JPH11210788A - ディスクブレーキ用液圧ピストン - Google Patents
ディスクブレーキ用液圧ピストンInfo
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- JPH11210788A JPH11210788A JP10008267A JP826798A JPH11210788A JP H11210788 A JPH11210788 A JP H11210788A JP 10008267 A JP10008267 A JP 10008267A JP 826798 A JP826798 A JP 826798A JP H11210788 A JPH11210788 A JP H11210788A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/14—Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2125/00—Components of actuators
- F16D2125/02—Fluid-pressure mechanisms
- F16D2125/06—Pistons
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 液圧ピストンの先端部分に含まれるダストブ
ーツ溝における鉄錆の発生を防止するため、液圧ピスト
ンのピストン部分と先端部分のそれぞれの部位の要求特
性に合致した表面処理を選択する。 【解決手段】 ディスクブレーキの液圧シリンダー内に
収納される液圧ピストン1の液圧シリンダーに接して摺
動するピストン部分2に、電気メッキによる硬質表面被
膜を形成した液圧ピストン1において、ダストブーツを
装着するダストブーツ溝3を含めパッド裏板に当接する
端面に至る先端部分4に、前記硬質表面被膜処理を除く
耐蝕性の優れた防錆処理を施す。
ーツ溝における鉄錆の発生を防止するため、液圧ピスト
ンのピストン部分と先端部分のそれぞれの部位の要求特
性に合致した表面処理を選択する。 【解決手段】 ディスクブレーキの液圧シリンダー内に
収納される液圧ピストン1の液圧シリンダーに接して摺
動するピストン部分2に、電気メッキによる硬質表面被
膜を形成した液圧ピストン1において、ダストブーツを
装着するダストブーツ溝3を含めパッド裏板に当接する
端面に至る先端部分4に、前記硬質表面被膜処理を除く
耐蝕性の優れた防錆処理を施す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のディスクブ
レーキ装置における液圧ピストン表面の防錆処理に関す
る。
レーキ装置における液圧ピストン表面の防錆処理に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来からディスクブレーキの液圧ピスト
ンは、鉄系の素材を用いた金属製液圧ピストンの表面に
防錆処理を施して成るのが周知慣用の技術である。とこ
ろが、近年、ディスクブレーキ全体の軽量化とブレーキ
液への断熱効果を狙って、フェノール樹脂等から成るプ
ラスチック製の液圧ピストンが採用されようとしてい
る。
ンは、鉄系の素材を用いた金属製液圧ピストンの表面に
防錆処理を施して成るのが周知慣用の技術である。とこ
ろが、近年、ディスクブレーキ全体の軽量化とブレーキ
液への断熱効果を狙って、フェノール樹脂等から成るプ
ラスチック製の液圧ピストンが採用されようとしてい
る。
【0003】しかし、プラスチック製の液圧ピストンを
生地のまゝ用いると、表面硬度の不足により液圧シリン
ダーとの接触面に摺動傷が発生したり、ブレーキ液に接
する部分からフェノールの未硬化分或いは触媒などが溶
け出し、ブレーキ液を変質させる等の問題がある。この
問題を解決するために、実開昭58−140338号公
報には図3に示すように、プラスチック製液圧ピストン
の表面を薄い金属被膜でカバーする技術が提案されてい
る。
生地のまゝ用いると、表面硬度の不足により液圧シリン
ダーとの接触面に摺動傷が発生したり、ブレーキ液に接
する部分からフェノールの未硬化分或いは触媒などが溶
け出し、ブレーキ液を変質させる等の問題がある。この
問題を解決するために、実開昭58−140338号公
報には図3に示すように、プラスチック製液圧ピストン
の表面を薄い金属被膜でカバーする技術が提案されてい
る。
【0004】図3において、液圧ピストン100は、プ
ラスチック製のブロック101と金属被膜102から構
成され、液圧ピストン100の外周部103が液圧シリ
ンダー(図示せず)との接触面となり、ダストブーツ溝
104に係止されるダストブーツ(図示せず)にて、液
圧シリンダー内への土砂や塵埃の侵入を防ぐ。
ラスチック製のブロック101と金属被膜102から構
成され、液圧ピストン100の外周部103が液圧シリ
ンダー(図示せず)との接触面となり、ダストブーツ溝
104に係止されるダストブーツ(図示せず)にて、液
圧シリンダー内への土砂や塵埃の侵入を防ぐ。
【0005】薄い金属被膜としては、ビッカース硬度の
Hv700以上の硬質クローム又はニッケルメッキを施
せば、ピストン外周部の摺動傷の発生やブレーキ液の変
質も認められず、且つ、金属製液圧ピストンに比べ液圧
シリンダー内のブレーキ液の温度上昇を20〜30℃抑
制できると説明している。同様の金属被膜を金属製液圧
ピストンに形成すれば、耐摩耗性と防錆硬化の期待でき
ることは周知である。
Hv700以上の硬質クローム又はニッケルメッキを施
せば、ピストン外周部の摺動傷の発生やブレーキ液の変
質も認められず、且つ、金属製液圧ピストンに比べ液圧
シリンダー内のブレーキ液の温度上昇を20〜30℃抑
制できると説明している。同様の金属被膜を金属製液圧
ピストンに形成すれば、耐摩耗性と防錆硬化の期待でき
ることは周知である。
【0006】又、同様にディスクブレーキ全体の軽量化
とブレーキ液への断熱効果を狙ったものとして、特開昭
55−97559号公報には図4に示すように、フェノ
ール樹脂等から成るプラスチック製の先端部分と金属製
の液圧ピストンを分割した技術が提案されている。
とブレーキ液への断熱効果を狙ったものとして、特開昭
55−97559号公報には図4に示すように、フェノ
ール樹脂等から成るプラスチック製の先端部分と金属製
の液圧ピストンを分割した技術が提案されている。
【0007】該図4を参照すると、キャリパボディ20
0に液圧シリンダー201を設けて、金属製液圧ピスト
ン202を摺動自在に収納し、ピストンシール203に
て液圧シリンダー201の液密性を維持すると共に、ダ
ストブーツ204を係止するダストブーツ溝205を設
けたプラスチック製の先端部分206を、金属製液圧ピ
ストン202の開放端に嵌合させて摩擦パッド207に
対面させている。208は、先端部分206の端面を補
強する金属製の座金である。
0に液圧シリンダー201を設けて、金属製液圧ピスト
ン202を摺動自在に収納し、ピストンシール203に
て液圧シリンダー201の液密性を維持すると共に、ダ
ストブーツ204を係止するダストブーツ溝205を設
けたプラスチック製の先端部分206を、金属製液圧ピ
ストン202の開放端に嵌合させて摩擦パッド207に
対面させている。208は、先端部分206の端面を補
強する金属製の座金である。
【0008】図4のように構成することで、デイスクブ
レーキの軽量化と摩擦パツド207から金属製液圧ピス
トン202を経由して伝達される摩擦熱をプラスチック
製の先端部分206でブロツクして、液圧シリンダー2
01内のブレーキ液の温度上昇を抑制すると説明してい
る。従って、液圧ピストンをピストン部分と先端部分に
分割する思想は公知である。
レーキの軽量化と摩擦パツド207から金属製液圧ピス
トン202を経由して伝達される摩擦熱をプラスチック
製の先端部分206でブロツクして、液圧シリンダー2
01内のブレーキ液の温度上昇を抑制すると説明してい
る。従って、液圧ピストンをピストン部分と先端部分に
分割する思想は公知である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ディスクブレーキの液
圧ピストンの素材は、いまだに鉄系の材料を用いるのが
主流である。図4に示すように、液圧シリンダーの液密
性は、液圧ピストンの外周表面とピストンシールにより
維持されているので、該部に摺動傷が発生してはならな
い。従って、液圧ピストンの外周表面は、鉄系鋳物であ
るキャリパボディの硬度より高くする必要があって電気
メッキである硬質クロームメッキが多用されている。
圧ピストンの素材は、いまだに鉄系の材料を用いるのが
主流である。図4に示すように、液圧シリンダーの液密
性は、液圧ピストンの外周表面とピストンシールにより
維持されているので、該部に摺動傷が発生してはならな
い。従って、液圧ピストンの外周表面は、鉄系鋳物であ
るキャリパボディの硬度より高くする必要があって電気
メッキである硬質クロームメッキが多用されている。
【0010】ところが、定められた作業タクトの中で、
液圧ピストンの外周に10μmm前後の硬質クロームメ
ッキを形成するには、可成り高い電流密度の通電が必要
で、陽極側には活発な水素イオンのガスが発生する。従
って、水素イオンと置換してクロームがメッキされる
際、微細なピンホールやクラックが封入されることにな
る。これらが多層になって形成されゝば問題はないが、
しばしば開放型の欠陥として残ることがある。
液圧ピストンの外周に10μmm前後の硬質クロームメ
ッキを形成するには、可成り高い電流密度の通電が必要
で、陽極側には活発な水素イオンのガスが発生する。従
って、水素イオンと置換してクロームがメッキされる
際、微細なピンホールやクラックが封入されることにな
る。これらが多層になって形成されゝば問題はないが、
しばしば開放型の欠陥として残ることがある。
【0011】欠陥がダストブーツの内側の液圧ピストン
に存在する限り問題はないが、ダストブーツ溝周辺に存
在すると、外部の泥水等と反応して鉄錆が発生し易い。
液圧ピストンのダストブーツ溝部に錆が発生すると、ダ
ストブーツの密封部に隙間を生じ、ダストブーツ溝部か
ら浸透した泥水等がダストブーツ内に侵入し、やがて液
圧ピストンの外周面にまでおよび液漏れや固着等の有害
な不具合を誘発する。本発明は、液圧シリンダーに接し
ているピストン部分と、ダストブーツを装着するブーツ
取付け溝を含めパッド裏板に当接する端面に至る先端部
分のそれぞれに、最適の表面処理を施す手段を提案す
る。
に存在する限り問題はないが、ダストブーツ溝周辺に存
在すると、外部の泥水等と反応して鉄錆が発生し易い。
液圧ピストンのダストブーツ溝部に錆が発生すると、ダ
ストブーツの密封部に隙間を生じ、ダストブーツ溝部か
ら浸透した泥水等がダストブーツ内に侵入し、やがて液
圧ピストンの外周面にまでおよび液漏れや固着等の有害
な不具合を誘発する。本発明は、液圧シリンダーに接し
ているピストン部分と、ダストブーツを装着するブーツ
取付け溝を含めパッド裏板に当接する端面に至る先端部
分のそれぞれに、最適の表面処理を施す手段を提案す
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】ディスクブレーキの液圧
シリンダー内に収納される液圧ピストンの液圧シリンダ
ーに接して摺動するピストン部分に、電気メッキによる
硬質表面被膜を形成した液圧ピストンにおいて、ダスト
ブーツを装着するダストブーツ溝を含めパッド裏板に当
接する端面に至る先端部分に、前記硬質表面被膜処理を
除く耐蝕性の優れた防錆処理を施す。
シリンダー内に収納される液圧ピストンの液圧シリンダ
ーに接して摺動するピストン部分に、電気メッキによる
硬質表面被膜を形成した液圧ピストンにおいて、ダスト
ブーツを装着するダストブーツ溝を含めパッド裏板に当
接する端面に至る先端部分に、前記硬質表面被膜処理を
除く耐蝕性の優れた防錆処理を施す。
【0013】ディスクブレーキの液圧シリンダー内に収
納される液圧ピストンの液圧シリンダーに接して摺動す
るピストン部分と、ダストブーツを装着するダストブー
ツ溝を含めたパッド裏板へ当接する先端部分とを分割し
た液圧ピストンにおいて、前記ピストン部分には電気メ
ッキによる硬質表面被膜を形成する工程と、前記先端部
分に前記硬質表面被膜処理を除く耐蝕性の優れた防錆処
理を施す工程とを独立させれば、処理作業の単純化が図
れる。
納される液圧ピストンの液圧シリンダーに接して摺動す
るピストン部分と、ダストブーツを装着するダストブー
ツ溝を含めたパッド裏板へ当接する先端部分とを分割し
た液圧ピストンにおいて、前記ピストン部分には電気メ
ッキによる硬質表面被膜を形成する工程と、前記先端部
分に前記硬質表面被膜処理を除く耐蝕性の優れた防錆処
理を施す工程とを独立させれば、処理作業の単純化が図
れる。
【0014】ピストンの先端部分の防錆処理には、耐蝕
性のみを重視した亜鉛メッキ又は亜鉛−ニッケルメッキ
等の電気メツキ或いは亜鉛−ニッケル被膜又はマンガン
−鉄−リン酸塩被膜又は亜鉛−クロム酸重合被膜等の無
電解メッキを施すか、アクリル樹脂等の防錆塗料を焼付
けるか或いはシリコンゴム等を被膜接着してもよい。
性のみを重視した亜鉛メッキ又は亜鉛−ニッケルメッキ
等の電気メツキ或いは亜鉛−ニッケル被膜又はマンガン
−鉄−リン酸塩被膜又は亜鉛−クロム酸重合被膜等の無
電解メッキを施すか、アクリル樹脂等の防錆塗料を焼付
けるか或いはシリコンゴム等を被膜接着してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体化した好適
の表面処理を液圧ピストンが、一体に形成されている図
1の場合と分割されている図2の場合について説明す
る。
の表面処理を液圧ピストンが、一体に形成されている図
1の場合と分割されている図2の場合について説明す
る。
【0016】(第1の実施例) 一体に形成されている
液圧ピストンを対象に、表面処理を施した場合を第1の
実施例として図1に示す。液圧ピストンの素材には、J
ISG 4051「機械構造用炭素鋼鋼材」に規定され
るS15C〜S25Cの低炭素鋼が用いられるのが一般
的である。「従来の技術」において説明したプラスチッ
ク製の液圧ピストンは、軽くて断熱性を有する点で優れ
ているが、表面硬度が低く圧縮歪みが大きいのとブレー
キ液との適合性に問題があるため使用条件の限られた範
囲にしか採用されていない。
液圧ピストンを対象に、表面処理を施した場合を第1の
実施例として図1に示す。液圧ピストンの素材には、J
ISG 4051「機械構造用炭素鋼鋼材」に規定され
るS15C〜S25Cの低炭素鋼が用いられるのが一般
的である。「従来の技術」において説明したプラスチッ
ク製の液圧ピストンは、軽くて断熱性を有する点で優れ
ているが、表面硬度が低く圧縮歪みが大きいのとブレー
キ液との適合性に問題があるため使用条件の限られた範
囲にしか採用されていない。
【0017】図1は液圧ピストン1の断面図であり、液
圧シリンダー(図示せず)に接する長さAをピストン部
分2と称し、ダストブーツ溝3を含む長さBを先端部分
4と称する。従来は、A及びBを含む液圧ピストン1の
外周全体に同種の表面処理を施していたが、本発明で
は、長さAの範囲に鉄系鋳物であるキャリパボディの硬
度より高い、ビッカース硬度でHv700以上の硬質ク
ロームメッキを施し、長さBの範囲に耐蝕性の優れた防
錆処理を施している。
圧シリンダー(図示せず)に接する長さAをピストン部
分2と称し、ダストブーツ溝3を含む長さBを先端部分
4と称する。従来は、A及びBを含む液圧ピストン1の
外周全体に同種の表面処理を施していたが、本発明で
は、長さAの範囲に鉄系鋳物であるキャリパボディの硬
度より高い、ビッカース硬度でHv700以上の硬質ク
ロームメッキを施し、長さBの範囲に耐蝕性の優れた防
錆処理を施している。
【0018】従って、従来のように液圧ピストン1の外
周全体に硬質クロームメッキを施すと、先端部分4に存
在する微細なピンホールやクラツクからの鉄錆が原因で
不具合の発生していたが、先端部分4に防錆効果の優れ
た亜鉛メッキ又は亜鉛−ニッケルメッキ等の電気メツキ
を施すことにより、表面処理の最適化を図り前述の不具
合を防ぐ。
周全体に硬質クロームメッキを施すと、先端部分4に存
在する微細なピンホールやクラツクからの鉄錆が原因で
不具合の発生していたが、先端部分4に防錆効果の優れ
た亜鉛メッキ又は亜鉛−ニッケルメッキ等の電気メツキ
を施すことにより、表面処理の最適化を図り前述の不具
合を防ぐ。
【0019】液圧ピストン1に2種類の電気メッキを施
す手段は、ピストン部分2にマスキングし、まず、先端
部分4に亜鉛メッキ又は亜鉛−ニッケルメッキ等の電気
メツキを施し、次に、先端部分4をマスキングし、最後
にピストン部分2に硬質クロームメッキを施してもよ
い。
す手段は、ピストン部分2にマスキングし、まず、先端
部分4に亜鉛メッキ又は亜鉛−ニッケルメッキ等の電気
メツキを施し、次に、先端部分4をマスキングし、最後
にピストン部分2に硬質クロームメッキを施してもよ
い。
【0020】或いは、液圧ピストン1全体に亜鉛メッキ
又は亜鉛−ニッケルメッキ等の電気メツキを施し、次
に、先端部分4をマスキングし、最後にピストン部分2
に硬質クロームメッキを施してもよい。この手順であれ
ば、ピストン部分2の硬質クロームメッキ層に微細なピ
ンホールやクラツクが存在していても、下地の亜鉛メッ
キ又は亜鉛−ニッケルメッキ等の防錆効果により、ピス
トン部分2の発錆をより効果的に防ぐことができる。
又は亜鉛−ニッケルメッキ等の電気メツキを施し、次
に、先端部分4をマスキングし、最後にピストン部分2
に硬質クロームメッキを施してもよい。この手順であれ
ば、ピストン部分2の硬質クロームメッキ層に微細なピ
ンホールやクラツクが存在していても、下地の亜鉛メッ
キ又は亜鉛−ニッケルメッキ等の防錆効果により、ピス
トン部分2の発錆をより効果的に防ぐことができる。
【0021】(第2の実施例) ピストン部分と先端部
分に分割されている液圧ピストンを対象に、表面処理を
施した場合を第2の実施例として図2に示す。図2にお
いて、液圧ピストン10は、ピストン部分11の止り穴
12にてダストブーツ溝14を含む先端部分15を嵌合
して構成され、双方の素材は共に、第1の実施例と同様
にS15C〜S25Cの低炭素鋼の用いられるのが一般
的である。
分に分割されている液圧ピストンを対象に、表面処理を
施した場合を第2の実施例として図2に示す。図2にお
いて、液圧ピストン10は、ピストン部分11の止り穴
12にてダストブーツ溝14を含む先端部分15を嵌合
して構成され、双方の素材は共に、第1の実施例と同様
にS15C〜S25Cの低炭素鋼の用いられるのが一般
的である。
【0022】長さAのピストン部分11の外周13に
は、鉄系鋳物であるキャリパボディの硬度より高い、ビ
ッカース硬度のHv700以上の硬質クロームメッキを
施す。先端部分15の外周16には、長さBの表面硬度
よりむしろ防錆効果の優れた亜鉛メッキ又は亜鉛−ニッ
ケルメッキ等の電気メツキを施し、表面処理の最適化を
図る。第2の実施例では、第1の実施例のように液圧ピ
ストン1の表面処理が2工程に跨らないので、工程の単
純化が図れる。
は、鉄系鋳物であるキャリパボディの硬度より高い、ビ
ッカース硬度のHv700以上の硬質クロームメッキを
施す。先端部分15の外周16には、長さBの表面硬度
よりむしろ防錆効果の優れた亜鉛メッキ又は亜鉛−ニッ
ケルメッキ等の電気メツキを施し、表面処理の最適化を
図る。第2の実施例では、第1の実施例のように液圧ピ
ストン1の表面処理が2工程に跨らないので、工程の単
純化が図れる。
【0023】さらに、先端部分15の表面処理の手段に
選択の幅ができ、耐蝕性のみを重視した電気メツキの
他、無電解メッキの亜鉛−ニッケル被膜又はマンガン−
鉄−リン酸塩被膜(パーカライジング)又は亜鉛−クロ
ム酸重合被膜(ダクロダイズド)等の処理を施すか、ア
クリル樹脂等の防錆塗料を焼付けるか或いはシリコンゴ
ム等を被膜接着してもよい。
選択の幅ができ、耐蝕性のみを重視した電気メツキの
他、無電解メッキの亜鉛−ニッケル被膜又はマンガン−
鉄−リン酸塩被膜(パーカライジング)又は亜鉛−クロ
ム酸重合被膜(ダクロダイズド)等の処理を施すか、ア
クリル樹脂等の防錆塗料を焼付けるか或いはシリコンゴ
ム等を被膜接着してもよい。
【0024】次に、図1の液圧ピストン1の形状で全体
に周知の硬質クロームメツキを被膜厚さ8μmmを狙っ
て施した試料(比較例)と、第1の実施例の内液圧ピス
トン1全体に亜鉛メッキを被膜厚さ6μmmを狙って施
した上に、ピストン部分に硬質クロームメツキを被膜厚
さ8μmmを狙って施した試料(実施例)とを、JIS
C 0024「塩水噴霧(サイクル)試験方法」に規
定される手順に従って評価した結果を表1に示す。資料
としての液圧ピストン1の素材はS15Cを用い、ピス
トン部分2の寸法を直径38φmm、先端部分4の直径
が30φmmの試料をn=5個づつ用意した。
に周知の硬質クロームメツキを被膜厚さ8μmmを狙っ
て施した試料(比較例)と、第1の実施例の内液圧ピス
トン1全体に亜鉛メッキを被膜厚さ6μmmを狙って施
した上に、ピストン部分に硬質クロームメツキを被膜厚
さ8μmmを狙って施した試料(実施例)とを、JIS
C 0024「塩水噴霧(サイクル)試験方法」に規
定される手順に従って評価した結果を表1に示す。資料
としての液圧ピストン1の素材はS15Cを用い、ピス
トン部分2の寸法を直径38φmm、先端部分4の直径
が30φmmの試料をn=5個づつ用意した。
【0025】
【表1】
【0026】表1の結果を考察すると、比較例は、硬質
クロームメッキ層に開放型のクラックが残り易いので、
ダストブーツ溝のような塩溶液が滞留しやすい部分に鉄
錆が発生しやすい。ところが、実施例では、ピンホール
やクラックを生じさせる程電流密度を高くする必要のな
い亜鉛メッキが液圧ピストン1全体に施されているか
ら、安定した防錆効果を発揮したものと判断する。
クロームメッキ層に開放型のクラックが残り易いので、
ダストブーツ溝のような塩溶液が滞留しやすい部分に鉄
錆が発生しやすい。ところが、実施例では、ピンホール
やクラックを生じさせる程電流密度を高くする必要のな
い亜鉛メッキが液圧ピストン1全体に施されているか
ら、安定した防錆効果を発揮したものと判断する。
【0027】
【発明の効果】第1の発明では、一体となつている液圧
ピストンのピストン部分に、摺動傷の発生の防止を重視
した硬質クロームメッキを、先端部分に防錆効果を重視
した表面処理を施したので、従来の液圧ピストンのよう
に全体に硬質クロームメッキを施した液圧ピストンに比
べ、ダストブーツ溝周辺の耐蝕性を向上さすことができ
る。その結果、ピストン部分からの液漏れや固着等の不
具合を防ぐ。
ピストンのピストン部分に、摺動傷の発生の防止を重視
した硬質クロームメッキを、先端部分に防錆効果を重視
した表面処理を施したので、従来の液圧ピストンのよう
に全体に硬質クロームメッキを施した液圧ピストンに比
べ、ダストブーツ溝周辺の耐蝕性を向上さすことができ
る。その結果、ピストン部分からの液漏れや固着等の不
具合を防ぐ。
【0028】第2の発明では、ピストン部分と先端部分
に分割されている液圧ピストンに、それぞれの部位の要
求特性に最適の表面処理の選択と表面処理工程の単純化
を達成して、さらに、先端部分については防錆手段の選
択の範囲を容易に拡大することができる。
に分割されている液圧ピストンに、それぞれの部位の要
求特性に最適の表面処理の選択と表面処理工程の単純化
を達成して、さらに、先端部分については防錆手段の選
択の範囲を容易に拡大することができる。
【図1】本発明の一体に形成された液圧ピストンの断面
図である。
図である。
【図2】本発明の分割形成された液圧ピストンの断面図
である。
である。
【図3】従来例の一体に形成された液圧ピストンの断面
図である。
図である。
【図4】従来例の分割形成された液圧ピストンの断面図
である。
である。
1:液圧ピストン 2:ピストン部分 3:ダストブーツ溝 4:先端部分 10:液圧ピストン 11:ピストン部分 12:止り穴 13:ピストン部分の外周 14:ダストブーツ溝 15:先端部分 16:先端部分の外周
Claims (5)
- 【請求項1】 ディスクブレーキの液圧シリンダー内に
収納される液圧ピストンの液圧シリンダーに接して摺動
するピストン部分に、電気メッキによる硬質表面被膜を
形成した液圧ピストンにおいて、ダストブーツを装着す
るダストブーツ溝を含めパッド裏板に当接する端面に至
る先端部分に、前記硬質表面被膜処理を除く耐蝕性の優
れた防錆処理を施したことを特徴とするディスクブレー
キ用液圧ピストン。 - 【請求項2】 ディスクブレーキの液圧シリンダー内に
収納される液圧ピストンの液圧シリンダーに接して摺動
するピストン部分と、ダストブーツを装着するダストブ
ーツ溝を含めたパッド裏板へ当接する先端部分とを分割
した液圧ピストンにおいて、前記ピストン部分には電気
メッキによる硬質表面被膜を形成し、前記先端部分に前
記硬質表面被膜処理を除く耐蝕性の優れた防錆処理を施
したことを特徴とするディスクブレーキ用液圧ピスト
ン。 - 【請求項3】 ピストンの先端部分の防錆処理に、亜鉛
メッキ又は亜鉛−ニッケルメッキ等の電気メツキを施し
て成ることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記
載のディスクブレーキ用液圧ピストン。 - 【請求項4】 ピストンの先端部分の防錆処理に、亜鉛
−ニッケル被膜又はマンガン−鉄−リン酸塩被膜又は亜
鉛−クロム酸重合被膜等の無電解メッキを施して成るこ
とを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のディ
スクブレーキ用液圧ピストン。 - 【請求項5】 ピストンの先端部分の防錆処理に、アク
リル樹脂等の防錆塗料を焼付けるか或いはシリコンゴム
等を被膜接着して成ることを特徴とする請求項1又は2
のいずれかに記載のディスクブレーキ用液圧ピストン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10008267A JPH11210788A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | ディスクブレーキ用液圧ピストン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10008267A JPH11210788A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | ディスクブレーキ用液圧ピストン |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11210788A true JPH11210788A (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=11688397
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10008267A Pending JPH11210788A (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | ディスクブレーキ用液圧ピストン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11210788A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005195047A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Hitachi Ltd | ディスクブレーキ |
| JP2006138337A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Mitsubishi Precision Co Ltd | スライドダンピング機構 |
| JPWO2023074868A1 (ja) * | 2021-10-29 | 2023-05-04 | ||
| JP2024018307A (ja) * | 2022-07-29 | 2024-02-08 | Ntn株式会社 | 電動ブレーキ装置 |
-
1998
- 1998-01-20 JP JP10008267A patent/JPH11210788A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005195047A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Hitachi Ltd | ディスクブレーキ |
| JP2006138337A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Mitsubishi Precision Co Ltd | スライドダンピング機構 |
| JPWO2023074868A1 (ja) * | 2021-10-29 | 2023-05-04 | ||
| WO2023074868A1 (ja) * | 2021-10-29 | 2023-05-04 | パーカー加工株式会社 | 摺動部材 |
| JP2024018307A (ja) * | 2022-07-29 | 2024-02-08 | Ntn株式会社 | 電動ブレーキ装置 |
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