JPH11209176A - 圧電磁器組成物およびその製造方法 - Google Patents
圧電磁器組成物およびその製造方法Info
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- JPH11209176A JPH11209176A JP10013720A JP1372098A JPH11209176A JP H11209176 A JPH11209176 A JP H11209176A JP 10013720 A JP10013720 A JP 10013720A JP 1372098 A JP1372098 A JP 1372098A JP H11209176 A JPH11209176 A JP H11209176A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的低温での焼成が可能で電気機械結合係
数が大きく、280℃近傍の半田付け実装温度でも電気
特性劣化の少ない、温度サイクルによる共振周波数変化
の少ない圧電磁器組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 一般式(化1)で表される組成物中のP
bの1モル%以上10モル%以下をCa,Sr,Baの
うち少なくとも一種で置換した主成分に、副成分として
Cr2O3およびMn3O4を0.05〜1.2重量%含有
させたものである。 【化1】
数が大きく、280℃近傍の半田付け実装温度でも電気
特性劣化の少ない、温度サイクルによる共振周波数変化
の少ない圧電磁器組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】 一般式(化1)で表される組成物中のP
bの1モル%以上10モル%以下をCa,Sr,Baの
うち少なくとも一種で置換した主成分に、副成分として
Cr2O3およびMn3O4を0.05〜1.2重量%含有
させたものである。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧電磁器組成物およ
びその製造方法に関するものであり、特に厚みすべりモ
ード共振を利用したフィルタ用圧電磁器で電気機械結合
係数が比較的大きく、耐熱性が良好で温度サイクル前後
での共振周波数および圧電特性の変化が少ない圧電磁器
組成物およびその製造方法に関するものである。
びその製造方法に関するものであり、特に厚みすべりモ
ード共振を利用したフィルタ用圧電磁器で電気機械結合
係数が比較的大きく、耐熱性が良好で温度サイクル前後
での共振周波数および圧電特性の変化が少ない圧電磁器
組成物およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より圧電磁器組成物としてはチタン
酸バリウム磁器、チタン酸ジルコン酸鉛磁器、マグネシ
ウムニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛磁器、および亜鉛ニ
オブ酸チタン酸ジルコン酸鉛磁器などがあり、使用目的
に応じて種々の改良がなされてきた。
酸バリウム磁器、チタン酸ジルコン酸鉛磁器、マグネシ
ウムニオブ酸チタン酸ジルコン酸鉛磁器、および亜鉛ニ
オブ酸チタン酸ジルコン酸鉛磁器などがあり、使用目的
に応じて種々の改良がなされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フィルタ、発振子など
に用いる圧電磁器組成物は、エネルギー、環境問題およ
び電気特性のばらつき低減の観点からできるだけ低温で
の焼成が可能でかつ表面実装タイプのチップ部品に対応
するため半田付け実装温度に耐えうる耐熱性(特に耐熱
前後での圧電特性変化ができるだけ小さいもの)が要求
されている。
に用いる圧電磁器組成物は、エネルギー、環境問題およ
び電気特性のばらつき低減の観点からできるだけ低温で
の焼成が可能でかつ表面実装タイプのチップ部品に対応
するため半田付け実装温度に耐えうる耐熱性(特に耐熱
前後での圧電特性変化ができるだけ小さいもの)が要求
されている。
【0004】さらに従来の圧電磁器組成物は実用上に重
要な信頼性の一つである温度サイクル前後で共振周波数
が変化するという問題があり、電子機器の安定動作のた
め共振周波数の変化をできるだけ低く押さえる必要があ
った。
要な信頼性の一つである温度サイクル前後で共振周波数
が変化するという問題があり、電子機器の安定動作のた
め共振周波数の変化をできるだけ低く押さえる必要があ
った。
【0005】そこで本発明は厚みすべりモード共振を利
用したフィルタに適した比較的低温での焼成が可能で電
気機械結合係数が大きく、280℃近傍の半田付け実装
温度でも電気特性劣化が少なく、かつ温度サイクルによ
る共振周波数変化の少ない圧電磁器組成物を提供するこ
とを目的とするものである。
用したフィルタに適した比較的低温での焼成が可能で電
気機械結合係数が大きく、280℃近傍の半田付け実装
温度でも電気特性劣化が少なく、かつ温度サイクルによ
る共振周波数変化の少ない圧電磁器組成物を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の圧電磁器組成物は、一般式(化3)で表され
る組成物中のPbの1モル%以上10モル%以下をC
a,Sr,Baのうち少なくとも一種で置換したものを
主成分とし、副成分としてCr2O3およびMn3O4のう
ち少なくとも一種を0.05〜1.20重量%含有させ
たことを特徴とするものである。
に本発明の圧電磁器組成物は、一般式(化3)で表され
る組成物中のPbの1モル%以上10モル%以下をC
a,Sr,Baのうち少なくとも一種で置換したものを
主成分とし、副成分としてCr2O3およびMn3O4のう
ち少なくとも一種を0.05〜1.20重量%含有させ
たことを特徴とするものである。
【0007】
【化3】
【0008】この構成によると、Pbを特定比率のC
a,Sr,Baのうち少なくとも一種で置換することに
より比誘電率の値を調整し、デバイスに応じた適切なも
のとすることができ、かつ温度サイクルによる共振周波
数変化を低減できる。
a,Sr,Baのうち少なくとも一種で置換することに
より比誘電率の値を調整し、デバイスに応じた適切なも
のとすることができ、かつ温度サイクルによる共振周波
数変化を低減できる。
【0009】またPb量を化学量論比より若干多くする
ことにより、焼成時のPbO飛散の影響を低減し、PZ
T組成系でPb(In1/2Nb1/2)O3およびPb(M
g1/3Nb2/3)O3を第3成分、第4成分として固溶さ
せることにより焼成温度低減(焼結性向上)と、電気機
械結合係数増加、耐熱性向上を図った。
ことにより、焼成時のPbO飛散の影響を低減し、PZ
T組成系でPb(In1/2Nb1/2)O3およびPb(M
g1/3Nb2/3)O3を第3成分、第4成分として固溶さ
せることにより焼成温度低減(焼結性向上)と、電気機
械結合係数増加、耐熱性向上を図った。
【0010】さらに副成分としてCr2O3およびMn3
O4を添加することにより、圧電性を低下させることな
く耐熱性と温度サイクルでの電気特性変化低減を実現し
た。
O4を添加することにより、圧電性を低下させることな
く耐熱性と温度サイクルでの電気特性変化低減を実現し
た。
【0011】これにより発振子、フィルタなどに適した
280℃近傍の半田付け実装温度でも電気特性変化が少
なく、かつ温度サイクルによる共振周波数変化も少ない
圧電磁器組成物が得られる。
280℃近傍の半田付け実装温度でも電気特性変化が少
なく、かつ温度サイクルによる共振周波数変化も少ない
圧電磁器組成物が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、一般式(化4)で表される組成物中のPbの1モル
%以上10モル%以下をCa,Sr,Baのうち少なく
とも一種で置換したものを主成分に、副成分としてCr
2O3およびMn3O4のうち少なくとも一種を0.05〜
1.20重量%含有させたことを特徴とする圧電磁器組
成物であり、厚みすべりモード共振を利用した発振子、
フィルタに適した比較的低温での焼成が可能で電気機械
結合係数が比較的大きく、280℃近傍の半田付け実装
温度でも電気特性劣化の少ない、温度サイクルによる共
振周波数変化の少ないものである。
は、一般式(化4)で表される組成物中のPbの1モル
%以上10モル%以下をCa,Sr,Baのうち少なく
とも一種で置換したものを主成分に、副成分としてCr
2O3およびMn3O4のうち少なくとも一種を0.05〜
1.20重量%含有させたことを特徴とする圧電磁器組
成物であり、厚みすべりモード共振を利用した発振子、
フィルタに適した比較的低温での焼成が可能で電気機械
結合係数が比較的大きく、280℃近傍の半田付け実装
温度でも電気特性劣化の少ない、温度サイクルによる共
振周波数変化の少ないものである。
【0013】
【化4】
【0014】請求項2に記載の発明は、一般式(化5)
で表される組成物中のPbの1モル%以上10モル%以
下をCa,Sr,Baのうち少なくとも一種で置換した
ものを主成分とし、副成分としてCr2O3およびMn3
O4のうち少なくとも一種を0.05〜1.2重量%添
加、混合して成形体を得る第1の工程と、この成形体を
焼成して焼結体を得る第2の工程と、この焼結体に分極
電極を形成後、130〜180℃の温度範囲で、3.5
kV/mm以上の直流電界を印加して分極する第3の工程
と、この分極済み焼結体の前記分極電極間を短絡させた
状態で220〜280℃で熱処理する第4の工程とを備
えたことを特徴とする圧電磁器組成物の製造方法であ
り、厚みすべりモード共振を利用した発振子、フィルタ
に適した比較的低温での焼成が可能で電気機械結合係数
が比較的大きく、280℃近傍の半田付け実装温度でも
電気特性劣化の少ない、温度サイクルによる共振周波数
変化の少ない圧電磁器組成物を得ることができる。
で表される組成物中のPbの1モル%以上10モル%以
下をCa,Sr,Baのうち少なくとも一種で置換した
ものを主成分とし、副成分としてCr2O3およびMn3
O4のうち少なくとも一種を0.05〜1.2重量%添
加、混合して成形体を得る第1の工程と、この成形体を
焼成して焼結体を得る第2の工程と、この焼結体に分極
電極を形成後、130〜180℃の温度範囲で、3.5
kV/mm以上の直流電界を印加して分極する第3の工程
と、この分極済み焼結体の前記分極電極間を短絡させた
状態で220〜280℃で熱処理する第4の工程とを備
えたことを特徴とする圧電磁器組成物の製造方法であ
り、厚みすべりモード共振を利用した発振子、フィルタ
に適した比較的低温での焼成が可能で電気機械結合係数
が比較的大きく、280℃近傍の半田付け実装温度でも
電気特性劣化の少ない、温度サイクルによる共振周波数
変化の少ない圧電磁器組成物を得ることができる。
【0015】
【化5】
【0016】以下本発明の一実施の形態について図面を
参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態における厚みすべ
りモード共振子の斜視図であり、圧電磁器1の上、下両
面に共振電極2を形成したものである。図2(a)〜
(c)は、一般的な焦電効果による分極済み圧電磁器に
おける熱処理時の脱分極機構を説明するための断面図で
あり、3は圧電磁器1の上、下面に形成した分極用電
極、4は分極ベクトル、5は浮遊電荷、6は表面電荷、
7は熱処理で生成した残余の浮遊電荷により生成した反
電界を示す。
参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は本実施の形態における厚みすべ
りモード共振子の斜視図であり、圧電磁器1の上、下両
面に共振電極2を形成したものである。図2(a)〜
(c)は、一般的な焦電効果による分極済み圧電磁器に
おける熱処理時の脱分極機構を説明するための断面図で
あり、3は圧電磁器1の上、下面に形成した分極用電
極、4は分極ベクトル、5は浮遊電荷、6は表面電荷、
7は熱処理で生成した残余の浮遊電荷により生成した反
電界を示す。
【0017】まず原料としてPbO,TiO2,Zr
O2,In2O3,Nb2O5,MgO,Cr2O3,Mn3O
4,CaCO3,SrCO3,BaCO3を(表1),(表
2)の組成となるように正確に秤量し、ボールミルによ
りよく混合した。
O2,In2O3,Nb2O5,MgO,Cr2O3,Mn3O
4,CaCO3,SrCO3,BaCO3を(表1),(表
2)の組成となるように正確に秤量し、ボールミルによ
りよく混合した。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】なお原料は上記酸化物に限られるものでな
く化学反応により上記の酸化物を生成するものであれば
他の化合物を使用しても良い。次に前記混合物を850
℃の温度で仮焼し、さらにボールミルにより粉砕した。
これを乾燥した後、結合剤としてのポリビニールアルコ
ール水溶液を加え、造粒した後1ton/cm2の圧力で加圧
成形し、縦50mm、横45mm、厚み7mmの成形体を得
た。ここで得られた成形体を閉炉中で1150〜128
0℃の温度で1時間焼成し、得られた圧電磁器1より厚
みすべり振動共振子を以下のようにして作製した。
く化学反応により上記の酸化物を生成するものであれば
他の化合物を使用しても良い。次に前記混合物を850
℃の温度で仮焼し、さらにボールミルにより粉砕した。
これを乾燥した後、結合剤としてのポリビニールアルコ
ール水溶液を加え、造粒した後1ton/cm2の圧力で加圧
成形し、縦50mm、横45mm、厚み7mmの成形体を得
た。ここで得られた成形体を閉炉中で1150〜128
0℃の温度で1時間焼成し、得られた圧電磁器1より厚
みすべり振動共振子を以下のようにして作製した。
【0021】まず矩形板状の圧電磁器を研磨して厚み5
mmの圧電磁器1とした後、両面に銀電極を焼き付け分極
用電極3とし、125〜185℃のシリコンオイル中で
3.4〜4.0kV/mmの直流電界を30分間印加して
分極処理し、ついで分極用電極3間を短絡させた状態で
熱処理を行った。次に厚み方向に0.5mm間隔でスライ
スし0.05μmCr−1μmAuの二層蒸着膜よりな
る共振電極2をスライス面に形成し、分極方向にダイシ
ングすることにより図1に示した矩形板状の厚みすべり
モード共振子を得た。これらの試料につき密度ρ、比誘
電率ε11 T/ε0、電気機械結合係数k15を測定した。耐
熱性は共振子を280℃のホットプレート上で1分間保
持した後、30分経過時点でのk15および共振周波数の
変化率を測定した。k15≧0.4、|k15変化率|≦5
%、|共振周波数変化率|≦0.3%を耐熱性良好と判
定した。測定結果の内で本発明の範囲内の分極および分
極後熱処理を施したものを磁器焼成温度(密度最大)と
ともに(表3),(表4)にまとめた。
mmの圧電磁器1とした後、両面に銀電極を焼き付け分極
用電極3とし、125〜185℃のシリコンオイル中で
3.4〜4.0kV/mmの直流電界を30分間印加して
分極処理し、ついで分極用電極3間を短絡させた状態で
熱処理を行った。次に厚み方向に0.5mm間隔でスライ
スし0.05μmCr−1μmAuの二層蒸着膜よりな
る共振電極2をスライス面に形成し、分極方向にダイシ
ングすることにより図1に示した矩形板状の厚みすべり
モード共振子を得た。これらの試料につき密度ρ、比誘
電率ε11 T/ε0、電気機械結合係数k15を測定した。耐
熱性は共振子を280℃のホットプレート上で1分間保
持した後、30分経過時点でのk15および共振周波数の
変化率を測定した。k15≧0.4、|k15変化率|≦5
%、|共振周波数変化率|≦0.3%を耐熱性良好と判
定した。測定結果の内で本発明の範囲内の分極および分
極後熱処理を施したものを磁器焼成温度(密度最大)と
ともに(表3),(表4)にまとめた。
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】温度サイクル(外1)前後での共振周波数
の変化率((fr−fr0)/fr0の値;%)も上記共振
子により測定し(表3),(表4)に示した。
の変化率((fr−fr0)/fr0の値;%)も上記共振
子により測定し(表3),(表4)に示した。
【0025】
【外1】
【0026】温度サイクルによる共振周波数変動につい
ては0.3%以下のものを良品と判定した。
ては0.3%以下のものを良品と判定した。
【0027】(表5)は(表1),(表2)の共振子を
分極条件、分極後熱処理条件を種々に変えた場合の共振
子特性を示したものである。それぞれの分極以降の加工
条件で本発明の請求項1に記載の圧電磁器組成物の内で
最も共振子特性的に不利なものを選んで分極後熱処理
(60分)を施して30分経過後の電気機械結合係数k
15と熱処理前後での共振周波数変化率および温度サイク
ル(外1)前後での共振周波数の変化率を記載した。こ
こで例えば加工条件(ア)ではMPB組成近傍の磁器組
成物である試料No.2であればもともとk15は大きいた
め熱処理後のk15も本発明の範囲外の低めの分極温度で
k15>0.4となるが、PbTiO3もしくはPbZr
O3の含有量の多い磁器組成物である試料No.25,2
6,29,30を選び本発明の範囲外の例とした。これ
により本発明の請求項1に記載する磁器組成物は、請求
項2に記載する製造方法を用いることによって所望の共
振子特性を得ることができることを示した。
分極条件、分極後熱処理条件を種々に変えた場合の共振
子特性を示したものである。それぞれの分極以降の加工
条件で本発明の請求項1に記載の圧電磁器組成物の内で
最も共振子特性的に不利なものを選んで分極後熱処理
(60分)を施して30分経過後の電気機械結合係数k
15と熱処理前後での共振周波数変化率および温度サイク
ル(外1)前後での共振周波数の変化率を記載した。こ
こで例えば加工条件(ア)ではMPB組成近傍の磁器組
成物である試料No.2であればもともとk15は大きいた
め熱処理後のk15も本発明の範囲外の低めの分極温度で
k15>0.4となるが、PbTiO3もしくはPbZr
O3の含有量の多い磁器組成物である試料No.25,2
6,29,30を選び本発明の範囲外の例とした。これ
により本発明の請求項1に記載する磁器組成物は、請求
項2に記載する製造方法を用いることによって所望の共
振子特性を得ることができることを示した。
【0028】
【表5】
【0029】以下本実施の形態について表を参照しなが
ら説明する。(表1)〜(表4)によるとα<1.0の
試料No.9,10は焼成温度が1250℃以上と上昇す
ると同時に、焼結性が低下し分極時に貫通破壊しやすく
なっている。α>1.04の試料No.13,14は電気
機械結合係数k15が0.4以下まで低下しているが、こ
れは過剰のPbOがガラス成分となって焼結体中に残留
したためである。従ってαは1.0≦α≦1.04の範
囲に限定した。
ら説明する。(表1)〜(表4)によるとα<1.0の
試料No.9,10は焼成温度が1250℃以上と上昇す
ると同時に、焼結性が低下し分極時に貫通破壊しやすく
なっている。α>1.04の試料No.13,14は電気
機械結合係数k15が0.4以下まで低下しているが、こ
れは過剰のPbOがガラス成分となって焼結体中に残留
したためである。従ってαは1.0≦α≦1.04の範
囲に限定した。
【0030】A<0.01である試料No.15は温度サ
イクルによる共振周波数変化率が0.3%以上と大き
く、A>0.12である試料No.18,19は比抵抗が
低下して分極が困難になるためAは0.01≦A≦0.
12の範囲に限定した。
イクルによる共振周波数変化率が0.3%以上と大き
く、A>0.12である試料No.18,19は比抵抗が
低下して分極が困難になるためAは0.01≦A≦0.
12の範囲に限定した。
【0031】B<0.01である試料No.20は耐熱性
が低いため、B>0.15である試料No.23は圧電性
が低下(k15<0.4)するためBは0.01≦B≦
0.15の範囲に限定した。
が低いため、B>0.15である試料No.23は圧電性
が低下(k15<0.4)するためBは0.01≦B≦
0.15の範囲に限定した。
【0032】C<0.30である試料No.24は焼結性
および圧電性が低下する(k15<0.4)ため、C>
0.65である試料No.27は焼結性が低下するためC
は0.30≦C≦0.60の範囲に限定した。
および圧電性が低下する(k15<0.4)ため、C>
0.65である試料No.27は焼結性が低下するためC
は0.30≦C≦0.60の範囲に限定した。
【0033】D<0.25である試料No.28は焼結性
が低下するため、A,B,Cを上記範囲に限定したとき
Dは必然的にD≦0.68となるため、Dは0.25≦
D≦0.68の範囲に限定した。
が低下するため、A,B,Cを上記範囲に限定したとき
Dは必然的にD≦0.68となるため、Dは0.25≦
D≦0.68の範囲に限定した。
【0034】PbのCa,Sr,Baのうち少なくとも
一種での置換量が1モル%以下である試料No.31,3
2,33,34,35,36,37は温度サイクルによ
る共振周波数変化率が0.3%以上と大きいため、置換
量が10モル%以上ある試料No.42,43,44,4
5,46は耐熱性が低下しているため本発明の範囲から
除外した。
一種での置換量が1モル%以下である試料No.31,3
2,33,34,35,36,37は温度サイクルによ
る共振周波数変化率が0.3%以上と大きいため、置換
量が10モル%以上ある試料No.42,43,44,4
5,46は耐熱性が低下しているため本発明の範囲から
除外した。
【0035】副成分であるCr2O3およびMn3O4(少
なくとも一種)の添加量については0.05重量%以下
の試料No.47,48では耐熱性の低下もしくは温度サ
イクルによる共振周波数変化が0.3%以上と大きなも
のがあるため、1.20重量%以上の試料51では焼結
性および圧電性が低下するため本発明の範囲から除外し
た。
なくとも一種)の添加量については0.05重量%以下
の試料No.47,48では耐熱性の低下もしくは温度サ
イクルによる共振周波数変化が0.3%以上と大きなも
のがあるため、1.20重量%以上の試料51では焼結
性および圧電性が低下するため本発明の範囲から除外し
た。
【0036】分極条件については(表5)に示したよう
に分極温度が130℃より低い加工条件(ア)の試料で
は分極未飽和で、分極温度が180℃より高い加工条件
(エ)の試料では圧電磁器1の抵抗が低下し3.5kV
/mm以上の電圧が印加できなくなることから、分極時の
直流印加電圧については本発明の温度範囲で3.5kV
/mm以下の加工条件(オ)の試料では分極未飽和となる
ため本発明の範囲から除外した。
に分極温度が130℃より低い加工条件(ア)の試料で
は分極未飽和で、分極温度が180℃より高い加工条件
(エ)の試料では圧電磁器1の抵抗が低下し3.5kV
/mm以上の電圧が印加できなくなることから、分極時の
直流印加電圧については本発明の温度範囲で3.5kV
/mm以下の加工条件(オ)の試料では分極未飽和となる
ため本発明の範囲から除外した。
【0037】分極後の熱処理については本発明による圧
電磁器1は焦電効果が比較的大きく、分極後熱処理した
ときに図2(a)〜(c)に示したように分極ベクトル
4と逆方向の反電界7を生ずる余分な浮遊電荷5が残
る。この浮遊電荷5を逃がして分極減少を最低限に押さ
えるため分極用電極3間は短絡した状態で行った。
電磁器1は焦電効果が比較的大きく、分極後熱処理した
ときに図2(a)〜(c)に示したように分極ベクトル
4と逆方向の反電界7を生ずる余分な浮遊電荷5が残
る。この浮遊電荷5を逃がして分極減少を最低限に押さ
えるため分極用電極3間は短絡した状態で行った。
【0038】(表5)で分極後の熱処理時に分極用電極
3間を短絡しない加工条件(キ)の試料では、k15が
0.4以下に低下した。また熱処理温度については(表
5)に示したように220℃以下の温度で分極後に熱処
理した加工条件(ク)の試料は耐熱後の共振周波数変化
もしくはk15変化が大きいため、また280℃以上の温
度で分極後に熱処理した加工条件(サ)の試料は脱分極
が大きく、圧電性低下が顕著(k15<0.4)であるた
め本発明の範囲から除外した。
3間を短絡しない加工条件(キ)の試料では、k15が
0.4以下に低下した。また熱処理温度については(表
5)に示したように220℃以下の温度で分極後に熱処
理した加工条件(ク)の試料は耐熱後の共振周波数変化
もしくはk15変化が大きいため、また280℃以上の温
度で分極後に熱処理した加工条件(サ)の試料は脱分極
が大きく、圧電性低下が顕著(k15<0.4)であるた
め本発明の範囲から除外した。
【0039】
【発明の効果】以上本発明による厚みすべりモード共振
を利用した発振子、フィルタ用圧電磁器で比較的低温で
の焼成が可能で、電気機械結合係数が大きく、280℃
近傍の半田付け実装温度でも電気特性劣化の少ない、温
度サイクルによる共振周波数変化の少ない圧電磁器組成
物を提供することができる。
を利用した発振子、フィルタ用圧電磁器で比較的低温で
の焼成が可能で、電気機械結合係数が大きく、280℃
近傍の半田付け実装温度でも電気特性劣化の少ない、温
度サイクルによる共振周波数変化の少ない圧電磁器組成
物を提供することができる。
【図1】本発明の一実施の形態における厚みすべりモー
ド共振子の斜視図
ド共振子の斜視図
【図2】(a)本発明の一実施の形態における焦電効果
による分極済み圧電磁器における熱処理時の脱分極機構
を説明するための断面図 (b)同断面図 (c)同断面図
による分極済み圧電磁器における熱処理時の脱分極機構
を説明するための断面図 (b)同断面図 (c)同断面図
1 圧電磁器 2 共振電極 3 分極用電極 4 分極ベクトル 5 浮遊電荷 6 表面電荷 7 反電界
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(化1)で表される組成物中のP
bの1モル%以上10モル%以下をCa,Sr,Baの
うち少なくとも一種で置換したものを主成分とし、副成
分としてCr2O3およびMn3O4のうち少なくとも一種
を0.05〜1.2重量%含有させたことを特徴とする
圧電磁器組成物。 【化1】 - 【請求項2】 一般式(化2)で表される組成物中のP
bの1モル%以上10モル%以下をCa,Sr,Baの
うち少なくとも一種で置換したものを主成分とし、副成
分としてCr2O3およびMn3O4のうち少なくとも一種
を0.05〜1.2重量%添加、混合して成形体を得る
第1の工程と、この成形体を焼成して焼結体を得る第2
の工程と、この焼結体に分極電極を形成後、130〜1
80℃の温度範囲で、3.5kV/mm以上の直流電界を
印加して分極する第3の工程と、この分極済み焼結体の
前記分極電極間を短絡させた状態で220〜280℃で
熱処理する第4の工程とを備えたことを特徴とする圧電
磁器組成物の製造方法。 【化2】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10013720A JPH11209176A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 圧電磁器組成物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10013720A JPH11209176A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 圧電磁器組成物およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11209176A true JPH11209176A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11841092
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10013720A Pending JPH11209176A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 圧電磁器組成物およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11209176A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005030673A1 (ja) * | 2003-09-25 | 2005-04-07 | Tdk Corporation | 圧電磁器組成物、圧電素子 |
| JP2005219992A (ja) * | 2004-02-09 | 2005-08-18 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電磁器組成物および圧電素子 |
| JP2007161516A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Tdk Corp | 圧電磁器組成物 |
| US7608215B2 (en) | 2003-09-24 | 2009-10-27 | Tdk Corporation | Method of manufacturing a piezoelectric ceramic composition |
-
1998
- 1998-01-27 JP JP10013720A patent/JPH11209176A/ja active Pending
Cited By (6)
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|---|---|---|---|---|
| US7608215B2 (en) | 2003-09-24 | 2009-10-27 | Tdk Corporation | Method of manufacturing a piezoelectric ceramic composition |
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| KR100685327B1 (ko) * | 2003-09-25 | 2007-02-22 | 티디케이가부시기가이샤 | 압전자기 조성물, 압전소자 |
| CN100408508C (zh) * | 2003-09-25 | 2008-08-06 | Tdk株式会社 | 压电元件 |
| JP2005219992A (ja) * | 2004-02-09 | 2005-08-18 | Murata Mfg Co Ltd | 圧電磁器組成物および圧電素子 |
| JP2007161516A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Tdk Corp | 圧電磁器組成物 |
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