JPH11215604A - 電気車の走行用モータ制御方法 - Google Patents

電気車の走行用モータ制御方法

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JPH11215604A
JPH11215604A JP10014447A JP1444798A JPH11215604A JP H11215604 A JPH11215604 A JP H11215604A JP 10014447 A JP10014447 A JP 10014447A JP 1444798 A JP1444798 A JP 1444798A JP H11215604 A JPH11215604 A JP H11215604A
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JP
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torque
motor
traveling
plugging
reverse
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JP10014447A
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English (en)
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Ikuya Toya
郁也 刀谷
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Nippon Yusoki Co Ltd
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Nippon Yusoki Co Ltd
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 降坂中の反転走行を可能とする。 【解決手段】 走行用モータを少なくとも力行、プラギ
ング可能な走行回路とこの走行回路を制御する制御部と
を具えた電気車の走行用モータ制御方法である。前記走
行用モータの正転又は逆転を指示しうる方向指示器の前
記指示方向が前記走行用モータの回転方向と異なる向き
を指示する反転走行指令中において、反転走行指令から
一定時間Tc経過するまでの間は、走行用モータの前記
回転方向と逆向きのプラギングトルクを、走行用モータ
の定格トルクの50%以下に抑制する。また、反転走行
指令から一定時間Tcを経過した後は、プラギングトル
クを該走行用モータの定格トルクの100%まで出力可
能とするプラギングトルク増大処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気車の降坂中の
反転走行を可能としうる走行用モータ制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気車、例えばバッテリ式のフォークリ
フトにおいては、走行用モータを力行、プラギングによ
り制御している。走行用モータの回転方向とアクセル又
は進行方向指示器とが同じ場合には力行運転がなされ、
また逆方向の場合にはモータの回転方向と逆方向のトル
クを与えて逆転制動するプラギングが行われる。
【0003】なおプラギングは進行中の方向と逆向きの
トルクを走行用モータに発生させるものであるから、そ
の制動トルクが過大であると、急制動が行われ著しく運
転フィーリングを損なうという問題がある。そこで、プ
ラギング時のトルクの上限は力行時の最大トルク(定格
トルクの100%)の例えば50%程度に抑制されるの
が一般的である。
【0004】また従来では、このようなプラギングトル
クの制御をするために、モータのプラギング状態を判別
する判別手段を設け、プラキング中のときには、力行時
とは異なる計算式を用いることにより、力行時とプラキ
ング時のアクセルフィーリング、つまり、アクセル操作
量に対する発生トルクの大きさを異ならせる制御が行わ
れてもいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフォー
クリフトでは、例えば図7(a)に示すように、坂道を
降下する力行走行中に、同図(b)に示すように坂道を
登る方向に進行方向指示器aを反転操作するプラギング
指令を行った場合、最大でも定格トルクの50%のプラ
ギングトルクしか得られず、力不足により反転走行する
ことなくそのまま坂道を下り降りてしまうという問題が
あった。
【0006】また、力行時とプラギング時にはそれぞれ
異なるトルクを割り当てるアクセルフィーリングを実現
するために、異なった内容の制御を個々に行わなければ
ならず、しかもこのような力行時とプラギング時の制御
のつながりを円滑とするのが難しいという問題がある。
【0007】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
されたもので、プラギングの指令が一定時間以上継続し
て行われた場合には、プラギングトルクをモータの定格
トルクの100%まで出力可能とすることを基本とし
て、坂道降下中でも反転走行を可能としうる電気車の走
行用モータ制御方法を提供することを目的としている。
【0008】また請求項2記載の発明では、力行時とプ
ラギング時にはそれぞれ異なるアクセルフィーリングを
実現でき、しかも力行時とプラギング時の制御のつなが
りを円滑としうる電気車の走行用モータ制御方法を提供
することを目的としている。
【0009】また請求項4記載の発明では、平坦路での
プラギング時では、走行用モータの定格トルクの40%
以下に抑制可能であるとともに、降坂中の登坂方向への
プラギング時などでは定格トルクの100%を出力する
ことにより反転走行を可能としうる電気車の走行用モー
タ制御方法を提供することを目的としている。
【0010】また請求項5記載の発明では、回生制動時
においても、必要に応じて定格トルクの100%を出力
することにより反転走行を可能としうる電気車の走行用
モータ制御方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明では、走行用モータを少なくとも力行、プラギ
ング可能な走行回路と、この走行回路を制御する制御部
とを具えた電気車の走行用モータ制御方法であって、前
記走行用モータの正転又は逆転を指示しうる方向指示器
の前記指示方向が前記走行用モータの回転方向と異なる
向きを指示する反転走行指令中において、前記反転走行
指令から一定時間Tc経過するまでの間は、走行用モー
タの前記回転方向と逆向きのプラギングトルクを、前記
走行用モータの定格トルクの50%以下に抑制するとと
もに、前記反転走行指令から一定時間Tcを経過した後
は、前記プラギングトルクを該走行用モータの定格トル
クの100%まで出力可能とするプラギングトルク増大
処理を含むことを特徴とする電気車の走行用モータ制御
方法である。
【0012】また請求項2記載の発明は、前記制御部
は、前記走行用モータに流れるモータ電流値を用いて実
質的に下記式と等価な演算により求まるトルク計算値
Trに基づいて走行用モータを導通制御するとともに、
前記プラギングトルク増大処理は、前記式の第2のゲ
インG2を時間の経過とともに変化させることにより、
前記プラギングトルクを走行用モータの定格トルクの1
00%まで徐々に増大させることを特徴とする請求項1
記載の電気車の走行用モータ制御方法である。 Tr=G1×{G2×If+(1−G2)×Ia}2 … (ただし、G1、G2は第1、第2のゲインであり、0
≦G2≦1である。)
【0013】また請求項3記載の発明は、前記変化した
第2のゲインG2は、電気車のアクセルのオフとともに
初期値に戻されることを特徴とする請求項2記載の電気
車の走行用モータ制御方法である。
【0014】また請求項4記載の発明は、前記一定時間
Tcは、平坦路において、電気車の走行用モータの回転
方向が前記反転走行指令から該反転方向に回転するまで
に必要な最大時間以上の時間であることを特徴とする請
求項1乃至3のいずれか1に記載の電気車の走行用モー
タ制御方法である。
【0015】また請求項5記載の発明は、前記走行回路
は回生制動可能に形成されるとともに、回生制動可能な
場合には、前記反転走行指令から一定時間Tc経過する
までの間は、走行用モータの前記回転方向と逆向きの回
生トルクを、前記走行用モータの定格トルクの50%以
下に抑制するとともに、前記反転走行指令から一定時間
Tcを経過した後は、前記回生トルクを該走行用モータ
の定格トルクの100%まで出力可能とする回生トルク
増大処理を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいず
れか1に記載の電気車の走行用モータ制御方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
電気車としてバッテリ式フォークリフトを例にとり図面
に基づき詳述する。図1にはバッテリ式フォークリフト
(図示せず)の走行回路を、図2には、この走行回路を
制御しうる制御部を例示している。
【0017】走行用モータ4は、回生用コンタクタM
G、ヒューズHなどを介してバッテリBAの+側に接続
するアーマチュア4Aと、前進コンタクタMFと後進コ
ンタクタMRとの間に介在するフィールドコイル4Bと
からなる直流直巻式のものを示し、図示しないモータ軸
を駆動輪に連係している。
【0018】また前進コンタクタMFと後進コンタクタ
MRとは、通常走行時においては運転席などに配される
方向指示器6(図2に示す)の正転、逆転指示により接
点f又はrに開閉動作し、前記フィールドコイル4Bの
励磁極性を切り換えしうる。また前進、後進コンタクタ
MF、MRは、前記スイッチング部CH1を介して前記
バッテリBAの−側へと接続される。
【0019】また前記回生用コンタクタMGと前記バッ
テリBAとを結ぶ第1のラインL1と、前記アマチュア
4Aと前、後進コンタクタMF、MRとを結ぶ第2のラ
インL2とは、回生時の回生抵抗R及び予備励磁用のス
イッチング部CH2を直列に配した第3のラインL3に
より接続される他、アマチュア用のプラギングダイオー
ドD2が並列に接続される。
【0020】さらに前進、後進コンタクタMF、MRと
前記スイッチング部CH1との間を結ぶ第4のラインL
4と前記第1のラインL1とは、第1の回生ダイオード
D1で接続されている。また、前記スイッチング部CH
1とバッテリBAのマイナス端子とを結ぶ第5のライン
L5と前記第1のラインL1とは、これらの間を結ぶ第
2の回生用ダイオードD3が接続されている。
【0021】なお前記第2のラインL2には、前記走行
用モータ4のアマチュア電流Ia及びフィールド電流I
fを検出しうる電流検出器STa、STfがそれぞれ設
けられている。
【0022】図2には、制御部5を示している。制御部
5は、本実施形態では、入力、出力インターフェース
I、Oと、読み書き自在な作業用メモリであるRAM
と、後述する処理手順プログラムなどが予め記憶された
ROMと、これらにデータバスなどを介して接続される
処理装置としてのCPUとから構成されたものを例示し
ている。
【0023】前記制御部5の入力インターフェースIに
は、走行用モータ4の速度を調節しうるアクセル装置2
と、走行用モータ4の正転、逆転、停止を指示しうる方
向指示器6と、後述する一定時間Tcを調節自在な調節
具3と、前記電流検出器STa、STfとからの各信号
が入力される。また制御部5は、出力インターフェース
Oを介して前記前進コンタクタMF、後進コンタクタM
R、回生コンタクタMGの開閉動作をなしうる励磁コイ
ルMFC、MRC、MGCと、スイッチング部CH1
と、スイッチング部CH2とを制御する制御信号を出力
しうる。
【0024】前記アクセル装置2は、本例では前後に傾
動可能な操作レバー2aと、その操作量に対応したトル
ク指令値Toを出力するポテンショメータ9と、操作レ
バー2aとともに傾動する略扇状のドグ2bにより開閉
されかつ正転又は逆転としての信号を出力するリミット
スイッチ6a、6bとからなる方向指示器6とを一体に
設けたものを例示している。
【0025】これにより、操作レバー2aを前傾若しく
は後傾することにより、その倒し方向により走行方向の
指示ができ、その操作量により速度の調節をなし得る。
なお、方向指示器6とアクセル装置2とは、それぞれ別
個に設けることでも勿論良い。
【0026】また、前記調節具3は、例えばフォークリ
フトの運転席などに設けられる液晶ディスプレイ装置と
調節スイッチとを含み(いずれも図示せず)、後述する
一定時間Tcを液晶ディスプレイ装置で確認しながら調
節しうるものを例示している。なお本実施形態では前記
ROMにEPROM(Erasable and Programmable Read
-Only Memory)などを用いることにより、前記調節具3
にて変更された一定時間データが、フォークリフトのキ
ースイッチがオフされた後も記憶保持しうるように構成
されたものを示す。
【0027】以上のように構成された本実施形態におい
ては、先ず、例えば通常走行時では、前記アクセル装置
2の操作レバー2aが図2において右向きに傾動操作さ
れると、前記ポテンショメータ9から走行用モータ4の
トルク指令値Toが、また前記方向指示器としてのリミ
ットスイッチ6bが作動しアマチュア4Aを正転で回転
させる回転方向指令が前記制御部5へと入力される。
【0028】また制御部5は、前記回転方向指令に基づ
いて前進コンタクタMFのリレーコイルMFCを励磁
し、前進コンタクタMFを図1に示す接点fに切り換え
た後、スイッチング部CH1をチョッパ導通する。これ
により、アマチュア4Aが正転し、フォークリフトが前
進へ通常走行できる(力行運転)。
【0029】また、フォークリフトが前進走行中、操作
レバー2aが図2において左向きに傾動操作されると、
そのときの走行用モータ4のトルク指令値Toが、ポテ
ンショメータ9により、また前記方向指示器6としての
リミットスイッチ6aが作動しアマチュア4Aを逆転で
回転させる回転方向指令が前記制御部5へと入力され
る。また制御部5は、前記回転方向指示に基づいて前進
コンタクタMFのリレーコイルMFCを消磁し、後進コ
ンタクタコイルMRCを励磁することにより各接点を接
点r側に切り換える。これにより、アマチュア4Aには
反転トルクが作用し制動がかかる(プラギング)。
【0030】なお、前記方向指示器6の指示方向が走行
用モータ4の回転方向と異なる向きを指示する反転走行
指令中において、前記反転走行指令から一定時間Tcを
経過するまでの間は、走行用モータ4の前記回転方向と
逆向きのプラギングトルクを、前記走行用モータの定格
トルクの50%以下、好ましくは40%以下、本実施形
態では30%以下に抑制しているものを示す。これによ
り、プラギング制動時に過度の制動がかかるのを防止で
き、運転フィーリングを良好としうる。
【0031】そして本発明では、前記反転走行指令中に
おいて、前記反転走行指令から一定時間Tcを経過した
後は、前記プラギングトルクを該走行用モータ4の定格
トルクの100%まで出力可能とするプラギングトルク
増大処理を含むことを特徴としている。
【0032】これによって、例えば図7で説明したよう
に、急な坂道を降坂中に登坂方向に反転操作した場合で
あっても、反転走行指令から一定時間Tcを経過した後
は、走行用モータ4の定格トルクの100%までの大き
なプラギングトルクをうることができるため、従来のよ
うに坂道をそのまま降下してしまうことなく、増大され
た大きなトルクを利用して反転走行を実現することが可
能となる。
【0033】図4は、このような反転操作指令中の電気
車の速度−プラギングトルクの関係を示している。図で
は、電気車の速度を−から+に反転させる場合を示して
いる。減速初期の間は、プラギングトルクは30%に制
限される。減速中期から速度反転まではプラギングトル
クが100%まで出力される。力行移行時は、そのまま
100%のトルクで走行することができる。
【0034】図5は、反転操作指令中の経過時間−電気
車のプラギングトルクの関係を示している。反転操作指
令から一定時間Tc(本例では3秒)までは、プラギン
グトルクは30%以下に制限される。一定時間Tc経過
後、本例ではプラギングトルクが時間の経過とともに滑
らかに上昇し100%まで出力が可能となるものを示し
ている。
【0035】なお前記一定時間Tcとしては、例えば電
気車の種類に応じて種々定めることができるが、例えば
平坦路において、フォークリフトの走行用モータ4の回
転方向が前記反転走行指令から該反転方向に回転するま
でに必要な最大時間以上、さらに好ましくは最大時間を
超える時間として定めるのが望ましい。このため、一定
時間以上反転操作指令が続くということは、定格トルク
の30%のプラギングトルクでは反転走行できない状態
を検知していることに等しく、この場合にプラギングト
ルクを増大することができる。本実施形態では、フォー
クリフトの場合であり、この一定時間Tcを3秒に設定
したものを例示している。但し、この値は、各種の車両
に応じて任意に定めうるのは言うまでもない。また前記
調節具3により可変かつ記憶されることは前記した。
【0036】このようなプラギングトルクの制御は、例
えば従来知られている種々の方法にて行うことができ
る。本実施形態では、前記走行用モータ4に流れるモー
タ電流値と、主として走行用モータ4の力行トルクを調
節する第1のゲインG1と、主として該走行用モータ4
のプラギングトルクを調節する第2のゲインG2とを用
いて実質的に下記式と等価な演算により求まるトルク
計算値Trに基づいて走行用モータ4を導通制御しうる
ものを示している。 Tr=G1×{G2×If+(1−G2)×Ia}2 … (ただし、G1、G2は第1、第2のゲインであり、0
≦G2≦1である。)
【0037】ここで、式は、走行用モータの力行運転
時、プラギング時のいずれの状態であるかを問わず適用
できる。先ず、走行用モータ4の力行時には、アマチュ
ア電流Iaとフィールド電流Ifとは実質的に等しくな
るため(Ia=If)、走行用モータ4の力行時のトル
ク計算値Trは、前記式から、 Tr=G1×Ia2 と表すことができ、主として第1のゲインG1によって
調節しうることがわかる。
【0038】他方、走行用モータ4のプラギング時に
は、フィールドコイルFの励磁極性の切り換えにより、
アマチュアAに誘起電圧が生じ、アマチュア電流Iaは
フィールド電流Ifと、プラギングダイオードD2を通
るプラギング電流Ipとに分流(Ia=If+Ip)さ
れる。このため、プラギング時は、Ia>Ifとなり、
前記式から走行用モータのトルク計算値Trは、 Tr=G1×{G2×If+(1−G2)×Ia}2 となる。
【0039】ここで、フィールド電流Ifがアマチュア
電流Iaに比べて充分に小さいプラギング中は、走行用
モータのトルク計算値Trは、下記の値に近づくことと
なる。 Tr=G1×{(1−G2)×Ia}2 このため、プラギング時の走行用モータ4のトルク計算
値Trの調整は、力行時とは異なり、第2のゲインG2
の要素をも加えて行うことができる。この第2のゲイン
G2を適宜定めることにより、反転走行指令がなされた
直後などではプラギングトルクの上限値を定格トルクの
例えば30%に設定しうる。
【0040】そして、本実施形態では、前記プラギング
トルク増大処理において、前記一定時間Tcの経過後か
ら第2のゲインG2を時間の経過とともに変化させるこ
とにより、前記プラギングトルクを走行用モータ4の定
格トルクの100%まで徐々に増大させるものを例示し
ており、以下その内容を、反転操作指令がなされた場合
の具体的な処理手順として図3に基づき説明する。
【0041】先ず、CPUは、フォークリフトの前記ア
クセル装置2がオンされているか否かを判断する。オン
されていなければ、例えばRAM内の所定の領域に割り
当てたプラギングトルク用カウンタの中身をクリアす
る。アクセル装置2がオンのとき、反転操作指令(スタ
ート)から前記一定時間Tcが経過しているか否かを判
断する。
【0042】一定時間が経過している場合には、前記プ
ラギングトルク用カウンタの値をアップする。そして、
第2のゲインG2を演算する。この第2のゲインG2の
演算は、例えば下記式により行うことができる。 G2=G2+α×Cp …
【0043】前記式において、αは適当な定数、Cp
はそのときのプラギングトルク用カウンタから読み込ん
だ値である。この式から明らかなように、第2のゲイン
G2は、プラギングトルク用カウンタの値、ひいては一
定時間Tc経過後から計時される時間とともに増大する
よう変化しうる。
【0044】次に、前記式に、式で求まった第2の
ゲインG2を用いて、プラギングトルクの計算値Trを
求め、アクセル装置2のトルク目標値Toとを比較し、
これらの比較に基づいてプラギングないし力行制御を行
うことができる。以後、この処理を繰り返す。
【0045】また、前記のように、フォークリフトのア
クセル装置2がオフされると、プラギングトルク用カウ
ンタの値をクリアする処理を含むため、再び反転走行指
令がありかつ前記一定時間Tcを経過していないときに
は、第2のゲインG2は、初期値に戻されることとな
る。これによって、前記プラギングトルクが反転操作指
令の初期に定格トルクの100%が出力されてしまい急
激な制動による運転フィーリングが悪化するのを効果的
に防止しうる。
【0046】また本実施形態のように、走行用モータ4
のプラギング時においてアマチュア電流Iaとフィール
ド電流Ifとが異なることを利用し、かつ前記式の計
算式を採用することによって、1つの計算式を用いてい
るにも拘らず力行時とプラギング時のトルク計算値Tr
の調節を個別に行うことができ、制御の簡素化を図りう
る利点がある。
【0047】なお本実施形態では、前記走行回路は回生
制動可能に形成されている。したがって、前記反転操作
指令時において、回生制動が可能であるか否かの判断を
行ない、回生可能ならプラギングに先立ち回生制動を行
い、回生が不能になった時点でプラギング、力行へと制
御することもでき、特に省エネルギーの観点より好まし
いものとなる。なお回生制動の原理については既に良く
知られているので、ここでの説明は省略する。
【0048】そして、回生制動可能な場合には、前記反
転走行指令から一定時間Tc経過するまでの間は、走行
用モータ4の前記回転方向と逆向きの回生トルクを、前
記走行用モータ4の定格トルクの50%以下、好ましく
は40%以下、本例では30%以下に抑制するととも
に、前記反転走行指令から一定時間Tcを経過した後は
回生トルクを走行用モータ4の定格トルクの100%ま
で出力可能とする回生トルク増大処理を含ませることが
できる。
【0049】このような処理を含むことによって、回生
制動を行いつつ反転走行指令から一定時間Tcを経過し
た後は、走行用モータ4の定格トルクの100%までの
大きな回生トルクをうることができるため、例えば急な
坂道を降坂中に、登坂方向に反転操作した場合であって
も、反転走行を実現することが可能となる。以下、この
ような回生制動を行う場合の制御手順を、反転操作指令
がなされた場合について、図6に基づきさらに具体的に
説明する。
【0050】先ず、フォークリフトのアクセル装置2が
オンされているか否かを判断し(ステップS1)、走行
中でなければ、前記プラギングトルク用カウンタと同
様、RAM内の所定の領域に割り当てられた回生トルク
用カウンタの中身をともにクリアする(ステップS7、
S8)。走行中であれば(ステップS1でY)、反転操
作指令(スタート)から前記一定時間が経過しているか
否かを判断する(ステップS2)。
【0051】一定時間が経過していると(ステップS2
でY)、前記プラギングトルク用カウンタ及び回生トル
ク用カウンタをともにアップし(ステップS9、S1
0)、現在回生中か否かを判断する(ステップS3)。
これは、例えば回生中であることを示す回生中フラグを
参照することにより調べる。
【0052】回生中でなければ(ステップS3でN)、
例えば走行用モータ4のアマチュア4Aの回転数やプラ
ギング電流などをチェックすることにより、回生を開始
できるか否かをチェックし(ステップS4)、回生を開
始できる場合には(ステップS4で開始)、前記回生中
フラグをセットし(ステップS11)、予め定義された
ルーチンで回生トルクを演算する(ステップS12)。
【0053】この回生トルクの演算は、例えば下記式
により行うことができる。 Tg=Ta+β×Cg … ここで、Taは、アクセル装置2の操作量により定まる
回生トルクの目標値、βは適当な定数、Cgは前記回生
トルク用カウンタから読み込んだ値である。この式から
明らかなように、回生トルクは、回生トルク用カウンタ
の値、ひいては前記一定時間Tc経過後の時間経過とと
もに増大するように変化する。
【0054】そして、このステップS12にて得られた
回生トルクになるよう定義された回生処理が行われる
(ステップS13)。その後、回生を終了すべきか否か
をチェックし(ステップS14)、回生を終了しなくと
もよい場合には、再びステップS1からの処理を繰り返
す。これにより回生トルクは必要により定格トルクの1
00%まで出力することが可能となる。
【0055】またステップS14にて回生を終了すると
判断された場合には、回生中のフラグをクリアし(ステ
ップS15)、再びステップS1からの処理を繰り返
す。このとき、ステップS3の回生中チェック、ステッ
プS4の回生開始チェックでNとなる。この場合にはプ
ラギング処理又は力行に移行する。
【0056】また回生に引き続き、ステップS6でプラ
ギングを実行する場合には、プラギングトルク用カウン
タは、既に回生トルク用カウンタとともにアップされて
いるため、走行を停止しない限り例えば定格トルクの1
00%に相当する回生トルクからプラギングトルクへと
連続生を保って出力することができる。
【0057】また、フォークリフトが、アクセル装置2
をオフすると(ステップS1でN)、回生トルク用カウ
ンタの値もクリアされるため、再び反転走行指令があり
かつ前記一定時間Tcを経過していないときには、回生
トルクの上限を本例では定格トルクの30%に抑制され
ることとなるため、前記回生トルクが反転操作指令の初
期に過大となることが効果的に防止できる。
【0058】なお、回生後に引き続き行われるプラギン
グトルクの増大処理については既に説明した通りであ
る。このような実施形態では、回生、プラギングと連続
して逆方向のトルクを発生させることができる。以上、
本実施形態ではバッテリ式フォークリフトを例にとり説
明したが、本発明は例えば乗用を目的とした電気自動車
にも採用しうるなど、種々の態様に変形しうる。
【0059】
【発明の効果】叙上の如く請求項1記載の発明では、反
転走行指令から一定時間Tc経過するまでの間は、走行
用モータの前記回転方向と逆向きのプラギングトルク
を、前記走行用モータの定格トルクの50%以下に抑制
することができ、これにより急激な制動を防止でき良好
な運転フィーリングを確保しうる。また反転操作指令が
一定時間以上継続して行われた場合には、プラギングト
ルクをモータの定格トルクの100%まで出力可能とす
ることが可能となるため、坂道降下中でも反転走行など
を可能としうる。
【0060】また請求項2記載の発明では、力行時とプ
ラギング時にはそれぞれ異なるアクセルフィーリングを
実現しつつ力行時とプラギング時の制御のつながりを円
滑としうる。
【0061】また請求項4記載の発明では、平坦路での
プラギング時では、走行用モータの定格トルクの50%
以下に抑制可能であるとともに、例えば降坂中の登坂方
向へのプラギング時などでは定格トルクの100%を出
力することにより反転走行を可能としうる。
【0062】また請求項5記載の発明では、回生制動時
においても、必要に応じて定格トルクの100%を出力
することにより反転走行を可能としうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すバッテリ式フォークリ
フトの走行回路図である。
【図2】本発明のブロック図である。
【図3】制御部の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】反転操作指令中の電気車の速度−プラギングト
ルクの関係を示すグラフである。
【図5】反転操作指令中の経過時間−電気車のプラギン
グトルクの関係を示すグラフである。
【図6】制御部の他の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図7】(a)は坂道降下中の力行走行、(b)は坂道
降下中の反転(プラギング)を説明する側面図である。
【符号の説明】
2 アクセル装置 4 走行用モータ 4A アマチュア 4B フィールドコイル 5 制御部 CH1 スイッチング部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行用モータを少なくとも力行、プラギン
    グ可能な走行回路と、この走行回路を制御する制御部と
    を具えた電気車の走行用モータ制御方法であって、 前記走行用モータの正転又は逆転を指示しうる方向指示
    器の前記指示方向が前記走行用モータの回転方向と異な
    る向きを指示する反転走行指令中において、 前記反転走行指令から一定時間Tc経過するまでの間
    は、走行用モータの前記回転方向と逆向きのプラギング
    トルクを、前記走行用モータの定格トルクの50%以下
    に抑制するとともに、 前記反転走行指令から一定時間Tcを経過した後は、前
    記プラギングトルクを該走行用モータの定格トルクの1
    00%まで出力可能とするプラギングトルク増大処理を
    含むことを特徴とする電気車の走行用モータ制御方法。
  2. 【請求項2】前記制御部は、前記走行用モータに流れる
    モータ電流値を用いて実質的に下記式と等価な演算に
    より求まるトルク計算値Trに基づいて走行用モータを
    導通制御するとともに、 前記プラギングトルク増大処理は、前記式の第2のゲ
    インG2を時間の経過とともに変化させることにより、
    前記プラギングトルクを走行用モータの定格トルクの1
    00%まで徐々に増大させることを特徴とする請求項1
    記載の電気車の走行用モータ制御方法。 Tr=G1×{G2×If+(1−G2)×Ia}2 … (ただし、G1、G2は第1、第2のゲインであり、0
    ≦G2≦1である。)
  3. 【請求項3】前記変化した第2のゲインG2は、電気車
    のアクセルのオフとともに初期値に戻されることを特徴
    とする請求項2記載の電気車の走行用モータ制御方法。
  4. 【請求項4】前記一定時間Tcは、平坦路において、電
    気車の走行用モータの回転方向が前記反転走行指令から
    該反転方向に回転するまでに必要な最大時間以上の時間
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に
    記載の電気車の走行用モータ制御方法。
  5. 【請求項5】前記走行回路は回生制動可能に形成される
    とともに、回生制動可能な場合には、前記反転走行指令
    から一定時間Tc経過するまでの間は、走行用モータの
    前記回転方向と逆向きの回生トルクを、前記走行用モー
    タの定格トルクの50%以下に抑制するとともに、前記
    反転走行指令から一定時間Tcを経過した後は、前記回
    生トルクを該走行用モータの定格トルクの100%まで
    出力可能とする回生トルク増大処理を含むことを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれか1に記載の電気車の走行
    用モータ制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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