JPH11204848A - 圧電アクチュエータ装置 - Google Patents

圧電アクチュエータ装置

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JPH11204848A
JPH11204848A JP10007039A JP703998A JPH11204848A JP H11204848 A JPH11204848 A JP H11204848A JP 10007039 A JP10007039 A JP 10007039A JP 703998 A JP703998 A JP 703998A JP H11204848 A JPH11204848 A JP H11204848A
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JP
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elastic member
piezoelectric element
actuator device
piezoelectric actuator
displacement
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JP10007039A
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Tomofumi Kitazawa
智文 北澤
Saburo Sasaki
三郎 佐々木
Takashi Shimamura
隆 島村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拡大効率が良く・低コストかつ簡単な構成・
組立が容易・安定した動作等が可能な圧電アクチュエー
タ装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の圧電アクチュエータ装置は、積
層方向の長さが当該積層方向と直交する横方向よりも長
く形成され、電位の印加により積層方向に変位する積層
型圧電素子1と、該積層方向の全長と同等の長さを有
し、積層型圧電素子1に当該積層方向に撓ませて取り付
けられ、積層型圧電素子1の変位を横方向の変位に拡大
変換する第1の弾性部材2と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧電アクチュエ
ータ装置に関し、詳細には、積層型の圧電素子を用い、
その変位を拡大してカメラ装置の焦点合わせなどに利用
される圧電アクチュエータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電アクチュエータ装置は、シンプルな
構造・省スペース・省電力・良好な応答性などの特徴を
有しているが、変位量が少ないので用途によっては拡大
機構などを必要とする場合がある。従来より種々の圧電
アクチュエータ装置が提案されており、以下その説明を
行う。
【0003】例えば、特開平6−338640号公報に
記載された「圧電アクチュエータ装置」においては、積
層型圧電素子の変位を拡大する構成が開示されている。
より具体的には、かかる圧電アクチュエータ装置は、積
層型圧電素子の両主面に正四角錐台状の歪み変換素子を
接合させ、この歪み変換素子に発生する内部応力を緩和
させることにより、縦方向変量を拡大させている。
【0004】また、圧電アクチュエータ装置を用いた具
体的な応用例としては、例えば、特開平8−21947
号公報に記載されたレンズ駆動装置がある。かかるレン
ズ駆動装置は、レンズの焦点距離に応じてレンズ群の一
部をフローティング移動させるために、駆動軸と摩擦結
合する部材を駆動パルスの立ち上がり、立ち下がり時間
を変えることで連続的に移動させている。
【0005】さらに、特開平8−114736号公報で
は、バイモルフ型圧電素子を用いたレンズ移動手段を備
えた固定焦点カメラが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では以下の如き問題を有している。先ず、特開平
6−338640号公報に記載された「圧電アクチュエ
ータ装置」にあっては、積層型圧電素子の両主面の平面
的な位置を利用しているため、変位を大きくとるために
は、平面の大きさを大きくしなければならず、積層方向
の変位を拡大する場合に比して、拡大効率が悪いという
問題がある。また、前述の歪み変換素子は、均一な肉厚
の複雑な立体形状を呈した弾性部材であるため、加工上
かなり困難を伴うと共にコスト的にも高くなるという問
題がある。さらに、当該歪み変換素子を用いて前記圧電
素子の両主面に接合するのは相当高い技術レベルが要求
されるという問題がある。
【0007】つぎに、特開平8−21947号公報に記
載されたレンズ駆動装置においては、駆動軸と摩擦結合
する部材を駆動パルスの立ち上がり・立ち下がり時間を
変えることで連続的に移動させているため常に安定した
摩擦力が必要とされるが、そのため、関連部品の高精度
が要求され、また、カメラの姿勢や温度などの環境条件
により摩擦力がばらつくという問題がある。また、所定
量移動させるために、多パルス駆動が必要となり制御性
やシーケンス時間にも問題を有している。
【0008】そして、特願平8−114736号公報に
記載された固定焦点カメラでは、バイモルフ型圧電素子
を使用しているので、変位の安定性やヒステリシスの点
で問題を有している。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、拡大効率が良く・低コストかつ簡単な構成・組
立が容易・安定した動作等が可能な圧電アクチュエータ
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る圧電アクチュエータ装置は、積層方
向の長さが当該積層方向と直交する横方向よりも長く形
成され、電位の印加により積層方向に変位する積層型圧
電素子と、前記積層方向の全長と同等の長さを有し、当
該積層型圧電素子に当該積層方向に撓ませて取りとけら
れ、当該積層型圧電素子の変位を前記横方向の変位に拡
大変換する第1の弾性部材と、を備えたものである。
【0011】また、請求項2に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項1記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、前記積層型圧電素子の積層方向の少なくとも一方の
端面に前記第1の弾性部材の移動を阻止するストッパー
部材を設けたものである。
【0012】また、請求項3に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項1記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、前記積層型圧電素子の積層方向の両端面を除く各面
のうち、少なくとも2面以上の面に前記第1の弾性部材
を設けたものである。
【0013】また、請求項4に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項1記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、前記第1の弾性部材の撓みによる曲率を変更可能な
調整機構を設けたものである。
【0014】また、請求項5に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の圧電アク
チュエータ装置において、前記第1の弾性部材の付勢力
を打ち消す方向に作用し、かつ前記第1の弾性部材の付
勢力と同等またはそれ以上の付勢力を有する第2の弾性
部材を、前記積層型圧電素子の積層方向の両端面に設け
たものである。
【0015】また、請求項6に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項5記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、前記第2の弾性部材の付勢力を増減可能な調整手段
を設けたものである。
【0016】また、請求項7に係る圧電アクチュエータ
装置は、積層方向の長さが当該積層方向と直交する横方
向よりも長く形成され、電位の印加により積層方向に変
位する積層型圧電素子と、前記積層方向の全長と同等の
長さを有し、当該積層型圧電素子の積層方向に、前記積
層型圧電素子の変位方向とは逆方向に当該積層型圧電素
子を付勢するように湾曲させて取り付けられ、当該積層
型圧電素子の変位を前記横方向の変位に拡大変換する第
3の弾性部材と、を備えたものである。
【0017】また、請求項8に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項7記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、前記第3の弾性部材は、環状の線対象形状を呈し、
かつ前記積層型圧電素子の変位前後の全長よりも短いス
パンの一対の対向面を有し、当該積層型圧電素子の積層
方向の内側に付勢力を作用させるべく、当該対向面間に
前記積層型圧電素子を保持させたものである。
【0018】また、請求項9に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項7記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、前記第3の弾性部材の積層型圧電素子を保持する対
向面の少なくとも片面に前記積層型圧電素子の積層方向
の内側に作用する付勢力を増減可能な調整機構を設けた
ものである。
【0019】また、請求項10に係る圧電アクチュエー
タ装置は、請求項1〜9のいずれか1つに記載の圧電ア
クチュエータ装置において、前記第1の弾性部材,第2
の弾性部材または第3の弾性部材の変位を拡大すべく、
前記積層型圧電素子の積層方向の端面近傍に支点を有す
るレバーを設けたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
係る圧電アクチュエータ装置の斜示図を示す。図1に示
す圧電アクチュエータ装置において、1は積層型圧電素
子を示しており、この積層型圧電素子1は、積層方向の
長さが当該積層方向と直交する横方向よりも長く形成さ
れている。また、積層型圧電素子1は、正負のリード線
1a、1bを介して図示しない制御回路により電位が印
加されることにより矢印A方向に変位(伸長)する。
【0022】2は第1の弾性部材を示しており、この第
1の弾性部材2は、撓みを与えた状態でその両端が、積
層型圧電素子1の両端に接着剤3などにより固着されて
いる。すなわち、第1の弾性部材2は、当該積層圧電素
子の積層方向(変位方向)に撓ませて取り付けられてい
る。
【0023】上記構造の圧電アクチュエータ装置におい
て、積層型圧電素子1に電圧を印加すると、この積層型
圧電素子1が矢印A方向に伸長し、第1の弾性部材2矢
印B方向に変位する。すなわち、第1の弾性部材2は、
積層型圧電素子の変位方向(積層方向)に対して直角方
向にその変位を拡大変換する。これにより、積層型圧電
素子1の積層方向の変位を拡大することができ、平面方
向を拡大する場合に比して拡大効率が良く、また、第1
の弾性部材2を撓ませて取り付けるだけで簡便・容易に
積層型圧電素子1の変位を拡大することが可能となる。
【0024】図2は、第1の弾性部材2の拡大率特性を
示しており、図2(a)は第1の弾性部材2の曲率Rに
対する第1の弾性部材2の拡大率、図2(b)は積層型
圧電素子1の変位量に対する第1の弾性部材2の拡大率
を示す。
【0025】図2に示すように、第1の弾性部材2の拡
大率は、第1の弾性部材2の撓みに応じた曲げ曲率Rと
積層型圧電素子1の変位量とに依存し、拡大率を高くす
るためには、第1の弾性部材の曲げ曲率Rをできるだけ
大きくし、また第1の弾性部材2の変位量の少ない方が
拡大率の高い傾向があり、これらを考慮した上での実用
上の拡大率は略5〜10倍である。
【0026】(実施の形態2)図3は、実施の形態2に
係る圧電アクチュエータ装置の斜視図を示す。図3に示
す圧電アクチュエータ装置においては、図1に示した圧
電アクチュエータ装置と同等部分は同一符号を付して、
共通する部分の説明は省略し特徴的な部分についてのみ
説明する。
【0027】図3に示す圧電アクチュエータ装置におい
ては、前記第1の弾性部材2を積層型圧電素子1に固着
する代わりに、積層型圧電素子1の両端側にストッパー
部材4を固着させ、さらに、このストッパー部材4に第
1の弾性部材2を閉じこめるように配設したものであ
る。尚、4aはリード線の逃げ溝である。これにより、
第1の弾性部材2の移動を阻止することができ、第1の
弾性部材を容易・確実に配設可能となる。
【0028】かかる構造では、第1の弾性部材2の両端
をストッパー部材4が抑えており、実際の使用状態では
該第1の弾性部材2の湾曲した頂点に不図示の被駆動部
材が当接するので、第1の弾性部材2の外れ防止対策は
不要であるが、ストッパー部材4の顎部に外れ防止用曲
げを入れたり、第1の弾性部材2の両端部をストッパー
部材4に接着固定した構成としても良い。
【0029】(実施の形態3)図4は、実施の形態3に
係る圧電アクチュエータ装置の斜示図を示す。図4に示
す圧電アクチュエータ装置においては、図3に示す圧電
アクチュエータ装置と同等部分は同一符号を付して、共
通する部分の説明は省略し特徴的な部分についてのみ説
明する。
【0030】図4に示す圧電アクチュエータ装置は、図
3に示した圧電アクチュエータ装置に、更に、第1の弾
性部材2が配された積層型圧電素子1の面の反対側の面
にも、第1の弾性部材2を配設させたものである。これ
により、2つの第1の弾性部材2の両頂点をストローク
として、1の弾性部材を用いた場合(図3参照)に比し
て、2倍のストロークを得ることが可能となる。
【0031】(実施の形態4)図5は、実施の形態4に
係る圧電アクチュエータ装置の構成を示しており、図5
(a)はその斜視図、図5(b)はその上面図を示す。
図5に示す圧電アクチュエータ装置においては、図3に
示す圧電アクチュエータ装置と同等部分は同一符号を付
して、共通する部分の説明は省略し特徴的な部分につい
てのみ説明する。
【0032】図5に示す圧電アクチュエータ装置は、図
3に示した圧電アクチュエータ装置に、更に、第1の弾
性部材2の撓みによる曲率を変更可能とする調整ネジ
(調整手段)5を設けたものであり、図に示す如く、ス
トッパー部材4にネジ穴を設け、調整ネジ5の先端に第
1の弾性部材2の一端を固着させたものである。かかる
構成においては、調整ネジ5により第1の弾性部材2の
撓みによる曲率を変更することができ、第1の弾性部材
2の変位量を調整することが可能となる。これにより、
目的とする変位量への合わせ込み調整が可能となる。
【0033】(実施の形態5)図6は、実施の形態5に
係る圧電アクチュエータ装置の斜視図を示す。図6に示
す圧電アクチュエータ装置においては、図4に示す圧電
アクチュエータ装置と同等部分は同一符号を付して、共
通する部分の説明は省略し特徴的な部分についてのみ説
明する。
【0034】図6に示す圧電アクチュエータ装置は、図
4に示した圧電アクチュエータ装置に、更に、第2の弾
性部材6を設けたものであり、この第2の弾性部材6
は、一対のストッパー部材4にそれぞれ固着され積層型
圧電素子1を挟む位置に配置される。この第2の弾性部
材6は、第1の弾性部材2の外側に開こうとする撓み量
に応じた力量を打ち消すものであり、すなわち、積層型
圧電素子1の積層方向両端面に第1の弾性部材の付勢力
を打ち消す方向に作用する。また、第2の弾性部材6の
付勢力は、第1の弾性部材2の付勢力と同等またはそれ
以上の付勢力を有している。より好ましくは、第2の弾
性部材6の付勢力が、第1の弾性部材2の付勢力に比し
て高い力量を有している方が良い。上記構成によれば、
第1の弾性部材が常に積層型圧電素子を外側に付勢して
いるために生じる弊害である、積層型圧電素子の積層部
のクリープ現象や疲労破壊を防止することができる。
【0035】(実施の形態6)図7は、実施の形態6に
係る圧電アクチュエータ装置の斜視図を示す。図7に示
す圧電アクチュエータ装置においては、図6に示す圧電
アクチュエータ装置と同等部分は同一符号を付して、共
通する部分の説明は省略し特徴的な部分についてのみ説
明する。
【0036】図7に示す圧電アクチュエータ装置は、図
6に示した圧電アクチュエータ装置に、更に、第2の弾
性部材6の付勢力を増減可能とする調整ネジ(調整手
段)7を設けたものである。これにより、積層型圧電素
子1が変位した時のダンピング現象などを発生させない
ように力量調節することが可能となる。尚、第2の弾性
部材6の付勢力を調整する調整手段としては、前述の如
く、ネジに限られるものではなく、カム等の他の手段を
用いても良い。
【0037】(実施の形態7)図8及び図9は、実施の
形態7に係る圧電アクチュエータ装置の構成を示してお
り、図8はその斜示図、図9は図8の第3の弾性部材の
初期状態を示す。図8に示す圧電アクチュエータ装置に
おいては、図1に示す圧電アクチュエータ装置と同等部
分は同一符号を付して、共通する部分の説明は省略し特
徴的な部分についてのみ説明する。
【0038】本実施の形態の第3の弾性部材8は、図9
に示すように、初期状態において、図1で示した第1の
弾性部材2とは反対方向に略円弧形状に塑性加工されて
いる。本実施の形態の圧電アクチュエータ装置は、図8
に示すように、この第3の弾性部材8を両端を広げた状
態で、積層型圧電素子1の両端に接着剤3a等で固着し
たものである。かかる構造においては、積層型圧電素子
1は第3の弾性部材8により内側に向かう付勢力を受け
る。これにより、積層型圧電素子1を圧縮する付勢力が
作用することになり、初期状態での寸法安定性の向上、
積層面を引き剥がす方向で発生する可能性のあるクリー
プ現象や疲労破壊を防止することができる。
【0039】(実施の形態8)図10及び図11は、実
施の形態8に係る圧電アクチュエータ装置の構成を示し
ており、図10はその斜示図、図11は図10の第3の
弾性部材の初期状態を示す。図10に示す圧電アクチュ
エータ装置においては、図8に示す圧電アクチュエータ
装置と同等部分は同一符号を付して、共通する部分の説
明は省略し特徴的な部分についてのみ説明する。
【0040】図11は、図8に示した第3の弾性部材8
を線対象に一体化した環状の第3の弾性部材8’の初期
状態を示しており、挿入される積層型圧電素子1の変位
前後のどちらの全長よりも短いスパンの一対の対応面
8’aを有している。
【0041】図10に示す圧電アクチュエータ装置は、
図11に示した第3の弾性部材8’の一対の対向面8’
aを互いに広げた状態で積層型圧電素子1を挿入し、一
対の対応面8’aが常に積層型圧電素子1の内側に向か
う付勢力を与える。これにより、力量バランス良く積層
型圧電素子1を保持可能であり、また変位量を積層型圧
電素子1の片側だけに弾性部材を設けた場合に比して2
倍とすることができる。
【0042】また、第3の弾性部材8’の付勢力を増減
可能とする調整ネジ(調整手段)9が設けられている。
これにより、第3の弾性部材8’の曲率と該第3の弾性
部材8’の積層型圧電素子を内側に付勢する付勢力を同
時にしかも両サイドとも一緒に調整が可能となる。尚、
第3の弾性部材8’の付勢力を調整する調整手段として
は、ネジに限られるものではなく、カム等の他の手段を
用いても良い。
【0043】(実施の形態9)図12及び図13は、実
施の形態9に係る圧電アクチュエータ装置の構成を示し
ており、図12はその分解斜視図、図13はその斜視図
を示す。図12及び図13に示す圧電アクチュエータ装
置においては、図10に示す圧電アクチュエータ装置と
同等部分は同一符号を付して、共通する部分の説明は省
略し特徴的な部分についてのみ説明する。
【0044】図10で示した圧電アクチュエータ装置に
おいては、弾性部材を環状としていたが、図12及び図
13に示す圧電アクチュエータ装置においては、一対の
第3の弾性部材8’(板バネ)と、一対の第3の弾性部
材8’を引っかけて引張る一対の引張部材10を用いて
圧電アクチュエータ装置を構成する。この一対の第3の
弾性部材8’には、それぞれ両端近傍に一対の穴8b’
が形成されており、また、一対の引張部材10には両端
に一対の凸部10aが形成されており、引張部材10の
一方には更にネジ穴10cが形成されている。
【0045】こらら第3の弾性部材8’および引張部材
10を、積層型圧電素子1に取り付ける場合には、図1
3に示すように、まず、第3の弾性部材8’の穴8’b
に引張部材10の凸部10aを通し、図12及び図13
に示すように、調整ネジ9でネジ穴10cを有する引張
部材10を締め上げ、弾性部材10の外側が凹むように
取り付ける。これにより、弾性部材を交換可能とし複雑
な曲げ加工をなくすことができる。尚、強度の関係など
により弾性部材に穴を設けることができない場合には、
例えば、図14に示す如く、第3の弾性部材8’の端に
一対の凸部8’cを設け、また、引張部材10に切りか
き部10bを設けて組み立てることにしても良い。
【0046】(実施の形態10)図15及び図16は、
実施の形態10に係る圧電アクチュエータ装置の構成を
示しており、図15はその分解斜視図、図16はその斜
視図を示す。図15及び図16に示す圧電アクチュエー
タ装置においては、図12及び図13に示す圧電アクチ
ュエータ装置と同等部分は同一符号を付して、共通する
部分の説明は省略し特徴的な部分についてのみ説明す
る。
【0047】図15及び図16に示す圧電アクチュエー
タ装置においては、図12及び図13で示した圧電アク
チュエータ装置と異なり、第3の弾性部材8’(板バ
ネ)が内側に凹むように取り付けられる。積層型圧電素
子1に電圧が印加されて積層型圧電素子1が伸長する
と、図16に示すように、第3の弾性部材8’は矢印方
向に変位する。すなわち、第3の弾性部材8’の中央付
近の変位の向きを、図12及び図13で示した第3の弾
性部材8’と逆にすることができる。
【0048】(実施の形態11)図17は、実施の形態
11に係る圧電アクチュエータ装置の上面図を示す。図
17に示す圧電アクチュエータ装置においては、図15
及び図16で示した圧電アクチュエータ装置と同等部分
は同一符号を付して、共通する部分の説明は省略し特徴
的な部分についてのみ説明する。
【0049】図17に示す圧電アクチュエータ装置にお
いては、図15及び図16に示す圧電アクチュエータ装
置に、更に、レバー11を設けたものであり、レバー1
1をその支点11aが引張部材10に、その力点11b
が第3の弾性部材8’(板バネ)の中央付近にくるよう
に、引張部材10に取り付ける。かかる構造において
は、積層型圧電素子1の伸縮によるレバー11の自由端
11cの変位は、第3の弾性部材8’中央の変位が拡大
されたものとなる。通常、この自由端11cに被駆動体
が当接する。これにより、わずかなスペース増加で、変
位量をさらに拡大することが可能となる。尚、上記した
第1及び第2の弾性部材2,6の変位を拡大するため
に、上記レバーを使用する構成としても良い。
【0050】(実施の形態12)図18は、実施の形態
12に係る圧電アクチュエータ装置の上面図を示す。図
18に示す圧電アクチュエータ装置においては、図17
で示した圧電アクチュエータ装置と同等部分は同一符号
を付して、共通する部分の説明は省略し特徴的な部分に
ついてのみ説明する。
【0051】図18に示す圧電アクチュエータ装置の第
3の弾性部材8’(板バネ)は、図17で示した第3の
弾性部材8’のそり方向が変更されている。かかる構造
においては、積層型圧電素子1の電圧印加時の第3の弾
性部材8’変位方向を図17の第3の弾性部材8’と逆
にすることができる。
【0052】尚、本発明は、上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適
宜変形して実施可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る圧
電アクチュエータ装置は、積層方向の長さが当該積層方
向と直交する横方向よりも長く形成され、電位の印加に
より積層方向に変位する積層型圧電素子と、積層方向の
全長と同等の長さを有し、当該積層型圧電素子に当該積
層方向に撓ませて取りとけられ、当該積層型圧電素子の
変位を横方向の変位に拡大変換する第1の弾性部材と、
を備えたこととしたので、積層型圧電素子の積層方向の
変位を拡大することができ、平面方向を拡大する場合に
比して拡大効率が良く、また、第1の弾性部材を撓ませ
て取り付けるだけで簡便・容易に積層型圧電素子の変位
を拡大することが可能となる。これにより、拡大効率が
良く・低コストかつ簡単な構成・組立が容易・安定した
動作等が可能な圧電アクチュエータ装置を提供すること
ができる。
【0054】また、請求項2に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項1記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、積層型圧電素子の積層方向の少なくとも一方の端面
に第1の弾性部材の移動を阻止するストッパー部材を設
けたこととしたので、第1の弾性部材の移動を阻止する
ことができ、第1の弾性部材を容易・確実に配設可能と
なる。
【0055】また、請求項3に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項1記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、積層型圧電素子の積層方向の両端面を除く各面のう
ち、少なくとも2面以上の面に第1の弾性部材を設けた
こととしたので、変位量を2倍にする事が可能であり、
例えば、多角柱状の積層型圧電素子であれば各方向への
変位の展開が可能である。
【0056】また、請求項4に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項1記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、第1の弾性部材の撓みによる曲率を変更可能な調整
機構を設けたこととしたので、第1の弾性部材の横方向
の変位を調整することができ、目的とする変位量への合
わせ込み調整が可能となる。
【0057】また、請求項5に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の圧電アク
チュエータ装置において、第1の弾性部材の付勢力を打
ち消す方向に作用し、かつ前記第1の弾性部材の付勢力
と同等またはそれ以上の付勢力を有する第2の弾性部材
を、積層型圧電素子の積層方向の両端面に設けたことと
したので、第1の弾性部材が常に積層型圧電素子を外側
に付勢しているために生じる弊害である、積層型圧電素
子の積層部のクリープ現象や疲労破壊を防止することが
できる。
【0058】また、請求項6に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項5記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、第2の弾性部材の付勢力を増減可能な調整手段を設
けたこととしたので、積層型圧電素子が変位した時のダ
ンピング現象などを発生させないように力量調節するこ
とが可能となる。
【0059】また、請求項7に係る圧電アクチュエータ
装置は、積層方向の長さが当該積層方向と直交する横方
向よりも長く形成され、電位の印加により積層方向に変
位する積層型圧電素子と、積層方向の全長と同等の長さ
を有し、当該積層型圧電素子の積層方向に、積層型圧電
素子の変位方向とは逆方向に当該積層型圧電素子を付勢
するように湾曲させて取り付けられ、当該積層型圧電素
子の変位を横方向の変位に拡大変換する第3の弾性部材
と、を備えたこととしたので、積層型圧電素子を圧縮す
る付勢力が作用することになり、初期状態での寸法安定
性の向上、積層面を引き剥がす方向で発生する可能性の
あるクリープ現象や疲労破壊を防止することができる。
【0060】また、請求項8に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項7記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、第3の弾性部材は、環状の線対象形状を呈し、かつ
積層型圧電素子の変位前後の全長よりも短いスパンの一
対の対向面を有し、当該積層型圧電素子の積層方向の内
側に付勢力を作用させるべく、当該対向面間に前記積層
型圧電素子を保持させたこととしたので、力量バランス
良く積層型圧電素子を保持可能であり、また変位量を積
層型圧電素子の片側だけに弾性部材を設けた場合に比し
て2倍とすることができる。
【0061】また、請求項9に係る圧電アクチュエータ
装置は、請求項7記載の圧電アクチュエータ装置におい
て、第3の弾性部材の積層型圧電素子を保持する対向面
の少なくとも片面に前記積層型圧電素子の積層方向の内
側に作用する付勢力を増減可能な調整機構を設けたこと
としたので、弾性部材の曲率と該弾性部材の積層型圧電
素子を内側に付勢する付勢力を同時にしかも両サイドと
も一緒に調整が可能となる。
【0062】また、請求項10に係る圧電アクチュエー
タ装置は、請求項1〜9のいずれか1つに記載の圧電ア
クチュエータ装置において、第1の弾性部材,第2の弾
性部材または第3の弾性部材の変位を拡大すべく、積層
型圧電素子の積層方向の端面近傍に支点を有するレバー
を設けたこととしたので、わずかなスペース増加で、変
位量をさらに拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る圧電アクチュエータ装置の
斜示図である。
【図2】図1の第1の弾性部材2の拡大率特性を示す図
である。
【図3】実施の形態2に係る圧電アクチュエータ装置の
斜視図である。
【図4】実施の形態3に係る圧電アクチュエータ装置の
斜示図である。
【図5】実施の形態4に係る圧電アクチュエータ装置の
斜視図である。
【図6】実施の形態5に係る圧電アクチュエータ装置の
上面図である。
【図7】実施の形態6に係る圧電アクチュエータ装置の
斜視図である。
【図8】実施の形態7に係る圧電アクチュエータ装置の
斜示図である。
【図9】図8の第3の弾性部材の初期状態を示す図であ
る。
【図10】実施の形態8に係る圧電アクチュエータ装置
の斜示図である。
【図11】図10の第3の弾性部材の初期状態を示す図
である。
【図12】実施の形態9に係る圧電アクチュエータ装置
の分解斜視図である。
【図13】実施の形態9に係る圧電アクチュエータ装置
の斜視図である。
【図14】図13の圧電アクチュエータ装置の弾性部材
と引張部材の他の構成例を示す図である。
【図15】実施の形態10に係る圧電アクチュエータ装
置の分解斜視図である。
【図16】実施の形態10に係る圧電アクチュエータ装
置の斜視図である。
【図17】実施の形態11に係る圧電アクチュエータ装
置の上面図である。
【図18】実施の形態12に係る圧電アクチュエータ装
置の上面図である。
【符号の説明】
1 積層型圧電素子 2 第1の弾性部材 3 接着剤 4 ストッパー部材 5、7、9 調整ネジ(調整手段) 6 第2の弾性部材 8、8’ 第3の弾性部材 10 引張部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層方向の長さが当該積層方向と直交す
    る横方向よりも長く形成され、電位の印加により積層方
    向に変位する積層型圧電素子と、 前記積層方向の全長と同等の長さを有し、当該積層型圧
    電素子に当該積層方向に撓ませて取り付けられ、当該積
    層型圧電素子の変位を前記横方向の変位に拡大変換する
    第1の弾性部材と、 を備えたことを特徴とする圧電アクチュエータ装置。
  2. 【請求項2】 前記積層型圧電素子の積層方向の少なく
    とも一方の端面に前記第1の弾性部材の移動を阻止する
    ストッパー部材を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の圧電アクチュエータ装置。
  3. 【請求項3】 前記積層型圧電素子の積層方向の両端面
    を除く各面のうち、少なくとも2面以上の面に前記第1
    の弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の圧
    電アクチュエータ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の弾性部材の撓みによる曲率を
    変更可能な調整機構を設けた事を特徴とする請求項1記
    載の圧電アクチュエータ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の弾性部材の付勢力を打ち消す
    方向に作用し、かつ前記第1の弾性部材の付勢力と同等
    またはそれ以上の付勢力を有する第2の弾性部材を、前
    記積層型圧電素子の積層方向の両端面に設けたことを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の圧電アク
    チュエータ装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の弾性部材の付勢力を増減可能
    な調整手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の圧
    電アクチュエータ装置。
  7. 【請求項7】 積層方向の長さが当該積層方向と直交す
    る横方向よりも長く形成され、電位の印加により積層方
    向に変位する積層型圧電素子と、 前記積層方向の全長と同等の長さを有し、当該積層型圧
    電素子の積層方向に、前記積層型圧電素子の変位方向と
    は逆方向に当該積層型圧電素子を付勢するように湾曲さ
    せて取り付けられ、当該積層型圧電素子の変位を前記横
    方向の変位に拡大変換する第3の弾性部材と、 を備えたことを特徴とする圧電アクチュエータ装置。
  8. 【請求項8】 前記第3の弾性部材は、環状の線対象形
    状を呈し、かつ前記積層型圧電素子の変位前後の全長よ
    りも短いスパンの一対の対向面を有し、当該積層型圧電
    素子の積層方向の内側に付勢力を作用させるべく、当該
    対向面間に前記積層型圧電素子を保持させたことを特徴
    とする請求項7記載の圧電アクチュエータ装置。
  9. 【請求項9】 前記第3の弾性部材の積層型圧電素子を
    保持する対向面の少なくとも片面に前記積層型圧電素子
    の積層方向の内側に作用する付勢力を増減可能な調整機
    構を設けたことを特徴とする請求項8記載の圧電アクチ
    ュエータ装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の弾性部材,第2の弾性部材
    または第3の弾性部材の変位を拡大すべく、前記積層型
    圧電素子の積層方向の端面近傍に支点を有するレバーを
    設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに
    記載の圧電アクチュエータ装置。
JP10007039A 1998-01-16 1998-01-16 圧電アクチュエータ装置 Pending JPH11204848A (ja)

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