JPH11215020A - 基地局装置 - Google Patents

基地局装置

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JPH11215020A
JPH11215020A JP10011167A JP1116798A JPH11215020A JP H11215020 A JPH11215020 A JP H11215020A JP 10011167 A JP10011167 A JP 10011167A JP 1116798 A JP1116798 A JP 1116798A JP H11215020 A JPH11215020 A JP H11215020A
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JP
Japan
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base station
frequency
lna
antenna
signal
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JP10011167A
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Koichiro Yamagata
浩一郎 山形
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受信特性を劣化させることなく、通話用チャネ
ルの数を増やすことが可能な基地局装置を提供する。 【解決手段】アンテナ共用器9の前段にLNA3を配置
して、LNA3を介した無線周波信号をアンテナ共用器
9で二分岐し、この分岐された無線周波信号を、受信段
間BPF4と、1stMix5と、1stIFフィルタ
6とをそれぞれ備える受信器BAおよび受信器BBに導
くようにした。またこのとき、LNA3にアンテナ共用
器9の分岐損失を補償するに足る利得を持たせるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車・携帯電話
システムや簡易携帯電話システム(PHS;personal h
andyphone system)などの移動通信システムにおける基
地局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信に対するニーズの増大と
通信技術の発達に伴い、移動通信システムの敷設・拡充
が急速に進んでいる。この種のシステムは、セルと呼ば
れる無線ゾーンを形成する複数の基地局と、この無線ゾ
ーン内において基地局と無線回線を介して接続される複
数の移動局とを有しており、各基地局はその無線ゾーン
ごとに各々設定されたトラフィックの範囲内で移動局を
収容することができる。
【0003】例えば移動通信システムの一形態であるP
HSの場合、各基地局と各移動局との間の無線アクセス
方式には、4チャネル多重マルチキャリアTDMA(Ti
me Division Multiple Access )−TDD(Time Divis
ion Duplex)方式が採用されている。この種のアクセス
方式は、例えば図6に示すごとく複数の無線周波数f1
〜fmの各々により伝送される伝送信号フレームを、基
地局(CSと標記する)から各移動局(PSと標記す
る)への通信に使用するフォワードリンク用の4つのタ
イムスロットT1〜T4と、基地局CSから各移動局P
Sに向かうリバースリンク用の4つのタイムスロットR
1〜R4とから構成し、これらのフォワードリンク用の
各タイムスロットT1〜T4とリバースリンク用の各タ
イムスロットR1〜R4との対をそれぞれチャネルとし
て使用することにより無線通信を行なうものである。
【0004】すなわち、一つの無線周波数ごとに4つの
チャネルが提供され、PHSではこのうち一つのチャネ
ルを制御用チャネルとし、残りの三つのチャネルを通話
用チャネルとして使用する。なお各チャネルごとの無線
周波数は、必要に応じて、基地局CSと移動局PSとの
間の回線を確立する際に各チャネルごとにダイナミック
に切り換えられる。
【0005】上記基地局CSは、大きく分けて、無線周
波信号の送受に関わる無線部と、ディジタル信号の変調
および復調を行うモデム部と、TDMA−TDDのタイ
ムスロットに応じてディジタルデータの多重化および分
離を行うTDMA部と、通信回線(I´回線)とのイン
タフェースを行うインタフェース部およびこれらの無線
部、モデム部、TDMA部、インタフェース部を統括的
に制御する制御部とから構成される。
【0006】このうち、無線部における無線周波信号の
受信に関わる受信部の構成を図7に示す。図7の受信部
は、受信アンテナ入力端子1から出力された受信信号を
受信高周波バンドパスフィルタ(受信高周波BPF)2
で帯域制限して、低雑音増幅器(LNA)3で増幅す
る。この増幅された信号をさらに受信段間バンドパスフ
ィルタ(受信段間BPF)4で低ノイズ化し、第1ミキ
シング回路(1stMix)5で周波数シンセサイザ
(図示せず)からのローカル信号と混合して受信中間周
波数とし、この受信中間周波数を第1中間周波フィルタ
(1stIFフィルタ)6を介して第1中間周波出力端
子(1stIF出力端子)7から出力するものとなって
いる。なお、この1stIF出力端子7の後に、図示し
ない第2ミキシング回路、中間周波増幅器、検波部が順
に接続される。
【0007】ところで、近年の通信需要の拡大に伴い、
移動局PSたるPHS端末を所有するユーザの数は日を
追って増加している。このため、多くの人々が集中する
例えば繁華街などにおいては、PHS端末から発信しよ
うとしても基地局CSの通話用チャネルに空きがなく、
発信できないという状況が頻繁に起こり得る。PHS端
末への着信においても事情は同じで、着信先PHS端末
の電源がONでありかつセル内に存在しているにも拘ら
ず、着信できないという状況が頻繁に起こり得る。
【0008】このことは、上記説明したように、一つの
基地局CSでは最大3チャネルしか通話用チャネルを提
供できないことが原因となっている。このような不便さ
を解消するには、一つの無線ゾーンにおける通話用チャ
ネルの数を増やせばよい。
【0009】そこで最近になり、一つの基地局CSの中
に、無線部と、モデム部と、TDMA部と、インタフェ
ース部とからなる組を2系統設け、各々の系統で共有さ
れる制御部の制御に基づきこれらを並列的に運用するこ
とでチャネル数を増加するようにすることが考えられて
いる。すなわち、それぞれの系統から提供される4つの
チャネルを合わせて8チャネルとし、このうち一つのチ
ャネルを制御用チャネル、残りの7チャネルを通話用チ
ャネルとしてそれぞれ使用する。
【0010】このようにすると、単純に一つの無線ゾー
ンに2台の基地局CSを設置する場合よりも(この場
合、各々の基地局CSごとに一つの制御用チャネルを持
っているので、通話用チャネルは合計6チャネルとな
る)、一つ多いチャネルを通話用チャネルとして使用で
きる。すなわち、一つの無線ゾーン内で最大7人までが
同時に通話できるようになるので、混雑解消のための効
果がより大きい。
【0011】このような方式の基地局CSと、移動局P
Sとの間での無線アクセス方式を図9を用いて説明す
る。図9において、上と下のタイムスロットの列が、基
地局CS内のそれぞれの系統に対応している。ここで
は、上のタイムスロット列に対応する基地局CS内の系
統をA系統、下のタイムスロット列に対応する基地局C
S内の系統をB系統として説明する。
【0012】A系統からは、4つのチャネルがそれぞれ
異なる周波数f1、f3、f6、f2で提供される。一
方、B系統からは、4つのチャネルがそれぞれ異なる周
波数f4、f5、f2、f7で提供される。このとき、
同じタイムスロットで、それぞれの系統で使用される周
波数を異なるようにすることで、混信を防ぎつつチャネ
ル数を2倍に増やすことができる。なお、タイムスロッ
トが異なっていれば、A系統およびB系統で同じ周波数
(図9ではf2)を使用することができる。
【0013】このような方式を可能とする基地局CSの
無線部のうち、無線周波信号の受信に関わる部分の構成
を図8に示す。図8の構成では、それぞれ図7の構成を
なす受信部A1と受信部A2とを備え、アンテナ端子8
からの受信信号を、アンテナ共用器9で二分岐して受信
部A1と受信部A2の各々の受信アンテナ入力端子1に
導くようになっている。
【0014】各受信アンテナ入力端子1に入力された受
信信号は、上記説明したと同様の過程を経てそれぞれの
受信部A1、受信部A2の1stIF出力端子7から出
力され、図示しない各々の第2ミキシング回路に導かれ
る。
【0015】上記構成によれば、現用の4チャネル型の
基地局装置における受信部の構成をそのまま用いて、7
つの通話チャネルを提供する基地局CSの受信部を簡易
に構成することができるので、便利である。
【0016】ところが、ここに、一つの解決すべき不具
合が生じていた。すなわち上記構成の基地局CSには、
アンテナ共用器9で必然的に発生する分配ロス(約−3
dB)のために受信機雑音指数(Noise Figure:NF)
が劣化し、受信感度が悪くなるという不具合がある。な
お、雑音指数NFとは、装置の出力端における雑音電力
を、入力端における雑音電力と装置の利得との積で割っ
た値をデシベル表示したもので、値が0に近いほど受信
機としての特性が良好であることになる。
【0017】例えば図10(a)および(b)に示すよ
うに、アンテナ共用器を用いない4チャネル型基地局の
場合にLNA3から後段を見た受信NFが3dBであっ
ても、その前段に設けられている受信高周波BPF2の
ロスが例えば1dBであるとすれば、受信アンテナ入力
端子1から見た受信NF値は4dBとなる。すなわち受
信高周波BPF2のために受信特性が劣化することにな
る。
【0018】一方、図11(a)および(b)に示すよ
うに、受信高周波BPF2の前段に設けられたアンテナ
共用器9のために、受信NF値はさらに3dB増加し、
その結果アンテナ端子8から見た受信NF値は7dBと
なる。すなわちアンテナ共用器9を設けることで、受信
特性がさらに劣化することになる。
【0019】以上の説明をまとめると、従来の基地局装
置には、受信NF値が増加することを犠牲にしなければ
通話用チャネルの数を増やせないという不具合があっ
た。受信NF値の増加は、受信感度の低下を招くのみな
らず、サービスエリアが狭くなるなどの種々の不具合の
根本的原因となるので、好ましくない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
基地局装置は、アンテナで受信した高周波信号をアンテ
ナ共用器で分岐したのち複数の受信部に導くという構成
であったので、アンテナ共用器での分配ロスが直接に各
系統の受信特性に影響し、このため例えばサービスエリ
アが狭くなるなどの不具合を有していた。
【0021】本発明は上記事情によりなされたもので、
その目的は、受信特性を劣化させることなく、通話用チ
ャネルの数を増やすことが可能な基地局装置を提供する
ことにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基地局装置と、この基地局装置との間で無
線回線を介して通信を行う複数の移動局とを備えた移動
通信システムで使用される前記基地局装置にあって、一
個のアンテナと、このアンテナで受信された無線周波信
号から前記移動通信システムで使用される周波数帯域の
信号を例えば帯域フィルタなどで選択しこの選択された
信号の利得を例えば低ノイズ増幅器で調整して出力する
高周波受信手段と、この高周波受信手段の出力を複数に
分岐する分岐手段と、この分岐手段で分岐された前記高
周波受信手段の出力信号の各々に対応して設けられ、前
記分岐手段から入力された信号を例えば周波数シンセサ
イザの発振出力とミキサ回路で混合することで周波数変
換する周波数変換手段を少なくとも備える複数の受信手
段とを具備することを特徴とする。
【0023】このようにすると、複数の受信手段には、
高周波受信手段を介した上で分岐された信号が与えられ
ることになる。すなわち、分岐手段での分岐損失により
劣化した信号を各受信手段の低ノイズ増幅器で増幅する
のではなく、無線周波信号を高周波受信手段の低ノイズ
増幅器で予め増幅した上で分岐して、各受信手段に導く
格好になる。
【0024】このため、分岐手段で劣化した信号を各受
信手段で増幅する場合と比較して、分岐手段での分岐損
失に伴う受信NF値の増加を、より抑えることができる
ようになる。
【0025】また本発明は、前記高周波受信手段に、前
記分岐手段の分岐損失を少なくとも補償するに足る増幅
利得を備えたことを特徴とする。このようにすると、ア
ンテナで受信された無線周波信号は、分岐手段で生じる
分岐損失を補償する分だけ予め増幅されたうえで分岐手
段に与えられることになる。すなわち受信手段側から見
れば、あたかも分岐手段が無い場合と同程度の質の信号
を与えられることになる。
【0026】したがって、多重化構成とすることで通話
用チャネルの数を増やすようにしても、受信特性を劣化
させないようにすることができる。また、従来は多重化
された受信部の各々に設けられていた、帯域フィルタと
しての受信高周波バンドパスフィルタと、低ノイズ増幅
器とを、上記構成では複数の受信手段で共有できるよう
になるので、部品点数削減、省スペース化などの効果も
得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係わる基地局装置の構成を示す回路ブロック図であ
る。
【0028】移動局(図示せず)から到来した無線周波
信号は、四つの例えばロッドアンテナなどのアンテナ素
子を備えるアンテナ60で受信されたのちSD(Space
Diversity )合成器70で合成されて、無線部10の高
周波スイッチ(SW)101を介して受信高周波バンド
パスフィルタ(受信高周波BPF)2に導かれる。ここ
で帯域制限された受信信号は、低雑音増幅器(LNA)
3で増幅されたのちアンテナ共用器9で二分岐されて受
信部BAおよび受信部BBにそれぞれ導かれる。
【0029】ここで、低雑音増幅器(LNA)3の利得
は、少なくともアンテナ共用器9における分岐損失を補
償するに足る以上のレベルに設定される。すなわち、従
来の構成での受信部A1およびA2における利得設定と
は異なることになる。
【0030】それぞれの受信部BAおよび受信部BBで
は、各々入力された無線周波信号がそれぞれの受信部B
Aおよび受信部BBに対応して設けられている周波数シ
ンセサイザ102BAおよび102BBで発生されたロ
ーカル信号とミキシングされて、受信中間周波信号に周
波数変換される。なお、上記周波数シンセサイザ102
BAおよび102BBで発生されるローカル信号の発振
周波数は、無線チャネル周波数に応じて制御部50から
指示される。
【0031】また、無線部10には、それぞれの受信部
BAおよび受信部BBに対応して受信電界強度検出部
(RSSI)103BAおよび103BBが設けられて
いる。それぞれのRSSI103BAおよび103BB
では、各移動局から到来した無線周波信号の受信電界強
度が検出され、その検出値は空きチャネルサーチ等のた
めに制御部50に通知される。
【0032】上記受信部BAおよびBBから出力された
受信中間周波信号は、モデム部20の復調部201BA
および201BBにそれぞれ入力される。復調部201
BAおよび201BBでは、上記受信中間周波信号のデ
ィジタル復調が行われ、これによりディジタル通信信号
が再生される。TDMA部30のTDMAデコード部3
01BAおよび301BBでは、制御部50の指示にし
たがって無線チャネルのタイムスロットごとにディジタ
ル通信信号が分解され、この分解されたディジタル通信
信号はインタフェース部40に入力される。
【0033】インタフェース部40は、適応化差分PC
Mトランスコーダ(ADPCM−TRANSCODE
R)401BA、401BBと、回線インタフェース部
402とを備えている。上記TDMAデコード部301
BAおよび301BBから出力されたディジタル通信信
号は、それぞれ適応化差分PCMトランスコーダ401
BA、401BBで復号されたのち、回線インタフェー
ス部402からI´回線ILを介して図示しない公衆通
信網へ送信される。
【0034】これに対し、公衆通信網からI´回線IL
を介して到来した通信信号および制御信号は、回線イン
タフェース部402を介して適応化差分PCMトランス
コーダ401BA、401BBにそれぞれ入力され、こ
こで符号化されたのちTDMAエンコード部302B
A、302BBにそれぞれ入力される。TDMAエンコ
ード部302BA、302BBでは、上記適応化差分P
CMトランスコーダ401BA、401BBからの出力
信号が予め設定されたタイムスロットに挿入されて多重
化され、この多重化されたディジタル信号は変調部20
2BA、202BBにそれぞれ入力される。
【0035】変調部202BA、202BBでは、上記
ディジタル信号により搬送波信号がディジタル変調さ
れ、この変調された搬送波信号は送信部104BA、1
04BBにそれぞれ入力される。送信部104BA、1
04BBでは、上記変調された搬送波信号が周波数シン
セサイザ102BA、102BBで発生されたローカル
信号とミキシングされることにより、制御部50により
指示された無線チャネル周波数に周波数変換され、さら
に予め設定された送信電力レベルに増幅される。そし
て、これらの送信部104BA、104BBから出力さ
れた無線周波信号は、合成器105で合成されたのち高
周波スイッチ101からSD合成器70を介してアンテ
ナ60から図示しない各移動局に向け送信される。
【0036】図2は、本発明の実施の形態に係わる基地
局装置における受信部の構成を示す回路ブロック図であ
る。本実施の形態における受信部(それぞれの符号をB
A、BBとする)は、従来の受信部A1、受信部A2の
構成のうち、受信段間バンドパスフィルタ(受信段間B
PF)4と、第1ミキシング回路(1stMix)5
と、第1中間周波フィルタ(1stIFフィルタ)6と
を備えている。そして、受信高周波バンドパスフィルタ
(受信高周波BPF)2と低雑音増幅器(LNA)3と
をそれぞれの受信部BA、BBの外に設け、アンテナ端
子8で受信された無線周波信号を受信高周波BPF2で
帯域制限してLNA3で増幅したのち、アンテナ共用器
9で二分岐して受信部BAおよび受信部BBにそれぞれ
導くものとなっている。
【0037】さて、上記のように構成すると、アンテナ
60に到来した無線周波信号は、LNA3で増幅された
上でアンテナ共用器9に入力されることになる。LNA
3の利得はアンテナ共用器9の分岐損失を補償するよう
に設定されているので、受信部BA、BBから見れば、
あたかもアンテナ共用器9を介していない無線周波信号
が入力されるように見える。
【0038】図3(a)に示すように、LNA3の増幅
利得を、LNA3から後段を見た受信NFが例えば3d
Bとなるように設定しておく(すなわち従来構成におけ
る利得設定とはアンテナ共用器9を介する分だけ異な
る)。このようにすることで、LNA3の前段に接続さ
れた受信高周波BPF2で1dBのロスが発生するとし
ても、図3(b)のごとくアンテナ端子8から見た受信
NF値を4dBに抑えることができる。すなわち、アン
テナ共用器9を用いない4チャネル型基地局の場合と同
等の受信特性を得ることができる。
【0039】次に、LNA3の利得を4チャネル型基地
局のそれと同じとした場合のNF値の変化を図4および
図5を用いて説明する。つまり本実施の形態では、アン
テナ共用器9の前段にLNA3を設けると共に、このL
NA3の利得設定を従来とは変えるようにしたが、以下
では上記構成においてLNA3の利得設定を従来のまま
とした場合のNF値の変化を説明する。
【0040】まず、LNA3の後段に受信段間BPF
4、1stMix5、1stIFフィルタ6と接続した
場合(構成1とする)のLNA3から見たNF値(NF
0)の計算例を示す。図4に、上記構成と共に、LNA
3の利得およびNF値をそれぞれG1、NF1、受信段
間BPF4の利得およびNF値をそれぞれG2、NF
2、1stMix5の利得およびNF値をそれぞれG
3、NF3、1stIFフィルタ6の利得およびNF値
をそれぞれG4、NF4として各G1〜G4、各NF1
〜NF4の数値例を表した図を示す。上記構成でのNF
0は、以下のように計算される。
【0041】
【数1】
【0042】すなわち、構成1でのNF0は3.25d
Bとなる。次に、LNA3の後段に、アンテナ共用器9
を介して、受信段間BPF4、1stMix5、1st
IFフィルタ6と接続した場合(構成2とする)のLN
A3から見たNF値(NF0)の計算例を示す。図5
に、上記構成と共に、LNA3の利得およびNF値をそ
れぞれG1、NF1、アンテナ共用器9と受信段間BP
F4とを合わせた段の利得およびNF値をそれぞれG
2、NF2、1stMix5の利得およびNF値をそれ
ぞれG3、NF3、1stIFフィルタ6の利得および
NF値をそれぞれG4、NF4として各G1〜G4、各
NF1〜NF4の数値例を表した図を示す。図4とは、
G2とNF2の値が異なっている。さて、上記構成での
NF0は、以下のように計算される。
【0043】
【数2】
【0044】すなわち、構成2でのNF0は4.62d
Bとなる。以上二つの計算結果を比べると、構成1より
も構成2の方がNF値において1.37dB劣化するこ
とが判る。ところがこの劣化量は、LNA3の前にアン
テナ共用器9を配した場合に生じる3dBの劣化に比べ
て、少ない値である。すなわち、LNA3の利得設定を
変えずに、アンテナ共用器9をLNA3の後段に配置す
ることのみでも、アンテナ共用器9を介した受信信号を
LNA3に与える場合よりもNF値の劣化を小さく抑え
ることが可能である。
【0045】なお、参考までに、構成2においてLNA
3の利得を13dBとした場合(素子単体のNFは1.
5dBのままとする)のLNA3から見たNF値(NF
0)の計算例を以下に示す。
【0046】
【数3】
【0047】すなわち、構成2でLNA3の利得を13
dBとすると、NF0は3.32dBとなり、構成1の
NF0とほぼ同等の値となる。かくして本実施の形態で
は、アンテナ共用器9の前段にLNA3を配置し、LN
A3を介した無線周波信号をアンテナ共用器9で二分岐
して、この分岐された無線周波信号を、受信段間BPF
4と、1stMix5と、1stIFフィルタ6とをそ
れぞれ備える受信器BAおよび受信器BBに導くように
している。またこのとき、LNA3にアンテナ共用器9
の分岐損失を補償するに足る利得を持たせるようにして
いる。
【0048】したがって、各々の受信器BAおよび受信
器BBから見れば、あたかもアンテナ共用器9を介して
いない無線周波信号が入力されるように見えるようにな
るので、アンテナ共用器9を設けることによる受信特性
の劣化を防ぐことができるようになる。
【0049】また本実施の形態では、受信高周波BPF
2とLNA3とを、受信部BAと受信部BBとで共用す
る構成としているので、部品点数を削減でき、省スペー
ス化などの点で効果が大きい。
【0050】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではない。例えば図2の構成において、LNA3
の利得を適切に設定しつつ、受信高周波BPF2とLN
A3の接続順を逆にしたり、LNA3とアンテナ共用器
9との間に新たな素子を挿入するようにしてもよい。要
するに、アンテナ端子8からの無線周波信号がアンテナ
共用器9に入力される以前に、無線周波信号を予め増幅
しておくことで、受信器BAおよび受信器BBから見て
あたかもアンテナ共用器9を介していない無線周波信号
が入力されるようにすれば、本発明の目的は達成され
る。
【0051】また上記実施の形態では、アンテナ60
を、四つの例えばロッドアンテナなどのアンテナ素子を
備えるものとしたが、アンテナ素子の数は必要に応じて
任意の個数とすることができ、またその形状も例えばダ
イポールアンテナや、指向性を有する八木アンテナなど
として任意に変形することが可能である。
【0052】また上記実施の形態ではPHSシステムに
対して本発明を適用して説明したが、これに限らず、例
えば携帯電話システムなど、他の移動通信システムに対
して本発明を適用することが可能である。そのほか、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施を行うこ
とが可能である。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、分岐手段
の前段に高周波受信手段を設け、この高周波受信手段に
分岐手段の分岐損失を補償する以上の利得を持たせるよ
うにしているので、受信特性を劣化させることなく、通
話用チャネルの数を増やすことが可能な基地局装置を提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる基地局装置の構
成を示す回路ブロック図。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる基地局装置にお
ける受信部の構成を示す回路ブロック図。
【図3】 本発明の実施の形態に係わる受信部の受信N
F値が変化する様子を示す図。
【図4】 LNA3の後段に受信段間BPF4、1st
Mix5、1stIFフィルタ6と接続した場合の構成
と、LNA3、受信段間BPF4、1stMix5、1
stIFフィルタ6の各利得およびNF値の数値例を表
した図。
【図5】 LNA3の後段に、アンテナ共用器9を介し
て、受信段間BPF4、1stMix5、1stIFフ
ィルタ6と接続した場合の構成と、LNA3、アンテナ
共用器9と受信段間BPF4とを合わせた段、1stM
ix5、1stIFフィルタ6の各利得およびNF値の
数値例を表した図。
【図6】 4チャネル多重マルチキャリアTDMA−T
DD方式のフレーム構成を示す図。
【図7】 従来の基地局に用いられる標準的な受信回路
の構成を示す回路ブロック図。
【図8】 従来の8チャネル型の基地局の無線部のう
ち、無線周波信号の受信に関わる部分の構成を示す回路
ブロック図。
【図9】 8チャネル型の基地局と、移動局との間での
無線アクセス方式を説明するために用いた図。
【図10】 従来の4チャネル型基地局の受信NF値が
変化する様子を示す図。
【図11】 従来の8チャネル型基地局の受信NF値が
変化する様子を示す図。
【符号の説明】
1…受信アンテナ入力端子 2…受信高周波バンドパスフィルタ(受信高周波BP
F) 3…低雑音増幅器(LNA) 4…受信段間バンドパスフィルタ(受信段間BPF) 5…第1ミキシング回路(1stMix) 6…第1中間周波フィルタ(1stIFフィルタ) 7…第1中間周波出力端子(1stIF出力端子) 8…アンテナ端子 9…アンテナ共用器 A1,A2…従来の基地局装置における受信部 BA,BB…本発明の実施の形態に係わる基地局装置に
おける受信部 10…無線部 101…高周波スイッチ(SW) 102BA,102BB…周波数シンセサイザ 103BA,103BB…受信電界強度検出部(RSS
I) 104BA,104BB…送信部 105…合成器 20…モデム部 201BA,201BB…復調部 202BA,202BB…変調部 30…TDMA部 301BA,301BB…TDMAデコード部 302BA,302BB…TDMAエンコード部 40…インタフェース部 401BA,401BB…適応化差分PCMトランスコ
ーダ(ADPCM−TRANSCODER) 402…回線インタフェース部 IL…I´回線 60…アンテナ 70…SD(Space Diversity )合成器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局装置と、この基地局装置との間で
    無線回線を介して通信を行う複数の移動局とを備えた移
    動通信システムで使用される前記基地局装置において、 一個のアンテナと、 このアンテナで受信された無線周波信号から前記移動通
    信システムで使用される周波数帯域の信号を選択し、こ
    の選択された信号の利得を調整して出力する高周波受信
    手段と、 この高周波受信手段の出力信号を複数に分岐する分岐手
    段と、 この分岐手段で分岐された前記高周波受信手段の出力信
    号の各々に対応して設けられ、前記分岐手段から入力さ
    れた信号を周波数変換する周波数変換手段を少なくとも
    備える複数の受信手段とを具備することを特徴とする基
    地局装置。
  2. 【請求項2】 前記高周波受信手段は、前記分岐手段の
    分岐損失を少なくとも補償するに足る増幅利得を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100680075B1 (ko) * 1999-09-13 2007-02-09 유티스타콤코리아 유한회사 코드 분할 다중 접속방식 이동통신 기지국 시스템의 무선주파수 수신장치에서 에프에이간 전력레벨 제어장치
CN110519867A (zh) * 2018-05-22 2019-11-29 成都鼎桥通信技术有限公司 一种小型基站设备

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