JPH11209841A - 耐熱耐食性サーメット材料及び溶射材料 - Google Patents
耐熱耐食性サーメット材料及び溶射材料Info
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- JPH11209841A JPH11209841A JP1367698A JP1367698A JPH11209841A JP H11209841 A JPH11209841 A JP H11209841A JP 1367698 A JP1367698 A JP 1367698A JP 1367698 A JP1367698 A JP 1367698A JP H11209841 A JPH11209841 A JP H11209841A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐熱性、耐食性、軽量性、及び靱性を備えた
サーメット材料、該サーメット材料で構成したボイラ燃
焼装置部材、並びに、該サーメット材料を用いた耐熱耐
食性溶射材料を提供しようとするものである。 【解決手段】 重量比で、CrB2 微粒20〜90%及
びCoNiCrAlY系合金微粒80〜10%を含有す
る混合物を焼成してなる耐熱性及び耐食性を備えたサー
メット材料、該サーメット材料で構成したボイラ燃焼装
置用部材、及び、該サーメット材料を解砕してなる耐熱
耐食性溶射材料である。
サーメット材料、該サーメット材料で構成したボイラ燃
焼装置部材、並びに、該サーメット材料を用いた耐熱耐
食性溶射材料を提供しようとするものである。 【解決手段】 重量比で、CrB2 微粒20〜90%及
びCoNiCrAlY系合金微粒80〜10%を含有す
る混合物を焼成してなる耐熱性及び耐食性を備えたサー
メット材料、該サーメット材料で構成したボイラ燃焼装
置用部材、及び、該サーメット材料を解砕してなる耐熱
耐食性溶射材料である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラ等の燃焼装
置に適用可能な耐熱性及び耐食性を備えたサーメット材
料、該サーメット材料で構成したボイラ燃焼装置部材及
び該サーメット材料を用いた耐熱耐食性溶射材料に関す
る。
置に適用可能な耐熱性及び耐食性を備えたサーメット材
料、該サーメット材料で構成したボイラ燃焼装置部材及
び該サーメット材料を用いた耐熱耐食性溶射材料に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ボイラ等の燃焼装置のバーナーノズル、
エアノズルディフューザなどは、ボイラの中で最も高温
に曝され、腐食を受けやすい部材である。それ故、従来
は45Cr−30Niや50Cr−50Ni等、腐食に
有効な元素であるCrを多く含んだ材料や、これよりも
さらに耐食性の良好な材料、例えばCoNiCrAlY
やセラミックス等を表面にコーティングした複合材料が
使用されてきた。
エアノズルディフューザなどは、ボイラの中で最も高温
に曝され、腐食を受けやすい部材である。それ故、従来
は45Cr−30Niや50Cr−50Ni等、腐食に
有効な元素であるCrを多く含んだ材料や、これよりも
さらに耐食性の良好な材料、例えばCoNiCrAlY
やセラミックス等を表面にコーティングした複合材料が
使用されてきた。
【0003】しかし、近年のボイラは低NOx 運転や熱
負荷の増加による温度上昇が余儀なくされている。その
結果、従来の材料では耐熱性及び耐食性が不足するよう
になった。
負荷の増加による温度上昇が余儀なくされている。その
結果、従来の材料では耐熱性及び耐食性が不足するよう
になった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の問題を解消し、従来の材料より一層優れた耐熱性、
耐食性、軽量性、及び靱性を備えたサーメット材料、該
サーメット材料で構成したボイラ燃焼装置部材、並び
に、該サーメット材料を用いた耐熱耐食性溶射材料を提
供しようとするものである。
記の問題を解消し、従来の材料より一層優れた耐熱性、
耐食性、軽量性、及び靱性を備えたサーメット材料、該
サーメット材料で構成したボイラ燃焼装置部材、並び
に、該サーメット材料を用いた耐熱耐食性溶射材料を提
供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の構成を採
用することにより、前記の課題の解決に成功した。 (1) 重量比で、CrB2 微粒20〜90%及びCoNi
CrAlY系合金微粒80〜10%を含有する混合物を
焼成してなる耐熱性及び耐食性を備えたサーメット材
料。
用することにより、前記の課題の解決に成功した。 (1) 重量比で、CrB2 微粒20〜90%及びCoNi
CrAlY系合金微粒80〜10%を含有する混合物を
焼成してなる耐熱性及び耐食性を備えたサーメット材
料。
【0006】(2) 上記(1) 記載のサーメット材料で構成
したボイラ燃焼装置用部材。 (3) 上記(1) 記載のサーメット材料を解砕してなる耐熱
耐食性溶射材料。
したボイラ燃焼装置用部材。 (3) 上記(1) 記載のサーメット材料を解砕してなる耐熱
耐食性溶射材料。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者等は、耐酸化性に優れた
Crと、骨格相としての結晶構造を確保するのに適した
BからなるCrB2 を骨格相となし、その粒間を埋めて
全体として高温腐食性に優れた材料を提供するための合
金相を鋭意検討した結果、耐食性に優れたCoNiCr
AlY系合金を特定量配合した焼成物が、ボイラ等の燃
焼装置用部材に適用可能な耐熱性、耐食性及び優れた靱
性を備えた材料であることを見出した。
Crと、骨格相としての結晶構造を確保するのに適した
BからなるCrB2 を骨格相となし、その粒間を埋めて
全体として高温腐食性に優れた材料を提供するための合
金相を鋭意検討した結果、耐食性に優れたCoNiCr
AlY系合金を特定量配合した焼成物が、ボイラ等の燃
焼装置用部材に適用可能な耐熱性、耐食性及び優れた靱
性を備えた材料であることを見出した。
【0008】本発明で用いるCoNiCrAlY系合金
組成は、重量比でNiが30〜35%、Crが18〜2
5%、Alが5〜10%、Yが0.1〜1.0%、及び
Coが残部からなる。
組成は、重量比でNiが30〜35%、Crが18〜2
5%、Alが5〜10%、Yが0.1〜1.0%、及び
Coが残部からなる。
【0009】CoNiCrAlY系合金において、Co
はマトリックスに固溶してδフェライトの生成を抑制
し、高温強度を維持するのに有効であり、かつ、多量の
Crの添加を可能にする元素である。
はマトリックスに固溶してδフェライトの生成を抑制
し、高温強度を維持するのに有効であり、かつ、多量の
Crの添加を可能にする元素である。
【0010】Niは靱性を改善するのに有効な元素であ
り、また、δフェライトの生成を抑制する上でも有効な
元素である。また、Ni自体が耐食性に優れた元素であ
り、組織的には安定したオーステナイトを形成するのに
重要な元素である。Niが30%を下回ると靱性が低下
し、35%を超えても添加効果の向上を望むことができ
ず、高コストを招くことになる。
り、また、δフェライトの生成を抑制する上でも有効な
元素である。また、Ni自体が耐食性に優れた元素であ
り、組織的には安定したオーステナイトを形成するのに
重要な元素である。Niが30%を下回ると靱性が低下
し、35%を超えても添加効果の向上を望むことができ
ず、高コストを招くことになる。
【0011】Crは炭化物を形成し、クリープ破断強度
の改善に寄与する元素である。また、マトリックス中に
溶け込んで耐酸化性を改善し、マトリックス自体を強化
して高温長時間側の強度の向上に寄与する。Crが18
%を下回ると強度が低下しかつ耐酸化性が低下するので
好ましくない。また、25%を超えて配合しても溶け込
ませることができない。
の改善に寄与する元素である。また、マトリックス中に
溶け込んで耐酸化性を改善し、マトリックス自体を強化
して高温長時間側の強度の向上に寄与する。Crが18
%を下回ると強度が低下しかつ耐酸化性が低下するので
好ましくない。また、25%を超えて配合しても溶け込
ませることができない。
【0012】Alは表面にアルミナ(Al2 O3 )を形
成し易く、耐食性を向上させる元素である。Alが5%
を下回ると耐酸化性が低下し、10%を超えると融点が
低下しすぎるので好ましくない。
成し易く、耐食性を向上させる元素である。Alが5%
を下回ると耐酸化性が低下し、10%を超えると融点が
低下しすぎるので好ましくない。
【0013】YはCoNiCrAlY系合金の液化温度
を下げる効果があり、CoNiCrAlY系合金をCr
B2 粒間に埋め込み、マトリックスの機能を引き出す上
で重要な元素である。Yが0.1%を下回ると液化温度
を下げる効果が得られなくなり、1.0%を超えても添
加効果の向上を望むことができず、高コストを招くこと
になる。
を下げる効果があり、CoNiCrAlY系合金をCr
B2 粒間に埋め込み、マトリックスの機能を引き出す上
で重要な元素である。Yが0.1%を下回ると液化温度
を下げる効果が得られなくなり、1.0%を超えても添
加効果の向上を望むことができず、高コストを招くこと
になる。
【0014】本発明のサーメット材料はCrB2 微粒と
CoNiCrAlY系合金微粒を混合した後焼成したも
のであり、両者の配合は重量比でCrB2 微粒が20〜
90%、CoNiCrAlY系合金微粒が80〜10%
の範囲に調整する必要があり、CrB2 微粒が20%を
下回ると、CrB2 骨格相が不足して所定の耐酸化性を
確保することができず、90%を超えると、実質的にC
rB2 のみの焼結体となり靱性を確保することができな
くなる。
CoNiCrAlY系合金微粒を混合した後焼成したも
のであり、両者の配合は重量比でCrB2 微粒が20〜
90%、CoNiCrAlY系合金微粒が80〜10%
の範囲に調整する必要があり、CrB2 微粒が20%を
下回ると、CrB2 骨格相が不足して所定の耐酸化性を
確保することができず、90%を超えると、実質的にC
rB2 のみの焼結体となり靱性を確保することができな
くなる。
【0015】また、本発明のサーメット材料を溶射材料
として用いるときには、CrB2 微粒が90%を超えて
配合すると、CoNiCrAlY系合金との濡れ性が悪
くなり、溶射膜中に多くの気孔が含まれるため密着性も
低下する。また、20%を下回ると、耐食性を十分に確
保することができない。なお、本発明のサーメット材料
の好ましい配合割合は、CrB2 微粒が50〜60%、
CoNiCrAlY系合金微粒が40〜50%の範囲で
ある。
として用いるときには、CrB2 微粒が90%を超えて
配合すると、CoNiCrAlY系合金との濡れ性が悪
くなり、溶射膜中に多くの気孔が含まれるため密着性も
低下する。また、20%を下回ると、耐食性を十分に確
保することができない。なお、本発明のサーメット材料
の好ましい配合割合は、CrB2 微粒が50〜60%、
CoNiCrAlY系合金微粒が40〜50%の範囲で
ある。
【0016】CrB2 微粒の平均粒径は30〜70μm
の範囲が適当であり、CoNiCrAlY系合金微粒の
平均粒径は10〜40μmの範囲が適当であって、Co
NiCrAlY系合金微粒の粒径をCrB2 微粒より小
さくすることによりCrB2粒間への前記合金相の埋め
込みを確実にする。
の範囲が適当であり、CoNiCrAlY系合金微粒の
平均粒径は10〜40μmの範囲が適当であって、Co
NiCrAlY系合金微粒の粒径をCrB2 微粒より小
さくすることによりCrB2粒間への前記合金相の埋め
込みを確実にする。
【0017】次に、本発明のサーメット材料でボイラ燃
焼装置部材を製造する手順を説明する。CrB2 微粒と
CoNiCrAlY系合金微粒を混合し、乾燥した後、
金型等を用いて所定形状に成形し、次いで、加熱して樹
脂等を飛散させて脱脂を行い、その後、焼成し、研磨等
の仕上げ加工を施して部材を完成する。焼成温度は12
00〜1450℃の範囲、好ましくは1300〜145
0℃の範囲が適当である。1200℃を下回ると焼結さ
せることができず、1450℃を超えると合金中のAl
が飛散し、合金組成が変動するので好ましくない。
焼装置部材を製造する手順を説明する。CrB2 微粒と
CoNiCrAlY系合金微粒を混合し、乾燥した後、
金型等を用いて所定形状に成形し、次いで、加熱して樹
脂等を飛散させて脱脂を行い、その後、焼成し、研磨等
の仕上げ加工を施して部材を完成する。焼成温度は12
00〜1450℃の範囲、好ましくは1300〜145
0℃の範囲が適当である。1200℃を下回ると焼結さ
せることができず、1450℃を超えると合金中のAl
が飛散し、合金組成が変動するので好ましくない。
【0018】本発明の溶射材料は、上記の混合物を乾燥
・脱脂・焼成をした後、解砕して溶射に供するものであ
る。配合割合や焼成温度は上記の範囲と同じでよい。な
お、溶射材料の粒径範囲は20〜100μmで、平均粒
径は50μmが適当である。
・脱脂・焼成をした後、解砕して溶射に供するものであ
る。配合割合や焼成温度は上記の範囲と同じでよい。な
お、溶射材料の粒径範囲は20〜100μmで、平均粒
径は50μmが適当である。
【0019】
【実施例】〔実施例1〕 (試験片の作製)実施例a〜c及び比較例b、cは、平
均粒径50μmのCrB2 微粒と、平均粒径30μmの
CoNiCrAlY(Ni:31.4%,Cr:20.
9%,Al:9.8%,Y:0.61%,Co:ba
l)微粒を表1の割合で混合し、乾燥した後、14×1
4×3mmの大きさに成形し、500℃に加熱して脱脂
した後1300℃で2時間焼成し、表面を600番まで
の砥石を用いて研磨し、試験片を得た。
均粒径50μmのCrB2 微粒と、平均粒径30μmの
CoNiCrAlY(Ni:31.4%,Cr:20.
9%,Al:9.8%,Y:0.61%,Co:ba
l)微粒を表1の割合で混合し、乾燥した後、14×1
4×3mmの大きさに成形し、500℃に加熱して脱脂
した後1300℃で2時間焼成し、表面を600番まで
の砥石を用いて研磨し、試験片を得た。
【0020】なお、比較例aとして表1の組成のCoN
iCrAlY合金、比較例dとして従来のボイラ用燃焼
装置部材である45Cr−30Ni−Fe合金、比較例
eとして従来のボイラ用燃焼装置部材であるSUS31
0合金、及び比較例fとしてAl2 O3 について、上記
と同様に研磨した同じ大きさの試験片を用意した。
iCrAlY合金、比較例dとして従来のボイラ用燃焼
装置部材である45Cr−30Ni−Fe合金、比較例
eとして従来のボイラ用燃焼装置部材であるSUS31
0合金、及び比較例fとしてAl2 O3 について、上記
と同様に研磨した同じ大きさの試験片を用意した。
【0021】
【表1】
【0022】(酸化試験)上記の試験片を大気炉中で1
200℃に加熱して100時間保持した後、ブラシ、ゴ
ム板当を用いて軽く擦りながら水洗いし、次いで沸騰し
た18%NaOH−3%KMnO4 水溶液中で20分間
保持した後、再び水洗いを行い、さらに、沸騰した10
%クエン酸アンモニウム水溶液を用いて同様に洗浄を繰
り返して酸化皮膜を除去した。なお、酸化皮膜を除去で
きないときには、一連の作業を繰り返した。酸化皮膜が
除去された試験片はアセトンで10分間超音波洗浄を行
い、乾燥炉で十分に乾燥した後、重量を測定した。表2
には、各試験片について酸化試験の前後の重量変化を示
した。
200℃に加熱して100時間保持した後、ブラシ、ゴ
ム板当を用いて軽く擦りながら水洗いし、次いで沸騰し
た18%NaOH−3%KMnO4 水溶液中で20分間
保持した後、再び水洗いを行い、さらに、沸騰した10
%クエン酸アンモニウム水溶液を用いて同様に洗浄を繰
り返して酸化皮膜を除去した。なお、酸化皮膜を除去で
きないときには、一連の作業を繰り返した。酸化皮膜が
除去された試験片はアセトンで10分間超音波洗浄を行
い、乾燥炉で十分に乾燥した後、重量を測定した。表2
には、各試験片について酸化試験の前後の重量変化を示
した。
【0023】(腐食試験)腐食試験はボイラ燃焼装置部
材の環境を模擬して20mol%V2 O5 −80mol
%Na2 SO4 の組成からなる付着灰、及び、2000
ppmH2 S−2%O2 −15%CO2 −10%H2 −
N2 balからなる腐食性ガスを用いて800℃で試験
を行った。実際のボイラでは負荷変動が激しいため、温
度は800〜1100℃程度であるが、温度が変動して
も材料の耐食性序列は変化しないところから試験温度を
800℃に設定した。試験片は、14×14×3mmの
大きさのものを用い、付着灰が20mg/cm2 となる
ように表面に塗布し、腐食性ガス中で100時間保持し
た。その後、試験片の断面におけるスケールの厚さを測
定して腐食性を評価した。腐食試験の結果も表2に記載
した。
材の環境を模擬して20mol%V2 O5 −80mol
%Na2 SO4 の組成からなる付着灰、及び、2000
ppmH2 S−2%O2 −15%CO2 −10%H2 −
N2 balからなる腐食性ガスを用いて800℃で試験
を行った。実際のボイラでは負荷変動が激しいため、温
度は800〜1100℃程度であるが、温度が変動して
も材料の耐食性序列は変化しないところから試験温度を
800℃に設定した。試験片は、14×14×3mmの
大きさのものを用い、付着灰が20mg/cm2 となる
ように表面に塗布し、腐食性ガス中で100時間保持し
た。その後、試験片の断面におけるスケールの厚さを測
定して腐食性を評価した。腐食試験の結果も表2に記載
した。
【0024】(破壊靱性試験)靱性はIF法(Indentat
ion Fracture Method)で評価した。予め試験片を樹脂に
埋めて研磨し、ビッカース圧子を押しつけて、圧痕の四
隅から対角線の延長線上にクラックを発生させ、圧痕の
対角線長さ(2Cv)と、発生したクラックの全長(2
C)を用いて下記式より破壊靱性(Kc)を算出した。 Kc=0.036E0.4 P1 0.6 Cv-0.7(C/Cv)
-1.5 なお、式中のP1 は圧子の押し込み荷重を示し、Eはヤ
ング率を示す。
ion Fracture Method)で評価した。予め試験片を樹脂に
埋めて研磨し、ビッカース圧子を押しつけて、圧痕の四
隅から対角線の延長線上にクラックを発生させ、圧痕の
対角線長さ(2Cv)と、発生したクラックの全長(2
C)を用いて下記式より破壊靱性(Kc)を算出した。 Kc=0.036E0.4 P1 0.6 Cv-0.7(C/Cv)
-1.5 なお、式中のP1 は圧子の押し込み荷重を示し、Eはヤ
ング率を示す。
【0025】破壊靱性試験は代表的な試験片について行
いった。なお、比較のために、セラミックスの代表的な
ものとしてAl2 O3 についても試験を行った。測定値
は高いほど破壊しにくく、靱性に乏しいものほどもろく
壊れやすい。それらの結果は表2に示した。
いった。なお、比較のために、セラミックスの代表的な
ものとしてAl2 O3 についても試験を行った。測定値
は高いほど破壊しにくく、靱性に乏しいものほどもろく
壊れやすい。それらの結果は表2に示した。
【0026】
【表2】
【0027】(評価)表2から明らかなように、比較例
aのCoNiCrAlY合金は僅かな重量減少が認めら
れ、従来材である比較例d及びeは相当の重量減少が認
められたが、CrB2 骨格及びCoNiCrAlY合金
からなる実施例a〜c及び比較例b及びcは重量増加が
認められた。これは合金成分中のCrが酸化皮膜を形成
したことに起因するものと思われる。これらの結果か
ら、従来材の比較例d,eに比べて実施例a〜cの試験
片は高温における耐酸化性に優れていることが分かる。
aのCoNiCrAlY合金は僅かな重量減少が認めら
れ、従来材である比較例d及びeは相当の重量減少が認
められたが、CrB2 骨格及びCoNiCrAlY合金
からなる実施例a〜c及び比較例b及びcは重量増加が
認められた。これは合金成分中のCrが酸化皮膜を形成
したことに起因するものと思われる。これらの結果か
ら、従来材の比較例d,eに比べて実施例a〜cの試験
片は高温における耐酸化性に優れていることが分かる。
【0028】また、腐食試験の結果、実施例a〜cは従
来材である比較例d、eと比べて腐食寿命が大幅に延長
していることが分かる。破壊靱性も、実施例a〜cが比
較例fのAl2 O3 に比べて高い靱性を有し、材料割れ
防止の信頼性が高いことが分かる。
来材である比較例d、eと比べて腐食寿命が大幅に延長
していることが分かる。破壊靱性も、実施例a〜cが比
較例fのAl2 O3 に比べて高い靱性を有し、材料割れ
防止の信頼性が高いことが分かる。
【0029】〔実施例2〕実施例1と同様にしてサーメ
ット材料(表1の組成)を焼成した後、解砕して平均粒
径50μmの溶射材料を調製した。この溶射材料をプラ
ズマ溶射で大きさ14×14×3mmの試験片(45C
r−30Ni)表面に平均200μmの厚さの溶射膜を
形成して実施例d〜f及び比較例g〜lの試験片を得
た。この試験片を実施例1と同様にして酸化試験及び腐
食試験を行い、かつ、熱サイクル試験を行って溶射膜の
剥離性を調べた。熱サイクル試験は、上記の溶射皮膜を
備えた試験片を1200℃の炉の中に挿入して20分間
保持し、その後、炉外に取り出して扇風機で強制空冷を
実施し、その断面調査により溶射膜の剥離の有無を確認
した。熱サイクル試験は同じ作業を10回繰り返した。
結果は表3に示した。
ット材料(表1の組成)を焼成した後、解砕して平均粒
径50μmの溶射材料を調製した。この溶射材料をプラ
ズマ溶射で大きさ14×14×3mmの試験片(45C
r−30Ni)表面に平均200μmの厚さの溶射膜を
形成して実施例d〜f及び比較例g〜lの試験片を得
た。この試験片を実施例1と同様にして酸化試験及び腐
食試験を行い、かつ、熱サイクル試験を行って溶射膜の
剥離性を調べた。熱サイクル試験は、上記の溶射皮膜を
備えた試験片を1200℃の炉の中に挿入して20分間
保持し、その後、炉外に取り出して扇風機で強制空冷を
実施し、その断面調査により溶射膜の剥離の有無を確認
した。熱サイクル試験は同じ作業を10回繰り返した。
結果は表3に示した。
【0030】
【表3】
【0031】表3から明らかなように、実施例d〜fの
溶射膜は酸化試験及び腐食試験において実施例a〜cと
同様に優れた耐食性と腐食寿命の延長が確認された。ま
た、実施例g〜fにおける溶射膜と試験片母材との密着
性は、比較例gのCoNiCrAlY合金のみからなる
溶射膜と同等以上の結果を示した。
溶射膜は酸化試験及び腐食試験において実施例a〜cと
同様に優れた耐食性と腐食寿命の延長が確認された。ま
た、実施例g〜fにおける溶射膜と試験片母材との密着
性は、比較例gのCoNiCrAlY合金のみからなる
溶射膜と同等以上の結果を示した。
【0032】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、従来材と比べて優れた耐熱性、耐食性及び高い靱
性を有し、ボイラ燃焼部材への適用において寿命延長を
図ることが可能になり、信頼性を向上させた。また、溶
射材料として用いるときには、母材に対する優れた密着
性を有し、ボイラ燃焼部材への溶射も可能になった。
より、従来材と比べて優れた耐熱性、耐食性及び高い靱
性を有し、ボイラ燃焼部材への適用において寿命延長を
図ることが可能になり、信頼性を向上させた。また、溶
射材料として用いるときには、母材に対する優れた密着
性を有し、ボイラ燃焼部材への溶射も可能になった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 一二 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 須藤 隆之 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内
Claims (3)
- 【請求項1】 重量比で、CrB2 微粒20〜90%及
びCoNiCrAlY系合金微粒を含有する80〜10
%混合物を焼成してなる耐熱性及び耐食性を備えたサー
メット材料。 - 【請求項2】 請求項1記載のサーメット材料で構成し
たボイラ燃焼装置用部材。 - 【請求項3】 請求項1記載のサーメット材料を解砕し
てなる耐熱耐食性溶射材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1367698A JPH11209841A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 耐熱耐食性サーメット材料及び溶射材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1367698A JPH11209841A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 耐熱耐食性サーメット材料及び溶射材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11209841A true JPH11209841A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11839801
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1367698A Pending JPH11209841A (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | 耐熱耐食性サーメット材料及び溶射材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11209841A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004104242A3 (en) * | 2003-05-20 | 2005-02-24 | Exxonmobil Res & Eng Co | Advanced erosion-corrosion resistant boride cermets |
| JP2011117636A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-06-16 | Ihi Corp | スパットバーナ |
-
1998
- 1998-01-27 JP JP1367698A patent/JPH11209841A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004104242A3 (en) * | 2003-05-20 | 2005-02-24 | Exxonmobil Res & Eng Co | Advanced erosion-corrosion resistant boride cermets |
| US7175687B2 (en) | 2003-05-20 | 2007-02-13 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Advanced erosion-corrosion resistant boride cermets |
| JP2007524758A (ja) * | 2003-05-20 | 2007-08-30 | エクソンモービル リサーチ アンド エンジニアリング カンパニー | 高性能耐侵食−腐蝕性ホウ化物サーメット |
| AU2004242139B2 (en) * | 2003-05-20 | 2009-02-19 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Advanced erosion-corrosion resistant boride cermets |
| JP2011117636A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-06-16 | Ihi Corp | スパットバーナ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051004 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060214 |