JPH1121390A - 射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents

射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物

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JPH1121390A
JPH1121390A JP17396797A JP17396797A JPH1121390A JP H1121390 A JPH1121390 A JP H1121390A JP 17396797 A JP17396797 A JP 17396797A JP 17396797 A JP17396797 A JP 17396797A JP H1121390 A JPH1121390 A JP H1121390A
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polyolefin
resin composition
injection molding
pyrophyllite
hardness
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JP17396797A
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Itsupei Zushiyo
所 一 平 調
Hikoichi Kamakura
倉 彦 一 鎌
Hitoshi Satake
武 均 佐
Michiharu Muraoka
岡 道 治 村
Mitsuru Fujisawa
澤 充 藤
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Grand Polymer Co Ltd
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Grand Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ポリオレフィンとパイロフィライトとを
含有し、該パイロフィライトが樹脂組成物中に80重量
%以下、好ましくは5〜50重量%の量で含まれている
射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物及び該組成物から
なる射出成形体。上記ポリオレフィンとしては、ポリプ
ロピレン系樹脂が好ましい。 【効果】 動的荷重下での表面硬さ(耐引掻性)に優れ
た射出成形体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、射出成形用ポリオレフィ
ン樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、特に動的荷重下
での表面硬さ(耐引掻性)に優れた射出成形体が得られ
るような射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリエチレンやポリプロピレン等
のポリオレフィンで作られた成形体は、表面の硬さが充
分ではない。このため、タルクやガラス繊維あるいはガ
ラスビーズ等の無機充填剤をポリオレフィンに配合した
り、あるいは特殊な成形法を採用することにより成形体
の表面硬さを向上させている。
【0003】しかしながら、従来の方法では、用途によ
っては硬さが不十分であり、さらなる改良が望まれてい
る。なお、従来、ポリオレフィン成形体の表面硬さを向
上させるための改良は、主としてロックウェル硬度のよ
うに一定荷重を掛けた針による、試料面に対し垂直方向
からの押し込みに対する耐久性、すなわち静的荷重に対
する表面硬さを対象として行われており、成形体表面の
一方向に沿って荷重を掛けた針を動かす場合の表面硬
さ、例えば、鉛筆硬度のように動的荷重下での耐傷付性
については余り検討されていない。
【0004】しかも、静的荷重下での表面硬さと動的荷
重下での表面硬さとは必ずしも相関があるわけではな
く、ロックウェル硬度が改良されて硬くなっても鉛筆硬
度は改良されていないことが多い。
【0005】ポリプロピレンを例に採ると、タルクを配
合したポリプロピレンでは鉛筆硬度が2B〜Bクラスで
あり、例えば、自動車用部材に使用するには表面硬さが
必ずしも充分とはいえず、該部材の表面に塗装を施して
耐傷性の向上を図っている。
【0006】しかしながら、成形された部材の表面にい
ちいち塗装を施すのでは、作業性に劣る。このため、特
に動的荷重下での表面硬さに優れ、表面塗装を施さなく
ても耐傷性に優れた成形体が得られるようなポリオレフ
ィン系樹脂の開発が求められている。
【0007】なお、特公昭62-5459号公報に
は、ポリプロピレン中に配合されるアンチブロッキング
剤としての二酸化珪素の分散性を向上させて、成形フィ
ルムの透明性とフィッシュアイを改良する技術に関する
技術が記載されており、該公報には、特定のポリプロピ
レン100重量部に特定量の二酸化珪素とタルク、パイ
ロフィライト、カオリン及びセリサイトよりなる群から
選ばれた無機添加剤を0.05〜2重量部の量で配合し
てなるポリプロピレン樹脂組成物が記載され、その第3
表には、ポリプロピレンと二酸化珪素とパイロフィライ
トからなる組成物が示され、二酸化珪素粉末の分散性、
フィルムのかすみ度(透明性)、フィッシュアイの評価
が記載されている。
【0008】特開昭60-46224号公報には、粉
末状無機充填剤が配合された熱可塑性樹脂が押出機のホ
ッパーでブリッジ現象を生じ、押出機への喰い込み不良
を生ずることに対する防止技術が記載されており、該公
報には、粉末状無機充填剤と、熱可塑性樹脂粉末との混
合時に、同時に少量の液体を添加して混合後、押出成形
することにより、押出成形性を改良し、成形体外観を改
良する技術が開示されており、粉末状無機充填剤として
は、炭酸カルシウム、パイロフィライト、シリカ粉等が
例示され、押出成形には、射出成形、中空成形等が包含
される旨記載されている。
【0009】特開平8-143697号公報には、高
発泡倍率を有し、断熱材、衝撃吸収材、吸音材等に有用
なPP発泡体組成物が記載されており、該公報には、発
泡剤とシランカップリング剤を吸着した粘土化合物およ
び/またはケイ藻土を含有するポリプロピレン発泡体組
成物が記載され、該発泡体組成物は、高発泡倍率を有
し、引張強度、圧縮強度等の機械特性に優れる旨記載さ
れている。また、上記粘土化合物としては、パイロフィ
ライト、セリサイト等が挙げられている。
【0010】しかしながら上記〜の何れの公報も、
動的荷重下での表面硬さや耐傷性に優れた成形体の提供
をその技術的課題とするものではなく、動的荷重下での
表面硬さや耐傷性に優れた成形体が得られるような射出
成形用ポリオレフィン樹脂については、何等記載も示唆
もされていない。
【0011】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、鉛筆引掻硬度
のように特に動的荷重下での表面硬さに優れ、耐傷性に
すぐれた自動車部材などの各種成形体が得られるような
射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物を提供することを
目的としている。
【0012】
【発明の概要】本発明に係る射出成形用ポリオレフィン
樹脂組成物は、ポリオレフィンとパイロフィライトとを
含有し、該パイロフィライトが樹脂組成物中に80重量
%以下、好ましくは5〜50重量%、さらに好ましくは
10〜40重量%の量で含まれていることを特徴として
いる。
【0013】本発明の好ましい態様においては、上記ポ
リオレフィンがポリプロピレン系樹脂であることが望ま
しい。本発明に係る射出成形体は、上記の射出成形用ポ
リオレフィン樹脂組成物からなっている。
【0014】本発明に係る上記射出成形用ポリオレフィ
ン樹脂組成物によれば、動的荷重下での表面硬さに優
れ、耐傷付性に優れた家具や電気製品の外装材、自動車
の内外装材などの各種射出成形体が得られる。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る射出成形用ポ
リオレフィン樹脂組成物について具体的に説明する。
【0016】<射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物> 本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物は、
ポリオレフィンとパイロフィライトとを含有し、該パイ
ロフィライトを樹脂組成物中に80重量%以下の量で含
んでいる。以下、各成分について説明する。 [ポリオレフィン]ポリオレフィンとしては、α-オレ
フィンの単独重合体または2種以上のα-オレフィンの
共重合体が挙げられる。α-オレフィンの共重合体は、
ランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合
体の何れであってもよく、また樹脂状、エラストマー状
の何れであってもよく、また高結晶性、高立体規則性で
あってもよい。また、本発明では、これらの種々のポリ
オレフィンを混合して用いてもよい。
【0017】上記α-オレフィンとしては、炭素数2〜
20程度のものが通常用いられ、具体的には、例えば、
エチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル1-ペン
テン、ヘキセン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセ
ン、1-テトラデセン、1-ヘキサデセン、1-オクタデ
セン、1-エイコセン等が挙げられる。
【0018】このようなポリオレフィンとしては、具体
的には、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ1-ブテン、ポリ4-メチル
1-ペンテン、エチレンとプロピレンとのランダム共重
合体あるいはブロック共重合体等が挙げられる。
【0019】このような種々のポリオレフィンのうちで
は、特に、ポリプロピレン系(共)重合体が好ましく、
さらにはプロピレンと他の上記α-オレフィンとのブロ
ック共重合体が好ましい。
【0020】なお、ランダム共重合体の場合、ポリオレ
フィンの優れた特性を損なわない範囲で、α-オレフィ
ン以外のコモノマーが少量共重合されていてもよい。α
-オレフィン以外のコモノマーとしては、例えば、ビニ
ルシクロペンテン、ビニルシクロヘキサン、ビニルノル
ボルネン等のビニル化合物;酢酸ビニル等のビニルエス
テル;無水マレイン酸等の不飽和有機酸またはその誘導
体等が挙げられる。
【0021】以下、本発明でポリオレフィンとして好ま
しく用いられるプロピレン系ブロック共重合体について
さらに詳説する。本発明で好ましく用いられるプロピレ
ン系ブロック共重合体は、常温(23℃)n-デカン不
溶成分である高結晶性のポリプロピレン成分(結晶成
分)と、常温(23℃)n-デカン可溶成分であるエチ
レン・プロピレン共重合ゴム成分(ゴム成分)とから形
成されていることが好ましい。
【0022】本発明で用いられるポリプロピレンとして
は、射出成形可能であればそのMFRは通常特に限定さ
れないが、そのメルトフローレート(MFR:ASTM
D1238,230℃,2.16kg荷重)が、好ま
しくは1〜400g/10分、特に好ましくは10〜2
00g/10分の範囲にあることが望ましい。このよう
なMFR値のポリプロピレンを用いると、射出成形性に
優れた射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物が得られ、
またこの組成物からは、耐衝撃性などに優れた射出成形
体が得られる。 <n-デカン可溶成分>本発明で用いられるポリプロピ
レンが例えば、ブロック共重合体の場合、常温(23
℃)n-デカン可溶成分(ゴム分)を、通常5〜50重
量%、好ましくは8〜30重量%の量で含有しているこ
とが望ましい。この常温n-デカン可溶成分の極限粘度
[η](135℃、デカリン中で測定)は、通常0.1
〜20dl/g、好ましくは0.5〜10dl/gであ
る。
【0023】この常温n-デカン可溶成分は、ポリプロ
ピレン中のゴム成分であり、例えば、アタクティックポ
リプロピレンまたはエチレン・プロピレン共重合体であ
る。なお、常温n-デカン可溶成分となる上記共重合体
には、前述したようなα-オレフィンから誘導される単
位が含有されていてもよい。
【0024】なお、ポリプロピレンの常温n-デカン可
溶成分は、試料(ポリプロピレン)5gを、沸騰n-デ
カン200cc中に5時間浸漬して溶解した後、室温ま
で冷却して析出した固相をG4ガラスフィルターで濾過
した後、乾燥して測定した固相重量から逆算して求める
ことができる。 <n-デカン不溶成分>また、ポリプロピレンの常温n-
デカン不溶成分のMFRは、1〜400g/10分、好
ましくは10〜200g/10分であることが望まし
い。 <ポリオレフィンの製造>本発明で用いられるポリオレ
フィン(例:上記ポリプロピレン等)は、種々の方法に
より製造することができ、例えば、立体規則性触媒を用
いて製造することができる。
【0025】具体的には、固体状チタン触媒成分と有機
金属化合物触媒成分とさらに必要に応じて電子供与体と
から形成される触媒を用いて製造することができる。本
発明では、固体状チタン触媒成分としては、具体的に
は、三塩化チタンまたは三塩化チタン組成物が、比表面
積が100m2/g以上である担体に担持された固体状
チタン触媒成分、あるいはマグネシウム、ハロゲン、電
子供与体(好ましくは芳香族カルボン酸エステルまたは
アルキル基含有エーテル)およびチタンを必須成分と
し、これらの必須成分が比表面積100m2/g以上で
ある担体に担持された固体状チタン触媒成分が挙げられ
る。
【0026】これらのうちで、特に後者の固体状チタン
触媒成分が好ましい。また有機金属化合物触媒成分とし
ては、有機アルミニウム化合物が好ましく、有機アルミ
ニウム化合物としては、具体的には、トリアルキルアル
ミニウム、ジアルキルアルミニウムハライド、アルキル
アルミニウムセスキハライド、アルキルアルミニウムジ
ハライド等が挙げられる。
【0027】なお、有機アルミニウム化合物は、使用す
るチタン触媒成分の種類に合わせて適宜選択することが
できる。電子供与体としては、窒素原子、リン原子、硫
黄原子、珪素原子、あるいはホウ素原子などを有する有
機化合物を使用することができ、好ましくは上記のよう
な原子を有するエステル化合物およびエーテル化合物な
どが挙げられる。
【0028】このような触媒は、さらに共粉砕等の手法
により活性化されていてもよく、また上記のようなオレ
フィンが前重合されていてもよい。 [パイロフィライト]パイロフィライト(葉蝋石)は、
Si−O四面体層/Al−O八面体層/Si−O四面体
層の重なりあった三層構造からなる天然粘土鉱物の1種
であり、組成式:Al2Si410(OH)2で示され
る。
【0029】パイロフィライトは、脂肪酸やシランカッ
プリング剤等で表面処理されていてもよい。このように
表面処理されたパイロフィライトを用いると、耐衝撃
性、耐摩耗性、硬度、剛性等に優れた射出成形体が得ら
れるため好ましい。
【0030】このようなパイロフィライトの平均粒径
は、特に限定されないが、通常0.1〜15μm程度で
ある。このようなパイロフィライトは、本発明の射出成
形用ポリオレフィン樹脂組成物中に、ポリオレフィンと
パイロフィライトとの合計を100重量%とするとき、
パイロフィライトは80重量%以下、好ましくは50〜
5重量%、特に好ましくは40〜10重量%の量で含有
されている。
【0031】このパイロフィライトが80重量%を超え
ると、得られる射出成形体は成形性が低下し脆くなる傾
向があり、また極少量(例:2重量%以下)、通常5重
量%未満では、得られる射出成形体の動的荷重下での表
面硬さが不十分となる傾向がある。
【0032】この他に本発明の射出成形用ポリオレフィ
ン樹脂組成物には、その目的に応じて、例えば、パイロ
フィライト以外のその他の充填剤、ポリオレフィン以外
の他のポリマー、着色剤(例:顔料、染料等)、酸化防
止剤、帯電防止剤、スリップ剤、難燃剤、有機・無機繊
維質補強剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、可塑剤、核剤等
が配合されていてもよい。
【0033】このような充填剤としては、タルク、カオ
リンクレー、焼成クレー、硫酸バリウム、硫酸カルシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ガラ
ス、セリサイト、ベントナイト、酸化チタン、ホタル石
が挙げられる。
【0034】本発明の射出成形用ポリオレフィン樹脂組
成物は、ポリオレフィン以外の熱可塑性樹脂、熱可塑性
エラストマー等のポリマーを含んでいてもよい。熱可塑
性樹脂としては、例えば、エチレン・アクリル酸共重合
体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニル
アルコール共重合体、エチレン・塩化ビニル共重合体等
のエチレン・ビニル化合物共重合体;ポリスチレン、ア
クリロニトリル・スチレン共重合体、ABS樹脂、メタ
クリル酸メチル・スチレン共重合体、α-メチルスチレ
ン・スチレン共重合体等のスチレン樹脂;ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル・塩化ビニリデン
共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メ
チル等のポリビニル化合物;ナイロン6、ナイロン6・
6、ナイロン6・10、ナイロン11、ナイロン12等
のポリアミド;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート等の熱可塑性ポリエステル;ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンオキサイド等が挙げられ
る。
【0035】また、熱可塑性エラストマーとしては、ポ
リスチレン系[例:ポリスチレン-ポリブタジエン-ポリ
スチレンブロックコポリマー(SBS)、SEBS、T
PE等]、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、ポリエ
ステル系、ポリアミド系、1,2-ポリブタジエン系、
エチレン-酢酸ビニル系、ポリ塩化ビニル系、天然ゴム
系、フッ素ゴム系、トランス-ポリイソプレン系、塩素
化ポリエチレン系等の熱可塑性エラストマーが挙げられ
る。
【0036】これらの熱可塑性樹脂あるいは熱可塑性エ
ラストマーは、1種または2種以上組み合わせて用いる
ことができる。酸化防止剤あるいは安定剤としては、フ
ェノール系、リン系、あるいはイオウ系の酸化防止剤
(安定剤)が挙げられる。
【0037】フェノール系酸化防止剤(安定剤)として
は、具体的には、例えば、2,6ージ-t-ブチル-p-ク
レゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、
ステアリル-β-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート等のモノフェノール類;2,
2’-メチレン-ビス-(4-メチル-6-t-ブチルフェノ
ール)等のビスフェノール類;テトラキス-[メチレン-
3-(3’,5’-ジ-t-ブチル-4’-ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン等の高分子フェノール類が
挙げられる。
【0038】リン系酸化防止剤(安定剤)としては、具
体的には、トリフェニルフォスファイト、トリス(2,
4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,
6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)ペンタエリスリ
トール-ジホスアフィト等が挙げられる。
【0039】イオウ系酸化防止剤(安定剤)としては、
ジラウリルチオプロピオネート、ジステアリルチオジプ
ロピオネート等が挙げられる。滑剤(安定剤)として
は、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、
ステアリン酸亜鉛等が挙げられる。
【0040】本発明に係る射出成形用ポリオレフィン樹
脂組成物は、上記のようにポリオレフィンと特定量のパ
イロフィライトとを含有しているが、着色された射出成
形体を製造する場合には、着色剤が配合された本発明の
射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物を射出成形に使用
することが好ましい。このような着色剤が配合された樹
脂組成物を用いて射出成形体を製造すれば、射出成形体
の表面に着色する手間を省くことができ、作業効率の向
上を図ることができる。
【0041】特に、ポリオレフィンとしての上記ポリプ
ロピレンブロック共重合体と、パイロフィライトと、任
意成分のエラストマー(例:エチレン・α-オレフィン
共重合体やスチレン系共重合体)と、必要に応じてパイ
ロフィライト以外の「他の無機充填剤」や着色剤などが
配合された射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物は、特
に、自動車や家電用部品成形用の材料として好適に用い
ることができる。
【0042】<射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物の製造> 上記のような射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物を製
造するには、上記ポリオレフィンと、パイロフィライト
と、必要によりそれぞれ配合されるエラストマー(例:
エチレン・α-オレフィン共重合体やスチレン系共重合
体)、パイロフィライト以外の上記無機充填剤、着色剤
(例:各種顔料、染料等)、酸化防止剤、帯電防止剤、
スリップ剤などとを一度に、あるいは任意の順序で加熱
下(例:樹脂温度150〜250℃)に混合すればよ
い。
【0043】このような配合成分の混合の際には、従来
より公知の種々の混合機を使用でき、例えば、タンブラ
ーブレンダー、リボンブレンダー、V型ブレンダー、ヘ
ンシェルミキサー等が用いられる。
【0044】<射出成形体、その製造方法> また上記のようにして得られる射出成形用ポリオレフィ
ン樹脂組成物を射出成形して射出成形体を製造する際に
は、通常の射出成形機が使用される。
【0045】射出成形条件は、射出成形用ポリオレフィ
ン樹脂組成物の成分組成(例:ガラス繊維の有無)等に
もより異なり一概に決定されないが、例えば、金型温度
30〜100℃、樹脂温度150〜280℃、射出圧力
400〜1000kg/cm 2程度にそれぞれ設定すれ
ばよい。
【0046】得られた射出成形体は、耐傷付性に優れて
おり、自動車の内外装材、家具、電気製品の外装材等に
好適に使用できる。従って、射出成形用ポリオレフィン
樹脂組成物として、前記着色剤が配合されているものを
用いれば、射出成形体の表面に塗装することなく、その
まま上記用途に使用でき、塗装工程を省略することが可
能であり、作業の効率化を図ることができる。
【0047】なお、このような射出成形体の形状は、求
められる用途に応じて適宜設計・変更可能であり、板
状、フィルム状、シート状、棒状、パイプ状、各種立体
形状、中空物など射出成形可能な形状であれば、特に限
定されない。
【0048】また、必要に応じて、上記射出成形体にさ
らに機械的切削、折曲げ、加熱融着、加熱変形等の加工
を施して各種材形に二次加工してもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る射出成形用ポリオレフィン
樹脂組成物は、ポリオレフィンとパイロフィライトとを
含有し、該パイロフィライトを樹脂組成物中に80重量
%以下の量で含んでいるので、該組成物を射出成形して
得られる成形体は、例えば、鉛筆硬度がH以上(JIS
K 5400(1990)の8.4.1に準拠)と著し
く表面硬さに優れており、耐傷付性(耐引掻性)に優れ
ている。
【0050】
【実施例】以下、本発明に係る射出成形用ポリオレフィ
ン樹脂組成物、射出成形体について実施例に基づきさら
に具体的に説明するが、本発明はかかる実施例により何
等限定されるものではない。
【0051】
【実施例1】ポリプロピレンブロック共重合体[グラン
ドポリプロTMJ739、(株)グランドポリマー
(製)、MFR(230℃、2.16kg)67g/1
0分、n-デカン可溶分38重量%]100重量部に、
下記表1に示す充填剤を20重量部、テトラキス[メチ
レン(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]メタンを0.1重量部、トリス(2,
4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスファイトを0.1重
量部、およびステアリン酸カルシウムを0.1重量部ヘ
ンシェルミキサーで混合し、樹脂温度200℃で造粒し
た。
【0052】得られたペレットを樹脂温度180℃、金
型温度40℃で射出成形し、縦10cm×横10cm×
厚さ2mmの射出成形板を製造した。この成形板を用い
て、「JIS K 5400(1990)の8.4.1」
に準拠して鉛筆硬度試験を行った。
【0053】
【参考例1、比較例1〜2】実施例1において、充填剤
を配合しないもの(参考例1)、タルクを配合したもの
(比較例1)、焼成タルクを配合したもの(比較例2)
についても上記実施例1と同様にして射出成形板を製造
して、実施例1と同様の試験を行った。
【0054】結果を併せて表1に示す。試験に用いた鉛
筆の最も高い硬度は、6Hである。判定は、同一鉛筆硬
度で5回試験を繰返し、擦り傷が付く回数を数えた。表
1中、「0/5」は5回の試験で1回も成形板の表面に
傷が付かなかったことを意味する。
【0055】下記表1に示す結果によれば、参考例1に
示すように、鉛筆硬度4Bのポリプロピレンブロック共
重合体にタルクを配合してなる射出成形板では、鉛筆硬
度は、2B〜Bであるが、実施例1に示すように、ポリ
プロピレンブロック共重合体にパイロフィライトを配合
してなる本発明の射出成形板では、鉛筆硬度は6H以上
の値を示し、タルクや焼成タルクを配合した比較例1〜
2に示す射出成形板に比して射出成形板の表面鉛筆硬度
が大幅に向上していることが分かる。
【0056】
【表1】
【0057】
【実施例2〜3、比較例3】上記実施例1において、上
記ポリプロピレンブロック共重合体に代えて、ポリプロ
ピレンブロック共重合体[MFR23g/10分、n-
デカン可溶分12%、商品名:グランドポリプロTMJ7
47、(株)グランドポリマー(製)、鉛筆硬度4B]
を用い、充填剤として平均粒径2μmのタルク(比較例
3)、平均粒径14μmのパイロフィライト(実施例
2)、平均粒径2.5μmのパイロフィライト(実施例
3)をそれぞれ用いた以外は、実施例1と同様にして、
射出成形板を製造した。
【0058】得られた射出成形板のロックウェル硬度
(JIS K 7202)、鉛筆硬度を測定した。実施例
2では、ロックウェル硬度は93、鉛筆硬度は6Hとな
り、実施例3では、ロックウェル硬度は93、鉛筆硬度
はHとなり、比較例3では、ロックウェル硬度は94、
鉛筆硬度は2Bとなった。
【0059】結果を併せて表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】
【実施例4〜5、比較例4】上記実施例2〜3、比較例
3において、それぞれカーボンブラックを3重量%の量
で添加して黒色に着色した以外は、上記実施例2〜3、
比較例3とそれぞれ同様にして射出成形板を製造した。
【0062】得られた射出成形板のロックウェル硬度
(JIS K 7202)、鉛筆硬度を測定した。実施例
2に対応する実施例4では、ロックウェル硬度は93、
鉛筆硬度は6Hとなり、実施例3に対応する実施例5で
は、ロックウェル硬度は93、鉛筆硬度は3Hとなり、
比較例3に対応する比較例4では、ロックウェル硬度は
94、鉛筆硬度は2Bとなった。
【0063】結果を併せて表3に示す。
【0064】
【表3】
フロントページの続き (72)発明者 村 岡 道 治 千葉県市原市千種海岸3番地 株式会社グ ランドポリマー内 (72)発明者 藤 澤 充 千葉県市原市千種海岸3番地 株式会社グ ランドポリマー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィンとパイロフィライトとを含
    有し、該パイロフィライトが樹脂組成物中に80重量%
    以下の量で含まれていることを特徴とする射出成形用ポ
    リオレフィン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】上記パイロフィライトが、樹脂組成物中に
    5〜50重量%の量で含まれていることを特徴とする請
    求項1に記載の射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】上記ポリオレフィンがポリプロピレン系樹
    脂である請求項1〜2の何れかに記載の射出成形用ポリ
    オレフィン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れかに記載の射出成形用
    ポリオレフィン樹脂組成物からなる射出成形体。
JP17396797A 1997-06-30 1997-06-30 射出成形用ポリオレフィン樹脂組成物 Pending JPH1121390A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104277277A (zh) * 2013-07-03 2015-01-14 合肥杰事杰新材料股份有限公司 一种叶蜡石改性塑料的复合材料及其制备方法和叶蜡石的应用

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