JPH11214491A - ウエハ保持装置及びその製造方法 - Google Patents

ウエハ保持装置及びその製造方法

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JPH11214491A
JPH11214491A JP10025063A JP2506398A JPH11214491A JP H11214491 A JPH11214491 A JP H11214491A JP 10025063 A JP10025063 A JP 10025063A JP 2506398 A JP2506398 A JP 2506398A JP H11214491 A JPH11214491 A JP H11214491A
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JP
Japan
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grinding
sintered body
aluminum nitride
particles
crystal grains
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Application number
JP10025063A
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English (en)
Inventor
Koji Sano
幸司 佐野
Kazuyuki Oshima
一之 大嶋
Shigeko Muramatsu
滋子 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温下で、ハロゲン系ガス雰囲気に曝されて
も焼結体粒子の脱落によるパーティクルの発生が抑制さ
れ、且つウエハとウエハ保持装置との摩擦によるパーテ
ィクルの発生も回避され、パーティクルの発生を低減で
き、耐食性に優れたウエハ保持装置及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 窒化アルミニウム焼結体から成り、半導
体製造工程で用いられるウエハ保持装置に於いて、該ウ
エハ保持装置表面が、結晶粒子表面から形成され、その
表面粗さ(Ra)が0.6μm以下であり、該窒化アル
ミニウム焼結体の平均粒径が3μm乃至6μmであるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化アルミニウム
焼結体から成り、半導体製造工程で用いるサセプターや
静電チャックなどのウエハ保持装置及びその製造方法に
関し、より詳細にはCVD、ドライエッチング工程等の
ハロゲン系ガスのプラズマ環境で使用されるウエハ保持
装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窒化アルミニウム焼結体は、CF
4 やClF3 のハロゲン系ガスに対する耐食性に優れた
部材として知られ、CVD、ドライエッチング工程等で
使用される装置において、ウエハを保持するサセプター
や静電チャックとして広く用いられている(例えば、特
開平8−208338号公報等)。このようなウエハ保
持装置は、一般に、窒化アルミニウム粉末等の原料を所
定の形状に成形し、それを焼成し、得られた焼結体を研
削加工して完成品形状に仕上げる等の方法により作製さ
れている。
【0003】窒化アルミニウム焼結体を形成するための
原料には、窒化アルミニウムの焼結性向上のため、ある
いは焼結体の熱伝導率を更に高めるため等の目的で、通
常、希土類酸化物、ニッケル化合物等の焼結助材の少量
を添加、配合したものが一般に用いられている。そのた
め、窒化アルミニウム焼結体に存在する粒界相に、焼結
助材等が存在する。そして、例えばこの窒化アルミニウ
ム焼結体から成るサセプターを、高温加熱下にハロゲン
系ガスのプラズマ雰囲気中に曝すと、該粒界相部分、特
に焼結体表面に存在する粒界相が選択的、集中的にエッ
チングされ、耐食性に劣っていた。その結果、結晶粒子
を固定する焼結助材を失い、結晶粒子が脱落し、パーテ
ィクルとなっていた。この課題を解決するために、粒界
相の存在密度(粒界の存在する割合)をできるだけ減少
させることが考えられる。そのためには、結晶粒子の粒
径を大きくすればよい。このような耐食性の観点と焼結
体の強度の観点から一般に、窒化アルミニウム焼結体の
平均粒径が3μm以上となるように焼成されている。
【0004】しかし、成形体は外側から加熱されるの
で、一般に、焼成して得られた焼結体表面乃至その極近
傍部分、つまり、焼結体表層の結晶粒子は内部のそれと
比較して成長が進み、より粗大化しやすく、通常この種
の焼結体は、焼結体表層の結晶粒子だけが大きく、その
内部は表面部分より細密なほぼ均一の内部結晶粒子から
成るコアー・シェル型構造を有する。そのため、一般
に、全体としての平均粒径が3μm以上の粒径となるま
で焼成した窒化アルミニウム焼結体では、その表層の結
晶粒径は6μmを越え、従って、焼成後、何ら加工を施
さない状態のままでは焼結体表面はその表面粗さがRa
で0.6μmを越える程大きいため、載置ウエハと保持
装置との摩擦により、パーティクルが発生した。
【0005】また、反応ガスとしてClF3 やCF4
が用いられるが、これが窒化アルミニウムと反応して窒
化アルミニウム焼結体から成るウエハ保持装置表面にフ
ッ化アルミニウム膜が形成され、このウエハ保持装置表
面に形成されたフッ化アルミニウム膜と窒化アルミニウ
ムとは熱膨張係数に差があるため、フッ化アルミニウム
膜が剥離しパーティクルとなっていた。これらの不都合
を回避するため、従来からウエハ保持装置表面を研削加
工し、その表面を、可能な限り鏡面状態に近付け、ウエ
ハ保持装置の摩擦の問題を解消し、表面積を小さくする
ことにより、フッ化アルミニウムの生成量を減らしてき
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鏡面状態に近
づけても、焼結体表面には依然として粒界相が存在し、
ハロゲン系ガス雰囲気中で、この部分が選択的、集中的
にエッチングされ、この表面部分の窒化アルミニウム結
晶粒子が結晶粒子を固定していた焼結助材を失って脱落
する。その結果、脱落した粒子がパーティクルとなって
いた。
【0007】本発明者等は、この従来の窒化アルミニウ
ム焼結体ウエハ保持装置の問題点を解決すべく鋭意研究
を重ねた結果、焼結体の粗大結晶粒子から成る表層部分
を、鏡面に近づけるのではなく、研削抵抗を一定条件下
で研削することにより、脱落させて取り除き、平均粒径
が3μm乃至6μmの内部結晶粒子表面でウエハ保持装
置表面を構成することにより解決されることを知り本発
明を完成した。従って、本発明の目的は、高温下で、ハ
ロゲン系ガス雰囲気に曝されても焼結体粒子の脱落によ
るパーティクルの発生が抑制され、且つウエハとウエハ
保持装置との摩擦によるパーティクルの発生も回避され
た耐食性に優れ、パーティクルの発生を低減させたウエ
ハ保持装置を提供することにある。また本発明の他の目
的は、上記ウエハ保持装置の製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明にかかるウエハ保持装置は、窒化アル
ミニウム焼結体から成り、半導体製造工程で用いられる
ウエハ保持装置に於いて、該ウエハ保持装置表面が、結
晶粒子表面から成り、その表面粗さ(Ra)が0.6μ
m以下であり、該窒化アルミニウム焼結体の平均粒径が
3μm乃至6μmであることを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するためになされた本発明
にかかるウエハ保持装置の製造方法は、窒化アルミニウ
ム焼結体から成り、半導体製造工程で用いられるウエハ
保持装置の製造方法に於いて、窒化アルミニウム粉末を
焼成して得られた焼結体表層の結晶粒子を研削加工して
脱落させ、平均粒径が3μm乃至6μmである内部結晶
粒子を表出させて、該窒化アルミニウム焼結体の表面を
表面粗さ(Ra)が0.6μm以下に形成することを特
徴とする。ここで、前記窒化アルミニウム粉末を焼成し
て得られた焼結体表層の結晶粒子を研削加工して脱落さ
せる際の研削加工条件は、比研削抵抗値が5乃至20k
g/mm3 ・mmであることが望ましい。
【0010】本発明は、ウエハ保持装置を構成する窒化
アルミニウム焼結体の粒径6μmを越える粗大結晶粒子
から成る表層部分を、従来のように鏡面状態にするので
はなく脱落させて取り除き、内部の平均粒径3μm乃至
6μmの比較的均一な結晶粒子を表出させ、これをウエ
ハ保持装置表面とした点に顕著な特徴を有するものであ
る。
【0011】結晶粒子の平均粒径が3μmより小さい
と、焼結体密度が低下し95%以下となり、強度、気密
性が低下するが、本発明の保持装置は、平均粒径3μm
乃至6μmの比較的均質な結晶粒子から成っているので
焼結体密度も高く、従って強度的にも強い。また表面粗
さ(Ra JISB 0601−1979)も、粒子が
平均粒径3μm乃至6μmの範囲に在り比較的均質であ
るため、0.6μm以下と平滑で、ウエハを載置しても
ウエハとウエハ保持装置との摩擦によりパーティクルを
生成させることもない。
【0012】ここで強調すべき重要な点は、従来のよう
に粗大結晶粒子を研削加工により、鏡面状態とし、その
結晶粒子内を表面としても、本願発明の上述した耐食性
等の優れた諸効果を達成することができないことであ
る。本発明の、例えば、研削抵抗を一定条件下で研削す
る等の方法で、焼結体表層の粗大結晶粒子を脱落させて
取り除き、内部結晶粒子の粒子表面を表面として露出さ
せた焼結体の表面が、鏡面状態とし結晶粒子の内部が露
出した従来の焼結体表面層に比べて、何故にこの様に耐
食性等に優れた異なる特性を示すのかについては、未
だ、十分に解明されたわけではない。
【0013】しかしながら、現時点での推測によれば、
おそらく焼成、冷却時に自然に成長した粒子の結晶粒子
の表面はそれが形成される時点で全体として最も安定な
形態をとるものと考えられ、従って、結晶粒子内部が露
出した鏡面状態に比べ化学的にもより安定で、腐食等に
も強いと考えられる。特に、従来のように鏡面状態とす
る研削加工においては、その研削抵抗が高いため、結晶
粒子に与える衝撃が大きく、粒界相や粒子にミクロ的な
微細傷、ひび割れ、歪み等が生じ易く、このような局所
点は腐食が進行しやすいと考えられるが、本発明の焼結
体表面では研削抵抗が低いため、この様な局所点の発生
を可及的に少なくできるためではないかと考えられる。
【0014】更に、結晶粒子が研削加工によりその粒子
内部が削られて表出した状態では、結晶粒子の結晶方位
が水平方向である部分がウエハ保持装置の表面を形成し
ており、プラズマ環境等の厳しい環境下に曝されると容
易に侵蝕されるのに対し、本発明の焼結体表面の場合
は、結晶粒子の内部が削られてることが無く、焼結によ
り自然形成された粒子表面がそのまま表出するため、結
晶粒子の結晶方位が垂直方向である部分がウエハ保持装
置の表面を形成しており、プラズマ環境等の厳しい環境
下に曝されても容易に侵蝕されることがないのではない
かと推測される。後記実施例に明瞭に示されているよう
に、表面を鏡面状態として結晶粒子内部が表出した状態
の比較例2、3の焼結体は、結晶粒子の脱落が激しいの
に対し、結晶粒子の表面のみで構成されている本発明の
焼結体(実施例1、2)は粒子脱落が殆どない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のウエハ保持装置は、窒化
アルミニウム焼結体の表層に形成される6μmを越える
粗大結晶粒子を従来のように鏡面状態とするのではな
く、以下に述べるような特定の方法を用いて脱落させて
除去し、平均粒径3μm乃至6μmの内部結晶粒子の粒
子表面を焼結体の表面として表出させた特定焼結体によ
り構成されることが顕著な特徴である。
【0016】本発明のウエハ保持装置を構成する窒化ア
ルミニウム焼結体に於いて、焼結加工前の焼結体自体
は、公知の原料を用い、公知の焼成方法で作製されたも
のを用いることができる。原料窒化アルミニウムとして
は、必ずしもこれに限定されるものではないが、純度9
7%以上が好ましく、より好ましくは99%以上であ
る。不純物はエッチングされやすいため、できるだけ少
ない方がよい。また、平均粒径が好ましくは3μm以
下、より好ましくは1.5μm以下のAlN粉末が用い
られる。そして、これに必要に応じ希土類酸化物、Ni
化合物、希土類フッ化物等の焼結助材、バインダー、及
び溶媒を添加、混合し、泥漿状態とし、例えば、ドクタ
ーブレード法を用いて所定形状に成形し、あるいは、泥
漿をスプレードライヤーにより乾燥させて造粒物とした
後、金型中に充填してメカプレス成型法やラバープレス
成型法を用いて成形する。
【0017】この成形体を、必要に応じ、脱脂(脱バイ
ンダー)等を行う。脱脂は、真空中、不活性ガス雰囲気
中、大気中で行うことができるが、N2 中で行うのが好
ましい。脱脂温度は、通常、100乃至800℃程度、
好ましくは350乃至600℃程度の温度で行う。10
0℃未満では、脱脂が十分ではなく、800℃を越えて
も効果は変わらない。
【0018】次に、窒素雰囲気中で、1800〜210
0℃で焼成する。1800℃未満では焼結が進行しな
い。窒素雰囲気以外や2100℃より高温であると、窒
化アルミニウムが分解してしまう。この焼結体は、焼成
温度や焼成時間を調整することにより、内部結晶粒子を
平均粒径3μm乃至6μmの比較的均質な結晶粒子とす
ることができる。その際、焼結体表層の結晶粒子は6μ
mを越える粗大結晶粒子となる。
【0019】本発明に於いては、内部結晶粒子の平均粒
径が3μm乃至6μm、特に4乃至6μmの範囲にある
焼結体を用いることがより好ましい。このようにして得
られた焼結体を、本発明に於いては、例えば、下記に述
べるような研削加工を施す等の手段により、その表面か
ら焼成時に生成した粗大結晶粒子より成る表層を除去
し、それに替えて、内部の平均粒径3μm乃至6μmの
結晶粒子より成る粒子表面を表出させた表面粗さ(R
a)0.6μm以下、好ましくは0.3μm以下のウエ
ハ保持装置の表面を形成すると共に、所定の形状に仕上
げる。
【0020】本発明の平均粒径3μm乃至6μmの結晶
粒子表面より成る表面粗さ(Ra)0.6μm以下のウ
エハ保持装置表面を形成させる手段としては、必ずしも
これに限定されるものではないが、典型的には、研削抵
抗を下げて研削加工することにより達成される。研削抵
抗は、研削中に砥石にかかる力で表示されるが、この抵
抗の大きさは、一般に、工作物速度(送り速度)、切り
込み深さ(切り込み量)、砥石速度等の研削操作条件の
他、ダイヤモンド砥粒の粒径、集中度、ボンドの結合度
等の砥石条件に依存して定まる。そのため、これらの条
件を適宜設定することにより、所望の研削抵抗とする。
【0021】本発明に於ける研削加工は、窒化アルミニ
ウムを研削加工により鏡面状態とする場合の比研削抵抗
値(30乃至40kg/mm3 ・mm程度)の約5割以
下の比抵抗値となるように研削条件を設定する。しか
し、5kg/mm3 ・mm未満であると、研削抵抗が低
くなり過ぎて研削が困難となるため、5〜20kg/m
3 ・mmとなるように研削条件を設定する。用いる砥
石としては、ダイヤモンド砥粒の結合度が軟らかい程、
砥粒集中度は小さい程、砥粒の粒径は大きい程、研削抵
抗は小さくなるため、適宜調整する。比研削抵抗値が5
〜20kg/mm3 ・mmとなるような研削条件として
具体例をあげると、例えば、ダイヤモンド工業協会規格
(IDAS703−1971)での砥石条件:SD27
0L100B3.0を使用の場合、研削操作条件:送り
300mm/sec以下、切り込み量2μm以下、砥石
条件:SD800L75B3.0の場合、研削操作条
件:送り300mm/sec以下、切り込み量1μm以
下、に設定できる。
【0022】本発明のウエハ保持装置は半導体製造工程
で用いるサセプターや静電チャックなどのウエハ保持装
置に広く適用することができ、その形状に関しては、特
に限定されるものではなく、通常用いられる円盤状、四
角形板状等各形状に成形することができる。
【0023】
【実施例】「窒化アルミニウム焼結体試料の調製」純度
99.8%、平均粒径2μmの窒化アルミニウム粉末1
00重量部、焼結助材としてY23 粉末5重量部及び
バインダーとエタノールを加えて混合し、泥漿とし、ス
プレードライヤーにより乾燥させて造粒物を得た。次い
で、得られた造粒物を用いて角形と円盤(サセプター形
状)試料片を夫々成形し、各成形体をN2 中600℃で
加熱し、脱脂(脱バインダー処理)した後、1900℃
の窒素雰囲気中で焼成して焼結体試料片(四角形板状試
料:20×20×2mm、円盤状試料:外径200m
m、厚さ5mm)を得た。なお各試料は、夫々の焼成時
間を調節して焼結体内部の結晶粒子の平均粒径が下記に
示した粒径となるようにした。
【0024】「CF4 ガス雰囲気に於ける耐食試験(実
験1)」上記焼結体試料の内、四角形板状試料を用い、
その表層を下記に示す条件で研削して得られた3種類の
試料(実施例1,実施例2,比較例1)を用意した。実
施例1の研削条件は、砥石条件:SD270L100B
3.0、研削操作条件:送り200mm/sec、切り
込み量 1μmとした。この時の比研削抵抗値は15k
g/mm3 ・mmであり、粗大結晶粒子を脱落させて取
り除いた。これによって得られた実施例1は、表面粗さ
(Ra)0.4μm、研削後の平均粒径3μm〜4μ
m、その表面状態は結晶粒子表面であった。また、実施
例2の研削条件は、砥石条件:SD270L100B
3.0、研削操作条件:送り200mm/sec.、切
り込み量5μmとした。この時の比研削抵抗値は20k
g/mm3 ・mmであり、粗大結晶粒子を脱落させて取
り除いた。これによって得られた実施例2は、表面粗さ
(Ra)0.6μm、研削後の平均粒径5μm〜6μ
m、その表面状態は結晶粒子表面であった。また、比較
例1の研削条件は、砥石条件:SD270L100B
3.0、研削操作条件:送り100mm/sec.、切
り込み量0.5μmとした。この時の比研削抵抗値は5
kg/mm3 ・mmであり、粗大結晶粒子を脱落させて
取り除いた。これによって得られた比較例1は、表面粗
さ(Ra)0.3μm、研削後の平均粒径2μm〜3μ
m未満、その表面状態は、結晶粒子表面であった。
【0025】また、四角形板状試料の表層を、下記に示
す条件で研削して得られた2種類の試料(比較例2,比
較例3)を用意した。比較例2の研削条件は、砥石条
件:SD270N150B3.0、研削操作条件:送り
200mm/sec、切り込み量1μmとした。この時
の比研削抵抗値は40kg/mm3 ・mmであり、鏡面
状態とした。これによって得られた比較例2は、表面粗
さ(Ra)0.2μm、研削後の平均粒径3μm〜4μ
m、その表面状態は、粒子内部が表出した状態であっ
た。また、比較例3の研削条件は、砥石条件:SD27
0L150B3.0、研削操作条件:送り100mm/
sec.、切り込み量1μmとした。この時の比研削抵
抗値は30kg/mm3 ・mmであり、これによって得
られた比較例3は、表面粗さ(Ra)0.6μm、研削
後の平均粒径5μm〜6μm、その表面状態は粒子内部
が表出した状態であった。なお、表面粗さは、触針式表
面粗さ測定機により測定した。
【0026】次いで、これ等の試料を、一般的なケミカ
ルドライエッチング装置中で、下記条件下で試験し、試
験後の各試料を下記の方法で評価した。 (試験条件)CF4 70%、O2 30%からなるエッチ
ングガスを導入するとと共に、装置内の圧力を0.25
Torrにし、試料片を200℃及び1000℃に10
00時間加熱した。 (評価方法)試験後の各試料片の表面をSEM(走査型
電子顕微鏡)により観察し、結晶粒子の脱落状態(剥離
状態)を調べた。なお、剥離状態は、250μm×15
0μmのSEM写真を取り、その領域内の剥離面積の割
合を表示した。結果を表1に示す。表1から明らかなよ
うに、本発明の実施例となる実施例1,2は、剥離がな
く耐食性に優れている。これに対し、粒径が3μm未満
と小さく、粒界相の多い比較例1や結晶粒子内部が表出
した状態である比較例2,3は、1000℃の高温下に
おいて10%の剥離がみられ、耐食性に劣る。
【0027】
【表1】
【0028】「ClF3 ガス雰囲気に於ける耐食試験
(実験2)」焼結体試料として、円盤状(サセプター形
状)試料片を用い、その表層を下記に示す条件で研削し
て得られた4種類の試料(実施例3,実施例4,比較例
4,比較例5)を用意した。実施例3の研削条件は、砥
石条件:SD270L100B3.0、研削操作条件:
送り 200mm/sec、切り込み量 1μmとし
た。この時の比研削抵抗値は15kg/mm3 ・mmで
あり、粗大結晶粒子を脱落させて取り除いた。このよう
にして得られた実施例3は、表面粗さ(Ra)0.4μ
m、研削後の平均粒径3μm〜4μm、表面状態は結晶
粒子表面であった。また実施例4の研削条件は、砥石条
件:SD270L100B3.0、研削操作条件:送り
200mm/sec.、切り込み量5μmとした。この
時の比研削抵抗値は20kg/mm3 ・mmであり、粗
大結晶粒子を脱落させて取り除いた。これによって得ら
れた実施例4は、表面粗さ(Ra)0.6μm、研削後
の平均粒径5μm〜6μm、その表面状態は結晶粒子表
面であった。また、比較例4の研削条件は、砥石条件:
SD270L100B3.0、研削操作条件:送り10
0mm/sec.、切り込み量1μmとした。この時の
比研削抵抗値は10kg/mm3 ・mmであり、粗大結
晶粒子を脱落させて取り除いた。これによって得られた
比較例4は、表面粗さ(Ra)0.7μm、研削後の平
均粒径6μm〜7μm、表面状態は、結晶粒子表面であ
った。また比較例5の研削条件は、砥石条件:SD27
0L100B3.0、研削操作条件:送り100mm/
sec.、切り込み量0.5μmとした。この時の比研
削抵抗値は5kg/mm3 ・mmであり、粗大結晶粒子
を脱落させて取り除いた。これによって得られた比較例
5は、表面粗さ(Ra)0.3μm、研削後の平均粒径
2μm〜3μm未満、表面状態は結晶粒子表面であっ
た。
【0029】また、試料の表層を、下記に示す条件で研
削して得られた3種類の試料(比較例6,比較例7,比
較例8)を夫々用意した。比較例6の研削条件は、砥石
条件:SD270N150B3.0、研削条件:送り
200mm/sec、切り込み量 1μmとした。この
時の比研削抵抗値は、40kg/mm3 ・mmであり、
鏡面状態とした。これによって得られた比較例6は、表
面粗さ(Ra)0.2μm、研削後の平均粒径3μm〜
4μm、その表面状態は、粒子内部が表出した状態であ
った。また、比較例7及び比較例8の研削条件は、砥石
条件:SD270L150B3.0、研削操作条件:送
り100mm/sec.、切り込み量1μmとした。こ
の時の比研削抵抗値は30kg/mm3 ・mmであり、
これによって得られた比較例7は、表面粗さ(Ra)
0.6μm、研削後の平均粒径5μm〜6μm、その表
面状態は粒子内部が表出した状態であった。また、比較
例8は、表面粗さ(Ra)0.7μm、研削後の平均粒
径6μm〜7μm、その表面状態は、粒子内部が表出し
た状態であった。
【0030】次いで、これ等の試料を、ケミカルドライ
エッチング装置中で、下記条件下で試験し、試験後の各
試料を下記の方法で評価した。 (試験条件)ClF3 80%、N2 18%、O2 2%
からなるエッチングガスを導入するとと共に、装置内の
圧力を20Torrにし、試料片を600℃に100時
間加熱した。 (評価方法)試験後に、装置中の円盤状試料(サセプタ
ー形状)上に8インチのSiウエハを載置し、チャンバ
ー内を大気圧から20Torrに3分間で減圧後、その
ウエハを取り出し、ウエハ上に在る0.1μm以上のパ
ーティクルの個数をパーティクルカウンターで数えた。
その結果を表2に示す。表2から明らかなように、本発
明の実施例となる実施例3,4は、エッチングによる結
晶粒子の脱落やウエハと保持装置との摩擦によるパーテ
ィクルの発生がなく、耐食性に優れている。比較例4
は、表面粗さが大きいため、摩擦によりパーティクルが
発生した。粒径が3μm未満と小さく粒界相の多い比較
例5や結晶粒子内部が表出した状態である比較例6,7
は、エッチングにより結晶粒子が脱落し、パーティクル
が発生した。また、比較例8は、表面粗さも大きく、結
晶粒子内部が表出した状態であるため、エッチングによ
る粒子の脱落と摩擦により多くのパーティクルが発生し
た。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】上記したとおり、窒化アルミニウム焼結
体から成る本発明のウエハ保持装置及びその製造方法に
よれば、高温下で、ハロゲン系ガス雰囲気に曝されても
焼結体粒子の脱落によるパーティクルの発生が抑制さ
れ、且つウエハとウエハ保持装置との摩擦によるパーテ
ィクルの発生も回避され、パーティクルの発生を低減で
き、耐食性に優れたウエハ保持装置を提供できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒化アルミニウム焼結体から成り、半導
    体製造工程で用いられるウエハ保持装置に於いて、 該ウエハ保持装置表面が、結晶粒子表面から成り、その
    表面粗さ(Ra)が0.6μm以下であり、該窒化アル
    ミニウム焼結体の平均粒径が3μm乃至6μmであるこ
    とを特徴とするウエハ保持装置。
  2. 【請求項2】 窒化アルミニウム焼結体から成り、半導
    体製造工程で用いられるウエハ保持装置の製造方法に於
    いて、窒化アルミニウム粉末を焼成して得られた焼結体
    表層の結晶粒子を研削加工して脱落させ、平均粒径が3
    μm乃至6μmである内部結晶粒子を表出させて、該窒
    化アルミニウム焼結体の表面を表面粗さ(Ra)が0.
    6μm以下に形成することを特徴とするウエハ保持装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記窒化アルミニウム粉末を焼成して得
    られた焼結体表層の結晶粒子を研削加工して脱落させる
    際の研削加工条件は、比研削抵抗値が5乃至20kg/
    mm3 ・mmであることを特徴とする請求項2に記載さ
    れたウエハ保持装置の製造方法。
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