JPH1121246A - 抗皮膚癌剤及び食品 - Google Patents
抗皮膚癌剤及び食品Info
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- JPH1121246A JPH1121246A JP9178222A JP17822297A JPH1121246A JP H1121246 A JPH1121246 A JP H1121246A JP 9178222 A JP9178222 A JP 9178222A JP 17822297 A JP17822297 A JP 17822297A JP H1121246 A JPH1121246 A JP H1121246A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】大豆胚軸を食品の素材乃至医薬剤として有効利
用することを課題とする。 【解決手段】課題を解決するために、大豆胚軸の効果及
び食品加工技術を検討し、加熱大豆胚軸が皮膚癌の抑制
に有効であり、かつ、食品として充分に利用できる風味
に仕上げることができる条件を見出した。これにより、
未だその利用が殆ど成されず、産業廃棄物とされている
大豆胚軸を抗皮膚癌性薬品乃至、抗皮膚癌性の健康食品
素材になり得ることを達成し、課題を解決した。
用することを課題とする。 【解決手段】課題を解決するために、大豆胚軸の効果及
び食品加工技術を検討し、加熱大豆胚軸が皮膚癌の抑制
に有効であり、かつ、食品として充分に利用できる風味
に仕上げることができる条件を見出した。これにより、
未だその利用が殆ど成されず、産業廃棄物とされている
大豆胚軸を抗皮膚癌性薬品乃至、抗皮膚癌性の健康食品
素材になり得ることを達成し、課題を解決した。
Description
【0001】
【本発明の属する技術分野】本発明は、加熱処理大豆胚
軸とりわけ焙煎大豆胚軸を有効成分とする抗皮膚癌性の
機能食品及び抗皮膚癌剤に関する。
軸とりわけ焙煎大豆胚軸を有効成分とする抗皮膚癌性の
機能食品及び抗皮膚癌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】大豆胚軸は、大豆子実中の重量の約2%
を占め、イソフラボン、トリブシンインヒビター、ヘマ
グルチニン、ゴイトロジェン、サポニン、リポキシゲナ
ーゼ、β−アミラーゼ、プロテアーゼ、フィターゼなど
様々な生理活性物質を含む。これら諸成分は生理活性物
質の原料として利用できる可能性があるが、今のところ
有効には利用されていない。大豆には特有の配糖体成分
としてイソフラボンが含まれており、中でも発芽時に幼
芽、幼根となる部分である胚軸部に高濃度に含まれてい
る。このイソフラボンは、近年、乳癌、前立腺癌、大腸
癌などを抑制すること(Barnesら、Nutr.C
ancer、21、13〜131 、1994)、また疫学的にも大
豆製品の摂取量と癌のリスクは逆相関になることが報告
されている( 渡辺ら、J.Epidemiology、
3 、47〜61、1993)。しかし、このイソフラボンは熱水
に接して容易に失われること、及び胚軸は大豆の成分の
中で最も悪風味であるという難点がある。
を占め、イソフラボン、トリブシンインヒビター、ヘマ
グルチニン、ゴイトロジェン、サポニン、リポキシゲナ
ーゼ、β−アミラーゼ、プロテアーゼ、フィターゼなど
様々な生理活性物質を含む。これら諸成分は生理活性物
質の原料として利用できる可能性があるが、今のところ
有効には利用されていない。大豆には特有の配糖体成分
としてイソフラボンが含まれており、中でも発芽時に幼
芽、幼根となる部分である胚軸部に高濃度に含まれてい
る。このイソフラボンは、近年、乳癌、前立腺癌、大腸
癌などを抑制すること(Barnesら、Nutr.C
ancer、21、13〜131 、1994)、また疫学的にも大
豆製品の摂取量と癌のリスクは逆相関になることが報告
されている( 渡辺ら、J.Epidemiology、
3 、47〜61、1993)。しかし、このイソフラボンは熱水
に接して容易に失われること、及び胚軸は大豆の成分の
中で最も悪風味であるという難点がある。
【0003】また、一方で、それら生理活性物質の中で
トリプシンインヒビターは、トリプシンの活性を阻害
し、またヘマグルチニンは、小腸上皮細胞粘膜を障害す
るなど、いずれも好ましくない“抗栄養因子”であると
されている。更に、プロテアーゼインヒビターの範疇に
属するトリプシンインヒビターを含む食餌で長期間飼育
したラットでは膵癌が発生し易いとの報告(McGui
nessら、Environ Health Pers
pect、5 6 、2 0 5 〜2 1 2 、19 8 4 )も存在す
る。また、配糖体類、サポニンやイソフラボンは苦味や
エグ味成分として、大豆製品の風味の点から脱胚軸等様
々な方法により実質的に除去される。これらの事実もま
た、大豆胚軸画分の有効利用を妨げる消極的理由となっ
ている。
トリプシンインヒビターは、トリプシンの活性を阻害
し、またヘマグルチニンは、小腸上皮細胞粘膜を障害す
るなど、いずれも好ましくない“抗栄養因子”であると
されている。更に、プロテアーゼインヒビターの範疇に
属するトリプシンインヒビターを含む食餌で長期間飼育
したラットでは膵癌が発生し易いとの報告(McGui
nessら、Environ Health Pers
pect、5 6 、2 0 5 〜2 1 2 、19 8 4 )も存在す
る。また、配糖体類、サポニンやイソフラボンは苦味や
エグ味成分として、大豆製品の風味の点から脱胚軸等様
々な方法により実質的に除去される。これらの事実もま
た、大豆胚軸画分の有効利用を妨げる消極的理由となっ
ている。
【0004】しかしながら、胚軸は大豆たん白の抽出に
際し副産物として多量に発生するものであるから、その
用途開発は農産加工産業上の重要な意義を有する。
際し副産物として多量に発生するものであるから、その
用途開発は農産加工産業上の重要な意義を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の実情に鑑み、本
発明は大豆胚軸を健康食品の素材乃至薬剤として有効利
用を図ることを課題とする。
発明は大豆胚軸を健康食品の素材乃至薬剤として有効利
用を図ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、有効
利用という観点から大豆胚軸の効果及び食品加工技術に
つき検討を進めた結果、加熱処理大豆胚軸が皮膚癌に対
して有効であるのみならず、風味的にも優れていること
を見出し本発明を完成した。
利用という観点から大豆胚軸の効果及び食品加工技術に
つき検討を進めた結果、加熱処理大豆胚軸が皮膚癌に対
して有効であるのみならず、風味的にも優れていること
を見出し本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、加熱処理大豆胚軸を有効
成分とする抗皮膚癌性の食品及び抗皮膚癌剤を要旨とす
るものである。以下、発明者らが本発明に到達するに至
った実験事実を記載する。
成分とする抗皮膚癌性の食品及び抗皮膚癌剤を要旨とす
るものである。以下、発明者らが本発明に到達するに至
った実験事実を記載する。
【0008】(1)大豆胚軸 本発明で用いる原料大豆胚軸は種皮の混入が殆どなく、
イソフラボン等の有効成分が失なわれていないものであ
ればどのようなものでもよい。種皮の混入がなく、イソ
フラボン等の損失なしに調製するには、乾熱加熱下の大
豆から分離した胚軸を用いるのがよい。
イソフラボン等の有効成分が失なわれていないものであ
ればどのようなものでもよい。種皮の混入がなく、イソ
フラボン等の損失なしに調製するには、乾熱加熱下の大
豆から分離した胚軸を用いるのがよい。
【0009】そのような原料胚軸を調製する好ましい方
法は、特公平04−48417号公報に記載の方法を例
示できる。このようにし得られた大豆胚軸をイソフラボ
ン含有量を80%以上に保持し、かつ、遊離イソフラボ
ン含有量を5%以上好ましくは10%以上、より好まし
くは20%以上とせしめ、又トリプシン阻害活性を実質
上除去する様な特定の度合いに加熱処理したものをベー
スとして用いる。加熱方法は、イソフラボンが抽出され
る煮沸や蒸煮などを除いて、煎る、焙煎、焼く、焙焼な
どの方法を用いることができる。特に焙煎(ばいせん)
加工が処理能力や本発明品を利用した二次加工において
優れた特性を持っている。
法は、特公平04−48417号公報に記載の方法を例
示できる。このようにし得られた大豆胚軸をイソフラボ
ン含有量を80%以上に保持し、かつ、遊離イソフラボ
ン含有量を5%以上好ましくは10%以上、より好まし
くは20%以上とせしめ、又トリプシン阻害活性を実質
上除去する様な特定の度合いに加熱処理したものをベー
スとして用いる。加熱方法は、イソフラボンが抽出され
る煮沸や蒸煮などを除いて、煎る、焙煎、焼く、焙焼な
どの方法を用いることができる。特に焙煎(ばいせん)
加工が処理能力や本発明品を利用した二次加工において
優れた特性を持っている。
【0010】因みに、焙煎方法については、特願平08
−107749号に記載の方法を例示できる。すなわ
ち、試料を100℃以上に乾熱加熱できるものであれば
どのような装置でもよく、ガスロースター(フジローヤ
ル社製等)、電熱ロースター(日本硝子社製等)、熱風
ロースター(Buhier 社製等)などを使用できる。焙煎
度合いは色差計(日本電子工業社製等)のL値(明るさ
を表す指標)及びb値(黄色みを表す指標)がそれぞれ
25〜35、4〜13になるように焙煎するのがよい。
その時、大豆イソフラボン類の総量は元の生胚軸の80
%以上が保持され、且つトリプシン阻害活性トリプシン
阻害活性が実質的に除去される。なお、焙煎前の大豆胚
軸のL値は52〜62、b値は18〜28のレベルであ
る。
−107749号に記載の方法を例示できる。すなわ
ち、試料を100℃以上に乾熱加熱できるものであれば
どのような装置でもよく、ガスロースター(フジローヤ
ル社製等)、電熱ロースター(日本硝子社製等)、熱風
ロースター(Buhier 社製等)などを使用できる。焙煎
度合いは色差計(日本電子工業社製等)のL値(明るさ
を表す指標)及びb値(黄色みを表す指標)がそれぞれ
25〜35、4〜13になるように焙煎するのがよい。
その時、大豆イソフラボン類の総量は元の生胚軸の80
%以上が保持され、且つトリプシン阻害活性トリプシン
阻害活性が実質的に除去される。なお、焙煎前の大豆胚
軸のL値は52〜62、b値は18〜28のレベルであ
る。
【0011】また、特願平09−018031号に記載
された様に糖液浸漬させた後、加圧圧縮により膨化させ
た形態においても、上記の大豆イソフラボン類の総量は
元の生胚軸の80%以上保持され、且つトリプシン阻害
活性が実質的に除去され得る条件下においての応用も可
能である。
された様に糖液浸漬させた後、加圧圧縮により膨化させ
た形態においても、上記の大豆イソフラボン類の総量は
元の生胚軸の80%以上保持され、且つトリプシン阻害
活性が実質的に除去され得る条件下においての応用も可
能である。
【0012】このようにして得られた大豆加熱胚軸は単
独でも、大豆特有の香ばしい香りを有し各種食品の素材
として利用できるが、他の素材と組み合わせて、健康食
品、一般食品、更には薬剤としての利用が可能である。
例えば、特願平08−292492号に記載の方法に例
示できるごとく、焙煎した大豆胚軸に、焙煎した麦、焙
煎したハトムギ及び緑茶などを含有させることにより、
香ばしさ、香り、渋味などの点において更に調和のとれ
た豊かな風味の飲料などに利用できる。
独でも、大豆特有の香ばしい香りを有し各種食品の素材
として利用できるが、他の素材と組み合わせて、健康食
品、一般食品、更には薬剤としての利用が可能である。
例えば、特願平08−292492号に記載の方法に例
示できるごとく、焙煎した大豆胚軸に、焙煎した麦、焙
煎したハトムギ及び緑茶などを含有させることにより、
香ばしさ、香り、渋味などの点において更に調和のとれ
た豊かな風味の飲料などに利用できる。
【0013】分析 上記焙煎方法により得られた焙煎胚軸中のイソフラボン
の含有量は該粉末をメタノール等の極性溶媒にて抽出し
た後、逆相HPLC法にて分析し、イソフラボン標準サ
ンプルにて作成した標準曲線を基に含有量を求めた。ま
た、トリプシン阻害活性はKakadedらの方法に基づき、
合成基質BAPA(N- ベンゾイル-DL アルギニン-P- ニ
トロアニリド) を用いて、トリプシン阻害率より算出し
た。
の含有量は該粉末をメタノール等の極性溶媒にて抽出し
た後、逆相HPLC法にて分析し、イソフラボン標準サ
ンプルにて作成した標準曲線を基に含有量を求めた。ま
た、トリプシン阻害活性はKakadedらの方法に基づき、
合成基質BAPA(N- ベンゾイル-DL アルギニン-P- ニ
トロアニリド) を用いて、トリプシン阻害率より算出し
た。
【0014】前項にて示した焙煎条件において、表1に
例示するごとく、イソフラボンは未焙煎胚軸に比較して
80%以上保持されており(イソフラボンのTotal値92
34に対する7944の百分率が86% であった)、且つ遊離イ
ソフラボン(Daidzein 、Genistein)の比率が高くな
っていた。また、非栄養因子であるトリプシン阻害剤の
存在量を測定すると焙煎胚軸において実質的に除去され
ていた。
例示するごとく、イソフラボンは未焙煎胚軸に比較して
80%以上保持されており(イソフラボンのTotal値92
34に対する7944の百分率が86% であった)、且つ遊離イ
ソフラボン(Daidzein 、Genistein)の比率が高くな
っていた。また、非栄養因子であるトリプシン阻害剤の
存在量を測定すると焙煎胚軸において実質的に除去され
ていた。
【表1】 ─────────────────────────────────── イソフラボンの種類 焙煎胚軸( 構成比率) 生胚軸( 構成比率) ─────────────────────────────────── μg/ g μg/ g Daidzin 4805(60.5%) 7715(83.5%) Genistin 1180(14.9%) 1342(14.5%) Daidzein 1621(20.4%) 143( 1.5%) Genistein 338( 4.3%) 34( 0.4%) ─────────────────────────────────── Total 7944(100%) 9234(100%) ─────────────────────────────────── トリプシン阻害活性(%) 0 100 ───────────────────────────────────
【0015】実験1(細胞試験) 未加熱大豆胚軸、焙煎大豆胚軸及び大豆たん白質をブレ
ンダーにより粉砕した。各粉末10mg に対してジメチ
ルスルホキシド(DMSO)液を1ml 加え、1夜静置
した後、遠心分離して抽出液を作成した。作成したサン
プルをEpstein-barr ウイルスの初期抗原遺伝子(E
P)を含有するRaji 細胞1×106 個に対して4m M
のn-Butylic acid 及び20 ng/ml のフォルボール12
- ミリステイト13- アセテイト(TPA)と共に添加し
て培養液とし、炭酸ガス培養噐にて48時間培養した。
細胞の生存率はトリパンブルーを使用して計測し、癌化
の指標となる初期抗原(EA) の発現率は抗EA抗体を
利用した間接蛍光抗体法により計測した。その結果、表
2に示すように大豆胚軸サンプルは細胞の生存率には大
きな影響を及ぼさない濃度で発癌の指標であるEAを著
しく抑制することが明らかである。サンプルとして何も
用いない区をコントロール区とした。
ンダーにより粉砕した。各粉末10mg に対してジメチ
ルスルホキシド(DMSO)液を1ml 加え、1夜静置
した後、遠心分離して抽出液を作成した。作成したサン
プルをEpstein-barr ウイルスの初期抗原遺伝子(E
P)を含有するRaji 細胞1×106 個に対して4m M
のn-Butylic acid 及び20 ng/ml のフォルボール12
- ミリステイト13- アセテイト(TPA)と共に添加し
て培養液とし、炭酸ガス培養噐にて48時間培養した。
細胞の生存率はトリパンブルーを使用して計測し、癌化
の指標となる初期抗原(EA) の発現率は抗EA抗体を
利用した間接蛍光抗体法により計測した。その結果、表
2に示すように大豆胚軸サンプルは細胞の生存率には大
きな影響を及ぼさない濃度で発癌の指標であるEAを著
しく抑制することが明らかである。サンプルとして何も
用いない区をコントロール区とした。
【表2】 ─────────────────────────────────── 培養液当たりの サンプル含有量 100μg/ ml 10μg/ ml ─────────────────────────────────── サンプルの種類 EA発現率(細胞生存率) EA発現率(細胞生存率) ─────────────────────────────────── コントロール区 100(100) 100( 100) 未加熱大豆胚軸 0( 60) 59( >70) 焙煎大豆胚軸 0( 60) 68( >70) 大豆たん白質 45(>70) 85( >70) ─────────────────────────────────── そこで、更に、動物試験のレベルでの本発明品の効果に
ついて、以下の試験により明らかにした。
ついて、以下の試験により明らかにした。
【0016】実験2(動物試験) 方法(薬剤の調製) 上記の細胞試験に用いた胚軸のDMSO溶液をアセトン
にて20倍希釈してサンプルA液とした。動物はCR系
雄マウス(6周令)30匹を3群に分け、市販固形飼料
を与えた。
にて20倍希釈してサンプルA液とした。動物はCR系
雄マウス(6周令)30匹を3群に分け、市販固形飼料
を与えた。
【0017】動物の背中の毛を剃り、そこに上記のサン
プルA液、すなわち初発因子である7,12- ジメチルベン
ゾアントラセンのアセトン溶液(390 nmol)を塗布した。
プルA液、すなわち初発因子である7,12- ジメチルベン
ゾアントラセンのアセトン溶液(390 nmol)を塗布した。
【0018】初発因子塗布1週間後にサンプルアセトン
溶液0.1 mlを皮膚に塗布した。サンプル投与後1時間後
より、プロモーターであるフォルボール-12-ミリステイ
ト-13-アセテイト(TPA)のアセトン溶液(1.7 nmo
l)を実験の全期間にわたり、各週2回塗布し続けた
た。毎週直径1mm以上の腫瘍について数を測定した。
溶液0.1 mlを皮膚に塗布した。サンプル投与後1時間後
より、プロモーターであるフォルボール-12-ミリステイ
ト-13-アセテイト(TPA)のアセトン溶液(1.7 nmo
l)を実験の全期間にわたり、各週2回塗布し続けた
た。毎週直径1mm以上の腫瘍について数を測定した。
【0019】図1に、初発因子塗布後14週目の腫瘍マ
ウスの割合を示した。生胚軸群及び焙煎胚軸群はコント
ロール群に比較して、平均腫瘍個数において有意に低
く、焙煎胚軸群では更に低かった。
ウスの割合を示した。生胚軸群及び焙煎胚軸群はコント
ロール群に比較して、平均腫瘍個数において有意に低
く、焙煎胚軸群では更に低かった。
【0020】図2に腫瘍発生頻度を示した。胚軸群及び
焙煎胚軸群はコントロール群に比較して、腫瘍発生頻度
において有意に低く、焙煎胚軸群では更に低かった。本
実験の結果は、胚軸粉末を添加することにより、化学発
癌剤を塗布したマウスの皮膚癌が顕著に抑制されること
を示している。
焙煎胚軸群はコントロール群に比較して、腫瘍発生頻度
において有意に低く、焙煎胚軸群では更に低かった。本
実験の結果は、胚軸粉末を添加することにより、化学発
癌剤を塗布したマウスの皮膚癌が顕著に抑制されること
を示している。
【0021】更には、焙煎胚軸においてトリプシン阻害
活性が実質的に除去されていることから、本発明により
食品としての利用性が飛躍的に向上していることは明ら
かである。また、生体のイソフラボン類の主な吸収経路
が、消化管内で微生物酵素等により配糖体の糖鎖が除か
れ、遊離イソフラボンの形態になって吸収されることか
ら、本発明における加熱大豆胚軸において遊離イソフラ
ボンの比率が増加して、生体への吸収率を向上させるメ
リットがある。
活性が実質的に除去されていることから、本発明により
食品としての利用性が飛躍的に向上していることは明ら
かである。また、生体のイソフラボン類の主な吸収経路
が、消化管内で微生物酵素等により配糖体の糖鎖が除か
れ、遊離イソフラボンの形態になって吸収されることか
ら、本発明における加熱大豆胚軸において遊離イソフラ
ボンの比率が増加して、生体への吸収率を向上させるメ
リットがある。
【0022】従って、これを少量づつ持続的に摂取する
ことにより、皮膚癌乃至その前癌状態の発生を抑制又は
抑止するのに有益である。因みに大豆胚軸画分を抗皮膚
癌剤乃至抗皮膚癌性機能性食品として利用することは、
他方産業廃棄物のとも関連する一石二鳥の名案となる。
ことにより、皮膚癌乃至その前癌状態の発生を抑制又は
抑止するのに有益である。因みに大豆胚軸画分を抗皮膚
癌剤乃至抗皮膚癌性機能性食品として利用することは、
他方産業廃棄物のとも関連する一石二鳥の名案となる。
【0023】本発明に係わる抗皮膚癌剤は、薬剤として
単独で若しくは他の薬剤や賦形剤と混合して、又は食品
の場合でも任意の食品として投与される。
単独で若しくは他の薬剤や賦形剤と混合して、又は食品
の場合でも任意の食品として投与される。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明の実施態様を説明
する。
する。
【0025】実施例1 大豆50kg を70℃の熱風で30分間乾燥して水分1
1%に調整し、これを流動層乾燥装置で品温83℃で乾
熱乾燥し、直ちに豆腐製造用グラインダー(栗原鉄鋼社
製)を用いて割り及び剥皮し、風選、篩別により大豆胚
軸1kg を分離した。得られた大豆胚軸をガスロースタ
ー(フジローヤル社製)にて焙煎した。焙煎した大豆胚
軸の色差値はL値26.7、b値5.84であった。
1%に調整し、これを流動層乾燥装置で品温83℃で乾
熱乾燥し、直ちに豆腐製造用グラインダー(栗原鉄鋼社
製)を用いて割り及び剥皮し、風選、篩別により大豆胚
軸1kg を分離した。得られた大豆胚軸をガスロースタ
ー(フジローヤル社製)にて焙煎した。焙煎した大豆胚
軸の色差値はL値26.7、b値5.84であった。
【0026】実施例2 実施例1と同様にして得られた焙煎した大豆胚軸1重量
に対し、焙煎した発芽裸麦0.34、焙煎した発芽はと
むぎ0.46、緑茶0.01、決明子0.1、クコ葉
0.08、熊笹0.01、の各重量割合で混合し全量を
10gとする。これを煎出用ティーバッグに入れ、沸騰
水1リットルにて5分間煮出した。この大豆胚軸を主原
料とする大豆胚軸茶(汁)は、美味しく、楽しみながら
健康に資するものである。
に対し、焙煎した発芽裸麦0.34、焙煎した発芽はと
むぎ0.46、緑茶0.01、決明子0.1、クコ葉
0.08、熊笹0.01、の各重量割合で混合し全量を
10gとする。これを煎出用ティーバッグに入れ、沸騰
水1リットルにて5分間煮出した。この大豆胚軸を主原
料とする大豆胚軸茶(汁)は、美味しく、楽しみながら
健康に資するものである。
【0027】実施例3 ゼラチン25重量部(以下同様)、ステアリン酸50
部、ペクチン10部、乳糖400部、バレイショ澱粉5
15部、チアミン10部、L−アスコルビン酸100
部、グリセロリン酸カルシウム100部及び実施例1の
焙煎胚軸粉末300部を湿式法により整粒後、打錠機を
用いて1錠当たり500mg の裸錠に製錠した。
部、ペクチン10部、乳糖400部、バレイショ澱粉5
15部、チアミン10部、L−アスコルビン酸100
部、グリセロリン酸カルシウム100部及び実施例1の
焙煎胚軸粉末300部を湿式法により整粒後、打錠機を
用いて1錠当たり500mg の裸錠に製錠した。
【0028】以上の裸錠を糖衣機中に入れ、回転させな
がらシェラック/エタノール溶液で下掛けした後、常法
に従ってアラビアゴム及び二酸化チタンを含む白糖シロ
ップによる本掛け及びワックスによるポリッシングを行
い、抗皮膚癌作用及び栄養強化作用を有する健康食品の
糖衣錠剤を得た。
がらシェラック/エタノール溶液で下掛けした後、常法
に従ってアラビアゴム及び二酸化チタンを含む白糖シロ
ップによる本掛け及びワックスによるポリッシングを行
い、抗皮膚癌作用及び栄養強化作用を有する健康食品の
糖衣錠剤を得た。
【0029】実施例4 市販のヨーグルト味ドリンクベース100gに実施例1
で得た焙煎胚軸粉末を2%の割合で混ぜて大豆胚軸入り
ドリンクベースを得た。このドリンクベースを牛乳に対
し適量を混合すると、ヨーグルト風味を有する美味な健
康飲料が得られる。
で得た焙煎胚軸粉末を2%の割合で混ぜて大豆胚軸入り
ドリンクベースを得た。このドリンクベースを牛乳に対
し適量を混合すると、ヨーグルト風味を有する美味な健
康飲料が得られる。
【0030】実施例5 実験1の大豆胚軸画分100部にグリセロリン酸カルシ
ウム10部及び澱粉90部を加え、乾燥気流中で緊密に
混合した。これを流動層造粒乾燥機内に入れ、別途調製
したゼイン(トウモロコシのたん白質)の70%エタノ
ール溶液を多数回に分けて散布、乾燥する操作を繰り返
し、最後に溶媒が揮散し終わる迄コーティング処理した
後、20メッシュ通、80メッシュ不通の粒度品を分級
して集めた。
ウム10部及び澱粉90部を加え、乾燥気流中で緊密に
混合した。これを流動層造粒乾燥機内に入れ、別途調製
したゼイン(トウモロコシのたん白質)の70%エタノ
ール溶液を多数回に分けて散布、乾燥する操作を繰り返
し、最後に溶媒が揮散し終わる迄コーティング処理した
後、20メッシュ通、80メッシュ不通の粒度品を分級
して集めた。
【0031】上記の顆粒状製品は、吸湿し難く、かつ不
快な味や臭気を有しないから、パン、ケーキ、ビスケッ
ト等の穀類加工食品の素材、てんぷら用衣液、各種ルー
の素材、ハンバーグ、ソーセージ等の加工肉製品用バイ
ンダーなどの配合成分として日常的に摂取するのに適
し、皮膚癌の予防のみならずカルシウム分の補給にも役
立つものである。
快な味や臭気を有しないから、パン、ケーキ、ビスケッ
ト等の穀類加工食品の素材、てんぷら用衣液、各種ルー
の素材、ハンバーグ、ソーセージ等の加工肉製品用バイ
ンダーなどの配合成分として日常的に摂取するのに適
し、皮膚癌の予防のみならずカルシウム分の補給にも役
立つものである。
【0032】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、従来、産業
廃棄物と見られていた大豆胚軸を抗皮膚癌性医薬品乃至
機能性食品として有効利用する用途を開発したことによ
り、公衆の健康の保持及び大豆ん白製造産業の発展に貢
献し得るものである。
廃棄物と見られていた大豆胚軸を抗皮膚癌性医薬品乃至
機能性食品として有効利用する用途を開発したことによ
り、公衆の健康の保持及び大豆ん白製造産業の発展に貢
献し得るものである。
【0033】
【図1】初発因子塗布後14週目の腫瘍マウスの割合を
示した。生胚軸群及び焙煎胚軸群はコントロール群に比
較して、平均腫瘍個数において有意に低く、焙煎胚軸群
では更に低かった。因みに、図1の中の用語を簡単に補
足説明する。 DMBA:ジメチルベンゾアントラセン。遺伝子に傷を
つける薬剤。 TPA:フォルボール- 12- ミリステイト-13-アセテイ
ト。プロモーター( 癌化促進剤)。 プロモーション:Promotion(促進期間)
示した。生胚軸群及び焙煎胚軸群はコントロール群に比
較して、平均腫瘍個数において有意に低く、焙煎胚軸群
では更に低かった。因みに、図1の中の用語を簡単に補
足説明する。 DMBA:ジメチルベンゾアントラセン。遺伝子に傷を
つける薬剤。 TPA:フォルボール- 12- ミリステイト-13-アセテイ
ト。プロモーター( 癌化促進剤)。 プロモーション:Promotion(促進期間)
【図2】腫瘍発生頻度を示した。胚軸群及び焙煎胚軸群
はコントロール群に比較して、腫瘍発生頻度において有
意に低く、焙煎胚軸群では更に低かった。本実験の結果
は、胚軸粉末を添加することにより、化学発癌剤を塗布
したマウスの皮膚癌が顕著に抑制されることを示してい
る。図2の中の用語は上記の図1で補足説明した。
はコントロール群に比較して、腫瘍発生頻度において有
意に低く、焙煎胚軸群では更に低かった。本実験の結果
は、胚軸粉末を添加することにより、化学発癌剤を塗布
したマウスの皮膚癌が顕著に抑制されることを示してい
る。図2の中の用語は上記の図1で補足説明した。
Claims (5)
- 【請求項1】加熱処理大豆胚軸を有効成分とする抗皮膚
癌剤。 - 【請求項2】加熱処理大豆胚軸を機能成分とする抗皮膚
癌性食品。 - 【請求項3】加熱処理大豆胚軸中の総イソフラボン量に
対する遊離イソフラボン量の割合が5%以上の請求項1
又は2に記載の素材。 - 【請求項4】加熱処理大豆胚軸中の総イソフラボン量が
加工前の80%以上残存し、且つトリプシン阻害活性が
実質上除去された請求項1又は2に記載の素材。 - 【請求項5】加熱処理の方法が焙煎又は加熱膨化処理で
ある請求項1、2、3又は4に記載の素材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9178222A JPH1121246A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 抗皮膚癌剤及び食品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9178222A JPH1121246A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 抗皮膚癌剤及び食品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1121246A true JPH1121246A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16044732
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9178222A Pending JPH1121246A (ja) | 1997-07-03 | 1997-07-03 | 抗皮膚癌剤及び食品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1121246A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005089396A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Pola Chem Ind Inc | イソフラボン含有経口投与組成物 |
| US6892034B2 (en) | 2000-10-06 | 2005-05-10 | Konica Corporation | Image-forming apparatus for obtaining clean images |
| JP2008530160A (ja) * | 2005-02-15 | 2008-08-07 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 多糖類含有組成物 |
-
1997
- 1997-07-03 JP JP9178222A patent/JPH1121246A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6892034B2 (en) | 2000-10-06 | 2005-05-10 | Konica Corporation | Image-forming apparatus for obtaining clean images |
| JP2005089396A (ja) * | 2003-09-19 | 2005-04-07 | Pola Chem Ind Inc | イソフラボン含有経口投与組成物 |
| JP2008530160A (ja) * | 2005-02-15 | 2008-08-07 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | 多糖類含有組成物 |
| US9579303B2 (en) | 2005-02-15 | 2017-02-28 | Dsm Ip Assets B.V. | Compositions containing polysaccharides |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040607 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071225 |