JPH11216539A - 連続鋳造用ダミーバーヘッド - Google Patents
連続鋳造用ダミーバーヘッドInfo
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- JPH11216539A JPH11216539A JP1650398A JP1650398A JPH11216539A JP H11216539 A JPH11216539 A JP H11216539A JP 1650398 A JP1650398 A JP 1650398A JP 1650398 A JP1650398 A JP 1650398A JP H11216539 A JPH11216539 A JP H11216539A
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- bar head
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鋳型へのシール材及び冷却材の設置作業の簡
素化、及び鋳造開始時の溶湯注入量の増大を可能とする
連続鋳造用ダミーバーヘッドを確立する。 【解決手段】 ダミーバーヘッド1の内部に水路6を設
け、この水路を通る冷却水によりダミーバーヘッドを水
冷する。その際に、溶湯との接触部3を銅若しくは銅合
金とすれば、冷却能が一層向上する。又、ダミーバーヘ
ッドにスプレーノズル7を取り付けて冷却水を噴霧し、
鋳片とダミーバーとの接合部を冷却することで、接合部
に起因する操業トラブルを防止することもできる。
素化、及び鋳造開始時の溶湯注入量の増大を可能とする
連続鋳造用ダミーバーヘッドを確立する。 【解決手段】 ダミーバーヘッド1の内部に水路6を設
け、この水路を通る冷却水によりダミーバーヘッドを水
冷する。その際に、溶湯との接触部3を銅若しくは銅合
金とすれば、冷却能が一層向上する。又、ダミーバーヘ
ッドにスプレーノズル7を取り付けて冷却水を噴霧し、
鋳片とダミーバーとの接合部を冷却することで、接合部
に起因する操業トラブルを防止することもできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造開始時に連続
鋳造設備の鋳型に挿入して用いるダミーバーヘッドに関
するものである。
鋳造設備の鋳型に挿入して用いるダミーバーヘッドに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造では、鋳造開始時、上端部にダ
ミーバーヘッドを取り付けたダミーバーを、ダミーバー
ヘッドが鋳型内の所定位置となるように設置し、溶湯を
鋳型内に注入してダミーバーヘッド上で凝固させ、次い
で、ダミーバーを介して鋳型下方に凝固した鋳片を連続
的に引抜いて鋳造が行われる。このダミーバーヘッド
は、例えば、特開昭54−48639号公報に開示され
るように、その材質を鋳鋼製とし、且つ、鋳片との接合
部にアリ溝状窪みが設けられ、そして、このアリ溝状窪
みにより、鋳片とダミーバーヘッドとは、鋳片引抜き方
向には固定されるが、鋳片長軸に対して横方向の相対移
動で分離可能な構造となっている。
ミーバーヘッドを取り付けたダミーバーを、ダミーバー
ヘッドが鋳型内の所定位置となるように設置し、溶湯を
鋳型内に注入してダミーバーヘッド上で凝固させ、次い
で、ダミーバーを介して鋳型下方に凝固した鋳片を連続
的に引抜いて鋳造が行われる。このダミーバーヘッド
は、例えば、特開昭54−48639号公報に開示され
るように、その材質を鋳鋼製とし、且つ、鋳片との接合
部にアリ溝状窪みが設けられ、そして、このアリ溝状窪
みにより、鋳片とダミーバーヘッドとは、鋳片引抜き方
向には固定されるが、鋳片長軸に対して横方向の相対移
動で分離可能な構造となっている。
【0003】ダミーバーヘッドと鋳型内壁との間には、
挿入及び引抜きのための間隙を設けているので、この間
隙を塞ぐためにシール材を設置している。又、ダミーバ
ーヘッドの溶損を防止し、且つ、注入された溶湯の凝固
を促進させるため、ダミーバーヘッドが挿入された鋳型
内に鋼材等を冷却材として設置している。このシール材
と冷却材の設置作業は、鋳造開始毎に行わねばならず、
且つ、1回の作業に10分〜15分を費やしており、連
続鋳造機の能率低下の要因となっている。
挿入及び引抜きのための間隙を設けているので、この間
隙を塞ぐためにシール材を設置している。又、ダミーバ
ーヘッドの溶損を防止し、且つ、注入された溶湯の凝固
を促進させるため、ダミーバーヘッドが挿入された鋳型
内に鋼材等を冷却材として設置している。このシール材
と冷却材の設置作業は、鋳造開始毎に行わねばならず、
且つ、1回の作業に10分〜15分を費やしており、連
続鋳造機の能率低下の要因となっている。
【0004】又、溶湯の凝固時間を確保し、且つ、溶湯
から鋳型及びダミーバーヘッドへの抜熱を促進させるた
め、鋳造開始時の鋳型への溶湯の注入量は、定常鋳込み
状態の注入量に比べて大幅に少なくしている。そのた
め、定常鋳込み状態に達するまでの遅延による能率低下
と、鋳造開始時の鋳片の品質低下とを招く要因になって
いる。
から鋳型及びダミーバーヘッドへの抜熱を促進させるた
め、鋳造開始時の鋳型への溶湯の注入量は、定常鋳込み
状態の注入量に比べて大幅に少なくしている。そのた
め、定常鋳込み状態に達するまでの遅延による能率低下
と、鋳造開始時の鋳片の品質低下とを招く要因になって
いる。
【0005】更に、鋳片のダミーバーヘッドとの接合部
の温度は、本来、鋼成分や鋳造開始からの経過時間等に
より制御する必要があるが、従来、鋳片とダミーバーヘ
ッドとの接合部の冷却は、鋳片を冷却する2次冷却水が
兼ねていたので、制御が十分でなく、そのため、冷却の
過不足により操業トラブルが発生することもあった。例
えば、冷却不足では、上記アリ溝状窪みに嵌合する鋳片
部位(以下、この鋳片部位を「アリザシ部」と呼ぶ)の
伸長による引抜き不能や、鋳片凝固シェルの破れによる
ブレークアウト等、又、冷却過多では、アリザシ部の矯
正時の割れ欠損による引抜き不能等である。
の温度は、本来、鋼成分や鋳造開始からの経過時間等に
より制御する必要があるが、従来、鋳片とダミーバーヘ
ッドとの接合部の冷却は、鋳片を冷却する2次冷却水が
兼ねていたので、制御が十分でなく、そのため、冷却の
過不足により操業トラブルが発生することもあった。例
えば、冷却不足では、上記アリ溝状窪みに嵌合する鋳片
部位(以下、この鋳片部位を「アリザシ部」と呼ぶ)の
伸長による引抜き不能や、鋳片凝固シェルの破れによる
ブレークアウト等、又、冷却過多では、アリザシ部の矯
正時の割れ欠損による引抜き不能等である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みなされたもので、その目的とするところは、シール
材及び冷却材の設置作業を簡素化することができ、且つ
鋳造開始時の溶湯注入量を増加することができるダミー
バーヘッドを提供することである。
鑑みなされたもので、その目的とするところは、シール
材及び冷却材の設置作業を簡素化することができ、且つ
鋳造開始時の溶湯注入量を増加することができるダミー
バーヘッドを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明による連続鋳
造用ダミーバーヘッドは、内部に水路が設けられ、この
水路通る冷却水により水冷されることを特徴とするもの
である。
造用ダミーバーヘッドは、内部に水路が設けられ、この
水路通る冷却水により水冷されることを特徴とするもの
である。
【0008】第2の発明による連続鋳造用ダミーバーヘ
ッドは、第1の発明において、溶湯との接触部を、銅若
しくは銅合金とすることを特徴とするものである。
ッドは、第1の発明において、溶湯との接触部を、銅若
しくは銅合金とすることを特徴とするものである。
【0009】第3の発明による連続鋳造用ダミーバーヘ
ッドは、第2の発明において、銅若しくは銅合金の表面
に鍍金が施されていることを特徴とするものである。
ッドは、第2の発明において、銅若しくは銅合金の表面
に鍍金が施されていることを特徴とするものである。
【0010】第4の発明による連続鋳造用ダミーバーヘ
ッドは、第1ないし第3の発明において、冷却水を噴霧
するスプレーノズルが取り付けられたことを特徴とする
ものである。
ッドは、第1ないし第3の発明において、冷却水を噴霧
するスプレーノズルが取り付けられたことを特徴とする
ものである。
【0011】ダミーバーヘッドが水冷されているので、
鋳造開始時に鋳型内に注入された溶湯の冷却が促進さ
れ、ダミーバーヘッドとの接触面のみならず、鋳型と接
触する鋳片側面においても凝固が促進し、短時間で強固
な凝固シェルが形成される。そのため、注入開始時の注
入量を増加することができ、早期に定常鋳込み状態に移
行することができる。更に、冷却材を減少することがで
き、冷却材設置作業が簡素化して連続鋳造機の能率が向
上する。
鋳造開始時に鋳型内に注入された溶湯の冷却が促進さ
れ、ダミーバーヘッドとの接触面のみならず、鋳型と接
触する鋳片側面においても凝固が促進し、短時間で強固
な凝固シェルが形成される。そのため、注入開始時の注
入量を増加することができ、早期に定常鋳込み状態に移
行することができる。更に、冷却材を減少することがで
き、冷却材設置作業が簡素化して連続鋳造機の能率が向
上する。
【0012】そして、ダミーバーヘッドの溶湯との接触
部を、熱伝導度の大きい銅若しくは銅合金とすること
で、ダミーバーヘッドによる抜熱が一層促進される。但
し、銅若しくは銅合金は、耐摩耗性が弱いので、その表
面にNiやCr等の鍍金を施して耐摩耗性を向上させる
ことが好ましい。
部を、熱伝導度の大きい銅若しくは銅合金とすること
で、ダミーバーヘッドによる抜熱が一層促進される。但
し、銅若しくは銅合金は、耐摩耗性が弱いので、その表
面にNiやCr等の鍍金を施して耐摩耗性を向上させる
ことが好ましい。
【0013】又、ダミーバーヘッドに取り付けたスプレ
ーノズルから、ダミーバーヘッドと鋳片との接合部に向
けて冷却水を噴霧することができるので、鋳片のダミー
バーヘッドとの接合部の温度は、2次冷却水に影響され
ることなく、鋼成分や鋳造開始からの経過時間等により
独自に制御されて適正な温度範囲に保たれ、その結果、
アリザシ部に起因する操業トラブルが回避される。
ーノズルから、ダミーバーヘッドと鋳片との接合部に向
けて冷却水を噴霧することができるので、鋳片のダミー
バーヘッドとの接合部の温度は、2次冷却水に影響され
ることなく、鋼成分や鋳造開始からの経過時間等により
独自に制御されて適正な温度範囲に保たれ、その結果、
アリザシ部に起因する操業トラブルが回避される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき説明する。
図1は、本発明によるダミーバーヘッドの実施の形態の
例を示す概略図であり、鋳型に挿入された状態を鋳型側
面から見た断面図、図2は、ダミーバーヘッドの概略平
面図、図3は、図1におけるS方向から見た斜視図、図
4は、本発明のダミーバーヘッドを上端部に取り付けた
ダミーバーを連続鋳造機に挿入した状態を示す概略側面
図である。
図1は、本発明によるダミーバーヘッドの実施の形態の
例を示す概略図であり、鋳型に挿入された状態を鋳型側
面から見た断面図、図2は、ダミーバーヘッドの概略平
面図、図3は、図1におけるS方向から見た斜視図、図
4は、本発明のダミーバーヘッドを上端部に取り付けた
ダミーバーを連続鋳造機に挿入した状態を示す概略側面
図である。
【0015】これらの図において、ダミーバーヘッド1
は、ヘッド本体2と、鋳型12内に挿入された時に溶湯
と接触する溶湯接触部3とを、補強材4で連結されて構
成される。そして、ヘッド本体2と溶湯接触部3との間
に水路6を形成し、水路6はヘッド本体2内の水路6a
及び水路6bと連結し、水路6a、水路6、水路6bの
順に冷却水が流れてダミーバーヘッド1が水冷される。
溶湯接触部3は、鋳片との接続手段として、アリ溝状窪
み9を形成している。
は、ヘッド本体2と、鋳型12内に挿入された時に溶湯
と接触する溶湯接触部3とを、補強材4で連結されて構
成される。そして、ヘッド本体2と溶湯接触部3との間
に水路6を形成し、水路6はヘッド本体2内の水路6a
及び水路6bと連結し、水路6a、水路6、水路6bの
順に冷却水が流れてダミーバーヘッド1が水冷される。
溶湯接触部3は、鋳片との接続手段として、アリ溝状窪
み9を形成している。
【0016】ヘッド本体2は鋳鋼製とし、又、溶湯接触
部3は鋳鋼製又は銅製若しくは銅合金製とする。溶湯接
触部3を銅製若しくは銅合金製とすることで、冷却能を
高めることができる。そして、溶湯接触部3を銅製若し
くは銅合金製とする場合には、その表面にNiやCr等
の鍍金層5を施して耐摩耗性を向上させることが好まし
い。
部3は鋳鋼製又は銅製若しくは銅合金製とする。溶湯接
触部3を銅製若しくは銅合金製とすることで、冷却能を
高めることができる。そして、溶湯接触部3を銅製若し
くは銅合金製とする場合には、その表面にNiやCr等
の鍍金層5を施して耐摩耗性を向上させることが好まし
い。
【0017】ヘッド本体2の側面には、スプレーノズル
7が配置され、そして、このスプレーノズル7はヘッド
本体2内の水路8と連結され、水路8を通る冷却水は、
ダミーバーヘッド1と鋳片との接合部に向けて、スプレ
ーノズル7から噴霧される。スプレーノズル7は、ヘッ
ド本体2の側面に設けた溝10内に配置されるので、ダ
ミーバーヘッド1の鋳型12への挿入や、連続鋳造機の
ガイドロール17やピンチロール18を通過する際の障
害にならず、又、ピンチロール18によるダミーバーヘ
ッド1の押し付けの際も圧下されて変形することがな
い。
7が配置され、そして、このスプレーノズル7はヘッド
本体2内の水路8と連結され、水路8を通る冷却水は、
ダミーバーヘッド1と鋳片との接合部に向けて、スプレ
ーノズル7から噴霧される。スプレーノズル7は、ヘッ
ド本体2の側面に設けた溝10内に配置されるので、ダ
ミーバーヘッド1の鋳型12への挿入や、連続鋳造機の
ガイドロール17やピンチロール18を通過する際の障
害にならず、又、ピンチロール18によるダミーバーヘ
ッド1の押し付けの際も圧下されて変形することがな
い。
【0018】連続鋳造機の搬送テーブル16の上方のダ
ミーバー格納台13にドラム14を設け、ドラム14に
巻き取りされるケーブル15を、ダミーバー11を介し
てダミーバーヘッド1に連結し、そして、ケーブル15
中にダミーバーヘッド冷却水の給排水路とスプレー水の
給水路とを設け、これらの給排水路を介して、ダミーバ
ーヘッド1への冷却水の給排水を行う。ケーブル15は
途中で着脱可能となっている。
ミーバー格納台13にドラム14を設け、ドラム14に
巻き取りされるケーブル15を、ダミーバー11を介し
てダミーバーヘッド1に連結し、そして、ケーブル15
中にダミーバーヘッド冷却水の給排水路とスプレー水の
給水路とを設け、これらの給排水路を介して、ダミーバ
ーヘッド1への冷却水の給排水を行う。ケーブル15は
途中で着脱可能となっている。
【0019】このようにして水冷されるダミーバーヘッ
ド1を鋳型12内の所定位置に挿入し、溶湯接触部3と
鋳型12との間隙に耐火物製のシール材19を埋め込
み、必要に応じて鋼材等の冷却材(図示せず)を設置し
て、鋳型12内への注入を開始する。ダミーバーヘッド
1が水冷されているので、鋳型12内に注入された溶湯
の冷却が促進され、短時間で強固な凝固シェルが形成さ
れる。
ド1を鋳型12内の所定位置に挿入し、溶湯接触部3と
鋳型12との間隙に耐火物製のシール材19を埋め込
み、必要に応じて鋼材等の冷却材(図示せず)を設置し
て、鋳型12内への注入を開始する。ダミーバーヘッド
1が水冷されているので、鋳型12内に注入された溶湯
の冷却が促進され、短時間で強固な凝固シェルが形成さ
れる。
【0020】但し、ダミーバーヘッド1の冷却を過剰に
すると、鋳片の矯正時にアリザシ部の欠損が発生して、
操業トラブルが生じる。発明者等は、降伏点又は耐力が
20〜50kgf/mm2の4種類の鋼種について、矯
正時の鋳片引張強度とアリザシ部の欠陥の有無を調査し
た。調査は、ダミーバーヘッド1に埋め込んだ熱電対に
よるアリザシ部の測温値と、この測温値を基とした伝熱
計算と、鋼の高温引張強度のデータと、アリザシ部の欠
陥の有無の目視調査とにより実施した。図5に調査結果
を示す。
すると、鋳片の矯正時にアリザシ部の欠損が発生して、
操業トラブルが生じる。発明者等は、降伏点又は耐力が
20〜50kgf/mm2の4種類の鋼種について、矯
正時の鋳片引張強度とアリザシ部の欠陥の有無を調査し
た。調査は、ダミーバーヘッド1に埋め込んだ熱電対に
よるアリザシ部の測温値と、この測温値を基とした伝熱
計算と、鋼の高温引張強度のデータと、アリザシ部の欠
陥の有無の目視調査とにより実施した。図5に調査結果
を示す。
【0021】図5に示すように、各鋼種とも矯正時の鋳
片引張強度が約15〜23kgf/mm2の範囲でアリ
ザシ部の欠陥が防止され、引張強度が15kgf/mm
2未満の場合にはアリザシ部の伸長が起こり、又、引張
強度が23kgf/mm2を超えると、割れによるアリ
ザシ部欠損が発生する。そして、引張強度が、この適正
範囲となる鋳片温度は、図5より、例えば30kgf/
mm2鋼の場合には920〜1230℃、40kgf/
mm2鋼の場合には1080〜1320℃となるよう
に、高強度鋼種ほど高温側になると共に、温度範囲が狭
くなる。従って、アリザシ部の欠陥を防止するには、各
鋼種において鋳片アリザシ部の断面平均温度を、図5に
示す引張強度が適性範囲となる鋳片温度範囲に制御する
ことが好ましい。具体的な制御方法は、冷却水量を変更
して伝熱計算を行い、適正範囲となる冷却水量を予め求
めておけば良い。
片引張強度が約15〜23kgf/mm2の範囲でアリ
ザシ部の欠陥が防止され、引張強度が15kgf/mm
2未満の場合にはアリザシ部の伸長が起こり、又、引張
強度が23kgf/mm2を超えると、割れによるアリ
ザシ部欠損が発生する。そして、引張強度が、この適正
範囲となる鋳片温度は、図5より、例えば30kgf/
mm2鋼の場合には920〜1230℃、40kgf/
mm2鋼の場合には1080〜1320℃となるよう
に、高強度鋼種ほど高温側になると共に、温度範囲が狭
くなる。従って、アリザシ部の欠陥を防止するには、各
鋼種において鋳片アリザシ部の断面平均温度を、図5に
示す引張強度が適性範囲となる鋳片温度範囲に制御する
ことが好ましい。具体的な制御方法は、冷却水量を変更
して伝熱計算を行い、適正範囲となる冷却水量を予め求
めておけば良い。
【0022】尚、スプレー7からの冷却水の噴霧は、ダ
ミーバーヘッド1が引抜かれて、少なくともスプレー7
が鋳型12の下端位置を通り過ぎた以後とする。スプレ
ー7が鋳型12内で噴霧すると、注入された溶湯により
冷却水が加熱され、水蒸気爆発の恐れがあり、極めて危
険である。
ミーバーヘッド1が引抜かれて、少なくともスプレー7
が鋳型12の下端位置を通り過ぎた以後とする。スプレ
ー7が鋳型12内で噴霧すると、注入された溶湯により
冷却水が加熱され、水蒸気爆発の恐れがあり、極めて危
険である。
【0023】
【実施例】図1に示すダミーバーヘッドにおいて、溶湯
接触部をAg含有銅合金とした場合(実施例1、実施例
2)、及び、鋳鋼とにした場合(実施例3)を以下に説
明する。各実施例において溶湯接触部の厚みは30mm
である。尚、比較のために、従来のダミーバーヘッドを
用いた鋳造(従来例)も実施した。
接触部をAg含有銅合金とした場合(実施例1、実施例
2)、及び、鋳鋼とにした場合(実施例3)を以下に説
明する。各実施例において溶湯接触部の厚みは30mm
である。尚、比較のために、従来のダミーバーヘッドを
用いた鋳造(従来例)も実施した。
【0024】実施例1〜3及び従来例共に、鋳造した鋼
種は前述の30kgf/mm2鋼であり、鋳片厚みが2
50mm、鋳片幅が950mmのスラブ連続鋳造機のダ
ミーバーヘッドに適用し、実施例1及び実施例2では、
3mm厚みのNi鍍金層を施した。スプレーノズルによ
る冷却は実施例2のみ実施し、スプレーノズルはダミー
バーヘッドと鋳片との接合部から100mmの位置に設
置した。表1に、実施例1〜3及び従来例の各操業条件
を、又、図6にダミーバーヘッド冷却水量とスプレー冷
却水量とを示す。ダミーバーヘッド冷却水量は480t
/Hrの一定値とし、スプレー冷却水量は、鋳片引抜き
長さにより、徐々に減少させ、鋳造開始から12mの引
抜き以後は停止した。尚、図6に示す冷却水量であれ
ば、矯正時の鋳片引張強度が適正範囲内であることを予
め確認している。
種は前述の30kgf/mm2鋼であり、鋳片厚みが2
50mm、鋳片幅が950mmのスラブ連続鋳造機のダ
ミーバーヘッドに適用し、実施例1及び実施例2では、
3mm厚みのNi鍍金層を施した。スプレーノズルによ
る冷却は実施例2のみ実施し、スプレーノズルはダミー
バーヘッドと鋳片との接合部から100mmの位置に設
置した。表1に、実施例1〜3及び従来例の各操業条件
を、又、図6にダミーバーヘッド冷却水量とスプレー冷
却水量とを示す。ダミーバーヘッド冷却水量は480t
/Hrの一定値とし、スプレー冷却水量は、鋳片引抜き
長さにより、徐々に減少させ、鋳造開始から12mの引
抜き以後は停止した。尚、図6に示す冷却水量であれ
ば、矯正時の鋳片引張強度が適正範囲内であることを予
め確認している。
【0025】
【表1】
【0026】図7に、実施例1、実施例2、及び従来例
における鋳造開始からの凝固シェル厚みの推移の測定結
果を示す。尚、凝固シェル厚みは、硫化鉄をトレーサー
として所定時間毎に添加し、サルファープリント法によ
り求めたものであり、図7中A、B、Cの表示は、図1
のA、B、Cで示す位置における凝固シェル厚みの測定
値で、Aは鋳片長辺の鋳型と接触する位置、Bは鋳片長
辺で且つアリ溝状窪み直上の鋳型と接触する位置、Cは
ダミーバーヘッドと接触する位置である。
における鋳造開始からの凝固シェル厚みの推移の測定結
果を示す。尚、凝固シェル厚みは、硫化鉄をトレーサー
として所定時間毎に添加し、サルファープリント法によ
り求めたものであり、図7中A、B、Cの表示は、図1
のA、B、Cで示す位置における凝固シェル厚みの測定
値で、Aは鋳片長辺の鋳型と接触する位置、Bは鋳片長
辺で且つアリ溝状窪み直上の鋳型と接触する位置、Cは
ダミーバーヘッドと接触する位置である。
【0027】図7に示すように、ダミーバーヘッドを冷
却することで、冷却が大幅に促進されて凝固シェル厚み
が増大し、そして、スプレー水冷却を併用した実施例2
では、実施例1より更に冷却が促進され、強固な凝固シ
ェルが形成された。この結果、従来法では冷却材として
鉄棒10本、バネ鋼3本、及び鉄コイン300gを鋳型
内に設置していたが、実施例1及び実施例2では、鋳型
内の冷却材を完全に省略することができてシール材のみ
の設置作業となり、設置作業を大幅に短縮することがで
きた。
却することで、冷却が大幅に促進されて凝固シェル厚み
が増大し、そして、スプレー水冷却を併用した実施例2
では、実施例1より更に冷却が促進され、強固な凝固シ
ェルが形成された。この結果、従来法では冷却材として
鉄棒10本、バネ鋼3本、及び鉄コイン300gを鋳型
内に設置していたが、実施例1及び実施例2では、鋳型
内の冷却材を完全に省略することができてシール材のみ
の設置作業となり、設置作業を大幅に短縮することがで
きた。
【0028】又、従来例では鋳造開始時の鋳片引抜き速
度を、鋳型への注入開始から1分間経過するまでは引抜
きせずに停止し、その後、0.3m/minの引抜き速
度で30秒間引抜き、次いで、30秒間隔で0.1m/
minの割合で引抜き速度を増速し、定常速度の1.6
m/minになるまで8分間を費やしたが、実施例1及
び実施例2では、鋳型への注入開始から1分間経過する
までは引抜きせずに停止し、その後、定常速度の1.6
m/minへと一気に増速することができ、連続鋳造機
の能率を大幅に向上させることができた。
度を、鋳型への注入開始から1分間経過するまでは引抜
きせずに停止し、その後、0.3m/minの引抜き速
度で30秒間引抜き、次いで、30秒間隔で0.1m/
minの割合で引抜き速度を増速し、定常速度の1.6
m/minになるまで8分間を費やしたが、実施例1及
び実施例2では、鋳型への注入開始から1分間経過する
までは引抜きせずに停止し、その後、定常速度の1.6
m/minへと一気に増速することができ、連続鋳造機
の能率を大幅に向上させることができた。
【0029】図8は、溶湯接触部の組成による凝固シェ
ル厚みの影響を調査した結果であるが、鋳鋼とした実施
例3では、銅合金とした実施例1に比べて若干の凝固遅
れが観察されたが、従来例に比較すると大幅に冷却能が
増大しており、溶湯接触部を鋳鋼としても十分に効果を
発揮することが確認された。尚、図8は、図1に示すB
位置における凝固シェル厚みの測定値である。
ル厚みの影響を調査した結果であるが、鋳鋼とした実施
例3では、銅合金とした実施例1に比べて若干の凝固遅
れが観察されたが、従来例に比較すると大幅に冷却能が
増大しており、溶湯接触部を鋳鋼としても十分に効果を
発揮することが確認された。尚、図8は、図1に示すB
位置における凝固シェル厚みの測定値である。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、鋳造開始時の鋳型内の
冷却を高めることができ、その結果、冷却材の設置作業
を省略することが可能になると共に、鋳造開始時の鋳片
引抜き速度を早期に定常引抜き速度とすることができ、
大幅に連続鋳造機の能率を上げることができる。
冷却を高めることができ、その結果、冷却材の設置作業
を省略することが可能になると共に、鋳造開始時の鋳片
引抜き速度を早期に定常引抜き速度とすることができ、
大幅に連続鋳造機の能率を上げることができる。
【図1】本発明によるダミーバーヘッドの実施の形態の
例を示す側断面の概略図である。
例を示す側断面の概略図である。
【図2】本発明によるダミーバーヘッドの実施の形態の
例を示す概略平面図である。
例を示す概略平面図である。
【図3】図1におけるS方向から見たダミーバーヘッド
の斜視図である。
の斜視図である。
【図4】本発明のダミーバーヘッドを上端部に取り付け
たダミーバーを連続鋳造機に挿入した状態を示す概略側
面図である。
たダミーバーを連続鋳造機に挿入した状態を示す概略側
面図である。
【図5】鋼の高温引張強度のデータとアリザシ部の欠陥
の有無との関係を調査した結果を示す図である。
の有無との関係を調査した結果を示す図である。
【図6】本発明の実施例におけるダミーバーヘッド冷却
水量とスプレー冷却水量とを示す図である。
水量とスプレー冷却水量とを示す図である。
【図7】鋳造開始からの凝固シェル厚みの推移を実施例
と従来例とで比較して示す図である。
と従来例とで比較して示す図である。
【図8】本発明に実施連続鋳造において、溶湯接触部の
組成による凝固シェル厚みの影響を従来例と比較して示
す図である。
組成による凝固シェル厚みの影響を従来例と比較して示
す図である。
1 ダミーバーヘッド 2 ヘッド本体 3 溶湯接触部 4 補強材 5 鍍金層 6 水路 7 スプレーノズル 8 水路 9 アリ溝状窪み 10 溝 12 鋳型 19 シール材
Claims (4)
- 【請求項1】 内部に水路が設けられ、この水路を通る
冷却水により水冷されることを特徴とする連続鋳造用ダ
ミーバーヘッド。 - 【請求項2】 溶湯との接触部を、銅若しくは銅合金と
することを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造用ダミ
ーバーヘッド。 - 【請求項3】 前記銅若しくは銅合金の表面に鍍金が施
されていることを特徴とする請求項2に記載の連続鋳造
用ダミーバーヘッド。 - 【請求項4】 冷却水を噴霧するスプレーノズルが取り
付けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の
何れか1つに記載の連続鋳造用ダミーバーヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1650398A JPH11216539A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 連続鋳造用ダミーバーヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1650398A JPH11216539A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 連続鋳造用ダミーバーヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11216539A true JPH11216539A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=11918090
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1650398A Pending JPH11216539A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 連続鋳造用ダミーバーヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11216539A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100473155B1 (ko) * | 2002-05-03 | 2005-03-08 | 이동덕 | 연속주조기의 더미바의 실링부재 및 실링방법 |
| CN102632208A (zh) * | 2012-05-11 | 2012-08-15 | 江苏亚太轻合金科技股份有限公司 | 铝及铝合金半连续铸造用引锭装置 |
| KR101373160B1 (ko) * | 2012-05-01 | 2014-03-11 | 주식회사 포스코 | 더미바 냉각유닛 및 상기 더미바 냉각유닛을 구비하는 더미바 카 |
| JP2015150564A (ja) * | 2014-02-10 | 2015-08-24 | 新日鐵住金株式会社 | 連続鋳造の開始方法 |
| CN108246991A (zh) * | 2018-01-26 | 2018-07-06 | 龙岩学院 | 一种抑制镁合金锭坯开裂的半连续铸造装置及方法 |
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| KR102395615B1 (ko) * | 2020-11-16 | 2022-05-09 | 주식회사 포스코 | 더미바 헤드 및 주조 설비 |
| KR20220102480A (ko) * | 2021-01-13 | 2022-07-20 | (주) 한국진공야금 | 금속 용해물의 인발 장치 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP1650398A patent/JPH11216539A/ja active Pending
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| CN108246991B (zh) * | 2018-01-26 | 2022-03-18 | 龙岩学院 | 一种抑制镁合金锭坯开裂的半连续铸造装置及方法 |
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