JPH11217261A - 溶融金属保持容器 - Google Patents
溶融金属保持容器Info
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- JPH11217261A JPH11217261A JP10016505A JP1650598A JPH11217261A JP H11217261 A JPH11217261 A JP H11217261A JP 10016505 A JP10016505 A JP 10016505A JP 1650598 A JP1650598 A JP 1650598A JP H11217261 A JPH11217261 A JP H11217261A
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 押え煉瓦の脱落・抜け出しを防止し、長期間
安定して取鍋型の溶融金属容器を使用する。 【解決手段】 その内周壁に設けた内張り耐火物5を最
上段部の押え煉瓦4で押えつけて構築される溶融金属保
持容器1において、押え煉瓦4を、Al2O3含有量が5
0wt%以上、Al2O3含有量とMgO含有量との合計
が80wt%以上、且つ、C含有量が2〜10wt%で
ある煉瓦とする。
安定して取鍋型の溶融金属容器を使用する。 【解決手段】 その内周壁に設けた内張り耐火物5を最
上段部の押え煉瓦4で押えつけて構築される溶融金属保
持容器1において、押え煉瓦4を、Al2O3含有量が5
0wt%以上、Al2O3含有量とMgO含有量との合計
が80wt%以上、且つ、C含有量が2〜10wt%で
ある煉瓦とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶銑や溶鋼等の溶
融金属を内部に保持して精錬炉や鋳造機等の設備間を搬
送し、又は、溶銑予備処理や2次精錬等の精錬を行う取
鍋型の溶融金属保持容器に関するものである。
融金属を内部に保持して精錬炉や鋳造機等の設備間を搬
送し、又は、溶銑予備処理や2次精錬等の精錬を行う取
鍋型の溶融金属保持容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉から出銑される溶銑を保持する取鍋
型の溶銑保持容器や、転炉から出鋼される溶鋼を保持し
てRH真空脱ガス装置等の2次精錬を行う製鋼用の取鍋
等の溶融金属保持容器は内部を耐火物で施工し、その最
上段部には1段若しくは数段の押え煉瓦が設けられ、下
方に設けた内張り耐火物が脱落しない構造になってい
る。この押え煉瓦は使用中にスラグと接触する機会があ
るため、例えば特開昭63−224864号公報に示す
ように、スラグに対する耐食性の高いMgO−C質煉瓦
が用いられている。
型の溶銑保持容器や、転炉から出鋼される溶鋼を保持し
てRH真空脱ガス装置等の2次精錬を行う製鋼用の取鍋
等の溶融金属保持容器は内部を耐火物で施工し、その最
上段部には1段若しくは数段の押え煉瓦が設けられ、下
方に設けた内張り耐火物が脱落しない構造になってい
る。この押え煉瓦は使用中にスラグと接触する機会があ
るため、例えば特開昭63−224864号公報に示す
ように、スラグに対する耐食性の高いMgO−C質煉瓦
が用いられている。
【0003】しかし、押え煉瓦は溶融金属を保持した状
態でも、通常は大気と接触しているので、MgO−C質
煉瓦を押え煉瓦とした場合、煉瓦中のCが酸化・減少し
て押え煉瓦の強度が低下し、使用中の取鍋の傾動や、押
え煉瓦付近に付着する地金を除去するための機械的な振
動等により、押え煉瓦が破損して脱落し、そのため、溶
融金属保持容器の寿命低下や、押え煉瓦部への吹き付け
補修材の使用量の増大等コストアップの一因となってい
た。
態でも、通常は大気と接触しているので、MgO−C質
煉瓦を押え煉瓦とした場合、煉瓦中のCが酸化・減少し
て押え煉瓦の強度が低下し、使用中の取鍋の傾動や、押
え煉瓦付近に付着する地金を除去するための機械的な振
動等により、押え煉瓦が破損して脱落し、そのため、溶
融金属保持容器の寿命低下や、押え煉瓦部への吹き付け
補修材の使用量の増大等コストアップの一因となってい
た。
【0004】この対策として、実開平2−93063号
公報には、溶融金属保持容器の鉄皮上部内側にリング鉄
板を取り付け、このリング鉄板の周囲に不定形耐火物を
流し込み、押え煉瓦の代替とする構造が開示されてい
る。又、実開平2−93064号公報には、溶融金属保
持容器の鉄皮上部内側にリング鉄板を取り付け、このリ
ング鉄板に不定形耐火物製のプレキャストブロックの嵌
合溝を嵌合し、リング鉄板とプレキャストブロックとを
ボルトで結合し、プレキャストブロックを押え煉瓦の代
替とする構造が開示されている。
公報には、溶融金属保持容器の鉄皮上部内側にリング鉄
板を取り付け、このリング鉄板の周囲に不定形耐火物を
流し込み、押え煉瓦の代替とする構造が開示されてい
る。又、実開平2−93064号公報には、溶融金属保
持容器の鉄皮上部内側にリング鉄板を取り付け、このリ
ング鉄板に不定形耐火物製のプレキャストブロックの嵌
合溝を嵌合し、リング鉄板とプレキャストブロックとを
ボルトで結合し、プレキャストブロックを押え煉瓦の代
替とする構造が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の不定形耐火物の
流し込みによる方法、及び不定形耐火物製のプレキャス
トブロックによる方法は、押え煉瓦の代替である不定形
耐火物の脱落防止には効果があるが、施工に長時間を要
し、又、不定形耐火物はスラグに対する耐食性がMgO
−C質煉瓦に比べて劣るために溶損し易く、更に、プレ
キャストブロックは高価であるという問題点がある。
流し込みによる方法、及び不定形耐火物製のプレキャス
トブロックによる方法は、押え煉瓦の代替である不定形
耐火物の脱落防止には効果があるが、施工に長時間を要
し、又、不定形耐火物はスラグに対する耐食性がMgO
−C質煉瓦に比べて劣るために溶損し易く、更に、プレ
キャストブロックは高価であるという問題点がある。
【0006】一方、MgO−C質煉瓦の酸化を防止する
ため、MgO−C質煉瓦中に添加する酸化防止剤を増量
すると、添加した酸化防止剤の酸化膨張によりMgO−
C質煉瓦自体が膨張して割れが多発し、又、MgO−C
質煉瓦の酸化による強度低下を抑えるために煉瓦中のC
量を予め減じると、煉瓦の熱膨張率が大きくなり、煉瓦
に割れが多発する。このように、MgO−C質煉瓦の改
良も、押え煉瓦としての機能を十分に達成しているとは
言い難い。
ため、MgO−C質煉瓦中に添加する酸化防止剤を増量
すると、添加した酸化防止剤の酸化膨張によりMgO−
C質煉瓦自体が膨張して割れが多発し、又、MgO−C
質煉瓦の酸化による強度低下を抑えるために煉瓦中のC
量を予め減じると、煉瓦の熱膨張率が大きくなり、煉瓦
に割れが多発する。このように、MgO−C質煉瓦の改
良も、押え煉瓦としての機能を十分に達成しているとは
言い難い。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、押え煉瓦の脱落・抜け出しを
防止し、長期間安定して使用することのできる取鍋型の
溶融金属容器を提供することである。
その目的とするところは、押え煉瓦の脱落・抜け出しを
防止し、長期間安定して使用することのできる取鍋型の
溶融金属容器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による溶融金属保
持容器は、その内周壁に設けた内張り耐火物を最上段部
の押え煉瓦で押えつけて構築される溶融金属保持容器に
おいて、前記押え煉瓦が、Al2O3含有量を50wt%
以上、Al2O3含有量とMgO含有量との合計を80w
t%以上、且つ、C含有量を2〜10wt%とする煉瓦
であることを特徴とするものである。
持容器は、その内周壁に設けた内張り耐火物を最上段部
の押え煉瓦で押えつけて構築される溶融金属保持容器に
おいて、前記押え煉瓦が、Al2O3含有量を50wt%
以上、Al2O3含有量とMgO含有量との合計を80w
t%以上、且つ、C含有量を2〜10wt%とする煉瓦
であることを特徴とするものである。
【0009】本発明では、Al2O3含有量が50wt%
以上の煉瓦を押え煉瓦とするので、押え煉瓦の主成分が
熱膨張率の小さいAl2O3となり、押え煉瓦自体の熱膨
張が小さくなって耐割れ性が向上し、使用中の割れを少
なくすることができる。Al 2O3含有量が50wt%未
満では熱膨張が大きくなり、押え煉瓦として最適ではな
い。
以上の煉瓦を押え煉瓦とするので、押え煉瓦の主成分が
熱膨張率の小さいAl2O3となり、押え煉瓦自体の熱膨
張が小さくなって耐割れ性が向上し、使用中の割れを少
なくすることができる。Al 2O3含有量が50wt%未
満では熱膨張が大きくなり、押え煉瓦として最適ではな
い。
【0010】Al2O3含有量が高くなればなるほど熱膨
張が少なくなり、押え煉瓦としての耐用性が向上するた
め好ましい。しかし、Al2O3含有量が高くなると煉瓦
価格が高くなるので、Al2O3の代替としてスラグに対
する耐食性が比較的高いMgOを使用し、Al2O3含有
量とMgO含有量の合計量を80wt%以上確保して、
スラグに対する耐食性が劣るSiO2やMnOの混入量
を制限する。尚、一般に溶融金属と共存するスラグは、
CaOやMgOを主成分とする塩基性である。
張が少なくなり、押え煉瓦としての耐用性が向上するた
め好ましい。しかし、Al2O3含有量が高くなると煉瓦
価格が高くなるので、Al2O3の代替としてスラグに対
する耐食性が比較的高いMgOを使用し、Al2O3含有
量とMgO含有量の合計量を80wt%以上確保して、
スラグに対する耐食性が劣るSiO2やMnOの混入量
を制限する。尚、一般に溶融金属と共存するスラグは、
CaOやMgOを主成分とする塩基性である。
【0011】押え煉瓦が2〜10wt%のCを含有する
ので、スラグに対する耐食性が大幅に向上してスラグに
よる溶損が減少する。これは、Cがスラグに濡れにく
く、このCを含有することで煉瓦のスラグとの濡れ性が
低下し、スラグに対する耐食性が向上するためである。
更に、C含有量が10wt%以下と少ないので、大気で
の酸化により煉瓦中のCが酸化・減少しても、煉瓦の強
度低下を抑えることができる。C含有量が10wt%を
越えると、酸化による煉瓦強度の低下が顕著となり、煉
瓦に割れが発生し、又、2wt%未満ではスラグに対す
る耐食性の向上が期待できない。
ので、スラグに対する耐食性が大幅に向上してスラグに
よる溶損が減少する。これは、Cがスラグに濡れにく
く、このCを含有することで煉瓦のスラグとの濡れ性が
低下し、スラグに対する耐食性が向上するためである。
更に、C含有量が10wt%以下と少ないので、大気で
の酸化により煉瓦中のCが酸化・減少しても、煉瓦の強
度低下を抑えることができる。C含有量が10wt%を
越えると、酸化による煉瓦強度の低下が顕著となり、煉
瓦に割れが発生し、又、2wt%未満ではスラグに対す
る耐食性の向上が期待できない。
【0012】このように、低熱膨張による割れの減少
と、スラグに対する耐食性の向上と、酸化による煉瓦強
度の低下防止との相乗効果により、押え煉瓦として長期
間の安定した使用が可能となる。
と、スラグに対する耐食性の向上と、酸化による煉瓦強
度の低下防止との相乗効果により、押え煉瓦として長期
間の安定した使用が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施の形態の1例である溶融金属保持
容器を側面から見た部分断面図、図2は、図1における
A部の詳細図である。
図1は、本発明の実施の形態の1例である溶融金属保持
容器を側面から見た部分断面図、図2は、図1における
A部の詳細図である。
【0014】図において、溶融金属保持容器1は溶鋼用
の取鍋であり、転炉、電気炉等の精錬炉から出鋼される
溶鋼を保持して、RH真空脱ガス装置や取鍋精錬炉等で
脱ガス、脱硫等の精錬を行い、又、転炉、電気炉等の精
錬炉から連続鋳造機へと溶鋼を搬送するものである。こ
の溶融金属保持容器1は、その外側を鉄皮2で覆われ、
その内側に永久煉瓦8が張り付けられている。永久煉瓦
8は溶融金属保持容器1の耐火物張り替えの際には繰り
返し再使用されるものであり、図において配置される部
位でその形状が異なるが、全て永久煉瓦8と称す。
の取鍋であり、転炉、電気炉等の精錬炉から出鋼される
溶鋼を保持して、RH真空脱ガス装置や取鍋精錬炉等で
脱ガス、脱硫等の精錬を行い、又、転炉、電気炉等の精
錬炉から連続鋳造機へと溶鋼を搬送するものである。こ
の溶融金属保持容器1は、その外側を鉄皮2で覆われ、
その内側に永久煉瓦8が張り付けられている。永久煉瓦
8は溶融金属保持容器1の耐火物張り替えの際には繰り
返し再使用されるものであり、図において配置される部
位でその形状が異なるが、全て永久煉瓦8と称す。
【0015】そして、溶融金属保持容器1の側壁の永久
煉瓦8の内側には、内張り耐火物5として、溶融金属保
持容器1の底部側から、キャスタブル耐火物等の不定形
耐火物を流し込んで施工した不定形耐火物層7と、不定
形耐火物層7の上端に密着して積み上げられた3段の煉
瓦層6が設けられている。尚、内張り耐火物5は溶融金
属や溶融スラグと直接接触して保持するもので、ワーク
耐火物とも呼ばれている。この煉瓦層6の上側に1段の
押え煉瓦4が煉瓦層6と密着して設けられ、溶融金属保
持容器1の内周壁が形成されている。
煉瓦8の内側には、内張り耐火物5として、溶融金属保
持容器1の底部側から、キャスタブル耐火物等の不定形
耐火物を流し込んで施工した不定形耐火物層7と、不定
形耐火物層7の上端に密着して積み上げられた3段の煉
瓦層6が設けられている。尚、内張り耐火物5は溶融金
属や溶融スラグと直接接触して保持するもので、ワーク
耐火物とも呼ばれている。この煉瓦層6の上側に1段の
押え煉瓦4が煉瓦層6と密着して設けられ、溶融金属保
持容器1の内周壁が形成されている。
【0016】押え煉瓦4は、鉄皮2の上端円周方向に設
けた鉄皮フランジ3により、モルタル10を介して押さ
え付けられており、こうして、煉瓦層6と不定形耐火物
層7とからなる内張り耐火物5が、押え煉瓦4にて押え
付けられている。尚、鉄皮2と永久煉瓦8との間にはセ
ラミックシートやキャスタブル耐火物等の断熱材9が設
けられているが、本発明には必ずしも必要ではない。
けた鉄皮フランジ3により、モルタル10を介して押さ
え付けられており、こうして、煉瓦層6と不定形耐火物
層7とからなる内張り耐火物5が、押え煉瓦4にて押え
付けられている。尚、鉄皮2と永久煉瓦8との間にはセ
ラミックシートやキャスタブル耐火物等の断熱材9が設
けられているが、本発明には必ずしも必要ではない。
【0017】この押え煉瓦4を、Al2O3含有量が50
wt%以上、Al2O3含有量とMgO含有量との合計が
80wt%以上、且つ、C含有量が2〜10wt%の煉
瓦とする。Al2O3含有量が高いほど、押え煉瓦4とし
ての耐用性は向上するので、望ましくはAl2O3含有量
が80wt%以上の煉瓦を用いることが好ましい。又、
煉瓦のC源は、黒鉛でもSiC、ZrC等の化合物でも
どちらでも良い。尚、押え煉瓦4は1段に限るわけでは
なく、溶融金属保持容器1の寸法や使用目的及び溶融金
属の収納量等から、最上段から下方に2〜3段或いは4
〜5段と、溶融金属保持容器1の最上段部に適宜設ける
ものとする。
wt%以上、Al2O3含有量とMgO含有量との合計が
80wt%以上、且つ、C含有量が2〜10wt%の煉
瓦とする。Al2O3含有量が高いほど、押え煉瓦4とし
ての耐用性は向上するので、望ましくはAl2O3含有量
が80wt%以上の煉瓦を用いることが好ましい。又、
煉瓦のC源は、黒鉛でもSiC、ZrC等の化合物でも
どちらでも良い。尚、押え煉瓦4は1段に限るわけでは
なく、溶融金属保持容器1の寸法や使用目的及び溶融金
属の収納量等から、最上段から下方に2〜3段或いは4
〜5段と、溶融金属保持容器1の最上段部に適宜設ける
ものとする。
【0018】本実施の形態では、内張り耐火物5のうち
で側壁下部側の溶鋼と接する範囲を不定形耐火物層7と
しているが、不定形耐火物層7に代えて煉瓦積み構造と
しても良い。又、本実施の形態では、溶鋼と共に転炉や
電気炉から排出されて溶鋼上に浮遊するスラグと接する
部位(以下、「スラグライン部」と記す)を煉瓦積み構
造とし、3段積みの煉瓦層6を設けているが、煉瓦層6
は3段に限る必要はなく、溶融金属保持容器1の使用目
的に合わせて、4段以上若しくは2段以下に適宜設置す
るものとする。このようにスラグライン部を煉瓦積み構
造とする理由は、スラグに対する耐食性が優れる耐火物
材質、例えばMgO−C質やMgO−Cr2O3質等は、
不定形耐火物として施工できず、煉瓦積みにせざるを得
ないからである。従って、溶融金属容器1の側壁全面を
煉瓦積み構造とする場合には、側壁の部位により煉瓦層
6の材質を変えて張り分けることが好ましい。又、当然
ではあるが、溶融金属保持容器1内にスラグが混入しな
い場合は、スラグに対する耐食性の優れる材質を張り分
ける必要はない。
で側壁下部側の溶鋼と接する範囲を不定形耐火物層7と
しているが、不定形耐火物層7に代えて煉瓦積み構造と
しても良い。又、本実施の形態では、溶鋼と共に転炉や
電気炉から排出されて溶鋼上に浮遊するスラグと接する
部位(以下、「スラグライン部」と記す)を煉瓦積み構
造とし、3段積みの煉瓦層6を設けているが、煉瓦層6
は3段に限る必要はなく、溶融金属保持容器1の使用目
的に合わせて、4段以上若しくは2段以下に適宜設置す
るものとする。このようにスラグライン部を煉瓦積み構
造とする理由は、スラグに対する耐食性が優れる耐火物
材質、例えばMgO−C質やMgO−Cr2O3質等は、
不定形耐火物として施工できず、煉瓦積みにせざるを得
ないからである。従って、溶融金属容器1の側壁全面を
煉瓦積み構造とする場合には、側壁の部位により煉瓦層
6の材質を変えて張り分けることが好ましい。又、当然
ではあるが、溶融金属保持容器1内にスラグが混入しな
い場合は、スラグに対する耐食性の優れる材質を張り分
ける必要はない。
【0019】このようにして溶融金属保持容器1を構築
することで、押え煉瓦4の割れ及びスラグによる溶損を
抑えることが可能となり、押え煉瓦4の脱落・抜け出し
が防止されて長期間その機能を発揮し、製鋼用の溶融金
属保持容器1の寿命を決めるスラグライン部の煉瓦層6
の寿命まで、安定して使用することができる。
することで、押え煉瓦4の割れ及びスラグによる溶損を
抑えることが可能となり、押え煉瓦4の脱落・抜け出し
が防止されて長期間その機能を発揮し、製鋼用の溶融金
属保持容器1の寿命を決めるスラグライン部の煉瓦層6
の寿命まで、安定して使用することができる。
【0020】尚、上記説明は、溶融金属保持容器1が溶
鋼用取鍋の場合についての記載であるが、溶融金属保持
容器1は溶鋼用取鍋に限るものではなく、溶銑用取鍋、
合金鉄用取鍋、又は銅製錬用取鍋等、鉄鋼の製・精錬か
ら非鉄金属の製・精錬まで広く用いられている取鍋に適
用可能である。
鋼用取鍋の場合についての記載であるが、溶融金属保持
容器1は溶鋼用取鍋に限るものではなく、溶銑用取鍋、
合金鉄用取鍋、又は銅製錬用取鍋等、鉄鋼の製・精錬か
ら非鉄金属の製・精錬まで広く用いられている取鍋に適
用可能である。
【0021】
【実施例】[実施例1]図1に示す製鋼用取鍋にて、C
含有量が10wt%以下で、Al2O3含有量が40〜9
0wt%の4種類の煉瓦を押え煉瓦に用いた試験(試験
1〜4)を行い、押え煉瓦の溶損状況及び抜け出し状況
を調査した。又、比較のため、従来のMgO−C質煉瓦
による試験(試験5)も実施した。表1に、これら試験
に用いた押え煉瓦の組成を示す。
含有量が10wt%以下で、Al2O3含有量が40〜9
0wt%の4種類の煉瓦を押え煉瓦に用いた試験(試験
1〜4)を行い、押え煉瓦の溶損状況及び抜け出し状況
を調査した。又、比較のため、従来のMgO−C質煉瓦
による試験(試験5)も実施した。表1に、これら試験
に用いた押え煉瓦の組成を示す。
【0022】
【表1】
【0023】試験条件をそろえるために、各取鍋とも転
炉から出鋼された炭素含有量が0.06wt%以下の2
50トンの未脱酸溶鋼を受け、次いで、RH真空脱ガス
装置にて脱炭処理して最終的には炭素含有量が50pp
m以下の極低炭素Alキルド鋼に仕上げ、この溶鋼をス
ラブ連続鋳造機にて鋳造するまでの工程に用い、出鋼か
ら鋳造までを1回の使用回数とした。尚、取鍋内スラグ
の組成はCaO−SiO2−Al2O3−MgO系であ
り、その量は1ヒート当たり約2トンで、又、スラグラ
イン部の煉瓦層は、MgO含有量が77wt%、C含有
量が18wt%のMgO−C質煉瓦とした。
炉から出鋼された炭素含有量が0.06wt%以下の2
50トンの未脱酸溶鋼を受け、次いで、RH真空脱ガス
装置にて脱炭処理して最終的には炭素含有量が50pp
m以下の極低炭素Alキルド鋼に仕上げ、この溶鋼をス
ラブ連続鋳造機にて鋳造するまでの工程に用い、出鋼か
ら鋳造までを1回の使用回数とした。尚、取鍋内スラグ
の組成はCaO−SiO2−Al2O3−MgO系であ
り、その量は1ヒート当たり約2トンで、又、スラグラ
イン部の煉瓦層は、MgO含有量が77wt%、C含有
量が18wt%のMgO−C質煉瓦とした。
【0024】試験では、押え煉瓦の溶損や割れにより、
押え煉瓦の脱落が懸念される場合には、押え煉瓦の部位
に不定形耐火物の吹き付け補修を行って脱落を防止し、
可能な限り使用回数の延長を図った。そして、吹き付け
補修によっても押え煉瓦の脱落が防止できない時を寿命
の使用回数とした。又、押え煉瓦の脱落が無い場合に
は、スラグライン部の煉瓦層の残存厚みから制限される
回数を寿命の使用回数とした。取鍋の冷却後、押え煉瓦
を回収して煉瓦の酸化状況を調査した。
押え煉瓦の脱落が懸念される場合には、押え煉瓦の部位
に不定形耐火物の吹き付け補修を行って脱落を防止し、
可能な限り使用回数の延長を図った。そして、吹き付け
補修によっても押え煉瓦の脱落が防止できない時を寿命
の使用回数とした。又、押え煉瓦の脱落が無い場合に
は、スラグライン部の煉瓦層の残存厚みから制限される
回数を寿命の使用回数とした。取鍋の冷却後、押え煉瓦
を回収して煉瓦の酸化状況を調査した。
【0025】表1に、これらの調査結果を合わせて示
す。表1に示すように、試験1〜3では押え煉瓦の脱落
はなく、使用回数は、試験1で90回、試験2で85
回、又、試験3で84回となり、スラグライン部の煉瓦
層の寿命まで延長した。これに対して試験4では、押え
煉瓦が脱落して使用回数は70回となり、従来のMgO
−C質煉瓦を用いた試験5より劣る結果となった。尚、
試験5の使用回数は75回で、試験5では押え煉瓦の脱
落が発生した。
す。表1に示すように、試験1〜3では押え煉瓦の脱落
はなく、使用回数は、試験1で90回、試験2で85
回、又、試験3で84回となり、スラグライン部の煉瓦
層の寿命まで延長した。これに対して試験4では、押え
煉瓦が脱落して使用回数は70回となり、従来のMgO
−C質煉瓦を用いた試験5より劣る結果となった。尚、
試験5の使用回数は75回で、試験5では押え煉瓦の脱
落が発生した。
【0026】試験1及び試験2では押え煉瓦の酸化は認
められなかったが、試験3では煉瓦と煉瓦との目地部に
煉瓦表面から2〜4mm厚みの薄い酸化層が観察され
た。これに対して、試験4及び試験5では、目地部に煉
瓦表面から10mm程度の厚い酸化層が観察された。
又、試験1における押え煉瓦部位への吹き付け材の補修
量は、試験5の補修量の40%であり、大幅に低減して
いた。
められなかったが、試験3では煉瓦と煉瓦との目地部に
煉瓦表面から2〜4mm厚みの薄い酸化層が観察され
た。これに対して、試験4及び試験5では、目地部に煉
瓦表面から10mm程度の厚い酸化層が観察された。
又、試験1における押え煉瓦部位への吹き付け材の補修
量は、試験5の補修量の40%であり、大幅に低減して
いた。
【0027】このようにAl2O3含有量が50wt%以
上で、且つAl2O3含有量とMgO含有量との合計が8
0wt%以上の煉瓦を押え煉瓦とした場合には、押え煉
瓦の脱落が無く、又、押え煉瓦の酸化も抑えることがで
き、スラグライン部の煉瓦層の寿命まで安定して押え煉
瓦の機能を果した。又、Al2O3含有量が多いほど、長
期間安定して押え煉瓦の機能を発揮した。尚、表1の備
考欄には、実施した試験のうち、煉瓦組成が本発明の範
囲内の試験例を実施例、本発明外の試験例を比較例とし
て区別し表示した。
上で、且つAl2O3含有量とMgO含有量との合計が8
0wt%以上の煉瓦を押え煉瓦とした場合には、押え煉
瓦の脱落が無く、又、押え煉瓦の酸化も抑えることがで
き、スラグライン部の煉瓦層の寿命まで安定して押え煉
瓦の機能を果した。又、Al2O3含有量が多いほど、長
期間安定して押え煉瓦の機能を発揮した。尚、表1の備
考欄には、実施した試験のうち、煉瓦組成が本発明の範
囲内の試験例を実施例、本発明外の試験例を比較例とし
て区別し表示した。
【0028】[実施例2]図1に示す製鋼用取鍋に、押
え煉瓦として表1に示す試験1のAl2O3含有量が90
wt%のAl2O3−C質煉瓦と、試験5の従来のMgO
−C質煉瓦とを取鍋の円周方向に半分づつ張り分けし、
転炉から出鋼された250トンの溶鋼を受け、RH真空
脱ガス装置による脱炭処理や取鍋精錬炉による脱硫処理
を施した後、スラブ連続鋳造機にて鋳造するまでの工程
に使用した。スラグライン部の煉瓦層は、実施例1と同
様にMgO含有量が77wt%、C含有量が18wt%
のMgO−C質煉瓦とし、そして、押え煉瓦の溶損や割
れにより、押え煉瓦の脱落が懸念される場合には、押え
煉瓦の部位にモルタルの吹き付け補修を行って脱落を防
止し、可能な限り使用回数の延長を図った。
え煉瓦として表1に示す試験1のAl2O3含有量が90
wt%のAl2O3−C質煉瓦と、試験5の従来のMgO
−C質煉瓦とを取鍋の円周方向に半分づつ張り分けし、
転炉から出鋼された250トンの溶鋼を受け、RH真空
脱ガス装置による脱炭処理や取鍋精錬炉による脱硫処理
を施した後、スラブ連続鋳造機にて鋳造するまでの工程
に使用した。スラグライン部の煉瓦層は、実施例1と同
様にMgO含有量が77wt%、C含有量が18wt%
のMgO−C質煉瓦とし、そして、押え煉瓦の溶損や割
れにより、押え煉瓦の脱落が懸念される場合には、押え
煉瓦の部位にモルタルの吹き付け補修を行って脱落を防
止し、可能な限り使用回数の延長を図った。
【0029】図3及び図4は、85回使用後の取鍋上部
の押え煉瓦周囲の断面を示す図で、図3はAl2O3含有
量が90wt%のAl2O3−C質煉瓦を押え煉瓦とした
部位、図4は従来のMgO−C質煉瓦を押え煉瓦とした
部位である。尚、図3及び図4の符号は、図2と同一で
あり、説明は省略する。これらの図に示すように、押え
煉瓦4をAl2O3含有量が90wt%のAl2O3−C質
煉瓦とした部分では極めて少ない損傷で、85回使用後
においても押え煉瓦4の残存厚みはスラグライン部の煉
瓦層6の残存厚みに比べて厚く、その機能を達成してい
るのに対し、従来のMgO−C質煉瓦の部分では、押え
煉瓦4は割れや溶損により損傷し、吹き付け補修による
モルタル10によりかろうじて脱落を免れている状態
で、もはや押え煉瓦としての機能を有していなかった。
の押え煉瓦周囲の断面を示す図で、図3はAl2O3含有
量が90wt%のAl2O3−C質煉瓦を押え煉瓦とした
部位、図4は従来のMgO−C質煉瓦を押え煉瓦とした
部位である。尚、図3及び図4の符号は、図2と同一で
あり、説明は省略する。これらの図に示すように、押え
煉瓦4をAl2O3含有量が90wt%のAl2O3−C質
煉瓦とした部分では極めて少ない損傷で、85回使用後
においても押え煉瓦4の残存厚みはスラグライン部の煉
瓦層6の残存厚みに比べて厚く、その機能を達成してい
るのに対し、従来のMgO−C質煉瓦の部分では、押え
煉瓦4は割れや溶損により損傷し、吹き付け補修による
モルタル10によりかろうじて脱落を免れている状態
で、もはや押え煉瓦としての機能を有していなかった。
【0030】
【発明の効果】本発明では溶融金属容器を構築する際
に、Al2O3含有量が50wt%以上、Al2O3含有量
とMgO含有量との合計が80wt%以上で、且つ、C
含有量が2〜10wt%の煉瓦を押え煉瓦とするので、
押え煉瓦の割れ及びスラグによる溶損を抑えることが可
能となり、押え煉瓦の脱落・抜け出しが防止され、長期
間安定して溶融金属容器を使用することができる。
に、Al2O3含有量が50wt%以上、Al2O3含有量
とMgO含有量との合計が80wt%以上で、且つ、C
含有量が2〜10wt%の煉瓦を押え煉瓦とするので、
押え煉瓦の割れ及びスラグによる溶損を抑えることが可
能となり、押え煉瓦の脱落・抜け出しが防止され、長期
間安定して溶融金属容器を使用することができる。
【図1】本発明の実施の形態の1例である溶融金属保持
容器を側面から見た部分断面図である。
容器を側面から見た部分断面図である。
【図2】図1におけるA部の詳細図である。
【図3】実施例2において本発明の押え煉瓦を使用した
部位の使用後の断面を示す図である。
部位の使用後の断面を示す図である。
【図4】実施例2において従来の押え煉瓦を使用した部
位の使用後の断面を示す図である。
位の使用後の断面を示す図である。
1 溶融金属保持容器 2 鉄皮 3 鉄皮フランジ 4 押え煉瓦 5 内張り耐火物 6 煉瓦層 7 不定形耐火物層 8 永久煉瓦 9 断熱材 10 モルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F27D 1/04 F27D 1/04 A (72)発明者 赤井 真一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 その内周壁に設けた内張り耐火物を最上
段部の押え煉瓦で押えつけて構築される溶融金属保持容
器において、前記押え煉瓦が、Al2O3含有量を50w
t%以上、Al2O3含有量とMgO含有量との合計を8
0wt%以上、且つ、C含有量を2〜10wt%とする
煉瓦であることを特徴とする溶融金属保持容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10016505A JPH11217261A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 溶融金属保持容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10016505A JPH11217261A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 溶融金属保持容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11217261A true JPH11217261A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=11918143
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10016505A Pending JPH11217261A (ja) | 1998-01-29 | 1998-01-29 | 溶融金属保持容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11217261A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102133632A (zh) * | 2011-03-03 | 2011-07-27 | 莱芜钢铁股份有限公司 | 一种连铸中间包综合工作衬及制备工艺 |
| WO2013180219A1 (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-05 | Jfeスチール株式会社 | 溶融金属容器のライニング構造 |
-
1998
- 1998-01-29 JP JP10016505A patent/JPH11217261A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102133632A (zh) * | 2011-03-03 | 2011-07-27 | 莱芜钢铁股份有限公司 | 一种连铸中间包综合工作衬及制备工艺 |
| CN102133632B (zh) | 2011-03-03 | 2012-12-19 | 山东钢铁股份有限公司 | 一种连铸中间包综合工作衬及制备工艺 |
| WO2013180219A1 (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-05 | Jfeスチール株式会社 | 溶融金属容器のライニング構造 |
| JP5494898B1 (ja) * | 2012-05-30 | 2014-05-21 | Jfeスチール株式会社 | 溶融金属容器のライニング構造 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040511 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041130 |