JPH11219788A - 電界発光素子 - Google Patents
電界発光素子Info
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- JPH11219788A JPH11219788A JP10033553A JP3355398A JPH11219788A JP H11219788 A JPH11219788 A JP H11219788A JP 10033553 A JP10033553 A JP 10033553A JP 3355398 A JP3355398 A JP 3355398A JP H11219788 A JPH11219788 A JP H11219788A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発光特性が良好で、且つ耐久性を有する電界
発光素子を提供する。 【解決手段】 アノード電極13の上に、4,4',4"-トリ
ス[N-フェニル-N-(1-ナフチル)アミノ]トリフェニ
ルアミンでなる正孔注入層14を形成し、この正孔注入
層14の上にα−NPDでなる正孔輸送層15を積層す
る。その上に、電子輸送層16、カソード電極17を積
層して構成する。正孔注入層14が正孔注入効率が高
く、熱的に安定性を有するため、発光特性が良好で耐久
性の高い電界発光素子11を実現することができる。
発光素子を提供する。 【解決手段】 アノード電極13の上に、4,4',4"-トリ
ス[N-フェニル-N-(1-ナフチル)アミノ]トリフェニ
ルアミンでなる正孔注入層14を形成し、この正孔注入
層14の上にα−NPDでなる正孔輸送層15を積層す
る。その上に、電子輸送層16、カソード電極17を積
層して構成する。正孔注入層14が正孔注入効率が高
く、熱的に安定性を有するため、発光特性が良好で耐久
性の高い電界発光素子11を実現することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電界発光素子に関
し、さらに詳しくは、エレクトロルミネッセンス(以
下、ELという)を起こす有機材料を用いた電界発光素
子に関する。
し、さらに詳しくは、エレクトロルミネッセンス(以
下、ELという)を起こす有機材料を用いた電界発光素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電界発光素子としては、図7に示
すような構造のものが知られている。同図に示すよう
に、この電界発光素子1は、ガラス基板2の上に、透明
なITO(indium tin oxide)でなるアノード電極3、
正孔輸送層4、電子輸送層5、MgInでなるカソード
電極6が積層されて構成されている。
すような構造のものが知られている。同図に示すよう
に、この電界発光素子1は、ガラス基板2の上に、透明
なITO(indium tin oxide)でなるアノード電極3、
正孔輸送層4、電子輸送層5、MgInでなるカソード
電極6が積層されて構成されている。
【0003】ここで、正孔輸送層4は、N,N'-ジフェニ
ル-N,N'-(3-メチルフェニル)-1,1'ビフェニル-4,4'-
ジアミン(以下、TPDという)を、熱的に安定に改善
したN,N'-ジ(1-ナフチル)-N,N'-ジフェニル-1,1'-ビ
フェニル-4,4'-ジアミン(以下、α−NPDという)で
形成されている。
ル-N,N'-(3-メチルフェニル)-1,1'ビフェニル-4,4'-
ジアミン(以下、TPDという)を、熱的に安定に改善
したN,N'-ジ(1-ナフチル)-N,N'-ジフェニル-1,1'-ビ
フェニル-4,4'-ジアミン(以下、α−NPDという)で
形成されている。
【0004】TPDは、下記の構造式
【化2】 で表される。
【0005】また、α−NPDは、下記の構造式
【化3】 で表される。
【0006】このような電界発光素子1において、図8
に示すようにアノード電極3と正孔輸送層4との間に、
正孔輸送能力を持つ別の層(以下、正孔注入層という)
7を介在させることにより、素子の性能を向上させるこ
とが知られている。この正孔注入層7を形成する物質と
しては、4,4',4"-トリス[N-(3-メチルフェニル)-N-フ
ェニルアミノ]トリフェニルアミン(以下、MTDAT
Aという)が知られている。
に示すようにアノード電極3と正孔輸送層4との間に、
正孔輸送能力を持つ別の層(以下、正孔注入層という)
7を介在させることにより、素子の性能を向上させるこ
とが知られている。この正孔注入層7を形成する物質と
しては、4,4',4"-トリス[N-(3-メチルフェニル)-N-フ
ェニルアミノ]トリフェニルアミン(以下、MTDAT
Aという)が知られている。
【0007】MTDATAは、下記の構造式
【化4】 で表される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような有機材料を
用いた電界発光素子においては、有機材料が熱的な安定
性を有することが重要である。正孔輸送層4を形成する
α−NPDのガラス転移温度(Tg)は100℃付近で
あり、TPDのガラス転移温度(Tg)が62℃である
のに比べて、上記したように熱的に安定なものとなって
いる。しかしながら、正孔注入層7を形成するMTDA
TAのガラス転移温度(Tg)は75℃付近であり、正
孔輸送層4に比較して熱的な安定性が低くなっている。
このような事情から電界発光素子1の駆動時における特
性の安定性を維持するためには、さらに熱的に安定な正
孔注入物質で正孔注入層7を形成することが望まれてい
る。また、正孔注入層7を熱的に安定なものにすること
により、電界発光素子1の製造工程における品質の安定
性を向上することが望まれている。
用いた電界発光素子においては、有機材料が熱的な安定
性を有することが重要である。正孔輸送層4を形成する
α−NPDのガラス転移温度(Tg)は100℃付近で
あり、TPDのガラス転移温度(Tg)が62℃である
のに比べて、上記したように熱的に安定なものとなって
いる。しかしながら、正孔注入層7を形成するMTDA
TAのガラス転移温度(Tg)は75℃付近であり、正
孔輸送層4に比較して熱的な安定性が低くなっている。
このような事情から電界発光素子1の駆動時における特
性の安定性を維持するためには、さらに熱的に安定な正
孔注入物質で正孔注入層7を形成することが望まれてい
る。また、正孔注入層7を熱的に安定なものにすること
により、電界発光素子1の製造工程における品質の安定
性を向上することが望まれている。
【0009】この発明が解決しようとする課題は、正孔
注入効率が良好で、且つ耐久性を有する電界発光素子を
得るにはどのような手段を講じればよいかという点にあ
る。
注入効率が良好で、且つ耐久性を有する電界発光素子を
得るにはどのような手段を講じればよいかという点にあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
アノード電極とカソード電極との間に有機材料層が介在
される、該有機材料層が前記アノード電極に接合する正
孔注入層と、該正孔注入層に接合する正孔輸送層と、を
含む電界発光素子であって、前記有機材料層正孔注入層
が、構造式
アノード電極とカソード電極との間に有機材料層が介在
される、該有機材料層が前記アノード電極に接合する正
孔注入層と、該正孔注入層に接合する正孔輸送層と、を
含む電界発光素子であって、前記有機材料層正孔注入層
が、構造式
【化5】 で表される4,4',4"-トリス[N-フェニル-N-(1-ナフチ
ル)アミノ]トリフェニルアミンでなることを特徴とし
ている。
ル)アミノ]トリフェニルアミンでなることを特徴とし
ている。
【0011】請求項1記載の発明で正孔注入層を形成す
る、4,4',4"-トリス[N-フェニル-N-(1-ナフチル)ア
ミノ]トリフェニルアミンは、ガラス転移温度(Tg)
=117℃、融点(Tm)=248℃であり、熱的に安
定性を有するため、耐久性に優れている。また、正孔注
入性がMTDATAと同等であるため、正孔注入効率が
良好であり、発光特性の良好な電界発光素子を構成する
ことが可能となる。
る、4,4',4"-トリス[N-フェニル-N-(1-ナフチル)ア
ミノ]トリフェニルアミンは、ガラス転移温度(Tg)
=117℃、融点(Tm)=248℃であり、熱的に安
定性を有するため、耐久性に優れている。また、正孔注
入性がMTDATAと同等であるため、正孔注入効率が
良好であり、発光特性の良好な電界発光素子を構成する
ことが可能となる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の電
界発光素子であって、前記有機材料層は、前記正孔輸送
層及びに接合する電子輸送層を含むことを特徴とする。
界発光素子であって、前記有機材料層は、前記正孔輸送
層及びに接合する電子輸送層を含むことを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の電界発光素子であって、前記正孔輸送層
は、N,N'-ジ(1-ナフチル)-N,N'-ジフェニル-1,1'-ビ
フェニル-4,4'-ジアミン(α−NPD)でなることを特
徴とする。
項2に記載の電界発光素子であって、前記正孔輸送層
は、N,N'-ジ(1-ナフチル)-N,N'-ジフェニル-1,1'-ビ
フェニル-4,4'-ジアミン(α−NPD)でなることを特
徴とする。
【0014】請求項3記載の発明では、正孔注入層と同
様に、正孔輸送層(α−NPD)が熱的に安定性を有す
るため、高電圧、高電流を印加した場合に高温となるア
ノード電極付近の耐久性を向上することができる。よっ
て、電界発光素子の耐久性も向上することができる。
様に、正孔輸送層(α−NPD)が熱的に安定性を有す
るため、高電圧、高電流を印加した場合に高温となるア
ノード電極付近の耐久性を向上することができる。よっ
て、電界発光素子の耐久性も向上することができる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項2又は請求
項3に記載の電界発光素子であって、前記正孔輸送層と
前記電子輸送層との間に発光層が介在されていることを
特徴としている。
項3に記載の電界発光素子であって、前記正孔輸送層と
前記電子輸送層との間に発光層が介在されていることを
特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電界発光素子
の詳細を、図面に示す実施形態に基づいて説明する。 (実施形態1)図1は本発明に係る電界発光素子の実施
形態1を示す断面説明図である。同図に示すように、本
実施形態の電界発光素子11は、ガラス基板12の上
に、透明なITOでなるアノード電極13が形成されて
いる。アノード電極13の上には、4,4',4"-トリス[N-
フェニル-N-(1-ナフチル)アミノ]トリフェニルアミ
ン(以下、α−TPNATAという)でなる正孔注入層
14が膜厚30nmになるように真空蒸着法により形成
されている。なお、このα−TPNATAは、トリフェ
ニルアミンから合成したトリス(4-ヨードフェニル)ア
ミンと、N-フェニル-1-ナフチルアミンからウルマン反
応により合成し、カラムクロマトグラフィー法で精製す
ることにより、最終的に収率10%で回収することがで
きるという知見が得られた。因に、α−TPNATA
は、熱分析の結果ガラス転移点Tg=117℃、融点
(Tm)=248℃が観測された。
の詳細を、図面に示す実施形態に基づいて説明する。 (実施形態1)図1は本発明に係る電界発光素子の実施
形態1を示す断面説明図である。同図に示すように、本
実施形態の電界発光素子11は、ガラス基板12の上
に、透明なITOでなるアノード電極13が形成されて
いる。アノード電極13の上には、4,4',4"-トリス[N-
フェニル-N-(1-ナフチル)アミノ]トリフェニルアミ
ン(以下、α−TPNATAという)でなる正孔注入層
14が膜厚30nmになるように真空蒸着法により形成
されている。なお、このα−TPNATAは、トリフェ
ニルアミンから合成したトリス(4-ヨードフェニル)ア
ミンと、N-フェニル-1-ナフチルアミンからウルマン反
応により合成し、カラムクロマトグラフィー法で精製す
ることにより、最終的に収率10%で回収することがで
きるという知見が得られた。因に、α−TPNATA
は、熱分析の結果ガラス転移点Tg=117℃、融点
(Tm)=248℃が観測された。
【0017】α−TPNATAは、構造式
【化6】 で表される。
【0018】正孔注入層14の上には、α−NPDでな
る正孔輸送層15を30nmの膜厚になるように真空蒸
着法により形成する。そして、正孔輸送層15の上に
は、ベリリウム(ビス(10-ヒドロキシベンゾ[h]キノリ
ネーナト))(以下、Bebq2という)でなる電子輸
送層16を膜厚が50nmになるように真空蒸着法によ
り形成されている。
る正孔輸送層15を30nmの膜厚になるように真空蒸
着法により形成する。そして、正孔輸送層15の上に
は、ベリリウム(ビス(10-ヒドロキシベンゾ[h]キノリ
ネーナト))(以下、Bebq2という)でなる電子輸
送層16を膜厚が50nmになるように真空蒸着法によ
り形成されている。
【0019】Bebq2は、構造式
【化7】 で表される。
【0020】電子輸送層16の上には、例えばMgIn
でなるカソード電極17が形成されて、本実施形態の電
界発光素子11が構成されている。
でなるカソード電極17が形成されて、本実施形態の電
界発光素子11が構成されている。
【0021】ここで、正孔注入層14にα−TPNAT
Aを用いた本実施形態の電界発光素子11と、正孔注入
層に本実施形態のα−TPNATAの替わりにMTDA
TAを用いた電界発光素子(比較例1)とを、それぞれ
2×2[mm2]の面積で作成し、室温、大気中で発
光を行わせた測定結果に基づいて発光特性を評価する。
それぞれの電界発光素子のアノード電極とカソード電極
とに直流電源を接続し、約1秒、0.1Vずつ変化させ
て電圧を印加し、各電圧ごとの電流値を測定するととも
に、輝度計で発光の強度を測定した。測定した電圧V
[V]、電流密度J[A/m2]、輝度L[cd/mm2]の
値を用い、完全拡散面を仮定して発光効率η[lm/W]
を下記の式(1)により算出する。 η=π・L/(V・J)……(1) この値を対数グラフにプロットし、以下300[cd/
m2]時の値を読み取った。
Aを用いた本実施形態の電界発光素子11と、正孔注入
層に本実施形態のα−TPNATAの替わりにMTDA
TAを用いた電界発光素子(比較例1)とを、それぞれ
2×2[mm2]の面積で作成し、室温、大気中で発
光を行わせた測定結果に基づいて発光特性を評価する。
それぞれの電界発光素子のアノード電極とカソード電極
とに直流電源を接続し、約1秒、0.1Vずつ変化させ
て電圧を印加し、各電圧ごとの電流値を測定するととも
に、輝度計で発光の強度を測定した。測定した電圧V
[V]、電流密度J[A/m2]、輝度L[cd/mm2]の
値を用い、完全拡散面を仮定して発光効率η[lm/W]
を下記の式(1)により算出する。 η=π・L/(V・J)……(1) この値を対数グラフにプロットし、以下300[cd/
m2]時の値を読み取った。
【0022】この本実施形態の電界発光素子と比較例1
の300[cd/m2]時の特性は、下表1に示すように
ほぼ同等であった。なお、表1中の括弧内は、測定8箇
所の標準偏差×3の割合を示している。
の300[cd/m2]時の特性は、下表1に示すように
ほぼ同等であった。なお、表1中の括弧内は、測定8箇
所の標準偏差×3の割合を示している。
【表1】
【0023】ところで、高電圧、高電流によって、電界
発光素子が破壊される電力の限界を見ると、図3に示す
ように比較例1では、 9.946[V]×1080.75[mA/cm2]=1
0.7491[W/cm2] であったの対し、図2に示すように本実施形態の電界発
光素子では、 10.432[V]×1251[mA/cm2]=13.0
50[W/cm2] まで耐久性を有することが判った。高電圧、高電流で
は、アノード電極の発熱によって、その直上にある正孔
注入層が溶け、素子は破壊される。MTDATAの融点
は203℃であるのに比べて、本実施形態で用いたα−
TPNATAの融点は248℃と高いため、電界発光素
子の耐久性を向上させていることが判る。このように、
α−TPNATAを正孔注入層14に使用することによ
り、より高電圧、高電流に耐えられる素子を実現するこ
とが可能になる。
発光素子が破壊される電力の限界を見ると、図3に示す
ように比較例1では、 9.946[V]×1080.75[mA/cm2]=1
0.7491[W/cm2] であったの対し、図2に示すように本実施形態の電界発
光素子では、 10.432[V]×1251[mA/cm2]=13.0
50[W/cm2] まで耐久性を有することが判った。高電圧、高電流で
は、アノード電極の発熱によって、その直上にある正孔
注入層が溶け、素子は破壊される。MTDATAの融点
は203℃であるのに比べて、本実施形態で用いたα−
TPNATAの融点は248℃と高いため、電界発光素
子の耐久性を向上させていることが判る。このように、
α−TPNATAを正孔注入層14に使用することによ
り、より高電圧、高電流に耐えられる素子を実現するこ
とが可能になる。
【0024】以上、実施形態1について説明したが、正
孔注入層としてα−TPNATAを使用できる電界発光
素子は、少なくとも正孔輸送層15と電子輸送層16か
らなる有機多層構造を持っている素子であればよいた
め、正孔輸送層15は本実施形態のα−NPD以外の正
孔輸送物質、例えばTPDでも上記した効果を奏するこ
とができる。また、電子輸送層16に用いたBebq2
は、他の電子輸送物質、例えばアルミニウムトリ(8-キ
ノリレート)(以下、Alq3という)でもよい。Al
q3は、構造式
孔注入層としてα−TPNATAを使用できる電界発光
素子は、少なくとも正孔輸送層15と電子輸送層16か
らなる有機多層構造を持っている素子であればよいた
め、正孔輸送層15は本実施形態のα−NPD以外の正
孔輸送物質、例えばTPDでも上記した効果を奏するこ
とができる。また、電子輸送層16に用いたBebq2
は、他の電子輸送物質、例えばアルミニウムトリ(8-キ
ノリレート)(以下、Alq3という)でもよい。Al
q3は、構造式
【化8】 で表される。さらに、正孔輸送層15と電子輸送層16
との間に発光層を介在させた構成としても勿論よい。ま
たさらに、耐熱性を有する電界発光素子を作成するとい
う目的であれば、正孔輸送層としてα−TPNATAを
用いてもよい。
との間に発光層を介在させた構成としても勿論よい。ま
たさらに、耐熱性を有する電界発光素子を作成するとい
う目的であれば、正孔輸送層としてα−TPNATAを
用いてもよい。
【0025】(実施形態2)図4は、本発明に係る電界
発光素子の実施形態2を示す断面説明図である。同図に
示すように、本実施形態の電界発光素子11は、ガラス
基板12の上に、透明なITOでなるアノード電極13
が形成されている。アノード電極13の上には、α−T
PNATAでなる正孔注入層14が膜厚30nmになる
ように真空蒸着法により形成されている。正孔注入層1
4の上には、α−NPDでなる正孔輸送層15を30n
mの膜厚になるように真空蒸着法により形成する。そし
て、正孔輸送層15の上には、Bebq2とキナクリド
ン(以下、Qdという)を共蒸着してなる発光層18が
22nmの膜厚になるように形成されている。
発光素子の実施形態2を示す断面説明図である。同図に
示すように、本実施形態の電界発光素子11は、ガラス
基板12の上に、透明なITOでなるアノード電極13
が形成されている。アノード電極13の上には、α−T
PNATAでなる正孔注入層14が膜厚30nmになる
ように真空蒸着法により形成されている。正孔注入層1
4の上には、α−NPDでなる正孔輸送層15を30n
mの膜厚になるように真空蒸着法により形成する。そし
て、正孔輸送層15の上には、Bebq2とキナクリド
ン(以下、Qdという)を共蒸着してなる発光層18が
22nmの膜厚になるように形成されている。
【0026】Qdは、構造式
【化9】 で表される。
【0027】この発光層18の上には、Bebq2でな
る電子輸送層16を膜厚が50nmになるように真空蒸
着法により形成されている。そして、電子輸送層16の
上には、例えばMgInでなるカソード電極17が形成
されて、本実施形態の電界発光素子11が構成されてい
る。
る電子輸送層16を膜厚が50nmになるように真空蒸
着法により形成されている。そして、電子輸送層16の
上には、例えばMgInでなるカソード電極17が形成
されて、本実施形態の電界発光素子11が構成されてい
る。
【0028】本実施形態の電界発光素子と上記した比較
例1とを用いて、上記した実施形態1と同様の測定を行
った結果、発光特性及び耐熱性において実施形態1と同
様の評価を得ることができた。なお、図5は、本実施形
態の電界発光素子11の発光特性を測定した結果を示す
グラフである。
例1とを用いて、上記した実施形態1と同様の測定を行
った結果、発光特性及び耐熱性において実施形態1と同
様の評価を得ることができた。なお、図5は、本実施形
態の電界発光素子11の発光特性を測定した結果を示す
グラフである。
【0029】次に、図6に示す比較例2の電界発光素子
1との輝度を比較する。この電界発光素子1は、ガラス
基板2の上に、ITOでなるアノード電極3、MTDA
TAでなる正孔注入層7、α−NPDでなる正孔輸送層
4、TPDとルブレンを共蒸着してなる発光層8、Be
bq2でなる電子輸送層5、Mg−Inからなるカソー
ド電極6を順次積層して構成されている。このような比
較例2と本実施形態の電界発光素子11とを、同じ電流
密度での輝度を測定したところ、下表2に示すように、
ほぼ同等の値を示した。
1との輝度を比較する。この電界発光素子1は、ガラス
基板2の上に、ITOでなるアノード電極3、MTDA
TAでなる正孔注入層7、α−NPDでなる正孔輸送層
4、TPDとルブレンを共蒸着してなる発光層8、Be
bq2でなる電子輸送層5、Mg−Inからなるカソー
ド電極6を順次積層して構成されている。このような比
較例2と本実施形態の電界発光素子11とを、同じ電流
密度での輝度を測定したところ、下表2に示すように、
ほぼ同等の値を示した。
【表2】
【0030】しかし、同表に示すように、最高輝度で
は、本実施形態の電界発光素子11のほうが比較例2よ
り1割以上高い値が得られた。これは、発光界面での効
率が同程度の素子であれば、破壊の限界で有機層の最下
層の耐熱性の差がそのまま最高輝度になって現れた結果
となると解される。即ち、MTDATAを正孔注入層7
に用いた比較例2の電界発光素子1と、α−TPNAT
Aを正孔注入層14用いた本実施形態の電界発光素子1
1の差である。発光効率が同程度の素子の場合には、M
TDATAに代えて、α−TPNATAを用いれば、よ
り耐久性のよい電界発光素子となる。
は、本実施形態の電界発光素子11のほうが比較例2よ
り1割以上高い値が得られた。これは、発光界面での効
率が同程度の素子であれば、破壊の限界で有機層の最下
層の耐熱性の差がそのまま最高輝度になって現れた結果
となると解される。即ち、MTDATAを正孔注入層7
に用いた比較例2の電界発光素子1と、α−TPNAT
Aを正孔注入層14用いた本実施形態の電界発光素子1
1の差である。発光効率が同程度の素子の場合には、M
TDATAに代えて、α−TPNATAを用いれば、よ
り耐久性のよい電界発光素子となる。
【0031】本実施形態においても、α−NPD以外に
例えばTPDを用いても同様の効果を得ることができ
る。また、電子輸送層16にBebq2以外の電子輸送
性物質、例えばAlq3などを用いてもよい。さらに、
発光層18に電子輸送性物質とともに共蒸着する物質と
しては、Qd以外に例えばクマリンなどを用いることも
可能である。またさらに、共蒸着は、電子輸送性物質と
ともに行うのではなく、正孔輸送性物質とともに行う構
成の電界発光素子においても同様の効果を奏することが
できる。
例えばTPDを用いても同様の効果を得ることができ
る。また、電子輸送層16にBebq2以外の電子輸送
性物質、例えばAlq3などを用いてもよい。さらに、
発光層18に電子輸送性物質とともに共蒸着する物質と
しては、Qd以外に例えばクマリンなどを用いることも
可能である。またさらに、共蒸着は、電子輸送性物質と
ともに行うのではなく、正孔輸送性物質とともに行う構
成の電界発光素子においても同様の効果を奏することが
できる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、正孔注入効率が高く、発光特性が良好で、
且つ耐久性を有する電界発光素子を実現することができ
る。
明によれば、正孔注入効率が高く、発光特性が良好で、
且つ耐久性を有する電界発光素子を実現することができ
る。
【図1】本発明に係る電界発光素子の実施形態1を示す
断面説明図。
断面説明図。
【図2】実施形態1の電界発光素子の発光特性を示すグ
ラフ。
ラフ。
【図3】比較例1の発光特性を示すグラフ。
【図4】本発明に係る電界発光素子の実施形態2を示す
断面説明図。
断面説明図。
【図5】実施形態2の電界発光素子の発光特性を示すグ
ラフ。
ラフ。
【図6】比較例2を示す断面説明図。
【図7】従来例を示す断面説明図。
【図8】他の従来例を示す断面説明図。
11 電界発光素子 13 アノード電極 14 正孔注入層(α−TPNATA) 15 正孔輸送層 16 電子輸送層 17 カソード電極 18 発光層
Claims (4)
- 【請求項1】 アノード電極とカソード電極との間に有
機材料層が介在される、該有機材料層が前記アノード電
極に接合する正孔注入層と、該正孔注入層に接合する正
孔輸送層と、を含む電界発光素子であって、 前記有機材料層正孔注入層は、構造式 【化1】 で表される4,4',4"-トリス[N-フェニル-N-(1-ナフチ
ル)アミノ]トリフェニルアミンを含むでなることを特
徴とする電界発光素子。 - 【請求項2】 前記有機材料層は、前記正孔輸送層及び
に接合する電子輸送層を含むことを特徴とする請求項1
記載の電界発光素子。 - 【請求項3】 前記正孔輸送層は、N,N'-ジ(1-ナフチ
ル)-N,N'-ジフェニル-1,1'-ビフェニル-4,4'-ジアミン
でなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
電界発光素子。 - 【請求項4】 前記正孔輸送層と前記電子輸送層との間
に発光層が介在されていることを特徴とする請求項2又
は請求項3に記載の電界発光素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10033553A JPH11219788A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 電界発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10033553A JPH11219788A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 電界発光素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11219788A true JPH11219788A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=12389757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10033553A Pending JPH11219788A (ja) | 1998-02-02 | 1998-02-02 | 電界発光素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11219788A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007088430A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-04-05 | Denso Corp | 有機elパネルおよびその製造方法 |
| JP2007182401A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Bando Chem Ind Ltd | 新規な芳香族第3級アミン類とその利用 |
| US7485733B2 (en) | 2002-05-07 | 2009-02-03 | Lg Chem, Ltd. | Organic compounds for electroluminescence and organic electroluminescent devices using the same |
| US8198801B2 (en) | 2004-03-19 | 2012-06-12 | Lg Chem, Ltd. | Materials for injecting or transporting holes and organic electroluminescence devices using the same |
-
1998
- 1998-02-02 JP JP10033553A patent/JPH11219788A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7485733B2 (en) | 2002-05-07 | 2009-02-03 | Lg Chem, Ltd. | Organic compounds for electroluminescence and organic electroluminescent devices using the same |
| US7604874B2 (en) | 2002-05-07 | 2009-10-20 | Lg Chem, Ltd. | Organic compounds for electroluminescence and organic electroluminescent devices using the same |
| US8198801B2 (en) | 2004-03-19 | 2012-06-12 | Lg Chem, Ltd. | Materials for injecting or transporting holes and organic electroluminescence devices using the same |
| JP2007088430A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-04-05 | Denso Corp | 有機elパネルおよびその製造方法 |
| JP2007182401A (ja) * | 2006-01-06 | 2007-07-19 | Bando Chem Ind Ltd | 新規な芳香族第3級アミン類とその利用 |
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