JPH1121900A - 法面緑化工法の表土圧気搬送方法および法面緑化工法 - Google Patents

法面緑化工法の表土圧気搬送方法および法面緑化工法

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JPH1121900A
JPH1121900A JP19051797A JP19051797A JPH1121900A JP H1121900 A JPH1121900 A JP H1121900A JP 19051797 A JP19051797 A JP 19051797A JP 19051797 A JP19051797 A JP 19051797A JP H1121900 A JPH1121900 A JP H1121900A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現地若しくは現地近隣で確保、採取した表土
に肥料材を加えた生成表土を、吹付機のマテリアルホー
スで圧気搬送可能とする。 【構成】 現地若しくは現地近隣で確保、採取した分別
表土48に団粒化剤56と助剤58とを混合するとともに、こ
の混合表土63に、少なくとも肥料材78を更に混合して、
モルタル吹付機10のマテリアルホース24の内部を圧縮空
気と共に圧気搬送可能な生成表土12を生成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、法面の緑化基盤
となる表土を、吹付機のマテリアルホースで圧気搬送
し、これに伴うホース先端の噴射ノズルからの噴射によ
って法面に吹き付けるための法面緑化工法の表土圧気搬
送方法、および、これを利用した法面緑化工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば、地盤の掘削や盛り土等により
形成された傾斜面(法面)は、種々の法面工法によって
保護、補強されるが、近年の土木事業においては、自然
破壊が大きな問題となっており、緑化による景観の向上
や環境の保全および自然保護の観点から、植物の生育可
能な生育基盤(緑化基盤)を法面に造成し、この植物に
よって法面を保護することが強く望まれている。
【0003】この、法面緑化工法等と称される工法の一
例として、たとえば、バーク堆肥、ピートモス等の肥料
材を主体とした基盤材を、モルタル吹付機等の吹付機の
マテリアルホースで圧縮空気と共に搬送(圧気搬送)
し、このホース先端の噴射ノズルからの噴射のもとで法
面に吹き付けて生育基盤を造成する、いわゆる厚層基材
吹付工を利用した工法が知られている。そして、この生
育基盤に適当な植物の種子等を混合させ、この生育基盤
で植物を生育させることによって、法面における自然生
体の復元を可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、厚層基材吹
付工における基盤材は、適当な肥料材の混合等によりな
る、現地表土とは全く無関係な改良土壌であるため、現
地若しくは現地近隣の表土との土質の違いに起因する違
和感のある植生態が、この緑化基盤に生じやすい。従っ
て、公知の法面緑化工法においては、法面での現地本来
の自然林に近い緑化は必ずしも容易でない。
【0005】また、地盤の掘削等により生じた掘削土は
多量であり、その廃棄場所が容易に確保できないばかり
でなく、その費用も多大であるため、一般的な法面緑化
工法においては、このような掘削土の処理が模索されて
いる。
【0006】更に、厚層基材吹付工では、その敷設厚が
5cm程度となるため、植物の根系による法面の補強が十
分でなくなる虞れがある。
【0007】ここで、たとえば、特開平09−041386号公
報に開示の法面緑化工法においては、地盤の掘削により
生じた掘削土を表土として再利用し、これを法面に敷設
することによって、現地本来の自然林に近い違和感のな
い緑化、および、廃棄する掘削土の減量化を可能として
いる。そこで、この公知の法面緑化工法により生成した
表土(生成表土)を厚層基材吹付工での基盤材として利
用することが提案、推進されている。
【0008】しかしながら、地盤の表土は、一般に粘土
分を多く含むため、現地若しくは現地近隣で確保、採取
した表土を吹付機のマテリアルホースで単純に圧気搬送
および噴射しようとすると、この表土の粘土分が自己の
粘性のもとでホースの内面に付着して、ホースの詰まり
を生じさせる。
【0009】そこで、通常は、現地若しくは現地近隣で
確保、採取した表土に適当量の砂を混合させることによ
って、粘土分を多く含む表土を圧気搬送の可能な程度に
粒子化し、この粒子化された表土を吹付機のマテリアル
ホースで圧気搬送および噴射することで、法面への吹き
付けを可能としている。
【0010】しかし、砂は、高い透水性を持つため、緑
化基盤の土壌となる表土への砂の多量の混合は、緑化基
盤での保水、保湿の低下を招きやすく、植物の生育の妨
げとなる虞れがある。従って、植物の生育基盤(緑化基
盤)となる表土への砂の混合は、保水性および保湿性の
点から、好ましくない。
【0011】この発明は、現地若しくは現地近隣で確
保、採取した表土に肥料材を加えてなる生成表土を、吹
付機のマテリアルホースで圧気搬送可能とする法面緑化
工法の表土圧気搬送方法、および、この表土圧気搬送方
法の利用のもとで緑化基盤を造成する法面緑化工法の提
供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明の法面緑化工法の表土圧気搬送方法によれ
ば、現地若しくは現地近隣で確保、採取した掘削表土か
ら所定大以上の石礫、根系を除去して分別表土としてい
る。そして、この分別表土に、土壌粒子の団粒化を促す
団粒化剤と、その土壌粒子の団粒構造を強化、保持する
所定の助剤とを混合するとともに、この既混合表土に、
少なくとも所定の肥料材を更に混合して、吹付機のマテ
リアルホース内を圧縮空気の送り込みのもとで圧気搬送
可能な生成表土を生成している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】この発明に係る法面緑化工法の表土圧気搬
送方法の実施の一形態においては、モルタル吹付機によ
る厚層基材吹付工を利用し、肥料材等の混合された生成
表土と称する所定の表土を法面に吹き付けて敷設する工
法を、法面緑化工法として例示して、以下説明する。
【0015】図1に示すように、この法面緑化工法にお
いては、モルタル吹付機10が、所定の生成表土12を吹き
付ける吹付機として利用される。
【0016】モルタル吹付機10は、吹付機本体20に供給
された生成表土12を、コンプレッサー22からの圧縮空気
と共にマテリアルホース24の内部を搬送(圧気搬送)可
能に構成され、ホース内を搬送された生成表土は、圧縮
空気の圧力のもとでの、ホース先端の噴射ノズル26から
の噴射により、法面28に吹き付けられて、植物の生育可
能な生育基盤(緑化基盤)32が造成される。
【0017】なお、図1の参照符号30は、吹付機本体20
の電源として配設、接続された発電機を示す。
【0018】ここで、この発明においては、現地若しく
は現地近隣を掘削して確保した表土(ここでは掘削表土
と称する)から所定大以上の石礫、根系を除去して分別
表土とし、この分別表土を、植物の生育基盤(緑化基
盤)の生成表土12として利用可能としている。
【0019】図2(A) に示すように、現地若しくは現地
近隣の地盤41の表土42の掘削により確保した表土、つま
り掘削表土は、適当な選別機械、たとえば、適当な網目
状の平爪バケット44を装備したバックホウ46等によっ
て、いわゆるふるい処理(バケットミキシング)され、
所定大以上の石礫、根系の除去による分別によって、掘
削表土から分別表土48が採取される。ここでは、たとえ
ば、30mm以下の塊の表土が、分別表土48として採取され
る。
【0020】無論、掘削表土(表土42)からの分別表土
48の分別、採取は、この選別機械による方法に限定され
ず、これ以外の機械および方法によって、分別表土を採
取してもよい。
【0021】採取された分別表土48は、図2(B) に示す
ように、たとえば、ホッパー50に、一旦収容され、この
ホッパーから、ベルトコンベヤ52等を介して、混合機、
たとえば、パドルミキサー54に供給される。そして、こ
の発明においては、このパドルミキサー(混合機)54に
おいて、分別表土48に、たとえば、一次混合として、土
壌粒子の団粒化を促す団粒化剤56が混合される。
【0022】自然上での堆積によりなる地盤の表土42
は、一般に、粘土分を多く含むため、この表土から分
別、採取された分別表土48は、圧縮空気の圧力のもとで
の、モルタル吹付機のマテリアルホースを介した圧気搬
送に適さない。しかし、この団粒化材56の混合に伴う、
土壌粒子の団粒構造の形成により、表土、つまり分別表
土48の土壌は適当に粒子化されるため、この粒子化によ
り、モルタル吹付機のマテリアルホース24の内面への表
土の付着は防止できる(図1参照)。
【0023】パドルミキサー54での分別表土48、団粒化
剤56の混合によって生成された表土(ここでは仮混合表
土と称する)60は、ベルトコンベヤ62等により搬送され
るとともに、たとえば、この搬送時に、土壌粒子の団粒
構造を強化、保持する所定の助剤58が、一次混合として
仮混合表土60に更に混合される。
【0024】この助剤58としては、たとえば、生石灰あ
るいは硝石灰を主成分とした石灰系助剤、または、セメ
ントを主成分としたセメント系助剤等が利用できる。
【0025】このように、仮混合表土60への助剤58の混
合によって、その土壌粒子の団粒構造を強化、保持すれ
ば、土壌粒子の粉体化が防止できるため、粉体化による
飛散等を招くことなく、仮混合表土、ひいては現地若し
くは現地近隣から掘削、採取した分別表土48を、吹付機
のマテリアルホース24で圧気搬送することが可能とな
る。
【0026】つまり、団粒化剤56、助剤58を混合するこ
とによって、吹付機のマテリアルホース24での表土42、
ひいては分別表土48の圧気搬送が、砂を混ぜることなく
可能となる。
【0027】分別表土48への団粒化剤56および助剤58の
一次混合によって生成された表土(ここでは混合表土と
称する)63は、ベルトコンベヤ62による搬送を経て、次
に、所定のスクリーン64によってふるい掛けされる。こ
こでは、たとえば、15mm以下の塊の表土が、有用の混合
表土として分別、採取され、ベルトコンベヤ66等によっ
て所定位置に搬送される。
【0028】ふるい掛けされた混合表土63は、図2(C)
に示すように、ホッパー68に収納された後、ベルトコン
ベヤ70等を介して、たとえば、計量器72に投入され、軽
量後、ベルトコンベヤ74等を介して、モルタル吹付機10
の吹付機本体20に搬送、投入される。
【0029】ここで、吹付機本体20に投入された混合表
土63は、たとえば、吹付機本体に設けられた所定のミキ
サーにおいて肥料材78と二次混合される。そして、この
二次混合によりなる生成表土12が、コンプレッサー22か
らの圧縮空気により、マテリアルホース24の内部を圧気
搬送され、ホース先端のノズル26からの噴射による法面
28への吹き付けによって、緑化基盤32が法面に造成され
る(図1参照)。
【0030】地盤41の掘削等によって採取した表土、つ
まりここでいう分別表土48には、現地の自然のもとで生
育された有用微生物が多種多数含まれており、この分別
表土に、有用微生物の生育、繁殖を促す保湿性の高い肥
料材78を混合することで、植物の生育に適した生成表土
12を得ることができる。肥料材78として、たとえば、バ
ーク堆肥等の植物繊維系肥料が利用できる。
【0031】上記のように、この発明の法面緑化工法の
表土圧気搬送方法によれば、現地若しくは現地近隣で掘
削、採取した粘性の高い分別表土48を、団粒化剤56、助
剤58の混合による土壌改良の後に生成表土12としている
ため、マテリアルホース24を介した生成表土の圧気搬
送、つまりはモルタル吹付機10による生成表土の吹き付
けが十分に可能となる。従って、モルタル吹付機10によ
る厚層基材吹付工を利用した法面緑化工法における緑化
基盤32に、現地若しくは現地近隣で掘削、採取した表土
42が利用できる。
【0032】このように、現地若しくは現地近隣の表土
42を緑化基盤32として利用すれば、表土に含まれた埋土
種子の生育を伴った緑化が得られるため、現地における
本来の自然林にできるだけ近い植生態が再現され、現地
および現地近隣との違和感のない緑化が法面28において
も可能となる。
【0033】また、現地の掘削等により生じた表土42を
緑化基盤32に利用することによって、廃棄する掘削土が
減量できる。つまり、掘削土の廃棄量の減量により、廃
棄の容易化、および、廃棄費用の低減化等がはかられ
る。
【0034】更に、ここで生成された生成表土12には、
分別表土48への一次混合として団粒化剤56、助剤58が混
合されているため、吹き付けによる生成表土の敷設厚
が、土壌団粒の強化等のもとで十分に厚く、たとえば、
20〜30cm程度まで厚く確保できる。従って、植物の根系
による法面28の補強が十分に行える。
【0035】そして、この発明においては、砂を混合さ
せることなく、モルタル吹付機のマテリアルホース24で
の生成表土12の圧気搬送、噴射を可能としているため、
砂が法面28の緑化基盤32に必要以上に存在しない。その
ため、法面28の緑化基盤32での保水性、保湿性の低下が
防止でき、緑化基盤での植物の生育環境の改善が確実に
はかられる。
【0036】なお、この発明の実施の一形態において
は、一次混合によって団粒化剤56、助剤58を分別表土48
に混合するとともに、この一次混合によりなる混合表土
63に、二次混合でバーク堆肥(肥料材)78を混合して、
生成表土12を生成している。しかし、上述した混合、生
成手順は、表土42から生成表土12を生成するまでの手順
の一例にすぎないため、これに限定するものではない。
たとえば、一次混合、二次混合の区別を排除し、団粒化
剤56、助剤58およびバーク堆肥78を分別表土48にほぼ同
時に混合して生成表土12を生成してもよい。
【0037】また、上述した実施の形態においては、助
剤58の一例として石灰系助剤、セメント系助剤をあげて
いるが、石灰系助剤をここでの助剤として使用すること
が好ましい。石灰系助剤においては、その主要成分とな
る消石灰が、酸性土壌を中和する性質を持つため、この
石灰系助剤を助剤58として分別表土48に混合すること
で、分別表土の中性化が得られる。
【0038】分別表土48、ひいては生成表土12を中性の
土壌とすることによって、この土壌中の有用微生物の生
育、繁殖に適した土壌環境が維持できる。従って、助剤
58として石灰系助剤を使用すれば、植物生体の発芽、生
育に適した生成表土12が容易に確保できる。
【0039】なお、上述したこの発明の実施の一形態に
おいては、モルタル吹付機10による厚層基材吹付工を利
用した法面緑化工法を例示し、この工法におけるモルタ
ル吹付機のマテリアルホース24での生成表土12の圧気搬
送、噴射を具体的に説明したが、生成表土を圧気搬送
し、この圧縮空気の圧力のもとで生成表土を法面28に吹
き付ける工法であれば足りるため、これに限定されず、
他の工法、たとえば、連続長繊維を土壌に三次元的にか
らませる、いわゆる連続繊維補強土工法、連続繊維緑化
基盤工等に、この発明の表土圧気搬送方法を応用しても
よい。
【0040】ここで、上述した表土圧気搬送方法を応用
した法面緑化工法を、以下に説明する。
【0041】なお、現地若しくは現地近隣からの表土42
の掘削、ないし、この表土からの生成表土12の生成まで
の工程は、この発明の実施の別形態に係る法面緑化工法
においても、上述した実施の形態と同様であるため、こ
の工程に関する説明は、ここでは省略する。
【0042】図3、図4に示すように、この発明の法面
緑化工法においては、法面の安定をはかるコンクリート
枠80が、フリーフレーム工法あるいは交点ブロック工法
等のコンクリート枠工によって予め施される。そして、
このコンクリート枠80によって仕切られた枠内に、緑化
基盤の保水を目的として、たとえば、ヤシ繊維からなる
保水ネット82が敷設、固定される。
【0043】図4に示すように、次に、この保水ネット
82の敷設された法面28に、上述した実施の一形態と同様
の、現地あるいは現地近隣で採取した分別表土48に団粒
化剤56、助剤58およびバーク堆肥(肥料材)78を混合し
て生成した生成表土12を、図1に示すモルタル吹付機10
によって吹き付けて敷設する。
【0044】次に、法面28に敷設された生成表土12の表
面を、たとえば、所定の植物の種子の付着された種子付
きシート84で覆う。この種子付きシート84は、自然分解
可能なシートに少なくとも木本植物の種子を付着させて
形成されるが、この種子付きシートとしては、たとえ
ば、特開平09−041386号公報に開示する布製シートが応
用できる。また、この種子付きシート84の機能、性質、
および、付着される種子の選定基準等は、公知の布製シ
ートと同様であるため、これらの点に関する説明は、こ
こでは省略する。
【0045】なお、この発明の法面緑化工法において使
用される種子付きシート84は、たとえば、コンクリート
枠80によって仕切られた枠に対応した大きさ、形状とさ
れ、この枠毎に、種子付きシートは配設される。
【0046】そして、この種子付きシート84を含む法面
28の有効領域を、植物の幹の通過可能なネット86で覆っ
て、植物の生育可能な緑化基盤が造成される。ネット86
は、たとえば、コンクリート枠80への本体打ち込み式ア
ンカー88の打設のもとで固定される。
【0047】このような、種子付きシート84、ネット86
で生成表土12を覆うこの発明の法面緑化工法において
も、現地若しくは現地近隣で掘削、採取した分別表土48
を生成表土として利用するため、現地における本来の自
然林にできるだけ近い植生態が再現され、現地および現
地近隣との違和感のない緑化が法面28において可能にな
るとともに、掘削土の廃棄量の減量化がはかられる。
【0048】また、法面28への生成表土12の敷設が、モ
ルタル吹付機10による吹き付けのもとで行えるため、生
成表土の敷設作業が円滑、容易に行える。
【0049】そして、コンクリート枠80の内部に敷設し
た生成表土12を種子付きシート84、ネット86で覆うた
め、通常の厚層基材吹付工においては容易に得られなか
った急勾配における敷設厚の増大化、および、法面28に
対する緑化地盤32の補強力の増大化等が容易に確保でき
る。
【0050】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0051】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る法面緑化
工法の表土圧気搬送方法によれば、現地若しくは現地近
隣で掘削、採取した粘性の高い分別表土に団粒化剤、助
剤および肥料材を混合して生成表土とすることで、吹付
機のマテリアルホースを介した生成表土の圧気搬送を可
能とし、これによって、緑化基盤への表土の利用化を可
能としている。
【0052】このように、現地若しくは現地近隣の表土
を緑化基盤として利用すれば、表土に含まれた埋土種子
の生育を伴った緑化が得られるため、現地における本来
の自然林にできるだけ近い植生態が再現され、現地およ
び現地近隣との違和感のない法面の緑化が得られる。
【0053】また、現地の掘削等により生じた表土を法
面緑化工法の緑化基盤に利用することによって、廃棄す
る掘削土が減量できる。つまり、掘削土の廃棄量の減量
により、廃棄の容易化、および、廃棄費用の低減化等が
はかられる。
【0054】更に、生成表土に現地等の表土を利用する
ことにより、吹き付けによる敷設厚の増大化が可能とな
る。従って、法面に対する緑化地盤の補強力の増大化が
容易に確保できる。
【0055】そして、この発明においては、砂を混合さ
せることなく、吹付機のマテリアルホースでの生成表土
の圧気搬送、噴射を可能としているため、砂が法面の緑
化基盤に必要以上に存在しない。そのため、法面の緑化
基盤での保水性、保湿性の低下が防止でき、現地若しく
は現地近隣で採取した表土を利用した緑化基盤での植物
の生育環境の改善が確実にはかられる。
【0056】また、石灰系助剤が土壌の中和をはかる性
質を持っていることから、この石灰系助剤を分別表土に
混合する助剤として使用すれば、土壌中の有用微生物の
生育、繁殖に適した土壌環境の維持により、植物生体の
発芽、生育に適した生成表土が容易に確保できる。
【0057】そして、種子付きシート、ネットで生成表
土を覆うこの発明の法面緑化工法によれば、敷設した生
成表土を種子付きシート、ネットで覆うことによって、
緑化基盤の敷設厚が増大化でき、これにより、法面の補
強力が増大化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る法面緑化工法の表土圧気搬送方
法における、モルタル吹付機の概略の構成図である。
【図2】法面緑化工法の表土圧気搬送方法における、表
土の掘削、採取から肥料材の混合(二次混合)までの概
略の工程図である。
【図3】この発明に係る法面緑化工法における、生成表
土敷設前での、法面の概略斜視図である。
【図4】法面緑化工法における、法面の概略縦断面図で
ある。
【符号の説明】
10 モルタル吹付機(吹付機) 12 生成表土 24 マテリアルホース 26 噴射ノズル 28 法面 32 緑化基盤(生育基盤) 41 地盤 42 表土(掘削表土) 48 分別表土 56 団粒化剤 58 助剤 63 混合表土 78 肥料材(バーク堆肥) 82 保水ネット 84 種子付きシート 86 ネット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の土壌に適当な肥料材を混合した生
    成表土を、圧縮空気と共に吹付機のマテリアルホースに
    送り込んで当該ホース内を搬送するとともに、この圧縮
    空気の圧力のもとでの、マテリアルホース先端の噴射ノ
    ズルからの噴射によって、当該生成表土を法面に吹き付
    け可能とする法面緑化工法の表土圧気搬送方法におい
    て、 現地若しくは現地近隣で確保、採取した掘削表土から所
    定大以上の石礫、根系を除去して分別表土とし、 この分別表土に、土壌粒子の団粒化を促す団粒化剤と、
    その土壌粒子の団粒構造を強化、保持する所定の助剤と
    を混合するとともに、この既混合表土に、少なくとも所
    定の肥料材を更に混合して上記生成表土とすることを特
    徴とした法面緑化工法の表土圧気搬送方法。
  2. 【請求項2】 助剤として、石灰系助剤を分別表土に混
    合する請求項1記載の法面緑化工法の表土圧気搬送方
    法。
  3. 【請求項3】 助剤として、セメント系助剤を分別表土
    に混合する請求項1記載の法面緑化工法の表土圧気搬送
    方法。
  4. 【請求項4】 現地若しくは現地近隣で確保、採取した
    掘削表土から所定大以上の石礫、根系を除去して分別表
    土とし、 この分別表土に、土壌粒子の団粒化を促す団粒化剤と、
    その土壌粒子の団粒構造を強化、保持する所定の助剤と
    を混合するとともに、この既混合土に所定の肥料材を更
    に混合して生成表土とし、 この生成表土を圧縮空気と共に吹付機のマテリアルホー
    スに送り込んで当該ホース内を搬送し、この圧縮空気の
    圧力のもとでの、マテリアルホース先端の噴射ノズルか
    らの噴射によって、生成表土を法面に吹き付けて敷設す
    るとともに、 自然分解可能なシートに少なくとも木本植物の種子を付
    着させた種子付きシートで、この敷設された前記生成表
    土の表面を覆い、この種子付きシートを含む法面の有効
    領域を、植物の幹の通過可能なネットで更に覆って、植
    物の生育可能な緑化基盤とする法面緑化工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113458139A (zh) * 2021-08-03 2021-10-01 北京林业大学 一种生态修复基质物流输送设备及方法

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