JPH11200510A - 部材同士の接合部構造及びその形成方法 - Google Patents

部材同士の接合部構造及びその形成方法

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JPH11200510A
JPH11200510A JP1213098A JP1213098A JPH11200510A JP H11200510 A JPH11200510 A JP H11200510A JP 1213098 A JP1213098 A JP 1213098A JP 1213098 A JP1213098 A JP 1213098A JP H11200510 A JPH11200510 A JP H11200510A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梁1の接合端部における応力集中を緩和で
き、しかも、圧縮力に対しても接合部の剛性、耐力を確
保できる、梁1と柱2との接合部構造を提供すること。 【解決手段】 梁1の接合端部において、そのウェブ2
a及び両フランジ2b,2bに、応力集中緩和用の切欠
きとして、梁1の材軸方向に延びる溝3…が形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建築構造に
おいて柱の側面部に梁の端部を接合する場合などに用い
られる部材同士の接合部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば建築物において、図5(イ)に示
すように、角形鋼管材からなる柱52の側面部に、H型
鋼からなる梁51の端部を溶接により接合する接合部構
造が採用されることがある。例えばこの接合構造におい
て、梁51の上下フランジ51b,51bには、曲げ応
力等による引張力が作用するため、それに耐える強度が
もたされているが、梁51の上下フランジ51b,51
bの接合端部では、柱52の面外変形や梁51の上下フ
ランジ51b,51bの幅方向における収縮の拘束のた
めに、応力が集中してしまい、そのため、梁51の上下
フランジ51b,51bの接合端部には設計応力を越え
る力がかかることがあり、この部分は、他の部分よりも
溶接破断等の破壊を起こす危険性が高くなる。また、こ
の応力集中は、梁51のウェブ51aについても生じる
おそれがある。そこで、柱52と梁51の接合部の設計
を、上下フランジ51b,51bの接合端部の応力集中
を考慮して行うことも考えられるが、それでは、不経済
である。
【0003】この問題を解決するため、図5(ロ)に示
すように、梁51の接合端部に、引張力、圧縮力の作用
する方向に延びるスリット53…を形成し、このスリッ
ト53…によって、梁51の上下フランジ51b,51
bの接合端部における応力集中を緩和するようにしたも
のが提案されている(特開平9−96016号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このス
リット53…による応力集中低減法は、確かに引張力に
対しては効果が認められるものの、その一方で、圧縮力
に対しての配慮が必ずしも充分なものであるとは言えな
いものであった。即ち、スリット法では、梁51の接合
端部における断面がスリット53…によって分断されて
いるために、圧縮力が作用した場合は、分断されたそれ
ぞれの部分が独立して圧縮力を受けることになり、スリ
ット53…を挟む各側や、スリット53…間の小部分に
圧縮力による局部変形を生じ、圧縮力に対しての剛性、
耐力が全体として低いものになるおそれがある。
【0005】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決し、部材の接合端部における応力集中を緩和でき、し
かも、圧縮力に対しても接合部の剛性、耐力がほとんど
損なわれることがない部材同士の接合部構造を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1部材の
端部が第2部材に接合された部材同士の接合部構造にお
いて、前記第1部材の接合端部に、応力集中緩和用の切
欠きが引張力、圧縮力の作用する方向に延びて形成さ
れ、該切欠きは溝からなっていて、溝を挟む両側が溝の
底下の肉を介して連接されていることを特徴とする部材
同士の接合構造によって解決される。
【0007】即ち、第1部材に引張力が作用した場合の
接合端部における応力集中は、引張力、圧縮力の作用す
る方向に延びて形成された溝による切欠きの作用で緩和
される。しかも、このように切欠きは溝によるものであ
り、溝を挟む両側は溝の底下の肉を介して連接されてい
るため、部材の接合端部における断面は分断されること
がなく、溝を挟む両側はそれらを連接する溝下の肉を介
して互いに補強しあい、圧縮力に対しても接合部の剛
性、耐力が損なわれることはほとんどない。
【0008】また、上記の溝の形成を、第1部材の端部
を第2部材に接合した後に行うものとすることにより、
既設の接合部に対する耐力上の改善策としても有効利用
することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0010】図1ないし図3に示す接合部構造は、建築
構造における梁1と柱2との接合部構造に適用した場合
のものである。柱2は断面方形の角形鋼管材によるもの
であり、梁1はH型鋼によるものである。梁1は、その
端部のウェブ1a及び上下の両フランジ1b,1bを柱
2の側面部に溶接して、柱2に接合されている。そし
て、梁1の接合端部において、そのウェブ1a及び上下
フランジ1b,1bには、梁1の材軸方向に延びる溝3
…が、応力集中緩和用の切欠きとして、表裏対応・対称
状態に形成されている。
【0011】上記の接合部構造では、図2(イ)に示す
ように、梁1の上下フランジ1b,1bに曲げによる引
張力P1 が作用した場合、梁1の接合端部において生じ
る応力集中は、梁1の材軸方向に延びる溝3…の切欠き
の作用で緩和される。その場合の応力分布を同図に示
す。点線aは梁1に溝3…が設けられていない場合の応
力分布であり、実線bは梁1に溝3…が設けられている
場合の応力分布線であり、溝3…の形成によって梁1の
接合端部における応力集中が緩和されることを示してい
る。同様のことが、図2(ロ)に示すように、ウェブ1
aについても言える。
【0012】しかも、図2(イ)に示すように,梁1の
上下フランジ1b,1bに圧縮力P2 が作用した場合
は、図3(イ)〜(ハ)に示すように,溝3…を挟む両
側4…は溝3…の底下の肉5…を介して連接されている
ため、梁1の接合端部における断面は分断されることが
なく、溝3…を挟む両側4…は、それらを連接する溝3
…の下の肉5…を介して互いに補強しあい、圧縮力P2
に対しても、接合部の剛性、耐力が損なわれることはほ
とんどない。
【0013】加えて、従来の、スリットによる応力緩和
法では、スリットの形成を梁1と柱2との接合前に行っ
ておかなければ、接合後ではスリット形成のための加工
が技術的に困難であり、接合の形成に段取り上の制限が
あるが、本発明の、溝3…による応力集中緩和法では、
溝3…の形成は、梁1と柱2とを接合する前でも、接合
した後でも、いずれの段階においても可能であり、接合
部形成のための段取りの自由度が高く、有利であるとい
うメリットもある。しかも、このように溝3…の形成は
接合後でも行うことができるものであるため、既設の梁
と柱との接合部の梁の接合端部に溝を形成することも、
上フランジ1bの上面がわを除いて可能であり、既設の
接合部に対する耐力上の改善策として有効的に用いるこ
ともできる。
【0014】図4に示す実施形態は、柱2がH型鋼によ
るもので、梁1の端部を、この柱2の一方のフランジ2
bの外面部に溶接により接合したものである。溝3…を
形成する点などは、上記実施形態と同様である。本実施
形態では、梁1に引張力が作用した場合の梁1の接合端
部における応力分布が、上記の実施形態の場合とは異な
るが、溝3…の形成により同様に、応力集中を緩和で
き、しかも圧縮力に対する剛性、耐力を確保し得るもの
である。
【0015】以上に実施形態を示したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲
で各種の変更が可能である。例えば、上記実施形態で
は、溝3…が、ウェブ1aやフランジ1b,1bの表裏
に対応・対称状態に形成されているが、表裏で位置を異
にして、非対称状態に設けられたものなどであってもよ
いし、いずれか一方の面にのみ、溝を形成したものであ
ってもよい。また、上記実施形態では、特定断面形状の
柱2と梁1との接合部構造を示しているが、本発明は、
それ以外の各種断面形状の柱2と梁1との接合部構造と
して用いられてよい。また、溝3の本数、形成位置、溝
の深さなどについても、梁1の接合端部に作用する引張
力や圧縮力のかかり方、柱及び梁の断面サイズなどを考
慮して自由に決められてよい。また、梁1や柱2の材質
についても特段の制限はなく、鉄以外のアルミニウム等
のその他の金属などであってもよいし、溶接以外の他の
接合方法によって接合されたものであってもよい。ま
た、本発明の適用対象は、梁1と柱2の接合部構造に限
られるものではなく、各種産業技術分野において部材同
士を接合する場合に広く適用され得るものであることは
言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上の次第で、本発明の部材同士の接合
部構造は、部材の接合端部に、応力集中緩和用の切欠き
が引張力、圧縮力の作用する方向に延びて形成され、該
切欠きは溝からなっていて、溝を挟む両側が溝の底下の
肉を介して連接されているものであるから、引張力によ
る部材の接合端部における応力集中を緩和でき、しか
も、圧縮力に対しても接合部の剛性、耐力を損なうこと
がほとんどない。
【0017】また、上記の溝の形成を、第1部材の端部
を第2部材に接合した後に行うものとすることにより、
本発明を、既設の接合部に対する耐力上の改善策として
有効的に活用していくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態にかかるもので、梁と柱を分離状
態にして示す一部断面斜視図である。
【図2】図(イ)は梁と柱の接合部の断面平面図、図
(ロ)は同立面図である。
【図3】図(イ)は図2(ロ)のI−I線断面図、図
(ロ)は図(イ)のA部拡大断面図である。図(ハ)は
図(イ)のB部拡大断面図である。
【図4】第2実施形態を示すもので、梁と柱を分離状態
にして示す一部断面斜視図である。
【図5】図(イ)は従来の接合部構造を示す一部断面斜
視図、図(ロ)は従来の他の接合部構造を示す一部断面
斜視図である。
【符号の説明】
1…梁(第1部材) 2…柱(第2部材) 3…溝(切欠き)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材の端部が第2部材に接合された
    部材同士の接合部構造において、 前記第1部材の接合端部に、応力集中緩和用の切欠きが
    引張力、圧縮力の作用する方向に延びて形成され、該切
    欠きは溝からなっていて、溝を挟む両側が溝の底下の肉
    を介して連接されていることを特徴とする部材同士の接
    合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の接合部構造の形成方法
    であって、溝の形成を、第1部材の端部を第2部材に接
    合した後に行う形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2016017155A1 (ja) * 2014-07-30 2017-05-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 三次元形状造形物の製造方法および三次元形状造形物
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CN114197636A (zh) * 2021-11-18 2022-03-18 安徽省建筑科学研究设计院 一种减少受剪螺栓数目的螺栓连接结构

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