JPH11207678A - 吸着位置検出パッド - Google Patents

吸着位置検出パッド

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JPH11207678A
JPH11207678A JP2925398A JP2925398A JPH11207678A JP H11207678 A JPH11207678 A JP H11207678A JP 2925398 A JP2925398 A JP 2925398A JP 2925398 A JP2925398 A JP 2925398A JP H11207678 A JPH11207678 A JP H11207678A
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JP
Japan
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suction
vacuum
work
hole
vacuum suction
Prior art date
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JP2925398A
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English (en)
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Toshiyuki Idoko
利之 井床
Katsumi Kanda
克己 神田
Masami Kobayashi
政己 小林
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークやトレイに位置決めのための加工を行
わないで、多様な形状のワークを吸着把持することがで
きる真空吸着パッドを提供し、また、吸着把持した状態
でワークの位置や姿勢を検出できるような真空吸着パッ
ドを提供する。 【解決手段】 真空室4と連絡する複数の吸引穴2を表
面に備え、各吸引穴が閉止弁5を組み込んでいて、パッ
ド表面を把持対象物に当てて真空吸引したときにワーク
が塞がない吸引穴は閉止弁が気流を塞ぐようになってい
ることを特徴とする。なお、浮動子8と貫通穴等の内側
に設けた電極10により、閉止弁が気流を塞いでいるこ
ともしくは対象物が吸引穴を塞いでいることを検出する
センサを備えるようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用ロボットの
手先に付けるなどして使用し、真空を用いてワークを吸
着把持する吸着パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】吸着パッドで把持したワークを正確な位
置に運搬してセットする作業は、従来決められた位置に
決められた姿勢でワークをセットした上、定められた姿
勢に誘導した吸着パッドで定位置のワークを掴んで、目
的位置に運搬してセットすることによって行われてき
た。例えば、特開昭59−88289号公報にはハンド
型にガイド部材による案内路を設けることによって把持
したワークを正確に位置決めする産業用ロボットのハン
ドが開示されている。ただし、このロボット用ハンドで
はひとつのハンドで掴めるワークの形状が決まるため、
多様な形状のワークを扱うことはできない。
【0003】また、特開昭61−256655号公報に
は吸着対象のワークに設けたガイド穴を利用してハンド
におけるワークの位置を正確に定める方法が開示されて
いる。さらに、特開平3−135038号公報にはワー
クを供給するトレイに部品位置決めピンを設けてこれを
利用してワークを正確な位置で吸着する方法が開示され
ている。これらの方法は、ワークに位置決めのための加
工を行うため、製作工程に余分な工程を付加し製作費用
が大きくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、ワークやトレイに位置決めのため
の加工を行わないで、多様な形状のワークを吸着把持す
ることができる真空吸着型ハンドを提供することであ
る。また、吸着把持した状態でワークの位置や姿勢を検
出できるような真空吸着型ハンドを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の真空吸着パッドは、真空室と連絡する複数
の吸引穴を表面に備え、各吸引穴が閉止弁を組み込んで
いて、パッド表面を把持対象物に当てて真空吸引したと
きに該把持対象物で塞がらない吸引穴については前記閉
止弁が気流を塞ぐようになっていることを特徴とする。
なお、閉止弁が気流を塞いでいることを検出するセンサ
を備えるようにしてもよい。
【0006】また、本発明の真空吸着パッドは、真空室
と連絡する複数の吸引穴を表面に備え、各吸引穴が真空
室に繋がる奥側に縊部を有し浮動子を挿入した中間室を
備え、浮動子は中間室内を圧力差で移動し縊部の当接面
に係合すると気流を塞ぐようになっていることを特徴と
するものであってもよい。この真空吸着パッドは、パッ
ド表面を把持対象物に当てて真空吸引したときに把持対
象物で塞がらない吸引穴については浮動子が気流を塞い
で真空が逃げないようになっている。
【0007】本発明の真空吸着パッドによれば、ワーク
が当接しない領域の吸引穴は浮動子で塞がれて真空が漏
洩しないので、ワークの当接する面に存在する吸引穴そ
れぞれに真空室の真空が作用してワークを吸着して支え
る。したがって、ワークの当接する面が塞ぐ吸引穴に作
用する真空力を加算した全体がワークを把持するために
十分でありさえすれば、どのようなワークでも吸引把持
することできる。
【0008】なお、上記の縊部の中間室側に浮動子が当
接して気流を塞いでいることを検出するセンサを備える
ことが好ましい。このようなセンサにより、パッド面の
うちワークからはみ出した領域を知ることができ、これ
からワークの占める部分が明確になる。したがって、真
空把持した状態におけるワークの形状と位置および姿勢
が把握できる。上記発明の真空吸着パッドによれば、任
意の位置で把持したワークの姿勢や把持位置が明らかに
なるため、次の工程に運搬した後に要求されるワークの
位置決めを正確に行うことができる。
【0009】把持後のワークの位置・姿勢を測定するた
めには、中間室のパッド表面側に第2の縊部を有し、第
2縊部の内側に浮動子の検出センサを備えるようにして
もよい。上記のように浮動子が真空吸着パッドの把持面
側にあることを検出する場合は、検出した領域はそのま
まワークが当接する面であるから、より直接的にワーク
形状・位置等の情報を得ることができる。なお、真空吸
引したときにワークで塞がれた吸引穴の浮動子が確実に
第2縊部に密着するようにするため、バネを設けて浮動
子を第2縊部側に軽く押し付けるようにしても良い。ま
た、確実に検出するため、浮動子が第1の縊部に当接し
ていることを検出するセンサと併用するようにしてもよ
い。
【0010】なお、上記の浮動子位置検出用センサは1
対の電極とし、浮動子がセンサに当接する部分を導電性
にして、縊部に浮動子が当接して通電するのを検出する
ようにしてもよい。このようなスイッチは、小型で簡単
な構造を形成することで作製することができ、例えば積
層型プリント基板上に形成することも可能である。さら
に、多数の吸引穴をパッド面に行列状に配設して、行側
に順次検出電流を供給し、列側に表れる電流を走査して
検出するようにすれば、大面積の真空吸着パッド面を用
いる場合にも容易に把持対象物が当接するパッド表面の
領域を検知することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の詳
細を実施例に基づいて説明する。図1は本発明の実施例
の真空吸着パッドの斜視図、図2は本実施例に用いられ
る吸引穴の部分を示す断面図、図3は本実施例の吸着パ
ッド部分におけるプリント基板回路を示す回路パターン
図、図4は検出回路を示すブロック図、図5は吸引穴の
第2の態様を示す一部断面図、図6は吸引穴の第3の態
様を示す一部断面図、図7は吸引穴の第4の態様を示す
一部断面図である。
【0012】
【実施例】本発明の真空吸着パッドはロボットハンドの
手先などに装着されてワークを把持するために用いられ
る。図1に示したように、本実施例の真空吸着パッド1
は多数の吸引穴2が設けられた吸着パッド本体3を持
つ。真空吸着パッド1を対象ワークに当てて真空吸着し
持ち上げるときは、吸引穴2の内部に組み込まれた閉止
弁の作用により、ワークに当接しない吸引穴2からは真
空漏洩しないようになっている。吸引穴2の径寸法や間
隔は、吸着把持する対象物の大きさ・重量、および要求
されるワーク位置の検出精度に応じて算出される。吸着
パッド1の吸着力は、一般的な計算式に基づいて真空度
と吸引穴面積の積に対象物で塞がれる吸引穴2の数と適
当な補正係数を掛けて求めることができる。
【0013】図2は吸引穴2の部分の一部断面図であ
る。吸着パッド本体3はエア流路部4、弁部5、プリン
ト基板部6、接触部7からなる。接触部7はラバーなど
ワークと接触したときに吸引のためのエアが漏れにくい
材質で製作されており、吸引穴2に対応した穴が開けら
れている。接触部7の上にはプリント基板部6が固定さ
れている。プリント基板部6は積層型のプリント基板
で、接触部7と同じ位置に同じ穴が開けられている。穴
の内側周縁部には導電性材料が表面凝着されている。こ
の導電性材料部分は互いに絶縁されていて1対の電極1
0を形成している。
【0014】弁部5は、上部に設けられるエア流路部4
に通じる小径の貫通穴11とプリント基板部6の穴12
とに挟まれたより大きな径を有する中間室13を形成
し、内部に上下に自由に移動することができる浮動子8
が組み込まれている。浮動子8は、弁部5の貫通穴11
より大きな直径を有し貫通穴11に当接すると穴を密封
して空気が漏れないようになっている。また浮動子8の
下面には導電板9が取り付けられていて、プリント基板
部6の穴12に当接すると1対の電極10の間を導通さ
せる。
【0015】エア流路部4はエジェクタや真空ポンプな
ど真空装置に接続されたヘッダーで、ワークを吸着する
際にエアの流路となる。エア流路部4は弁部5の貫通穴
11と対応する位置に穴を有し、中間室13の空気を吸
引して真空圧にする。なお、浮動子8がプリント基板部
6の穴12に当接しても吸着させたワークの面に真空を
作用させるため、浮動子8とプリント基板部6の間には
空気が流通する間隙を形成してある。
【0016】図3は、プリント基板部6の上に形成され
る回路を示す回路パターン図である。プリント基板部6
の貫通穴12は正方陣形に配置されている。各貫通穴1
2の周囲には、それぞれ1対の電極10が表面凝着によ
り形成されている。1対の電極10のうち一方の電極は
列毎にそれぞれダイオード14を介して励起導線15に
接続されている。また1対の電極10のうち他方の電極
は行毎にそれぞれ直接に検出導線16に接続されてい
る。励起導線15と検出導線16はプリント基板6の積
層部に配線され、それぞれ行と列ごとに引出端子17を
介して外部の検出回路と接続される。
【0017】図4はプリント基板部6と浮動子の導電板
9を含んで構成される浮動子の検出回路を示すブロック
図である。プリント基板部6内に表示されたスイッチ
は、遊動子が浮動子8の導電板9に対応し、固定電極が
表面凝着した電極10に対応する。この回路にはVDシ
フトレジスタ19とHDシフトレジスタ20の2個のシ
フトレジスタを備え、これらにはタイミング信号が入力
される。VDシフトレジスタ19は励起導線15を介し
てタイミング信号に従い列毎の電極の一方に順次電圧を
供給する垂直駆動用のシフトレジスタである。またHD
シフトレジスタ20の各出力端子が、行毎に他方の電極
10と並列接続された検出導線16を入力とするアンド
回路素子18の他方の入力端子にそれぞれ接続されてい
る。
【0018】なお、検出導線16の他端にはそれぞれ抵
抗器21を介して接地されていて、検出導線16に電圧
が印加されたときに導線の電位を確保するようになって
いる。アンド回路素子18の出力はOR接続され、検出
信号として検出出力端子22に出力される。
【0019】プリント基板部6の中に閉成されたスイッ
チが存在すると、VDシフトレジスタ19とHDシフト
レジスタ20の出力パルスのタイミングがその配置に対
応するときに検出出力端子22から検出信号が出る。し
たがって、2個のシフトレジスタの走査タイミングから
閉成されたスイッチの位置が分かる。なお、ここでは全
てのスイッチを1個ずつ順次に走査する基本的な方法を
示したが、信号を並列に取り込んで行あるいは列毎に一
挙に検査する方法も使用できることはいうまでもない。
【0020】本実施例の真空吸着パッド1は、真空吸引
をしていない状態で吸着したいワークに接近し、ワーク
に接触した位置で吸着操作を行いワークを吸着する。こ
のとき、多数の吸引穴2のうちワークに接触していない
吸引穴2の内部の浮動子8は、エア流路部4の負圧によ
り、吸引穴2から流入するエアで上方に吸い上げられ中
間室上方の貫通穴11を密封する。従ってワークに接触
していない吸引穴2からエア流路部4の真空が漏洩しな
い。
【0021】吸引穴2のうちワークと直接接触している
ものがワークの吸着に寄与する。ワークと接触している
吸引穴2内の浮動子8の周りにはエアの流動が生じない
ので、浮動子8はその重力によって中間室13の下端位
置に留まっている。なお、浮動子8とプリント基板部6
の間に形成した間隙を通してワークの当接面に真空が作
用し、ワークを吸着支持する。
【0022】このように、ワークの形状により専用のパ
ッドを使用する必要が無く、ワークの形状が変化しても
その形状に合った吸引穴が自動的に有効になって吸着を
することができる。したがって、従来のようにワークや
ワーク供給装置に特別な加工をしておく必要がない。ま
た、吸着前のワーク位置や姿勢を厳密に管理する必要も
なくなる。なお、ワークを支持する吸着力は、エア流路
部4の真空度と吸引穴2の開口面積とワークにより塞が
った吸引穴の数を掛けた値になる。
【0023】また、ワークと直接接触している吸引穴2
では、浮動子8の導電板9がプリント基板部6の穴の周
囲に形成された1対の電極10と接触し短絡するので、
検出回路によりその吸引穴2がワークにより塞がってい
ることを知ることができる。すなわち、吸着しているワ
ークの接触面を2次元的に把握することにより、ワーク
がパッドのどの位置に把持されているか、またワークが
どんな姿勢になっているかを検知することができる。し
たがって、搬送先で位置決めが要求される作業にも使用
することができる。
【0024】なお、本実施例の真空吸着パッドでは、ワ
ークを吸着している吸引穴の個数を検出することができ
るため、ワーク重量が分かれば、ワークを吸着し持ち上
げて搬送するのに十分な余裕があるかを判断することが
できる。また、本実施例の真空吸着パッドでは、ワーク
を吸着している吸引穴の位置を検出することができるた
め、ワーク重量と形状が分かれば、ワークを吸着し持ち
上げて搬送するのに十分な余裕があるかを、ワークに作
用するモーメントなどから判断することができる。
【0025】たとえば、ワークの小面積面で吸着したと
きなどでも、パッドのどの位置でどれだけの吸引穴で吸
着したかを知ることができるので、ワークをちゃんと持
ち上げて搬送することができるかを判断することができ
る。本実施例の真空吸着パッドは、産業用ロボットの手
先に取り付けて使用するほか、パレットからワークを取
り出すワーク取り出し専用機のワーク吸着装置に使用す
ることも可能である。
【0026】図5は、本発明の真空吸着パッドの吸引穴
の第2の態様を示す一部断面図である。本図における態
様が図2のものと異なる点は、閉塞位置検出スイッチが
中間室のパッド表面側でなくエア流路側に付けられてい
るところである。このスイッチによりワークに接触して
いない吸引穴の位置を検出して、上記実施例と同じ作用
を行わせることができる。以下、図2と同じ作用を行う
要素については同じ参照番号を付して説明を簡単にす
る。
【0027】本態様の吸引穴2の部分は、エア流路部
4、プリント基板部6、弁部5、接触部7からなる。接
触部7はワークが接触したときにエアが漏れにくい材質
で製作されており、吸引穴2に対応した穴12が開けら
れている。接触部7の上には弁部5が形成されている。
弁部5の下部には穴12と同じ位置に穴が開けられた蓋
板24が付けられていて、接触部7はこの蓋板に支持さ
れている。弁部5の上部にはプリント基板部6が固定さ
れている。プリント基板部6は積層型のプリント基板
で、エア流路部4に通じる小径の貫通穴11が開けられ
ている。穴の内側周縁部には互いに絶縁された1対の電
極23が形成されている。
【0028】弁部5内には、浮動子8が組み込まれてい
る。浮動子8は、貫通穴11より大きな直径を有し、貫
通穴11に当接すると穴を密封するようになっている。
また浮動子8の上面には導電板9が張り付けられてい
て、プリント基板部6に当接したときに1対の電極23
の間を導通させる。また、ワークが吸引穴2に当接した
ときにワークに真空を作用させるため、浮動子8が穴1
2に当たっても空気が流通するような間隙が蓋板24に
形成されている。エア流路部4は、貫通穴11を介して
中間室13の空気を吸引する。
【0029】この態様の吸引穴2では、ワークが当接し
ない状態で真空吸引したときに浮動子8が上方に吸い寄
せられ貫通穴11を塞いで真空漏れを防ぐと共に電極2
3を短絡するので、検出回路を作動させることによりワ
ークが当接していない領域を2次面情報として検知する
ことができる。ワークが当接していない領域以外の部分
はワークが存在する領域であるから、この情報から前記
のパッドと同様にワークの接触面・把持位置・姿勢を知
ることができる。
【0030】この態様の吸引穴構造では、真空を作用さ
せていないときは浮動子が下方に落ちて確実に電極から
離れており、しかも真空を作用させたときにワークが接
触していない領域では確実に浮動子が電極を短絡させる
ので、信頼性の高い検知ができる。なお、図2と図5の
吸引穴構造を併存させて、弁部5の上下にそれぞれ1対
の電極を備え、上面と下面の両方に導電板を張り付けた
浮動子8を仕込んで使用することもできる。このように
ワークが接触する領域と存在しない領域をそれぞれ独立
に検出するようにすれば、検出結果の信頼性が向上す
る。
【0031】図6は、吸引穴の第3の態様を示す一部断
面図であり、説明を簡単にするため図2と同じ作用を行
う要素については同じ参照番号を付してある。本図に示
した態様の吸引穴構造は、浮動子の裏側にバネを設けた
点だけが図2のものと異なるもので、ワークが吸着して
いる吸引穴の浮動子が確実に電極を短絡するようにした
ものである。
【0032】図2の吸引穴では、ワークの性状、接触部
7とワークとの係合状態、浮動子8の重量などの条件に
よっては、ワークの吸着部から多少の空気が流入して浮
動子8が上方に浮遊し、吸引穴2にワークが当接しても
位置検出用のスイッチが作動しない場合がある。
【0033】これに対して、本態様の吸引穴2は、浮動
子8の裏側に浮動子8をプリント基板部6に押し付ける
力を発生するバネ26を設けたため、ワークが吸引穴2
を塞いでいるときには浮動子8の導電板9が確実に電極
10に接触するようになる。なお、バネ26はエア流路
部4の壁に取り付けられたガイドピン25により容易に
組み込みができるようになっている。ガイドピン25
は、ワークが吸引穴2を塞がないときにエアがエア流路
部4に流れないように貫通穴を密封するように、先端が
浮動子8に触れないようになっている。
【0034】図7は、吸引穴の第4の態様を示す一部断
面図であり、説明を簡単にするため図2と同じ作用を行
う要素については同じ参照番号を付してある。本図に示
した態様の吸引穴2の構造は、浮動子として球体30を
使用したもので、浮動子30の運動がスムーズで姿勢の
影響を受けず、また浮動子30の形状が単純なため製造
が容易になる利点がある。
【0035】図7において、球体状浮動子30は、エア
流路部4と弁部5の間に設けられた仕切壁27に開けら
れた貫通穴11と、真空吸着パッドの接触部7と弁部5
の間に設けられた仕切壁28に開けられた穴12の間に
形成される中間室の中に挿入されている。真空吸引をし
ていない状態で真空吸着パッドをワークに接近し、ワー
クに接触した位置で吸着操作を行うと、ワークに接触し
ていない吸引穴2の内部の浮動子30はエア流路部4の
負圧により上方に吸い上げられ貫通穴11を密封し、ワ
ークと直接接触している吸引穴2の浮動子30は下端位
置の穴12の上に留まって、下側の仕切壁28の上面に
形成された29と浮動子30の間にできる間隙を通して
ワークの当接面に真空が作用してワークを吸着支持す
る。
【0036】なお、貫通穴11と接触部7の側の穴12
の一方あるいは両方の周囲にそれぞれ1対の電極を形成
し、かつ浮動子30を金属球とするか表面を金属メッキ
するなどして導電性を付与して、ワークが吸着している
領域を検出するようにすることが好ましい。
【0037】以上の実施例においては、真空吸着パッド
を水平に設備して、浮動子が上下に動く場合について説
明したが、たとえば横向きに設備して浮動子が左右に動
くようにするなど、任意の姿勢でセットできることはい
うまでもない。なお、真空吸着パッドを横向きに設置す
る場合は、使用に先立って真空吸着パッドを傾けたりエ
ア流路部に正の空気圧をかけるようにして、浮動子の初
めの位置を確定するようにしても良い。また、中間室を
真空吸着パッドの吸着面に対して垂直にせずに適当な傾
きを与えておいて、真空が働かないときには浮動子が重
力で接触部の方に近寄っているようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の真空吸着パ
ッドを用いれば、ワークやトレイに位置決めの目的だけ
に必要な特別の加工を行うことなく、多様な形状のワー
クを吸着把持することができる真空吸着型ハンドを構成
することができる。また、吸着把持した状態でワークの
位置や姿勢を検出できるような真空吸着型ハンドを構成
することができるので、吸着前にワークの位置姿勢を正
確に規制しなくても、運搬後に決められたとおりの位置
や姿勢でワークをセットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の真空吸着パッドの斜視図であ
る。
【図2】本実施例に用いられる吸引穴の部分を示す一部
断面図である。
【図3】本実施例の吸着パッド部分におけるプリント基
板回路を示す回路パターン図である。
【図4】本実施例に用いられる検出回路を示すブロック
図である。
【図5】本実施例に用いられる吸引穴の第2の態様を示
す一部断面図である。
【図6】本実施例に用いられる吸引穴の第3の態様を示
す一部断面図である。
【図7】本実施例に用いられる吸引穴の第4の態様を示
す一部断面図である。
【符号の説明】
1 真空吸着パッド 2 吸引穴 3 吸着パッド本体 4 エア流路部 5 弁部 6 プリント基板部 7 接触部 8 浮動子 9 導電板 10 電極 11 貫通穴 12 穴 13 中間室 14 ダイオード 15 励起導線 16 検出導線 17 引出端子 18 アンド回路素子 19 VDシフトレジスタ 20 HDシフトレジスタ 21 抵抗器 22 検出出力端子 23 電極 24 蓋板 25 ガイドピン 26 バネ 27、28 仕切壁 29 マウンド 30 球体状浮動子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の真空吸着パッドは、真空室と連絡する複数
の吸引穴を表面に備え、各吸引穴が閉止弁を組み込んで
いて、パッド表面を把持対象物に当てて真空吸引したと
きに該把持対象物で塞がらない吸引穴については前記閉
止弁が気流を塞ぐようになっており、閉止弁が気流を塞
いでいることを検出するセンサを備えることを特徴とす
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】なお、上記の縊部の中間室側に浮動子が当
接して気流を塞いでいることを検出するセンサを備えて
いる。このようなセンサにより、パッド面のうちワーク
からはみ出した領域を知ることができ、これからワーク
の占める部分が明確になる。したがって、真空把持した
状態におけるワークの形状と位置および姿勢が把握でき
る。上記発明の真空吸着パッドによれば、任意の位置で
把持したワークの姿勢や把持位置が明らかになるため、
次の工程に運搬した後に要求されるワークの位置決めを
正確に行うことができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】なお、上記の浮動子位置検出用センサは1
対の電極とし、浮動子がセンサに当接する部分を導電性
にして、縊部に浮動子が当接して通電するのを検出する
ようにしてある。このようなスイッチは、小型で簡単な
構造を形成することで作製することができ、例えば積層
型プリント基板上に形成することも可能である。さら
に、多数の吸引穴をパッド面に行列状に配設して、行側
に順次検出電流を供給し、列側に表れる電流を走査して
検出するようにすれば、大面積の真空吸着パッド面を用
いる場合にも容易に把持対象物が当接するパッド表面の
領域を検知することができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空室と連絡する複数の吸引穴を表面に
    備える真空吸着パッドであって、各吸引穴は閉止弁を備
    え、該パッド表面を把持対象物に当てて真空吸引したと
    きに該把持対象物で塞がらない吸引穴については前記閉
    止弁が気流を塞ぐようにした真空吸着ハンド。
  2. 【請求項2】 前記閉止弁が気流を塞いでいることを検
    出するセンサを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    真空吸着ハンド。
  3. 【請求項3】 真空室と連絡する複数の吸引穴を表面に
    備える真空吸着パッドであって、各吸引穴は真空室に繋
    がる奥側に縊部を有する中間室を備え、該中間室内に圧
    力差で移動し該縊部と係合すると気流を塞ぐ浮動子を装
    着してあって、該パッド表面を把持対象物に当てて真空
    吸引したときに該把持対象物で塞がらない吸引穴につい
    ては前記浮動子が気流を塞ぐようになった真空吸着ハン
    ド。
  4. 【請求項4】 前記縊部の中間室側に前記浮動子が気流
    を塞いでいることを検出するセンサを備えたことを特徴
    とする請求項3記載の真空吸着ハンド。
  5. 【請求項5】 前記中間室がパッド表面側に第2の縊部
    を有し、該第2縊部の内側に前記浮動子が該第2縊部の
    側にいることを検出するセンサを備えたことを特徴とす
    る請求項3または4記載の真空吸着ハンド。
  6. 【請求項6】 前記センサが1対の電極であって、前記
    浮動子の該センサに当接する部分が導電性を有してい
    て、前記縊部に前記浮動子が当接することを検出するこ
    とを特徴とする請求項4または5記載の真空吸着ハン
    ド。
  7. 【請求項7】 前記複数の吸引穴を行列状に配設して、
    行側に検出電流を供給し、列側で電流を検出するように
    構成して、行ごとに順次検出電流を供給して列側に表れ
    る電流を走査して検出することにより、把持対象物が当
    接する吸引穴が存在するパッド表面の領域を検知するこ
    とを特徴とする請求項6記載の真空吸着ハンド。
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