JPH11217565A - 含水土壌の改良剤および改良方法 - Google Patents

含水土壌の改良剤および改良方法

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JPH11217565A
JPH11217565A JP12645098A JP12645098A JPH11217565A JP H11217565 A JPH11217565 A JP H11217565A JP 12645098 A JP12645098 A JP 12645098A JP 12645098 A JP12645098 A JP 12645098A JP H11217565 A JPH11217565 A JP H11217565A
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JP
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soil
hydrous soil
polymer
hydrous
weight
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Application number
JP12645098A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yamada
郷司 山田
Hideyuki Nishibayashi
秀幸 西林
Naoyuki Shirane
直之 白根
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/58Construction or demolition [C&D] waste

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 含水土壌を改良し、再利用を図る際に好適な
改良剤、および、改良方法を提供する。 【解決手段】 含水土壌の改良剤は、重量平均分子量が
5,000,000 よりも大きく、カルボキシル基含有単量体を
85モル%以上有する単量体成分を重合してなる重合体か
らなっている。また、含水土壌の改良方法は、含水土壌
と、上記の重合体からなる改良剤とを混合することで、
上記の含水土壌を、充分な強度並びに所定の粒子径を有
する粒子状に細粒化された固化物に改良する方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、含水土壌を改良す
る含水土壌の改良剤および改良方法に関するものであ
り、さらに詳しくは、例えば、砂の代替品としての再利
用を図る際に好適な、含水土壌を粒状に改良する改良剤
および改良方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、場所打杭工法や泥水シ
ールド工法等を採用した掘削工事等に伴う建設廃材の処
理においては、掘削孔に掘削泥水を供給することによ
り、掘削時に発生する発生土を該掘削泥水と共に外部に
排出している。
【0003】上記の発生土は、土砂が分離され、工事現
場の切り盛り等に再利用されるため、廃棄物処理法に定
める産業廃棄物には該当しない。しかしながら、泥状の
状態、より詳しくは、粘土と共に水を多量に含んだスラ
リー状を有し、流動性を呈する掘削泥水は、標準仕様ダ
ンプトラックに山積みができず、例えばその上を人が歩
けない状態を呈している。従って、上記の掘削泥水は、
そのままでは埋戻材料等に使用することができず、廃棄
物処理法に則った産業廃棄物として処理しなければなら
ない。このため、上記の掘削泥水は、運搬等が行えるよ
うに脱水プレスする等して固液分離を行った後、必要に
応じて、脱水ケーキ等として得られる汚泥、即ち含水土
壌に、セメントや重合体等が混合されて固化(改良)さ
れる。そして、これらの改良方法により改良された含水
土壌は、例えば埋め立て処分場等の所定の廃棄場所に廃
棄されるか、或いは、掘削孔の埋め戻しが必要な土木工
事においては、改良された含水土壌を掘削孔に注入する
ことが行われている。
【0004】このような改良方法として、例えば、特開
平1-176499号公報には、含水土壌に、水溶性の合成高分
子物質等を混合する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、含水土
壌は産業廃棄物として処理しなければならないので、多
大な処分費用がかかる。また、建設廃材としての含水土
壌の最終処分量は膨大な量に上ると共に、含水土壌を廃
棄するための最終処分場用地の取得難や住民の反対等に
より、含水土壌の埋立処分は日々困難となっている。従
って、上記従来の改良方法で含水土壌を処理すると、廃
棄場所等、最終処分場用地の確保が困難となるという問
題点も有している。このため、含水土壌の再利用を図る
ことができる改良方法が切望されている。
【0006】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、含水土壌を改良し、再利用
を図る際に好適な改良剤、および、改良方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記の
目的を達成すべく、含水土壌の改良剤および改良方法に
ついて鋭意検討した。その結果、重量平均分子量が5,00
0,000 よりも大きく、カルボキシル基含有単量体を85モ
ル%以上有する単量体成分を重合してなる重合体からな
る改良剤を含水土壌に混合することで、含水土壌を固化
させ、産業廃棄物として廃棄することなく、再利用する
ことができることを見い出して、本発明を完成させるに
至った。
【0008】即ち、請求項1記載の発明の含水土壌の改
良剤は、上記の課題を解決するために、重量平均分子量
が5,000,000 よりも大きく、カルボキシル基含有単量体
を85モル%以上有する単量体成分を重合してなる重合体
を含むことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明の含水土壌の改良剤
は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の含水
土壌の改良剤において、上記の重合体が、遊離のカルボ
キシル基を含有していることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明の含水土壌の改良剤
は、上記の課題を解決するために、請求項1または2記
載の含水土壌の改良剤において、上記カルボキシル基含
有単量体が(メタ)アクリル酸であることを特徴として
いる。
【0011】請求項4記載の発明の含水土壌の改良剤
は、上記の課題を解決するために、請求項1〜3の何れ
か1項に記載の含水土壌の改良剤において、上記の重合
体が、遊離のカルボキシル基を60モル%以上含有する重
量平均分子量6,000,000 以上のポリアクリル酸ナトリウ
ムであることを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明の含水土壌の改良剤
は、上記の課題を解決するために、カルボキシル基を有
し、0.2 重量%水溶液の粘度が10cps 以上である重合体
からなることを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明の含水土壌の改良方法
は、上記の課題を解決するために、請求項1〜5の何れ
か1項に記載の含水土壌の改良剤を含水土壌に混合する
ことを特徴としている。
【0014】請求項7記載の発明の含水土壌の改良方法
は、上記の課題を解決するために、請求項6記載の含水
土壌の改良方法において、上記含水土壌を粒状に改良す
ることを特徴としている。
【0015】上記の各構成によれば、通常、汚泥として
廃棄される含水土壌を、トラックで運搬することが可能
であり、例えばその上を人が歩ける状態に改良された固
化物、より好ましくは、充分な強度並びに所定の粒子径
を有する粒子状に細粒化された固化物に改良することが
できる。これにより、改良後の含水土壌を、例えば砂の
代替品として埋め戻しや農園芸用等に有効に活用するこ
とができ、資源として再利用することができる。また、
改良後の含水土壌を粒状固化物にすれば、地面に埋め戻
した際の通水性を向上させることができ、より広い範囲
での含水土壌の再利用が可能となる。これにより、環境
保全、省資源、および廃棄場所の延命を図ることができ
ると共に、含水土壌の処分費用を低減することができ
る。
【0016】以下に本発明を詳しく説明する。本発明に
かかる改良剤および改良方法によって固化(改良)され
る含水土壌は、どの様なものでもよく、また、従来は再
利用が困難であった粘土やシルトでも、改良土として、
例えば「建設発生土利用技術マニュアル」(1994
年、(財)土木研究センター発行)に定められた建設汚
泥に該当しない固化物、即ち、トラックで運搬すること
が可能であり、例えばその上を人が歩ける状態の固化
物、より好ましくは、充分な強度並びに所定の粒子径を
有する粒子状に細粒化された固化物とすることが可能で
ある。
【0017】上記含水土壌としては、具体的には、例え
ば、地中連続壁工法、泥水シールド工法等を採用した掘
削工事での掘削時に発生する発生土を土砂と泥水とに分
離し、該泥水を脱水プレスする等して固液分離を行った
後、脱水ケーキ等として得られる汚泥;建設作業に伴っ
て発生する泥水を沈殿槽に静置し、沈殿として得られる
汚泥;掘削残土、軟弱残土;採石場並びに砕石場にて発
生する含水石粉等の汚泥;等が挙げられる。
【0018】上記含水土壌は、JIS A 1203
(含水比試験方法)に基づいて測定され、「(水(g)
/固形分(g))×100 」で表される含水比が20%〜 2
00%の範囲内のものが好ましい。含水比が 200%を超え
る含水土壌は、水の含有量(以下、水分量と称する)が
多いので、改良剤を多量に用いなければならず、改良剤
のコストが高くなり、好ましくない。
【0019】上記含水土壌の出所は、特に限定されるも
のではなく、また、上記含水土壌としては、粘土やシル
トの他に、ベントナイト等を含有するものであっても構
わない。
【0020】本発明にかかる改良剤および改良方法は、
上述したように、含水土壌の出所に拘らず適用すること
ができるが、そのなかでも、関東地方で発生した含水土
壌に特に適している。建設副産物実態調査によれば、全
国でも、関東地方建設局管内における建設発生土の発生
量が最も多い。しかしながら、関東地方で発生した建設
発生土は、一般に、関東ローム(火山灰質粘性土)、シ
ルト、粘土等を多く含み、粒状に固化させることが困難
である。そこで、関東地方で発生した発生土を含む含水
土壌の再利用が絶望視されるなか、本発明によれば、従
来、粒状に固化させることが困難な、関東地方で発生し
た含水土壌を、充分な強度並びに所定の粒子径を有する
粒子状に細粒化された固化物とすることができる。
【0021】本発明の含水土壌の改良剤として用いられ
る重合体は、重量平均分子量が5,000,000 よりも大き
く、カルボキシル基含有単量体を85モル%以上有する単
量体成分を重合してなる重合体である。
【0022】上記の重合体は、上記カルボキシル基含有
単量体を、単独で、或いは、該カルボキシル基含有単量
体と共重合可能なその他の単量体(以下、単に、その他
の単量体と記す)と共重合させることにより、容易に得
ることができる。つまり、上記単量体成分は、カルボキ
シル基含有単量体を単独で含んでいるか、或いは、該カ
ルボキシル基含有単量体とその他の単量体とを含んでい
る。
【0023】上記カルボキシル基含有単量体は、カルボ
キシル基を有する単量体であればよく、特に限定される
ものではない。カルボキシル基含有単量体としては、具
体的には、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、ビニル酢酸、マレイン酸、イタコン酸、メサコン
酸、フマル酸、シトラコン酸、N-(メタ)アクリロイル
アスパラギン酸、および、これら単量体のアルカリ金属
塩やアンモニウム塩等が挙げられる。これら単量体は、
一種類のみを用いてもよく、また、二種類以上を併用し
てもよい。上記例示の単量体のうち、(メタ)アクリル
酸および/またはその塩がより好ましく、(メタ)アク
リル酸を単独で用いることが特に好ましい。
【0024】また、上記その他の単量体は、カルボキシ
ル基含有単量体と共重合可能な単量体であればよく、特
に限定されるものではない。つまり、本発明にかかる重
合体を構成する、カルボキシル基含有単量体単位以外の
構造単位は、特に限定されるものではない。その他の単
量体としては、具体的には、例えば、2-アクリルアミド
-2- メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アリルスルホ
ン酸、アリルオキシベンゼンスルホン酸、2-ヒドロキシ
-3-(2-プロペニルオキシ) プロパンスルホン酸、イソプ
ロペニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスル
ホン酸、アリルホスホン酸、イソプロペニルホスホン
酸、ビニルホスホン酸、スルホエチル(メタ)アクリレ
ート、イソプレンのスルホン化物、および、これら単量
体のアルカリ金属塩やアンモニウム塩等の、モノエチレ
ン性不飽和酸;ポリエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アク
リレート等の、ポリアルキレングリコールと上記カルボ
キシル基含有単量体とのエステル;メチル(メタ)アク
リレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エ
ステル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸
ビニル、安息香酸ビニル、桂皮酸ビニル等のビニルエス
テル;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等
のアルキルビニルエーテル;アリルアルコール、メタリ
ルアルコール、3-メチル-3- ブテン-1- オール、3-メチ
ル-2- ブテン-1- オール、2-メチル-3- ブテン-2- オー
ル等の不飽和アルコール;アクロレイン等のアルデヒド
基含有ビニル単量体;(メタ)アクリロニトリル等のニ
トリル基含有ビニル単量体;(メタ)アクリルアミド、
N-t-ブチルアクリルアミド、ホスホエチルメタクリレー
ト、スチレン、アリルアルコールのエチレンオキシド付
加物、N-ビニル-2- ピロリドン、N-ビニルアセトアミ
ド、N-ビニルホルムアミド等の、上記以外の官能基を含
有する単量体;等が挙げられる。これらその他の単量体
は、一種類のみを用いてもよく、また、二種類以上を併
用してもよい。上記例示のその他の単量体のうち、2-ア
クリルアミド-2- メチルプロパンスルホン酸、スルホエ
チル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、および、
N-ビニル-2- ピロリドンが特に好ましい。
【0025】本発明において、上記単量体成分中におけ
る上記カルボキシル基含有単量体の割合、即ち、上記の
重合体を構成する全単量体単位に占めるカルボキシル基
含有単量体単位の割合は、85モル%以上であることが好
ましく、90モル%以上であることがさらに好ましく、10
0 モル%であることが最も好ましい。上記カルボキシル
基含有単量体の割合が85モル%未満であれば、改良後の
含水土壌を粒状化することができなくなるので好ましく
ない。
【0026】上記重合体の製造方法、即ち、上記単量体
成分の重合方法は、特に限定されるものではなく、例え
ば、ラジカル重合開始剤等の重合開始剤を用いる重合方
法;イオン化放射線、電子線等の放射線や、紫外線を照
射する重合方法;加熱による重合方法;等の従来公知の
種々の方法を採用することができる。
【0027】上記ラジカル重合開始剤としては、過酸化
物系やレドックス系、アゾ系の開始剤を用いることがで
き、具体的には、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸
カリウム、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、t-ブチルパ
ーオキサイド等の、過酸化物系やレドックス系で好適に
用いられる過酸化物;亜硫酸水素ナトリウム、メタ重硫
酸ナトリウム、硫酸第一鉄アンモニウム、L-アスコルビ
ン酸、トリエタノールアミン等の、レドックス系で好適
に用いられる還元剤;2,2'-アゾビス (2,4-ジメチルバ
レロニトリル) 、 2,2'-アゾビス (2-アミノプロパン)
二塩酸塩、 2,2'-アゾビスイソブチルアミド二水和物、
2,2'-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2- イル) プロパ
ン] 二塩酸塩等のアゾ系開始剤;等が挙げられるが、特
に限定されるものではない。尚、重合開始剤の使用量
や、重合反応の反応条件等は、特に限定されるものでは
ない。
【0028】本発明において、得られる重合体の重量平
均分子量は、5,000,000 よりも大きいことが必要であ
り、6,000,000 よりも大きいことがより好ましい。即
ち、本発明の重合体は、遊離のカルボキシル基を60モル
%以上含有する重量平均分子量6,000,000 以上のポリア
クリル酸ナトリウムであることが特に好ましい。
【0029】上記重合体の重量平均分子量が5,000,000
未満である場合には、改良後の含水土壌を粒状化するこ
とができなくなるので好ましくない。本願発明者等が検
討した結果、関東地方で発生した含水土壌は、上記重合
体の重量平均分子量が小さい場合、具体的には、5,000,
000 未満の場合には、粒状化せず、一方、重量平均分子
量が大きい程、粒状化させるために必要とする重合体の
使用量が少なくて済むことが判った。また、本願発明者
等がさらに検討した結果、上記重合体の使用量が等しけ
れば、上記重合体の重量平均分子量が大きい程、改良後
の含水土壌、即ち、含水土壌の固化物を、産業廃棄物の
規定にあてはまらない範囲内で、細粒化させる(粒径を
小さくする)ことができることが判った。
【0030】本発明において、上記重合体の重量平均分
子量は、5,000,000 よりも大きければ特に限定されるも
のではないが、20,000,000を超える場合には、上記の重
合体を含水土壌に混合したときに増粘効果が生じて両者
を均一に混合することができなくなるおそれがあると共
に、該重合体の製造が困難である。このため、上記重合
体の重量平均分子量の上限は、特に限定されるものでは
ないが、実質的に、20,000,000以下とすることが好まし
い。
【0031】また、上記の重合体中に含まれるカルボキ
シル基、即ち、上記の重合体を構成するカルボキシル基
含有単量体が有するカルボキシル基は、遊離酸または塩
の何れの状態で存在していてもよいが、遊離のカルボキ
シル基が含まれていることがより好ましい。また、上記
の塩としては、具体的には、例えば、ナトリウム塩、カ
リウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシ
ウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニウム塩;アミ
ン塩;等が挙げられるが、特に限定されるものではな
い。
【0032】上記重合体中に含まれるカルボキシル基の
うち、遊離のカルボキシル基の割合としては、10モル%
以上であることが好ましく、20モル%以上であることが
より好ましく、40モル%以上であることが特に好まし
く、60モル%以上であることが最も好ましい。上記遊離
のカルボキシル基の割合が10モル%未満の場合、即ち、
上記重合体の中和率が90モル%を越える場合には、改良
後の含水土壌を細粒化することができなくなるおそれが
ある。そして、改良すべき含水土壌が、関東地方で発生
(排出)した含水土壌である場合には、上記重合体とし
て、該重合体中に含まれるカルボキシル基が全て遊離の
カルボキシル基である重合体が最も好ましい。
【0033】上記重合体は、水溶液またはエマルション
として用いてもよく、粉体として用いてもよいが、該重
合体の水溶液は、粘度が高いために、含水土壌に混合し
たときに増粘効果が生じる。このため、取り扱い性並び
に混合性の観点から、上記重合体は、必要に応じて、乾
燥、粉砕することにより、粉体として用いる方がより好
ましい。尚、上記重合体の乾燥方法並びに粉砕方法は、
特に限定されるものではない。
【0034】本発明において含水土壌の改良剤として用
いられる上記重合体の0.2 重量%水溶液の粘度は、10cp
s 以上、より好ましくは20cps 以上、さらに好ましくは
50cps 以上である。即ち、本発明において含水土壌の改
良剤として用いられる重合体は、カルボキシル基を有
し、0.2 重量%水溶液の粘度が10cps 以上である重合体
である。上記重合体の0.2 重量%水溶液の粘度が10cps
未満であれば、上記重合体の重量平均分子量が例え5,00
0,000 より大きくても、改良後の含水土壌、特に、関東
地方で発生した含水土壌を粒状化することができなくな
る場合があるので好ましくない。上記重合体の0.2 重量
%水溶液の粘度は、10cps 以上であればよく、その上限
は特に限定されるものではないが、作業性を考慮した場
合、10,000cps 以下であることがより好ましく、5,000c
ps以下であることがさらに好ましく、2,000cps以下であ
ることが特に好ましい。
【0035】上記の重合体を粉体(粒子)として用いる
場合における該重合体の粒子径は、0.01mm〜2mmの範囲
内が好ましく、0.02mm〜1mmの範囲内がより好ましい。
上記重合体の粒子径が2mmを超える場合には、上記の固
化物を細粒化するために必要とする上記重合体の使用量
を多くしなければならないのでコストが高くなり、好ま
しくない。一方、上記重合体の粒子径が0.01mm未満であ
る場合には、上記重合体を取り扱う際に粉塵が発生し易
くなると共に、重合体が吸湿し易くなる。従って、作業
性が低下すると共に、含水土壌に添加した際に継粉を生
じることになる。このため、含水土壌を改良してなる固
化物を細粒化するためには使用量を多くしなければなら
ないのでコストが高くなり、好ましくない。
【0036】含水土壌 100重量部に対する上記重合体の
使用量は、0.01重量部〜5重量部の範囲内が好ましく、
0.01重量部〜1重量部の範囲内がより好ましい。上記重
合体の使用量が0.01重量部未満である場合には、上記含
水土壌の固化物を細粒化することができなくなるので好
ましくない。また、重合体の使用量を5重量部より多く
しても、上記の範囲内で使用した場合と殆ど効果が変わ
らない。従って、過剰に使用した重合体が無駄となるの
で好ましくない。尚、重合体を水溶液の状態で用いる場
合には、上記重合体の使用量は、水溶液中の該重合体の
量(純分)を示すものとする。
【0037】以上のように、本発明にかかる含水土壌の
改良剤は、所定の性状等を備えた重合体からなってい
る。次に、上記構成の改良剤を用いて含水土壌を改良す
る改良方法について、以下に説明する。
【0038】本発明にかかる改良方法では、含水土壌に
対し、上記の改良剤(即ち、上述の重合体)を混合する
ことで、改良土として、トラックで運搬することが可能
であり、例えばその上を人が歩ける状態の固化物、より
好ましくは、充分な強度並びに所定の粒子径を有する粒
子状に細粒化された固化物を得ることができる。含水土
壌と上記の改良剤とを混合する際に用いられる混合機と
しては、両者の混合物を混練することなく撹拌・混合す
ることができる装置が好ましく、例えば、いわゆる遊星
運動式または二軸式で、かつ、両者の混合物に対して剪
断力を付与しながら撹拌することができるように、撹拌
翼の形状が棒状や釣針状等に形成されている装置が好適
である。つまり、撹拌翼は、撹拌・混合によって移動す
る混合物の移動方向に対して、できるだけ直角方向に拡
がった形状が、混練による粒子径の粗大化を抑制するこ
とができると共に、撹拌翼や装置内壁への混合物の付着
を防止することができるので、望ましい。
【0039】このような装置としては、例えば、水平軸
型混合機や垂直軸型混合機が挙げられる。そして、水平
軸型混合機としては、例えば、一軸および複数軸パドル
型混合機が好ましい。垂直軸型混合機としては、例え
ば、パンミキサ型混合機が好ましく、遊星型混合機がよ
り好ましく、さらに、該遊星型混合機のうち、ソイルミ
キサ、モルタルミキサ、およびアイリッヒ混合機がさら
に好ましい。上記の混合機を用いて含水土壌と改良剤と
を混合すると共に、撹拌翼によって生じる剪断力を用い
ることにより、混合物を粒子径が 0.1mm〜50mmの範囲
内、好ましくは 0.3mm〜10mmの範囲内である粒子状に細
粒化(粒状固化)することができる。尚、含水土壌と改
良剤との混合方法は、特に限定されるものではない。
【0040】次に、必要に応じて、得られた改良土(粒
状固化物)に水硬性物質を添加して混合する。尚、含水
土壌に改良剤を混合する前に水硬性物質を混合すると、
含水土壌を粒状固化させることができない。
【0041】上記水硬性物質としては、水中で硬化が進
行する物質であればよく、特に限定されるものではない
が、具体的には、例えば、セメント、生石灰、消石灰、
石膏、およびこれらの混合物等が挙げられる。上記例示
の水硬性物質のうち、セメントおよび生石灰がより好ま
しい。
【0042】上記のセメントとしては、公知の各種セメ
ントを採用することができる。該セメントとしては、具
体的には、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポ
ルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント等の
ポルトランドセメント;高炉セメント;アルミナセメン
ト;カルシウムセメント;フライアッシュセメント;等
が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0043】含水土壌 100重量部に対する上記水硬性物
質の使用量は、1重量部〜35重量部の範囲内が好まし
く、1重量部〜20重量部の範囲内がより好ましく、1重
量部〜10重量部の範囲内がさらに好ましい。水硬性物質
の使用量が1重量部未満である場合には、改良土(粒状
固化物)の強度(後述する)が不充分となる場合があ
る。また、水硬性物質の使用量を35重量部より多くして
も、上記の範囲内で使用した場合と殆ど効果が変わらな
い。従って、過剰に使用した水硬性物質が無駄となるの
で好ましくない。
【0044】改良土(粒状固化物)に水硬性物質を混合
する際に用いられる混合機は、特に限定されるものでは
ないが、両者の混合物を混練することなく撹拌・混合す
ることができる装置が好適である。また、このような混
合機を用いて混合する際には、上記含水土壌と改良剤と
の混合時ほどに剪断力がかからないようにし、改良土
(粒状固化物)の表面に水硬性物質を付着させる(まぶ
す)ように撹拌することが好ましい。これにより、改良
土(粒状固化物)の表面に水硬性物質がほぼ均一に付着
した改良土(粒状固化物)が得られる。尚、水硬性物質
は、その一部が改良土(粒状固化物)の内部に入り込ん
でいてもよい。また、改良土(粒状固化物)と水硬性物
質との混合方法は、特に限定されるものではない。
【0045】得られた改良土(粒状固化物)は、即時埋
め戻しを行ってもよいが、常温で3日間〜7日間程度放
置することによって水硬性物質が養生されるので、所定
の強度を備えることができる。
【0046】以上のようにして得られる改良土は、トラ
ックで運搬することが可能であり、例えばその上を人が
歩ける状態に改良された固化物、より好ましくは、粒状
固化物である。従って、上記改良土は、産業廃棄物には
該当せず、再利用が可能である。特に、粒状固化物は、
所定の粒子径および強度を備えているので、粉砕やふる
い分け等の操作を行わなくても、例えば砂の代替品等の
資源としての再利用を図ることができる。つまり、掘削
孔の埋め戻しが必要な土木工事においては、砂等を別途
に用意しなくとも、該粒状固化物を用いて埋め戻しを行
うことができる。また、上記粒状固化物は、地面に埋め
戻した際の通水性を向上させることができるので、より
広い範囲での含水土壌の再利用が可能となる。上記粒状
固化物は、例えば、埋設管や構造物等を埋め戻す際の埋
め戻し材、人工砂等としての遮断層材、のり面に吹き付
けて該のり面を加工する植生基材、土壌改良材、保水
材、透水材、水質改善材等に好適に用いることができ
る。このように、本発明の改良剤並びに改良方法を用い
れば、通常、汚泥として廃棄される含水土壌を再利用す
ることができるので、環境保全、省資源、および廃棄場
所の延命を図ることができると共に、含水土壌の処分費
用を低減することができる。
【0047】
【実施例】以下、実施例および比較例により、本発明を
さらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限
定されるものではない。尚、改良剤としての重合体の重
量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPC) により測定した。また、該重合体の0.2
重量%水溶液の粘度は、B型粘度計により25℃で測定し
た。
【0048】〔実施例1〕関東地方において泥水シール
ド工法を採用した掘削工事によって発生した泥水を、脱
水プレスすることにより、含水土壌を得た。含水土壌の
含水比は、62重量%であった。
【0049】次に、釣針状のフック型撹拌翼を備えたプ
ラネタリ式混合機(遊星型混合機)に、上記の含水土壌
を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌を 160 rpmで撹
拌しながら、該含水土壌に、本発明にかかる改良剤とし
ての粉末状の、ポリアクリル酸の水酸化ナトリウムによ
る部分中和物(A)(以下、ポリアクリル酸部分中和物
(A)と記す)を、上記含水土壌に対する割合が0.05重
量%となるように少しずつ添加、混合した。
【0050】上記ポリアクリル酸部分中和物(A)の中
和率は30モル%、重量平均分子量(Mw)は 6,000,000、粒
子径は0.05mm〜0.25mmの範囲内、0.2 重量%水溶液の粘
度は90 cpsであり、単量体成分中のカルボキシル基含有
単量体の割合は 100モル%であった。
【0051】この結果、粒子径が 0.5mm〜5mmの範囲内
であり、平均粒子径が2mmの細粒化物を得た。その後、
該細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得
た。主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表1
に示す。
【0052】〔実施例2〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比 1
48%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌
を 160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、粉末状の前
記ポリアクリル酸部分中和物(A)を、上記含水土壌に
対する割合が0.08重量%となるように少しずつ添加、混
合して粒状物を得た。次に、得られた粒状物を 160 rpm
で撹拌しながら、該粒状物に、水硬性物質としてのポル
トランドセメントを、上記の含水土壌に対する割合が3
重量%となるように少しずつ添加、混合した。
【0053】この結果、粒子径が 0.5mm〜10mmの範囲内
であり、平均粒子径が3mmの細粒化物を得た。その後、
該細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得
た。主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表1
に示す。
【0054】〔実施例3〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比 1
48%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌
を 160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、本発明にか
かる改良剤としての粉末状の、アクリル酸/メタクリル
酸共重合体の水酸化ナトリウムによる部分中和物(B)
(以下、アクリル酸/メタクリル酸共重合体の部分中和
物(B)と記す)を、上記含水土壌に対する割合が 0.1
重量%となるように少しずつ添加、混合した。
【0055】上記アクリル酸/メタクリル酸共重合体の
部分中和物(B)におけるアクリル酸とメタクリル酸と
のモル比は 60/40であり、単量体成分中のカルボキシル
基含有単量体の割合は 100モル%であり、上記アクリル
酸/メタクリル酸共重合体の部分中和物(B)の中和率
は40モル%、重量平均分子量(Mw)は 8,000,000、粒子径
は0.01mm〜2mmの範囲内、0.2 重量%水溶液の粘度は 1
10 cpsであった。
【0056】この結果、粒子径が1mm〜10mmの範囲内で
あり、平均粒子径が2mmの細粒化物を得た。その後、該
細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得た。
主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表1に示
す。
【0057】〔実施例4〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比62
%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌を
160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、粉末状の前記
アクリル酸/メタクリル酸共重合体の部分中和物(B)
を、上記含水土壌に対する割合が 0.1重量%となるよう
に少しずつ添加、混合して粒状物を得た。次に、得られ
た粒状物を 160 rpmで撹拌しながら、該粒状物に、水硬
性物質としての生石灰を、上記の含水土壌に対する割合
が6重量%となるように少しずつ添加、混合した。
【0058】この結果、粒子径が2mm〜20mmの範囲内で
あり、平均粒子径が4mmの細粒化物を得た。その後、該
細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得た。
主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表1に示
す。
【0059】
【表1】
【0060】〔実施例5〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比 1
48%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌
を 160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、本発明にか
かる改良剤としての粉末状の、ポリアクリル酸の水酸化
ナトリウムによる部分中和物(C)(以下、ポリアクリ
ル酸部分中和物(C)と記す)を、上記含水土壌に対す
る割合が0.05重量%となるように少しずつ添加、混合し
た。
【0061】上記ポリアクリル酸部分中和物(C)の中
和率は20モル%、重量平均分子量(Mw)は 5,500,000、粒
子径は0.02mm〜2mmの範囲内、0.2 重量%水溶液の粘度
は50cpsであり、単量体成分中のカルボキシル基含有単
量体の割合は 100モル%であった。
【0062】この結果、粒子径が 0.5mm〜10mmの範囲内
であり、平均粒子径が3mmの細粒化物を得た。その後、
該細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得
た。主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表2
に示す。
【0063】〔実施例6〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比 1
48%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌
を 160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、粉末状の前
記ポリアクリル酸部分中和物(C)を、上記含水土壌に
対する割合が 0.1重量%となるように少しずつ添加、混
合して粒状物を得た。次に、得られた粒状物を 160 rpm
で撹拌しながら、該粒状物に、水硬性物質としての高炉
セメントを、上記の含水土壌に対する割合が1重量%と
なるように少しずつ添加、混合した。
【0064】この結果、粒子径が 0.5mm〜5mmの範囲内
であり、平均粒子径が1mmの細粒化物を得た。その後、
該細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得
た。主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表2
に示す。
【0065】〔実施例7〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比 1
08%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌
を 160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、本発明にか
かる改良剤としての粉末状の、アクリル酸/メタクリル
酸共重合体の水酸化ナトリウムによる部分中和物(D)
(以下、アクリル酸/メタクリル酸共重合体の部分中和
物(D)と記す)を、上記含水土壌に対する割合が 0.1
重量%となるように少しずつ添加、混合して粒状物を得
た。
【0066】上記アクリル酸/メタクリル酸共重合体の
部分中和物(D)におけるアクリル酸とメタクリル酸と
のモル比は 50/50であり、単量体成分中のカルボキシル
基含有単量体の割合は 100モル%であり、上記アクリル
酸/メタクリル酸共重合体の部分中和物(D)の中和率
は50モル%、重量平均分子量(Mw)は 6,500,000、粒子径
は0.02mm〜1mmの範囲内、0.2 重量%水溶液の粘度は 2
50 cpsであった。
【0067】得られた粒状物を 160 rpmで撹拌しなが
ら、該粒状物に、水硬性物質としてのポルトランドセメ
ントを、上記の含水土壌に対する割合が3重量%となる
ように少しずつ添加、混合した。
【0068】この結果、粒子径が3mm〜15mmの範囲内で
あり、平均粒子径が4mmの細粒化物を得た。その後、該
細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得た。
主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表2に示
す。
【0069】〔実施例8〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比 1
08%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌
を 160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、本発明にか
かる改良剤としての粉末状のアクリル酸/メチルアクリ
レート共重合体(E)を、上記含水土壌に対する割合が
0.2重量%となるように少しずつ添加、混合して粒状物
を得た。
【0070】上記アクリル酸/メチルアクリレート共重
合体(E)におけるアクリル酸とメチルアクリレートと
のモル比は 90/10であり、単量体成分中のカルボキシル
基含有単量体の割合は90モル%であり、上記アクリル酸
/メチルアクリレート共重合体(E)の中和率は0モル
%、重量平均分子量(Mw)は10,000,000、粒子径は0.01mm
〜2mmの範囲内、0.2 重量%水溶液の粘度は 100 cpsで
あった。
【0071】得られた粒状物を 160 rpmで撹拌しなが
ら、該粒状物に、水硬性物質としてのフライアッシュ
を、上記の含水土壌に対する割合が3重量%となるよう
に少しずつ添加、混合した。
【0072】この結果、粒子径が3mm〜20mmの範囲内で
あり、平均粒子径が5mmの細粒化物を得た。その後、該
細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得た。
主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表2に示
す。
【0073】
【表2】
【0074】〔実施例9〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比 1
08%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌
を 160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、本発明にか
かる改良剤としての粉末状のアクリル酸/2-アクリルア
ミド-2- メチルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体
(F)を、上記含水土壌に対する割合が 0.1重量%とな
るように少しずつ添加、混合して粒状物を得た。
【0075】上記アクリル酸/2-アクリルアミド-2- メ
チルプロパンスルホン酸ナトリウム共重合体(F)にお
けるアクリル酸と2-アクリルアミド-2- メチルプロパン
スルホン酸ナトリウムとのモル比は 90/10であり、単量
体成分中のカルボキシル基含有単量体の割合は90モル%
であり、上記アクリル酸/2-アクリルアミド-2- メチル
プロパンスルホン酸ナトリウム共重合体(F)のカルボ
キシル基の中和率は10モル%、重量平均分子量(Mw)は
7,000,000、粒子径は0.05mm〜1mmの範囲内、0.2 重量
%水溶液の粘度は 150 cpsであった。
【0076】得られた粒状物を 160 rpmで撹拌しなが
ら、該粒状物に、水硬性物質としての消石灰を、上記の
含水土壌に対する割合が3重量%となるように少しずつ
添加、混合した。
【0077】この結果、粒子径が 0.5mm〜5mmの範囲内
であり、平均粒子径が3mmの細粒化物を得た。その後、
該細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得
た。主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表3
に示す。
【0078】〔実施例10〕実施例1の混合機と同一の
混合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比
148%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土
壌を 160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、本発明に
かかる改良剤としての粉末状のアクリル酸ナトリウム/
N-ビニル-2- ピロリドン共重合体(G)を、上記含水土
壌に対する割合が 0.1重量%となるように少しずつ添
加、混合して粒状物を得た。
【0079】上記アクリル酸ナトリウム/N-ビニル-2-
ピロリドン共重合体(G)におけるアクリル酸ナトリウ
ムとN-ビニル-2- ピロリドンとのモル比は 85/15であ
り、単量体成分中のカルボキシル基含有単量体の割合は
85モル%であり、上記アクリル酸ナトリウム/N-ビニル
-2- ピロリドン共重合体(G)の中和率は90モル%、重
量平均分子量(Mw)は 6,000,000、粒子径は0.05mm〜1mm
の範囲内、0.2 重量%水溶液の粘度は 350 cpsであっ
た。
【0080】この結果、粒子径が1mm〜10mmの範囲内で
あり、平均粒子径が4mmの細粒化物を得た。その後、該
細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得た。
主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表3に示
す。
【0081】〔実施例11〕実施例1の混合機と同一の
混合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比
148%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土
壌を 160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、本発明に
かかる改良剤としての粉末状のメタクリル酸/ヒドロキ
シエチルメタクリレート共重合体(H)を、上記含水土
壌に対する割合が 0.3重量%となるように少しずつ添
加、混合して粒状物を得た。
【0082】上記メタクリル酸/ヒドロキシエチルメタ
クリレート共重合体(H)におけるメタクリル酸とヒド
ロキシエチルメタクリレートとのモル比は95/5であり、
単量体成分中のカルボキシル基含有単量体の割合は95モ
ル%であり、上記メタクリル酸/ヒドロキシエチルメタ
クリレート共重合体(H)の中和率は 100モル%、重量
平均分子量(Mw)は 5,500,000、粒子径は0.05mm〜1mmの
範囲内、0.2 重量%水溶液の粘度は 180 cpsであった。
【0083】得られた粒状物を 160 rpmで撹拌しなが
ら、該粒状物に、水硬性物質としてのポルトランドセメ
ントを、上記の含水土壌に対する割合が5重量%となる
ように少しずつ添加、混合した。
【0084】この結果、粒子径が 0.5mm〜20mmの範囲内
であり、平均粒子径が4mmの細粒化物を得た。その後、
該細粒化物を常温で7日間放置して、粒状固化物を得
た。主な固化条件、および、細粒化物の粒子径等を表3
に示す。
【0085】
【表3】
【0086】〔比較例1〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比62
%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌を
160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、比較用の改良
剤としての粉末状の、アクリル酸/メタクリル酸共重合
体の水酸化ナトリウムによる部分中和物(J)(以下、
アクリル酸/メタクリル酸共重合体の部分中和物(J)
と記す)を、上記含水土壌に対する割合が 0.2重量%と
なるように少しずつ添加、混合して粒状物を得た。
【0087】上記アクリル酸/メタクリル酸共重合体の
部分中和物(J)におけるアクリル酸とメタクリル酸と
のモル比は 70/30であり、単量体成分中のカルボキシル
基含有単量体の割合は 100モル%であり、上記アクリル
酸/メタクリル酸共重合体の部分中和物(J)の中和率
は30モル%、重量平均分子量(Mw)は 2,000,000、粒子径
は0.02mm〜2mmの範囲内、0.2 重量%水溶液の粘度は8
cps であった。
【0088】その後、得られた粒状物を 160 rpmで撹拌
しながら、該粒状物に、水硬性物質としてのポルトラン
ドセメントを、上記の含水土壌に対する割合が3重量%
となるように少しずつ添加、混合した。しかしながら、
粒状物を得ることができなかった。主な固化条件を表4
に示す。
【0089】〔比較例2〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比 1
08%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌
を 160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、比較用の改
良剤としての粉末状のポリアクリル酸ナトリウム(K)
を、上記含水土壌に対する割合が 0.2重量%となるよう
に少しずつ添加、混合して粒状物を得た。
【0090】上記ポリアクリル酸ナトリウム(K)の中
和率は 100モル%、重量平均分子量(Mw)は 2,000,000、
粒子径は0.02mm〜2mmの範囲内、0.2 重量%水溶液の粘
度は7cps であり、単量体成分中のカルボキシル基含有
単量体の割合は 100モル%であった。
【0091】その後、得られた粒状物を 160 rpmで撹拌
しながら、該粒状物に、水硬性物質としての生石灰を、
上記の含水土壌に対する割合が6重量%となるように少
しずつ添加、混合した。しかしながら、粒状物を得るこ
とができなかった。主な固化条件を表4に示す。
【0092】〔比較例3〕実施例1の混合機と同一の混
合機に、実施例1の泥水を脱水プレスしてなる含水比62
%の含水土壌を所定量仕込んだ。続いて、該含水土壌を
160 rpmで撹拌しながら、該含水土壌に、比較用の改良
剤としての粉末状のアクリル酸ナトリウム/メチルアク
リレート共重合体(L)を、上記含水土壌に対する割合
が 0.2重量%となるように少しずつ添加、混合した。
【0093】上記アクリル酸ナトリウム/メチルアクリ
レート共重合体(L)におけるアクリル酸ナトリウムと
メチルアクリレートとのモル比は 80/20であり、単量体
成分中のカルボキシル基含有単量体の割合は80モル%で
あり、上記アクリル酸ナトリウム/メチルアクリレート
共重合体(L)の中和率は80モル%、重量平均分子量(M
w)は 1,000,000、粒子径は0.02mm〜2mmの範囲内、0.2
重量%水溶液の粘度は5cps であった。
【0094】しかしながら、粒状物を得ることができな
かった。主な固化条件を表4に示す。
【0095】
【表4】
【0096】表1ないし表3に記載の結果から、本発明
にかかる改良剤を用いれば、上記の含水土壌を細粒化す
ることができることが判る。また、表4に記載の結果か
ら、単量体成分中におけるカルボキシル基含有単量体の
割合が85モル%よりも少ないか、或いは、重量平均分子
量が 5,000,000未満であれば、上記の含水土壌を粒状化
することができないことが判る。さらに、0.2 重量%水
溶液としたときの改良剤(重合体)の粘度が10 cps未満
であれば、上記の含水土壌を粒状化することができない
ことが判る。
【0097】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の含水土壌の改良
剤は、以上のように、重量平均分子量が5,000,000 より
も大きく、カルボキシル基含有単量体を85モル%以上有
する単量体成分を重合してなる重合体を含む構成であ
る。本発明の請求項2記載の含水土壌の改良剤は、以上
のように、上記の重合体が、遊離のカルボキシル基を含
有している構成である。本発明の請求項3記載の含水土
壌の改良剤は、以上のように、上記カルボキシル基含有
単量体が(メタ)アクリル酸である構成である。本発明
の請求項4記載の含水土壌の改良剤は、以上のように、
上記の重合体が、遊離のカルボキシル基を60モル%以上
含有する重量平均分子量6,000,000 以上のポリアクリル
酸ナトリウムである構成である。また、本発明の請求項
5記載の含水土壌の改良剤は、以上のように、カルボキ
シル基を有し、0.2 重量%水溶液の粘度が10cps 以上で
ある重合体からなる構成である。
【0098】上記の構成によれば、改良後の含水土壌
を、トラックで運搬することが可能であり、例えばその
上を人が歩ける状態に改良された固化物、より好ましく
は、充分な強度並びに所定の粒子径を有する粒子状に細
粒化された固化物とすることができるので、通常、汚泥
として廃棄される含水土壌を、例えば砂の代替品等の資
源として有効に活用(再利用)することができるという
効果を奏する。また、改良後の固化物は再利用すること
ができるので、環境保全、省資源、および廃棄場所の延
命を図ることができると共に、含水土壌の処分費用を低
減することができるという効果も併せて奏する。
【0099】また、本発明の請求項6記載の含水土壌の
改良方法は、以上のように、請求項1〜5の何れか1項
に記載の含水土壌の改良剤を含水土壌に混合する方法で
ある。本発明の請求項7記載の含水土壌の改良方法は、
以上のように、上記含水土壌を粒状に改良する方法であ
る。
【0100】上記の方法によれば、改良後の含水土壌
を、トラックで運搬することが可能であり、例えばその
上を人が歩ける状態に改良された固化物、より好ましく
は、充分な強度並びに所定の粒子径を有する粒子状に細
粒化された固化物とすることができるので、通常、汚泥
として廃棄される含水土壌を、例えば砂の代替品等の資
源として有効に活用(再利用)することができるという
効果を奏する。また、改良後の固化物は再利用すること
ができるので、環境保全、省資源、および廃棄場所の延
命を図ることができると共に、含水土壌の処分費用を低
減することができるという効果も併せて奏する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量平均分子量が5,000,000 よりも大き
    く、カルボキシル基含有単量体を85モル%以上有する単
    量体成分を重合してなる重合体を含むことを特徴とする
    含水土壌の改良剤。
  2. 【請求項2】上記の重合体が、遊離のカルボキシル基を
    含有していることを特徴とする請求項1記載の含水土壌
    の改良剤。
  3. 【請求項3】上記カルボキシル基含有単量体が(メタ)
    アクリル酸であることを特徴とする請求項1または2記
    載の含水土壌の改良剤。
  4. 【請求項4】上記の重合体が、遊離のカルボキシル基を
    60モル%以上含有する重量平均分子量6,000,000 以上の
    ポリアクリル酸ナトリウムであることを特徴とする請求
    項1〜3の何れか1項に記載の含水土壌の改良剤。
  5. 【請求項5】カルボキシル基を有し、0.2 重量%水溶液
    の粘度が10cps 以上である重合体からなることを特徴と
    する含水土壌の改良剤。
  6. 【請求項6】請求項1〜5の何れか1項に記載の含水土
    壌の改良剤を含水土壌に混合することを特徴とする含水
    土壌の改良方法。
  7. 【請求項7】上記含水土壌を粒状に改良することを特徴
    とする請求項6記載の含水土壌の改良方法。
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