JPH11214314A - 気相エピタキシャル成長方法及び装置 - Google Patents

気相エピタキシャル成長方法及び装置

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JPH11214314A
JPH11214314A JP1522198A JP1522198A JPH11214314A JP H11214314 A JPH11214314 A JP H11214314A JP 1522198 A JP1522198 A JP 1522198A JP 1522198 A JP1522198 A JP 1522198A JP H11214314 A JPH11214314 A JP H11214314A
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JP
Japan
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susceptor
heater
substrate
downstream
epitaxial growth
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Application number
JP1522198A
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English (en)
Inventor
Tsunemasa Kobayashi
恒誠 小林
Takeshi Meguro
健 目黒
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】気相エピタキシャル成長法において、膜厚分布
及び成長速度を変化させることなく、キャリア濃度分布
をコントロールすることを可能にする。 【解決手段】反応管2内にサセプタ3により水平に保持
されて回転する結晶成長用基板4に対する加熱源とし
て、サセプタ3の上方に、原料ガスの流通方向にメイン
ヒータ13と下流ヒータ14を順次配設し、前記メイン
ヒータ13は、サセプタ3の領域のうち原料ガスの流通
方向上流側からサセプタの半分以上の領域を被う大きさ
で設け、前記下流ヒータ14はサセプタ3の残りの領域
を被う大きさで設け、メインヒータ13の領域で熱分解
反応により原料を消費させ、膜厚分布及び成長速度に変
化を与えない状態下で、前記下流ヒータ14の温度を変
化させることにより、キャリア濃度分布をコントロール
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体の製造に用
いられる気相エピタキシャル成長方法及び装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】横型気相エピタキシャル成長法は、反応
炉内のサセプタを回転しつつ、これに保持したウェハ上
に原料ガスを流して薄膜を形成するものであり、GaA
sやAlGaAsなどの化合物半導体の薄膜単結晶を成
長するのに用いられる。原料ガスとして、高純度の有機
金属・水素化物・キャリアガスを用いており、分子線エ
ピタキシーのような超高真空を必要としないので量産性
に優れている。
【0003】典型的な横型気相エピタキシャル成長装置
にあっては、ウェハを支持するサセプタを回転しつつ、
ヒータによりサセプタを介してウェハを加熱し、サセプ
タと平行に原料ガスを流してウェハ上に薄膜を形成す
る。
【0004】図6は、従来の気相エピタキシャル成長装
置を示した縦断面図、図7はその横断面図である。
【0005】気相エピタキシャル成長装置1の上下方向
の中間部には、片側に原料ガス供給口2a、反対側にガ
ス排気口2bを備えた横型反応管2が配置されており、
その横型反応管2の中心部には、複数の半導体基板4を
保持するサセプタ3が回転可能に配設されている。
【0006】サセプタ3は図8に示すように円板形をし
ており、その円板面内には同一円上に均等に6つの円形
の開口5が設けられ、各々の開口5内には、半導体基板
4がその表面を下にして収納配置され、さらにその上に
均熱板7が重ねて収納配置される。この半導体基板4を
開口5内に載置し支持する構造を得るため、開口5の下
面周縁部には、図9に示すように開口5の中心方向に張
り出した段差から成る基板支持部6が一体に形成されて
おり、半導体基板4は、この基板支持部6に外周部が支
えられて開口5の下面に保持される。
【0007】上記サセプタ3は、その回転軸8が上方に
延在して反応管2の外に露出しており、この回転軸8に
磁気シールドユニット9を介して接続されたモータ10
により回転される。サセプタ3を回転しつつ薄膜を形成
するのは、サセプタ3が静止していると、半導体基板つ
まりウェハに成長する結晶の膜厚が、原料ガスの流れ方
向にばらつきをもつためであり、サセプタ3を回転して
膜厚ばらつきを少なくしている。
【0008】一方、反応管2の内部には、サセプタ3の
上方を被うようにカーボン製のメインヒータ21が配置
されると共に、このメインヒータ21とサセプタ3との
間においてサセプタ3の両側に位置するように2つの外
周ヒータ22が配設され、両ヒータ21、22により、
反応管2、半導体基板4及びサセプタ3が加熱される。
なお、上記開口5内において、半導体基板4の上面(非
処理面)上には、ヒータ21、22の熱を半導体基板4
に均一に付与するための均熱板7が装着される。
【0009】このような構成の気相エピタキシャル成長
装置にあって、ガス供給口2aからは、原料ガスである
トリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム(TMG
a、TMAl:有機金属)やアルシン(AsH3 )、又
はドーパントガスであるジシラン(Si2 6 )等が反
応管2に供給される。つまり、GaAsを成長する場
合、トリメチルガリウム(TMGa)とアルシン(As
3 )を反応管2内へ送り込むことによって、GaAs
基板4上でトリメチルガリウム(TMGa)とアルシン
(AsH3 )の熱分解が生じ、GaAs結晶が成長す
る。AlGaAs結晶の場合には、トリメチルガリウム
(TMGa),トリメチルアルミニウム(TMAl),
アルシン(AsH3 )を同時に流す。そして化合物半導
体のn型の結晶成長時には、同時に、Siの原料となる
ジシラン(Si2 6 )をn型ドーパントとして反応管
2へごく微量流す。
【0010】半導体基板4はヒータ21、22によって
加熱されているため、基板近傍に到達した原料ガスは熱
分解反応を起こし、エピタキシャル成長が行われる。こ
の際、過剰になった原料ガスは、ガス排気口2bから排
気される。熱分解反応中はモータ10によってサセプタ
3を回転し、半導体基板4上に膜厚の均一なエピタキシ
ャル層が形成されるようにする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
気相エピタキシャル成長装置でGaAs基板上にn型の
GaAs又はAlGaAsを成長させる場合、以下
(1)(2)に述べる問題があった。
【0012】(l)膜厚(成長速度)分布 一般に成長機構については以下のように説明される。
【0013】充分加熱されていない反応管2の上流部で
は、表面での反応種の反応により成長速度が決まる反応
律速モデルに従う。この領域はヒータ21、22から離
れており充分に加熱されていないので原料分解が促進さ
れない。そのため成長速度は小さくなる。ヒータ21、
22に近づくほど分解は促進されて成長速度は大きくな
り、充分に加熱されたヒータ付近では原料分子の気相中
での拡散により成長速度が決まる輸送律速モデルに従
う。この温度域での成長速度は原料の供給量で制御でき
る。原料は反応菅2の下流側に行くほど熱分解反応で消
費されて気相中の濃度が低下するため、成長速度が低下
していく。
【0014】外周ヒータ22の温度を上昇させると、輻
射熱の影響により反応菅2の上流側の温度が上昇し、特
に反応管2の両サイド部の上流部で温度が上昇しやすく
なる。よって特に反応管2の両サイド部の上流部で温度
の低い領域がさらに上流側ヘシフトするため、反応律速
モードから輸送律速モードヘ遷移する領域は上流側ヘシ
フトする。すなわち外周ヒータ22の温度が高いほど、
反応管2の両サイド部の上流部で特に原料が熱分解反応
で消費され、エピタキシャル層の膜厚はサセプタ3の中
心から周縁方向であるほど小さく(成長速度小)なる。
【0015】(2)キャリア濃度分布 n型ドーパントであるジシランは、温度の上昇に伴い熱
分解が促進されるため、エピタキシャル層のキャリア濃
度はサセプタ3の温度分布で決まる。よって外周ヒータ
温度を上昇させるとサセプタ3の中心から周縁方向の温
度勾配が変化し、これに伴ってエピタキシャル層のキャ
リア濃度はサセプタ3の中心から周縁方向であるほど高
くなっていく。
【0016】上記(1)、(2)で述べた通り、外周ヒ
ータ温度を上昇させると、膜厚分布とキャリア濃度分布
の両方が変化することになるが、膜厚分布及び成長速度
を変化させることなくキャリア濃度分布をコントロール
できる方が望ましい。
【0017】そこで本発明は、膜厚分布及び成長速度を
変化させることなく、キャリア濃度分布をコントロール
できる気相エピタキシャル成長方法及び装置を提供する
ことを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による気相エピタキシャル成長方法は、反
応管内にサセプタにより水平に設置した結晶成長用基板
をヒータにより加熱し、反応管に原料ガスを供給して、
結晶成長用基板上に化合物半導体結晶を気相エピタキシ
ャル成長させる方法において、前記サセプタの上方にお
いて、前記原料ガスの上流側を高温領域とし下流側を低
温領域としたものである(請求項1)。
【0019】また、本発明による気相エピタキシャル成
長方法は、反応管内にサセプタにより水平に設置した結
晶成長用基板をヒータにより加熱し、反応管にIII 族原
料ガス及びV族原料ガスを供給して、結晶成長用基板上
にIII −V族化合物半導体結晶を気相エピタキシャル成
長させる方法において、前記ヒータを、前記サセプタの
上方で、メインヒータとサブの下流ヒータとに分けて順
次配設し、ジシランをドーピングしてn型III −V族化
合物半導体結晶を成長する際に、前記メインヒータの領
域で熱分解反応により原料を消費させ、膜厚分布及び成
長速度に変化を与えない状態下で、前記サブの下流ヒー
タの温度を変化させることにより、キャリア濃度分布を
コントロールするものである(請求項2)。
【0020】具体的には、前記結晶成長用基板がGaA
s基板であり、このGaAs基板上に前記III −V族化
合物半導体結晶としてn型のGaAs又はAlGaAs
を成長させる(請求項3)。
【0021】原料は反応菅2の下流側に行くほど熱分解
反応で消費されて気相中の濃度が低下する。反応管の上
流部及びサセプタにおいて、つまりメインヒータの領域
を通過する間に、原料が熱分解反応で消費されるため、
下流ヒータ温度を変化させても膜厚分布及び成長速度は
ほとんど変化しない。一方、n型ドーパントであるジシ
ランは、温度の上昇に伴い熱分解が促進される。このた
め、下流ヒータの温度を変化させると、膜厚分布及び成
長速度を変化させることなく、エピタキシャル層のキャ
リア濃度をコントロールすることができる。
【0022】次に、本発明による気相エピタキシャル成
長装置は、原料ガスが流通する反応管と、この反応管内
に回転可能に設置されてエピタキシャル成長の対象であ
る基板を水平に保持するサセプタと、前記基板を加熱す
る加熱源と、この加熱源に面して前記基板に装着される
均熱板とを備える気相エピタキシャル成長装置におい
て、前記加熱源として、前記サセプタの上方に、メイン
ヒータとサブの下流ヒータを原料ガスの流通方向に順次
配設し、前記メインヒータは、前記サセプタの領域のう
ち原料ガスの流通方向上流側から前記サセプタの半分以
上の領域を被う大きさで設け、前記下流ヒータは前記サ
セプタの残りの領域を被う大きさで設けたものである
(請求項4)。
【0023】具体的には、前記メインヒータが、前記サ
セプタの領域のうちの原料ガス流通方向上流側から、前
記サセプタ上で最も下流側に位置する基板の中心部付近
まで延在する大きさを有し、前記下流ヒータが、前記サ
セプタ上で最も下流側に位置する基板の中心部付近から
さらにサセプタの領域外の下流側まで延在する大きさを
有する構成とする(請求項5)。
【0024】そして、前記メインヒータと下流ヒータは
独立に通電して温度をコントロールできるようにする
(請求項6)。
【0025】上記構成により従来の外周ヒータでドーピ
ング分布をコントロールする必要がなくなるため、外周
ヒータは設置しない。
【0026】このようにメインヒータと下流ヒータに分
けてヒータを設置することにより、サセプタの中心方向
から周縁方向に対してのエピタキシャル層のキャリア濃
度分布がコントロール可能となる。即ち、外周ヒータが
ないため、エピタキシャル層の成長において反応管の両
サイド部の上流部で反応律速モードから輸送律速モード
ヘ遷移する領域のシフトがなくなる。また反応管の上流
部及びサセプタにおいて原料が熱分解反応で消費される
ため、下流ヒータ温度を変化させても膜厚分布及び成長
速度はほとんど変化しない。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0028】図1は本発明による気相エピタキシャル成
長装置の実施の形態を示す縦断面図、図2はその横断面
図である。
【0029】本発明はジシランを反応管の下流側で分解
させることを目的として、加熱すべきサセプタの領域
を、原料ガスの流通方向に大小2つの領域に分け、その
上流側の面積の大きい領域にメインヒータを設置し、こ
れに続く下流側の面積の小さい領域に別のサブのヒータ
(下流ヒータ)を設置する。
【0030】図1において、気相エピタキシャル成長装
置1の上下方向の中間部には、片側に原料ガス供給口2
a、反対側にガス排気口2bを備えた横型反応管2が配
置されており、その横型反応管2の中心部には、複数の
半導体基板4を保持するサセプタ3が回転可能に配設さ
れている。
【0031】サセプタ3は図2に示すように円板形をし
ており、その円板面内には同一円上に均等に6つの円形
の開口5が設けられ、各々の開口5内には、エピタキシ
ャル成長の対象である結晶成長用基板としての半導体基
板(ウェハ)4がその表面を下にして収納配置され、さ
らにその上に均熱板7が重ねて収納配置される。この半
導体基板4を開口5内に載置し支持する構造を得るた
め、開口5の下面周縁部には、図3に示すように開口5
の中心方向に一部が張り出した金属製の爪11から成る
基板支持部6が設けられており、半導体基板4は、この
基板支持部6に外周部が支えられて開口5の下面に保持
される。
【0032】この金属製の爪11は、底部開口5の端面
にサセプタ3とは別体に取り付けた厚さの薄い基板支持
片から成る。ツメ11の本数は、底部開口端面の周方向
に沿って等間隔に例えば4本設けられるが、3本あるい
は5本以上でもよい。これらのツメ11には、予めねじ
を切ったロッド12をツメ11の面に対して垂直に固着
しておき、ツメ11の取り付け箇所の容器壁に軸方向に
ロッド挿通穴を明け、その挿通穴にツメのロッド12を
通し、ナット13で締め付けることにより、サセプタ3
の底部開口端面にツメ11を固定する。サセプタ3内に
納めた半導体基板4は、その底部のツメ11に基板外周
部を支えられてサセプタ3に保持される。このときエピ
タキシャル成長させる表面を下にして、基板表面がサセ
プタ3の底部開口より下方を臨むようにする。半導体基
板4を支えるツメ11は原料ガスと反応しない金属で構
成することが好ましく、本例ではモリブデンで製作して
ある。
【0033】しかし、この基板支持部6は、従来の第9
図で述べたように、開口5の中心方向に張り出した段差
によって一体に形成することもできる。
【0034】上記サセプタ3は、その回転軸8が上方に
延在して反応管2の外に露出しており、この回転軸8に
磁気シールドユニット9を介して接続されたモータ10
により回転される。
【0035】一方、反応管2の内部には、サセプタ3の
上方に、メインヒータ13とサブの下流ヒータ14と
が、原料ガスの流通方向に順次配設される。メインヒー
タ13は、サセプタ3の領域のうち、原料ガスの流通方
向上流側から前記サセプタの半分以上の領域を被う大き
さで設けられ、下流ヒータ14はサセプタ3の残りの領
域を被う大きさで設けられる。ここでは、メインヒータ
13は、サセプタ3の領域のうちの原料ガス流通方向上
流側から、サセプタ3上で最も下流側に位置する半導体
基板4dの中心部付近まで延在する大きさで設けられ、
また下流ヒータは、サセプタ3上で最も下流側に位置す
る半導体基板4dの中心部付近からさらにサセプタの領
域外の下流側まで延在する大きさで設けられている。
【0036】そしてこのメインヒータ13と下流ヒータ
14は独立に通電して温度をコントロールできるように
なっている。
【0037】なお、上記開口5内において、半導体基板
4の上面(非処理面)上には、ヒータ21、22の熱を
半導体基板4に均一に付与するための均熱板7が装着さ
れる。
【0038】このように、片側に原料ガス供給口2a、
反対側にガス排気口2bを備える反応管2の内部の中心
部に、回転する円板型のサセプタ3が配設され、このサ
セプタ3に図2で示した複数の半導体基板4がセットさ
れて、半導体基板4が回転される。また反応菅2の上部
に配設したメインヒータ13及び下流ヒータ14によ
り、反応管2、半導体基板4、サセプタ3が加熱され
る。サブヒータとしてメインヒータ13に続けてサセプ
タ3の下流領域に下流ヒータ14を設置し、この下流ヒ
ータ14を独立に通電可能に構成しているので、膜厚分
布及び成長速度を変化させることなく、キャリア濃度分
布をコントロールすることができる。
【0039】
【実施例】次に、本発明の実施例として、GaAs基板
上にn型のGaAs又はAlGaAsをエピタキシャル
成長させた場合について説明する。
【0040】本発明による気相エピタキシャル成長装置
で、GaAsを成長する場合は、トリメチルガリウム
(TMGa)とアルシン(AsH3 )を反応管2内へ送
り込むことによって、GaAs基板4上でトリメチルガ
リウム(TMGa)とアルシン(AsH3 )の熱分解を
生じさせ、GaAs結晶を成長させた。AlGaAs結
晶の場合には、トリメチルガリウム(TMGa),トリ
メチルアルミニウム(TMAl),アルシン(As
3 )を同時に流した。そして化合物半導体のn型の結
晶成長時には、同時に、Siの原料となるジシラン(S
2 6 )をn型ドーパントとして反応管2へごく微量
流した。
【0041】図4は、本発明による気相エピタキシャル
成長装置で、上記n型のGaAs又はAlGaAsをエ
ピタキシャル成長させたときの膜厚分布の下流ヒータ温
度依存性を示す特性図である。また、図5は、本発明に
よる気相エピタキシャル成長装置で同エピタキシャル成
長を行ったときのキャリア濃度分布の下流ヒータ温度依
存性を示す特性図である。横軸のウェハ中心からの距離
(mm)は、サセプタ3の中心側になる方向の距離をプラ
スとし、サセプタ3の外周側になる方向の距離をマイナ
スとして示した。メインヒータ13の温度は825℃と
し、下流ヒータ14の温度については、950℃、10
00℃、1050℃に変化させた。成長後の膜厚(nm)
についてはウェハの中心から5mmピッチ、キャリア濃度
(×1018cm-3)については15mmピッチで測定した。
【0042】また、図10、図11は、従来の気相エピ
タキシャル成長装置でエピタキシャル成長を行ったとき
の、膜厚分布及びキャリア濃度分布の外周ヒータ温度依
存性を示す特性図であり、本発明との比較のために示し
た。図4、図5の場合と同じく、メインヒータ21の温
度は825℃とし、下流ヒータ14の温度については、
950℃、1000℃、1050℃に変化させた。また
成長後の膜厚についても、図4、図5の場合と同じと
し、ウェハの中心から5mmピッチ、キャリア濃度につい
ては15mmピッチで測定した。
【0043】図4、図5に示すように、本発明による気
相エピタキシャル成長装置では、下流ヒータ14の温度
を950℃〜1050℃に上昇させても膜厚分布にほと
んど変化がなく、キャリア濃度のみがサセプタの周縁側
で高くなる。これに対し従来の気相エピタキシャル成長
装置では、図10、図11に示すように外周ヒータ22
を上昇させるとエピタキシャル層の膜厚はサセプタ3の
中心部から周縁方向に向かって徐々に低くなり、キャリ
ア濃度は逆の分布になる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の気相エピタ
キシャル成長方法によれば、ヒータを、前記サセプタの
上方で、メインヒータとサブの下流ヒータとに分けて順
次配設し、ジシランをドーピングしてn型III −V族化
合物半導体結晶を成長する際に、メインヒータの領域で
熱分解反応により原料を消費させ、膜厚分布及び成長速
度に変化を与えない状態下で、サブの下流ヒータの温度
を変化させるものであるため、膜厚分布及び成長速度を
変化させることなく、エピタキシャル層のキャリア濃度
をコントロールすることができる。
【0045】また、本発明の気相エピタキシャル成長装
置によれば、サセプタ上に設置するヒータをメインヒー
タと下流ヒータに分けているので、膜厚分布及び成長速
度を変化させることなく、サセプタの中心方向から周縁
方向に対してのエピタキシャル層のキャリア濃度分布が
コントロール可能となる。即ち、外周ヒータがないた
め、エピタキシャル層の成長において反応管の両サイド
部の上流部で反応律速モードから輸送律速モードヘ遷移
する領域のシフトがなくなる。また反応管の上流部及び
サセプタにおいて原料が熱分解反応で消費されるため、
下流ヒータ温度を変化させても膜厚分布及び成長速度は
ほとんど変化しない。よって、本発明によれば、反応管
下流側に設けた下流ヒータの温度を制御することによ
り、膜厚分布及び成長速度に変化を与えることなく、キ
ャリア濃度分布をコントロールすることができ、製品の
生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気相エピタキシャル成長装置の実施の
形態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の気相エピタキシャル成長装置の実施の
形態を示す横断面図である。
【図3】本発明の気相エピタキシャル成長装置における
サセプタの開口部分の断面図である。
【図4】本発明による気相エピタキシャル成長装置でエ
ピタキシャル成長を行ったときの膜厚分布の下流ヒータ
温度依存性を示す特性図である。
【図5】本発明による気相エピタキシャル成長装置でエ
ピタキシャル成長を行ったときのキャリア濃度分布の下
流ヒータ温度依存性を示す特性図である。
【図6】従来の気相エピタキシャル成長装置を示す縦断
面図である。
【図7】従来の気相エピタキシャル成長装置を示す横断
面図である。
【図8】図7のサセプタの詳細を半導体基板及び均熱板
を装着した状態で示した平面図である。
【図9】従来の気相エピタキシャル成長装置におけるサ
セプタの開口部分の断面図である。
【図10】従来の気相エピタキシャル成長装置でエピタ
キシャル成長を行ったときの膜厚分布の下流ヒータ温度
依存性を示す特性図である。
【図11】従来の気相エピタキシャル成長装置でエピタ
キシャル成長を行ったときのキャリア濃度分布の下流ヒ
ータ温度依存性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 気相エピタキシャル成長装置 2 反応管 2a 原料ガス供給口 2b ガス排気口 3 サセプタ 4 半導体基板 5 開口 6 基板支持部 7 均熱板 8 回転軸 9 磁気シールドユニット 10 モータ 11 ツメ 12 ロッド 13 メインヒータ 14 下流ヒータ(サブヒータ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応管内にサセプタにより水平に設置した
    結晶成長用基板をヒータにより加熱し、反応管に原料ガ
    スを前記結晶成長用基板と水平に供給して、結晶成長用
    基板上に化合物半導体結晶を気相エピタキシャル成長さ
    せる方法において、前記サセプタの上方において、前記
    原料ガスの上流側を高温領域とし下流側を低温領域とし
    たことを特徴とする気相エピタキシャル成長方法。
  2. 【請求項2】反応管内にサセプタにより水平に設置した
    結晶成長用基板をヒータにより加熱し、反応管にIII 族
    原料ガス及びV族原料ガスを供給して、結晶成長用基板
    上にIII −V族化合物半導体結晶を気相エピタキシャル
    成長させる方法において、前記ヒータを、前記サセプタ
    の上方で、メインヒータとサブの下流ヒータとに分けて
    順次配設し、ジシランをドーピングしてn型III −V族
    化合物半導体結晶を成長する際に、前記メインヒータの
    領域で熱分解反応により原料を消費させ、膜厚分布及び
    成長速度に変化を与えない状態下で、前記サブの下流ヒ
    ータの温度を変化させることにより、キャリア濃度分布
    をコントロールすることを特徴とする気相エピタキシャ
    ル成長方法。
  3. 【請求項3】前記結晶成長用基板がGaAs基板であ
    り、このGaAs基板上に前記III −V族化合物半導体
    結晶としてn型のGaAs又はAlGaAsを成長させ
    ることを特徴とする請求項2記載の気相エピタキシャル
    成長方法。
  4. 【請求項4】原料ガスが流通する反応管と、この反応管
    内に回転可能に設置されてエピタキシャル成長の対象で
    ある基板を水平に保持するサセプタと、前記基板を加熱
    する加熱源と、この加熱源に面して前記基板に装着され
    る均熱板とを備える気相エピタキシャル成長装置におい
    て、前記加熱源として、前記サセプタの上方に、メイン
    ヒータとサブの下流ヒータを原料ガスの流通方向に順次
    配設し、前記メインヒータは、前記サセプタの領域のう
    ち原料ガスの流通方向上流側から前記サセプタの半分以
    上の領域を被う大きさで設け、前記下流ヒータは前記サ
    セプタの残りの領域を被う大きさで設けたことを特徴と
    する気相エピタキシャル成長装置。
  5. 【請求項5】前記メインヒータは、前記サセプタの領域
    のうちの原料ガス流通方向上流側から、前記サセプタ上
    で最も下流側に位置する基板の中心部付近まで延在する
    大きさを有し、前記下流ヒータは、前記サセプタ上で最
    も下流側に位置する基板の中心部付近からさらにサセプ
    タの領域外の下流側まで延在する大きさを有することを
    特徴とする請求項4記載の気相エピタキシャル成長装
    置。
  6. 【請求項6】前記メインヒータと下流ヒータは独立に通
    電して温度をコントロールできるようにしたことを特徴
    とする請求項4又は5記載の気相エピタキシャル成長装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010219225A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Japan Pionics Co Ltd Iii族窒化物半導体の気相成長装置

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JP2010219225A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Japan Pionics Co Ltd Iii族窒化物半導体の気相成長装置

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