JPH1120636A - 車輪ブレ−キ圧制御装置 - Google Patents

車輪ブレ−キ圧制御装置

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JPH1120636A
JPH1120636A JP9172654A JP17265497A JPH1120636A JP H1120636 A JPH1120636 A JP H1120636A JP 9172654 A JP9172654 A JP 9172654A JP 17265497 A JP17265497 A JP 17265497A JP H1120636 A JPH1120636 A JP H1120636A
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pressure
brake
deceleration
wheel brake
wheel
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Application number
JP9172654A
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English (en)
Inventor
Shigeru Sakamoto
本 繁 坂
Koichi Sawada
田 耕 一 澤
Hitoshi Terada
田 仁 寺
Tsuyoshi Yoshida
田 強 吉
Shinji Hayashi
親 司 林
Asao Kosakai
酒 井 朝 夫 小
Akihide Kamiya
谷 明 秀 神
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型の負圧ブ−スタでも高制動領域で高ブレ
−キ圧をペダル操作対応で制御。ポンプ駆動によるエネ
ルギ−消費の低減。 【解決手段】 負圧ブ−スタ1b,マスタシリンダ1
a,ポンプ121および圧力制御弁81,83を用いる
ブレ−キ圧制御装置。ペダル踏込量検出器103p;車
両減速度Gdを検出する手段110;および、減速度G
dがブ−スタの倍力限界対応値Gds以上でしかもペダ
ル踏込量対応の目標値Goより低いときにポンプを駆動
して、圧力制御弁81の増圧デュ−ティ制御で、減速度
Gdが目標値Goに合致するように車輪ブレ−キ圧を
増,減圧する調整制御手段110;を備える。更に、A
BS制御用の増圧制御弁131および減圧制御弁132
を備え、ABS制御中は圧力制御弁81,83で、ポン
プおよび車輪ブレ−キ圧系からマスタシリンダを実質上
分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加えられる操作力
対応のブレ−キ液圧を発生し車輪ブレ−キに与えるため
のブレ−キ圧発生器に加えて、該車輪ブレ−キに高ブレ
−キ液圧を与えるためのポンプを備える車輪ブレ−キ圧
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のポンプは、例えば、車体
の走行安定性および操舵性を確保するために、ドライバ
(運転者)による制動時に車輪回転が完全停止(車輪ロ
ック)するのを回避するように車輪ブレ−キ圧を減圧
し、その後制動距離が可及的に短くなるように増圧し、
更に必要に応じて減,増圧を繰返すアンチスキッド制御
(ABS制御),制動時の車両の横滑りや頭振りあるい
は尻振りを抑制するための、車輪間の車輪ブレ−キ力配
分制御、あるいは、車両加速時の車輪スリップ(加速ス
リップ)を抑制するためのトラクションスリップ制御な
ど、車輪ブレ−キ圧を減圧することによるその後の増圧
のためのブレ−キ液圧不足を補うため、あるいは、ドラ
イバによる制動操作がないときのブレ−キ液圧発生のた
めに備わっており、車輪ブレ−キには、車輪ブレ−キ圧
を増,減するための電磁弁が接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブレ−キ圧発生器の代
表的なものは、ブレ−キペダル,それに入力ロッドが連
結され入力ロッドに加わる力を増力して出力ロッドに加
える負圧ブ−スタおよび該出力ロッドで駆動されるブレ
−キマスタシリンダを含むものであり、負圧ブ−スタ
は、負圧室と変圧室を区分するダイアフラムを有する。
ダイアフラムは、負圧室と変圧室の圧力差すなわち車両
上エンジンのインテ−クマニホ−ルドの負圧と、ブレ−
キペダルの踏込量に対応して調整された圧力(該負圧か
ら大気圧までの範囲内)との差圧によって駆動される。
このダイアフラムに結合した出力ロッドがブレ−キマス
タシリンダを駆動し、ブレ−キマスタシリンダの出力圧
が車輪ブレ−キに与えられる。
【0004】定常の、コンピュ−タによる介入(車輪ブ
レ−キ圧制御)が不要な制動時には、ブレ−キマスタシ
リンダが発生するブレ−キ圧が車輪ブレ−キに加わる。
負圧ブ−スタのダイアフラムが出力ロッドに加える荷重
は、ダイアフラムの面積と上記差圧との積で定まり、両
者共に限界があるので、負圧ブ−スタの出力荷重の最大
値は、ダイアフラムの面積(負圧ブ−スタのサイズ)と
車両上エンジンが与える負圧で定まる。負圧ブ−スタの
出力荷重の最大値を大きくすることにより、急ブレ−キ
時に大きな制動力を発生して車両を急停止することがで
きるが、負圧ブ−スタのサイズを大きくしなければなら
ない。負圧ブ−スタのサイズが小さいとその出力荷重の
最大値(最高助勢力)が小さいので、急ブレ−キ時の制
動力が低く車両の急停止性能が低い。
【0005】特開平4−121260号公報には、ブレ
−キペダルの踏込み速度に対応して、それが高いと高い
速度で車輪ブレ−キ圧を昇圧するという液圧ブレ−キ装
置が提示されているが、車輪ブレ−キ圧はブレ−キマス
タシリンダの出力圧以下(同公報の第2図,第5図)、
あるいは、ブレ−キ操作速度および踏力に無関係の最大
ブレ−キ圧(同公報の第6図)であり、ブレ−キマスタ
シリンダの出力圧は負圧ブ−スタの出力荷重で実質上制
限されるので、車輪ブレ−キ圧の昇圧速度はペダル踏込
速度対応となっても、車輪ブレ−キ圧は、負圧ブ−スタ
の出力荷重の最大値に対応するブレ−キマスタシリンダ
出力圧以下に実質上制限される。あるいは、ブレ−キ操
作速度がしきい値を越えたとき最大ブレ−キ圧まで急激
に高められる。しかし、急ブレ−キ時の高い制動力、特
に、負圧ブ−スタの倍力限界近くあるいはそれを越える
高いブレ−キ圧領域においても、ペダル操作に対応して
ブレ−キ圧を合理的かつ円滑に制御する技術の提供が望
まれている。
【0006】前記特開平4−121260号公報には、
特願平2−21053号にブレ−キペダルの踏力を踏力
センサによって検出し検出踏力に応じたブレ−キ液圧を
リザ−バ,ポンプ,アキュムレ−タおよび車輪ブレ−キ
圧制御用の電磁弁を備えた液圧発生装置にて発生し車輪
ブレ−キに供給する液圧ブレ−キ装置が提示されている
旨の記述があるが、これにおいても急ブレ−キ時の制動
力が低く車両の急停止性能が低いと推察される。
【0007】高い制動力が必要とされかつブレ−キ圧の
高速な上昇が求められる急ブレ−キ領域においても、ペ
ダル操作に対応してブレ−キ圧を合理的かつ円滑に制御
するのが好ましい。
【0008】本発明は、高い制動力の領域においてもブ
レ−キ圧発生器に加えられる操作に対応してブレ−キ圧
を合理的かつ円滑に制御することを第1の目的とし、ブ
レ−キ圧発生器が比較的に低いブレ−キ液圧を発生する
ものであっても、制動力が大きい車輪ブレ−キ圧制御装
置を提供することを第2の目的とし、ポンプ駆動による
エネルギ−消費を可及的に低減することを第3の目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の車輪ブレ−キ圧制御装置は、加えられた
操作力に応じたブレ−キ液圧を発生し車輪ブレ−キ(15
1)に与えるための車両上の液圧発生手段(1);該車輪ブ
レ−キ(151)に高ブレ−キ液圧を与えるための、前記液
圧発生手段(1)が発生するブレ−キ液圧よりも高い吐出
圧を発生する車両上のポンプ(120,121);該ポンプが車
輪ブレ−キ(151)に高ブレ−キ液圧を与えるための吐出
側流路(HPL1)と前記液圧発生手段(1)の出力ポ−ト(82)
との間のブレ−キ液の通流を制御する第1圧力制御弁(8
1);および、前記ポンプの吸込側流路(LPL1)と前記液圧
発生手段(1)の出力ポ−ト(82)の間のブレ−キ液の通流
を制御する第2圧力制御弁(83);を備える。なお、理解
を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する
実施例の対応要素又は対応事項もしくはそれらの記号
を、参考までに付記した。
【0010】これによれば、ポンプ(120,121)が、液圧
発生手段(1)が発生するブレ−キ液圧よりも高い吐出圧
を発生するので、液圧発生手段(1)が発生可能なブレ−
キ液圧よりも高いブレ−キ液圧まで、車輪ブレ−キ圧を
昇圧することができる。したがって液圧発生手段(1)
を、その最高圧が比較的に低い小型のものとすることも
できる。
【0011】ポンプを駆動し、第2圧力制御弁(83)を開
にすると、ポンプが第2圧力制御弁(83)を通して液圧発
生手段(1)の出力ポ−ト(82)のブレ−キ液を吸引し車輪
ブレ−キに吐出するが、吐出側流路(HPL1)と液圧発生手
段(1)の出力ポ−ト(82)との間に第1圧力制御弁(81)が
介挿されているので、この第1圧力制御弁(81)を閉にす
ることにより、ポンプ吐出圧(高圧)が車輪ブレ−キに
加わり、第1圧力制御弁(81)を開にすることにより、ポ
ンプ吐出圧および車輪ブレ−キ圧が、吸込流路(および
出力ポ−ト82)につながり、車輪ブレ−キ圧が低下す
る。したがって第1圧力制御弁(81)の開,閉を制御する
ことにより車輪ブレ−キ圧を調整することができる。第
1圧力制御弁(81)は開閉弁であっても、流量制御弁であ
ってもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
(2)加えられた操作力に応じたブレ−キ液圧を発生し
車輪ブレ−キ(151)に与えるための車両上の液圧発生手
段(1);該車輪ブレ−キに高ブレ−キ液圧を与えるため
の、前記液圧発生手段が発生するブレ−キ液圧よりも高
い吐出圧を発生する車両上のポンプ(120,121);該ポン
プが車輪ブレ−キに高ブレ−キ液圧を与えるための吐出
側流路と前記液圧発生手段の出力ポ−トとの間のブレ−
キ液の通流を制御する第1圧力制御弁(81);前記ポンプ
の吸込側流路と前記液圧発生手段の出力ポ−トの間のブ
レ−キ液の通流を制御する第2圧力制御弁(83);前記吐
出側流路(HPL1)と車輪ブレ−キ(121)の間に介挿された
増圧制御弁(131);前記吸込側流路(LPL1)と車輪ブレ−
キ(121)の間に介挿された減圧制御弁(132);および、前
記車両の減速度(Gd)を目標値(Go)に合わすために、前記
ポンプを駆動し第2圧力制御弁(83)を介して吸込側流路
(LPL1)に前記液圧発生手段(1)の出力ポ−ト(82)をつな
ぎ第1圧力制御弁(81)又は増圧制御弁(131)の遮断/通
流を制御し、車輪の制動スリップ(S)が大きくなったと
きは、第1圧力制御弁(81)を介して吐出側流路(LPL1)と
前記液圧発生手段(1)の出力ポ−ト(82)の間のブレ−キ
液の通流を止めかつ第2圧力制御弁(83)で吸込側流路(L
PL1)と前記液圧発生手段(1)の出力ポ−ト(82)の間のブ
レ−キ液の通流を止めて前記減圧制御弁(132)と増圧制
御弁(131)を操作して車輪ブレ−キ圧を調整する、調整
制御手段(110);を備える車輪ブレ−キ圧制御装置。
【0013】これによれば、ポンプ(120,121)が、液圧
発生手段(1)が発生するブレ−キ液圧よりも高い吐出圧
を発生するので、液圧発生手段(1)が発生可能なブレ−
キ液圧よりも高いブレ−キ液圧まで、車輪ブレ−キ圧を
昇圧することができる。したがって液圧発生手段(1)
を、その最高圧が比較的に低い小型のものとすることも
できる。
【0014】車輪に大きな制動スリップを生じ、これに
応じて減圧制御弁(132)を開いて車輪ブレ−キ圧を下げ
て車輪回転速度の復帰を待ち、制動スリップが低下する
と減圧制御弁(132)を閉じ、そして増圧制御弁(131)を開
いて車輪ブレ−キ圧を上げるABS制御においては、第
1圧力制御弁(81)と第2圧力制御弁(83)を共に閉にする
ことにより、車輪ブレ−キ圧の減圧がポンプ吸引により
行なわれて高速となり、その後の増圧はポンプ吐出圧に
より行なわれて高速となり、ABS制御の車輪ブレ−キ
圧制御を制動スリップの変動に対して高速で追従させる
ことができ、ABS制御の信頼性が向上する。
【0015】(3)前記車両の減速度(Gd)を検出する手
段(110);を更に備え、前記調整制御手段(110)は、減速
度(Gd)が設定値(Gds)以上のとき前記ポンプ(120,121)を
駆動し、第2圧力制御弁(83)を介して吸込側流路(LPL1)
に前記液圧発生手段(1)の出力ポ−ト(82)をつなぎ、か
つ第1圧力制御弁(81)を介して吐出側流路(HPL1)と前記
液圧発生手段(1)の出力ポ−ト(82)との間のブレ−キ液
の通流を制御する、上記(1)又は(2)の車輪ブレ−
キ圧制御装置。
【0016】これによれば、液圧発生手段(1)に負圧ブ
−スタ(1b)がある場合、設定値(Gds)を、負圧ブ−スタ
(1b)の倍力限界(最高助勢力出力)のときの、高摩擦係数
の路面走行中の車両の減速度又はその前後の値(Gds)に
設定しておくと、高摩擦係数の路面走行中のとき負圧ブ
−スタ(1b)が倍力限界あたりになると車両の減速度が設
定値(Gds)に達して、これに応じて調整制御手段(110)が
ポンプ(120,121)を駆動し、負圧ブ−スタ(1b)の助勢が
きかない高制動力領域の車輪制動が実現する。負圧ブ−
スタ(1b)の倍力限界内ではポンプが駆動されないので、
ポンプ駆動によるエネルギ−消費が少い。
【0017】(4)前記液圧発生手段(1)に加えられる
操作値(Pd)を検出する操作値検出手段(103p);を更に備
え、前記調整制御手段(110)は、前記減速度検出手段(11
0)が検出した減速度(Gd)が、前記操作値検出手段(103p)
が検出した操作値(pd)に対応する目標減速度(Go)に合致
するように、第1圧力制御弁(81)の遮断/通流を制御し
て車輪ブレ−キ圧を調整する、上記(3)の車輪ブレ−
キ圧制御装置。
【0018】これによれば、負圧ブ−スタ(1b)の助勢が
きかない高制動力領域で、ブレ−キペダル操作量の変化
に対応した車輪ブレ−キ圧の変更が滑らかかつ安定した
ものとなる。
【0019】(5)前記車両の減速度(Gd)を検出する手
段(110);および、前記液圧発生手段(1)に加えられる操
作値(Pd)を検出する操作値検出手段(103p);を更に備
え、前記調整制御手段(110)は、前記減速度検出手段(11
0)が検出した減速度(Gd)が、前記操作値検出手段(103p)
が検出した操作値(Pd)に対応する目標減速度(Go)に達し
ない(Go-Gd>h)とき前記ポンプ(120,121)を駆動し、第2
圧力制御弁(83)を介して吸込側流路(LPL1)に前記液圧発
生手段(1)の出力ポ−ト(82)をつなぎ、前記減速度検出
手段(110)が検出した減速度(Gd)が目標減速度(Go)に合
致するように、第1圧力制御弁(81)を介して吐出側流路
(HPL1)と前記液圧発生手段(1)の出力ポ−ト(82)との間
のブレ−キ液の通流を制御する、上記(1)又は(2)
の車輪ブレ−キ圧制御装置。
【0020】これによれば、減速度(Gd)が、前記操作値
検出手段(103p)が検出した操作値(Pd)に対応する目標減
速度(Go)に達しない(Go-Gd>h)とき前記ポンプ(120,121)
を駆動するので、ポンプ駆動によるエネルギ−消費が少
い。ブレ−キペダル操作量に対応した目標減速度(Go)が
実現するように車輪ブレ−キ圧が変更されるので、ブレ
−キペダル操作量(Pd)の変化に対応して円滑に車両減速
度(Gd)が変化する。
【0021】(6)前記調整制御手段(110)は、前記減
速度検出手段(110)が検出した減速度(Gd)が設定値(Gds)
以上であって、前記操作値検出手段(103p)が検出した操
作値(Pd)に対応する目標減速度(Go)に達しないとき前記
ポンプを駆動する上記(4)の車輪ブレ−キ圧制御装
置。
【0022】これによれば、液圧発生手段(1)に負圧ブ
−スタ(1b)がある場合、設定値(Gds)を、負圧ブ−スタ
(1b)の倍力限界(最高助勢力出力)のときの、高摩擦係数
の路面走行中の車両の減速度又はその前後の値(Gds)に
設定しておくと、高摩擦係数の路面走行中のとき負圧ブ
−スタ(1b)が倍力限界あたりになり、しかも目標減速度
(Go)に照らして制動力が不足のときに、調整制御手段(1
10)がポンプ(120,121)を駆動し、負圧ブ−スタ(1b)の助
勢がきかない高制動力領域の車輪制動が実現する。ポン
プ駆動によるエネルギ−消費が更に少い。負圧ブ−スタ
(1b)の助勢がきかない高制動力領域で、ブレ−キペダル
操作量に対応した目標減速度(Go)が実現するように車輪
ブレ−キ圧が変更されるので、ブレ−キペダル操作量(P
d)の変化に対応して円滑に車両減速度(Gd)が変化する。
【0023】(7)前記液圧発生手段(1)の出力ポ−ト
の圧力よりも前記吐出側流路(HPL1)の圧力が設定圧以上
高いとき後者(HPL1)から前者液圧発生手段(1)へブレ−
キ液を通流させるリリ−フ弁(88);を更に備える上記
(1),(2),(3),(4),(5)又は(6)の
車輪ブレ−キ圧制御装置。
【0024】これによれば、ポンプの吐出側流路(HPL1)
の過度の圧力上昇ならびに液圧発生手段(1)のブレ−キ
液の過度の減少が防止される。
【0025】(8)加えられた操作力に応じたブレ−キ
液圧を発生し車輪ブレ−キ(151)に与えるための液圧発
生手段(1)と、該車輪ブレ−キに高ブレ−キ液圧を与え
るためのポンプ(120,121)とを含む、車両上の液圧源(1,
120,121);および、該液圧源と車輪ブレ−キ(151)との
間にあって、車輪ブレ−キ圧を増,減圧するための供給
圧調整手段(81,83);を備える車輪ブレ−キ圧制御装置
において、前記液圧発生手段(1)に加えられる操作値(P
d)を検出する操作値検出手段(103p);前記車両の減速度
を検出する手段(110);および、該減速度検出手段(110)
が検出する減速度(Gd)が設定値(Gds)以上のとき前記ポ
ンプを駆動し、該減速度(Gd)を前記操作値検出手段(103
p)が検出した操作値(Pd)に対応する目標減速度(Go)に合
せるために、前記供給圧調整手段(81,83)を介して車輪
ブレ−キ圧を増,減圧する調整制御手段(110);を備え
ることを特徴とする。
【0026】これによれば、減速度が設定値(Gds)に達
すると、これに応じて調整制御手段(110)がポンプ(120,
121)を駆動し、操作値(Pd)に対応する目標減速度(Go)に
合せるために、供給圧調整手段(81,83)を介して車輪ブ
レ−キ圧を増,減圧するので、設定値(Gds)をポンプ助
勢による制動圧が必要な高い減速度領域の下限値又はそ
れよりやや低い値に設定しておくことにより、ブレ−キ
ペダル操作量の変化に対応した車輪ブレ−キ圧の変更
が、高減速度領域で滑らかに行なわれる。設定値(Gds)
未満の減速度ではポンプが駆動されないので、ポンプ駆
動によるエネルギ−消費が少い。
【0027】(9)加えられた操作力に応じたブレ−キ
液圧を発生し車輪ブレ−キ(151)に与えるための液圧発
生手段(1)と、該車輪ブレ−キに高ブレ−キ液圧を与え
るためのポンプ(120,121)とを含む、車両上の液圧源(1,
120,121);および、該液圧源と車輪ブレ−キ(151)との
間にあって、車輪ブレ−キ圧を増,減圧するための供給
圧調整手段(81,83);を備える車輪ブレ−キ圧制御装置
において、前記液圧発生手段(1)に加えられる操作値(P
d)を検出する操作値検出手段(103p);前記車両の減速度
を検出する手段(110);および、該減速度検出手段(110)
が検出した減速度(Gd)が、前記操作値検出手段(103p)が
検出した操作値(Pd)に対応する目標減速度(Go)に達しな
いとき前記ポンプ(120,121)を駆動し、該減速度(Gd)を
前記操作値検出手段(103p)が検出した操作値(Pd)に対応
する目標減速度(Go)に合せるために、前記供給圧調整手
段(81,83)を介して車輪ブレ−キ圧を増,減圧する調整
制御手段(110);を備えることを特徴とする。
【0028】これによれば、減速度(Gd)が、前記操作値
検出手段(103p)が検出した操作値(Pd)に対応する目標減
速度(Go)に達しない(Go-Gd>h)とき前記ポンプ(120,121)
を駆動するので、ポンプ駆動によるエネルギ−消費が少
い。ブレ−キペダル操作量に対応した目標減速度(Go)が
実現するように車輪ブレ−キ圧が変更されるので、ブレ
−キペダル操作量(Pd)の変化に対応して円滑に車両減速
度(Gd)が変化する。
【0029】(10)加えられた操作力に応じたブレ−
キ液圧を発生し車輪ブレ−キ(151)に与えるための液圧
発生手段(1)と、該車輪ブレ−キに高ブレ−キ液圧を与
えるためのポンプ(120,121)とを含む、車両上の液圧源
(1,120,121);および、該液圧源と車輪ブレ−キ(151)と
の間にあって、車輪ブレ−キ圧を増,減圧するための供
給圧調整手段(81,83);を備える車輪ブレ−キ圧制御装
置において、前記液圧発生手段(1)に加えられる操作値
(Pd)を検出する操作値検出手段(103p);前記車両の減速
度を検出する手段(110);および、該減速度検出手段(11
0)が検出する減速度(Gd)が設定値(Gds)以上であってし
かも前記操作値検出手段(103p)が検出した操作値(Pd)に
対応する目標減速度(Go)に達しないとき前記ポンプ(12
0,121)を駆動し、該減速度(Gd)を前記操作値検出手段(1
03p)が検出した操作値(Pd)に対応する目標減速度(Go)に
合せるために、前記供給圧調整手段(81,83)を介して車
輪ブレ−キ圧を増,減圧する調整制御手段(110);を備
えることを特徴とする。
【0030】これによれば、設定値(Gds)をポンプ助勢
による制動圧が必要な高い減速度領域の下限値又はそれ
よりやや低い値に設定しておくことにより、車両減速度
が高領域でしかも目標減速度(Go)に照らして制動力が不
足のときに、調整制御手段(110)がポンプ(120,121)を駆
動し、ブレ−キペダル操作量に対応した目標減速度(Go)
が実現するように車輪ブレ−キ圧を変更するので、ポン
プ駆動によるエネルギ−消費が更に少く、ブレ−キペダ
ル操作量の変化に対応した車輪ブレ−キ圧の変更が、高
減速度領域で滑らかに行なわれる。
【0031】(11)前記調整制御手段(110)は、前記
減速度検出手段(110)が検出した減速度(Gd)が目標減速
度(Go)より小さいときには、両者の差に応じてそれが小
さいと緩速度で大きいと急速度で前記供給圧調整手段を
介して車輪ブレ−キ圧を増圧し、前記減速度検出手段が
検出した減速度が目標減速度より大きいときには、両者
の差に応じてそれが小さいと緩速度で大きいと急速度で
前記供給圧調整手段を介して車輪ブレ−キ圧を減圧する
(図16)、上記(8),(9)又は(10)の車輪ブレ−
キ圧制御装置。
【0032】(12)前記液圧源の液圧発生手段(1)
は、ブレ−キペダル(103),それに入力ロッドが連結さ
れ入力ロッドに加わる力を増力して出力ロッドに加える
負圧ブ−スタ(1b)および該出力ロッドで駆動されるブレ
−キマスタシリンダ(1a)を含む;上記(1),(2),
(3),(4),(5),(6),(7),(8),
(9),(10),又は(11)の車輪ブレ−キ圧制御
装置。
【0033】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0034】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す。液圧発生
器1は、マスタシリンダ1aと負圧ブースタ1bから成
り、ブレーキペダル103が踏込遊び量を越えて踏込ま
れると、負圧ブ−スタ1bの入力軸が押されて負圧ブ−
スタ1bの出力軸が、車両上エンジン(図示せず)のイ
ンテ−クマニホ−ルドの負圧と、入力軸の押込量に対応
する調整圧(該負圧と大気圧の間の値)との差に比例す
る強い力でマスタシリンダ1aの操作軸(ピストンロッ
ド)を押し、これにより、車輪FR,FL,RR及びR
Lに配設されたホイールシリンダ(車輪ブレ−キ)15
1〜154に、負圧ブ−スタ1bの出力に比例するブレ
−キ液圧が加わる。
【0035】ブレ−キマスタシリンダ1aの出力ポ−ト
が連通した配管82と、車輪ブレ−キ151〜154の
間には、ポンプ121,122,リザーバ(低圧アキュ
ムレ−タ)123,124及び電磁弁81,83,9
1,93,131〜138,リリ−フ弁88,98およ
びチェック弁77,79,84〜87,94〜97が接
続又は介挿されている。尚、車輪FRは運転席からみて
前方右側の車輪を示し、以下車輪FLは前方左側、車輪
RRは後方右側、車輪RLは後方左側の車輪を示してお
り、図1に明らかなように所謂ダイアゴナル配管が構成
されている。
【0036】前方右側車輪FRと後方左側車輪RLの車
輪ブレ−キ151,154に対してブレ−キ液圧を給排
する1つの配管82はマスタシリンダ1aの1つの出力
ポ−トに接続されている。この配管82と車輪ブレ−キ
151,154との間に第1圧力制御弁81(本実施例
では電磁開閉弁)およびチェック弁77,87が直列に
介挿され、車輪ブレ−キ151につながったチェック弁
77には並列に増圧制御弁131(本実施例では電磁開
閉弁)が、車輪ブレ−キ154につながったチェック弁
87には並列に増圧制御弁133が接続されている。車
輪ブレ−キ151および154とリザ−バ123との間
には減圧制御弁132および134が介挿されている。
【0037】電気モ−タ120で駆動されるポンプ12
1の吸入ポ−トとリザ−バ123の間にはチェック弁8
4,85が直列に介挿されており、両チェック弁84,
85の間と配管82の間に第2圧力制御弁83(本実施
例では電磁開閉弁)が介挿されている。ポンプ121の
吐出ポ−トと高圧管路HPL1との間にはチェック弁7
6,ダンパ80およびオリフィス89が介挿されてい
る。チェック弁76は、高圧管路HPL1からポンプ1
21へのブレ−キ液の逆流を阻止し、ダンパ80および
オリフィス89は、ポンプ121が高圧管路HPL1に
与える吐出圧の高周波振動(脈動)を吸収(平滑化)す
る。配管82と高圧管路HPL1との間には、チェック
弁86,リリ−フ弁88および前述の第1圧力制御弁8
1が並列に接続されている。
【0038】ブレ−キペダル103の踏込みが無く、加
速スリップ(これを抑制するためのトラクション制御)
がなく、しかも車体姿勢を安定維持するための車輪ブレ
−キ圧配分制御を行なっていないとき、第1,第2圧力
制御弁81,83,増圧制御弁131,133および減
圧制御弁132,134はすべてオフ(非通電)で、図
1に示すように、第1圧力制御弁81および増圧制御弁
131,133は開(通流)、かつ第2圧力制御弁83
および減圧制御弁132,134は閉(遮断)である。
すなわち、第1圧力制御弁81および増圧制御弁13
1,133は常開電磁弁、第2圧力制御弁83および減
圧制御弁132,134は常閉電磁弁である。
【0039】この実施例では、負圧ブ−スタ1bの倍力
限界(最高助勢力出力)のときマスタシリンダ1aが配
管82に与えるブレ−キ液圧よりもポンプ121の吐出
圧の方が高い。負圧ブ−スタ1bの倍力限界あたりある
いはそれ以上ブレ−キペダル103の踏込みがあると、
倍力限界対応のブレ−キ液圧よりも高い圧力を車輪ブレ
−キに与えるために、電気モ−タ120でポンプ121
を駆動し、第1圧力制御弁81をオン(通電)にして閉
じ(流路を遮断し)、第2圧力制御弁83をオン(通
電)にして開く(流路を通流とする)。これにより、ポ
ンプ121がマスタシリンダ1aからブレ−キ液を吸入
して高圧配管HPL1に吐出し、オフ(非通電)で開
(通流)の増圧制御弁131,133を通して車輪ブレ
−キ151,154に供給する。
【0040】このとき、第1圧力制御弁81の開閉を制
御して高圧配管HPL1から配管82へのブレ−キ液の
バイパス量を制御することにより、車輪ブレ−キ15
1,154の増,減圧およびブレ−キ圧を制御すること
ができる。例えば、第1圧力制御弁81のオン(閉:増
圧)/オフ(開:減圧)の制御周期をTdsとし、オン
デュ−ティを、Tds内のオン時間/Tdsと定義する
と、オン(増圧)デュ−ティを上げることにより高圧配
管HPL1の圧力が上昇し車輪ブレ−キ151,154
のブレ−キ圧が上昇する。すなわち車輪ブレ−キ圧が増
圧となる。逆に、オンデュ−ティを下げると車輪ブレ−
キ圧が減圧となる。この、第1圧力制御弁81のオンデ
ュ−ティの制御による車輪ブレ−キ圧の増,減圧は、車
輪ブレ−キ151,154に同時に作用する。すなわ
ち、第1圧力制御弁81のオンデュ−ティの制御は、車
輪ブレ−キ151,154を1グル−プとしたものとな
り、車輪ブレ−キ151,154それぞれを個別に増,
減圧制御することはできない。ところが、第1圧力制御
弁81をオン(閉:遮断)にしたまま、増圧制御弁13
1のオン(閉:遮断)/オフ(開:通流)を制御し、増
圧制御弁131のオン/オフの制御周期をTdsとし、
オフ(増圧)デュ−ティを、Tds内のオフ時間/Td
sと定義すると、オフ(増圧)デュ−ティを上げること
により車輪ブレ−キ151のブレ−キ圧が高速で上昇す
る。増圧制御弁131をオン(閉:遮断)として減圧制
御弁132をオン(開:通流)にすることにより、車輪
ブレ−キ151の液圧がポンプ121又はリザ−バ12
3に抜けて低下する。この減圧制御弁132のオン/オ
フの制御周期をTdsとし、オン(減圧)デュ−ティ
を、Tds内のオン時間/Tdsと定義すると、オン
(減圧)デュ−ティを上げることにより車輪ブレ−キ1
51のブレ−キ圧が高速で低下する。同様に、増圧制御
弁133のオフ(増圧)デュ−ティ制御により車輪ブレ
−キ154の増圧速度を制御することができ、減圧制御
弁134のオン(減圧)デュ−ティを制御することによ
り、車輪ブレ−キ154の減圧速度を制御することがで
き、車輪ブレ−キ151,154のブレ−キ圧ならびに
その増圧速度,減圧速度を、車輪ブレ−キ毎に個別に制
御しうる。
【0041】ポンプ121が、車輪ブレ−キ又はブレ−
キマスタシリンダ1aからブレ−キ液を吸い出して高圧
管路HPL1に吐出する。高圧管路HPL1の過度の圧
力上昇を防ぐためにリリ−フ弁88が備わっており、高
圧管路HPL1の液圧が設定圧を越えると、リリ−フ弁
88を通して高圧管路HPL1のブレ−キ液が管路82
(マスタシリンダ1a)に通流する。
【0042】前方左側車輪FLと後方右側車輪RRの車
輪ブレ−キ152,153に対してブレ−キ液圧を給排
するもう1つの配管92は、マスタシリンダ1aのもう
1つの出力ポ−トに接続されている。この配管92と車
輪ブレ−キ152,153との間に、上述の、配管82
と車輪ブレ−キ151,154の間に介挿又は付加され
た要素および流体回路と同様なものが、同様に接続され
ている。これらについての説明は、上述と同様になるの
で、省略する。また、説明を簡易にするため、以下にお
いては、車輪ブレ−キ151のブレ−キ圧制御を代表例
として説明するが、特にことわらないかぎり、他の車輪
ブレ−キのブレ−キ圧も、車輪ブレ−キ151のブレ−
キ圧制御と同様に実質上同時に制御される。
【0043】上述のように、図1に示す車輪ブレ−キ装
置は、車輪ブレ−キ151の増減圧をそれと対になる車
輪ブレ−キ154と一緒に第1圧力制御弁81で行なう
ことができ、また、車輪ブレ−キ151単独の増圧と減
圧を、増圧制御弁131と減圧制御弁132で行なうこ
とができる。
【0044】ABS制御,トラクション制御(加速スリ
ップ制御)および制動力配分制御においては、各輪ブレ
−キ圧の個別制御が好ましい。図1に示す車輪ブレ−キ
装置は、車輪ブレ−キ151〜154のいずれかのブレ
−キ圧制御が必要になったときに電気モ−タ120(ポ
ンプ121,122)を駆動し、第1圧力制御弁81を
オン(閉:遮断)に、第2圧力制御弁83をオン(開:
通流)にして、増圧制御弁131および減圧制御弁13
2の増圧デュ−ティおよび減圧デュ−ティを制御して車
輪ブレ−キ151の圧力ならびにその昇圧速度および降
圧速度を制御することができる。
【0045】本発明の実施例では、後述するように、電
子制御装置110にて、車輪制動中に車輪スリップ率が
高くなるとそれを抑制するための車輪ブレ−キ圧制御す
なわちABS制御と、ABS制御の必要がなくしかも負
圧ブ−スタ1bの倍力限界あたりあるいはそれを越える
ブレ−キペダルの踏込みがあったときに電気モ−タ12
0(ポンプ121,122)を駆動して車輪ブレ−キ圧
を倍力限界対応の値よりも高い圧力にする定常制御と、
を行なう。この定常制御よりもABS制御が優先であ
り、ABS制御では、電気モ−タ120(ポンプ12
1,122)を駆動し第1圧力制御弁81をオン(閉:
遮断)、第2圧力制御弁83をオフ(閉:遮断)にし
て、減圧制御弁132と増圧制御弁131のデュ−ティ
制御にて、車輪ブレ−キ151の減,増圧を行ない、車
輪スリップ率が低下すると第2圧力制御弁83をオン
(開:通流)にしてマスタシリンダ1aからブレ−キ液
を吸入して高圧管路HPL1(車輪ブレ−キ151)に
補充する。しかし上述の定常制御では、第2圧力制御弁
83をオン(開:通流)にし第1圧力制御弁81のデュ
−ティ制御で車輪ブレ−キ151の圧力を制御し、増圧
制御弁131および減圧制御弁132は常態のオフ(1
31開,132閉)に維持する。
【0046】図2に、電子制御装置110の構成を示
す。上記制御弁81,83,91,93,131〜13
8は、電子制御装置110に接続され、各々のソレノイ
ドコイルに対するオン(通電),オフ(非通電)が制御
される。電気モータ120も電子制御装置110に接続
され、これにより駆動制御される。また、車輪FR,F
L,RR,RLには夫々車輪速度センサ141〜144
が配設され、これらが電子制御装置110に接続されて
おり、各車輪の回転速度、即ち車輪速度信号が電子制御
装置110に入力されるように構成されている。車輪速
度センサ141〜144は各車輪の回転に伴って回転す
る歯付ロータと、このロータの歯部に対向して設けられ
たピックアップから成る周知の電磁誘導方式のセンサで
あり、各車輪の回転速度に比例した周波数のパルス電圧
を出力するものである。尚、これに替えホールIC、光
センサ等を用いても良い。
【0047】ブレ−キペダル103と一体のペダル軸に
は、ブ−スタ1bの入力ロッドの押込量を検出するスト
ロ−クセンサとしてポテンショメ−タ103pが結合さ
れており、このポテンショメ−タ103pが、ブレ−キ
ペダル103の踏込量(ペダル103の回動角)を表わ
すアナログ信号を電子制御装置110に与える。電子制
御装置110は該アナログ信号を踏込量デ−タにデジタ
ル変換してペダル踏込量を読込む。
【0048】図3に、コンピュ−タ111による車輪ブ
レ−キ圧制御の概要を示す。図3に示す車輪ブレ−キ圧
制御(ステップ2〜13)は、実質上一定周期Tsで繰
り返し実行される。イグニッションスイッチがオンにな
ると図3において先ず事前処理として、ステップ1にて
初期設定がなされ、カウンタ、タイマ等がクリアされ
る。また、車輪速度センサ141〜144が発生するパ
ルス電圧の1パルス毎に実行する割込処理が許可され
る。例えば車輪速度センサ141が1パルスを発生する
とコンピュ−タ111のCPU114が、これに応答し
て割込処理を実行し、前右車輪FR宛てのパルス周期レ
ジスタに計時パルス(クロックパルス)カウント値を書
込み、計時パルスカウンタをクリアする。計時パルスカ
ウンタは、割込処理が許可されている間、クロックパル
スのカウントアップを常時行なうので、前右車輪FR宛
てのパルス周期レジスタには、車輪速度センサ141が
発生するパルス電圧の最新の一周期(車輪速度の逆数)
が常に保持されている。車輪速度センサ142〜144
が発生する電圧パルスに対してもCPU114が同様な
処理を実行するので、割込処理が許可された後は、車輪
速度センサ141〜144が発生する電圧パルスの最新
の一周期のデ−タが各パルス周期レジスタに常時維持さ
れる。後述の「各輪車輪速度演算」(ステップ4)でC
PU114は、パルス周期レジスタのデ−タの逆数に係
数(周期/速度変換係数)を乗算して、車輪速度を算出
する。
【0049】ここで、本実施例において用いられるカウ
ンタ,タイマ等について概括して説明する。先ず、内部
レジスタとしてモードレジスタ,フラグレジスタを有し
前者には少なくとも以下の制御モードが設定される。即
ち、ホイールシリンダ151〜154内のブレーキ液圧
を夫々減圧,増圧または保持する減圧モード,増圧モー
ドまたは保持モードの各モードに加え、パルス増圧モー
ド1,2,3、パルス減圧モード1,2,3が設定され
る。車輪ブレ−キ圧制御モ−ド(ABS制御モ−ド,定
常制御モ−ド)および変圧モ−ドの内容は次の通りであ
る。
【0050】−ABS制御モ−ド− いずれかの車輪のスリップ率Sと車輪減速度DWDの組
合せが、アンチロック制御開始領域〔図14の(a)〕
になると、該車輪の車輪ブレ−キの減圧を開始し、ポン
プ121,122)を駆動し、その後、スリップ率Sと
車輪減速度DWDの組合せが保持(ホ−ルド),増圧又
は減圧のいずれの領域〔図14の(a)〕にあるかに応
じて、車輪ブレ−キ圧をホ−ルド,増圧又は減圧する。
ABS制御中は、ポンプ駆動,第1圧力制御弁81オン
(閉:遮断)を継続し、第2圧力制御弁83はオフ
(閉:遮断)であるが、増圧デュ−ティが設定値以上の
間は第2制御弁83をオン(開:通流)にする。
【0051】−ABS制御モ−ドでの変圧モ−ド− 減圧出力3(パルス減圧3):第1圧力制御弁81オン
(閉:遮断),第2圧力制御弁83オフ(閉:遮断)か
つ増圧制御弁131オン(閉:遮断)とした、高いオン
(減圧)デュ−ティでの減圧制御弁132のオン/オフ
制御(PWM通電), 減圧出力2(パルス減圧2):中程度のオン(減圧)デ
ュ−ティでの減圧制御弁132のオン/オフ制御, 減圧出力1(パルス減圧1):低いオン(減圧)デュ−
ティでの減圧制御弁132のオン/オフ制御。
【0052】ホ−ルド(保持):第1圧力制御弁81オ
ン(閉:遮断),第2圧力制御弁83オフ(閉:遮断)
かつ増圧制御弁131オン(閉:遮断),減圧制御弁1
32オフ(閉:遮断)。
【0053】増圧出力1(パルス増圧1):第1圧力制
御弁81オン(閉:遮断),第2圧力制御弁83オフ
(閉:遮断)かつ減圧制御弁132オフ(閉:遮断)と
した、低いオフ(増圧)デュ−ティでの増圧制御弁13
1のオン/オフ制御(PWM通電), 増圧出力2(パルス増圧2):第1圧力制御弁81オン
(閉:遮断),第2圧力制御弁83オン(開:通流)か
つ減圧制御弁132オフ(閉:遮断)とした、中程度の
オフ(増圧)デュ−ティでの増圧制御弁131のオン/
オフ制御(PWM通電), 増圧出力3(パルス増圧3):第1圧力制御弁81オン
(閉:遮断),第2圧力制御弁83オン(開:通流)か
つ減圧制御弁132オフ(閉:遮断)とした、高いオフ
(増圧)デュ−ティでの増圧制御弁131のオン/オフ
制御(PWM通電)。
【0054】図10には上述の増圧出力1〜3の繰返し
実行中の車輪ブレ−キ圧の変化を模擬的に示し、図11
には上述の減圧出力1〜3の繰返し実行中の車輪ブレ−
キ圧の変化を模擬的に示す。
【0055】−定常制御モ−ド− ABS制御に入っていないときに、車両減速度Gdが設
定値Gdsに達すると、そこまでのブレ−キペダルの踏
込速度に対応した速度でポンプを駆動し、第2圧力制御
弁83オン(開:通流),増圧制御弁131オフ(開:
通流),減圧制御弁132オフ(閉:遮断)として、ブ
レ−キペダル踏込量Pdに対応する目標減速度Goに対
する車両減速度Gdの偏差に対応して、車輪ブレ−キ1
51の増,減圧を行なう(図18)。
【0056】−定常制御モ−ドでの変圧モ−ド− 急増圧:第1圧力制御弁81オン(閉:遮断), パルス増圧:車輪ブレ−キ151に対してブレ−キ液の
給,排がないとき、高圧配管HPL1の圧力をリリ−フ
弁88のリリ−フ圧の2/3程度の圧力に維持する、オ
ン(増圧)デュ−ティでの第1圧力制御弁81のオン/
オフ制御(PWM通電)。
【0057】ホ−ルド:上記パルス増圧のオンデュ−テ
ィと次のパルス減圧のオンデュ−ティの中間値のオンデ
ュ−ティでの、第1圧力制御弁81のオン/オフ制御
(PWM通電)。
【0058】パルス減圧:車輪ブレ−キ151に対して
ブレ−キ液の給,排がないとき、高圧配管HPL1の圧
力をリリ−フ弁88のリリ−フ圧の1/3程度の圧力に
維持する、オン(増圧)デュ−ティでの第1圧力制御弁
81のオン/オフ制御(PWM通電), 急減圧:第1圧力制御弁81オフ(開:通流)。
【0059】フラグとしては上述の変圧モ−ドのそれぞ
れを表わすものがある。いずれかのフラグがセットされ
ているときには、セットされたフラグに対応した変圧モ
−ドを実現する制御が行なわれる。カウンタとしては、
少なくとも緩減圧カウンタおよび緩増圧カウンタを有
し、緩減圧カウンタは、緩減圧モ−ド(減圧出力1)の
連続時間(減圧出力1の継続中の減圧パルスの発生数)
を計測し、緩増圧カウンタは、緩増圧モ−ド(増圧出力
1)の連続時間(増圧出力1の継続中の増圧パルスの発
生数)を計測する。
【0060】再度図3を参照すると、ステップ1にて初
期設定が終わると、ステップ2からステップ13までの
処理が行われた後ステップ2へ戻る。ステップ2ではT
s時限のタイマをスタ−トする。ステップ3で、ポテン
ショメ−タ103pのアナログ信号をデジタルデ−タ
(ブレ−キペダル踏込量デ−タPd)に変換してレジス
タに書込み、かつ、上述の、車輪速度センサ141〜1
44が発生するパルスの周期デ−タを格納したパルス周
期レジスタ(FR宛て,FL宛て,RR宛て&RL宛て
の4個)のデ−タを読出して入力レジスタに書込む。そ
してステップ4で各輪FL,FR,RLおよびRRの車
輪速度(周速度)VWFL,VWFR,VWRRおよびVWRL を
演算して車輪速度レジスタに書込み、ステップ5では車
輪速度VWFL,VWFR,VWRRおよびVWRL から各輪減速
度DVWFL,DVWFR,DVWRRおよびDVWRL(正値が減
速度、負値が加速度)を演算して車輪減速度レジスタに
書込む。そして、ステップ6で、路面摩擦係数μを推定
する。
【0061】図4に、「路面摩擦係数μ推定」(ステッ
プ6)の内容を示す。ここでCPU114はまずステッ
プ3で読込んだブレ−キペダル踏込量Pdが、少領域,
中領域,多領域のいずれにあるかをチェックし、いずれ
の領域に属するかを示すデ−タを生成する(ステップ2
1)。次に、最高速度の車輪速度の減速度を車輪減速度
レジスタから読出して、この減速度が小領域,中領域,
大領域のいずれにあるかをチェックし、いずれの領域に
属するかを示すデ−タを生成する(ステップ22)。そ
して、ブレ−キペダル踏込量Pdの領域デ−タと減速度
の領域デ−タに基づいて、ペダル踏込量少&減速度小,
ペダル踏込量中&減速度中 又は、ペダル踏込量多&減
速度大、のときには路面摩擦係数μは中領域と推定し、
そうでないと、ペダル踏込量少又は中&減速度大又は
中、のときには路面摩擦係数μは低領域と推定し、そう
でないと、路面摩擦係数μは高領域と推定し、推定した
領域を示すデ−タを摩擦係数レジスタに書込む(ステッ
プ23〜27)。
【0062】再度図3を参照する。次にCPU114
は、「推定車体速度演算」(ステップ7A)で車体速度
VSO(n)を算出する。なお、VSO(n)のnは今回の算出値
を意味し、後に現われるn−1は、前回(Ts前)の算
出値を意味する。
【0063】図5に「推定車体速度演算」(ステップ7
A)の内容を示す。ここではまず、推定した路面摩擦係
数μ(高,中又は低)に対応して、それが高であると車
体減速度αDNを1.1Gと定め、中であると0.6Gと
定め、そして低であると0.4Gと定める(ステップ3
1〜35)。そして車体加速度αUPを0.5Gと定める
(ステップ36)。次に、車輪速度VWFL,VWFR,VWR
R,VWRL の中の最も高い車輪速度を選択し、前回算出
値VWO(n-1)と減速度αDNから推定される現在の車体速
度VWO(n-1)−αDN・Tsを算出し、前回算出値VWO(n-
1)と加速度αUPから推定される現在の車体速度VWO(n-
1)+αUP・Tsを算出して、これら3者の中間値(平均
値)を算出してこれを現時点の車体速度VWO(n)とする
(ステップ37)。
【0064】再度図3を参照すると、CPU114は次
に車体減速度Gdを算出する(ステップ7B)。これに
おいては、ステップ7Aで算出した現時点の車体速度V
WO(n)と前回算出した車体速度VWO(n-1)から、 Gd=VWO(n-1)−VWO(n) と算出する。なお減速度Gdは正値が減速度、負値は加
速度である。
【0065】CPU114は次に、各輪部の推定車体速
度を算出する(ステップ8)。その内容を図6に示す。
ここでは、前右車輪速度の今回値VWFR(n),前回値VWF
R(n-1)より、減速度αDNでのTsの間の減速量αDN・T
sを減算した値VWFR(n-1)−αDN・Ts、および、前回
値VWFR(n-1)に、加速度αUPでのTsの間の増速量αUP
・Tsを加算した値VWFR(n-1)+αUP・Ts、の3者の
中間値を算出し、これを前右車輪部推定車体速度VSOFR
(n)とする(ステップ41)。同様に、前左車輪部推定
車体速度VSOFL(n),後右車輪速度の今回値VWRR(n)お
よび後左車輪部推定車体速度VSORL(n)を算出する(ステ
ップ42〜44)。
【0066】再度図3を参照すると、CPU114は次
に、「前左輪FL制御演算」(ステップ9FL),「前
右輪FR制御演算」(9FR),「後左輪FL制御演
算」(9RL)および「後右輪FR制御演算」(9R
R)をそれぞれ行なう。これらの内容は対象車輪が異な
るだけで実質的に同じであるので、代表して「左前輪F
L制御演算」(9FL)の内容を図7を参照して説明す
る。
【0067】図7に示す「左前輪FL制御演算」(9F
L)ではまず、フラグレジスタFRFのデ−タが「1」
(左前輪FLのABS制御を開始している)かをチェッ
クして(ステップ51)、それが「0」(開始していな
い)であると、左前輪FLの車輪ブレ−キのABS制御
が必要か否かをチェックする(ステップ52)。ここで
は、左前輪FLのスリップ率 S=〔VSOFL(n)−VWFL(n)〕×100/VSOFL(n) % を算出して、スリップ率Sと車輪減速度DVWFL(n)が、
図14の(a)に斜線塗潰しで示す制御開始領域にある
かをチエックする。
【0068】そして制御開始領域にあるとステップ53
で、左前輪FL宛ての変圧モ−ドを減圧に設定しフラグ
レジスタFRFに「1」を書込む。このように変圧モ−
ドを設定すると、図3のステップ11の「制御出力」
で、左前輪FLの車輪ブレ−キを減圧とする、ブレ−キ
圧回路への指示信号を出力する。これが「初回の減圧」
の開始である。なお、「制御出力」(ステップ11)に
おいて、いずれかの車輪に対してABS制御を実行中
(FRF=「1」)であると、CPU114は、電気モ
−タ120(ポンプ121,122)を駆動する信号を
モ−タドライバ118aに与える。
【0069】ABS制御を開始しているときには、ステ
ップ54で、前左車輪部推定車体速度VSOFL(n)が設定
値以下かもしくは車輪スリップ率Sが設定値以下かをチ
ェックして、少くとも一方が成立すると、ABS制御終
了と決定する。そして、左前輪FL宛ての変圧モ−ドを
終了に設定しフラグレジスタFRFに「0」を書込む
(フラグレジスタクリア)。このように終了を設定する
と、図3のステップ11の「制御出力」で、左前輪FL
の車輪ブレ−キを増圧(連続増圧:マスタシリンダの出
力圧をそのまま車輪ブレ−キに与える、コンピュ−タの
介入がないブレ−キ圧回路接続)とする、ブレ−キ圧回
路への指示信号を出力する。なお、「制御出力」におい
て、全車輪に対してABS制御が終了(FRF=
「0」)であると、CPU114は、電気モ−タ120
(ポンプ121,122)を停止する信号をモ−タドラ
イバ118aに与える。
【0070】前左車輪FLのABS制御を開始してお
り、しかも終了条件が満されない場合には、CPU11
4は、フラグレジスタのデ−タを参照して、前左車輪F
L「制御初回増圧出力前状態」であるかをチェックして
(ステップ56)、そうであると「制御モ−ド1」(ス
テップ57)を、そうでないと「制御モ−ド2」(ステ
ップ58)を実行する。
【0071】「制御モ−ド1」(ステップ57)の内容
を図8に、「制御モ−ド2」(ステップ58)の内容を
図9に示す。ここで、図7,図8および図9を合せて参
照されたい。前述の「初回の減圧」を開始(ステップ5
1〜53−11)して、Ts後に再度「前左輪FL制御
演算」(9FL)に進み、ABS制御終了条件が成立し
ていないとCPU114は、ステップ51−54−56
−57のル−トで「制御モ−ド1」(ステップ57)に
進み、図8を参照すると、「制御モ−ド判定1」(ステ
ップ61)を実行する。ここでは、スリップ率Sと車輪
加速度(車輪減速度DVWFL(n)に負号を乗算した値)
が、図14の(b)の減圧領域,保持領域および増圧領
域のいずれにあるかを判定する。そして減圧と判定した
場合には、変圧モ−ド(出力モ−ド)を「減圧出力3」
と定める。
【0072】その後、「制御モ−ド判定1」(ステップ
61)で減圧と判定している間、「減圧出力3」と出力
が決定され、「パルス減圧モ−ド3」によって比較的に
急速に、前左輪FLの車輪ブレ−キ圧が低下する。この
急減圧により車輪速度が回復して「制御モ−ド判定1」
(ステップ61)で保持と判定すると、車輪ブレ−キを
ブレ−キ圧回路から切離して、車輪ブレ−キにブレ−キ
液の出入りがない保持を行なう(ステップ75,7
6)。増圧と判定した場合には、摩擦係数レジスタのデ
−タ(低,中又は高を表わすデ−タ)を参照して(ステ
ップ77)、「低」でないと「増圧出力2」を定め(ス
テップ80)、「増圧出力2」と定めたことを表わす情
報「1」をフラグレジスタIIFに書込む。
【0073】「低」であると変圧モ−ドを「増圧出力
1」と定める(ステップ78)。そしてフラグレジスタ
の情報を「制御初回増圧出力後状態」とする(79)。
この「増圧出力1」は、前述の「パルス増圧モ−ド1」
を意味するものである。その後は「制御初回増圧出力後
状態」であるので、ステップ56から58に進み、「制
御モ−ド判定2」(ステップ81)で増圧と判定してい
る間、「増圧出力1」と出力が決定され(ステップ81
−91−96−98−100)、「パルス増圧モ−ド
1」によって比較的に緩やかに、前左輪FLの車輪ブレ
−キ圧が上昇する。この「増圧出力1」の連続時間(連
続して増圧出力1と決定した回数)を計測する。
【0074】上述のように「制御初回増圧出力後状態」
とした後、「制御モ−ド判定2」(ステップ81)で減
圧と判定すると、「減圧出力1」と出力を決定し(ステ
ップ92)、非常に昇圧速度が高い増圧である「増圧出
力3」を実行していたかをチェックして(ステップ9
3)、実行している(IIF2=1である)と「増圧出
力3」による増圧で過度にブレ−キ圧が上昇し、これに
より急減圧が必要と見なして、フラグレジスタの情報を
「制御初回増圧出力前状態」とする(ステップ94)。
これにより、次回(Ts後)には、ステップ56から5
7に進み、「制御モ−ド判定1」(ステップ61)で減
圧と判定すると、「減圧出力3」に変圧モ−ドを変更し
(ステップ72)、前述の初回の減圧の開始直後と同様
な制御を行なう。
【0075】なお、前述の初回の減圧の開始後、「増圧
出力1」を実行した後「制御モ−ド判定2」(ステップ
81)で減圧と判定し、「減圧出力1」を変圧モ−ドに
定めているとき、CPU114は、この「減圧出力1」
の連続時間(連続して減圧出力2と決定した回数)を計
測し、この連続時間が設定値T1を越えると、フラグレ
ジスタの情報を「制御初回増圧出力前状態」とする(ス
テップ93−95−94)。これにより、次回(Ts
後)には、ステップ56から57に進み、「制御モ−ド
判定1」(ステップ61)で減圧と判定すると、「減圧
出力3」に変圧モ−ドを変更し(ステップ72)、前述
の初回の減圧と同様な制御を行なう。
【0076】また、「制御モ−ド判定2」(ステップ8
1)で継続して増圧と判定し「増圧出力1」(ステップ
100)を継続しているときにその連続時間が設定値T
2を越えると、変圧モ−ドを「増圧出力3」に変更して
フラグレジスタIIF2に「1」を書込む(ステップ9
9)。その後、「制御モ−ド判定2」(ステップ81)
で減圧と判定すると、「減圧出力1」と出力を決定し
(ステップ92)、比較的に昇圧速度が高い増圧である
「増圧出力3」を実行していた(IIF2=1である)
ので「増圧出力3」によって過度にブレ−キ圧が上昇
し、これにより急減圧が必要と見なして、フラグレジス
タの情報を「制御初回増圧出力前状態」とする(ステッ
プ94)。これにより、次回(Ts後)には、ステップ
56から57に進み、「制御モ−ド判定1」(ステップ
61)で減圧と判定すると、「減圧出力3」に変圧モ−
ドを変更し(ステップ72)、前述の初回の減圧の開始
直後と同様な制御を行なう。
【0077】次に、上述の「前左輪FL制御演算」(9
FL)におけるCPU114の処理とそれによって現わ
れる前左車輪FLの回転速度の変化を、図12および図
13を参照して説明する。
【0078】1.制御開始時のロック圧保持ロジック
(図12の(a)を参照) A.車輪ブレ−キ圧がロック圧(車輪回転が停止するブ
レ−キ圧)を越えた場合に車輪速が落ち込むため、落ち
込む速度(減速度)と落ち込み量(スリップ率)を見て
減圧(減圧出力3&減圧出力2)する。 B.一旦車輪速が回復した後、増圧(増圧出力1又は増
圧出力2)でロック圧まで昇圧する。 C.上記B.と比べて車輪速の落ち込みが小さいところ
で減圧(減圧出力1)をし車輪速を回復させる。 D.上記B.において増圧(増圧出力1又は増圧出力
2)したため、上記C.の時点がほぼロック圧であると
判断し、上記C.時の減圧量を小さく抑え保持時間を長
くし、増圧量を小さくしたパターン(増圧出力2)で非
常にゆっくり増圧する。 E.上記D.の増圧パターン(増圧出力1)で車輪速の
落ち込みが発生した場合は微少の減圧(減圧出力1)を
行い、車輪速を回復させ再び上記D.の増圧パターン
(増圧出力1)で昇圧していく。
【0079】2.ABS制御中に路面摩擦係数μに変化
1(低μ→高μ)が起った時のロック保持ロジック(図
12の(b)を参照) F.低μから高μに路面が変化した場合つまり上記D.
の増圧パターン(増圧出力2)がある回数(T2)以上
出力された場合は、 G.急増圧(増圧出力3)をして一気にロック圧まで増
圧する。急増することでロック圧を再び探す必要がある
為、 H.上記B.と同じように緩やかに昇圧し(増圧出力
2)、再びロック圧を探す。 I.上記D.と同じように保持時間を長くした増圧パタ
ーン(増圧出力1)でゆっくり増圧する。
【0080】3.制御中に路面摩擦係数μに変化2(高
μ→低μ)が起った時のロック圧保持ロジック(図12
の(c)を参照) J.高μから低μに路面が変化した場合、急激に車輪速
が落ち込むため、大きく減圧をする(減圧出力2)。急
減をしたため、再びロック圧を探す必要がある為、 K.上記B.と同じようにロック圧を探るための増圧パ
ターン(増圧出力2)とし、再びロック圧を探す。 L.上記D.と同じように保持時間を長くした増圧パタ
ーン(増圧出力1)でゆっくり増圧する。
【0081】4.制御開始時に路面摩擦係数μが低の場
合のロック圧保持ロジック(図13の(a)を参照) M.初回の減圧を開始するときの車輪速の落ち込み量
(減速度)によって低μを判定した場合には、 N.ロック圧を探るためのB.の増圧パターン(増圧出
力2)ではなく、D.の保持時間を長くした増圧パター
ン(増圧出力1)でゆっくり増圧する。 O.低μ路において1.と同じパターンでブレ−キ圧制
御を行うと、 P.2回目の車輪速の落ち込みが大きくなり減圧量が増
えるため低μ路では上記4.のパターンで油圧制御し
て、ブレ−キ圧消費量を少くする。
【0082】以上に説明した1.〜4.を実施すること
で、ABS制御全体の減圧量が少くなり、リザーバに落
とすブレ−キ液圧量が少くなる。
【0083】再度図3を参照する。上述の「前左輪FL
制御演算」(ステップ9FL),「前右輪FR制御演
算」(9FR),「後左輪FL制御演算」(9RL)お
よび「後右輪FR制御演算」(9RR)を経過するとC
PU114は、「定常制御演算」(9AW)を実行す
る。
【0084】図15に、「定常制御演算」(9AW)の
内容を示す。ここではまずフラグレジスタFRF,FL
F,RRFおよびRLFのデ−タがすべて「0」である
(全輪についてABS制御をしていない)かをチェック
する(ステップ111)。そしてその通りであると、ブ
レ−キペダル踏込量Pdが、ブレ−キ実効領域内のもの
(ペダル103が遊び代PSa以上踏込まれている)か
をチェックする(ステップ112)。そしてその通りで
あると、ステップ7B(図3)で算出した車両減速度G
dが、負圧ブ−スタ1bの倍力限界よりやり低い出力圧
で、高摩擦抵抗路面走行中に車両に加わる減速度Gds
(設定値)以上であるかをチェックする(ステップ11
3)。Gd<Gdsであると、レジスタFSWをクリア
して(ステップ119)、モ−タ120の通電を停止す
る(ステップ120)。
【0085】車両減速度Gdが上述の設定値Gds以上
になると、ブレ−キペダル踏込量Pdに対応する目標減
速度Goを算出する(ステップ115)。
【0086】CPU114の内部メモリには、図17に
1点鎖線で示す、ブレ−キペダル踏込量Pd(横軸)対
目標減速度Go(右縦軸)の関係(一点鎖線)を表わす
デ−タテ−ブルがあり、ステップ115では、このデ−
タテ−ブルから、ステップ3で読込んだブレ−キペダル
踏込量Pdに対応する目標減速度Goを読み出す。
【0087】なお図17には、踏込量Pd(横軸)とブ
−スタ1bの入力ロッド4に加わる荷重(左縦軸)との
関係(実線)、ならびに、電子制御装置110による車
輪ブレ−キ圧制御が行なわれない場合の、踏込量Pd
(横軸)と車体減速度Gdとの関係(点線)を示す。
【0088】ブ−スタ1bの入力ロッドの押込量がSe
のとき、ブ−スタ1bは倍力限界となり、ブ−スタ1b
の、大気圧と負圧(エンジンのインテ−クマニホ−ルド
圧)との差圧によるマスタシリンダのロッド駆動力が最
大値(最高助勢力)となる。このときのブ−スタ入力荷
重をFbmとすると、ブレ−キペダル踏込量Pdが、ブ
−スタ1bの入力ロッドの踏込量Seに対応する値PS
eで、図17に示すように、ブ−スタ入力荷重がFbm
となる。ブレ−キペダル踏込量PdのPseを越え、踏
込み限界PSiまでは、ブ−スタ1bの出力ロッドの出
力荷重の増大は少くブ−スタ1bの倍力機能は実質上無
い。
【0089】ところがこの実施例では、ポンプ121,
122の吐出圧によるブレ−キ加圧力は、ブ−スタの出
力荷重の最大値(Fbm対応の倍力限界値)によって得
られるブレ−キ加圧力より大きく、それによってもたら
される車体減速度の最大目標減速度Gomが定められて
いる。設定値Gdsは、ブ−スタの助勢力が最大値Fb
mのときの車両減速度(ただし高摩擦係数の路面走行の
場合)よりわずかに低く設定されている。そして目標減
速度Goは、図17に示すように、倍力限界(Fbm)
以降においては、ブ−スタの出力が最高助勢力Fbmの
ときの車両減速度(略Gds)よりも高い減速度に定め
られており、ブ−スタ1bの倍力限界より高い車輪ブレ
−キ圧に対応するペダル踏込量PSe〜PSiに及ん
で、高い減速度(車輪ブレ−キ圧)が定められている。
【0090】上述のように目標減速度Goを算出すると
CPU114は、「制御モ−ド判定4」(ステップ11
6)を行なう。この内容を図16に示す。これにおいて
は、車体減速度Gdを目標減速度Goと比較して(ステ
ップ151〜154)、図18に示すように変圧モ−ド
(図18の急増圧,パルス増圧,ホ−ルド,パルス減
圧,急減圧のいずれか)を決定する(ステップ155〜
161)。
【0091】すなわち、dG=Go−Gdが正で設定値
i以上であると「急増圧」と変圧モ−ドを設定し(ステ
ップ151,155)、そうでなくdGが正で設定値h
を越えるときには「パルス増圧」と設定し(ステップ1
52,156)、そうでなくdGの絶対値がh以下であ
ると「ホ−ルド」と設定し(ステップ153,15
9)、そうでなくdGが負でその絶対値がrを越えると
「急減圧」と設定し(ステップ154,160)、そう
でなくdGが負でその絶対値がr以下であると「パルス
減圧」と設定する(ステップ154,161)。
【0092】なお、「急増圧」又は「パルス増圧」を設
定すると、ポンプ駆動(120オン)を設定し(ステッ
プ157)、レジスタFSWに「1」(定常制御中)を
書込む(ステップ158)。
【0093】このように変圧モ−ドを設定すると、図3
のステップ111の「制御出力」で、上述のように決定
した制御モ−ドおよび変圧モ−ドを実行するので、ブレ
−キペダル103の強い踏込みにより、車両減速度Gd
≧Gdsとなりしかも増圧(急増圧又はパルス増圧)が
設定されるとポンプ駆動が開始されて車輪ブレ−キ圧の
増圧が行なわれる。
【0094】ブレ−キペダル103が実効領域の始点P
Sa以下の踏込量まで戻ると、レジスタFSWがクリア
され(図15のステップ119)、ポンプ121,12
2(電気モ−タ120)が止められる(図15のステッ
プ120)。また、ブレ−キペダルの解放がなくても、
車両減速度Gdが設定値GDs未満になると、同様に、
レジスタFSWがクリアされ、ポンプ121,122
(電気モ−タ120)が止められる。
【0095】再度図3を参照する。各輪制御演算9FL
〜9RRあるいは定常制御演算9AWを実行するとCP
U114は、各輪制御演算9FL〜9RR又は定常制御
演算9AWの演算結果に従って、モ−タドライバおよび
ソレノイドドライバ118a〜118mにオン,オフ指
示を出力する(ステップ11)。
【0096】ABS制御(9FL〜9RR)又は定常制
御(9AW)の終了のときには、モ−タドライバおよび
ソレノイドドライバ118a〜118mにオフ指示を出
力して、保持タイマ,減圧タイマ及び増圧タイマの各タ
イマをクリアし、パルス増圧カウンタ,パルス増圧フラ
グ,急減圧フラグをクリアする(ステップ12)。
【0097】そしてタイマTsがタイムオ−バしたかを
チェックし(ステップ13)、タイムオ−バするまで異
常チェックを行ない(ステップ14)、異常がなくタイ
ムオ−バすると、ステップ2に戻る。異常を検知する
と、そこでブレ−キ圧制御を解除し、警報を発生する
(ステップ15,16)。
【0098】以上に説明したABS制御(9FL〜9R
R)は、少くとも1つの車輪において、車輪減速度と車
輪スリップ率とが図14の(a)に示すアンチロック制
御開始領域に入ったときに開始され、ブレ−キペダル解
放まで行なわれ、ブレ−キペダルが解放されると終了す
る。そしてABS制御中は、レジスタFRF,FLF,
RRF又はRLFのデ−タが「1」である。ABS制御
を行なっていないときは、レジスタFRF,FLF,R
RFおよびRLFのデ−タが「0」であり、このときの
ブレ−キペダル踏込中には、定常制御(9AW)が行な
われる。ABS制御を行なっていないことは、(1)路面
が高μであって車輪スリップ率が低く、急ブレ−キによ
る車輪ロックを生じにくい(車体制動効果が高い)こ
と、又は、(2)ブレ−キペダルの踏込量が小さく車体減
速度(車輪減速度)が低いこと、を意味する。
【0099】上記(1)の場合、ドライバがブレ−キペダ
ル103を、ブ−スタ1bのキ−タッチ点対応量PSe
以上踏込んだ急ブレ−キ時に、上述の定常制御(9A
W)により、ブ−スタ1bにて可能なブレ−キ圧よりも
高いブレ−キ圧が車輪ブレ−キに加わり車体が急制動さ
れる。しかも、従来はブレ−キペダル踏込量の増大に対
して実質上車輪ブレ−キ圧の増圧が期待できない上限側
領域PSe〜PSiで、ブレ−キペダル踏込量の増大に
比例して車輪ブレ−キ圧が急上昇し、緊急時の急を要す
る制動(このような場合ドライバはブレ−キペダル10
3を上限量まで急下に踏込む)が効果的に発輝される。
ドライバのペダル操作に合った車輪ブレ−キ圧変更とな
り、車輪ブレ−キ圧の応答性(ブレ−キの効き)が高
い。
【0100】上記(2)の場合は、車両運転上緊急度が低
い緩制動領域であり、この領域では、ペダル操作に連動
したブ−スタ1bの出力による車輪ブレ−キ圧の変化
が、ブレ−キペダル103の踏込量および踏込速度対応
で効果的に発輝される。
【0101】今、車両走行中に、ドライバがブレ−キペ
ダル103を踏込んで、ペダル踏込量Pdが最高助勢出
力近く又はそれ以上(急ブレ−キ)になり、しかもペダ
ル踏込量(対応の目標減速度Go)に対して車両減速度
Gdが低いと、「定常制御演算」(9AW)による車輪
ブレ−キ圧制御により、車体減速度Gdが、ペダル踏込
量Pdに対応して、図17に示す目標減速度Goに上昇
するように、車輪ブレ−キ圧が増圧される。このブレ−
キ圧制御中ならびにペダル踏込量Pdが最高助勢出力未
満のときに、「各輪車輪減速度演算」5で各輪の減速度
が算出され、「路面摩擦係数μ推定」6により、路面の
μが推定され、「推定車体速度演算」7Aで車体速度が
推定算出され、「推定車体減速度Gd演算」7Bで車体
減速度Gdが推定算出される。そして、各輪制御演算9
FL〜9RRで、各車輪スリップ率Sを算出して、各輪
についてそのスリップ率と車輪減速度がABS制御を開
始すべき領域(過大スリップ率領域:図14の(a))
にあるかをチェックして、ABS制御開始領域に入ると
(すなわち急制動により車輪スリップ率が過大になる
と)、ABS制御が開始される。すなわち、車輪ブレ−
キ圧制御中であったときには、定常制御9AWからAB
S制御に切換わる。
【0102】ABS制御のための基礎デ−タが「路面摩
擦係数μ推定」6で生成され、これにおいてブレ−キペ
ダル踏込量Pdがパラメ−タに入っており、この範囲
が、ブ−スタ1bのキ−タッチ点対応の踏込量PSeよ
りも大きいPSiまであり、しかもブ−スタの最高助勢
限界を越えるペダルストロ−ク(PSi−PSe)があ
り、ABS制御も最高助勢限界を越える領域に及んでお
り、上述の定常制御9AWからABS制御に切換わると
きに、ブレ−キペダル踏込量Pdがブ−スタに関しての
最高助勢限界を越える領域(PSi−PSe)にあると
き(車体減速度がきわめて高いとき)にも、定常制御9
AWによる車輪ブレ−キ圧制御と整合した(連続した)
ABS制御がスタ−トし、車輪ブレ−キ圧制御の連続性
が高い。ABS制御から定常制御9AWに切換わるとき
も同様である。
【0103】以上に説明した実施例においては、液圧発
生手段(1)に加えられる操作値を検出する操作値検出手
段(103p)として、ブレ−キペダル103の踏込量Pdを
検出するポテンションメ−タ103pを用いているが、
図17に実線で示すように、ブレ−キペダル踏込量Pd
とブ−スタ入力荷重との間には、車輪ブレ−キ圧制御範
囲の踏込量Pdにおいて一対一の関係があるので、ポテ
ンショメ−タ103pに代えて、踏力を検出する荷重セ
ンサを用いてもよい。すなわちストロ−ク検出に代えて
荷重検出を行なってもよい。この場合には、ブレ−キペ
ダル踏込量Pd対目標減速度Goの関係を表わすデ−タ
を格納したデ−タテ−ブルを、踏力対目標減速度Goの
関係を表わすものにしておく。踏力センサとしては、ス
トレンゲ−ジ,感圧センサなど、荷重検出に用いられる
センサを用いればよい。
【0104】また、以上に説明した実施例においては、
車体の減速度を、各車輪の回転速度検出値から電子制御
装置110のCPU114が車体速度を推定演算し、算
出した車体速度の微分値を算出することにより得ている
が、車両に進行方向の加,減速度を検出する加速度セン
サを装備して、これによって車体減速度を検出してもも
よい。また、細かく言えば、上述の実施例では、定常制
御9AWにおいては車体全体としての減速度と目標減速
度との差値に基づいて4輪のブレ−キ圧を一括して制御
しているが、「各輪車輪減速度演算」5で得た各輪減速
度を個別に目標減速度と比較し、各比較結果に基づいて
各車輪ブレ−キ圧を制御してもよい。この場合には、第
1圧力制御弁81をオン(閉)にして、増圧制御弁13
1と減圧制御弁132で車輪ブレ−キ151の増,減圧
を制御する。いずれにしても、路面状態に対して減速度
(車輪ブレ−キ圧)が過大となって車輪スリップが大き
くなるときには、上述のABS制御が起動されるので、
車輪ロックが回避され操舵安定性が確保される。
【0105】更に上述の実施例においては、「定常制御
モ−ド」(9AW)の増,減圧を第1圧力制御弁81の
オン(増圧)デュ−テ制御によって行っているが、これ
を、増圧は増圧制御弁131で行ない減圧のみを第1圧
力制御弁81のオフ(減圧)デュ−ティ制御で行なうよ
うにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 図1に示す電子制御装置110の構成概要を
示すブロック図である。
【図3】 図2に示すマイクロコンピュ−タ111の車
輪ブレ−キ圧制御の概要を示すフロ−チャ−トである。
【図4】 図3に示す「路面摩擦係数μ演算」(ステッ
プ6)の内容を示すフロ−チャ−トである。
【図5】 図3に示す「推定車体速度演算」(ステップ
7A)の内容を示すフロ−チャ−トである。
【図6】 図3に示す「各輪部推定車体速度演算」(ス
テップ8)の内容を示すフロ−チャ−トである。
【図7】 図3に示す「前左輪FL制御演算」(ステッ
プ9FL)の内容を示すフロ−チャ−トである。
【図8】 図7に示す「制御モ−ド1」(ステップ5
7)の内容を示すフロ−チャ−トである。
【図9】 図7に示す「制御モ−ド2」(ステップ5
8)の内容を示すフロ−チャ−トである。
【図10】 図1に示す増圧制御弁131のオン/オフ
による増圧出力1〜3(パルス増圧)の3モ−ドを示
し、(a)は「増圧出力1」による車輪ブレ−キ圧の上
昇速度を、(b)は「増圧出力2」によるものを、
(c)は「増圧出力3」によるものを示す。
【図11】 図1に示す減圧制御弁132のオン/オフ
による減圧出力1〜3(パルス減圧)の3モ−ドを示
し、(a)は「減圧出力1」による車輪ブレ−キ圧の低
下速度を、(b)は「減圧出力2」によるものを、
(c)は「減圧出力3」によるものを示す。
【図12】 図7に示す「前左輪FL制御演算」(ステ
ップ9FL)によって現われる前左車輪FLの車輪ブレ
−キ圧と車輪速度の関係を示すタイムチャ−トであり、
(a)は制動開始時に路面の摩擦係数μが低い場合のも
のを、(b)はABS制御中に路面の摩擦係数μが高μ
から低μに比較的に小さい変化で変わった場合のもの
を、(c)はABS制御中に路面の摩擦係数μが高μか
ら低μに比較的に大きい変化で変わった場合のものを示
す。
【図13】 図7に示す「前左輪FL制御演算」(ステ
ップ9FL)によって現われる前左車輪FLの車輪ブレ
−キ圧と車輪速度の関係を示すタイムチャ−トであり、
(a)は制動開始時に路面の摩擦係数μが低いときのも
のを、(b)は制動中に路面の摩擦係数μが高μから低
μに変わったときのものを示す。
【図14】 (a)は図2に示すCPU114がABS
制御を開始する領域を示すグラフ、(b)はABS制御
中の減圧,増圧出力を行なう領域を示すグラフである。
【図15】 図3に示す「定常制御演算」9AWの内容
を示すフロ−チャ−トである。
【図16】 図15に示す「制御モ−ド判定」116の
内容を示すフロ−チャ−トである。
【図17】 図1に示すブレ−キペダル103の踏込量
Pdとブレ−キブ−スタ1bの入力荷重の関係を示すグ
ラフである。
【図18】 図15の「制御モ−ド判定」116におい
てCPU114が車体減速度Gdと目標減速度Goに対
応して決定する変圧モ−ドの領域を示すグラフである。
【符号の説明】
1:液圧発生器 1a:マスタシリン
ダ 1b:ブ−スタ 80,90:ダンパ 89,99:オリフィス 81,91:第1圧
力制御弁 83,93:第2圧力制御弁 103:ブレ−キペ
ダル 103p:ポテンショメ−タ 110:電子制御装
置 111:マイクロコンピュ−タ 112:入力ポ−ト 113:出力ポ−ト 114:CPU 115:ROM 116:RAM 117a〜17e:増幅回路 118a〜18i:
ドライバ 120:電気モ−タ 121,22:ポン
プ 123,124:リザ−バ 131,133,135,137:増圧制御弁 132,134,136,138:減圧制御弁 141〜144:車輪速度センサ 151〜154:車
輪ブレ−キ FR:前右輪 FL:前左輪 RR:後右輪 RL:後左輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉 田 強 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 林 親 司 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 小 酒 井 朝 夫 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 神 谷 明 秀 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加えられた操作力に応じたブレ−キ液圧を
    発生する、車両上の液圧発生手段;該車両上の車輪ブレ
    −キに高ブレ−キ液圧を与えるための、前記液圧発生手
    段が発生するブレ−キ液圧よりも高い吐出圧を発生する
    ポンプ;該ポンプが車輪ブレ−キに高ブレ−キ液圧を与
    えるための吐出側流路と前記液圧発生手段の出力ポ−ト
    との間のブレ−キ液の通流を制御する第1圧力制御弁;
    前記ポンプの吸込側流路と前記液圧発生手段の出力ポ−
    トの間のブレ−キ液の通流を制御する第2圧力制御弁;
    および、 前記ポンプの駆動/停止ならびに第1および第2圧力制
    御弁の通流を制御する調整制御手段;を備える車輪ブレ
    −キ圧制御装置。
  2. 【請求項2】加えられた操作力に応じたブレ−キ液圧を
    発生する、車両上の液圧発生手段;該車両上の車輪ブレ
    −キに高ブレ−キ液圧を与えるための、前記液圧発生手
    段が発生するブレ−キ液圧よりも高い吐出圧を発生する
    ポンプ;該ポンプが車輪ブレ−キに高ブレ−キ液圧を与
    えるための吐出側流路と前記液圧発生手段の出力ポ−ト
    との間のブレ−キ液の通流を制御する第1圧力制御弁;
    前記ポンプの吸込側流路と前記液圧発生手段の出力ポ−
    トの間のブレ−キ液の通流を制御する第2圧力制御弁;
    前記吐出側流路と車輪ブレ−キの間に介挿された増圧制
    御弁;前記吸込側流路と車輪ブレ−キの間に介挿された
    減圧制御弁;および、 前記車両の減速度を目標値に合わすために前記ポンプを
    駆動し第2圧力制御弁を介して吸込側流路に前記液圧発
    生手段の出力ポ−トをつなぎ第1圧力制御弁又は増圧制
    御弁の遮断/通流を制御し、車輪の制動スリップが大き
    くなったときは、第1圧力制御弁を介して吐出側流路と
    前記液圧発生手段の出力ポ−トの間のブレ−キ液の通流
    を止めかつ第2圧力制御弁で吸込側流路と前記液圧発生
    手段の出力ポ−トの間のブレ−キ液の通流を止めて前記
    減圧制御弁と増圧制御弁を操作して車輪ブレ−キ圧を調
    整する、調整制御手段;を備える車輪ブレ−キ圧制御装
    置。
  3. 【請求項3】前記車両の減速度を検出する手段;を更に
    備え、前記調整制御手段は、減速度が設定値以上のとき
    前記ポンプを駆動し、第2圧力制御弁を介して吸込側流
    路に前記液圧発生手段の出力ポ−トをつなぎ、かつ第1
    圧力制御弁を介して吐出側流路と前記液圧発生手段の出
    力ポ−トとの間のブレ−キ液の通流を制御する、請求項
    1又は請求項2記載の車輪ブレ−キ圧制御装置。
  4. 【請求項4】前記液圧発生手段に加えられる操作値を検
    出する操作値検出手段;を更に備え、前記調整制御手段
    は、前記減速度検出手段が検出した減速度が、前記操作
    値検出手段が検出した操作値に対応する目標減速度に合
    致するように、第1圧力制御弁の遮断/通流を制御して
    車輪ブレ−キ圧を調整する、請求項3記載の車輪ブレ−
    キ圧制御装置。
  5. 【請求項5】前記車両の減速度を検出する手段;およ
    び、前記液圧発生手段に加えられる操作値を検出する操
    作値検出手段;を更に備え、前記調整制御手段は、前記
    減速度検出手段が検出した減速度が、前記操作値検出手
    段が検出した操作値に対応する目標減速度に達しないと
    き前記ポンプを駆動し、第2圧力制御弁を介して吸込側
    流路に前記液圧発生手段の出力ポ−トをつなぎ、前記減
    速度検出手段が検出した減速度が目標減速度に合致する
    ように、第1圧力制御弁を介して吐出側流路と前記液圧
    発生手段の出力ポ−トとの間のブレ−キ液の通流を制御
    する、請求項1又は請求項2記載の車輪ブレ−キ圧制御
    装置。
  6. 【請求項6】前記調整制御手段は、前記減速度検出手段
    が検出した減速度が設定値以上であって、前記操作値検
    出手段が検出した操作値に対応する目標減速度に達しな
    いとき前記ポンプを駆動する請求項4記載の車輪ブレ−
    キ圧制御装置。
  7. 【請求項7】前記液圧発生手段の出力ポ−トの圧力より
    も前記吐出側流路の圧力が設定圧以上高いとき後者から
    前者へブレ−キ液を通流させるリリ−フ弁;を更に備え
    る請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5
    又は請求項6記載の車輪ブレ−キ圧制御装置。
  8. 【請求項8】加えられた操作力に応じたブレ−キ液圧を
    発生し車両上の車輪ブレ−キに与えるための液圧発生手
    段と、該車輪ブレ−キに高ブレ−キ液圧を与えるための
    ポンプとを含む、車両上の液圧源;および、該液圧源と
    車輪ブレ−キとの間にあって、車輪ブレ−キ圧を増,減
    圧するための供給圧調整手段;を備える車輪ブレ−キ圧
    制御装置において、 前記液圧発生手段に加えられる操作値を検出する操作値
    検出手段;前記車両の減速度を検出する手段;および、 該減速度検出手段が検出する減速度が設定値以上のとき
    前記ポンプを駆動し、該減速度を前記操作値検出手段が
    検出した操作値に対応する目標減速度に合せるために、
    前記供給圧調整手段を介して車輪ブレ−キ圧を増,減圧
    する調整制御手段;を備えることを特徴とする車輪ブレ
    −キ圧制御装置。
  9. 【請求項9】加えられた操作力に応じたブレ−キ液圧を
    発生し車両上の車輪ブレ−キに与えるための液圧発生手
    段と、該車輪ブレ−キに高ブレ−キ液圧を与えるための
    ポンプとを含む、車両上の液圧源;および、該液圧源と
    車輪ブレ−キとの間にあって、車輪ブレ−キ圧を増,減
    圧するための供給圧調整手段;を備える車輪ブレ−キ圧
    制御装置において、 前記液圧発生手段に加えられる操作値を検出する操作値
    検出手段;前記車両の減速度を検出する手段;および、 前記減速度検出手段が検出した減速度が、前記操作値検
    出手段が検出した操作値に対応する目標減速度に達しな
    いとき前記ポンプを駆動し、該減速度を前記操作値検出
    手段が検出した操作値に対応する目標減速度に合せるた
    めに、前記供給圧調整手段を介して車輪ブレ−キ圧を
    増,減圧する調整制御手段;を備えることを特徴とする
    車輪ブレ−キ圧制御装置。
  10. 【請求項10】加えられた操作力に応じたブレ−キ液圧
    を発生し車両上の車輪ブレ−キに与えるための液圧発生
    手段と、該車輪ブレ−キに高ブレ−キ液圧を与えるため
    のポンプとを含む、車両上の液圧源;および、該液圧源
    と車輪ブレ−キとの間にあって、車輪ブレ−キ圧を増,
    減圧するための供給圧調整手段;を備える車輪ブレ−キ
    圧制御装置において、 前記液圧発生手段に加えられる操作値を検出する操作値
    検出手段;前記車両の減速度を検出する手段;および、 該減速度検出手段が検出する減速度が設定値以上であっ
    てしかも前記操作値検出手段が検出した操作値に対応す
    る目標減速度に達しないとき前記ポンプを駆動し、該減
    速度を前記操作値検出手段が検出した操作値に対応する
    目標減速度に合せるために、前記供給圧調整手段を介し
    て車輪ブレ−キ圧を増,減圧する調整制御手段;を備え
    ることを特徴とする車輪ブレ−キ圧制御装置。
  11. 【請求項11】前記調整制御手段は、前記減速度検出手
    段が検出した減速度が目標減速度より小さいときには、
    両者の差に応じてそれが小さいと緩速度で大きいと急速
    度で前記供給圧調整手段を介して車輪ブレ−キ圧を増圧
    し、前記減速度検出手段が検出した減速度が目標減速度
    より大きいときには、両者の差に応じてそれが小さいと
    緩速度で大きいと急速度で前記供給圧調整手段を介して
    車輪ブレ−キ圧を減圧する、請求項8,請求項9又は請
    求項10記載の車輪ブレ−キ圧制御装置。
  12. 【請求項12】前記液圧源の液圧発生手段は、ブレ−キ
    ペダル,それに入力ロッドが連結され入力ロッドに加わ
    る力を増力して出力ロッドに加える負圧ブ−スタおよび
    該出力ロッドで駆動されるブレ−キマスタシリンダを含
    む;請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項
    5,請求項6,請求項7,請求項8,請求項9,請求項
    10又は請求項11記載の車輪ブレ−キ圧制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007230378A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Advics:Kk 車両用ブレーキ制御装置
CN104590228A (zh) * 2014-09-25 2015-05-06 浙江万向精工有限公司 一种辅助制动系统压力调节方法

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JP2007230378A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Advics:Kk 車両用ブレーキ制御装置
CN104590228A (zh) * 2014-09-25 2015-05-06 浙江万向精工有限公司 一种辅助制动系统压力调节方法
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