JPH11205618A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11205618A
JPH11205618A JP10008178A JP817898A JPH11205618A JP H11205618 A JPH11205618 A JP H11205618A JP 10008178 A JP10008178 A JP 10008178A JP 817898 A JP817898 A JP 817898A JP H11205618 A JPH11205618 A JP H11205618A
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black
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circuit
area
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JP10008178A
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Yoshiya Imoto
善弥 伊本
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絵柄領域の中から黒文字領域を厳密に識別し
て出力画像の高画質化を実現する。 【解決手段】 原稿からの反射光に含まれる赤外光と可
視光とを個別に読み取る読取手段と、赤外光情報と可視
光情報とを用いて文字領域を判定する文字領域判定手段
11,12,13,15と、可視光情報を用いて黒領域
を判定する黒領域判定手段16と、これらの判定結果に
応じて黒文字判定を行う黒文字判定手段18と、その判
定結果に応じて画像出力を行う色材を決定する決定手段
20とを備えた画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿からの反射光
を読み取って画像出力を行う画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルカラー複写機等において
は、R(赤),G(緑),B(青)の3色で原稿画像の
読み取りを行い、その読み取ったデジタル画像データに
対して、色補正・解像度補正等の画像処理を施したの
ち、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),
K(ブラック)の4色の色材用の出力パターンデータに
変換してプリント出力を行っている。その際、原稿画像
の中に黒文字が含まれている場合は、その黒文字に対応
する画像領域を墨版(K版)1色でプリント出力する
と、非常に鮮鋭で良好な画質となることが周知となって
いる。
【0003】ここで、黒文字を墨版1色で再現する際に
基本となるUCR(下色除去)の考え方について、図1
2を参照しつつ説明する。先ず、UCRとは、光の3原
色であるRGBで読み取った3色の情報を、色材の3原
色であるYMCの3色の情報に変換したのち、YMCの
共通部分をK版(墨)に置き換える処理をいう。このと
き、YMCの共通部分をどの程度の割合(%)でK版に
置き換えるかによってUCRの処理形式が分かれる。即
ち、YMCの共通部分のうち、50%をK版に置き換え
る処理を「50%UCR」といい、100%をK版に置
き換える処理を「100%UCR」という。
【0004】一般に、カラー画像中の黒文字について
は、上述の100%UCRを適用することにより、鮮鋭
な文字で出力することができる。ただし、100%UC
Rを中間調の絵柄領域にまで適用すると、出力された絵
柄の画質が悪化する。そこで通常は、カラー画像中の文
字領域と絵柄領域とを分離する、いわゆる像域分離(以
下、T/I分離)処理を行い、これによって文字領域と
判定された部分に対してのみ100%UCRを適用する
ことで、黒文字と絵柄の再現性を両立させている。
【0005】図13は従来におけるT/I分離処理回路
の構成図である。図示したT/I分離処理回路50で
は、RGBの情報をL* (明度),a* ,b* (色相,
彩度)の情報に変換したものの中から、L* の情報を使
って、先ず2値化A回路51により複数のレベルを使用
した2値化、あるいは浮動2値化により、文字および比
較的高濃度の網点を黒とする2値画像Aを作成する。一
方、2値化B回路52では、ハイライトの網点まで2値
化する網点2値化画像を作成する。
【0006】次いで、2値化B回路52により作成され
た網点2値化画像に対して、網点領域抽出回路53によ
りパターンマッチングを行って網点を抽出し、さらに所
定のエリア内の網点個数の判定により、網点領域を抽出
する。ただし、この網点領域には、網点画像域の中のシ
ャドー部は含まれていない。
【0007】続いて、上記2値画像Aと網点領域がOR
回路54に与えられ、このOR回路54によって文字と
網点を合わせた画像Bが生成される。この画像Bは、収
縮膨張回路55で収縮膨張処理されることで文字の部分
が消去され、これによってシャドー部を含む網点領域の
全て(全網点領域)が画像Cとして抽出される。
【0008】そこで、OR回路54から生成される画像
B(文字+網点)をAND回路56に入力する一方、上
記画像C(全網点領域)をNOT回路57を介してAN
D回路56に入力することで、画像Bから画像Cを除い
て文字領域を抽出する。
【0009】図14はT/I分離処理回路を含めた黒文
字1色再現処理回路の構成図である。図14において、
T/I分離処理回路50の処理結果(文字領域抽出結
果)は比較判定回路60に与えられる。また、a* ,b
* の情報は、C* 変換回路61によりC* の情報に変換
されたのち、色黒判定回路62に与えられる。この色黒
判定回路62では、C* の情報とL* の情報に基づいて
彩色か無彩色かを判定し、無彩色となる画素を抽出して
比較判定回路60に与える。
【0010】これに対して、比較判定回路60では、T
/I分離処理回路50で抽出された文字領域と、色黒判
定回路62で抽出された無彩色領域とのANDをとった
領域、つまり文字領域でかつ無彩色の領域を黒文字と判
定し、その黒文字に対応する画素をK版1色で再現する
ための指示を、K版生成回路63,デジタルフィルタ
(DF)回路64,TRC(Tone Reproduction Correct
ion)補正回路65,スクリーンジェネレータ66に与え
る。
【0011】これにより、L* ,a* ,b* の情報を基
にYMC変換回路67で変換されたYMC3色の情報
が、K版生成回路63,デジタルフィルタ回路64,T
RC補正回路65,スクリーンジェネレータ66にて順
に処理されたのち、プリンタ68によってコピー出力さ
れるとともに、上記比較判定回路60にて黒文字と判定
された領域がK版1色で再現されることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、原稿に記録
されている画像の様式としては、絵柄部分と文字部分が
完全に分離されているもの以外にも、絵柄部分を背景に
黒文字を重ねたような画像、つまり絵柄領域の中に黒文
字領域が混在する画像が存在する。そうした画像の場
合、従来では一様に絵柄領域として判定しているため、
絵柄中の黒文字部分をK版1色で鮮鋭に再現することが
できなかった。
【0013】そこで、絵柄中の文字部分を分離させるた
めに、黒文字判定のための閾値を緩く設定すると、絵柄
領域の一部までも文字領域と誤判定してしまうため、絵
柄と文字の境界部分が不鮮明になるなど、かえって見苦
しい画像となる。
【0014】また、RBG3色の結像特性の差や、読み
取り走査の性能に起因するRGB3色の色ズレ等によ
り、黒文字を読み取ったときの3色のデータが完全に一
致しないため、画素の彩度判定が無彩色と判定されず、
網点領域内の黒文字を拾えないなど、RGB3色の読み
取り画像から厳密に黒文字の領域を分離してK版の墨量
を決定することが極めて困難な状況となっている。
【0015】特に、近年では、パーソナルコンピュータ
の発達と、高画質化を実現したカラーインクジェットプ
リンタの普及により、高精細な文字情報をもったフルカ
ラー原稿が溢れはじめており、こうした原稿において
も、上述のように絵柄の部分を背景として文字を重ねた
ような原稿が増えていく状況下においては、絵柄領域の
中から黒文字領域を厳密に識別する技術の確立が急務と
なっている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装
置においては、原稿からの反射光に含まれる赤外光を読
み取る第1の読取手段と、原稿からの反射光に含まれる
赤外光以外の光を読み取る第2の読取手段と、これら第
1,第2の読取手段によってそれぞれ読み取られた赤外
光情報と赤外光以外の光情報とを用いて黒文字判定を行
う判定手段と、この判定手段の判定結果に応じて画像出
力を行う色材を決定する決定手段とを備えた構成を採用
している。
【0017】上記構成からなる画像形成装置では、原稿
からの反射光に含まれる赤外光を第1の読取手段で読み
取るとともに、その赤外光以外の光を第2の読取手段で
読み取ることにより、赤外光情報と赤外光以外の光情報
とが個別に得られる。このとき、原稿画像の絵柄領域中
に存在する黒領域のうち、ピュアブラック(K)で印刷
された黒文字領域と、カラー色材(YMC)を重ね合わ
せて印刷された黒領域とでは、赤外光領域と赤外光以外
の領域で分光反射率が大きく異なる。そこで判定手段に
おいては、上記色材の分光反射率の差異を利用して絵柄
領域の中から黒文字を判定する。これにより、決定手段
において、上記判定手段で黒文字と判定された部分を墨
版(K版)1色で再現すべく、画像出力を行う色材を決
定することにより、絵柄領域中の黒文字部分を精鋭に再
現することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明に係
る画像形成装置の実施形態の中で、特に、原稿の画像を
読み取る画像読取部の構成例を説明する図であり、図中
(a)はその全体的な概略図、(b)はその主要部品と
なるCCDセンサの斜視図である。
【0019】先ず、図1(a)において、所定の読取位
置にセットされた原稿1には、ランプ2から光が照射さ
れ、これに伴う原稿1からの反射光が走査ミラー3,
4,5を経由して結像レンズ6に導かれ、CCDセンサ
7の前面(受光面)に結像される。CCDセンサ7の前
面には、青(B),緑(G),赤(R)の3色分の画素
列に加えて、赤外光(IR)を読み取るための画素列が
配列されている。このCCDセンサ7の前面には、入力
光の分光帯域を制限するフィルタがオンチップにて貼り
付けられており、それぞれのフィルタ特性により、青,
緑,赤,近赤外の4色の分光特性(図2参照)を有し、
これによって4系統の読取色を取得可能な構成となって
いる。
【0020】図3は本実施形態における黒文字1色再現
処理回路の構成図である。図3において、第1のT/I
分離処理回路11は、その前段処理(後述)によって得
られたL* の情報から文字領域を分離・抽出するものあ
り、第2のT/I分離処理回路12は、その前段処理
(後述)によって得られたLIRの情報から文字領域を分
離・抽出するものである。
【0021】ちなみに、第1のT/I分離処理回路11
は、従来におけるT/I分離処理回路(図13参照)と
同様であり、第2のT/I分離処理回路12は、図4に
示すように入力情報がLIRとなる以外は、従来のT/I
分離処理回路と同様に、2値化A回路12a,2値化B
回路12b,網点領域抽出回路12c,OR回路12
d,収縮膨張回路12e,AND回路12f,NOT回
路12gを備えた構成となっている。
【0022】第1の比較判定回路13は、第1のT/I
分離処理回路11での可視光情報に基づく文字領域の判
定結果と、第2のT/I分離処理回路12での赤外光情
報に基づく文字領域の判定結果とに対応して、1画素ご
とに所定のビット情報符号(後述)を作成するものであ
る。
【0023】比較回路14は、1画素ごとにL* の値と
IRの値を比較するものである。第2の比較判定回路1
5は、上記第1の比較判定回路13での判定結果と、比
較回路14での比較結果とに基づいて文字領域の抽出を
行うものである。色黒判定回路16は、その前段のC*
変換回路17で変換されたC* の情報と、上記L* の情
報に基づいて彩色か無彩色かを判定するもので、その判
定に際しては、上記比較回路14での比較結果、つまり
* とLIRの差分データが加味される。
【0024】第3の比較判定回路18は、第2の比較判
定回路15での判定結果と、色黒判定回路16での判定
結果に基づいて黒文字領域を抽出するものである。な
お、YMC変換回路19,K版生成回路20,デジタル
フィルタ回路21,TRC補正回路22,スクリーンジ
ェネレータ23,プリンタ24については従来と同様で
あるため、ここでは説明を省略する。
【0025】続いて、原稿画像の読み取りから黒文字抽
出までの具体的な処理手順について説明する。先ず、図
1において、カラー画像が印刷された原稿1を、ランプ
2,走査ミラー3,4,5で読み取り走査すると、CC
Dセンサ7からはR,G,Bの3色の情報と一緒に赤外
(IR)の情報が得られる。これらの読み取り情報のう
ち、R,G,Bの情報(可視光情報)は、図5に示すよ
うに、それぞれLUT(ルックアップテーブル)により
R ,LG ,LB に変換されたのち、行列(Matrix)変換
回路25によりL* ,a* ,b* の情報に変換される。
また、IRの情報(赤外光情報)は、LUTによりLIR
の情報に変換される。
【0026】こうした変換処理により得られたL* ,a
* ,b* ,LIRの情報は、図3に示す黒文字1色再現処
理回路に与えられる。即ち、L* の情報は、第1のT/
I分離処理回路11と比較回路14とに与えられ、LIR
の情報は、第2のT/I分離処理回路12と比較回路1
4とに与えられる。また、a* ,b* の情報は、C*
換回路17とYMC変換回路19とにそれぞれ与えられ
る。
【0027】これにより、第1のT/I分離処理回路1
1ではL* の情報を用いて文字領域を抽出し、第2のT
/I分離処理回路12ではLIRの情報を用いて文字領域
を抽出する。
【0028】ここで、読取画像中のカラー色材(Y,
M,C)は、図6に示すように800nm〜1000n
mの近赤外の領域でいずれも吸収が無いのに対し、カー
ボン等が混入している黒の色材(K版)は近赤外の領域
まで吸収がある。そのため、可視画像による読取結果
に、赤外画像による読取結果を付加することにより、読
取画像中のK版を区別して読み取ることができる。特
に、カラー画像中の絵柄領域では、カラー色材を重ね合
わせて黒(プロセスブラック)を印刷しているのに対
し、網点画像中の黒文字は黒の色材1色(ピュアブラッ
ク)で印刷されているため、それらを区別して読み取る
ことが可能となる。
【0029】このことから、先の図4に示す第2のT/
I分離処理回路12での処理に際しては、可視光画像の
* の場合と同様、LIRを入力情報とした2値化A回路
12aと2値化B回路12bによって2値画像A′と網
点2値画像の抽出処理を行う。その際、網点2値化画像
には、K版の入っていない部分が含まれないことから、
最終的に抽出された網点領域C′にもK版の入らない網
点は含まれない。したがって収縮膨張回路12eにて得
られるC′画像を、AND回路12fにて文字領域候補
である画像B′から差し引くと、得られた赤外の文字候
補領域にはカラー網点中の黒文字部分も含まれることに
なる。
【0030】そこで、第1の比較判定回路13において
は、次の表1に従って1画素ごとに2ビット情報符号を
作成する。
【0031】
【表1】
【0032】即ち、第1の比較判定回路13では、可視
光判定と赤外光判定の双方で文字領域と判定されなかっ
た画素を「符号0」、可視光判定においてのみ文字領域
と判定された画素を「符号1」、赤外光反映においての
み文字領域と判定された画素を「符号2」、可視光反映
と赤外光判定の双方で文字領域と判定された画素を「符
号3」として、それぞれ2ビット情報符号を作成する。
【0033】ここで、読取原稿中の網点領域内におい
て、K(墨版)を含むプロセスブラックで刷られた、文
字ではない微小な情報(黒微小情報)の場合、Kの網点
が存在する領域が狭いため、実際には網点であっても、
IRに基づく判定では文字と誤認してしまう。一方、色
材の分光反射率特性をみると、先の図6に示すように、
ピュアブラックで刷られた黒情報(K)に関しては、可
視光領域から赤外光領域にわたって一様に低い反射率特
性を示すのに対し、プロセスブラックで刷られた黒情報
(Y+M+C)に関しては、可視光領域でのみ高い反射
率特性を示す。
【0034】そこで、L* およびLIRを入力情報とした
比較回路14においては、1画素ごとにL* の値とLIR
の値とを比較する。そうすると、網点中の文字はピュア
ブラック(K)で刷られているためL* ≒LIRの関係と
なり、絵柄中の黒微小情報はプロセスブラック(Y+M
+C)とK版を合わせて刷られているためL* <LIR
関係となって認識される(図7参照)。
【0035】ちなみに、比較回路14での比較判定処理
については、上記第1の比較判定回路13で「符号2」
に該当する画素に対してのみ行うようにすればよい。そ
の理由は、プリンタ等の処理の関係で、画像領域外の黒
文字でも、4色刷りでプリントしている場合が考えられ
るからである。
【0036】続いて、第2の比較判定回路15では、上
記第1の比較判定回路13の判定結果(2ビット情報符
号)と、比較回路14での比較結果(L* とLIRの大小
関係)とに基づき、次の表2に従って文字領域の抽出を
行う。
【0037】
【表2】
【0038】即ち、第2の比較判定回路15では、2ビ
ット情報符号が「0」の場合はL*とLIRの大小関係に
よらず絵柄領域と判定し、2ビット情報符号が「1」ま
たは「3」の場合はL* とLIRの大小関係によらず文字
領域と判定する。また、2ビット情報符号が「2」の場
合、L* ≒LIRの関係であれば文字領域と判定し、L *
<LIRの関係であれば絵柄領域と判定する。この判定処
理の結果、従来では抽出できなかった網点領域中の黒文
字、即ち2ビット情報符号が「2」でかつL* ≒LIR
関係を満たす文字領域を抽出できるため、従来よりも文
字領域の抽出精度が高まる。
【0039】一方、色黒判定回路16では、色情報であ
るa* とb* の値から、無彩色中心座標からの距離に応
じたC* の値を使用している。つまり、注目画素の情報
の色情報が、その程度彩色であるかを判別し、さらに注
目画素の明度(L* )を加味することで、黒文字かどう
かの判定を行う。その際、例えば青文字(シアンとマゼ
ンタの2次色)などの場合は比較的彩度が低いため、原
稿画像読取時の色ズレ発生に備えて無彩色判定の閾値を
大きめに設定しておくと、青文字を黒で再現してしまう
ことがある。
【0040】そこで、この場合の色黒判定回路16で
は、L* とC* の情報に、比較回路14での比較結果
(L* とLIRの大小関係)を加味している。具体的に
は、以下の表3に示すように、L* とLIRの差が大きい
場合(L* <LIRの場合)は色文字の可能性があるので
色黒判別の閾値を厳しく設定し、L* とLIRの差が小さ
い場合(L* ≒LIR)は読取画像がカーボンブラック1
色で刷られている可能性が高いので、読取時の色ズレを
考慮して色黒判定の閾値を緩く設定する。
【0041】
【表3】
【0042】なお、ここでは、説明を分かりやすくする
ため、L* の大きさによる判定項目を除いているが、L
* が高い(明るい)場合は、ハイライト部として黒文字
判定の候補から除けばよい。
【0043】その後、上記第2の比較判定回路15で比
較判定された結果と、色黒判定回路16で判定された結
果がそれぞれ第3の比較判定回路18に与えられ、そこ
で最終的に黒文字領域の抽出処理が行われる。即ち、第
3の比較判定回路18では、第2の比較判定回路15で
抽出された文字領域と、色黒判定回路16で抽出された
無彩色領域のANDをとった領域、つまり文字領域でか
つ無彩色の領域を黒文字と判定する。
【0044】これにより、第3の比較判定回路18で黒
文字と判定した画素をK版1色で再現すべく、その旨の
指示をK版生成回路20,デジタルフィルタ(DF)回
路21,TRC補正回路22,スクリーンジェネレータ
23に与えることにより、プリンタ24でのプリント処
理では、絵柄中の黒文字部分がK版1色で出力されるた
め、絵柄中の黒文字を鮮鋭に再現することが可能とな
る。
【0045】なお、上記実施形態においては、説明の簡
素化のために、T/I分離処理の中でも、特に基本的な
部分だけを抽出して記しているが、これらの処理精度を
上げるために輪郭処理を加えてもよく、また色黒判定の
処理中に、色ズレに起因する判定エラーを補正するため
の処理を加えてもよい。
【0046】また、上記実施形態においては、CCDセ
ンサ7として、R,G,B,IRの4色の出力をもつ4
ラインセンサを使用したが、センサ機能としては従来同
様にR,G,Bの3色の出力をもつ3ラインセンサを使
用した場合でも、例えば図8に示す画像読取部の構成を
採用することで、先述の実施形態と同様に可視情報と赤
外情報の両方を取得することができる。
【0047】即ち、図8(a),(b)に示すように、
R,G,Bの画素列を配列してなるCCDセンサ7への
結像光路上に、赤外光カットフィルタ8aと可視光カッ
トフィルタ8bとを設け、これらのフィルタを図示せぬ
アクチュエータによって結像光路中に交互に挿入可能な
構成とする。
【0048】この場合のCCDセンサ7における分光感
度特性を図9に示す。図示のように、CCDセンサ7単
体では、可視光領域から赤外光領域にわたって感度特性
をもっている。そこで通常は、不要な赤外光領域でのセ
ンサ感度を赤外光吸収フィルタを用いて消去している
が、ここではセンサ単体での赤外光領域の感度を有効に
利用すべく、実際の読取走査に先立つ予備走査時に、上
記結像光路中に挿入するフィルタを、赤外光カットフィ
ルタ8aと可視光カットフィルタ8bとの間で切り換え
操作する。
【0049】これにより、結像光路中に赤外カットフィ
ルタ8aを挿入配置した場合には、図10に示すように
可視光のみがフィルタを透過し、可視光カットフィルタ
8bを挿入配置した場合には同図に示すように赤外光の
みがフィルタを透過するようになるため、3ラインセン
サを使用する場合においても、可視光情報と赤外光情報
の両方を個別に取得することが可能となる。
【0050】一方、黒文字1色再現回路としては、図1
1に示す構成を採用する。図11において、切り替えス
イッチ30は、上記CCDセンサ7への結像光路中に赤
外カットフィルタ8aを挿入するか、可視光カットフィ
ルタ8bを挿入するかの切り替え操作に連動してスイッ
チング動作するものである。LIRメモリ31は、上記切
り替えスイッチ30のスイッチング動作に伴って入力さ
れたLIRの情報を記憶するものである。
【0051】T/I分離処理回路32は、上記切り替え
スイッチ30のスイッチング動作に伴って入力されたL
* の情報またはLIRの情報から文字領域を分離・抽出す
るものである。このT/I分離処理回路32での判定結
果はスイッチ32aによって出力先が切り替えられる。
IRT/I分離結果メモリ33は、上記T/I分離処理
回路32でのLIRの情報に基づくT/I分離処理の判定
結果を記憶するものである。
【0052】なお、第1の比較判定回路34,比較回路
35,第2の比較判定回路36,色黒判定回路37,C
* 変換回路38,第3の比較判定回路39に関しては、
先述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。ま
た、黒文字抽出に直接関与しないYMC変換回路,K版
生成回路,デジタルフィルタ回路,TRC補正回路,ス
クリーンジェネレータ,プリンタ等については図11で
省略してある。
【0053】上記構成において黒文字抽出を行う場合
は、先ず、CCDセンサ7への結像光路中に可視カット
フィルタ8bを挿入配置した状態で、原稿からの反射光
をCCDセンサ7で読み取る。この場合の読み取り情報
は、原稿からの反射光の中から可視カットフィルタ8b
によって可視光がカットされることから、IR(赤外
光)の情報となる。
【0054】次に、上記IRの情報は、LUTによりL
IRの情報に変換されたのち、切り替えスイッチ30のス
イッチング動作によってLIRメモリ31に格納されると
ともに、T/I分離処理回路32に与えられる。続い
て、T/I分離処理回路32ではLIRの情報を用いて文
字領域を分離抽出する。この分離結果は、スイッチ32
aのスイッチング動作によってLIRT/I分離結果メモ
リ33に格納される。
【0055】その後、CCDセンサへの結像光路中に、
上記可視カットフィルタ8bに代えて赤外カットフィル
タ8aを挿入配置し、この状態で原稿からの反射光をC
CDセンサ7で読み取る。この場合の読み取り情報は、
原稿からの反射光の中から可赤外カットフィルタ8aに
よって赤外光がカットされることから、RGB(可視
光)の情報となる。
【0056】次に、上記RGBの情報は、それぞれLU
TによってLR ,LG ,LB に変換されたのち、行列変
換によってL* ,a* ,b* の情報に変換される。この
うち、L* の情報は、切り替えスイッチ30のスイッチ
ング動作によってT/I分離処理回路32に与えられ
る。続いて、T/I分離処理回路32ではL* の情報を
用いて文字領域を分離抽出する。この分離結果は、スイ
ッチ32aのスイッチング動作によって第1の比較判定
回路34に与えられ、またその前にLIRT/I分離結果
メモリ33に格納された分離結果も第1の比較判定回路
34に与えられる。以降は、先述の実施形態と同様の処
理により黒文字抽出が行われる。
【0057】以上述べた実施形態においては、先述の実
施形態と同様に絵柄領域の中から黒文字の領域を厳密に
分離抽出することができるとともに、一般的な3ライン
センサを用いた原稿画像の読み取りによって可視情報と
赤外情報の両方を個別に取得可能とし、かつ回路構成が
複雑になるT/I分離処理回路の共用化を実現している
ため、コスト的にもきわめて有利なものとなる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
形成装置においては、原稿からの反射光に含まれる赤外
光を第1の読取手段で読み取るとともに、赤外光以外の
光を第2の読取手段で読み取ることにより、赤外光情報
と赤外光以外の光情報を個別に取得し、それらの光情報
を用いて黒文字判定を行うことにより、絵柄領域の中か
ら黒文字領域を厳密に識別できるようにしたので、絵柄
領域の高画質化と黒文字領域の鮮鋭性を両立させた高品
位な出力画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における画像読取部の構成
例を説明する図である。
【図2】 実施形態で採用した4ラインセンサの分光感
度特性を示す図である。
【図3】 実施形態における黒文字1色再現処理回路の
構成図である。
【図4】 実施形態における第2のT/I分離処理回路
の構成図である。
【図5】 読み取り情報の変換回路の構成図である。
【図6】 色材の分光反射率特性を示す図である。
【図7】 画像領域に対応した可視光明度(L* )と赤
外光明度(LIR)の相関図である。
【図8】 本発明の他の実施形態における画像読取部の
構成例を説明する図である。
【図9】 他の実施形態で採用した3ラインセンサの分
光感度特性を示す図である。
【図10】 他の実施形態におけるフィルタの分光特性
を示す図である。
【図11】 他の実施形態における黒文字1色再現処理
回路の構成図である。
【図12】 UCRの基本的な処理形式を示す図であ
る。
【図13】 従来におけるT/I分離処理回路の構成図
である。
【図14】 従来における黒文字1色再現処理回路の構
成図である。
【符号の説明】
1…原稿、7…CCDセンサ、11…第1のT/I分離
処理回路、12…第2のT/I分離処理回路、13,3
4…第1の比較判定回路、14,35…比較回路、1
5,36…第2の比較判定回路、16,37…色黒判定
回路、18,39…第3の比較判定回路、20…K版生
成回路、31…LIRメモリ、32…T/I分離処理回
路、33…LIRT/I分離結果メモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿からの反射光に含まれる赤外光を読
    み取る第1の読取手段と、 原稿からの反射光に含まれる赤外光以外の光を読み取る
    第2の読取手段と、 前記第1,第2の読取手段によってそれぞれ読み取られ
    た赤外光情報と赤外光以外の光情報とを用いて黒文字判
    定を行う判定手段と、 前記判定手段の判定結果に応じて画像出力を行う色材を
    決定する決定手段とを備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、 前記第1,第2の読取手段によってそれぞれ読み取られ
    た赤外光情報と赤外光以外の光情報とを用いて文字領域
    を判定する文字領域判定手段と、 前記第2の読取手段によって読み取られた赤外光以外の
    光情報を用いて黒領域を判定する黒領域判定手段と、 前記文字領域判定手段および前記黒領域判定手段の各判
    定結果に応じて黒文字判定を行う黒文字判定手段とを有
    することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1,第2の読取手段によってそれ
    ぞれ読み取られた赤外光情報と赤外光以外の光情報とを
    比較する比較手段を具備し、 前記文字領域判定手段および前記黒領域判定手段は、そ
    れぞれ前記比較手段の比較結果を加味して領域判定を行
    うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記黒文字判定手段は、前記文字領域判
    定手段で文字領域と判定されかつ前記黒領域判定手段で
    黒領域と判定された領域を黒文字と判定することを特徴
    とする請求項2記載の画像形成装置。
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