JPH1121837A - 防護柵用木製カバーおよび防護柵 - Google Patents

防護柵用木製カバーおよび防護柵

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JPH1121837A
JPH1121837A JP19515597A JP19515597A JPH1121837A JP H1121837 A JPH1121837 A JP H1121837A JP 19515597 A JP19515597 A JP 19515597A JP 19515597 A JP19515597 A JP 19515597A JP H1121837 A JPH1121837 A JP H1121837A
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fence
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ安価に形成でき、メンテナンスも容
易で、木材を使用する利点を備え、さらに木材部分が強
化し、かつ破壊された場合の危険性をより低減できる防
護柵用木製カバーおよびそれを備えた防護柵を提供す
る。 【解決手段】本発明の防護柵用木製カバー1は、防護柵
10のビーム11の少なくとも一面側を被覆する木製板
状体2からなり、木製板状体2は防護柵10の支柱12
側面に強化材4が貼着され形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路側用防護柵、分
離帯用防護柵、歩道用防護柵、橋梁用防護柵、或いは公
園等の防護柵に使用して好適な防護柵用木製カバーおよ
び防護柵に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば路側用防護柵として、
図11に示すような、いわゆるガードレールが多用され
ている。この種のガードレールは、支柱51と、支柱5
1に固定された梁(ビーム)52と、支柱51とビーム
52とを連結するブラケット53とからなり、通常、鋼
材や鋳鉄などの金属にて構成されている。
【0003】そして、近年では、車両等の衝突時に搭乗
者が受ける衝撃を緩和するため、また衝突時の衝撃に対
して防護柵自体を保護するため、さらに景観等周辺環境
と調和させるために、木材を利用した防護柵が種々提案
されている。例えばそのようなものとして、特開平8−
326023号などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、路側用防護柵
等は法律により必要とされる場所には既に設置されてお
り、それら膨大な数の防護柵を撤去して新規な防護柵に
取り替えることは極めて困難であり、莫大な労力および
資金を要する。そこで、本発明の第1の課題は、木材を
使用する利点( 衝突時に人や車両等が受ける衝撃を軽
減できる。 防護柵自体を衝撃より保護し損傷を軽減す
る。景観等周辺環境と調和する。)を備えた防護柵を簡
単かつ安価に形成でき、メンテナンスも容易で、既設の
防護柵にも使用できる防護柵用木製カバーを提供するこ
とにある。
【0005】また、木材を利用した防護柵は木材部分の
強度に若干の問題があり、衝突等の衝撃によって破壊さ
れ、木材が鋭利な形状で露呈したり、場合によっては破
片が飛散したりして危険である。そこで、本発明の第2
の課題は、木材部分を強化することができ、木材部分が
破壊された場合の危険性をより低減させることができる
防護柵用木製カバー防護柵および防護柵を提供すること
にある。
【0006】さらに、本発明の第3の課題は、簡単かつ
安価に形成でき、メンテナンスも容易で、木材を使用す
る利点を備えた防護柵を提供することにある。
【0007】さらに、本発明の第4の課題は、簡単かつ
安価に形成でき、メンテナンスも容易で、木材を使用す
る利点を備え、さらに木材部分が破壊された場合の危険
性をより低減できる防護柵を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記本発明の第1の課題
を解決するものは、防護柵のビームの少なくとも一面側
を被覆する木製板状体からなることを特徴とする防護柵
用木製カバーである。前記木製板状体は、前記ビーム、
該ビームと隣接して貼設されるビームとの連結と共に、
或いは前記防護柵の支柱と前記ビームとの固定と共に前
記防護柵に取り付け可能であることが好ましい。前記木
製板状体は、前記ビームへの取り付けに際して前記ビー
ムのボルト挿通孔に対応する位置にボルト貫通孔を備え
ていることが好ましい。
【0009】また、上記本発明の第2の課題を解決する
ものは、防護柵のビームの少なくとも一面側を被覆する
木製板状体からなり、該木製板状体は前記防護柵の支柱
側面に強化材が貼着されていることを特徴とする防護柵
用木製カバーである。前記強化材は、メラミン含浸紙で
あることが好ましい。
【0010】また、上記本発明の第2の課題を解決する
ものは、複数の木製支柱と、該木製支柱間に貼設された
木製ビームとからなり、該木製ビームは前記支柱側面に
強化材が貼着されていることを特徴とする防護柵であ
る。前記木製支柱は、内部に前記木製ビームの貼設方向
と略直交する方向に延在して設けられた強化材を備えて
いることが好ましい。前記強化材は、メラミン含浸紙で
あることが好ましい。
【0011】さらに、上記本発明の第3の課題を解決す
るものは、金属製支柱と、該金属製支柱に貼設された金
属製ビームとからなる防護柵であって、該防護柵は、前
記金属製ビームの少なくとも一面側を被覆する防護柵用
木製カバーを備えていることを特徴とする防護柵であ
る。前記防護柵用木製カバーは、前記金属製ビームと、
該金属製ビームと隣接して貼設される金属製ビームとの
連結と共に、或いは前記防護柵の金属製支柱と前記金属
製ビームとの固定と共に前記防護柵に取り付けられてい
ることが好ましい。前記防護柵用木製カバーは、前記ビ
ームへの取り付けに際して前記ビームのボルト挿通孔に
対応する位置にボルト貫通孔を備えていることが好まし
い。
【0012】さらに、上記本発明の第4の課題を解決す
るものは、金属製支柱と、該金属製支柱に貼設された金
属製ビームとからなる防護柵であって、該防護柵は、前
記金属製ビームの少なくとも一面側を被覆する防護柵用
木製カバーを備え、該防護柵用木製カバーは、前記防護
柵の前記金属製支柱側面に強化材が貼着されていること
を特徴とする防護柵である。前記強化材は、メラミン含
浸紙であることが好ましい。
【0013】
【作用】本発明の防護柵用木製カバーは、防護柵のビー
ムの少なくとも一面側を被覆する木製板状体からなり、
防護柵のビームに簡単かつ安価に取り付けることがで
き、既設の防護柵に対しても木材を使用する利点を具備
させることができる。また、木材部分が部分的に損傷し
た場合でも、損傷した木製板状体のみを取り替えればよ
くメンテナンスも極めて容易である。さらに、木製板状
体に強化材が貼着されているので、木材部分が破壊され
た場合の危険性が低減される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の防護柵用木製カバーを、
図1ないし図6に示した一実施例を用いて説明する。図
1は、本発明の防護柵用木製カバーの一実施例の正面図
であり、図2は、図1のA−A線断面図であり、図3
は、図1に示した防護柵用木製カバーの取付方法を説明
するための正面図であり、図4は、図1に示した防護柵
用木製カバーをガードレールに連続的に貼着した状態を
示す使用説明図であり、図5は、図3のB−B線断面図
であり、図6は、図3の中央部に示された支柱付近の平
面図である。
【0015】この実施例の防護柵用木製カバー1は、図
1ないし図3に示すように、防護柵10のビーム11の
少なくとも一面側を被覆する木製板状体2からなってい
る。
【0016】この木製板状体2は、長尺状に製材されて
おり、取り付ける防護柵のビームの幅に対応させた幅に
形成されている。具体的には、この実施例の木製板状体
は、図3に示す路側用防護柵10に取り付けられるもの
であり、ビーム11の幅350mmに対応させて幅30
0mmに形成されている。このように、木製板状体2は
ビームを被覆するものであることから、ビームの幅と略
同一幅に形成される。
【0017】木製板状体2の長さは、4000mmであ
り、厚さは20mmに形成されている。ただし、木製板
状体の寸法は上記サイズに限定されるものではなく、取
り付けるビームに対応させて適宜変更可能である。ま
た、形状も長尺状に限定されるものではなく、ビームを
部分的にでも被覆するものであればデザイン的に趣向を
凝らしたものも本発明の範疇に包含される。さらに、こ
の実施例の木製板状体の端辺部に面取りを施してもよ
い。
【0018】なお、この実施例の木製板状体2がビーム
の幅より若干小さい300mmに形成されているのは、
図5に示すように、取り付ける防護柵10(最も多用さ
れている一般的な路側防護柵)のビーム11が上下にそ
れぞれ立面凸部11a,11bを有し、それらの上端か
ら下端までの寸法が300mmであることから、その寸
法と同一としたものである。この幅寸法とすることによ
り、木製板状体2を立面凸部11aおよび立面凸部11
bに面当接させ、かつ立面凸部11aの上方および立面
凸部11bの下方に突出しないため、より安定した状態
でビーム11に取り付けることができる。
【0019】また、木製板状体2の長さを4000mm
としたのは、取り付ける防護柵10の各ビーム11の長
さが4300mmであり、隣接するビーム11同士が3
0mm重ね合わされて貼設されることから、実質400
0mm間隔でビーム11が貼設されることとなり、それ
に対応させたものである。これような長さに形成するこ
とにより、ビームと隣接して、一部重ね合わされて貼設
されるビームとの固定と共に、一つの木製板状体を防護
柵に取り付けることが可能となる。
【0020】そして、木製板状体2には、ビーム11へ
の取り付けに際してビーム11のボルト挿通孔13に対
応する位置にボルト貫通孔3が設けられている。具体的
には、木製板状体2は、図1に示すように、四隅付近に
それぞれボルト貫通孔3a,3b,3c,3dを有して
おり、ビーム11への取り付け時には、図5に示すよう
に、ビーム11の立面凸部11a,11bにそれぞれ穿
孔されたボルト挿通孔13a,13bと上記ボルト貫通
孔3a,3bが対応するように構成されている。
【0021】そして、防護柵用木製カバー1を防護柵1
0に取り付ける場合は、図5に示すように、ビーム11
と、このビーム11と隣接して配設されるビーム11と
を一部重ね合わせた状態で、木製板状体2をビーム11
の一側面(路側)に重ね合わせ、ボルト14により固定
する。これにより、隣接して貼設されるビーム11同士
の連結と共に、防護柵用木製カバー1を防護柵10に取
り付けることができる。
【0022】なお、既設の防護柵に対しては、隣接して
貼設されるビーム同士を固定しているボルトを取り外し
た後、防護柵用木製カバー1をビームの一側面(路側)
に重ね合わせ、長いボルトに代えて固定すればよい。
【0023】このように、本発明の防護柵用木製カバー
1は、防護柵のビームに簡単に取り付けることができ、
既設の防護柵に対しても極めて容易に取り付けることが
でき、かつ、木材を使用する利点を防護柵に具備させる
ことができる。また、木材部分が部分的に損傷した場合
でも、損傷した木製板状体のみを取り替えればよくメン
テナンスも極めて容易である。
【0024】木製板状体2を構成する材料は、木材であ
ればどのようなものでもよいが、から松、檜、杉、栂、
樅など針葉樹が好適に使用できる。この実施例は、木資
源の有効活用を図るために、戦後電柱用として大量に植
樹され現在では用途が極めて少ないから松の集成材にて
形成されている。
【0025】木製板状体2は、所要形状に製材された
後、自然或いは人工的に乾燥させ、ヤニ抜きを行うこと
が好ましい。また、木製板状体2は防腐防蟻処理されて
いることが好ましく、この防腐防蟻処理は、真空加圧注
入して行うことが好ましい。これにより木材中に薬液を
深く浸透させ、木材中の成分と反応し定着させることが
できる。なお、真空加圧注入とは、木製板状材2を大型
注液缶の中に挿入し、缶内部を真空雰囲気下とし加圧す
ることにより木製板状材中に薬液を浸透させる方法であ
る。
【0026】さらに、木製板状体2は、防腐性、防カビ
性、防汚染性、耐候性、防水性、耐アルカリ性を高める
ために、或いは木材の割れや反り防止を目的として、表
面処理されることが好ましい。
【0027】表面処理に使用される塗料としては、シリ
コーン或いはエタノール等を主成分とする防水性塗布剤
或いは疎水性塗布剤を塗布することが好ましく、さら
に、この表面に、防汚染性、防水性、耐アルカリ性或い
は強靱性に優れたナイロン樹脂等が塗布されることが好
ましい。
【0028】また、木製板状体2は、図2に示すよう
に、一側面(取り付けられる防護柵10の支柱12側
面)に強化材4が貼着されている。この実施例の強化材
4はメラミン含浸紙が使用されており、これにより、木
製板状体の強度を向上させることができると共に、衝突
等の衝撃によって木製板状体が破壊されても、強化材に
裂け目部分が付着しているため、鋭利な形状で露呈した
り、破片が飛散したりすることを防止できる。
【0029】木製板状体2と強化材4とを接合する接着
剤としては、エポキシ樹脂系、アクリル樹脂系、EVA
樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、シリコーン樹脂系、ポリウ
レタン系、フェノール樹脂系、無機接着剤などが好適に
使用できる。
【0030】なお、この実施例の強化材4は、木製板状
体2の裏面全面に貼着されているが、部分的に貼着され
ているものも本発明の範疇に包含される。ただし、好ま
しくは全面に貼着されていることである。また、この実
施例の強化材4は、メラミン含浸紙が使用されている
が、カーボンファイバーやグラスファイバーをシート状
に形成したもの(例えば炭素繊維布やガラス繊維布)、
強化木(木製板材にフェノール樹脂などの合成樹脂を浸
潤させたもの)の薄板、強化プラスチック(ガラス繊維
や木綿布などを補強材とし、合成樹脂を含浸させたも
の、例えばFRP)の薄板などを使用してもよい。
【0031】また、木製板状体2の表面側(路側)に
は、図3に示すように、夜間などに発光する発光テープ
5或いは反射シートが貼着されていることが好ましい。
また、ボルト貫通孔3を補強するために、ボルト貫通孔
3内には、筒状の金属製リンク(図示しない)が埋設さ
れていることが好ましい。
【0032】(実施例)から松の集成材の一面にメラミ
ン含浸紙(厚さ0.2mm)を貼着した本発明の防護柵
用木製カバー(長さ1000m×幅145×厚さ15.
6mm)を4枚作製し、実施例1ないし4とした。
【0033】(比較例)から松の集成材(長さ1000
m×幅145×厚さ15.4mm)を2枚作製し、メラ
ミン含浸紙(厚さ0.2mm)を貼着しないものを、比
較例1および2とした。
【0034】(試験)材料試験機TCM−5000を用
いて、図7に示したスパン条件、即ち、木製板状体60
の下方において、L:90cm間隔を隔てて上向き矢印
が示す2点で木製板状体60を支持し、上方よりLを3
分割した下向き矢印が示す2点を、クロスヘッド速さ:
10mm/minで押圧して、破壊荷重および荷重に対
する変位を計測した。そして、破壊荷重から曲げ強さを
算出し、荷重に対する変位から曲げヤング係数を算出
し、以下の
【表1】に示す試験結果を得た。
【0035】(試験結果)
【表1】
【0036】上記試験結果より、破壊荷重、曲げ強さ、
曲げヤング係数共に、比較例に比して実施例の数値が増
加しており、また、上記試験において実施例はいずれも
破壊には至らず変位9cm程度で試験を終了した。これ
らの試験結果より、メラミン含浸紙の貼着により、木製
板状体の強度および弾性が向上したことが確認された。
【0037】つぎに、本発明の防護柵について図3ない
し図6に示した一実施例を用いて説明する。この実施例
の防護柵10は、路側用防護柵であり、図3に示すよう
に、金属製支柱12と、金属製支柱12に水平方向に貼
設された金属製ビーム11とからなり、防護柵10は、
金属製ビーム12の少なくとも一面側を被覆する防護柵
用木製カバー1を備えている。以下、各構成について順
次説明するが、防護柵用木製カバー1は前述した通りで
あり詳述は省略する。
【0038】金属製支柱12は、後述する金属製ビーム
11を所要の高さに保持するためのものであり、所定間
隔(この実施例では2m間隔)で立設される。なお、金
属製支柱12の立設は、コンクリートを打設して基端部
を固定して行われる。
【0039】金属製ビーム11は、梁を構成してフェン
スとして機能する部位であり、図4に示すように、道路
の湾曲に追随させて湾曲した形態に形成される。
【0040】なお、この実施例の金属製ビーム11は、
図5に示すように、断面略W字型に形成されており、そ
の3つの屈曲部には、垂直方向に延びる平坦部を備えて
いる。即ち、この3つの平坦部は、路側に突出する立面
凸部11a,11bとその中間部に設けられた立面凹部
11cを形成している。
【0041】そして、立面凸部11a,11bにおい
て、隣接する2つの金属製ビーム11が重なり合わされ
た状態で、防護柵用木製カバー1と共にボルト14にて
固定されている。即ち、隣接する2つの金属製ビームの
連結と共に防護柵用木製カバー1が固定されている。ま
た、図5および図6に示すように、立面凹部11cに
て、ブラケット15を介して金属製ビーム11と金属製
支柱12とが固定されている。
【0042】金属製ビーム11の路70側には、図4に
示すように、上記固定方法にて、連続的に防護柵用木製
カバー1が貼着されており、金属製ビーム11が湾曲す
る部位においても、防護柵用木製カバー1がその湾曲に
追随して湾曲し貼着されている。
【0043】なお、防護柵用木製カバーは、前述した試
験結果が示すように、十分な曲げ強さを備えており、図
4に示すような比較的湾曲が激しい場合でも、金属製ビ
ーム11の湾曲に追随して湾曲する。また、金属製ビー
ム11と防護柵用木製カバー1との固定は、上述した隣
接する2つの金属製ビームの連結と共に行うもの以外
に、図3に示すように、必要に応じて締結手段16を用
いて行うことが好ましい。この場合は、金属製ビーム1
1および防護柵用木製カバー1の所定部位にボルト挿通
孔(図示しない)およびボルト貫通孔(図示しない)を
形成する必要がある。さらに、ボルト、ナットおよび締
結手段などには防錆用亜鉛メッキが施されていることが
好ましい。さらに、この実施例の防護柵10は、金属製
ビーム11の路70側にのみ防護柵用木製カバー1が貼
着されているが、金属製ビームの支柱側にも防護柵用木
製カバーが貼着されていてもよい。
【0044】さらに、図8に示した本発明の防護柵の他
の実施例について説明する。この実施例の防護柵30
は、分離帯用防護柵であり、前述した路側用防護柵1と
の基本的な相違は、金属製支柱31の両側にそれぞれ金
属製ビーム32,33が貼設されており、さらに金属製
ビーム32,33の外方にそれぞれ前述した防護柵用木
製カバー1が取り付けられている点である。このよう
に、防護柵用木製カバー1を分離帯用防護柵に使用して
もよく、このような防護柵も本発明の範疇に包含され
る。
【0045】なお、間隔材34は、両端部にそれぞれ金
属製ビーム32,金属製ビーム33を固定して間隔を保
持するものであり、この水平方向の長さで金属製ビーム
32と金属製ビーム33との間隔が設定される。
【0046】さらに、図9および図10に示した本発明
の防護柵の他の実施例について説明する。この実施例の
防護柵40は、公園などのフェンスとして使用して好適
なものであり、複数の木製支柱41と、木製支柱41間
に貼設された木製ビーム42とからなり、木製ビーム4
2は支柱41側面に強化材44が貼着されている。以
下、各構成について順次説明する。
【0047】この実施例の木製支柱41は、略円柱体形
状を有しており、縦割りして2分され、図9に示すよう
に、内部に強化材43を配して接合され構成されてい
る。そして、この強化材43は、後述する木製ビーム4
2の貼設方向と略直交する方向に延在して配設されてい
る。このような構造とすることにより、両側に貼設され
た木製ビーム42からの衝撃に対しより強固に支持可能
となる。
【0048】木製支柱41間に貼設される木製ビーム4
2の支柱41側面には、図10に示すように、強化材4
4が貼着されている。これにより、木製ビームの強度を
向上させることができると共に、衝突等の衝撃によって
木製ビームが破壊されても、強化材に裂け目部分が付着
しているため、鋭利な形状で露呈したり、木片が飛散し
たりすることを防止することができる。
【0049】木製ビーム42は、この実施例では、木製
支柱41の両側に貼設されているが、一方側のみに貼設
されていてもよい。また、この実施例の防護柵40は、
水平方向に片側一本の木製ビームが貼設されているが、
複数の木製ビームを上下方向に貼設したものも本発明の
範疇に包含される。そして、木製ビーム42の木製支柱
の41への貼設は、図8に示すように、ステンレス製ボ
ルト45によりなされている。
【0050】なお、この実施例の木製支柱41の径は、
100mm〜120mm程度が好ましく、木製ビーム4
2は、幅250mm〜350mm程度で、厚さが20m
m〜40mm程度が好ましい。木製支柱41の高さは設
置場所によって適宜設定されればよく、木製ビーム42
の長さもまた、木製支柱41の立設間隔に応じて適宜設
定される。
【0051】強化材43,44としては、この実施例で
は、メラミン含浸紙が使用されているが、カーボンファ
イバーやグラスファイバーをシート状に形成したもの
(例えば炭素繊維布やガラス繊維布)、強化木(木製板
材にフェノール樹脂などの合成樹脂を浸潤させたもの)
の薄板、強化プラスチック(ガラス繊維や木綿布などを
補強材とし、合成樹脂を含浸させたもの、例えばFR
P)の薄板などを使用してもよい。
【0052】木製支柱41および木製ビーム42を構成
する材料は、木材であればどのようなものでもよいが、
から松、檜、杉、栂、樅など針葉樹が好適に使用でき
る。この実施例は、から松の集成材が使用されている。
【0053】木製支柱41および木製ビーム42は、所
要形状に製材された後、自然或いは人工的に乾燥させ、
ヤニ抜きを行うことが好ましい。また、木製支柱41お
よび木製ビーム42は防腐防蟻処理されていることが好
ましく、この防腐防蟻処理は、前述した真空加圧注入に
より行われることが好ましい。
【0054】さらに、木製支柱41および木製ビーム4
2は、防腐性、防カビ性、防汚染性、耐候性、防水性、
耐アルカリ性を高めるために、或いは木材の割れや反り
防止を目的として、表面処理されることが好ましい。表
面処理に使用される塗料としては、前述したものが好適
に使用できる。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、木材
を使用する利点( 衝突時に人や車両等が受ける衝撃を
軽減できる。 防護柵自体を衝撃より保護し損傷を軽減
する。景観等周辺環境と調和する。)を備えた防護柵を
簡単かつ安価に形成でき、メンテナンスも容易で、既設
の防護柵にも使用することができる。請求項2および請
求項3に記載した発明によれば、請求項1の効果に加
え、防護柵用木製カバーをより容易に防護柵に取り付け
ることができる。請求項4に記載した発明によれば、木
材部分が破壊された場合の危険性をより低減させること
ができる。請求項5に記載した発明によれば、請求項4
の効果に加え、板状体をより安価に木製複合強化板とす
ることができる。請求項6に記載した発明によれば、木
材を使用する利点( 衝突時に人や車両等が受ける衝撃
を軽減できる。 防護柵自体を衝撃より保護し損傷を軽
減する。景観等周辺環境と調和する。)を備えた防護柵
を簡単かつ安価に形成でき、メンテナンスも容易であ
る。請求項7に記載した発明によれば、請求項6の効果
に加え、木製板状体をより容易に防護柵に取り付けるこ
とができる。請求項8に記載した発明によれば、請求項
6および請求項7の効果に加え、木材部分が破壊された
場合の危険性をより低減させることができる。請求項9
に記載した発明によれば、請求項6ないし請求項8の効
果に加え、木製板状体をより安価に木製複合強化板とす
ることができる。請求項10および請求項11に記載し
た発明によれば、防護柵の木材部分が破壊された場合の
危険性をより低減させることができる。請求項12に記
載した発明によれば、請求項10および請求項11の効
果に加え、木製板状体をより安価に木製複合強化板とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防護柵用木製カバーの一実施例の正面
図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1に示した防護柵用木製カバーの取付方法を
説明するための正面図である。
【図4】図1に示した防護柵用木製カバーをガードレー
ルに連続的に貼着した状態を示す使用説明図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】図3の中央部に示された支柱付近の平面図であ
る。
【図7】試験方法を説明するための説明図である。
【図8】本発明の防護柵の他の実施例の部分正面図であ
る。
【図9】本発明の防護柵の他の実施例の正面図である。
【図10】図9に示した防護柵の平面図である。
【図11】従来の防護柵の正面図である。
【符号の説明】
1 防護柵用木製カバー 2 木製板状体 3 ボルト貫通孔 4 強化材 5 発光テープ 10 防護柵 11 金属製ビーム 12 金属製支柱 13 ボルト挿通孔 14 ボルト 15 ブラケット 16 締結手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防護柵のビームの少なくとも一面側を被
    覆する木製板状体からなることを特徴とする防護柵用木
    製カバー。
  2. 【請求項2】 前記木製板状体は、前記ビームと、該ビ
    ームと隣接して貼設されるビームとの連結と共に、或い
    は前記防護柵の支柱と前記ビームとの固定と共に前記防
    護柵に取り付け可能である請求項1に記載の防護柵用木
    製カバー。
  3. 【請求項3】 前記木製板状体は、前記ビームへの取り
    付けに際して前記ビームのボルト挿通孔に対応する位置
    にボルト貫通孔を備えている請求項1または2に記載の
    防護柵用木製カバー。
  4. 【請求項4】 防護柵のビームの少なくとも一面側を被
    覆する木製板状体からなり、該木製板状体は前記防護柵
    の支柱側面に強化材が貼着されていることを特徴とする
    防護柵用木製カバー。
  5. 【請求項5】 前記強化材は、メラミン含浸紙である請
    求項4に記載の防護柵用木製カバー。
  6. 【請求項6】 金属製支柱と、該金属製支柱に貼設され
    た金属製ビームとからなる防護柵であって、該防護柵
    は、前記金属製ビームの少なくとも一面側を被覆する防
    護柵用木製カバーを備えていることを特徴とする防護
    柵。
  7. 【請求項7】 前記防護柵用木製カバーは、前記金属製
    ビームと、該金属製ビームと隣接して貼設される金属製
    ビームとの連結と共に、或いは前記防護柵の前記金属製
    支柱と前記金属製ビームとの固定と共に、前記防護柵に
    取り付けられている請求項6に記載の防護柵。
  8. 【請求項8】 前記防護柵用木製カバーは、前記防護柵
    の前記金属製支柱側面に強化材が貼着されている請求項
    6または7に記載の防護柵。
  9. 【請求項9】 前記強化材は、メラミン含浸紙である請
    求項8に記載の防護柵。
  10. 【請求項10】 複数の木製支柱と、該木製支柱間に貼
    設された木製ビームとからなり、該木製ビームは前記支
    柱側面に強化材が貼着されていることを特徴とする防護
    柵。
  11. 【請求項11】 前記木製支柱は、内部に前記木製ビー
    ムの貼設方向と略直交する方向に延在して設けられた強
    化材を備えている請求項10に記載の防護柵。
  12. 【請求項12】 前記強化材は、メラミン含浸紙である
    請求項10または11に記載の防護柵。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011246877A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Hozen Technowork Co Ltd ガードレール
CN102720152A (zh) * 2012-03-28 2012-10-10 李布尔 防撞栏及其塑料防撞板
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