JPH11210015A - 建設機械の軌跡制御装置及びその操作装置 - Google Patents

建設機械の軌跡制御装置及びその操作装置

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JPH11210015A
JPH11210015A JP1398498A JP1398498A JPH11210015A JP H11210015 A JPH11210015 A JP H11210015A JP 1398498 A JP1398498 A JP 1398498A JP 1398498 A JP1398498 A JP 1398498A JP H11210015 A JPH11210015 A JP H11210015A
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boundary
reaction force
control device
bucket
trajectory control
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JP1398498A
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Eiji Egawa
栄治 江川
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】建設機械の軌跡制御装置において、フロント装
置が作業範囲の境界近傍にあることや作業範囲の境界近
傍でフロント装置がどの方向に操作可能であるかをオペ
レータに認識させ、操作性を良好にする。 【解決手段】アーム先端の現在位置Pが作業範囲の境界
A1,A2,A3,A4の近傍にあるようなフロント装置の
姿勢で目標速度ベクトルVxyで操作レバー5bを操作し
たとき、作業範囲の境界から出ようとする速度ベクトル
成分Voi(i=1〜4)に対して、これとは反対向きに、
境界への距離ΔXi(i=1〜4)が小さくなるに従って大
きくなり、速度ベクトル成分が大きくなるに従って大き
くなるような操作反力Fi(i=1〜4)を与え、オペレー
タに作業範囲の境界近傍にあることとフロント装置1A
の操作可能な方向を認識させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多関節型のフロン
ト装置を備えた建設機械、特に油圧ショベルの軌跡制御
装置及びその操作装置に係わり、特にフロント装置の先
端部分の目標速度ベクトルを指令することによりフロン
ト装置の先端をその目標速度ベクトルに沿って移動させ
る建設機械の軌跡制御装置及びその操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルでは、オペレータがブーム
等のフロント部材をそれぞれの手動操作レバーによって
操作しているが、直線掘削などを行う場合にはそれらの
複合動作となり、かなりの熟練を要する。
【0003】そこで、このような作業を容易にするため
の軌跡制御装置が特開昭62−72826号公報に提案
されている。この軌跡制御装置は、手動操作レバーとし
てアーム先端の移動すべき速度ベクトルを設定する速度
ベクトル設定手段を設け、この速度ベクトル設定手段の
設定値からアーム先端の移動すべき目標位置を求め、ア
ーム先端を現在位置からその目標位置に移動するための
速度ベクトルを求め、この速度ベクトルに基づきブーム
シリンダ及びアームシリンダへの圧油供給流量を制御す
るように構成されている。この提案によれば、アーム先
端の現在位置と、速度ベクトルの設定値(アーム先端の
移動方向と速度の設定値)に基づく目標位置との誤差に
よりブーム及びアームの動作を制御するため、アーム先
端を速度ベクトル設定手段で設定した速度ベクトル(方
向・速度)で移動させることができる。
【0004】また、油圧ショベルにおいては、制御上の
作業範囲の境界を予め設定しておき、フロント装置がこ
の作業範囲外に出ないよう各シリンダを制御する作業領
域制限制御や干渉防止制御が知られている。例えば、特
開平4−136324号公報には、フロント装置と予め
設定した侵入不可領域との距離が所定値以下になると、
当該距離が短くなるに従って徐々に0に近づくようなレ
バーゲインをレバー操作信号に乗じてアクチュエータ駆
動手段に出力する作業領域制限制御装置が記載されてい
る。また、特開平5−280075号公報には、操作レ
バー装置の制御弁と方向切換弁との間に電磁比例弁を設
け、スイッチをオンにしたときにフロント装置が予め設
定された停止位置に達すると、電磁比例弁を制御して方
向切換弁を強制的に中立位置に切り換える干渉防止制御
装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0006】油圧ショベルのフロント装置には各シリン
ダのストロークエンドで生じる作業範囲の境界があり、
特開昭62−72826号公報に記載のような軌跡制御
装置でアームやブームを動かして軌跡制御を行う場合、
当該作業範囲の境界ではフロント装置が急に止まり、オ
ペレータに不快感を与えることがある。また、フロント
装置が停止すると軌跡制御が行えないため、オペレータ
は操作レバーを戻すなどして動作を修正する必要があ
る。しかし、この場合、フロント装置がどの位置で停止
しどの方向に操作不能であるかオペレータには分からな
いため、作業範囲の境界近傍ではオペレータの意志を反
映しにくい。このため、操作レバーの操作方向によって
はフロント装置が突然動いたり停止したりして動作が断
続的となり、操作性が悪化する。
【0007】また、制御上の作業範囲を予め設定してお
き、フロント装置がこの範囲外に出ないよう各シリンダ
を制御する領域制限制御や干渉防止制御を上記軌跡制御
に適用した場合は、各シリンダがストロークエンドに達
する前であっても、その設定範囲の境界にフロント装置
が達するとフロント装置は停止する。従って、このよう
な制御上予め設定された作業範囲の境界近傍でも、上記
ストロークエンドによる作業範囲の場合と同様の問題を
生じる。
【0008】本発明の第1の目的は、フロント装置が作
業範囲の境界近傍にあることをオペレータに確実に知ら
せ、操作性を良好にした建設機械の軌跡制御装置及びそ
の操作装置を提供することにある。
【0009】本発明の第2の目的は、フロント装置が作
業範囲の境界近傍にあることをオペレータに確実に知ら
せた上、作業範囲の境界近傍でフロント装置がどの方向
に操作可能であるかをもオペレータに認識させ、操作性
を良好にした建設機械の軌跡制御装置及びその操作装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するために、本発明は、上下方向に回動可能な複数
のフロント部材により構成される多関節型のフロント装
置と、前記複数のフロント部材を駆動する複数の油圧ア
クチュエータと、この複数の油圧アクチュエータに供給
される圧油の流量を制御する複数の流量制御弁とを有す
る建設機械に備えられ、前記フロント装置の先端部分の
目標速度ベクトルを指令する操作手段からの信号に基づ
き前記複数の流量制御弁を駆動操作し、その目標速度ベ
クトルに従って前記フロント装置の先端部分を移動させ
る軌跡制御装置において、(a)前記フロント装置の姿
勢に関する状態量を検出する検出手段と、(b)この検
出手段からの信号に基づき、前記フロント装置の姿勢を
演算する第1演算手段と、(c)前記操作手段で指令さ
れたフロント装置の先端部分の目標速度ベクトルと前記
第1演算手段で演算されたフロント装置の姿勢に基づ
き、フロント装置の先端部分が予め設定した作業範囲の
境界の近傍でこの境界の外側へ向かうよう操作されたと
き、作業範囲の境界までの距離が近くなるに従って大き
くなるよう前記操作手段の操作反力を演算する第2演算
手段と、(d)前記操作手段に設けられ、前記第2演算
手段で演算された操作反力を発生させるトルク発生手段
とを備えるものとする。
【0011】このように検出手段、第1演算手段、第2
演算手段、トルク発生手段の各手段を設けることによ
り、作業範囲の境界近傍において、フロント装置が作業
範囲の境界の外に出るように操作手段を操作した場合に
は、それとは反対方向に、作業範囲の境界への距離が小
さくなるほど大きくなるような操作反力が操作手段に与
えられることとなる。このためオペレータは、操作手段
の操作が重くなることでフロント装置が作業範囲の境界
近傍にあることを確実に認識でき、フロント装置の不意
の停止を回避することができる。
【0012】(2)また、上記第2の目的を達成するた
めに、本発明は、上記(1)において、前記第2演算手
段は、前記目標速度ベクトルのうち前記作業範囲の境界
から出ようとするベクトル成分が大きくなるに従って大
きくなるように前記操作反力を演算するものとする。
【0013】このように操作反力を演算することによ
り、作業範囲の境界から出ようとする目標速度ベクトル
成分が大きくなるほど大きくなるように操作反力が操作
手段に与えられることとなり、オペレータは作業範囲の
境界近傍で動かし易い方向に操作手段を操作するだけで
容易に連続した軌跡制御が行える。
【0014】(3)上記(1)又は(2)において、前
記第2演算手段は、前記作業範囲の境界として、例えば
前記複数の油圧アクチュエータの各ストロークエンドに
より生じる作業範囲の境界が設定されている。
【0015】これにより油圧アクチュエータのストロー
クエンドにより生じる作業範囲の境界に関して、上記
(1)及び(2)で述べた作用が得られる。
【0016】(4)また、上記(1)又は(2)におい
て、前記第2演算手段は、前記作業範囲の境界として、
制御上の作業領域の境界が予め設定されていてもよい。
【0017】これにより制御上予め設定した作業範囲の
境界に関して、上記(1)及び(2)で述べた作用が得
られる。
【0018】(5)更に、上記(1)又は(2)におい
て、好ましくは、前記操作手段は、自在軸受部により任
意の方向に傾転可能に支持された操作レバーと、互いに
直交する方向に回転自在に支持され、前記操作レバーの
傾転方向と傾転量に応じて回転する2つの従動部材と、
この2つの従動部材の回転角をそれぞれ検出する2つの
角度検出器とを有し、前記トルク発生手段は前記2つの
従動部材の回転軸にそれぞれ設けられた2つのトルク発
生器を有する。
【0019】これにより操作手段は、操作レバーを傾転
操作すると操作レバーの傾転方向と傾転量に応じて2つ
の従動部材が回転し、この2つの従動部材の回転角が2
つの角度検出器により検出されるため、上記目標速度ベ
クトルの信号を生成できる。また、トルク発生手段は、
2つのトルク発生器を作動させるとその出力比に応じた
方向に操作反力が発生するため、上記第2演算手段で演
算された操作反力を発生できる。
【0020】(6)また、上記第1及び第2の目的を達
成するために、本発明は、上下方向に回動可能な複数の
フロント部材により構成される多関節型のフロント装置
と、前記複数のフロント部材を駆動する複数の油圧アク
チュエータと、この複数の油圧アクチュエータに供給さ
れる圧油の流量を制御する複数の流量制御弁とを有する
建設機械に備えられ、前記フロント装置の先端部分の目
標速度ベクトルを指令することにより前記複数の流量制
御弁を操作し、その目標速度ベクトルに従って前記フロ
ント装置の先端部分を移動させる軌跡制御装置の操作装
置において、自在軸受部により任意の方向に傾転可能に
支持された操作レバーと、互いに直交する方向に回転自
在に支持され、前記操作レバーの傾転方向と傾転量に応
じて回転する2つの従動部材と、この2つの従動部材の
回転角をそれぞれ検出する2つの角度検出器と、前記2
つの従動部材の回転軸にそれぞれ設けられ、前記操作レ
バーに操作反力を与える2つのトルク発生器とを有する
ものとする。
【0021】これにより操作レバーを傾転操作すると操
作レバーの傾転方向と傾転量に応じて2つの従動部材が
回転し、この2つの従動部材の回転角が2つの角度検出
器により検出されるため、上記目標速度ベクトルの信号
を生成できる。また、2つのトルク発生器を作動させる
とその出力比に応じた方向に操作反力が発生するため、
上記(1)及び(2)の第2演算手段で演算した操作反
力を発生するトルク発生手段として使用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を油圧ショベルに適
用した場合の実施形態を図面を用いて説明する。
【0023】まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図
10により説明する。本実施形態は、ブーム、アーム、
バケットのストロークエンドによって生じる制限作業範
囲の境界付近で操作レバー装置に反力を与えるものであ
る。
【0024】図1において、本発明が適用される油圧シ
ョベルは、油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2からの圧
油により駆動されるブームシリンダ3a、アームシリン
ダ3b、バケットシリンダ3cと、油圧アクチュエータ
3a〜3cに供拾される圧油の流量を制御する流量制御
弁4a〜4cとを有している。
【0025】また、油圧ショベルは、図2に示すよう
に、上下方向にそれぞれ回動可能なブーム1a、アーム
1b及びバケット1cにより構成される多関節型のフロ
ント装置1Aと、上部旋回体1d及び下部走行体1eか
らなる車体1Bとで構成され、フロント装置1Aのブー
ム1aの基端は上部旋回体1dの前部に上下方向に回動
可能に支持されている。
【0026】以上のような油圧ショベルに本実施形態に
よる軌跡制御装置が設けられている。この軌跡制御装置
は、バケット1cの移動ベクトルと回転を指示する操作
レバー装置5と、ブーム1a、アーム1b及びバケット
1cのそれぞれ回動支点に設けられ、フロント装置1A
の姿勢に関する状態量としてそれぞれの回動角を検出す
る角度検出器6a,6b,6cと、操作レバー装置5及
び角度検出器6a〜6cの信号を入力して所定の演算処
理を行い、軌跡制御を行うための電気信号及び操作反力
を与える電気信号を出力する制御ユニット7とで構成さ
れている。
【0027】操作レバー装置5の構造を図3(a)及び
(b)に示す。操作レバー装置5は、自在軸受部5aで
X方向及びY方向を含む任意の方向に傾転可能に支持さ
れた操作レバー5bと、この操作レバー5bの頂部の軸
部5cにZ方向に回転可能に設けられたグリップ5d
と、操作レバー5bが挿通されるスリット5e,5fを
有しかつ互いに直交する軸部5g1,5g2及び軸部5
h1,5h2によりX方向及びY方向に回転自在に支持
された半円形の従動アーム5i,5jと、軸部5g1,
5h1に設けられ、従動アーム5i,5jのX方向及び
Y方向の回転角をそれぞれ検出する角度検出器5m,5
nと、操作レバー5bの軸部5cに設けられグリップ5
dの回転角を検出する角度検出器5pと、軸部5g1,
5h1に設けられ、操作レバー5bに操作反力を与える
トルク発生器5q,5rと、操作レバー5bの軸部5c
に設けられグリップ5dに操作反力を与えるトルク発生
器5sと、軸部5g2,5h2及び5cの周囲に設けら
れ、操作レバー5b及びグリップ5dの非操作時にこれ
ら操作レバー5b及びグリップ5dを図示の中立位置に
復帰させるバネ5t,5u,5vとを有している。
【0028】操作レバー5bはバケット1cの移動の速
度ベクトルVxyを指令するためのものであり、グリップ
5dはバケット1cの回転の角速度Vzを指令するため
のものである。即ち、操作レバー5bを操作すると、そ
の操作方向と操作量に応じて従動アーム5i,5jがX
方向及びY方向にそれぞれ傾き、その回転角が角度検出
器5m,5nにより検出され、バケット1cの移動の速
度ベクトルVxyの指令値として制御ユニット7に入力さ
れる。グリップ5dを操作(回転)すると、その操作
(回転)量が角度検出器5pにより検出され、バケット
1cの回転の角速度Vzの指令値として制御ユニット7
に入力される。ここで、バケット1cの移動の速度ベク
トルVxyはアーム1bの先端(以下単に「アーム先端」
という)の速度ベクトルとして与えられる。
【0029】トルク発生器5q,5r,5sは後述する
如くアーム先端又はバケットが作業範囲の境界に近づく
と操作レバー5b及びグリップ5dに操作反力を与え
る。
【0030】制御ユニット7の処理内容を図4〜図10
により説明する。
【0031】まず、アーム先端の位置制御について図4
〜図7により説明する。
【0032】図4において、A1はアームシリンダ3b
の縮み側のストロークエンドにより生じる作業範囲の境
界、A2はアームシリンダ3bの伸び側のストロークエ
ンドにより生じる作業範囲の境界、A3はブームシリン
ダ3aの上げ方向のストロークエンドにより生じる作業
範囲の境界、A4はブームシリンダ3aの下げ方向のス
トロークエンドにより生じる作業範囲の境界である。境
界A1ではアーム1bは最大に伸ばされ、アーム先端位
置はブーム基端の原点Oから最大距離L1にあり、境界
A2ではアーム1bは最大に引き込まれ、アーム先端位
置はブーム基端の原点Oから最小距離L2にあり、境界
A3ではブーム1aは最大に上げられ、アーム先端位置
はその最大上げ位置でのブーム先端点O3から距離L3に
あり、境界A4ではブーム1aは最大に下げられ、アー
ム先端位置はその最大下げ位置でのブーム先端点O4か
ら距離L4(=L3)にある。
【0033】ここで、距離L1,L2,L3,L4及び点
O,O3,O4の位置は既知であり、制御ユニット7には
これらのデータが記憶され、作業範囲の境界A1,A2,
A3,A4が予め設定されている。
【0034】また、図4において、Pはアーム先端の現
在位置、Vxyは上記した如く操作レバー5bによる速度
ベクトルの指令値(以下「目標速度ベクトル」という)
である。
【0035】アーム先端の現在位置Pが作業範囲の境界
A1,A2,A3,A4の近傍にあるようなフロント装置の
姿勢で図示のような目標速度ベクトルVxyにて操作レバ
ー3bを操作した場合、オペレータにアーム先端が作業
範囲の境界近傍であることを知らせないと、オペレータ
の意に反してフロント装置1Aが突然停止してしまう。
また、フロント装置1Aがどの位置でどの方向に操作不
能であるかが分からないと、作業範囲の境界近傍でフロ
ント装置1Aの連続した動作が行えない。そこで、本発
明では、アーム先端の目標速度ベクトルVxyのうち作業
範囲の境界から出ようとする成分Voi(i=1〜4)に対
して、これとは反対向きに境界への距離ΔXi(i=1〜
4)が小さくなるに従って大きくなるような操作反力Fi
(i=1〜4)を与え、これによりオペレータに作業範囲
の境界近傍にあることとフロント装置1Aの操作可能な
方向を認識させるものである。
【0036】以下、図5の制御フローチャートを用いて
実際の処理を説明する。
【0037】はじめに手順100において、操作レバー
5bにより指令されたアーム先端の目標速度ベクトルV
xyを入力する。
【0038】次に手順110において、角度検出器6a
〜6bにより検出したブーム・アームの角度θ1,θ2を
入力する。
【0039】次に手順120において、アームシリンダ
3bの縮み側のストロークエンドにより生じる作業範囲
の境界A1での減速係数h1と操作反力F1を演算する。
【0040】次に手順130において、アームシリンダ
3bの伸び側のストロークエンドにより生じる作業範囲
の境界A2での減速係数h2と操作反力F2を演算する。
【0041】次に手順140において、ブームシリンダ
3aの伸び側のストロークエンドにより生じる作業範囲
の境界A3での減速係数h3と操作反力F3を演算する。
【0042】次に手順150において、ブームシリンダ
3aの縮み側のストロークエンドにより生じる作業範囲
の境界A4での減速係数h4と操作反力F4を演算する。
【0043】ここで、手順120〜150における処理
の詳細を図6及び図7用いて説明する。
【0044】手順120に関しては、まず手順121に
おいて、図4に示す角度α1の余弦が正であるかによっ
て目標速度ベクトルVxyが作業範囲の外を向いているか
否かを判定し、作業範囲の外に向いている場合には手順
122に進み、そうでない場合には手順125に進む。
ここで、角度α1は目標速度ベクトルVxyがアーム先端
の現在位置Pとブーム基端の原点Oを結ぶ線分とのなす
角度である。
【0045】手順122に進んだ場合には、原点Oから
アーム先端までの最大距離L1と原点Oからアーム先端
の現在点Pまでの距離の差により、アーム先端の現在位
置Pから作業範囲の境界A1までの距離ΔX1を演算する
(ΔX1=L1−OP)。
【0046】次に手順123において、作業範囲の境界
A1までの距離ΔX1と図7(a)の関係h(ΔXi)(i
=1〜4)に基づき、減速係数h1を演算する(h1=h
(ΔX1))。ここで、図7(a)の関係h(ΔXi)
は、作業範囲の境界A1までの距離ΔX1がΔX0以上で
はh=1で、ΔX0より小さくなるに従ってhは1以下
に小さくなり、ΔX1が0になるとh=0となるように
設定されている。
【0047】次に手順124において、作業範囲の境界
A1までの距離ΔX1と図7(b)の関係k(ΔXi)(i
=1〜4)に基づき反力係数k1を演算し、この反力係数
k1と目標速度ベクトルVxyのうち作業範囲の境界の外
に出ようとする成分Vo1に基づき、距離ΔX1が小さく
なるほど、また速度ベクトル成分Vo1が大きくなるほど
大きくなり、その向きは速度ベクトル成分Vo1の反対と
なるような操作反力ベクトルF1を演算する(F1=−k
(ΔX1)・Vo1)。ここで、図7(b)の関係k(Δ
Xi)は、作業範囲の境界A1までの距離ΔX1がΔX0以
上ではk=0で、ΔX0より小さくなるに従ってkは大
きくなり、ΔX1が0になるとk=kmaxとなるように設
定されている。
【0048】また手順125に進んだ場合には、減速係
数h1=1とし、アームシリンダ3bの縮み側のストロ
ークエンドに関しては減速制御を行わないものとする。
【0049】次に手順126において、操作反力ベクト
ルF1=0とし、アームシリンダ3bの縮み側のストロ
ークエンドに関しては操作反力を発生しないものとす
る。
【0050】また、手順130に関しても、手順120
と同様の処理を行う(手順131〜136)。
【0051】また、手順140に関しても、演算に用い
る原点Oがブームシリンダ1aの伸び側のストロークエ
ンドにおけるブーム先端点O3になる以外、上記手順1
20と同様の処理を行う(手順141〜146)。
【0052】更に、手順150に関しては、まず、手順
151においてアーム先端点Pが直線O−O4より下に
あるか否か判定し、下にあれば手順140と同様の処理
を行い(手順152〜157)、下になければ手順15
6,157に進み、上記手順125,126と同様の処
理を行う。
【0053】ここで、再び図5の制御フローチャートに
戻って説明する。
【0054】手順160において、上記の如く計算した
各減速係数h1,h2,h3,h4の最小値を選択し、この
最小値を全体での減速係数hminとする。
【0055】次に手順170において、目標速度ベクト
ルVxyに減速係数hminを乗じて減速したアーム先端の
目標速度ベクトルVxy′を演算する。
【0056】次に手順180において、上記の如く計算
した操作反力ベクトルF1,F2,F3,F4の和を計算
し、この和により全体での操作反力ベクトルFを求め
る。
【0057】手順190において、幾何学演算によりア
ーム先端の目標速度ベクトルVxy′からブーム・アーム
の目標角速度を求め、更に幾何学演算によりブーム・ア
ームの目標角速度からブームシリンダ・アームシリンダ
の目標速度を求め、このブームシリンダ・アームシリン
ダの目標速度からブーム・アームの流量制御弁4a,4
bの指令値u1,u2を求める。
【0058】次に手順200において、操作反力ベクト
ルFを与えるようなトルク発生器5q,5rの指令値M
x,Myを求める。
【0059】次に手順210において、流量制御弁4
a,4bの指令値u1,u2をアンプへ出力する。
【0060】次に手順220において、トルク発生器5
q,5rの指令値Mx,Myをアンプへ出力し、はじめに
戻る。
【0061】バケット1cの姿勢制御について図8〜図
10により説明する。
【0062】図8において、B1はバケットシリンダ3
cの縮み側のストロークエンドにより生じる作業範囲の
境界、B2はバケットシリンダ3cの伸び側のストロー
クエンドにより生じる作業範囲の境界である。境界B1
ではバケット1cは最大に押し出され、バケット1cは
最大角度Zmaxにあり、境界B2ではバケット1cは最大
に引き込まれ、バケット1cは最小角度Zminにある。
これらの角度Zmax,Zminは既知であり、制御ユニット
7にはこれらのデータが記憶され、作業範囲の境界B
1,B2が予め設定されている。
【0063】また、図8において、Zはバケット1cの
現在角度、Vzcは上記した操作レバー5bの目標速度ベ
クトルとグリップ5dによる角速度の指令値(以下「目
標角速度」という)により与えられるバケット角速度指
令値である。
【0064】バケット1cの現在角度Zが作業範囲の境
界B1,B2近傍にあるようなフロント装置の姿勢で図示
のようなバケット角速度指令値Vzcとなるように操作レ
バー3bかつ/又はグリップ5dを操作した場合、オペ
レータにバケット1cが作業範囲の境界近傍であること
を知らせないと、オペレータの意に反してバケット1c
が突然停止してしまう。そこで、本発明では、バケット
角速度指令値Vzcのうち作業範囲の境界から出ようとす
るものに対して、これとは反対向きに境界への角度ΔZ
が小さくなるに従って大きくなるような操作反力Fzを
与え、これによりオペレータに作業範囲の境界近傍にあ
ることを認識させるものである。
【0065】以下、図9の制御フローチャートを用いて
実際の処理を説明する。
【0066】はじめに手順300において、操作レバー
5bにより指令されたアーム先端の目標速度ベクトルV
xyとグリップ5dにより指令された目標バケット角速度
Vzを入力する。
【0067】次に手順310において、角度検出器6a
〜6cにより検出したブーム・アーム・バケットの角度
θ1,θ2,θ3を入力する。
【0068】次に手順320において、アーム先端の目
標速度ベクトルVxyと目標バケット角速度Vzにより生
じるバケット角速度指令値Vzcを演算する。
【0069】次に手順330において、バケット角速度
指令値Vzcが正であるか否かによりバケット1cが外側
(押し出し方向)に向かうか内側(引き込み方向)に向
かうかを判定し、外側へ向かう場合には手順340に進
み、内側に向かう場合には手順350に進む。
【0070】手順340では、バケット1cの先端から
バケットシリンダ3cの縮み側のストロークエンドによ
り生じる作業範囲の境界B1までの角度ΔZを演算し
(ΔZ=Zmax−Z)、手順350ではバケット1cの
先端からバケットシリンダ3cの伸び側のストロークエ
ンドにより生じる作業範囲の境界B2までの角度ΔZを
演算する(ΔZ=Z−Zmin)。
【0071】次に手順360において、角度ΔZと図1
0(a)の関係hz(ΔZ)に基づき減速係数hzを求
め、これをバケット角速度指令値Vzcに乗じることによ
り、作業範囲の境界までの角度ΔZが小さくなるほど減
速するようなバケット角速度指令値Vzc′を求める(V
zc′=hz(ΔZ)・Vzc)。ここで、図10(a)の
関係hz(ΔZ)は上記の図7(a)の関係h(ΔXi)
と同様に設定されている。
【0072】次に手順370において、角度ΔZと図1
0(b)の関係kz(ΔZ)に基づき反力係数kzを演算
し、この反力係数kzとバケット角速度指令値Vzcに基
づき、角度ΔZが小さくなるほど、またバケット角速度
指令値Vzcが大きくなるほど大きくなり、その向きは作
業範囲の境界とは反対方向を向くような操作反力Fzを
演算する(Fz=−kz(ΔZ)・Vzc)。ここで、図1
0(b)の関係kz(ΔZ)は上記の図7(b)の関係
k(ΔXi)と同様に設定されている。
【0073】次に手順380において、幾何学演算によ
りバケット角速度指令値Vzc’からバケットシリンダ3
cの目標速度を求め、このバケットシリンダ3cの目標
速度からバケットの流量制御弁4cの指令値u3を求め
る。
【0074】次に手順390において、操作反力Fzを
与えるようなトルク発生器5sの指令値Mzを求める。
【0075】次に手順400において、バケットの流量
制御弁4cの指令値u3をアンプへ出力する。
【0076】次に手順410において、トルク発生器5
sの指令値Mzをアンプへ出力し、はじめに戻る。
【0077】以上のように構成した本実施形態では、ブ
ームシリンダ3a、アームシリンダ3bのストロークエ
ンドにより生じる作業範囲の境界近傍において、アーム
先端が作業範囲の境界の外に出るように操作レバー装置
5の操作レバー5bを操作した場合には、作業範囲の境
界までの距離が小さいほどアーム先端が減速されると共
に、操作レバー5bの操作方向とは反対方向に、作業範
囲の境界までの距離が小さくなるほど大きくなるような
操作反力が操作レバー5bに与えられるため、オペレー
タは操作レバー5bの操作が重くなることでアーム先端
が作業範囲の境界近傍にあることを確実に認識でき、フ
ロント装置の不意の停止を回避することができる。
【0078】また、目標速度ベクトルVxyのうち作業範
囲の境界から出ようとするベクトル成分が大きくなるほ
ど大きくなるように操作反力が与えられるため、オペレ
ータが操作反力を感じて操作レバー5bの操作方向を変
えるとき、当該ベクトル成分が小さくなる方向は反力が
小さく動かし易くなり、オペレータはこの動かし易い方
向に操作レバー5bを操作すれば、自然に当該ベクトル
成分が小さくなる方向、即ち目標速度ベクトルVxyが作
業範囲の境界に向かわなくなる方向に操作レバー5bを
動かすこととなり、作業範囲の境界近傍で動かし易い方
向に操作レバー5bを操作するだけで容易に連続した軌
跡制御が行える。
【0079】また、バケットシリンダ3cのストローク
エンドにより生じる作業範囲の境界近傍において、バケ
ット1cが作業範囲の境界の外に出るように操作レバー
装置5のグリップ5dを操作した場合にも、作業範囲の
境界までの距離が小さいほどバケット1cの回動が減速
されると共に、グリップ5dの操作方向とは反対方向
に、作業範囲の境界への角度が小さくなるほど大きくな
るような操作反力がグリップ5dに与えられるため、オ
ペレータはバケット3cが作業範囲の境界近傍にあるこ
とを認識でき、バケット3cの不意の停止を回避するこ
とができる。
【0080】本発明の第2の実施形態を図11〜図17
により説明する。本実施形態は領域制限制御のため予め
設定した作業範囲の境界付近で操作レバー装置に反力を
与えるものである。
【0081】図11において、図1の符号と同じ符号で
示すものは図1で説明したのと同等の部材である。7A
は本実施形態による軌跡制御装置の制御ユニットであ
り、8は、制限作業範囲を予め設定する作業範囲設定装
置である。この作業範囲の設定方法としては、数値入力
により与えても良いし、実際にフロント装置1Aを移動
して教示しても良いし、またはそれらの組合せであって
も良い。
【0082】制御ユニット7Aの処理内容を図12〜図
17により説明する。
【0083】まず、アーム先端の位置制御について図1
2〜図14により説明する。
【0084】図12において、Cは制御上予め設定した
作業範囲の境界である。バケット1cの先端がこの予め
設定した作業範囲の境界Cの近傍にあるようなフロント
装置の姿勢で図示のような目標速度ベクトルVxyにて操
作レバー3bを操作した場合、オペレータにバケット1
cの先端が作業範囲の境界近傍であることを知らせない
と、オペレータの意に反してフロント装置1Aが突然停
止してしまう。また、フロント装置1Aがどの位置でど
の方向に操作不能であるかが分からないと、作業範囲の
境界近傍でフロント装置1Aの連続した動作が行えな
い。そこで、本発明では、アーム先端の目標速度ベクト
ルVxyのうち作業範囲の境界から出ようとする成分Vo
に対して、これとは反対向きにバケット先端と境界Cと
の距離ΔXが小さくなるに従って大きくなるような操作
反力Fを与え、これによりオペレータに作業範囲の境界
近傍にあることとフロント装置1Aの操作可能な方向を
認識させるものである。
【0085】以下、図13の制御フローチャートを用い
て実際の処理を説明する。
【0086】はじめに手順500において、操作レバー
5bにより指令されたアーム先端の目標速度ベクトルV
xyを入力する。
【0087】次に手順510において、角度検出器6a
〜6bにより検出したブーム・アームの角度θ1,θ2を
入力する。
【0088】次に手順520において、原点Oからバケ
ット先端までの距離の境界Cに垂直な成分と境界Cの設
定値との差により、バケット1cの先端から作業範囲の
境界Cまでの距離ΔXを演算する。
【0089】次に手順530において、図12に示す角
度αの余弦が正であるかによって目標速度ベクトルVxy
が作業範囲の外を向いているか否かを判定し、作業範囲
の外に向いている場合には手順540に進み、そうでな
い場合には手順560に進む。ここで、角度αは目標速
度ベクトルVxyが作業範囲の境界に対する垂線とのなす
角度である。
【0090】手順540において、作業範囲の境界Cま
での距離ΔXと図14(a)の関係h(ΔX)に基づき
減速係数hを求め、これを目標速度ベクトルVxyに乗じ
ることにより、制限範囲の境界Cまでの距離ΔXが小さ
いほど減速するようなアーム先端の目標速度ベクトルV
xy′を求める(Vxy′=h(ΔX)・Vxy)。ここで、
図14(a)の関係h(ΔX)は上記の図7(a)の関
係h(ΔXi)と同様に設定されている。
【0091】次に手順550において、作業範囲の境界
Cまでの距離ΔXと図14(b)の関係k(ΔX)に基
づき反力係数kを求め、この反力係数kと目標速度ベク
トルVxyのうち作業範囲の境界の外に出ようとする成分
Voに基づき、距離ΔX1が小さくなるほど、また速度ベ
クトル成分Voが大きくなるほど大きくなり、その向き
は速度ベクトル成分Voの反対となるような操作反力ベ
クトルFを演算する(F=−k(ΔX)・Vo)。ここ
で、図14(b)の関係k(ΔX)は上記の図7(b)
の関係k(ΔXi)と同様に設定されている。
【0092】また手順560に進んだ場合には、目標速
度ベクトルVxy′をVxy′=Vxyとし、減速制御を行わ
ないものとする。
【0093】次に手順570において、操作反力ベクト
ルF=0とし、操作反力を発生しないものとする。
【0094】次に手順580において、幾何学演算によ
りアーム先端の目標速度ベクトルVxy′からブーム・ア
ームの流量制御弁4a,4bの指令値u1,u2を求め
る。
【0095】次に手順590において、操作反力ベクト
ルFを与えるようなトルク発生器5q,5rの指令値M
x,Myを求める。
【0096】次に手順600において、流量制御弁4
a,4bの指令値u1,u2をアンプへ出力する。
【0097】次に手順610において、トルク発生器5
q,5rの指令値Mx,Myをアンプへ出力し、はじめに
戻る。
【0098】バケット1cの姿勢制御について図15〜
図17により説明する。
【0099】バケット1cの現在角度Zが作業範囲の境
界C近傍にあるようなフロント装置の姿勢で図示のよう
な目標バケット角速度Vzとなるように操作レバー装置
5のグリップ5dを操作した場合、オペレータにバケッ
ト1cが作業範囲の境界近傍であることを知らせない
と、オペレータの意に反してバケット1cが突然停止し
てしまう。そこで、本発明では、目標バケット角速度V
zのうち作業範囲の境界から出ようとするものに対し
て、これとは反対向きに境界への角度ΔZが小さくなる
に従って大きくなるような操作反力Fzを与え、これに
よりオペレータに作業範囲の境界近傍にあることを認識
させるものである。
【0100】以下、図16の制御フローチャートを用い
て実際の処理を説明する。
【0101】はじめに手順700において、操作レバー
装置5のグリップ5dにより指令された目標バケット角
速度Vzを入力する。
【0102】次に手順710において、角度検出器6a
〜6cにより検出したブーム・アーム・バケットの角度
θ1,θ2,θ3を入力する。
【0103】次に手順720において、バケット1cの
先端の作業範囲の境界Cまでの角度ΔZを演算する。
【0104】次に手順730において、目標バケット角
速度Vzと作業範囲の境界Cまでの角度ΔZを乗じた値
が正であるか否かにより目標バケット角速度Vzが作業
範囲の外を向いているか否か判定し、外を向いている場
合には手順740に進み、そうでない場合には手順76
0に進む。
【0105】手順740において、角度ΔZと図18
(a)の関係hz(ΔZ)に基づき減速係数hzを求め、
これを目標バケット角速度Vzに乗じることにより、作
業範囲の境界Cまでの角度ΔZが小さくなるほど減速す
るようなバケット角速度指令値Vz′を求める(Vz′=
hz(|ΔZ|)・Vz)。ここで、図18(a)の関係
hz(ΔZ)は上記の図7(a)の関係h(ΔXi)と同
様に設定されている。
【0106】次に手順750において、角度ΔZと図1
8(b)の関係kz(ΔZ)に基づき反力係数kzを求
め、この反力係数kzと目標バケット角速度Vzに基づ
き、角度ΔZが小さくなるほど、また目標バケット角速
度Vzが大きくなるほど大きくなり、その向きは作業範
囲の境界とは反対方向を向くような操作反力Fzを演算
する(Fz=−kz(|ΔZ|)・Vz)。ここで、図1
8(b)の関係kz(ΔZ)は上記の図7(b)の関係
k(ΔXi)と同様に設定されている。
【0107】また手順760に進んだ場合には、バケッ
ト角速度指令値Vz′をVz′=Vzとし、減速制御を行
わないものとする。
【0108】次に手順770において、操作反力Fz=
0とし、操作反力を発生しないものとする。
【0109】次に手順780において、幾何学演算によ
りバケット角速度指令値Vz′からバケットの流量制御
弁4cの指令値u3を求める。
【0110】次に手順790において、操作反力Fzを
与えるようなトルク発生器5sの指令値Mzを求める。
【0111】次に手順800において、バケットの流量
制御弁4cの指令値u3をアンプへ出力する。
【0112】次に手順810において、トルク発生器5
sの指令値Mzをアンプへ出力し、はじめに戻る。
【0113】以上のように構成した本実施形態では、制
御上予め設定した作業範囲の境界C近傍において、バケ
ット先端が作業範囲の境界Cの外に出るように操作レバ
ー装置5の操作レバー5bを操作した場合には、作業範
囲の境界Cまでの距離が小さくなるほどアーム先端は減
速されると共に、操作レバー5bの操作方向とは反対方
向に、作業範囲の境界Cまでの距離が小さくなるほど大
きくなるような操作反力が操作レバー5bに与えられる
ため、オペレータは操作レバー5bの操作が重くなるこ
とでバケット先端が作業範囲の境界近傍にあることを確
実に認識でき、フロント装置の不意の停止を回避するこ
とができる。
【0114】また、目標速度ベクトルVxyのうち作業範
囲の境界から出ようとするベクトル成分が大きくなるほ
ど大きくなるように操作反力が与えられるため、オペレ
ータが操作反力を感じて操作レバー5bの操作方向を変
えるとき、当該ベクトル成分が小さくなる方向は反力が
小さく動かし易くなり、オペレータはこの動かし易い方
向に操作レバー5bを操作すれば、自然に当該ベクトル
成分が小さくなる方向、即ち目標速度ベクトルVxyが作
業範囲の境界に向かわなくなる方向に操作レバー5bを
動かすこととなり、作業範囲の境界近傍で動かし易い方
向に操作レバー5bを操作するだけで容易に連続した軌
跡制御が行える。
【0115】また、バケット1cが作業範囲の境界Cの
外に出るように操作レバー装置5のグリップ5dを操作
した場合にも、作業範囲の境界Cまでの距離が小さくな
るほどバケット1Cの回動が減速されると共に、グリッ
プ5dの操作方向とは反対方向に、作業範囲の境界への
角度が小さくなるほど大きくなるような操作反力がグリ
ップ5dに与えられるため、オペレータはバケット3c
が作業範囲の境界近傍にあることを認識でき、バケット
3cの不意の停止を回避することができる。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、作業範囲の境界近傍に
おいて、フロント装置が作業範囲の境界の外に出るよう
に操作手段を操作した場合には、それとは反対方向に、
作業範囲の境界への距離が小さくなるほど大きくなるよ
うな操作反力が操作手段に与えられるため、オペレータ
は操作手段の操作が重くなることでフロント装置が作業
範囲の境界近傍にあることを確実に認識でき、フロント
装置の不意の停止を回避することができるなど、良好な
操作性が得られる。
【0117】また、本発明によれば、作業範囲の境界か
ら出ようとする目標速度ベクトルの成分が大きくなるほ
ど大きくなるように操作反力が操作手段に与えられるた
め、作業範囲の境界近傍で動かし易い方向に操作手段を
操作するだけで容易に連続した軌跡制御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による油圧ショベルの
軌跡制御装置をその油圧回路とともに示す図である。
【図2】本発明が適用される油圧ショベルの外観を示す
図である。
【図3】操作レバー装置の構造を示す図であり、(a)
は正面図、(b)は側面図である。
【図4】アーム先端の位置制御に際して、アームシリン
ダ及びブームシリンダのストロークエンドにより生じる
作業範囲の境界とこの作業範囲の境界近傍で生じさせる
操作反力を説明する図である。
【図5】アーム先端の位置制御及び反力付与制御の処理
手順を示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートにおける減速係数及び反
力演算手順の詳細を示すフローチャートである。
【図7】(a)は図6のフローチャートで減速係数の演
算に用いる作業範囲の境界までの距離と減速係数との関
係を示す図であり、(b)は図6のフローチャートで反
力係数の演算に用いる作業範囲の境界までの距離と反力
係数との関係を示す図である。
【図8】バケットの姿勢制御に際して、バケットシリン
ダのストロークエンドにより生じる作業範囲の境界とこ
の作業範囲の境界近傍で生じさせる操作反力を説明する
図である。
【図9】バケットの姿勢制御及び反力付与制御の処理手
順を示すフローチャートである。
【図10】(a)は図9のフローチャートで減速係数の
演算に用いる作業範囲の境界までの距離と減速係数との
関係を示す図であり、(b)は図9のフローチャートで
反力係数の演算に用いる作業範囲の境界までの距離と反
力係数との関係を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態による油圧ショベル
の軌跡制御装置をその油圧回路とともに示す図である。
【図12】アーム先端の位置制御に際して、アームシリ
ンダ及びブームシリンダのストロークエンドにより生じ
る作業範囲の境界とこの作業範囲の境界近傍で生じさせ
る操作反力を説明する図である。
【図13】アーム先端の位置制御及び反力付与制御の処
理手順を示すフローチャートである。
【図14】(a)は図13のフローチャートで減速係数
の演算に用いる作業範囲の境界までの距離と減速係数と
の関係を示す図であり、(b)は図13のフローチャー
トで反力係数の演算に用いる作業範囲の境界までの距離
と反力係数との関係を示す図である。
【図15】バケットの姿勢制御に際して、バケットシリ
ンダのストロークエンドにより生じる作業範囲の境界と
この作業範囲の境界近傍で生じさせる操作反力を説明す
る図である。
【図16】バケットの姿勢制御及び反力付与制御の処理
手順を示すフローチャートである。
【図17】(a)は図16のフローチャートで減速係数
の演算に用いる作業範囲の境界までの距離と減速係数と
の関係を示す図であり、(b)は図16のフローチャー
トで反力係数の演算に用いる作業範囲の境界までの距離
と反力係数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1A フロント装置 1B 車体 1a ブーム 1b アーム 1c バケット 1d 上部旋回体 1e 下部旋回体 2 油圧ポンプ 3a〜3c 油圧アクチュエータ 4a〜4c 流量制御弁 5 操作レバー装置 5a 自在軸受部 5b 操作レバー 5c 軸部 5d グリップ 5e,5f スリット 5g1,5g2,5h1,5h2 軸部 5i,5j 従動アーム 5m,5n,5p 角度検出器 5q,5r,5s トルク発生器 5t,5u,5v バネ 6a〜6c 角度検出器 7 制御ユニット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に回動可能な複数のフロント部材
    により構成される多関節型のフロント装置と、前記複数
    のフロント部材を駆動する複数の油圧アクチュエータ
    と、この複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の
    流量を制御する複数の流量制御弁とを有する建設機械に
    備えられ、前記フロント装置の先端部分の目標速度ベク
    トルを指令する操作手段からの信号に基づき前記複数の
    流量制御弁を駆動操作し、その目標速度ベクトルに従っ
    て前記フロント装置の先端部分を移動させる軌跡制御装
    置において、(a)前記フロント装置の姿勢に関する状
    態量を検出する検出手段と、(b)この検出手段からの
    信号に基づき、前記フロント装置の姿勢を演算する第1
    演算手段と、(c)前記操作手段で指令されたフロント
    装置の先端部分の目標速度ベクトルと前記第1演算手段
    で演算されたフロント装置の姿勢に基づき、フロント装
    置の先端部分が予め設定した作業範囲の境界の近傍でこ
    の境界の外側へ向かうよう操作されたとき、作業範囲の
    境界までの距離が近くなるに従って大きくなるよう前記
    操作手段の操作反力を演算する第2演算手段と、(d)
    前記操作手段に設けられ、前記第2演算手段で演算され
    た操作反力を発生させるトルク発生手段とを備えること
    を特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の建設機械の軌跡制御装置に
    おいて、前記第2演算手段は、前記目標速度ベクトルの
    うち前記作業範囲の境界から出ようとするベクトル成分
    が大きくなるに従って大きくなるように前記操作反力を
    演算することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の建設機械の軌跡制御
    装置において、前記第2演算手段は、前記作業範囲の境
    界として、前記複数の油圧アクチュエータの各ストロー
    クエンドにより生じる作業範囲の境界が設定されている
    ことを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の建設機械の軌跡制御
    装置において、前記第2演算手段は、前記作業範囲の境
    界として、制御上の作業領域の境界が予め設定されてい
    ることを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1又は2記載の建設機械の軌跡制御
    装置において、前記操作手段は、自在軸受部により任意
    の方向に傾転可能に支持された操作レバーと、互いに直
    交する方向に回転自在に支持され、前記操作レバーの傾
    転方向と傾転量に応じて回転する2つの従動部材と、こ
    の2つの従動部材の回転角をそれぞれ検出する2つの角
    度検出器とを有し、前記トルク発生手段は前記2つの従
    動部材の回転軸にそれぞれ設けられた2つのトルク発生
    器を有することを特徴とする建設機械の軌跡制御装置。
  6. 【請求項6】上下方向に回動可能な複数のフロント部材
    により構成される多関節型のフロント装置と、前記複数
    のフロント部材を駆動する複数の油圧アクチュエータ
    と、この複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の
    流量を制御する複数の流量制御弁とを有する建設機械に
    備えられ、前記フロント装置の先端部分の目標速度ベク
    トルを指令することにより前記複数の流量制御弁を操作
    し、その目標速度ベクトルに従って前記フロント装置の
    先端部分を移動させる軌跡制御装置の操作装置におい
    て、 自在軸受部により任意の方向に傾転可能に支持された操
    作レバーと、互いに直交する方向に回転自在に支持さ
    れ、前記操作レバーの傾転方向と傾転量に応じて回転す
    る2つの従動部材と、この2つの従動部材の回転角をそ
    れぞれ検出する2つの角度検出器と、前記2つの従動部
    材の回転軸にそれぞれ設けられ、前記操作レバーに操作
    反力を与える2つのトルク発生器とを有することを特徴
    とする軌跡制御装置の操作装置。
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