JPH11217462A - 樹脂配合剤および難燃性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

樹脂配合剤および難燃性熱可塑性樹脂組成物

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JPH11217462A
JPH11217462A JP2067398A JP2067398A JPH11217462A JP H11217462 A JPH11217462 A JP H11217462A JP 2067398 A JP2067398 A JP 2067398A JP 2067398 A JP2067398 A JP 2067398A JP H11217462 A JPH11217462 A JP H11217462A
Authority
JP
Japan
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group
formula
thermoplastic resin
phosphorus compound
cyclic phosphorus
Prior art date
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Pending
Application number
JP2067398A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Onishi
仁志 大西
Junji Tan
淳二 丹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
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Publication of JPH11217462A publication Critical patent/JPH11217462A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】新規な環状リン化合物からなる樹脂配合剤を提
供するとともに、熱可塑性樹脂に上記環状リン化合物を
配合することで、ハロゲンを用いずに高い難燃性をもつ
熱可塑性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】式[I]の環状リン化合物からなる樹脂配
合剤。熱可塑性樹脂100重量部と、式[I]の環状リ
ン化合物1〜100重量部とからなる難燃性熱可塑性樹
脂組成物。 [式[I]中、AおよびBは、それぞれ独立に、O、N
H、Sよりなる群から選ばれる基を示し、Yは、O、
S、もしくは省略してもよく、Xは炭素数1〜4のアル
キル基、nは0または1〜4の整数を示し、Rは、脂肪
族炭化水素基、脂環族炭化水素基および芳香族炭化水素
基よりなる群から選ばれる基を示し、DおよびEは、共
同して、O、Sなどで示される基よりなる群から選ばれ
る基を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環状リン化合物からな
る樹脂配合剤およびこの樹脂配合剤を含有し、ハロゲン
を含有しない難燃性の熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来から、ポリオレフィン系樹脂
などの熱可塑性樹脂の難燃剤としては、ハロゲン系難燃
剤、無機系難燃剤、リン系難燃剤などの各種の難燃剤が
使用されてきた。これらの中でデカブロモジフェニルエ
ーテルなどに代表されるハロゲン系難燃剤は添加量が比
較的少なくてすむため広く使われている。しかしなが
ら、ハロゲン系難燃剤を用いると燃焼時に有毒ガスを発
生するおそれがある。
【0003】無機系難燃剤としては水酸化マグネシウム
などの金属水和物が用いられている。これらは、高い難
燃性を得ようとして大量に添加すると、比重が大きくな
ったり、機械物性が著しく損なわれるなどの欠点があ
る。
【0004】リン系難燃剤としてはトリフェニルホスフ
ェート、トリキシレニルホスフェート、ポリ燐酸エステ
ルなどの有機リン酸エステルなどが挙げられる。これら
の有機リン酸エステルは、難燃性能が充分とは言い難い
ため、熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィンに対し添加
した場合には、UL−94V試験で合格するような充分
な難燃性を有する樹脂組成物を得ることができない。ま
た、リン系難燃剤は液体である場合が多く、多量に添加
した場合には、樹脂本来の機械物性が損なわれるという
欠点もある。
【0005】本発明者らは、熱可塑性樹脂の難燃化につ
いて、鋭意研究を重ねた結果、熱可塑性樹脂に、特定の
環状リン化合物を配合することにより高い難燃効果を発
揮することを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の目的】本発明は、新規な環状リン化合物からな
る樹脂配合剤を提供するとともに、熱可塑性樹脂に上記
環状リン化合物を配合することで、ハロゲンを用いずに
高い難燃性をもつ熱可塑性樹脂組成物を提供することを
目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る樹脂配合剤は、下記式
[I]〜[III]で示される化合物から選ばれる少な
くとも1種以上の環状リン化合物からなることを特徴と
している。
【0008】
【化9】
【0009】[式[I]中、AおよびBは、それぞれ独
立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示し、
Yは、O、S、もしくは省略してもよく、Xは炭素数1
〜4のアルキル基、nは0または1〜4の整数を示し、
Xが2個以上の場合はそれぞれのXは互いに同一でも異
なっていてもよい。Rは、脂肪族炭化水素基、脂環族炭
化水素基および芳香族炭化水素基よりなる群から選ばれ
る基を示し、DおよびEは、共同して、O、Sおよび式
[IV]で示される基よりなる群から選ばれる基を示
す。
【0010】
【化10】
【0011】[式[IV]中、FおよびGは、それぞれ
独立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示
し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、nは0または1〜
4の整数を示す。Xが2個以上の場合はそれぞれのXは
互いに同一でも異なっていてもよい。]]
【0012】
【化11】
【0013】[式[II]中、AおよびBは、それぞれ
独立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示
し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、nは0または1〜
4の整数を示す。Xが2個以上の場合はそれぞれのXは
互いに同一でも異なっていてもよい。]
【0014】
【化12】
【0015】[式[III]中、AおよびBは、それぞ
れ独立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示
し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、nは0または1〜
4の整数を示し、Xが2個以上の場合はそれぞれのXは
互いに同一でも異なっていてもよい。Yは、O、S、も
しくは省略してもよく、Jはm価のアルコール残基また
はアミン残基、mは2〜4の整数を示す。]
【0016】本発明に係る難燃性熱可塑性樹脂組成物
は、(A)熱可塑性樹脂 100重量部と、(B)下記
式[I]〜[III]で示される化合物から選ばれる少
なくとも1種以上の環状リン化合物 1〜100重量部
とからなることを特徴としている。
【0017】
【化13】
【0018】[式[I]中、AおよびBは、それぞれ独
立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示し、
Yは、O、S、もしくは省略してもよく、Xは炭素数1
〜4のアルキル基、nは0または1〜4の整数を示し、
Xが2個以上の場合はそれぞれのXは互いに同一でも異
なっていてもよい。Rは、脂肪族炭化水素基、脂環族炭
化水素基および芳香族炭化水素基よりなる群から選ばれ
る基を示し、DおよびEは、共同して、O、Sおよび式
[IV]で示される基よりなる群から選ばれる基を示
す。
【0019】
【化14】
【0020】[式[IV]中、FおよびGは、それぞれ
独立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示
し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、nは0または1〜
4の整数を示す。Xが2個以上の場合はそれぞれのXは
互いに同一でも異なっていてもよい。]]
【0021】
【化15】
【0022】[式[II]中、AおよびBは、それぞれ
独立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示
し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、nは0または1〜
4の整数を示す。Xが2個以上の場合はそれぞれのXは
互いに同一でも異なっていてもよい。]
【0023】
【化16】
【0024】[式[III]中、AおよびBは、それぞ
れ独立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示
し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、nは0または1〜
4の整数を示し、Xが2個以上の場合はそれぞれのXは
互いに同一でも異なっていてもよい。Yは、O、S、も
しくは省略してもよく、Jはm価のアルコール残基また
はアミン残基、mは2〜4の整数を示す。]
【0025】
【発明の具体的な説明】以下、本発明に係る樹脂配合剤
および難燃性熱可塑性樹脂組成物について具体的に説明
する。
【0026】本発明に係る樹脂配合剤は、特定の環状リ
ン化合物からなっている。
【0027】[環状リン化合物]本発明において用いら
れる環状リン化合物は、具体的に下記式[I]〜[I
I]で示される環状リン化合物である。
【0028】
【化17】
【0029】[式[I]中、AおよびBは、それぞれ独
立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示し、
Yは、O、S、もしくは省略してもよく、Xは炭素数1
〜4のアルキル基、Xが2個以上の場合はそれぞれのX
は互いに同一でも異なっていてもよい。nは0または1
〜4の整数を示し、Rは、脂肪族炭化水素基、脂環族炭
化水素基および芳香族炭化水素基よりなる群から選ばれ
る基を示し、DおよびEは、共同して、O、Sおよび式
[IV]で示される基よりなる群から選ばれる基を示
す。
【0030】
【化18】
【0031】[式[IV]中、FおよびGは、それぞれ
独立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示
し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、nは0または1〜
4の整数を示す。Xが2個以上の場合はそれぞれのXは
互いに同一でも異なっていてもよい。]]
【0032】これらは、次式[V]あるいは、次式[V
I]で示される環状リン化合物であることが好ましい。
【0033】
【化19】
【0034】
【化20】
【0035】[式[V]、[VI]中、AおよびBは、
それぞれ独立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる
基を示し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、nは0また
は1〜4の整数を示し、Xが2個以上の場合はそれぞれ
のXは互いに同一でも異なっていてもよい。Y、Zは、
O、S、もしくは省略してもよく、Rは、脂肪族炭化水
素基、脂環族炭化水素基および芳香族炭化水素基よりな
る群から選ばれる基を示す。]
【0036】上記式[I]、[V]あるいは[VI]に
おいては、Rが、芳香族炭化水素基であることが好まし
く、フェニル基であることがさらに好ましい。
【0037】以下に、上記一般式[I]で表される化合
物の具体的な例を示すが、これらに限定されるものでは
ない。
【0038】
【化21】
【0039】
【化22】
【0040】
【化23】
【0041】
【化24】
【0042】
【化25】
【0043】
【化26】
【0044】
【化27】
【0045】
【化28】
【0046】[式[II]中、AおよびBは、それぞれ
独立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示
し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、nは0または1〜
4の整数を示す。Xが2個以上の場合は、それぞれのX
は互いに同一でも異なっていてもよい。]
【0047】以下に、上記一般式[II]で表される化
合物の具体的な例を示すが、これらに限定されるもので
はない。
【0048】
【化29】
【0049】
【化30】
【0050】
【化31】
【0051】[式[III]中、AおよびBは、それぞ
れ独立に、O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示
し、Xは炭素数1〜4のアルキル基、nは0または1〜
4の整数を示し、Xが2個以上の場合は、それぞれのX
は互いに同一でも異なっていてもよい。Yは、O、S、
もしくは省略してもよく、Jはm価のアルコール残基ま
たはアミン残基、mは2〜4の整数を示す。]
【0052】この物質は、分子量300〜3000の環
状リン化合物である。
【0053】以下に、上記一般式[III]で表される
化合物の具体的な例を示すが、これらに限定されるもの
ではない。
【0054】
【化32】
【0055】
【化33】
【0056】
【化34】
【0057】
【化35】
【0058】
【化36】
【0059】
【化37】
【0060】
【化38】
【0061】
【化39】
【0062】ここで脂肪族炭化水素基の例としては、炭
素原子数1〜20、好ましくは1〜8のアルキル基を挙
げることができる。このアルキル基の具体的な例とし
て、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピ
ル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、n−アミル
基、n−ヘキシル基およびn−オクチル基を挙げること
ができる。
【0063】また、脂環族炭化水素基としては、炭素原
子数3〜12、好ましくは3〜6の脂環構造を有する基
を挙げることができる。この基の具体的な例としては、
シクロプロピル基およびシクロヘキシル基を挙げること
ができる。
【0064】さらに、芳香族炭化水素基の例としては、
炭素原子数6〜18の芳香族炭化水素基を挙げることが
できる。この基の具体的な例としては、フェニル基、ナ
フチル基およびアントラセニル基を挙げることができ
る。
【0065】上記のこれらの基は置換基を有していても
よい。ここで、置換基の例としては、水酸基、アルキル
基およびアルコキシ基を挙げることができる。中でもア
ルキル基の場合は、炭素数1〜4のアルキル基を好適例
として挙げることができる。
【0066】本発明に係る難燃性熱可塑性樹脂組成物
は、(A)熱可塑性樹脂 100重量部と、(B)特定
の環状リン化合物からなる樹脂配合剤 1〜100重量
部、好ましくは2〜50重量部とから形成されている。
【0067】上記のような量で特定の環状リン化合物か
らなる樹脂配合剤を含有する組成物は、良好な難燃性を
有している。
【0068】また、上記の環状リン化合物は、単独で用
いてもよく、2種類以上併用しても構わない。
【0069】(A)熱可塑性樹脂 本発明において用いられる熱可塑性樹脂は溶融成形可能
な樹脂であれば如何なる樹脂であってもよく、具体的に
は、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
カーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂などが挙げられ
る。また、樹脂の硬さは硬質のものから、ゴム状、エラ
ストマー状の軟らかいものまで如何なるものでもよい。
これらの熱可塑性樹脂は単独または組合せて用いること
ができる。
【0070】ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリメチル
ペンテン、ポリメチルブテンなどのオレフィン単独重合
体、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−環
状オレフィンランダム共重合体、プロピレン−エチレン
ランダム共重合体などのオレフィン共重合体などが挙げ
られる。なお、ポリオレフィン系樹脂は炭素原子数が3
以上のオレフィンから得られるポリオレフィンである場
合には、アイソタクチック重合体であってもよくシンジ
オタクチック重合体であってもよい。これらのなかで
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−環状オ
レフィンランダム共重合体が好ましく、特にポリプロピ
レンを主体とした重合体が好ましい。これらのポリオレ
フィン系樹脂の製造に用いられる触媒としては、チーグ
ラー・ナッタ型触媒、メタロセン触媒などの従来公知の
触媒を用いることができる。さらに、これらのポリオレ
フィン系樹脂の一部または全部をアクリル酸、メタクリ
ル酸、無水マレイン酸等で変性、例えば、1〜20重量
%の割合でグラフト変性した樹脂も用いられる。
【0071】ポリスチレン系樹脂は、スチレンの単独重
合体であってもよく、スチレンとアクリロニトリル、メ
タクリル酸メチル、α−メチルスチレンなどとの二元共
重合体、例えば、アクリロニトリル−スチレン共重合体
であってもよく、また、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体のような三元共重合体であってもよ
い。
【0072】ポリカーボネート系樹脂としては、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ブタンなどから得られるものが挙げら
れ、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
から得られるポリカーボネートが好ましい。
【0073】ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートなどの芳香族系ポリエステル、ポ
リカプロラクトン、ポリヒドロキシブチレートなどが挙
げられ、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0074】ポリアミド系樹脂としては、ナイロン−
6、ナイロン−66、ナイロン−10、ナイロン−1
2、ナイロン−46などの脂肪族ポリアミド、芳香族ジ
カルボン酸と脂肪族ジアミンより製造される芳香族ポリ
アミドなどが挙げられ、ナイロン−6、ナイロン−66
が好ましい。
【0075】ポリフェニレンエーテル系樹脂としては、
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンオキシ
ド)が好ましい。
【0076】これらのうちでは、ポリオレフィン系樹
脂、特にポリプロピレンを用いることが好ましい。
【0077】これらの熱可塑性樹脂は上記の樹脂あるい
は上記の樹脂以外の樹脂とアロイを形成していても良
い。このようにアロイを形成することにより、一般に
は、耐衝撃性、耐熱性、耐薬品性等の物性が改良され
る。
【0078】[難燃性熱可塑性樹脂組成物]本発明の難
燃性熱可塑性樹脂組成物は、上記の成分(A)または
(B)の他に、無機系難燃剤、リン系難燃剤などの他の
既知の難燃剤、例えば、赤リン、ポリリン酸や、ポリリ
ン酸アンモニウム、ポリリン酸メラミンなどのポリリン
酸塩;トリフェニルリン酸、トリクレジルリン酸などの
リン酸エステル;水酸化マグネシウム、水酸化アルミニ
ウムなどの金属水和物;メラミンやメラミンシアヌレー
トなどの含窒素化合物などを更に含有しても構わない。
更に、本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、シランカ
ップリング剤やチタネート系カップリング剤などの表面
処理剤を含有してもよい。
【0079】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物を製造
するには、一般に可塑剤、安定剤、着色剤あるいは充填
剤をブレンドする際に採用されている従来公知の方法を
適用することができる。このブレンドには、例えば、押
出機、プラストミル等の混合機を使用することができ
る。
【0080】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、上
記のように熱可塑性樹脂と特定の環状リン化合物とから
なるが、本発明の技術的思想の範囲内において、上記以
外の他の添加剤、例えば、ガラス繊維などの補強剤、充
填剤、増量剤、耐熱安定剤、耐候(光)安定剤、増核
剤、顔料、可塑剤、潤滑剤、帯電防止剤、発錆防止剤な
どを、例えば、1〜30重量%の割合で含有することが
できる。また、必要に応じて、上記以外の他のポリマー
のブレンドも妨げるものではない。
【0081】本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、家
庭用品から工業用品に至る広い用途、例えば、電気部
品、電子部品、自動車部品、機械機構部品、パイプ、電
線、繊維などに材料として使用される。
【0082】
【発明の効果】本発明により提供される新規な環状リン
化合物は、ハロゲンを含むことなく少ない添加量で優れ
た難燃性を発現させることができ、非ハロゲン系の難燃
性熱可塑性樹脂組成物を得るための樹脂配合剤として使
用することができる。また、この化合物を配合した本発
明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、優れた難燃性を有し
ている。
【0083】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0084】環状リン化合物の合成
【製造例1】攪拌機、ジムロート冷却管および滴下ロー
トを備えた四つ口フラスコに、窒素気流下、o−フェニ
レンジアミン21.6gおよびブロモベンゼン200m
Lを入れた。反応容器をブロムベンゼンが還流するまで
昇温、加熱し、還流下において、39.0gのフェニル
ホスホン酸ジクロリドを2時間かけて滴下した。滴下終
了後、ブロムベンゼン還流下で、10時間撹拌した。こ
の後、反応液を冷却し、生成した固体をろ過し、ブロム
ベンゼンで、2回洗浄後、減圧下、室温で10時間乾燥
し、下記式で示される環状リン化合物(B−1)を4
4.7g(収率97%)得た。
【0085】
【化40】
【0086】
【製造例2】攪拌機、ジムロート冷却管および滴下ロー
トを備えた四つ口フラスコに、窒素気流下、カテコール
22.0gおよびトルエン100mLを入れた。反応容
器をトルエンが還流するまで昇温、加熱し、還流下にお
いて、21.1gのリン酸フェニルジクロリドを1時間
かけて滴下した。滴下終了後、トルエン還流下で、4時
間撹拌した。この後、反応液を冷却し、生成した固体を
ろ過し、トルエンで2回洗浄後、減圧下、室温で10時
間乾燥し、下記式で示される環状リン化合物(B−2)
を13.6g(収率40%)得た。
【0087】
【化41】
【0088】
【製造例3】攪拌機、ジムロート冷却管および滴下ロー
トを備えた四つ口フラスコに、窒素気流下、o−アミノ
フェノール21.8gおよびトルエン300mLを入れ
た。反応容器をトルエンが還流するまで昇温、加熱し、
還流下において、19.5gのフェニルホスホン酸ジク
ロリドを1時間かけて滴下した。滴下終了後、トルエン
還流下で、4時間撹拌した。この後、反応液を冷却し、
生成した固体をろ過し、トルエンで2回洗浄後、減圧
下、室温で10時間乾燥し、下記式で示される環状リン
化合物(B−3)を15.1g(収率47%)得た。
【0089】
【化42】
【0090】
【製造例4】攪拌機、ジムロート冷却管および滴下ロー
トを備えた四つ口フラスコに、窒素気流下、カテコール
22.0gおよびトルエン100mLを入れた。反応容
器をトルエンが還流するまで昇温、加熱し、還流下にお
いて、19.5gのフェニルホスホン酸ジクロリドを1
時間かけて滴下した。滴下終了後、トルエン還流下で、
4時間撹拌した。この後、反応液を冷却し、生成した固
体をろ過し、トルエンで2回洗浄後、減圧下、室温で1
0時間乾燥し、下記式で示される環状リン化合物(B−
4)を16.8g(収率52%)得た。
【0091】
【化43】
【0092】
【製造例5】攪拌機、ジムロート冷却管および滴下ロー
トを備えた四つ口フラスコに、窒素気流下、o−アミノ
フェノール43.6gおよびキシレン300mLを入れ
た。反応容器をトルエンが還流するまで昇温、加熱し、
還流下において、42.2gのリン酸フェニルジクロリ
ドを1時間かけて滴下した。滴下終了後、キシレン還流
下で、10時間撹拌した。この後、反応液を冷却し、生
成した固体をろ過し、得られた固体をキシレン100m
Lで再結晶した。結晶をろ過後、減圧下、室温で10時
間乾燥し、下記式で示される環状リン化合物(B−5)
を24.3g(収率36%)得た。
【0093】
【化44】
【0094】
【製造例6】攪拌機、ジムロート冷却管および滴下ロー
トを備えた四つ口フラスコに、窒素気流下、ホスファゼ
ンジクロリド3量体24.3gおよびテトラヒドロフラ
ン250mLを入れた。カテコール23.1g、トリエ
チルアミン42.4g、テトラヒドロフラン125mL
の混合溶液を2時間かけて滴下した後、反応容器をテト
ラヒドロフラン還流温度まで昇温、還流下、2時間撹拌
を行った。反応液を室温まで冷却し、45時間撹拌した
後、生成した固体をろ過し、トルエン300mLでソッ
クスレイ抽出を行った。抽出層を冷却し、ろ過後、得ら
れた固体を減圧下、室温で10時間乾燥し、下記式で示
される環状リン化合物(B−6)を20.8g(収率6
5%)得た。
【0095】
【化45】
【0096】樹脂組成物の調製
【実施例1】プロピレンホモポリマー(230℃、2.
16kg荷重時のMI=12g/10分)(A)100
重量部に対し、環状リン化合物として製造例1で合成さ
れた化合物(B−1)を25重量部、イルガノックス1
010(チバガイギー社製)0.1重量部、イルガフォ
ス168(チバガイギー社製)0.1重量部、ステアリ
ン酸カルシウム0.1重量部を混合し、ラボプラストミ
ル(東洋精機社製)を用い190℃の温度で溶融混練し
た。得られた樹脂組成物を190℃でプレス成形し、各
種試験片を作成した。
【0097】これらの試験片を用いて各種測定を行った
結果を表1に示す。
【0098】なお、各種の物性測定は次の条件で行っ
た。 燃焼性 :UL−94V規格に準じ、試料厚さ1/8
インチで測定した。ランクと1回目着火の平均燃焼時間
で難燃性を示した。 酸素指数 :JIS K7201により測定した。 機械物性 :厚さ0.5mmのダンベル型試料をチャッ
ク間距離30mm、クロスヘ ッドスピ
ード30mm/分の条件で23℃、相対湿度50%下に
て引張 試験を行い、ヤング率および破
断点強度を求めた。
【0099】
【実施例2】実施例1において、環状リン化合物(B−
1)の配合量を33重量部とした以外は、実施例1と同
様にして試験片を作成し、この試験片について実施例1
と同じ条件で試験を行った。結果を表1に示す。
【0100】
【実施例3】実施例1において、環状リン化合物(B−
1)の代わりに、製造例2で合成された環状リン化合物
(B−2)を33重量部配合した以外は、実施例1と同
様にして試験片を作成し、この試験片について実施例1
と同じ条件で試験を行った。結果を表1に示す。
【0101】
【実施例4】実施例1において、環状リン化合物(B−
1)の代わりに、製造例3で合成された環状リン化合物
(B−3)を25重量部配合した以外は、実施例1と同
様にして試験片を作成し、この試験片について実施例1
と同じ条件で試験を行った。結果を表1に示す。
【0102】
【実施例5】実施例1において、環状リン化合物(B−
1)の代わりに、製造例3で合成された環状リン化合物
(B−3)を33重量部配合した以外は、実施例1と同
様にして試験片を作成し、この試験片について実施例1
と同じ条件で試験を行った。結果を表1に示す。
【0103】
【実施例6】実施例1において、環状リン化合物(B−
1)の代わりに、製造例4で合成された環状リン化合物
(B−4)を22重量部配合した以外は、実施例1と同
様にして試験片を作成し、この試験片について実施例1
と同じ条件で試験を行った。結果を表1に示す。
【0104】
【実施例7】実施例1において、環状リン化合物(B−
1)の代わりに、製造例5で合成された環状リン化合物
(B−5)を25重量部配合した以外は、実施例1と同
様にして試験片を作成し、この試験片について実施例1
と同じ条件で試験を行った。結果を表1に示す。
【0105】
【実施例8】実施例1において、環状リン化合物(B−
1)の代わりに、製造例6で合成された環状リン化合物
(B−6)を25重量部配合した以外は、実施例1と同
様にして試験片を作成し、この試験片について実施例1
と同じ条件で試験を行った。結果を表1に示す。
【0106】
【比較例1】実施例1において、環状リン化合物(B−
1)の代わりに、トリフェニルホスフェート(和光純薬
工業製)(C−1)を25重量部添加した以外は、実施
例1と同様にして試験片を作成し、この試験片について
実施例1と同じ条件で試験を行った。結果を表1に示
す。実施例1〜8に比べ、難燃性が低い。
【0107】
【比較例2】実施例1において、環状リン化合物(B−
1)の代わりに、リン酸エステルオリゴマー(CR73
5;大八化学工業製)(C−2)を25重量部添加した
以外は、実施例1と同様にして試験片を作成し、この試
験片について実施例1と同じ条件で試験を行った。結果
を表1に示す。実施例1〜8に比べ、難燃性が低い。
【0108】
【比較例3】実施例1において、環状リン化合物をまっ
たく添加しなかった以外は、実施例1と同様にして試験
片を作成し、この試験片について実施例1と同じ条件で
試験を行った。結果を表1に示す。実施例1〜8に比
べ、難燃性が低い。
【0109】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 25/04 C08L 25/04 67/00 67/00 69/00 69/00 71/12 71/12 77/00 77/00 101/00 101/00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式[I]〜[III]で示される化
    合物から選ばれる少なくとも1種以上の環状リン化合物
    からなることを特徴とする樹脂配合剤。 【化1】 [式[I]中、AおよびBは、それぞれ独立に、O、N
    H、Sよりなる群から選ばれる基を示し、Yは、O、
    S、もしくは省略してもよく、Xは炭素数1〜4のアル
    キル基、nは0または1〜4の整数を示し、Xが2個以
    上の場合はそれぞれのXは互いに同一でも異なっていて
    もよい。Rは、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基お
    よび芳香族炭化水素基よりなる群から選ばれる基を示
    し、DおよびEは、共同して、O、Sおよび式[IV]
    で示される基よりなる群から選ばれる基を示す。 【化2】 [式[IV]中、FおよびGは、それぞれ独立に、O、
    NH、Sよりなる群から選ばれる基を示し、Xは炭素数
    1〜4のアルキル基、nは0または1〜4の整数を示
    す。Xが2個以上の場合はそれぞれのXは互いに同一で
    も異なっていてもよい。]] 【化3】 [式[II]中、AおよびBは、それぞれ独立に、O、
    NH、Sよりなる群から選ばれる基を示し、Xは炭素数
    1〜4のアルキル基、nは0または1〜4の整数を示
    す。] 【化4】 [式[III]中、AおよびBは、それぞれ独立に、
    O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示し、Xは炭
    素数1〜4のアルキル基、nは0または1〜4の整数を
    示し、Xが2個以上の場合はそれぞれのXは互いに同一
    でも異なっていてもよい。Yは、O、S、もしくは省略
    してもよく、Jはm価のアルコール残基またはアミン残
    基、mは2〜4の整数を示す。]
  2. 【請求項2】 前記環状リン化合物が上記式[I]の化
    合物であり、Rが、芳香族炭化水素基であることを特徴
    とする請求項1に記載の樹脂配合剤。
  3. 【請求項3】 前記環状リン化合物が上記式[I]の化
    合物であり、Rが、フェニル基であることを特徴とする
    請求項1または2に記載の樹脂配合剤。
  4. 【請求項4】 前記環状リン化合物が上記式[I]の化
    合物であり、D、Eが共同してOであることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂配合剤。
  5. 【請求項5】 前記環状リン化合物が上記式[I]の化
    合物であり、D、Eが共同して式[IV]で示される基
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
    の樹脂配合剤。
  6. 【請求項6】(A)熱可塑性樹脂 100重量部と、
    (B)下記式[I]〜[III]で示される化合物から
    選ばれる環状リン化合物1〜100重量部とからなるこ
    とを特徴とする難燃性熱可塑性樹脂組成物。 【化5】 [式[I]中、AおよびBは、それぞれ独立に、O、N
    H、Sよりなる群から選ばれる基を示し、Yは、O、
    S、もしくは省略してもよく、Xは炭素数1〜4のアル
    キル基、nは0または1〜4の整数を示し、Xが2個以
    上の場合はそれぞれのXは互いに同一でも異なっていて
    もよい。Rは、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基お
    よび芳香族炭化水素基よりなる群から選ばれる基を示
    し、DおよびEは、共同して、O、Sおよび式[IV]
    で示される基よりなる群から選ばれる基を示す。 【化6】 [式[IV]中、FおよびGは、それぞれ独立に、O、
    NH、Sよりなる群から選ばれる基を示し、Xは炭素数
    1〜4のアルキル基、nは0または1〜4の整数を示
    す。Xが2個以上の場合はそれぞれのXは互いに同一で
    も異なっていてもよい。]] 【化7】 [式[II]中、AおよびBは、それぞれ独立に、O、
    NH、Sよりなる群から選ばれる基を示し、Xは炭素数
    1〜4のアルキル基、nは0または1〜4の整数を示
    す。Xが2個以上の場合はそれぞれのXは互いに同一で
    も異なっていてもよい。] 【化8】 [式[III]中、AおよびBは、それぞれ独立に、
    O、NH、Sよりなる群から選ばれる基を示し、Xは炭
    素数1〜4のアルキル基、Xが2個以上の場合はそれぞ
    れのXは互いに同一でも異なっていてもよい。nは0ま
    たは1〜4の整数を示し、Yは、O、S、もしくは省略
    してもよく、Jはm価のアルコール残基またはアミン残
    基、mは2〜4の整数を示す。]
  7. 【請求項7】 (B)前記環状リン化合物が上記式
    [I]の化合物であり、Rが、芳香族炭化水素基である
    ことを特徴とする請求項6に記載の難燃性熱可塑性樹脂
    組成物。
  8. 【請求項8】 (B)前記環状リン化合物が上記式
    [I]の化合物であり、Rが、フェニル基であることを
    特徴とする請求項6または7に記載の難燃性熱可塑性樹
    脂組成物。
  9. 【請求項9】 (B)前記環状リン化合物が上記式
    [I]の化合物であり、D、Eが共同してOであること
    を特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の難燃性熱
    可塑性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 (B)前記環状リン化合物が上記式
    [I]の化合物であり、D、Eが共同して式[IV]で
    示される基であることを特徴とする請求項6〜8のいず
    れかに記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 (A)熱可塑性樹脂が、ポリオレフィ
    ン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹
    脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂およびポリ
    フェニレンエーテル系樹脂からなる群より選ばれる少な
    くとも一種類の樹脂であることを特徴とする請求項6〜
    10のいずれかに記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 (A)熱可塑性樹脂が、ポリプロピレ
    ンであることを特徴とする請求項6〜11のいずれかに
    記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物。
JP2067398A 1998-02-02 1998-02-02 樹脂配合剤および難燃性熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH11217462A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011084736A (ja) * 2009-09-15 2011-04-28 Naruyuki Kajiwara 不燃剤若しくは難燃剤及び不燃性若しくは難燃性成形加工体並びに不燃性若しくは難燃性繊維
KR101331969B1 (ko) * 2011-10-12 2013-11-25 한국화학연구원 고리형 유기 질소-인계 화합물, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 난연성 수지

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