JPH1121851A - 遮水シート表面の防護方法 - Google Patents
遮水シート表面の防護方法Info
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- JPH1121851A JPH1121851A JP9173941A JP17394197A JPH1121851A JP H1121851 A JPH1121851 A JP H1121851A JP 9173941 A JP9173941 A JP 9173941A JP 17394197 A JP17394197 A JP 17394197A JP H1121851 A JPH1121851 A JP H1121851A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 施工や保守管理が容易であるとともに、斜面
部分の遮水シートを安定した状態で覆うことにより、外
的作用による遮水シートの劣化や損傷を効果的に防止す
ることのできる遮水シート表面の防護方法を提供する。 【解決手段】 斜面部分13に敷設される遮水シート1
1の表面を防護するための方法であって、遮水シート1
1の表面に、多数の線条が不規則な多数のループをなし
て絡み合うヘチマ構造からなる網状マット14を、これ
の上端部分を固定した状態から斜面の下方に向かって展
開するようにしてに当該表面を覆って敷設し、この網状
マット14に緑化基材15を吹付け材料として吹付け
て、この緑化基材15を網状マット14を介して遮水シ
ート11の表面に堆積保持する。
部分の遮水シートを安定した状態で覆うことにより、外
的作用による遮水シートの劣化や損傷を効果的に防止す
ることのできる遮水シート表面の防護方法を提供する。 【解決手段】 斜面部分13に敷設される遮水シート1
1の表面を防護するための方法であって、遮水シート1
1の表面に、多数の線条が不規則な多数のループをなし
て絡み合うヘチマ構造からなる網状マット14を、これ
の上端部分を固定した状態から斜面の下方に向かって展
開するようにしてに当該表面を覆って敷設し、この網状
マット14に緑化基材15を吹付け材料として吹付け
て、この緑化基材15を網状マット14を介して遮水シ
ート11の表面に堆積保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遮水シート表面
の防護方法に関し、特に、斜面部分に敷設される遮水シ
ートの表面を防護するための防護方法に関する。
の防護方法に関し、特に、斜面部分に敷設される遮水シ
ートの表面を防護するための防護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や一般廃棄物を投棄する例え
ば埋立形の廃棄物処分場は、自然の地形を利用したり地
盤を掘削して造成された凹状の地盤の内部に、廃棄物を
埋め立て貯留してゆくものであるが、埋め立てた廃棄物
から浸出する汚水の地下浸透による環境汚染を防止する
ために、処分場の底面および斜面(全面)に予め遮水工
を実施することが義務付けられている。かかる遮水工と
しては、従来より、経済性や遮水性の面から、例えば軟
質の合成樹脂系あるいはゴム系の遮水シートを敷設する
方法が採用されている。また、ゴルフ場のウォーターハ
ザード、簡易貯水池、溜池等の凹所に水を貯留する施設
の底面にもまた、貯留水等の漏出を防止すべく、廃棄物
処分場と同様に遮水シートが敷設される場合がある。
ば埋立形の廃棄物処分場は、自然の地形を利用したり地
盤を掘削して造成された凹状の地盤の内部に、廃棄物を
埋め立て貯留してゆくものであるが、埋め立てた廃棄物
から浸出する汚水の地下浸透による環境汚染を防止する
ために、処分場の底面および斜面(全面)に予め遮水工
を実施することが義務付けられている。かかる遮水工と
しては、従来より、経済性や遮水性の面から、例えば軟
質の合成樹脂系あるいはゴム系の遮水シートを敷設する
方法が採用されている。また、ゴルフ場のウォーターハ
ザード、簡易貯水池、溜池等の凹所に水を貯留する施設
の底面にもまた、貯留水等の漏出を防止すべく、廃棄物
処分場と同様に遮水シートが敷設される場合がある。
【0003】そして、これらの遮水シートは、通常、こ
れらの施設の内部に廃棄物や貯留水等が投棄されたり貯
留される前に、凹状の地盤ないしは凹所の底面の略全域
にわたって敷設施工されることになる。
れらの施設の内部に廃棄物や貯留水等が投棄されたり貯
留される前に、凹状の地盤ないしは凹所の底面の略全域
にわたって敷設施工されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記廃
棄物処分場や貯留水の貯留施設などに敷設される遮水シ
ートによれば、例えばこれらの凹状の地盤等を周囲の地
盤にすり付けるための斜面部分に位置する遮水シート
は、堆積あるいは貯留される廃棄物や貯留水によって覆
われることになるまでの間、長期間風雨等に晒されるこ
とになり、特に斜面部分の上端に位置する部分にあって
は、廃棄物や貯留水等によって覆われることが少なく、
その表面がむき出しになったままの状態となることも多
い。
棄物処分場や貯留水の貯留施設などに敷設される遮水シ
ートによれば、例えばこれらの凹状の地盤等を周囲の地
盤にすり付けるための斜面部分に位置する遮水シート
は、堆積あるいは貯留される廃棄物や貯留水によって覆
われることになるまでの間、長期間風雨等に晒されるこ
とになり、特に斜面部分の上端に位置する部分にあって
は、廃棄物や貯留水等によって覆われることが少なく、
その表面がむき出しになったままの状態となることも多
い。
【0005】したがって、このようにして斜面部分に敷
設される遮水シートは、長期間むき出しで晒された状態
になることにより、太陽光による熱や紫外線、あるいは
気温の変化による伸び縮み、又は烏や投棄される廃棄物
等との接触などの外的作用を受けて劣化が激しくなり、
損傷しやすくなるという問題があった。
設される遮水シートは、長期間むき出しで晒された状態
になることにより、太陽光による熱や紫外線、あるいは
気温の変化による伸び縮み、又は烏や投棄される廃棄物
等との接触などの外的作用を受けて劣化が激しくなり、
損傷しやすくなるという問題があった。
【0006】このような弊害に対処するために、かかる
遮水シートを保護砂や保護シート等で覆う方法も考えら
れるが、斜面部分において保護砂を堆積保持しておくこ
とは難しく、また、保護シートや保護マットで覆う方法
によれば、その施工や保守管理に手間がかかるという課
題があった。
遮水シートを保護砂や保護シート等で覆う方法も考えら
れるが、斜面部分において保護砂を堆積保持しておくこ
とは難しく、また、保護シートや保護マットで覆う方法
によれば、その施工や保守管理に手間がかかるという課
題があった。
【0007】そこで、この発明は、上記課題に着目して
なされたもので、施工や保守管理が容易であるととも
に、斜面部分の遮水シートを安定した状態で覆うことに
より、外的作用による遮水シートの劣化や損傷を効果的
に防止することのできる遮水シート表面の防護方法を提
供することを目的とするものである。
なされたもので、施工や保守管理が容易であるととも
に、斜面部分の遮水シートを安定した状態で覆うことに
より、外的作用による遮水シートの劣化や損傷を効果的
に防止することのできる遮水シート表面の防護方法を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされたもので、その要旨は、斜面部分
に敷設される遮水シートの表面を防護するための方法で
あって、前記遮水シートの表面に、吹付け材料を保持す
る機能を有するとともに吹付け材料の重量に耐え得る引
張り強度を有するマット部材を、これの上端部分を固定
した状態から斜面の下方に向かって展開するようにして
に当該表面を覆って敷設し、このマット部材に緑化基
材、モルタル等の吹付け材料を吹付けて、この吹付け材
料を前記マット部材を介して前記遮水シートの表面に堆
積保持することを特徴とする遮水シート表面の防護方法
にある。
達成するためになされたもので、その要旨は、斜面部分
に敷設される遮水シートの表面を防護するための方法で
あって、前記遮水シートの表面に、吹付け材料を保持す
る機能を有するとともに吹付け材料の重量に耐え得る引
張り強度を有するマット部材を、これの上端部分を固定
した状態から斜面の下方に向かって展開するようにして
に当該表面を覆って敷設し、このマット部材に緑化基
材、モルタル等の吹付け材料を吹付けて、この吹付け材
料を前記マット部材を介して前記遮水シートの表面に堆
積保持することを特徴とする遮水シート表面の防護方法
にある。
【0009】ここで、上記遮水シートは、例えば軟質又
は硬質の合成樹脂系あるいはゴム系のシート部材を使用
することができるが、その表面に緑化基材、モルタル等
の吹付け材料を堆積保持した場合に、これの重量及び生
育した植生等の重量に十分耐え得るような引張り強度を
備えるものを使用する。
は硬質の合成樹脂系あるいはゴム系のシート部材を使用
することができるが、その表面に緑化基材、モルタル等
の吹付け材料を堆積保持した場合に、これの重量及び生
育した植生等の重量に十分耐え得るような引張り強度を
備えるものを使用する。
【0010】また、上記マット部材は、凹凸や空隙、あ
るいは多数の表面突起物などを備え、これらを介して吹
付け材料を付着保持することができるとともに、保持し
た吹き付け材料の重量に耐え得る引張り強度を有するマ
ット状の部材であって、例えば耐食性に優れた金属製や
樹脂製の多数の連続線条により構成され、この連続線条
の太さや強度、目付等を調整することにより、所望の圧
縮強度や空隙率、あるいは植生基盤の造成に有効な厚さ
を十分に確保できるような厚さを備えた網状マットを使
用することができる。また、格子状、ハチの巣状、ある
いはこれに類する形状の網状マットや、不織布等のシー
ト部材の表面に人工芝状や針状の多数の突起を設けたマ
ット等を使用することもできる。
るいは多数の表面突起物などを備え、これらを介して吹
付け材料を付着保持することができるとともに、保持し
た吹き付け材料の重量に耐え得る引張り強度を有するマ
ット状の部材であって、例えば耐食性に優れた金属製や
樹脂製の多数の連続線条により構成され、この連続線条
の太さや強度、目付等を調整することにより、所望の圧
縮強度や空隙率、あるいは植生基盤の造成に有効な厚さ
を十分に確保できるような厚さを備えた網状マットを使
用することができる。また、格子状、ハチの巣状、ある
いはこれに類する形状の網状マットや、不織布等のシー
ト部材の表面に人工芝状や針状の多数の突起を設けたマ
ット等を使用することもできる。
【0011】そして、このマット部材には、マット部材
の斜面に沿った方向の伸張を抑える芯材を取り付けるよ
うにすることが好ましい。この芯材としては、例えば斜
面の傾斜方向に延長するようにしてマット部材の裏面に
取り付けられる不織布等の布材や、マット部材の内部に
取り付けられる鋼線やピアノ線その他の相当の引張り強
度を有する線状部材等を用いることができる。
の斜面に沿った方向の伸張を抑える芯材を取り付けるよ
うにすることが好ましい。この芯材としては、例えば斜
面の傾斜方向に延長するようにしてマット部材の裏面に
取り付けられる不織布等の布材や、マット部材の内部に
取り付けられる鋼線やピアノ線その他の相当の引張り強
度を有する線状部材等を用いることができる。
【0012】また、マット部材を、これの上端部分を固
定した状態から斜面の下方に向かって展開するようにし
て遮水シートの表面を覆って敷設するには、例えば廃棄
物処分場の周囲の地盤や、斜面の犬走り部分などにおけ
る作業により、例えばロール状に巻いたマット部材の一
端を、ボルトやフラットバー等を用いてコンクリート等
からなるシート固定工に固定した後、マット部材を斜面
に沿って巻き降ろしてゆくことにより、容易に敷設する
ことができる。
定した状態から斜面の下方に向かって展開するようにし
て遮水シートの表面を覆って敷設するには、例えば廃棄
物処分場の周囲の地盤や、斜面の犬走り部分などにおけ
る作業により、例えばロール状に巻いたマット部材の一
端を、ボルトやフラットバー等を用いてコンクリート等
からなるシート固定工に固定した後、マット部材を斜面
に沿って巻き降ろしてゆくことにより、容易に敷設する
ことができる。
【0013】なお、このようなマット部材の一端の固定
は、マット部材及びこれに吹付けられる吹付け材の重量
に十分に耐え得るように強固に固定する。
は、マット部材及びこれに吹付けられる吹付け材の重量
に十分に耐え得るように強固に固定する。
【0014】そして、この発明の遮水シート表面の防護
方法によれば、遮水シート表面を覆って敷設されたマッ
ト部材を介して吹付け材料が付着することにより、十分
な厚さの安定した保護層が造成されることになり、斜面
部分の遮水シートを、太陽光による熱や紫外線、あるい
は気温の変化、又は烏や投棄される廃棄物等との接触な
どの外的作用から容易に防護することができる。
方法によれば、遮水シート表面を覆って敷設されたマッ
ト部材を介して吹付け材料が付着することにより、十分
な厚さの安定した保護層が造成されることになり、斜面
部分の遮水シートを、太陽光による熱や紫外線、あるい
は気温の変化、又は烏や投棄される廃棄物等との接触な
どの外的作用から容易に防護することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、この発明の好ましい実施の
形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、この発明の遮水シート表面の防護方法を採用し
た埋立型の廃棄物処分場10を示す破断略示断面図であ
る。すなわち、この廃棄物処分場10は、例えば山間部
等における広大な敷地を凹状に掘削形成してなるもの
で、その凹部底面には、遮水シート11を敷設して、廃
棄物処分場10に投棄した廃棄物30から浸出する汚水
等が処分場10から漏出して周囲の地盤に拡散しないよ
うにするための遮水工が施されている。
形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、この発明の遮水シート表面の防護方法を採用し
た埋立型の廃棄物処分場10を示す破断略示断面図であ
る。すなわち、この廃棄物処分場10は、例えば山間部
等における広大な敷地を凹状に掘削形成してなるもの
で、その凹部底面には、遮水シート11を敷設して、廃
棄物処分場10に投棄した廃棄物30から浸出する汚水
等が処分場10から漏出して周囲の地盤に拡散しないよ
うにするための遮水工が施されている。
【0016】そして、この実施形態の遮水シート表面の
防護方法は、廃棄物処分場10の周辺部分に位置する、
凹状の処分場10を周囲の地盤にすり付けるための、斜
面部分としての法面13を覆うべく敷設された遮水シー
ト11に対し、特に、これの上部に位置して未だ廃棄物
30により覆われることなく、長期間風雨等に晒される
ことになる可能性のある部分を防護するために採用され
るものである。
防護方法は、廃棄物処分場10の周辺部分に位置する、
凹状の処分場10を周囲の地盤にすり付けるための、斜
面部分としての法面13を覆うべく敷設された遮水シー
ト11に対し、特に、これの上部に位置して未だ廃棄物
30により覆われることなく、長期間風雨等に晒される
ことになる可能性のある部分を防護するために採用され
るものである。
【0017】すなわち、この実施形態の防護方法は、遮
水シート11の表面に、多数の線条が不規則な多数のル
ープをなして絡み合うヘチマ構造からなる網状マット1
4をマット部材として、これの上端部分を固定した状態
から斜面の下方に向かって展開するようにして遮水シー
ト11の表面を覆って敷設し、この網状マット14に、
吹付け材料として緑化基材、すなわち植物種子を含む厚
層基材15を吹付け、網状マット14を介して厚層基材
15を遮水シート11の表面に保護層として堆積保持す
ることによって実施される。
水シート11の表面に、多数の線条が不規則な多数のル
ープをなして絡み合うヘチマ構造からなる網状マット1
4をマット部材として、これの上端部分を固定した状態
から斜面の下方に向かって展開するようにして遮水シー
ト11の表面を覆って敷設し、この網状マット14に、
吹付け材料として緑化基材、すなわち植物種子を含む厚
層基材15を吹付け、網状マット14を介して厚層基材
15を遮水シート11の表面に保護層として堆積保持す
ることによって実施される。
【0018】ここで、法面13を覆って敷設される遮水
シート11は、例えば軟質の合成樹脂系あるいはゴム系
のシート部材からなり、幅2〜8m程度の運搬や施工に
適した大きさのものを、砂質土やモルタル、織布等の下
地材18により下地処理された法面13上に敷設した
後、熱溶着などによって縦横に接合一体化されることに
より法面13の全体を水密に覆うものである。なお、か
かる遮水シート11や下地材18は、処分場10の底面
部分まで延長敷設されて、廃棄物処分場10の底面全域
を覆うようにして施工されるものである。
シート11は、例えば軟質の合成樹脂系あるいはゴム系
のシート部材からなり、幅2〜8m程度の運搬や施工に
適した大きさのものを、砂質土やモルタル、織布等の下
地材18により下地処理された法面13上に敷設した
後、熱溶着などによって縦横に接合一体化されることに
より法面13の全体を水密に覆うものである。なお、か
かる遮水シート11や下地材18は、処分場10の底面
部分まで延長敷設されて、廃棄物処分場10の底面全域
を覆うようにして施工されるものである。
【0019】一方、遮水シート11の表面に敷設される
網状マット14は、図2に拡大して示すように、例えば
太さ0.5mm以上の耐食性に優れた樹脂製の多数の連
続線条により構成され、この多数の連続樹脂線条が不規
則な多数のループをなして絡み合う、厚さ2〜10cm
程度のマット状のヘチマ構造からなるもので、この樹脂
線状が溶融状態から固化して強度を発揮するとともに、
所望の圧縮強度及び50%程度の空隙率を備えることに
なる。
網状マット14は、図2に拡大して示すように、例えば
太さ0.5mm以上の耐食性に優れた樹脂製の多数の連
続線条により構成され、この多数の連続樹脂線条が不規
則な多数のループをなして絡み合う、厚さ2〜10cm
程度のマット状のヘチマ構造からなるもので、この樹脂
線状が溶融状態から固化して強度を発揮するとともに、
所望の圧縮強度及び50%程度の空隙率を備えることに
なる。
【0020】また、かかる網状マット14は、堆積保持
される厚層基材15の重量に抵抗して当該ヘチマ状の形
状を保持することのできる程度の剛性を備えるととも
に、その裏面には、不織布からなる帯状の布材17が、
斜面の傾斜方向に延長するようにして接着剤などを介し
て多数取り付けられており、かかる布材17を芯材とし
て、厚層基材15が吹付けられた網状マット14が、厚
層基材15の重量によって斜面に沿った方向に過大に伸
張するのを、容易に抑えることができるようになってい
る。
される厚層基材15の重量に抵抗して当該ヘチマ状の形
状を保持することのできる程度の剛性を備えるととも
に、その裏面には、不織布からなる帯状の布材17が、
斜面の傾斜方向に延長するようにして接着剤などを介し
て多数取り付けられており、かかる布材17を芯材とし
て、厚層基材15が吹付けられた網状マット14が、厚
層基材15の重量によって斜面に沿った方向に過大に伸
張するのを、容易に抑えることができるようになってい
る。
【0021】そして、この実施形態によれば、網状マッ
ト14は、これの上端部分を固定した状態から斜面の下
方に向かって展開するようにして、遮水シート11と密
着一体化させることなく遮水シート11表面を覆って敷
設する。すなわち、網状マット14は、例えば図3
(a)及び(b)に示すように、廃棄物処分場10の周
囲の平坦な地盤や斜面の犬走り部分にコンクリート等を
用いて形成したシート固定工19に、ロール状に巻立て
た網状マット14の一端をボルトやフラットバーを用い
て固定した後、このロール状の網状マット14を斜面に
沿って巻き降ろしてゆくことにより、遮水シート11の
表面を覆って展開敷設する。なお、ロール状の網状マッ
ト14の長さは、予めその長さを適宜調節して、下段の
犬走り部分や、斜面に沿った所望の位置まで延長到達す
るようにしておく。
ト14は、これの上端部分を固定した状態から斜面の下
方に向かって展開するようにして、遮水シート11と密
着一体化させることなく遮水シート11表面を覆って敷
設する。すなわち、網状マット14は、例えば図3
(a)及び(b)に示すように、廃棄物処分場10の周
囲の平坦な地盤や斜面の犬走り部分にコンクリート等を
用いて形成したシート固定工19に、ロール状に巻立て
た網状マット14の一端をボルトやフラットバーを用い
て固定した後、このロール状の網状マット14を斜面に
沿って巻き降ろしてゆくことにより、遮水シート11の
表面を覆って展開敷設する。なお、ロール状の網状マッ
ト14の長さは、予めその長さを適宜調節して、下段の
犬走り部分や、斜面に沿った所望の位置まで延長到達す
るようにしておく。
【0022】網状マット14を遮水シート11表面に敷
設したら、次に、この網状マット14に厚層基材15を
吹付けて、植生基盤としての厚層基材15からなる保護
層を、遮水シート11の表面に堆積保持して造成する作
業を行う。すなわち、図4に示すように、かかる吹き付
け作業は、例えば、植生用の植物種子20と、化学肥料
やpH緩衝剤等の肥料類21と、普通ポルトランドセメ
ントや高分子系樹脂等の接合剤22と、土や泥炭等の生
育基盤材23とを、混合装置24において、水タンク2
5から送られる水とともに混合してスラリー化した厚層
基材15を製造し、これを空気圧縮機26からの圧送力
により圧送ホースを介して法面13まで給送した後、吹
付けノズル12から、網状マット14が設置された遮水
シート11に向かって吹付けることにより容易に行うこ
とができる。
設したら、次に、この網状マット14に厚層基材15を
吹付けて、植生基盤としての厚層基材15からなる保護
層を、遮水シート11の表面に堆積保持して造成する作
業を行う。すなわち、図4に示すように、かかる吹き付
け作業は、例えば、植生用の植物種子20と、化学肥料
やpH緩衝剤等の肥料類21と、普通ポルトランドセメ
ントや高分子系樹脂等の接合剤22と、土や泥炭等の生
育基盤材23とを、混合装置24において、水タンク2
5から送られる水とともに混合してスラリー化した厚層
基材15を製造し、これを空気圧縮機26からの圧送力
により圧送ホースを介して法面13まで給送した後、吹
付けノズル12から、網状マット14が設置された遮水
シート11に向かって吹付けることにより容易に行うこ
とができる。
【0023】ここで、吹付けられた厚層基材15は、そ
の粘着力等により、ヘチマ状の網状マット14を構成す
る多数のループを巻き込むようにして法面13の遮水シ
ート11に強固に付着堆積し、これによって、厚層基材
15による、網状マット14の厚さに応じた所望の厚さ
の安定した植性基盤が、遮水シート11の表面に造成さ
れることになる。
の粘着力等により、ヘチマ状の網状マット14を構成す
る多数のループを巻き込むようにして法面13の遮水シ
ート11に強固に付着堆積し、これによって、厚層基材
15による、網状マット14の厚さに応じた所望の厚さ
の安定した植性基盤が、遮水シート11の表面に造成さ
れることになる。
【0024】また、このようにして造成された厚層基材
15による植性基盤の表面には、供給パイプ16を、法
面13の傾斜方向に所定間隔をおいて複数配設しておく
(図2参照)。したがって、この実施形態によれば、必
要に応じて水分や養分をこの供給パイプ16に給送し、
これの外周面に設けた供給孔等から、これらの水分や養
分を植生基盤を構成する厚層基材15に適宜補給するこ
とができるようになっている。
15による植性基盤の表面には、供給パイプ16を、法
面13の傾斜方向に所定間隔をおいて複数配設しておく
(図2参照)。したがって、この実施形態によれば、必
要に応じて水分や養分をこの供給パイプ16に給送し、
これの外周面に設けた供給孔等から、これらの水分や養
分を植生基盤を構成する厚層基材15に適宜補給するこ
とができるようになっている。
【0025】そして、このようにして形成された植生基
盤によって覆われる、法面13に敷設された遮水シート
11は、この植生基盤により防護されて、外的作用によ
る劣化や損傷が防止されることになる。すなわち、この
遮水シート11は、風雨や太陽光による紫外線等に直接
晒されることがなく、烏や投棄される廃棄物等との直接
の接触も回避されるとともに、厚層基材15中に埋設さ
れていることにより、外気や太陽光の熱による温度差の
影響が抑制されてその伸びや縮みも少なくなる。なお、
この植生基盤は、投棄された廃棄物30が処分場10に
堆積されてきて、この廃棄物30によって遮水シート1
1が覆われるようになった後も、廃棄物30と遮水シー
ト11との間に介装してこれらの接触を回避する保護層
として機能することになる。
盤によって覆われる、法面13に敷設された遮水シート
11は、この植生基盤により防護されて、外的作用によ
る劣化や損傷が防止されることになる。すなわち、この
遮水シート11は、風雨や太陽光による紫外線等に直接
晒されることがなく、烏や投棄される廃棄物等との直接
の接触も回避されるとともに、厚層基材15中に埋設さ
れていることにより、外気や太陽光の熱による温度差の
影響が抑制されてその伸びや縮みも少なくなる。なお、
この植生基盤は、投棄された廃棄物30が処分場10に
堆積されてきて、この廃棄物30によって遮水シート1
1が覆われるようになった後も、廃棄物30と遮水シー
ト11との間に介装してこれらの接触を回避する保護層
として機能することになる。
【0026】また、この実施形態によれば、厚層基材1
5により形成された植性基盤の表面に植生が生育するこ
とにより緑化が図られて、好ましい景観を呈することに
なるとともに、植性基盤の表面に配設した供給パイプ1
6を介して水分や養分を適宜補給することにより、手間
のかかる維持管理を行うことなく長期的な緑化を図るこ
とが可能になる。
5により形成された植性基盤の表面に植生が生育するこ
とにより緑化が図られて、好ましい景観を呈することに
なるとともに、植性基盤の表面に配設した供給パイプ1
6を介して水分や養分を適宜補給することにより、手間
のかかる維持管理を行うことなく長期的な緑化を図るこ
とが可能になる。
【0027】さらに、網状マット14は、その上端部分
を固定した状態から斜面の下方に向かって展開してゆく
ことにより設置することができるので、容易かつ経済的
に施工することができるとともに、既存の遮水シートに
対しても容易に施工することができる。
を固定した状態から斜面の下方に向かって展開してゆく
ことにより設置することができるので、容易かつ経済的
に施工することができるとともに、既存の遮水シートに
対しても容易に施工することができる。
【0028】なお、この発明は、上記実施例の実施の態
様のものに限定されるものではなく、各請求項に記載さ
れた構成の範囲内において、種々に変更して採用するこ
とができる。例えば、吹付け材料として、緑化基材を用
いる必要は必ずしもなく、モルタル等のその他の吹付け
材料を用いて、吹付け作業を行うこともでき、また、網
状マットを補強する芯材は必ずしも取り付ける必要はな
い。
様のものに限定されるものではなく、各請求項に記載さ
れた構成の範囲内において、種々に変更して採用するこ
とができる。例えば、吹付け材料として、緑化基材を用
いる必要は必ずしもなく、モルタル等のその他の吹付け
材料を用いて、吹付け作業を行うこともでき、また、網
状マットを補強する芯材は必ずしも取り付ける必要はな
い。
【0029】さらに、マット部材としては、上述の網状
マット14を設ける必要は必ずしもなく、例えば図5
(a)〜(d)に示すような、グリット状(a)やハチ
の巣状(b)あるいはネット状の網状マットや、不織布
等からなるシート部材に針状(c)や人工芝状(d)の
多数の突起を設けたマット部材を使用することもでき
る。
マット14を設ける必要は必ずしもなく、例えば図5
(a)〜(d)に示すような、グリット状(a)やハチ
の巣状(b)あるいはネット状の網状マットや、不織布
等からなるシート部材に針状(c)や人工芝状(d)の
多数の突起を設けたマット部材を使用することもでき
る。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
遮水シート表面の防護方法によれば、遮水シートの表面
にヘチマ構造からなるマット部材を展開敷設し、このマ
ット部材に吹付け材料を吹付けて、この吹付け材料を前
記マット部材を介して前記遮水シートの表面に堆積保持
することにより構成されるので、施工や保守管理が容易
であるとともに、斜面部分の遮水シートを安定した状態
で覆うことにより、外的作用による遮水シートの劣化や
損傷を効果的に防止することができる。
遮水シート表面の防護方法によれば、遮水シートの表面
にヘチマ構造からなるマット部材を展開敷設し、このマ
ット部材に吹付け材料を吹付けて、この吹付け材料を前
記マット部材を介して前記遮水シートの表面に堆積保持
することにより構成されるので、施工や保守管理が容易
であるとともに、斜面部分の遮水シートを安定した状態
で覆うことにより、外的作用による遮水シートの劣化や
損傷を効果的に防止することができる。
【図1】この発明の一実施形態にかかる遮水シート表面
の防護方法を採用した埋立型の廃棄物処分場の一例を示
す破断略示断面図である。
の防護方法を採用した埋立型の廃棄物処分場の一例を示
す破断略示断面図である。
【図2】この発明の一実施形態にかかる遮水シート表面
の防護方法により形成された保護構造の構成を示す断面
図である。
の防護方法により形成された保護構造の構成を示す断面
図である。
【図3】(a)及び(b)は、遮水シートの表面に、マ
ット部材を展開敷設する状況を示す説明図である。
ット部材を展開敷設する状況を示す説明図である。
【図4】緑化基材を遮水シートの表面に吹き付ける作業
の一例を示す説明図である。
の一例を示す説明図である。
【図5】マット部材の他の例を説明する、(a)は平面
図、(b)は斜視図、(c)及び(d)は側断面図であ
る。
図、(b)は斜視図、(c)及び(d)は側断面図であ
る。
10 廃棄物処分場 11 遮水シート 13 法面(斜面部分) 14 網状マット 15 厚層基材(緑化基材) 16 供給パイプ 17 布材(芯材) 19 シート固定工 30 廃棄物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河口 武志 千葉県千葉市花見川区幕張5−407−7
Claims (2)
- 【請求項1】 斜面部分に敷設される遮水シートの表面
を防護するための方法であって、前記遮水シートの表面
に、吹付け材料を保持する機能を有するとともに吹付け
材料の重量に耐え得る引張り強度を有するマット部材
を、これの上端部分を固定した状態から斜面の下方に向
かって展開するようにしてに当該表面を覆って敷設し、
このマット部材に緑化基材、モルタル等の吹付け材料を
吹付けて、この吹付け材料を前記マット部材を介して前
記遮水シートの表面に堆積保持することを特徴とする遮
水シート表面の防護方法。 - 【請求項2】 前記マット部材には、前記マット部材の
斜面に沿った方向の伸張を抑える芯材が取り付けられて
いることを特徴とする請求項1に記載の遮水シート表面
の防護方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9173941A JPH1121851A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 遮水シート表面の防護方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9173941A JPH1121851A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 遮水シート表面の防護方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1121851A true JPH1121851A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=15969913
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9173941A Pending JPH1121851A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | 遮水シート表面の防護方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1121851A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011196143A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Maeda Kosen Co Ltd | 堤体の補強構造 |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP9173941A patent/JPH1121851A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011196143A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Maeda Kosen Co Ltd | 堤体の補強構造 |
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