JPH11209391A - 改良されたアルキルポリグルコシド類の合成法 - Google Patents

改良されたアルキルポリグルコシド類の合成法

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JPH11209391A JP10307076A JP30707698A JPH11209391A JP H11209391 A JPH11209391 A JP H11209391A JP 10307076 A JP10307076 A JP 10307076A JP 30707698 A JP30707698 A JP 30707698A JP H11209391 A JPH11209391 A JP H11209391A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副生成物の少ないアルキルポリグルコシド類
の合成法の提供。 【解決手段】 下記一般式(I)を有するアルキルポリ
グルコシド類の合成法であって、 H-(G)n-O-R (I) アルコールと、単糖類またはその等価物(それはアルキ
ルグルコシドまたは"insitu"で単糖類を生成し得る化合
物であり得る)との反応を含んでなり、その反応が立体
障害のあるポリアルキルアリルスルホン酸、または立体
障害のあるポリアルキルアリルスルホン酸類の混合物か
らなる触媒の存在下に行われることにより特徴づけられ
るアルキルポリグルコシド類の合成法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はアルキルポリグルコシド類の合成
のための改良された方法に関するものである。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、立体障害のあ
るポリアルキルアリルスルホン酸または立体障害のある
複数のポリアルキルスルホン酸の混合物を触媒として用
いることによって特徴づけられるアルキルポリグルコシ
ド類の合成のための方法に関するものである。前記触媒
は、より選択された反応、およびその結果、望ましくな
い副生成物を含まない反応粗生成物を許容するものであ
る。
【0003】アルキルポリグルコシド類は、グルコシド
結合によりお互いに結合した糖環の鎖からなる物質のグ
ループであり、そのグルコシド鎖の末端環はアルコール
によりアセタール化されている。アルキルポリグルコシ
ド類の一般的な構造は下記一般式(I)により表され
る。 H-(G)n-O-R (I) ここで、Gはグルコシド単位を表し、Rはグルコシド性
アセタールを生成させるために用いられるアルコールに
対応する基を表し、nは重合度、すなわち結合している
グルコシド単位の数、を表す。
【0004】産業上の見地から特に重要なのは、nが1
〜5であり、Rが長鎖の、脂肪族アルコール(鎖状の、
または分岐したもの)の残基を表すものである。このタ
イプのアルキルポリグルコシド類は、実際、界面活性剤
として通常の分野で、特に洗剤の分野において、用いる
ことのできる非イオン性界面活性剤である。これらの特
定のアルキグルコシド性オリゴマーを、以下略号APGと
示す。n値の制御はAPGの製造反応におけるアルコール
と糖類のモル比を変更することにより行うことができ
る。この比を増加させることで、実際、APGは低い平均
n値をもつものとして得られる。一方、製造サイクルの
終わりに得られるAPG混合物を、以下に詳細に示す方法
によって、分離することもできる。
【0005】APGは、伝統的な界面活性剤と考えると、
2つの重要な長所がある。第一に、そそれらは、ココナ
ツから抽出されるスターチおよびオイルからなる、回復
し得る天然源から得ることができる。第二に、APGは100
%生物分解性である。この結果、これらの化合物に対す
る産業上の興味は高く、増大しつづけている。
【0006】APGの調製は何年も研究されており、種々
の試薬の組み合わせから開始される、これらの化合物の
種々の合成方法が知られている。
【0007】第一の可能性は、糖とアルコール(または
アルコールの混合物)とから開始される、直接合成であ
る。最終生成物は、化学量論的な値に対して過剰のアル
コールを用いることで得られる。もうひとつの合成方法
においては、分子のグルコシド部分のソースは穀類から
得られるスターチからなる。この場合、一般的に多糖類
は最初に、触媒としての存在下に、低級アルコール(メ
チル、またはより一般にはブチル)により解重合する。
この方法において、APGの混合物は短鎖R基をもつもの
として得られる。引き続いて、この混合物は真空下、触
媒としての酸の存在下に、アルコール基が交換するまで
長鎖アルコールで処理される。この反応は、「交換アセ
タール化反応」と呼ばれ、形成され、長鎖アルコールよ
りも沸点が低い短鎖アルコールが除去、または留去され
るまで続けられる。この場合にも、化学量論的な値に対
して過剰のアルコールが存在する。
【0008】前記した両方の場合(APGの直接合成また
は「交換アセタール化反応」)、グルコシド結合を包含
する反応を支持するための酸触媒の利用が必要である。
産業上のプロセスにおけるこの目的に用いられる酸は鉱
酸、例えばH2SO4、HCl、H3PO4、またはBF3 、あるいは
より一般的には、スルホン酸またはそれらの塩、であ
る。用いられるスルホン酸の群は非常に広範であり、例
えば、オルト−、メタ−、およびパラ−トルエンスルホ
ン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、第2アルキルスル
ホン酸、スルホン酸樹脂、アルキルサルフェート、アル
キルベンゼンスルホネート、アルキルスルホネート、お
よびスルホコハク酸を含んでなる。これらの酸に利用
は、例えば、DE 3,723,826号、DE 3,842,541号、DE 3,9
00,590号、US4,950,743号、EP 357,969号、US 4,223,12
9号、およびUS 4,393,203号各明細書(これらはすべ
て、長い間、最も広く使用されてきているパラトルエン
スルホン酸(PTSA)の使用に関するものである)、欧州特
許EP 449,866号明細書(これはジノニルナフタレンスル
ホン酸の使用に関するものである)、米国特許第4,713,
447号明細書(これはドデシルベンゼンスルホン酸の使
用に関するものである)、DE4,018,583号および国際特
許出願WO91/02742号各明細書(これらは両方ともスルホ
コハク酸の使用に関するものである)、米国特許第3,21
9,656号明細書(これはスルホン酸樹脂の使用に関する
ものである)、に記載されている。
【0009】反応の終わりに、酸触媒は塩基により中和
される。最も一般的に用いられる塩基は水酸化ナトリウ
ム(NaOH)であるが、いくつかの特許明細書には特定の塩
基の使用を言及している。例えば、米国特許第4,713,44
7号明細書には、アルカリ、アルカリ土金属、またはア
ルミニウムのアルコラート、またはその代わりにいくつ
かの金属の無機酸塩の使用が記載されている。
【0010】APGの合成プロセスにおける最後の工程
は、APG自身を過剰のアルコールから分離することから
なる。この分離は、真空下における蒸留、好ましくは温
度約150〜180℃における薄膜蒸留(thin film distillat
ion)、により行われる。必要に応じて、この分離を促進
するために、流動化試薬、例えばグリセリンまたはグリ
コール類、または長鎖(C12〜C18)を有する1,2-ジオー
ル(例えば米国特許第4,889,925号明細書に記載されて
いるもの)、の存在下に操作を行うこともできる。過剰
のアルコールからAPGを分離するのに使用されるもう一
つの技術は、溶媒(例えば水、アセトン、または超臨界
CO2)を用いた抽出である。分離技術のいずれかを選択
することにより、得られるAPGの「カット」を制御する
こともできる。実際、一般的に平均n値が1.2〜1.7であ
ることにより特徴づけられる、得られるAPGの混合物の
全ては、蒸留により回収される。一方、溶媒を用いた抽
出により、実質的にアルキルモノグリコシドからなる低
分子量画分は溶液中に残り、平均n値が1.7よりも大き
く、一般的に1.7〜2.5であることにより特徴づけられる
高分子量画分は固体中に濃縮される。溶媒を用いた抽出
による分離技術は、例えば、米国特許第3,547,828号お
よび欧州特許出願第92,355号に、記載されている。
【0011】当業者に知られているすべてのAPG合成方
法に共通の、重大な欠点は、副生成物としての多糖類の
形成である。実際、APGの合成に最も一般的に用いられ
る単糖類は、グルコシド結合の形成において長鎖アルキ
ルアルコールと競合し得る5〜6個のアルコール基を有す
るポリアルコールである。最も一般的な場合において、
すなわち、グルコースまたはその前駆体のひとつととも
に操作する場合、この第二反応はポリグルコースの形成
を引き起こす。この効果は、主反応から試薬を取り去る
ことは別にしても、形成されるポリグルコースが固体生
成物であり、得られる生成物の混合物中におけるその存
在が、少ないパーセンテージであっても、混合物の粘度
を増加させ、ゼラチン状の、生成物の沈殿を生じさせる
原因となるので、望ましくない。その結果、引き続き行
うAPGの合成プロセスの操作のすべて、すなわち望まし
い生成物の分離、回収、および未反応のアルキルグルコ
シド類およびアルコール類の可能な再利用、が極めて困
難となる。
【0012】この欠点を克服するために、高いアルコー
ル/グルコース比で操作することができる。しかしなが
ら、この解決法は多量のアルコールを使用することと共
に、それに伴って安全性およびAPG製造プラントの極端
な大規模化に関する問題を包含する。
【0013】ポリグルコースの形成を制限するさらなる
可能性として、酸触媒を制御することが提案されてい
る。実際、使用する触媒のタイプが粗反応生成物の組成
に影響を及ぼすことが観察されている。例えば欧州特許
EP132,043号明細書に記載されているように、アルコー
ル/グルコースのモル比を2〜1とし、触媒としてのH2SO
4の存在下、に操作すると、過剰アルコールからの分離
後の最終生成物中におけるポリグルコースのパーセンテ
ージが20%を超える。一方、パラトルエンスルホン酸の
存在下では、このパーセンテージは約11%まで低減され
る。触媒としてアルカリ性アルキルスルホネートまたは
ベンゼンスルホン酸を使用すると、このパーセンテージ
は9.2%までさらに低減される。欧州特許EP 449,866号
明細書には、高い親油性(lipophilia)を示すスルホン酸
の新しいグループが記載されており、それは5〜1のアル
コール/グルコースのモル比で操作することにより、過
剰のアルコールの蒸留のあとの最終生成物を考慮する
と、ポリグルコースの含有量を2.2%まで下げることが
できる。しかしながら、これらの触媒は非常に高価であ
る。米国特許第5,432,269号明細書には、弱塩基と強酸
の組み合わせからなる二元触媒を使用し、アルコール/
グルコースのモル比を5〜1で操作することで、0.7%の
ポリグルコースのパーセンテージが得られている。
【0014】ここで、本出願人は、立体障害のあるポリ
アルキルアリルスルホン酸、または立体障害のあるポリ
アルキルアリルスルホン酸類の混合物からなる触媒の新
しいグループが、APGの合成法において、低いアルコー
ル/グルコース比においてさえも、ポリグルコースの形
成を低減することを見出した。
【0015】本発明は、下記一般式(I)を有するアル
キルポリグルコシド類の合成法に関するものである。 H-(G)n-O-R (I) ここで、Rは鎖状または分岐鎖の、飽和または不飽和
の、炭素数8〜20(両端値を含む)であるアルキル基を
表し、Gは、単糖類、具体的には式C6H12O6を有する六
炭糖、または式C5H10O5を有する五炭糖、からH2O分子を
除去して得られる基を表し、nは、1〜5(両端値を含
む)の整数である。前記合成法は、アルコールと、単糖
類またはその等価物(それはアルキルグルコシドまた
は"in situ"で単糖類を生成し得る化合物であり得る)
との反応を含んでなり、その反応が立体障害のあるポリ
アルキルアリルスルホン酸、または立体障害のあるポリ
アルキルアリルスルホン酸類の混合物からなる触媒の存
在下に行われることにより特徴づけられる。
【0016】本発明の目的に使用され得るポリアルキル
アリルスルホン酸は、少なくともひとつの、鎖状または
分岐鎖の、炭素数が10以上であるアルキル基をスルホン
酸基(SO3H)基に対してオルト位に有するものである。
【0017】これらのポリアルキルアリルスルホン酸
は、ガス状SO3を薄層反応器中で用いて、過剰のベンゼ
ンの存在下、かつフリーデルクラフト触媒の存在下に行
う、オレフィン類および/またはクロロパラフィン類を
出発物質とした鎖状モノアルキルベンゼンの合成に由来
する蒸留残渣中に存在する、鎖状または分岐鎖の重質ア
ルキレートのスルホン化により得ることができる。この
合成は、例えば米国特許第5,574,198号明細書に記載さ
れている。
【0018】本発明の方法において、好ましいポリアル
キルアリルスルホン酸(それは単独でも互いに混合され
いてもよい)の例は、Condea Augusta S.p.A.のALCHISO
R HDRのスルホン化により得られるものであり、ベンゼ
ンおよびオレフィン類(ここでオレフィン類はn-パラフ
ィン類の脱水素反応により得られる)から出発する鎖状
アルキルベンゼンの合成に由来する蒸留残渣を形成す
る。この残渣は、下記の成分を含有する。一般式CnH
2n-6(ここでnは16〜45(両端値を含む)の整数を表
す)を有するポリアルキルベンゼン(80モル%以上)、
一般式CnH2n-6(ここでnは20〜33(両端値を含む)の
整数を表す)を有するジアルキルベンゼン(60モル%以
上)。
【0019】前記したポリアルキルアリルスルホン酸は
下記分子式で定義することができる。 CnH2n-7SO3H ここで、nは16〜45(両端値を含む)の整数を表す。
【0020】または、これらのポリアルキルアリルスル
ホン酸は下記一般式(II)で定義することができる。
【化2】 ここで、R1は、鎖状または分岐鎖の、飽和または不飽
和のC10〜C15アルキル基を表し、R2は、鎖状または分
岐鎖の、飽和または不飽和の、置換基R1に対してオル
ト位(ベンゼン環の3位)、またはメタ位(ベンゼン環
の4位または6位)、またはパラ位(ベンゼン環の5
位)にある、C1〜C15アルキル基を表し、R3およびR4
は、同一であっても異なっていてもよく、水素、あるい
は鎖状または分岐鎖の、飽和または不飽和の、置換基R
1、R2、R3、およびR4の炭素数の合計が(n-6)に等し
くなる炭素数(ここでnは16〜45(両端値を含む)の整
数を表す)を有するアルキル基を表す。
【0021】本発明の目的のために、ALCHISOR HDRのス
ルホン化により得られる、ジアルキルベンゼンスルホン
酸の混合物(以下DABSと示される)が好ましく使用され
る。
【0022】本発明の方法において、単糖類またはその
等価物と、アルコールとの反応は110〜130℃の温度範囲
内で、真空下において、形成される水を連続的に除去し
ながら行われる。
【0023】本発明の方法において、好都合に使用する
ことができる単糖類は、例えば、グルコース、マンノー
ス、ガラクトース、アラビノース、キシロース、リボー
ス、およびその他、である。これらの中で、その価格が
低いこと、広く利用可能であることから、グルコースが
好ましい。
【0024】上記の定義に対応して、単糖類の等価化合
物は、低級アルコールのアルキルグルコシド、例えばブ
チルグルコシド、ならびに反応条件下で、単糖類に加水
分解され得る高級糖類または多糖類、例えばスターチ、
マルトース、スクロース、ラクトース、およびその他、
である。好ましい単糖類前駆体の中で、スターチまたは
「コーンシロップ」のアルコール化により得られるブチ
ルポリグルコシドを例として挙げることができる。
【0025】本発明の方法において、好都合に使用する
ことができるアルコールは、鎖状または分岐鎖の、飽和
または不飽和の、炭素数8〜20の、1級または2級の1
価アルコール、およびそれらの混合物である。
【0026】前記アルコールの例は以下のものである。
オクタノール、デカノール、ラウリルアルコール、ミリ
スチルアルコール、オレイルアルコール、およびオキソ
合成により誘導される、鎖状/分岐鎖比が45/55に等し
いアルコール、例えばLIAL 111R LIAL 123R、LIAL 14
5R、またはそれらの混合物、例えばLIAL 125R(すべてC
ondea Augusta S.p.A.より販売されている)、または前
記のLIAL類の分別結晶により得られる鎖状アルコールの
画分、例えばALCHEM 111R、ALCHEM 123R、ALCHEM145R
またはそれらの混合物。本発明の方法に使用される触媒
は、産業上好都合である、C8〜C20の全体的に分岐した
アルコール(例えばISALCHEM 123R、ISALCHEM 145R)の
画分、またはそれらの混合物(すべてCondea Augusta
S.p.A.より販売されている)の用途を作り出すものであ
る。
【0027】本発明の方法において、アルコールは化学
量論的な値に対して多い量で、アルコールと単糖類の間
の比が、正確に、1〜7、好ましくは1.5〜3.3の間、で用
いられる。アルコールは反応溶媒としても作用する。
【0028】触媒は、単糖類(またはその等価物)1モ
ルに対して0.001〜0.1モルの範囲の量、好ましくは単糖
類1モルに対して0.001〜0.01モルの範囲の量、で用いら
れることができる。
【0029】単糖類またはその等価物と前記したアルコ
ールとの間の反応は、バッチ式または連続的に行うこと
ができる。
【0030】反応の終わりに、APGは粗生成物から、蒸
留により、またはAPGがほとんど溶解しない溶媒によっ
て処理することにより、分離される。
【0031】蒸留は当業者により知られている方法に従
って行われる(例えば、真空蒸留)。
【0032】溶媒、例えばアセトン、により処理する場
合、二つの画分が得られる。不溶性画分は、実質的に平
均オリゴマー度>1.7のAPGからなり、可溶性成分は溶媒
中に残り、実質的にオリゴマー度が1〜1.2のAPG、過剰
のアルコール、および実質的にすべての触媒からなる。
沈殿の分離は、当業者に知られている方法、例えばデカ
ンテーションまたは遠心分離、により行うことができ
る。
【0033】本発明の方法において触媒を使用すること
の利点は、この段階で特に明らかである。実際、当業者
に知られている触媒を使用すると、反応混合物を溶媒で
沈殿させた後、多糖類の含有量が高い、APGのゼラチン
状の沈殿がいつも得られる。その結果、すべての沈殿の
分離および精製工程が時間がかかり困難である。例え
ば、触媒としてパラトルエンスルホン酸を用いると、ゼ
ラチン状の生成物が得られるが、その生成物は多孔質隔
膜上で濾別により洗浄すると約10時間を要し、さらに、
生成物のゼラチン状の性質のために、洗浄は完全にでき
ず、アルコールおよび触媒の一部は生成物中に残る。一
方、本発明で用いられる触媒によれば、溶媒に加えて、
多糖類の成分はほとんど完全に除去され、かつ多孔質隔
膜上で濾別による洗浄するのにわずか1時間しか要せ
ず、粗生成物のその他の成分が最終生成物中に痕跡量し
か残っていないAPGの沈殿が得られる。
【0034】この特性は本発明の方法の他の重要な利点
を表す。実際、洗浄液は、それに先立つ、粗生成物から
のAPGの分離工程において得られる液相と結合し得る。
過剰のアルコール、アルキル単糖類、および事実上すべ
ての触媒を含有する、この液相は、溶媒の蒸留後の反応
に再利用することができる。このように操作すること
で、当該分野で知られている多くのプロセスで行われる
べき、塩基による酸触媒の中和が必要ではない。触媒の
ロスは、そのAPG中における含有量から極端に制限され
る。最適な沈殿条件のもとに、科学的なプロセスで、連
続的に操作することにより、触媒のロスは最終生成物1k
gあたり約0.5g〜1gである。
【0035】前記した利点は、低いアルコール/単糖類
比のときに特に明らかである。これらの条件下での操作
は、反応に必要なアルコールの量を低減させることがで
き、そのためにコスト、操作上の安全性(事実、アルコ
ールは可燃性である)、および使用する反応器の全体の
規模の点における利益を得ることができるので、明らか
に望ましい。さらに、すでに前記したように、高いアル
コール/単糖類比は平均n値の低いAPGの合成につなが
り、それによって生成物の範囲が可能なひとつの画分に
制限される。
【0036】蒸留が行われた場合においても、当該分野
で知られているものに対して本発明の触媒を使用するこ
とで、多糖類の成分が完全に除去されたAPGの製造を可
能にする。
【0037】下記の諸例は、本発明およびその態様をよ
り理解するために挙げるものであり、本発明の範囲を制
限するものではない。
【実施例】
【0038】例1 800gのLIAL 123R(4.12モル;LIAL 123Rは、平均分子量
が194である、鎖状および分岐鎖のC12〜C13オキソアル
コールの混合物である)および408gのグルコース無水物
(2.06モル)を攪拌機、温度計、および蒸留器を頭部に
備え付けた2リットルフラスコに導入する。アルコール
/グルコース比は2である。
【0039】反応混合物を115℃に加熱し、反応水を除
去した後、引き続いて3.6g(0.0078モル)のDABSを加え
る。触媒/グルコース比は0.0038である。
【0040】反応フラスコを系の内部圧力を約25mm/Hg
に維持する真空ポンプに接続する。一定温度(115℃)
および真空下で、グルコースの転換が完了するまで(約
6時間)反応が進む。形成される反応水は約-80℃に維持
されたトラップに送られる。
【0041】得られる最終生成物は、高圧液相クロマト
グラフィー(HPLC)で測定して、7%のポリグルコースを
含有する、軽量の粘性の混合物である。
【0042】例2 6.9g(0.015モル)のDABSを触媒として用いたほかは、
例1に記載したような操作で反応を行った。触媒/グル
コース比は0.0073である。グルコースの完全な転換によ
り測定した反応時間は約5時間である。
【0043】得られる最終生成物は、高圧液相クロマト
グラフィー(HPLC)で測定して、6%のポリグルコースを
含有する、軽量の粘性の混合物である。
【0044】例3 800gのALCHEM 123R(4.12モル;ALCHEM 123Rは、平均分
子量が194である、鎖状のC12〜C13オキソアルコールの
混合物である)および408gのグルコース無水物(2.06モ
ル)を攪拌機、温度計、および蒸留器を頭部に備え付け
た2リットルフラスコに導入する。アルコール/グルコ
ース比は2である。
【0045】反応混合物を115℃に加熱し、反応水を除
去した後、引き続いて6.9g(0.015モル)のDABSを加え
る。触媒/グルコース比は0.0073である。
【0046】反応フラスコを系の内部圧力を約25mm/Hg
に維持する真空ポンプに接続する。一定温度(115℃)
および真空下で、グルコースの転換が完了するまで(約
5時間)反応が進む。形成される反応水は約-80℃に維持
されたトラップに送られる。
【0047】得られる最終生成物は、高圧液相クロマト
グラフィー(HPLC)で測定して、5%のポリグルコースを
含有する、室温で半固体の軽量の混合物である。
【0048】例4(比較) 1.48gのパラ−トルエンスルホン酸を触媒(0.0078モ
ル)として用いたほかは、例1に記載したような操作で
反応を行った。触媒/グルコース比は0.0038である。グ
ルコースの完全な転換により測定した反応時間は約4時
間である。
【0049】得られる最終生成物は、高圧液相クロマト
グラフィー(HPLC)で測定して、15%のポリグルコースを
含有する、コハク色の粘性の混合物である。
【0050】例5(比較) 2.85gのパラ−トルエンスルホン酸を触媒(0.015モル)
として用いたほかは、例2に記載したような操作で反応
を行った。触媒/グルコース比は0.0073である。グルコ
ースの完全な転換により測定した反応時間は約3時間で
ある。
【0051】得られる最終生成物は、高圧液相クロマト
グラフィー(HPLC)で測定して、25%のポリグルコースを
含有する、コハク色の粘性の混合物である。
【0052】例6(比較) 1.48gのパラ−トルエンスルホン酸を触媒(0.0078モ
ル)として用いたほかは、例3に記載したような操作で
反応を行った。触媒/グルコース比は0.0038である。グ
ルコースの完全な転換により測定した反応時間は約3時
間である。
【0053】得られる最終生成物は、高圧液相クロマト
グラフィー(HPLC)で測定して、10%のポリグルコースを
含有する、コハク色のゼラチン状混合物である。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)を有するアルキルポリグ
    ルコシド類の合成法であって、 H-(G)n-O-R (I) (ここで、Rは鎖状または分岐鎖の、飽和または不飽和
    の、炭素数8〜20(両端値を含む)であるアルキル基
    を表し、Gは、単糖類、具体的には式C6H12O6を有する
    六炭糖または式C5H10O5 を有する五炭糖、からH2O分子
    を除去して得られる基を表し、nは、1〜5(両端値を含
    む)の整数である。) アルコールと、単糖類またはその等価物(それはアルキ
    ルグルコシドまたは"insitu"で単糖類を生成し得る化合
    物であり得る)との反応を含んでなり、その反応が立体
    障害のあるポリアルキルアリルスルホン酸、または立体
    障害のあるポリアルキルアリルスルホン酸類の混合物か
    らなる触媒の存在下に行われることを特徴とするアルキ
    ルポリグルコシド類の合成法。
  2. 【請求項2】ポリアルキルアリルスルホン酸が、少なく
    ともひとつの、鎖状または分岐鎖の、炭素数が10以上で
    あるアルキル基をスルホン酸基(SO3H)基に対してオルト
    位に有するものから選択される、請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】ポリアルキルアリルスルホン酸が、ガス状
    SO3を薄層反応器中で用いて、過剰のベンゼンの存在
    下、かつフリーデルクラフト触媒の存在下に行う、オレ
    フィン類および/またはクロロパラフィン類を出発物質
    とした鎖状モノアルキルベンゼンの合成に由来する蒸留
    残渣中に存在する、鎖状または分岐鎖の重質アルキレー
    トのスルホン化により得られるものから選択される、請
    求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】ポリアルキルアリルスルホン酸(それは単
    独でも互いに混合されいてもよい)が、ベンゼンおよび
    オレフィン類(ここでオレフィン類はn-パラフィン類の
    脱水素反応により得られる)から出発する鎖状アルキル
    ベンゼンの合成に由来する、下記の成分 一般式CnH2n-6(ここでnは16〜45(両端値を含む)の
    整数を表す)を有するポリアルキルベンゼン(80モル%
    以上)、一般式CnH2n-6(ここでnは20〜33(両端値を
    含む)の整数を表す)を有するジアルキルベンゼン(60
    モル%以上)、を有する蒸留残渣のスルホン化により得
    られる、請求項2または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】ポリアルキルアリルスルホン酸が下記分子
    式で定義される、請求項2〜4のいずれか1項に記載の
    方法。 CnH2n-7SO3H (ここで、nは16〜45(両端値を含む)の整数を表
    す。)
  6. 【請求項6】ポリアルキルアリルスルホン酸は下記一般
    式(II)で定義される、請求項2〜4のいずれか1項に記
    載の方法。 【化1】 (ここで、R1は、鎖状または分岐鎖の、飽和または不
    飽和のC10〜C15アルキル基を表し、R2は、鎖状または
    分岐鎖の、飽和または不飽和の、置換基R1に対してオ
    ルト位(ベンゼン環の3位)、またはメタ位(ベンゼン
    環の4位または6位)、またはパラ位(ベンゼン環の5
    位)にある、C1〜C15アルキル基を表し、R3およびR4
    は、同一であっても異なっていてもよく、水素、あるい
    は鎖状または分岐鎖の、飽和または不飽和の、置換基R
    1、R2、R3、およびR4の炭素数の合計が(n-6)に等し
    くなる炭素数(ここでnは16〜45(両端値を含む)の整
    数を表す)を有するアルキル基を表す。)
  7. 【請求項7】ジアルキルベンゼンスルホン酸の混合物か
    らなる触媒が、請求項4に記載された方法で得られる、
    請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】単糖類またはその等価物と、アルコールと
    の反応は110〜130℃の温度範囲内で、真空下において、
    形成される水を連続的に除去しながら行われる、請求項
    1に記載の方法。
  9. 【請求項9】単糖類が、グルコース、マンノース、ガラ
    クトース、アラビノース、キシロース、リボース、およ
    びその他、から選択される、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】単糖類がグルコースである、請求項9に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】単糖類の等価化合物が、低級アルコール
    のアルキルグルコシド、例えばブチルグルコシド、なら
    びに反応条件下で、単糖類に加水分解され得る高級糖類
    または多糖類、例えばスターチ、マルトース、スクロー
    ス、およびラクトース、から選択される、請求項1に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】アルコールが、鎖状または分岐鎖の、飽
    和または不飽和の、炭素数8〜20の、1級または2級の
    1価アルコール、およびそれらの混合物から選択され
    る、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】アルコールと単糖類の間の比が、1〜7の
    間である、請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】アルコールと単糖類の間の比が、1.5〜
    3.3の間である、請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】触媒が、単糖類またはその等価物1モル
    に対して0.001〜0.1モルの範囲の量で用いられる、請求
    項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】触媒が、単糖類またはその等価物1モル
    に対して0.001〜0.01モルの範囲の量で用いられる、請
    求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】請求項1の方法により得られたアルキル
    ポリグルコシド類の混合物。
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