JPH11208246A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11208246A
JPH11208246A JP10012948A JP1294898A JPH11208246A JP H11208246 A JPH11208246 A JP H11208246A JP 10012948 A JP10012948 A JP 10012948A JP 1294898 A JP1294898 A JP 1294898A JP H11208246 A JPH11208246 A JP H11208246A
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好則 一志
Takamasa Kawai
孝昌 河合
Katsuhiko Sagawa
克彦 寒川
Yuji Ito
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リモコンにより車両用空調装置を始動して車
内に乗り込み、車内側部材に身体が触れても両者の温度
差が少なく不快感が生じない安価な車両用空調装置の提
供。 【解決手段】 車両用空調装置Aは、リモコンエンジン
スタータにより空調運転が開始される場合、センターフ
ェイス吹出口151、152から吹き出される空調風が
ステアリング81やシート背もたれ82に当たるように
ルーバを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用空調装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】リモコンエンジンスターターにより、エ
ンジンとともに空調装置を遠隔始動させる技術が知られ
ている。また、乗車してステアリングに手を触れたりシ
ートに座ると、季節によっては熱く感じたり冷たく感じ
たりする。この不具合を軽減する目的で、ハンドルの中
空部に空調風を流すことによりステアリングを冷却また
は加熱する技術が知られている(実開昭56- 1342
71号公報)。両者の技術を組み合わせると、エンジン
とともに空調装置が遠隔始動するとステアリングを冷却
または加熱して乗車時の不快感を解消する車両用空調装
置が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ステアリング
の中空部に空調風を流す技術を実現するには精密な機構
が必要であるので製造コストが嵩み実用的ではない。本
発明の目的は、リモコンにより車両用空調装置を始動し
て車内に乗り込んだ場合に、安価な構成で、車内側部材
に身体が触れても両者の温度差が少なく不快感が生じな
いようにできる車両用空調装置の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】〔請求項1、2につい
て〕送風機の作動により、ダクト内に空気吹出口へ向か
う空気流が発生し、空気導入口から車室内外の空気がダ
クト内に導入される。空調器は導入空気を加熱または冷
却する。空調された空調空気が空気吹出口から車室内に
吹き出す。空気吹出口から吹き出される空調空気の吹出
状態を、駆動手段により駆動される吹出状態変更手段が
変更する。なお、請求項2の構成の場合には、吹出状態
変更手段が、空調空気の吹き出し状態が集中または拡散
するように変更可能な集中拡散ルーバの場合には、温度
差解消制御時に空調空気の吹き出しを集中側にして所定
部位へ吹き出す。
【0005】制御手段は、運転スイッチの操作による始
動信号、またはリモコンの操作による遠隔始動信号が入
力すると車両用空調装置の空調運転を開始させる。遠隔
始動信号により空調運転が開始する場合には、乗員が乗
車した際に接触する可能性がある所定部位へ空調空気を
吹き出す温度差解消制御が行われるように制御手段が駆
動手段を制御する。これにより、所定部位が空調空気に
より加熱または冷却され、車内に乗り込んで車内側部材
に身体が触れても両者の温度差が少なく不快感が生じな
い。
【0006】〔請求項3について〕車両用空調装置は、
遠隔始動信号により空調運転が開始する場合には、ステ
アリングや背もたれ位置へ空調空気が吹き出る温度差解
消制御が行われるように制御手段が駆動手段を制御す
る。これにより、車内へ乗員が乗り込んで、ステアリン
グや背もたれに身体が触れても両者の温度差が少なく不
快感が生じない。
【0007】〔請求項4について〕エンジンの動力を利
用して冷熱源が導入空気を冷却し、エンジンの排熱を用
いて加熱源が導入空気を加熱する構成であるので、エン
ジンの回転数を上げれば空調手段の空調能力が高まる。
遠隔始動信号により空調運転を開始する場合には、制御
手段は、始動信号により空調運転を開始する場合よりエ
ンジンのアイドリング回転数を高くしている。これによ
り、空調手段の空調能力が高まり、空調空気が当たる箇
所が早期に加熱または冷却されるので、車内に乗り込ん
だ場合に、その箇所と身体との温度差が少なく不快感が
生じない。
【0008】〔請求項5について〕車両用空調装置は、
遠隔始動信号により空調運転を開始する場合には、始
動信号により空調運転を開始する場合より送風機への印
加電圧を高くして車室内へ吹き出される空調空気量を多
くするか、空調手段の能力制限を解除して車室内へ吹
き出される空調空気の空調度合いを高めるかの何方かま
たは両方を行う温度差解消制御を実施する。これによ
り、空調空気量が多くなるか空調度合いが高まり、空調
空気が当たる箇所が早期に加熱または冷却されるので、
車内に乗り込んだ場合に、その箇所と身体との温度差が
少なく不快感が生じない。
【0009】〔請求項6について〕ダクトは、乗員の足
元に空調風を吹き出すフット吹出口、フロントガラスの
内面に空調風を吹き出すデフロスタ吹出口、および乗員
の顔方向に空調風を吹き出すセンタフェイス吹出口、お
よび各吹出口を開閉するための開閉手段を有する。遠隔
始動信号により空調運転が開始する場合には、下記のよ
うにする。センタフェイス吹出口のみ開くフェイスモー
ドになるように複数の開閉手段を操作するか、センタフ
ェイス吹出口とフット吹出口とを開くバイレベルモード
になるように複数のダンパを操作する温度差解消制御を
実施する。これにより、センタフェイスから集中して空
調空気が吹き出されるか、またはセンタフェイス吹出口
とフット吹出口から吹き出されるので、空調空気が当た
る箇所が効率良く加熱または冷却されるので、車内に乗
り込んだ場合に、その箇所と身体との温度差が少なく不
快感が生じない。
【0010】〔請求項7について〕ダクトは、助手席の
乗員方向に空調風を吹き出す助手席側フェイス吹出口
と、運転席の乗員方向に空調風を吹き出す運転席側フェ
イス吹出口とを有し、且つこれらフェイス吹出口を開閉
するための複数の開閉手段を配設している。遠隔始動信
号により空調運転が開始する場合には、下記のようにす
る。 運転席側フェイス吹出口からのみ空調空気が吹き出る
ように、助手席側フェイス吹出口を閉じ運転席側フェイ
ス吹出口が開くように複数のダンパを制御する。この方
法は、空調空気を吹き出す部位がステアリングや背もた
れの場合に有効である。 両方のフェイス吹出口から空調空気が吹き出るよう
に、両方のフェイス吹出口が開くように複数のダンパを
制御する。二箇所の部位に空調空気を吹き出す場合や、
両方のフェイス吹出口から同じ部位に空調空気を吹き出
す場合にはこの方法でも良い。
【0011】〔請求項8について〕リモコン操作で車両
用空調装置を始動する際、乗員が乗車していた場合(最
初から乗車している場合も含む)には、車両のドアが開
閉されたことを示す開閉信号が入力されるか、車室内の
何れかの操作器が操作されたことを示す操作信号が入力
されるか、乗員がシートに座っていることを示す着席信
号が制御手段に入力される。また、車室内の温度が所定
範囲内になるか、遠隔始動信号の入力から所定時間が経
過すると、ステアリングや背もたれ等の異なる部位の昇
温や冷却が完了している。このような場合には、異なる
部位に空調空気を吹き出す制御を終了する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施例(請求項1〜8に
対応)を図1〜図12に基づいて説明する。車両用空調
装置Aは、図1(車両用空調装置の全体図)に示すよう
に、空調された空調空気を車室2内に吹き出すための複
数の空気吹出口(後述する)を設けた送風ダクト1を有
する。この送風ダクト1内には導入空気(車室内空気
n、車室外空気g)を冷却する冷却用熱交換器3と導入
空気(車室内空気n、車室外空気g)を加熱するための
加熱用熱交換器4とが配設されている。そして、空気吹
出口の内、各フェイス吹出口には、空調空気の吹出方向
を変えるための偏向部材であるルーバ5(図3の左右ル
ーバ51および上下ルーバ52)が装着され、該ルーバ
5はECU6(制御手段)により制御される揺動機構7
(左右方向揺動機構71および上下方向揺動機構72)
により揺動される。
【0013】送風ダクト1の上流端には送風機11が配
設され、該送風機11の上流側には内外気切替箱12が
配設されている。送風機11は、ファンケース10内に
収納されるファン111と、該ファン111を回転駆動
するファンモータ112とからなり、ファンモータ11
2に印加される電圧(印加電圧VA)に対応する回転速
度(送風量)でファン111が回転する。ECU6によ
り決定された印加電圧VAがモータ駆動回路61を介し
てファンモータ112に印加される。
【0014】内外気切替箱12は、車室内空気n(内
気)を導入するための内気導入口121と、車室外空気
g(外気)を導入するための外気導入口122とを有す
る。この内外気切替箱12には、内気導入口121と外
気導入口122とを選択的に切り替える内外気切替ドア
123が回動自在に装着されている。この内外気切替ド
ア123は、サーボモータなどのアクチュエータ124
により駆動され、該アクチュエータ124は後述するE
CU6(エアコン制御装置)により通電制御される。
【0015】冷却用熱交換器3は、通路の断面全体を塞
ぐように送風機11下流の送風ダクト1内に配設されて
いる。また、加熱用熱交換器4は、仕切り板40を貫通
して、後述する第1空気通路13から第2空気通路14
内に亘って配されている。冷却用熱交換器3は、本実施
例では冷凍サイクルのエバポレータであり、エバポレー
タ内部を通過する低温冷媒との熱交換によって送風空気
を冷却する。加熱用熱交換器4は、本実施例ではエンジ
ン冷却水を熱源とする温水式のヒータコアであり、ヒー
タコア内を通過するエンジン冷却水(温水)との熱交換
によって送風空気を加熱する。送風ダクト1は、冷却用
熱交換器3より下流側が仕切り板40によって運転席の
乗員(以下ドライバーと呼ぶ)へ空調空気を吹き出すた
めの第1空気通路13と、助手席の乗員(以下パッセン
ジャーと呼ぶ)へ空調空気を吹き出すための第2空気通
路14とに分岐している。
【0016】第1空気通路13は、加熱用熱交換器4を
迂回する第1バイパス通路131を有し、該第1空気通
路13を通ってドライバーへ吹き出される送風空気の温
度を調節する第1エアミックスドア41が設けられてい
る。この第1エアミックスドア41は、第1バイパス通
路131を通過する空気量と、第1空気通路13に配さ
れた加熱用熱交換器4を通過する空気量との割合を調節
するものであり、サーボモータ等のアクチュエータ41
1により駆動され、該アクチュエータ411はECU6
により通電制御される。第2空気通路14は、加熱用熱
交換器4を迂回する第2バイパス通路141を有し、該
第2空気通路14を通ってパッセンジャーへ吹き出され
る送風空気の温度を調節する第2エアミックスドア42
が設けられている。この第2エアミックスドア42は、
第2バイパス通路141を通過する空気量と、第2空気
通路14内に配設される加熱用熱交換器4を迂回する空
気量との割合を調節するものであり、サーボモータなど
のアクチュエータ421により駆動され、そのアクチュ
エータ421はECU6により通電制御される。
【0017】送風ダクト1の下流側には、第1空気通路
13に通じるドライバー側フェイスダクト15と、デフ
ロスタダクト16、ドライバー側フットダクト17、お
よび第2空気通路14に通じるパッセンジャー側フェイ
スダクト18と、パッセンジャー側フットダクト19が
接続されている。ドライバー側フェイスダクト15は、
ドライバーの上半身へ向けて、主に冷風を吹き出すため
の通路であり、通路の途中から二股に分岐している。一
方は、車室内前面に配されたダッシュボード50の略中
央部に開口するドライバー側センタフェイス吹出口15
1に接続され、他方がダッシュボード50の運転席側右
端に開口するドライバー側サイドフェイス吹出口152
に接続されている(図2参照)。デフロスタダクト16
は、車両のフロントガラスへ向けて主に温風を供給する
ための通路であり、ダッシュボード50の上面に開口す
るデフロスタ吹出口161に接続されている。ドライバ
ー側フットダクト17は、ドライバーの足元へ向けて主
に温風を供給するための通路であり、ドライバーの足元
近傍に開口するドライバー側フット吹出口171に接続
されている(図2参照)。
【0018】また、ドライバー側フェイスダクト15に
は、ドライバー側センタフェイス吹出口151とドライ
バー側サイドフェイス吹出口152とを選択的に開閉す
るモード切替ドア153が設けられ、デフロスタダクト
16とドライバー側フットダクト17の上流側開口部に
は、それぞれの開口部を開閉するモード切替ドア16
2、172が設けられている。これら各モード切替ドア
153、162、172の開閉状態に応じて、フットモ
ード、バイレベルモード、フェイスモード、デフモー
ド、およびフット・デフモードなどの周知の各吹出口モ
ードが得られる。モード切替ドア153、162、17
2は、サーボモータ等のアクチュエータ154、173
により駆動され、そのアクチュエータ154、173は
ECU6により通電制御される。
【0019】また、パッセンジャー側フェイスダクト1
8は、パッセンジャーの上半身へ向かって主に冷風を供
給するための通路で、通路途中から二股に分岐してい
る。通路の一方はダッシュボード50の略中央部に開口
するパッセンジャー側センタフェイス吹出口182に接
続され、通路の他方はダッシュボード50の助手席端部
に開口するパッセンジャー側サイドフェイス吹出口18
1に接続されている。パッセンジャー側フットダクト1
9は、パッンジャーの足元へ向けて主に温風を供給する
ための通路であり、パッセンジャーの足元付近に開口す
るパッセンジャー側フット吹出口191に接続されてい
る。
【0020】また、パッセンジャー側フェイスダクト1
8には、パッセンジャー側センタフェイス吹出口182
とパッセンジャー側サイドフェイス吹出口181とを選
択的に開閉できるモード切替ドア183が設けられ、パ
ッセンジャー側フットダクト19の上流側開口部には、
その開口部を開閉するモード切替ドア192が設けられ
ている。これら各モード切替ドア183、192の開閉
状態に応じて、フットモード、バイレベルモード、フェ
イスモードなどの周知の各吹出口モードが得られる。各
モード切替ドア183、192は、サーボモータなどの
アクチュエータ184により駆動され、そのアクチュエ
ータ184はECU6により通電制御される。なお、ド
ライバー側フェイスダクト15に設けられたモード切替
ドア153とパッンジャー側フェイスダクト18に設け
られたモード切替ドア183は、フットモードかフット
・デフモードかが選択された時に、センタフェイス吹出
口151、182を閉じてサイドフェイス吹出口15
2、181側を開くように作動する。
【0021】ドライバー側センタフェイス吹出口15
1、ドライバー側サイドフェイス吹出口152、パッセ
ンジャー側センタフェイス吹出口182、及びパッセン
ジャー側サイドフェイス吹出口181には、図3に示す
様に、吹出風の方向を変更できる左右ルーバ51および
上下ルーバ52が装着されている。
【0022】左右スイングルーバ51および上下スイン
グルーバ52は、吹出風の方向を左右方向(車幅方向)
に変更するための左右スイング機構71、および吹出風
の方向を上下方向に変更するための上下スイング機構7
2とにより駆動される(図3参照)。また、各吹出口1
51、152、182、181には、それぞれ、各吹出
口151、152、182、181を開閉するためのシ
ャッタ機構(図示せず)が設けられ、各吹出口151、
152、182、181の近傍に設けられた各操作レバ
ー(図7参照)によりシャッタ機構を操作して各吹出口
151、152、182、181を開閉することができ
る。
【0023】左右スイング機構71は、図4に示すよう
に、左右方向の角度調節が可能な複数の左右スイングル
ーバ51と、各左右スイングルーバ51を駆動する回転
力を発生させるステッピングモータ711と、ステッピ
ングモータ711の回転力を各左右ルーバ51に伝達す
るためのアーム712およびリンクレバー713と、す
べりとから構成されている。
【0024】上下スイング機構72は、図5に示すよう
に、上下方向の角度調整が可能な複数の上下スイングル
ーバ52と、各上下スイングルーバ52を駆動するため
の回転力を発生させるステッピングモータ721と、ス
テッピングモータ721の回転力を各上下スイングルー
バ52に伝達するためのアーム722およびリンクレバ
ー723と、すべりとから構成される。
【0025】なお、リンクレバー713、723に連結
したポテンションメータ714、724の抵抗値によっ
て各スイングルーバ51、52の位置(リンクレバー7
13、723の位置)が検出され、ECU6により各ス
イング機構71、72のステッピングモータ711、7
21が通電制御される。
【0026】ステッピングモータ711、721は、そ
れぞれ、ECU6から送られてくるパルス信号の向きと
パルス数に応じた回転方向と回転速度で回転する。ま
た、各スイングルーバ51、52には、共通のレバーが
連結され、手動操作により、各スイングルーバ51、5
2を左右・上下方向に向きを変更できる。
【0027】ECU6は、空調制御に係わる制御プログ
ラムや各種演算式などを記憶させたマイクロコンピュー
タを内蔵し、下記に示す信号を制御プログラムに基づい
て演算処理し、その処理結果に基づいて各種アクチュエ
ータおよびモータ駆動回路61を通電制御する。エアコ
ン操作パネルの操作により送出される各操作信号。空調
制御に係わる後述する各種センサが出力するセンサ信
号。各種センサについては下記に示す。 (各種センサ)車室内空気の温度Trを検出する内気セ
ンサ62、外気温度Tamを検出する外気センサ63、
日射量Tsを検出する日射センサ64、冷却用熱交換器
3(エバポレータ)を通過した空気の温度TEを検出す
るエバ後温度センサ65、および加熱用熱交換器4(ヒ
ータコア)に供給される冷却水温度TWを検出する水温
センサ66。
【0028】エアコン操作パネル60は車室内前面のダ
ッシュボード50に組み込まれている(図6参照)。そ
して、エアコン操作パネル60上には、下記に示す各種
スイッチが配設されている。 (各種スイッチ)ドライバー側の温度設定スイッチ60
1、パッセンジャー側の温度設定スイッチ602、EC
U6に対して自動制御を指示するオートスイッチ60
3、ECUに対して作動停を指示するオフスイッチ60
4、送風機11の風量レベルを設定するブロワスイッチ
605。
【0029】更に、ドライバー側とパッセンジャー側の
温度制御を独立して行わせるDUALスイッチ606、
吹出口モードを切り替えるMODEスイッチ607、冷
凍サイクルの運転開始・停止を指示するA/Cスイッチ
608、吸収口モードを切り替えるR/Fスイッチ60
9、フロントウインドウの曇りを防止するためのFrD
EFスイッチ610、および左右スイングルーバ51お
よび上下スイングルーバ52を作動させるためのスイン
グスイッチ612。
【0030】つぎに、ECU6による空調制御を、図7
および図10に示すフローチャートに基づいて説明す
る。エアコン制御パネル60のオートスイッチ603を
手動でオン操作した場合には、通常制御(図7に示すス
テップs100〜s200)の制御プログラムに従って
空調制御を実施する。
【0031】初めに、データ処理用メモリを初期化する
(ステップs100)。続いて、エアコン操作パネルの
温度設定スイッチで設定された設定温度(ドライバー側
とパッセンジャー側)、および各センサ信号を読み込ん
でデータ処理用メモリに記憶する(ステップs11
0)。つぎに、読み込んだデータと、下記の数式、
とに基づいて、ドライバー側の目標吹出温度TAO(D
r)とパッセンジャー側の目標吹出温度TAO(Pa)
を演算する(ステップs120)。
【0032】
【数1】 TAO(Dr)=Kset・Tset(Dr)−Kr・Tr−Kam−Ks・ Ts+Kd(Dr)・{Cd(Dr)+Ka(Dr)・(10−Tam)}×{ Tset(Dr)−Tset(Pa)}+C ……………………………
【0033】
【数2】 TAO(Pa)=Kset・Tset(Pa)−Kr・Tr−Kam・Tam −Ks・Ts+Kd(Pa)・{Cd(Pa)+Ka(Pa)・(10−Tam )}×{Tset(Pa)−Tset(Dr)}+C …………………
【0034】なお、Tset(Dr)とTset(P
a)は、それぞれ、ドライバー側とパッセンジャー側の
温度設定スイッチで設定された温度であり、Kset、
Kr、Kam、Ks、Kd(Dr)、Kd(Pa)は、
それぞれ温度設定ゲイン、内気温度ゲイン、外気温度ゲ
イン、日射量ゲイン、ドライバー側の温度補正ゲイン、
パッセンジャー側の各空調温度に及ぼす影響度合いを補
正するゲイン、Cd(Dr)、Cd(Pa)は、上記影
響度合いに応じた定数、Cは補正ゲインを表す。
【0035】また、Ka(Dr)、Ka(Pa)は、そ
れぞれ、外気温度Tamがドライバー側とパッセンジャ
ー側の各空調温度に及ぼす影響度合いを補正するゲイ
ン、Cd(Dr)、Cd(Pa)は、上記影響度合いに
応じた定数、Cは補正定数を表す。なお、Ka(D
r)、Ka(Pa)、Cd(Dr)、Cd(Pa)の各
値は、車両の形状や大きさ、各吹出口より吹き出される
吹出風の風向等、様々なパラメータで変化する。続い
て、ステップs120において、演算されたTAO(D
r)およびTAO(Pa)に基づいて、送風機11の制
御電圧VA(ファンモータ112への印加電圧)を演算
する(ステップs130)。なお、この制御電圧VA
は、ステップs120で演算されたTAO(Dr)およ
びTAO(Pa)にそれぞれ適合した制御電圧VA(D
r)およびVA(Pa)を平均することにより得る。続
いて、ステップs120で演算されたTAO(Dr)お
よびTAO(Pa)に基づき、図9に示す吹出口モード
特性図より、それぞれ、ドライバー側の吹出口モードと
パッセンジャー側の吹出口モードを決定する(ステップ
s140)。
【0036】続いて、ステップs140またはエアコン
操作パネル60上でのマニュアル操作によりフットモー
ドかフット・デフモードが選択された時は、各サイドフ
ェイス吹出口152、181に配設されたルーバ5の作
動パターンを演算する(ステップs150)。なお、フ
ットモードおよびフット/デフモードが選択された時
は、モード切替ドア153、183がセンターフェイス
吹出口側151、182を閉じてサイドフェイス吹出口
側152、181を開くため、サイドフェイス吹出口1
52、181からも送風空気が吹き出される。
【0037】ステップs150でルーバ5の作動パター
ンを決定した後、ドライバー側の目標吹出温度TAO
(Dr)およびパッセンジャー側の目標吹出温度TAO
(Pa)をそれぞれ実現するために、下記の数式、
に基づいて第1エアミックスドア41の開度SW(D
r)%と、第2エアミックスドア42の開度SW(P
a)を演算する(ステップs160)。なお、オートス
イッチ603を手動でオン操作した場合には、ステアリ
ングやシート背もたれ位置に空調空気が吹き出されるよ
うなルーバ5の作動パターンは設定されない。
【0038】
【数3】 SW(Dr)={TAO(Dr)−TE)}×100/(TW−TE)……
【数4】 SW(Pa)={TAO(Pa)−TE)}×100/(TW−TE)…… 続いて、ステップs130で求めた制御電圧VAが送風
機11(ファンモータ)に印加されるようにモータ駆動
回路61へ制御信号を出力する(ステップs170)。
続いて、ステップs160で演算した目標開度SW(D
r)およびSW(Pa)が得られる様に、各エアミック
スドア41、42を駆動するアクチュエータ411、4
21へ制御信号を出力する(ステップs180)。続い
て、ステップs140で決定したドライバー側の吹出口
モード及びパッセンジャー側の吹出口モードが得られる
様に、各アクチュエータ154、173へ制御信号を出
力する(ステップs190)。ステップs200で、ス
テップs150で演算したルーバ5の作動パターンが得
られる様に、各ステッピングモータ711、721へ制
御信号を出力する。
【0039】一方、リモコンエンジンスターターによる
エンジン始動信号(エアコンはオンに設定)により車両
用空調装置1が作動した場合には、図10に示すステッ
プs1〜s11の制御プログラムを実施する。
【0040】ステップs1で、車室内の温度が定常状態
(10℃を越え、30℃未満)であるか否かを判定す
る。定常状態でない(ステップs1でNO)と判断され
るとステップs2に進む。
【0041】ステップs2で、ドア開閉信号が入力した
(ドアが開けられ乗車した)か否か判定し、未入力の場
合(NO)にはステアリング81への吹き出しを行う制
御(ステップs3〜ステップs8)を実施する。但し、
運転者80が車内からリモコンエンジンスターターを操
作する可能性があるので、下記に示す判定を行う構成に
するのが望ましい。シートベルト装着信号や着席信号が
検知される場合には、既に乗車していると見なして通常
制御(ステップs100)へ移行する。車室内の何れか
の操作スイッチが操作された場合には、既に乗車してい
ると見なして通常制御(ステップs100)へ移行す
る。
【0042】ブロワ風量を最大とし(ステップs3)、
内外気切り替えは内気モード(ステップs4)、吹出モ
ードはB/LかFACEモード(ステップs5)、吹出
温リミットは解除(ステップs6)する。ステップs7
で、ルーバ5をステアリング81方向に向け、吹出風を
ステアリング81に当たる範囲でスイングさせる制御を
開始する(図11参照)。この際、各フェイス吹出口1
81、182(助手席側のグリル)はステアリング81
方向に向けるか、閉鎖することが好ましい。ステップs
8で、エンジン回転数を増加する。ステップs3〜s
6、s8の制御は、ステアリング81への空調風の吹き
出しによるステアリング温度の変更を有効に行うための
ものである。
【0043】そして、冷却水温が60℃未満の場合(ス
テップs9でNO)、エアコンオンから5分経過する迄
の間(ステップs10でNO)、または車室内の温度が
10℃以下か30℃以上の場合(ステップs11でN
O)にはステップs2に戻ってステアリング81への吹
き出し制御を継続する。
【0044】尚、ステアリング81への吹き出し制御が
終了した場合(ステップs9、s10、s11でYE
S)において、直ぐに通常制御(ステップs100)に
移行せず、しばらくの間、シートの背もたれ82に吹き
出す制御に移行しても良い(図12参照)。また、外気
温が所定値以下の場合には、DEFモードに切り替えて
も良い。
【0045】つぎに、本実施例の利点を述べる。 〔ア〕リモコンでエンジンをかけて空調運転が開始する
場合、ECU6がステアリング81や背もたれ82へ空
調空気が吹き出されるようにルーバ5を制御する構成で
ある。これにより、ステアリング81や背もたれ82が
空調空気により加熱または冷却され、運転者80が車内
に乗り込んでステアリング81や背もたれ82に身体が
触れても両者の温度差が少なく不快感が生じない。
【0046】〔イ〕リモコンでエンジンをかけて空調運
転が開始する場合、ECU6は、ブロワ風量を最大とし
(ステップs3)、内気モード(ステップs4)、吹出
モードはB/LかFACEモード(ステップs5)、吹
出温リミットを解除(ステップs6)し、ルーバー5を
ステアリング81方向に向けて吹出風がステアリング8
1に当たる範囲でスイング(ステップs7)させ、エン
ジン回転数をUP(ステップs8)させる。これによ
り、ステアリング81や背もたれ82を効率良く短時間
で昇温または降温させることができる。
【0047】〔ウ〕ウォームアップ制御中(ステップs
3〜s8)に、冷却水温が60℃以上になるか、車室温
度が10℃〜30℃になるか、A/Cオンから5分が経
過すると通常制御に戻る構成である。このため、エネル
ギーの無駄な消費が防止できるとともに、ウオームアッ
プ制御によるステアリング81や背もたれ82の劣化が
防止できる。また、車室内を均等に空調できる。
【0048】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。吹出状態変更手段が、図13および図14
に示す集中拡散ルーバ500の場合には、ステアリング
または背もたれへの風向変更を集中吹き出し側(図14
の上)にして実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車両用空気調和装置の構
造説明図である。
【図2】車両のダッシュボード付近の様子を示す説明図
である。
【図3】ルーバおよび揺動機構の全体図である。
【図4】左右スイング機構の構造説明図である。
【図5】上下スイング機構の構造説明図である。
【図6】フェイス吹出口(上)およびエアコン操作パネ
ルの正面図(下)である。
【図7】ECUの制御プログラムを示すフローチャート
である。
【図8】送風機のブロワ電圧を決定するためのブロワ特
性図である。
【図9】吹出口モードを決定するための吹出口モード特
性図である。
【図10】リモコンエンジンスターターに空調運転を開
始した場合における、ECUの制御プログラムを示すフ
ローチャートである。
【図11】ステアリングに向けて空調風を当てるウオー
ムアップ制御の様子を示す説明図である。
【図12】背もたれに向けて空調風を当てる制御の様子
を示す説明図である。
【図13】集中拡散ルーバの説明図である。
【図14】集中拡散ルーバの集中モード(上)、および
拡散モード(下)を示す説明図である。
【符号の説明】
A 車両用空調装置 1 送風ダクト(ダクト) 2 車室 3 冷却用熱交換器(空調手段、冷熱源) 4 加熱用熱交換器(空調手段、加熱源) 5 ルーバ(吹出状態変更手段) 6 ECU(制御手段) 7 揺動機構(駆動手段) 11 送風機 81 ステアリング(異なる部位) 82 シート背もたれ位置(異なる部位) 121 内気導入口(空気導入口) 122 外気導入口(空気導入口) 151 センタフェイス吹出口(空気吹出口、運転席側
フェイス吹出口) 152 サイドフェイス吹出口(空気吹出口、運転席側
フェイス吹出口) 153 モード切替ドア(ダンパ) 161 デフロスタ吹出口 162 モード切替ドア(ダンパ) 171 ドライバー側フット吹出口 172 モード切替ドア(ダンパ) 181 サイドフェイス吹出口(空気吹出口、助手席側
フェイス吹出口) 182 センタフェイス吹出口(空気吹出口、助手席側
フェイス吹出口) 183 モード切替ドア(ダンパ) 191 パッセンジャー側フット吹出口 192 モード切替ドア(ダンパ) 500 集中拡散ルーバ 603 運転スイッチ n 車室内空気(空気) g 車室外空気(空気) Tr 温度(車室温度)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 裕司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内外の空気を導入するための空気導
    入口、および車室内へ空調風を吹き出すための空気吹出
    口を有するダクトと、 該ダクト内に前記空気吹出口へ向かう空気流を発生させ
    る送風機と、 導入空気の加熱または冷却が可能な空調手段と、 前記空気吹出口から吹き出される前記空調空気の吹出状
    態を変更する吹出状態変更手段と、 前記吹出状態変更手段を駆動する駆動手段と、 運転スイッチによる始動信号またはリモコンからの遠隔
    始動信号が入力すると前記送風機および前記空調手段を
    作動状態にして空調運転を開始させるとともに、前記駆
    動手段を制御する制御手段とを有する車両用空調装置に
    おいて、 前記遠隔始動信号により前記空調運転が開始する場合に
    は、乗員が乗車した際に接触する可能性がある所定部位
    へ前記空調空気を吹き出す温度差解消制御が行われるよ
    うに前記制御手段が前記駆動手段を制御することを特徴
    とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記吹出状態変更手段が、前記空調空気
    の吹き出し状態が集中または拡散するように変更可能な
    集中拡散ルーバの場合には、前記温度差解消制御時に前
    記空調空気の吹き出しを集中側にして前記所定部位へ吹
    き出すことを特徴とする請求項1記載の何れかに記載の
    車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記所定部位とは、ステアリングやシー
    ト背もたれ位置である請求項1または請求項2記載の車
    両用空調装置。
  4. 【請求項4】 車室内外の空気を導入するための空気導
    入口、および車室内へ空調風を吹き出すための空気吹出
    口を有するダクトと、 該ダクト内に前記空気吹出口へ向かう空気流を発生させ
    る送風機と、 エンジンの動力を利用して導入空気を冷却する冷熱源
    と、エンジンの排熱を用いて前記導入空気を加熱する加
    熱源とを有する空調手段と、 運転スイッチによる始動信号またはリモコンからの遠隔
    始動信号が入力すると、前記エンジン、前記送風機、お
    よび前記空調手段を作動状態にして空調運転を開始させ
    る制御手段とを有する車両用空調装置において、 前記遠隔始動信号により前記空調運転を開始する場合に
    は、前記制御手段は、前記始動信号により空調運転を開
    始する場合よりエンジンのアイドリング回転数を高くす
    る温度差解消制御を実施することを特徴とする車両用空
    調装置。
  5. 【請求項5】 車室内外の空気を導入するための空気導
    入口、および車室内へ空調風を吹き出すための空気吹出
    口を有するダクトと、 該ダクト内に前記空気吹出口へ向かう空気流を発生させ
    る送風機と、 導入空気の加熱または冷却が可能な空調手段と、 運転スイッチによる始動信号またはリモコンからの遠隔
    始動信号が入力すると、前記送風機および前記空調手段
    を作動状態にして空調運転を開始させる制御手段とを有
    する車両用空調装置において、 前記遠隔始動信号により前記空調運転を開始する場合に
    は、前記始動信号により空調運転を開始する場合より
    前記送風機への印加電圧を高くして車室内へ吹き出され
    る空調空気量を多くするか、前記空調手段の能力制限
    を解除して車室内へ吹き出される空調空気の空調度合い
    を高めるかの何方かまたは両方を行う温度差解消制御を
    実施することを特徴とする車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 車室内外の空気を導入するための空気導
    入口、乗員の足元に空調風を吹き出すフット吹出口、フ
    ロントガラスの内面に前記空調風を吹き出すデフロスタ
    吹出口、および乗員の顔方向に前記空調風を吹き出すセ
    ンタフェイス吹出口を有し、各吹出口を開閉するための
    複数の開閉手段を設けたダクトと、 該ダクト内に各空気吹出口へ向かう空気流を発生させる
    送風機と、 導入空気の加熱または冷却が可能な空調手段と、 運転スイッチによる始動信号またはリモコンからの遠隔
    始動信号が入力すると、前記送風機、および前記空調手
    段を作動状態にして空調運転を開始させるとともに、前
    記複数の開閉手段を操作する制御手段とを有する車両用
    空調装置において、 前記遠隔始動信号により前記空調運転を開始する場合に
    は、前記制御手段は、 前記センタフェイス吹出口のみ開くフェイスモードに
    なるように前記複数の開閉手段を操作するか、または
    前記センタフェイス吹出口と前記フット吹出口とを開く
    バイレベルモードになるように前記複数の開閉手段を操
    作する温度差解消制御を実施することを特徴とする車両
    用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記ダクトは、助手席の乗員方向に前記
    空調風を吹き出す助手席側フェイス吹出口と、運転席の
    乗員方向に前記空調風を吹き出す運転席側フェイス吹出
    口とを有し、且つこれらフェイス吹出口を開閉するため
    の複数の開閉手段を配設し、 前記遠隔始動信号により前記空調運転が開始する場合、
    前記制御手段は、前記助手席側フェイス吹出口を閉じ前
    記運転席側フェイス吹出口が開くように前記複数の開閉
    手段を制御するか、または、両方のフェイス吹出口が開
    くように前記複数の開閉手段を制御する温度差解消制御
    を実施することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何
    れかに記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 車両のドアが開閉されたことを示す開閉
    信号が入力されるか、車室内の何れかの操作器が操作さ
    れたことを示す操作信号が入力されるか、乗員がシート
    に座ったことを示す着席信号が入力されるか、エンジン
    冷却水の水温が所定値以上に昇温するか、車室内の温度
    が所定範囲内になるか、前記遠隔始動信号の入力から所
    定時間が経過した場合の一つ以上が成立すると、前記温
    度差解消制御を終了することを特徴とする請求項1乃至
    請求項7の何れかに記載の車両用空調装置。
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