JPH11200296A - 水解性清拭紙及びその包装体 - Google Patents

水解性清拭紙及びその包装体

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JPH11200296A
JPH11200296A JP10035345A JP3534598A JPH11200296A JP H11200296 A JPH11200296 A JP H11200296A JP 10035345 A JP10035345 A JP 10035345A JP 3534598 A JP3534598 A JP 3534598A JP H11200296 A JPH11200296 A JP H11200296A
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water
fiber
weight
disintegrable
paper
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JP10035345A
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English (en)
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Shoji Fukuda
昭治 福田
Mitsugi Takahashi
貢 高橋
Masahiro Yuyama
正宏 湯山
Naoyuki Oka
直行 岡
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Fukuyo Co Ltd
Original Assignee
Fukuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】実用的に有用な水分含量の高い清浄薬剤を含浸
した状態で、人体や器物の清拭清浄用に使用するのに十
分な湿潤強度と、良好な水解性をバランス良く両立させ
た衛生的で、使用感が良く、生産効率の良い水解性清拭
紙を提供し、また、外出時の排便後の清浄清拭、生理時
の炎症防止、痔疾者の悪化防止、治療用途等に適する携
帯用の水解性清拭紙の包装体を提供する。 【構成】特定の水分散性繊維原料からなる繊維シートを
高圧水流により交絡させることにより得られる水解性不
織布に、特定の水性清浄薬剤を含浸させることにより、
十分な湿潤強度を有し、かつ、水解性とのバランスが良
く衛生的な水解性清拭紙を得る。また、該水解性清拭紙
を水蒸気不透過性の軟質包装材料に収納し、携帯用或い
は据置用として取り扱いに便利な包装体とすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、人体や器物の清
拭清浄用に使用するときには十分な湿潤強度を有し、か
つ、使用後に廃棄するときには大量の水中で容易に水解
するので、トイレ等で水洗できる水解性清拭紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より皮膚の汚れ、例えば、手、指、
身体等の汚れを拭い清める用品として、医薬部外品に属
する清浄綿、雑品に属する「ぬれティシュ」等が知られ
ている。これらは、脱脂綿、或いは不織布、紙等にクロ
ルヘキシジングルコネート等の薬剤を局方精製水に溶解
した薬液を浸み込ませたり、或いは防腐剤、殺菌消毒剤
等を含む水溶液を浸み込ませたものである(特開昭49
−22237号公報等)。これらの製品は、皮膚の色々
な汚れを拭き清めるという点に関してはいずれもそれ相
当に効果的であるといえるが、使用後トイレに投入して
廃棄した方が好ましい使用態様に際しては、水に溶解し
にくい不織布や紙を使用しているため、それらは分散せ
ずに原型のまま浮遊したり、また撥水性のために水にな
じまず、特に水洗式トイレに投入されるとこれらは排水
管を詰まらせ、また浄化槽内では上部に積層して浄化作
用を低下させる等の欠点を有するために、従来のこの方
面での使用は実際上不可能であった。
【0003】そこで出願人らは、特開昭59−1442
6号公報において、水洗式トイレにおいても使用可能
な、即ち、使用後投入廃棄し得る、いわゆる水洗性を有
する清拭紙として、水溶性バインダー配合の水解紙に、
化粧品用油性原料と界面活性剤を含浸させてなる新規な
ぬれティシュを開示した。また、特開昭62−8711
7号公報には、低密度ティッシュペーパーを柔軟性油剤
で処理してなる水洗トイレに流すことができる痔疾皮膚
清浄用紙製品が記載されている。
【0004】一方、近年トイレ周辺を清掃したり、洋式
トイレの便座の表面を使用前に清拭するための用品とし
て、使用後にトイレに流すことができるように、水解紙
に清浄薬剤を含浸させた清掃用品が使用されている。
【0005】これらの製品には、トイレットペーパーの
如きバインダー未配合の水解紙に、高濃度のエタノール
等の水溶性溶剤、界面活性剤及び少量の水からなる洗浄
剤を含浸させたもの(特開昭63−40555号公報、
特開昭64−64612号公報、特開昭64−2280
4号公報等)、バインダー配合の水解紙に、低濃度の水
溶性溶剤、界面活性剤等及び多量の水からなる洗浄剤を
含浸させたもの(特開昭61−296159号公報、特
開平3−113099号公報等)などがある。
【0006】 トイレットペーパーの如きバインダー未
配合の水解紙、或いは乾燥紙力増強のためにポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースアルカリ金属塩などのバインダーを配
合した水解紙は、水を含浸させると強度の著しい低下を
招いてしまう(特開平3−167400号公報等)の
で、含浸される清浄薬剤は水を含有しない液状物質や水
分含量の極めて低い薬剤に限定されていた。しかしなが
ら、これらの水分含量の低い清浄薬剤を含浸した清掃用
品では、水溶性の汚れに対する清拭効果が十分でない問
題があり、水分含量の高い清浄薬剤を含浸した状態で、
人体や器物の清拭清浄用に使用するのに十分な湿潤強度
と、良好な水解性をバランスよく両立することが望まれ
ている。また、これら水解紙は、風合いが悪かったり紙
粉の発生が多い問題もあった。
【0007】このような観点から、バインダーを配合し
た水解紙については種々の改良が検討されており、ポリ
ビニルアルコールとホウ酸塩類のある種の結合によるも
の(特開昭54−104963号公報、特開平3−21
3596号公報、特開平3−292924号公報等)、
カラギーナンと特定塩類とのある種の結合によるもの
(特開昭61−296159号公報等)、カルボキシル
基を有する水溶性バインダーとアルカリ土類金属等との
分子内混合塩形成などの結合によるもの(特開平2−1
49237号公報、特開平2−154095号公報、特
開平2−229295号公報等)などが開示されてい
る。
【0008】これらの方法はいずれも、バインダーを配
合することにより先ず水解性を付与し、その結果低下す
る水分含量の高い状態での湿潤強度を特定塩類等の配合
により回復させようとするものであり、それぞれ良好な
改良効果が得られている。しかしながら、バインダーを
配合するための工程を必要とすること、ホウ酸は経皮吸
収による毒性のため人体用途への配合が規制されている
こと、カラギーナンやカルボキシメチルセルロースのア
ルカリ金属塩等の水溶性バインダーを添加して抄紙する
場合は、繊維表面への歩留まりが悪かったり、清拭紙の
使用時にべとつく原因となり易い等の問題があった。
【0009】かかる状況に鑑みて、特開平9−7841
9号公報には、不織布を製造する際に接着剤を一切使用
せず、特定の保水度を有する微細パルプ繊維と、特定の
繊維長を有する非連続性の再生セルロース繊維又は合成
繊維からなる不織布に高圧水ジェット流を施し、繊維同
志を交絡させて、乾燥状態では使用に耐え得る十分な強
度を有するとともに、液体による湿潤状態ではウェブ形
状を保持し、大量の水に浸漬すると極めて容易に、素早
く繊維状に崩壊する水崩壊性不織布の製造方法が開示さ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この最後の
方法で得られる不織布は、風合いが良く、湿潤強度も所
期のものが得られ、乾燥状態での水解性も良好であるな
ど優れた特徴を有するが、これに水を含浸して一昼夜放
置するとその水解性が著しく低下する現象があることが
判明した。通常、人体や器物の清拭清浄用に使用する清
拭紙は、予め水性清浄薬剤が含浸されて後に使用者の手
に渡るから、かかる水解性の低下は看過できない問題で
ある。
【0011】従って、本願発明はこのような事情に注目
してなされたものであって、前記の製造方法の特徴を生
かしながら、前記の含浸経時後の水解性を改良して、水
溶性の汚れに対する清拭効果の高い水分含量の高い清浄
薬剤を含浸させた状態でも、人体や器物の清拭清浄用に
使用するのに十分な湿潤強度と、良好な水解性をバラン
ス良く両立させた衛生的で、使用感が良く、生産効率の
良い水解性清拭紙及びその包装体を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで本願発明者らは、
このような改良方法について鋭意検討した結果、前記の
製造プロセスを利用して、特定繊度の再生セルロース繊
維と、微細パルプ繊維との特定配合比の混合物を水分散
性繊維原料として用いて得られる水解性不織布に、特定
割合の水性清浄薬剤を含浸させることにより、その目的
が達成されることを見出し、本願発明に到達したもので
ある。
【0013】すなわち、本願発明は、繊度1〜10デニ
ールの再生セルロース繊維25〜75重量%と、微細パ
ルプ繊維75〜25重量%との混合物からなる水分散性
繊維原料を湿式抄紙して得られる繊維シートを、高圧水
ジェット流で繊維同志を交絡させ乾燥して得た水解性不
織布に、重量基準で100〜300%の水性清浄薬剤を
含浸させたことを特徴とする水解性清拭紙である。
【0014】また、本願発明は、繊度1〜10デニール
の再生セルロース繊維25〜75重量%と、微細パルプ
繊維75〜25重量%との混合物からなる水分散性繊維
原料を湿式抄紙して得られる繊維シートを、高圧水ジェ
ット流で繊維同志を交絡させ乾燥して得た水解性不織布
に、重量基準で100〜300%の水性清浄薬剤を含浸
させた水解性清拭紙を、実質的に水蒸気不透過性の軟質
包装材料に密封したことを特徴とする水解性清拭紙の包
装体である。
【0015】以下に本願発明を詳細に説明する。本願発
明に使用する水解性不織布を得るためには、先ず、再生
セルロース繊維、微細パルプ繊維等の混合物からなる水
分散性繊維原料を公知の方法で湿式抄紙して繊維シート
が形成される。再生セルロース繊維としては、ビスコー
スレーヨン、銅アンモニアレーヨンその他セルロースを
適当な溶媒に溶解した後、紡糸して得られる再生セルロ
ース繊維が好適に使用される。該再生セルロース繊維の
繊維長は、3〜20mm、好ましくは5〜10mmの範
囲で用いられる。3mm未満ではシート化が困難とな
り、20mmを超えると水解性が損なわれる。また、繊
度は1〜10デニール、好ましくは1〜5デニールであ
る。この範囲内で小さい値をとるとき、湿潤強度及び風
合いは向上し、水解性は低下する傾向がある。10デニ
ールを超えると繊維同志の交絡が困難となり、湿潤強度
が顕著に低下するほか、風合いも損なわれる。なお、こ
れらの物性のバランスを改善するために、2種の繊度の
再生セルロース繊維の混合物を用いてもよい。
【0016】微細パルプ繊維としては、木材パルプ繊
維、非木材パルプ繊維等の公知の天然繊維を公知の方法
で微細化したもので、特開平9−78419号公報に記
載のごとくJAPAN TAPPINo.26−78に
準じて測定される保水度が210〜450%の範囲のも
のが好適に使用される。該水分散性繊維原料には、ポリ
オレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系
繊維、或いはポリ乳酸等の生分解性繊維等が適宜用いら
れてもよいが、繊維シートの形成性、繊維同志の交絡
性、清拭紙の風合い、保水力、更には廃棄時の生分解性
等も考慮して、再生セルロース繊維と微細パルプ繊維と
の混合物が好ましい。すなわち、再生セルロース繊維2
5〜75重量%と、微細パルプ繊維75〜25重量%と
の混合物が好ましく、特に、再生セルロース繊維35〜
70重量%と、微細パルプ繊維65〜30重量%との混
合物が好適である。再生セルロース繊維の配合量が75
重量%を超えると湿潤時の水解性の低下が大きく、一
方、微細パルプ繊維の配合量が75重量%を超えると、
湿潤強度が低下し、更に風合いが著しく損なわれる。
【0017】前記繊維シートは、例えば、平成9年6月
10日付、株式会社不織布情報発行の「不織布情報」
誌、第283号、第4〜8ページに記載のスパンレース
法によって、高圧水流により交絡処理されて、水解性不
織布に転換されるが、補強用のネットはこれを使用しな
い。該繊維シートの高圧水流による交絡処理の実施の態
様は、特開平9−78419号公報に詳記されたものが
適用できる。
【0018】水解性不織布の坪量は、15〜200g/
、好ましくは25〜60g/mである。この範囲
より小さいものは、繊維シートからの形成が難しく、逆
にこの範囲より大きいものは、湿潤時の水解性の低下が
大きい。
【0019】本願発明の水性清浄薬剤は実質的に水から
なるが、好ましくは抗菌剤又は/及び水溶性有機溶剤が
配合される。
【0020】本願発明に使用する抗菌剤としては、メチ
ルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチ
ルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類;安息香
酸及びそのナトリウム塩、サリチル酸及びそのナトリウ
ム塩、ソルビン酸及びそのカリウム塩、デヒドロ酢酸及
びそのナトリウム塩等の酸系防腐剤;イソプロピルメチ
ルフェノール、レゾルシン等のフェノール系;ヘキサク
ロロフェン、トリクロサン等のハロゲン化フェノール
系;トリクロカルバン、ハロカルバン等のカルバニリド
系;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化
セチルピリジニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩
酸クロルヘキシジン等のカチオン系;及びフェノキシエ
タノール、クロロブタノール、ピリチオン亜鉛、パラフ
ェノールスルホン酸亜鉛、ヒノキチオール等の化合物が
挙げられる。これらのうち、パラオキシ安息香酸エステ
ル類及びカチオン系抗菌剤の1種又は2種以上が組み合
わせて好適に使用される。
【0021】本願発明に使用する抗菌剤は、水性清浄薬
剤中に0.001〜2重量%配合されるのが好ましく、
特に0.01〜1重量%が好適である。配合量がこの範
囲より少ないときは黴抵抗性等の効果が十分でなく、ま
た、この範囲を超えるとコスト的に無駄であるばかりで
なく、弊害が現れてくる場合もあって得策でない。
【0022】本願発明に使用する水溶性有機溶剤として
は、例えば、エタノール、プロパノール等の1価の低級
アルコール;エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、3−メ
チル−1,3−ブタンジオール(イソプレングリコー
ル)、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール、
ヘキシレングリコール、2,4−ジメチルペンタン−
2,4−ジオール等の2価アルコール;グリセリン、ソ
ルビトール、ジグリセリン等の多価アルコール;前記ア
ルコールとメタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール等の1価に低級アルコールとのエーテル;或い
は前記アルコールと低級脂肪酸とのエステルが挙げられ
る。これらは1種でも2種以上を混合して使用してもよ
い。これらのうち、2価アルコール及び多価アルコール
が好ましく、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、3−メチル−1,3−ブタンジオール及び
グリセリンが代表例として挙げられる。
【0023】これらは抗菌剤の溶剤、或いは保湿剤等と
しての通常の効果に加えて、本願発明者らが先に出願し
た特願平9−127776号明細書に記載のごとく湿潤
強度を保持しながら水解性を向上させ、水解性と水溶性
汚れに対する清浄力との良好なバランスを実現する効果
を有しており、水性清浄薬剤中に1〜40重量%配合さ
れるのが好ましく、特に5〜30重量%が好適である。
これより少ないと効果が十分でなく、多すぎると水溶性
汚れに対する清拭力が低下する。
【0024】本願発明に使用する水性清浄薬剤には、上
記の抗菌剤又は/及び水溶性有機溶剤のほかに、本願発
明の目的を損なわない範囲内で、必要に応じて通常用い
られているような治療用薬剤、保湿剤、界面活性剤、抗
酸化剤、香料等を更に配合してもよいことは言うまでも
ない。
【0025】すなわち、該水性清浄薬剤には、排便後の
清浄清拭、生理時の炎症防止、痔疾者の悪化防止、治療
用途等に適するよう抗炎症剤等を有効成分とする治療用
薬剤を含有させることができる。このような目的で使用
する薬剤としては、グアイアズレン、グリチルリチン酸
及びその塩類などの抗炎症剤;アラントイン等の肉芽形
成促進剤;塩酸ジブカイン等の局所麻酔剤;ジフェンヒ
ドラミン等の抗ヒスタミン剤;塩酸ナファゾリン等の止
血剤;酢酸トコフェロール等のビタミン類;カンフル、
メントール等の血行促進剤;アルミニウムヒドロキシク
ロリド等の収れん剤等が挙げられる。
【0026】本願発明の水解性清拭紙は、前記の水溶性
清浄薬剤を、前記の水解性不織布に、重量基準で100
〜300%、好ましくは150〜250%含浸させて得
られる。この範囲内では、湿潤強度及び水解性は、意外
にもほぼ一定値を保っており、安定な品質の製品が得ら
れる。含浸量が100重量%未満では清拭効果が十分で
なく、300重量%を超えると清拭効果は増すが、濡れ
すぎのため使用感が低下する。
【0027】本願発明の水解性清拭紙は、保管、携帯及
び使用に便利なように、1回の使用に適する枚数を勘案
して、実質的に水蒸気不透過性の軟質包装材料にヒート
シール等の方法で密封されて一包装体とすることができ
るが、より好適には、複数回の使用分すなわち複数枚を
取出口を有する軟質包装材料よりなる封入袋に収納し、
携帯用パックや据置型の包装体とすることができる。こ
のような軟質包装材料としては、防湿包装を要する医薬
品やレトルト食品等の包装用途に一般的に使用される複
合材料が使用でき、例えば、PT/PE、OPP/P
E、PET/PE、PET/CPP、Ny/PE、PT
/PE/Al/PE、OPP/PE/A1/PE、PE
T/PE/Al/PE、PET/VM/PE、OPP/
VM/PE、PET/Al、/CPP、Ny/Al/C
PP等の包装用ラミネーションフィルムが挙げられる。
ここに、PT:普通セロハン、PE:ポリエチレン、A
l:アルミニウム箔、OPP:2軸延伸ポリプロピレ
ン、PET:ポリエステル、VM:アルミの真空蒸着、
CPP:未延伸ポリプロピレン、Ny:2軸延伸ナイロ
ンである。
【0028】該軟質包装材料が、例えば、PET/Al
/CPP、Ny/Al/CPP等のように、耐熱性及び
強靭性を併せ有するものである場合には、更に、該包装
体を高圧蒸気滅菌処理に供することもできる。
【0029】また、前記の取出口としては、繰り返し開
封・密封できるものであれば、その構造、材質は問わ
ず、例えば、通常の携帯用パックに使用されている塩化
ビニール(PVC)製のフラップラベルや、プラスチッ
ク製の開閉蓋等が使用できる。このとき、該軟質包装材
料に設けられ、フラップラベル等で覆われた取出口は、
その幅が10mmを超える大きさに、好ましくは20m
m以上に設定される。これより狭いときは包装体からの
取出時に水解性不織布の破れが発生し易くなる。
【0030】このような取出口を有する包装体としての
使用に適する本願発明の水解性清拭紙は、湿潤引張強度
が縦200g/30mm幅以上、好ましくは300g/
30mm幅以上であり、かつ、横50g/30mm幅以
上、好ましくは100g/30mm幅以上である。湿潤
引張強度がこの範囲より低いときは、やはり取出時に水
解性不織布の破れが発生し易くなる。なお、ここに示し
た湿潤引張強度の範囲は、清拭紙としての使用上の問題
がない範囲にほぼ対応している。
【0031】
【作用】非連続性の再生セルロース繊維と微細パルプ繊
維からなる繊維シートに高圧水ジェット流を施し、繊維
同志を交絡させて得られる不織布が、乾燥状態では優れ
た水解性を有するが、これに水を含浸して一昼夜放置す
るとその水解性が著しく低下する現象の理由は明きらか
ではないが、構成繊維間の相互作用を特開平9−784
19号公報に述べられたような繊維同志の交絡と、微細
パルプ繊維の形成する水素結合とに単純に帰結すること
はできない。湿潤後の水解性の経時低下は、少なくとも
不可逆過程の存在を示唆しており、この過程に水分散性
繊維原料の構成比、再生セルロース繊維の繊度、水溶性
有機溶剤の存在等が影響を与えて、水解性の向上或いは
水解性の経時低下の抑制等の効果を発現しているものと
推測される。
【0032】
【実施例】以下、本願発明を実施例に基づいて更に詳細
に説明するが、本願発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【参考例1、2】それぞれ後述する比較例1及び実施例
8のサンプルについて、後述する方法で測定した水解性
の経時変化を示したものであり、水解性は含浸後1日程
度で急速に低下し、その後は徐々に低下する。
【0033】
【表1】
【0034】
【実施例1〜8、比較例1〜2】表2に示した繊度で繊
維長7mmの湿式抄紙用レーヨン繊維と叩解調製した微
細パルプ繊維とを、表2に示した重量比で配合してなる
水分散性繊維原料から調製した繊維シートを水流交絡さ
せ乾燥して、坪量50〜55g/mの水解性不織布基
材を得た。但し、実施例7、8では2種の繊度のレーヨ
ン繊維を等量使用した。これらの基材に対して、精製水
を重量基準で2.0倍量含浸して得られた水解性清拭紙
を48時間放置した後、湿潤引張強度及び水解性を下記
の方法で測定し、水解性については未含浸品と比較し
た。含浸品の風合いの評価と併せて、結果を表2に示し
た。
【0035】<湿潤引張強度>湿潤状態の水解性清拭紙
を幅30mm、長さ100mmの短冊状に裁断した後、
オートグラフ(島津製作所製S−100−C型)を用い
てチャック間隔50mm、引張速度100mm/分の条
件で破断時の強度を測定した。結果は、特に記した場合
のほかは、縦・横両方向の測定値の幾何平均値を用い
た。
【0036】<水解性>200mlビーカーに150m
lの水を入れ、これに50mm×50mmに裁断した水
解性清拭紙を投入し、振盪器(ヤマト科学社製SA31
型)にセットして、ストローク長40mm、振盪速度2
00往復/分の条件で10mm程度のサイズに崩壊する
までの時間を測定した。
【0037】<風合い>湿潤状態の水解性清拭紙の肌触
りを濡らしたトイレットペーパーとの比較で評価した。
判定基準は次のとおりである。 ◎:優れる、○:良い、△:普通
【0038】
【表2】
【0039】
【実施例9〜19】実施例1〜8の水解性不織布基材
を、表3に示した対応関係で用い、これらの基材に対し
て、パラオキシ安息香酸メチルエステル0.2重量%、
パラオキシ安息香酸エチルエステル0.1重量%、及び
表3に示した種類と重量%の水溶性有機溶剤を含有する
水性清浄薬剤を、重量基準で2.0倍含浸した。得られ
た水解性清拭紙は、密封して室温下に48時間放置した
後、水解性及び湿潤引張強度を測定し、結果を表3に示
した。
【0040】
【表3】
【0041】
【実施例20〜23、参考例3】1.5d×7mmの湿
式抄紙用レーヨン繊維と微細パルプ繊維とを等量配合し
てなる水分散性繊維原料から調製した水解性不織布基材
を用い、水溶性有機溶剤として表4に示した割合のプロ
ピレングリコールを配合したほかは、実施例9〜19と
同様にして水解性清拭紙を得た。但し、参考例3につい
ては、パラオキシ安息香酸エステルの添加は省略した。
48時間経過後の水解性及び湿潤引張強度を表4に示し
た。
【0042】
【表4】
【0043】
【実施例24】実施例8の不織布基材を用い、水溶性有
機溶剤としてプロピレングリコール20重量%、1,3
−ブチレングリコール10重量%を配合したほかは、実
施例9〜19と同様にして水解性清拭紙を得た。このと
き、先ず、水解性不織布基材を200mm×200mm
のサイズに裁断し、ティシュペーパー様に折り畳み、更
に二つ折りした縦10mm×横75mmの折り品とし、
これに水性清浄薬剤を含浸させ、10枚重ねて、縦15
0mm×横90mmのPET/CPPラミネーションフ
ィルムからなる封入袋に収納した。封入袋の上面には、
幅20mm×長さ45mmの楕円形の取出口が開口可能
にミシン目が入れられており、更に該開口部の上面には
幅45mm、長さ90mmの塩化ビニール製のフラップ
ラベルが装着された。得られた携帯用包装体を室温下に
4ヶ月間放置して水解性の経時変化を調べたところ、表
5に示した結果であり、実施例8の基材に水のみを含浸
した参考例2に比較して緩慢であった。また、4ヶ月経
過後も、水解性清拭紙は破れること無くスムーズに一枚
ずつ取り出すことができ、黴の発生等外観上の変化も無
く、水性清浄薬剤の揮散も全く認められなかった。
【0044】
【表5】
【0045】
【実施例25〜29】実施例8と同一組成の水分散性繊
維原料から実施例8よりやや穏和な条件で水流交絡して
得られた水解性不織布基材を用い、表6に示した含浸倍
率としたほかは、実施例24と同様にして、水解性清浄
紙を得た。含浸後48時間放置後の水解性及び湿潤引張
強度を、表6に示した。
【0046】
【表6】
【0047】
【発明の効果】本願発明によれば、水溶性の汚れに対す
る清拭効果の高い水分含量の高い清浄薬剤を含浸させた
状態でも、人体や器物の清拭清浄用に使用するのに十分
な湿潤強度と、良好な水解性をバランス良く両立させた
衛生的で、使用感が良く、生産効率の良い水解性清拭紙
が提供される。また、本願発明によれば、本願発明の水
解性清拭紙が保管、携帯及び使用に便利なように、軟質
包装材料に密封された衛生的な水解性清拭紙の包装体が
提供される。すなわち、本願発明によれば、排便後の清
浄清拭、生理時の炎症防止、痔疾者の悪化防止・治療用
途、更には幼児用或いは介護用等の目的にも適する水解
性清浄紙及びその包装体が提供される。
【0048】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊度1〜10デニールの再生セルロース繊
    維25〜75重量%と、微細パルプ繊維75〜25重量
    %との混合物からなる水分散性繊維原料を湿式抄紙して
    得られる繊維シートを、高圧水ジェット流で繊維同志を
    交絡させ乾燥して得た水解性不織布に、重量基準で10
    0〜300%の水性清浄薬剤を含浸させたことを特徴と
    する水解性清拭紙。
  2. 【請求項2】水性清浄薬剤が、抗菌剤0.001〜2重
    量%、又は/及び水溶性有機溶剤1〜40重量%を含有
    してなる請求項1に記載の水解性清拭紙。
  3. 【請求項3】繊度1〜10デニールの再生セルロース繊
    維25〜75重量%と、微細パルプ繊維75〜25重量
    %との混合物からなる水分散性繊維原料を湿式抄紙して
    得られる繊維シートを、高圧水ジェット流で繊維同志を
    交絡させ乾燥して得た水解性不織布に、重量基準で10
    0〜300%の水性清浄薬剤を含浸させた水解性清拭紙
    を、実質的に水蒸気不透過性の軟質包装材料に密封した
    ことを特徴とする水解性清拭紙の包装体。
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