった。本発明ではイソフタル酸成分にさらにビスフェ
ノールAのエチレンオキシド付加物成分を共重合するこ
とにより、ボイド抑制の安定化に成功した。本成分は、
嵩高な分子構造をもつため、一見、高比重化とは逆の低
比重の特性を発現するものであるが、本発明ではこれを
低結晶化成分として利用し、ボイド発生の引き金になる
芯成分の結晶化を抑制したものと考えている。
0.0(モル%)未満、またはFbが1.0(モル%)
未満の場合には、本発明の目的とする高発色性を安定し
て得ることができず、また、Fa+Fbが20.0(モ
ル%)を越える場合や、Fbが5.0(モル%)を越え
る場合には、本発明の目的とする製糸性を満たすことが
できない。より好ましい範囲は、Fa+Fbが15.0
(モル%)以下、Fbが3.0(モル%)以上、4.5
(モル%)以下である。
ステルの極限粘度は鞘成分ポリエステルより0.35以
上低くすることにより、延伸時の応力を鞘成分に集中さ
せ芯成分の構造形成を抑制しボイドの発生を抑制する効
果が得られる。一方、芯成分に用いるポリエステルの極
限粘度は、製糸性、複合状態の安定性の観点からは0.
56以上であることが好ましい。
耐摩耗性が得られやすい0.91以上のポリエチレンテ
レフタレートが好ましく、極限粘度は1.0以上がより
好ましい。
的に共重合成分を含まないことが好ましい。ここで、実
質的に共重合成分を含まないとは、ポリエステル重合終
了以前の段階で主たる繰り返し単位となるエステル形成
性分子以外に、1重量%以上のエステル形成性分子を積
極的に配合しないことをいう。また高強度と耐摩耗性を
得るために、鞘成分のポリエステル系ポリマの粒子含有
量は2重量%以下であることが好ましく、0.5重量%
以下がより好ましい。
は鞘成分に顔料を含有すること、あるいは染色されてい
ることが好ましい。これらにより、本発明の高発色の効
果がより明らかなものとなる。公知の顔料としては、カ
ーボンブラックや酸化鉄などの無機系顔料や、フタロシ
アニン系、ペリノン系、ペリレン系等の有機系の顔料が
挙げられる。染料は、公知の分散染料が用いられる。染
料と顔料を組み合わせることもできる。
繊維の場合、色調を黒とするために、L値は24以下が
好ましく、22以下がより好ましい。本発明の複合繊維
を漁網用途として用いる場合、魚に警戒心を与えず高漁
獲性を得るためには24以下のL値であることが好まし
い。また、暗幕として用いる場合も、L値が24以下と
することにより、暗幕全体が白ボケ感がなくなり、遮光
性暗幕として適したものとなる。L値と強度の両者を満
足させるためにより好ましいカーボンブラック含有量は
繊維全体に対し、0.1〜0.7重量%である。0.1
重量%未満ではL値が得られにくく、0.7重量%を越
えると強度が得られにくくなる。
有させるときの効果がより明らかになる。この場合、粒
子としては比重が2.5以上である粒子を用いる。この
ような高比重粒子としては、バリウム、チタン、アル
ミ、鉄、銅、タングステン等の金属粒子、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、酸化第二鉄等の金属化合
物が好ましく用いられる。これら粒子の中でも、硫酸バ
リウムが、ポリマ配管、パック内および口金でのポリマ
流動異常およびポリエステルポリマ中での凝集を抑制さ
せ、操業性の低下が防げることから、特に好ましい。
布については特に限定するものではないが、繊維化を図
る観点で製糸性が良好であることが必要であり、なるべ
く小さい粒径で分布の均一な粒子を用いることが好まし
い。このためには、平均粒径は1.0μm以下が好まし
い。
説明する。
酸およびビスフェノールAのエチレンオキシド付加物を 10.0≦Fa+Fb≦20.0 1.0≦Fb≦5.0 の式を満たすように共重合したポリエステル系ポリマで
ある芯成分ポリマと、実質的に共重合していないポリエ
ステル系ポリマである鞘成分ポリマを用い、芯成分ポリ
マに粒子を40重量%以上含有させて芯鞘複合紡糸す
る。これにより、粒子による高機能性と、前述したよう
な本発明の目的である安定した高い発色性と良好な製糸
性を発現することができる。
の一例を示す。常法の重合法によって得られた固有粘度
が0.5から0.8の共重合ポリエステルと添加粒子と
を、それぞれ計量し、2軸押出機等により溶融混練した
後、ノズルから押し出し、ペレット状にカットすること
によって得る。この際、添加粒子とともに顔料を同時ま
たは逐次に混合することができる。ペレット状にカット
された粒子含有ポリエステルは、そのまま乾燥して紡糸
に供してもよいし、固相重合により高重合度化した後に
紡糸に供してもよい。あるいは、紡糸の際に、別途作成
した高濃度に顔料を混合した原着マスターバッチと計量
混合することもできる。
は、常法の重合法によって得られたポリエステルを固相
重合し、高重合度化したものが好ましい。この際、鞘成
分のポリエステルは、高強度と耐摩耗性が得られやすい
極限粘度1.0以上のポリエチレンテレフタレートが好
ましく、極限粘度は1.2以上がより好ましい。また、
積極的に共重合成分を配合させないことが好ましい。紡
糸の際には、鞘成分に別途調製した高濃度に顔料を混合
した原着マスターバッチを計量混合し、着色することも
できる。
のポリエステルより0.35以上低いことが好ましい。
芯成分の固有粘度を低くすることにより、延伸時の応力
を鞘成分に集中させ芯成分の流動性を向上させて微細ボ
イドを抑制する効果が得られる。
リエステルの粒子含有量は40重量%以上とすることが
必要である。40重量%未満であると、本発明の目標と
する高強度と高発色性が得られない。
場合には、目的とする繊維比重である1.54以上を容
易に得るために比重が3.0以上の高比重粒子を複合繊
維中の粒子含有量として15重量%以上含有させること
が好ましい。
成分用のポリエステルは、それぞれ別々のエクストルー
ダで溶融した後、複合紡糸パックに導き、複合紡糸口金
内で所望の複合形態となるよう複合流を形成させ、紡糸
口金から吐出する。
いて目標とする強度と配合粒子の機能を満足させるため
には、20/80〜70/30とするのが好ましい。
に冷却する。この際、紡糸口金直下に設置した加熱雰囲
気域を通して遅延冷却し、冷却域に導入して冷却風を吹
き付け、紡糸筒を通過して糸条を形成することが好まし
い。
℃、その長さは5〜300cmであればよく、この加熱
雰囲気域の条件は、紡出する糸条の粘度、単繊維太さ、
ドラフト率、単繊維数等の設定条件によって選択すれば
よい。
℃未満の気体を、15〜50m/分の速度で吹き付けれ
ばよい。この冷却域の条件も、紡出する糸条の粘度、単
繊維太さ、ドラフト率、単糸数等の設定条件によって選
択すればよい。
条件を前記の範囲内とすることによって、紡出糸条の冷
却配向パターンを適切なものとすることができる。
冷風によって冷却固化した紡出糸条に紡糸油剤を付与
し、回転するローラーに巻回した後、一旦巻き取った後
延伸するか、巻き取らずに引き続き延伸する。製糸毛
羽、延伸糸切れが頻繁に発生して製糸性が悪化するのを
防ぐ観点から、紡糸速度は2000m/分、さらには1
500m/分以下が好ましい。
リラックス処理して巻き取られる。
伸が必要である。延伸は、2段以上の多段延伸を行なう
ことが、製糸性、高強度化の点で好ましい。
に加熱されずにボイドが多くなり高比重化しにくくなる
のを防ぐ一方、芯部の結晶化が進行し、2段目以降の延
伸によって芯部にボイドが形成され比重が低下するのを
防ぐ観点から、1段目の延伸に供する糸条の温度を10
0℃以上、150℃以下とするのが好ましい。
理される。熱処理によって延伸工程で芯部に発生した微
細ボイドを集合させる。この際、熱処理温度は芯成分の
融点−20℃以上で、かつ鞘成分の融点より20℃以上
低い温度とすることが、熱処理温度の変動等の紡糸条件
の変動に対してボイド形成状態が安定し、一定の高発色
性の品質を維持できるために好ましい。
理して巻き取られる。巻き取られる前にリラックス処理
することにより、芯部に加わっている応力を緩和させる
ことができ、微細ボイドをさらに減少させ、高発色化を
十分なものとすることができる。このためには、リラッ
クス率は2%以上であることが好ましい。
る。なお、実施例中の物性は次の様に測定した。
に24時間以上放置した後、(株)オリエンテック製テ
ンシロン引張試験機を用い、試長25cm、引取速度3
0cm/分でS−S曲線を求め強度、伸度を算出した。
ポリマー量として8gの試料を、オルソクロロフェノー
ル100mlに溶解し、溶液粘度(η)をオストワルド
粘度計を用いて25℃で測定し、次の近似式により極限
粘度(IV)を算出した。
より巻取パッケージの色調(L値)を測定した。
粘度0.66でイソフタル酸共重合率(Fa)とビスフ
ェノールAのエチレンオキシド付加物共重合率(Fb)
を表1〜2に示すように種々変更したポリエチレンテレ
フタレート(PET)を作製し、その乾燥チップに、カ
ーボンブラックを0.2重量%および高比重粒子として
平均粒径が0.7μm、比重が4.3の沈降性硫酸バリ
ウムを表1に示すとおりの量を添加混合しつつ、2軸押
出機で溶融混練した後、3.0mmΦの口金から吐出
し、冷却した後カットして、芯成分として用いるチップ
を得た。ただし、実施例8のみ、高比重粒子として、平
均粒径が0.5μm、比重が3.9の酸化チタンを50
重量%溶融混練して芯チップを作製した。さらに芯成分
用チップを、温度110℃の回転式真空乾燥機で12時
間以上乾燥し、チップの水分率を0.004%以下とし
た。極限粘度は0.60〜0.62であった。
の固相重合によって得られた極限粘度1.30、水分率
0.003%以下のポリエチレンテレフタレート(PE
T)チップと、カーボンブラックを10重量%含有した
原着マスターバッチを45:1となるように連続的に計
量、混合したものを準備した。鞘成分中のカーボンブラ
ック比率は0.22重量%とした。ただし、比較例4の
みポリエチレンテレフタレートの極限粘度が0.92の
ものを用いた。
ルダ型紡糸機で溶融した後、複合紡糸パック中に導き、
芯鞘複合紡糸口金より、同心円型複合繊維となるよう紡
糸した。芯/鞘複合比率は、重量比率で40/60とし
た。また、芯成分用は融点+30℃で、鞘成分用は29
0℃でそれぞれ溶融させ、290℃に加熱した複合紡糸
パックによって紡糸した。
mΦ、孔数は60ホ−ルであり、口金直下には30cm
の加熱筒を取り付け、筒内雰囲気温度を320℃となる
ように加熱した。筒内雰囲気温度は、口金面より10c
m下の位置で、且つ最外周糸条より1cm離れた位置で
測定した。
ニ−を取り付け、糸条の周囲より25℃で40m/分の
冷風を糸条に直角に吹き付け、冷却した。次いで油剤を
付与した後、560m/分の引取ローラーにより糸条速
度を制御した後、一旦巻取ることなく連続して延伸し
た。
て、1段目延伸倍率3.5倍、2段目倍率1.5倍で2
段延伸した後、次のネルソンローラー間で3%のリラッ
クスを与えて巻取った。引取ローラー温度を130℃と
し、引取ローラーと170℃に加熱した第1延伸ローラ
ー間で1段目の延伸を行い、第1延伸ローラーと表1に
示すとおりの温度に加熱された第2延伸ローラー間で2
段目の延伸を行った。次のネルソンローラーは非加熱と
して使用した。延伸糸の総繊度が1200デニ−ルとな
るようポリマ吐出量を調整した。巻量は5kgとした。
の間で、1.5kg/cm2の圧空を複合繊維糸条へ吹き付け
た。
表1〜2に示す。
以上、L値24以下を満足するが(表1)、芯成分の粒
子含有量が低く繊維全体の粒子含有量の低い比較例1
は、比重が低く、比較例2、3は共重合比率が本発明を
満足しないポリエステルを芯成分に用いているため、発
色性が低くなる(表2)。比較例4は芯成分と鞘成分の
極限粘度差が0.35未満であり、第2延伸ローラー温
度を高温としてもL値が高くなった。比較例5は共重合
比率が高すぎるために紡糸性が不調で糸のサンプリング
ができなかった(表2)。
ドアの開閉によりパッケージのL値が変化するかを観察
したところ、比較例2、3、5においては明らかに変化
する現象が観察され、高発色性の安定性に欠けるもので
あった(表2)。
して用いた場合には、約5日でポリマー配管が粒子の堆
積により閉塞する傾向があった。
有しつつ、高強度で高発色性を有する。また本複合繊維
を良好な製糸状態で得ることができる。特に高比重の要
求される漁網、ロープ、緞帳、カーテン等等の一般産業
用繊維、室内装飾用繊維として極めて有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】芯成分および鞘成分がポリエステル系ポリ
マである芯鞘型複合繊維であって、複合繊維中の粒子含
有量が15重量%以上であり、芯成分ポリエステルが共
重合成分としてイソフタル酸およびビスフェノールAの
エチレンオキシド付加物を次式のモル分率で共重合して
おり、かつ芯成分ポリエステルの極限粘度が鞘成分ポリ
エステルより0.35以上低いことを特徴とする複合繊
維。 10.0≦Fa+Fb≦20.0 1.0≦Fb≦5.0 (式中、Faは共重合ポリエステルの全酸成分に対する
イソフタル酸のモル分率(%)、Fbは共重合ポリエス
テルの全グリコール成分に対するビスフェノールAのエ
チレンオキシド付加物のモル分率(%)である。) - 【請求項2】芯成分および/または鞘成分に顔料を含有
することを特徴とする請求項1記載の複合繊維。 - 【請求項3】染色されていることを特徴とする請求項1
記載の複合繊維。 - 【請求項4】高比重粒子が、バリウム、チタン、アル
ミ、鉄、銅、タングステン、二酸化チタン、酸化亜鉛、
硫酸バリウム、酸化第二鉄よりなる群から選ばれる1以
上であることを特徴とする請求項1〜3記載の複合繊
維。 - 【請求項5】イソフタル酸およびビスフェノールAのエ
チレンオキシド付加物を次式のモル分率で共重合したポ
リエステル系ポリマである芯成分ポリマと、実質的に共
重合していないポリエステル系ポリマである鞘成分ポリ
マを用い、芯成分ポリマに粒子を40重量%以上含有さ
せて芯鞘複合紡糸し、延伸、熱処理、リラックス処理す
ることを特徴とする複合繊維の製造方法。 10.0≦Fa+Fb≦20.0 1.0≦Fb≦5.0 (Faは共重合ポリエステルの全酸成分に対するイソフ
タル酸のモル分率(%)、Fbは共重合ポリエステルの
全グリコール成分に対するビスフェノールAのエチレン
オキシド付加物のモル分率(%)である。)
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00540698A JP3697882B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 複合繊維およびその製造方法 |
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|---|---|---|---|
| JP00540698A JP3697882B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 複合繊維およびその製造方法 |
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|---|---|
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| JP (1) | JP3697882B2 (ja) |
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1998
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