JPH11201858A - 相関法を用いる管路系の振動測定方法 - Google Patents

相関法を用いる管路系の振動測定方法

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JPH11201858A
JPH11201858A JP748398A JP748398A JPH11201858A JP H11201858 A JPH11201858 A JP H11201858A JP 748398 A JP748398 A JP 748398A JP 748398 A JP748398 A JP 748398A JP H11201858 A JPH11201858 A JP H11201858A
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JP
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vibration
time difference
cross
correlation function
correlation
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Application number
JP748398A
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English (en)
Inventor
Tetsuaki Ishida
哲章 石田
Satoshi Takagi
聡 高木
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管路系を軸線方向に伝播する振動を確実に検
出して、相関法を用いて振動の伝播速度や管路系からの
流体の漏洩位置の測定を確実に行えるようにする。 【解決手段】 導管11から流体が漏洩している漏洩位
置15を特定するために、プロテクタ13a,13bな
どに振動センサ14a,14bを設置する。漏洩位置1
5の特定は、振動センサ14a,14bへの振動の到達
時間差を、相互相関関数処理のピークから求めるため
に、加振器21〜2nからの加振音も同様に相互相関関
数処理して伝播速度Vを測定する必要がある。加振音の
相関ピークを確実に検出するために、加振器21〜2n
としては1つの加振器の設置位置を軸線方向にn回ずら
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ガスや水道な
どを供給する管路系で、振動を測定して相互相関関数を
算出し、漏洩位置などを特定するための相関法を用いる
管路系の振動測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来から行われている相関法を
用いる管路系の漏洩位置特定方法の概要を示す。導管1
は、たとえば都市ガスなどの気体、あるいは水道水や地
域冷暖房システムの温水や冷水などの液体を輸送するた
めに、地表面2よりも下方の地中に埋設されている。導
管1に対しては、軸線方向に間隔をあけてプロテクタ3
が設けられ、バルブの操作等が可能である。導管1が何
らかの原因で損傷を受け、内部に流通している流体が漏
洩すると、導管1の軸線方向に間隔をあけて設けられて
いるプロテクタ3a,3bを利用し、振動センサ4a,
4bを設置する。漏洩位置5では、導管1内を流通する
流体が地中に漏洩する際に漏洩音が発生し、導管1を伝
播して振動センサ4a,4bによって測定される。振動
センサ4a,4bの測定結果は、測定装置6によって相
関法による漏洩位置5の特定が行われる。
【0003】振動センサ4a,4bの測定結果に相関法
を適用し、相互相関関数を算出すると、漏洩位置5から
振動センサ4a,4bまでの距離La,Lbの差に基づ
いて、漏洩音の到達に時間差τが生じる。導管1内の振
動の伝播速度をVとすると、振動センサ4aは振動セン
サ4bよりもτ×Vだけ漏洩位置5から離れている。し
たがって、漏洩位置5から振動センサ4a,4bまでの
設置位置は、次の第1式および第2式によってそれぞれ
求められる。
【0004】 La = (L+τ×V)/2 …(1) Lb = (L−τ×V)/2 …(2) 図8は、図7の測定装置6によって、相互相関関数処理
を行い、振動センサ4a,4b間の到達時間差τを求め
るための構成を示す。振動センサ4a,4bがそれぞれ
測定する振動音は信号x(t)およびy(t)として測
定装置6に入力される。振動センサ4bが測定する信号
y(t)は、遅延回路7に一旦入力された後、掛算回路
8に信号x(t)とともに入力され、掛算演算が行われ
る。掛算回路8の出力は、加算回路9に入力され、次の
第3式に示すような演算によって、相互相関関数が算出
される。
【0005】
【数1】
【0006】図8に示す相互相関関数処理は、デジタル
演算で行われ、そのサンプル時間Δtはたとえば100
μsecである。第3式は、原信号x(t)と異なる信
号y(t)とを、遅延時間τ=0からτまでずらせたと
きの総和平均を示す。相互相関関数で漏洩音の到達時間
差を求めることができるのは、漏洩音が不規則な雑音で
あり、瞬間的な信号波形が時間的に異なるからである。
同一の振動源からの振動を測定する振動センサ4a,4
bの測定結果は、瞬間的には振動源の特徴をそれぞれ示
すので、振動センサ4a,4bで同等な特徴を示す部分
間の時間差を算出すれば、到達時間差が求められる。不
規則な波形の瞬間的な特徴を統計的に比較して時間差を
算出するために、相互相関関数が用いられている。
【0007】図7に示すような相関法を用いる漏洩位置
の特定の際には、振動センサ4a,4b間の距離Lは地
表面2で容易に測定することができる。しかしながら、
導管1に沿う伝播速度Vを求める必要がある。導管1の
種類に応じて、予め実験などによって伝播速度Vが求め
られていることもある。実際の導管1で伝播速度Vを測
定する方法としては、導管1に加振器を用いて振動を加
え、振動センサ4a,4bで加振器からの振動を測定し
て、到達時間差Δτと距離Lとから、次の第4式に従っ
て伝播速度Vを求めることもできる。
【0008】 V = L / Δτ …(4)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すような相関
法を用いる漏洩位置の特定では、導管1によって流体を
輸送する配管系の対象区間の両端にそれぞれ振動センサ
4a,4bを設置して振動を測定しているけれども、振
動センサ4a,4bの設置位置での配管状況によって
は、相互相関関数処理によって得られるピークの判別が
困難な場合がある。また、導管1に沿う振動の伝播速度
を算出するために、加振器を導管1を配管系の対象区間
の外側に設置するときにも、加振器を設置する位置の配
管状況によっては、振動センサ4a,4bの測定結果か
ら得られる相互相関関数ピークの判別が困難な場合が生
じる。相互相関関数処理によるピークが判別困難である
と、振動センサ4a,4b間の到達時間差を求めること
ができず、到達時間差に基づく漏洩位置5の特定もでき
ない。また、漏洩位置5からの漏洩音に関する到達時間
差は求めることができても、加振音に基づく到達時間差
を求めることができないときには、伝播速度を求めるこ
とができず、予めデータとして与えられている伝播速度
を使用しない限り、漏洩音の到達時間差に基づく漏洩位
置5の特定を行うことができない。
【0010】本発明の目的は、管路系の配管状態等によ
る影響を免れて、相互相関関数処理で判別容易なピーク
を確実に得ることができる相関法を用いる管路系の振動
測定方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、管路の軸線方
向に間隔をあけて2つの振動センサを設置し、振動の検
出信号間の相互相関関数処理によって、振動源から各振
動センサまで振動が伝播される時間差を測定する方法に
おいて、管路系に振動源として加振器を設置し、加振器
の設置位置を管路系の軸線方向に複数回ずらせて、各回
毎に2つの振動センサによる振動の検出信号間の相互相
関関数処理を行い、複数回の処理結果に基づいて2つの
振動センサへ加振器からの振動が到達する時間差を算出
し、2つの振動センサ間の距離と時間差とから管路の軸
線方向についての振動の伝播速度を算出することを特徴
とする相関法を用いる管路系の振動測定方法である。
【0012】本発明に従えば、管路系に振動源として加
振器を設置し、管路の軸線方向に間隔をあけて設置され
る2つの振動センサによって振動源から伝播される振動
の到達時間差を測定する。2つの振動センサ間の距離が
判明していれば、振動の到達時間差から管路に沿う振動
の伝播速度を算出することができる。振動の到達時間差
は、各振動センサによる検出信号間の相互相関関数処理
によって得られるピークから求める。加振器を設置する
位置の配管状況などによっては、2つの振動センサの検
出信号間の相互相関関数処理で判り易いピークが得られ
ず、到達時間差を求めることができない可能性もあり得
るけれども、加振器の設置位置を管路系の軸線方向に複
数回ずらせて各回毎に2つの振動センサによる振動の検
出信号間の相互相関関数処理を行い、複数回の処理結果
に基づいて2つの振動センサへ加振器からの振動が到達
する時間差を算出するので、1つでも判別可能なピーク
が得られれば、確実に到達時間差に基づく伝播速度の測
定を行うことができる。
【0013】さらに本発明は、管路の軸線方向に間隔を
あけて2つの振動センサを設置し、振動の検出信号間の
相互相関関数処理によって、振動源から各振動センサま
で振動が伝播される時間差を測定する方法において、管
路系からの流体の漏洩音を振動源として、2つの振動セ
ンサのうちの少なくとも一方の設置位置を管路系の軸線
方向に複数回ずらせて、各回毎に2つの振動センサによ
る振動の検出信号間の相互相関関数処理を行い、複数回
の処理結果に基づいて2つの振動センサへ漏洩位置から
の振動が到達する時間差を算出し、その時間差と管路系
の軸線方向への振動の伝播速度とに基づいて、漏洩位置
を特定することを特徴とする相関法を用いる管路系の振
動測定方法である。
【0014】本発明に従えば、管路系から流体が漏洩す
る漏洩音を2つの振動センサで検出し、検出信号間の相
互相関関数処理によって得られるピークから漏洩音に基
づく振動の2つの振動センサへの到達時間差を求め、管
路系に沿う振動の伝播速度とともに演算して漏洩位置を
算出することができる。振動センサの設置位置の配管状
況等によっては、検出信号間の相互相関関数処理で判明
性のよいピークが得られないこともあるけれども、少な
くとも一方の振動センサの設置位置を管路の軸線に沿っ
て複数回変化させ、各回毎に相互相関関数処理を行うの
で、全体的には判別性のよいピークを得ることができ、
漏洩位置の特定も行うことができる。
【0015】また本発明で前記複数回の測定で得られる
複数の相互相関関数ピークのうち、判別が最も容易なピ
ークを選定して、前記時間差を測定することを特徴とす
る。
【0016】本発明に従えば、複数回の設置位置の変更
と、各回毎の相互相関関数処理によるピークで、判別が
最も容易なピークを選定して到達時間差を測定するの
で、振動センサ間の到達時間差を容易に算出して相関法
による漏洩位置の特定や振動の伝播速度の測定を精度よ
く行うことができる。
【0017】また本発明で前記複数の相互相関関数ピー
クのうち、ピークとしての判別は容易でも、予想される
時間差に比較して予め定める範囲内となるピークは選定
対象から除外することを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、複数回の相互相関関数処
理で得られるピークのうちに、ピークとしての判別は容
易でも、予想される時間差に比較して予め定める範囲内
となるピークがある場合には、選定対象から除外する。
管路に沿う振動の伝播速度や振動センサ間の距離などは
予め解っているので、到達時間差も或る程度の範囲で予
測することができるる。相互相関関数ピークから得られ
る到達時間差が、予想される時間差に比較して予め定め
る範囲外となるような場合には、判り易いピークでも選
定対象から除外するので、精度の高い測定を行うことが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
して、地中に埋設されている導管11から流体が漏洩す
る位置を特定するために、2つの振動センサへの振動の
到達時間差を測定し、到達時間差に基づいて漏洩位置を
特定するために加振器を用いて振動の伝播速度を測定す
る考え方を示す。導管11は、たとえば都市ガスや水道
水、あるいは地域冷暖房システムの熱供給媒体などの流
体を輸送するために地表面12の下方の地中に埋設され
る。導管11の軸線方向に沿って、間隔をあけて地表面
12から導管11のバルブなどを操作可能なように、プ
ロテクタ13a,13bが設置されている。導管11か
ら流体の漏洩が生じると、2つの振動センサ14a,1
4bを、漏洩位置15が存在すると推定される検知対象
区間の両端のプロテクタ13a,13bなどを利用して
導管11の表面に設置する。振動センサ14a,14b
間の距離はL、振動センサ14a,14bと漏洩位置1
5との距離はそれぞれLa,Lbとする。
【0020】導管11の軸線方向に振動が伝播する速度
は、振動センサ14a,14b間の検知対象区間外に、
たとえば地表面12から立坑16を掘削し、1つの加振
器の設置位置をn回軸線方向にずらしながら、等価的に
複数の位置が異なる加振器21〜2nを設置して導管1
1に振動を加え、2つの振動センサ14a,14bで検
出する信号間の相互相関関数処理で得られるピークから
到達時間差を求め、地表面12で容易に測定可能な振動
センサ14a,14b間の距離に基づいて振動の伝播速
度Vを算出する。加振器21〜2nと、振動センサ13
bとの設置位置間の距離は、L1〜Lnとする。
【0021】図2は、図1の振動センサ14a,14b
によって得られる検出信号に対して相互相関関数処理を
行うための概略的な電気的構成を示す。振動センサ14
a,14bの検出信号は、測定装置30で相互相関関数
処理によるピークが求められて、振動センサ14a,1
4b間の到達時間差が算出される。振動センサ14a,
14bの設置位置は、一般にかなりの距離があるので、
検出信号は録音装置31で一旦記録媒体32に記録さ
れ、記録媒体32の記録内容を測定装置30で再生して
相互相関関数処理が行われる。録音装置31としては、
たとえばDATと略称されるデジタル・オーディオ・テ
ープやMDと略称されるミニ・ディスクなどの低雑音か
つ高忠実度を有する録音機器を用いることが好ましい。
振動センサ14a,14bの検出信号を、有線または無
線で直接測定装置30に伝送して、リアルタイムで測定
を行うこともできる。
【0022】記録媒体32から再生される検出信号は、
前処理としてバンドパスフィルタ(以下「BPF」と略
称する)33で帯域濾波され、相互相関関数処理手段3
4によってデジタル演算処理される。処理結果はCRT
と略称される陰極線管などの表示手段35で画像表示さ
れる。本実施形態では、n個所に加振器21〜2nを設
置し、それぞれの相互相関関数処理結果を表示手段35
で表示して比較する。その中で最も判別し易いピークを
選定し、その際の設置位置に対応する相互相関関数演算
処理結果を選択手段36を用いて選択し、演算手段37
で到達時間差を求める。なお、複数の加振器設置位置で
ピークが得られるときは、平均値をとることもできる。
【0023】図3は、本実施形態で漏洩位置の特定を行
う手順を示す。ステップa1から手順を開始し、ステッ
プa2では振動センサ14a,14bを導管11に設け
られるプロテクタ13a,13bなどに設置する。ステ
ップa3では、1回目の加振器21の設置を行う。ステ
ップa4では各振動センサ14a,14bの検出信号の
録音を行う。ステップa5では、加振器がn回の移動を
完了しているか否かを判断する。移動回数がn回に達し
ていないときにはステップa3からステップa4の手順
を繰返す。ステップa5でn回の移動が終了していると
判断されるときには、録音された記録媒体32から再生
される検出信号を測定装置30のBPF33で帯域濾波
する前処理を行う。ステップa7では、バンドパスフィ
ルタ16の濾波出力を、相互相関関数処理手段34で相
関演算し、ステップa8で演算結果を表示手段35で画
像表示しながら、最も判り易い相関ピークを選定する。
本実施形態では、漏洩位置15での漏洩音と、加振器2
1〜2nによる加振音とが振動として導管11を伝播す
る。一般に、漏洩音と加振音との到達時間差は異なるの
で、相関ピークは両方からのピークが得られることもあ
る。そのような場合には、加振音を停止させれば、漏洩
音のみのピークが残る。加振音の測定の際には、漏洩音
も同時に測定することになる。
【0024】ステップa9では、漏洩音または加振音の
それぞれに対応する相関ピークから得られる到達時間差
をそれぞれ確認し、加振音に基づく到達時間差と振動セ
ンサ14a,14b間の距離とからステップa10で伝
播速度の計算を行う。ステップa11では、計算された
伝播速度と漏洩音に対する相関ピークから求められる到
達時間差と振動センサ14a,14b間の距離とから、
漏洩位置15を求める計算を行う。この計算は、前述の
第1式および第2式のように行う。このときの伝播速度
Vは、前述の第4式に従って求める。ステップa12で
測定手順を終了する。
【0025】相関法による漏洩位置15の特定や伝播速
度Vの測定は、種々の要因に左右されて、必ずしも相関
ピークが明瞭に得られるとは限らない。図4は、図2の
BPF33の周波数選択帯域幅を、0〜5000Hzの
周波数帯域幅内を5分割した周波数帯域として設定し、
それぞれの濾波出力について相互相関関数処理して得ら
れるピークを示す。図4(a)は、0〜1000Hz、
図4(b)は1000〜2000Hz、図4(c)は2
000〜3000Hz、図4(d)は3000〜400
0Hz、図4(e)は4000〜5000Hzでそれぞ
れ記録媒体32から再生される検出信号を帯域濾波して
得られる相互相関関数ピークを示す。この例では、図4
(d)に示すBPFの中間周波数帯域が3000〜40
00Hzのときに判別が容易な相関ピークが得られてい
る。ただし、漏洩音に対する判別が容易な相関ピーク
は、図4(e)で得られ、加振音と漏洩音とは、異なる
通過周波数帯域のBPF33で帯域濾波する前処理を行
う方が好ましいことになる。しかしながら、設置位置な
どの配管状態に応じて、同一の通過周波数帯域で前処理
した方が判り易いピークが得られる場合もあり得る。ま
た、図4(e)でも、加振音に対する判別容易なピーク
が得られているように見える。ただし、伝播速度Vはあ
る程度までは予想可能であり、したがってピークの位置
も予想される範囲がある。この範囲外の相関ピークは除
外した方が、信頼性が向上する。
【0026】次の表1は、本実施形態で複数個所の加振
器21〜2nで伝播速度算出のための加振を行う効果を
示す。
【0027】
【表1】
【0028】図4では、加振音についての相関ピークの
判別性が最も良い前処理の通過周波数帯域である200
0〜3000Hzであっても、表1から、加振器と振動
センサとの間の距離が適切でないときには、判り易い相
関ピークを得ることができないことが判る。また、加振
器と振動センサとの間の距離が適切であっても、BPF
33の通過周波数帯域の選定次第で、必ずしもピークの
判別性が良くなるとは限らないことも判る。BPF33
による前処理を行わないで、たとえば0〜5000Hz
の帯域幅の検出信号をそのまま相互相関関数処理の対象
とすると、相関ピークの判別が容易ではなく、伝播速度
を正確に求めることが困難である。
【0029】図5は、本発明の実施の他の形態として、
振動センサの設置位置を変えながら漏洩位置を特定する
ための測定を行う状態を示す。本実施形態では、導管4
1が地表面42の下方に埋設されているときに、漏洩位
置45から流体が漏洩している場合を想定する。漏洩位
置45を含んで導管41の軸線方向に検知対象区間を設
け、検知対象区間よりも外側の複数個所で、少なくとも
一方の振動センサ51a〜5naをn回軸線方向にずら
しながら設置して漏洩音の測定を行う。他方の振動セン
サ51b〜5nbについても同時に軸線方向に設置位置
をずらすこともできる。
【0030】図6は、図5の実施形態で漏洩位置45の
特定のための測定を行う手順を示す。ステップb1から
手順を開始し、ステップb2では振動センサ51a,5
1bを検知対象区間を挟む両端の位置にそれぞれ設置す
る。ステップb3では、振動センサ51a,51bの検
出信号を記録媒体32に録音する。ステップb4で、振
動センサ51a,51bの移動を伴うn回の測定を完了
しているか否かを判断する。完了していないと判断され
るときは、ステップb2に戻り、52a,52b、…、
5na,5nbまで、順次移動して測定することを繰返
す。ステップb4でn回の移動が完了したと判断される
ときには、ステップb5で図2に示すBPF33による
バンドパスフィルタの濾波を前処理として行う。ステッ
プb6では、相互相関関数処理手段34による相関演算
を行う。ステップb7では、相互相関関数処理手段34
の処理結果を表示手段35に表示して、相関ピークのう
ちで最も判り易いものを選定する。ステップb8では、
選定された相関ピークに基づいて、2つの振動センサ間
の到達時間差を確認し、ステップb9で前述の第1式お
よび第2式に基づく漏洩位置の計算を行い、ステップb
10で手順を終了する。ステップb9での漏洩の計算の
際に用いる伝播速度Vは、図1の実施形態と同様に加振
音から求めることもでき、あるいは導管41の物性値と
して予め求めておくこともできる。なお、複数の設置位
置に対して、明瞭なピークが得られるときは、平均値を
用いることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、加振器の
設置位置を複数回変えて、各回毎に検出信号間の相互相
関関数処理を行うので、全体的には確実に振動の到達時
間差を算出し、相互相関関数処理によるピークを得るこ
とができ、ピークに基づいて求められる到達時間差から
管路系の振動の伝播速度を算出することができる。
【0032】さらに本発明によれば、管路からの流体の
漏洩位置を、2つの振動センサによって検出する振動間
の相互相関関数処理に基づく到達時間差から特定する際
に、少なくとも一方の振動センサの設置位置を複数回管
路の軸線方向にずらすので、振動センサの設置位置の配
管状態などに基づいて相互相関関数処理によるピークが
明瞭に得られないことがあっても、全体としては相互相
関関数処理によるピークを得ることができ、ピークに基
づいて到達時間差を求め、漏洩位置を特定することがで
きる。
【0033】また本発明によれば、設置位置の変更を複
数回行って、振動の検出信号間の相互相関関数処理によ
るピークのうちで、最も判明が容易なピークを選定し
て、振動センサ間の到達時間差を求めるので、精度の高
い測定を行うことができる。
【0034】また本発明によれば、振動センサまたは加
振器の設置位置を複数回代えながら相互相関関数処理を
行って得られるピークから求められる到達時間差が、予
め予想される範囲内とならないときには、選定の対象か
ら除外するので、何らかの原因によって誤差が大きくな
っているデータは用いないで、精度よく振動測定を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の振動音の測定状態を示
す概略的な断面図である。
【図2】図1で測定される振動音を相互相関関数処理す
る測定装置30の概略的な電気的構成を示すブロック図
である。
【図3】図1の実施形態で漏洩位置を特定するまでの手
順を示すフローチャートである。
【図4】図2のBPF33の通過周波数帯域の違いによ
る相関ピークの変化を示すグラフである。
【図5】本発明の実施の他の形態での振動音測定状態を
示す簡略化した断面図である。
【図6】図5に示す実施形態での漏洩位置特定までの手
順を示すフローチャートである。
【図7】従来からの相関法を用いる管路系の漏洩位置特
定方法を示す簡略化した断面図である。
【図8】図7の振動センサの検出信号に対して相互相関
関数処理を行うための概略的な電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
11,41 導管 12,42 地表面 13a,13b プロテクタ 14a,14b,51a〜5na,51b〜5nb 振
動センサ 15,45 漏洩位置 21〜2n 加振器 30 測定装置 33 BPF 34 相互相関関数処理手段 35 表示手段 36 選択手段 37 演算手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路の軸線方向に間隔をあけて2つの振
    動センサを設置し、振動の検出信号間の相互相関関数処
    理によって、振動源から各振動センサまで振動が伝播さ
    れる時間差を測定する方法において、 管路系に振動源として加振器を設置し、 加振器の設置位置を管路系の軸線方向に複数回ずらせ
    て、各回毎に2つの振動センサによる振動の検出信号間
    の相互相関関数処理を行い、 複数回の処理結果に基づいて2つの振動センサへ加振器
    からの振動が到達する時間差を算出し、 2つの振動センサ間の距離と時間差とから管路の軸線方
    向についての振動の伝播速度を算出することを特徴とす
    る相関法を用いる管路系の振動測定方法。
  2. 【請求項2】 管路の軸線方向に間隔をあけて2つの振
    動センサを設置し、振動の検出信号間の相互相関関数処
    理によって、振動源から各振動センサまで振動が伝播さ
    れる時間差を測定する方法において、 管路系からの流体の漏洩音を振動源として、 2つの振動センサのうちの少なくとも一方の設置位置を
    管路系の軸線方向に複数回ずらせて、各回毎に2つの振
    動センサによる振動の検出信号間の相互相関関数処理を
    行い、 複数回の処理結果に基づいて2つの振動センサへ漏洩位
    置からの振動が到達する時間差を算出し、 その時間差と管路系の軸線方向への振動の伝播速度とに
    基づいて、漏洩位置を特定することを特徴とする相関法
    を用いる管路系の振動測定方法。
  3. 【請求項3】 前記複数回の測定で得られる複数の相互
    相関関数ピークのうち、判別が最も容易なピークを選定
    して、前記時間差を測定することを特徴とする請求項1
    または2記載の相関法を用いる管路系の振動測定方法。
  4. 【請求項4】 前記複数の相互相関関数ピークのうち、
    ピークとしての判別は容易でも、予想される時間差に比
    較して予め定める範囲内となるピークは選定対象から除
    外することを特徴とする請求項3記載の相関法を用いる
    管路系の振動測定方法。
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