JPH11209095A - 油圧機器制御装置 - Google Patents

油圧機器制御装置

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JPH11209095A
JPH11209095A JP805898A JP805898A JPH11209095A JP H11209095 A JPH11209095 A JP H11209095A JP 805898 A JP805898 A JP 805898A JP 805898 A JP805898 A JP 805898A JP H11209095 A JPH11209095 A JP H11209095A
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JP
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flow rate
hydraulic
control valve
load
tilt
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JP805898A
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Inventor
Tadashi Yamada
忠 山田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧アクチュエータにて駆動される油圧機器
の動作速度が所定の作業条件に基づいて制限されるとき
の動作速度を外部から変更できるようにする。 【解決手段】 ティルト用制御弁33は油圧ポンプから
供給される作動油をティルトレバー29の操作量に応じ
た流量だけティルトシリンダ20に供給する。荷役制御
ユニット27にて制御される電磁比例制御弁34は、積
み荷の揚高位置が高揚高であるときにティルト用制御弁
33からティルトシリンダ20に供給される作動油の流
量を大きく制限し、低揚高であるときにはそれよりも小
さく制限する。荷役制御ユニット27は、記憶されてい
る複数の流量制限指令データの内から、外部からの流量
制限指令データSIにて指定されている流量制限指令デ
ータに基づいてティルトシリンダ20に供給される作動
油の流量を制限する大きさを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフォークリ
フトにおいてマストを傾動動作させるティルトシリンダ
に供給される作動油の流量を制限する電磁比例制御弁を
備えた油圧機器制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフトにおいては、油圧
ポンプから供給される作動油にてティルトシリンダが伸
縮作動され、このティルトシリンダにてマストが前傾あ
るいは後傾駆動される。ティルトシリンダに供給される
作動油の量は、ティルトレバーにて手動で操作される流
量制御弁にて制御されている。即ち、流量制御弁は、テ
ィルトレバーの操作量に対応して開度が調整され、その
開度に応じた量の作動油がティルトシリンダのボトム側
油室あるいはロッド側油室に供給される。その結果、テ
ィルトシリンダがティルトレバーの操作量に対応した動
作速度で伸縮動作し、マストが同操作量に対応した速度
で傾動動作する。
【0003】ところで、フォークをある程度以上に高く
上昇させた状態でマストを高い速度で傾動動作させる
と、積み荷に加わる加速度が大きくなる。このため、複
数の積み荷が重ねられたような崩れやすいものであると
きには、フォーク上で崩れるおそれがある。従って、あ
る程度以上の高揚高状態でマストを傾動動作させるとき
には、積み荷に加わる加速度が大きくならないようにそ
の傾動速度を慎重に調整することが必要となっている。
【0004】尚、マストの傾動動作時に積み荷が崩れ易
い前傾動作に対しては、マストの動作速度が十分に小さ
くなるように予め流量制御弁内にオリフィスが設けられ
ており、ティルトシリンダに供給される作動油の流量が
後傾動作時に比較して大きく制限されている。このた
め、上記の問題は、マストを後傾動作させるときに顕著
となるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、積み荷の崩
れやすさや揚高位置に基いてマストの傾動速度が適切と
なるようにティルトレバーの操作量を調整するには熟練
が必要であった。特に、走行用のエンジンで油圧ポンプ
を駆動する車両では、エンジンの回転数が大きくなるほ
ど油圧ポンプから供給される作動油の量が多くなる。従
って、ティルトレバーの操作量に対するティルトシリン
ダの動作速度がエンジンの回転数により違ってくるた
め、マストの傾動操作が一層難しかった。又、熟練者で
あってもティルトレバーを不用意に操作した場合には、
マストの傾動により積み荷が崩れる場合があった。
【0006】このような問題を解消するため、本出願人
は、ティルトレバーにて手動操作される前記流量制御弁
とティルトシリンダとの間に、該流量制御弁からティル
トシリンダに供給される作動油の流量を制限する電磁比
例制御弁を設けた荷役制御装置を発明した。電磁比例制
御弁は、積み荷の揚高位置に基づいてその開度が自動的
に制御される。この荷役制御装置によれば、積み荷を所
定の揚高位置以上に上昇させた状態でマストを後傾動作
させた場合には、同揚高位置未満でマストを後傾動作さ
せた場合に比較して電磁比例制御弁の開度が小さく制御
される。従って、積み荷が崩れやすい高揚高での後傾動
作時には、積み荷が崩れにくい低揚高での後傾動作時に
比較して、ティルトレバーの操作量に応じて流量制御弁
からティルトシリンダに供給される作動油の流量が大き
く制限される。その結果、高揚高の状態でティルトレバ
ーが不適切に大きな操作量で操作されても、マストの後
傾速度が抑制され積み荷が崩れにくくなる。
【0007】ところで、上記荷役制御装置では、電磁比
例制御弁が高揚高時に制御される開度は1つの開度に決
められていた。この開度は、エンジンが全開状態で油圧
ポンプから流量制御弁に供給されている作動油の量が最
大のときに、ティルトレバーが最大の操作量だけ操作さ
れた場合に、マストの後傾速度が過度に大きくならない
大きさに設定されていた。
【0008】しかしながら、高揚高時のマストの後傾速
度を1つに決めることは容易ではなかった。その理由
は、積み荷の揚高位置が同じであっても、個々の積み荷
が積まれている状態の安定性により、積み荷を安定させ
たままでマストを後傾動作させることができる動作速度
が異なってくる。又、操作者の熟練程度によっても、適
切な動作速度は異なってくる。従って、積み荷の安定性
が低かったり、あるいは、操作者が未熟練であっても、
積み荷が確実に安定な状態のままでマストを後傾動作さ
せることができるように、高揚高時の電磁比例制御弁の
開度を小さめに設定している。
【0009】このため、高揚高時には、積み荷の安定性
が十分に高い場合や、操作者のマニュアル操作により積
み荷を安定な状態のままでマストをもっと速い傾動速度
で操作することができる場合であっても、マストの後傾
速度が無用に遅く制限されることがある。その結果、積
み荷の荷入れ及び荷出し作業に要する時間が余計にかか
り、作業効率を上げることができないことが考えられ
る。
【0010】このような要求は、産業車両に備えられた
油圧機器を制御する油圧機器制御装置に限らず、工場等
に据え置きした状態で使用される油圧機器を制御する油
圧機器制御装置においても考えられるものである。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、油圧アクチュエータ
にて駆動される作業用油圧機器の動作速度が所定の作業
条件に基づいて制限されるときの動作速度を、外部から
必要に応じて変更することができる油圧機器制御装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、手動操作手段にて操作さ
れ、油圧ポンプから供給される作動油を油圧機器を動作
させる油圧アクチュエータに前記手動操作手段の操作量
に対応した流量で供給する手動操作流量制御弁と、前記
手動操作流量制御弁から前記油圧アクチュエータに供給
される作動油の流量を制限可能な電磁比例制御弁と、前
記油圧機器が行う作業に関わる所定の作業条件を検出す
る作業条件検出手段と、前記作業条件に基づき、前記電
磁例制御弁を制御して、前記手動操作流量制御弁から前
記油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を予め
設定された流量制限指令データにて指示される大きさで
制限する流量制御手段とを備えた油圧機器制御装置にお
いて、複数の異なる前記流量制限指令データが記憶され
た流量記憶手段と、前記流量制限指令データの内の1つ
を指示する外部からの流量制限設定信号に基づき、前記
流量記憶手段が記憶している前記流量制限指令データか
ら前記流量制限設定信号にて指令された流量制限指令デ
ータを、前記流量制御手段が前記電磁比例制御弁を制御
するときに使用する流量制限指令データとして設定する
流量設定手段とを備えた。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記油圧機器はフォークリフトのフォ
ークを操作する機構であって、前記油圧アクチュエータ
はマストを傾動動作させるティルトシリンダであり、前
記電磁比例制御弁は、前記マストを後傾動作させるとき
に前記ティルトシリンダに供給される作動油の流量を制
限するように設けられた。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記作業条件は、前記マ
ストの傾動動作時にフォークに積載している積み荷の揚
高位置であって、前記作業条件検出手段は、積み荷の揚
高位置を検出する揚高検出手段であり、前記流量制御手
段は、前記揚高位置がより高いときに前記油圧アクチュ
エータに供給される作動油の流量をより大きく制限す
る。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記作業条件は、前記マ
ストの傾動動作時にフォークに積載している積み荷の荷
重であって、前記作業条件検出手段は、積み荷の荷重を
検出する荷重検出手段であり、前記流量制御手段は、前
記荷重がより大きいときに前記油圧アクチュエータに供
給される作動油の流量をより大きく制限する。
【0016】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
手動操作手段の操作量に応じて手動操作流量制御弁から
油圧アクチュエータに供給される作動油の流量が、所定
の作業条件下においては、予め記憶されている複数の流
量制限指令データの内から予め選択され指定されている
流量制限指令データにて指令される大きさで制限され
る。ここで使用される流量制限指令データは、外部から
必要に応じて変更される。従って、油圧アクチュエータ
は、手動操作手段の操作量に基づく動作速度で動作する
とともに所定の作業条件下ではその動作速度が予め選択
指定された大きさで制限される。
【0017】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、マストを後傾動作させる
ときにティルトシリンダに供給される作動油の流量が所
定の作業条件に基づいて制限される。従って、ティルト
レバーの操作量に基づくマストの後傾速度が、所定の作
業条件下で制限される。
【0018】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、マストの傾
動動作により積み荷に過度の加速度が加わるような高揚
高の状態では、ティルトシリンダに供給される作動油の
流量がより大きく制限される。従って、高揚高状態での
マストの傾動動作時に積み荷に加わる加速度が抑制され
る。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、マストの傾
動動作により積み荷に過度の加速度が加わるような高荷
重の状態では、ティルトシリンダに供給される作動油の
流量が制限される。従って、高荷重状態でのマストの傾
動動作時に積み荷に加わる加速度が抑制される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を産業車両としての
フォークリフトにおいてマストを駆動する油圧機器制御
装置に具体化した一実施の形態を図1〜図5に従って説
明する。
【0021】図2は、フォークリフト10を示す側面図
である。このフォークリフト10は、前輪駆動及び後輪
操舵の四輪車である。フォークリフト10の機台11の
前部には、マスト12が車両前後方向に傾動可能に設け
られている。マスト12は、基端が機台11に回動可能
に支持されたアウタマスト13と、該アウタマスト13
に沿って昇降可能に案内されたインナマスト14とを備
えている。インナマスト14には、フォーク15を支持
したリフトブラケット16が昇降可能に支持されてい
る。リフトブラケット16には、一端がアウタマスト1
3の上端に連結されるとともにインナマスト14の上端
に支持されたスプロケットホイール17に掛装された図
示しないチェーンの他端が連結されている。
【0022】アウタマスト13の後側にはリフトシリン
ダ18が設けられ、そのピストンロッド19がインナマ
スト14の上端に連結固定されている。又、アウタマス
ト13と機台11との間には、油圧アクチュエータとし
てのティルトシリンダ20が設けられている。ティルト
シリンダ20は、そのシリンダホディ21の基端が機台
11の前部に回動可能に連結され、ピストンロッド22
の先端がアウタマスト13に対して回動可能に連結固定
されている。本実施の形態では、マスト12、フォーク
15及びティルトシリンダ20等にてフォーク15を操
作する油圧機器が構成されている。
【0023】機台11上の運転席には、マスト12のテ
ィルト角を調整するための手動操作手段としてのティル
トレバー29と、フォーク15の揚高位置を調整するた
めのリフトレバー42とが設けられている。
【0024】機台11の内部には、エンジン23にて駆
動される油圧ポンプ24と、該油圧ポンプ24から供給
される作動油をリフトシリンダ18、ティルトシリンダ
20に給排するバルブユニット25と、オイルタンク2
6とが設けられている。
【0025】さらに、機台11の内部には、マスト12
の後傾速度を積み荷の揚高位置に基づいて制限する制御
を行う荷役制御ユニット27が設けられている。図1
は、油圧機器制御装置の摸式構成図である。アウタマス
ト13には、インナマスト14に設けられた図示しない
ドグを検出することによりフォーク15が所定の揚高位
置未満の揚高位置にあるか同揚高位置以上にあるかを検
出する作業条件検出手段及び揚高検出手段としてのリミ
ットスイッチ28が設けられている。
【0026】ティルトレバー29の下方には、同ティル
トレバー29が不感帯よりも前側の前傾操作領域に操作
されたことを検出する前傾センサ30と、同ティルトレ
バー29が不感帯よりも後側の後傾操作領域に操作され
たことを検出する後傾センサ31とが設けられている。
【0027】前記リミットスイッチ28、前傾センサ3
0及び後傾センサ31は、それぞれ荷役制御ユニット2
7と電気的に接続されている。バルブユニット25は、
リフトシリンダ用流量制御弁(以下、リフト用制御弁)
32、手動操作流量制御弁としてのティルトシリンダ用
流量制御弁(以下、ティルト用制御弁)33及び電磁比
例制御弁34とを一体で備えている。
【0028】電磁比例制御弁34は、荷役制御ユニット
27と電気的に接続されている。又、荷役制御ユニット
27には、図示しないコネクタにより必要に応じて外部
入力装置35が電気的に接続されるようになっている。
この外部入力装置35は、後述するように、マスト12
の後傾速度が荷役制御ユニット27にて制限されるとき
の大きさを決定するために予め記憶されている複数の励
磁電流指令データDCの内から、所望の大きさに対応す
る励磁電流指令データDCを必要に応じて新たに選択変
更するための励磁電流設定信号SI を出力する。
【0029】次に、荷役制御装置を構成する油圧回路を
図4に従って説明する。この油圧回路において、油圧ポ
ンプ24の吐出側とオイルタンク26の回収側との間に
は、荷役系の油圧回路と、パワーステアリング系の油圧
回路とが設けられている。荷役系の油圧回路は、フロー
ディバイダ40、リフトシリンダ用流量制御弁32、テ
ィルトシリンダ用流量制御弁33、電磁比例制御弁34
等を備えている。
【0030】油圧ポンプ24の吐出側は、供給油路41
を介してフローディバイダ40と接続されている。フロ
ーディバイダ40は、油圧ポンプ24から供給される作
動油を荷役系の油圧回路と、ステアリング系の油圧回路
とに分流する。
【0031】荷役系の油圧回路には、前記リフト用制御
弁32が設けられている。リフト用制御弁32は、スプ
ール型の7ポート3位置切換弁であって、そのスプール
は運転席に設けられたリフトレバー42と機械的に連結
されている。
【0032】リフト用制御弁32は、油路43と該油路
43から分岐された油路44を介してフローディバイダ
40の荷役側の吐出口と接続されている。又、リフト用
制御弁32は、油路45を介して油路43と、戻り側油
路46を介してオイルタンク26と、油路47を介して
リフトシリンダ18のボトム室18aとそれぞれ接続さ
れている。油路45上には、逆止弁48が設けられてい
る。油路47上には、パイロット逆止弁49が設けられ
ている。
【0033】さらに、リフト用制御弁32は、油路50
を介して前記ティルト用制御弁33と接続され、油路5
1を介して戻り側油路46に接続されている。油路51
上には、リリーフ弁52が設けられている。
【0034】そして、リフト用制御弁32は、スプール
がa位置のとき油路47と各油路45,46との連通を
遮断し、b位置のとき油路45を油路47と連通させ、
c位置のとき油路45を戻り油路46と連通させる。
又、リフト用制御弁32は、a位置及びc位置のとき、
油路43と油路50、油路44と油路52とをそれぞれ
連通させ、b位置のとき油路43と油路50との間の連
通、油路44と油路51との間の連通を遮断する。
【0035】同リフト用制御弁32は、リフトレバー4
3が不感帯にあるときにはa位置に配置されている。そ
して、リフトレバー43が上昇操作されるとa位置から
b位置側に切り換え配置され、又、下降操作されるとa
位置からc位置側に切り換え配置される。
【0036】又、フローディバイダ40の吐出口は、油
路43から分岐された油路53を介して戻り側油路46
に接続されている。該油路53上には、リリーフ弁54
が設けられている。
【0037】油路41からはパイロット油路55が分岐
され、該パイロット油路55は前記パイロット逆止弁4
9と連通されている。パイロット油路55上には、減圧
弁56とフィルタ57とが設けられている。
【0038】又、荷役系の油圧回路には、ティルト用制
御弁33、電磁比例制御弁34が設けられている。ティ
ルト用制御弁33は、スプール型の6ポート3位置切換
弁であって、そのスプールはティルトレバー29と機械
的に連結されている。同ティルト用制御弁33は、ティ
ルトレバー29が不感帯にあるときにはd位置に配置さ
れている。そして、ティルトレバー29が前傾操作され
るとd位置からe位置側に切り換え配置され、後傾操作
されるとd位置からf位置側に切り換え配置される。
【0039】ティルト用制御弁33は、油路58を介し
て油路43と接続されている。油路58上には、逆止弁
59が設けられている。又、ティルト用制御弁33は、
管路60を介してティルトシリンダ20のロッド側油室
21aと、管路61を介してボトム側油室21bとそれ
ぞれ接続されている。さらに、ティルト用制御弁33
は、油路62,63を介して戻り側油路46に接続され
ている。
【0040】そして、ティルト用制御弁33は、スプー
ルがd位置では各油路58,62と各管路60,61間
の連通を遮断し、e位置では油路58と管路61、油路
62と管路60とをそれぞれ連通させ、f位置では油路
58と管路60、油路62と管路61とをそれぞれ連通
させる。又、ティルト用制御弁33は、d位置では油路
50と油路63とを連通させ、e及びf位置では油路5
0と油路63との連通を遮断する。ティルト用制御弁3
3は、e位置において管路60から油路62へ移動する
作動油の流量を制限するオリフィス77を備えている。
【0041】前記電磁比例制御弁34は、電磁比例圧力
制御弁64と、該電磁比例圧力制御弁64にて開度が制
御されるパイロット操作流量制御弁65とからなってい
る。パイロット操作流量制御弁65は、管路60上に設
けられている。
【0042】パイロット操作流量制御弁65は、スプー
ル型の2ポート2位置の常時閉型であって、常には復帰
ばね65aにてスプールが管路60を遮断するg位置に
配置され、電磁比例圧力制御弁64から所定のパイロッ
ト圧が供給されると管路60を連通させるh位置側に移
動配置される。パイロット操作流量制御弁65は、h位
置において管路60からボトム側油室21bに供給され
る作動油の流量を制限するオリフィス66を備えてい
る。
【0043】電磁比例圧力制御弁64は、パイロット油
路67を介して前記パイロット油路55と接続されてい
る。又、電磁比例制御弁64は、パイロット油路68を
介してパイロット操作流量制御弁65と接続されてい
る。電磁比例圧力制御弁64は、その電磁ソレノイド6
9に供給されるパルス励磁電流の平均電流(デューティ
値)に比例するパイロット圧をパイロット操作流量制御
弁65に供給する。電磁比例圧力制御弁65の排出側
は、油路70を介して戻り油路46と接続されている。
パイロット操作流量制御弁65は、供給されるパイロッ
ト圧に比例する開度で開弁する。
【0044】又、管路60上には、パイロット操作逆止
弁71が設けられている。パイロット操作逆止弁71
は、パイロット油路72を介してパイロット油路68と
接続されている。
【0045】一方、フローディバイダ40のパワーステ
アリング系の吐出側は、逆止弁73が設けられた油路7
4を介してパワーステアリング(以下、PS)バルブ7
5の導入側と接続されている。PSバルブ75の排出側
は、戻り油路46に合流する油路76を介してオイルタ
ンク26と接続されている。
【0046】次に、荷役制御装置の電気的構成を図5に
示す電気ブロック図に従って説明する。リミットスイッ
チ28は、フォーク15の揚高位置が所定の基準揚高位
置未満(以下、低揚高)のときにオフとなり、同基準揚
高位置以上(以下、高揚高)であるときにオンとなる揚
高信号Hを荷役制御ユニット27に出力する。この揚高
基準位置は、フォーク15に積み荷を積載した状態でマ
スト12を後傾動作させたときに、積み荷の揚高位置が
高いことにより同積み荷に加わる加速度が大きくなって
崩れる可能性がでてくる境界となる揚高位置に設定され
ている。
【0047】前傾センサ30は、ティトルレバー29が
不感帯ではオフとなり、前傾操作された状態ではオンと
なる前傾信号SFを荷役制御ユニット27に出力する。
後傾センサ31は、ティトルレバー29が不感帯ではオ
フとなり、後傾操作された状態ではオンとなる後傾信号
SRを荷役制御ユニット27に出力する。
【0048】荷役制御ユニット27は、マイクロコンピ
ュータ(以下、マイコン)90及び電磁弁駆動回路91
を備えている。マイコン90は、CPU(Central Proc
essing Unit )92、ROM(Read Only Memory)9
3、RAM(Random Access Memory)94、EEPRO
M(Electrically Erasable Programmable ROM)95、
入力インターフェース96及び出力インターフェース9
7等を備えている。本実施の形態では、CPU92にて
流量制御手段及び流量設定手段が構成され、ROM93
が流量記憶手段である。
【0049】CPU92は、リミットスイッチ28から
の揚高信号H、前傾センサ30からの前傾信号SF、及
び、後傾センサ31からの後傾信号SRをそれぞれ入力
インターフェース96を介して入力する。RAM94
は、CPU92の処理結果を一時的に記憶する。又、C
PU92は、電磁比例圧力制御弁64の電磁ソレノイド
69を励磁駆動するために供給するパルス励磁電流PD
の平均電流値を指示する励磁電流指令信号ID を出力イ
ンターフェース97を介して電磁弁駆動回路91に出力
する。
【0050】電磁弁駆動回路91は、公知のパルス幅変
調回路であって、前記励磁電流指令信号ID にて指示さ
れた平均電流値となるデューティ比のパルス励磁信号P
D を電磁ソレノイド69に出力する。
【0051】前記ROM93には、前傾信号SFあるい
は後傾信号SRが入力されている間にCPU29にて所
定周期毎に繰り返し実行される後傾速度制御プログラム
が記憶されている。
【0052】後傾速度制御プログラムは、フォーク15
に積み荷を積載した状態でマスト12を後傾動作させる
ときに、積み荷の揚高位置に基づいてティルトレバー2
9の操作量に対する後傾速度を予め設定されている大き
さで制限するものである。
【0053】又、後傾速度制御プログラムは、積み荷の
揚高位置が高揚高であるときには低揚高であるときより
も、ティルトレバー29の操作量に対するマスト12の
後傾速度をより大きく制限するものである。
【0054】ROM93には、後傾速度制御プログラム
において後傾速度を制限する大きさを指令するための流
量制限指令データとしての複数の励磁電流指令データD
C1〜DC14が記憶されている。各励磁電流指令デー
タDC1〜DC14は、電磁比例圧力制御弁64の電磁
ソレノイド69に供給するパルス励磁電流PD の平均電
流値を指令する前記励磁電流指令信号ID を生成するた
めのものである。パルス励磁電流PD は、電磁比例圧力
制御弁64がパイロット操作流量制御弁65に供給する
パイロット圧を決定し、該パイロット圧はパイロット操
作流量制御弁65の開度を決定する。そして、パイロッ
ト操作流量制御弁65の開度は、ティルト用制御弁33
からティルトシリンダ20に供給される作動油の流量を
制限する大きさを決定する。
【0055】図3は、パイロット操作流量制御弁65の
開度に対応した最大流量と、電磁比例圧力制御弁64の
電磁ソレノイド69に供給されるパルス励磁電流PD
(平均電流値)との関係を示すグラフである。前記各励
磁電流指令データDC1〜DC14は、最大流量をほぼ
直線的に変化させるパルス励磁電流PD の範囲内で、等
間隔となる複数のパルス励磁電流PD 1〜PD 14をそ
れぞれ指定するようになっている。本実施の形態では、
各パルス励磁電流PD 1〜PD 14を指定するための1
4の励磁電流指令データDC1〜DC14が記憶されて
いる。
【0056】一方、後傾速度制御プログラムにおいて、
CPU92は、前傾信号SFを入力したときにはティル
トレバー29が前傾操作されたと判断し、電磁比例圧力
制御弁64に一定に設定されているデューティ比100
%以下のパルス励磁電流PD14を供給してロッド側油
室21aから排出される作動油の流量がパイロット操作
流量制御弁65にて制限されないようにする。
【0057】又、前記ROM93には、前記コネクタか
ら後述する速度制限設定信号が入力されたときに実行さ
れる速度制限設定プログラムが記憶されている。速度制
限設定プログラムは、EEPROM95に予め記憶され
ているDC選択変数SEL1,SEL2にて指定される
1〜14の変数に基づき、前記後傾速度制御プログラム
において使用する励磁電流指令データDCをROM93
に予め記憶されている14個の励磁電流指令データDC
1〜DC14の内からSEL1が1ならDC1と対応さ
せて選択するものである。
【0058】EEPROM95に予め記憶されているD
C選択変数SEL1,SEL2は、前記励磁電流指令デ
ータDC1〜DC14の内から前記後傾速度制御プログ
ラムにおいて使用する1つの励磁電流指令データDC1
〜DC14を設定するためのものである。DC選択変数
SEL1は低揚高時に使用する励磁電流指令データを設
定するものであり、DC選択変数SEL2は高揚高時に
使用する励磁電流指令データを設定するものである。
【0059】速度制限設定プログラムにおいて、CPU
92は、EEPROM95に記憶されているDC選択変
数SEL1,SELに対応する高揚高時及び低揚高時の
各励磁電流指令データDC1〜DC14を同制御プログ
ラムにおいて使用するデータとする。このとき、CPU
92は、低揚高時のDC選択変数SEL1に対しては、
励磁電流指令データDC1〜DC14の内、最も大きい
パルス励磁電流PD 14を指令する励磁データDC14
から小さい方へ8つ目のパルス励磁電流PD 7を指定す
る励磁電流指令データDC7までの励磁電流指令データ
の内から設定する。一方、高揚高時のDC選択変数SE
L2に対しては、励磁電流指令データDC1〜DC14
の内、最も小さいパルス励磁電流PD 1を指定する励磁
電流指令データDC1から大きい方ヘ8つ目のパルス励
磁電流PD 8を指定する励磁電流指令データDC8まで
の励磁電流指令データの内から設定するようになってい
る。
【0060】CPU92は、前記後傾速度制御プログラ
ムにおいて、高揚高時及び低揚高時に使用する励磁電流
指令データDC1〜DC14がEEPROM95に記憶
されているDC選択変数SEL1,SEL2により設定
されている状態で、後傾信号SRが入力されているとき
には、揚高信号Hに基づいて揚高位置が高揚高であるか
あるいは低揚高であるかを判断する。CPU92は、揚
高位置が高揚高であるときには、設定されている高揚高
時の励磁電流指令データDC1〜DC8に基づく励磁電
流指令信号ID を電磁弁駆動回路91に出力し、反対
に、揚高位置が低揚高であるときには、設定されている
低揚高時の励磁電流指令データDC7〜DC14に基づ
く励磁電流指令信号ID を電磁弁駆動回路91に出力す
る。
【0061】次に、前記荷役制御装置27の前記DC選
択変数SEL1,SEL2を変更するための外部入力装
置35の例を説明する。図1に示すように、外部入力装
置35は、その操作面に、揚高位置が基準揚高位置以上
(以下、高揚高)であるときに、ティルトレバー29の
操作量に対するマスト12の後傾速度を設定するときに
使用する8個1列のインジケータ80を備えている。同
様に、揚高位置が基準揚高位置未満(以下、低揚高)で
あるときに、ティルトレバー29の操作量に対するマス
ト12の後傾速度を設定するときに使用する8個1列の
インジケータ81とを備えている。又、外部入力装置3
5は、高揚高時の後傾速度と、低揚高時の後傾速度を設
定する場合とで切り換えるセレクタスイッチ82と、同
セレクタスイッチ82にて選択された側において設定す
る後傾速度を変更するためのセレクタスイッチ83と、
同セレクタスイッチ83にて高揚高時あるいは低揚高時
に対して後傾速度が設定された後に、各設定値に対応し
た励磁電流設定信号SI を荷役制御ユニット27に出力
するためのセットスイッチ84とを備えている。又、外
部入力装置35は起動した直後に、荷役制御ユニット2
7のDC選択変数SEL1,SEL2の設定状態確認の
ための要求信号SS を出力し、前記荷役制御ユニット2
7がそれに応答して出力する速度制限設定状態信号SB
を受け取る。
【0062】外部入力装置35は、各スイッチ82,8
3,84の操作により出力する励磁電流設定信号SI
1,SI 2を生成する図示しないマイクロコンピュータ
を備えている。この外部入力装置35は、低揚高時の後
傾速度を制限する大きさを設定する場合には、前記励磁
電流指令データDC7〜DC14の内からいずれか1つ
を選択指定するための励磁電流設定信号SI 1を出力す
る。又、外部入力装置35は、高揚高時の後傾速度を制
限する大きさを設定する場合には、前記励磁電流指令デ
ータDC1〜DC8の内からいずれか1つを選択指定す
る磁電流指令信号SI 2を出力するようになっている。
【0063】そして、この外部入力装置35では、以下
のようにして高揚高時及び低揚高時においてティルトレ
バー29の操作量に対する後傾速度を制限する大きさを
設定することができるようになっている。
【0064】先ず、外部入力装置35を荷役制御ユニッ
ト27に接続した状態で起動させると、高揚高側のイン
ジケータ80の内、そのとき荷役制御ユニット27に設
定されている高揚高時の後傾速度を制限する大きさに対
応した数だけのインジケータ80が点灯する。同様に、
低揚高側のインジケータ81の内、そのとき荷役制御ユ
ニット27に設定されている低揚高時の後傾速度を制限
する大きさに対応した数だけのインジケータ81が点灯
する。
【0065】そして、セレクタスイッチ82を押すと、
高揚高側のインジケータ80が後傾速度が遅いS側の方
から速いF側の方に順に1個ずつ多くなるように点灯し
ていく。尚、インジケータ80が全て点灯した状態でさ
らにセレクタスイッチ82を押すと、改めてS側の1個
目から点灯する。
【0066】高揚高時のインジケータ80を、後傾速度
の所望の段階に対応した数だけ点灯させた後、セレクタ
スイッチ83を押すと、今度は、低揚高側のインジケー
タ81を点灯させることができるようになる。高揚高側
と同様に、セレクタスイッチ82を押すと、低揚高側の
インジケータ81が後傾速度が遅いS側の方から速いF
側の方に順に1個ずつ多くなるように点灯していく。
【0067】外部入力装置35は、低揚高側のインジケ
ータ81を、後傾速度を制限する大きさの所望の段階に
対応した数だけ点灯させた後、セットスイッチ84が押
されると、高揚高側及び低揚高側において設定された後
傾速度を制限する大きさに対応した励磁電流設定信号S
I 1,SI 2を荷役制御ユニット27に出力する。荷役
制御ユニット27は、励磁電流設定信号SI 1,SI 2
を受け取ると、それに応じてEEPROM95のDC選
択変数SEL1,SEL2を書き換える。
【0068】次に、以上のように構成された油圧機器制
御装置の作用について説明する。フォークリフト10が
メーカの工場から出荷される段階で、荷役制御ユニット
27には高揚高時及び低揚高時にマスト12の後傾速度
を制限する大きさを指定する各励磁電流指令データDC
がEEPROM95に予め記憶されたDC選択変数SE
L1,SEL2によって、ROM93に記憶された各励
磁電流指令データDC1〜DC14の内からそれぞれ選
択指定されている。
【0069】イグニッションスイッチをオンとしエンジ
ン23を始動すると、油圧ポンプ24が駆動されオイル
タンク26の作動油がフローディバイダ40に供給され
る。そして、フローディバイダ40から、リフト用制御
弁32及びティルト用制御弁33に所定の油圧で作動油
が供給される。又、電磁比例圧力制御弁65に所定圧力
のパイロット圧が供給される。さらに、パイロット操作
逆止弁49が開弁し、リフトシリンダ18のボトム油室
18aがリフト用制御弁32に連通される。
【0070】リフトレバー42を上昇操作すると、リフ
ト用制御弁32がa位置からb位置側に操作され油圧ポ
ンプ24から供給されている作動油がリフトシリンダ1
8のボトム油室18aに供給される。その結果、リフト
シリンダ18が伸長動作し、フォーク15がより高い揚
高位置に上昇する。又、リフトレバー42が不感帯にあ
るときには、リフト用制御弁32がb位置に保持され、
ボトム油室18aと油圧ポンプ24との連通、あるい
は、ボトム油室18aとオイルタンク26との連通が遮
断される。その結果、リフトシリンダ18の伸縮動作が
規制され、フォーク15の揚高位置が保持される。反対
に、リフトレバー42を下降操作すると、リフト用制御
弁32がa位置からc位置側に操作されボトム油室18
aから作動油がオイルタンク26に排出される。その結
果、リフトシリンダ18が短縮動作し、フォーク15が
より低い揚高位置に下降する。
【0071】又、ティルトレバー29を不感帯のままと
すると、ティルト用制御弁33がd位置に保持され、ボ
トム側油室21bとロッド側油室21aとが、油圧ポン
プ24あるいはオイルタンク26と連通が遮断される。
その結果、ティルトシリンダ20の伸縮動作が規制さ
れ、マスト12のティルト角が保持される。
【0072】ティルトレバー29を前傾操作すると、C
PU92は、前傾信号SFに基づき電磁比例圧力制御弁
64に一定に設定されているデューティ比100%の以
下のパルス励磁電流PD 14を供給する。すると、電磁
比例圧力制御弁64からパイロット操作流量制御弁65
に最大パイロット圧が供給され、パイロット操作流量制
御弁65が最大開度で開弁する。
【0073】ティルトレバー29の前傾操作により、テ
ィルト用制御弁33がd位置からe位置側に操作され油
圧ポンプ24から供給されている作動油がボトム側油室
21bに供給されるとともに、ロッド側油室21aから
作動油がオイルタンク26に排出される。従って、マス
ト12が前傾動作するときには、ティルトシリンダ20
に供給される作動油の供給量がパイロット操作流量制御
弁65でなく、ティルト用制御弁33のオリフィス77
にて制限される。その結果、マスト12が後傾動作時に
比較して十分に小さい前傾速度で前傾動作する。
【0074】一方、ティルトレバー29を後傾操作する
と、ティルト用制御弁33がd位置からf位置側に操作
され油圧ポンプ24がパイロット操作流量制御弁65を
介してロッド側油室21aに連通されるとともに、ボト
ム側油室21bがオイルタンク26に連通される。
【0075】ティルトレバー29が後傾操作されると同
時に、CPU92は、後傾信号SRに基づき後傾速度制
御処理において、揚高位置が高揚高であるか低揚高であ
るかを判断する。CPU92は、揚高位置が低揚高であ
るときには、EEPROM95に設定されているDC選
択変数SEL1に対応する低揚高時の励磁電流指令デー
タDCをDC8〜DC14から選択し、それに対応する
励磁電流指令信号IDを電磁弁駆動回路91に出力す
る。
【0076】すると、電磁弁駆動回路91から供給され
る100%より小さなデューティ比のパルス励磁電流P
D により、電磁比例圧力制御弁64からパイロット操作
流量制御弁65に最大パイロット圧より小さなパイロッ
ト圧が供給される。従って、パイロット操作流量制御弁
65が最大開度よりも小さな開度で開弁し、ティルト用
制御弁33からロッド側油室21aに供給される作動油
の流量が最大流量より小さい流量に制限される。その結
果、マスト12がティルトレバー29の操作量に対して
小さく制限された後傾速度で後傾動作する。一方、CP
U92は、後傾速度制御処理において、揚高位置が高揚
高であると判断すると、EEPROM95に設定されて
いるDC選択変数SEL2に対応する高揚高時の励磁電
流指令データDCをDC1〜DC7から選択し、それに
対応する励磁電流指令信号ID を電磁弁駆動回路91に
出力する。
【0077】すると、電磁弁駆動回路91から供給され
る低揚高時より小さなデューティ比のパルス励磁電流P
D により、電磁比例圧力制御弁64からパイロット操作
流量制御弁65に低揚高時よりもさらに小さなパイロッ
ト圧が供給される。従って、パイロット操作流量制御弁
65が低揚高時よりもさらに小さな開度で開弁し、ティ
ルト用制御弁33からロッド側油室21aに供給される
作動油の流量が低揚高時よりもさらに大きく制限され
る。その結果、マスト12がティルトレバー29の操作
量に対して低揚高時よりも大きく制限された後傾速度で
後傾動作する。
【0078】例えば、フォークリフト10のディーラに
おいて、マスト12の後傾速度が制限されるときの大き
さがユーザに合っていないと判断した場合には、外部入
力装置35を用いてその大きさを新たに選択変更する作
業を行う。
【0079】作業として、イグニッションスイッチがオ
ンでありマイクロコンピュータ90が起動している状態
で、コネクタに外部入力装置35を接続する。外部入力
装置35は、マイコン90に現在の速度設定状態の要求
信号SS を出力し、マイコン90がそれに応じて出力す
る速度制限設定状態信号SB を入力すると、対応した状
態がインジケータ80,81に表示される。CPU92
は、外部入力装置35から出力される高揚高及び低揚高
時の励磁電流設定信号SI 1,SI 2にて指定されるD
C選択変数SEL1,SEL2を新たにEEPROM9
5に設定する。この結果、マスト12が後傾操作される
ときには、この新たに設定されたDC選択変数SEL
1,SEL2に対応するROM93に記憶されている励
磁電流指令データDCがDC1〜DC14から選択さ
れ、それに基づき高揚高時及び低揚高時において後傾速
度が制限される大きさが指示される。
【0080】このように新たな励磁電流指令データDC
が設定されたフォークリフト10において、ティルトレ
バー29を後傾操作すると、後傾速度制御プログラムの
実行時にCPU92は新たに設定されている各励磁電流
指令データDCに基づく大きさで、高揚高時あるいは低
揚高時においてマスト12の後傾速度を制限する。その
結果、高揚高時あるいは低揚高時において、マスト12
がティルトレバー29の操作量に対してそれまでよりさ
らに大きく、あるいは、小さく制限された後傾速度で後
傾動作する。
【0081】以上詳述したように、本実施の形態の油圧
機器制御装置によれば、以下の効果を得ることができ
る。 (a) 油圧ポンプ24から供給される作動油が、手動
流量制御弁(ティルトシリンダ用流量制御弁33)にて
手動操作手段(ティルトレバー29)の操作量に応じた
流量で油圧シリンダ(ティルトシリンダ20)に供給さ
れる。同時に、所定の作業条件(揚高位置)に基づき、
手動流量制御弁から油圧アクチュエータ(ティルトシリ
ンダ21)に供給される作動油の流量が、電磁比例制御
弁34(電磁比例圧力制御弁64、パイロット操作流量
制御弁65)により流量制限指令データ(励磁電流指令
データDC1〜DC14)で指示された大きさで制限さ
れる。この流量制限指令データが外部からの流量制限設
定信号(励磁電流設定信号SI )により設定される。従
って、手動操作手段の操作量に応じて供給されるととも
に作業条件に基づいて制限される作動油の流量が、外部
から変更される。
【0082】その結果、油圧アクチュエータにて駆動さ
れる油圧機器の動作速度が所定の作業条件に基づいて制
限されるときの動作速度を、外部から必要に応じて変更
することができる。
【0083】(b) フォークリフト10のマスト12
を傾動動作させるティルトシリンダ20に供給される作
動油の流量が作業条件(揚高位置)に基づいて制限され
る。従って、ティルトレバー29の操作量に対して傾動
動作するマスト12の後傾速度が作業条件に基づいて制
限される。その結果、フォークリフト10におけるマス
ト12の後傾速度を作業条件に基づいて制限する大きさ
を変更することができる。
【0084】(c) フォークリフト10のマスト12
の後傾動作により積み荷に過度の加速度が加わるような
高揚高の状態では、ティルトシリンダ20に供給される
作動油の流量が制限される。従って、マスト12の後傾
動作時に積み荷に加わる加速度が大きくなる高揚高時に
は後傾速度を大きく制限して積み荷が荷崩れしないよう
にし、積み荷に加わる加速度が大きくならない低揚高時
には後傾速度を速くして後傾動作を速やかに行うことが
できる。又、マスト12の後傾動作に基づく車両重心の
急激な移動を防止して、機台11にピッチングが発生し
ないようにすることができる。
【0085】(d) 油圧ポンプ24がエンジン23に
て駆動される産業車両(フォークリフト10)で、油圧
アクチュエータに供給される作動油の流量を制限する油
圧機器制御装置に実施した。従って、エンジン23の回
転数の変動により油圧ポンプ24から供給される作動油
の流量が変化しても、油圧アクチュエータに供給される
作動油の流量を制限して油圧機器の動作速度を制限する
ことができる。
【0086】尚、実施の形態は上記実施の形態に限ら
ず、以下のように変更してもよい。 ○ 上記実施の形態では、積み荷の揚高位置が基準揚高
位置以上である高揚高時と、基準揚高位置未満である低
揚高時とで、ティルトレバー29の操作量に対してティ
ルトシリンダ20に供給される作動油の流量をそれぞれ
異なる大きさで制限するようにした。これを、高揚高時
だけで作動油の流量を制限するようにしてもよい。この
場合には、マスト12の傾動動作時に積み荷に加わる加
速度が大きくなる高揚高時には後傾速度を制限して積み
荷が荷崩れしないようにし、積み荷に加わる加速度が大
きくならない低揚高時には後傾速度を制限しないで傾動
動作を速やかに行うことができる。
【0087】○ 揚高センサとしてリミットスイッチ2
8の代りにインナマスト14の先端に連結したリールが
インナマスト14と共に延びる量から揚高位置を連続的
に検出するポテンショメータを用いてもよい。この場合
には、3つ以上の細かい揚高領域を設け、各揚高領域に
対してそれぞれマスト12の傾動速度を制限する大きさ
を変えて設定することができる。従って、積み荷の荷崩
れが起き易い揚高位置では確実に傾動速度を制限して荷
崩れが起きないようにし、あるいは、荷崩れが起きにく
い揚高位置では無用に傾動速度が制限されないようにし
て傾動動作の一層の迅速化を図ることができる。
【0088】○ フォークリフト10におけるマスト1
2の前傾動作時に、ティルトシリンダ20に供給される
作動油を揚高位置に基づいて制限するようにしてもよ
い。この場合には、マスト12の前傾動作時に積み荷に
加わる加速度が大きくなる高揚高時には前傾速度を大き
く制限して積み荷が荷崩れしないようにし、積み荷に加
わる加速度が大きくならない低揚高時には前傾速度を小
さく制限して前傾動作を速やかに行うことができる。
【0089】○ 電磁比例制御弁34は、直動型であっ
てもよい。この場合には、部品点数を少なくすることが
できる。 ○ 電磁比例制御弁34を、常時開型としてもよい。こ
の場合には、荷役制御装置27が故障して励磁電流を電
磁ソレノイド69に出力することができなくなったとき
でも、ティルトレバー29でティルト用制御弁33を操
作してマスト12を傾動動作させることができる。
【0090】○ マスト12の傾動速度を、作業条件と
しての積み荷の荷重に基づいて制限する油圧機器制御装
置に実施してもよい。例えば、油圧機器制御装置は、よ
り大きな荷重に対しては動作速度をより大きく制限する
ものとする。この場合には、荷崩れ時に積み荷が損傷し
易い高荷重時に積み荷が崩れにくいようにし、低荷重時
には前傾動作を迅速に行うことができる。このときの動
作速度を制限する大きさを指令する流量制限指令データ
を外部から必要に応じて選択変更することができるよう
にする。
【0091】○ 油圧アクチュエータとしてのリフトシ
リンダ8の伸長動作によるフォーク15の上昇動作速度
を積み荷の揚高位置に基づいて制限する油圧機器制御装
置に実施してもよい。例えば、荷役制御装置は、より高
い揚高位置に対しては動作速度をより大きく制限するも
のとする。この場合には、運転者が積み荷の状態が分か
り難い高揚高時に積み荷が崩れ難いようにすることがで
きる。このときの動作速度を制限する流量制限指令デー
タを外部から必要に応じて選択変更することができるよ
うにする。
【0092】○ 電動モータにて油圧ポンプが駆動され
るフォークリフトにおいて、ティルトシリンダあるいは
リフトシリンダを駆動する油圧機器制御装置に実施して
もよい。この場合にも、各シリンダの動作速度が所定の
作業条件下で制限されるときの動作速度を、外部から必
要に応じて選択変更することができる。
【0093】○ フォークリフト以外の荷役産業車両、
例えば、パワーショベル、高所作業車の荷役制御装置に
実施してよい。パワーショベルにおいては、例えば、バ
ケットの揚高位置に基づき、ブームシリンダにて駆動さ
れるブームの動作速度、アームシリンダにて駆動される
アームの動作速度、あるいは、バケットシリンダにて駆
動されるバケットの動作速度を制限するようにした油圧
機器制御装置において、各シリンダの動作速度を制限す
る大きさを指令する流量制限指令データを外部から必要
に応じて設定することができるようにする。あるいは、
高所作業車においては、例えば、作業台の揚高位置に基
づき、ブームシリンダにて駆動されるブームの駆動速度
を制限するようにした荷役制御装置において、シリンダ
の動作速度を制限する大きさを指令する流量制限指令デ
ータを外部から必要に応じて選択変更することができる
ようにする。
【0094】○ 油圧シリンダ以外の往復運動型油圧ア
クチュエータである揺動モータ(ロータリシリンダ)
や、連続回転型油圧アクチュエータである油圧モータが
作業機器を駆動する油圧機器を制御する油圧機器制御装
置に実施してもよい。
【0095】○ 産業車両に備えられた油圧機器を制御
する油圧機器制御装置に限らず、据え置き型の油圧機器
を制御する油圧機器制御装置に実施してもよい。この例
としては、油圧モータの1種であるベーンモータにて駆
動されるウインチを制御する油圧機器制御装置が考えら
れる。このウインチにて吊り下げているものが所定の載
置位置に近づいたときその動作速度を制限するように制
御する制御装置において、その制限する大きさを外部か
ら選択変更することができるようにする。
【0096】以下、特許請求の範囲に記載された技術的
思想の外に前述した各実施の形態から把握される技術的
思想をその効果とともに記載する。 (1) 請求項1に記載の油圧機器制御装置において、
前記電磁比例制御弁は、前記流量制限指令データに基づ
いて制御され、該流量制限指令データに対応したパイロ
ット圧を生成する電磁比例圧力制御弁と、前記パイロッ
ト圧にて制御され、前記流量制限指令データにて指示さ
れる流量に対応した開度で開弁するパイロット操作流量
制御弁とで構成されている。このような構成によれば、
電磁比例制御弁の消費電力を少なくすることができる。
【0097】(2) 請求項1に記載の油圧機器制御装
置において、前記流量制御手段、流量記憶手段及び流量
設定手段は、マイクロコンピュータにて構成された。こ
のような構成によれば、電磁比例制御弁、油圧アクチュ
エータ等の仕様が変更されたときに、プログラムを変更
するだけで対応することができる。
【0098】(3) 請求項1に記載の油圧機器制御装
置において、前記流量制御手段は、マイクロコンピュー
タと、前記流量指令データに基づいて該マイクロコンピ
ュータが出力する励磁電流指令信号に対応する平均電流
値のパルス励磁電流を出力する電磁弁駆動回路とを備え
た。このような構成によれば、1つの電磁弁駆動回路だ
けで電流値が異なる複数の励磁電流を出力することがで
きる。
【0099】
【発明の効果】請求項1〜請求項4に記載の発明によれ
ば、油圧アクチュエータにて駆動される油圧機器の動作
速度が所定の作業条件に基づいて制限されるときの動作
速度を、外部から必要に応じて選択変更することができ
る。
【0100】請求項2に記載の発明によれば、フォーク
リフトのフォークを用いた作業において所定の作業条件
下でマストの後傾速度を制限することができる。請求項
3に記載の発明によれば、フォークを用いた作業におい
て高揚高状態でマストを傾動動作させたときに積み荷が
崩れ難いようにすることができる。
【0101】請求項4に記載の発明によれば、フォーク
を用いた作業において高荷重状態でマストを傾動動作さ
せたときに積み荷が崩れ難いようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 油圧機器制御装置の摸式構成図。
【図2】 フォークリフトの側面図。
【図3】 最大流量と励磁電流との関係を示すグラフ。
【図4】 油圧回路図。
【図5】 油圧機器制御装置の電気ブロック図。
【符号の説明】
10…産業車両としてのフォークリフト、12…油圧機
器を構成するマスト、15…同じくフォーク、20…油
圧機器を構成する油圧アクチュエータとしてのティルト
シリンダ、24…油圧ポンプ、28…作業条件検出手段
及び揚高検出手段としてのリミットスイッチ、29…手
動操作手段としてのティルトレバー、33…手動操作流
量制御弁としてのティルトシリンダ用流量制御弁、34
…電磁比例制御弁、92…流量制御手段及び流量設定手
段としてのCPU、93…流量記憶手段としてのRO
M、DC1〜DC14…流量制限指令データとしての励
磁電流指令データ、SI …流量制限設定信号としての励
磁電流設定信号。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 手動操作手段にて操作され、油圧ポンプ
    から供給される作動油を油圧機器を動作させる油圧アク
    チュエータに前記手動操作手段の操作量に対応した流量
    で供給する手動操作流量制御弁と、 前記手動操作流量制御弁から前記油圧アクチュエータに
    供給される作動油の流量を制限可能な電磁比例制御弁
    と、 前記油圧機器が行う作業に関わる所定の作業条件を検出
    する作業条件検出手段と、 前記作業条件に基づき、前記電磁比例制御弁を制御し
    て、前記手動操作流量制御弁から前記油圧アクチュエー
    タに供給される作動油の流量を予め設定された流量制限
    指令データにて指示される大きさで制限する流量制御手
    段とを備えた油圧機器制御装置において、 複数の異なる前記流量制限指令データが記憶された流量
    記憶手段と、 前記流量制限指令データの内の1つを指示する外部から
    の流量制限設定信号に基づき、前記流量記憶手段が記憶
    している前記流量制限指令データから前記流量制限設定
    信号にて指令された流量制限指令データを、前記流量制
    御手段が前記電磁比例制御弁を制御するときに使用する
    流量制限指令データとして設定する流量設定手段とを備
    えた油圧機器制御装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧機器はフォークリフトのフォー
    クを操作する機構であって、前記油圧アクチュエータは
    マストを傾動動作させるティルトシリンダであり、 前記電磁比例制御弁は、前記マストを後傾動作させると
    きに前記ティルトシリンダに供給される作動油の流量を
    制限するように設けられた請求項1に記載の油圧機器制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記作業条件は、前記マストの傾動動作
    時にフォークに積載している積み荷の揚高位置であっ
    て、前記作業条件検出手段は、積み荷の揚高位置を検出
    する揚高検出手段であり、 前記流量制御手段は、前記揚高位置がより高いときに前
    記油圧アクチュエータに供給される作動油の流量をより
    大きく制限する請求項1又は請求項2に記載の油圧機器
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記作業条件は、前記マストの傾動動作
    時にフォークに積載している積み荷の荷重であって、前
    記作業条件検出手段は、積み荷の荷重を検出する荷重検
    出手段であり、 前記流量制御手段は、前記荷重がより大きいときに前記
    油圧アクチュエータに供給される作動油の流量をより大
    きく制限する請求項1又は請求項2に記載の油圧機器制
    御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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