JPH11212387A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11212387A
JPH11212387A JP1398598A JP1398598A JPH11212387A JP H11212387 A JPH11212387 A JP H11212387A JP 1398598 A JP1398598 A JP 1398598A JP 1398598 A JP1398598 A JP 1398598A JP H11212387 A JPH11212387 A JP H11212387A
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JP
Japan
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fixing
electrode layer
peripheral surface
rotating body
sheet
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1398598A
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English (en)
Inventor
Sanji Inagaki
三治 稲垣
Kazuyoshi Hara
和義 原
Koji Matsushita
浩治 松下
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録材に保持されている未定着のトナー像を
定着することができる定着装置であって、未定着トナー
像の静電オフセットを抑制できるとともに、オゾンの発
生を従来より低減でき、装置全体をコンパクトに、安価
にできる定着装置を提供する。 【解決手段】 定着ローラ81と82との間に記録材R
を通して、記録材R上の未定着のトナーTを記録材Rに
定着する定着装置。定着ローラ81の周面813に一部
の面が接触する荷電シートS1を設ける。荷電シートS
1は、電源PS1に接続している電極層101の一層か
らなる。電極層101からの放電によって、未定着トナ
ーTの帯電極性と同じ極性に周面813を帯電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
などの画像形成装置などに備えられ、記録材上に保持さ
れている未定着のトナー像を該記録材に定着することが
できる定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置で
は、電子写真方式などの画像形成プロセスによって、記
録材(例えば、紙)上にトナー像が転写される。記録材
に転写されたトナー像は、記録材に保持されているだけ
なので、通常は定着装置により記録材に定着される。
【0003】定着装置は、一般的には互いに対向する二
つのローラを備えている。通常、一方のローラに対して
は、熱源が設けられローラを加熱することができるよう
になっている。また、通常両ローラは、互いに圧接して
いる。未定着のトナー像を記録材に定着するときには、
これらローラの間に記録材を通し、記録材上のトナー像
を加熱するとともに、記録材に加圧することによって、
記録材に定着する。
【0004】ところが、これらローラは、互いの摩擦
や、これらローラの間に通される記録材との摩擦などに
より、帯電してしまうことがある。これらローラのう
ち、記録材の未定着トナー像を保持する側の面に接触す
るローラが、未定着トナー像と逆の極性に帯電してしま
うと、記録材がこれらローラの間に通されるときに、未
定着トナー像が該ローラに静電吸着されてしまい、該ロ
ーラに転移してしまうことがある。
【0005】このような未定着トナー像の静電オフセッ
トを防止するために、次のような技術が提案されてい
る。例えば、ローラが摩擦帯電しないように、該ローラ
の表面層を帯電防止性材料により形成することが提案さ
れている。また、記録材の未定着トナー像を保持する側
の面に接触するローラに、記録材上の未定着トナーと同
じ極性の電圧を印加することが提案されている。この場
合、未定着トナー像と該ローラの間には静電吸着力が働
かないため、静電オフセットを防止できる。
【0006】さらに、記録材の未定着トナー像を保持す
る側の面に接触するローラ周面を、コロナ帯電装置によ
って、記録材上の未定着トナーと同じ極性に帯電するこ
とが提案されている。この場合も、未定着トナー像と該
ローラの間には静電吸着力が働かないため、静電オフセ
ットを防止できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにローラの表面層を帯電防止性の材料により形成す
るときには、特別の材料を使用しなければならずコスト
高になる。また、ローラの表面層材料の選択の範囲が狭
くなる。上記のようにローラに、記録材上の未定着トナ
ーと同じ極性の電圧を印加するときには、回転するロー
ラに対して電圧を印加する必要がある。そのため、該ロ
ーラに対しては摺動接触する接点を設けなればならず、
該接点からノイズが発生したり、該接点が磨耗して寿命
が短くなるなどの問題がある。
【0008】上記のようにコロナ帯電装置によって、ロ
ーラ周面を記録材上の未定着トナーと同じ極性に帯電す
るときには、オゾンが発生してローラや、該ローラの近
くに配置される機器、部材を劣化させてしまう。また、
定着装置にコロナ帯電装置を設けるため、それだけコス
ト高になるとともに、定着装置全体が大きくなってしま
う。
【0009】そこで本発明は、記録材に保持されている
未定着のトナー像を定着することができる定着装置であ
って、未定着トナー像の静電オフセットを抑制できると
ともに、オゾンの発生を従来より低減でき、装置全体を
コンパクトに、安価にできる定着装置を提供することを
課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、周面が回転移動するように回転できる無端
状の第1の定着用回転体と、前記第1定着用回転体周面
に臨む周面を有し、該周面が回転移動するように回転で
きる無端状の第2の定着用回転体とを有し、これら両定
着用回転体の間に未定着のトナー像を保持するシート状
記録材を通過させることで該トナーを該記録材に定着す
る定着装置であり、前記第1定着用回転体周面に一部を
接触させる荷電シートであって、電源に接続される電極
層を含み、前記第1定着用回転体の周面回転移動方向に
おける上流側の端部で該第1定着用回転体周面と離して
支持され、該上流側端部より下流側の少なくとも一部を
該第1定着用回転体周面に接触させる荷電シートを備え
ることを特徴とする定着装置を提供する。
【0011】本発明の定着装置は、未定着のトナー像を
保持するシート状の記録材に、該トナー像を定着するた
めのものである。本発明の定着装置は、代表的には電子
写真方式などの画像形成装置に搭載して利用することが
できる。電子写真プロセスなどによって記録材上に転写
された未定着のトナー像は、正負いずれかの極性に帯電
している。
【0012】本発明の定着装置は、第1及び第2の二つ
の定着用回転体と、第1定着用回転体周面に接触させる
荷電シートとを備えている。第1及び第2の定着用回転
体は、いずれも無端状の回転体である。定着用回転体
は、例えばローラ形状、2以上のローラ等に巻き掛けら
れる無端ベルト形状である。第1及び第2の定着用回転
体は、互いにそれらの周面が対向しており、これら周面
は接触している。
【0013】第1及び第2定着用回転体のニップ部分
に、これら第1及び第2定着用回転体を回転させながら
記録材を通すことによって、未定着のトナー像を記録材
に定着することができる。第1及び第2定着用回転体の
少なくともいずれか一方に対して熱源を設けておき、こ
れら定着用回転体の間を通るトナーを加熱できるように
すると、未定着のトナー像を記録材に加熱定着できる。
かかる熱源としては、例えばハロゲンランプ等の発熱ヒ
ータや、通電によって発熱する抵抗発熱体などを挙げる
ことができる。第1及び第2の定着用回転体のいずれか
一方の定着用回転体を他方の定着用回転体に押圧するよ
うにしてもよい。
【0014】第1定着用回転体周面には、荷電シートを
接触させる。第1定着用回転体周面に荷電シートを接触
させるとともに、第2定着用回転体周面にも第2の荷電
シートを接触させてもよい。換言すれば、定着装置に
は、第1及び第2定着用回転体の各周面それぞれに接触
させる二つの荷電シートを設けてもよい。このように定
着装置に二つの荷電シートを設けるときには、二つの荷
電シートは同じ構造のものでも、別の構造のものであっ
てもよい。
【0015】上記のように第1及び第2の定着用回転体
を回転させて、これらの間に記録材を通すときには、荷
電シートに対して該荷電シートが接触する定着用回転体
の周面は回転移動する。なお、以下の説明において、
「荷電シートに対する該荷電シートが接触する定着用回
転体周面の回転移動方向」を単に「周面移動方向」とい
うことがある。「荷電シートに対する該荷電シートが接
触する定着用回転体周面の回転移動方向における上流
側」を単に「上流側」ということがある。「荷電シート
に対する該荷電シートが接触する定着用回転体周面の回
転移動方向における下流側」を単に「下流側」というこ
とがある。
【0016】荷電シートは、厚みに比べて面積が大きい
シート状のものである。荷電シートは、自己保形性、弾
性があり可撓性のシート状のものであっても、それほど
自己保形性、弾性のない薄いシート状(フィルム状)の
ものであってもよい。荷電シートは、上流側の端部が支
持される。荷電シートの上流側端部は、定着用回転体周
面と所定の距離離して支持される。荷電シートの支持さ
れた上流側端部より下流側の一部(代表的には、一部の
面)が定着用回転体周面に接触される。荷電シートは、
荷電を行わないときには、定着用回転体周面に接触して
いなくてもよい。
【0017】荷電シートの厚さは、数10μm〜数10
0μm程度であることが好ましい。荷電シートの厚さ
は、厚すぎると、定着用回転体周面への密着性が悪くな
り、定着用回転体周面形状に合わせて荷電シートが接触
できなくなる。また、荷電シートの厚さは、薄すぎると
強度が弱くなる。荷電シートは電極層を含む少なくとも
一層で構成されたシートである。荷電シートは電極層を
含む多層構造のシートであってもよい。例えば、荷電シ
ートは電極層及び該電極層の定着用回転体側に設けられ
る絶縁層を含む二層以上の積層構造のシートとしてもよ
い。このように、荷電シートを電極層及び該電極層の定
着用回転体側に設けられる絶縁層を含む二層以上の積層
構造とするときには、電極層の下流側端部を絶縁層の下
流側端部よりも下流側に突出させてもよい。荷電シート
は、電極層の定着用回転体とは反対側にさらに別の層を
設けて二層以上の積層構造としてもよい。荷電シートの
具体的な構造例については後述する。
【0018】荷電シートの電極層は、該電極層と定着用
回転体との間に電圧を印加することができる電源に接続
される。電極層と定着用回転体との間に電圧を印加する
ことにより、電極層から放電させることができ、定着用
回転体周面を荷電することができる。電極層は、導電性
材料からなるものでもよく、電気抵抗材料(半導電性材
料)からなるものでもよい。かかる導電性材料として
は、例えばクロム、銅、金、白金、タングステン、イン
ジウム、チタン等の金属、ITO、カーボンなどを挙げ
ることができる。かかる抵抗材料としては、例えば4フ
ッ化エチレン樹脂、エチレン−テトラフルオロエチレン
共重合体(PETFE)、ポリビニリデンフルオライド
(PVdF)などのフッ素樹脂にカーボンなどの導電性
材料を分散したもの、ポリイミド、ポリエステル、ポリ
エーテル、ポリアミド、ポリオレフィンポリカーボネイ
ト等の合成樹脂に導電性材料を分散したもの、ウレタン
ゴム等の合成ゴムに導電性材料を分散したものを挙げる
ことができる。かかる抵抗材料としては、この他、合成
樹脂にイオン導電性材料を添加したもの、合成ゴムにイ
オン導電性材料を添加したものを挙げることができる。
電極層を、例えば抵抗材料からなるものとする場合に
は、その体積抵抗を10Ω・cm以上(好ましくは、1
3 Ω・cm以上)とすると、高湿環境下においても電
極層から安定的に放電させることができるとともに、電
極層からの異常なドット放電を抑制できる。これによ
り、異常放電があれば発生する不均一な荷電や、定着用
回転体の絶縁破壊を抑制することができる。この場合、
電極層から放電させるために電極層と定着用回転体との
間に印加する電圧が著しく高くならないように、抵抗材
料の体積抵抗は108 Ω・cm以下(好ましくは、10
7 Ω・cm以下)とすることが好ましい。電極層は、放
電点を含む部分だけを抵抗材料により形成して、他の部
分については導電性材料により形成してもよい。このよ
うにしても、高湿環境下において電極層から安定的に放
電させることができるとともに、電極層からの異常なド
ット放電を抑制できる。
【0019】本発明の定着装置を使用するときには、荷
電シートを、上流側の端部において定着用回転体周面と
離して支持して、次のように配置する。荷電シートが前
述のように自己保形性や弾性があるときには、荷電シー
トを撓ませて、該支持された端部より下流側の少なくと
も一部が定着用回転体周面に接触するように配置する。
また、荷電シートが前述のようにそれほど自己保形性や
弾性がないフィルム状のときには、該支持された端部よ
り下流側の少なくとも一部が定着用回転体周面に接触す
るように配置する。或いは、荷電シートの定着用回転体
に対する配置姿勢などによっては、該支持された端部よ
り下流側の少なくとも一部の面が定着用回転体周面に接
触できるように近接配置してもよい。
【0020】定着用回転体周面を回転移動させて、荷電
シートの電極層と定着用回転体との間に電圧を印加する
と、荷電シートの支持された上流側端部より下流側の部
分は、静電吸着力により定着用回転体周面方向に引っ張
られるとともに、定着用回転体周面の移動により下流側
へ引っ張られる。これにより、荷電シートが可撓性のシ
ートであるときには、荷電シートの下流側の部分は定着
用回転体周面の形状に応じて撓みながら定着用回転体周
面に密着する。また、荷電シートがフィルム状のときに
も、荷電シートの下流側の部分は、しわなどよることな
く、定着用回転体周面の形状に応じて変形したりしなが
ら定着用回転体周面に密着する。
【0021】荷電シートの電極層と定着用回転体との間
に放電開始電圧以上の電圧を印加すると、荷電シートの
電極層から放電させることができ、定着用回転体周面を
荷電することができる。したがって、第1及び第2の定
着用回転体周面同士の摩擦、これら定着用回転体の間に
通される記録材と第1又は第2定着用回転体との摩擦に
よって、定着用回転体周面が帯電しても、帯電している
定着用回転体周面を除電することができる。或いは、帯
電している定着用回転体周面をその帯電極性とは逆極性
に帯電することができる。
【0022】第1定着用回転体が記録材に保持されてい
る未定着トナー像に接触する定着用回転体である場合に
は、第1定着用回転体に接触させる荷電シートによっ
て、第1定着用回転体周面を該未定着トナーの帯電極性
と同じ極性に帯電すると、記録材上の未定着のトナーは
第1定着用回転体周面に吸着されないため、未定着トナ
ー像が第1定着用回転体周面に転移することを防止でき
る。すなわち、未定着トナー像の第1定着用回転体への
静電オフセットを防止できる。この場合、第1定着用回
転体周面を除電しても、該周面が未定着トナーと逆極性
に帯電している場合に比べると、記録材上の未定着のト
ナー像が第1定着用回転体周面に吸着することを抑制で
きる。いずれにしても、さらに第2定着用回転体周面に
接触させる第2の荷電シートを設けるときには、第2荷
電シートによって第2定着用回転体周面を未定着トナー
の帯電極性と逆の極性に帯電すると、未定着のトナー像
は記録材を間において第2定着用回転体方向に吸着され
るため、それだけさらに未定着トナー像の第1定着用回
転体周面への吸着を防止できる。第2荷電シートによっ
て第2定着用回転体周面を除電してもよい。
【0023】第2定着用回転体が記録材に保持されてい
る未定着トナー像に接触する定着用回転体である場合に
は、第1定着用回転体に接触させる荷電シートによっ
て、第1定着用回転体周面を未定着トナー像の帯電極性
と逆の極性に帯電すると、未定着のトナー像は記録材を
間において第1定着用回転体方向に吸着されるため、未
定着トナー像の第2定着用回転体周面への吸着を防止で
きる。この場合も、第1定着用回転体周面を除電して
も、該周面が未定着トナーと同極性に帯電している場合
に比べると記録材上の未定着のトナー像が第2定着用回
転体周面に吸着することを抑制できる。いずれにして
も、さらに第2定着用回転体周面に接触させる第2の荷
電シートを設けるときには、第2荷電シートによって第
2定着用回転体周面を未定着トナーの帯電極性と同じ極
性に帯電すると、未定着のトナー像は第2定着用回転体
方向に吸着されないため、それだけさらに未定着トナー
像の第2定着用回転体周面への吸着を防止できる。第2
荷電シートによって第2定着用回転体周面を除電しても
よい。
【0024】したがって、第1及び第2の二つの定着用
回転体のうち第1定着用回転体(換言すれば、いずれか
一方の定着用回転体)が記録材に保持されている未定着
のトナー像に接触する定着用回転体である場合であっ
て、該一方の回転体である第1定着用回転体に対して第
1荷電シートを設けるとともに、第2定着用回転体に対
しても第2荷電シートを設け、第1荷電シートによっ
て、第1定着用回転体周面を未定着トナーの帯電極性と
同じ極性に帯電(又は第1定着用回転体周面を除電)す
るとともに、第2荷電シートによって、第2定着用回転
体(換言すれば、他方の定着用回転体)周面を未定着ト
ナーの帯電極性と逆の極性に帯電(又は第2定着用回転
体周面を除電)すると、記録材上の未定着トナー像の第
1定着用回転体周面への吸着を防止できる。この定着装
置の場合、二つの定着用回転体のうちいずれを第1定着
用回転体と考えても、いずれを第2定着用回転体と考え
てもよく、同じことである。
【0025】定着用回転体周面を荷電することができる
荷電シートの下流側の部分は、移動する定着用回転体周
面がうねったり、振動したりしても、自己の弾性、変形
性や静電吸着力によってそのうねりなどに応じて撓んだ
り、変形したりしながら、定着用回転体周面との接触状
態を保つことができる。これにより、荷電シートの電極
層と定着用回転体周面との距離は安定し、電極層からの
放電を安定的に行うことができ、それだけ定着用回転体
周面を均一に荷電することができる。
【0026】定着用回転体周面上には、トナー、紙粉等
の異物がのっていることがあり、回転体周面移動に伴い
異物が荷電シートに臨む位置に到来することがある。こ
のようなときには、異物は荷電シートと定着用回転体周
面との接触部位の上流側位置において大部分はせき止め
られて、該上流側位置において保持される。これによ
り、このようなときにも、定着用回転体周面の荷電むら
を抑制することができる。
【0027】定着装置には、荷電シートの電極層と定着
用回転体との間に電圧を印加することができる電源を設
けておいてもよい。該電源としては、例えば直流電圧を
印加することができる電源を挙げることができる。該電
源は、出力電圧可変の電源としてもよい。荷電シートの
電極層と定着用回転体との間に印加する電圧は、例えば
温度、湿度などの環境条件などに応じて変化させてもよ
い。
【0028】荷電シートは、例えば次の(1)〜(4)
に示す構成とすることができる。 (1) 荷電シートは、前記電極層を含む一層以上で構
成されたシートとして、該電極層の一部を定着用回転体
周面に接触させてもよい。例えば、荷電シートは、前記
電極層の一層だけからなるシートとしてもよい。この場
合、荷電シートの定着用回転体周面に近い側の表面層は
電極層であり、電極層の一部を定着用回転体周面に接触
させる。荷電シートの近くに配置される定着用回転体以
外の機器、部材への電極層からの放電を防止するため
に、電極層の定着用回転体とは反対側の表面部分は、絶
縁層により被覆してもよい。
【0029】この場合、電極層からの放電は、定着用回
転体周面と接触する電極層の部分より若干上流側の位
置、換言すれば、電極層と定着用回転体周面とが近接す
る位置にて主としてなされる。 (2) 荷電シートは、前記電極層及び該電極層の定着
用回転体側に設けられる絶縁層を含む二層以上の積層構
成のシートとして、該絶縁層の一部を定着用回転体周面
に接触させてもよい。例えば、荷電シートは、前記電極
層と該電極層の定着用回転体側に設けられる絶縁層とが
積層された二層構造のシートとしてもよい。
【0030】この場合、荷電シートの定着用回転体周面
に近い側の表面層は絶縁層であり、絶縁層の一部を定着
用回転体周面に接触させる。荷電シートの近くに配置さ
れる定着用回転体以外の機器、部材への電極層からの放
電を防止するために、電極層の定着用回転体とは反対側
の表面部分は、第2の絶縁層により被覆してもよい。ま
た、定着用回転体周面の回転移動方向を横切る方向(定
着用回転体の回転軸線方向)における電極層の側端部か
らの放電を防止するために、荷電シートの側端部(耳
部)には電極層を設けないようにしてもよい。
【0031】荷電シートは、電極層と絶縁層とを別々に
形成した後に重ね合わせて形成してもよい。電極層を前
述のように抵抗材料からなるものとするときには、これ
ら電極層及び絶縁層を抵抗傾斜複合材料にて一体的に形
成してもよい。電極層を抵抗材料からなるものとすると
きには、絶縁層上に該抵抗材料を塗布して、電極層を形
成してもよい。電極層を前述のように金属等の導電性材
料からなるものとするときには、絶縁層上にスパッタリ
ングなどの膜形成手法を用いて、電極層を形成してもよ
い。また、スパッタリング等の膜形成手法とフォトエッ
チング等のエッチング手法とを併用して、絶縁層上に所
定のパターンの電極層を形成してもよい。上記(1)に
おいて述べた荷電シートについても上記述べたようのと
同様にして形成することができる。また、後述する
(3)及び(4)において述べる荷電シートについても
上記述べたのと同様にして形成することができる。
【0032】このように荷電シートの定着用回転体周面
に接触させる側に絶縁層を設けておくと、放電させる電
極層と定着用回転体周面とが摺動しないため、電極層が
傷つくのを防止でき、長期にわたり電極層から安定した
放電を行わせることができる。定着用回転体周面に対し
て摺動接触する荷電シートの絶縁層は、摺動性や耐摩耗
性に優れた材料からなるものとするのが好ましい。この
ような絶縁層材料としては、例えば4フッ化エチレン樹
脂などのフッ素樹脂、ポリイミド、ポリエステル、ポリ
エーテルなどの合成樹脂、ウレタンゴム、シリコンゴム
などの合成ゴムを挙げることができる。定着用回転体周
面材料が非導電性のときには、荷電シートの絶縁層と定
着用回転体周面との摺動による該周面の摩擦帯電を抑制
するために、絶縁層材料は定着用回転体周面材料と摩擦
帯電系列上において近くの位置にあるものとしてもよ
い。荷電シートの絶縁層材料は、トナーとの離型性のよ
い材料としてもよい。
【0033】電極層と定着用回転体周面との最短距離
は、パッシェン則により11μm以上とすると、電極層
から良好な放電を行わせることができる。これにより、
異常放電や、異常放電による定着用回転体周面の不均一
な荷電及び定着用回転体の絶縁破壊を抑制できる。電極
層と定着用回転体周面の間の最短距離は、放電距離を短
くして、オゾンの発生を抑制するためには、100μm
以下であることが好ましい。オゾン発生の低減により、
オゾンによる荷電シート、定着用回転体及びこれらの周
囲に配置される機器、部材の劣化を抑制できる。したが
って、定着用回転体周面と電極層との最短距離は11μ
m〜100μmであることが好ましい。該最短距離は、
絶縁層の厚さなどにより調整できる。
【0034】このように、荷電シートを電極層及び定着
用回転体周面に接触させる絶縁層を含む二層以上の積層
構造とする場合には、さらに次の(2−1)、(2−
2)及び(2−3)に示すようにしてもよい。 (2−1) 電極層の下流側の端部は、周面移動方向を
横切る方向(定着用回転体の回転軸線方向)に凹凸が並
ぶ形状としてもよい。該凹凸は周面移動方向における電
極層各部の長さの長短により形成されるものである。
【0035】この場合、荷電シートの電極層の下流側端
部の凸部が放電点となる。該下流側端部をこのような凹
凸が並ぶ形状とすると、電極層の下流側端部が線状であ
るときに比べて、異物付着、電極層表面状態のむら、環
境変化などによっても放電点が安定するため、電極層か
ら均一で安定した放電を行うことができ、それだけ定着
用回転体周面を均一に荷電することができる。該凸部の
周面移動方向を横切る方向におけるピッチは、大きすぎ
ると定着用回転体周面の荷電むら(電位むら)が発生
し、小さすぎると隣合う凸部における電界が影響しあっ
て、下流側端面が線状であるときと変わらなくなる。し
たがって、該凸部のピッチは、数10μm〜数100μ
m程度とするのが好ましい。該凹凸形状としては、例え
ば櫛歯状、鋸歯状などを挙げることができる。 (2−2) 電極層の下流側端部は、荷電シートの絶縁
層の下流側端部よりも下流側に突出させてもよい。
【0036】この場合には、主として絶縁層よりも下流
側に突出した電極層の突出端部の定着用回転体周面に臨
む面から放電がなされる。このようにすると、電極層か
らの放電が容易となり、それだけ均一で安定した放電を
行うことができる。また、電極層と定着用回転体との間
に放電のために印加する電圧を小さくできる。電極層か
ら安定した放電をさせるためには、電極層の下流側への
突出量L〔mm〕は、近接放電時間Tが0.002〜
0.3〔sec〕となるように設定することが好まし
く、0.005〜0.1〔sec〕となるように設定す
ることがより好ましい。近接放電時間T〔sec〕は、
定着用回転体の周面移動速度をV〔mm/sec〕とす
るとき、突出量Lを周面移動速度Vで割った値(=L/
V)である。
【0037】電極層の絶縁層よりも下流側に突出してい
る端部は、該端部と定着用回転体周面との距離が周面移
動方向の下流にいくにしたがい大きくなるように反らし
てもよい。このようにすると、電極層の突出端部の下流
側先端部(下流側先端面や下流側先端部におけるエッジ
部分など)からの異常放電を抑制でき、それだけ該突出
端部からの面放電を安定して行わせることができる。
【0038】電極層の下流側に突出する端部における下
流側の端面は、絶縁体により覆ってもよい。このように
しても、電極層の突出端部の下流側先端部からの異常放
電を抑制でき、それだけ該突出端部からの面放電を安定
して行わせることができる。かかる絶縁体材料として
は、例えば4フッ化エチレン樹脂などのフッ素樹脂、ポ
リイミド、ポリエステル、ポリエーテルなどの合成樹
脂、シリコンゴムなどの合成ゴムを挙げることができ
る。
【0039】電極層の絶縁層よりも下流側に突出してい
る突出端部の定着用回転体方向への撓み、変形を防止す
るために、電極層の定着用回転体に臨む面とは反対の面
側に補強層を設けてもよい。電極層の該突出端部の定着
用回転体周面方向への撓み、変形を防止すると、放電面
を有する該突出端部と定着用回転体周面との距離を一定
に保つことができ、換言すれば、放電距離を一定に保つ
ことができ、それだけ電極層から安定した放電を行わせ
ることができる。このような補強層を設けることに代え
て、或いはこれとともに、電極層自体の厚みを増しても
よい。また、上記荷電シートの近くに配置される定着用
回転体以外の機器、部材への電極層からの放電を防止す
るために、電極層の定着用回転体とは反対側の表面部分
に設ける第2絶縁層に、該補強層の機能を持たせてもよ
い。 (2−3) 電極層は、周面移動方向を横切る方向(定
着用回転体の回転軸線方向)において2以上に分割され
ていてもよい。この場合、該分割された各電極層にはそ
れぞれ独立に電圧印加できるようにしてもよい。電極層
が、該方向に3以上に分割されている場合には、該分割
された電極層を2以上のグループに分けて、そのグルー
プごとにそれぞれ独立に電圧印加できるようにしてもよ
い。
【0040】前述のように、定着装置を画像形成装置に
おいて、電子写真方式などの画像形成プロセスによって
記録材上に転写されたトナー(トナー像)の定着に利用
するときには、該記録材の周面移動方向を横切る方向に
おける幅に応じて電極層を該回転軸線方向に2以上に分
割してもよい。このようにすると、定着用回転体の未定
着トナーを保持する記録材との接触部分だけを電極層か
らの放電により荷電(帯電又は除電)することができ
る。換言すれば、定着用回転体周面への未定着トナーの
転移を防止するのに必要な周面部分だけを荷電すること
ができる。
【0041】以上、(2−1)、(2−2)及び(2−
3)において述べたことは、二以上を組み合わせてもよ
い。 (3) 荷電シートは、前記電極層(以下、「第1電極
層」という)、該第1電極層の定着用回転体側に設けら
れる絶縁層及び該絶縁層の定着用回転体側に設けられる
第2電極層を含む三層以上の積層構成のシートとして、
該第2電極層の一部を定着用回転体周面に接触させても
よい。例えば、荷電シートは、前記第1電極層、該第1
電極層の定着用回転体側に設けられる絶縁層及び該絶縁
層の定着用回転体側に設けられる第2電極層が積層され
た三層構造のシートとしてもよい。
【0042】この場合、荷電シートの定着用回転体周面
に近い側の表面層は第2電極層であり、第2電極層の一
部を定着用回転体周面に接触させる。荷電シートの近く
に配置される定着用回転体以外の機器、部材への第1電
極層からの放電を防止するために、第1電極層の定着用
回転体とは反対側の表面部分は、第2の絶縁層により被
覆してもよい。また、第1電極層の周面移動方向を横切
る方向における側端部からの放電を防止するために、荷
電シートの側端部(耳部)には第1電極層を設けないよ
うにしてもよい。
【0043】第2電極層も、該第2電極層と定着用回転
体との間に電圧印加できる電源に接続される。第2電極
層も、第1電極層と同様に、導電性材料からなるもので
もよく、電気抵抗材料からなるものでもよい。このよう
に荷電シートを第1電極層、絶縁層及び定着用回転体周
面に接触させる第2電極層を含む三層以上の積層構造と
するときには、荷電シートを既述の電極層及び定着用回
転体周面に接触させる絶縁層を含む二層以上の積層構造
とするときに比べて、静電吸着力を発生する第2電極層
と定着用回転体周面との距離が短くなるため、荷電シー
トの定着用回転体周面への静電吸着力を高めることがで
きる。
【0044】このように荷電シートを第1電極層、絶縁
層及び定着用回転体周面に接触させる第2電極層を含む
三層以上の積層構造とするときには、第1及び第2の電
極層いずれからも放電させるようにしてもよい。或い
は、定着用回転体周面には接触させない第1電極層だけ
から放電させるようにして、定着用回転体周面に接触さ
せる第2電極層からは放電させずに、荷電シートを定着
用回転体周面に静電吸着させることだけに利用してもよ
い。第2電極層と定着用回転体との間に印加する電圧
を、放電開始電圧以上とすれば、第2電極層から放電さ
せることができ、放電開始電圧未満とすれば、第2電極
層からは放電させずに荷電シートを定着用回転体周面に
静電吸着させることだけに利用できる。
【0045】第1電極層からの放電は、第1電極層の下
流側端部から主としてなされる。また、第2電極層から
の放電は、主として第2電極層と定着用回転体周面とが
接触する部分より若干上流側の位置において、換言すれ
ば、第2電極層と周面が近接する位置においてなされ
る。したがって、第2電極層の放電位置は、第1電極層
の放電位置より上流側となる。
【0046】このように荷電シートを第1電極層、絶縁
層及び定着用回転体周面に接触させる第2電極層を含む
三層以上の積層構造とする場合には、例えば次のように
定着用回転体周面を荷電することができる。例えば、第
2電極層からの放電により除電した後に、第1電極層か
らの放電により定着用回転体周面を帯電することができ
る。このようにすると、それだけ均一に定着用回転体周
面を帯電することができる。第2電極層からの放電によ
り予備帯電した後に、第1電極層からの放電により周面
を本帯電してもよい。このようにしても、それだけ均一
に定着用回転体周面を帯電することができる。
【0047】上記(2)において述べたのと同様に、定
着用回転体周面と荷電シートの第1電極層との最短距離
を11μm〜100μmにすると、第1電極層から良好
な放電を行わせることができるとともに、オゾンの発生
を抑制できる。該最短距離は、絶縁層及び第2電極層の
厚さなどにより調整できる。このように荷電シートを第
1電極層、絶縁層及び定着用回転体周面に接触させる第
2電極層を含む三層以上の積層構造とする場合には、さ
らに次の(3−1)、(3−2)及び(3−3)に示す
ようにしてもよい。 (3−1) 上記(2−1)において述べたのと同様
に、荷電シートの第1電極層の下流側の端部は、周面移
動方向を横切る方向に凹凸が並ぶ形状に形成してもよ
い。該凹凸は周面移動方向における第1電極層各部の長
さの長短により形成されるものである。この他、上記
(2−1)において述べたことは、荷電シートを第1電
極層、絶縁層及び定着用回転体周面に接触させる第2電
極層を含む三層以上の積層構造とする場合も同様であ
る。 (3−2) 上記(2−2)において述べたのと同様
に、荷電シートの第1電極層の下流側端部は、荷電シー
トの絶縁層及び第2電極層の下流側端部よりも下流側に
突出させてもよい。この他、上記(2−2)において述
べたことは、荷電シートを第1電極層、絶縁層及び定着
用回転体周面に接触させる第2電極層を含む三層以上の
積層構造とする場合も同様である。 (3−3) 上記(2−3)において述べたのと同様
に、荷電シートの第1電極層及び(又は)第2電極層
は、定着用回転体の周面移動方向を横切る方向において
2以上に分割してもよい。この場合、該分割された各電
極層にはそれぞれ独立に電圧印加できるようにしてもよ
い。荷電シートの電極層が、該方向において3以上に分
割されている場合には、該分割された電極層を2以上の
グループに分けて、そのグループごとにそれぞれ独立に
電圧印加できるようにしてもよい。この他、上記(2−
3)において述べたことは、荷電シートを第1電極層、
絶縁層及び定着用回転体周面に接触させる第2電極層を
含む三層以上の積層構造とする場合も同様である。
【0048】以上、(3−1)、(3−2)及び(3−
3)において述べたことは、二以上を組み合わせてもよ
い。荷電シートを第1電極層、絶縁層及び定着用回転体
周面に接触させる第2電極層を含む三層以上の積層構造
とする場合には、定着装置には、荷電シートの第2電極
層と定着用回転体との間に電圧印加することができる電
源を設けておいてもよい。該電源としては、例えば直流
電圧を印加することができる電源、交番電圧(振動電
圧)を印加することができる電源、直流電圧に交番電圧
を重畳して印加することができる電源を挙げることがで
きる。交番電圧としては、例えば、パルス状電圧、サイ
ン波状電圧、三角波状電圧を挙げることができる。いず
れにしても該電源は、出力電圧可変の電源としてもよ
い。荷電シートの第2電極層と定着用回転体との間に印
加する電圧は、例えば温度、湿度などの環境条件などに
応じて変化させてもよい。
【0049】荷電シートの第1電極層に接続する電源を
直流電源とし、第2電極層に接続する電源も直流電源と
するときには、これらの直流電源は共通の電源としても
よい。このように第1電極層及び第2電極層に接続する
電源を共通の直流電源とするときには、第1電極層及び
第2電極層には同じ電圧を印加するようにしてもよく、
或いは抵抗によって分圧するなどしてそれぞれ違う電圧
を印加するようにしてもよい。
【0050】荷電シートの第2電極層と定着用回転体と
の間に、直流電圧に重畳させた交番電圧(振動電圧)を
印加して、第2電極層から放電させると、定着用回転体
の周面回転移動に伴い異物が荷電シートと定着用回転体
の接触部位に到来しても、該接触部位にて凝集すること
を抑制できる。したがって、かかる凝集物が荷電シート
と定着用回転体周面との間に侵入して、第1電極層と定
着用回転体周面の間の距離及び第2電極層と定着用回転
体周面の間の距離が変動することを抑制でき、それだけ
第1電極層及び第2電極層から安定した放電をさせるこ
とができる。
【0051】荷電シートの第1電極層と定着用回転体と
の間、及び第2電極層と定着用回転体との間にそれぞれ
同じ極性の直流電圧を印加し、第1電極層及び第2電極
層のいずれからも放電させる場合には、定着用回転体周
面上の異物が荷電シートと定着用回転体周面との接触部
位に到達する前に、該異物を第2電極層からの放電によ
り第1電極層及び第2電極層と同じ極性に帯電させるこ
とができ、該異物の第1電極層や第2電極層への静電吸
着を防止でき、それだけ安定した荷電を行うことができ
る。 (4) 荷電シートは、前記電極層、該電極層の定着用
回転体側に設けられる絶縁層及び該絶縁層の定着用回転
体側に設けられるエレクトレット層を含む三層以上の積
層構成のシートとして、該エレクトレット層の一部を定
着用回転体周面に接触させてもよい。例えば、荷電シー
トは、前記電極層、該電極層の定着用回転体側に設けら
れる絶縁層及び該絶縁層の定着用回転体側に設けられる
エレクトレット層が積層された三層構造のシートとして
もよい。
【0052】この場合、荷電シートの定着用回転体周面
に近い側の表面層はエレクトレット層であり、エレクト
レット層の一部を定着用回転体周面に接触させる。荷電
シートの近くに配置される定着用回転体以外の機器、部
材への電極層からの放電を防止するために、電極層の定
着用回転体とは反対側の周面部分は、第2の絶縁層によ
り被覆してもよい。また、電極層の周面移動方向を横切
る方向における側端部からの放電を防止するために、荷
電シートの側端部(耳部)には電極層を設けないように
してもよい。
【0053】エレクトレット層は、エレクトレット材料
からなり、半永久的に電荷を有するため、電圧を印加し
なくても定着用回転体周面に静電吸着させることができ
る。したがって、上記(3)において述べた第1電極
層、絶縁層及び定着用回転体周面に接触させる第2電極
層を含む三層以上の積層構造の荷電シートを有する定着
装置に比べて、第2電極層に接続する電源が必要ないだ
け、定着装置をコンパクトにできる。
【0054】上記(2)において述べたのと同様に、定
着用回転体周面と電極層との最短距離を11μm〜10
0μmにすると、電極層から良好な放電を行わせること
ができるとともに、オゾンの発生を抑制できる。該最短
距離は、絶縁層及びエレクトレット層の厚さなどにより
調整できる。このように荷電シートを電極層、絶縁層及
び定着用回転体周面に接触させるエレクトレット層を含
む三層以上の積層構造とする場合には、さらに次の(4
−1)、(4−2)及び(4−3)に示すようにしても
よい。 (4−1) 上記(2−1)において述べたのと同様
に、電極層の下流側の端部は、周面移動方向を横切る方
向に凹凸が並ぶ形状に形成してもよい。該凹凸は周面移
動方向における電極層各部の長さの長短により形成され
るものである。この他、上記(2−1)において述べた
ことは、荷電シートを電極層、絶縁層及び定着用回転体
周面に接触させるエレクトレット層を含む三層以上の積
層構造とする場合も同様である。 (4−2) 上記(2−2)において述べたのと同様
に、電極層の下流側端部は、荷電シートの絶縁層及びエ
レクトレット層の下流側端部よりも下流側に突出させて
もよい。この他、上記(2−2)において述べたこと
は、荷電シートを電極層、絶縁層及び定着用回転体周面
に接触させるエレクトレット層を含む三層以上の積層構
造とする場合も同様である。 (4−3) 上記(2−3)において述べたのと同様
に、電極層は、定着用回転体の周面移動方向を横切る方
向において2以上に分割していてもよい。この他、上記
(2−3)において述べたことは、荷電シートを電極
層、絶縁層及び定着用回転体周面に接触させるエレクト
レット層を含む三層以上の積層構造とする場合も同様で
ある。
【0055】以上、(4−1)、(4−2)及び(4−
3)において述べたことは、二以上を組み合わせてもよ
い。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (1) 図1に、本発明に係る定着装置の一例の概略斜
視図を示す。図2に該定着装置の概略断面図を示す。図
1及び図2に示す定着装置D1は、本例では電子写真方
式の画像形成装置に設けられるものである。定着装置D
1は、電子写真方式の画像形成プロセスによってシート
状の記録材Rに転写された未定着のトナーTを、記録材
Rに定着するためのものである。
【0057】記録材Rは、未定着のトナーTを保持して
いる。未定着トナーTは、像を形成している。記録材R
に保持されているトナーTは、電子写真方式の画像形成
プロセスにおいて、本例においては負極性に帯電してい
る。定着装置D1は、定着用回転体として第1及び第2
の二つの定着ローラ81、82を備えている。定着ロー
ラ82は、定着ローラ81に対向している。定着装置D
1は、さらに定着ローラ81に接触する荷電シートS
1、定着ローラ81に対して設けられたヒータ90及び
電源PS1を備えている。
【0058】定着ローラ81は、図示を省略した支持装
置によって回転可能に支持されている。定着ローラ81
は、図示を省略したモータ及び駆動力伝達機構を含む駆
動装置によって、回転駆動することができる。定着ロー
ラ81が回転駆動されるときには、その周面813は図
中時計回りに回転移動する。定着ローラ81の回転軸線
方向は、周面813の回転移動方向に直交する。定着ロ
ーラ81は、周面移動速度V〔mm/sec〕にて回転
駆動される。
【0059】定着ローラ81は、中空円筒状の芯ローラ
812の外周面に誘電体層811を形成したものであ
る。芯ローラ812は、本例ではアルミニウムからな
る。芯ローラ812は導電性である。誘電体層811
は、本例では耐熱性及び離型性に優れたポリ4フッ化エ
チレンからなる。定着ローラ81の中空内部には、ヒー
タ90が配置されている。ヒータ90は、図示を省略し
た支持装置によって定位置に支持されている。ヒータ9
0は、本例ではハロゲンランプである。ヒータ90によ
り定着ローラ81をその内周面から加熱することができ
る。定着ローラ81は、いわゆる加熱ローラである。
【0060】定着ローラ82も、図示を省略した支持装
置によって回転可能に支持されている。定着ローラ82
の周面823は、定着ローラ81の周面813と接触し
ている。定着ローラ82は、図示を省略した押圧装置に
よって定着ローラ81に向けて押されている。定着ロー
ラ82は、いわゆる加圧ローラである。これにより、定
着ローラ82は、定着ローラ81の回転に従動して、或
いは、定着ローラ81と定着ローラ82との間を通され
る記録材Rの移動に従動して回転する。定着ローラ82
が回転するときには、その周面823は図中反時計回り
に回転移動する。定着ローラ82の回転軸線方向は、周
面823の回転移動方向に直交する。定着ローラ82
は、定着ローラ81の周面813と同じ周面移動速度V
〔mm/sec〕にて回転する。
【0061】定着ローラ82は、中空円筒状の芯ローラ
822の外周面に誘電体層821を形成したものであ
る。芯ローラ822は、本例ではアルミニウムからな
る。芯ローラ822は導電性である。誘電体層821
は、本例では耐熱性に優れたシリコンゴムからなる。な
お、以降の定着装置D1に関する説明において、「定着
ローラ81の周面813の移動方向」を単に「周面移動
方向」と記載することがある。「定着ローラ81の周面
813の移動方向における上流側」を単に「上流側」と
記載することがある。「定着ローラ81の周面813の
移動方向における下流側」を単に「下流側」と記載する
ことがある。
【0062】荷電シートS1は、厚みに比べて面積が十
分に大きいシートである。荷電シートS1は、本例では
ほぼ長方形状の可撓性のシートである。荷電シートS1
は、上流側の端部において、定着ローラ81の回転軸線
方向に延びる二つの支持部材71、72に挟まれ、次の
ように支持されている。支持部材71、72は図示を省
略した支持手段によって支持されている。荷電シートS
1の上流側端部は定着ローラ81の周面813から所定
距離離されていて、周面813には接触していない。荷
電シートS1は、撓ませられて、支持された上流側端部
より下流側の面S1sが周面813に接触している。
【0063】荷電シートS1は、電極層101の一層だ
けからなるシートである。電極層101は、本例では電
気抵抗材料からなる。該抵抗材料は、本例ではポリイミ
ドに導電性カーボンを分散したものである。電極層10
1の体積抵抗は103 〜10 7 Ω・cmである。電極層
101は、電源PS1に接続されている。
【0064】電源PS1は、荷電シートS1の電極層1
01と、定着ローラ81の導電性芯ローラ812との間
に直流電圧を印加することができる。電源PS1によ
り、電極層101には、記録材R上の未定着トナーTと
同じ極性の負電圧を印加する。電源PS1は出力電圧可
変の電源である。本発明の定着装置D1においては、荷
電シートS1の電極層101に電源PS1から電圧を印
加すると、電極層101から放電させることができる。
【0065】電極層101への電圧印加により、荷電シ
ートS1(電極層101)は、定着ローラ周面813に
静電吸着され、荷電シートS1の下流側端部の面S1s
は周面813に密着する。また、荷電シートS1の下流
側端部面S1sは周面813に静電吸着した状態で、周
面813の移動により下流側に引っ張られるため、面S
1sはたるみ、しわなどよることなく周面813に接触
する。また、周面813の面形状に応じて面S1sは周
面813に接触する。
【0066】電極層101からの放電によって、定着ロ
ーラ81の周面813を荷電することができる。電極層
101からの放電は、主として電極層101と周面81
3とが接触する面S1sより若干上流側の位置におい
て、換言すれば、電極層101と周面813が近接する
位置においてなされる。本例においては、定着ローラ8
1の周面813を負方向に荷電することができる。
【0067】したがって、記録材R上の未定着トナーT
を定着するために、記録材Rを定着ローラ81と82の
間を通すときに、未定着トナーTと接触する定着ローラ
81の周面813が、定着ローラ82の周面823との
摩擦や、記録材Rとの摩擦によって、たとえ記録材R上
の未定着トナーTと逆極性(本例では、正極性)に帯電
しても、電極層101からの放電によって周面813を
除電することができる。或いは、さらに周面813を未
定着トナーTと同じ極性(本例では、負極性)に帯電す
ることができる。
【0068】これにより、定着ローラ81と82の間を
記録材Rが通されるとき、記録材R上の未定着トナーT
が定着ローラ81の周面813に、静電吸着力によって
転移することを防止できる。すなわち、未定着トナーT
の周面813への静電オフセットを防止できる。定着ロ
ーラ81の周面813は、電極層101からの放電によ
って除電しても、換言すれば、周面813の電位をほぼ
零[volt]にしても、或いは未定着トナーTと同じ
極性に帯電しても、静電オフセットは同じように防止で
きる。
【0069】定着装置D1によって未定着トナーTを記
録材Rに定着するときには、ヒータ90によって定着ロ
ーラ81を所定の定着温度にまで加熱して、駆動装置
(図示省略)によって定着ローラ81を回転駆動し、図
3に示すように記録材Rを定着ローラ81と定着ローラ
82との間に通す。このとき、電極層101からの放電
によって、上記のように定着ローラ81の周面813を
除電又は未定着トナーTと同じ極性に帯電する。
【0070】記録材Rに保持された未定着トナーTは、
定着ローラ81と82の間を通されることにより、加熱
及び加圧されて、記録材Rに定着する。このとき、上記
のように未定着トナーTの定着ローラ81の周面813
への転移が防止できるため、未定着トナーTが形成して
いる像を壊すことなく、該トナー像を記録材Rに定着す
ることができる。すなわち、本発明の定着装置D1によ
って、それだけ良好な未定着トナー画像の記録材への定
着を行うことができる。
【0071】本発明の定着装置D1においては、従来の
ように定着ローラの摩擦帯電を防止して、未定着トナー
の静電オフセットを防止するために、定着ローラの表面
層に帯電防止材料などの特別な材料を用いる必要がない
ため、それだけ低コストにできる。本発明の定着装置D
1おいては、静電オフセットを防止するために定着ロー
ラ81の周面813を荷電する荷電シートS1を設け
た。荷電シートS1の一部の面を、荷電する周面813
に接触させるため、電極層101を周面813に容易に
近接配置することができる。したがって、従来のように
コロナ帯電装置によって帯電する場合に比べて、放電距
離を短くでき、それだけオゾンの発生を抑制できる。こ
れにより、オゾンによる荷電シートS1、定着ローラ8
1、82及びこれらの周囲に配置される機器、部材の劣
化を低減できる。また、電極層101と定着ローラ81
の間に印加する電圧が低くても、電極層101から放電
させることができ、それだけ省エネルギー化が図れる。
また、従来のコロナ帯電装置に比べて荷電シートS1の
配置スペースは小さくできる。したがって、それだけ定
着装置全体をコンパクトにできる。
【0072】荷電装置として荷電シートS1を採用した
ことにより、さらに次のような利点がある。電極層10
1は、前述のように体積抵抗が103 〜107 Ω・cm
の抵抗材料からなるため、定着ローラ81の絶縁破壊を
防止できる。また、ドット放電が防止できるため、それ
だけ安定した放電を電極層101から行うことができ、
定着ローラ81の周面813を均一に荷電することがで
きる。
【0073】定着ローラ81の周面813上に、たとえ
トナー、紙粉等の異物が付着して、周面813の回転移
動に伴い異物が荷電シートS1に臨む位置に到来するこ
とがあっても、異物は荷電シートS1と周面813の接
触部位の上流側位置にて大部分はせき止めることがで
き、異物を該位置に保持することができる。したがっ
て、たとえ定着ローラ周面813上に異物があったとし
ても、電極層101から安定して放電させることがで
き、それだけ周面813を均一に荷電することができ
る。
【0074】以上説明した定着装置D1においては、記
録材の未定着トナーを保持する側の面に接触する定着用
回転体に対して荷電シートを設けたが、記録材の未定着
トナーを保持する面とは反対側の面に接触する定着用回
転体に対して荷電シートを設けてもよい。例えば、図4
に示す定着装置D2のようにしてもよい。なお、以下に
説明する定着装置D2〜D4を示す図面と、上記説明し
た定着装置D1を示す図面においては、相互に実質的に
同じ機能、作用の部品、部分については、同じ参照符号
を付してある。定着装置D2〜D4における荷電シート
は、定着装置D1における荷電シートS1と同様に支
持、配置されている。定着装置D2〜D4を示す図面に
おいては、荷電シートを支持する支持部材は図示が省略
されている。
【0075】定着装置D2においては、定着ローラ82
の周面823に荷電シートS1が接触している。荷電シ
ートS1は、定着ローラ82の周面823の回転移動方
向における上流側の端部において、周面823から所定
距離離されて支持され、支持された上流側端部より下流
側の面が周面823に接触している。
【0076】荷電シートS1の電極層101には、電源
PS1が接続されている。電源PS1により、電極層1
01には記録材R上の未定着トナーTと逆極性(本例で
は、正極性)の電圧が印加される。定着装置2において
も、定着装置D1と同様に、電極層101からの放電に
よって定着ローラ82の周面823を荷電することがで
きる。本例においては、周面823を正方向に荷電する
ことができる。
【0077】したがって、周面823が、定着ローラ8
1の周面813との摩擦や、記録材Rとの摩擦によっ
て、たとえ記録材R上の未定着トナーTと同じ極性(本
例では、負極性)に帯電しても、周面823を未定着ト
ナーTと逆の極性(本例では、正極性)に帯電すること
ができる。これにより、定着ローラ81と82の間を記
録材Rが通されるとき、記録材R上の未定着トナーT
は、記録材Rを介して周面823方向へ静電吸着される
ため、未定着トナーTが定着ローラ81の周面813に
転移することを防止できる。
【0078】したがって、定着装置D2においても未定
着トナーの静電オフセットを防止して、それだけ良好な
定着を行うことができる。以上説明した定着装置D1、
D2においては、定着用回転体の周面を荷電するための
荷電シートは、二つの定着用回転体のいずれか一方だけ
に設けた。例えば、図5に示す定着装置D3のように、
両方の定着用回転体に対して荷電シートを設けてもよ
い。
【0079】定着装置D3においては、定着ローラ81
の周面813に荷電シートS1が接触しているととも
に、定着ローラ82の周面823に第2の荷電シートS
1が接触している。周面813に接触する荷電シートS
1の電極層101には、記録材R上の未定着トナーTと
同じ極性(本例では、負極性)の電圧が印加される。周
面823に接触する荷電シートS1の電極層101に
は、記録材R上の未定着トナーTと逆極性(本例では、
正極性)の電圧が印加される。
【0080】これにより、未定着トナーTと接触する周
面813を未定着トナーTと同じ極性に帯電することが
できるとともに、周面823を未定着トナーTと逆の極
性に帯電することができる。したがって、定着装置D3
においては、定着ローラ81と82の間を記録材Rが通
されるとき、記録材R上の未定着トナーTは記録材Rを
介して周面823方向へ静電吸着されるとともに、周面
813には静電吸着しないため、未定着トナーTが定着
ローラ81の周面813に転移することをより一層防止
できる。
【0081】定着装置D1〜D3においては、二つの定
着用回転体はいずれもローラ形態のものとしたが、定着
用回転体は2以上のローラ等に巻きかけられるベルト形
状としてもよい。例えば図6に示す定着装置D4のよう
にしてもよい。定着装置D4においては、一方の定着用
回転体には、二つのローラR1及びR2に巻きかけられ
た定着ベルト83が採用されている。ベルト83は、金
属性ベルト832上に誘電体層831を形成したもので
ある。誘電体層831は、本例では耐熱性及び離型性に
優れたポリ4フッ化エチレンからなる。ベルト83の周
面833には、荷電シートS1が接触している。定着ベ
ルト83には定着ローラ82が押し圧している。ローラ
R2の中空内部には、ヒータ90が配置されている。
【0082】定着装置D4においても、定着装置D1と
同様にして未定着トナーの静電オフセットを防止でき
る。定着装置D4においては、定着ベルト83と定着ロ
ーラ82のニップ領域を定着装置D1などに比べて大き
くすることができるため、それだけ記録材R上の未定着
トナーTへ熱を加えやすく、それだけ良好な定着を行う
ことができる。
【0083】以上説明した定着装置D1〜D4において
は、定着用回転体の周面を荷電するための荷電シートと
して、周面に接触させる電極層の一層だけからなる荷電
シートを採用したが、荷電シートの構造はこれに限定さ
れるものではない。以下、定着用回転体の周面に接触さ
せる荷電シートの他の形態について説明する。なお、以
下の説明においては、荷電シートは図1及び図2に示す
定着装置D1における荷電シートS1に代わりに、定着
ローラ81の周面813に接触させるものとして説明す
る。
【0084】以下に説明する荷電シートS2〜S24を
示す各図面と、上記説明した荷電シートS1を示す図面
においては、実質的に同じ機能、作用の部品、部分につ
いては、相互に同じ参照符号を付してある。荷電シート
S2〜S24は、定着装置D1における荷電シートS1
と同様に支持、配置されている。荷電シートを支持する
支持部材は図示が省略されている。定着ローラ81の周
面813はその一部だけが図示されている。周面813
の移動方向を「α」として示す。定着ローラ81の回転
軸線方向は、α方向に直交する。
【0085】荷電シートの近くに配置されるその荷電シ
ートが接触する定着用回転体以外の機器、部材への電極
層からの放電を防止するために、例えば図7に示す荷電
シートS2のように、電極層の定着用回転体周面とは反
対側の面には、絶縁層を設けてもよい。荷電シートS2
は、絶縁層33及び電極層102の二層からなる。周面
813に近い側に電極層102が配置されており、電極
層102の一部の面が周面813に接触している。絶縁
層33は電極層102の周面813とは反対側の面に設
けられ、該面を覆っている。これにより、電極層102
からの定着ローラ81以外の荷電シートS2の近くに配
置される機器、部材への電極層102からの放電を防止
でき、該機器、部材の損傷を防止できる。
【0086】荷電シートは、定着用回転体周面に接触さ
せる電極層を含む一層以上の積層構造に限定されるもの
ではない。荷電シートは、次に述べる(2)、(3)及
び(4)に示すように、定着用回転体周面には接触させ
ない電極層を含む二層以上の多層構造としてもよい。以
下、このような多層構造の荷電シートについて説明す
る。(2)においては、第1電極層及び定着用回転体周
面に接触させる絶縁層を含む二層以上の積層構造の荷電
シートについて説明する。(3)においては、電極層、
絶縁層及び定着用回転体周面に接触させる第2の電極層
を含む三層以上の積層構造の荷電シートについて説明す
る。(4)においては、電極層、絶縁層及び定着用回転
体周面に接触させるエレクトレット層を含む三層以上の
積層構造の荷電シートについて説明する。 (2) 図8に、本発明に係る定着装置に備えられる荷
電シートのさらに他の例の概略断面図を示す。
【0087】荷電シートS3は、電極層103及び絶縁
層31の二層からなるシートである。周面813に近い
側に絶縁層31が配置されている。荷電シートS3は、
本例においては、電極層103と絶縁層31を別々に形
成した後に、これらを重ね合わせて形成したものであ
る。荷電シートS3の電極層103及び絶縁層31は、
抵抗傾斜複合材料を用いて一体的に形成してもよい。
【0088】電極層103には、電極層103と定着ロ
ーラ81の導電性芯ローラ812の間に直流電圧を印加
することができる可変直流電源PS1が接続されてい
る。絶縁層31は、本例では耐摩耗性、摺動性に優れた
ポリ4フッ化エチレンからなる。絶縁層31の厚みは、
本例では80μmに設定されている。荷電シートS2に
よっても、荷電シートS1と同様に電極層103から放
電させて周面813を荷電することができる。電極層1
03からの放電は、主として電極層103の下流側端面
103eからなされる。
【0089】荷電シートS3は、荷電シートS1に比べ
て次のような利点がある。電圧を印加して放電させる電
極層103は、周面813に対して摺動しないため、電
極層103は傷つかず、それだけ長期にわたり安定した
放電を行うことができる。周面813に対して摺動する
絶縁層31は、耐摩耗性、摺動性に優れた材料からなる
ため、絶縁層31は摩耗しにくい。
【0090】絶縁層31の厚みは、電極層103の主放
電点となる下流側端面103eと周面813との距離、
換言すれば、ほぼ放電距離となる。荷電シートS3の下
流側端部が静電吸着力により周面813に密着させるこ
とができるため、周面813のα方向の移動に伴い周面
813がたとえうねるなどしても、放電距離を一定に保
つことができる。放電距離を一定に保つことができるた
め、電極層103からそれだけ安定した放電を行うこと
ができ、周面813を均一に荷電することができる。ま
た、前述のように絶縁層31は摩耗しにくいため、長期
にわたり放電距離は一定に保つことができる。したがっ
て、それだけ長期にわたり荷電シートS3によって安定
した放電を行うことができる。さらに、絶縁層31の厚
みを、前述のように11〜100μmの範囲に設定した
ため、電極層103からは良好な放電を行えるととも
に、オゾンの発生を低減できる。荷電シートS3におい
ては、絶縁層31の厚みによって容易に放電距離を調整
できる。
【0091】このように荷電シートを電極層及び定着用
回転体周面に接触させる絶縁層を含む積層構造とすると
きにも、荷電シートの近くに配置されるその荷電シート
が接触する定着用回転体以外の機器、部材への電極層か
らの放電を防止するために、電極層の定着用回転体周面
とは反対側の面には、絶縁層を設けてもよい。このよう
に荷電シートを電極層及び定着用回転体周面に接触させ
る絶縁層を含む二層以上の積層構造とするときには、さ
らに次に示す(2−A)、(2−B)及び(2−C)の
ようにしてもよい。(2−A)、(2−B)及び(2−
C)において述べることは、二以上を組み合わせてもよ
い。 (2−A) 電極層からの放電をさらに安定させるため
に、電極層の下流側端部のα方向の長さを変化させて、
該下流側端部を定着用回転体の回転軸線方向(α方向に
直交する方向)に凹凸が並ぶ形状としてもよい。例え
ば、図9に示す荷電シートS4のようにしてもよい。
【0092】荷電シートS4の電極層104は、下流側
端部が櫛歯状に形成されている。電極層104の下流側
端部の凸部104pは、絶縁層31より下流側には突出
していない。電極層104に電圧を印加すると、電極層
104の凸部104pの電界密度が高くなるため、凸部
104pが放電点となる。温度、湿度などの環境条件が
変化しても、また、長期にわたり使用しても放電点は安
定しているため、それだけ安定した放電を行うことがで
きる。電極層104の凸部104pの定着ローラ81の
回転軸線方向のピッチは、数10〜数100μmとする
と、周面813を均一に荷電することができる。
【0093】電極層の下流側端部の形状は、櫛歯状に代
えて、図10に示す荷電シートS5の電極層105のよ
うに、鋸歯状としてもよい。 (2−B) 電極層は定着用回転体の回転軸線方向に2
以上に分割してもよい。例えば、図11に示す荷電シー
トS6のようにしてもよい。荷電シートS6の電極層1
06は、定着ローラ81の回転軸線方向(α方向に直交
する方向)に三つに分割されている。電極層106は、
三つの電極層106a、106b、106cからなる。
【0094】各電極層106a、106b、106cの
回転軸線方向の幅は、次のように設定されている。本例
においては、荷電シートS6を備える定着装置は、電子
写真方式の画像形成装置において使用されるものであ
り、定着ローラ81と定着ローラ82の間に通す記録材
(記録シート)の回転軸線方向の幅に対応させて、これ
らの幅は設定されている。本例においては、電極層10
6bの幅は長辺方向に搬送されるA4サイズ記録材(A
4縦シート)の短辺長さに対応しており、三つの電極層
106a、106b及び106cを合わせた幅は短辺方
向に送られるA4サイズ記録材(A4横シート)の長辺
の長さに対応している。
【0095】電極層106a及び106cは、直流電源
PS11に接続されている。電極層106bは、直流電
源PS12に接続されている。A4縦シート上の未定着
トナーの定着を行うときには、電源PS12から電極層
106bだけに電圧を印加して、電極層106bからだ
け放電させる。これにより、周面813領域のうちA4
縦サイズに対応する部分だけを荷電することができる。
すなわち、未定着トナーの周面813への静電オフセッ
トを防止するのに必要な周面813部分だけを荷電する
ことができ、それだけ効率的であり、省エネルギー化が
図れる。
【0096】A4横シート上の未定着トナーの定着を行
うときには、全ての電極層106a、106b及び10
6cから放電させる。これにより、周面813領域のう
ちA4横サイズに対応する部分を、荷電することができ
る。なお、使用する記録材のサイズや搬送方向、それに
対応する電極層の分割サイズ、分割数等は上記のものに
限定されない。
【0097】なお、電極層106aと電極層106bと
の間及び電極層106bと電極層106cとの間には、
これらの間のリークを防止するために絶縁体を挿入して
もよい。このように、電極層を回転軸線方向に2以上に
分割するときにも、分割された各電極層の下流側端部
は、図9や図10に示すような櫛歯状、鋸歯状等に形成
してもよい。 (2−C) 電極層は絶縁層より下流側に突出させても
よい。例えば図12に示す荷電シートS7のようにして
もよい。
【0098】荷電シートS7の電極層107は、絶縁層
31より下流側に長さL突出している。かかる突出長L
〔mm〕は、近接放電時間Tが0.002〜0.3〔s
ec〕(好ましくは、0.005〜0.1〔sec〕)
となるように設定されている。近接放電時間T〔se
c〕は、突出長Lを周面813の移動速度Vで割った値
(=L/V)である。
【0099】電極層107からの放電は、電極層107
の絶縁層31よりも下流側に突出した突出端部の周面8
13に臨む面107sから主としてなされる。このよう
に、電極層107を絶縁層31より下流側に突出させる
と、電極層107からの放電が容易となり、それだけ均
一で安定した放電を行うことができる。したがって、そ
れだけ周面813を均一に荷電することができる。ま
た、電源PS1から電極層107に放電のために印加す
る電圧を小さくできる。
【0100】荷電シートを電極層及び定着用回転体周面
に接触させる絶縁層を含む二層以上の積層構造とする場
合であって、電極層を絶縁層より下流側に突出させると
きには、さらに次の(2−C1)、(2−C2)及び
(2−C3)に示すようにしてもよい。 (2−C1) 電極層の絶縁層より下流側に突出する突
出端部が静電吸着力によって定着用回転体周面方向に撓
んだり、変形したりするのを防止するために、例えば図
13に示す荷電シートS8のように、補強層を設けても
よい。
【0101】荷電シートS8においては、絶縁層31よ
り下流側に突出する電極層108に対して、電極層10
8の周面813と反対側の面に補強層61が設けられて
いる。補強層61は、本例ではポリエステルからなる。
荷電シートS8においては、電極層108の突出端部1
08pの周面813方向への撓み、変形を防止できるた
め、放電距離が安定し、それだけ電極層108から安定
した放電を行うことができ、周面813を均一に荷電す
ることができる。 (2−C2) 電極層の下流側突出端部の下流側先端面
及び下流側エッジ部分からの異常放電を抑制するため
に、例えば図14(A)及び(B)に示す荷電シートS
9のように、電極層の突出端部の下流側先端面、側端面
及び(又は)エッジ部分を絶縁体により被覆してもよ
い。
【0102】荷電シートS9においては、電極層109
の突出端部109pの下流側先端面109e、両側端面
109s及びエッジ部分は、絶縁体62により被覆され
ている。荷電シートS9によると、電極層109の突出
端部109pの下流側先端面109e、両側端面109
s及びエッジ部分からの異常放電を防止でき、それだけ
周面813を均一に荷電することができる。 (2−C3) 電極層の下流側突出端部の下流側端面や
エッジ部分からの異常放電を抑制するために、例えば図
15に示す荷電シートS10のように、電極層の突出端
部を、該突出端部と定着用回転体周面との距離が下流に
いくにしたがい大きくなるように反らしてもよい。
【0103】荷電シートS10においては、絶縁層31
より下流側に突出する電極層110の突出端部110p
は、下流にいくにしたがい周面813との距離が大きく
なるように反っている。荷電シートS10によると、電
極層110の突出端部110pの下流側先端面110e
や下流側エッジ部分は、他の部分に比べて周面813か
らの距離が大きいため、下流側先端面110eや下流側
エッジ部分からの異常放電を抑制でき、それだけ周面8
13を均一に荷電することができる。
【0104】上記(2−C1)、(2−C2)及び(2
−C3)において述べたことは、二以上を組み合わせて
もよい。 (3) 図16に本発明に係る定着装置に備えられる荷
電シートのさらに他の例の概略断面図を示す。荷電シー
トS11は、抵抗材料からなる第1の電極層111、絶
縁層32及び第2の電極層21がこの順に積層された三
層のシートである。周面813に近い側に第2電極層2
1が配置されている。第2電極層21は、本例では第1
電極層と同じ抵抗材料からなる。
【0105】第1電極層111には、第1電極層111
と定着ローラ81の導電性芯ローラ812との間に直流
電圧を印加することができる出力電圧可変直流電源PS
1が接続されている。第2電極層21には、電極層21
と芯ローラ812との間に直流電圧を印加することがで
きる出力電圧可変直流電源PS2が接続されている。本
例においては、第1電極層111と第2電極層21に
は、同極性の電圧が印加される。
【0106】絶縁層32は、第1電極層111と第2電
極層21との間の電気的な絶縁状態を保つために両者の
間に設けられている。絶縁層32の厚さと第2電極層2
1の厚さの合計は、第1電極層111の下流側端面11
1eから良好な放電がなされるように、また、オゾンの
発生を抑制するために、11〜100μmの範囲に設定
されている。
【0107】荷電シートS11においては、第1電極層
111及び第2電極層21のいずれからも放電させて、
各電極層111、21のいずれも周面813の荷電に利
用してもよい。また、第1電極層111だけから放電さ
せて、第2電極層21からは放電させずに、第2電極層
21を荷電シートS11の周面813への静電吸着だけ
に利用してもよい。第2電極層21から放電させるか否
かは、電源PS2から第2電極層21に印加する電圧に
より調整できる。
【0108】荷電シートS11においては、第2電極層
21からの放電により周面813を予備帯電して、その
後第1電極層111からの放電により周面813を帯電
することができる。荷電シートS11においては、第2
電極層21からの放電により周面813を除電して、そ
の後第1電極層111からの放電により周面813を帯
電することもできる。
【0109】第1電極層111からの放電は、主として
下流側端面111eからなされる。第2電極層21から
の放電は、主として第2電極層21が周面813に近接
する、周面813との接触位置の若干上流側の位置にて
なされる。荷電シートS11は、荷電シートS1などに
比べて次のような利点がある。前述のように、荷電シー
トS11によると、周面813を除電(又は予備帯電)
した後に、帯電することができ、それだけ周面813を
均一に帯電することができる。
【0110】また、荷電シートS11によると、トナ
ー、紙粉等の異物が周面813の移動に伴いたとえ荷電
シートS11に臨む位置に到来しても、該異物が荷電シ
ートS11と周面813との接触部位に到達する前に、
該異物を第2電極層21からの放電により第1電極層1
11及び第2電極層21と同じ極性に帯電させることが
でき、該異物の第1電極層111や第2電極層21への
静電吸着を防止できる。したがって、たとえ異物が周面
813にのっていたとしても、第1電極層111及び第
2電極層21からそれぞれ安定した放電を行うことがで
き、それだけ周面813を均一に荷電することができ
る。
【0111】このように荷電シートを第1電極層、絶縁
層及び定着用回転体周面に接触させる第2電極層を含む
積層構造とするときにも、荷電シートの近くに配置され
るその荷電シートが接触する定着用回転体以外の機器、
部材への第1電極層からの放電を防止するために、第1
電極層の定着用回転体周面とは反対側の面には、絶縁層
を設けてもよい。
【0112】このように荷電シートを第1電極層、絶縁
層及び定着用回転体周面に接触させる第2電極層を含む
三層以上の積層構造とする場合であって、第1電極層と
第2電極層に同極性の電圧を印加するときには、例えば
図17に示すように、これら電極層に接続する電源を一
つにすることができる。図17に示す荷電シートS11
に対しては、第1電極層111及び第2電極層21に電
圧印加するために、電源PS3だけが接続されている。
電源PS3からの電圧は、抵抗R1及びR2によって分
圧されて、第1電極層111、第2電極層21に印加さ
れる。電源を二つ設けるときに比べて、電源が一つ少な
い分、定着装置全体をコンパクトにでき、また低コスト
にできる。
【0113】このように荷電シートを第1電極層、絶縁
層及び定着用回転体周面に接触させる第2電極層を含む
三層以上の積層構造とするときには、例えば図18
(A)に示す荷電シートS11のように、第2電極層に
は、直流電圧に交番電圧を重畳して印加してもよい。図
18(A)の荷電シートS11の第2電極層21には、
電源PS2′が接続されている。電源PS2′は、直流
電源PS21と交番電源PS22とを直列に接続した電
源である。交番電源PS22は、本例では交流電源であ
る。
【0114】これにより、第2電極層21と定着ローラ
81との間に、直流電圧にサイン波状の交流電圧を重畳
して印加することができる。交番電源は、サイン波状の
交流電圧を印加できるものに代えて、例えばパルス状、
三角波状の交番電圧を印加できるものとしてもよい。本
例では、第2電極層21には、直流電源PS21からの
−200Vと交番電源PS22からのP−P値2000
Vとを重畳して印加する。また、第1電極層111には
直流電源PS1から−2000Vを印加する。
【0115】第2電極層21に直流電圧に交流電圧を重
畳して印加して、第2電極層21から放電させることに
より、周面813の回転移動に伴い異物が荷電シートS
11と周面813との接触部位に到来しても、該接触部
位にて異物が凝集することを抑制できる。したがって、
かかる凝集物が荷電シートS11と周面813との間に
侵入して、第1電極層111と周面813の間の距離及
び第2電極層21と周面813の間の距離が変動するの
を抑制でき、それだけ第1電極層111及び第2電極層
21から安定した放電をさせることができる。
【0116】なお、図18(A)に示す荷電シートにお
いては、第2電極層に直流電圧に交番電圧を重畳した電
圧を印加して異物の凝集を抑制したが、異物の凝集は例
えば図18(B)に示すように第2電極層に交番電圧だ
けを印加しても抑制できる。図18(B)に示す荷電シ
ートS11の第2電極層21には交番電源PS22が接
続されている。
【0117】このように荷電シートを第1電極層、絶縁
層及び定着用回転体周面に接触させる第2電極層を含む
三層以上の積層構造とするときには、前述の荷電シート
を電極層及び定着用回転体周面に接触させる絶縁層を含
む二層以上の積層構造とするときと同様に、さらに次に
示す(3−A)、(3−B)及び(3−C)のようにし
てもよい。(3−A)、(3−B)及び(3−C)にお
いて述べることは、二以上を組み合わせてもよい。 (3−A) 例えば図19に示す荷電シートS12のよ
うに、第1電極層の下流側端部のα方向の長さを変化さ
せて、該下流側端部を定着用回転体の回転軸線方向に凹
凸が並ぶ形状としてもよい。
【0118】荷電シートS12においては、第1電極層
112の下流側端部は、櫛歯状に形成されている。この
ようにすると、第1電極層112からの放電を、さらに
安定させることができる。温度、湿度などの環境条件が
変化しても第1電極層112から安定して放電を行うこ
とができる。長期にわたり、第1電極層112から安定
して放電を行うことができる。第1電極層112の凸部
112pの定着ローラ81の回転軸線方向のピッチは、
数10〜数100μmとすると、周面813を均一に荷
電することができる。第1電極層の下流側端部の形状
は、櫛歯状に代えて、鋸歯状などとしてもよい。 (3−B) 例えば図20に示す荷電シートS13のよ
うに、第1電極層を定着用回転体の回転軸線方向に2以
上に分割してもよい。第2電極層についても、該方向に
2以上に分割してもよい。
【0119】荷電シートS13においては、第1電極層
113は定着ローラ81の回転軸線方向(α方向に直交
する方向)に二つに分割されている。第1電極層113
は、二つの電極層113a及び113bからなる。第1
電極層113の各電極層113a、113bの回転軸線
方向の幅は、定着ローラ81と定着ローラ82の間に通
す記録材の幅に対応させて設定されている。本例におい
ては、電極層113bの幅はA4縦シートの短辺長さに
対応しており、二つの電極層113a及び113bを合
わせた幅はA4横シートの長辺長さに対応している。
【0120】電極層113aは、直流電源PS11に接
続されている。電極層113bは、直流電源PS12に
接続されている。電極層21は電源PS2に接続されて
いる。A4縦シート上の未定着トナーの定着を行うとき
には、電源PS12から電極層113bだけに電圧を印
加して、電極層113bからだけ放電させる。この間、
第2電極層21には電圧を印加して、荷電シートS13
を周面813に静電吸着させておく。なお、本例におい
ては、電極層21からは放電させずに、荷電シートS1
3の周面813への静電吸着だけに利用する。これによ
り、周面813領域のうちA4縦サイズに対応する部分
だけを荷電することができる。すなわち、未定着トナー
の周面813への静電オフセットを防止するのに必要な
周面813部分だけを荷電することができ、それだけ効
率的であり、省エネルギー化が図れる。
【0121】A4横シート上の未定着トナーの定着を行
うときには、全ての電極層113a及び113bから放
電させる。この間、第2電極層21には電圧を印加し
て、荷電シートS13を周面813に静電吸着させてお
く。これにより、周面813領域のうちA4横サイズに
対応する部分を荷電することができる。なお、使用する
記録材(記録シート)の搬送方向やサイズ、それに対応
する電極層の分割サイズや分割数等は上記のものに限定
されない。 (3−C) 例えば図21に示す荷電シートS14のよ
うに、第1電極層を絶縁層及び第2電極層より下流側に
突出させてもよい。
【0122】荷電シートS14においては、第1電極層
114は絶縁層32及び第2電極層21より下流側に突
出している。かかる突出長は、第1電極層114から安
定した放電を行うために、前記近接放電時間Tが0.0
02〜0.3〔sec〕(好ましくは、0.005〜
0.1〔sec〕)となるように設定されている。この
ように荷電シートを第1電極層、絶縁層及び定着用回転
体周面に接触させる第2電極層を含む三層以上の積層構
造とする場合であって、第1電極層を絶縁層及び第2電
極層より下流側に突出させるときには、前述の荷電シー
トを電極層及び定着用回転体周面に接触させる絶縁層を
含む二層以上の積層構造とする場合であって、電極層を
絶縁層より下流側に突出させるときと同様に、さらに次
の(3−C1)、(3−C2)及び(3−C3)に示す
ようにしてもよい。 (3−C1) 第1電極層の下流側に突出する突出端部
が、静電吸着力によって定着用回転体周面方向に撓んだ
り、変形したりするのを防止するために、例えば図22
に示す荷電シートS15のように、補強層61を設けて
もよい。このようにすると、第1電極層151の放電距
離が安定し、それだけ第1電極層115から安定した放
電を行うことができ、周面813を均一に荷電すること
ができる。 (3−C2) 第1電極層の下流側突出端部の下流側端
面及びエッジ部分からの異常放電を抑制するために、例
えば図23に示す荷電シートS16のように、第1電極
層116の突出端部116pの下流側先端面116e、
両側端面116s及びこれらのエッジ部分を絶縁体62
により被覆してもよい。このようにすると、第1電極層
116の下流側先端面116e、両側端面116sやエ
ッジ部分からの異常放電を防止でき、それだけ周面81
3を均一に荷電することができる。 (3−C3) 第1電極層の下流側突出端部の下流側端
面やエッジ部分からの異常放電を抑制するために、例え
ば図24に示す荷電シートS17のように、第1電極層
117の突出端部117pを、該突出端部117pと周
面813との距離が下流にいくにしたがい離れるように
反らしてもよい。このようにしても、第1電極層117
の突出端部117pの下流側先端面117eや下流側エ
ッジ部分からの異常放電を抑制でき、それだけ周面81
3を均一に荷電することができる。 (4) 図25に本発明に係る定着装置に備えられる荷
電シートのさらに他の例の概略断面図を示す。
【0123】荷電シートS18は、電極層118、絶縁
層32及びエレクトレット層22がこの順に積層された
三層のシートである。周面813に近い側にエレクトレ
ット層22が配置されている。エレクトレット層22
は、エレクトレット材料からなる。電極層118には、
電極層118と定着ローラ81の間に直流電圧を印加す
ることができる出力電圧可変の直流電源PS1が接続さ
れている。
【0124】絶縁層32の厚さとエレクトレット層22
の厚さの合計は、電極層118の下流側端面118eか
ら良好な放電がなされるように、また、オゾンの発生を
抑制するために、11〜100μmの範囲に設定されて
いる。荷電シートS18によると、荷電シートS1と同
様にして、周面813を荷電することができる。
【0125】荷電シートS18においては、周面813
に接触するエレクトレット層22は、半永久的に電荷を
保持しているため、電圧を印加しなくても荷電シートS
18を周面813に静電吸着させることができる。した
がって、前述の第1電極層、絶縁層及び定着用回転体周
面に接触させる第2電極層を含む三層以上の積層構造の
荷電シートを有する定着装置に比べて、第2電極層へ電
圧を印加する電源を必要としない分、装置全体をコンパ
クトにできる。
【0126】このように荷電シートを電極層、絶縁層及
び定着用回転体周面に接触させるエレクトレット層を含
む積層構造とするときにも、荷電シートの近くに配置さ
れるその荷電シートが接触する定着用回転体以外の機
器、部材への電極層からの放電を防止するために、電極
層の定着用回転体周面とは反対側の面には、絶縁層を設
けてもよい。
【0127】このように荷電シートを電極層、絶縁層及
び定着用回転体周面に接触させるエレクトレット層を含
む三層以上の積層構造とするときには、前述の荷電シー
トを第1電極層、絶縁層及び定着用回転体周面に接触さ
せる第2電極層を含む三層以上の積層構造とするときと
同様に、さらに次に示す(4−A)、(4−B)及び
(4−C)のようにしてもよい。得られる効果も同様で
ある。(4−A)、(4−B)及び(4−C)において
述べることは、二以上を組み合わせてもよい。 (4−A) 例えば図26に示す荷電シートS19のよ
うに、電極層の下流側端部のα方向の長さを変化させ
て、該下流側端部を定着用回転体の回転軸線方向に凹凸
が並ぶ形状としてもよい。
【0128】荷電シートS19においては、電極層11
9の下流側端部は、櫛歯状に形成されている。電極層の
下流側端部の形状は、櫛歯状に代えて、鋸歯状などとし
てもよい。 (4−B) 例えば図27に示す荷電シートS20のよ
うに、電極層を定着用回転体の回転軸線方向に2以上に
分割してもよい。
【0129】荷電シートS20においては、電極層12
0は、定着ローラ81の回転軸線方向に二つに分割され
ている。電極層120は、二つの電極層120a及び1
20bからなる。各電極層120a、120bの回転軸
線方向の幅は、定着ローラ81と82との間に通す記録
材の回転軸線方向の幅に対応させて設定されている。電
極層120aは、直流電源PS11に接続されている。
電極層120bは、直流電源PS12に接続されてい
る。 (4−C) 例えば図28に示す荷電シートS21のよ
うに、電極層を絶縁層及びエレクトレット層より下流側
に突出させてもよい。
【0130】荷電シートS21においては、電極層12
1は、絶縁層32及びエレクトレット層22より下流側
に突出している。かかる突出長は、電極層121から安
定した放電を行うために、前記近接放電時間Tが0.0
02〜0.3〔sec〕(好ましくは、0.005〜
0.1〔sec〕)となるように設定されている。この
ように荷電シートを電極層、絶縁層及び定着用回転体周
面に接触させるエレクトレット層を含む三層以上の積層
構造とする場合であって、電極層を絶縁層及びエレクト
レット層より下流側に突出させるときには、前述の荷電
シートを第1電極層、絶縁層及び定着用回転体周面に接
触させる第2電極層を含む三層以上の積層構造とする場
合であって、第1電極層を絶縁層及び第2電極層より下
流側に突出させるときと同様に、さらに次の(4−C
1)、(4−C2)及び(4−C3)に示すようにして
もよい。得られる効果も同様である。 (4−C1) 電極層の下流側に突出する突出端部が静
電吸着力によって定着用回転体周面方向に撓んだり、変
形したりするのを防止するために、例えば図29に示す
荷電シートS22のように、補強層61を設けてもよ
い。 (4−C2) 電極層の下流側突出端部の先端面、側端
面及びエッジ部分からの異常放電を抑制するために、例
えば図30に示す荷電シートS23のように、電極層1
23の下流側突出端部123pの端面を絶縁体62によ
り被覆してもよい。 (4−C3) 電極層の下流側突出端部の下流側先端面
やエッジ部分からの異常放電を抑制するために、例えば
図31に示す荷電シートS24のように、電極層124
の突出端部124pを、該突出端部124pと周面81
3との距離が下流にいくにしたがい離れるように反らし
てもよい。
【0131】
【発明の効果】本発明によると、記録材に保持されてい
る未定着のトナー像を定着することができる定着装置で
あって、未定着トナー像の静電オフセットを抑制できる
とともに、オゾンの発生を従来より低減でき、装置全体
をコンパクトに、安価にできる定着装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着装置の一例を示す概略斜視図
である。
【図2】図1に示す定着装置の概略断面図である。
【図3】図1に示す定着装置において定着が行われてい
る様子を示す図である。
【図4】本発明に係る定着装置の他の例を示す概略断面
図である。
【図5】本発明に係る定着装置のさらに他の例を示す概
略断面図である。
【図6】本発明に係る定着装置のさらに他の例を示す概
略断面図である。
【図7】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シート
の他の例を示す概略断面図である。
【図8】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シート
のさらに他の例を示す概略断面図である。
【図9】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シート
のさらに他の例を示す概略斜視図である。
【図10】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略斜視図である。
【図11】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略斜視図である。
【図12】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図13】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図14】図14(A)は本発明に係る定着装置に備え
られる荷電シートのさらに他の例を示す概略断面図であ
り、図14(B)は該荷電シートの概略斜視図である。
【図15】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図16】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図17】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図18】図18(A)及び(B)は、それぞれ本発明
に係る定着装置に備えられる荷電シートのさらに他の例
を示す概略断面図である。
【図19】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略斜視図である。
【図20】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略斜視図である。
【図21】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図22】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図23】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図24】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図25】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図26】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略斜視図である。
【図27】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略斜視図である。
【図28】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図29】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図30】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【図31】本発明に係る定着装置に備えられる荷電シー
トのさらに他の例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
D1〜D4 定着装置 S1〜S24 荷電シート 101〜124 電極層 21 第2電極層 22 エレクトレット層 31、32、33 絶縁層 61 補強層 62 絶縁体 71、72 支持部材 81、82 定着ローラ(定着用回転体) 811、821 誘電体層 812、822 芯ローラ 813、823 定着ローラの周面 83 定着ベルト(定着用回転体) 833 定着ベルト83の周面 90 ヒータ R 記録材 T トナー α 定着用回転体周面移動方向 PS1、PS11、PS12、PS2、PS2′PS2
1、PS22、PS3電源

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周面が回転移動するように回転できる無端
    状の第1の定着用回転体と、前記第1定着用回転体周面
    に臨む周面を有し、該周面が回転移動するように回転で
    きる無端状の第2の定着用回転体とを有し、これら両定
    着用回転体の間に未定着のトナー像を保持するシート状
    記録材を通過させることで該トナーを該記録材に定着す
    る定着装置であり、 前記第1定着用回転体周面に一部を接触させる荷電シー
    トであって、電源に接続される電極層を含み、前記第1
    定着用回転体の周面回転移動方向における上流側の端部
    で該第1定着用回転体周面と離して支持され、該上流側
    端部より下流側の少なくとも一部を該第1定着用回転体
    周面に接触させる荷電シートを備えることを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】前記第2定着用回転体周面に一部を接触さ
    せる荷電シートであって、電源に接続される電極層を含
    み、前記第2定着用回転体の周面回転移動方向における
    上流側の端部で該第2定着用回転体周面と離して支持さ
    れ、該上流側端部より下流側の少なくとも一部を該第2
    定着用回転体周面に接触させる第2の荷電シートを備え
    る請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】前記第1定着用回転体が前記記録材に保持
    されている前記未定着トナー像に接触する定着用回転体
    であり、該第1定着用回転体に接触させる前記荷電シー
    トによって、前記第1定着用回転体周面を該未定着トナ
    ーの帯電極性と同じ極性に荷電する請求項1又は2記載
    の定着装置。
  4. 【請求項4】前記第2定着用回転体が前記記録材に保持
    されている前記未定着トナー像に接触する定着用回転体
    であり、前記第1定着用回転体に接触させる前記荷電シ
    ートによって、前記第1定着用回転体周面を該未定着ト
    ナーの帯電極性と逆の極性に荷電する請求項1又は2記
    載の定着装置。
  5. 【請求項5】前記第1定着用回転体と前記第2定着用回
    転体のうち該第1定着用回転体が前記記録材に保持され
    ている前記未定着トナー像に接触する定着用回転体であ
    り、該第1定着用回転体に接触させる前記荷電シートに
    よって、該第1定着用回転体周面を該未定着トナーの帯
    電極性と同じ極性に荷電し、該第2定着用回転体に接触
    させる前記第2荷電シートによって、該第2定着用回転
    体周面を該未定着トナーの帯電極性と逆の極性に荷電す
    る請求項3記載の定着装置。
  6. 【請求項6】前記定着用回転体周面に接触させる前記荷
    電シートの前記電極層の体積抵抗が103 Ω・cm〜1
    7 Ω・cmである請求項1から5のいずれかに記載の
    定着装置。
  7. 【請求項7】前記定着用回転体周面に接触させる前記荷
    電シートの前記電極層と前記定着用回転体との間に電圧
    印加することができる電源を備えている請求項1から6
    のいずれかに記載の定着装置。
  8. 【請求項8】前記電源は、直流電圧を印加することがで
    きる電源である請求項7記載の定着装置。
  9. 【請求項9】前記電源は、出力電圧可変の電源である請
    求項7又は8記載の定着装置。
  10. 【請求項10】前記定着用回転体周面に接触させる前記
    荷電シートは、前記電極層を含む一層以上で構成された
    シートであり、該電極層の一部が前記定着用回転体周面
    に接触せしめられる請求項1から9のいずれかに記載の
    定着装置。
  11. 【請求項11】前記荷電シートは、前記電極層及び該電
    極層の前記定着用回転体側に設けられる絶縁層を含む二
    層以上の積層構成のシートであり、該絶縁層の一部が前
    記定着用回転体周面に接触せしめられる請求項1から9
    のいずれかに記載の定着装置。
  12. 【請求項12】前記定着用回転体周面と前記荷電シート
    の前記電極層との最短距離が11μm〜100μmに設
    定される請求項11記載の定着装置。
  13. 【請求項13】前記荷電シートの前記電極層の前記定着
    用回転体周面移動方向における下流側の端部は、該定着
    用回転体周面移動方向を横切る方向に凹凸が並ぶ形状に
    形成されている請求項11又は12記載の定着装置。
  14. 【請求項14】前記荷電シートの前記電極層の前記定着
    用回転体周面移動方向における下流側端部は、該荷電シ
    ートの前記絶縁層の該定着用回転体周面移動方向におけ
    る下流側端部よりも、該定着用回転体周面移動方向にお
    ける下流側に突出している請求項11から13のいずれ
    かに記載の定着装置。
  15. 【請求項15】前記荷電シートの前記電極層の前記絶縁
    層よりも前記定着用回転体周面移動方向下流側に突出し
    ている端部は、該端部と前記定着用回転体周面との距離
    が該定着用回転体周面移動方向の下流にいくにしたがい
    大きくなるように反っている請求項14記載の定着装
    置。
  16. 【請求項16】前記荷電シートの前記電極層の前記定着
    用回転体周面移動方向下流側の端面は、絶縁体により覆
    われている請求項14又は15記載の定着装置。
  17. 【請求項17】前記荷電シートは、前記電極層の前記絶
    縁層よりも前記定着用回転体周面移動方向下流側に突出
    している端部の前記定着用回転体方向への撓みを防止す
    るための補強層を、前記電極層の前記定着用回転体に臨
    む面とは反対の面側に備えている請求項14から16の
    いずれかに記載の定着装置。
  18. 【請求項18】前記荷電シートの前記電極層は、前記定
    着用回転体周面移動方向を横切る方向において2以上に
    分割されている請求項11から17のいずれかに記載の
    定着装置。
  19. 【請求項19】前記荷電シートは、前記電極層(以下、
    「第1電極層」という)、該第1電極層の前記定着用回
    転体側に設けられる絶縁層及び該絶縁層の該定着用回転
    体側に設けられる第2の電極層を含む三層以上の積層構
    成のシートであり、該第2電極層の一部が前記定着用回
    転体周面に接触せしめられる請求項1から9のいずれか
    に記載の定着装置。
  20. 【請求項20】前記定着用回転体周面と前記荷電シート
    の前記第1電極層との最短距離が11μm〜100μm
    に設定される請求項19記載の定着装置。
  21. 【請求項21】前記荷電シートの前記第1電極層の前記
    定着用回転体周面移動方向における下流側の端部は、該
    定着用回転体周面移動方向を横切る方向に凹凸が並ぶ形
    状に形成されている請求項19又は20記載の定着装
    置。
  22. 【請求項22】前記荷電シートの前記第1電極層の前記
    定着用回転体周面移動方向における下流側端部は、該荷
    電シートの前記絶縁層及び前記第2電極層の該定着用回
    転体周面移動方向における下流側端部よりも、該定着用
    回転体周面移動方向における下流側に突出している請求
    項19から21のいずれかに記載の定着装置。
  23. 【請求項23】前記荷電シートの前記第1電極層の前記
    絶縁層及び前記第2電極層よりも前記定着用回転体周面
    移動方向下流側に突出している端部は、該端部と前記定
    着用回転体周面との距離が該定着用回転体周面移動方向
    の下流にいくにしたがい大きくなるように反っている請
    求項22記載の定着装置。
  24. 【請求項24】前記荷電シートの前記第1電極層の前記
    定着用回転体周面移動方向下流側の端面は、絶縁体によ
    り覆われている請求項22又は23記載の定着装置。
  25. 【請求項25】前記荷電シートは、前記第1電極層の前
    記絶縁層及び前記第2電極層よりも前記定着用回転体周
    面移動方向下流側に突出している端部の前記定着用回転
    体方向への撓みを防止するための補強層を、前記第1電
    極層の前記定着用回転体に臨む面とは反対の面側に備え
    ている請求項22から24のいずれかに記載の定着装
    置。
  26. 【請求項26】前記荷電シートの前記第1電極層は、前
    記定着用回転体周面移動方向を横切る方向において2以
    上に分割されている請求項19から25のいずれかに記
    載の定着装置。
  27. 【請求項27】前記荷電シートの前記第2電極層は、前
    記定着用回転体周面移動方向を横切る方向において2以
    上に分割されている請求項19から26のいずれかに記
    載の定着装置。
  28. 【請求項28】前記荷電シートの前記第2電極層と前記
    定着用回転体との間に電圧印加することができる電源を
    備えている請求項19から27のいずれかに記載の定着
    装置。
  29. 【請求項29】前記電源は、直流電圧を印加することが
    できる電源である請求項28記載の定着装置。
  30. 【請求項30】前記電源は、直流電圧に交番電圧を重畳
    して印加することができる電源である請求項28記載の
    定着装置。
  31. 【請求項31】前記電源は、出力電圧可変の電源である
    請求項28から30のいずれかに記載の定着装置。
  32. 【請求項32】前記荷電シートは、前記電極層、該電極
    層の前記定着用回転体側に設けられる絶縁層及び該絶縁
    層の該定着用回転体側に設けられるエレクトレット層を
    含む三層以上の積層構成のシートであり、該エレクトレ
    ット層の一部が前記定着用回転体周面に接触せしめられ
    る請求項1から9のいずれかに記載の定着装置。
  33. 【請求項33】前記定着用回転体周面と前記荷電シート
    の前記電極層との最短距離が11μm〜100μmに設
    定される請求項32記載の定着装置。
  34. 【請求項34】前記荷電シートの前記電極層の前記定着
    用回転体周面移動方向における下流側の端部は、該定着
    用回転体周面移動方向を横切る方向に凹凸が並ぶ形状に
    形成されている請求項32又は33記載の定着装置。
  35. 【請求項35】前記荷電シートの前記電極層の前記定着
    用回転体周面移動方向における下流側端部は、該荷電シ
    ートの前記絶縁層及び前記エレクトレット層の該定着用
    回転体周面移動方向における下流側端部よりも、該定着
    用回転体周面移動方向における下流側に突出している請
    求項32から34のいずれかに記載の定着装置。
  36. 【請求項36】前記荷電シートの前記電極層の前記絶縁
    層及び前記エレクトレット層よりも前記定着用回転体周
    面移動方向下流側に突出している端部は、該端部と前記
    定着用回転体周面との距離が該定着用回転体周面移動方
    向の下流にいくにしたがい大きくなるように反っている
    請求項35記載の定着装置。
  37. 【請求項37】前記荷電シートの前記電極層の前記定着
    用回転体周面移動方向下流側の端面は、絶縁体により覆
    われている請求項35又は36記載の定着装置。
  38. 【請求項38】前記荷電シートは、前記電極層の前記絶
    縁層及び前記エレクトレット層よりも前記定着用回転体
    周面移動方向下流側に突出している端部の前記定着用回
    転体方向への撓みを防止するための補強層を、前記電極
    層の前記定着用回転体に臨む面とは反対の面側に備えて
    いる請求項35から37のいずれかに記載の定着装置。
  39. 【請求項39】前記荷電シートの前記電極層は、前記定
    着用回転体周面移動方向を横切る方向において2以上に
    分割されている請求項32から38のいずれかに記載の
    定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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