JPH11219906A - 半導体結晶成長装置 - Google Patents

半導体結晶成長装置

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JPH11219906A
JPH11219906A JP2188398A JP2188398A JPH11219906A JP H11219906 A JPH11219906 A JP H11219906A JP 2188398 A JP2188398 A JP 2188398A JP 2188398 A JP2188398 A JP 2188398A JP H11219906 A JPH11219906 A JP H11219906A
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molecular beam
beam source
crucible
dopant
crystal growth
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JP2188398A
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Inventor
Yoshiharu Kouji
吉春 孝治
Moichi Izumi
茂一 和泉
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分子線源セルを備えて、半導体基板表面にエ
ピタキシャル結晶成長層を形成するための半導体結晶成
長装置であって、化合物半導体基板の大口径化に対応可
能な大型の分子線エピタキシー装置を提供する。 【解決手段】 結晶成長装置は、Al分子線源ルツボ
が、開口径Dが100mm以上であり、該ルツボ内深さ
Lが65mm以下であり、Al分子線源ルツボの開口部
が、上記支持基台の成長面の周縁部を配向し、As分子
線源セルが、As含有ガスを分解して照射するためクラ
ッキングバッフル管であり、該バッフル管の開口部が支
持基台の成長面の回転中心に配向される。さらに、ドー
パント分子線源セルとして、ドーパント固体源からの分
子線源ルツボと、ドーパント含有ガスを分解して照射す
るためクラッキングバッフル管とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板表面にエピタ
キシャル結晶成長層を形成するための半導体結晶成長装
置、特に、化合物半導体基板の大型化に対応可能な大型
の分子線エピタキシー装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】分子線エピタキシー(MBE)用の結晶
成長装置は、真空槽中に、基板を公転可能に固定するた
めの支持基台と、該支持基台の成長面に開口部を配向さ
れた分子線源セルと、が配置されて、2種以上の物質を
分子線源セルからの蒸発成分を成長面上の基板に化合物
をエピタキシャル成長させて、化合物半導体層を形成す
る装置である。この装置は、蒸発物質にGa、Al、
P、Asなどを選んで、例えば、GaAs系、GaAl
As系或いはAlAs系等の化合物の半導体層を形成す
るのに広く使用されている。
【0003】図7は、従来のMBE装置の概要図である
が、真空槽7内に、上方より複数枚の基板を取りつける
ための支持基台8が、その表面を下方に向けて1又は2
以上の基板(不図示)が取着されて、回転可能に配設さ
れる。支持基台8の基板に照射される表面、即ち成長面
80の下方には、複数の分子線セルを収容するセル受容
器81、82が、通常は真空槽7の底部に、固定され、
セル受容器内には、分子線セルとして、ヒータつきの溶
融ルツボ1’、4’が固定されて、その開口部を真空槽
内の上記の支持基台の基板表面、即ち、成長面80に向
けられている。
【0004】GaAs系やAlAs系の化合物半導体を
目的とする結晶成長装置では、分子線セルとして、Ga
分子線セル、Al分子線セル、As分子線セルと、さら
にドーパント分子線セルなどが備えられている。上記の
化合物を構成する各物質は、分子線源セルとしての各溶
融ルツボ内で高真空中で溶融されて分子線として蒸発す
るが、各ルツボは、その分子線の強度分布の中心線が支
持基台8の上記の成長面80の周縁部bに向けて、配向
されており、成長面の回転によって、即ち、各基板の公
転によって、成長面上には化合物を均一に集積させて、
結晶成長層の均一厚みの成長が確保されていた。
【0005】従来技術に関して、分子線源ルツボについ
て、カーボン又はPBNを使用して外周側に取りつけた
コイル状のヒータにより加熱するルツボが広く知られて
おり、例えば、Ga分子線源用のルツボについて特開昭
59−92996号公報、Al分子線源用のルツボにつ
いて特開昭63−76415号公報に開示されている。
【0006】半導体結晶成長装置は、基板の大口径化の
要求に対して対応すべく改良され、従来から、3インチ
基板を4枚同時に成長処理可能な程度の直径180mm
程度の成長面を具備した装置が利用されていた。この装
置においては、照射面、即ち均一成長可能な成長面が直
径x180〜200mmであるとき、成長面の中心と各
ルツボ開口面との距離yは約300mmに設定されてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】半導体基板の大口径化
を図るには、半導体結晶成長装置においても、直径のよ
り大きい照射面(成長面)において成長層を均一に成長
させる必要があり、例えば、4インチ基板を複数枚同時
成長処理するには、概して言えば、直径270mm程度
の大きな成長面を確保する必要があり、この場合、セル
からの分子線強度の分布を考慮して、成長面での均一成
長のためには、成長面の拡大に伴って、分子線源セルを
後退させることが好ましく、この場合には、分子線源セ
ルと成長面中心との距離を、例えば、500mm程度に
大きくする必要がある。この距離の増加により、成長面
上の分子線強度が距離の二乗に反比例して低下するの
で、これに対応するためには、分子線強度自体を例えば
3倍程度大きくする必要があった。
【0008】このような半導体結晶成長装置の成長面の
大型化の要求に答えるには、従来の分子線源セルは、分
子線強度を高めることが困難であった。上記の化合物半
導体成長を対象にすると、先ず、Al分子線源セルにつ
いて、Alが他のIII 族化合物と異なり蒸気圧が非常に
低く、例えば、上記特開昭63−76415号公報に開
示のAl分子線源ルツボでは、Al分子線強度を高める
ことが困難で、必要な分子線強度を確保するためルツボ
内のAl溶解温度を高くしようとすると、ルツボの材料
PBNの分解温度に近づき、あるいは越えるので、ルツ
ボ寿命が非常に短くなり、実用上使用できなかった。
【0009】また、上記Asを含む化合物半導体の成長
のために、従来のAs分子線セルは、真空中加熱による
固体Asの昇華によって過剰のAs分子線強度を得てい
たが、従来の技術では、その利用効率が、例えば、3%
程度と低く、このような低い利用効率では、装置の大型
化に伴いAsの蒸発量を獲得しようとすると、固体As
の消費が早くてAs分子線セルの継続稼働時間が短くな
り、さらに、真空槽内がAsにより汚染されるという問
題があった。
【0010】さらに、ドーパント分子線セルは、GaA
s系やAlAs系の化合物半導体に対して、SiやBe
等のドーパント成分が使用され、これら分子線源には固
体源が使用されきたが、これら固体源は蒸気圧が低く、
必要な分子線強度を得るには加熱温度領域がルツボの使
用可能温度を越えるので、必要な分子線強度が得られな
かった。
【0011】さらにまた、ドーパント分子線源にガス源
を使用すると分子線強度を高めることは容易ではある
が、ガス源をドーピング材料として量産時の頻度で使用
することは、真空槽内に蒸発したガス源自体が残留し
て、成長層における急峻なキャリヤプロファイルの形成
が困難となる等の問題が生じる。
【0012】本発明は、以上の問題に鑑み、第1に、A
l分子線セルにつき、必要な分子線強度を確保するため
のAl分子線源セルを改良して、大口径成長可能な半導
体結晶成長装置を提供しようとするものである。
【0013】本発明は、また、利用効率が高く、且つ、
As分子線強度の高いAs分子線源セルを提供し、大口
径成長可能な半導体結晶成長装置を提供しようとするも
のである。本発明は、さらに、ガス源をドーピング材料
として利用する際の真空槽内のガス源自体の残留とこれ
に伴う弊害を防止し、特に、成長面の大口径化に伴う残
留を防止するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体結晶成長
装置は、真空槽中に、基板を公転可能に固定するための
支持基台と、該支持基台の成長面に開口部を配向された
分子線源セルと、が配置されて成る分子線エピタキシー
装置を対象として、本発明は、第1には、Al分子線源
セルには、少なくともAl分子線源ルツボを含み、ルツ
ボ材料の適用可能な加熱温度の下で、ルツボの開口径を
大きくし、且つ、ルツボ内の深さを小さくして、Al分
子線強度を高めて、成長面とルツボの開口部との距離を
拡大して、成長速度を低減させることなく支持基台の照
射面、即ち成長面の大口径化を図るものである。即ち、
このためのAl分子線源ルツボは、開口径Dが100m
m以上であり、該ルツボ内深さLが65mm以下である
ものである。
【0015】本発明の半導体結晶成長装置は、第2に、
As分子線源セルについて、As分子線源セルは、As
含有ガスを分解して照射するため熱分解管を使用する。
特に、熱分解管には、クラッキングバッフル管を使用
し、バッフル管からの分子線強度中心を支持基台の成長
面の回転中心に配向させて、支持基台の成長面の大口径
化に対応するものである。
【0016】本発明の半導体結晶成長装置は、第3に、
上記のドーパント分子線源セルには、低分子線強度用と
高分子線強度用の2種以上を設けて、結晶成長層におけ
る設定ドーパント濃度に対応して、セルの選択を可能に
し、分子線強度を調製可能とし、これにより、槽内雰囲
気中でのドーパント分子の不要な滞留を減らし、上記の
成長層における急峻なキャリヤプロファイルを可能にす
るものである。具体的には、低分子線強度用として、ド
ーパント固体源から蒸発させるドーパント用ルツボを利
用し、高分子線強度用としてはドーパント含有ガスを熱
分解して照射するため熱分解管を利用する。
【0017】このように、本発明は、Al分子線源セ
ル、As分子線源セル及びドーパント源セルを適宜使用
することにより、GaAs系、AlAs系及びGaAl
As系の化合物半導体分子線エピタキシー装置の基板大
口径化を実現することができる。さらに、本発明には、
上記の半導体結晶成長装置を使用した半導体結晶成長方
法を広く含むものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の第1の実
施の形態は、分子線エピタキシー装置に少なくともAl
分子線源ルツボを含み、ルツボ材料の適用可能な加熱温
度の下で、ルツボの開口径を大きくし、且つ、ルツボ内
の深さを小さくして、Al分子線強度を高めるものであ
り、具体的には、Al分子線源ルツボは、開口径に10
0mm以上を確保し、該ルツボ内深さに65mm以下に
制限する。
【0019】Al分子線源ルツボは、高い真空下で加熱
されてAlを溶融して蒸発させ、開口部から相対向する
成長面にAl分子線を照射させるが、ルツボ内の溶融A
lは、ルツボ壁を這い上がる性質があり、Al分子線強
度、即ち、Alの蒸着速度は、ルツボの開口部の内周の
周囲長さ、断面円形のルツボでは、円周長さに概ね比例
するので、開口径Dを大きくする。さらに、Al分子線
強度は、ルツボの深さL(厳密には、ルツボ開口面とA
l浴面との距離)に反比例することが経験的に判ってお
り、従って、本発明では、特に、ルツボを浅くする必要
がある。
【0020】この実施の形態では、図1に示すように、
ルツボ開口径Dは好ましくは100〜150mmの範囲
とされる。これは、従来のルツボの開口径の1.7倍以
上が確保される。ルツボ内深さL(開口端から底面まで
の深さ、以下同じである)を好ましくは、30〜65m
mの範囲、好ましくは50〜65mmの範囲とする。こ
れにより、従来のルツボ深さの0.6倍以上が確保され
る。その結果、ルツボ材質としてPBNの使用して、従
来の加熱温度1300℃程度での条件下で、ルツボの温
度を特に高温に上げなくても、従来の3倍以上のAl分
子線強度が確保できる。ルツボ内深さLは50mm以上
とするのが、溶融アルミニウムのルツボ壁這上がりによ
り開口部から溢れを防止する点で好ましい。ルツボ形状
として、ルツボ開口径Dが110mmで、ルツボ内深さ
Lが60mmの例が挙げられる。
【0021】Al分子線源ルツボの例を、図1に示す
が、ルツボ1は、PBNで形成された有底開口円筒器
で、円筒外面には、抵抗線ヒータ2が巻回されて130
0℃まで加熱可能とされている。ルツボの円筒内には、
分子線源用に金属アルミニウム3が装入されて、装置の
セル受容器に内装されて加熱される。この図には、加熱
されたルツボでは、溶融アルミニウム3を収容して、ア
ルミニウムは、壁面に接触する部位31が、壁面をルツ
ボ開口部11近くにまで、上昇していることが示してあ
る。
【0022】このようなルツボは、ルツボの開口部の周
囲長さに比例し、ルツボ内深さに反比例したAl分子線
強度でAlを蒸発させ、しかも、従来の加熱温度で従来
の3倍以上の開口面でのAl分子線強度が得られるの
で、成長面の拡大に対応してルツボ−成長面管距離を大
きくしても、成長面に充分なAl分子線強度は確保でき
る。このAl分子線源ルツボ1は、図2及び図3に示す
ように、開口部11を成長面中心aとの距離が約500
mmになるような位置に設定されたセル受容器81に内
装される。そして、セル受容器81は、図3に示すよう
に、ルツボのAl分子線強度分布の中心軸(通常は、ル
ツボ中心軸)が、支持基台8の成長面80の周縁部bに
配向するように、装置に固定されており、Al分子線照
射過程は、成長面80の回転により、直径270mm以
上の成長面80の全面に均一なAl分子線量が得られ、
これにより、結晶成長装置の大型化が図れる。
【0023】このような装置は、上記のAl分子線源ル
ツボ1と共に、従来から使用されたGa分子線源ルツボ
やAs分子線源ルツボ等が利用されて、基板上にGaA
l系、AlAs系等の成長層を形成するために広く使用
できる。
【0024】実施の形態2.この実施の形態の分子線エ
ピタキシー装置は、少なくともAs分子線源セルを含
み、As分子線源セルとして、As含有ガスを分解して
照射するための熱分解管には、クラッキングバッフル管
が使用され、該バッフル管の開口部が支持基台の照射
面、即ち、成長面の回転中心に配向するように固定され
る。
【0025】図4は、As分子線用のクラッキングバッ
フル管4を示すが、クラッキングバッフル管4は、Mo
等の耐熱性金属から一端に開口面40を有し、他端にA
s含有ガスの供給管路42を形成した円筒であり、該円
筒の内部にはAs含有ガスの流通を遅らせて加熱される
クラッキングバッフル41が蛇行路の如く形成され、円
筒外面に抵抗線ヒータ2が巻回されて加熱可能とされて
いる。
【0026】As含有ガスとしては、例えば、AsH3
が使用でき、クラッキングバッフル41内を通過する過
程で、加熱されてAs分子に分解され、開口端40から
成長面に向けて照射される。
【0027】As分子線は、通常は、Al分子線及び/
又はGa分子線と共に成長面に照射されて、成長面にA
lAs層又はGaAs層が形成されるが、この場合は、
層の成長速度は、Ga又はAlの分子線強度で律速され
るように、As分子線強度は過剰に供給される。そこ
で、As分子線セル用クラッキングバッフル管4は、結
晶成長装置のセル受容器82に内装され、このセル受容
器は、図2に示すように、クラッキングバッフル管4の
As分子線強度分布の中心軸(通常は、管中心軸)が成
長面の回転中心部aに配向するように、装置に固定され
ている。
【0028】また、図3に示すように、As分子線用の
上記バッフル管4の開口部が支持基台の照射面、即ち、
成長面80の回転中心部aに配向して成長面80の全域
に分布するので、As分子線強度は、成長面の周縁部で
上記の意味で過剰に供給されておればよく、このため、
As分子線の有効強度分布領域90は、成長面80の面
域で足りる。従って、従来の成長面の周縁部に配向する
場合に比して面域が約1/4に減ずる利点があり、As
源の利用効率が高くなり、成長面の大型化にも容易に達
成できる利点がある。
【0029】さらに、As分子線源には、ガスソースに
よるので、As分子線の強度の制御がガス流量の調整に
より容易にでき、従来の固体ソースを使用する場合の固
体ソースの枯渇とそれに対するメンテナンスが不要とな
る利点がある。
【0030】実施の形態3.この実施の形態の結晶成長
装置は、分子線源セルには、実施の形態1.で示したA
l分子線源ルツボと実施の形態2.に示したAs分子線
源セルの両方を含ものである。即ち、Al分子線源ルツ
ボは、開口径Dが100〜150mmの範囲にあり、該
ルツボ内深さLが30〜65mmの範囲にあり、且つ、
上記のAl分子線源ルツボの開口部が上記支持基台の成
長面の周縁部を配向されており、他方のAs分子線源セ
ルは、As含有ガスを分解して照射するためクラッキン
グバッフル管であって、該バッフル管のAs分子線強度
中心が支持基台の成長面の回転中心部に配向されてなる
ものである。
【0031】この実施の形態では、図1に示すようなA
l分子線源ルツボ1は、図2及び図3に示すように、開
口部11を成長面中心aとの距離が約500mmになる
ような位置に設定されたセル受容器81に内装される。
そして、セル受容器81は、図3に示すように、ルツボ
のAl分子線強度分布の中心軸(通常は、ルツボ中心
軸)が、支持基台8の成長面80の周縁部bに配向する
ように、装置に固定されており、Al分子線照射過程
は、成長面80の回転により、直径270mm以上の成
長面80の全面に均一なAl分子線量の分布91が得ら
れ、これにより、結晶成長装置の大型化が図れる。
【0032】他方のAs分子線は、通常は、Al分子線
源ルツボ1からのAl分子線とともに(ときにはGa分
子線と共に)成長面に照射されて、成長面にAlAs層
(ときにはGa分子線と共にGaAlAs層)が形成さ
れるが、この場合は、成長速度は、Ga又はAlの分子
線強度で律速されるように、As分子線強度は過剰に供
給される。そこで、As分子線用の上記バッフル管4
は、図2及び図3に示すように、その開口部が支持基台
の照射面、即ち、成長面80の回転中心bに配向して成
長面の周囲に分布するので、As分子線強度は、成長面
の周縁部で上記の意味で過剰に供給されておればよく、
このため、成長面の大型化によっても、As分子線の強
度分布領域は、成長面の面域で足り、成長面の周縁部に
配向する場合に比して面域が1/4程度に低下でき、A
s源の利用効率が高くなり、成長面の大型化にも容易に
達成できる。
【0033】この実施の形態の結晶成長装置において、
通常は、上記のAl分子線源ルツボとAs分子線源のク
ラッキングバッフル管とともに、Ga分子線源ルツボを
含み、成長面上のGa分子線、Al分子線とAs分子線
による各成長層に、ドーパントをドーピングするための
ドーパント分子線源セルを備えるているものが好まし
い。
【0034】実施の形態4.本発明のこの実施の形態の
結晶成長装置には、ドーパント分子線源セルを含み、ド
ーパント分子線源セルには、ドーパント固体源からの蒸
発用のドーパント分子線源ルツボとドーパント含有ガス
を分解して照射するため加熱分解管(クラッキング管)
とが含まれる。ドーパント分子線源ルツボは、1例とし
て、図5(A)に示すように、ドーパント金属をルツボ
5内で溶解して、開口部50より蒸発させるもので、ル
ツボ5の外周には抵抗線ヒータ2が巻回されている。ル
ツボ5は、ドーパント用の金属SiやBeがルツボ5内
に溶解して蒸発させる。
【0035】加熱分解管6は、図5(B)に示すよう
に、金属筒管の外周には抵抗線ヒータ2が巻回されて、
筒管を加熱しながらドーパント含有ガスをガス導入口6
2より供給して筒管内で熱分解されて筒管開口面60よ
り分解したドーパントが照射される。ドーパント含有ガ
スは、SiやCなどのハロゲン化物が使用される。
【0036】これらのドーパント分子線源セルはドーパ
ント分子線強度中心が上記支持基台の成長面の周縁部に
配向するように設けられている。ドーパント分子線源セ
ルにより、結晶層に結晶成長中にドーパントがドープさ
れるが、上記ドーパントには、上記GaAs系、GaA
lAs系、AlAs系を含む化合物半導体に対しては、
Si、Beなどが利用され、上記成長層の形成過程で同
時に、所望濃度にドーピングされる。
【0037】この実施の形態において、ルツボ5を使用
したものは、ドーパント固体源の蒸発速度は非常に低い
ので、低分子線強度用に好ましく使用され、加熱分解管
6を利用したものは、ドーパント含有ガスの供給量制御
が容易で分解速度が大きいので、高分子線強度用に特に
使用されつつある。この実施形態において成長層中ドー
パント濃度が低く設定される時は、ドーパント固体源の
ルツボ5によるドーピングをおこない、これにより雰囲
気中に不要のドーパントガスが流出しないようにする。
他方、成長層中のドーパント濃度を高く設定するとき
は、加熱分解管6により、ドーパント含有ガスの供給量
を調整して、ドーパント分子線量を増加させる。このよ
うに、2種類のドーパント分子線源セルを使い分けるこ
とにより、分子線強度を調製可能とし、これにより、槽
内雰囲気中でのドーパント分子の不要な滞留を減らし、
上記の成長層における急峻なキャリヤプロファイルを可
能にするものである。
【0038】特に好ましくは、結晶成長層中のドーパン
ト濃度1018cm-3以下に調製する時には上記ドーパン
ト用ルツボにより照射し、ドーパント濃度1018cm-3
以上に調製する時は上記クラッキングバッフル管を使用
して照射するように使い分けることができる。
【0039】実施の形態5.この実施の形態の結晶成長
装置は、分子線源セルには、実施の形態1.で示したA
l分子線源ルツボを有し、実施の形態2.に示したAs
分子線源セルを有し、さらに、実施の形態4.に示した
ドーパント分子線源ルツボと加熱分解管6との両方を含
ものである。即ち、この実施形態の結晶成長装置は、図
6(A)と(B)とに示すように、Al分子線源ルツボ
1は、開口径Dが100〜150mmの範囲にあり、該
ルツボ内深さLが50〜65mmの範囲にあり、且つ、
セル受容器81中の上記のAl分子線源ルツボの開口部
11が上記支持基台の照射面、即ち成長面の周縁部b1
を配向しており、他方のセル受容器82内のAs分子線
源セル4は、As含有ガスを分解して照射するためクラ
ッキングバッフル管であって、該バッフル管の開口部が
支持基台の成長面の回転中心aに配向されてなるもので
ある。さらに、ドーパント分子線源ルツボと加熱分解管
6とはそれぞれセル受容器83と83内にあって、その
開口部がともに上記支持基台の成長面の周縁部b2とb
2とを配向して固定されているのである。
【0040】これにより、Al分子線源ルツボとAs含
有ガスを分解して照射するためクラッキングバッフル管
との採用により大口径化した成長面に対応して、ドーパ
ント分子線源の加熱分解管により、ドーパント濃度を調
整容易とし、しかも、ドーパント分子線源ルツボとの併
用により、上記の成長層における急峻なキャリヤプロフ
ァイルを可能にするものである。
【0041】
【発明の効果】本発明の半導体結晶成長装置とこの装置
を使用するその半導体結晶成長方法は、真空槽中に基板
を公転可能に固定するための支持基台と、該支持基台の
成長面に開口部を配向された分子線源セルと、が配置さ
れて成り少なくともAl分子線源ルツボが、開口径Dが
100mm以上であり、該ルツボ内深さLが65mm以
下にあり、且つ、 上記のAl分子線源ルツボの開口部
が、上記支持基台の成長面の周縁部を配向しているの
で、Al分子線強度を高めて、成長面とルツボの開口部
との距離を拡大して、且つ成長速度を低減させることな
く支持基台の照射面、即ち成長面の大口径化を図ること
ができる。
【0042】本発明の半導体結晶成長装置とその半導体
結晶成長方法は、As分子線源セルを含み、As分子線
源セルは、As含有ガスを分解して照射するためクラッ
キングバッフル管であり、該バッフル管の開口部が支持
基台の成長面の回転中心に配向しているので、照射面・
成長面に対して必要充分なAs分子線強度を確保でき、
且つ、As源の消費量を低減できる。
【0043】Al分子線源ルツボとAs含有ガスを分解
して照射するためクラッキングバッフル管とを備えるの
で、口径拡大した照射面・成長面に対して、充分にAs
分子線強度を確保することができる。
【0044】本発明の半導体結晶成長装置とその半導体
結晶成長方法には、ドーパント照射セルを含み、ドーパ
ント照射セルからのドーパント蒸発分子線強度中心が上
記支持基台の成長面の周縁部を配向しており、上記のド
ーパント源セルには、ドーパント固体からの蒸発用のド
ーパント用ルツボとドーパント含有ガスを分解して照射
するためクラッキングバッフル管とを有しているから、
設定されたドーパント濃度により固体源のルツボと分子
線源ルツボと使い分けにより、上記の成長層における急
峻なキャリヤプロファイルを可能にすることができる。
【0045】Al分子線源ルツボとAs含有ガスを分解
して照射するためクラッキングバッフル管と共に、ドー
パント源セルには、ドーパント固体からの蒸発用のドー
パント用ルツボとドーパント含有ガスを分解して照射す
るためクラッキングバッフル管とを併用すると、口径拡
大した照射面・成長面に対して、充分にAs分子線強度
を確保し、且つ、設定されたドーパント濃度により固体
源のルツボと分子線源ルツボと使い分けが可能で、上記
の成長層における急峻なキャリヤプロファイルを可能に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るAl分子線源ルツ
ボの断面図。
【図2】 本発明の実施の形態に係る半導体結晶成長装
置の模式的断面図。
【図3】 本発明の実施の形態に係る成長面とAl分子
線源及びAs分子線源の分布の関係を示す図。
【図4】 本発明の実施の形態に係るAs分子線源であ
るAs含有ガスを分解して照射するためクラッキングバ
ッフル管の断面図(A)と、成長面に対する配置関係を
示す図(B)。
【図5】 本発明の実施の形態に係るドーパント分子線
セルとして、ルツボ(A)と、加熱分解管(B)を示す
図。
【図6】 本発明の他の実施の形態に係る半導体結晶成
長装置の模式的断面図(A)と、成長面と分子線源の分
布の関係を示す図(B)。
【図7】 従来の半導体結晶成長装置の模式的断面図。
【符号の説明】 1 Al分子線源ルツボ 2 抵抗線ヒータ 3 アルミニウム 4 As分子線源のクラッキングバッフル管 5 ドーパント分子線源ルツボ 6 ドーパント分子線源の加熱分解管 7 半導体結晶成長装置 8 支持基台 80 成長面 81 セル受容器 82 セル受容器

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空槽中に基板を公転可能に固定するた
    めの支持基台と、該支持基台の成長面に開口部が配向さ
    れた分子線源セルと、が配置されて成る半導体結晶成長
    装置において、 分子線源セルには、少なくともAl分子線源ルツボを含
    み、 Al分子線源ルツボは、開口径が100mm以上であ
    り、該ルツボ内深さが65mm以下であり、且つ、 上記のAl分子線源ルツボからの分子線強度中心が、上
    記支持基台の成長面の周縁部に配向していることを特徴
    とする半導体結晶成長装置。
  2. 【請求項2】 分子線源セルには、さらに、Ga分子線
    源ルツボを含む請求項1に記載の半導体結晶成長装置。
  3. 【請求項3】 上記の分子線源セルには、さらに、As
    分子線源セルを含むことを特徴とする請求項1又は2に
    記載の半導体結晶成長装置。
  4. 【請求項4】 上記のAs分子線源セルは、As含有ガ
    スを分解して照射するため熱分解管であり、該熱分解管
    からのAs分子線強度中心が支持基台の成長面の回転中
    心に配向していることを特徴とする請求項3に記載の半
    導体結晶成長装置。
  5. 【請求項5】 上記の熱分解管がクラッキングバッフル
    管であり、上記のAs含有ガスが、AsH3 である請求
    項4に記載の半導体結晶成長装置。
  6. 【請求項6】 上記の分子線源セルには、さらに、ドー
    パント分子源セルを含み、ドーパント分子源セルからの
    ドーパント分子線強度中心が上記支持基台の成長面の周
    縁部に配向していること特徴とする請求項1ないし5の
    何れかに記載の半導体結晶成長装置。
  7. 【請求項7】 上記のドーパント源セルには、ドーパン
    ト固体源からの蒸発用のドーパント用ルツボとドーパン
    ト含有ガスを分解して照射するため熱分解管とを含む請
    求項6に記載の半導体結晶成長装置。
  8. 【請求項8】 真空槽中に、基板を公転可能に固定する
    ための支持基台と、該支持基台の成長面に開口部が配向
    された分子線源セルと、が配置されて成る半導体結晶成
    長装置において、 上記の分子線源セルには、As分子線源セルを含み、 該As分子線源セルが、As含有ガスを熱分解して照射
    するため熱分解管であって、該熱分解管の分子線強度中
    心が支持基台の成長面の回転中心に配向していることを
    特徴とする半導体結晶成長装置。
  9. 【請求項9】 上記の熱分解管がクラッキングバッフル
    管であり、上記のAs含有ガスがAsH3 を含む請求項
    8に記載の半導体結晶成長装置。
  10. 【請求項10】 真空槽中に、基板を公転可能に固定す
    るための支持基台と、該支持基台の成長面に開口部を配
    向された分子線源セルと、が配置されて成る半導体結晶
    成長装置において、 上記の分子線源セルには、ドーパント分子線源セルとし
    て、ドーパント固体源からの分子線源ルツボと、ドーパ
    ント含有ガスを分解して照射するため熱分解管とを個別
    使用可能に含むことを特徴とする半導体結晶成長装置。
  11. 【請求項11】 上記ドーパント分子線源ルツボはドー
    パント濃度1018cm-3以下に調製する時と、上記熱分
    解管はドーパント濃度1018cm-3以上に調製する時と
    に使い分けることを特徴とする請求項7又は10に記載
    の半導体結晶成長装置。
  12. 【請求項12】 ドーパントが、Si又はCである請求
    項7、10又は11に記載の半導体結晶成長装置。
  13. 【請求項13】 ドーパント含有ガスが、Si又はCの
    ハロゲン化物である請求項7、10又は11に記載の半
    導体結晶成長装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13何れかに記載の半
    導体結晶成長装置による半導体結晶成長方法。
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