JPH11322420A - 圧電磁器組成物およびその製造方法 - Google Patents
圧電磁器組成物およびその製造方法Info
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- JPH11322420A JPH11322420A JP13638798A JP13638798A JPH11322420A JP H11322420 A JPH11322420 A JP H11322420A JP 13638798 A JP13638798 A JP 13638798A JP 13638798 A JP13638798 A JP 13638798A JP H11322420 A JPH11322420 A JP H11322420A
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- heat treatment
- piezoelectric ceramic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気機械結合係数が比較的大きく、280℃
近傍の半田付け実装温度でも電気特性劣化が少なく、耐
湿性が良好で、温度サイクルによる共振周波数変化の少
ないフィルタ用圧電磁器組成物を提供することを目的と
する。 【解決手段】 一般式(化1)で表される主成分に、副
成分としてCr2O3およびMn3O4の少なくとも一種を
主成分100重量%に対して0.05〜0.8重量%添
加して形成した圧電磁器1の分極を130〜180℃の
温度範囲において3.0kV/mm以上の直流電界を印加
して行った後、分極用電極間を短絡させた状態で150
〜250℃の温度下で熱処理温度と熱処理時間の積が1
800(℃・時間)以上となるような条件下で熱処理す
る。 【化1】
近傍の半田付け実装温度でも電気特性劣化が少なく、耐
湿性が良好で、温度サイクルによる共振周波数変化の少
ないフィルタ用圧電磁器組成物を提供することを目的と
する。 【解決手段】 一般式(化1)で表される主成分に、副
成分としてCr2O3およびMn3O4の少なくとも一種を
主成分100重量%に対して0.05〜0.8重量%添
加して形成した圧電磁器1の分極を130〜180℃の
温度範囲において3.0kV/mm以上の直流電界を印加
して行った後、分極用電極間を短絡させた状態で150
〜250℃の温度下で熱処理温度と熱処理時間の積が1
800(℃・時間)以上となるような条件下で熱処理す
る。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に厚みすべりモ
ード共振を利用したフィルタに用いるもので電気機械結
合係数が比較的大きく、耐熱性および耐湿性が良好で温
度サイクル前後での共振周波数変化が少ない圧電磁器組
成物およびその製造方法に関するものである。
ード共振を利用したフィルタに用いるもので電気機械結
合係数が比較的大きく、耐熱性および耐湿性が良好で温
度サイクル前後での共振周波数変化が少ない圧電磁器組
成物およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より圧電磁器組成物としてはチタン
酸ジルコン酸鉛磁器、マグネシウムニオブ酸チタン酸ジ
ルコン酸鉛磁器、および亜鉛ニオブ酸チタン酸ジルコン
酸鉛磁器などがあり、使用目的に応じて種々の改良がな
されてきた。
酸ジルコン酸鉛磁器、マグネシウムニオブ酸チタン酸ジ
ルコン酸鉛磁器、および亜鉛ニオブ酸チタン酸ジルコン
酸鉛磁器などがあり、使用目的に応じて種々の改良がな
されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】フィルタに用いる圧電
磁器組成物は表面実装タイプのチップ部品に対応するた
め半田付け実装温度に耐えうる耐熱性と電子機器の過酷
な環境下での使用を前提とした信頼性(特に耐湿性)が
要求されている。
磁器組成物は表面実装タイプのチップ部品に対応するた
め半田付け実装温度に耐えうる耐熱性と電子機器の過酷
な環境下での使用を前提とした信頼性(特に耐湿性)が
要求されている。
【0004】さらに従来の圧電磁器組成物は実用上に重
要な信頼性の一つである温度サイクル前後で共振周波数
が変化するという問題があり、電子機器の安定動作のた
め共振周波数の変化をできるだけ低く抑える必要があっ
た。
要な信頼性の一つである温度サイクル前後で共振周波数
が変化するという問題があり、電子機器の安定動作のた
め共振周波数の変化をできるだけ低く抑える必要があっ
た。
【0005】そこで本発明は、厚みすべりモード共振を
利用したフィルタに適した電気機械結合係数が比較的大
きく、280℃近傍の半田付け実装温度でも電気特性劣
化が少なく、高湿度雰囲気下でも電気特性劣化が少な
く、かつ温度サイクルによる共振周波数変化の少ない圧
電磁器組成物を提供することを目的とするものである。
利用したフィルタに適した電気機械結合係数が比較的大
きく、280℃近傍の半田付け実装温度でも電気特性劣
化が少なく、高湿度雰囲気下でも電気特性劣化が少な
く、かつ温度サイクルによる共振周波数変化の少ない圧
電磁器組成物を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の圧電磁器組成物は、一般式(化3)で表され
る主成分に、副成分としてCr2O3およびMn3O4のう
ち少なくとも一種を前記主成分100重量%に対して
0.05〜0.8重量%添加して形成したものである。
に本発明の圧電磁器組成物は、一般式(化3)で表され
る主成分に、副成分としてCr2O3およびMn3O4のう
ち少なくとも一種を前記主成分100重量%に対して
0.05〜0.8重量%添加して形成したものである。
【0007】
【化3】
【0008】この構成によると比較的大きな比誘電率ε
11 T/ε0と電気機械結合係数k15を実現すると同時に良
好な耐熱性、耐湿性と温度サイクルによる共振周波数変
化を低減できる。
11 T/ε0と電気機械結合係数k15を実現すると同時に良
好な耐熱性、耐湿性と温度サイクルによる共振周波数変
化を低減できる。
【0009】またPb量を化学量論比より若干多くする
ことにより焼成時のPbO飛散の影響を低減すると同時
に焼結性を高め、Pbの部分Nd置換で耐湿性改善およ
び温度サイクルによる共振周波数変化を低減し、副成分
としてのCr2O3およびMn 3O4のうち少なくとも一種
の添加で圧電性を低下させることなく耐熱性を改善し
た。またPbの部分Nd置換で比誘電率ε11 T/ε0が上
昇し、フィルターで帯域幅を広くとれるという利点があ
る。
ことにより焼成時のPbO飛散の影響を低減すると同時
に焼結性を高め、Pbの部分Nd置換で耐湿性改善およ
び温度サイクルによる共振周波数変化を低減し、副成分
としてのCr2O3およびMn 3O4のうち少なくとも一種
の添加で圧電性を低下させることなく耐熱性を改善し
た。またPbの部分Nd置換で比誘電率ε11 T/ε0が上
昇し、フィルターで帯域幅を広くとれるという利点があ
る。
【0010】その結果上記目的を達成することができる
のである。
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、一般式(化4)で表される主成分に、副成分として
Cr2O3およびMn3O4の少なくとも一種を前記主成分
100重量%に対して0.05〜0.8重量%添加して
形成した圧電磁器組成物であり、厚みすべりモード共振
を利用したフィルタに適した電気機械結合係数が比較的
大きく、280℃近傍の半田付け実装温度でも電気特性
劣化の少ない、耐湿性に優れ、温度サイクルによる共振
周波数変化の少ないものである。
は、一般式(化4)で表される主成分に、副成分として
Cr2O3およびMn3O4の少なくとも一種を前記主成分
100重量%に対して0.05〜0.8重量%添加して
形成した圧電磁器組成物であり、厚みすべりモード共振
を利用したフィルタに適した電気機械結合係数が比較的
大きく、280℃近傍の半田付け実装温度でも電気特性
劣化の少ない、耐湿性に優れ、温度サイクルによる共振
周波数変化の少ないものである。
【0012】
【化4】
【0013】請求項2に記載の発明は、一般式(化5)
で表される主成分に、副成分としてCr2O3およびMn
3O4の少なくとも一種を前記主成分100重量%に対し
て0.05〜0.8重量%添加、混合する第1の工程
と、次にこの混合物を成形して焼成し、焼結体を得る第
2の工程と、次いでこの焼結体表面に分極用電極を形成
し、130〜180℃の温度範囲において3.0kV/
mm以上の直流電界を印加して分極する第3の工程と、そ
の後この分極済み焼結体の分極用電極間を短絡して、1
50〜250℃の温度下で熱処理温度(℃)と熱処理時
間(時間)の積が1800以上となる条件下で熱処理す
る第4の工程とを備えたことを特徴とする圧電磁器組成
物の製造方法であり、厚みすべりモード共振を利用した
広帯域のフィルタに適した電気機械結合係数が比較的大
きく、280℃近傍の半田付け実装温度でも電気特性劣
化の少ない、耐湿性に優れ、温度サイクルによる共振周
波数変化の少ない圧電磁器組成物を得ることができる。
で表される主成分に、副成分としてCr2O3およびMn
3O4の少なくとも一種を前記主成分100重量%に対し
て0.05〜0.8重量%添加、混合する第1の工程
と、次にこの混合物を成形して焼成し、焼結体を得る第
2の工程と、次いでこの焼結体表面に分極用電極を形成
し、130〜180℃の温度範囲において3.0kV/
mm以上の直流電界を印加して分極する第3の工程と、そ
の後この分極済み焼結体の分極用電極間を短絡して、1
50〜250℃の温度下で熱処理温度(℃)と熱処理時
間(時間)の積が1800以上となる条件下で熱処理す
る第4の工程とを備えたことを特徴とする圧電磁器組成
物の製造方法であり、厚みすべりモード共振を利用した
広帯域のフィルタに適した電気機械結合係数が比較的大
きく、280℃近傍の半田付け実装温度でも電気特性劣
化の少ない、耐湿性に優れ、温度サイクルによる共振周
波数変化の少ない圧電磁器組成物を得ることができる。
【0014】
【化5】
【0015】以下本発明の一実施の形態について図面を
参照しながら説明する。 (実施の形態)図1は本実施の形態における厚みすべり
モード共振子の斜視図であり、圧電磁器1の上、下両面
に共振電極2を形成したものである。また図2(a),
(b),(c)は、焦電効果による分極済み圧電磁器熱
処理時の脱分極機構を説明するための断面図であり、3
は分極用電極、4は分極ベクトル、5は浮遊電荷、6は
表面電荷、7は反電界である。
参照しながら説明する。 (実施の形態)図1は本実施の形態における厚みすべり
モード共振子の斜視図であり、圧電磁器1の上、下両面
に共振電極2を形成したものである。また図2(a),
(b),(c)は、焦電効果による分極済み圧電磁器熱
処理時の脱分極機構を説明するための断面図であり、3
は分極用電極、4は分極ベクトル、5は浮遊電荷、6は
表面電荷、7は反電界である。
【0016】まず原料としてPbO,TiO2,Zr
O2,Ta2O5,Sb2O3,SnO2,Nb2O5,Cr2
O3,Mn3O4を(表1)の組成となるように正確に秤
量し、ボールミルによりよく混合した。
O2,Ta2O5,Sb2O3,SnO2,Nb2O5,Cr2
O3,Mn3O4を(表1)の組成となるように正確に秤
量し、ボールミルによりよく混合した。
【0017】
【表1】
【0018】なお原料はこれらのみに限られるものでな
く化学反応により(化5)に示す圧電磁器組成物を生成
するものであれば他の化合物を使用しても良い。次に前
記混合物を850℃の温度で仮焼し、さらにボールミル
により粉砕した。これを乾燥した後結合剤としてのポリ
ビニールアルコール水溶液を加え、造粒した後1ton/c
m2の圧力で加圧成形し、縦50mm、横45mm、厚み7mm
の成形体を得た。ここで得られた成形体を閉炉中で11
50〜1290℃の温度で1時間焼成し、得られた圧電
磁器より厚みすべり振動共振子を以下のようにして作製
した。
く化学反応により(化5)に示す圧電磁器組成物を生成
するものであれば他の化合物を使用しても良い。次に前
記混合物を850℃の温度で仮焼し、さらにボールミル
により粉砕した。これを乾燥した後結合剤としてのポリ
ビニールアルコール水溶液を加え、造粒した後1ton/c
m2の圧力で加圧成形し、縦50mm、横45mm、厚み7mm
の成形体を得た。ここで得られた成形体を閉炉中で11
50〜1290℃の温度で1時間焼成し、得られた圧電
磁器より厚みすべり振動共振子を以下のようにして作製
した。
【0019】まず圧電磁器矩形板を研磨して厚み5mmの
圧電磁器1とした後、両面に銀電極を焼き付けて分極電
極3を形成後、125〜185℃のシリコンオイル中で
2.9〜3.5kV/mmの直流電界を30分間印加して
分極処理し、ついで所定の条件で熱処理を行った。次に
厚み方向に0.5mm厚みで切断し0.05μmCr−1
μmAuの二層蒸着膜よりなる共振電極2を切断面に形
成し、分極方向に切断することにより図1に示した矩形
板状の厚みすべりモード共振子を得た。これらの試料に
つき密度ρ、比誘電率ε11 T/ε0、電気機械結合係数k
15を測定した。耐熱性は共振子を280℃のホットプレ
ート上で1分間保持した後、30分経過時点でのk15お
よび共振周波数の変化率を測定した。k15≧0.3、|
k15変化率|≦5%、|共振周波数変化率|≦0.3%
のものを耐熱性良好と判定した。
圧電磁器1とした後、両面に銀電極を焼き付けて分極電
極3を形成後、125〜185℃のシリコンオイル中で
2.9〜3.5kV/mmの直流電界を30分間印加して
分極処理し、ついで所定の条件で熱処理を行った。次に
厚み方向に0.5mm厚みで切断し0.05μmCr−1
μmAuの二層蒸着膜よりなる共振電極2を切断面に形
成し、分極方向に切断することにより図1に示した矩形
板状の厚みすべりモード共振子を得た。これらの試料に
つき密度ρ、比誘電率ε11 T/ε0、電気機械結合係数k
15を測定した。耐熱性は共振子を280℃のホットプレ
ート上で1分間保持した後、30分経過時点でのk15お
よび共振周波数の変化率を測定した。k15≧0.3、|
k15変化率|≦5%、|共振周波数変化率|≦0.3%
のものを耐熱性良好と判定した。
【0020】耐湿性については上記矩形板状厚みすべり
モード共振子を温度60℃、相対湿度90〜95%の雰
囲気下に200時間さらした後の共振周波数変化率とk
15変化率を測定した。k15≧0.3、|k15変化率|≦
5%、|共振周波数変化率|≦0.2%のものを耐湿性
良好と判定した。
モード共振子を温度60℃、相対湿度90〜95%の雰
囲気下に200時間さらした後の共振周波数変化率とk
15変化率を測定した。k15≧0.3、|k15変化率|≦
5%、|共振周波数変化率|≦0.2%のものを耐湿性
良好と判定した。
【0021】以上の結果を、磁器焼成温度(密度最大)
とともに(表2)、(表3)にまとめた。
とともに(表2)、(表3)にまとめた。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】(表4)に示すように、試料1〜5につい
て分極条件、分極後熱処理条件を種々に変えた場合の共
振子特性を(表5)に示す。
て分極条件、分極後熱処理条件を種々に変えた場合の共
振子特性を(表5)に示す。
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】また温度サイクル(外1)前後での共振周
波数の変動((fr−fr0)/fr0の値;%)も上記共
振子により測定し(表3)、(表5)に示した。
波数の変動((fr−fr0)/fr0の値;%)も上記共
振子により測定し(表3)、(表5)に示した。
【0028】
【外1】
【0029】温度サイクルによる共振周波数変動につい
ては0.3%以下のものを良品と判定した。
ては0.3%以下のものを良品と判定した。
【0030】以下本実施の形態について表を参照しなが
ら説明する。(表1)〜(表5)によるとα<0.02
の試料6は耐湿試験後の共振周波数変化が大きく(0.
2%以上)、α>0.08の試料9はキューリー温度が
300℃以下に低下し、耐熱試験で脱分極したことから
本発明の範囲から除外した。
ら説明する。(表1)〜(表5)によるとα<0.02
の試料6は耐湿試験後の共振周波数変化が大きく(0.
2%以上)、α>0.08の試料9はキューリー温度が
300℃以下に低下し、耐熱試験で脱分極したことから
本発明の範囲から除外した。
【0031】β<0.002である試料10,11は温
度サイクルによる共振周波数変化が大きく(0.3%以
上)、β>0.05の試料13は圧電性が低下(k15<
0.3)するため本発明の範囲から除外した。
度サイクルによる共振周波数変化が大きく(0.3%以
上)、β>0.05の試料13は圧電性が低下(k15<
0.3)するため本発明の範囲から除外した。
【0032】X<0.02である試料14は耐熱性が低
下(|共振周波数変化率|>0.3%)しており、X>
0.05である試料16は圧電性が低下する(k15<
0.3)ため本発明の範囲から除外した。
下(|共振周波数変化率|>0.3%)しており、X>
0.05である試料16は圧電性が低下する(k15<
0.3)ため本発明の範囲から除外した。
【0033】Y<0.46である試料17は温度サイク
ルによる共振周波数変化率が大きく(0.3%以上)、
X,Yを本発明の範囲内としたときY≦0.73となる
ことからYは0.46≦Y≦0.73の範囲に限定し
た。
ルによる共振周波数変化率が大きく(0.3%以上)、
X,Yを本発明の範囲内としたときY≦0.73となる
ことからYは0.46≦Y≦0.73の範囲に限定し
た。
【0034】Z<0.25である試料20は焼結性およ
び圧電性が低下している(k15<0.3)ため、Z>
0.49である試料17は耐熱後の共振周波数変化率が
0.3%を超え、温度サイクルによる共振周波数変化率
が0.3%以上と大きくなっているため本発明の範囲か
ら除外した。
び圧電性が低下している(k15<0.3)ため、Z>
0.49である試料17は耐熱後の共振周波数変化率が
0.3%を超え、温度サイクルによる共振周波数変化率
が0.3%以上と大きくなっているため本発明の範囲か
ら除外した。
【0035】副成分であるCr2O3およびMn3O4(少
なくとも一種)の添加量については、主成分100重量
%に対して0.05重量%未満の試料24,25,2
6,27では温度サイクルによる共振周波数変化率が
0.3%以上と大きいため、0.8重量%を超える試料
34,35,36では焼結体密度が7.5g/cm3以下
に低下するとともに圧電性が低下している(k15<0.
31)ため本発明の範囲から除外した。
なくとも一種)の添加量については、主成分100重量
%に対して0.05重量%未満の試料24,25,2
6,27では温度サイクルによる共振周波数変化率が
0.3%以上と大きいため、0.8重量%を超える試料
34,35,36では焼結体密度が7.5g/cm3以下
に低下するとともに圧電性が低下している(k15<0.
31)ため本発明の範囲から除外した。
【0036】B1,B2の内(Sn,Sb)の組み合わ
せを除いたのはSnを+2価、Sbを+3価としたとき
にSnaSb1-aが+4価となり、かつ0<a<1の範囲
にあるa値が存在しないからである。
せを除いたのはSnを+2価、Sbを+3価としたとき
にSnaSb1-aが+4価となり、かつ0<a<1の範囲
にあるa値が存在しないからである。
【0037】分極条件については(表4)、(表5)に
示したように分極温度130℃未満(加工条件ア)では
分極未飽和で、分極温度180℃を超える(加工条件
エ)では圧電磁器1の抵抗が低下し、3.0kV/mm以
上の電圧が印加できなくなる。また、分極時の直流印加
電圧については本発明の分極温度範囲であっても3.0
kV/mm以下(加工条件オ)では分極未飽和となるため
本発明の範囲から除外した。
示したように分極温度130℃未満(加工条件ア)では
分極未飽和で、分極温度180℃を超える(加工条件
エ)では圧電磁器1の抵抗が低下し、3.0kV/mm以
上の電圧が印加できなくなる。また、分極時の直流印加
電圧については本発明の分極温度範囲であっても3.0
kV/mm以下(加工条件オ)では分極未飽和となるため
本発明の範囲から除外した。
【0038】また分極後の熱処理条件についても(表
4)、(表5)で示したように分極用電極3間の短絡な
しに熱処理した試料(加工条件キ)では脱分極が顕著で
k15<0.31であった。
4)、(表5)で示したように分極用電極3間の短絡な
しに熱処理した試料(加工条件キ)では脱分極が顕著で
k15<0.31であった。
【0039】これは、本発明の圧電磁器1は焦電効果が
比較的大きく、図2(a)に示したように分極後は分極
用電極3の表面電荷6と浮遊電荷5とが釣り合っている
状態にあるが、圧電磁器1を150℃以上の温度で長時
間熱処理した場合には、図2(b)に示すように分極ベ
クトル4とは反対方向の分極を打ち消すような反電界7
が生じて、図2(c)に示すように圧電磁器1は安定化
するが分極は減少することになるからである。従ってこ
れを防止するため分極用電極3間を短絡させた状態で熱
処理を行うことが望ましい。
比較的大きく、図2(a)に示したように分極後は分極
用電極3の表面電荷6と浮遊電荷5とが釣り合っている
状態にあるが、圧電磁器1を150℃以上の温度で長時
間熱処理した場合には、図2(b)に示すように分極ベ
クトル4とは反対方向の分極を打ち消すような反電界7
が生じて、図2(c)に示すように圧電磁器1は安定化
するが分極は減少することになるからである。従ってこ
れを防止するため分極用電極3間を短絡させた状態で熱
処理を行うことが望ましい。
【0040】熱処理温度については150℃以下(加工
条件ク)では半田耐熱後の共振周波数変化率が0.3%
以上と大きく、250℃以上(加工条件サ)では熱処理
温度×熱処理時間の積が1800(℃・時間)を超える
ような時間熱処理すると脱分極が大きく(k15<0.3
2)なるため本発明の範囲から除外した。分極後の熱処
理温度が150〜250℃の温度範囲であっても熱処理
温度と熱処理時間の積が1800(℃・Hr)以下(加
工条件ス)であれば、耐熱後の共振周波数変化もしくは
k15変化が大きいため本発明の範囲から除外した。
条件ク)では半田耐熱後の共振周波数変化率が0.3%
以上と大きく、250℃以上(加工条件サ)では熱処理
温度×熱処理時間の積が1800(℃・時間)を超える
ような時間熱処理すると脱分極が大きく(k15<0.3
2)なるため本発明の範囲から除外した。分極後の熱処
理温度が150〜250℃の温度範囲であっても熱処理
温度と熱処理時間の積が1800(℃・Hr)以下(加
工条件ス)であれば、耐熱後の共振周波数変化もしくは
k15変化が大きいため本発明の範囲から除外した。
【0041】
【発明の効果】以上本発明によると、厚みすべりモード
共振を利用した発振子・フィルタ用圧電磁器で比較的低
温での焼成が可能で、電気機械結合係数が比較的大き
く、280℃近傍の半田付け実装温度でも電気特性変化
の少ない、温度サイクルによる共振周波数変化の少ない
圧電磁器組成物を提供することができる。
共振を利用した発振子・フィルタ用圧電磁器で比較的低
温での焼成が可能で、電気機械結合係数が比較的大き
く、280℃近傍の半田付け実装温度でも電気特性変化
の少ない、温度サイクルによる共振周波数変化の少ない
圧電磁器組成物を提供することができる。
【図1】本発明の一実施の形態における厚みすべりモー
ド共振子の斜視図
ド共振子の斜視図
【図2】(a)本発明の一実施の形態における焦電効果
による分極済み圧電磁器熱処理時の脱分極機構を説明す
るための分極後の圧電磁器の断面図 (b)同熱処理時の断面図 (c)同熱処理後の断面図
による分極済み圧電磁器熱処理時の脱分極機構を説明す
るための分極後の圧電磁器の断面図 (b)同熱処理時の断面図 (c)同熱処理後の断面図
1 圧電磁器 2 共振電極 3 分極用電極 4 分極ベクトル 5 浮遊電荷 6 表面電荷 7 反電界
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式(化1)で表される主成分に、副
成分としてCr2O3およびMn3O4の少なくとも一種を
前記主成分100重量%に対して0.05〜0.8重量
%添加して形成した圧電磁器組成物。 【化1】 - 【請求項2】 一般式(化2)で表される主成分に、副
成分としてCr2O3およびMn3O4の少なくとも一種を
前記主成分100重量%に対して0.05〜0.8重量
%添加、混合する第1の工程と、次にこの混合物を成形
して焼成し、焼結体を得る第2の工程と、次いでこの焼
結体表面に分極用電極を形成し、130〜180℃の温
度範囲において3.0kV/mm以上の直流電界を印加し
て分極する第3の工程と、その後この分極済み焼結体の
分極用電極間を短絡して、150〜250℃の温度下で
熱処理温度(℃)と熱処理時間(時間)の積が1800
以上となる条件下で熱処理する第4の工程とを備えたこ
とを特徴とする圧電磁器組成物の製造方法。 【化2】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13638798A JPH11322420A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 圧電磁器組成物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13638798A JPH11322420A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 圧電磁器組成物およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11322420A true JPH11322420A (ja) | 1999-11-24 |
Family
ID=15173975
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13638798A Pending JPH11322420A (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | 圧電磁器組成物およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11322420A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005203477A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-07-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 圧電素子の製造方法 |
| US7608215B2 (en) | 2003-09-24 | 2009-10-27 | Tdk Corporation | Method of manufacturing a piezoelectric ceramic composition |
| WO2018159772A1 (en) * | 2017-03-03 | 2018-09-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing piezoelectric element |
| JP2018148203A (ja) * | 2017-03-03 | 2018-09-20 | キヤノン株式会社 | 圧電素子の製造方法、振動波モータの製造方法、光学機器の製造方法および電子機器の製造方法 |
-
1998
- 1998-05-19 JP JP13638798A patent/JPH11322420A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7608215B2 (en) | 2003-09-24 | 2009-10-27 | Tdk Corporation | Method of manufacturing a piezoelectric ceramic composition |
| JP2005203477A (ja) * | 2004-01-14 | 2005-07-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 圧電素子の製造方法 |
| WO2018159772A1 (en) * | 2017-03-03 | 2018-09-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing piezoelectric element |
| JP2018148203A (ja) * | 2017-03-03 | 2018-09-20 | キヤノン株式会社 | 圧電素子の製造方法、振動波モータの製造方法、光学機器の製造方法および電子機器の製造方法 |
| US11450801B2 (en) | 2017-03-03 | 2022-09-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing piezoelectric element, method of manufacturing oscillatory wave motor, method of manufacturing optical apparatus, and method of manufacturing electronic apparatus |
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