JPH11210381A - ディスクカッタ - Google Patents
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- JPH11210381A JPH11210381A JP1761198A JP1761198A JPH11210381A JP H11210381 A JPH11210381 A JP H11210381A JP 1761198 A JP1761198 A JP 1761198A JP 1761198 A JP1761198 A JP 1761198A JP H11210381 A JPH11210381 A JP H11210381A
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Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】摩耗した場合でも、切れ味が急激に低下しない
ディスクカッタを提供する。 【解決手段】トンネル掘削機に使用されるディスクカッ
タ1であって、円盤状本体11の外周に形成される刃部
12先端の断面を円形状にするとともに、その刃部12
の表面層の硬さを内部より低くし、かつ上記外周半径が
Rである円盤状本体11における半径位置が0.9R位
置での刃部12根元における仮想断面の丸み半径r′
を、刃部12先端における半径rの2.1倍よりも小さ
くなるように、刃部12の先端外周面と根元外周面とを
直線または滑らかな曲線で結んだ形状としたものであ
る。
ディスクカッタを提供する。 【解決手段】トンネル掘削機に使用されるディスクカッ
タ1であって、円盤状本体11の外周に形成される刃部
12先端の断面を円形状にするとともに、その刃部12
の表面層の硬さを内部より低くし、かつ上記外周半径が
Rである円盤状本体11における半径位置が0.9R位
置での刃部12根元における仮想断面の丸み半径r′
を、刃部12先端における半径rの2.1倍よりも小さ
くなるように、刃部12の先端外周面と根元外周面とを
直線または滑らかな曲線で結んだ形状としたものであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘削機に
おけるディスクカッタ、特にその形状に関するものであ
る。
おけるディスクカッタ、特にその形状に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、トンネル掘削機(トンネル・ボ
ーリング・マシンともいう)は、ディスクカッタが多数
取り付けられたカッタヘッドを、岩盤、硬い土質、コン
クリートなどの被破砕物に押し付けて穴を掘削するため
の機械である。
ーリング・マシンともいう)は、ディスクカッタが多数
取り付けられたカッタヘッドを、岩盤、硬い土質、コン
クリートなどの被破砕物に押し付けて穴を掘削するため
の機械である。
【0003】通常、ディスクカッタは、外周に刃部が形
成された円盤状のものであり、その外周刃部を被破砕物
である岩盤に押し付けて貫入させることにより、その表
面にせん断破壊を発生させて、順次、剥離させながら破
砕を行うものであった。
成された円盤状のものであり、その外周刃部を被破砕物
である岩盤に押し付けて貫入させることにより、その表
面にせん断破壊を発生させて、順次、剥離させながら破
砕を行うものであった。
【0004】そして、従来、このディスクカッタの形状
については、その外周の刃部先端の断面が鋭角状に、す
なわち尖るように形成されたものであった。
については、その外周の刃部先端の断面が鋭角状に、す
なわち尖るように形成されたものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のディスクカ
ッタの刃部の形状によると、その先端が鋭角状に形成さ
れたものであるため、先端が摩耗すると、刃先が平坦に
なり、その切れ味が急激に低下するという問題があっ
た。
ッタの刃部の形状によると、その先端が鋭角状に形成さ
れたものであるため、先端が摩耗すると、刃先が平坦に
なり、その切れ味が急激に低下するという問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明は、ある程度摩耗した場合
でも、切れ味が急激に低下しないディスクカッタを提供
することを目的とする。
でも、切れ味が急激に低下しないディスクカッタを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のディスクカッタは、トンネル掘削機に使用
されるディスクカッタであって、円盤状本体の外周に形
成される刃部先端の断面を円形状にするとともに、その
刃部の少なくとも両側部における表面層の硬さを内部よ
り低くしたものであり、またこのディスクカッタにおい
て、外周半径がRである円盤状本体における半径位置が
0.9R位置での刃部根元における仮想断面の丸み半径
を、刃部先端における半径の2.1倍よりも小さくなる
ように、刃部先端の外周面と根元外周面とを直線または
滑らかな曲線で結んだ形状としたものである。
に、本発明のディスクカッタは、トンネル掘削機に使用
されるディスクカッタであって、円盤状本体の外周に形
成される刃部先端の断面を円形状にするとともに、その
刃部の少なくとも両側部における表面層の硬さを内部よ
り低くしたものであり、またこのディスクカッタにおい
て、外周半径がRである円盤状本体における半径位置が
0.9R位置での刃部根元における仮想断面の丸み半径
を、刃部先端における半径の2.1倍よりも小さくなる
ように、刃部先端の外周面と根元外周面とを直線または
滑らかな曲線で結んだ形状としたものである。
【0008】上記ディスクカッタの構成によると、ディ
スクカッタの使用により、刃部の外周が摩耗した場合で
も、刃部先端の断面は丸みを維持することができるの
で、切れ味が急激に低下することはない。
スクカッタの使用により、刃部の外周が摩耗した場合で
も、刃部先端の断面は丸みを維持することができるの
で、切れ味が急激に低下することはない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
るトンネル掘削機におけるディスクカッタを、図1〜図
11に基づき説明する。
るトンネル掘削機におけるディスクカッタを、図1〜図
11に基づき説明する。
【0010】図1に示すように、本実施の形態における
ディスクカッタ1は、トンネル掘削機2のカッタヘッド
3に複数個取り付けられて、例えば岩盤などの非常に硬
い地山にトンネルを掘削するために使用される。
ディスクカッタ1は、トンネル掘削機2のカッタヘッド
3に複数個取り付けられて、例えば岩盤などの非常に硬
い地山にトンネルを掘削するために使用される。
【0011】このディスクカッタ1は、図2に示すよう
に、円盤状本体11の外周に形成される刃部12の先端
部の断面が円形状にされており、またその形状は下記の
ように決定される。
に、円盤状本体11の外周に形成される刃部12の先端
部の断面が円形状にされており、またその形状は下記の
ように決定される。
【0012】すなわち、ディスクカッタ1の外周半径を
R、刃部12の先端部における断面の半径をr、摩耗し
て外周半径が0.9R(以下、R′で表わす)になった
ときの刃部12の先端部の断面の半径をr′とすると、
下記(1)式を満足するような形状にされる。
R、刃部12の先端部における断面の半径をr、摩耗し
て外周半径が0.9R(以下、R′で表わす)になった
ときの刃部12の先端部の断面の半径をr′とすると、
下記(1)式を満足するような形状にされる。
【0013】 r′=(1.0〜2.1)×r・・・(1) したがって、使用前である初期形状は、図3に示すよう
に、半径rにて表わされる先端部における外周面と半径
r′にて表わされる根元部における両側面とが、直線2
1で接続されたものとなる。なお、図4に示すように、
凹状の曲線22にて接続するようにしてもよく、また図
5に示すように、r′=rとなるように、平行な直線2
3にて接続した形状としてもよい。
に、半径rにて表わされる先端部における外周面と半径
r′にて表わされる根元部における両側面とが、直線2
1で接続されたものとなる。なお、図4に示すように、
凹状の曲線22にて接続するようにしてもよく、また図
5に示すように、r′=rとなるように、平行な直線2
3にて接続した形状としてもよい。
【0014】さらに、このディスクカッタ1の硬さにつ
いては、図6に示すように、掘削により摩耗が生じた場
合でも、常に、刃部12の先端部断面が円形状となるよ
うに、その表面層13の硬さが内部14における硬さよ
りも低くされて、すなわち表面層13の方が早く摩耗す
るように考慮されている。具体的には、焼き入れ処理に
より、上述したような硬さにされる。なお、図6におい
ては、刃部12の先端部にも表面層13を設けたが、初
期状態における先端部については、表面層13を設けな
くてもよい。少なくとも、ある程度、掘削(破砕)が進
みその先端部が摩耗した状態で、その表面についても充
分摩耗して、そのときの先端部の断面形状が円形になっ
ていればよい。
いては、図6に示すように、掘削により摩耗が生じた場
合でも、常に、刃部12の先端部断面が円形状となるよ
うに、その表面層13の硬さが内部14における硬さよ
りも低くされて、すなわち表面層13の方が早く摩耗す
るように考慮されている。具体的には、焼き入れ処理に
より、上述したような硬さにされる。なお、図6におい
ては、刃部12の先端部にも表面層13を設けたが、初
期状態における先端部については、表面層13を設けな
くてもよい。少なくとも、ある程度、掘削(破砕)が進
みその先端部が摩耗した状態で、その表面についても充
分摩耗して、そのときの先端部の断面形状が円形になっ
ていればよい。
【0015】ここで、ディスクカッタ1を上述したよう
な形状にした理由について説明する。従来、ディスクカ
ッタの刃先部については、鋭角状であることが、より破
砕(掘削)に適していると考えられており、鋭角状の場
合にだけ理論的な考察がなされていた。
な形状にした理由について説明する。従来、ディスクカ
ッタの刃先部については、鋭角状であることが、より破
砕(掘削)に適していると考えられており、鋭角状の場
合にだけ理論的な考察がなされていた。
【0016】しかし、本発明者は、刃部先端における断
面が、鋭角状でなく丸みを帯びた円形状である場合で
も、充分な破壊を行うことができ、逆に、切れ味の低下
が少ないディスクカッタを提供することができるのでは
ないかと考えた。
面が、鋭角状でなく丸みを帯びた円形状である場合で
も、充分な破壊を行うことができ、逆に、切れ味の低下
が少ないディスクカッタを提供することができるのでは
ないかと考えた。
【0017】そこで、ディスクカッタによる岩盤などの
破砕について、ヘルツの理論の適用を試みるとともに、
計算による結果と実験による結果とを比較した。以下、
その比較結果について説明する。
破砕について、ヘルツの理論の適用を試みるとともに、
計算による結果と実験による結果とを比較した。以下、
その比較結果について説明する。
【0018】まず、ヘルツの理論である接触応力の式
を、ディスクカッタと岩石の接触に適合するように変形
すると、すなわちディスクカッタの押付部の最大接触応
力(P)および貫入量(δ)は、それぞれ下記(2)式
および(3)式のようになる。
を、ディスクカッタと岩石の接触に適合するように変形
すると、すなわちディスクカッタの押付部の最大接触応
力(P)および貫入量(δ)は、それぞれ下記(2)式
および(3)式のようになる。
【0019】
【数1】
【0020】上記(2)および(3)式中の記号は、下
記の事項を表わす。 W:押付力 E1:ディスクカッタ材料のヤング率 E2:岩石の割線ヤング率 k:形状係数(貫入量) q:岩石の一軸圧縮強度 R:ディスクカッタの外周半径 r:ディスクカッタの刃部先端の丸み半径 α:形状係数(接触圧) ν1:ディスクカッタ材料のポアソン比 ν2:岩石のポアソン比 なお、上述したように、αおよびkは、ディスクカッタ
の形状に関する係数で、刃部先端の丸み半径rとディス
クカッタの外周半径Rとの比から求められる。例えば、
グラフに示すと図7のようになる。なお、この半径比
(r/R)としては、0.03〜0.07の範囲内が好
ましい。
記の事項を表わす。 W:押付力 E1:ディスクカッタ材料のヤング率 E2:岩石の割線ヤング率 k:形状係数(貫入量) q:岩石の一軸圧縮強度 R:ディスクカッタの外周半径 r:ディスクカッタの刃部先端の丸み半径 α:形状係数(接触圧) ν1:ディスクカッタ材料のポアソン比 ν2:岩石のポアソン比 なお、上述したように、αおよびkは、ディスクカッタ
の形状に関する係数で、刃部先端の丸み半径rとディス
クカッタの外周半径Rとの比から求められる。例えば、
グラフに示すと図7のようになる。なお、この半径比
(r/R)としては、0.03〜0.07の範囲内が好
ましい。
【0021】また、貫入量δは、図8(a)〜(c)に
示すように、ディスクカッタ1を岩石Fに静的に押し付
けたときの接触楕円Gを形成する量を示し、この貫入量
δについては、下記の事項が分かっている。 (a)ディスクカッタの半径Rが小さい程大きくなる。 (b)刃部先端の丸み半径rが小さい程大きくなる。 (c)押付力Wの2/3乗に比例する。 (d)岩石の割線ヤング率E2が小さい程大きくなる。
示すように、ディスクカッタ1を岩石Fに静的に押し付
けたときの接触楕円Gを形成する量を示し、この貫入量
δについては、下記の事項が分かっている。 (a)ディスクカッタの半径Rが小さい程大きくなる。 (b)刃部先端の丸み半径rが小さい程大きくなる。 (c)押付力Wの2/3乗に比例する。 (d)岩石の割線ヤング率E2が小さい程大きくなる。
【0022】ここで、上記(3)式を用いて、3種類の
試料A(凝灰岩),B(花崗岩),C(セメントモルタ
ル)に対し、貫入量を計算した計算結果を図9のグラフ
に示し、また実験結果を図10のグラフに示す。
試料A(凝灰岩),B(花崗岩),C(セメントモルタ
ル)に対し、貫入量を計算した計算結果を図9のグラフ
に示し、また実験結果を図10のグラフに示す。
【0023】この図9および図10から、計算値と実験
値は、試料Bについてはその全域で一致しており、また
試料AおよびCについては押付力の小さい範囲すなわち
200kNより小さい範囲では、よく一致している。な
お、押付力が200kNを越える場合には、その表面に
亀裂が生じ、押付力に比べて貫入量が増大するからであ
る。このことから、岩石などの被破砕物の表面に、亀裂
が生じない範囲では、ヘルツの理論が適用し得ることが
分かる。
値は、試料Bについてはその全域で一致しており、また
試料AおよびCについては押付力の小さい範囲すなわち
200kNより小さい範囲では、よく一致している。な
お、押付力が200kNを越える場合には、その表面に
亀裂が生じ、押付力に比べて貫入量が増大するからであ
る。このことから、岩石などの被破砕物の表面に、亀裂
が生じない範囲では、ヘルツの理論が適用し得ることが
分かる。
【0024】刃部先端が丸いディスクカッタについて
は、ヘルツの理論により押付部直下の岩石内部の一定深
さで最大せん断応力が生じるため、岩石の表面からその
せん断応力の生じる範囲の表面付近が破壊されて、せん
断応力の及ぶ深さまで亀裂が進行するものと考えられ
る。
は、ヘルツの理論により押付部直下の岩石内部の一定深
さで最大せん断応力が生じるため、岩石の表面からその
せん断応力の生じる範囲の表面付近が破壊されて、せん
断応力の及ぶ深さまで亀裂が進行するものと考えられ
る。
【0025】但し、ディスクカッタが転動する場合、接
触面積が半分になって押付力が2倍になるため、図9に
示した貫入量よりも約1.6(22/3)倍となる。ま
た、(3)式では、貫入量は押付力の2/3乗に比例し
て大きくなるが、岩石の表面に亀裂が発生する押付力が
限界押付力と考えられる。
触面積が半分になって押付力が2倍になるため、図9に
示した貫入量よりも約1.6(22/3)倍となる。ま
た、(3)式では、貫入量は押付力の2/3乗に比例し
て大きくなるが、岩石の表面に亀裂が発生する押付力が
限界押付力と考えられる。
【0026】このように、ヘルツの理論の適用により、
ディスクカッタの形状および岩石の物性に応じた貫入量
の推定が可能となる。なお、ディスクカッタ材料のポア
ソン比(ν1)は、鋼の場合を0.3とし、同じくヤン
グ率(E1)を2.1×106kgf/cm2とする。
ディスクカッタの形状および岩石の物性に応じた貫入量
の推定が可能となる。なお、ディスクカッタ材料のポア
ソン比(ν1)は、鋼の場合を0.3とし、同じくヤン
グ率(E1)を2.1×106kgf/cm2とする。
【0027】また、岩石については、その一軸圧縮強度
(q)、割線ヤング率(E2)およびポアソン比(ν2)
は岩石の種類により変わるが、調査の結果、下記に示す
[表1]のように決めるのがよい。
(q)、割線ヤング率(E2)およびポアソン比(ν2)
は岩石の種類により変わるが、調査の結果、下記に示す
[表1]のように決めるのがよい。
【0028】
【表1】
【0029】ところで、コンクリートについては、その
ヤング率は、実用上、圧縮強度の1/3〜1/4を使用
限界点としたものを使用している。しかし、コンクリー
トの破砕においては、圧縮強度付近の割線ヤング率を用
いるべきであり、したがって通常のヤング率の1/2を
用いるべきと考える。
ヤング率は、実用上、圧縮強度の1/3〜1/4を使用
限界点としたものを使用している。しかし、コンクリー
トの破砕においては、圧縮強度付近の割線ヤング率を用
いるべきであり、したがって通常のヤング率の1/2を
用いるべきと考える。
【0030】次に、ディスクカッタの刃部先端の形状と
切れ味について考察をする。ディスクカッタの切れ味η
については、初期の貫入量(δ)に対する、摩耗後の貫
入量(δ′)の割合で表わすのがよい。
切れ味について考察をする。ディスクカッタの切れ味η
については、初期の貫入量(δ)に対する、摩耗後の貫
入量(δ′)の割合で表わすのがよい。
【0031】すなわち、摩耗前における初期状態での外
周半径をR、摩耗後における外周半径をR′、初期状態
における先端の丸み半径をr、および摩耗後における先
端の丸み半径をr′とすると、切れ味η(%)は、下記
の(4)式にて表わされる。
周半径をR、摩耗後における外周半径をR′、初期状態
における先端の丸み半径をr、および摩耗後における先
端の丸み半径をr′とすると、切れ味η(%)は、下記
の(4)式にて表わされる。
【0032】η=(δ′/δ)×100・・・(4) 図11のグラフに、摩耗限におけるディスクカッタの外
周半径R′を0.9Rとしたときの各半径比(r′/
r)に対する切れ味ηの関係を示す。
周半径R′を0.9Rとしたときの各半径比(r′/
r)に対する切れ味ηの関係を示す。
【0033】この図11のグラフから、摩耗限における
切れ味ηを、80%(80%が妥当な値と考える)以上
とした場合には、r′/rが約2以下にする必要がある
ことがわかる。なお、この理由から、半径r′は上記
(1)式を満足するように選ばれる。
切れ味ηを、80%(80%が妥当な値と考える)以上
とした場合には、r′/rが約2以下にする必要がある
ことがわかる。なお、この理由から、半径r′は上記
(1)式を満足するように選ばれる。
【0034】すなわち、切れ味のよいディスクカッタ
は、刃部先端の丸み半径が小さい方がよく、その使用時
においては、刃部先端が平坦にならないように、できる
だけ丸みがある状態を維持することが好ましく、したが
ってディスクカッタの内部(中心部)の硬度を高くする
ことが好ましい。
は、刃部先端の丸み半径が小さい方がよく、その使用時
においては、刃部先端が平坦にならないように、できる
だけ丸みがある状態を維持することが好ましく、したが
ってディスクカッタの内部(中心部)の硬度を高くする
ことが好ましい。
【0035】また、ディスクカッタの形状については、
摩耗限における外周半径(R′)が初期外周半径(R)
の90%、およびそのときの切れ味(η)が80%以上
とするのが好ましく、したがって摩耗後の刃部先端の丸
み半径r′を、摩耗前である初期状態での丸み半径rの
約2倍(より具体的には、2.1倍)以下となるような
形状にするのが最適である。
摩耗限における外周半径(R′)が初期外周半径(R)
の90%、およびそのときの切れ味(η)が80%以上
とするのが好ましく、したがって摩耗後の刃部先端の丸
み半径r′を、摩耗前である初期状態での丸み半径rの
約2倍(より具体的には、2.1倍)以下となるような
形状にするのが最適である。
【0036】また、ディスクカッタの取り替え時期につ
いては、切れ味(η)が所定値、すなわち80%以下に
なったときに、取り替えるのがよい。例えば、η=0.
8としたとき、r=0.03Rおよびr=0.07Rの
場合における、r′を求めると、以下のようになる。
いては、切れ味(η)が所定値、すなわち80%以下に
なったときに、取り替えるのがよい。例えば、η=0.
8としたとき、r=0.03Rおよびr=0.07Rの
場合における、r′を求めると、以下のようになる。
【0037】
【数2】
【0038】上記(5)式を変形して取替時のr′を求
めると、下記(6)式のようになる。 1/r′=0.512(1/R+1/r)−1/0.9R・・・(6) ここで、上記(6)式に具体的な初期値(r)を代入す
ると、以下のようになる。 (1)r=0.03Rの場合には、r′≒2.0rとな
る。 (2)r=0.07Rの場合には、r′≒2.1rとな
る。
めると、下記(6)式のようになる。 1/r′=0.512(1/R+1/r)−1/0.9R・・・(6) ここで、上記(6)式に具体的な初期値(r)を代入す
ると、以下のようになる。 (1)r=0.03Rの場合には、r′≒2.0rとな
る。 (2)r=0.07Rの場合には、r′≒2.1rとな
る。
【0039】このように、刃部先端に丸みのある場合の
押付力および貫入量を、ヘルツの理論に基づき、計算に
より求めることができるため、破砕に最も適したディス
クカッタの形状、すなわちディスクカッタの外周半径と
刃部先端の丸み半径との関係を求めることができ、さら
にディスクカッタの取替時期についても、外周半径が初
期値の80%になったときが、大きいロスが生じず、妥
当であると考える。
押付力および貫入量を、ヘルツの理論に基づき、計算に
より求めることができるため、破砕に最も適したディス
クカッタの形状、すなわちディスクカッタの外周半径と
刃部先端の丸み半径との関係を求めることができ、さら
にディスクカッタの取替時期についても、外周半径が初
期値の80%になったときが、大きいロスが生じず、妥
当であると考える。
【0040】ところで、上記実施の形態においては、刃
部の表面層よりも内部(中心部)の方が硬くなるように
熱処理を行うように説明したが、例えば図12に示すよ
うに、ディスクカッタ31における刃部32内に、硬度
が高い刃先部材33を、ボルトなどの固定手段34によ
り、取り付けるようにしたものでもよく、さらには、ろ
う付け、埋込みなどにより取り付けるようにしてもよ
い。
部の表面層よりも内部(中心部)の方が硬くなるように
熱処理を行うように説明したが、例えば図12に示すよ
うに、ディスクカッタ31における刃部32内に、硬度
が高い刃先部材33を、ボルトなどの固定手段34によ
り、取り付けるようにしたものでもよく、さらには、ろ
う付け、埋込みなどにより取り付けるようにしてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明のディスクカッタの
構成によると、円盤状本体の外周に形成される刃部先端
の断面を円形状にするとともに、その刃部における表面
層の硬さを内部の硬さより低くしたので、ディスクカッ
タの使用により、刃部外周が摩耗した場合でも、刃部先
端の断面は丸みを維持することができ、したがって切れ
味が急激に低下するのを防止することができ、ひいては
ディスクカッタの寿命を延ばすことができる。
構成によると、円盤状本体の外周に形成される刃部先端
の断面を円形状にするとともに、その刃部における表面
層の硬さを内部の硬さより低くしたので、ディスクカッ
タの使用により、刃部外周が摩耗した場合でも、刃部先
端の断面は丸みを維持することができ、したがって切れ
味が急激に低下するのを防止することができ、ひいては
ディスクカッタの寿命を延ばすことができる。
【0042】また、外周半径がRである円盤状本体にお
ける半径位置が0.9R位置での刃部根元における仮想
断面の丸み半径を、刃部先端における半径の2.1倍よ
りも小さくなるように、刃部先端の外周面と根元外周面
とを直線または滑らかな曲線で結んだ形状とすることに
より、より確実に、切れ味の低下を防止することができ
る。
ける半径位置が0.9R位置での刃部根元における仮想
断面の丸み半径を、刃部先端における半径の2.1倍よ
りも小さくなるように、刃部先端の外周面と根元外周面
とを直線または滑らかな曲線で結んだ形状とすることに
より、より確実に、切れ味の低下を防止することができ
る。
【図1】本発明の実施の形態におけるディスクカッタを
使用したシールド掘進機の断面図である。
使用したシールド掘進機の断面図である。
【図2】本実施の形態におけるディスクカッタの正面図
である。
である。
【図3】同ディスクカッタの要部断面図である。
【図4】同ディスクカッタの変形例を示す要部断面図で
ある。
ある。
【図5】同ディスクカッタの変形例を示す要部断面図で
ある。
ある。
【図6】同ディスクカッタの硬度を示す要部断面図であ
る。
る。
【図7】同ディスクカッタにおける外周半径と刃部の丸
みとの比に対する形状係数を示すグラフである。
みとの比に対する形状係数を示すグラフである。
【図8】同ディスクカッタにおける貫入量を説明するた
めの図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、
(c)は接触楕円の斜視図である。
めの図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、
(c)は接触楕円の斜視図である。
【図9】同ディスクカッタにおける貫入量と押付力との
関係を計算により求めた結果を示すグラフである。
関係を計算により求めた結果を示すグラフである。
【図10】同ディスクカッタにおける貫入量と押付力と
の関係を実験により求めた結果を示すグラフである。
の関係を実験により求めた結果を示すグラフである。
【図11】同ディスクカッタにおける半径比と切れ味と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
【図12】本発明の他の実施の形態におけるディスクカ
ッタの要部断面図である。
ッタの要部断面図である。
1 ディスクカッタ 11 円盤状本体 12 刃部 13 表面層 14 内部 21 直線 22 曲線 23 直線
Claims (2)
- 【請求項1】トンネル掘削機に使用されるディスクカッ
タであって、円盤状本体の外周に形成される刃部先端の
断面を円形状にするとともに、その刃部の少なくとも両
側部における表面層の硬さを内部より低くしたことを特
徴とするトンネル掘削機におけるディスクカッタ。 - 【請求項2】外周半径がRである円盤状本体における半
径位置が0.9R位置での刃部根元における仮想断面の
丸み半径を、刃部先端における半径の2.1倍よりも小
さくなるように、刃部先端の外周面と根元外周面とを直
線または滑らかな曲線で結んだ形状としたことを特徴と
する請求項1記載のディスクカッタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01761198A JP3297367B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ディスクカッタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01761198A JP3297367B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ディスクカッタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11210381A true JPH11210381A (ja) | 1999-08-03 |
| JP3297367B2 JP3297367B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=11948692
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01761198A Expired - Fee Related JP3297367B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ディスクカッタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3297367B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100382274B1 (ko) * | 2000-11-16 | 2003-05-09 | 주식회사유신코퍼레이션 | 콘크리트 포장 균열방지용 커터기 |
| CN103244138A (zh) * | 2013-05-18 | 2013-08-14 | 大连理工大学 | 一种滑动支撑的掘进机盘型单刃滚刀设计方法 |
| JP2015117539A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 鹿島建設株式会社 | 摩耗量見積方法及び摩耗量見積システム |
| CN105443137A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-03-30 | 洛阳九久科技股份有限公司 | 一种盘形滚刀用整体式刀圈及其制造方法 |
| CN116698653A (zh) * | 2023-06-30 | 2023-09-05 | 厦门钨业股份有限公司 | 一种圆盘刀锋利度测量方法及测量装置 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP01761198A patent/JP3297367B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100382274B1 (ko) * | 2000-11-16 | 2003-05-09 | 주식회사유신코퍼레이션 | 콘크리트 포장 균열방지용 커터기 |
| CN103244138A (zh) * | 2013-05-18 | 2013-08-14 | 大连理工大学 | 一种滑动支撑的掘进机盘型单刃滚刀设计方法 |
| JP2015117539A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 鹿島建設株式会社 | 摩耗量見積方法及び摩耗量見積システム |
| CN105443137A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-03-30 | 洛阳九久科技股份有限公司 | 一种盘形滚刀用整体式刀圈及其制造方法 |
| CN116698653A (zh) * | 2023-06-30 | 2023-09-05 | 厦门钨业股份有限公司 | 一种圆盘刀锋利度测量方法及测量装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3297367B2 (ja) | 2002-07-02 |
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|---|---|---|---|
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