JPH1121484A - インク組成物 - Google Patents
インク組成物Info
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- JPH1121484A JPH1121484A JP17350797A JP17350797A JPH1121484A JP H1121484 A JPH1121484 A JP H1121484A JP 17350797 A JP17350797 A JP 17350797A JP 17350797 A JP17350797 A JP 17350797A JP H1121484 A JPH1121484 A JP H1121484A
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- ink
- nozzle
- printing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】吐出口から吐出するインク柱と、インク吐出時
に形成される液滴との接触を防止する機能を有する、媒
体が揮散しても固形化することのないインク組成物の提
供にある。 【解決手段】分子構造内に撥液性を有する物質、例え
ば、珪素系やフッ素系の原子を含む化合物を含むインク
組成物。
に形成される液滴との接触を防止する機能を有する、媒
体が揮散しても固形化することのないインク組成物の提
供にある。 【解決手段】分子構造内に撥液性を有する物質、例え
ば、珪素系やフッ素系の原子を含む化合物を含むインク
組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被印字物表面に識別
文字を印字する装置のインクに係わり、特にインクジェ
ットプリンタ用のインクに関する。
文字を印字する装置のインクに係わり、特にインクジェ
ットプリンタ用のインクに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタはインクを粒子
化し、それを被印字物上に飛来させて付着し、文字等を
形成するものである。飛来させる手段としては粒子化し
たインクを静電力で偏向させる方法や、インクに圧力変
動(微小領域での溶媒の沸騰現象やピエゾ素子による体
積変化による変動)を与え、ノズルからインクを吐出さ
せる方法などがある。前者を荷電制御型、後者をオンデ
マンド型と称す。
化し、それを被印字物上に飛来させて付着し、文字等を
形成するものである。飛来させる手段としては粒子化し
たインクを静電力で偏向させる方法や、インクに圧力変
動(微小領域での溶媒の沸騰現象やピエゾ素子による体
積変化による変動)を与え、ノズルからインクを吐出さ
せる方法などがある。前者を荷電制御型、後者をオンデ
マンド型と称す。
【0003】荷電制御型インクジェットプリンタは、圧
力をかけたインクを震動を印加したノズルから吐出しな
がら電荷を付与することで荷電したインク粒子を作成
し、そのインク粒子を静電気的な偏向系で方向を制御す
ることで文字情報を記録するものである。その原理を図
1に示す。
力をかけたインクを震動を印加したノズルから吐出しな
がら電荷を付与することで荷電したインク粒子を作成
し、そのインク粒子を静電気的な偏向系で方向を制御す
ることで文字情報を記録するものである。その原理を図
1に示す。
【0004】インクボトル8中のインクは、供給ポンプ
7により吸引加圧される。その圧力は調圧弁1により制
御される。圧力の一例として0.28MPa に調圧され
る。圧力を制御されたインクはノズル3に供給される。
ノズル3には電歪素子2が設けられており、その電歪素
子2に電気信号を与えることで、インクに振動を付与す
ることが出来る。電気信号の一例として周波数68.2
kHz 200Vが印加される。
7により吸引加圧される。その圧力は調圧弁1により制
御される。圧力の一例として0.28MPa に調圧され
る。圧力を制御されたインクはノズル3に供給される。
ノズル3には電歪素子2が設けられており、その電歪素
子2に電気信号を与えることで、インクに振動を付与す
ることが出来る。電気信号の一例として周波数68.2
kHz 200Vが印加される。
【0005】ノズル先端には吐出口18が設けられてい
る。吐出口18の直径は一例として65μmである。振
動を付与されたインクは出口18から吐出され、帯電電
極4の中でインク粒子10を形成する。このときに帯電
電極4に電圧を印加することで形成されるインク粒子1
0に電荷を付与することが出来る。電圧の一例として2
00Vが印加される。
る。吐出口18の直径は一例として65μmである。振
動を付与されたインクは出口18から吐出され、帯電電
極4の中でインク粒子10を形成する。このときに帯電
電極4に電圧を印加することで形成されるインク粒子1
0に電荷を付与することが出来る。電圧の一例として2
00Vが印加される。
【0006】ノズル3から吐出されたインク粒子10は
偏向電極9の間を通過する。偏向電極9には電圧が印加
され、その一例として、5.4kV の電圧が印加され
る。偏向電極9の間を通過するインク粒子10は静電力
により偏向され被印字物5へ飛来し、文字を形成する。
文字に関与しないインクは先ずガター11に収納され、
更に回収ポンプ6により回収されインク容器8へ戻る。
偏向電極9の間を通過する。偏向電極9には電圧が印加
され、その一例として、5.4kV の電圧が印加され
る。偏向電極9の間を通過するインク粒子10は静電力
により偏向され被印字物5へ飛来し、文字を形成する。
文字に関与しないインクは先ずガター11に収納され、
更に回収ポンプ6により回収されインク容器8へ戻る。
【0007】インクジェットプリンタの特徴はインクを
飛来させて印字することである。それゆえノズルを被印
字物から離して印字することが出来、被印字物が凹凸
面,曲面でも印字可能で有る。また、帯電量を電気的に
変更することができる為、文字情報を容易に変更出来る
という特徴が有る。これらの特徴を生かし、鉄鋼,紙,
アルミ,プラスチック,ガラスなどに印字される場合が
多い。
飛来させて印字することである。それゆえノズルを被印
字物から離して印字することが出来、被印字物が凹凸
面,曲面でも印字可能で有る。また、帯電量を電気的に
変更することができる為、文字情報を容易に変更出来る
という特徴が有る。これらの特徴を生かし、鉄鋼,紙,
アルミ,プラスチック,ガラスなどに印字される場合が
多い。
【0008】インクの材料としてこれらに対して付着力
を持つ樹脂を使用するため、従来溶剤としては、メチル
エチルケトンやメタノール,エタノールが主に用いられ
てきた。また、強い付着力が不要な印字物や食品への印
字においては水を溶剤として用いる場合もある。特に作
業環境への影響を低減するため、主溶剤はメチルエチル
ケトンからエタノール,水へと移行する傾向に有る。
を持つ樹脂を使用するため、従来溶剤としては、メチル
エチルケトンやメタノール,エタノールが主に用いられ
てきた。また、強い付着力が不要な印字物や食品への印
字においては水を溶剤として用いる場合もある。特に作
業環境への影響を低減するため、主溶剤はメチルエチル
ケトンからエタノール,水へと移行する傾向に有る。
【0009】また、インクに色を与える色素としては、
これらの溶剤に溶解する染料および媒体には溶解せず媒
体に分散する性質を有する顔料が用いられる。従来、媒
体に溶解しかつ耐光性が優れるという点からクロム等の
金属を有する染料が主に用いられてきた。しかし、対環
境問題よりクロム等の使用が困難になり、代わって色素
として耐光性に優れる顔料が使用されつつある傾向にあ
る。
これらの溶剤に溶解する染料および媒体には溶解せず媒
体に分散する性質を有する顔料が用いられる。従来、媒
体に溶解しかつ耐光性が優れるという点からクロム等の
金属を有する染料が主に用いられてきた。しかし、対環
境問題よりクロム等の使用が困難になり、代わって色素
として耐光性に優れる顔料が使用されつつある傾向にあ
る。
【0010】これらの溶媒はいずれも大気圧において多
少なりとも蒸気圧を有するものであるため、図1に示す
様にインク粒子10としてノズル3から吐出され、ガタ
ー11を経由してインク容器8に回収される間に大気と
接触するときに、その一部は蒸気として大気中に揮散さ
れる。その結果回収されたインク中の溶剤の組成比率は
初期状態から減少する。そのため、インクの濃度及びイ
ンク粘度は上昇する。
少なりとも蒸気圧を有するものであるため、図1に示す
様にインク粒子10としてノズル3から吐出され、ガタ
ー11を経由してインク容器8に回収される間に大気と
接触するときに、その一部は蒸気として大気中に揮散さ
れる。その結果回収されたインク中の溶剤の組成比率は
初期状態から減少する。そのため、インクの濃度及びイ
ンク粘度は上昇する。
【0011】インクジェットプリンタは上述の様にノズ
ル3から吐出する時、電歪素子2から与えられた振動に
よりインクが変形し、インク粒子10を形成するもので
ある。そのため、インクの粘度が上昇した場合、インク
の変形が阻害され、電歪素子2から与えられた振動によ
るインク粒子10形成が速やかに行われない場合が生ず
る。
ル3から吐出する時、電歪素子2から与えられた振動に
よりインクが変形し、インク粒子10を形成するもので
ある。そのため、インクの粘度が上昇した場合、インク
の変形が阻害され、電歪素子2から与えられた振動によ
るインク粒子10形成が速やかに行われない場合が生ず
る。
【0012】これを防止するため、図には記載していな
い機構により揮散した溶剤を補給する機能を有してい
る。そのため、インクの液面を管理するための液面セン
サなどが取り付けられている。
い機構により揮散した溶剤を補給する機能を有してい
る。そのため、インクの液面を管理するための液面セン
サなどが取り付けられている。
【0013】通常インクは付着力を与える樹脂と、色調
を与える色素を溶剤等の媒体に溶解したものである。こ
のインクが被印字物の上に飛来してその媒体が揮散する
と、残った樹脂,色素が固形化して皮膜を形成し、被印
字物の上に付着して文字等を形成する。通常の印字にお
いてはこの性能のみで十分使用に耐えうるものである。
を与える色素を溶剤等の媒体に溶解したものである。こ
のインクが被印字物の上に飛来してその媒体が揮散する
と、残った樹脂,色素が固形化して皮膜を形成し、被印
字物の上に付着して文字等を形成する。通常の印字にお
いてはこの性能のみで十分使用に耐えうるものである。
【0014】しかし、この樹脂等は本来媒体に溶解して
いたものであるため、この印字を再度溶媒等に接触させ
ると溶解するという問題がある。すなわち印字後にこの
被印字物を溶媒等で洗浄を行うと印字が除去される状態
が発生する。そのため、印字後に洗浄等の工程が行われ
る被印字物に対しては、印字後に溶媒が揮散しても固形
化せず何らかの刺激を与えることにより固形化する機能
を有するインクが用いられる。その一例として樹脂とし
て不完全重合体である低分子のアクリルオリゴマーを用
い、構成成分にベンゾフェノン等の光の刺激によりラジ
カルを発生する物質を含むインクがある。
いたものであるため、この印字を再度溶媒等に接触させ
ると溶解するという問題がある。すなわち印字後にこの
被印字物を溶媒等で洗浄を行うと印字が除去される状態
が発生する。そのため、印字後に洗浄等の工程が行われ
る被印字物に対しては、印字後に溶媒が揮散しても固形
化せず何らかの刺激を与えることにより固形化する機能
を有するインクが用いられる。その一例として樹脂とし
て不完全重合体である低分子のアクリルオリゴマーを用
い、構成成分にベンゾフェノン等の光の刺激によりラジ
カルを発生する物質を含むインクがある。
【0015】このインクは印字後溶媒が揮散しても、表
面に残る樹脂が上記の不完全重合体であるため固形化し
ないが、印字後に高エネルギー光である紫外線を照射す
ることでラジカル重合が開始され、高分子のアクリル樹
脂皮膜が形成される。この皮膜は溶媒には不溶であるた
め、紫外線を照射した後は溶解しない。すなわち後工程
の洗浄工程に耐えるという性能を有する。
面に残る樹脂が上記の不完全重合体であるため固形化し
ないが、印字後に高エネルギー光である紫外線を照射す
ることでラジカル重合が開始され、高分子のアクリル樹
脂皮膜が形成される。この皮膜は溶媒には不溶であるた
め、紫外線を照射した後は溶解しない。すなわち後工程
の洗浄工程に耐えるという性能を有する。
【0016】また他の一例として構成樹脂に分子構造に
エポキシ基を有する樹脂とアミノ基を有する樹脂を含む
インクがある。このインクも溶媒が揮散しても皮膜を形
成することはないが、加熱することでこのエポキシ基と
アミノ基が反応して重合し、皮膜を形成する。それによ
り同様に後工程での洗浄に耐えうる。
エポキシ基を有する樹脂とアミノ基を有する樹脂を含む
インクがある。このインクも溶媒が揮散しても皮膜を形
成することはないが、加熱することでこのエポキシ基と
アミノ基が反応して重合し、皮膜を形成する。それによ
り同様に後工程での洗浄に耐えうる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】これらのインクは後工
程での洗浄に耐えるという優れた性質を有するインクで
あるが、外部から光や熱などの刺激を与えないと硬化せ
ず、液体の状態のままであるが故の問題がある。すなわ
ち吐出時に吐出口より飛散したインクが吐出口近傍に付
着した場合も、固化することなく液体状態のままである
がゆえの問題である。
程での洗浄に耐えるという優れた性質を有するインクで
あるが、外部から光や熱などの刺激を与えないと硬化せ
ず、液体の状態のままであるが故の問題がある。すなわ
ち吐出時に吐出口より飛散したインクが吐出口近傍に付
着した場合も、固化することなく液体状態のままである
がゆえの問題である。
【0018】図2記載のノズル3を構成するノズル管1
2には、吐出板14が取り付けられている。この吐出板
14には吐出口18が設けられている。インクはこの吐
出口18より吐出され、インク柱13を形成する。印字
装置が停止した状態では、インクの吐出はなく、インク
柱13は形成されていない。印字装置が停止した状態か
ら吐出した状態に至るまでの間、すべてのインクが吐出
口18より直進してインク柱13を形成するわけではな
く、その一部は飛散して吐出板14に付着し、液滴15
を形成する。
2には、吐出板14が取り付けられている。この吐出板
14には吐出口18が設けられている。インクはこの吐
出口18より吐出され、インク柱13を形成する。印字
装置が停止した状態では、インクの吐出はなく、インク
柱13は形成されていない。印字装置が停止した状態か
ら吐出した状態に至るまでの間、すべてのインクが吐出
口18より直進してインク柱13を形成するわけではな
く、その一部は飛散して吐出板14に付着し、液滴15
を形成する。
【0019】通常の溶媒が揮散して固化するインクにお
いては、この液滴も乾燥固化する。それゆえインクは固
体の状態となり移動するようなことはない。しかし外部
から光や熱などの刺激を与えないと硬化せず、液体の状
態のままのインクでは、付着した液滴15も液体状態の
ままであるため、移動する事が可能である。
いては、この液滴も乾燥固化する。それゆえインクは固
体の状態となり移動するようなことはない。しかし外部
から光や熱などの刺激を与えないと硬化せず、液体の状
態のままのインクでは、付着した液滴15も液体状態の
ままであるため、移動する事が可能である。
【0020】このインクを吐出した時のノズルの状態を
図3(b)に示す。吐出板14に形成された液滴17は
液体状態のままであるため、吐出板14の表面を移動で
きる。そのためこの液滴17が移動してインク柱13に
接触する場合が有る。その接触状態が図3(b)で有
る。吐出口18から吐出したインク柱13は直進するも
のであるが、液滴17が接触することで、その直進性は
阻害され、曲がりが生ずる。
図3(b)に示す。吐出板14に形成された液滴17は
液体状態のままであるため、吐出板14の表面を移動で
きる。そのためこの液滴17が移動してインク柱13に
接触する場合が有る。その接触状態が図3(b)で有
る。吐出口18から吐出したインク柱13は直進するも
のであるが、液滴17が接触することで、その直進性は
阻害され、曲がりが生ずる。
【0021】図4に直進性が阻害された場合を示す。通
常ノズル3から吐出されたインクはインク粒子10を形
成し、印字に寄与するインク粒子10は偏向を受けて印
字物表面の所定の位置に至り、印字に寄与しないインク
粒子10はガター11に回収される。しかし、液滴17
が接触し曲がりが生じた場合は直進せず、インク粒子1
0aの挙動となる。その結果、所定の印字位置からずれ
たり、ガターから外れて回収不能となる。
常ノズル3から吐出されたインクはインク粒子10を形
成し、印字に寄与するインク粒子10は偏向を受けて印
字物表面の所定の位置に至り、印字に寄与しないインク
粒子10はガター11に回収される。しかし、液滴17
が接触し曲がりが生じた場合は直進せず、インク粒子1
0aの挙動となる。その結果、所定の印字位置からずれ
たり、ガターから外れて回収不能となる。
【0022】また、液滴17は液体状態でインク柱13
と接触するため、接触と離脱を繰り返す場合が有る。そ
の結果インク柱13の方向は種々変化し、振動した状態
となる。この振動が生じた状態ではインク粒子10aを
形成するタイミングも変動する。
と接触するため、接触と離脱を繰り返す場合が有る。そ
の結果インク柱13の方向は種々変化し、振動した状態
となる。この振動が生じた状態ではインク粒子10aを
形成するタイミングも変動する。
【0023】印字情報に相当する電荷は、インク粒子1
0を形成する時に帯電電極4に電圧を印加することで与
えられる。それゆえインク粒子10aの形成タイミング
が変動すると、目的とする電荷量が与えられない場合が
有る。その結果、本来の印字とは異なる印字となる。そ
のため文字を印字した場合、文字が歪む現象が発生す
る。
0を形成する時に帯電電極4に電圧を印加することで与
えられる。それゆえインク粒子10aの形成タイミング
が変動すると、目的とする電荷量が与えられない場合が
有る。その結果、本来の印字とは異なる印字となる。そ
のため文字を印字した場合、文字が歪む現象が発生す
る。
【0024】本発明は、吐出口から吐出するインク柱
と、インク吐出時に形成される液滴との接触を防止する
機能を有する、媒体が揮散しても固形化することのない
インク組成物を与える事を目的とする。
と、インク吐出時に形成される液滴との接触を防止する
機能を有する、媒体が揮散しても固形化することのない
インク組成物を与える事を目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】インク成分に、その分子
構造内に撥液性を有する物質を含ませることにより目的
は達成される。この撥液性とは、液体が固体と接触する
ことを阻害する性質を示す。この撥液性によって液滴の
移動が抑制され、インク柱との接触が防止される。この
撥液性の物質の分子構造としては、珪素系やフッ素系の
原子を含む構造である場合が多い。本発明はこれらの構
造に限定されるものではない。
構造内に撥液性を有する物質を含ませることにより目的
は達成される。この撥液性とは、液体が固体と接触する
ことを阻害する性質を示す。この撥液性によって液滴の
移動が抑制され、インク柱との接触が防止される。この
撥液性の物質の分子構造としては、珪素系やフッ素系の
原子を含む構造である場合が多い。本発明はこれらの構
造に限定されるものではない。
【0026】ノズルから吐出されたインクの一部は、飛
散して吐出板14上に付着し、液滴16を形成する。こ
の液滴16には撥液性を有する物質が含まれている。液
滴16と吐出板14は接触しているため、これらの物質
もこの面に接触する。その結果、吐出板14の表面に撥
液性の物質が付着する。この撥液性とは、液体が固体と
接触することを阻害する性質であるため、液滴16が吐
出板14と接触することも阻害される。液体が固体表面
を移動することは、液体と固体表面の間に新たな接触面
を形成することである。
散して吐出板14上に付着し、液滴16を形成する。こ
の液滴16には撥液性を有する物質が含まれている。液
滴16と吐出板14は接触しているため、これらの物質
もこの面に接触する。その結果、吐出板14の表面に撥
液性の物質が付着する。この撥液性とは、液体が固体と
接触することを阻害する性質であるため、液滴16が吐
出板14と接触することも阻害される。液体が固体表面
を移動することは、液体と固体表面の間に新たな接触面
を形成することである。
【0027】そのため、液滴16が吐出板14の表面を
移動しようとしても、撥液性物質が新たな接触面の形成
を阻害するため、移動が阻害される。すなわち液滴16
の移動が抑制され、インク柱13との接触が防止され
る。
移動しようとしても、撥液性物質が新たな接触面の形成
を阻害するため、移動が阻害される。すなわち液滴16
の移動が抑制され、インク柱13との接触が防止され
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図1〜図
3を用いた説明する。
3を用いた説明する。
【0029】図1は荷電制御型インクジェットプリンタ
の原理を示す図である。インク容器8中のインクは供給
ポンプ7により吸引加圧される。その圧力は調圧弁1に
より制御される。圧力の一例として0.28Mpa に調
圧される。
の原理を示す図である。インク容器8中のインクは供給
ポンプ7により吸引加圧される。その圧力は調圧弁1に
より制御される。圧力の一例として0.28Mpa に調
圧される。
【0030】圧力を制御されたインクはノズル3に供給
される。ノズル3には電歪素子2が設けられており、そ
の電歪素子2に電気信号を与えることで、インクに振動
を付与することが出来る。電気信号の一例として周波数
68.2kHz 200Vが印加される。ノズル先端には
オリフィスが設けられている。オリフィスの直径は一例
として65μmである。振動を付与されたインクはオリ
フィスから吐出され、帯電電極4の中でインク粒子10
を形成する。
される。ノズル3には電歪素子2が設けられており、そ
の電歪素子2に電気信号を与えることで、インクに振動
を付与することが出来る。電気信号の一例として周波数
68.2kHz 200Vが印加される。ノズル先端には
オリフィスが設けられている。オリフィスの直径は一例
として65μmである。振動を付与されたインクはオリ
フィスから吐出され、帯電電極4の中でインク粒子10
を形成する。
【0031】このときに帯電電極4に電圧を印加するこ
とで形成されるインク粒子10に電荷を付与することが
出来る。電圧の一例として200Vが印加される。
とで形成されるインク粒子10に電荷を付与することが
出来る。電圧の一例として200Vが印加される。
【0032】ノズル3から吐出されたインク粒子10は
偏向電極9の間を通過する。偏向電極9には電圧が印加
される。一例として5.4kV の電圧が印加される。偏
向電極9の間を通過するインク粒子10は静電力により
偏向され被印字物5へ飛来し、文字を形成する。文字に
関与しないインクは先ずガター11に収納され、更に回
収ポンプ6により回収されインク容器8へ戻る。
偏向電極9の間を通過する。偏向電極9には電圧が印加
される。一例として5.4kV の電圧が印加される。偏
向電極9の間を通過するインク粒子10は静電力により
偏向され被印字物5へ飛来し、文字を形成する。文字に
関与しないインクは先ずガター11に収納され、更に回
収ポンプ6により回収されインク容器8へ戻る。
【0033】インクは供給ポンプ7で加圧されて、ノズ
ル3から吐出される。その構造を図2に示す。ノズル3
にはノズル管12が取り付けられている。そのノズル管
12の先端には吐出板14が設けられている。
ル3から吐出される。その構造を図2に示す。ノズル3
にはノズル管12が取り付けられている。そのノズル管
12の先端には吐出板14が設けられている。
【0034】吐出板14の材料の一例としてはインクに
よる磨耗対策のため、ルビー,セラミック等の硬い材料
が用いられている。この吐出板14には吐出口18が設
けられている。加圧されたインクはノズル管12の内部
を経由してこの吐出口18から吐出され、インク柱13
を形成する。このインクには既に記載した様に電歪素子
2で超音波が加えられているため、ノズル3の吐出口1
8から吐出したインク柱13はインクの振動によりイン
ク粒子10を形成する。
よる磨耗対策のため、ルビー,セラミック等の硬い材料
が用いられている。この吐出板14には吐出口18が設
けられている。加圧されたインクはノズル管12の内部
を経由してこの吐出口18から吐出され、インク柱13
を形成する。このインクには既に記載した様に電歪素子
2で超音波が加えられているため、ノズル3の吐出口1
8から吐出したインク柱13はインクの振動によりイン
ク粒子10を形成する。
【0035】インクを構成する材料の一例の概略を以下
に示す。このインクは紫外線を照することにより硬化す
る。
に示す。このインクは紫外線を照することにより硬化す
る。
【0036】 溶剤 メチルエチルケトン 60% 樹脂 アクリルオリゴマー 30% 色素 クロム系錯体染料 5% 導電剤 硝酸リチウム 2% 光反応開始剤 ベンゾフェノン系 3% 界面活性剤 パーフルオロアルキルエチレンオキサイド 0.2% 紫外線硬化条件 光源 メタルハライドランプ(2kW) 紫外線光量 3.6J/cm2 また、他の一例の概略を以下に示す。このインクは印字
後120℃10分加熱することにより硬化する。
後120℃10分加熱することにより硬化する。
【0037】 溶剤 メチルエチルケトン 70% 樹脂 エポキシ樹脂 12% 変性アミン樹脂 12% 色素 クロム系錯体染料 4% 導電剤 硝酸リチウム 2% 界面活性剤 パーフルオロアルキルエチレンオキサイド 0.2% これらのインクの挙動を以下に示す。
【0038】ノズルから吐出されたインクの一部は、飛
散して吐出板14上に付着し、液滴16を形成する。こ
の状態を図3(a)に示す。この液滴16には撥液性を
有する物質が含まれている。液滴16と吐出板14は接
触しているため、これらの物質もこの面に接触する。そ
の結果、吐出板14の表面に撥液性の物質が付着する。
この撥液性とは、液体が固体と接触することを阻害する
性質で有るため、液滴16が吐出板14と接触すること
も阻害される。液体が固体表面を移動することは、液体
と固体表面の間に新たな接触面を形成することである。
散して吐出板14上に付着し、液滴16を形成する。こ
の状態を図3(a)に示す。この液滴16には撥液性を
有する物質が含まれている。液滴16と吐出板14は接
触しているため、これらの物質もこの面に接触する。そ
の結果、吐出板14の表面に撥液性の物質が付着する。
この撥液性とは、液体が固体と接触することを阻害する
性質で有るため、液滴16が吐出板14と接触すること
も阻害される。液体が固体表面を移動することは、液体
と固体表面の間に新たな接触面を形成することである。
【0039】そのため、液滴16が吐出板14の表面を
移動しようとしても、撥液性物質が新たな接触面の形成
を阻害するため、移動が阻害される。すなわち液滴16
の移動が抑制され、インク柱13との接触が防止され
る。これにより、インク柱13と液滴16が接触するこ
とにより生ずるインク柱の曲がりや振動が防止される。
用いる添加剤は非イオン系の界面活性剤であることが好
ましい。荷電制御型インクジェットプリンタでは、イン
クを帯電させるためインクに導電性が必要である。上記
のインクにおいても導電剤が添加されている。そのた
め、イオン性の物質が添加されるとこれらの導電性に影
響を及ぼす可能性がある。
移動しようとしても、撥液性物質が新たな接触面の形成
を阻害するため、移動が阻害される。すなわち液滴16
の移動が抑制され、インク柱13との接触が防止され
る。これにより、インク柱13と液滴16が接触するこ
とにより生ずるインク柱の曲がりや振動が防止される。
用いる添加剤は非イオン系の界面活性剤であることが好
ましい。荷電制御型インクジェットプリンタでは、イン
クを帯電させるためインクに導電性が必要である。上記
のインクにおいても導電剤が添加されている。そのた
め、イオン性の物質が添加されるとこれらの導電性に影
響を及ぼす可能性がある。
【0040】オンデマンド型インクジェットプリンタに
おいては、この問題はない。添加剤としては珪素系すな
わちシリコン系としては主鎖であるジメチルポリシロキ
サンに対してエポキシ変性,ポリエーテル変性,アルコ
ール変性,エポキシ・ポリエーテル変性,アルキルアラ
ルキルポリエーテル変性を行ったものなどが挙げられ
る。また、フッ素系としてはパーフルオロアルキルベタ
イン,パーフルオロアルキルアミンオキサイド、上記の
パーフルオロアルキルエチレンオキサイドなどが挙げら
れる。
おいては、この問題はない。添加剤としては珪素系すな
わちシリコン系としては主鎖であるジメチルポリシロキ
サンに対してエポキシ変性,ポリエーテル変性,アルコ
ール変性,エポキシ・ポリエーテル変性,アルキルアラ
ルキルポリエーテル変性を行ったものなどが挙げられ
る。また、フッ素系としてはパーフルオロアルキルベタ
イン,パーフルオロアルキルアミンオキサイド、上記の
パーフルオロアルキルエチレンオキサイドなどが挙げら
れる。
【0041】本発明においてはこれらの物質に限定され
るものではない。これらの添加量は極性媒体および添加
剤の種類により個々に異なるが、通常0.05%から0.
5%の範囲が適切な場合が多い。このように添加量が微
量のため、インクの粘度は上昇することはない。また、
インクの表面張力も変化なく、インクの粒子化に影響を
与えることはない。
るものではない。これらの添加量は極性媒体および添加
剤の種類により個々に異なるが、通常0.05%から0.
5%の範囲が適切な場合が多い。このように添加量が微
量のため、インクの粘度は上昇することはない。また、
インクの表面張力も変化なく、インクの粒子化に影響を
与えることはない。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、吐出口から吐出するイ
ンク柱と、インク吐出時に形成される液滴との接触が防
止され、インク柱の曲がり,振動が防止される。その結
果、インク柱が曲がり、ガターから外れて回収不能とな
る現象や、振動によりインク粒子形成のタイミングが変
動し、印字情報に相当する目的とする電荷量が与えられ
ずに印字文字が歪む現象が防止される。
ンク柱と、インク吐出時に形成される液滴との接触が防
止され、インク柱の曲がり,振動が防止される。その結
果、インク柱が曲がり、ガターから外れて回収不能とな
る現象や、振動によりインク粒子形成のタイミングが変
動し、印字情報に相当する目的とする電荷量が与えられ
ずに印字文字が歪む現象が防止される。
【図1】本発明の一実施例のインクを用いる印字装置の
斜視図。
斜視図。
【図2】図1の印字装置のノズルの先端の斜視図の書拡
大図。
大図。
【図3】本発明の一実施例のインク(a)および従来の
インク(b)吐出時のノズルの状態を示す断面図。
インク(b)吐出時のノズルの状態を示す断面図。
【図4】従来インク吐出時のインク粒子の飛行状態を示
す図。
す図。
1…調圧弁、2…電歪素子、3…ノズル、4…帯電電
極、5…被印字物、6…回収ポンプ、7…供給ポンプ、
8…インクボトル、9…偏向電極、10,10a…イン
ク粒子、11…ガター、12…ノズル管、13…インク
柱、14…吐出板、15,16,17…液滴、18…吐
出口。
極、5…被印字物、6…回収ポンプ、7…供給ポンプ、
8…インクボトル、9…偏向電極、10,10a…イン
ク粒子、11…ガター、12…ノズル管、13…インク
柱、14…吐出板、15,16,17…液滴、18…吐
出口。
Claims (2)
- 【請求項1】構成する媒体が揮散しても固形化すること
のないインク組成物において、その成分に分子構造内に
撥液性を有する物質が少なくとも1種類含まれる事を特
徴とするインク組成物。 - 【請求項2】請求項1記載のインク組成物が、インクを
ノズルから吐出して形成するインク粒子により印字を行
うインクジェットプリンタに用いるものであるインク組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17350797A JPH1121484A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | インク組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17350797A JPH1121484A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | インク組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1121484A true JPH1121484A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=15961818
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17350797A Pending JPH1121484A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | インク組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1121484A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013118735A1 (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-15 | 株式会社Dnpファインケミカル | インクジェットインク用顔料分散液、活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、及び印刷物 |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP17350797A patent/JPH1121484A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013118735A1 (ja) * | 2012-02-06 | 2013-08-15 | 株式会社Dnpファインケミカル | インクジェットインク用顔料分散液、活性エネルギー線硬化型インクジェットインク、及び印刷物 |
| US9487665B2 (en) | 2012-02-06 | 2016-11-08 | Dnp Fine Chemicals Co., Ltd. | Pigment dispersion liquid for inkjet ink, active energy ray-curable inkjet ink composition, and printed product |
| US10072164B2 (en) | 2012-02-06 | 2018-09-11 | Dnp Fine Chemicals Co., Ltd. | Active energy ray-curable inkjet ink composition and printed product |
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