JPH11205052A - 高周波用電力増幅器 - Google Patents

高周波用電力増幅器

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JPH11205052A
JPH11205052A JP693298A JP693298A JPH11205052A JP H11205052 A JPH11205052 A JP H11205052A JP 693298 A JP693298 A JP 693298A JP 693298 A JP693298 A JP 693298A JP H11205052 A JPH11205052 A JP H11205052A
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capacitor
circuit
distributed constant
frequency
constant line
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JP693298A
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Satoru Iwasaki
悟 岩崎
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の高周波用電力増幅器は、高調波制御回
路を増幅回路とは別の回路として付加させなければなら
ず、小型化の要求に対応できなかった。 【解決手段】 高周波トランジスタQ11と、入力整合回
路と、出力整合回路と、高周波トランジスタQ11の出力
電極に接続され、分布定数線路L13とその一部に並列接
続されたコンデンサC15とから成るバイアス回路Bとを
具備し、バイアス回路Bは、出力整合回路の一部として
機能する合成リアクタンス成分を有するとともにコンデ
ンサC15の接続位置調整用の突出部Eを有しており、か
つ分布定数線路L13とコンデンサC15により高次の高調
波に対して共振点を有する高周波用電力増幅器である。
バイアス回路Bは直流電流を供給するとともに共振点を
微調整して高次高調波を除去できる高調波制御回路とし
ても機能するため、高調波制御回路を別の回路として付
加する必要はなく、より一層の小型化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信機器等において
マイクロ波帯等の高周波電力の増幅に使用される高周波
用電力増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロ波帯等の高周波信号を使
用する通信機器等に使用される高周波用電力増幅器とし
て、高調波制御回路を有した種々の電力増幅器が提案さ
れている。中でも、高効率動作をさせるために高調波制
御を行なうF級電力増幅器が注目されている。
【0003】このような高調波制御回路を有した高周波
用F級電力増幅器の代表的な回路構成の例を、図4に回
路図で示す。
【0004】図4において、Q1は電力増幅を行なう高
周波トランジスタであり、ここでは電界効果トランジス
タを示す。C1・C5はそれぞれこの高周波用電力増幅
器と他の回路との直流成分を遮断するためのデカップリ
ングコンデンサである。C2・L1ならびにC4・L3
はそれぞれ高周波トランジスタQ1の性能を引き出すた
めに入出力回路とのインピーダンス整合を最適なものと
するためのコンデンサおよび分布定数線路、例えばマイ
クロストリップ線路である。
【0005】R1・R2はそれぞれ高周波トランジスタ
Q1のゲート(制御電極)にバイアス電圧を供給するた
めのバイアス回路を構成する抵抗である。
【0006】L4は高周波トランジスタQ1のドレイン
および出力のための電流を供給するバイアス回路を構成
する分布定数線路であり、通常は基本周波数の4分の1
波長の長さになるようにして高周波トランジスタQ1の
ドレイン側から見てインピーダンスが無限大に見えるよ
うにするか、あるいは回路のインピーダンスから見て無
視できるほどの大きなインピーダンスとなる長さに設定
されている。また、この分布定数線路L4は、前記線路
長より短くして整合回路の一部のリアクタンス成分とし
て利用することも可能である。C6・C7はそれぞれ交
流的に接地されたようにするためのバイパスコンデンサ
である。
【0007】これらのうち分布定数線路L4とバイパス
コンデンサC6とにより、基本周波数の高周波信号に対
して絶縁状態を確保しつつ直流電流を供給できる、破線
で囲んで示した電源供給回路Sを形成している。
【0008】そして、分布定数線路L2およびコンデン
サC3は、破線で囲んで示した高調波制御回路としての
2次高調波に対するトラップ回路Tを形成するものであ
る。
【0009】F級電力増幅器では電圧波形を矩形波・電
力波形を半波にして増幅することから矩形波に不要な基
本周波数の偶数次の周波数成分を除去するため、上記ト
ラップ回路Tは、例えば基本波の2倍の周波数に対して
直列共振点を持つように設定され、それにより2次高調
波に対してインピーダンスが0に見えて接地された状態
になることによって2次高調波を除去するための高調波
制御回路となる。
【0010】この結果、高周波トランジスタQ1の出力
であるドレインでは2次高調波の成分が削減されてドレ
イン効率が改善されるようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示した従来の高周波用F級電力増幅器によれば、高調波
制御回路としてのトラップ回路Tを増幅回路とは別の回
路として付加させなければならず、そのため回路全体が
大きなものとなってしまい、高周波用電力増幅器に対す
るより一層の小型化の要求に対応できないという問題点
があった。
【0012】本発明は上記事情に鑑みて案出されたもの
であり、高調波制御回路を別の回路として付加する必要
のない、より一層の小型化の要求にも対応可能な、高調
波制御機能を有する高周波用電力増幅器を提供すること
を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波用電力増
幅器は、制御電極に供給された高周波入力信号を増幅し
出力電極より高周波出力信号として出力する高周波トラ
ンジスタと、前記制御電極に接続され、前記高周波入力
信号の基本周波数に対して入カインピーダンス整合をと
るための入力整合回路と、前記出力電極に接続され、所
望の出力持性に整合をとるための出力整合回路と、前記
出力電極に接続され、直流電流を供給するための分布定
数線路と該分布定数線路の一部に並列接続されたコンデ
ンサとから成るバイアス回路とを具備し、該バイアス回
路は、前記出力整合回路の一部として機能するために必
要な合成リアクタンス成分を有するとともに前記分布定
数線路が前記コンデンサの並列接続部に接続位置調整用
の突出部を有しており、かつ前記分布定数線路と前記コ
ンデンサとにより前記基本周波数の高次の高調波に対し
て共振点を有することを特徴とするものである。
【0014】本発明の高周波用電力増幅器によれば、高
周波トランジスタの出力電極に直流電流を供給するバイ
アス回路として、分布定数線路とこの分布定数線路の一
部に並列接続されたコンデンサとから成り、その分布定
数線路の長さおよびコンデンサの容量により出力整合回
路の一部として機能するために必要な合成リアクタンス
成分を有し、かつ、その分布定数線路の一部と並列接続
したコンデンサのキャパシタンスと、そのコンデンサと
並列接続されている部分の分布定数線路のインダクタン
スとで合成されるキャパシタンス成分を持つ合成リアク
タンスと、コンデンサと並列接続されている以外の部分
の分布定数線路のインダクタンス成分とにより直列共振
回路を構成し、その直列共振周波数を基本周波数の高次
の高調波に対する共振点としたことから、このバイアス
回路は、出力整合回路の一部のリアクタンス成分になり
つつ直流電流を供給するという本来の目的を達成すると
ともに、前記基本周波数の任意の高次高調波に対しては
高周波トランジスタの出力電極から見て接地された状態
となって、その任意の高次高調波を除去できる高調波制
御回路としても機能するものとなる。この結果、高調波
制御回路を別の回路として付加する必要はなく、より一
層の小型化の要求にも対応可能な、高調波制御機能を有
する高周波用電力増幅器となるものである。
【0015】また、このバイアス回路において、コンデ
ンサのキャパシタンス成分とそのコンデンサが並列接続
される分布定数線路との合成リアクタンスや分布定数線
路のインダクタンス成分は、それぞれコンデンサのキャ
パシタンス(容量値)ならびに分布定数線路の長さおよ
びその途中にコンデンサを接続するときの長さの配分等
を調整することにより容易に調整できることから、高次
の高調波として2次あるいは3次・4次・5次等の任意
の高次の高調波に対して容易に共振周波数すなわち共振
点を調整することが可能であり、F級電力増幅器のみな
らず他の高周波用電力増幅器にも適用でき、高周波用電
力増幅器の出力に含まれる高調波のスプリアスを除去す
る目的にも使用できるものである。
【0016】さらに、バイアス回路の分布定数線路に対
して、コンデンサとの並列接続部にコンデンサの接続位
置調整用の突出部を有していることから、この突出部を
利用してコンデンサの接続位置を微調整することにより
共振点の微調整を容易に行なうことができ、高周波用電
力増幅器の電気特性についての高精度な調整が容易に可
能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づき
説明する。図1は本発明の高周波用電力増幅器の回路構
成例を示す回路図であり、図4と同様に高周波用F級電
力増幅器を例にとって示している。
【0018】図1において、Q11は電力増幅を行なう高
周波トランジスタであり、例えば数百MHzから数GH
zといった分布定数線路が適用できる周波数範囲におい
て用いられるものである。ここでは電界効果トランジス
タを例に示す。C11・C14はそれぞれこの高周波用電力
増幅器と他の回路との直流成分を遮断するためのデカッ
プリングコンデンサである。C12・L11はそれぞれ高周
波トランジスタQ11の性能を引き出すために高周波トラ
ンジスタQ11と入力回路とのインピーダンス整合をとる
ための入力整合回路を構成するコンデンサおよび分布定
数線路、例えばマイクロストリップ線路である。C13・
L12は所望の出力特性、例えば歪み特性・出力電圧・消
費電流等を単独であるいは同時に満足するような整合を
とるための出力整合回路を構成するコンデンサおよび分
布定数線路、例えばマイクロストリップ線路である。こ
れら入力整合回路は高周波トランジスタQ11の制御電極
に、出力整合回路は高周波トランジスタQ11の出力電極
にそれぞれ接続されている。
【0019】R11・R12はそれぞれ高周波用トランジス
タQ11のゲート(制御電極)にバイアス電圧を供給する
ためのバイアス回路を構成する抵抗である。L13は高周
波トランジスタQ11のドレイン(出力電極)および出力
のための直流電流を供給するためのバイアス回路を構成
する例えばマイクロストリップ線路から成る分布定数線
路であり、この分布定数線路L13とコンデンサC15との
合成リアクタンスが出力整合回路の一部のリアクタンス
成分として機能するような長さに設定されている。な
お、この分布定数線路L13のインピーダンスは、基本周
波数の4分の1波長の長さにしてインピーダンスとして
無限大に見えるようにしたり、基本周波数の4分の1波
長の長さより短くても回路の基本周波数でのインピーダ
ンスの10倍以上のような、回路のインピーダンスから見
て無視できるほどの大きなインピーダンスとなるような
長さに設定するのではなく、回路の基本周波数でのイン
ピーダンスから見て無視できずに影響を与える範囲で回
路の設計仕様に応じて必要な値となるように設定すれば
よい。
【0020】そして、分布定数線路L13の電源側の一部
にはコンデンサC15が並列接続されており、これら分布
定数線路L13の一部に並列に接続されているコンデンサ
C15のキャパシタンスと、そのコンデンサC15が並列接
続されている部分の分布定数線路L13のインダクタンス
とで合成されるキャパシタンス成分を持つ合成リアクタ
ンスと、コンデンサC15と並列接続されている部分以外
の部分の分布定数線路L13のインダクタンス成分とによ
り直列共振回路を構成し、その直列共振周波数を基本高
周波の任意の高次高調波に調整することによって、基本
周波数の任意の高次高調波に対して共振点を有してい
る。
【0021】また、C16・C17はそれぞれ交流的に接地
されたようにするためのバイパスコンデンサである。こ
れらのうちコンデンサC15が並列接続された分布定数線
路L13とバイパスコンデンサC16とにより、一点鎖線で
囲んだ高調波制御機能を有する共振回路部Dが構成され
た、破線で囲んで示したバイアス回路Bを形成してい
る。
【0022】このように本発明の高周波用電力増幅器に
よれば、バイアス回路Bが分布定数線路L13と分布定数
線路L13に並列接続されたコンデンサC15により構成さ
れた共振回路部Dにより基本周波数の任意の高次高調波
に対して共振点を有することから、任意の高次高調波に
対してインピーダンスが0に見えて接地された状態とな
る。例えばF級電力増幅器であれば、共振点を基本周波
数の2次高調波に設定することによって、電圧波形を矩
形波に近づけるために不要な基本周波数の偶数次すなわ
ち2次高調波を除去することができるものとなり、この
結果、高周波トランジスタQ11の出力端子であるドレイ
ンでは、2次高調波の成分が削減されてドレイン効率が
改善されるようになる。
【0023】ここで、コンデンサC15の容量値はコンデ
ンサを付け替えるのみで調整できることから共振回路部
Dにより任意の共振点を設定することができ、さらに、
分布定数線路L13はコンデンサC15が並列接続される接
続部にコンデンサC15の接続位置調整用の突出部Eを有
していることから、この突出部Eを使用してコンデンサ
C15の接続位置を微調整することができ、それにより共
振点の微調整を容易にかつ高精度に行なうことができ
る。
【0024】しかも、基本周波数の2次高調波を別の高
調波制御回路を付加することなく除去できることから、
極めて小型の高周波用電力増幅器となる。
【0025】次に、分布定数線路とその分布定数線路の
一部に並列接続されたコンデンサとから成る、本発明の
高周波用電力増幅器のバイアス回路における共振回路部
の構成例を図2(a)および(b)に示す。
【0026】図2(a)は図1に示した共振回路部Dと
同じ構成の共振回路部を示す平面図である。同図におい
て、L21は例えばストリップ線路やマイクロストリップ
線路等からなる分布定数線路であり、その一部をコの字
型に屈曲させて形成されているとともに、その屈曲部に
付加された突出部Eを有している。また、C21はその分
布定数線路L21の屈曲させかつ突出部Eが形成された部
分に接続されたコンデンサであり、この例では積層セラ
ミックチップコンデンサを用いた場合を示しており、コ
ンデンサ本体部C21aの両端に形成された外部電極C21
bにより分布定数線路L21の一部と並列に接続されてい
る。
【0027】これにより、分布定数線路L21の一部と並
列接続したコンデンサC21のキャパシタンスと、そのコ
ンデンサC21と並列接続されている部分の分布定数線路
L21のインダクタンスとで合成されるキャパシタンス成
分を持つ合成リアクタンスと、コンデンサC21と並列接
続されている部分以外の部分の分布定数線路L21のイン
ダクタンス成分とにより、基本高調波の任意の高次高調
波に対して共振点を有するように設定されている。
【0028】そして、分布定数線路L21がコンデンサC
21の接続部に接続位置調整用の突出部Eを有しているこ
とから、例えば同図中に一点鎖線で示したようにコンデ
ンサC21の接続位置を微調整することができ、これによ
り共振点を微調整することができる。
【0029】ここで、コンデンサC21が分布定数線路L
21に並列接続された部分のリアクタンスは、コンデンサ
C21とその並列部分の分布定数線路L21のインダクタン
ス成分との合成リアクタンスになり、キャパシタンス成
分とインダクタンス成分とは互いに打ち消し合う。その
結果、コンデンサC21のキャパシタンス成分は本来の容
量値よりも小さくなるが、並列部分の分布定数線路L21
のインダクタンス成分がコンデンサC21のキャパシタン
ス成分よりも大きくならないようにし、並列部分がキャ
パシタンス成分となるように設定することが必要であ
る。
【0030】また、コンデンサC21と分布定数線路L21
との並列部分は並列共振点を有することとなるが、この
回路が効果のある周波数ではこの並列部分がキャパシタ
ンス成分を持つように設定するので直列共振回路部の共
振点はこの並列共振点より低い周波数となるため、本発
明の作用効果が妨げられることはない。
【0031】なお、分布定数線路L21の屈曲部を線路の
中心付近に設けてコンデンサC21を分布定数線路L21の
中心付近に配置した場合であっても、共振回路部として
共振点を有することから、高調波制御機能を有しトラッ
プ回路として成立するものとなる。
【0032】また、コンデンサC21を分布定数線路L21
から突出している突出部Eを使用してその方向あるいは
その反対のコの字型部分の方向にスライドさせてコンデ
ンサC21の接続位置を微調整することにより、容易に共
振点の微調整を行なうことが可能となっている。
【0033】図2(b)は他の構成の共振回路部を示す
平面図である。同図において、L22はL21と同様の分布
定数線路であり、その一部をコの字型に屈曲させて形成
されているとともに、その屈曲させた部分に複数の短絡
線路L22a・L22b・L22cがはしご形に形成されたも
のである。そして、その屈曲部に付加された突出部Eを
有している。またC22はその分布定数線路L22の屈曲さ
せた部分に図2(a)と同様に接続されたコンデンサ
(積層セラミックチップコンデンサ)であり、コンデン
サ本体部C22aの両端に形成された外部電極C22bによ
り分布定数線路L22と並列に接続されている。
【0034】これにより、分布定数線路L22の一部と並
列接続したコンデンサC22のキャパシタンスと、そのコ
ンデンサC22と並列接続されている部分の分布定数線路
L22のインダクタンスとで合成されるキャパシタンス成
分を持つ合成リアクタンスと、コンデンサC22と並列接
続されている部分以外の部分の分布定数線路L22のイン
ダクタンス成分とにより、基本高周波の任意の高次高調
波に対して共振点を有するように設定されている。
【0035】ここで、本例においては、コンデンサC22
が分布定数線路L22に並列接続された部分のリアクタン
スはコンデンサC22とその並列部分の分布定数線路L22
のインダクタンス成分との合成リアクタンスになるが、
分布定数線路L22の屈曲させた部分に複数の短絡線路L
22a・L22b・L22cがはしご形に形成されていること
から、これらのうち適当な短絡線路を切断することによ
り分布定数線路L22の並列部分のインダクタンス成分を
調整することができ、コンデンサC22を接続後に並列部
分のキャパシタンス成分を調整して共振回路部について
所望の共振点を得ることができるものとなる。
【0036】そして、分布定数線路L22がコンデンサC
22の接続部に接続位置調整用の突出部Eを有しているこ
とから、例えば同図中に一点鎖線で示したようにコンデ
ンサC22の接続位置を微調整することができ、これによ
り共振点を微調整することができる。
【0037】なお、本例においても、分布定数線路L22
の屈曲部を線路の中心付近に設けてコンデンサC22を分
布定数線路L22の中心付近に配置してもよい。
【0038】また、これら図2(a)・(b)において
共振回路部の共振点を所望の値に設定するためにコンデ
ンサの容量値を調整するには、例えば容量値の異なるコ
ンデンサと付け替えればよく、あるいは可変容量のコン
デンサを使用して容量値を調整してもよい。
【0039】次に、本発明の高周波用電力増幅器の回路
構成の他の例を図3に図1と同様の回路図で示す。
【0040】図3において図1と同じ箇所には同じ符号
を付してあり、図1の例との構成上の相違点は、高周波
トランジスタQ11のドレインおよび出力のための電流を
供給するためのバイアス回路を構成する分布定数線路L
13’の、高周波トランジスタQ11のドレイン側の一部に
コンデンサC15’が並列接続されており、このコンデン
サC15’とコンデンサC15’が並列接続された分布定数
線路L13’とバイパスコンデンサC16’とにより、一点
鎖線で囲んだ高調波制御機能を有する共振回路部D’が
構成された、破線で囲んで示したバイアス回路B’を形
成している点である。そして、コンデンサC15’が並列
接続された接続部には、コンデンサC15’の接続位置調
整用の突出部E’が付加されている。
【0041】このような本発明の高周波用電力増幅器に
よっても、図1に示した例と同様に、バイアス回路B’
が分布定数線路L13’と分布定数線路L13’に並列接続
されたコンデンサC15’により構成された共振回路部
D’により基本周波数の任意の高次高調波に対して共振
点を有することから、任意の高次高調波に対してインピ
ーダンスが0に見えて接地された状態となる。例えばF
級電力増幅器であれば、共振点を基本周波数の2次高調
波に設定することによって、電圧波形を矩形波に近づけ
るために不要な基本周波数の偶数次すなわち2次高調波
を除去することができるものとなり、この結果、高周波
トランジスタQ11の出力であるドレインでは2次高調波
の成分が削減されてドレイン効率が改善されるようにな
る。
【0042】そして、この例によっても、コンデンサC
15’の容量値はコンデンサを付け替えるのみで調整でき
ることから共振回路部D’により任意の共振点を設定す
ることができ、さらに、分布定数線路L13’はコンデン
サC15’が並列接続される接続部にコンデンサC15’の
接続位置調整用の突出部E’を有していることから、こ
の突出部Eを使用してコンデンサC15’の接続位置を微
調整することができ、それにより共振点の微調整を容易
にかつ高精度に行なうことができる。
【0043】しかも、基本周波数の2次高調波を別の高
調波制御回路を付加することなく除去できることから、
極めて小型の高周波用電力増幅器となる。
【0044】なお、以上の実施の形態の例では高周波用
F級電力増幅器において基本周波数の2次高調波を除去
する高調波制御機能を有する例に基づいて説明したが、
本発明の高周波用電力増幅器はこれらに限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々
の変更は可能である。例えば、前述のように2次よりさ
らに高次の高調波に対して共振点を調整してもよく、F
級電力増幅器以外の他の高周波電力増幅器に適用しても
よい。また、高周波用電力増幅器の出力に含まれる高調
波のスプリアスを除去する目的に使用してもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の高周波用電力増幅器によれば、
高周波トランジスタの出力電極に直流電流を供給するバ
イアス回路として、分布定数線路とこの分布定数線路の
一部に並列接続されたコンデンサとから成り、その分布
定数線路の長さおよびコンデンサの容量により、出力整
合回路の一部として機能するために必要な合成リアクタ
ンス成分を有するとともに、コンデンサの並列接続部に
接続位置調整用の突出部を有するものとし、かつ、その
分布定数線路の一部と並列接続したコンデンサのキャパ
シタンスと、そのコンデンサと並列接続されている部分
の分布定数線路のインダクタンスとで合成されるキャパ
シタンス成分を持つ合成リアクタンスと、コンデンサと
並列接続されている部分以外の部分の分布定数線路のイ
ンダクタンス成分とにより直列共振回路を構成し、その
直列共振周波数を基本周波数の任意の高次高調波に対す
る共振点としたことから、このバイアス回路は、出力整
合回路の一部のリアクタンス成分として機能しつつ直流
電流を供給するという本来の目的を達成するとともに、
基本周波数の任意の高次高調波に対しては高周波トラン
ジスタの出力電極から見て接地された状態となってその
任意の高次高調波を除去できる高調波制御回路としても
機能するものとなる。この結果、高調波制御回路を別の
回路として付加する必要はなく、より一層の小型化の要
求にも対応可能な、高調波制御機能を有する高周波用電
力増幅器となる。
【0046】また、このバイアス回路においてコンデン
サのキャパシタンス成分と分布定数線路のインダクタン
ス成分とは、それぞれコンデンサの容量値および分布定
数線路の長さ等を調整し、また突出部を使用してコンデ
ンサの接続位置を微調整することにより容易にかつ高精
度に調整できることから、2次高調波に限らずさらに高
次の高調波に対しても容易に共振点を調整することが可
能であり、F級電力増幅器のみならず他の高周波電力増
幅器にも適用でき、高周波用電力増幅器の出力に含まれ
る高調波のスプリアスを除去する目的にも使用できる。
【0047】以上のように、本発明によれば、高調波制
御回路を別の回路として付加する必要のない、より一層
の小型化の要求にも対応可能な、高調波制御機能を有す
る高周波用電力増幅器を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波用電力増幅器の回路構成の例を
示す回路図である。
【図2】(a)および(b)はそれぞれ本発明の高周波
用電力増幅器に係るバイアス回路の共振回路部の構成例
を示す平面図である。
【図3】本発明の高周波用電力増幅器の回路構成の他の
例を示す回路図である。
【図4】従来の高周波用F級電力増幅器の回路構成の例
を示す回路図である。
【符号の説明】
Q11・・・・・・・高周波トランジスタ B、B’・・・・・バイアス回路 L13、L13’・・・分布定数線路(マイクロストリップ
線路) E、E’・・・・・突出部 C15、C15’・・・コンデンサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電極に供給された高周波入力信号を
    増幅し出力電極より高周波出力信号として出力する高周
    波トランジスタと、前記制御電極に接続され、前記高周
    波入力信号の基本周波数に対して入力インピーダンス整
    合をとるための入力整合回路と、前記出力電極に接続さ
    れ、所望の出力特性に整合をとるための出力整合回路
    と、前記出力電極に接続され、直流電流を供給するため
    の分布定数線路と該分布定数線路の一部に並列接続され
    たコンデンサとから成るバイアス回路とを具備し、該バ
    イアス回路は、前記出力整合回路の一部として機能する
    ために必要な合成リアクタンス成分を有するとともに前
    記分布定数線路が前記コンデンサの並列接続部に接続位
    置調整用の突出部を有しており、かつ前記分布定数線路
    と前記コンデンサとにより前記基本周波数の高次の高調
    波に対して共振点を有することを特徴とする高周波用電
    力増幅器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002084148A (ja) * 2000-06-27 2002-03-22 Nokia Mobile Phones Ltd 増幅器を負荷インピーダンスに適応させるための整合回路と方法
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