JPH11215968A - カロチノイド系色素含有材料の退色防止剤及び退色防止方法 - Google Patents
カロチノイド系色素含有材料の退色防止剤及び退色防止方法Info
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- JPH11215968A JPH11215968A JP10246214A JP24621498A JPH11215968A JP H11215968 A JPH11215968 A JP H11215968A JP 10246214 A JP10246214 A JP 10246214A JP 24621498 A JP24621498 A JP 24621498A JP H11215968 A JPH11215968 A JP H11215968A
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Abstract
品、化粧品、飼料、着色剤等のカロチノイド系色素含有
材料の退色を効果的に防止する。 【解決手段】 カロチノイド系色素含有材料の退色防止
剤は、可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤とを有効成分とし
て含有する。可溶性卵殻膜としては、鳥卵から採取した
卵殻膜に加水分解処理を施して水に可溶な状態とした卵
殻膜を使用することが好ましい。水溶性抗酸化剤として
は、アスコルビン酸もしくはその塩、エリソルビン酸も
しくはその塩、没食子酸、コーヒー酸、エチレンジアミ
ン四酢酸もしくはその塩又はポリフェノール類を好まし
く使用することができる。
Description
素を含有する材料、例えば食品、医薬品、化粧品、飼
料、着色剤等のための退色防止剤、カロチノイド系色素
を含有する抗退色性着色剤、カロチノイド系色素含有材
料及びその退色防止方法に関する。
分布する黄色乃至赤色の色素であり、ニンジン、トマ
ト、柑橘類、鮭、エビ、カニ、卵等、多くの食材に含有
されており、従ってこれらの食材を原料とする食品にも
カロチノイド系色素が含有されていることとなる。ま
た、種々の動植物から抽出されたカロチノイド系色素
は、安全性も高いために、粘稠液体、ペーストもしくは
粉末の形態で、種々の食品の着色剤として広く用いられ
ている。
の分子中に長い共役系を有するために、酸素や熱等に対
する耐性、特に光に対する耐性が著しく低いという欠点
がある。そのためカロチノイド系色素を含有する着色剤
や食品は、特に光の影響により経時的に退色を起こし易
いという問題がある。ひとたび退色した着色剤や食品
は、商品価値が著しく低下する。
退色を防止するために、種々の試みが提案されている。
代表的には、カロチノイド類の乳化液にカロチノイド類
の安定化剤としてアスコルビン酸又はその塩を添加する
こと(特公昭37−8532号公報)や、カロチノイド
色素を含有する水性液に水易溶性フラボノール配糖体と
水溶性抗酸化剤とを添加すること(特開平2−1350
70号公報)、あるいは2つ以上のカルボキシル基を有
する有機酸やグリシンをカロチノイド色素含有物に添加
すること(特開平6−264055号公報)等が提案さ
れている。
ノイド系色素の退色を防止するためのこれら従来の試み
は、いずれも退色を十分に防止するにまでには至ってい
ないという問題があった。中でも、アスコルビン酸を使
用した場合には、逆に退色を促進してしまう場合もあっ
た。
食品の場合、賞味期限を短く設定したり、光の影響を除
くために遮光性の包装や容器に食品を入れることが行わ
れている。賞味期限を短く設定すると、衛生学的及び栄
養学的には問題がない食品であっても廃棄処分せざるを
得ない場合が生ずる。また、遮光性の包装や容器を使用
すると、包装まで含めた食品の製造コストが増大すると
いう問題があった。
しようとするものであり、カロチノイド系色素を含有す
る食品、医薬品、化粧品、飼料、着色剤等のカロチノイ
ド系色素含有材料の退色を効果的に防止することを目的
とする。
は不明であるが、カロチノイド系色素含有材料に可溶性
卵殻膜と水溶性抗酸化剤とを添加することにより上述の
目的を達成できることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
酸化剤とを有効成分として含有することを特徴とする、
カロチノイド系色素含有材料の退色防止剤を提供する。
素含有材料の退色防止剤と、カロチノイド系色素とを含
有することを特徴とする抗退色性着色剤を提供する。
材料中のカロチノイド系色素の退色を防止するために、
上述の退色防止剤を含有することを特徴とするカロチノ
イド系色素含有材料を提供する。
材料に、上述の退色防止剤を添加することを特徴とする
カロチノイド系色素含有材料の退色防止方法を提供す
る。
料の退色防止剤について説明する。
色防止剤は、有効成分として可溶性卵殻膜と水溶性抗酸
化剤とを含有する。
ド系色素含有材料には、カロチノイド系色素を含有する
食品(例えば、ニンジン、パプリカ、カボチャ等のカロ
チノイド系色素を含有する食材を使用した加工食品、ジ
ュース等の飲料類、ゼリー等の菓子類、ソーセージ等の
肉加工品、蒲鉾等の魚肉練製品、ドレッシング、ケチャ
ップ等の調味料類、スープ類)、医薬品(例えば、錠剤
の糖衣部分、着色顆粒剤、栄養ドリンク剤等)、化粧品
(例えば、ファンデーション、クリーム、リップスティ
ック、シャンプー、リンス等)、粘稠液体状、ペースト
状あるいは粉末状のカロチノイド系色素含有着色剤等が
含まれる。
カロチン、β−カロチン、γ−カロチン、カプサンチ
ン、カプソルビン、アスタキサンチン、カンタキサンチ
ン、ゼアキサンチン、ロドキサンチン、リコピン、クリ
プトキサンチン、クロセチン、クロシン、ビキシン、ノ
ルビキシン等の化合物、ニンジン、パプリカ、クチナ
シ、アナトー等のカロチノイド系色素を含有する動植物
の溶剤(水、アルコール、アセトン、ヘキサン等)によ
る抽出物(例えば、ニンジンカロチン色素、パプリカ色
素、クチナシ黄色素、アナトー色素等)もしくはその濃
縮物又は精製品等を挙げることができる。
溶な状態とした卵殻膜である。中でも鳥卵(特に鶏卵)
から常法により採取した卵殻膜(乾燥物、湿潤物、粉状
物等の状態を問わず)に加水分解処理を施して水に可溶
な状態とした卵殻膜を使用することが好ましい。
ば塩酸、硫酸、硝酸、酢酸等)、アルカリ(例えば水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等)、酸化剤(例えば、
過ギ酸等)、還元剤(例えば、2−メルカプトエタノー
ル、チオグリコール酸等)、酵素(例えばタンパク質分
解酵素(パパイン、パンクレアチン等))等による加水
分解処理を挙げることができる。これらの処理は単独で
もよく、2種以上の処理を同時にもしくは別々に組み合
わせて実施してもよい。中でも、少なくとも酸加水分解
処理を行うことがカロチノイド系色素含有材料の退色防
止効果の点から好ましい。
ために、例えば一般的に用いられている塩酸を用いた場
合には、0.5規定(N)以上の濃度とすることが好ま
しい。
例を以下に具体的に説明する。
膜あるいは粉末状卵殻膜1重量部(乾物換算)に対し、
5〜40重量部の0.5〜6Nの塩酸あるいは0.5〜
15Nの硫酸を添加し、例えば常圧下で50〜100℃
で30分〜24時間処理し、中和した後、濾過し、必要
に応じて更に脱塩することにより可溶性卵殻膜水溶液を
得る。
る卵殻膜あるいは粉末状卵殻膜1重量部(乾物換算)に
対し、5〜40重量部の0.5〜3Nの水酸化ナトリウ
ムあるいは30〜70容量%のエタノールを含有する
0.5〜3Nの水酸化ナトリウムを添加し、例えば常圧
下で40〜100℃で30分〜8時間処理し、中和した
後、濾過し、必要に応じて更に脱塩することにより可溶
性卵殻膜水溶液を得る。
殻膜あるいは粉末状卵殻膜1重量部(乾物換算)に対
し、5〜40重量部の水を加え、タンパク質分解酵素
(例えば、パパイン、パンクレアチン等)を卵殻膜の乾
物に対し0.5〜20%となるように添加し、酵素の至
適pH及び温度範囲内で5〜40時間処理し、その後加
熱により酵素を失活させ、濾過することにより可溶性卵
殻膜水溶液を得る。
用卵の殻部から得られる卵殻膜あるいは粉末状卵殻膜1
重量部(乾物換算)に対し、5〜40重量部の0.5〜
6Nの塩酸あるいは0.5〜15Nの硫酸を添加し、例
えば常圧下で50〜100℃で30分〜24時間処理
し、次に、酵素の至適pHに調整した後、タンパク質分
解酵素(例えば、パパイン、パンクレアチン等)を卵殻
膜の乾物に対し0.1〜20%となるように添加し、酵
素の至適温度範囲内で5〜40時間処理し、その後加熱
により酵素を失活させ、濾過し、必要に応じて更に脱塩
することにより可溶性卵殻膜水溶液を得る。
られる可溶性卵殻膜は、水溶液の状態であり、その状態
でも使用することができるが、所望により凍結乾燥法あ
るいは噴霧乾燥法により乾燥し、必要に応じて粉末化
し、そのような乾物状態あるいは粉末状態で使用するこ
ともできる。
しては、水に可溶で還元性を示す物質であれば特に限定
されないが、好ましくは、アスコルビン酸もしくはその
塩、エリソルビン酸もしくはその塩、没食子酸、コーヒ
ー酸、エチレンジアミン四酢酸もしくはその塩、ポリフ
ェノール類等を挙げることができる。
膜と水溶性抗酸化剤との配合割合は、水溶性抗酸化剤の
配合割合が相対的に少なすぎても多すぎても十分な退色
防止効果が得られないので、可溶性卵殻膜の1重量部
(乾物換算)に対し、水溶性抗酸化剤を好ましくは0.
01〜50重量部、より好ましくは0.1〜10重量部
である。
色防止剤は、更に、必要に応じて他の添加剤、賦形剤、
水や低級アルコール等の溶剤等を含有することができ
る。
色防止剤は、可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤と、必要に
応じて他の添加成分とを常法に従って混合することによ
り、溶液状態、乳化状態、ペースト状態あるいは粉末状
態の退色防止剤として製造することができる。
色防止剤の使用方法(即ち、カロチノイド系色素含有材
料の退色防止方法)としては、カロチノイド系色素含有
材料と退色防止剤とを共存させればよく、共存させる方
法としては特に限定されず、例えば、溶液状態、乳化状
態、ペースト状態あるいは粉末状態の本発明の退色防止
剤を、カロチノイド系色素含有材料及び必要に応じて添
加される各種添加剤(例えば、トコフェロール類等)や
賦形剤等と共に常法により均一に混合すればよい。ま
た、カロチノイド系色素含有材料に、予め可溶性卵殻膜
と水溶性抗酸化剤とを混合して得られる均一な退色防止
剤を添加するのではなく、カロチノイド系色素含有材料
に、可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤とを別々に添加して
もよい。
素含有材料に対する添加量は、少なすぎると十分な退色
防止効果が望めず、過度に添加しても退色防止効果の飛
躍的向上が望めず、しかも経済的ではない。従って、カ
ロチノイド系色素含有材料中のカロチノイド系色素1重
量部に対し、退色防止剤中の可溶性卵殻膜と水溶性抗酸
化剤との合計量が0.1〜5000重量部となるように
添加することが好ましく、1〜2000重量部とするこ
とがより好ましい。
明する。
と水溶性抗酸化剤とカロチノイド系色素とを含有する。
可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤とを着色剤に含有させる
ことにより、含有されているカロチノイド系色素の退色
を防止して着色剤に抗退色性を賦与することができる。
可溶性卵殻膜、水溶性抗酸化剤及びカロチノイド系色素
は、本発明の退色防止剤で説明したものと同様のものを
使用することができる。
の添加剤や賦形剤等を添加することができる。
水溶性抗酸化剤との配合割合は、水溶性抗酸化剤の配合
割合が相対的に少なすぎても多すぎても十分な退色防止
効果が得られないので、可溶性卵殻膜の1重量部(乾物
換算)に対し、水溶性抗酸化剤を好ましくは0.01〜
50重量部、より好ましくは0.1〜10重量部であ
る。
イド系色素に対する可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤との
合計の配合割合は、可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤との
合計量が相対的に少なすぎても十分な退色防止効果が得
られず、過度に添加しても退色防止効果の飛躍的向上が
望めず、しかも経済的ではない。従って、カロチノイド
系色素1重量部に対し、可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤
との合計量が好ましくは0.1〜5000重量部、より
好ましくは1〜2000重量部である。
と水溶性抗酸化剤とカロチノイド系色素と、更に必要に
応じて添加される他の添加剤や賦形剤等を常法により均
一に混合することにより製造することができる。
々の食品や医薬品等の製造時の配合成分の一つとして好
ましく使用することができる。
料について説明する。
その中に含有されているカロチノイド系色素の退色を防
止するために、可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤とを含有
することを特徴とする。可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤
とをカロチノイド系色素含有材料に含有させることによ
り、含有されているカロチノイド系色素の退色を防止し
て、カロチノイド系色素含有材料に優れた抗退色性を賦
与することができる。従って、本発明のカロチノイド系
色素含有材料が食品の場合、退色が原因で短い賞味期限
を設定されていたものであっても、賞味期限を延長する
ことが可能となる。
料は、前述したように、種々の食品や医薬品等を対象と
することができる。また、可溶性卵殻膜及び水溶性抗酸
化剤は、本発明の退色防止剤で説明したものと同様のも
のを使用することができる。
明する。
殻膜付きの卵殻を粉砕した。得られた粉砕物を清水中に
入れて撹拌し、卵殻から分離して浮上してきた卵殻膜を
採取し、遠心式脱水機で脱水し、湿潤した卵殻膜(固形
分21重量%)を得た。
殻膜を得た。
塩酸100リットルを加え、90℃で8時間、加熱撹拌
した。次いで、4N水酸化ナトリウム水溶液で中和し、
濾過し、得られた濾液を電気透析法により脱塩した。こ
の脱塩した濾液を噴霧乾燥することにより、粉末状の可
溶性卵殻膜を得た。
溶性抗酸化剤としてアスコルビン酸ナトリウムとを含む
表1に示す配合成分を混合し加熱溶解し、その一部を分
光光度計用ディスポセルに充填し、冷却することによ
り、カロチノイド系色素としてクチナシ黄色素を含有す
るゼリー菓子を製造した(実施例1)。これを25℃で
蛍光灯照射下(600ルクス)で4日間保存し、保存前
と後との442nm吸光度を測定することにより色素残
存率を評価した。
含有しない以外は実施例1と同様にしてゼリー菓子を製
造し、同様に色素残存率を評価した(比較例1)。得ら
れた結果を表1に示す。
溶性抗酸化剤とを含有する実施例1の場合には色素残存
率が76%であったが、可溶性卵殻膜を含有しない比較
例1の場合には41%であった。
重量%)20kgに、1N塩酸50リットルを加え、9
0℃で15時間、加熱撹拌した。次いで、4N水酸化ナ
トリウム水溶液でpH5.5に調整し、フレーバーザイ
ムMG(ノボノルディスクバイオインダストリー社製)
40gを添加し、55℃で4時間加温した後、pH7に
調整し、更に、フレーバーザイムMG40gを添加し、
50℃で4時間処理し、その後に90℃で30分間処理
して酵素を失活させた。ついで、活性炭200gで脱色
し、噴霧乾燥して粉末状の可溶性卵殻膜を得た。
gとエリソルビン酸0.5kgとを清水10kgに溶解
させ、得られた溶液を噴霧乾燥することにより粉末状の
退色防止剤を得た(実施例2)。
料を製造し、透明ガラス瓶に充填し、密封し、これを2
5℃で蛍光灯照射下(600ルクス)で1ヶ月間保存
し、保存前と後との450nm吸光度を測定することに
より色素残存率を評価した。
合させず、エリソルビン酸を配合すること以外は実施例
2と同様にして飲料を製造し、同様に色素残存率を評価
した(比較例2)。得られた結果を表2に示す。
溶性抗酸化剤とを構成成分とする退色防止剤を含有する
実施例2の場合には色素残存率が97%であったが、可
溶性卵殻膜を含有しない比較例2の場合には86%であ
った。
kgとコーヒー酸1kgとニンジンカロチン色素(キャ
ロットベースNB(ニンジンカロチン色素約1.6重量
%含有製剤)、三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)1k
gとを清水10kgに溶解させ、得られた溶液を噴霧乾
燥することにより、粉末状の着色剤1を得た。また、粉
末状の可溶性卵殻膜を配合しないこと以外は、同様の操
作で着色剤2を得た。
合の実施例3及び比較例3の飲料を製造し、実施例2及
び比較例2と同様に色素残存率を評価した。その結果を
表3に示す。
溶性抗酸化剤とを構成成分とする着色剤1を含有する実
施例3の飲料の場合には色素残存率が98%であった
が、可溶性卵殻膜を構成成分としない着色剤2を含有す
る比較例3の飲料の場合には64%であった。
N水酸化ナトリウム水溶液100リットルを加え、70
℃で3時間、加熱撹拌した。次いで、3N塩酸で中和
し、電気透析法により脱塩した。得られた脱塩水溶液を
凍結乾燥することにより粉末状の可溶性卵殻膜を得た。
溶性抗酸化剤としてリンゴポリフェノールを含む表5の
配合でケーシング詰め魚肉ソーセージを製造した。これ
を4℃で蛍光灯照射下(600ルクス)で1週間保存
し、保存前と後との色を色差計(高速分光光度計CMS
−35FSb、(株)村上色彩技術研究所)にて測定
し、保存前後のL値、a値及びb値から下式に従ってΔ
Eを算出した。得られた結果を表5に示す。
溶性抗酸化剤とを構成成分とする退色防止剤を含有する
実施例4の場合にはΔEが0.34であり、わずかの差
しか認められないが、可溶性卵殻膜を含有しない比較例
4の場合にはΔEが2.13であり、かなりの差が認め
られた。従って、実施例4の場合には退色がほとんど生
じていないことがわかる。
0−b1)2)1/2 (式中、L0は保存前のL値であり、L1は保存後のL値
である。a0は保存前のa値であり、a1は保存後のa値
である。b0は保存前のb値である。b1は保存後のb値
である。)
る評価は以下の表4の通りである。
表5注 *4 パプリカオレオレジンNo.44489(パプリカ色素約100重量% )、三栄源エフ・エフ・アイ(株)製 *5 アップルフェノン水性5、ニッカウヰスキー(株)製)
物)に代えて実施例1の可溶性卵殻膜(酸加水分解物)
を使用する以外は、実施例4と同様にケーシング詰め魚
肉ソーセージを製造し、同様にΔEを算出し評価した。
その結果、ΔEは0.18であり、保存前後で実施例4
の場合よりも更に差が認められなかった。
コルビン酸とからなる退色防止剤のクチナシ黄色素に対
する退色防止効果について、表6に示すように、可溶性
卵殻膜と水溶性抗酸化剤のそれぞれの単独の退色防止効
果と比較した結果を示す例である。
(pH4)に、クチナシ黄色素(サンエローNo.3、
三栄源エフ・エフ・アイ(株)製)0.1重量%と表6
に示した割合で可溶性卵殻膜(実施例1で調製したもの
と同じ酸加水分解物)及び/又はアスコルビン酸を添加
し、得られた試料2〜7を透明なサンプル瓶に充填し、
これを25℃で蛍光灯照射下(500ルクス)で保存し
た。
加せずに0.05M(モル濃度)酢酸緩衝液(pH4)
にクチナシ黄色素だけを添加し、暗所、4℃で保存した
ものを試料1とした。
極大吸収波長である440nmの吸光度を、クチナシ黄
色素を添加せずに同様に調製し、保存したものをブラン
クとして測定し、保存前に対する保存後の吸光度の百分
率により、色素残存率を求めた。得られた結果を表6に
示す。
アスコルビン酸あるいは可溶性卵殻膜のみを添加した試
料5、試料3及び試料4は、同一条件で保存した無添加
の試料2よりも退色が進行していることがわかる一方、
アスコルビン酸と可溶性卵殻膜とを添加した試料6及び
7は、同一条件で保存した無添加の試料2よりも退色が
抑制されており、また、4℃で暗所で保存した試料1と
同等もしくはそれ以上の退色防止効果を示した。
コルビン酸とからなる退色防止剤のβ−カロチン色素に
対する退色防止効果について、表7に示すように、可溶
性卵殻膜と水溶性抗酸化剤のそれぞれの単独の退色防止
効果と比較した結果を示す例である。
0.05Mクエン酸緩衝液(pH7)に、β−カロチン
色素(水溶性β−カロチン液(飲料用)(β−カロチン
色素約1重量%含有製剤)、三共(株)製)0.04重
量%と表7に示した割合で可溶性卵殻膜(実施例1で調
製したものと同じ酸加水分解物)及び/又はアスコルビ
ン酸を添加し、得られた試料9〜14を透明なサンプル
瓶に充填し、これを25℃で蛍光灯照射下(500ルク
ス)で保存した。
加せずに0.05Mリン酸−0.05Mクエン酸緩衝液
にβ−カロチン色素だけを添加し、暗所、4℃で保存し
たものを試料8とした。
部極大吸収波長である455nmの吸光度を、β−カロ
チン色素を添加せずに同様に調製し、保存したものをブ
ランクとして測定し、保存前に対する保存後の吸光度の
百分率により、色素残存率を求めた。得られた結果を表
7に示す。
アスコルビン酸だけを添加した試料12は、同一条件で
保存した無添加の試料9よりは退色が抑制されていた
が、4℃暗所で保存されていた試料8よりは、退色が進
行していた。また、退色防止のために可溶性卵殻膜のみ
を添加した試料10及び11は、同一条件で保存した無
添加の試料9と、色素退色率の点でほぼ同等であり、退
色防止効果がほとんど観察されなかった。
添加した試料13及び14は、同一条件で保存したアス
コルビン酸のみを添加した試料12よりも退色がより抑
制されており、また、4℃で暗所で保存した試料8と同
等であり、退色防止効果に優れていることがわかる。
コルビン酸の量を0.01重量部未満とした場合、保存
後の色素退色率は可溶性卵殻膜のみを添加した試料10
及び11の場合と同程度であり、また、可溶性卵殻膜1
重量部に対するアスコルビン酸を50重量部を超える量
とした場合、保存後の色素退色率はアスコルビン酸のみ
を添加した試料12の場合と同程度であり、いずれも十
分な効果が得られなかった。
含有する食品、医薬品、化粧品、飼料、着色剤等のカロ
チノイド系色素含有材料の退色を効果的に防止すること
ができる。
Claims (9)
- 【請求項1】 可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤とを有効
成分として含有することを特徴とする、カロチノイド系
色素含有材料の退色防止剤。 - 【請求項2】 可溶性卵殻膜が、鳥卵から採取した卵殻
膜に加水分解処理を施して水に可溶な状態とした卵殻膜
である請求項1記載のカロチノイド系色素含有材料の退
色防止剤。 - 【請求項3】 加水分解処理が、少なくとも酸による加
水分解処理である請求項2記載のカロチノイド系色素含
有材料の退色防止剤。 - 【請求項4】 水溶性抗酸化剤が、アスコルビン酸もし
くはその塩、エリソルビン酸もしくはその塩、没食子
酸、コーヒー酸、エチレンジアミン四酢酸もしくはその
塩又はポリフェノール類である請求項1〜3のいずれか
に記載のカロチノイド系色素含有材料の退色防止剤。 - 【請求項5】 可溶性卵殻膜の1重量部(乾物換算)に
対し、水溶性抗酸化剤を0.01〜50重量部の割合で
含有する請求項1〜4のいずれかに記載のカロチノイド
系色素含有材料の退色防止剤。 - 【請求項6】 可溶性卵殻膜と水溶性抗酸化剤とカロチ
ノイド系色素とを含有することを特徴とする抗退色性着
色剤。 - 【請求項7】 カロチノイド系色素含有材料中のカロチ
ノイド系色素の退色を防止するために、可溶性卵殻膜と
水溶性抗酸化剤とを含有することを特徴とするカロチノ
イド系色素含有材料。 - 【請求項8】 カロチノイド系色素含有材料の用途が食
品である請求項7記載のカロチノイド系色素含有材料。 - 【請求項9】 カロチノイド系色素含有材料に、可溶性
卵殻膜と水溶性抗酸化剤とを添加することを特徴とする
カロチノイド系色素含有材料の退色防止方法。
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|---|---|---|---|
| JP24621498A JP3846054B2 (ja) | 1997-11-26 | 1998-08-31 | カロチノイド系色素含有材料の退色防止剤及び退色防止方法 |
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