JPH11207882A - ブロッキング防止性に優れた表面保護フィルム及びその製造方法 - Google Patents

ブロッキング防止性に優れた表面保護フィルム及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11207882A
JPH11207882A JP1075498A JP1075498A JPH11207882A JP H11207882 A JPH11207882 A JP H11207882A JP 1075498 A JP1075498 A JP 1075498A JP 1075498 A JP1075498 A JP 1075498A JP H11207882 A JPH11207882 A JP H11207882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective film
release layer
surface protective
layer
beads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1075498A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Fukunaga
正明 福永
Yuji Kohama
裕司 小濱
Susumu Kato
進 加藤
Koji Kawaguchi
皓二 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd, Jujo Paper Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority to JP1075498A priority Critical patent/JPH11207882A/ja
Publication of JPH11207882A publication Critical patent/JPH11207882A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な一般物性と粘着性とを備え、巻取り状
で保存した場合等にもブロッキングを起こすことのな
い、表面保護フィルムを提供する。 【解決手段】 フィルム表面を剥離層、裏面を粘着層で
構成し、表面の剥離層には球状のビーズを含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステンレス板等の
保護のために用いられる、適度な粘着性を有する軽粘着
性表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、塗装鋼板・ステンレス板など
の金属板、琺瑯引き製品、合成樹脂成型品等の表面に付
着する汚れや傷つきを防止し、これらの表面を保護する
ため、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレ
ン樹脂等の基材に、再剥離可能なゴム系、アクリル系等
の粘着剤を塗布したフィルムが使用されている。
【0003】しかし、かかる表面保護フィルムでは、上
記粘着剤を塗布する際に有機溶剤が用いられるため、そ
の製造時の作業環境を考慮すると好ましいものではな
い。また、これらのフィルムは、その粘着面を上記の塗
装鋼板等の製品表面に貼り付けて使用するが、そうして
表面保護フィルムを貼り付けられたままの状態で数ヶ月
間も保管された製品は、その後にフィルムを剥離する
と、糊残りと称し、粘着剤が鋼板の表面に残るという問
題が生じ、その結果、製品表面が曇ったり、製品がホワ
イトボード用の琺瑯引き鋼板である場合には、汚れの部
分に付着したマーカーのインクが拭き取りにくくなる、
等のトラブルを起こすこととなる。
【0004】更に、これらの表面保護フィルムでは、ブ
ロッキングという問題も発生する。ブロッキングとは、
フィルムを重ねた状態、または巻き取りの状態で放置し
ておいた場合に、フィルム同士が互いに密着して剥離し
にくくなる現象である。塗装鋼板等に表面保護フィルム
を貼り付けるにあたっては、粘着面を内側にして巻き取
り状とした表面保護フィルムを繰り出しながら、鋼板等
の表面にその粘着面を適度な力で圧着するが、このとき
巻き取りがブロッキングを起こしていると、一様の力で
貼り付けることができなかったり、貼り付けたフィルム
にしわが入るというトラブルが生じ、ひどい場合には、
巻き取りにしたフィルムが剥離不能となって使用できな
いこととなる。
【0005】一方、表面保護フィルムの粘着層成分とし
て、スチレンブタジエンゴム(SBR)を用いたものは
既に知られており、このSBRを用いることで、糊残り
の問題は顕著に改善された。しかしながら、ブロッキン
グの問題はSBRの使用によっても、依然、未解決の問
題として残されたままであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、巻き取り状で保存した場合にもブロッキングを
起こすことのない、表面保護フィルムを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
表面に剥離層、裏面に粘着層を有する表面保護フィルム
の剥離層に、球状ビーズを含有させることで達成され
た。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明の表面保護フィルムにおいて、剥離
層に添加されるビーズは球状であることを要する。かか
るフィルムの製造時においては、剥離層を形成する際、
又は剥離層の形成と粘着層もしくは中間層への積層を同
時に行う際、この剥離層を形成する溶融樹脂を膜状とし
た場合にこうしたビーズのような異物が存在すると、こ
れがきっかけとなって膜割れ等のトラブルが起こり、そ
の結果、出来上がりのフィルムが不均一なものとなるこ
とが多い。しかし、この異物の形状が角のない滑らかな
ものであれば、このような不都合は起こり難くなり、多
量のビーズを添加することが可能となるからである。従
って、本発明でいう球状のビーズとは、必ずしも完全な
球状である必要はなく、上記のように全体的に角のない
滑らかなものをも含めた意味で用いられる。
【0010】また、球状ビーズの材料としては無機物・
有機物のいずれでも使用することができる。例えば、無
機物系の素材としてはガラス、シリカ等が、有機物系の
素材としてはポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリウレタン、フ
ッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂等を使用する
ことができるが、本発明では特に、有機物を材料とする
ビーズ(以下、有機ビーズという。)か、無機物を材料
とするビーズ(以下、無機ビーズという。)の表面を有
機物で被覆等したものの使用が好ましい。これは、これ
らのビーズが添加される剥離層が高分子有機化合物であ
る合成樹脂を主体として形成されるため、ビーズ表面も
有機物で形成されている方が剥離層との親和性が高く、
やはり膜割れ等が起こり難くなるからである。なお、こ
の場合は、これらのビーズが添加されることとなる剥離
層を形成する樹脂よりも、高い溶融温度を有する有機物
を材料として選択することが必要とされる。
【0011】有機ビーズの中では、アクリルビーズが透
明性も高く、本発明の球状ビーズとして好ましい。アク
リルビーズは、架橋ポリメタクリル酸メチル、架橋ポリ
メタクリル酸エチル、架橋ポリメタクリル酸ブチル、架
橋ポリアクリル酸メチル、架橋ポリアクリル酸エチル、
架橋ポリアクリル酸ブチル、ポリメタクリル酸メチル、
ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブチル、ポ
リアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアク
リル酸ブチル等の樹脂からなる球状ビーズである。さら
に、これらの樹脂の中でも架橋構造を持ったものが、耐
候性、耐熱性、耐溶剤性に優れており、本発明において
より好ましく使用できる。
【0012】球状ビーズは、添加される剥離層の厚さに
対し平均粒径20〜300%のもの、特に50〜150
%のもの、を用いることが好ましい。また、その添加量
は、添加される剥離層を形成する全素材の重量に対し
0.1〜20重量%、特に1〜5重量%、とすることが
好ましい。基本的に、剥離層の厚さが薄い場合には、添
加するビーズの平均粒径を小さく、添加量を少なくし、
剥離層の厚さが厚い場合には、その平均粒径を大きく、
添加量を多くする。しかし、平均粒径が剥離層の厚さの
20%未満であったり、添加量が剥離層に対し0.1重
量%未満であるとブロッキング防止効果が十分に発揮で
きず、一方、平均粒径が剥離層の厚さの300%を超え
たり、添加量が剥離層に対し20重量%を超えるとフィ
ルムの製造時に膜割れが生じる、あるいは、得られたフ
ィルムを巻き取りにして保存した際に、粘着層表面に剥
離層表面の球状ビーズによる凹凸が転写され、その粘着
性を低下させる、といった問題の生じるおそれが大きく
なる。
【0013】なお、球状ビーズが添加される剥離層を形
成する素材としては、前記した表面保護フィルムの機能
(塗装鋼板等の表面保護、及び、そのための被保護物品
への適度な粘着性と剥離性等)を損なわず、このフィル
ムの製造工程において、粘着層又は中間層にフィルム状
に積層できる合成樹脂であれば何ら制限なく使用できる
が、特に、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)や
低密度ポリエチレン(LDPE)及びこれらを混合した
ものは、より優れたブロッキング防止性が得られ、好ま
しい。
【0014】一方、本発明の粘着層を形成する素材とし
ては、この表面保護フィルムを使用した製品への糊残り
を防止するため、スチレン1〜50重量%及びイソプレ
ン、ブタジエン等のジエン系炭化水素99〜50重量%
からなるランダム共重合体の水素添加物と炭化水素系ポ
リマーとの混合物を主成分として用いることが好まし
い。被着体との粘着性は、主に、スチレン含量が上記範
囲にあるランダム共重合体水素添加物によって発揮され
る。しかし、ただこのランダム共重合体水素添加物を使
用するだけで、本発明の表面保護フィルムの粘着層とし
て要求される性能を全て達成することは、非常に困難で
ある。つまり、ランダム共重合体水素添加物としてスチ
レン含量が小さいものを単独で使用すると、十分な粘着
強度を得ることはできるが、同時に糊残りといったトラ
ブルを発生しやすくなる。また、スチレン含量が大きい
ものを単独で使用すると、糊残りは起こらないものの、
十分な粘着強度を得ることができず、得られる製品は剛
性が大きく、被着体との密着性も悪いものとなる。そこ
で炭化水素系ポリマーが、この粘着性をバランス良く調
整するため、即ち、適当な粘着性と被着体への密着性を
糊残りといったトラブルを起こすおそれなく達成するた
め、混合されるのである。
【0015】もっとも、炭化水素系ポリマーの混合量は
せいぜい40重量%未満まで、スチレン−ジエン系炭化
水素のランダム共重合体水素添加物の含有量は少なくと
も60重量%はあることが好ましい。炭化水素系ポリマ
ーの混合量が40重量%以上、ランダム共重合体水素添
加物の含有量が60重量%未満となると、このランダム
共重合体水素添加物自体の特性を損ねてしまうからであ
る。さらに加工性の観点からは、ランダム共重合体水素
添加物のメルトフローレートは、230℃、2.16kg
で2〜10g/10分の範囲内にあることが、本発明の粘
着層素材としてより好ましい。
【0016】なお、ここで炭化水素系ポリマーとして
は、ポリエチレンやポリプロピレン等の他、スチレン−
ジエン系炭化水素のランダム共重合体水素添加物であっ
てこれが混合されるもう一方のスチレン−ジエン系炭化
水素のランダム共重合体水素添加物とはスチレン含量の
異なるものをも使用することができる。しかし、加工
性、コストを考慮した場合にはポリプロピレン(PP)
が好ましく、中でも高結晶ホモポリマータイプのPP
は、相溶性の観点から特に好ましい。
【0017】さらに、本発明においては、フィルム強度
を上げる等の目的のため、剥離層と粘着層との間に、支
持体として中間層を設けることも可能である。この中間
層としては、例えばフィルム強度の向上のためには、高
密度ポリエチレン(HDPE)やPPといった、比較的
硬いポリオレフィン樹脂等を用いることが好ましい。
【0018】剥離層、中間層、粘着層の厚さは、これら
が構成している表面保護フィルムの用途等に応じ要求さ
れる特性、例えば粘着性、腰の強度、重量等を考慮し、
適宜選択することができる。しかし、通常はいずれも3
〜50μmの範囲にあることが好ましい。3μm未満であ
るとそれぞれの機能を果たさず、50μmを超えるとコ
スト的に見合わなくなるからである。また、これらの層
には、本発明の目的を損なわない範囲で既知の添加剤、
例えば、耐候剤(紫外線吸収剤)、界面活性剤等を適宜
添加することもできる。
【0019】本発明の表面保護フィルムは、共押出しT
ダイキャスト法、共押出しインフレーション法等、多層
フィルムの製造方法としては公知の方法で製造すること
ができる。
【0020】例えば、剥離層、中間層、粘着層を有する
本発明の表面保護フィルムを共押出しTダイキャスト法
で製造する場合には、三台の押出機を用いて、それぞれ
粘着層、中間層、剥離層となる樹脂を溶融状態でTダイ
に導き、このTダイより冷却ロールの表面に共押出しし
て積層接着する。なお、剥離層となる溶融樹脂には、あ
らかじめ球状ビーズが添加されている。冷却ロール上に
押出された樹脂は、そこで冷却され、本発明の表面保護
フィルムとして完成する。参考のため、図3に、本製造
方法の1例を図示する。
【0021】一方、共押出しインフレーション法を用い
て上記と同様の構成の表面保護フィルムを製造する場合
には、やはり三台の押出機を用い、それぞれ粘着層、中
間層、剥離層となる樹脂を溶融状態でダイスに導き、こ
のダイスよりチューブ状に共押出しすることにより積層
接着する。この場合も、剥離層となる溶融樹脂には、あ
らかじめ球状ビーズを添加しておく。このようにして押
出されたチューブ状のフィルムは、次いでニップロール
等により平面状に押しつぶされた後、その平面の両端を
スリッターによってカットされ、2枚のフィルムとして
完成する。参考のため、図4に、本製造方法の1例を図
示する。
【0022】
【作用】本発明の表面保護では、剥離層を形成する樹脂
中に球状ビーズを添加することで、この剥離層表面に適
度で滑らかな凹凸を与え、この凹凸の効果により、表面
保護フィルムを巻き取り状で保存した場合等に発生す
る、ブロッキングを防止する。即ち、本発明の表面保護
フィルムにおいて、剥離層表面には、樹脂中に添加され
た球状ビーズがその表面から突出して、適度に滑らかな
凹凸が形成されることとなる。そして、かかる凹凸の存
在により、フィルム同士が重ね合せられた際の互いの接
触面積を小さくして、ブロッキングを防止しているので
ある。
【0023】また、このビーズが球状であることは、剥
離層を形成する際の溶融樹脂の膜割れ等のトラブルを防
止し、出来上がりのフィルムの均一性を担保する。
【0024】
【実施例】以下に、本発明を実施例に基づいて説明す
る。なお、実施例において、各物性の測定は次のように
して行った。
【0025】破断強度、破断点伸び、降伏点応力、引張
弾性率:JIS K−7113記載の方法に従って測定
を行った。
【0026】粘着性:幅2.5cm、長さ15cmのサ
ンプルを3kgのローラーで塗装鋼板に貼り付け、40
℃、90%RHに設定した環境試験器中で3日、15
日、または40日間エージングをした後、JIS Z−
0237記載の180度剥離法に基づき測定を行い、そ
の結果をサンプルの粘着性を表す指標として採用した。
【0027】ブロッキング防止性:巻き取り状にしたサ
ンプルを、2枚重ねたまま幅2.5cm、長さ15cm
に切り取り、これを引き剥がさずにそのままの状態で塗
装鋼板表面に両面テープで貼り付け、上記と同様の条件
でエージングを行った。その後、この2枚重ねのフィル
ムの上側の1枚を剥離して、そのときの剥離強度を、や
はりJIS Z−0237記載の180゜剥離法に基づ
いて測定し、その結果をサンプルのブロッキング防止性
を表す指標として採用した。即ち、この測定により得ら
れた値が小さければブロッキング防止性に優れ、逆に大
きい場合にはブロッキング防止性に劣ることとなる。
【0028】糊残り:塗装鋼板表面に、幅2.5cm、
長さ10cmのサンプルを通常の使用状態で貼り付け、
40℃、90%RHに設定した環境試験器中で3ヶ月間
エージングを行った後、これらを鋼板表面から剥離し
た。サンプルの剥離後、そのサンプルが貼り付けられて
いた部分の塗装鋼板表面にアルコール系インキのマーカ
ーで線を書き込み、次いで、その画線部を一定の荷重を
かけたイレーサーで拭き取って、その後の状態(線の残
り具合)をブランクと比較することにより、糊残りの程
度を評価した。なお、ブランクとしては、エタノールで
洗浄した塗装鋼板について同様の書込み・拭き取り処理
を行った後のものを使用した。
【0029】[実施例1]LLDPE50重量%とLD
PE48重量%の混合物に、平均粒径13μmのアクリ
ルビーズが2重量%添加された剥離層、HDPE100
重量%からなる中間層、そしてスチレン10重量%とブ
タジエン90重量%のランダム共重合体水素添加物(日
本合成ゴム株式会社製『ダイナロン1320P』)65
重量%とPP35重量%との混合物からなる粘着層を有
する表面保護フィルムを、共押出しTダイキャスト法に
より、各樹脂の溶融温度240℃、冷却ロール温度32
℃、引き取り速度37m/minで製造した。なお、こ
のときのフィルム各層の厚さは、剥離層が10μm、中
間層が30μm、粘着層が10μmであった。表1に、
得られた表面保護フィルムの評価結果を示す。
【0030】[実施例2]実施例1と同様の組成からな
る剥離層、中間層、粘着層を有する表面保護フィルム
を、共押出しインフレーション法により製造した。この
ときの各樹脂の溶融温度は190℃、引き取り速度は2
2m/minであり、冷却には冷却ファンを使用して行
った、得られたフィルム各層の厚さは、剥離層が20μ
m、中間層が30μm、粘着層が10μmであった。表
1に、この表面保護フィルムの評価結果を示す。
【0031】[実施例3]剥離層に添加されるアクリル
ビーズの平均粒径を20μmとした他は、実施例2とま
ったく同様にして、表面保護フィルムを製造した。表1
に、得られたフィルムの評価結果を示す。
【0032】[比較例1]LLDPE53重量%とLD
PE47重量%の混合物からなる剥離層、LLDPE1
00重量%からなる中間層、そしてスチレン10重量%
とブタジエン90重量%のランダム共重合体水素添加物
(日本合成ゴム株式会社製『ダイナロン1320P』)
65重量%とPP35重量%との混合物からなる粘着層
を有する表面保護フィルムを、共押出しインフレーショ
ン法により、実施例2と同様の製造条件で製造した。な
お、このとき得られたフィルム各層の厚さは、剥離層が
20μm、中間層が30μm、粘着層が10μmであっ
た。表2に、得られた表面保護フィルムの評価結果を示
す。
【0033】[比較例2]剥離層の組成をLLDPE5
0重量%、LDPE45重量%、そして平均粒径2μm
の不定形シリカ5重量%とした他は、比較例1とまった
く同様にして、表面保護フィルムを作成した。表2に、
得られたフィルムの評価結果を示す。
【0034】
【表1】表1.各種表面保護フィルムの一般物性と性能
(実施例)
【0035】
【表2】表2.各種表面保護フィルムの一般物性と性能
(比較例)
【0036】表1、2より明らかなように、同じ製造方
法同士で比較した場合(即ち、実施例2、3と比較例
1、2とを比較した場合)、本発明の表面保護フィルム
は、破断強度、破断点伸び、降伏点応力、引張弾性率に
おいて、比較例で製造したフィルムとほぼ同等か、それ
以上の成績を示し、剥離層へのビーズの添加によって
も、フィルムの一般物性が損なわれないことを示した。
【0037】また、本発明の表面保護フィルムは、粘着
性・糊残りの面でも、比較例で製造したフィルムとほぼ
同等の性能を示し、さらに、粘着性に関して大きな経時
変化を起こすこともなかった。
【0038】しかし、本発明の表面保護フィルムは、ブ
ロッキング防止性に関して、比較例で製造したフィルム
と顕著な相違を見せた。即ち、本発明の表面保護フィル
ムは、比較例で製造したフィルムと比べ、ブロッキング
防止性が大幅に改善され、しかも、両者のこの顕著な相
違は、40日間のエージングを経た後でも縮まることは
決してなかった。なお、実施例1と実施例2とを比較す
ると、実施例1のフィルムの方が実施例2のそれよりも
ブロッキング防止性に優れているが、これは、実施例1
のフィルムの方が剥離層が薄いため、両者はこの剥離層
に添加されたビーズの平均粒径及び添加量の点では同じ
であるにもかかわらず、かかる結果が得られたものと考
えられる。また、実施例2と実施例3とを比較すると、
実施例3のフィルムの方が実施例2のそれよりもブロッ
キング防止性に優れているが、これは、実施例3の方が
剥離層に添加されたビーズの平均粒径が大きいためであ
ると考えられる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、表面保護フィルムとし
て要求される強度等の一般物性や粘着性を備え、しか
も、かかるフィルムを巻き取り状で保存した場合等にも
ブロッキングが極めて起こり難い表面保護フィルムを得
ることができる。
【0040】また、本発明の表面保護フィルムの粘着層
として、所定の組成のスチレン−ジエン系炭化水素のラ
ンダム共重合体水素添加物と炭化水素系ポリマーとの混
合物を主成分として使用することにより、必要な粘着性
を備え、かつ、糊残りといったトラブルも起こすおそれ
のない表面保護フィルムを得ることができる。
【0041】さらに、本発明の表面保護フィルムの製造
方法として、共押出しTダイキャスト法、共押出しイン
フレーション法を用いることにより、均一な品質の製品
を効率的かつ大量に、しかも、経済的に製造することが
できる。加えて、これらの製造方法を用いた場合には、
この表面保護フィルムの適用される用途等に応じた設計
変更、例えば、剥離層、中間層等の各層を形成する樹脂
の種類やこれら各層の厚みの変更も、比較的容易に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表面保護フィルムの一例を示す断
面模式図である。
【図2】本発明に係る表面保護フィルムの他例を示す断
面模式図である。
【図3】本発明に係る表面保護フィルムの製造方法の一
例を示す模式図である。
【図4】本発明に係る表面保護フィルムの製造方法の他
例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 粘着層 2 剥離層 3 球状ビーズ 4 中間層 5,6,7,11,12,13 押出機 8 Tダイ 9 冷却ロール 10,19,20 巻取りロール 14 ダイス 15 チューブ状に押出さ
れたフィルム 16 ガイド 17 ニップロール 18 スリッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 皓二 東京都新宿区上落合1丁目30番6号 日本 製紙株式会社商品開発研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともその表面に剥離層を有し、か
    つその裏面に粘着層を有するフィルムであって、前記剥
    離層が球状ビーズを含有していることを特徴とする、ブ
    ロッキング防止性に優れた表面保護フィルム。
  2. 【請求項2】 剥離層と粘着層との間に一層以上の中間
    層を有する、請求項1記載のブロッキング防止性に優れ
    た表面保護フィルム。
  3. 【請求項3】 剥離層に含有されている球状ビーズが、
    その剥離層の厚さに対し20〜300%の平均粒径を有
    する、請求項1又は2に記載のブロッキング防止性に優
    れた表面保護フィルム。
  4. 【請求項4】 剥離層に含有されている球状ビーズが有
    機ビーズである、請求項1、2又は3に記載のブロッキ
    ング防止性に優れた表面保護フィルム。
  5. 【請求項5】 剥離層に含有されている有機ビーズがア
    クリルビーズである、請求項4に記載のブロッキング防
    止性に優れた表面保護フィルム。
  6. 【請求項6】 剥離層が球状ビーズを0.1〜20重量
    %含有している、請求項1、2、3、4又は5に記載の
    ブロッキング防止性に優れた表面保護フィルム。
  7. 【請求項7】 粘着層が、スチレン1〜50重量%及び
    ジエン系炭化水素99〜50重量%からなるランダム共
    重合体の水素添加物と炭化水素系ポリマーとの混合物を
    主成分とするものである、請求項1、2、3、4、5、
    又は6に記載のブロッキング防止性に優れた表面保護フ
    ィルム。
  8. 【請求項8】 少なくともその表面に球状ビーズを含有
    した剥離層を有し、かつその裏面に粘着層を有する表面
    保護フィルムの製造方法であって、前記剥離層を形成す
    る球状ビーズ含有樹脂と前記粘着層を形成する樹脂と
    が、中間層を介在させて又は介在させずに、共押出しT
    ダイキャスト法により積層接着されることを特徴とす
    る、ブロッキング防止性に優れた表面保護フィルムの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 少なくともその表面に球状ビーズを含有
    した剥離層を有し、かつその裏面に粘着層を有する表面
    保護フィルムの製造方法であって、前記剥離層を形成す
    る球状ビーズ含有樹脂と前記粘着層を形成する樹脂と
    が、中間層を介在させて又は介在させずに、共押出しイ
    ンフレーション法により積層接着されることを特徴とす
    る、ブロッキング防止性に優れた表面保護フィルムの製
    造方法。
JP1075498A 1998-01-22 1998-01-22 ブロッキング防止性に優れた表面保護フィルム及びその製造方法 Pending JPH11207882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1075498A JPH11207882A (ja) 1998-01-22 1998-01-22 ブロッキング防止性に優れた表面保護フィルム及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1075498A JPH11207882A (ja) 1998-01-22 1998-01-22 ブロッキング防止性に優れた表面保護フィルム及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11207882A true JPH11207882A (ja) 1999-08-03

Family

ID=11759118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1075498A Pending JPH11207882A (ja) 1998-01-22 1998-01-22 ブロッキング防止性に優れた表面保護フィルム及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11207882A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041216A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Nitto Denko Corp 表面保護シートおよびその製造方法
KR100854562B1 (ko) * 2006-11-16 2008-08-26 삼성코닝정밀유리 주식회사 유리 보호 필름 제조 방법
DE112005003537T5 (de) 2004-09-30 2009-06-18 Nippon Paper Industries Co. Ltd. Laminierter Bogen
JP2009143215A (ja) * 2007-03-22 2009-07-02 Japan Polypropylene Corp 表面保護用フィルム
JP2010042580A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Tohcello Co Ltd 保護フィルム
JP2011102400A (ja) * 2011-01-27 2011-05-26 Nitto Denko Corp 表面保護シートおよびその製造方法
WO2014038769A1 (ko) * 2012-09-10 2014-03-13 주식회사 한진피앤씨 유리보호필름
JP2016199299A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 住友ベークライト株式会社 包装シートの製造方法及び包装材
CN115230271A (zh) * 2021-04-23 2022-10-25 中国石油化工股份有限公司 一种高阻隔防粘接复合膜及其制备方法和应用

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041216A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Nitto Denko Corp 表面保護シートおよびその製造方法
DE112005003537T5 (de) 2004-09-30 2009-06-18 Nippon Paper Industries Co. Ltd. Laminierter Bogen
US7749591B2 (en) * 2004-09-30 2010-07-06 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Laminated sheet
KR100854562B1 (ko) * 2006-11-16 2008-08-26 삼성코닝정밀유리 주식회사 유리 보호 필름 제조 방법
JP2009143215A (ja) * 2007-03-22 2009-07-02 Japan Polypropylene Corp 表面保護用フィルム
JP2010042580A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Tohcello Co Ltd 保護フィルム
JP2011102400A (ja) * 2011-01-27 2011-05-26 Nitto Denko Corp 表面保護シートおよびその製造方法
WO2014038769A1 (ko) * 2012-09-10 2014-03-13 주식회사 한진피앤씨 유리보호필름
CN104204042A (zh) * 2012-09-10 2014-12-10 株式会社韩进P&C 玻璃保护膜
JP2015516489A (ja) * 2012-09-10 2015-06-11 ハンジン プリンティング アンド ケミカル カンパニー リミテット ガラス保護フィルム
US10377105B2 (en) 2012-09-10 2019-08-13 Han Jin Printing & Chemical Co., Ltd. Protective glass film
JP2016199299A (ja) * 2015-04-13 2016-12-01 住友ベークライト株式会社 包装シートの製造方法及び包装材
CN115230271A (zh) * 2021-04-23 2022-10-25 中国石油化工股份有限公司 一种高阻隔防粘接复合膜及其制备方法和应用
CN115230271B (zh) * 2021-04-23 2024-05-07 中国石油化工股份有限公司 一种高阻隔防粘接复合膜及其制备方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5975414B2 (ja) 表面保護フィルム
JP5682011B2 (ja) 表面保護フィルム
JP4941908B2 (ja) 表面保護フィルム
EP3234054B1 (en) Surface protection film
JP2013234321A (ja) 自己粘着性表面保護フィルム
KR102509299B1 (ko) 적층 필름
JP7287863B2 (ja) 積層フィルム
JPH11207882A (ja) ブロッキング防止性に優れた表面保護フィルム及びその製造方法
JP5544821B2 (ja) 粘着フィルムロール
JP5297246B2 (ja) 表面保護フィルム
JP5088543B2 (ja) 表面保護フィルム
JP2000248244A (ja) 表面保護フィルム
JP2018119138A (ja) 積層フィルム
JP4529100B2 (ja) 表面保護フィルム
WO2014168069A1 (ja) 自己粘着性表面保護フィルム
JP2007185781A (ja) 表面保護フィルム
CN106459684B (zh) 自粘合性表面保护薄膜
TW201132733A (en) Surface-protection film, manufacturing method therefor, base film for a surface-protection film, and manufacturing method therefor
JPH08118531A (ja) マーキングフィルム積層シート
KR101209194B1 (ko) 자동차 도막 보호필름용 이형필름
JP2000185371A (ja) ブロッキング防止性に優れた表面保護シート
JP5439806B2 (ja) 粘着積層体
JP2009235264A (ja) 表面保護フィルム
JP4394772B2 (ja) 表面保護フィルム
WO2024116704A1 (ja) 表面保護フィルムおよびその製造方法