JPH11209294A - 精油を有効成分とする副交感神経作用剤 - Google Patents

精油を有効成分とする副交感神経作用剤

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JPH11209294A
JPH11209294A JP10008858A JP885898A JPH11209294A JP H11209294 A JPH11209294 A JP H11209294A JP 10008858 A JP10008858 A JP 10008858A JP 885898 A JP885898 A JP 885898A JP H11209294 A JPH11209294 A JP H11209294A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 少なくとも1種以上の精油、好ましく
は、ミカン科精油、ユーカリ油、およびタイム油の混合
物、またはミカン科精油、ユーカリ油、タイム油および
/またはタイム油以外のシソ科精油の混合物を有効成分
とする副交感神経作用剤を提供する。 【効果】 本発明によれば、副作用もなく、また、覚醒
状態の患者に投与して異常筋緊張亢進を緩和する作用を
有する副交感神経作用剤を提供することができる。ま
た、本発明の副交感神経作用剤は、シート状の外用剤で
あるため、適用も容易であり、投薬を速やかに中止する
こともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精油を有効成分と
する副交感神経作用剤に関する。より詳細には、少なく
とも1種以上の精油を有効成分とする外用副交感神経作
用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】副交感神経作用剤は、交感神経と拮抗的
に作用し、心拍数や拍出量の減少といった心臓機能の抑
制、血管の拡張、気管支の収縮、胃・小腸・大腸などの
消化器における筋収縮、消化液や唾液の分泌の促進、生
殖機能の亢進、膀胱筋収縮による排尿促進などを起こ
す。現在存在する薬物のうち、このような作用を引き起
こすものとして、副交感神経作用薬や交感神経遮断薬な
どがある。
【0003】このような薬物は、自律神経の興奮によっ
て遊離されるアセチルコリンやシンパシンといった化学
伝達物質の遊離を促進または抑制し、これらが働きかけ
る受容体の感度を高めたり、低下させたりする。また、
伝達物質の活性を制御することができる、伝達物質作用
模倣物質が実用化されている。
【0004】副交感神経様作用薬には、直接的に作用す
るものと、間接的に作用するものとがある。直接的に作
用するものとしては、例えば、ムスカリン様受容体を刺
激する、カルバクロール、ピルカルピン(アルカロイ
ド)、アレコリン(ビンロウジの実の抽出物)などを挙
げることができる。また、間接的に作用するものとして
は、例えば、アセチルコリンエステラーゼ(ACHE)阻害
剤である、フィゾスチグミン、ネオスチグミン、カルバ
メート、ニトロスチグミン、パラオキソン(有機リン
酸)などを挙げることができる。
【0005】交感神経遮断薬としては、例えば、α−ア
ドレナリン作動性受容体の拮抗薬、すなわちα−遮断薬
である、フェノキシベンザミン、非特異的に作用するフ
ェントラミン、選択的に作用するプラゾミンα1;β−
アドレナリン作動性受容体でのノルアドレナリンとアド
レナリンの拮抗薬、すなわちβ−遮断薬である、プロプ
ラノロール、ピンレノール、アテノロノール、ペンプト
ールなど;交感神経遮断薬としては、クロニジン、α−
メチルノシド、レセルピンなどを挙げることができる。
【0006】前述した薬物は、それぞれに以下のような
問題を有している。ムスカリン様受容体を刺激する副交
感神経作用薬の代表としてのアルカロイドまたは有機リ
ン酸をベースとしたACHE阻害剤などは、副作用が強いた
めに適用が限定される。また、交感神経遮断薬である、
α−アドレナリン作動性受容体の拮抗薬は、制御されな
いノルアドレナリンによって、頻脈や不整脈を生じさせ
るという副作用がある。α遮断薬を高血圧症の患者に使
用した場合、起立性調節障害、失神などの副作用があ
る。
【0007】β−遮断薬を用いる場合には、身体が1つ
の機能を維持するために絶えずβ−受容体の活性化を必
要とするときに、心不全の悪化、徐脈、気管支狭窄など
による気管支喘息の悪化などの有害な作用が現われるこ
とが多い。交感神経緊張遮断薬、例えば、クロニジンで
は、疲労感・口渇などの副作用を伴い、急激な中断によ
り過剰な血圧上昇が起こる可能性がある。α−メチルド
パは、疲労感、起立性調節障害、パーキンソン様症候、
肝臓障害、溶血性貧血などの副作用を起こす。
【0008】以上のように、従来の薬物は各種の副作用
を伴っており、一部薬物では重篤である。したがって、
副作用がまったくないか、または副作用の少ない副交感
神経作用剤の開発が望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の発明者らは、上
記の課題を解決すべく鋭意研究を進めた結果、含窒素化
合物を含まないある種の精油が、交感神経優位状態を解
除し、速やかに、副交換神経増強するという作用を有す
ることを見出し、本発明を完成したものである。
【0010】すなわち、本発明は、有効成分とする少な
くとも1種以上の精油を有効成分とする副交感神経作用
剤である。ここで、上記少なくとも1種以上の精油は、
ミカン科精油、ユーカリ油、およびタイム油の混合物、
またはミカン科精油、ユーカリ油、タイム油および/ま
たはタイム油以外のシソ科精油の混合物であることが好
ましい。
【0011】また、本発明の副交感神経作用剤は、少な
くとも、上記の精油、高分子樹脂、色素、活性炭、多孔
性物質、多糖類化合物および熱可塑性樹脂とを含むこと
を特徴とする。ここで、上記高分子樹脂は、アクリル系
吸水性樹脂であり、上記多孔性物質は、ゼオライトであ
ることが好ましく、特に、3〜10Åの孔径を有するゼオ
ライトであることが好ましい。また、上記色素は、480
〜580nmの波長の光を吸収する色素であり、上記多糖類
化合物は、キトサンまたはセルロースであることが好ま
しい。さらに、上記熱可塑性樹脂は、ポリエチレンであ
ることが好ましい。
【0012】本発明の副交感神経作用剤は、上述の各成
分を、2枚のシート状素材の間に挟み、前記シート状素
材のすべての末端を熱圧着して形成する外用副交感神経
作用剤である。ここで、上記2枚のシート状素材は、紙
または不織布であることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明においては、精油とは、種々の植物から主と
して水蒸気蒸留などによって得られる、特有の芳香を持
つ揮発性油状物の総称である。通常、多数の成分からな
り、油脂ではない。主成分は、モノテルペン、セスキテ
ルペン、ジテルペンおよびそれらの酸化還元誘導体であ
るが、少量の高級テルペンや非テルペン化合物も含まれ
る。一般に、水に不溶であり、アルコールなどに可溶で
ある。精油は、約60の科に不規則に散在する約1千種の
高等植物によって生産されるが、マツ科・セリ科・テン
ニンカ科その他の若干の科には、集中的に分布する。香
料およびその原料として用いられる。
【0014】水蒸気蒸留法および圧搾法によって得られ
たものは精油と呼ばれ、また、溶剤抽出によって得られ
たものには、それらの製造方法によって、ポマード、コ
ンクリート、アブソリュート、レジノイド、チンキなど
の名称が与えられている。本発明で用いる精油として
は、ミカン科精油、ユーカリ油、およびタイム油の混合
物、またはミカン科精油、ユーカリ油、タイム油および
/またはタイム油以外のシソ科精油などを挙げることが
できる。
【0015】ミカン科精油とは、ライム油、オレンジ
油、グレープフルーツ油、ネロリ油、ベルガモット油、
マンダリン油、レモン油、サンショウ油などの総称であ
る。ライム油は、西インド諸島、メキシコ、北アメリ
カ、アラブ諸島、東アフリカなどを主産地とするアシッ
ドライムの未熟果実または完熟果実を圧搾して圧搾ライ
ム油を得る。果皮を水蒸気蒸留すると、蒸留ライムを得
ることができる。成分としては、シトラール、メチルア
ンスラニレート、ビサボレン、ベルガプトール、リモネ
ン、およびn-ノニルアルデヒドなどの脂肪族アルデヒド
を含有する。
【0016】オレンジ油は、カリフォルニア、フロリ
ダ、スペイン、ブラジル、イタリア、および日本など世
界各地で広く栽培されているスイートオレンジ(Citrus
sinensis Osbeck var. brasiliensis Tanaka)の果実を
そのまま圧搾して果汁と精油とを分離して得ることがで
きる。成分としては、d-リモネン、シトラール、n-デシ
ルアルデヒド、d-リナロール、d-テルピネオール、n-ノ
ニルアルコールなどを含有し、d-リモネンが90%以上を
占める。
【0017】グレープフルーツ油は、カリフォルニア、
フロリダ、テキサス、イスラエルおよびブラジルなどを
主産地とするグレープフルーツ(Citrus paradisi Mac
fayden)の果皮を機械圧搾して精油を得るか、葉および
小枝を水蒸気蒸留してグレープフルーツペチグレン油を
得る。成分としては、d-リモネンを90%以上含むが、こ
の精油特有の成分であるヌートカトンを含み、さらに、
オクチルアルデヒド、シトラール、ゲラニオールおよび
その酢酸エステルなどをも含む。
【0018】ネロリ油は、フランス、イタリア、スペイ
ン、モロッコ、およびアルジェリアなどを主産地とする
ダイダイ(Citrus aurantiam L. subsp. amara Engel)
の花を水蒸気蒸留して得ることができる。また、溶剤抽
出により、橙花コンクリートを得ることができ、これを
アルコール処理すると約50%のアブソリュートが得られ
る。成分としては、1−リナロールと酢酸リナリルを合
わせて約35〜40%、α−テルピネオール、ゲラニオー
ル、酢酸ゲラニル、ネロリドール(数%)、その他α−
ピネン、ジペンテン、カンフェン、オシメンなどのテル
ペン類、および含窒素化合物としてアンスラニル酸メチ
ル、およびインドールなどを含む。また、コンクリート
には、精油、ジャスモン、ベンツアルデヒドなどが存在
する。
【0019】ベルガモット油は、イタリア南部、モロッ
コ、チュニジア、およびギニアなどを主産地とするベル
ガモット(Citrus auratium L. subsp. Bergania(Risso
et Poit) Wright et Am.)の果皮を圧搾して得られる。
成分としては、リナロールおよび酢酸リナロールを合わ
せて約55〜75%存在する。その他、モノテルペン炭化水
素、ネロール、ゲラニオール、シトラールなどを含む。
さらに特有の成分として、ベルガプテン、ベルガモテ
ン、メトキシクマリンを含有する。
【0020】マンダリン油は、イタリア南部、シシリ
ー、スペイン、アフリカの地中海沿岸ならびにブラジル
などを主産地とするマンダリン(Citrus reticulata Bl
anco var. "Mandarin")の果皮から、海綿法または圧搾
法で得られる。また、葉の水蒸気蒸留により、マンダリ
ンプリグレン油が得られる。d-リモネンを主成分とし、
N−メチルアンスラニル酸メチル、シトラール、C8〜C
11-直鎖脂肪族アルデヒド、その他テルペン類を含有す
る。葉油は特有の成分として、N-メチルアンスラニル酸
メチル(50〜60%)を含む。
【0021】レモン油は、カリフォルニア、シシリー、
カラブリア、スペイン、およびブラジルを主産地とし、
その他日本でも栽培されているレモン(Citrus limone
(L.))の果皮の圧搾により得られる。d-リモネン、シト
ラール、オクチルアルデヒド、ノニルアルデヒド、リナ
ロール、ゲラニオール、その他各種のテルペノイドを含
む。
【0022】サンショウ油は、日本各地、朝鮮、および
中国を主産地とするミカン科サンショウ属に属するサン
ショウ(Xanthoxylum piperitum DC.)の成熟果実を破
砕して水蒸気蒸留して得られる。成分としては、ジペン
テン(54%)、ゲラニオールとシトロネロール(10
%)、酢酸ゲラニルと酢酸シトロネリル(20%)、シト
ロネラール、β−フェランドレンに加えて特有成分とし
てサンショオールを含有する。柑橘科油は数種を混合し
て使用することが好ましく、3種を混合して使用するこ
とがさらに好ましい。また、レモン油を使用することが
好ましい。
【0023】ユーカリ油とは、 ユーカリ油は、ユーカ
リ属の植物(Eucalyptus)の葉などを水蒸気蒸留して得
られる。ユーカリ油は、タスマニア原産で、北米、メキ
シコ、アフリカ、および南部スペインなどを主産地とす
るシネオール系ユーカリ油、オーストラリアのニューサ
ウスウェールズ、ビクトリア地方を主産地とするピペリ
トン、フェランドレン系ユーカリ油、オーストラリアの
ニューサウスウェールズ南部を主産地とする酢酸ゲラニ
ル系ユーカリ油、およびオーストラリアのクインズラン
ド、南アフリカ、ブラジル、ジャバ、インドなどを主産
地とするシトロネラール系ユーカリ油とに大別される。
【0024】シネオール系ユーカリ油は、Eucalyptus g
lobulus Labill.の葉を水蒸気蒸留して得ることがで
き、成分としては、シネオール(70〜80%)、α−ピネ
ン、カンフェン、ピノカルベオール、ピノカルボン、ミ
ルテノール、ベルベノン、カルボン、オイデスモール、
およびC4〜C6の脂肪族アルデヒドなどを含有する。
【0025】ピペリトン、フェランドレン系ユーカリ油
は、 Eucalyptus dives Schuer Typeの葉および小枝の
水蒸気蒸留によって得ることができ、成分としては、ピ
ペリトン(40〜50%)、α−フェランドレン(20〜30
%)、p-シメン、カンフェン、ジペンテン、α−ツエン
などを含有する。
【0026】酢酸ゲラニル系ユーカリ油は、Eucalyptus
macarthuri H. Deane et J. H. Maidenの葉および小枝
の水蒸気蒸留によって得ることができ、成分としては、
酢酸ゲラニル(約70%前後)、ゲラニオール(約3
%)、オイデスモール(約16%)、その他脂肪族アルデ
ヒドなどを含む。
【0027】シトロネラール系ユーカリ油は、Eucalypt
us citriodora Hookの葉および小枝の水蒸気蒸留によっ
て得ることができ、成分としては、d-またはl-シトロネ
ラール(65〜80%)、d-またはl-シトロネロール(15〜
20%)、フェランドレン、シネオール、酢酸シトロネリ
ル、酢酸ゲラニル、イソプレゴールなどを含有する。タ
イム油とは、シソ油は、日本各地で栽培されているアオ
ジソ(Perilla frutescens var. cripsa Decne. Forma
viridis Makino)全草を水蒸気蒸留して得られ、特有成
分であるペリラアルデヒド(40〜55%)、α−ピネン、
リモネンなどを含む。
【0028】タイム油以外のシソ科精油とは、シソ油
(ぺリラ油)、カワミドリ油、クラリーセージ油、セー
ジ油、チクマハッカ油、イヌハッカ油、ハッカ油、スペ
アミント油、ペニーロイヤル油、ローズマリー油、ベー
ジル油、ラバンジン油、ラベンダー油などの総称であ
る。
【0029】カワミドリ油は、アジアの温帯地方、中
国、日本、台湾などで栽培されているカワミドリ(Agast
ache rugosa O. Kuntze)の全草、花穂の水蒸気蒸留によ
って得られる。産地によって若干成分が異なり、台湾産
油には、d-リモネン、l-プレゴン、l-イソプレゴン、そ
の他テルペノイド、アルコール、エステルなどが含まれ
る。日本産油には、メチルカビコール、アニスアルデヒ
ド、p-メトキシシンナミックアルデヒド、3-オクタノー
ル、1-オクテン-3-オール、その他にテルペノイドなど
が含まれる。
【0030】クラリーセージ油は、南フランス、イタリ
ア、クリミヤ地方、モロッコ、イギリス、北米などを主
産地とするクラリーセージ(Salvia sclarea L.)の花
穂、全草の水蒸気蒸留によって得られる。成分として
は、l-リナロール、酢酸リナリル、スクラレオール、ネ
ドリドールなどを含む。
【0031】セージ油は、ユーゴスラビア、ブルガリ
ア、トルコ、フランス、ドイツ、北米等を主産地とする
セージ(Salvia offecinalis L.)の乾燥葉の水蒸気蒸留
によって得られる。成分としては、シネオール、ツヨ
ン、ボルネオール、カンファーなどが含まれる。
【0032】チクマハッカ油、イヌハッカ油は、東南ヨ
ーロッパ、北米を主産地とするチクマハッカ、イヌハッ
カ(Nepeta cataria L.)の全草の水蒸気蒸留によって得
ることができる。成分としては、ネペタリック酸、ネペ
タラクトン、ネペタリックアンハイドライド、β−カリ
オフィレンなどを含有する。
【0033】ハッカ油は、和種ハッカ油、ペパーミント
油、スペアミント油、ペニーロイヤル油に大別すること
ができる。和種ハッカ油は、北海道、岡山、ブラジル、
パラグアイ、中国などを産地とする和種ハッカ(Menta a
rvensis)全草の水蒸気蒸留によって得ることができる。
成分としては、l-メントール、メントン、酢酸メンチ
ル、チモール、セスキテルペノイド、低級脂肪酸とその
エステルなどを含有する。
【0034】ペパーミント油は、北米、イタリア、フラ
ンス、ブルガリア、モロッコなどを産地とするセイヨウ
ハッカ(Menta piperita var. vulgaris L.)全草の水蒸
気蒸留によって得られる。成分としては、l-メントー
ル、メンチルエステル、メントン、メントフラン、その
他和種ハッカ油とほぼ同じ成分を含有している。
【0035】スペアミント油は、北米、ヨーロッパ各地
を産地とするスペアミント(Menta spicata Huds, var.
tenuis(Michx))全草の水蒸気蒸留によって得られる。成
分としては、l-カルボン、メントン、プレゴン、などを
含有する。ペニーロイヤル油は、ヨーロッパおよび北米
を産地とするペニーロイヤル(Menta pulegium L. var.
eriantha)全草の水蒸気蒸留によって得られる。成分と
しては、d-プレゴン、l-メントン、d-イソメントン、ピ
ペリトン、ピペリテノンおよびイソピペリテノンその他
各種の成分を含有する。
【0036】パッチュリ油は、フィリピン、スマトラ、
ボルネオなどを産地とするパッチュリ(Pogostemon cabl
in Benth.)の葉の水蒸気蒸留によって得られる。成分と
しては、パッチュリアルコール、パチュリオン、パッチ
ュレノン、キュミンアルデヒド、各種テルペノイドなど
を含有する。
【0037】ローズマリー油は、スペイン、ユーゴスラ
ビア、チュニジア、フランス、イタリアなどを産地とす
るマンネンロウ(Rosmarinus officinalis L.)の花、葉
または全草の水蒸気蒸留によって得られる。成分として
は、ボルネオール、酢酸ボルニル、カンファー、シネオ
ール、その他のテルペン化合物などを含む。
【0038】ベージル油は、フランス、イタリア、スペ
イン、ブルガリア、シシリー、エジプト、ジャバなどを
産地とするメボウキ(Ocimum basilicum L.)の花または
全草の水蒸気蒸留によって得られる。含有成分によっ
て、メチルカビコールを特有成分とし、リナロール、オ
イゲノールなどを含むメチルカビコール型、メチルシン
ナメートを特有成分とし、メチルカビコールおよびリナ
ロールなどを含むメチルシンナメート型、オイゲノール
を特有成分とするオイゲノール型、d-カンファーを特有
成分とするカンファー型、シトロネラールを特有成分と
するシトロネラール型、チモールを特有成分とするチモ
ール型などがある。
【0039】ラバンジン油は、南フランスを産地とする
ラバンジン(Lavandula hybrida Reverch)の花の水蒸気
蒸留で得られる。成分としては、リナロール、酢酸リナ
リル、リナロールオキシド、シネオール、d-カンファ
ー、d-ラバンジュロールなどを含有する。
【0040】ラベンダー油は、フランス、イタリア、ハ
ンガリー、旧ソ連南部、イギリス、北アメリカ、オース
トラリアおよび北海道を主産地とし、ラベンダー(Laven
dulaofficinalis Chaix.)の花を水蒸気蒸留して得られ
る。成分としては、リナロール(10〜20%)、酢酸リナ
リル(30〜60%)、ラバンジュロール、酢酸ラバンジュ
リル、3−オクタノール、α−ピネン、β−ピネン、リ
モネン、シネオール、シトロネラールなどの多数の成分
を含有する。上記のようなシソ科油は、数種を混合して
使用することが好ましく、2種類を混合して使用するこ
とがさらに好ましい。特に、ラベンダー油を使用するこ
とが好ましい。
【0041】本発明の副交感神経作用剤においては、上
記のような各精油をそのまま使用してもよく、組み合わ
せて使用してもよい。また、精製された精油中の各化合
物(以下、精製化合物という)と精油とを組み合わせて
使用してもよい。組み合わせる精製化合物は1つ以上で
あればよく、特に制限されない。精油と精製化合物との
組み合わせの例としては、精製化合物であるメントー
ル、リモネン、およびシトラールと、ユーカリ油、タイ
ム油、およびレモン油の組み合わせ、または、ユーカリ
油(40%)と、3種類を混合した柑橘科油(30%)、2
種類を混合したシソ科油(25%)およびタイム油(5
%)の組み合せなどを例示することができる。これらの
ような各精油は揮発性が高いため、本発明の組成物もま
た揮発性が高いものとなる。
【0042】上記組成物に、基剤と適当な添加剤とを加
えて製剤化し、医薬組成物を調製する。基剤には、高分
子の吸水性樹脂、多孔性物質、多糖類化合物および活性
炭を使用する。
【0043】上記高分子吸水性樹脂としては、体積の40
0〜800倍の吸水能を有するアクリル系樹脂を好適に使用
することができる。具体的には、アクアフレッシュ(住
友精化(株))、サンフレッシュ(三洋化成工業
(株))などを挙げることができる。高分子の吸水性樹
脂を使用するのは、こうした樹脂が医薬組成物の基剤と
して機能するばかりでなく、これらが吸水性を有するた
めに後述する多糖類化合物とともに、水分と接触した際
の発熱を持続的に調節するためである。また、生体障害
性のあるアンモニア、トリメチルアミン、およびその他
の塩基性アミン系ガスの吸着分解を行うことができるた
めである。
【0044】また、本発明の組成物はさらに、添加剤と
して、480〜580nmの波長の光を吸収する色素を含んでも
よい。このような色素としては、具体的には、インジゴ
および紫色の波長を吸収する色素などを挙げることがで
きる。上記色素は、上記のような特定の波長の光を吸収
し、そのエネルギーを利用して上記の揮発性を有する組
成物の分子のエネルギー準位を高めるために使用するも
のであり、この後、気化した分子が、後述する吸収ルー
トを経て体内に移行することを促す作用を有する。
【0045】活性炭は、一般的に市販されている製品、
例えば、カヤマックス(日本化薬(株))などを使用す
ることができる。上記活性炭は、本発明の医薬組成物中
では、熱可塑性樹脂表面に油膜を形成している抗酸化性
組成物の上に吸着することによってカプセルを形成して
いる。上記活性炭は、このようにして各抗酸化性組成物
の表面を覆い、これらの抗酸化性物質同士が相互作用す
るのを防止するという作用を有するとともに、熱をコン
トロールする。
【0046】上記多孔性物質としては、ゼオライトを挙
げることができ、具体的には、ゼオラム(東ソー
(株))などを挙げることができる。このような多孔性
物質の孔径は、3〜10Åであることが好ましく、3〜4
Åであることが、さらに好ましい。上記ゼオライトは、
空気中の水分を吸着し、その吸着エネルギーで基剤に吸
着した抗酸化物質を脱着させることによって、投与部位
に於ける揮発性抗酸化物質の滞留時間を保つという作用
を有する。また、この孔径を有するものは、アンモニア
と水以外のガスを吸着しないという利点がある。
【0047】多糖類化合物としては、セルロース、キト
サンなどを挙げることができる。セルロースは市販品を
使用することができ、キトサンは甲陽ケミカル(株)製
のものを使用することができる。これらの物質は、上述
した高分子樹脂とともに上記医薬組成物中で、発熱調節
を行う。
【0048】さらに、熱可塑性樹脂としては、ポリエチ
レンなどを挙げることができ、水溶性樹脂としては、ポ
リビニルアルコールなどを挙げることができる。具体的
には、粉末ポリエチレン(住友精化(株))、ゴーセラ
ン(日本合成化学(株))などを挙げることができる。
これらの樹脂は、上記の抗酸化性物質を吸着する吸着担
体として、また、医薬組成物を製造する際に活性炭の各
カプセル、基剤、および添加剤などを全体として接着す
るという作用を有する。上記樹脂は、吸着担体として用
いる場合と、接着作用を発揮させるために用いる場合と
で、同じ樹脂を用いてもよく、異なる樹脂を使用しても
よい。本発明の副交感神経作用剤は、脂溶性の高い精油
を成分として含むことから、非経口的な投与で使用する
剤形とすることが好ましく、経皮吸収剤とすることがさ
らに好ましい。
【0049】薬物の経皮吸収ルートには、表皮の角質の
リピッドルート(脂質ルート)を通り、表皮下結合組織
の乳頭層内にある毛細血管、毛細リンパ管に至る経路
と、付属器官の皮脂腺を通り、血管やリンパ管に至る経
路とがある。いずれの経路においても、薬物は毛細血
管、毛細リンパ管から全身循環系に運ばれ薬理作用を発
現する。経皮ルートから吸収される場合には、吸収の程
度は薬物の構造や物理化学的性質に依存するものの、経
口または経皮以外の非経口ルートからの吸収と比較し
て、薬物のリンパ移行性が高いといわれている。
【0050】皮膚は、生体内部から代謝物を排出するル
ートであるとともに、外部からの異物の侵入を阻止する
防壁として機能する器官であり、表皮と真皮とにより形
成される。表皮の角質層の表面には皮脂膜が形成されて
おり、真皮は、乳頭層と網状層とに区別されている。
【0051】表皮表面の皮脂膜は、上記精油の最初の吸
着面であり、この皮脂膜は乳化膜である。皮脂膜は細菌
の侵入を防ぐ他、体温調整作用を有する。体熱が上昇し
たときには、この乳化膜は水中油滴型(O/W)となって
水分の蒸発を促し、気化熱によって体熱を下げる。逆に
体熱の放出を防止するときには、油中水滴型(W/O)に
なり発汗を防止する。精油を皮脂膜に吸着させる場合、
(O/W)では吸着が阻害されるので(W/O)にする必要が
ある。このため、アルコール系の精油成分を混合する
と、表皮表面の水分を蒸発を促進することができ、薬物
が吸着されやすくなる。
【0052】乳頭層内部には、末梢血管の動静脈吻合部
と毛細リンパ管とが組み込まれ、物質交換やガス交換が
行われる。この物質交換の場には、脂質、タンパク質等
といった薬物のキャリヤーになる物質も多く、皮脂膜を
通って乳頭層内部に達した精油が、これらのキャリヤー
によって静脈やリンパ管に流入する。そして、静脈やリ
ンパ管、あるいはこれらによってリンパ節や末梢組織な
どに送達され、送達途中または送達先の細胞の脂質二重
層を介して細胞内へ移行すると考えられる。
【0053】本発明の医薬組成物は、上述の抗酸化性組
成物を上記の高分子樹脂を担体としてその表面に吸着さ
せて油膜を形成し、さらにその表面に上記の炭素粉末を
吸着させて炭素粉末を外壁とした粉粒体とする。この粉
粒体を2枚のシート状素材に挟み、このシート状素材の
すべての末端を熱圧着して経皮吸収剤とする。上記シー
ト状素材は、紙または不織布からなることが好ましく、
特に、上記抗酸化性組成物に含まれる精油成分が揮発し
て気体分子となったときに、これらが透過しやすいもの
である点で、不織布であることが好ましい。
【0054】このようにして形成した本発明の副交感神
経作用剤は、上記経皮吸収剤を皮膚に接触させることに
よって投与する。例えば、ヒトの場合には、上記の経皮
吸収剤シートを、シャツの衿まわり後ろ中央部の内側に
両面テープなどで留めつけ、後頸部と接触するようにす
る。こうすると、気化した本発明の組成物が、不織布の
繊維の間を通って皮膚と接触し、皮脂層を経由して吸収
され、上記のように血管やリンパ管へと移行する。ヒト
の場合には、首だけでなく、肩、腰その他の部位など、
衣類の内側に適当な手段で留めつけることによって投与
することができる。
【0055】上記シート状の経皮吸収剤は、一定の効果
を持続させるために、2〜3日ごとに交換して使用す
る。また、上述したように、シート状の薬剤を皮膚に接
触させることによって投与可能であるため、シート場の
薬剤を留めつけた部位からはずすことにより、簡単に薬
物の投与を中止することができる。また、天然物由来の
精油またはそれらの成分のみが揮散されて体内に移行す
るため、特に重篤な副作用も見られていない。
【0056】以下に、本発明の副交感神経作用剤(アロ
マシート−1および−2) (製剤例) (1)アロマシート−1 主剤の調整 本発明のアロマシート−1の主剤は、精油成分を下記表
1に示す種類と量で混合して製造する。ここで使用した
香料は、すべて小川香料社から購入した。
【0057】
【表1】
【0058】(2)アロマシート−1の製造 上記(1)で調製したアロマシート−1のための主剤
を、下記の基剤と表2に示す量で混合して、下記のアロ
マシート−1を製造する。
【0059】
【表2】
【0060】(1)で主剤として使用した各精油を上記
の粉末ポリエチレン樹脂とそれぞれ混合して、樹脂表面
に油膜を形成させる。ついで、この各種の精油の油膜を
形成した樹脂と活性炭とを混合し、活性炭を油膜表面に
吸着させ、炭素被覆カプセルを形成させる。
【0061】これとは別に、サンフレッシュ、ゼオラ
ム、およびキトサンとを混合し、基剤を製造する。ここ
に、上記のように製造した各精油の炭素被覆カプセルを
インジゴとともに混合し、アロマシート−1のための組
成物とする。以上のようにして得た組成物200 mgを、コ
ットン布で被覆して、これを不織布製の2枚のシートの
間に挟み、これらの不織布製シートの4辺すべてを互い
に熱圧着し、本発明の経皮吸収剤(アロマシート−1)
を作製した。
【0062】(実施例2) (1)アロマシート−2の主剤の製造 本発明のアロマシート−2の主剤として、精油成分を下
記表3に示す種類と量で混合して製造する。ここで使用
した香料は、すべて小川香料社から購入した。
【0063】
【表3】
【0064】(2)アロマシート−2の製造 上記(1)で調製したアロマシート−2のための主剤
を、下記の基剤と表4に示す量で混合して、組成物を製
造する。
【0065】
【表4】
【0066】(1)の各精油を上記の粉末ポリエチレン
樹脂とそれぞれ混合し、l-メントールも粉末ポリエチレ
ン樹脂と混合し、樹脂表面に油膜を形成させる。つい
で、この各種の精油の油膜を形成した樹脂と活性炭とを
混合し、活性炭を油膜表面に吸着させ、炭素被覆カプセ
ルを形成させる。
【0067】これとは別に、アクアフレッシュ、ゼオラ
ム、およびPVAを混合し、基剤を製造する。ここに、上
記のように製造した各精油の炭素被覆カプセルを混合
し、本発明のアロマシート−2とする。
【0068】以上のようにして得た医薬組成物220 mg
を、コットン布で被覆して、これを不織布製の2枚のシ
ートの間に挟み、これらの不織布製シートの4辺すべて
を互いに熱圧着し、経皮吸収剤(アロマシート−2)を
作製した。
【0069】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0070】(実施例1)健常人に対するアロマシート
−1の効果 22際の女性の大椎にアロマシート−1を3枚接触させ、
アロマシートを接触させる前後における立位での筋電図
の変化を調べ、5分間のRP internal解析を行って比較
した。図中、縦軸はpower[(拍動/分)2/Hz]、横軸は周
波数(Hz)を表す。また、LFは低周波(low frequency)成
分、HFは高周波(high frequency)成分をそれぞれ表す。
LFの値は迷走神経と交感神経との状態を、また、HFのそ
れは迷走神経の副交感神経状態を示す。そして、LF/HF
は自律神経のバランスを示す。
【0071】結果を図1、図2および表5に示す。図1
および図2に示したように、アロマシートの接触の前後
でプロファイルが大きく変化した。
【0072】
【表5】 表1に示すように、本発明のアロマシートの使用によ
り、LF/HFが低下し、立位において副交感神経が活性化
されたということが明らかになった。
【0073】(実施例2)健常人に対するアロマシート
−1の効果 22際の女性の大椎にアロマシート−1を3枚を接触さ
せ、アロマシートとの接触前後(接触前と接触3分後)
における座位での筋電図の変化を、実施例1と同様に比
較した。結果を図3、4および表6に示す。図3および
4に示したように、アロマシートの接触の前後でプロフ
ァイルが大きく変化した。
【0074】
【表6】 表6に示すように、本発明のアロマシートの使用によ
り、LF/HFが大きく低下し、座位においても副交感神経
が活性化されたことが明らかになった。
【0075】(実施例3)アテトーゼ型脳性麻痺患者の
異常筋緊張亢進に対する効果 アテトーゼ型脳性麻痺患者に対して、アロマシート−1
を大椎に接触するように着衣の内側に装着し、175秒
間、テレメータによる心電図、およびサーミスタによる
呼吸曲線をそれぞれ記録した。日常生活の場面では環境
からの刺激要因の変化が緊張の変動を惹起する。この環
境の変化をシュミレーションするために、数種の安静条
件と介入条件とを表7のように設定した。
【0076】
【表7】
【0077】以上の設定環境の下で、副交感神経系の活
動性の指標とされる呼吸性心拍変動を測定し、自覚症
状、臨床症状を観察した。図6および7中、点線は呼吸
数を、また、実線は心拍線(PR)を表す。
【0078】(症例1)42歳、女性。未熟産(6ヶ月)
による脳障害後遺症で精神の発達が遅れ、アテトーゼを
主なう四肢麻痺を呈し、精神緊張時の異常筋緊張亢進が
著明である。この亢進と関連して、発熱、過剰発汗、構
語困難、排尿困難などの生活上の支障をきたしている。
脳神経麻痺は認められないが、随意運動の企図や精神的
緊張で顔面から足先まで全身の筋肉が硬直し、強い後弓
反張とアテトーゼ様の不随意運動のために、随意運動は
ほとんど不可能である。座位取れず、寝返りもできな
い。また、尿意、便意は教えるが、排泄は全面介助が必
要である。
【0079】この患者にアロマシート−1を上記のよう
に装着したところ、装着中の安静時に、不随意運動およ
び異常筋緊張が減少し、呼吸が深く、規則的になった
(図5および図6)。患者自身も「楽よ」と述べた。ま
た、病棟においても、尿意を訴えてすぐに排尿ができ、
異常緊張も軽減され、介助が容易となった。患者自身も
笑顔が多く、にこやかであった。患者自身も緊張が増強
しても対処法があると安心しており、次回のアロマシー
トによる治療を楽しみにしている。
【0080】(症例2)49歳、男性。出生直後より運動
機能発育遅延、その後進行性のアテトーゼ、ジストニ
ー、痙性四肢麻痺を呈し、現在は頸定(+)、座位は取
れず、右回りの寝返りのみが可能である。精神的因子に
よる異常緊張亢進が著明である。排泄などは全て介助が
必要であるが、対人関係、発語、言語理解はすべて4歳
8ヶ月以上である。
【0081】以上の2症例のいずれにおいても、アロマ
シートを装着した安静条件下では、明瞭に呼吸性心拍変
動が現われた(図5)。呼吸が深く、またRP間隔も長く
なって、リラックスした状態となることが示され(図6
および7)、自覚症状の軽減と、関連して起こる症状の
改善が認められた。症例1および2のいずれの患者にお
いても、アロマアシートの装着中の方がコヒーレンス値
は高い値を示した(図8)。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、副作用もなく、また、
覚醒状態の患者に投与して異常筋緊張亢進を緩和する作
用を有する副交感神経作用剤を提供することができる。
また、本発明の副交感神経作用剤は、シート状の外用剤
であるため、適用も容易であり、投薬を速やかに中止す
ることもできる。すなわち、投与中に副交感神経優位に
よる徐脈が引き起こされた場合でも、皮膚からの投与を
中断すると、5〜10分以内に過度の徐脈が解消され、こ
うした面でも安全性が高い副交感神経作用剤が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、立位でのアロマシート装着前の測定
結果を示す図である。
【図2】 図2は、立位でのアロマシート装着中の測定
結果を示す図である。
【図3】 図3は、座位でのアロマシート装着前の測定
結果を示す図である。
【図4】 図4は、座位でのアロマシート装着中の測定
結果を示す図である。
【図5】 図5は、症例1の患者のアロマシート装着
前、安静条件の際の呼吸などの測定結果を示す図であ
る。
【図6】 図6は、症例1の患者のアロマシート装着
中、安静条件の際の呼吸などの測定結果を示す図であ
る。A:心拍(RP)間隔曲線および呼吸曲線を表す。B:
RP曲線と呼吸曲線のピークの位置から、緊張状態の変化
を示す。C:コヒーレンスのスペクトル曲線を示す。
【図7】 図7は、症例1および2の患者のアロマシー
ト装着中、安静条件の際の呼吸などの測定結果を示す図
である。A:心拍(RP)間隔曲線および呼吸曲線を表す。
B:RP曲線と呼吸曲線のピークの位置から、緊張状態の
変化を示す。C:コヒーレンスのスペクトル曲線を示
す。
【図8】 図8は、症例1および2の患者のアロマシー
ト装着中、安静条件の際のコヒーレンス値の測定結果を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 9/70 320 A61K 9/70 320

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種以上の精油を有効成分と
    する副交感神経作用剤。
  2. 【請求項2】 前記精油が、ミカン科精油、ユーカリ
    油、およびタイム油の混合物、またはミカン科精油、ユ
    ーカリ油、タイム油および/またはタイム油以外のシソ
    科精油の混合物である請求項1に記載の副交感神経作用
    剤。
  3. 【請求項3】 少なくとも請求項1または2に記載の精
    油、高分子樹脂、色素、活性炭、多孔性物質、多糖類化
    合物および熱可塑性樹脂とを含む請求項1または2に記
    載の副交感神経作用剤。
  4. 【請求項4】 前記高分子樹脂が、アクリル系吸水性樹
    脂である請求項1〜3のいずれかに記載の副交感神経作
    用剤。
  5. 【請求項5】 前記多孔性物質が、ゼオライトである請
    求項1〜3のいずれかに記載の副交感神経作用剤。
  6. 【請求項6】 前記多項性物質が3〜10Åの孔径を有す
    るゼオライトである請求項5に記載の副交感神経作用
    剤。
  7. 【請求項7】 前記色素が、480〜580nmの波長の光を吸
    収する色素である請求項1〜3のいずれかに記載の副交
    感神経作用剤。
  8. 【請求項8】 前記多糖類化合物が、キトサンまたはセ
    ルロースである請求項1〜3のいずれかに記載の副交感
    神経作用剤。
  9. 【請求項9】 前記熱可塑性樹脂が、ポリエチレンであ
    る請求項1〜3のいずれかに記載の副交感神経作用剤。
  10. 【請求項10】 少なくとも請求項1または2に記載の
    精油、高分子樹脂、色素、活性炭、多孔性物質、多糖類
    化合物および熱可塑性樹脂を、2枚のシート状素材の間
    に挟み、前記シート状素材のすべての末端を熱圧着して
    形成する外用副交感神経作用剤。
  11. 【請求項11】 前記2枚のシート状素材が、紙または
    不織布である請求項11に記載の外用副交感神経作用
    剤。
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