JPH09286323A - 制動圧力制御装置 - Google Patents
制動圧力制御装置Info
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- JPH09286323A JPH09286323A JP8101593A JP10159396A JPH09286323A JP H09286323 A JPH09286323 A JP H09286323A JP 8101593 A JP8101593 A JP 8101593A JP 10159396 A JP10159396 A JP 10159396A JP H09286323 A JPH09286323 A JP H09286323A
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- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T13/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
- B60T13/10—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
- B60T13/66—Electrical control in fluid-pressure brake systems
- B60T13/68—Electrical control in fluid-pressure brake systems by electrically-controlled valves
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- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
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- B60T7/02—Brake-action initiating means for personal initiation
- B60T7/04—Brake-action initiating means for personal initiation foot actuated
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- B60T8/00—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
- B60T8/32—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
- B60T8/321—Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration deceleration
- B60T8/3255—Systems in which the braking action is dependent on brake pedal data
- B60T8/3275—Systems with a braking assistant function, i.e. automatic full braking initiation in dependence of brake pedal velocity
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- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は車両において緊急制動状態が検出さ
れた際に、通常時に比して大きな制動力を発生させる制
動圧力制御装置に関し、アシスト油圧の立ち上がりの遅
れによる制動力の効き遅れを防止することを目的とす
る。 【解決手段】 マスタシリンダ圧PM/C (曲線)の変
化率ΔPM/C (曲線)が第1の所定値αを超える場合
に緊急制動操作が行われたと判断する。ΔPM/Cが第2
の所定値β以下となった際にPM/C の昇圧変化が緩やか
になったと判断しブレーキアシスト制御の必要性を判断
する。通常制御が維持された場合ホイルシリンダ圧P
W/C はPM/C に対して遅れて昇圧し始める(曲線)。
通常制御を維持するよりもブレーキアシスト制御を開始
した方がPW/C を急昇圧できる状況に至った後(時刻t
3 )にブレーキアシスト制御を開始する(曲線)。
れた際に、通常時に比して大きな制動力を発生させる制
動圧力制御装置に関し、アシスト油圧の立ち上がりの遅
れによる制動力の効き遅れを防止することを目的とす
る。 【解決手段】 マスタシリンダ圧PM/C (曲線)の変
化率ΔPM/C (曲線)が第1の所定値αを超える場合
に緊急制動操作が行われたと判断する。ΔPM/Cが第2
の所定値β以下となった際にPM/C の昇圧変化が緩やか
になったと判断しブレーキアシスト制御の必要性を判断
する。通常制御が維持された場合ホイルシリンダ圧P
W/C はPM/C に対して遅れて昇圧し始める(曲線)。
通常制御を維持するよりもブレーキアシスト制御を開始
した方がPW/C を急昇圧できる状況に至った後(時刻t
3 )にブレーキアシスト制御を開始する(曲線)。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制動圧力制御装置
に係り、特に、車両において緊急制動状態が検出された
際に、通常時に比して大きな制動力を発生させるブレー
キアシスト制御を実行する制動圧力制御装置に関する。
に係り、特に、車両において緊急制動状態が検出された
際に、通常時に比して大きな制動力を発生させるブレー
キアシスト制御を実行する制動圧力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平4−12126
0号に開示される如く、緊急ブレーキが要求される際に
は、通常時に比して大きな制動力を発生させる制動圧力
制御装置が知られている。上記の機能は、ブレーキ踏力
FP に対して所定の倍力比を有する押圧力を発生するブ
レーキブースタを備えている。ブレーキブースタの押圧
力はマスタシリンダに伝達される。マスタシリンダは、
ブレーキブースタの押圧力に応じた、すなわち、ブレー
キ踏力FP に応じたマスタシリンダ圧PM/C を発生す
る。
0号に開示される如く、緊急ブレーキが要求される際に
は、通常時に比して大きな制動力を発生させる制動圧力
制御装置が知られている。上記の機能は、ブレーキ踏力
FP に対して所定の倍力比を有する押圧力を発生するブ
レーキブースタを備えている。ブレーキブースタの押圧
力はマスタシリンダに伝達される。マスタシリンダは、
ブレーキブースタの押圧力に応じた、すなわち、ブレー
キ踏力FP に応じたマスタシリンダ圧PM/C を発生す
る。
【0003】また、上記従来の装置は、ポンプを液圧源
としてアシスト油圧を発生する液圧発生機構を備えてい
る。液圧発生機構は、制御回路から供給される駆動信号
に応じたアシスト油圧を発生する。制御回路は、ブレー
キペダルが、所定速度を超える速度で操作された際に、
運転者によって緊急制動操作が行われたと判断し、液圧
発生機構に対して、最大のアシスト油圧を要求する駆動
信号を出力する。液圧発生機構において発生されたアシ
スト油圧は、マスタシリンダ圧PM/C と共にチェンジバ
ルブに供給される。チェンジバルブは、液圧発生機構の
発するアシスト油圧とマスタシリンダ圧PM/C とのう
ち、何れか高圧の液圧をホイルシリンダに向けて供給す
る。
としてアシスト油圧を発生する液圧発生機構を備えてい
る。液圧発生機構は、制御回路から供給される駆動信号
に応じたアシスト油圧を発生する。制御回路は、ブレー
キペダルが、所定速度を超える速度で操作された際に、
運転者によって緊急制動操作が行われたと判断し、液圧
発生機構に対して、最大のアシスト油圧を要求する駆動
信号を出力する。液圧発生機構において発生されたアシ
スト油圧は、マスタシリンダ圧PM/C と共にチェンジバ
ルブに供給される。チェンジバルブは、液圧発生機構の
発するアシスト油圧とマスタシリンダ圧PM/C とのう
ち、何れか高圧の液圧をホイルシリンダに向けて供給す
る。
【0004】上記従来の装置によれば、ブレーキペダル
が所定の操作速度以下の速度で操作されている場合は、
ブレーキ踏力FP に応じた液圧に調圧されたマスタシリ
ンダ圧PM/C が、ホイルシリンダに供給される。以下、
かかる状態を形成するための制御を通常制御と称す。ま
た、ブレーキペダルが所定の操作速度を超える速度で操
作されると、ポンプを液圧源とする高圧のアシスト油圧
がホイルシリンダに供給される。以下、かかる状態を形
成するための制御をブレーキアシスト制御と称す。従っ
て、上記従来の装置によれば、通常時において、制動力
をブレーキ踏力FP に応じた大きさに制御し、かつ、緊
急制動操作が検出された後に、制動力を、速やかに急増
させることができる。
が所定の操作速度以下の速度で操作されている場合は、
ブレーキ踏力FP に応じた液圧に調圧されたマスタシリ
ンダ圧PM/C が、ホイルシリンダに供給される。以下、
かかる状態を形成するための制御を通常制御と称す。ま
た、ブレーキペダルが所定の操作速度を超える速度で操
作されると、ポンプを液圧源とする高圧のアシスト油圧
がホイルシリンダに供給される。以下、かかる状態を形
成するための制御をブレーキアシスト制御と称す。従っ
て、上記従来の装置によれば、通常時において、制動力
をブレーキ踏力FP に応じた大きさに制御し、かつ、緊
急制動操作が検出された後に、制動力を、速やかに急増
させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置は、マ
スタシリンダが液圧源とされる状態と、液圧発生機構が
液圧源とされる状態とを切り換える機構として、チェン
ジバルブを備えている。上記従来の装置において、チェ
ンジバルブは、ホイルシリンダがマスタシリンダに連通
する第1の状態と、ホイルシリンダが液圧発生機構に連
通する第2の状態とを選択的に実現するように機能す
る。
スタシリンダが液圧源とされる状態と、液圧発生機構が
液圧源とされる状態とを切り換える機構として、チェン
ジバルブを備えている。上記従来の装置において、チェ
ンジバルブは、ホイルシリンダがマスタシリンダに連通
する第1の状態と、ホイルシリンダが液圧発生機構に連
通する第2の状態とを選択的に実現するように機能す
る。
【0006】かかる機能は、第1の状態と第2の状態と
を選択的に実現する2位置の切り換え弁によっても実現
することができる。チェンジバルブは、その構成が複雑
であることから、2位置の切り換え弁に比して高価であ
る。従って、上述した構成において、チェンジバルブに
代えて上述した2位置の切り換え弁を用いることとすれ
ば、より安価に装置を構成することが可能となる。
を選択的に実現する2位置の切り換え弁によっても実現
することができる。チェンジバルブは、その構成が複雑
であることから、2位置の切り換え弁に比して高価であ
る。従って、上述した構成において、チェンジバルブに
代えて上述した2位置の切り換え弁を用いることとすれ
ば、より安価に装置を構成することが可能となる。
【0007】ところで、上記従来の装置は、緊急制動状
態が認識されるのと同期してホイルシリンダ圧の昇圧を
開始することとしている。しかしながら、液圧源の切り
換えが2位置の切り換え弁によって行われる場合は、そ
の切り換えを行う時期を、すなわち、液圧発生機構を液
圧源としてホイルシリンダ圧の昇圧を図る時期を、液圧
発生機構の出力特性や車両の運動特性を考慮して、緊急
制動状態が認識された後、適当なタイミングに設定する
必要がある。
態が認識されるのと同期してホイルシリンダ圧の昇圧を
開始することとしている。しかしながら、液圧源の切り
換えが2位置の切り換え弁によって行われる場合は、そ
の切り換えを行う時期を、すなわち、液圧発生機構を液
圧源としてホイルシリンダ圧の昇圧を図る時期を、液圧
発生機構の出力特性や車両の運動特性を考慮して、緊急
制動状態が認識された後、適当なタイミングに設定する
必要がある。
【0008】つまり、緊急制動状態が認識された時点で
は、ブレーキペダルが高速操作されることに伴って、マ
スタシリンダ圧PM/C に急激な昇圧が生じている。一
方、液圧発生源から発せられるアシスト油圧の昇圧速度
は、ポンプ能力の限界等の種々の制約から適当な値に制
限される。このため、マスタシリンダから液圧発生機構
への液圧源の切り換えが、緊急制動状態が認識された直
後に行われるとすれば、マスタシリンダがそのまま液圧
源とされる場合に比して、ホイルシリンダ圧の昇圧速度
が却って低下されるという事態が生じ得る。かかる観点
によれば、ブレーキアシスト制御は、緊急制動状態が認
識された後、適当な遅延時間の後に昇圧され始めること
が望ましい。
は、ブレーキペダルが高速操作されることに伴って、マ
スタシリンダ圧PM/C に急激な昇圧が生じている。一
方、液圧発生源から発せられるアシスト油圧の昇圧速度
は、ポンプ能力の限界等の種々の制約から適当な値に制
限される。このため、マスタシリンダから液圧発生機構
への液圧源の切り換えが、緊急制動状態が認識された直
後に行われるとすれば、マスタシリンダがそのまま液圧
源とされる場合に比して、ホイルシリンダ圧の昇圧速度
が却って低下されるという事態が生じ得る。かかる観点
によれば、ブレーキアシスト制御は、緊急制動状態が認
識された後、適当な遅延時間の後に昇圧され始めること
が望ましい。
【0009】また、車両の旋回走行中に制動操作が行わ
れると、タイヤの接地能力の一部が制動力を発生させる
ために費やされるため、タイヤの発生し得るコーナリン
グフォースの最大値が低下する。特に、後輪について
は、制動操作に伴って車両の荷重が前方に移動すること
ととも相まって、発生し得るコーナリングフォースの最
大値が大きく低下する場合がある。このため、旋回走行
中に緊急制動状態が認識された場合に、その後速やかに
全ての車両についてブレーキアシスト制御が開始される
と、旋回挙動が変化し易い状態となる。かかる観点によ
れば、後輪についてのブレーキアシスト制御は、前輪に
ついてのブレーキアシスト制御が開始された後、適当な
遅延時間の後に昇圧され始めることが望ましい。
れると、タイヤの接地能力の一部が制動力を発生させる
ために費やされるため、タイヤの発生し得るコーナリン
グフォースの最大値が低下する。特に、後輪について
は、制動操作に伴って車両の荷重が前方に移動すること
ととも相まって、発生し得るコーナリングフォースの最
大値が大きく低下する場合がある。このため、旋回走行
中に緊急制動状態が認識された場合に、その後速やかに
全ての車両についてブレーキアシスト制御が開始される
と、旋回挙動が変化し易い状態となる。かかる観点によ
れば、後輪についてのブレーキアシスト制御は、前輪に
ついてのブレーキアシスト制御が開始された後、適当な
遅延時間の後に昇圧され始めることが望ましい。
【0010】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、緊急制動状態が認識されるタイミングと、ブレ
ーキアシスト制御が開始される時期とを異ならせること
により、好ましい制動力特性を実現する制動圧力制御装
置を提供することを目的とする。
であり、緊急制動状態が認識されるタイミングと、ブレ
ーキアシスト制御が開始される時期とを異ならせること
により、好ましい制動力特性を実現する制動圧力制御装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に記載する如く、ブレーキ踏力に応じた制動力を発生さ
せる通常制御と、通常制御時に比して大きな制動力を発
生させるブレーキアシスト制御と、を実行する制動圧力
制御装置において、ブレーキアシスト制御の実行開始を
要求する緊急制動状態が検出された後、所定の遅延時間
が経過した時点で前記ブレーキアシスト制御を開始する
制御遅延手段を備える制動圧力制御装置により達成され
る。
に記載する如く、ブレーキ踏力に応じた制動力を発生さ
せる通常制御と、通常制御時に比して大きな制動力を発
生させるブレーキアシスト制御と、を実行する制動圧力
制御装置において、ブレーキアシスト制御の実行開始を
要求する緊急制動状態が検出された後、所定の遅延時間
が経過した時点で前記ブレーキアシスト制御を開始する
制御遅延手段を備える制動圧力制御装置により達成され
る。
【0012】本発明において、通常制御時には、ブレー
キ踏力に応じた液圧がホイルシリンダに供給される。ま
た、緊急制動状態が検出されると、ブレーキアシスト制
御が開始され、アシスト油圧がホイルシリンダに供給さ
れ始める。前記制御遅延手段は、緊急制動状態が検出さ
れた後、通常制御を実行するよりもブレーキアシスト制
御を実行する方が、ホイルシリンダの昇圧を図るうえで
有利な状況が形成されるまで、ブレーキアシスト制御の
開始を遅延する。
キ踏力に応じた液圧がホイルシリンダに供給される。ま
た、緊急制動状態が検出されると、ブレーキアシスト制
御が開始され、アシスト油圧がホイルシリンダに供給さ
れ始める。前記制御遅延手段は、緊急制動状態が検出さ
れた後、通常制御を実行するよりもブレーキアシスト制
御を実行する方が、ホイルシリンダの昇圧を図るうえで
有利な状況が形成されるまで、ブレーキアシスト制御の
開始を遅延する。
【0013】上記の目的は、請求項2に記載する如く、
上記請求項1記載の制動圧力制御装置において、前記制
御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出された時点での
マスタシリンダ圧とホイルシリンダ圧との差圧に基づい
て、前記所定の遅延時間を設定する第1遅延時間設定手
段を備える制動圧力制御装置によっても達成される。
上記請求項1記載の制動圧力制御装置において、前記制
御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出された時点での
マスタシリンダ圧とホイルシリンダ圧との差圧に基づい
て、前記所定の遅延時間を設定する第1遅延時間設定手
段を備える制動圧力制御装置によっても達成される。
【0014】本発明において、ブレーキアシスト制御の
開始に関する遅延時間は、第1遅延時間設定手段により
設定される。緊急制動状態が検出された時点でのマスタ
シリンダ圧とホイルシリンダ圧との差圧(以下、緊急制
動時差圧と称す)が大きい場合は、マスタシリンダを液
圧源として維持することで、その後、ホイルシリンダ圧
を急昇圧することができる。この場合、遅延時間は比較
的長いことが望ましい。一方、緊急制動時差圧が大きく
ない場合は、その後、マスタシリンダを液圧源として維
持しても、ホイルシリンダ圧を急昇圧することはできな
い。この場合、遅延時間は比較的短いことが望ましい。
第1遅延時間設定手段は、緊急制動時差圧に基づいて、
上記の要求が満たされるように遅延時間を設定する。
開始に関する遅延時間は、第1遅延時間設定手段により
設定される。緊急制動状態が検出された時点でのマスタ
シリンダ圧とホイルシリンダ圧との差圧(以下、緊急制
動時差圧と称す)が大きい場合は、マスタシリンダを液
圧源として維持することで、その後、ホイルシリンダ圧
を急昇圧することができる。この場合、遅延時間は比較
的長いことが望ましい。一方、緊急制動時差圧が大きく
ない場合は、その後、マスタシリンダを液圧源として維
持しても、ホイルシリンダ圧を急昇圧することはできな
い。この場合、遅延時間は比較的短いことが望ましい。
第1遅延時間設定手段は、緊急制動時差圧に基づいて、
上記の要求が満たされるように遅延時間を設定する。
【0015】上記の目的は、請求項3に記載する如く、
上記請求項1記載の制動圧力制御装置において、前記制
御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出されるまでのブ
レーキペダルの操作速度に基づいて、前記所定の遅延時
間を設定する第2遅延時間設定手段を備える制動圧力制
御装置によっても達成される。
上記請求項1記載の制動圧力制御装置において、前記制
御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出されるまでのブ
レーキペダルの操作速度に基づいて、前記所定の遅延時
間を設定する第2遅延時間設定手段を備える制動圧力制
御装置によっても達成される。
【0016】本発明において、ブレーキアシスト制御の
開始に関する遅延時間は、第2遅延時間設定手段により
設定される。遅延時間は、上述の如く、緊急制動時差圧
が大きい場合には長く、また、緊急制動時差圧が小さい
場合には短く設定することが適切である。ところで、緊
急制動時差圧は、緊急制動状態が検出される以前におけ
るブレーキペダルの操作速度(以下。緊急制動中操作速
度と称す)が高速であるほど大きくなる。従って、遅延
時間は、緊急制動中操作速度が高速である場合には長
く、また、緊急制動中操作速度が低速である場合には短
いことが適切である。第2遅延時間設定手段は、緊急制
動中操作速度に基づいて、上記の要求が満たされるよう
に遅延時間を設定する。
開始に関する遅延時間は、第2遅延時間設定手段により
設定される。遅延時間は、上述の如く、緊急制動時差圧
が大きい場合には長く、また、緊急制動時差圧が小さい
場合には短く設定することが適切である。ところで、緊
急制動時差圧は、緊急制動状態が検出される以前におけ
るブレーキペダルの操作速度(以下。緊急制動中操作速
度と称す)が高速であるほど大きくなる。従って、遅延
時間は、緊急制動中操作速度が高速である場合には長
く、また、緊急制動中操作速度が低速である場合には短
いことが適切である。第2遅延時間設定手段は、緊急制
動中操作速度に基づいて、上記の要求が満たされるよう
に遅延時間を設定する。
【0017】上記の目的は、請求項4に記載する如く、
上記請求項1記載の制動圧力制御装置において、前記制
御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出されるまでのブ
レーキペダルの操作速度の最大値に基づいて、前記所定
の遅延時間を設定する第3遅延時間設定手段を備える制
動圧力制御装置によっても達成される。
上記請求項1記載の制動圧力制御装置において、前記制
御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出されるまでのブ
レーキペダルの操作速度の最大値に基づいて、前記所定
の遅延時間を設定する第3遅延時間設定手段を備える制
動圧力制御装置によっても達成される。
【0018】本発明において、ブレーキアシスト制御の
開始に関する遅延時間は、第3遅延時間設定手段により
設定される。遅延時間は、上述の如く、緊急制動時差圧
が大きい場合には長く、また、緊急制動時差圧が小さい
場合には短く設定することが適切である。ところで、緊
急制動時差圧は、緊急制動中操作速度の最大値が大きい
ほど大きくなる。従って、遅延時間は、緊急制動中操作
速度の最大値が高速である場合には長く、また、緊急制
動中操作速度の最大値が低速である場合には短いことが
適切である。第3遅延時間設定手段は、緊急制動中操作
速度の最大値に基づいて、上記の要求が満たされるよう
に遅延時間を設定する。
開始に関する遅延時間は、第3遅延時間設定手段により
設定される。遅延時間は、上述の如く、緊急制動時差圧
が大きい場合には長く、また、緊急制動時差圧が小さい
場合には短く設定することが適切である。ところで、緊
急制動時差圧は、緊急制動中操作速度の最大値が大きい
ほど大きくなる。従って、遅延時間は、緊急制動中操作
速度の最大値が高速である場合には長く、また、緊急制
動中操作速度の最大値が低速である場合には短いことが
適切である。第3遅延時間設定手段は、緊急制動中操作
速度の最大値に基づいて、上記の要求が満たされるよう
に遅延時間を設定する。
【0019】上記の目的は、請求項5に記載する如く、
上記請求項1記載の制動圧力制御装置において、前記制
御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出されるまでのブ
レーキペダルの操作量に基づいて、前記所定の遅延時間
を設定する第4遅延時間設定手段を備える制動圧力制御
装置によっても達成される。
上記請求項1記載の制動圧力制御装置において、前記制
御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出されるまでのブ
レーキペダルの操作量に基づいて、前記所定の遅延時間
を設定する第4遅延時間設定手段を備える制動圧力制御
装置によっても達成される。
【0020】本発明において、ブレーキアシスト制御の
開始に関する遅延時間は、第4遅延時間設定手段により
設定される。遅延時間は、上述の如く、緊急制動時差圧
が大きい場合には長く、また、緊急制動時差圧が小さい
場合には短く設定することが適切である。ところで、緊
急制動時差圧は、緊急制動状態が検出される以前におけ
るブレーキペダルの操作量(以下。緊急制動中操作量と
称す)が大きいほど大きくなる。従って、遅延時間は、
緊急制動中操作量が大きい場合には長く、また、緊急制
動中操作量が小さい場合には短いことが適切である。第
4遅延時間設定手段は、緊急制動中操作速度の最大値に
基づいて、上記の要求が満たされるように遅延時間を設
定する。
開始に関する遅延時間は、第4遅延時間設定手段により
設定される。遅延時間は、上述の如く、緊急制動時差圧
が大きい場合には長く、また、緊急制動時差圧が小さい
場合には短く設定することが適切である。ところで、緊
急制動時差圧は、緊急制動状態が検出される以前におけ
るブレーキペダルの操作量(以下。緊急制動中操作量と
称す)が大きいほど大きくなる。従って、遅延時間は、
緊急制動中操作量が大きい場合には長く、また、緊急制
動中操作量が小さい場合には短いことが適切である。第
4遅延時間設定手段は、緊急制動中操作速度の最大値に
基づいて、上記の要求が満たされるように遅延時間を設
定する。
【0021】上記の目的は、請求項6に記載する如く、
請求項1記載の制動圧力制御装置において、前記制御遅
延手段が、ブレーキペダルの操作速度が第1の所定値を
超えた後、第2の所定値以下となるまで低下するのに要
した時間に基づいて、前記所定の遅延時間を設定する第
5遅延時間設定手段を備える制動圧力制御装置によって
も達成される。
請求項1記載の制動圧力制御装置において、前記制御遅
延手段が、ブレーキペダルの操作速度が第1の所定値を
超えた後、第2の所定値以下となるまで低下するのに要
した時間に基づいて、前記所定の遅延時間を設定する第
5遅延時間設定手段を備える制動圧力制御装置によって
も達成される。
【0022】本発明において、ブレーキアシスト制御の
開始に関する遅延時間は、第5遅延時間設定手段により
設定される。遅延時間は、上述の如く、緊急制動時差圧
が大きい場合には長く、また、緊急制動時差圧が小さい
場合には短く設定することが適切である。ところで、緊
急制動時差圧は、緊急制動状態が検出される以前におい
て、ブレーキペダルの操作速度が第1の所定値以上に昇
圧された後、第2の所定値以下に減圧されるまでの時間
(以下、操作速度低下時間と称す)が長いほど大きくな
る。従って、遅延時間は、操作速度低下時間が長時間で
ある場合には長く、また、操作速度低下時間が短時間で
ある場合には短いことが適切である。第5遅延時間設定
手段は、操作速度低下時間に基づいて、上記の要求が満
たされるように遅延時間を設定する。
開始に関する遅延時間は、第5遅延時間設定手段により
設定される。遅延時間は、上述の如く、緊急制動時差圧
が大きい場合には長く、また、緊急制動時差圧が小さい
場合には短く設定することが適切である。ところで、緊
急制動時差圧は、緊急制動状態が検出される以前におい
て、ブレーキペダルの操作速度が第1の所定値以上に昇
圧された後、第2の所定値以下に減圧されるまでの時間
(以下、操作速度低下時間と称す)が長いほど大きくな
る。従って、遅延時間は、操作速度低下時間が長時間で
ある場合には長く、また、操作速度低下時間が短時間で
ある場合には短いことが適切である。第5遅延時間設定
手段は、操作速度低下時間に基づいて、上記の要求が満
たされるように遅延時間を設定する。
【0023】上記の目的は、請求項7に記載する如く、
ブレーキ踏力に応じた制動力を発生させる通常制御と、
通常制御時に比して大きな制動力を発生させるブレーキ
アシスト制御と、を実行する制動圧力制御装置におい
て、ブレーキアシスト制御の実行を要求する緊急制動状
態が検出された後、前輪についてのブレーキアシスト制
御が開始された後、所定の後輪遅延時間が経過した時点
で後輪についてのブレーキアシスト制御を開始する後輪
遅延手段を備える制動圧力制御装置によっても達成され
る。
ブレーキ踏力に応じた制動力を発生させる通常制御と、
通常制御時に比して大きな制動力を発生させるブレーキ
アシスト制御と、を実行する制動圧力制御装置におい
て、ブレーキアシスト制御の実行を要求する緊急制動状
態が検出された後、前輪についてのブレーキアシスト制
御が開始された後、所定の後輪遅延時間が経過した時点
で後輪についてのブレーキアシスト制御を開始する後輪
遅延手段を備える制動圧力制御装置によっても達成され
る。
【0024】本発明において、後輪についてのブレーキ
アシスト制御は、前輪についてのブレーキアシスト制御
が開始された後、所定の後輪遅延時間が経過した時点で
開始される。前輪についてのブレーキアシスト制御が開
始されると、荷重移動に伴って後輪の接地荷重が低下
し、後輪の発生し得るコーナリングフォースが低減され
る。この際、後輪についてもブレーキアシスト制御が実
行されていると、後輪の発生し得るコーナリングフォー
スが急激な低下を示す。本発明の如く、後輪についての
ブレーキアシスト制御の開始が遅延されると、後輪が発
生し得るコーナリングフォースの減少幅が小さくなり、
車両の旋回挙動を安定に維持するうえで有利な状況が維
持される。
アシスト制御は、前輪についてのブレーキアシスト制御
が開始された後、所定の後輪遅延時間が経過した時点で
開始される。前輪についてのブレーキアシスト制御が開
始されると、荷重移動に伴って後輪の接地荷重が低下
し、後輪の発生し得るコーナリングフォースが低減され
る。この際、後輪についてもブレーキアシスト制御が実
行されていると、後輪の発生し得るコーナリングフォー
スが急激な低下を示す。本発明の如く、後輪についての
ブレーキアシスト制御の開始が遅延されると、後輪が発
生し得るコーナリングフォースの減少幅が小さくなり、
車両の旋回挙動を安定に維持するうえで有利な状況が維
持される。
【0025】また、上記の目的は、請求項8に記載する
如く、上記請求項7記載の制動圧力制御装置において、
路面の摩擦係数を検出する摩擦係数検出手段を備えると
共に、前記後輪遅延手段が、路面の摩擦係数が低いほど
前記所定の後輪遅延時間を長時間とする後輪遅延時間設
定手段を備える制動圧力制御装置によっても達成され
る。
如く、上記請求項7記載の制動圧力制御装置において、
路面の摩擦係数を検出する摩擦係数検出手段を備えると
共に、前記後輪遅延手段が、路面の摩擦係数が低いほど
前記所定の後輪遅延時間を長時間とする後輪遅延時間設
定手段を備える制動圧力制御装置によっても達成され
る。
【0026】本発明において、前輪についてのブレーキ
アシスト制御が開始された後、後輪についてのブレーキ
アシスト制御が開始されるまでの時間、すなわち、後輪
遅延時間は、路面の摩擦係数が低いほど長時間に設定さ
れる。従って、路面の摩擦係数が低いほど、車両の旋回
挙動を安定に維持するうえで有利な状況が、長時間にわ
たって維持される。
アシスト制御が開始された後、後輪についてのブレーキ
アシスト制御が開始されるまでの時間、すなわち、後輪
遅延時間は、路面の摩擦係数が低いほど長時間に設定さ
れる。従って、路面の摩擦係数が低いほど、車両の旋回
挙動を安定に維持するうえで有利な状況が、長時間にわ
たって維持される。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例のシス
テム構成図を示す。図1に示す制動圧力制御装置は、電
子制御ユニット10(以下、ECU10と称す)により
制御されている。制動圧力制御装置は、ポンプ12を備
えている。ポンプ12は、その動力源としてモータ14
を備えている。ポンプ12の吸入口12aはリザーバタ
ンク16に連通している。また、ポンプ12の吐出口1
2bには、逆止弁18を介してアキュムレータ20が連
通している。ポンプ12は、アキュムレータ20内に、
常に所定の液圧が蓄圧されるように、リザーバタンク1
6内のブレーキフルードを、その吐出口12bから圧送
する。
テム構成図を示す。図1に示す制動圧力制御装置は、電
子制御ユニット10(以下、ECU10と称す)により
制御されている。制動圧力制御装置は、ポンプ12を備
えている。ポンプ12は、その動力源としてモータ14
を備えている。ポンプ12の吸入口12aはリザーバタ
ンク16に連通している。また、ポンプ12の吐出口1
2bには、逆止弁18を介してアキュムレータ20が連
通している。ポンプ12は、アキュムレータ20内に、
常に所定の液圧が蓄圧されるように、リザーバタンク1
6内のブレーキフルードを、その吐出口12bから圧送
する。
【0028】アキュムレータ20は、高圧通路22を介
してレギュレータ24の高圧ポート24a、およびレギ
ュレータ切り換えソレノイド26(以下、STR26と
称す)に連通している。レギュレータ24は、低圧通路
28を介してリザーバタンク16に連通する低圧ポート
24bと、制御液圧通路29を介してSTR26に連通
する制御液圧ポート24cを備えている。STR26
は、制御液圧通路29および高圧通路22の一方を選択
的に導通状態とする2位置の電磁弁であり、常態では、
制御液圧通路29を導通状態とし、かつ、高圧通路22
を遮断状態とする。
してレギュレータ24の高圧ポート24a、およびレギ
ュレータ切り換えソレノイド26(以下、STR26と
称す)に連通している。レギュレータ24は、低圧通路
28を介してリザーバタンク16に連通する低圧ポート
24bと、制御液圧通路29を介してSTR26に連通
する制御液圧ポート24cを備えている。STR26
は、制御液圧通路29および高圧通路22の一方を選択
的に導通状態とする2位置の電磁弁であり、常態では、
制御液圧通路29を導通状態とし、かつ、高圧通路22
を遮断状態とする。
【0029】レギュレータ24には、ブレーキペダル3
0が連結されていると共に、マスタシリンダ32が固定
されている。レギュレータ24は、その内部に液圧室を
備えている。液圧室は、常に制御液圧ポート24cに連
通されていると共に、ブレーキペダル30の操作状態に
応じて、選択的に高圧ポート24aまたは低圧ポート2
4bに連通される。レギュレータ24は、液圧室の内圧
が、ブレーキペダル30に作用するブレーキ踏力FP に
応じた液圧に調整されるように構成されている。このた
め、レギュレータ24の制御液圧ポート24cには、常
に、ブレーキ踏力FP に応じた液圧が表れる。以下、こ
の液圧をレギュレータ圧PREと称す。
0が連結されていると共に、マスタシリンダ32が固定
されている。レギュレータ24は、その内部に液圧室を
備えている。液圧室は、常に制御液圧ポート24cに連
通されていると共に、ブレーキペダル30の操作状態に
応じて、選択的に高圧ポート24aまたは低圧ポート2
4bに連通される。レギュレータ24は、液圧室の内圧
が、ブレーキペダル30に作用するブレーキ踏力FP に
応じた液圧に調整されるように構成されている。このた
め、レギュレータ24の制御液圧ポート24cには、常
に、ブレーキ踏力FP に応じた液圧が表れる。以下、こ
の液圧をレギュレータ圧PREと称す。
【0030】ブレーキペダル30に作用するブレーキ踏
力FP は、レギュレータ24を介して機械的にマスタシ
リンダ32に伝達される。また、マスタシリンダ32に
は、レギュレータ24の液圧室の液圧に応じた、すなわ
ちレギュレータ圧PREに応じた力が伝達される。以下、
この力をブレーキアシスト力FA と称す。従って、ブレ
ーキペダル30が踏み込まれると、マスタシリンダ32
には、ブレーキ踏力F P とブレーキアシスト力FA との
合力が伝達される。
力FP は、レギュレータ24を介して機械的にマスタシ
リンダ32に伝達される。また、マスタシリンダ32に
は、レギュレータ24の液圧室の液圧に応じた、すなわ
ちレギュレータ圧PREに応じた力が伝達される。以下、
この力をブレーキアシスト力FA と称す。従って、ブレ
ーキペダル30が踏み込まれると、マスタシリンダ32
には、ブレーキ踏力F P とブレーキアシスト力FA との
合力が伝達される。
【0031】マスタシリンダ32は、その内部に第1液
圧室32aと第2液圧室32bとを備えている。第1液
圧室32aおよび第2液圧室32bには、ブレーキ踏力
FPとブレーキアシスト力FA との合力に応じたマスタ
シリンダ圧PM/C が発生する。第1液圧室32aに発生
するマスタシリンダ圧PM/C および第2液圧室32bに
発生するマスタシリンダ圧PM/C は、共にプロポーショ
ニングバルブ34(以下、Pバルブ34と称す)に連通
している。
圧室32aと第2液圧室32bとを備えている。第1液
圧室32aおよび第2液圧室32bには、ブレーキ踏力
FPとブレーキアシスト力FA との合力に応じたマスタ
シリンダ圧PM/C が発生する。第1液圧室32aに発生
するマスタシリンダ圧PM/C および第2液圧室32bに
発生するマスタシリンダ圧PM/C は、共にプロポーショ
ニングバルブ34(以下、Pバルブ34と称す)に連通
している。
【0032】Pバルブ34には、第1液圧通路36と第
2液圧通路38とが連通している。Pバルブ34は、マ
スタシリンダ圧PM/C が所定値に満たない領域では、第
1液圧通路36および第2液圧通路38に対して、マス
タシリンダ圧PM/C をそのまま供給する。また、Pバル
ブ34は、マスタシリンダ圧PM/C が所定値を超える領
域では、第1液圧通路36に対してマスタシリンダ圧P
M/C をそのまま供給すると共に、第2液圧通路に対して
マスタシリンダ圧PM/C を所定の比率で減圧した液圧を
供給する。
2液圧通路38とが連通している。Pバルブ34は、マ
スタシリンダ圧PM/C が所定値に満たない領域では、第
1液圧通路36および第2液圧通路38に対して、マス
タシリンダ圧PM/C をそのまま供給する。また、Pバル
ブ34は、マスタシリンダ圧PM/C が所定値を超える領
域では、第1液圧通路36に対してマスタシリンダ圧P
M/C をそのまま供給すると共に、第2液圧通路に対して
マスタシリンダ圧PM/C を所定の比率で減圧した液圧を
供給する。
【0033】第2液圧通路38には、マスタシリンダ圧
PM/C に応じた電気信号を出力する油圧センサ40が加
設されている。油圧センサ40の出力信号はECU10
に供給されている。ECU10は、油圧センサ40の出
力信号に基づいて、マスタシリンダ32に生じているマ
スタシリンダ圧PM/C を検出する。
PM/C に応じた電気信号を出力する油圧センサ40が加
設されている。油圧センサ40の出力信号はECU10
に供給されている。ECU10は、油圧センサ40の出
力信号に基づいて、マスタシリンダ32に生じているマ
スタシリンダ圧PM/C を検出する。
【0034】上述したSTR26には、第3液圧通路4
2が連通している。第3液圧通路42は、STR26の
状態に応じて、制御液圧通路29または高圧通路22の
一方と連通状態とされる。本実施例において、左右前輪
FL,FRに配設されるホイルシリンダ44FL,44
FRには、Pバルブ34に連通する第1液圧通路36、
または、STR26に連通する第3液圧通路42からブ
レーキ液圧が供給される。また、左右後輪RL,RRに
配設されるホイルシリンダ44RL,44RRには、P
バルブ34に連通する第2液圧通路38、または、ST
R26に連通する第3液圧通路42からブレーキ液圧が
供給される。
2が連通している。第3液圧通路42は、STR26の
状態に応じて、制御液圧通路29または高圧通路22の
一方と連通状態とされる。本実施例において、左右前輪
FL,FRに配設されるホイルシリンダ44FL,44
FRには、Pバルブ34に連通する第1液圧通路36、
または、STR26に連通する第3液圧通路42からブ
レーキ液圧が供給される。また、左右後輪RL,RRに
配設されるホイルシリンダ44RL,44RRには、P
バルブ34に連通する第2液圧通路38、または、ST
R26に連通する第3液圧通路42からブレーキ液圧が
供給される。
【0035】第1液圧通路36には、第1アシストソレ
ノイド46(以下、SA-146と称す)、および第2ア
シストソレノイド48(以下、SA-248と称す)が連
通している。一方、第3液圧通路42には、右前輪保持
ソレノイド50(以下、SFRH50と称す)、左前輪
保持ソレノイド52(以下、SFLH52と称す)、お
よび第3アシストソレノイド54(以下、SA-354と
称す)が連通している。
ノイド46(以下、SA-146と称す)、および第2ア
シストソレノイド48(以下、SA-248と称す)が連
通している。一方、第3液圧通路42には、右前輪保持
ソレノイド50(以下、SFRH50と称す)、左前輪
保持ソレノイド52(以下、SFLH52と称す)、お
よび第3アシストソレノイド54(以下、SA-354と
称す)が連通している。
【0036】SFRH50は、常態では開弁状態を維持
する2位置の電磁開閉弁である。SFRH50は、調圧
用液圧通路56を介して、SA-146および右前輪減圧
ソレノイド58(以下、SFRR58と称す)に連通し
ている。第3液圧通路42と調圧用液圧通路56との間
には、調圧用液圧通路56側から第3通路42側へ向か
う流体の流れのみを許容する逆止弁60が並設されてい
る。
する2位置の電磁開閉弁である。SFRH50は、調圧
用液圧通路56を介して、SA-146および右前輪減圧
ソレノイド58(以下、SFRR58と称す)に連通し
ている。第3液圧通路42と調圧用液圧通路56との間
には、調圧用液圧通路56側から第3通路42側へ向か
う流体の流れのみを許容する逆止弁60が並設されてい
る。
【0037】SA-146は、第1液圧通路36および調
圧用液圧通路56の一方を、選択的にホイルシリンダ4
4FRに導通させる2位置の電磁弁であり、常態(オフ
状態)では、第1液圧通路36とホイルシリンダ44F
Rとを導通状態とする。一方、SFRR58は、調圧用
液圧通路56とリザーバタンク16とを導通状態または
遮断状態とする2位置の電磁開閉弁である。SFRR5
8は、常態(オフ状態)では調圧用液圧通路56とリザ
ーバタンク16とを遮断状態とする。
圧用液圧通路56の一方を、選択的にホイルシリンダ4
4FRに導通させる2位置の電磁弁であり、常態(オフ
状態)では、第1液圧通路36とホイルシリンダ44F
Rとを導通状態とする。一方、SFRR58は、調圧用
液圧通路56とリザーバタンク16とを導通状態または
遮断状態とする2位置の電磁開閉弁である。SFRR5
8は、常態(オフ状態)では調圧用液圧通路56とリザ
ーバタンク16とを遮断状態とする。
【0038】SFLH52は、常態では開弁状態を維持
する2位置の電磁開閉弁である。SFLH52は、調圧
用液圧通路62を介して、SA-248および左前輪減圧
ソレノイド64(以下、SFLR64と称す)に連通し
ている。第3液圧通路42と調圧用液圧通路62との間
には、調圧用液圧通路62側から第3通路42側へ向か
う流体の流れのみを許容する逆止弁66が並設されてい
る。
する2位置の電磁開閉弁である。SFLH52は、調圧
用液圧通路62を介して、SA-248および左前輪減圧
ソレノイド64(以下、SFLR64と称す)に連通し
ている。第3液圧通路42と調圧用液圧通路62との間
には、調圧用液圧通路62側から第3通路42側へ向か
う流体の流れのみを許容する逆止弁66が並設されてい
る。
【0039】SA-248は、第1液圧通路36および調
圧用液圧通路62の一方を、選択的にホイルシリンダ4
4FLに導通させる2位置の電磁弁であり、常態(オフ
状態)では、第1液圧通路36とホイルシリンダ44F
Lとを導通状態とする。一方、SFLR64は、調圧用
液圧通路62とリザーバタンク16とを導通状態または
遮断状態とする2位置の電磁開閉弁である。SFLR6
4は、常態(オフ状態)では調圧用液圧通路62とリザ
ーバタンク16とを遮断状態とする。
圧用液圧通路62の一方を、選択的にホイルシリンダ4
4FLに導通させる2位置の電磁弁であり、常態(オフ
状態)では、第1液圧通路36とホイルシリンダ44F
Lとを導通状態とする。一方、SFLR64は、調圧用
液圧通路62とリザーバタンク16とを導通状態または
遮断状態とする2位置の電磁開閉弁である。SFLR6
4は、常態(オフ状態)では調圧用液圧通路62とリザ
ーバタンク16とを遮断状態とする。
【0040】第2液圧通路38は、上述したSA-354
に連通している。SA-354の下流側には、右後輪RR
のホイルシリンダ44RRに対応して設けられた右後輪
保持ソレノイド68(以下、SRRH68と称す)、お
よび、左後輪RLのホイルシリンダ44RLに対応して
設けられた左後輪保持ソレノイド70(以下、SRLR
70)が連通している。SA-354は、第2液圧通路3
8および第3液圧通路42の一方を、選択的にSRRH
68およびSRLR70に連通させる2位置の電磁弁で
あり、常態(オフ状態)では、第2液圧通路38とSR
RH68およびSRLR70とを連通状態とする。
に連通している。SA-354の下流側には、右後輪RR
のホイルシリンダ44RRに対応して設けられた右後輪
保持ソレノイド68(以下、SRRH68と称す)、お
よび、左後輪RLのホイルシリンダ44RLに対応して
設けられた左後輪保持ソレノイド70(以下、SRLR
70)が連通している。SA-354は、第2液圧通路3
8および第3液圧通路42の一方を、選択的にSRRH
68およびSRLR70に連通させる2位置の電磁弁で
あり、常態(オフ状態)では、第2液圧通路38とSR
RH68およびSRLR70とを連通状態とする。
【0041】SRRH68の下流側には、調圧用液圧通
路72を介して、ホイルシリンダ44RR、および、右
後輪減圧ソレノイド74(以下、SRRR74と称す)
が連通している。SRRR74は、調圧用液圧通路72
とリザーバタンク16とを導通状態または遮断状態とす
る2位置の電磁開閉弁であり、常態(オフ状態)では調
圧用液圧通路72とリザーバタンク16とを遮断状態と
する。また、SA-354と調圧用液圧通路72との間に
は、調圧用液圧通路72側からSA-354側へ向かう流
体の流れのみを許容する逆止弁76が並設されている。
路72を介して、ホイルシリンダ44RR、および、右
後輪減圧ソレノイド74(以下、SRRR74と称す)
が連通している。SRRR74は、調圧用液圧通路72
とリザーバタンク16とを導通状態または遮断状態とす
る2位置の電磁開閉弁であり、常態(オフ状態)では調
圧用液圧通路72とリザーバタンク16とを遮断状態と
する。また、SA-354と調圧用液圧通路72との間に
は、調圧用液圧通路72側からSA-354側へ向かう流
体の流れのみを許容する逆止弁76が並設されている。
【0042】同様に、SRLH70の下流側には、調圧
用液圧通路78を介して、ホイルシリンダ44RL、お
よび、左後輪減圧ソレノイド80(以下、SRLR80
と称す)が連通している。SRLR80は、調圧用液圧
通路78とリザーバタンク16とを導通状態または遮断
状態とする2位置の電磁開閉弁であり、常態(オフ状
態)では調圧用液圧通路78とリザーバタンク16とを
遮断状態とする。また、SA-354と調圧用液圧通路7
8との間には、調圧用液圧通路78側からSA-354側
へ向かう流体の流れのみを許容する逆止弁82が並設さ
れている。
用液圧通路78を介して、ホイルシリンダ44RL、お
よび、左後輪減圧ソレノイド80(以下、SRLR80
と称す)が連通している。SRLR80は、調圧用液圧
通路78とリザーバタンク16とを導通状態または遮断
状態とする2位置の電磁開閉弁であり、常態(オフ状
態)では調圧用液圧通路78とリザーバタンク16とを
遮断状態とする。また、SA-354と調圧用液圧通路7
8との間には、調圧用液圧通路78側からSA-354側
へ向かう流体の流れのみを許容する逆止弁82が並設さ
れている。
【0043】本実施例のシステムにおいて、ブレーキペ
ダル30の近傍には、ブレーキスイッチ84が配設され
ている。ブレーキスイッチ84は、ブレーキペダル30
が踏み込まれている場合にオン出力を発するスイッチで
ある。ブレーキスイッチ84の出力信号はECU10に
供給されている。ECU10は、ブレーキスイッチ84
の出力信号に基づいて、運転者によって制動操作がなさ
れているか否かを判別する。
ダル30の近傍には、ブレーキスイッチ84が配設され
ている。ブレーキスイッチ84は、ブレーキペダル30
が踏み込まれている場合にオン出力を発するスイッチで
ある。ブレーキスイッチ84の出力信号はECU10に
供給されている。ECU10は、ブレーキスイッチ84
の出力信号に基づいて、運転者によって制動操作がなさ
れているか否かを判別する。
【0044】また、本実施例のシステムにおいて、左右
前輪FL,FRおよび左右後輪RL,RRの近傍には、
それぞれ各車輪が所定回転角回転する毎にパルス信号を
発する車輪速センサ86FL,86FR,86RL,8
6RR(以下、これらを総称する場合は符号86**を付
して表す)が配設されている。車輪速センサ86**の出
力信号はECU10に供給されている。ECU10は、
車輪速センサ86**の出力信号に基づいて、各車輪F
L,FR,RL,RRの回転速度、すなわち、各車輪F
L,FR,RL,RRの車輪速度を検出する。
前輪FL,FRおよび左右後輪RL,RRの近傍には、
それぞれ各車輪が所定回転角回転する毎にパルス信号を
発する車輪速センサ86FL,86FR,86RL,8
6RR(以下、これらを総称する場合は符号86**を付
して表す)が配設されている。車輪速センサ86**の出
力信号はECU10に供給されている。ECU10は、
車輪速センサ86**の出力信号に基づいて、各車輪F
L,FR,RL,RRの回転速度、すなわち、各車輪F
L,FR,RL,RRの車輪速度を検出する。
【0045】ECU10は、油圧センサ40、車輪速セ
ンサ86**、および、ブレーキスイッチ84の出力信号
に基づいて、上述したSTR26、SA-146、SA-2
48、SA-354、SFRH50、SFLH52、SF
RR58、SFLR64、SRRH68、SRLH7
0、SRRR74、および、SRLR80に対して適宜
駆動信号を供給する。
ンサ86**、および、ブレーキスイッチ84の出力信号
に基づいて、上述したSTR26、SA-146、SA-2
48、SA-354、SFRH50、SFLH52、SF
RR58、SFLR64、SRRH68、SRLH7
0、SRRR74、および、SRLR80に対して適宜
駆動信号を供給する。
【0046】次に、本実施例の制動圧力制御装置の動作
を説明する。本実施例の制動圧力制御装置は、車両状態
が安定している場合は、ブレーキペダル30に作用する
ブレーキ踏力FP に応じた制動力を発生させる通常制御
を実行する。通常制御は、図1に示す如く、STR2
6、SA-146、SA-248、SA-354、SFRH5
0、SFLH52、SFRR58、SFLR64、SR
RH68、SRLH70、SRRR74、および、SR
LR80を全てオフ状態とすることで実現される。
を説明する。本実施例の制動圧力制御装置は、車両状態
が安定している場合は、ブレーキペダル30に作用する
ブレーキ踏力FP に応じた制動力を発生させる通常制御
を実行する。通常制御は、図1に示す如く、STR2
6、SA-146、SA-248、SA-354、SFRH5
0、SFLH52、SFRR58、SFLR64、SR
RH68、SRLH70、SRRR74、および、SR
LR80を全てオフ状態とすることで実現される。
【0047】すなわち、図1に示す状態においては、ホ
イルシリンダ44FRおよび44FLは第1液圧通路3
6に、また、ホイルシリンダ44RRおよび44RLは
第2液圧通路38にそれぞれ連通される。この場合、ブ
レーキフルードは、マスタシリンダ32とホイルシリン
ダ44FR,44FL,44RL,44RR(以下、こ
れらを総称する場合は符号44**を付して表す)との間
で授受されることとなり、各車輪FL,FR,RL,R
Rにおいて、ブレーキ踏力FP に応じた制動力が発生さ
れる。
イルシリンダ44FRおよび44FLは第1液圧通路3
6に、また、ホイルシリンダ44RRおよび44RLは
第2液圧通路38にそれぞれ連通される。この場合、ブ
レーキフルードは、マスタシリンダ32とホイルシリン
ダ44FR,44FL,44RL,44RR(以下、こ
れらを総称する場合は符号44**を付して表す)との間
で授受されることとなり、各車輪FL,FR,RL,R
Rにおいて、ブレーキ踏力FP に応じた制動力が発生さ
れる。
【0048】本実施例において、何れかの車輪について
ロック状態へ移行する可能性が検出されると、アンチロ
ックブレーキ制御(以後、ABS制御と称す)の実行条
件が成立したと判別され、以後、ABS制御が開始され
る。ECU10は、車輪速センサ86**の出力信号に基
づいて各車輪の車輪速度VwFL,VwFR,VwRL,Vw
RR(以下、これらを総称する場合は符号Vw**を付して
表す)を演算し、それらの車輪速度Vw**に基づいて、
公知の手法により車体速度の推定値VS0(以下、推定車
体速度VSOと称す)を演算する。そして、車両が制動状
態にある場合に、次式に従って個々の車輪のスリップ率
Sを演算し、Sが所定値を超えている場合に、その車輪
がロック状態に移行する可能性があると判断する。
ロック状態へ移行する可能性が検出されると、アンチロ
ックブレーキ制御(以後、ABS制御と称す)の実行条
件が成立したと判別され、以後、ABS制御が開始され
る。ECU10は、車輪速センサ86**の出力信号に基
づいて各車輪の車輪速度VwFL,VwFR,VwRL,Vw
RR(以下、これらを総称する場合は符号Vw**を付して
表す)を演算し、それらの車輪速度Vw**に基づいて、
公知の手法により車体速度の推定値VS0(以下、推定車
体速度VSOと称す)を演算する。そして、車両が制動状
態にある場合に、次式に従って個々の車輪のスリップ率
Sを演算し、Sが所定値を超えている場合に、その車輪
がロック状態に移行する可能性があると判断する。
【0049】 S=(VSO−Vw**)・100/VS0 ・・・(1) ABS制御の実行条件が成立すると、ECU10は、S
A-146、SA-248、およびSA-354に対して駆動
信号を出力する。その結果、SA-146がオン状態とな
ると、ホイルシリンダ44FRは、第1液圧通路36か
ら遮断されて調圧用液圧通路56に連通される。また、
SA-248がオン状態となると、ホイルシリンダ44F
Lは、第1液圧通路36から遮断されて調圧用液圧通路
62に連通される。更に、SA-354がオン状態となる
と、SRRH68およびSRLH70の上流側は、第2
液圧通路38から遮断されて第3液圧通路42に連通さ
れる。
A-146、SA-248、およびSA-354に対して駆動
信号を出力する。その結果、SA-146がオン状態とな
ると、ホイルシリンダ44FRは、第1液圧通路36か
ら遮断されて調圧用液圧通路56に連通される。また、
SA-248がオン状態となると、ホイルシリンダ44F
Lは、第1液圧通路36から遮断されて調圧用液圧通路
62に連通される。更に、SA-354がオン状態となる
と、SRRH68およびSRLH70の上流側は、第2
液圧通路38から遮断されて第3液圧通路42に連通さ
れる。
【0050】この場合、全てのホイルシリンダ44
**が、それぞれの保持ソレノイドSFRH50,SFL
H52,SRRH68,SRLH70(以下、これらを
総称する場合は、保持ソレノイドS**Hと称す)、およ
び、それぞれの減圧ソレノイドSFRR58,SFLR
64,SRRR74,SRLR80(以下、これらを総
称する場合は、減圧ソレノイドS**Rと称す)に連通
し、かつ、全ての保持ソレノイドS**Hの上流に、第3
液圧通路42およびSTR26を介して、レギュレータ
圧PREが導かれる。
**が、それぞれの保持ソレノイドSFRH50,SFL
H52,SRRH68,SRLH70(以下、これらを
総称する場合は、保持ソレノイドS**Hと称す)、およ
び、それぞれの減圧ソレノイドSFRR58,SFLR
64,SRRR74,SRLR80(以下、これらを総
称する場合は、減圧ソレノイドS**Rと称す)に連通
し、かつ、全ての保持ソレノイドS**Hの上流に、第3
液圧通路42およびSTR26を介して、レギュレータ
圧PREが導かれる。
【0051】上記の状況下では、保持ソレノイドS**H
が開弁状態とされ、かつ、減圧ソレノイドS**Rが閉弁
状態とされることにより、対応するホイルシリンダ44
**のホイルシリンダ圧PW/C が、レギュレータ圧PREを
上限値として増圧される。以下、この状態を増圧モー
ドと称す。また、保持ソレノイドS**Hが閉弁状態とさ
れ、かつ、減圧ソレノイドS**Rが閉弁状態とされるこ
とにより、対応するホイルシリンダ44**のホイルシリ
ンダ圧PW/C が増減されることなく保持される。以下、
この状態を保持モードと称す。更に、保持ソレノイド
S**Hが閉弁状態とされ、かつ、減圧ソレノイドS**R
が開弁状態とされることにより、対応するホイルシリン
ダ44**のホイルシリンダ圧PW/C が減圧される。以
下、この状態を減圧モードと称す。ECU10は、制
動時における各車輪のスリップ率Sが適当な値に収まる
ように、すなわち、各車輪がロック状態に移行しないよ
うに、適宜上述した増圧モード、保持モードおよび
減圧モードを実現する。
が開弁状態とされ、かつ、減圧ソレノイドS**Rが閉弁
状態とされることにより、対応するホイルシリンダ44
**のホイルシリンダ圧PW/C が、レギュレータ圧PREを
上限値として増圧される。以下、この状態を増圧モー
ドと称す。また、保持ソレノイドS**Hが閉弁状態とさ
れ、かつ、減圧ソレノイドS**Rが閉弁状態とされるこ
とにより、対応するホイルシリンダ44**のホイルシリ
ンダ圧PW/C が増減されることなく保持される。以下、
この状態を保持モードと称す。更に、保持ソレノイド
S**Hが閉弁状態とされ、かつ、減圧ソレノイドS**R
が開弁状態とされることにより、対応するホイルシリン
ダ44**のホイルシリンダ圧PW/C が減圧される。以
下、この状態を減圧モードと称す。ECU10は、制
動時における各車輪のスリップ率Sが適当な値に収まる
ように、すなわち、各車輪がロック状態に移行しないよ
うに、適宜上述した増圧モード、保持モードおよび
減圧モードを実現する。
【0052】ABS制御の実行中に、運転者によってブ
レーキペダル30の踏み込みが解除された後は、速やか
にホイルシリンダ圧PW/C が減圧される必要がある。本
実施例のシステムにおいて、各ホイルシリンダ44**に
対応する油圧経路中には、ホイルシリンダ44**側から
第3液圧通路42側へ向かう流体の流れを許容する逆止
弁60,66,76,82が配設されている。このた
め、本実施例のシステムによれば、ブレーキペダル30
の踏み込みが解除された後に、速やかに全てのホイルシ
リンダ44**のホイルシリンダ圧PW/C を減圧させるこ
とができる。
レーキペダル30の踏み込みが解除された後は、速やか
にホイルシリンダ圧PW/C が減圧される必要がある。本
実施例のシステムにおいて、各ホイルシリンダ44**に
対応する油圧経路中には、ホイルシリンダ44**側から
第3液圧通路42側へ向かう流体の流れを許容する逆止
弁60,66,76,82が配設されている。このた
め、本実施例のシステムによれば、ブレーキペダル30
の踏み込みが解除された後に、速やかに全てのホイルシ
リンダ44**のホイルシリンダ圧PW/C を減圧させるこ
とができる。
【0053】本実施例のシステムにおいてABS制御が
実行されている場合、ホイルシリンダ圧PW/C は、ホイ
ルシリンダ44**に対してレギュレータ24からブレー
キフルードが供給されることにより、すなわち、ホイル
シリンダ44**に対してポンプ12からブレーキフルー
ドが供給されることにより増圧されると共に、ホイルシ
リンダ44**内のブレーキフルードがリザーバタンク1
6に流出することにより減圧される。ホイルシリンダ圧
PW/C の増圧が、マスタシリンダ32を液圧源として行
われるとすれば、増圧モードと減圧モードとが繰り返し
行われた場合に、マスタシリンダ32内のブレーキフル
ードが徐々に減少し、いわゆるマスタシリンダの床付き
が生ずる場合がある。
実行されている場合、ホイルシリンダ圧PW/C は、ホイ
ルシリンダ44**に対してレギュレータ24からブレー
キフルードが供給されることにより、すなわち、ホイル
シリンダ44**に対してポンプ12からブレーキフルー
ドが供給されることにより増圧されると共に、ホイルシ
リンダ44**内のブレーキフルードがリザーバタンク1
6に流出することにより減圧される。ホイルシリンダ圧
PW/C の増圧が、マスタシリンダ32を液圧源として行
われるとすれば、増圧モードと減圧モードとが繰り返し
行われた場合に、マスタシリンダ32内のブレーキフル
ードが徐々に減少し、いわゆるマスタシリンダの床付き
が生ずる場合がある。
【0054】これに対して、本実施例のシステムの如
く、ポンプ12を液圧源としてホイルシリンダ圧PW/C
の昇圧を図ることとすれば、かかる床付きを防止するこ
とができる。このため、本実施例のシステムによれば、
長期間にわたってABS制御が続行される場合において
も、安定した作動状態を維持することができる。
く、ポンプ12を液圧源としてホイルシリンダ圧PW/C
の昇圧を図ることとすれば、かかる床付きを防止するこ
とができる。このため、本実施例のシステムによれば、
長期間にわたってABS制御が続行される場合において
も、安定した作動状態を維持することができる。
【0055】ところで、本実施例のシステムにおいて、
ABS制御は、何れかの車輪について、ロック状態に移
行する可能性が検出された場合に開始される。従って、
ABS制御が開始させるためには、その前提として、何
れかの車輪に大きなスリップ率Sを発生させる程度の制
動操作がなされる必要がある。
ABS制御は、何れかの車輪について、ロック状態に移
行する可能性が検出された場合に開始される。従って、
ABS制御が開始させるためには、その前提として、何
れかの車輪に大きなスリップ率Sを発生させる程度の制
動操作がなされる必要がある。
【0056】図2は、種々の状況下でブレーキペダル3
0に加えられるブレーキ踏力FP の経時的変化を示す。
図2中におよびを付して表す曲線は、それぞれ技量
の高い運転者(以下、上級者と称す)、および、技量の
低い若しくは非力な運転者(以下、初級者と称す)が緊
急制動操作を行った場合に表れる踏力FP の変化を示
す。緊急制動操作は、車両を急減速させたい場合に行わ
れる操作である。従って、緊急制動操作に伴うブレーキ
踏力FP は、ABS制御が実行される程度に十分に大き
な力であることが望ましい。
0に加えられるブレーキ踏力FP の経時的変化を示す。
図2中におよびを付して表す曲線は、それぞれ技量
の高い運転者(以下、上級者と称す)、および、技量の
低い若しくは非力な運転者(以下、初級者と称す)が緊
急制動操作を行った場合に表れる踏力FP の変化を示
す。緊急制動操作は、車両を急減速させたい場合に行わ
れる操作である。従って、緊急制動操作に伴うブレーキ
踏力FP は、ABS制御が実行される程度に十分に大き
な力であることが望ましい。
【0057】曲線に示す如く、車両の運転者が上級者
である場合は、緊急ブレーキが必要とされる状況が生じ
た後、速やかにブレーキ踏力FP を急上昇させ、かつ、
大きなブレーキ踏力FP を長期間にわたって維持するこ
とができる。ブレーキペダル30に対してかかるブレー
キ踏力FP が作用すれば、マスタシリンダ32から各ホ
イルシリンダ44**に対して十分に高圧のブレーキ液圧
を供給することができ、ABS制御を開始させることが
できる。
である場合は、緊急ブレーキが必要とされる状況が生じ
た後、速やかにブレーキ踏力FP を急上昇させ、かつ、
大きなブレーキ踏力FP を長期間にわたって維持するこ
とができる。ブレーキペダル30に対してかかるブレー
キ踏力FP が作用すれば、マスタシリンダ32から各ホ
イルシリンダ44**に対して十分に高圧のブレーキ液圧
を供給することができ、ABS制御を開始させることが
できる。
【0058】しかしながら、曲線に示す如く、車両の
運転者が初級者である場合は、緊急ブレーキが必要とさ
れる状況が生じた後、ブレーキ踏力FP が十分に大きな
値にまで上昇されない場合がある。ブレーキペダル30
に作用するブレーキ踏力FPが、曲線に示す如く、緊
急ブレーキが必要となった後十分に上昇されない場合に
は、各ホイルシリンダ44**のホイルシリンダ圧PW/C
が十分に昇圧されず、ABS制御が開始されない可能性
がある。
運転者が初級者である場合は、緊急ブレーキが必要とさ
れる状況が生じた後、ブレーキ踏力FP が十分に大きな
値にまで上昇されない場合がある。ブレーキペダル30
に作用するブレーキ踏力FPが、曲線に示す如く、緊
急ブレーキが必要となった後十分に上昇されない場合に
は、各ホイルシリンダ44**のホイルシリンダ圧PW/C
が十分に昇圧されず、ABS制御が開始されない可能性
がある。
【0059】このように、車両の運転者が初級者である
と、車両が優れた制動能力を有しているにも関わらず、
緊急制動操作時でさえ、その能力が十分に発揮されない
場合がある。そこで、本実施例のシステムには、ブレー
キペダル30が緊急ブレーキを意図して操作された際に
は、ブレーキ踏力FP が十分に上昇されなくともホイル
シリンダ圧PW/C を十分に上昇させるブレーキアシスト
機能が組み込まれている。以下、かかる機能を実現する
ためにECU10が実行する制御をブレーキアシスト制
御と称す。
と、車両が優れた制動能力を有しているにも関わらず、
緊急制動操作時でさえ、その能力が十分に発揮されない
場合がある。そこで、本実施例のシステムには、ブレー
キペダル30が緊急ブレーキを意図して操作された際に
は、ブレーキ踏力FP が十分に上昇されなくともホイル
シリンダ圧PW/C を十分に上昇させるブレーキアシスト
機能が組み込まれている。以下、かかる機能を実現する
ためにECU10が実行する制御をブレーキアシスト制
御と称す。
【0060】本実施例のシステムにおいて、ブレーキア
シスト制御を実行するにあたっては、ブレーキペダル3
0が操作された際に、その操作が、緊急制動操作を意図
するものであるか、或いは通常の制動操作を意図するも
のであるかを精度良く判別する必要がある。
シスト制御を実行するにあたっては、ブレーキペダル3
0が操作された際に、その操作が、緊急制動操作を意図
するものであるか、或いは通常の制動操作を意図するも
のであるかを精度良く判別する必要がある。
【0061】図2中におよびを付して表す曲線は、
種々の状況下で、運転者が通常の制動操作を意図してブ
レーキペダル30を操作した際に表れるブレーキ踏力F
P の変化を示す。曲線乃至に示す如く、通常の制動
操作に伴うブレーキ踏力FPの変化は、緊急制動操作に
伴うブレーキ踏力FP の変化に比して緩やかである。ま
た、通常の制動操作に伴うブレーキ踏力FP の収束値
は、緊急制動操作に伴うブレーキ踏力FP の収束値ほど
大きくない。
種々の状況下で、運転者が通常の制動操作を意図してブ
レーキペダル30を操作した際に表れるブレーキ踏力F
P の変化を示す。曲線乃至に示す如く、通常の制動
操作に伴うブレーキ踏力FPの変化は、緊急制動操作に
伴うブレーキ踏力FP の変化に比して緩やかである。ま
た、通常の制動操作に伴うブレーキ踏力FP の収束値
は、緊急制動操作に伴うブレーキ踏力FP の収束値ほど
大きくない。
【0062】これらの相違に着目すると、制動操作が開
始された後、ブレーキ踏力FP が、所定値を超える変化
率で、かつ、十分に大きな値にまで上昇された場合は、
すなわち、ブレーキ踏力FP が図2中に(I)で示す領
域に到達するように、ブレーキペダル30が操作された
場合は、緊急制動操作がなされたと判断することができ
る。
始された後、ブレーキ踏力FP が、所定値を超える変化
率で、かつ、十分に大きな値にまで上昇された場合は、
すなわち、ブレーキ踏力FP が図2中に(I)で示す領
域に到達するように、ブレーキペダル30が操作された
場合は、緊急制動操作がなされたと判断することができ
る。
【0063】また、制動操作が開始された後、ブレーキ
踏力FP の変化率が所定値に比して小さい場合、また
は、ブレーキ踏力FP の収束値が所定値に比して小さい
場合は、すなわち、ブレーキ踏力FP が常に図2中に
(II)で示す領域内で変化するように、ブレーキペダル
30が操作された場合は、通常制動操作がなされたと判
断することができる。
踏力FP の変化率が所定値に比して小さい場合、また
は、ブレーキ踏力FP の収束値が所定値に比して小さい
場合は、すなわち、ブレーキ踏力FP が常に図2中に
(II)で示す領域内で変化するように、ブレーキペダル
30が操作された場合は、通常制動操作がなされたと判
断することができる。
【0064】従って、ブレーキペダル30が踏み込まれ
た後、何らかの手法でブレーキペダル30の操作速度お
よび操作量を検出または推定し、更に、その操作速度が
所定速度を超えており、かつ、その操作量が所定値を超
えているか否かを判断することで、ブレーキペダル30
の操作が緊急ブレーキを意図したものであるか否かを判
断することができる。
た後、何らかの手法でブレーキペダル30の操作速度お
よび操作量を検出または推定し、更に、その操作速度が
所定速度を超えており、かつ、その操作量が所定値を超
えているか否かを判断することで、ブレーキペダル30
の操作が緊急ブレーキを意図したものであるか否かを判
断することができる。
【0065】本実施例において、ブレーキペダル30の
操作速度および操作量は、油圧センサ40によって検出
されるマスタシリンダ圧PM/C をパラメータ(以下、か
かる用途に用いられるパラメータを基礎パラメータと称
す)として検出される。マスタシリンダ圧PM/C は、ブ
レーキペダル30の操作量に応じた値を示し、かつ、ペ
ダルの操作速度に応じた変化率ΔPM/C で変化する。従
って、本実施例の装置によれば、運転者によって制動操
作が行われた場合に、その操作が緊急制動操作である
か、通常の制動操作であるかを精度良く判別することが
できる。
操作速度および操作量は、油圧センサ40によって検出
されるマスタシリンダ圧PM/C をパラメータ(以下、か
かる用途に用いられるパラメータを基礎パラメータと称
す)として検出される。マスタシリンダ圧PM/C は、ブ
レーキペダル30の操作量に応じた値を示し、かつ、ペ
ダルの操作速度に応じた変化率ΔPM/C で変化する。従
って、本実施例の装置によれば、運転者によって制動操
作が行われた場合に、その操作が緊急制動操作である
か、通常の制動操作であるかを精度良く判別することが
できる。
【0066】以下、ECU10によって緊急制動操作の
実行が判断された場合の、本実施例のシステムの動作に
ついて説明する。ECU10は、ブレーキペダル30が
踏み込まれた後、所定値を超えるマスタシリンダ圧P
M/C が検出され、かつ、所定値を超える変化率ΔPM/C
が検出された場合に、緊急制動操作がなされたと判断す
る。緊急制動操作が実行されたと判断すると、ECU1
0は、STR26、SA -146、SA-248およびSA
-354に対して駆動信号を出力する。
実行が判断された場合の、本実施例のシステムの動作に
ついて説明する。ECU10は、ブレーキペダル30が
踏み込まれた後、所定値を超えるマスタシリンダ圧P
M/C が検出され、かつ、所定値を超える変化率ΔPM/C
が検出された場合に、緊急制動操作がなされたと判断す
る。緊急制動操作が実行されたと判断すると、ECU1
0は、STR26、SA -146、SA-248およびSA
-354に対して駆動信号を出力する。
【0067】上記の駆動信号を受けてSTR26がオン
状態となると、第3液圧通路42と高圧通路22とが直
結状態となる。この場合、第3液圧通路42には、アキ
ュムレータ圧PACC が導かれる。また、上記の駆動信号
を受けてSA-146およびSA-248がオン状態となる
と、ホイルシリンダ44FRおよび44FLが、それぞ
れ調圧用液圧通路56および62に連通される。更に、
上記の駆動信号を受けてSA-354がオン状態となる
と、SRRH68およびSRLH70の上流側が第3液
圧通路42に連通される。この場合、全てのホイルシリ
ンダ44**が、それぞれの保持ソレノイドS**H、およ
び、それぞれの減圧ソレノイドS**Rに連通し、かつ、
全ての保持ソレノイドS**Hの上流に、アキュムレータ
圧PACC が導かれる状態が形成される。
状態となると、第3液圧通路42と高圧通路22とが直
結状態となる。この場合、第3液圧通路42には、アキ
ュムレータ圧PACC が導かれる。また、上記の駆動信号
を受けてSA-146およびSA-248がオン状態となる
と、ホイルシリンダ44FRおよび44FLが、それぞ
れ調圧用液圧通路56および62に連通される。更に、
上記の駆動信号を受けてSA-354がオン状態となる
と、SRRH68およびSRLH70の上流側が第3液
圧通路42に連通される。この場合、全てのホイルシリ
ンダ44**が、それぞれの保持ソレノイドS**H、およ
び、それぞれの減圧ソレノイドS**Rに連通し、かつ、
全ての保持ソレノイドS**Hの上流に、アキュムレータ
圧PACC が導かれる状態が形成される。
【0068】ECU10において、緊急制動操作の実行
が検出された直後は、全ての保持ソレノイドS**H、お
よび、全ての減圧ソレノイドS**Rがオフ状態に維持さ
れる。従って、上記の如く、保持ソレノイドS**Hの上
流にアキュムレータ圧PACCが導かれると、その液圧は
そのままホイルシリンダ44**に供給される。その結
果、全てのホイルシリンダ44**のホイルシリンダ圧P
W/C は、アキュムレータ圧PACC に向けて昇圧される。
が検出された直後は、全ての保持ソレノイドS**H、お
よび、全ての減圧ソレノイドS**Rがオフ状態に維持さ
れる。従って、上記の如く、保持ソレノイドS**Hの上
流にアキュムレータ圧PACCが導かれると、その液圧は
そのままホイルシリンダ44**に供給される。その結
果、全てのホイルシリンダ44**のホイルシリンダ圧P
W/C は、アキュムレータ圧PACC に向けて昇圧される。
【0069】このように、本実施例のシステムによれ
ば、緊急制動操作が実行された場合に、ブレーキ踏力F
P の大きさとは無関係に、全てのホイルシリンダ44**
のホイルシリンダ圧PW/C を速やかに急昇圧させること
ができる。従って、本実施例のシステムによれば、運転
者が初級者であっても、緊急ブレーキが必要とされる状
況が生じた後に、速やかに大きな制動力を発生させるこ
とができる。
ば、緊急制動操作が実行された場合に、ブレーキ踏力F
P の大きさとは無関係に、全てのホイルシリンダ44**
のホイルシリンダ圧PW/C を速やかに急昇圧させること
ができる。従って、本実施例のシステムによれば、運転
者が初級者であっても、緊急ブレーキが必要とされる状
況が生じた後に、速やかに大きな制動力を発生させるこ
とができる。
【0070】ホイルシリンダ44**に対して、上記の如
くアキュムレータ圧PACC が供給され始めると、その
後、各車輪FL,FR,RL,RRのスリップ率Sが急
激に増大され、やがてABS制御の実行条件が成立す
る。ABS制御の実行条件が成立すると、ECU10
は、全ての車輪のスリップ率Sが適当な値に収まるよう
に、すなわち、各車輪がロック状態に移行しないよう
に、適宜上述した増圧モード、保持モード、および
減圧モードを実現する。
くアキュムレータ圧PACC が供給され始めると、その
後、各車輪FL,FR,RL,RRのスリップ率Sが急
激に増大され、やがてABS制御の実行条件が成立す
る。ABS制御の実行条件が成立すると、ECU10
は、全ての車輪のスリップ率Sが適当な値に収まるよう
に、すなわち、各車輪がロック状態に移行しないよう
に、適宜上述した増圧モード、保持モード、および
減圧モードを実現する。
【0071】尚、緊急制動操作に続いてABS制御が実
行される場合、ホイルシリンダ圧P W/C は、ポンプ12
およびアキュムレータ20からホイルシリンダ44**に
ブレーキフルードが供給されることにより増圧されると
共に、ホイルシリンダ44**内のブレーキフルードがリ
ザーバタンク16に流出することにより減圧される。従
って、増圧モードと減圧モードとが繰り返し行われて
も、いわゆるマスタシリンダ32の床付きが生ずること
はない。
行される場合、ホイルシリンダ圧P W/C は、ポンプ12
およびアキュムレータ20からホイルシリンダ44**に
ブレーキフルードが供給されることにより増圧されると
共に、ホイルシリンダ44**内のブレーキフルードがリ
ザーバタンク16に流出することにより減圧される。従
って、増圧モードと減圧モードとが繰り返し行われて
も、いわゆるマスタシリンダ32の床付きが生ずること
はない。
【0072】緊急制動操作が行われることにより、上記
の如くブレーキアシスト制御が開始された場合、ブレー
キペダル30の踏み込みが解除された時点で、ブレーキ
アシスト制御を終了させる必要がある。本実施例のシス
テムにおいて、ブレーキアシスト制御が実行されている
間は、上述の如くSTR26、SA-146、SA-24
8、およびSA-354がオン状態に維持される。STR
26、SA-146、SA -248、およびSA-354がオ
ン状態である場合、レギュレータ24内部の液圧室、お
よびマスタシリンダ32が備える第1および第2液圧室
32a,32bが、実質的には何れも閉空間となる。
の如くブレーキアシスト制御が開始された場合、ブレー
キペダル30の踏み込みが解除された時点で、ブレーキ
アシスト制御を終了させる必要がある。本実施例のシス
テムにおいて、ブレーキアシスト制御が実行されている
間は、上述の如くSTR26、SA-146、SA-24
8、およびSA-354がオン状態に維持される。STR
26、SA-146、SA -248、およびSA-354がオ
ン状態である場合、レギュレータ24内部の液圧室、お
よびマスタシリンダ32が備える第1および第2液圧室
32a,32bが、実質的には何れも閉空間となる。
【0073】かかる状況下では、マスタシリンダ圧P
M/C は、ブレーキ踏力FP に応じた値となる。従って、
ECU10は、油圧センサ40により検出されるマスタ
シリンダ圧PM/C の出力信号を監視することにより、容
易にブレーキペダル30の踏み込みが解除されたか否か
を判断することができる。ブレーキペダル30の踏み込
みの解除を検出すると、ECU10は、STR26、S
A-146、SA-248、およびSA-354に対する駆動
信号の供給を停止して、通常制御の実行状態を実現す
る。
M/C は、ブレーキ踏力FP に応じた値となる。従って、
ECU10は、油圧センサ40により検出されるマスタ
シリンダ圧PM/C の出力信号を監視することにより、容
易にブレーキペダル30の踏み込みが解除されたか否か
を判断することができる。ブレーキペダル30の踏み込
みの解除を検出すると、ECU10は、STR26、S
A-146、SA-248、およびSA-354に対する駆動
信号の供給を停止して、通常制御の実行状態を実現す
る。
【0074】ところで、本実施例の制動圧力制御装置
は、ブレーキアシスト制御の実行開始を要求する緊急制
動状態が検出された後、所定の遅延時間が経過した後に
ブレーキアシスト制御の実行を開始する点に特徴を有し
ている。以下、かかる特徴部について説明する。
は、ブレーキアシスト制御の実行開始を要求する緊急制
動状態が検出された後、所定の遅延時間が経過した後に
ブレーキアシスト制御の実行を開始する点に特徴を有し
ている。以下、かかる特徴部について説明する。
【0075】図3は、初級者によって緊急制動操作が行
われた場合のマスタシリンダ圧PM/ C およびホイルシリ
ンダ圧PW/C の変化状態を説明するためのタイムチャー
トを示す。図3(A)は、マスタシリンダ圧PM/C およ
びホイルシリンダ圧PW/C の経時的な変化状態を表して
いる。また、図3(B)は、マスタシリンダ圧PM/Cの
変化率ΔPM/C の変化状態を表している。
われた場合のマスタシリンダ圧PM/ C およびホイルシリ
ンダ圧PW/C の変化状態を説明するためのタイムチャー
トを示す。図3(A)は、マスタシリンダ圧PM/C およ
びホイルシリンダ圧PW/C の経時的な変化状態を表して
いる。また、図3(B)は、マスタシリンダ圧PM/Cの
変化率ΔPM/C の変化状態を表している。
【0076】時刻t0 に初級者による緊急制動操作が開
始されると、マスタシリンダ圧PM/ C は、図3(A)中
に示す曲線の如く変化する。この際、変化率ΔPM/C
は、図3(B)中に示す曲線の如く変化する。曲線
に示す如く、変化率ΔPM/Cは緊急制動操作が開始され
た後急激に増加し、その後急激に減少する。
始されると、マスタシリンダ圧PM/ C は、図3(A)中
に示す曲線の如く変化する。この際、変化率ΔPM/C
は、図3(B)中に示す曲線の如く変化する。曲線
に示す如く、変化率ΔPM/Cは緊急制動操作が開始され
た後急激に増加し、その後急激に減少する。
【0077】図3(B)中に示す所定値αは、通常の制
動操作と緊急制動操作との判別に用いられる変化率ΔP
M/C に関するしきい値(以下、第1の所定値と称す)で
ある。同図に示す如く、時刻t0 に緊急制動操作が開始
された後、時刻t1 に変化率ΔPM/C が第1の所定値α
を超えるまでの時間は極めて短時間である。従って、運
転者による制動操作が通常の制動操作であるか、或い
は、緊急制動操作であるかは、その制動操作の初期段階
で判別することができる。このため、緊急制動操作が開
始された場合には、その操作が開始された直後からブレ
ーキアシスト制御を開始させることも可能である。
動操作と緊急制動操作との判別に用いられる変化率ΔP
M/C に関するしきい値(以下、第1の所定値と称す)で
ある。同図に示す如く、時刻t0 に緊急制動操作が開始
された後、時刻t1 に変化率ΔPM/C が第1の所定値α
を超えるまでの時間は極めて短時間である。従って、運
転者による制動操作が通常の制動操作であるか、或い
は、緊急制動操作であるかは、その制動操作の初期段階
で判別することができる。このため、緊急制動操作が開
始された場合には、その操作が開始された直後からブレ
ーキアシスト制御を開始させることも可能である。
【0078】しかしながら、曲線に示す如く、緊急制
動操作であることが認識できる時刻t1 の時点では、マ
スタシリンダ圧PM/C は未だ急昇圧の過程である。この
段階では、マスタシリンダ32を液圧源として維持した
方が、ポンプ12およびアキュムレータ20を液圧源と
するより多量のブレーキフルードがホイルシリンダ44
**に向けて供給される。従って、緊急制動操作が検出さ
れた時点でブレーキアシスト制御を開始することとする
と、却ってホイルシリンダ圧PW/C の速やかな昇圧が妨
げられることになる。かかる観点によれば、少なくとも
マスタシリンダ圧PM/C の昇圧変化が緩やかになるまで
は、ブレーキアシスト制御を開始すべきでないと判断す
ることができる。
動操作であることが認識できる時刻t1 の時点では、マ
スタシリンダ圧PM/C は未だ急昇圧の過程である。この
段階では、マスタシリンダ32を液圧源として維持した
方が、ポンプ12およびアキュムレータ20を液圧源と
するより多量のブレーキフルードがホイルシリンダ44
**に向けて供給される。従って、緊急制動操作が検出さ
れた時点でブレーキアシスト制御を開始することとする
と、却ってホイルシリンダ圧PW/C の速やかな昇圧が妨
げられることになる。かかる観点によれば、少なくとも
マスタシリンダ圧PM/C の昇圧変化が緩やかになるまで
は、ブレーキアシスト制御を開始すべきでないと判断す
ることができる。
【0079】図3(B)中に示す所定値βは、マスタシ
リンダ圧PM/C の昇圧変化が緩やかになったか否かの判
別に用いられるしきい値(以下、第2の所定値と称す)
である。すなわち、本実施例においては、曲線に示す
変化率ΔPM/C がβ以下となった時点で、曲線に示す
マスタシリンダ圧PM/C の昇圧変化が緩やかになったと
判断することができる。従って、本実施例の制動圧力制
御装置においては、緊急制動操作が行われた場合に、少
なくともΔPM/C <βが成立するまではブレーキアシス
ト制御を開始すべきでないと判断することができる。
リンダ圧PM/C の昇圧変化が緩やかになったか否かの判
別に用いられるしきい値(以下、第2の所定値と称す)
である。すなわち、本実施例においては、曲線に示す
変化率ΔPM/C がβ以下となった時点で、曲線に示す
マスタシリンダ圧PM/C の昇圧変化が緩やかになったと
判断することができる。従って、本実施例の制動圧力制
御装置においては、緊急制動操作が行われた場合に、少
なくともΔPM/C <βが成立するまではブレーキアシス
ト制御を開始すべきでないと判断することができる。
【0080】マスタシリンダ32から流出するブレーキ
フルードは、ブレーキホース等を介してホイルシリンダ
44**に流入する。ホイルシリンダ圧PW/C は、その内
部にある程度のブレーキフルードが流入した後に昇圧を
開始する。また、マスタシリンダ32から流出するブレ
ーキフルードは、ホイルシリンダ44**に到達する過程
で、僅かながらブレーキホースの膨張等により消費され
る。このため、マスタシリンダ圧PM/C の昇圧が開始さ
れた後、ホイルシリンダ圧PW/C が昇圧され始めるまで
にはある程度のタイムラグが存在する。
フルードは、ブレーキホース等を介してホイルシリンダ
44**に流入する。ホイルシリンダ圧PW/C は、その内
部にある程度のブレーキフルードが流入した後に昇圧を
開始する。また、マスタシリンダ32から流出するブレ
ーキフルードは、ホイルシリンダ44**に到達する過程
で、僅かながらブレーキホースの膨張等により消費され
る。このため、マスタシリンダ圧PM/C の昇圧が開始さ
れた後、ホイルシリンダ圧PW/C が昇圧され始めるまで
にはある程度のタイムラグが存在する。
【0081】図3(A)中に一点鎖線で示す曲線は、
マスタシリンダ圧PM/C が曲線に示す如く変化する状
況下で通常制御が続行された場合にホイルシリンダ圧P
W/Cに生ずる変化を示す。曲線およびに示す如く、
通常制御が続行される場合、ホイルシリンダ圧P
W/C は、ある程度の時間遅れを伴った後にマスタシリン
ダ圧PM/C と同じ圧力になる。
マスタシリンダ圧PM/C が曲線に示す如く変化する状
況下で通常制御が続行された場合にホイルシリンダ圧P
W/Cに生ずる変化を示す。曲線およびに示す如く、
通常制御が続行される場合、ホイルシリンダ圧P
W/C は、ある程度の時間遅れを伴った後にマスタシリン
ダ圧PM/C と同じ圧力になる。
【0082】図3(A)は、時刻t0 にマスタシリンダ
圧PM/C の昇圧が開始され、時刻t 2 の直前にホイルシ
リンダ圧PW/C の昇圧が開始された場合を例示してい
る。この場合、時刻t2 の段階では、ホイルシリンダ4
4**の内部に、既にその初期加圧に必要なブレーキフル
ードが流入していると共に、ブレーキホースの膨張によ
り消費されるブレーキフルードも、既にマスタシリンダ
32から供給されている。このため、かかる状況下でブ
レーキアシスト制御を開始すれば、時刻t2 以降、ホイ
ルシリンダ圧PW/C を、ポンプ12およびアキュムレー
タ20を液圧源として速やかに昇圧させることができ
る。
圧PM/C の昇圧が開始され、時刻t 2 の直前にホイルシ
リンダ圧PW/C の昇圧が開始された場合を例示してい
る。この場合、時刻t2 の段階では、ホイルシリンダ4
4**の内部に、既にその初期加圧に必要なブレーキフル
ードが流入していると共に、ブレーキホースの膨張によ
り消費されるブレーキフルードも、既にマスタシリンダ
32から供給されている。このため、かかる状況下でブ
レーキアシスト制御を開始すれば、時刻t2 以降、ホイ
ルシリンダ圧PW/C を、ポンプ12およびアキュムレー
タ20を液圧源として速やかに昇圧させることができ
る。
【0083】図3(A)中に二点鎖線で示す曲線は、
マスタシリンダ圧PM/C の昇圧変化が緩やかになったと
判別される時刻t2 に、ブレーキアシスト制御を開始し
た場合、すなわち、ホイルシリンダ44**の液圧源をマ
スタシリンダ32からポンプ12およびアキュムレータ
20に切り換えた場合に、その後生ずるホイルシリンダ
圧PW/C の変化を示す。曲線に示す如く、かかるタイ
ミングでブレーキアシスト制御を開始すれば、緊急制動
操作が開始された後、マスタシリンダ圧PM/Cが上限値
付近にまで十分に昇圧されなくとも、ホイルシリンダ圧
PW/C を上限値まで確実に昇圧することができる。
マスタシリンダ圧PM/C の昇圧変化が緩やかになったと
判別される時刻t2 に、ブレーキアシスト制御を開始し
た場合、すなわち、ホイルシリンダ44**の液圧源をマ
スタシリンダ32からポンプ12およびアキュムレータ
20に切り換えた場合に、その後生ずるホイルシリンダ
圧PW/C の変化を示す。曲線に示す如く、かかるタイ
ミングでブレーキアシスト制御を開始すれば、緊急制動
操作が開始された後、マスタシリンダ圧PM/Cが上限値
付近にまで十分に昇圧されなくとも、ホイルシリンダ圧
PW/C を上限値まで確実に昇圧することができる。
【0084】しかしながら、通常制御を維持した場合に
得られる曲線と、時刻t2 にブレーキアシスト制御を
開始することにより得られる曲線とを比較すると、昇
圧過程の初期段階では、通常制御を維持した方がホイル
シリンダ圧PW/C を急激に昇圧できることが判る。
得られる曲線と、時刻t2 にブレーキアシスト制御を
開始することにより得られる曲線とを比較すると、昇
圧過程の初期段階では、通常制御を維持した方がホイル
シリンダ圧PW/C を急激に昇圧できることが判る。
【0085】すなわち、時刻t2 の段階では、マスタシ
リンダ圧PM/C がホイルシリンダ圧PW/C に比して十分
に高圧であるため、以後マスタシリンダ圧PM/C が昇圧
されなくとも、通常制御が維持されれば、比較的多量の
ブレーキフルードが、マスタシリンダ32からホイルシ
リンダ44**に流入する。一方、ポンプ12およびアキ
ュムレータ20からホイルシリンダ44**に供給し得る
ブレーキフルードの流量は、ポンプ12の能力やアキュ
ムレータ20の容量等に制約され、適当な値に規制され
る。このため、マスタシリンダ圧PM/C とホイルシリン
ダ圧PW/C とに大きな差圧が生じている場合には、曲線
およびに示す如く、通常制御を維持する方が、ブレ
ーキアシスト制御を開始するよりも速やかにホイルシリ
ンダ圧P W/C を昇圧できることがある。
リンダ圧PM/C がホイルシリンダ圧PW/C に比して十分
に高圧であるため、以後マスタシリンダ圧PM/C が昇圧
されなくとも、通常制御が維持されれば、比較的多量の
ブレーキフルードが、マスタシリンダ32からホイルシ
リンダ44**に流入する。一方、ポンプ12およびアキ
ュムレータ20からホイルシリンダ44**に供給し得る
ブレーキフルードの流量は、ポンプ12の能力やアキュ
ムレータ20の容量等に制約され、適当な値に規制され
る。このため、マスタシリンダ圧PM/C とホイルシリン
ダ圧PW/C とに大きな差圧が生じている場合には、曲線
およびに示す如く、通常制御を維持する方が、ブレ
ーキアシスト制御を開始するよりも速やかにホイルシリ
ンダ圧P W/C を昇圧できることがある。
【0086】従って、本実施例の制動圧力制御装置にお
いて、緊急制動操作が行われた場合に、その後、速やか
にホイルシリンダ圧PW/C の昇圧を図るためには、通常
制御を維持した場合に得られるホイルシリンダ圧PW/C
の変化率ΔPW/C (以下、通常変化率ΔPW/C と称す)
が、ブレーキアシスト制御を開始した後に得られる変化
率ΔPW/C (以下、制御変化率ΔPW/C と称す)に比し
て大きい間は、ブレーキアシスト制御を開始しないこと
が望ましい。
いて、緊急制動操作が行われた場合に、その後、速やか
にホイルシリンダ圧PW/C の昇圧を図るためには、通常
制御を維持した場合に得られるホイルシリンダ圧PW/C
の変化率ΔPW/C (以下、通常変化率ΔPW/C と称す)
が、ブレーキアシスト制御を開始した後に得られる変化
率ΔPW/C (以下、制御変化率ΔPW/C と称す)に比し
て大きい間は、ブレーキアシスト制御を開始しないこと
が望ましい。
【0087】本実施例の制動圧力制御装置は、緊急制動
操作が開始され、かつ、マスタシリンダ圧PM/C の変化
率ΔPM/C が第1の所定値βに比して小さくなった時点
(以下、緊急制動状態検出時と称す)から、所定の遅延
時間Dの経過を待ってブレーキアシスト制御の実行を開
始することにより上記機能の実現を図っている。図3
(A)中に示す曲線は、時刻t2 の後、かかる遅延時
間Dの経過を待って、時刻t3 にブレーキアシスト制御
を開始した場合に生ずるホイルシリンダ圧PW/Cの変化
を示す。
操作が開始され、かつ、マスタシリンダ圧PM/C の変化
率ΔPM/C が第1の所定値βに比して小さくなった時点
(以下、緊急制動状態検出時と称す)から、所定の遅延
時間Dの経過を待ってブレーキアシスト制御の実行を開
始することにより上記機能の実現を図っている。図3
(A)中に示す曲線は、時刻t2 の後、かかる遅延時
間Dの経過を待って、時刻t3 にブレーキアシスト制御
を開始した場合に生ずるホイルシリンダ圧PW/Cの変化
を示す。
【0088】曲線に示す如く、緊急制動状態検出時の
後、遅延時間Dの経過を待ってブレーキアシスト制御が
開始されると、その結果生ずるホイルシリンダ圧PW/C
は、通常制御が維持された場合に生ずるホイルシリンダ
圧PW/C に比して常に大きな液圧となる。このように、
本実施例の制動圧力制御装置によれば、緊急制動操作が
行われた場合に、マスタシリンダ32の有する能力とポ
ンプ12およびアキュムレータ20の有する能力との双
方を効果的に利用して、速やかにホイルシリンダ圧P
W/C を昇圧させることができる。
後、遅延時間Dの経過を待ってブレーキアシスト制御が
開始されると、その結果生ずるホイルシリンダ圧PW/C
は、通常制御が維持された場合に生ずるホイルシリンダ
圧PW/C に比して常に大きな液圧となる。このように、
本実施例の制動圧力制御装置によれば、緊急制動操作が
行われた場合に、マスタシリンダ32の有する能力とポ
ンプ12およびアキュムレータ20の有する能力との双
方を効果的に利用して、速やかにホイルシリンダ圧P
W/C を昇圧させることができる。
【0089】図4は、上記の機能を実現すべくECU1
0が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。本実施例において、緊急制動状態が検出された後、
ブレーキアシスト制御が開始されるまでの間に確保され
るべき遅延時間Dは、通常変化率ΔPW/C が制御変化率
ΔPW/C を上回る時間に設定されるべきである。かかる
時間は、緊急制動状態が検出された時点でのマスタシリ
ンダ圧PM/C とホイルシリンダ圧PW/C との差圧|P
M/C −PW/C |(以下、緊急制動時差圧ΔPEMと称す)
が大きいほど長く、また、緊急制動時差圧ΔPEMが小さ
いほど短く設定するべきである。このため、図4に示す
ルーチンでは、緊急制動時差圧ΔPEMの大きさに基づい
て遅延時間Dを設定することとしている。
0が実行する制御ルーチンの一例のフローチャートを示
す。本実施例において、緊急制動状態が検出された後、
ブレーキアシスト制御が開始されるまでの間に確保され
るべき遅延時間Dは、通常変化率ΔPW/C が制御変化率
ΔPW/C を上回る時間に設定されるべきである。かかる
時間は、緊急制動状態が検出された時点でのマスタシリ
ンダ圧PM/C とホイルシリンダ圧PW/C との差圧|P
M/C −PW/C |(以下、緊急制動時差圧ΔPEMと称す)
が大きいほど長く、また、緊急制動時差圧ΔPEMが小さ
いほど短く設定するべきである。このため、図4に示す
ルーチンでは、緊急制動時差圧ΔPEMの大きさに基づい
て遅延時間Dを設定することとしている。
【0090】図4に示すルーチンが起動されると、先ず
ステップ100において、ブレーキアシスト制御の実行
中であるか否かが判別される。本ルーチンは、ブレーキ
アシスト制御の開始時期を制御するルーチンである。従
って、既にブレーキアシスト制御が実行中であれば、本
ルーチンを実行する実益はない。このため、上記判別に
より、既にブレーキアシスト制御が開始されていると判
別された場合は、以後、何ら処理が進められることなく
今回のルーチンが終了される。一方、上記判別により、
ブレーキアシスト制御が実行中でないと判別された場合
は、次にステップ102の処理が実行される。
ステップ100において、ブレーキアシスト制御の実行
中であるか否かが判別される。本ルーチンは、ブレーキ
アシスト制御の開始時期を制御するルーチンである。従
って、既にブレーキアシスト制御が実行中であれば、本
ルーチンを実行する実益はない。このため、上記判別に
より、既にブレーキアシスト制御が開始されていると判
別された場合は、以後、何ら処理が進められることなく
今回のルーチンが終了される。一方、上記判別により、
ブレーキアシスト制御が実行中でないと判別された場合
は、次にステップ102の処理が実行される。
【0091】ステップ102では、緊急制動操作が実行
されたか否かが判別される。具体的には、ブレーキスイ
ッチ84からオン出力が発せられた後、マスタシリンダ
圧P M/C に、第1の所定値αを超える変化率ΔPM/C が
生じたか否かが判別される。その結果、緊急制動操作が
実行されていないと判別された場合は、以後、何ら処理
が進められることなく今回のルーチンが終了される。一
方、緊急制動操作が実行されたと判別された場合は、次
にステップ103の処理が実行される。
されたか否かが判別される。具体的には、ブレーキスイ
ッチ84からオン出力が発せられた後、マスタシリンダ
圧P M/C に、第1の所定値αを超える変化率ΔPM/C が
生じたか否かが判別される。その結果、緊急制動操作が
実行されていないと判別された場合は、以後、何ら処理
が進められることなく今回のルーチンが終了される。一
方、緊急制動操作が実行されたと判別された場合は、次
にステップ103の処理が実行される。
【0092】ステップ104では、マスタシリンダ圧P
M/C の変化率ΔPM/C の最大値 MAXΔPM/C が記憶され
る。具体的には、今回の処理時に検出された変化率ΔP
M/Cが、前回以前の処理時に最大値 MAXΔPM/C として
記憶された値に比して大きい場合は、今回の検出値が新
たに最大値 MAXΔPM/C として記憶され、一方、今回の
処理時に検出された変化率ΔPM/C が、前回以前の処理
時に最大値 MAXΔPM/ C として記憶された値に比して小
さい場合は、その最大値 MAXΔPM/C が、書き換えられ
ることなくそのまま記憶される。
M/C の変化率ΔPM/C の最大値 MAXΔPM/C が記憶され
る。具体的には、今回の処理時に検出された変化率ΔP
M/Cが、前回以前の処理時に最大値 MAXΔPM/C として
記憶された値に比して大きい場合は、今回の検出値が新
たに最大値 MAXΔPM/C として記憶され、一方、今回の
処理時に検出された変化率ΔPM/C が、前回以前の処理
時に最大値 MAXΔPM/ C として記憶された値に比して小
さい場合は、その最大値 MAXΔPM/C が、書き換えられ
ることなくそのまま記憶される。
【0093】ステップ106では、マスタシリンダ圧P
M/C の変化率ΔPM/C が第2の所定値βに比して小さい
か否か、すなわち、マスタシリンダ圧PM/C の昇圧変化
が緩やかになったか否かが判別される。その結果、未だ
ΔPM/C <βが不成立であると判別された場合は、その
条件が成立するまで、上記ステップ104および106
の処理が繰り返し実行され。そして、ΔPM/C <βが成
立すると判別されると、次にステップ108の処理が実
行される。
M/C の変化率ΔPM/C が第2の所定値βに比して小さい
か否か、すなわち、マスタシリンダ圧PM/C の昇圧変化
が緩やかになったか否かが判別される。その結果、未だ
ΔPM/C <βが不成立であると判別された場合は、その
条件が成立するまで、上記ステップ104および106
の処理が繰り返し実行され。そして、ΔPM/C <βが成
立すると判別されると、次にステップ108の処理が実
行される。
【0094】上記の処理によれば、ΔPM/C <βが成立
すると判別された時点、すなわち、緊急制動状態検出時
において、最大値 MAXΔPM/C には、緊急制動状態検出
時以前に変化率ΔPM/C に生じた最大の値が記憶され
る。図5は、かかる最大値 MAXΔPM/C と、緊急制動時
差圧ΔPEM(図3における時刻t2 での差圧|PM/C −
PW/C |に相当)との関係を示す。図5に示す如く、緊
急制動時差圧ΔPEMは、最大値 MAXΔPM/C が大きいほ
ど大きな値となる。従って、遅延時間Dは、最大値 MAX
ΔPM/C が大きいほど、長い時間とすることが適切であ
る。本実施例では、後述の如く、かかる要求が満たされ
るように遅延時間Dが設定される。
すると判別された時点、すなわち、緊急制動状態検出時
において、最大値 MAXΔPM/C には、緊急制動状態検出
時以前に変化率ΔPM/C に生じた最大の値が記憶され
る。図5は、かかる最大値 MAXΔPM/C と、緊急制動時
差圧ΔPEM(図3における時刻t2 での差圧|PM/C −
PW/C |に相当)との関係を示す。図5に示す如く、緊
急制動時差圧ΔPEMは、最大値 MAXΔPM/C が大きいほ
ど大きな値となる。従って、遅延時間Dは、最大値 MAX
ΔPM/C が大きいほど、長い時間とすることが適切であ
る。本実施例では、後述の如く、かかる要求が満たされ
るように遅延時間Dが設定される。
【0095】ステップ108では、油圧センサ40によ
って検出されているマスタシリンダ圧PM/C が、緊急制
動状態検出時におけるマスタシリンダ圧PM/C (以下、
緊急制動時マスタ圧PM/CEM と称す)として記憶され
る。図6は、緊急制動時マスタ圧PM/C と、緊急制動時
差圧ΔPEMとの関係を示す。図6に示す如く、緊急制動
時差圧ΔPEMは、緊急制動時マスタ圧PM/CEM が大きい
ほど大きな値となる。従って、遅延時間Dは、緊急制動
時マスタ圧PM/CEM が大きいほど長い時間とすることが
適切である。本実施例では、後述の如く、かかる要求が
満たされるように遅延時間Dが設定される。上記ステッ
プ108の処理が終了すると、次いでステップ110の
処理が実行される。
って検出されているマスタシリンダ圧PM/C が、緊急制
動状態検出時におけるマスタシリンダ圧PM/C (以下、
緊急制動時マスタ圧PM/CEM と称す)として記憶され
る。図6は、緊急制動時マスタ圧PM/C と、緊急制動時
差圧ΔPEMとの関係を示す。図6に示す如く、緊急制動
時差圧ΔPEMは、緊急制動時マスタ圧PM/CEM が大きい
ほど大きな値となる。従って、遅延時間Dは、緊急制動
時マスタ圧PM/CEM が大きいほど長い時間とすることが
適切である。本実施例では、後述の如く、かかる要求が
満たされるように遅延時間Dが設定される。上記ステッ
プ108の処理が終了すると、次いでステップ110の
処理が実行される。
【0096】ステップ110では、上述した最大値 MAX
ΔPM/C と緊急制動時マスタ圧PM/ CEM とに基づいて、
遅延時間Dが算出される。図7は、本実施例において遅
延時間Dの算出に用いられるマップの一例を示す。図7
に示す如く、遅延時間Dは、最大値 MAXΔPM/C および
緊急制動時マスタ圧PM/CEM に基づいて、比較的長い遅
延時間DL および比較的短い遅延時間DS の何れか一方
に設定される。具体的には、 MAXΔPM/C およびP
M/CEM が大きい場合、すなわち、緊急制動時差圧ΔPEM
が大きい場合には、比較的長い遅延時間DL が設定され
る。一方、 MAXΔP M/C およびPM/CEM が小さい場合、
すなわち、緊急制動時差圧ΔPEMが小さい場合には、比
較的短い遅延時間DL が設定される。
ΔPM/C と緊急制動時マスタ圧PM/ CEM とに基づいて、
遅延時間Dが算出される。図7は、本実施例において遅
延時間Dの算出に用いられるマップの一例を示す。図7
に示す如く、遅延時間Dは、最大値 MAXΔPM/C および
緊急制動時マスタ圧PM/CEM に基づいて、比較的長い遅
延時間DL および比較的短い遅延時間DS の何れか一方
に設定される。具体的には、 MAXΔPM/C およびP
M/CEM が大きい場合、すなわち、緊急制動時差圧ΔPEM
が大きい場合には、比較的長い遅延時間DL が設定され
る。一方、 MAXΔP M/C およびPM/CEM が小さい場合、
すなわち、緊急制動時差圧ΔPEMが小さい場合には、比
較的短い遅延時間DL が設定される。
【0097】上記の処理によれば、通常変化率ΔPW/C
が制御変化率ΔPW/C を上回る時間の長短に応じて、遅
延時間DがDL またはDS に設定される。従って、かか
る処理によれば、緊急制動操作が行われた場合に、マス
タシリンダ32の有する能力とポンプ12およびアキュ
ムレータ20の有する能力との双方を効果的に利用し
て、速やかにホイルシリンダ圧PW/C を昇圧させること
ができる。
が制御変化率ΔPW/C を上回る時間の長短に応じて、遅
延時間DがDL またはDS に設定される。従って、かか
る処理によれば、緊急制動操作が行われた場合に、マス
タシリンダ32の有する能力とポンプ12およびアキュ
ムレータ20の有する能力との双方を効果的に利用し
て、速やかにホイルシリンダ圧PW/C を昇圧させること
ができる。
【0098】ところで、上記ステップ110では、図7
に示すマップを参照することにより、遅延時間Dを2段
階に設定することとしているが、遅延時間Dの設定手法
はこれに限るものではない。図8は、本実施例の制動圧
力制御装置に適用可能な遅延時間マップの他の例を示
す。図8に示すマップは、最大値 MAXΔPM/C の大小、
および、緊急制動時マスタ圧PM/CEM の大小に応じて、
遅延時間Dを連続的に変化させることを目的として設定
されたマップである。かかるマップを用いれば、ブレー
キアシスト制御の開始時期をより細かく設定し、ホイル
シリンダ圧PW/Cの昇圧特性をより精度良く制御するこ
とが可能となる。
に示すマップを参照することにより、遅延時間Dを2段
階に設定することとしているが、遅延時間Dの設定手法
はこれに限るものではない。図8は、本実施例の制動圧
力制御装置に適用可能な遅延時間マップの他の例を示
す。図8に示すマップは、最大値 MAXΔPM/C の大小、
および、緊急制動時マスタ圧PM/CEM の大小に応じて、
遅延時間Dを連続的に変化させることを目的として設定
されたマップである。かかるマップを用いれば、ブレー
キアシスト制御の開始時期をより細かく設定し、ホイル
シリンダ圧PW/Cの昇圧特性をより精度良く制御するこ
とが可能となる。
【0099】上記ステップ110の処理が終了すると、
次にステップ112において、上記の如く設定された遅
延時間Dがカウントダウンされる。ステップ112の処
理が終了すると、次にステップ114の処理が実行され
る。ステップ114では、ブレーキアシスト制御の開始
タイミングに到達したか否か、すなわち、遅延時間Dの
カウントダウンが終了したか否かが判別される。その結
果、未だ遅延時間Dのカウントダウンが終了していない
と判別される場合は、そのカウントダウンが終了したと
判別されるまで、上記ステップ112および114の処
理が繰り返し実行される。そして、遅延時間Dのカウン
トダウンが終了したと判別されると、ステップ116
で、ブレーキアシスト制御が開始された後、今回のルー
チンが終了される。
次にステップ112において、上記の如く設定された遅
延時間Dがカウントダウンされる。ステップ112の処
理が終了すると、次にステップ114の処理が実行され
る。ステップ114では、ブレーキアシスト制御の開始
タイミングに到達したか否か、すなわち、遅延時間Dの
カウントダウンが終了したか否かが判別される。その結
果、未だ遅延時間Dのカウントダウンが終了していない
と判別される場合は、そのカウントダウンが終了したと
判別されるまで、上記ステップ112および114の処
理が繰り返し実行される。そして、遅延時間Dのカウン
トダウンが終了したと判別されると、ステップ116
で、ブレーキアシスト制御が開始された後、今回のルー
チンが終了される。
【0100】ところで、上記の実施例においては、緊急
制動状態検出時以前に生じた変化率ΔPM/C の最大値 M
AXΔPM/C と、緊急制動状態検出時におけるマスタシリ
ンダ圧PM/C とに基づいて、緊急制動時差圧ΔPEMを推
定すること(遅延時間Dを算出すること)としている
が、緊急制動時差圧ΔPEMを推定する手法(遅延時間D
を算出する手法)はこれに限定されるものではない。
制動状態検出時以前に生じた変化率ΔPM/C の最大値 M
AXΔPM/C と、緊急制動状態検出時におけるマスタシリ
ンダ圧PM/C とに基づいて、緊急制動時差圧ΔPEMを推
定すること(遅延時間Dを算出すること)としている
が、緊急制動時差圧ΔPEMを推定する手法(遅延時間D
を算出する手法)はこれに限定されるものではない。
【0101】すなわち、本実施例の制動圧力制御装置に
おいては、例えば、変化率ΔPM/Cが第1所定値αを超
えてから第2所定値β以下となるまでの時間(図3にお
ける時刻t2 〜t3 の時間)に基づいて、その時間が長
い場合には緊急制動時差圧ΔPEMが大きいと推定し、ま
た、その時間が短い場合には緊急制動時差圧ΔPEMが小
さいと推定してもよい。
おいては、例えば、変化率ΔPM/Cが第1所定値αを超
えてから第2所定値β以下となるまでの時間(図3にお
ける時刻t2 〜t3 の時間)に基づいて、その時間が長
い場合には緊急制動時差圧ΔPEMが大きいと推定し、ま
た、その時間が短い場合には緊急制動時差圧ΔPEMが小
さいと推定してもよい。
【0102】また、上記の実施例においては、緊急制動
時差圧ΔPEMの大小に対応して遅延時間Dを変更するこ
ととしているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、緊急制動状態検出時の後、常に一律の遅延時間Dが
経過した時点でブレーキアシスト制御を開始することと
しても良い。
時差圧ΔPEMの大小に対応して遅延時間Dを変更するこ
ととしているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、緊急制動状態検出時の後、常に一律の遅延時間Dが
経過した時点でブレーキアシスト制御を開始することと
しても良い。
【0103】そして、上記の実施例においては、一旦α
以上の値となった変化率ΔPM/C がβに比して小さな値
となった時点を緊急制動状態検出時とし、その後、遅延
時間Dのカウントダウンを開始することとしているが、
緊急制動状態検出時は、上記の時点に限定されるもので
はない。即ち、遅延時間Dが一律の時間に定められてい
る場合には、緊急制動操作が検出された時点(ΔPM/C
>αが成立する時点)を緊急制動状態検出時とし、その
後、遅延時間Dのカウントダウンを開始することとして
も良い。
以上の値となった変化率ΔPM/C がβに比して小さな値
となった時点を緊急制動状態検出時とし、その後、遅延
時間Dのカウントダウンを開始することとしているが、
緊急制動状態検出時は、上記の時点に限定されるもので
はない。即ち、遅延時間Dが一律の時間に定められてい
る場合には、緊急制動操作が検出された時点(ΔPM/C
>αが成立する時点)を緊急制動状態検出時とし、その
後、遅延時間Dのカウントダウンを開始することとして
も良い。
【0104】更に、上記の実施例においては、緊急制動
操作と通常の制動操作とを、マスタシリンダ圧PM/C に
基づいて判別することとしているが、その判別に用いる
基礎パラメータはマスタシリンダ圧PM/C に限定される
ものではない。すなわち、ブレーキペダル30が操作さ
れる際には、マスタシリンダ圧PM/C が変化する他、ブ
レーキペダル30に作用するブレーキ踏力FP や、ブレ
ーキペダル30のストローク量Lにも変化が生ずる。ま
た、ブレーキペダル30が操作され、その結果車両に制
動力が作用すると、車両には、減速度Gが発生する。こ
のため、緊急制動操作と通常の制動操作との判別は、上
述したマスタシリンダ圧PM/C の他、ブレーキ踏力
FP 、ペダルストロークL、車体減速度G、推定
車体速度VSO、および、車輪速度Vw**等からも推定
することもできる。
操作と通常の制動操作とを、マスタシリンダ圧PM/C に
基づいて判別することとしているが、その判別に用いる
基礎パラメータはマスタシリンダ圧PM/C に限定される
ものではない。すなわち、ブレーキペダル30が操作さ
れる際には、マスタシリンダ圧PM/C が変化する他、ブ
レーキペダル30に作用するブレーキ踏力FP や、ブレ
ーキペダル30のストローク量Lにも変化が生ずる。ま
た、ブレーキペダル30が操作され、その結果車両に制
動力が作用すると、車両には、減速度Gが発生する。こ
のため、緊急制動操作と通常の制動操作との判別は、上
述したマスタシリンダ圧PM/C の他、ブレーキ踏力
FP 、ペダルストロークL、車体減速度G、推定
車体速度VSO、および、車輪速度Vw**等からも推定
することもできる。
【0105】上述した〜のパラメータのうち、ブ
レーキ踏力FP およびペダルストロークLは、マス
タシリンダ圧PM/C と同様にブレーキペダル30の操作
に対して敏感なパラメータである。従って、これらが基
礎パラメータとされる場合は、それらを監視することに
より、容易にブレーキペダル30の踏み込みが解除され
たか否かを判別することができる。
レーキ踏力FP およびペダルストロークLは、マス
タシリンダ圧PM/C と同様にブレーキペダル30の操作
に対して敏感なパラメータである。従って、これらが基
礎パラメータとされる場合は、それらを監視することに
より、容易にブレーキペダル30の踏み込みが解除され
たか否かを判別することができる。
【0106】これに対して、車体減速度G、推定車
体速度VS0および車輪速度Vw**は、各車輪の制動力
が変化することにより変化するパラメータである。従っ
て、ブレーキアシスト制御が開始された後、ブレーキペ
ダル30の踏み込みが解除されても、ブレーキアシスト
制御が終了されない限りは、それらの値に大きな変化が
生じない。このため、乃至のパラメータを基礎パラ
メータとして用いる場合には、ブレーキペダル30に踏
力FP が付与されているか否かを検出する踏力スイッチ
等を設け、その出力状態に基づいて、ブレーキアシスト
制御の終了判定を行うことが有効である。
体速度VS0および車輪速度Vw**は、各車輪の制動力
が変化することにより変化するパラメータである。従っ
て、ブレーキアシスト制御が開始された後、ブレーキペ
ダル30の踏み込みが解除されても、ブレーキアシスト
制御が終了されない限りは、それらの値に大きな変化が
生じない。このため、乃至のパラメータを基礎パラ
メータとして用いる場合には、ブレーキペダル30に踏
力FP が付与されているか否かを検出する踏力スイッチ
等を設け、その出力状態に基づいて、ブレーキアシスト
制御の終了判定を行うことが有効である。
【0107】尚、上記の実施例においては、ECU10
が上記図4に示すルーチンを実行することにより前記請
求項1記載の「制御遅延手段」が、上記ステップ104
〜110の処理を実行することにより前記請求項2記載
の「第1遅延時間設定手段」が、上記ステップ104,
106および110の処理を実行することにより前記請
求項3記載の「第2遅延時間設定手段」および前記請求
項4記載の「第3遅延時間設定手段」が、上記ステップ
108および110の処理を実行することにより前記請
求項5記載の「第4遅延時間設定手段」が、それぞれ実
現される。更に、上記の実施例においては、ECU10
が、変化率ΔPM/C が第1所定値αを超えてから第2所
定値β以下となるまでの時間に基づいて遅延時間Dを設
定することにより前記請求項6記載の「第5遅延時間設
定手段」が実現される。
が上記図4に示すルーチンを実行することにより前記請
求項1記載の「制御遅延手段」が、上記ステップ104
〜110の処理を実行することにより前記請求項2記載
の「第1遅延時間設定手段」が、上記ステップ104,
106および110の処理を実行することにより前記請
求項3記載の「第2遅延時間設定手段」および前記請求
項4記載の「第3遅延時間設定手段」が、上記ステップ
108および110の処理を実行することにより前記請
求項5記載の「第4遅延時間設定手段」が、それぞれ実
現される。更に、上記の実施例においては、ECU10
が、変化率ΔPM/C が第1所定値αを超えてから第2所
定値β以下となるまでの時間に基づいて遅延時間Dを設
定することにより前記請求項6記載の「第5遅延時間設
定手段」が実現される。
【0108】次に、図9乃至図11を参照して、本発明
の第2実施例について説明する。ところで、車両が安定
した旋回挙動を維持するためには、前後左右の車輪F
L,FR,RL,RRそれぞれが、車速と旋回半径に応
じたコーナリングフォースを発生する必要がある。すな
わち、車両は、前輪FL,FRのコーナリングフォース
が不足する状態になるとドリフトアウト傾向となり、一
方、後輪RL,RRのコーナリングフォースが不足する
状態になるとスピン傾向となる。
の第2実施例について説明する。ところで、車両が安定
した旋回挙動を維持するためには、前後左右の車輪F
L,FR,RL,RRそれぞれが、車速と旋回半径に応
じたコーナリングフォースを発生する必要がある。すな
わち、車両は、前輪FL,FRのコーナリングフォース
が不足する状態になるとドリフトアウト傾向となり、一
方、後輪RL,RRのコーナリングフォースが不足する
状態になるとスピン傾向となる。
【0109】車輪が発生し得るコーナリングフォースの
最大値は、タイヤの性能、路面の摩擦係数、および、各
車輪に作用している荷重等により決定される。また、コ
ーナリングフォースの最大値は、車輪の接地能力が駆動
力や制動力を発生させるために費やされていないほど大
きな値となる。従って、車両が旋回走行中である場合に
制動操作が行われ、タイヤの接地能力の一部が制動力を
発生させるために費やされると、タイヤの発生し得るコ
ーナリングフォースの最大値が低下する現象が生ずる。
最大値は、タイヤの性能、路面の摩擦係数、および、各
車輪に作用している荷重等により決定される。また、コ
ーナリングフォースの最大値は、車輪の接地能力が駆動
力や制動力を発生させるために費やされていないほど大
きな値となる。従って、車両が旋回走行中である場合に
制動操作が行われ、タイヤの接地能力の一部が制動力を
発生させるために費やされると、タイヤの発生し得るコ
ーナリングフォースの最大値が低下する現象が生ずる。
【0110】また、車両に対して制動力が作用すると、
車両の荷重は前輪FL,FR側に移行する。車両の荷重
が前輪FL,FR側に移行すると、後輪RL,RRの接
地荷重が減少し、後輪RL,RRの接地力が低下する。
このため、旋回走行中に制動操作が行われると、特に、
後輪RL,RRが発生し得るコーナリングフォースの最
大値が、制動力が発生される以前に比して大幅に低下す
る。
車両の荷重は前輪FL,FR側に移行する。車両の荷重
が前輪FL,FR側に移行すると、後輪RL,RRの接
地荷重が減少し、後輪RL,RRの接地力が低下する。
このため、旋回走行中に制動操作が行われると、特に、
後輪RL,RRが発生し得るコーナリングフォースの最
大値が、制動力が発生される以前に比して大幅に低下す
る。
【0111】ところで、第1実施例の制動圧力検出装置
においては、上述の如く、緊急制動状態が検出された
後、所定の遅延時間Dが経過した時点で、前輪FL,F
Rについてのブレーキアシスト制御と、後輪RL,RR
についてのブレーキアシスト制御とが同時に開始され
る。この点、上述した第1実施例の制動圧力制御装置
は、旋回走行中に緊急制動操作がなされた場合に、ブレ
ーキアシスト制御の開始に伴って、車両の旋回挙動を悪
化させ易いという特性を有するものであった。
においては、上述の如く、緊急制動状態が検出された
後、所定の遅延時間Dが経過した時点で、前輪FL,F
Rについてのブレーキアシスト制御と、後輪RL,RR
についてのブレーキアシスト制御とが同時に開始され
る。この点、上述した第1実施例の制動圧力制御装置
は、旋回走行中に緊急制動操作がなされた場合に、ブレ
ーキアシスト制御の開始に伴って、車両の旋回挙動を悪
化させ易いという特性を有するものであった。
【0112】本実施例の制動圧力制御装置は、第1実施
例の制動圧力制御装置が有するかかる問題点を解決すべ
く、緊急制動操作が行われた後、先ず前輪FL,FRに
ついてのブレーキアシスト制御を開始し、適当な遅延時
間(以下、この時間を後輪遅延時間DR と称す)の後
に、後輪RL,RRについてのブレーキアシスト制御を
開始する点に特徴を有している。
例の制動圧力制御装置が有するかかる問題点を解決すべ
く、緊急制動操作が行われた後、先ず前輪FL,FRに
ついてのブレーキアシスト制御を開始し、適当な遅延時
間(以下、この時間を後輪遅延時間DR と称す)の後
に、後輪RL,RRについてのブレーキアシスト制御を
開始する点に特徴を有している。
【0113】本実施例の制動圧力制御装置は、上記図1
に示すシステム構成において、ECU10が、上記図4
に示すルーチンに代えて図9に示すルーチンを実行する
ことにより実現される。尚、図9には、本実施例におい
て実行されるルーチンの特徴部のみを表示している。す
なわち、本実施例において実行されるルーチン中、ブレ
ーキアシスト制御の開始タイミングの到来を判別するま
での処理は、上記図4に示すルーチンと同様に、上述し
たステップ100〜114の処理により行われる。そし
て、図9に示すルーチンでは、ステップ114で、ブレ
ーキアシスト制御の実行タイミングが到来したと判別さ
れると、次にステップ120の処理が実行される。
に示すシステム構成において、ECU10が、上記図4
に示すルーチンに代えて図9に示すルーチンを実行する
ことにより実現される。尚、図9には、本実施例におい
て実行されるルーチンの特徴部のみを表示している。す
なわち、本実施例において実行されるルーチン中、ブレ
ーキアシスト制御の開始タイミングの到来を判別するま
での処理は、上記図4に示すルーチンと同様に、上述し
たステップ100〜114の処理により行われる。そし
て、図9に示すルーチンでは、ステップ114で、ブレ
ーキアシスト制御の実行タイミングが到来したと判別さ
れると、次にステップ120の処理が実行される。
【0114】ステップ120では、前2輪についてブレ
ーキアシスト制御を開始するための処理が実行される。
具体的には、STR26をオン状態とし、更に、SA-1
46およびSA-248をオン状態とする処理が実行され
る。上記の処理によれば、以後、左右前輪FL,FRの
ホイルシリンダ圧PW/C がアキュムレータ圧PACC に向
けて昇圧され始める。上記の処理が終了すると、次にス
テップ122の処理が実行される。
ーキアシスト制御を開始するための処理が実行される。
具体的には、STR26をオン状態とし、更に、SA-1
46およびSA-248をオン状態とする処理が実行され
る。上記の処理によれば、以後、左右前輪FL,FRの
ホイルシリンダ圧PW/C がアキュムレータ圧PACC に向
けて昇圧され始める。上記の処理が終了すると、次にス
テップ122の処理が実行される。
【0115】ステップ122では、車両に発生している
減速度DVS0の変化率ΔDVS0が所定値γ以上であるか
否かが判別される。尚、減速度DVS0は、推定車体速度
VS0の変化率である。図10中曲線は、車両が高摩擦
係数路を走行している際に、時刻t0 にブレーキアシス
ト制御の開始タイミングの到来が判別された場合に実現
される車両の減速度DVS0を示す。車両が高摩擦係数路
を走行している場合は、時刻t0 の後、前2輪について
ブレーキアシスト制御が開始されることに伴ってDVS0
は急激な上昇を示す。換言すれば、時刻t0 以降、DV
S0が急激な増加を示す場合は、車両が高摩擦係数路を走
行中であると判断することができる。
減速度DVS0の変化率ΔDVS0が所定値γ以上であるか
否かが判別される。尚、減速度DVS0は、推定車体速度
VS0の変化率である。図10中曲線は、車両が高摩擦
係数路を走行している際に、時刻t0 にブレーキアシス
ト制御の開始タイミングの到来が判別された場合に実現
される車両の減速度DVS0を示す。車両が高摩擦係数路
を走行している場合は、時刻t0 の後、前2輪について
ブレーキアシスト制御が開始されることに伴ってDVS0
は急激な上昇を示す。換言すれば、時刻t0 以降、DV
S0が急激な増加を示す場合は、車両が高摩擦係数路を走
行中であると判断することができる。
【0116】上記ステップ122で用いられる所定値γ
は、車両が高摩擦係数路を走行しているか否かを判別す
るしきい値として設定された値である。従って、ステッ
プ122でΔDVS0≧γが成立すると判別される場合
は、ブレーキアシスト制御が開始された時点で、車両は
高摩擦係数路を走行していると判別することができる。
車両が高摩擦係数路を走行している場合は、ブレーキア
シスト制御が開始されても、車両はスピン傾向となり難
い。このため、上記の判別がなされた場合は、ステップ
122に次いで、即座にステップ128の処理が実行さ
れる。
は、車両が高摩擦係数路を走行しているか否かを判別す
るしきい値として設定された値である。従って、ステッ
プ122でΔDVS0≧γが成立すると判別される場合
は、ブレーキアシスト制御が開始された時点で、車両は
高摩擦係数路を走行していると判別することができる。
車両が高摩擦係数路を走行している場合は、ブレーキア
シスト制御が開始されても、車両はスピン傾向となり難
い。このため、上記の判別がなされた場合は、ステップ
122に次いで、即座にステップ128の処理が実行さ
れる。
【0117】ステップ128では、後2輪についてブレ
ーキアシスト制御を開始するための処理が実行される。
具体的には、SA-354をオン状態とする処理が実行さ
れる。上記の処理によれば、以後、左右後輪RL,RR
のホイルシリンダ圧PW/C がアキュムレータ圧PACC に
向けて昇圧され始める。図10中にで示す曲線は、時
刻t1 にΔDVSO≧γが成立すると判別された場合の減
速度DVS0の変化を示す。曲線に示す如く、この場合
は、速やかに車両の減速度DVS0が大きな値に増大され
る。
ーキアシスト制御を開始するための処理が実行される。
具体的には、SA-354をオン状態とする処理が実行さ
れる。上記の処理によれば、以後、左右後輪RL,RR
のホイルシリンダ圧PW/C がアキュムレータ圧PACC に
向けて昇圧され始める。図10中にで示す曲線は、時
刻t1 にΔDVSO≧γが成立すると判別された場合の減
速度DVS0の変化を示す。曲線に示す如く、この場合
は、速やかに車両の減速度DVS0が大きな値に増大され
る。
【0118】図10中曲線およびは、それぞれ車両
が中摩擦係数路および低摩擦係数路を走行している際
に、時刻t0 にブレーキアシスト制御の開始タイミング
の到来が判別された場合に実現される車両の減速度DV
S0を示す。車両が中摩擦係数路または低摩擦係数路を走
行している場合は、時刻t0 の後、減速度DVS0は、車
両が高摩擦係数路を走行している場合に比して緩やかな
上昇を示す。換言すれば、時刻t0 以降、DVS0が緩や
かな増加を示す場合は、車両が摩擦係数の低い道路を走
行中であると判断することができる。そして、その際に
生じているΔDV S0により、走行路の摩擦係数を推定す
ることができる。
が中摩擦係数路および低摩擦係数路を走行している際
に、時刻t0 にブレーキアシスト制御の開始タイミング
の到来が判別された場合に実現される車両の減速度DV
S0を示す。車両が中摩擦係数路または低摩擦係数路を走
行している場合は、時刻t0 の後、減速度DVS0は、車
両が高摩擦係数路を走行している場合に比して緩やかな
上昇を示す。換言すれば、時刻t0 以降、DVS0が緩や
かな増加を示す場合は、車両が摩擦係数の低い道路を走
行中であると判断することができる。そして、その際に
生じているΔDV S0により、走行路の摩擦係数を推定す
ることができる。
【0119】車両が摩擦係数の低い道路を走行中である
場合、すなわち、上記ステップ122でΔDVS0≧γが
成立しないと判別される場合は、ブレーキアシスト制御
の開始に伴って車両の旋回挙動が変化し易い。このた
め、変化率ΔDVS0に基づいて、走行路の摩擦係数が低
いと推定される場合は、前輪FL,FRについてのブレ
ーキアシスト制御が開始された後、即座に後輪RL,R
Rについてのブレーキアシスト制御を開始することは好
ましくないことがある。
場合、すなわち、上記ステップ122でΔDVS0≧γが
成立しないと判別される場合は、ブレーキアシスト制御
の開始に伴って車両の旋回挙動が変化し易い。このた
め、変化率ΔDVS0に基づいて、走行路の摩擦係数が低
いと推定される場合は、前輪FL,FRについてのブレ
ーキアシスト制御が開始された後、即座に後輪RL,R
Rについてのブレーキアシスト制御を開始することは好
ましくないことがある。
【0120】本ルーチンでは、上記ステップ122にお
いてΔDVS0≧γが成立しないと判別された場合は、次
にステップ124の処理が実行される。ステップ124
では、前2輪についてのブレーキアシスト制御が開始さ
れた後の変化率ΔDVS0に基づいて、すなわち、路面の
摩擦係数に基づいて、後輪遅延時間DR が演算される。
図11は、本実施例において後輪遅延時間DR を演算す
るために参照されるマップの一例を示す。図11に示す
如く、後輪遅延時間DR は、変化率ΔDVS0が小さいほ
ど長い時間に設定される。
いてΔDVS0≧γが成立しないと判別された場合は、次
にステップ124の処理が実行される。ステップ124
では、前2輪についてのブレーキアシスト制御が開始さ
れた後の変化率ΔDVS0に基づいて、すなわち、路面の
摩擦係数に基づいて、後輪遅延時間DR が演算される。
図11は、本実施例において後輪遅延時間DR を演算す
るために参照されるマップの一例を示す。図11に示す
如く、後輪遅延時間DR は、変化率ΔDVS0が小さいほ
ど長い時間に設定される。
【0121】後輪遅延時間DR の演算が終わると、次に
ステップ126において、後輪遅延時間DR が経過した
か否かが判別される。その結果、未だDR が経過してい
ないと判別される場合は、DR が経過したと判別される
まで、繰り返しステップ126の判別が行われる。そし
て、ステップ126で、後輪経過時間DR が経過したと
判別されると、以後、ステップ128の処理が実行され
た後、今回のルーチンが終了される。
ステップ126において、後輪遅延時間DR が経過した
か否かが判別される。その結果、未だDR が経過してい
ないと判別される場合は、DR が経過したと判別される
まで、繰り返しステップ126の判別が行われる。そし
て、ステップ126で、後輪経過時間DR が経過したと
判別されると、以後、ステップ128の処理が実行され
た後、今回のルーチンが終了される。
【0122】図10に示す曲線は、時刻t1 にΔDV
SO≧γが不成立であると判別され、かつ、DR1の後輪遅
延時間が演算された場合に実現される減速度DVS0の変
化を示す。また、曲線は、時刻t1 にΔDVSO≧γが
不成立であると判別され、かつ、DR2の後輪遅延時間が
演算された場合に実現される減速度DVS0の変化を示
す。曲線およびに示す如く、これらの場合は、車両
が高摩擦係数路を走行している場合に比して、前2輪の
みが制動力を発揮する時間が長く確保される。また、前
2輪のみが制動力を発揮する時間は、走行路の摩擦係数
が低い場合ほど長く確保される。
SO≧γが不成立であると判別され、かつ、DR1の後輪遅
延時間が演算された場合に実現される減速度DVS0の変
化を示す。また、曲線は、時刻t1 にΔDVSO≧γが
不成立であると判別され、かつ、DR2の後輪遅延時間が
演算された場合に実現される減速度DVS0の変化を示
す。曲線およびに示す如く、これらの場合は、車両
が高摩擦係数路を走行している場合に比して、前2輪の
みが制動力を発揮する時間が長く確保される。また、前
2輪のみが制動力を発揮する時間は、走行路の摩擦係数
が低い場合ほど長く確保される。
【0123】前2輪のみが制動力を発揮している間は、
後輪RL,RRの接地力が制動力に費やされない。この
場合、後輪RL,RRが十分に大きなコーナリングフォ
ースを発生することができるため、車両の旋回挙動を安
定に維持することができる。このように、上記の処理に
よれば、車両の走行路の摩擦係数が低いほど、ブレーキ
アシスト制御が開始されたあと、旋回挙動を安定に維持
するうえで有利な状況を長く維持することができる。従
って、本実施例の制動圧力制御装置によれば、種々の走
行環境下で、路面の摩擦係数に影響されることなく、車
両の旋回挙動を安定に維持しつつ、緊急制動状態に対応
する大きな制動力を発生させることができる。
後輪RL,RRの接地力が制動力に費やされない。この
場合、後輪RL,RRが十分に大きなコーナリングフォ
ースを発生することができるため、車両の旋回挙動を安
定に維持することができる。このように、上記の処理に
よれば、車両の走行路の摩擦係数が低いほど、ブレーキ
アシスト制御が開始されたあと、旋回挙動を安定に維持
するうえで有利な状況を長く維持することができる。従
って、本実施例の制動圧力制御装置によれば、種々の走
行環境下で、路面の摩擦係数に影響されることなく、車
両の旋回挙動を安定に維持しつつ、緊急制動状態に対応
する大きな制動力を発生させることができる。
【0124】ところで、上述した実施例においては、車
両が旋回中であると否とに関わらず、走行路の摩擦係数
が低い場合には常に、後輪RL,RRについてブレーキ
アシスト制御を後輪遅延時間DR の経過後に行うことと
しているが、例えば、舵角センサやヨーレートセンサ等
により車両が旋回走行中であると判断される場合にのみ
後輪遅延時間DR の経過を待つこととしてもよい。
両が旋回中であると否とに関わらず、走行路の摩擦係数
が低い場合には常に、後輪RL,RRについてブレーキ
アシスト制御を後輪遅延時間DR の経過後に行うことと
しているが、例えば、舵角センサやヨーレートセンサ等
により車両が旋回走行中であると判断される場合にのみ
後輪遅延時間DR の経過を待つこととしてもよい。
【0125】尚、上述した実施例においては、ECU1
0が上記ステップ120〜128の処理を実行すること
により前記請求項7記載の「後輪遅延手段」が、また、
ECU10が上記ステップ124の処理を実行すること
により前記請求項8記載の「後輪遅延時間設定手段」が
それぞれ実現されている。
0が上記ステップ120〜128の処理を実行すること
により前記請求項7記載の「後輪遅延手段」が、また、
ECU10が上記ステップ124の処理を実行すること
により前記請求項8記載の「後輪遅延時間設定手段」が
それぞれ実現されている。
【0126】次に、図12を参照して、本発明の第3実
施例について説明する。図12は、本実施例の制動圧力
制御装置のシステム構成図を示す。尚、図12には、説
明の便宜上、制動圧力制御装置の一輪分の構成のみを示
す。図12に示す制動圧力制御装置は、ECU200に
より制御されている。本実施例の制動圧力制御装置は、
ブレーキペダル202を備えている。ブレーキペダル2
02の近傍には、ブレーキスイッチ203が配設されて
いる。ブレーキスイッチ203は、ブレーキペダル20
2が踏み込まれている場合にオン出力を発するスイッチ
である。ブレーキスイッチ203の出力信号はECU2
00に供給されている。ECU200は、ブレーキスイ
ッチ203の出力信号に基づいてブレーキ操作がなされ
ているか否かを判別する。
施例について説明する。図12は、本実施例の制動圧力
制御装置のシステム構成図を示す。尚、図12には、説
明の便宜上、制動圧力制御装置の一輪分の構成のみを示
す。図12に示す制動圧力制御装置は、ECU200に
より制御されている。本実施例の制動圧力制御装置は、
ブレーキペダル202を備えている。ブレーキペダル2
02の近傍には、ブレーキスイッチ203が配設されて
いる。ブレーキスイッチ203は、ブレーキペダル20
2が踏み込まれている場合にオン出力を発するスイッチ
である。ブレーキスイッチ203の出力信号はECU2
00に供給されている。ECU200は、ブレーキスイ
ッチ203の出力信号に基づいてブレーキ操作がなされ
ているか否かを判別する。
【0127】ブレーキペダル202は、バキュームブー
スタ204に連結されている。バキュームブースタ20
4は、内燃機関の吸気負圧等を動力源として作動する装
置であり、ブレーキペダル30にブレーキ踏力FP が入
力された場合に、その踏力F P に対して所定の倍力比を
有する助勢力FA を発生する。バキュームブースタ20
4には、マスタシリンダ206が固定されている。マス
タシリンダ206には、ブレーキ踏力FP と助勢力FA
の合力が入力される。
スタ204に連結されている。バキュームブースタ20
4は、内燃機関の吸気負圧等を動力源として作動する装
置であり、ブレーキペダル30にブレーキ踏力FP が入
力された場合に、その踏力F P に対して所定の倍力比を
有する助勢力FA を発生する。バキュームブースタ20
4には、マスタシリンダ206が固定されている。マス
タシリンダ206には、ブレーキ踏力FP と助勢力FA
の合力が入力される。
【0128】マスタシリンダ206は、その内部に液圧
室を備えている。また、マスタシリンダ206の上部に
はリザーバタンク208が配設されている。マスタシリ
ンダの液圧室とリザーバタンク208とは、ブレーキペ
ダル202の踏み込みが解除されている場合に導通状態
となり、一方、ブレーキペダル202が踏み込まれてい
る場合に遮断状態となる。従って、液圧室には、ブレー
キペダル202の踏み込みが解除される毎にブレーキフ
ルードが補充される。
室を備えている。また、マスタシリンダ206の上部に
はリザーバタンク208が配設されている。マスタシリ
ンダの液圧室とリザーバタンク208とは、ブレーキペ
ダル202の踏み込みが解除されている場合に導通状態
となり、一方、ブレーキペダル202が踏み込まれてい
る場合に遮断状態となる。従って、液圧室には、ブレー
キペダル202の踏み込みが解除される毎にブレーキフ
ルードが補充される。
【0129】マスタシリンダ206の液圧室には、液圧
通路210が連通している。液圧通路210には液圧通
路210の内圧に応じた電気信号を出力する油圧センサ
212が配設されている。油圧センサ212の出力信号
はECU200に供給されている。ECU200は、油
圧センサ212の出力信号に基づいて、マスタシリンダ
206により発生されている液圧、すなわち、マスタシ
リンダ圧PM/C を検出する。
通路210が連通している。液圧通路210には液圧通
路210の内圧に応じた電気信号を出力する油圧センサ
212が配設されている。油圧センサ212の出力信号
はECU200に供給されている。ECU200は、油
圧センサ212の出力信号に基づいて、マスタシリンダ
206により発生されている液圧、すなわち、マスタシ
リンダ圧PM/C を検出する。
【0130】液圧通路210には、液圧カットソレノイ
ド214(以下、SC214と称す)が配設されてい
る。SC214は、液圧通路210を導通状態または遮
断状態とする2位置の電磁開閉弁であり、常態(オフ状
態)では開弁状態を維持する。SC214は、ECU2
00から駆動信号が供給されることによりオン状態(閉
弁状態)となる。
ド214(以下、SC214と称す)が配設されてい
る。SC214は、液圧通路210を導通状態または遮
断状態とする2位置の電磁開閉弁であり、常態(オフ状
態)では開弁状態を維持する。SC214は、ECU2
00から駆動信号が供給されることによりオン状態(閉
弁状態)となる。
【0131】液圧通路210の、SC214の下流側に
は保持ソレノイド216(以下、SH216と称す)が
配設されている。SH216は、常態(オフ状態)で開
弁状態を維持する2位置の電磁開閉弁である。SH21
6は、ECU200から駆動信号が供給されることによ
りオン状態(閉弁状態)となる。
は保持ソレノイド216(以下、SH216と称す)が
配設されている。SH216は、常態(オフ状態)で開
弁状態を維持する2位置の電磁開閉弁である。SH21
6は、ECU200から駆動信号が供給されることによ
りオン状態(閉弁状態)となる。
【0132】SH216の下流側には、ホイルシリンダ
218および減圧ソレノイド220(以下、SR220
と称す)が連通されている。SR220は、常態(オフ
状態)では閉弁状態を維持する2位置の電磁開閉弁であ
る。SR220は、ECU200から駆動信号が供給さ
れることによりオン状態(開弁状態)となる。また、ホ
イルシリンダ218と液圧通路210との間には、ホイ
ルシリンダ218側から液圧通路210側へ向かう流体
の流れのみを許容する逆止弁222が配設されている。
218および減圧ソレノイド220(以下、SR220
と称す)が連通されている。SR220は、常態(オフ
状態)では閉弁状態を維持する2位置の電磁開閉弁であ
る。SR220は、ECU200から駆動信号が供給さ
れることによりオン状態(開弁状態)となる。また、ホ
イルシリンダ218と液圧通路210との間には、ホイ
ルシリンダ218側から液圧通路210側へ向かう流体
の流れのみを許容する逆止弁222が配設されている。
【0133】ホイルシリンダ218の近傍には、車輪が
所定回転角回転する毎にパルス信号を発する車輪速セン
サ219が配設されている。車輪速センサ219の出力
信号はECU200に供給されている。ECU200
は、車輪速センサ219の出力信号に基づいて車輪速度
を検出する。
所定回転角回転する毎にパルス信号を発する車輪速セン
サ219が配設されている。車輪速センサ219の出力
信号はECU200に供給されている。ECU200
は、車輪速センサ219の出力信号に基づいて車輪速度
を検出する。
【0134】SR220の下流側には、リザーバ224
が配設されている。SR220がオン状態(開弁状態)
とされた際にSR220から流出するブレーキフルード
は、リザーバ224に貯留される。リザーバ224に
は、逆止弁225を介してポンプ226の吸入口226
aが連通している。逆止弁225は、リザーバ224側
からポンプ226側へ向かう流体の流れのみを許容する
一方向弁である。ポンプ226の吐出口226bは、逆
止弁228を介して、液圧通路210の、SC214の
下流側に連通している。逆止弁228は、ポンプ228
側から液圧通路210側へ向かう流体の流れのみを許容
する一方向弁である。
が配設されている。SR220がオン状態(開弁状態)
とされた際にSR220から流出するブレーキフルード
は、リザーバ224に貯留される。リザーバ224に
は、逆止弁225を介してポンプ226の吸入口226
aが連通している。逆止弁225は、リザーバ224側
からポンプ226側へ向かう流体の流れのみを許容する
一方向弁である。ポンプ226の吐出口226bは、逆
止弁228を介して、液圧通路210の、SC214の
下流側に連通している。逆止弁228は、ポンプ228
側から液圧通路210側へ向かう流体の流れのみを許容
する一方向弁である。
【0135】また、リザーバ224には、リザーバタン
ク208に通じる液圧通路230が連通している。液圧
通路230には、切り換えソレノイド234(以下、S
CH234と称す)が配設されている。SCH234
は、常態(オフ状態)で閉弁状態を維持する2位置の電
磁開閉弁である。SCH234は、ECU200から駆
動信号が供給されることにより開弁状態となる。
ク208に通じる液圧通路230が連通している。液圧
通路230には、切り換えソレノイド234(以下、S
CH234と称す)が配設されている。SCH234
は、常態(オフ状態)で閉弁状態を維持する2位置の電
磁開閉弁である。SCH234は、ECU200から駆
動信号が供給されることにより開弁状態となる。
【0136】次に、本実施例の制動力制御装置の動作に
ついて説明する。本実施例において、ECU200は、
上述した第1または第2実施例におけるECU10と同
様に、上記図4または図9に示すルーチンを実行するこ
とにより、ブレーキアシスト制御の開始の可否を判断す
ると共に、ブレーキアシスト制御の開始時期を特定す
る。
ついて説明する。本実施例において、ECU200は、
上述した第1または第2実施例におけるECU10と同
様に、上記図4または図9に示すルーチンを実行するこ
とにより、ブレーキアシスト制御の開始の可否を判断す
ると共に、ブレーキアシスト制御の開始時期を特定す
る。
【0137】すなわち、ECU200は、ブレーキペダ
ル202が緊急制動操作された場合に、変化率ΔPM/C
<βが成立した時点から遅延時間Dのカウントダウンを
開始し、遅延時間Dのカウントダウンが終了した時点で
ブレーキアシスト制御を開始する。また、ECU200
が上記図9に示すルーチンを実行する場合は、当初前2
輪のみについてブレーキアシスト制御を開始し、次い
で、後輪遅延時間DR が経過した後に後2輪についてブ
レーキアシスト制御を開始する。
ル202が緊急制動操作された場合に、変化率ΔPM/C
<βが成立した時点から遅延時間Dのカウントダウンを
開始し、遅延時間Dのカウントダウンが終了した時点で
ブレーキアシスト制御を開始する。また、ECU200
が上記図9に示すルーチンを実行する場合は、当初前2
輪のみについてブレーキアシスト制御を開始し、次い
で、後輪遅延時間DR が経過した後に後2輪についてブ
レーキアシスト制御を開始する。
【0138】本実施例のシステムにおいて、ECU20
0が通常制御を実行する場合は、SC214、SCH2
34、SH216およびSR220が全てオフ状態に維
持されると共に、ポンプ226が停止状態に維持され
る。かかる状況下では、マスタシリンダ206だけが液
圧源として機能することができると共に、マスタシリン
ダ206から流出するブレーキフルードは、全てホイル
シリンダ218に供給される。従って、この場合は、ホ
イルシリンダ218のホイルシリンダ圧PW/C が、ブレ
ーキ踏力FP に対して所定の倍力比を有する液圧に調整
される。
0が通常制御を実行する場合は、SC214、SCH2
34、SH216およびSR220が全てオフ状態に維
持されると共に、ポンプ226が停止状態に維持され
る。かかる状況下では、マスタシリンダ206だけが液
圧源として機能することができると共に、マスタシリン
ダ206から流出するブレーキフルードは、全てホイル
シリンダ218に供給される。従って、この場合は、ホ
イルシリンダ218のホイルシリンダ圧PW/C が、ブレ
ーキ踏力FP に対して所定の倍力比を有する液圧に調整
される。
【0139】ブレーキ操作が開始された後、車輪のスリ
ップ率Sが所定値を超えると、ECU200は、上記第
1実施例におけるECU10と同様にABS制御を開始
する。ABS制御は、ブレーキペダル202が踏み込ま
れている場合に、すなわち、マスタシリンダ圧PM/C が
適当に昇圧されている場合に、ポンプ226を作動させ
ながら、下記の如くSH216およびSR220を駆動
することにより実現される。
ップ率Sが所定値を超えると、ECU200は、上記第
1実施例におけるECU10と同様にABS制御を開始
する。ABS制御は、ブレーキペダル202が踏み込ま
れている場合に、すなわち、マスタシリンダ圧PM/C が
適当に昇圧されている場合に、ポンプ226を作動させ
ながら、下記の如くSH216およびSR220を駆動
することにより実現される。
【0140】マスタシリンダ204から適当に昇圧され
たマスタシリンダ圧PM/C が出力されている場合、SH
216を開弁状態とし、かつ、SR220を閉弁状態と
することで、ホイルシリンダ圧PW/C を、マスタシリン
ダ圧PM/C を上限値として増圧させることができる。以
下、この状態を増圧モードと称す。また、同様の環境
下で、SH216を閉弁状態とし、かつ、SR220を
閉弁状態とすると、ホイルシリンダ圧PW/C を保持する
ことができる。また、SH216を閉弁状態とし、か
つ、SR220を開弁状態とすると、ホイルシリンダ圧
PW/C を減圧させることができる。以下、これらの状態
を、それぞれ保持モード、および、減圧モードと称
す。ECU200は、車輪のスリップ率Sが適当な値に
収まるように、適宜上述した増圧モード、保持モー
ド、および減圧モードを実現する。
たマスタシリンダ圧PM/C が出力されている場合、SH
216を開弁状態とし、かつ、SR220を閉弁状態と
することで、ホイルシリンダ圧PW/C を、マスタシリン
ダ圧PM/C を上限値として増圧させることができる。以
下、この状態を増圧モードと称す。また、同様の環境
下で、SH216を閉弁状態とし、かつ、SR220を
閉弁状態とすると、ホイルシリンダ圧PW/C を保持する
ことができる。また、SH216を閉弁状態とし、か
つ、SR220を開弁状態とすると、ホイルシリンダ圧
PW/C を減圧させることができる。以下、これらの状態
を、それぞれ保持モード、および、減圧モードと称
す。ECU200は、車輪のスリップ率Sが適当な値に
収まるように、適宜上述した増圧モード、保持モー
ド、および減圧モードを実現する。
【0141】ABS制御の実行中に、運転者によってブ
レーキペダル202の踏み込みが解除された後は、速や
かにホイルシリンダ圧PW/C が減圧される必要がある。
本実施例のシステムにおいて、ホイルシリンダ218に
対応する油圧回路には、ホイルシリンダ218側からマ
スタシリンダ206側へ向かう流体の流れを許容する逆
止弁222が配設されている。このため、本実施例のシ
ステムによれば、ブレーキペダル202の踏み込みが解
除された後に、速やかにホイルシリンダ222のホイル
シリンダ圧PW/C を減圧させることができる。
レーキペダル202の踏み込みが解除された後は、速や
かにホイルシリンダ圧PW/C が減圧される必要がある。
本実施例のシステムにおいて、ホイルシリンダ218に
対応する油圧回路には、ホイルシリンダ218側からマ
スタシリンダ206側へ向かう流体の流れを許容する逆
止弁222が配設されている。このため、本実施例のシ
ステムによれば、ブレーキペダル202の踏み込みが解
除された後に、速やかにホイルシリンダ222のホイル
シリンダ圧PW/C を減圧させることができる。
【0142】本実施例のシステムにおいてABS制御の
実行中は、ホイルシリンダ圧PW/Cが、マスタシリンダ
206を液圧源として昇圧される。また、ホイルシリン
ダ圧PW/C は、ホイルシリンダ218内のブレーキフル
ードをリザーバ224に流出させることにより減圧され
る。従って、増圧モードと減圧モードとが繰り返し実行
されると、ブレーキフルードが、徐々にマスタシリンダ
206側からリザーバ224側へ流出される。しかしな
がら、本実施例のシステムにおいて、リザーバ224に
流出されたブレーキフルードは、ポンプ226によりマ
スタシリンダ206側へ圧送される。このため、ABS
制御が長期間継続して行われた場合においても、いわゆ
るマスタシリンダの床付きが生ずることはない。
実行中は、ホイルシリンダ圧PW/Cが、マスタシリンダ
206を液圧源として昇圧される。また、ホイルシリン
ダ圧PW/C は、ホイルシリンダ218内のブレーキフル
ードをリザーバ224に流出させることにより減圧され
る。従って、増圧モードと減圧モードとが繰り返し実行
されると、ブレーキフルードが、徐々にマスタシリンダ
206側からリザーバ224側へ流出される。しかしな
がら、本実施例のシステムにおいて、リザーバ224に
流出されたブレーキフルードは、ポンプ226によりマ
スタシリンダ206側へ圧送される。このため、ABS
制御が長期間継続して行われた場合においても、いわゆ
るマスタシリンダの床付きが生ずることはない。
【0143】ECU200は、上述の如く、ブレーキア
シスト制御の実行開始を要求する緊急制動状態が検出さ
れた後、所定の遅延時間Dが経過した時点で、ブレーキ
アシスト制御を開始する。本実施例のシステムにおい
て、ブレーキアシスト制御は、SC214およびSCH
234を共にオン状態とし、すなわち、SC214を閉
弁状態、SCH234を開弁状態とし、かつ、ポンプ2
26を作動させることにより実現される。
シスト制御の実行開始を要求する緊急制動状態が検出さ
れた後、所定の遅延時間Dが経過した時点で、ブレーキ
アシスト制御を開始する。本実施例のシステムにおい
て、ブレーキアシスト制御は、SC214およびSCH
234を共にオン状態とし、すなわち、SC214を閉
弁状態、SCH234を開弁状態とし、かつ、ポンプ2
26を作動させることにより実現される。
【0144】かかる状況下では、マスタシリンダ206
とホイルシリンダ218とが遮断される。一方、ポンプ
226は、液圧通路230を通ってリザーバタンク20
8から供給されるブレーキフルードを、ホイルシリンダ
218に向けて圧送する。このため、ホイルシリンダ2
18のホイルシリンダ圧PW/C は、ポンプ226を液圧
源として昇圧される。
とホイルシリンダ218とが遮断される。一方、ポンプ
226は、液圧通路230を通ってリザーバタンク20
8から供給されるブレーキフルードを、ホイルシリンダ
218に向けて圧送する。このため、ホイルシリンダ2
18のホイルシリンダ圧PW/C は、ポンプ226を液圧
源として昇圧される。
【0145】本実施例のシステムにおいて、ポンプ22
6によるホイルシリンダ圧PW/C の昇圧は、通常変化率
ΔPW/C が制御変化率ΔPW/C を上回る状態が形成され
た後に開始される。従って、本実施例の制動圧力制御装
置によっても、上述した第1実施例の制動圧力制御装置
と同様に、緊急制動操作が行われた後に、マスタシリン
ダ206の能力と、ポンプ226の能力とを有効に利用
して、速やかにホイルシリンダ圧PW/C を昇圧させるこ
とができる。
6によるホイルシリンダ圧PW/C の昇圧は、通常変化率
ΔPW/C が制御変化率ΔPW/C を上回る状態が形成され
た後に開始される。従って、本実施例の制動圧力制御装
置によっても、上述した第1実施例の制動圧力制御装置
と同様に、緊急制動操作が行われた後に、マスタシリン
ダ206の能力と、ポンプ226の能力とを有効に利用
して、速やかにホイルシリンダ圧PW/C を昇圧させるこ
とができる。
【0146】更に、ECU200が上記図9に示すルー
チンを実行する場合は、緊急制動操作が行われた後、前
2輪の制動力を速やかに立ち上げることができると共
に、所定時間DR が経過した後に、後2輪の制動力を立
ち上げることができる。この場合、上述した第2実施例
の場合と同様に、旋回走行中に緊急制動操作が行われた
際に車両に生ずる旋回挙動の変化を小さく抑制すること
ができる。
チンを実行する場合は、緊急制動操作が行われた後、前
2輪の制動力を速やかに立ち上げることができると共
に、所定時間DR が経過した後に、後2輪の制動力を立
ち上げることができる。この場合、上述した第2実施例
の場合と同様に、旋回走行中に緊急制動操作が行われた
際に車両に生ずる旋回挙動の変化を小さく抑制すること
ができる。
【0147】ホイルシリンダ圧PW/C が、上記の如く急
昇圧されると、その後、車輪のスリップ率Sが急激に増
大され、やがてABS制御の実行条件が成立する。AB
S制御の実行条件が成立すると、ECU200は、車輪
のスリップ率Sが適当な値に収まるように、適宜上述し
た増圧モード、保持モード、および減圧モードを
実現する。
昇圧されると、その後、車輪のスリップ率Sが急激に増
大され、やがてABS制御の実行条件が成立する。AB
S制御の実行条件が成立すると、ECU200は、車輪
のスリップ率Sが適当な値に収まるように、適宜上述し
た増圧モード、保持モード、および減圧モードを
実現する。
【0148】本実施例のシステムにおいて、ブレーキア
シスト制御が実行されている間は、上述の如くSC21
4がオン状態に維持される。SC214がオン状態であ
ると、マスタシリンダ206の液圧室、および液圧通路
210のSC214の上流側部分は実質的に閉空間とな
る。
シスト制御が実行されている間は、上述の如くSC21
4がオン状態に維持される。SC214がオン状態であ
ると、マスタシリンダ206の液圧室、および液圧通路
210のSC214の上流側部分は実質的に閉空間とな
る。
【0149】かかる状況下では、マスタシリンダ圧P
M/C は、ブレーキ踏力FP に応じた値となる。従って、
ECU200は、油圧センサ212により検出されるマ
スタシリンダ圧PM/C の出力信号を監視することによ
り、容易にブレーキペダル202の踏み込みが解除され
たか否かを判断することができる。ECU200は、ブ
レーキペダル202の踏み込みが解除されたことを検出
すると、SC214およびSCH234への駆動信号の
供給を停止して、ブレーキアシスト制御を終了させる。
M/C は、ブレーキ踏力FP に応じた値となる。従って、
ECU200は、油圧センサ212により検出されるマ
スタシリンダ圧PM/C の出力信号を監視することによ
り、容易にブレーキペダル202の踏み込みが解除され
たか否かを判断することができる。ECU200は、ブ
レーキペダル202の踏み込みが解除されたことを検出
すると、SC214およびSCH234への駆動信号の
供給を停止して、ブレーキアシスト制御を終了させる。
【0150】ところで、上述した第3実施例において
は、通常ブレーキ操作と緊急ブレーキ操作とを判別する
基礎パラメータに、マスタシリンダ圧PM/C を用いてい
るが、基礎パラメータはこれに限定されるものではな
く、第1実施例の場合と同様に、ブレーキ踏力FP 、ペ
ダルストロークL、車体減速度G、推定車体速度VS0、
車輪速度Vw**等を基礎パラメータとしても良い。
は、通常ブレーキ操作と緊急ブレーキ操作とを判別する
基礎パラメータに、マスタシリンダ圧PM/C を用いてい
るが、基礎パラメータはこれに限定されるものではな
く、第1実施例の場合と同様に、ブレーキ踏力FP 、ペ
ダルストロークL、車体減速度G、推定車体速度VS0、
車輪速度Vw**等を基礎パラメータとしても良い。
【0151】尚、上記の実施例においては、ECU20
0が上記図4に示すルーチンを実行することにより前記
請求項1記載の「制御遅延手段」が、上記ステップ10
4〜110の処理を実行することにより前記請求項2記
載の「第1遅延時間設定手段」が、上記ステップ10
4,106および110の処理を実行することにより前
記請求項3記載の「第2遅延時間設定手段」および前記
請求項4記載の「第3遅延時間設定手段」が、上記ステ
ップ108および110の処理を実行することにより前
記請求項5記載の「第4遅延時間設定手段」が、それぞ
れ実現される。また、上記の実施例においては、ECU
200が、変化率ΔPM/C が第1所定値αを超えてから
第2所定値β以下となるまでの時間に基づいて遅延時間
Dを設定することにより前記請求項6記載の「第5遅延
時間設定手段」が、ECU200が上記図9に示すステ
ップ120〜128の処理を実行することにより前記請
求項7記載の「後輪遅延手段」が、上記図9に示すステ
ップ124の処理を実行することにより前記請求項8記
載の「後輪遅延時間設定手段」が、それぞれ実現され
る。
0が上記図4に示すルーチンを実行することにより前記
請求項1記載の「制御遅延手段」が、上記ステップ10
4〜110の処理を実行することにより前記請求項2記
載の「第1遅延時間設定手段」が、上記ステップ10
4,106および110の処理を実行することにより前
記請求項3記載の「第2遅延時間設定手段」および前記
請求項4記載の「第3遅延時間設定手段」が、上記ステ
ップ108および110の処理を実行することにより前
記請求項5記載の「第4遅延時間設定手段」が、それぞ
れ実現される。また、上記の実施例においては、ECU
200が、変化率ΔPM/C が第1所定値αを超えてから
第2所定値β以下となるまでの時間に基づいて遅延時間
Dを設定することにより前記請求項6記載の「第5遅延
時間設定手段」が、ECU200が上記図9に示すステ
ップ120〜128の処理を実行することにより前記請
求項7記載の「後輪遅延手段」が、上記図9に示すステ
ップ124の処理を実行することにより前記請求項8記
載の「後輪遅延時間設定手段」が、それぞれ実現され
る。
【0152】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、緊急制動状態が検出された後、通常制御を実行する
よりもブレーキアシスト制御を実行する方が、ホイルシ
リンダの昇圧を図るうえで有利な状況が形成された時点
でブレーキアシスト制御を開始することができる。従っ
て、本発明に係る制動圧力制御装置によれば、緊急制動
が要求される場合に、速やかにホイルシリンダ圧を昇圧
させることができる。
ば、緊急制動状態が検出された後、通常制御を実行する
よりもブレーキアシスト制御を実行する方が、ホイルシ
リンダの昇圧を図るうえで有利な状況が形成された時点
でブレーキアシスト制御を開始することができる。従っ
て、本発明に係る制動圧力制御装置によれば、緊急制動
が要求される場合に、速やかにホイルシリンダ圧を昇圧
させることができる。
【0153】請求項2記載の発明によれば、緊急制動時
差圧に基づいて、ブレーキペダル操作の実情に沿った遅
延時間を設定することができる。従って、本発明に係る
制動圧力制御装置によれば、緊急制動が要求される場合
に、種々の状況に応じて、適切にホイルシリンダ圧を昇
圧させることができる。
差圧に基づいて、ブレーキペダル操作の実情に沿った遅
延時間を設定することができる。従って、本発明に係る
制動圧力制御装置によれば、緊急制動が要求される場合
に、種々の状況に応じて、適切にホイルシリンダ圧を昇
圧させることができる。
【0154】請求項3記載の発明によれば、緊急制動中
操作速度に基づいて、ブレーキペダル操作の実情に沿っ
た遅延時間を設定することができる。従って、本発明に
係る制動圧力制御装置によれば、緊急制動が要求される
場合に、種々の状況に応じて、適切にホイルシリンダ圧
を昇圧させることができる。
操作速度に基づいて、ブレーキペダル操作の実情に沿っ
た遅延時間を設定することができる。従って、本発明に
係る制動圧力制御装置によれば、緊急制動が要求される
場合に、種々の状況に応じて、適切にホイルシリンダ圧
を昇圧させることができる。
【0155】請求項4記載の発明によれば、緊急制動中
操作速度の最大値に基づいて、ブレーキペダル操作の実
情に沿った遅延時間を設定することができる。従って、
本発明に係る制動圧力制御装置によれば、緊急制動が要
求される場合に、種々の状況に応じて、適切にホイルシ
リンダ圧を昇圧させることができる。
操作速度の最大値に基づいて、ブレーキペダル操作の実
情に沿った遅延時間を設定することができる。従って、
本発明に係る制動圧力制御装置によれば、緊急制動が要
求される場合に、種々の状況に応じて、適切にホイルシ
リンダ圧を昇圧させることができる。
【0156】請求項5記載の発明によれば、緊急制動中
操作量に基づいて、ブレーキペダル操作の実情に沿った
遅延時間を設定することができる。従って、本発明に係
る制動圧力制御装置によれば、緊急制動が要求される場
合に、種々の状況に応じて、適切にホイルシリンダ圧を
昇圧させることができる。
操作量に基づいて、ブレーキペダル操作の実情に沿った
遅延時間を設定することができる。従って、本発明に係
る制動圧力制御装置によれば、緊急制動が要求される場
合に、種々の状況に応じて、適切にホイルシリンダ圧を
昇圧させることができる。
【0157】請求項6記載の発明によれば、操作速度低
下時間に基づいて、ブレーキペダル操作の実情に沿った
遅延時間を設定することができる。従って、本発明に係
る制動圧力制御装置によれば、緊急制動が要求される場
合に、種々の状況に応じて、適切にホイルシリンダ圧を
昇圧させることができる。
下時間に基づいて、ブレーキペダル操作の実情に沿った
遅延時間を設定することができる。従って、本発明に係
る制動圧力制御装置によれば、緊急制動が要求される場
合に、種々の状況に応じて、適切にホイルシリンダ圧を
昇圧させることができる。
【0158】請求項7記載の発明によれば、緊急制動状
態が検出された後、後輪が発生し得るコーナリングフォ
ースの減少幅を小さく抑制しつつ、車両に作用する制動
力を急増させることができる。従って、本発明に係る制
動圧力制御装置によれば、車両の旋回挙動を安定に維持
しつつ、緊急制動状態に対応する大きな制動力を発生さ
せることができる。
態が検出された後、後輪が発生し得るコーナリングフォ
ースの減少幅を小さく抑制しつつ、車両に作用する制動
力を急増させることができる。従って、本発明に係る制
動圧力制御装置によれば、車両の旋回挙動を安定に維持
しつつ、緊急制動状態に対応する大きな制動力を発生さ
せることができる。
【0159】また、請求項8記載の発明によれば、緊急
制動状態が検出された際の路面の摩擦係数に応じて、後
輪遅延時間、すなわち、車両の旋回挙動を安定に維持す
るうえで有利な状況を維持する時間を変化させることが
できる。従って、本発明に係る制動圧力制御装置によれ
ば、路面状態に関わらず、常に車両の旋回挙動を安定に
維持しつつ、緊急制動状態に対応する大きな制動力を発
生させることができる。
制動状態が検出された際の路面の摩擦係数に応じて、後
輪遅延時間、すなわち、車両の旋回挙動を安定に維持す
るうえで有利な状況を維持する時間を変化させることが
できる。従って、本発明に係る制動圧力制御装置によれ
ば、路面状態に関わらず、常に車両の旋回挙動を安定に
維持しつつ、緊急制動状態に対応する大きな制動力を発
生させることができる。
【図1】本発明の一実施例である制動圧力制御装置のシ
ステム構成図である。
ステム構成図である。
【図2】種々の環境下で実現されるブレーキ踏力の変化
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図3】図3(A)は初級者によって緊急制動操作が行
われた場合のマスタシリンダ圧PM/C およびホイルシリ
ンダ圧PW/C の変化状態を示す図である。図3(B)は
初級者によって緊急制動操作が行われた場合のマスタシ
リンダ圧PM/C の変化率ΔPM/C の変化状態を示す図で
ある。
われた場合のマスタシリンダ圧PM/C およびホイルシリ
ンダ圧PW/C の変化状態を示す図である。図3(B)は
初級者によって緊急制動操作が行われた場合のマスタシ
リンダ圧PM/C の変化率ΔPM/C の変化状態を示す図で
ある。
【図4】図1に示す制動圧力制御装置において実行され
る制御ルーチンの一例のフローチャートである。
る制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図5】緊急制動状態検出時以前に発生するマスタシリ
ンダ圧PM/C の変化率ΔPM/Cの最大値 MAXΔPM/C と
緊急制動時差圧ΔPEMとの関係を表す図である。
ンダ圧PM/C の変化率ΔPM/Cの最大値 MAXΔPM/C と
緊急制動時差圧ΔPEMとの関係を表す図である。
【図6】緊急制動状態検出時におけるマスタシリンダ圧
PM/CEM と緊急制動時差圧ΔP EMとの関係を表す図であ
る。
PM/CEM と緊急制動時差圧ΔP EMとの関係を表す図であ
る。
【図7】図1に示す制動圧力制御装置において遅延時間
Dを算出する際に用いられるマップの一例である。
Dを算出する際に用いられるマップの一例である。
【図8】図1に示す制動圧力制御装置において遅延時間
Dを算出する際に用いるれるマップの他の例である。
Dを算出する際に用いるれるマップの他の例である。
【図9】図1に示す制動圧力制御装置において実行され
る他の制御ルーチンの一例のフローチャートである。
る他の制御ルーチンの一例のフローチャートである。
【図10】本発明の第2実施例である制動圧力制御装置
を搭載する車両においてブレーキアシスト制御が実行さ
れた場合に実現される車両減速度の経時変化を示す図で
ある。
を搭載する車両においてブレーキアシスト制御が実行さ
れた場合に実現される車両減速度の経時変化を示す図で
ある。
【図11】図9に示す制御ルーチン中で後輪遅延時間を
演算するために参照されるマップの一例である。
演算するために参照されるマップの一例である。
【図12】本発明の第3実施例である制動圧力制御装置
のシステム構成図である。
のシステム構成図である。
10,200 電子制御ユニット(ECU) 26 レギュレータ切り換えソレノイド(STR) 30,202 ブレーキペダル 32,206 マスタシリンダ 40,212 油圧センサ 46 第1アシストソレノイド(SA-1) 48 第2アシストソレノイド(SA-2) 50 右前輪保持ソレノイド(SFRH) 52 左前輪保持ソレノイド(SFLH) 54 第3アシストソレノイド(SA-3) 58 右前輪減圧ソレノイド(SFRR) 64 左前輪保持ソレノイド(SFLR) 68 右後輪保持ソレノイド(SRRH) 70 左後輪保持ソレノイド(SRLH) 74 右後輪減圧ソレノイド(SRRR) 80 左後輪保持ソレノイド(SRLR) 204 バキュームブースタ 214 液圧カットソレノイド(SC) 216 保持ソレノイド(SH) 220 減圧ソレノイド(SR) 234 切り換えソレノイド(SCH)
Claims (8)
- 【請求項1】 ブレーキ踏力に応じた制動力を発生させ
る通常制御と、通常制御時に比して大きな制動力を発生
させるブレーキアシスト制御と、を実行する制動圧力制
御装置において、 ブレーキアシスト制御の実行開始を要求する緊急制動状
態が検出された後、所定の遅延時間が経過した時点で前
記ブレーキアシスト制御を開始する制御遅延手段を備え
ることを特徴とする制動圧力制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の制動圧力制御装置におい
て、 前記制御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出された時
点でのマスタシリンダ圧とホイルシリンダ圧との差圧に
基づいて、前記所定の遅延時間を設定する第1遅延時間
設定手段を備えることを特徴とする制動圧力制御装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の制動圧力制御装置におい
て、 前記制御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出されるま
でのブレーキペダルの操作速度に基づいて、前記所定の
遅延時間を設定する第2遅延時間設定手段を備えること
を特徴とする制動圧力制御装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の制動圧力制御装置におい
て、 前記制御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出されるま
でのブレーキペダルの操作速度の最大値に基づいて、前
記所定の遅延時間を設定する第3遅延時間設定手段を備
えることを特徴とする制動圧力制御装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の制動圧力制御装置におい
て、 前記制御遅延手段が、前記緊急制動状態が検出されるま
でのブレーキペダルの操作量に基づいて、前記所定の遅
延時間を設定する第4遅延時間設定手段を備えることを
特徴とする制動圧力制御装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の制動圧力制御装置におい
て、 前記制御遅延手段が、ブレーキペダルの操作速度が第1
の所定値を超えた後、第2の所定値以下となるまで低下
するのに要した時間に基づいて、前記所定の遅延時間を
設定する第5遅延時間設定手段を備えることを特徴とす
る制動圧力制御装置。 - 【請求項7】 ブレーキ踏力に応じた制動力を発生させ
る通常制御と、通常制御時に比して大きな制動力を発生
させるブレーキアシスト制御と、を実行する制動圧力制
御装置において、 ブレーキアシスト制御の実行を要求する緊急制動状態が
検出された後、前輪についてのブレーキアシスト制御が
開始された後、所定の後輪遅延時間が経過した時点で後
輪についてのブレーキアシスト制御を開始する後輪遅延
手段を備えることを特徴とする制動圧力制御装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の制動圧力制御装置におい
て、 路面の摩擦係数を検出する摩擦係数検出手段を備えると
共に、 前記後輪遅延手段が、路面の摩擦係数が低いほど前記所
定の後輪遅延時間を長時間とする後輪遅延時間設定手段
を備えることを特徴とする制動圧力制御装置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10159396A JP3528415B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 制動圧力制御装置 |
| AU25772/97A AU2577297A (en) | 1996-04-23 | 1997-04-22 | Braking force controller |
| PCT/JP1997/001380 WO1997039932A1 (fr) | 1996-04-23 | 1997-04-22 | Regulateur de puissance de freinage |
| EP97917462A EP0895913B1 (en) | 1996-04-23 | 1997-04-22 | Braking force controller |
| DE69709340T DE69709340T2 (de) | 1996-04-23 | 1997-04-22 | Bremskraftsteuergerät |
| US09/171,582 US6460942B1 (en) | 1996-04-23 | 1997-04-22 | Braking force controller |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10159396A JP3528415B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 制動圧力制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09286323A true JPH09286323A (ja) | 1997-11-04 |
| JP3528415B2 JP3528415B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=14304690
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10159396A Expired - Fee Related JP3528415B2 (ja) | 1996-04-23 | 1996-04-23 | 制動圧力制御装置 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6460942B1 (ja) |
| EP (1) | EP0895913B1 (ja) |
| JP (1) | JP3528415B2 (ja) |
| AU (1) | AU2577297A (ja) |
| DE (1) | DE69709340T2 (ja) |
| WO (1) | WO1997039932A1 (ja) |
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| JP2008001188A (ja) * | 2006-06-21 | 2008-01-10 | Advics:Kk | 制動時間検出装置およびそれを用いた制動制御装置 |
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| JP2004291925A (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-21 | Advics:Kk | 車両用液圧ブレーキ装置 |
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| FR2890356B1 (fr) * | 2005-09-02 | 2008-01-04 | Renault Sas | Procede d'adaptation de la detection du freinage d'urgence a la reconnaissance de freinages enchaines. |
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| CN106476778A (zh) * | 2015-09-01 | 2017-03-08 | 福特全球技术公司 | 用于操作具有电动液压行车制动器和机械驻车制动器的机动车辆制动系统的方法 |
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| CN109835413B (zh) * | 2017-11-28 | 2020-10-23 | 广州汽车集团股份有限公司 | 车辆转向控制方法、装置和系统、车辆 |
| DE102021214646A1 (de) * | 2021-12-17 | 2023-06-22 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Bremsverfahren mit verkürztem Pedalweg, Bremssystem und Kraftfahrzeug |
| WO2025099292A1 (en) | 2023-11-09 | 2025-05-15 | Analytical Technology and Control Ltd | Haematology apparatus |
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| DE3900327A1 (de) * | 1989-01-07 | 1990-07-12 | Bosch Gmbh Robert | Vorrichtung fuer ein antiblockiersystem |
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