JPH11220157A - 放射線損傷抵抗性の半導体ダイオード・アレイ - Google Patents
放射線損傷抵抗性の半導体ダイオード・アレイInfo
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- JPH11220157A JPH11220157A JP10296527A JP29652798A JPH11220157A JP H11220157 A JPH11220157 A JP H11220157A JP 10296527 A JP10296527 A JP 10296527A JP 29652798 A JP29652798 A JP 29652798A JP H11220157 A JPH11220157 A JP H11220157A
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- semiconductor region
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- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10F—INORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
- H10F39/00—Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one element covered by group H10F30/00, e.g. radiation detectors comprising photodiode arrays
- H10F39/10—Integrated devices
- H10F39/12—Image sensors
- H10F39/18—Complementary metal-oxide-semiconductor [CMOS] image sensors; Photodiode array image sensors
- H10F39/189—X-ray, gamma-ray or corpuscular radiation imagers
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10F—INORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES SENSITIVE TO INFRARED RADIATION, LIGHT, ELECTROMAGNETIC RADIATION OF SHORTER WAVELENGTH OR CORPUSCULAR RADIATION
- H10F39/00—Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one element covered by group H10F30/00, e.g. radiation detectors comprising photodiode arrays
- H10F39/10—Integrated devices
- H10F39/12—Image sensors
- H10F39/18—Complementary metal-oxide-semiconductor [CMOS] image sensors; Photodiode array image sensors
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 放射線損傷抵抗性の半導体ダイオード・アレ
イを提供する。 【解決手段】 半導体ダイオード・アレイ(10)は、
第1の導電型の半導体材料から成る複数の第1の半導体
領域(12)を含むと共に、第1の導電型とは反対の極
性の導電型を有する半導体材料から成る複数の第2の半
導体領域(38)を含み、第1の半導体領域がダイオー
ド・アレイの活性領域として役立ち且つ少なくとも1個
の第2の半導体領域によって相互に隔離されている。一
実施態様においては、第1の半導体領域は更にギャップ
領域(g)によって隣接する第2の半導体領域から隔離
されている。第2の半導体領域を構成する反対の導電型
の半導体材料は、本来ならば半導体ダイオードの放射線
損傷によって生じる有害な効果を低減させる。
イを提供する。 【解決手段】 半導体ダイオード・アレイ(10)は、
第1の導電型の半導体材料から成る複数の第1の半導体
領域(12)を含むと共に、第1の導電型とは反対の極
性の導電型を有する半導体材料から成る複数の第2の半
導体領域(38)を含み、第1の半導体領域がダイオー
ド・アレイの活性領域として役立ち且つ少なくとも1個
の第2の半導体領域によって相互に隔離されている。一
実施態様においては、第1の半導体領域は更にギャップ
領域(g)によって隣接する第2の半導体領域から隔離
されている。第2の半導体領域を構成する反対の導電型
の半導体材料は、本来ならば半導体ダイオードの放射線
損傷によって生じる有害な効果を低減させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ダイオード・
アレイに関するものであって、更に詳しく言えば、アレ
イの動作性能の放射線劣化を抑制するようにアレイの各
ダイオード中にそれぞれの半導体材料領域を配置する技
術に関する。
アレイに関するものであって、更に詳しく言えば、アレ
イの動作性能の放射線劣化を抑制するようにアレイの各
ダイオード中にそれぞれの半導体材料領域を配置する技
術に関する。
【0002】
【従来技術】半導体ダイオード・アレイから成る放射線
撮像装置は、電離放射線を検出するために常用されてい
る。かかる半導体ダイオード・アレイをシンチレータと
共に配置することによって検出器ダイオードを形成する
ことができるが、これはX線計算機断層撮影法(CT)
において使用される。かかる用途の場合、X線が検出器
ダイオードに損傷を与えることがある。その結果、検出
器ダイオードからの漏れ電流が増加し、また検出器ダイ
オードの光検出効率が低下することになる。漏れ電流の
増加は雑音の増加やオフセット値の不平衡の原因になる
ばかりでなく、それらは温度と共にドリフトするので不
都合である。光検出効率の低下はSN比を低下させる。
また、放射線損傷の程度はアレイ全体にわたって均一と
は限らないため、放射線損傷は検出器ダイオードの感度
の空間内変動を生み出し、それも再構成されたCT画像
の品質を低下させる。
撮像装置は、電離放射線を検出するために常用されてい
る。かかる半導体ダイオード・アレイをシンチレータと
共に配置することによって検出器ダイオードを形成する
ことができるが、これはX線計算機断層撮影法(CT)
において使用される。かかる用途の場合、X線が検出器
ダイオードに損傷を与えることがある。その結果、検出
器ダイオードからの漏れ電流が増加し、また検出器ダイ
オードの光検出効率が低下することになる。漏れ電流の
増加は雑音の増加やオフセット値の不平衡の原因になる
ばかりでなく、それらは温度と共にドリフトするので不
都合である。光検出効率の低下はSN比を低下させる。
また、放射線損傷の程度はアレイ全体にわたって均一と
は限らないため、放射線損傷は検出器ダイオードの感度
の空間内変動を生み出し、それも再構成されたCT画像
の品質を低下させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、検出器ダイオ
ード・アレイから成る放射線撮像装置は放射線の作用に
よって生起される動作性能の悪化を低減させるための手
段を具備することが望ましい。更にまた、他の有害なパ
ラメータ(たとえば、ダイオードの漏れ電流)の増大や
半導体ダイオードのキャパシタンスの不都合な増加をも
たらすことなく、半導体ダイオードに対する放射線の有
害な作用を低減させるための手段を提供することも望ま
しい。
ード・アレイから成る放射線撮像装置は放射線の作用に
よって生起される動作性能の悪化を低減させるための手
段を具備することが望ましい。更にまた、他の有害なパ
ラメータ(たとえば、ダイオードの漏れ電流)の増大や
半導体ダイオードのキャパシタンスの不都合な増加をも
たらすことなく、半導体ダイオードに対する放射線の有
害な作用を低減させるための手段を提供することも望ま
しい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、特に電
離放射線の検出用として適した半導体ダイオード・アレ
イに対し、動作中の放射線損傷によって生起される有害
な効果を低減させるための手段が具備される。かかる半
導体ダイオード・アレイは、第1の導電型の半導体材料
から成る複数の第1の半導体領域を含むと共に、第1の
半導体領域の導電型とは反対の導電型を有する半導体材
料から成る複数の第2の半導体領域を含んでいる。第1
の半導体領域はダイオード・アレイの活性領域(受光領
域)として役立つ。アレイ中における第1及び第2の半
導体領域の配置状態は、第2の半導体領域がそれぞれ第
1の半導体領域の間に配置されるようになっている。第
1及び第2の半導体領域はいずれも、第2の半導体領域
と同じ導電型を有するが第2の半導体領域よりも低いド
ーパント濃度を有する半導体材料から成る第3の半導体
領域の上に配置されている。
離放射線の検出用として適した半導体ダイオード・アレ
イに対し、動作中の放射線損傷によって生起される有害
な効果を低減させるための手段が具備される。かかる半
導体ダイオード・アレイは、第1の導電型の半導体材料
から成る複数の第1の半導体領域を含むと共に、第1の
半導体領域の導電型とは反対の導電型を有する半導体材
料から成る複数の第2の半導体領域を含んでいる。第1
の半導体領域はダイオード・アレイの活性領域(受光領
域)として役立つ。アレイ中における第1及び第2の半
導体領域の配置状態は、第2の半導体領域がそれぞれ第
1の半導体領域の間に配置されるようになっている。第
1及び第2の半導体領域はいずれも、第2の半導体領域
と同じ導電型を有するが第2の半導体領域よりも低いド
ーパント濃度を有する半導体材料から成る第3の半導体
領域の上に配置されている。
【0005】新規であると考えられる本発明の特徴は、
前記特許請求の範囲中に詳しく記載されている。とは言
え、本発明の構成及び実施方法並びに追加の目的及び利
点は、添付の図面を参照しながら以下の説明を読むこと
によって最も良く理解されよう。なお、全ての図面中に
おいて同じ部分は同じ符号によって表わされている。
前記特許請求の範囲中に詳しく記載されている。とは言
え、本発明の構成及び実施方法並びに追加の目的及び利
点は、添付の図面を参照しながら以下の説明を読むこと
によって最も良く理解されよう。なお、全ての図面中に
おいて同じ部分は同じ符号によって表わされている。
【0006】
【実施の形態】本発明に基づく半導体ダイオード・アレ
イ10(図1)は、X線計算機断層撮影法(CT)にお
いて生じるような電離放射線を検出するために特に適し
ている。半導体ダイオード・アレイ10は、破線で示さ
れた第1の半導体領域121 、122 、123 ....12
N にそれぞれ対応した個別のダイオードから成ってい
る。第1の半導体領域12(単に「第1の領域」と呼ぶ
こともある)の各々は、通例p+導電型の半導体材料か
ら成っているが、n導電型の半導体材料から成っていて
もよい。半導体ダイオード・アレイ10が電離放射線に
対してより高い応答性を示すようにするため、半導体ダ
イオード・アレイ10はシンチレータ材料に結合されて
いるのが普通である。なお、「半導体ダイオード・アレ
イ」及び「検出器ダイオード・アレイ」という用語は本
明細書中では互換的に使用される。
イ10(図1)は、X線計算機断層撮影法(CT)にお
いて生じるような電離放射線を検出するために特に適し
ている。半導体ダイオード・アレイ10は、破線で示さ
れた第1の半導体領域121 、122 、123 ....12
N にそれぞれ対応した個別のダイオードから成ってい
る。第1の半導体領域12(単に「第1の領域」と呼ぶ
こともある)の各々は、通例p+導電型の半導体材料か
ら成っているが、n導電型の半導体材料から成っていて
もよい。半導体ダイオード・アレイ10が電離放射線に
対してより高い応答性を示すようにするため、半導体ダ
イオード・アレイ10はシンチレータ材料に結合されて
いるのが普通である。なお、「半導体ダイオード・アレ
イ」及び「検出器ダイオード・アレイ」という用語は本
明細書中では互換的に使用される。
【0007】半導体ダイオード・アレイ10の境界は部
分的に縁端14及び16によって規定されているが、こ
れらの縁端は当業界において公知の「カット・エッジ」
を表わしている。アレイ10中の個々のダイオードは、
それぞれの第1の半導体領域中においてシンチレータ材
料からの光の吸収により生じた少数キャリヤを捕集す
る。限定ではなく例示を目的としてダイオード・アレイ
の動作の詳細を説明するため、図中には代表的な少数キ
ャリヤ経路1、2、3、4及び5が模式的に示されてい
る。本発明の実施を一層良く理解し得るようにするた
め、先ず最初に従来の半導体ダイオード・アレイ100
0を説明しよう。
分的に縁端14及び16によって規定されているが、こ
れらの縁端は当業界において公知の「カット・エッジ」
を表わしている。アレイ10中の個々のダイオードは、
それぞれの第1の半導体領域中においてシンチレータ材
料からの光の吸収により生じた少数キャリヤを捕集す
る。限定ではなく例示を目的としてダイオード・アレイ
の動作の詳細を説明するため、図中には代表的な少数キ
ャリヤ経路1、2、3、4及び5が模式的に示されてい
る。本発明の実施を一層良く理解し得るようにするた
め、先ず最初に従来の半導体ダイオード・アレイ100
0を説明しよう。
【0008】互いに隣接する第1の半導体領域121 及
び122 を有する従来の半導体ダイオード・アレイ10
00の代表的な部分を図2に示す。限定ではなく例示を
目的として説明するため、図中に示された第1の半導体
領域12の各々はp+導電型の半導体材料から成るもの
として示されている。従来のダイオード・アレイ及び本
発明のダイオード・アレイにおいてはそれぞれの第1の
領域121 ....12Nはp+導電型を有するのが普通で
あるが、この代わりに、(第1の領域の受光面13を除
いて)第1の領域12の周囲に配置された第3の半導体
領域18(単に「第3の領域」と呼ぶこともある)が対
応した反対の導電型(たとえば、p導電型)を有する低
いドーピング・レベルの半導体材料から成りさえすれ
ば、それぞれの第1の領域121 ....12N はn+導電
型の半導体材料から成っていてもよい。更に詳しく述べ
れば、半導体ダイオード・アレイ1000はそれぞれの
第1の領域121 ....12N 及び反対の導電型を有する
低いドーピング・レベルの半導体材料から成る第3の領
域18を含んでいて、第1の領域121 ....12N は第
3の領域18の半導体材料上に配置されている。
び122 を有する従来の半導体ダイオード・アレイ10
00の代表的な部分を図2に示す。限定ではなく例示を
目的として説明するため、図中に示された第1の半導体
領域12の各々はp+導電型の半導体材料から成るもの
として示されている。従来のダイオード・アレイ及び本
発明のダイオード・アレイにおいてはそれぞれの第1の
領域121 ....12Nはp+導電型を有するのが普通で
あるが、この代わりに、(第1の領域の受光面13を除
いて)第1の領域12の周囲に配置された第3の半導体
領域18(単に「第3の領域」と呼ぶこともある)が対
応した反対の導電型(たとえば、p導電型)を有する低
いドーピング・レベルの半導体材料から成りさえすれ
ば、それぞれの第1の領域121 ....12N はn+導電
型の半導体材料から成っていてもよい。更に詳しく述べ
れば、半導体ダイオード・アレイ1000はそれぞれの
第1の領域121 ....12N 及び反対の導電型を有する
低いドーピング・レベルの半導体材料から成る第3の領
域18を含んでいて、第1の領域121 ....12N は第
3の領域18の半導体材料上に配置されている。
【0009】第1の半導体領域121 ....12N は活性
領域と呼ばれるのが通例であって、これらはアレイ中の
それぞれの感光性ダイオードに対応している。かかる第
1の領域12は、通例、高いドーピング・レベル、たと
えば約1018ドーパント数/cm3 (この表記は単位体
積中に存在する特定の種類のドーパントの数を表わす)
を越えるドーパント濃度を有し、且つ一般に約0.05
〜約0.0001Ω・cmの範囲内の抵抗率を有するシ
リコンから成っている。それぞれの第1の領域12を包
囲する低いドーピング・レベルの第3の半導体領域18
は、通例、約1000Ω・cmの抵抗率を有するように
ドーピングを受けたシリコンから成り、且つ約90ミク
ロンの厚さ(T)を有している。なお、この厚さは約5
〜約500ミクロンの範囲内にあればよい。かかる第3
の領域18は、好ましくは高いドーピング・レベル(た
とえば、第3の領域18と同じ導電型で約1018〜10
21ドーパント数/cm3 のドーパント濃度)を有する深
部の半導体材料層から成る基板20上に配置されてい
る。
領域と呼ばれるのが通例であって、これらはアレイ中の
それぞれの感光性ダイオードに対応している。かかる第
1の領域12は、通例、高いドーピング・レベル、たと
えば約1018ドーパント数/cm3 (この表記は単位体
積中に存在する特定の種類のドーパントの数を表わす)
を越えるドーパント濃度を有し、且つ一般に約0.05
〜約0.0001Ω・cmの範囲内の抵抗率を有するシ
リコンから成っている。それぞれの第1の領域12を包
囲する低いドーピング・レベルの第3の半導体領域18
は、通例、約1000Ω・cmの抵抗率を有するように
ドーピングを受けたシリコンから成り、且つ約90ミク
ロンの厚さ(T)を有している。なお、この厚さは約5
〜約500ミクロンの範囲内にあればよい。かかる第3
の領域18は、好ましくは高いドーピング・レベル(た
とえば、第3の領域18と同じ導電型で約1018〜10
21ドーパント数/cm3 のドーパント濃度)を有する深
部の半導体材料層から成る基板20上に配置されてい
る。
【0010】第3の領域18のうちで互いに隣接する第
1の領域の受光面13の間に配置された部分上には、そ
れぞれの第1の半導体領域121 ....12N の間に熱酸
化膜保護層22が配置されている。好ましくは、かかる
熱酸化膜保護層22はSiO 2 から成り、且つ約0.0
5〜約1.0ミクロンの範囲内の厚さを有している。熱
酸化膜保護層22上及び第1の半導体領域121 ....1
2N の少なくとも一部上にはパッシベーション層24が
配置されている。なお、本明細書中で使用される「〜上
に配置される」という表現は図面中における要素の相対
位置を述べるためのものであって、かかる表現が使用中
におけるダイオード・アレイの配置状態を限定するもの
ではない。かかるパッシベーション層24はSi
3 N4 、SiO2 などの材料から成り、且つ通例約1.
0ミクロンの厚さを有している。
1の領域の受光面13の間に配置された部分上には、そ
れぞれの第1の半導体領域121 ....12N の間に熱酸
化膜保護層22が配置されている。好ましくは、かかる
熱酸化膜保護層22はSiO 2 から成り、且つ約0.0
5〜約1.0ミクロンの範囲内の厚さを有している。熱
酸化膜保護層22上及び第1の半導体領域121 ....1
2N の少なくとも一部上にはパッシベーション層24が
配置されている。なお、本明細書中で使用される「〜上
に配置される」という表現は図面中における要素の相対
位置を述べるためのものであって、かかる表現が使用中
におけるダイオード・アレイの配置状態を限定するもの
ではない。かかるパッシベーション層24はSi
3 N4 、SiO2 などの材料から成り、且つ通例約1.
0ミクロンの厚さを有している。
【0011】通例、パッシベーション層24上には光学
結合層26が配置されている。かかる光学結合層26
は、約5ミクロンの厚さを有する光学的に透明な接着材
料又は結合材料から成っている。光学結合層26上には
シンチレータ材料層28が配置されている。この場合、
図2に示されるごとく、(シンチレータ材料中で生じた
光が感光性ダイオードの活性領域によって容易に捕集さ
れるようにするため)第1の半導体領域121 ....12
N はシンチレータ材料の直下に配置される。かかるシン
チレータ材料は、通例、(Yy GdO):Ce、CdW
O4 、ヨウ化セシウム(CsI)などから成っている。
常用されるシンチレータの商品名は「ハイライト(Hilig
ht) 」(登録商標)である。通例、シンチレータ材料層
28は約3ミクロンの厚さを有している。
結合層26が配置されている。かかる光学結合層26
は、約5ミクロンの厚さを有する光学的に透明な接着材
料又は結合材料から成っている。光学結合層26上には
シンチレータ材料層28が配置されている。この場合、
図2に示されるごとく、(シンチレータ材料中で生じた
光が感光性ダイオードの活性領域によって容易に捕集さ
れるようにするため)第1の半導体領域121 ....12
N はシンチレータ材料の直下に配置される。かかるシン
チレータ材料は、通例、(Yy GdO):Ce、CdW
O4 、ヨウ化セシウム(CsI)などから成っている。
常用されるシンチレータの商品名は「ハイライト(Hilig
ht) 」(登録商標)である。通例、シンチレータ材料層
28は約3ミクロンの厚さを有している。
【0012】動作について述べれば、電離放射線(図2
の場合にはX線ビーム30)がシンチレータ材料層28
に入射して吸収されると、光子が生じる。図2中には、
かかる光子の代表例として光束32及び34が示されて
いる。光束32は、X線を吸収したシンチレータ材料の
下方に位置するそれぞれの第1の半導体領域12(たと
えば、第1の領域121 及び122 )に入射する。光束
34は、それぞれの重なり領域(すなわち、第3の半導
体領域18のうちでそれぞれの第1の領域の受光面13
の間に配置された部分)に入射する。かかる重なり領域
においては、図2に示されるごとく、光子はシンチレー
タ材料層28の直下に配置された熱酸化膜保護層22に
入射するのが通例である。
の場合にはX線ビーム30)がシンチレータ材料層28
に入射して吸収されると、光子が生じる。図2中には、
かかる光子の代表例として光束32及び34が示されて
いる。光束32は、X線を吸収したシンチレータ材料の
下方に位置するそれぞれの第1の半導体領域12(たと
えば、第1の領域121 及び122 )に入射する。光束
34は、それぞれの重なり領域(すなわち、第3の半導
体領域18のうちでそれぞれの第1の領域の受光面13
の間に配置された部分)に入射する。かかる重なり領域
においては、図2に示されるごとく、光子はシンチレー
タ材料層28の直下に配置された熱酸化膜保護層22に
入射するのが通例である。
【0013】図2(及び本発明のダイオード・アレイを
示す図3)中には、説明用の少数キャリヤ経路1、2、
3、4及び5の出発点(丸で囲んだ+記号)が示されて
いる。説明を容易にするため、これらの経路は熱酸化膜
保護層22の下方に示されているが、実際には全ての経
路1、2、3、4及び5は(光束34が熱酸化膜保護層
22に入射する)重なり領域35の下方又は第1の領域
の受光面13の下方に出発点を有する。図2及び3中に
経路1〜5を示したのは、図4及び5に関連して一層詳
しく記載される実験の結果をより明確に説明するためで
ある。
示す図3)中には、説明用の少数キャリヤ経路1、2、
3、4及び5の出発点(丸で囲んだ+記号)が示されて
いる。説明を容易にするため、これらの経路は熱酸化膜
保護層22の下方に示されているが、実際には全ての経
路1、2、3、4及び5は(光束34が熱酸化膜保護層
22に入射する)重なり領域35の下方又は第1の領域
の受光面13の下方に出発点を有する。図2及び3中に
経路1〜5を示したのは、図4及び5に関連して一層詳
しく記載される実験の結果をより明確に説明するためで
ある。
【0014】光束34の吸収によって低いドーピング・
レベルの第3の半導体領域18中に生じた少数キャリヤ
は、光束34が吸収された位置に最も近く隣接するp+
型の第1の半導体領域12中に有利に捕集される。とは
言え、光束34によって生じた少数キャリヤの一部は内
部トラップと再結合する(図2中の経路5)か、あるい
は第3の半導体領域18の表面(すなわち、それぞれの
第1の領域の受光面13の間に位置する表面部分)にお
いて再結合する(図2中の経路4)。半導体ダイオード
・アレイ1000が長時間にわたって電離放射線に暴露
されると、(第3の半導体領域18上に配置された)熱
酸化膜保護層22の下面36の近傍には放射線損傷が発
生し、それによって表面再結合部位(本明細書中では互
換的に「界面準位」とも呼ばれる)の密度が増大する。
通例、放射線損傷は10キロラド(Si)程度の放射線
レベルで認められるようになるが、これは約1年間にわ
たる検出器の実用期間に相当する。このような再結合部
位の数の増加は、経路4の場合において不都合に失われ
る少数キャリヤの数を増加させる。その結果、ダイオー
ドからの光誘起信号(すなわち、半導体ダイオード・ア
レイ1000の第1の半導体領域121 ....12N 及び
第3の半導体領域18中における電荷の捕集によって生
じる電気信号)が低下する。更にまた、かかる界面準位
は発生中心としても作用するのであって、これらの界面
準位の密度の増大は半導体ダイオード・アレイ1000
中のダイオードの分路抵抗の低下をもたらす暗電流を増
加させるので不都合である。その上、暗電流の増加は基
準信号の暗部分の温度不安定性を増加させ、それによっ
てCT画像中に誤差を生じる。
レベルの第3の半導体領域18中に生じた少数キャリヤ
は、光束34が吸収された位置に最も近く隣接するp+
型の第1の半導体領域12中に有利に捕集される。とは
言え、光束34によって生じた少数キャリヤの一部は内
部トラップと再結合する(図2中の経路5)か、あるい
は第3の半導体領域18の表面(すなわち、それぞれの
第1の領域の受光面13の間に位置する表面部分)にお
いて再結合する(図2中の経路4)。半導体ダイオード
・アレイ1000が長時間にわたって電離放射線に暴露
されると、(第3の半導体領域18上に配置された)熱
酸化膜保護層22の下面36の近傍には放射線損傷が発
生し、それによって表面再結合部位(本明細書中では互
換的に「界面準位」とも呼ばれる)の密度が増大する。
通例、放射線損傷は10キロラド(Si)程度の放射線
レベルで認められるようになるが、これは約1年間にわ
たる検出器の実用期間に相当する。このような再結合部
位の数の増加は、経路4の場合において不都合に失われ
る少数キャリヤの数を増加させる。その結果、ダイオー
ドからの光誘起信号(すなわち、半導体ダイオード・ア
レイ1000の第1の半導体領域121 ....12N 及び
第3の半導体領域18中における電荷の捕集によって生
じる電気信号)が低下する。更にまた、かかる界面準位
は発生中心としても作用するのであって、これらの界面
準位の密度の増大は半導体ダイオード・アレイ1000
中のダイオードの分路抵抗の低下をもたらす暗電流を増
加させるので不都合である。その上、暗電流の増加は基
準信号の暗部分の温度不安定性を増加させ、それによっ
てCT画像中に誤差を生じる。
【0015】上記のごとき放射線損傷は、漏れ電流を増
加させ且つ分路抵抗を低下させるので望ましくない。こ
こで、分路抵抗はV/I(ただし、Vはダイオードに印
加される小さな電圧であり、またIは漏れ電流である)
として定義される。分路抵抗は、技術的に漏れ電流が存
在しないV=0の極限においても定義される。典型的な
用途の場合、V=0であっても、分路抵抗はダイオード
・アレイに付随した読出し回路の雑音に影響を及ぼす。
しかるに、読出し増幅器は完全でないから、Vはゼロで
なく、従って偽信号又はオフセット信号の原因となる若
干の漏れ電流が存在する。かかる信号は温度と共に変動
し、そして再構成されたCT画像中に誤差を生じるので
ある。
加させ且つ分路抵抗を低下させるので望ましくない。こ
こで、分路抵抗はV/I(ただし、Vはダイオードに印
加される小さな電圧であり、またIは漏れ電流である)
として定義される。分路抵抗は、技術的に漏れ電流が存
在しないV=0の極限においても定義される。典型的な
用途の場合、V=0であっても、分路抵抗はダイオード
・アレイに付随した読出し回路の雑音に影響を及ぼす。
しかるに、読出し増幅器は完全でないから、Vはゼロで
なく、従って偽信号又はオフセット信号の原因となる若
干の漏れ電流が存在する。かかる信号は温度と共に変動
し、そして再構成されたCT画像中に誤差を生じるので
ある。
【0016】第1の効果(信号の低下)は光検出効率を
低下させ、また第2の効果(分路抵抗の低下)は雑音を
増加させ(従ってSN比を低下させ)、且つオフセット
信号の熱誘起ドリフトを増加させる。更にまた、放射線
損傷の程度は一様とは限らないから、放射線損傷は半導
体ダイオード・アレイ1000の感度の空間内変動を生
み出すことがあり、これもまた再構成されたCT画像を
劣化させる。このような効率の低下に対処するための従
来のアプローチは、下記のごとき欠点を有している。
低下させ、また第2の効果(分路抵抗の低下)は雑音を
増加させ(従ってSN比を低下させ)、且つオフセット
信号の熱誘起ドリフトを増加させる。更にまた、放射線
損傷の程度は一様とは限らないから、放射線損傷は半導
体ダイオード・アレイ1000の感度の空間内変動を生
み出すことがあり、これもまた再構成されたCT画像を
劣化させる。このような効率の低下に対処するための従
来のアプローチは、下記のごとき欠点を有している。
【0017】経路4を辿る少数キャリヤに由来する半導
体ダイオード・アレイ1000の信号レベルの低下を低
減させる方法の1つは、第1の半導体領域12がその上
方に位置するシンチレータ材料層28の横方向寸法を越
えて広がるように第1の半導体領域12の寸法を増大さ
せることである。このように第1の半導体領域12の寸
法を増大させれば、シンチレータ材料層28中において
生じた光(たとえば、光束32及び34)の全てを下方
の第1の半導体領域12において捕獲することができ
る。しかしながら、第1の半導体領域12の寸法の増大
は望ましくない効果を及ぼす。すなわち、(1)半導体
ダイオード・アレイ中における第1の半導体領域12同
士の間隔が減少するが、このような間隔の減少はそれぞ
れの第1の半導体領域12の間における寄生バイポーラ
電流を増加させるので不都合である。また、かかる漏れ
電流は半導体ダイオード・アレイ1000中のダイオー
ドの分路抵抗を低下させる点でも不都合である。(2)
第1の半導体領域12の面積が増大すると、半導体ダイ
オード・アレイ1000中のダイオードの電気容量が増
大する。このような電気容量の増大は、読出し回路(す
なわち、半導体ダイオード・アレイ1000を利用して
それに入射する電離放射線の特性を決定するための回
路)中の雑音を増加させ、従ってSN比を増加させるの
で不都合である。本発明は、先行技術の欠点を解消しな
がら放射線の作用によって生起される信号レベルの低下
を低減させるものである。本発明は、主として第1の領
域121 及び122 の間のアレイ部分を示す断面図であ
る図3に関連して一層詳しく記載される。
体ダイオード・アレイ1000の信号レベルの低下を低
減させる方法の1つは、第1の半導体領域12がその上
方に位置するシンチレータ材料層28の横方向寸法を越
えて広がるように第1の半導体領域12の寸法を増大さ
せることである。このように第1の半導体領域12の寸
法を増大させれば、シンチレータ材料層28中において
生じた光(たとえば、光束32及び34)の全てを下方
の第1の半導体領域12において捕獲することができ
る。しかしながら、第1の半導体領域12の寸法の増大
は望ましくない効果を及ぼす。すなわち、(1)半導体
ダイオード・アレイ中における第1の半導体領域12同
士の間隔が減少するが、このような間隔の減少はそれぞ
れの第1の半導体領域12の間における寄生バイポーラ
電流を増加させるので不都合である。また、かかる漏れ
電流は半導体ダイオード・アレイ1000中のダイオー
ドの分路抵抗を低下させる点でも不都合である。(2)
第1の半導体領域12の面積が増大すると、半導体ダイ
オード・アレイ1000中のダイオードの電気容量が増
大する。このような電気容量の増大は、読出し回路(す
なわち、半導体ダイオード・アレイ1000を利用して
それに入射する電離放射線の特性を決定するための回
路)中の雑音を増加させ、従ってSN比を増加させるの
で不都合である。本発明は、先行技術の欠点を解消しな
がら放射線の作用によって生起される信号レベルの低下
を低減させるものである。本発明は、主として第1の領
域121 及び122 の間のアレイ部分を示す断面図であ
る図3に関連して一層詳しく記載される。
【0018】本発明に基づく半導体ダイオード・アレイ
10(図3)は、互いに隣接する第1の領域の受光面1
3の間かつ第3の半導体領域の一部分上に配置された複
数の第2の半導体領域(「阻止領域」と呼ぶこともあ
る)38をも含んでいる。その点を除けば、本発明の半
導体ダイオード・アレイ10は図2の半導体ダイオード
・アレイ1000と同じである。阻止領域38の各々
は、第1の半導体領域12の導電型とは反対の導電型を
有するドーパントを中程度又は高いドーピング・レベル
で添加した材料から成っている。ここで言う「中程度の
ドーピング・レベル」とは、約1016〜約1018ドーパ
ント数/cm3 の範囲内のドーピング・レベルを指す。
たとえば、第1の半導体領域12がp+導電型の半導体
材料から成る場合には、阻止領域38はn+導電型の材
料から成る。逆に、第1の半導体領域12がn+導電型
の半導体材料から成る場合には、阻止領域38はp+導
電型の材料から成る。n+導電型を示すようにドーピン
グを受けた場合、阻止領域38は正の少数キャリヤが熱
酸化膜保護層22の下面36に到達するのを妨げるよう
な電界を生み出す。更に詳しく述べれば、阻止領域38
は少数キャリヤが(図2に関連して論じられたごとく
に)経路4を辿るのを妨げ、従って少数キャリヤは優先
的に望ましい経路1、2及び3(図2及び3)に沿って
移動することになる。このように、阻止領域38は保護
層22の下面36における少数キャリヤの再結合を低減
させるために役立つのである。
10(図3)は、互いに隣接する第1の領域の受光面1
3の間かつ第3の半導体領域の一部分上に配置された複
数の第2の半導体領域(「阻止領域」と呼ぶこともあ
る)38をも含んでいる。その点を除けば、本発明の半
導体ダイオード・アレイ10は図2の半導体ダイオード
・アレイ1000と同じである。阻止領域38の各々
は、第1の半導体領域12の導電型とは反対の導電型を
有するドーパントを中程度又は高いドーピング・レベル
で添加した材料から成っている。ここで言う「中程度の
ドーピング・レベル」とは、約1016〜約1018ドーパ
ント数/cm3 の範囲内のドーピング・レベルを指す。
たとえば、第1の半導体領域12がp+導電型の半導体
材料から成る場合には、阻止領域38はn+導電型の材
料から成る。逆に、第1の半導体領域12がn+導電型
の半導体材料から成る場合には、阻止領域38はp+導
電型の材料から成る。n+導電型を示すようにドーピン
グを受けた場合、阻止領域38は正の少数キャリヤが熱
酸化膜保護層22の下面36に到達するのを妨げるよう
な電界を生み出す。更に詳しく述べれば、阻止領域38
は少数キャリヤが(図2に関連して論じられたごとく
に)経路4を辿るのを妨げ、従って少数キャリヤは優先
的に望ましい経路1、2及び3(図2及び3)に沿って
移動することになる。このように、阻止領域38は保護
層22の下面36における少数キャリヤの再結合を低減
させるために役立つのである。
【0019】図3の半導体ダイオード・アレイ10は、
第1の導電型を有し且つ活性領域として役立つ第1の半
導体領域12を含む半導体ダイオードから成っている。
それぞれの第1の半導体領域12の間には第2の半導体
領域38(「阻止領域38」と呼ぶこともある)が配置
されているが、かかる第2の半導体領域38の各々は第
1の半導体領域12の導電型とは反対の導電型を有する
半導体材料から成っている。第1半導体領域12及び第
2の半導体領域38はいずれも第3の半導体領域18上
に配置され、そして熱酸化膜保護層22及びパッシベー
ション層24を配置した表面の少なくとも一部を構成し
ている。第3の半導体領域18は、第2の半導体領域3
8の導電型と同じ導電型を有するが第2の半導体領域3
8よりも低いドーピング・レベルを有する半導体材料か
ら成っている。
第1の導電型を有し且つ活性領域として役立つ第1の半
導体領域12を含む半導体ダイオードから成っている。
それぞれの第1の半導体領域12の間には第2の半導体
領域38(「阻止領域38」と呼ぶこともある)が配置
されているが、かかる第2の半導体領域38の各々は第
1の半導体領域12の導電型とは反対の導電型を有する
半導体材料から成っている。第1半導体領域12及び第
2の半導体領域38はいずれも第3の半導体領域18上
に配置され、そして熱酸化膜保護層22及びパッシベー
ション層24を配置した表面の少なくとも一部を構成し
ている。第3の半導体領域18は、第2の半導体領域3
8の導電型と同じ導電型を有するが第2の半導体領域3
8よりも低いドーピング・レベルを有する半導体材料か
ら成っている。
【0020】本発明に従えば、第1の半導体領域12は
p+導電型の半導体材料から成るのが通例であり、また
第2の半導体領域(阻止領域)38はn+導電型の半導
体材料から成るのが通例である。阻止領域38の使用が
もたらす利点の1つは、熱酸化膜保護層22の下面36
における空乏層(又は反転層)の形成を防止することに
ある。空乏層は界面準位(再結合部位)によって生じる
漏れ電流を劇的に増加させるが、このことは「ソリッド
ステート・エレクトロニクス(Solid-State Electronic
s) 」第9巻(1966年)の783〜806頁に発表
されたエイ・エス・グローブ及びディー・ジェイ・フィ
ッツジェラルド(A.S. Grove & D.J. Fitzgerald)の技術
論文「PN接合の表面効果−不平衡条件下における表面
空間電荷領域の特性」中に一層詳しく記載されている。
p+導電型の半導体材料から成るのが通例であり、また
第2の半導体領域(阻止領域)38はn+導電型の半導
体材料から成るのが通例である。阻止領域38の使用が
もたらす利点の1つは、熱酸化膜保護層22の下面36
における空乏層(又は反転層)の形成を防止することに
ある。空乏層は界面準位(再結合部位)によって生じる
漏れ電流を劇的に増加させるが、このことは「ソリッド
ステート・エレクトロニクス(Solid-State Electronic
s) 」第9巻(1966年)の783〜806頁に発表
されたエイ・エス・グローブ及びディー・ジェイ・フィ
ッツジェラルド(A.S. Grove & D.J. Fitzgerald)の技術
論文「PN接合の表面効果−不平衡条件下における表面
空間電荷領域の特性」中に一層詳しく記載されている。
【0021】本発明の実施に際しては、寸法線40及び
42により定義されるものとして図3中に示されたギャ
ップ領域(g)により、それぞれの第1の半導体領域1
2は第2の半導体領域(阻止領域)38を構成する反対
の導電型の半導体材料から区別されている。ギャップ領
域に関連して本明細書中で使用される「区別」などの用
語は、(物理的に隔離されていたり、互いに隣接してい
たり、あるいは互いに重なり合っていたりする場合を含
め)互いに隣接する領域が識別されることを指す。ギャ
ップとは、1個のp+型領域(たとえば、121 又は1
22 )の縁端と、それに隣接した阻止領域38を構成す
るn+型材料の縁端との間の横方向寸法を指す。図3中
には、ギャップ(g)は光束34に関係するシンチレー
タ重なり領域35と実質的に合致するように示されてい
る。しかしながら、ある種の実施の態様においては、シ
ンチレータ重なり領域35はギャップ(g)よりも大き
いのが通例である。ギャップ(g)は、通例、約0ミク
ロン(すなわち、第2の半導体領域のn+型材料が第1
の半導体領域のp+型材料の縁端に接触している場合)
から約15ミクロンまでの範囲内の横方向寸法を有して
いる。なお、ギャップ(g)の横方向寸法は約0〜約1
0ミクロンの範囲内にあるのが普通である。ギャップ
(g)はまた、下記のごとくに負と見なすこともでき
る。
42により定義されるものとして図3中に示されたギャ
ップ領域(g)により、それぞれの第1の半導体領域1
2は第2の半導体領域(阻止領域)38を構成する反対
の導電型の半導体材料から区別されている。ギャップ領
域に関連して本明細書中で使用される「区別」などの用
語は、(物理的に隔離されていたり、互いに隣接してい
たり、あるいは互いに重なり合っていたりする場合を含
め)互いに隣接する領域が識別されることを指す。ギャ
ップとは、1個のp+型領域(たとえば、121 又は1
22 )の縁端と、それに隣接した阻止領域38を構成す
るn+型材料の縁端との間の横方向寸法を指す。図3中
には、ギャップ(g)は光束34に関係するシンチレー
タ重なり領域35と実質的に合致するように示されてい
る。しかしながら、ある種の実施の態様においては、シ
ンチレータ重なり領域35はギャップ(g)よりも大き
いのが通例である。ギャップ(g)は、通例、約0ミク
ロン(すなわち、第2の半導体領域のn+型材料が第1
の半導体領域のp+型材料の縁端に接触している場合)
から約15ミクロンまでの範囲内の横方向寸法を有して
いる。なお、ギャップ(g)の横方向寸法は約0〜約1
0ミクロンの範囲内にあるのが普通である。ギャップ
(g)はまた、下記のごとくに負と見なすこともでき
る。
【0022】ギャップ(g)がゼロ又は負であれば、
〔ギャップ(g)がゼロ又は負でない場合に比べて〕漏
れ電流が多少増加する傾向がある。かかる漏れ電流の増
加は、阻止領域38が中程度又は高いドーピング・レベ
ルを有するn+導電型の材料から成る場合、阻止領域3
8中における欠陥レベルが通例高く且つ電界が通例強い
ことに原因する。負のギャップとは、互いに隣接する領
域38及び12同士が重なり合う結果、より高いドーピ
ング・レベルの領域によって決定された導電型を有する
重なり領域が生み出されることを意味する。たとえば、
第2の半導体領域38のドーピング・レベルが1018ド
ーパント数/cm3 (n型)であり、且つそれに隣接す
る第1の半導体領域12のドーピング・レベルが1019
ドーパント数/cm3 (p型)である場合、重なり領域
は2種のドーパントの混合物によって決定された導電型
を有することになる。この例では、2種のドーパントの
混合物はp型の優勢なドーピング・レベルを生み出す
〔すなわち、1019ドーパント数/cm3 (p型)−1
018ドーパント数/cm3 (n型)=0.9×1019ド
ーパント数/cm3 (p型)〕。それ故、重なり領域
(すなわち、負のギャップ)は第1の半導体領域12と
実質的に同じドーピング・レベル及び同じ導電型を有す
ることになる。かかる負のギャップを定義する理由は、
(製造プロセスの許容差との関係上)互いに隣接する第
1及び第2の半導体領域の間に空間が存在しないことを
確実にすることにある。
〔ギャップ(g)がゼロ又は負でない場合に比べて〕漏
れ電流が多少増加する傾向がある。かかる漏れ電流の増
加は、阻止領域38が中程度又は高いドーピング・レベ
ルを有するn+導電型の材料から成る場合、阻止領域3
8中における欠陥レベルが通例高く且つ電界が通例強い
ことに原因する。負のギャップとは、互いに隣接する領
域38及び12同士が重なり合う結果、より高いドーピ
ング・レベルの領域によって決定された導電型を有する
重なり領域が生み出されることを意味する。たとえば、
第2の半導体領域38のドーピング・レベルが1018ド
ーパント数/cm3 (n型)であり、且つそれに隣接す
る第1の半導体領域12のドーピング・レベルが1019
ドーパント数/cm3 (p型)である場合、重なり領域
は2種のドーパントの混合物によって決定された導電型
を有することになる。この例では、2種のドーパントの
混合物はp型の優勢なドーピング・レベルを生み出す
〔すなわち、1019ドーパント数/cm3 (p型)−1
018ドーパント数/cm3 (n型)=0.9×1019ド
ーパント数/cm3 (p型)〕。それ故、重なり領域
(すなわち、負のギャップ)は第1の半導体領域12と
実質的に同じドーピング・レベル及び同じ導電型を有す
ることになる。かかる負のギャップを定義する理由は、
(製造プロセスの許容差との関係上)互いに隣接する第
1及び第2の半導体領域の間に空間が存在しないことを
確実にすることにある。
【0023】ゼロ又は負のギャップは、ダイオードの電
気容量に対して望ましくない効果を及ぼす。第2の半導
体領域38の高いドーピング・レベルは、ダイオードの
(たとえば、寸法線42に対応した)縁端部分65の付
近における空乏層60の幅(w)を顕著に減少させ、そ
れによってダイオードの電気容量を増大させる。ダイオ
ードの電気容量は空乏層60の幅の逆数に比例し、また
空乏層の幅(w)は第1の半導体領域12に隣接した材
料のドーピング・レベル(たとえば、第1の半導体領域
12に対して直接に隣接した第2の半導体領域38又は
第3の半導体領域18のドーピング・レベル)の平方根
に比例する。全電気容量は、第1の半導体領域12の下
方の領域の電気容量と領域12の縁端部分65の電気容
量との和である。たとえば、第1の半導体領域12の下
方に位置する第3の半導体領域18のドーピング・レベ
ルが5×1012ドーパント数/cm3 である場合、比電
気容量は約1000pf/cm2 である。第1の半導体
領域12に隣接する(ギャップが無い場合の)第2の半
導体領域38のドーピング・レベルが5×1017ドーパ
ント数/cm3 である場合、比電気容量は約105 pf
/cm2 である。縁端部分65の有効面積は、第1の半
導体領域12の厚さとそれの周長との積である。
気容量に対して望ましくない効果を及ぼす。第2の半導
体領域38の高いドーピング・レベルは、ダイオードの
(たとえば、寸法線42に対応した)縁端部分65の付
近における空乏層60の幅(w)を顕著に減少させ、そ
れによってダイオードの電気容量を増大させる。ダイオ
ードの電気容量は空乏層60の幅の逆数に比例し、また
空乏層の幅(w)は第1の半導体領域12に隣接した材
料のドーピング・レベル(たとえば、第1の半導体領域
12に対して直接に隣接した第2の半導体領域38又は
第3の半導体領域18のドーピング・レベル)の平方根
に比例する。全電気容量は、第1の半導体領域12の下
方の領域の電気容量と領域12の縁端部分65の電気容
量との和である。たとえば、第1の半導体領域12の下
方に位置する第3の半導体領域18のドーピング・レベ
ルが5×1012ドーパント数/cm3 である場合、比電
気容量は約1000pf/cm2 である。第1の半導体
領域12に隣接する(ギャップが無い場合の)第2の半
導体領域38のドーピング・レベルが5×1017ドーパ
ント数/cm3 である場合、比電気容量は約105 pf
/cm2 である。縁端部分65の有効面積は、第1の半
導体領域12の厚さとそれの周長との積である。
【0024】ギャップがゼロの場合に関する上記のごと
き値を使用しながら限定的ではなく例示的に述べれば、
2×2mmの大きさの典型的なダイオードの場合、周長
は約8mmであり、また厚さは約1ミクロンである。従
って、縁端部分65の有効面積は約8×10-5cm2 で
あり、またかかる構造におけるこの部分の電気容量は約
8×10-5×105 pf=8pfである。第1の半導体
領域12の下方の区域の電気容量はダイオードの下面の
面積(4mm2 )に1000pf/cm2 に掛けること
によって求められるが、その結果としてダイオードの電
気容量は約40pfとなる。この例では、第2の半導体
領域38の存在により、本発明に基づくダイオードの電
気容量は40pfから48pfに増大する。負又は小さ
なギャップの場合には、ダイオードの電気容量の増大を
回避するために第2の半導体領域38のドーピング・レ
ベルを綿密に最適化することが必要である。電気容量の
増大は、ダイオードに付随する読出し増幅器の雑音を増
加させる。それ故、ゼロ又は小さなギャップ〔すなわ
ち、空乏層の厚さ(w)よりも小さいギャップ〕の場合
には、効果的なアレイ動作を達成するためにドーピング
・レベルを綿密に最適化することが必要である。とは言
え、ゼロ又は負のギャップはやはり利益をもたらすので
あって、かかる構成は放射線損傷に原因するダイオード
の漏れ電流及び感光性を防止する点で最も有効である。
き値を使用しながら限定的ではなく例示的に述べれば、
2×2mmの大きさの典型的なダイオードの場合、周長
は約8mmであり、また厚さは約1ミクロンである。従
って、縁端部分65の有効面積は約8×10-5cm2 で
あり、またかかる構造におけるこの部分の電気容量は約
8×10-5×105 pf=8pfである。第1の半導体
領域12の下方の区域の電気容量はダイオードの下面の
面積(4mm2 )に1000pf/cm2 に掛けること
によって求められるが、その結果としてダイオードの電
気容量は約40pfとなる。この例では、第2の半導体
領域38の存在により、本発明に基づくダイオードの電
気容量は40pfから48pfに増大する。負又は小さ
なギャップの場合には、ダイオードの電気容量の増大を
回避するために第2の半導体領域38のドーピング・レ
ベルを綿密に最適化することが必要である。電気容量の
増大は、ダイオードに付随する読出し増幅器の雑音を増
加させる。それ故、ゼロ又は小さなギャップ〔すなわ
ち、空乏層の厚さ(w)よりも小さいギャップ〕の場合
には、効果的なアレイ動作を達成するためにドーピング
・レベルを綿密に最適化することが必要である。とは言
え、ゼロ又は負のギャップはやはり利益をもたらすので
あって、かかる構成は放射線損傷に原因するダイオード
の漏れ電流及び感光性を防止する点で最も有効である。
【0025】たとえば10ミクロン程度の比較的小さな
ギャップ(g)の場合、寸法線40及び42によって規
定されたギャップ領域中における界面準位(再結合中
心)の増加は集光効率に対して僅かな効果しか及ぼさな
い。その理由は、かかる小さなギャップ領域中における
キャリヤ再結合の確率が近くの第1の半導体領域12に
よるキャリヤ捕集の確率よりも遥かに小さいことにあ
る。放射線損傷によって誘起される漏れ電流は、抑制す
るのが一層困難である。なぜなら、第1の半導体領域1
2のp+型材料が保護層22の酸化膜に最も近接してい
る場合、それは主として酸化膜−シリコン界面の近傍の
空乏層中において生じるからである。500Ω・cmの
抵抗率に相当するドーピング・レベルを有する典型的な
基板の場合、かかる空乏層は約10ミクロンの寸法を有
している。従って、本発明における考慮の対象である放
射線損傷の前後のいずれにおいても、10ミクロンより
大きいギャップは漏れ電流に対して僅かな影響しか及ぼ
さない。それ故、漏れ電流の増加が問題となる場合、ギ
ャップの寸法は10ミクロンより小さく、そして更には
ゼロ又は負となるように決定することが望ましいのであ
る。
ギャップ(g)の場合、寸法線40及び42によって規
定されたギャップ領域中における界面準位(再結合中
心)の増加は集光効率に対して僅かな効果しか及ぼさな
い。その理由は、かかる小さなギャップ領域中における
キャリヤ再結合の確率が近くの第1の半導体領域12に
よるキャリヤ捕集の確率よりも遥かに小さいことにあ
る。放射線損傷によって誘起される漏れ電流は、抑制す
るのが一層困難である。なぜなら、第1の半導体領域1
2のp+型材料が保護層22の酸化膜に最も近接してい
る場合、それは主として酸化膜−シリコン界面の近傍の
空乏層中において生じるからである。500Ω・cmの
抵抗率に相当するドーピング・レベルを有する典型的な
基板の場合、かかる空乏層は約10ミクロンの寸法を有
している。従って、本発明における考慮の対象である放
射線損傷の前後のいずれにおいても、10ミクロンより
大きいギャップは漏れ電流に対して僅かな影響しか及ぼ
さない。それ故、漏れ電流の増加が問題となる場合、ギ
ャップの寸法は10ミクロンより小さく、そして更には
ゼロ又は負となるように決定することが望ましいのであ
る。
【0026】主として空乏層に関連する漏れ電流の増加
の問題を緩和するために10ミクロンよりも十分に小さ
いギャップ(たとえば、約5ミクロンより小さいギャッ
プ)又は負のギャップが使用される場合には、第2の半
導体領域38を構成するn+型材料のドーピング・レベ
ルを綿密に調整することが有益である。本発明に従って
計算を行ったところ、第2の半導体領域38のドーピン
グ・レベルは約1015〜1018ドーパント数/cm3 の
範囲内にあれば望ましいことが示された。
の問題を緩和するために10ミクロンよりも十分に小さ
いギャップ(たとえば、約5ミクロンより小さいギャッ
プ)又は負のギャップが使用される場合には、第2の半
導体領域38を構成するn+型材料のドーピング・レベ
ルを綿密に調整することが有益である。本発明に従って
計算を行ったところ、第2の半導体領域38のドーピン
グ・レベルは約1015〜1018ドーパント数/cm3 の
範囲内にあれば望ましいことが示された。
【0027】本発明の実施に際して試験を行ったが、そ
の結果を図4及び5に示す。図4及び5のいずれにおい
ても、X軸はアレイ10内における(ミクロン単位の)
位置を表わし、またY軸はアレイ10中の特定の個別ダ
イオードによって発生される(アンペア単位の)光電流
を表わす。図4は、(p+型の)第1の領域121 及び
122 並びにそれらの間に配置された(第1の領域12
1 及び122 の導電型とは反対の導電型を有する)阻止
領域38の境界(線40及び42)を模式的に示してい
る。図5は、アレイのカット・エッジの近傍における同
様な構造(たとえば、図1中の経路1の領域)を示して
いる。図2に示されたようなシンチレータ材料層28か
らの光束34の吸収によって生じたキャリヤの捕集状態
を調べるため、図4中においてX軸に沿った特定の位置
に例示された直径約5ミクロンの小さな集束光束34A
を(表面を覆うシンチレータ材料層を有しない)検出器
の表面に沿って走査し、そして光電流を光束34Aの位
置(x)の関数として測定した。かかる走査は、図4の
場合には図1中の経路2又は3の方向に光束を移動させ
ることに相当し、また図5の場合には図1中の経路1の
方向に光束を移動させることに相当している。更にま
た、図4及び5は黒い四角形及び白い四角形によってそ
れぞれ表わされた2系列のデータ点44及び46を示し
ているが、これらは放射線照射による損傷を受けていな
いダイオード及び50キロラドの放射線照射による損傷
を受けたダイオードからの電流をそれぞれ表わしてい
る。
の結果を図4及び5に示す。図4及び5のいずれにおい
ても、X軸はアレイ10内における(ミクロン単位の)
位置を表わし、またY軸はアレイ10中の特定の個別ダ
イオードによって発生される(アンペア単位の)光電流
を表わす。図4は、(p+型の)第1の領域121 及び
122 並びにそれらの間に配置された(第1の領域12
1 及び122 の導電型とは反対の導電型を有する)阻止
領域38の境界(線40及び42)を模式的に示してい
る。図5は、アレイのカット・エッジの近傍における同
様な構造(たとえば、図1中の経路1の領域)を示して
いる。図2に示されたようなシンチレータ材料層28か
らの光束34の吸収によって生じたキャリヤの捕集状態
を調べるため、図4中においてX軸に沿った特定の位置
に例示された直径約5ミクロンの小さな集束光束34A
を(表面を覆うシンチレータ材料層を有しない)検出器
の表面に沿って走査し、そして光電流を光束34Aの位
置(x)の関数として測定した。かかる走査は、図4の
場合には図1中の経路2又は3の方向に光束を移動させ
ることに相当し、また図5の場合には図1中の経路1の
方向に光束を移動させることに相当している。更にま
た、図4及び5は黒い四角形及び白い四角形によってそ
れぞれ表わされた2系列のデータ点44及び46を示し
ているが、これらは放射線照射による損傷を受けていな
いダイオード及び50キロラドの放射線照射による損傷
を受けたダイオードからの電流をそれぞれ表わしてい
る。
【0028】図4は、図1中の経路2に沿って光束34
Aを2個のダイオード間で走査した場合における1個の
ダイオード(たとえば、図1中の第1の領域121 )の
応答電流を示している。他の全てのダイオード(特に第
1の領域122 )からの電流は他の増幅器(図示せず)
又は接地線(図示せず)によって捕集され、従って図4
に示された光電流を監視するために使用された電流増幅
器によっては検出されない。図4の構造においては、n
+型の第2の半導体領域38が非常に小さく、そしてギ
ャップが大きくなっている(約125ミクロン)。この
ようにギャップが大きい結果、この例は本質的に先行技
術において最も普通に使用される図2の構造に関係する
ものである。先行技術においては、基板に対する電気的
接触の品質を向上させるために小さなn+型領域を設け
ることが普通である。図4からわかる通り、光束がx=
0〜250ミクロンのギャップ領域内にある場合に光電
流の大きな降下が認められる。x=0〜50ミクロンの
領域は本発明にとって特に重要である。なぜなら、この
領域はシンチレータ材料層28からの光束34がダイオ
ード領域(121 及び122 )の外側の検出器部分に入
射する図2中の重なり領域と同じだからである。
Aを2個のダイオード間で走査した場合における1個の
ダイオード(たとえば、図1中の第1の領域121 )の
応答電流を示している。他の全てのダイオード(特に第
1の領域122 )からの電流は他の増幅器(図示せず)
又は接地線(図示せず)によって捕集され、従って図4
に示された光電流を監視するために使用された電流増幅
器によっては検出されない。図4の構造においては、n
+型の第2の半導体領域38が非常に小さく、そしてギ
ャップが大きくなっている(約125ミクロン)。この
ようにギャップが大きい結果、この例は本質的に先行技
術において最も普通に使用される図2の構造に関係する
ものである。先行技術においては、基板に対する電気的
接触の品質を向上させるために小さなn+型領域を設け
ることが普通である。図4からわかる通り、光束がx=
0〜250ミクロンのギャップ領域内にある場合に光電
流の大きな降下が認められる。x=0〜50ミクロンの
領域は本発明にとって特に重要である。なぜなら、この
領域はシンチレータ材料層28からの光束34がダイオ
ード領域(121 及び122 )の外側の検出器部分に入
射する図2中の重なり領域と同じだからである。
【0029】図5は、ギャップ(g)が約20ミクロン
であるような場合を示している。このようなギャップ寸
法の場合、図4の場合と同じ放射線損傷(50キロラ
ド)によって生じる光応答の低下は遥かに小さい。更に
詳しく述べれば、図4及び5を比較すると、(約125
ミクロンのギャップ寸法を表わす)図4に示された光応
答の低下(50キロラドの放射線損傷の前後における2
系列のデータ点44及び46の差)に比べ、図5に示さ
れた約20ミクロンのギャップ寸法は遥かに小さい光応
答の低下をもたらすことがわかる。図4及び5に示され
たかかる予備実験の結果は、光応答に対する放射線損傷
の効果を最高度に低減させるためには10ミクロンより
小さいギャップ寸法が望ましいという計算結果を確認す
るものである。10ミクロンのギャップを有するように
作製された追加のデバイスでは、50キロラドの放射線
照射に対する光応答の低下は認められなかった。ギャッ
プが存在しない場合及び10ミクロンよりも遥かに大き
いギャップ寸法を有する場合には分路抵抗の低下が50
%であったのに対し、ギャップ寸法を10ミクロンにま
で減少させた場合における分路抵抗の低下は15%に過
ぎなかった。
であるような場合を示している。このようなギャップ寸
法の場合、図4の場合と同じ放射線損傷(50キロラ
ド)によって生じる光応答の低下は遥かに小さい。更に
詳しく述べれば、図4及び5を比較すると、(約125
ミクロンのギャップ寸法を表わす)図4に示された光応
答の低下(50キロラドの放射線損傷の前後における2
系列のデータ点44及び46の差)に比べ、図5に示さ
れた約20ミクロンのギャップ寸法は遥かに小さい光応
答の低下をもたらすことがわかる。図4及び5に示され
たかかる予備実験の結果は、光応答に対する放射線損傷
の効果を最高度に低減させるためには10ミクロンより
小さいギャップ寸法が望ましいという計算結果を確認す
るものである。10ミクロンのギャップを有するように
作製された追加のデバイスでは、50キロラドの放射線
照射に対する光応答の低下は認められなかった。ギャッ
プが存在しない場合及び10ミクロンよりも遥かに大き
いギャップ寸法を有する場合には分路抵抗の低下が50
%であったのに対し、ギャップ寸法を10ミクロンにま
で減少させた場合における分路抵抗の低下は15%に過
ぎなかった。
【0030】以上の説明に基づけば、本発明の実施は放
射線損傷によって生起される有害な動作上の効果を低減
させるための手段を提供することが理解されるはずであ
る。更にまた、電離放射線に応答する放射線撮像装置に
おいて好ましく使用されるようなシンチレータと協働す
る半導体ダイオード・アレイに対し、本発明の実施は動
作時の放射線損傷を矯正するための手段を提供すること
も理解されよう。
射線損傷によって生起される有害な動作上の効果を低減
させるための手段を提供することが理解されるはずであ
る。更にまた、電離放射線に応答する放射線撮像装置に
おいて好ましく使用されるようなシンチレータと協働す
る半導体ダイオード・アレイに対し、本発明の実施は動
作時の放射線損傷を矯正するための手段を提供すること
も理解されよう。
【0031】以上、特定の実施の態様のみに関連して本
発明を説明したが、それ以外にも様々な変更態様が可能
であることは当業者にとって自明であろう。それ故、本
発明の精神に反しない限り、前記特許請求の範囲はかか
る変更態様の全てをも包括することは言うまでもない。
発明を説明したが、それ以外にも様々な変更態様が可能
であることは当業者にとって自明であろう。それ故、本
発明の精神に反しない限り、前記特許請求の範囲はかか
る変更態様の全てをも包括することは言うまでもない。
【図1】本発明の半導体ダイオード・アレイを模式的に
示す上面図である。
示す上面図である。
【図2】図1の半導体ダイオード・アレイ中に含まれる
2個のダイオード間の断面図であって、本発明の特徴を
有しない従来の構成を示している。
2個のダイオード間の断面図であって、本発明の特徴を
有しない従来の構成を示している。
【図3】本発明の半導体ダイオード・アレイ中に含まれ
る2個のダイオード間の断面図である。
る2個のダイオード間の断面図である。
【図4】ダイオード領域を横切って走査された光点に由
来するダイオード電流を示すグラフである。
来するダイオード電流を示すグラフである。
【図5】ダイオードのカット・エッジの外側から走査さ
れた光点に由来するダイオード電流を示すグラフであ
る。
れた光点に由来するダイオード電流を示すグラフであ
る。
10 半導体ダイオード・アレイ 12 第1の半導体領域 18 第3の半導体領域 22 熱酸化膜保護層 24 パッシベーション層 28 シンチレータ材料層 30 X線ビーム 32 光束 34 光束 35 シンチレータ重なり領域 38 第2の半導体領域 g ギャップ領域
Claims (13)
- 【請求項1】 それぞれが第1の導電型の半導体材料か
ら成り且つダイオード・アレイの活性領域として役立つ
複数の第1の半導体領域(12)を含むと共に、それぞ
れが前記第1の半導体領域の前記第1の導電型とは反対
の導電型を有する半導体材料から成る複数の第2の半導
体領域(38)を含んでいる、放射線損傷抵抗性の半導
体ダイオード・アレイ(10)であって、 前記第2の半導体領域がそれぞれ前記第1の半導体領域
の間に配置されており、且つ前記第1及び第2の半導体
領域の両領域が前記第2の半導体領域と同じ導電型を有
するが前記第2の半導体領域よりも低いドーパント濃度
を有する半導体材料から成る第3の半導体領域(18)
の上に配置されていることを特徴とする、放射線損傷抵
抗性の半導体ダイオード・アレイ。 - 【請求項2】 前記第1の半導体領域がギャップ領域
(g)によって前記第2の半導体領域から区別されてい
る請求項1記載の半導体ダイオード・アレイ。 - 【請求項3】 更に、前記第2の半導体領域を覆って配
置されると共に、前記アレイ中の互いに隣接するダイオ
ードの前記第1及び第2の半導体領域間に配置された前
記ギャップ領域(g)の少なくとも一部分を覆って配置
された熱酸化膜材料の保護層(22)を含んでいる請求
項2記載の半導体ダイオード・アレイ。 - 【請求項4】 更に、前記保護層を覆って配置されると
共に、前記ダイオードの前記第1の半導体領域を覆って
配置されたパッシベーション層(24)を含んでいる請
求項3記載の半導体ダイオード・アレイ。 - 【請求項5】 更に、前記第1の半導体領域を覆って配
置されると共に、前記ギャップ領域の一部分を覆って配
置されたシンチレータ材料の層(28)を含んでいる請
求項4記載の半導体ダイオード・アレイ。 - 【請求項6】 前記ギャップ領域(g)が約0〜約15
ミクロンの範囲内の横方向寸法を有する請求項2記載の
半導体ダイオード・アレイ。 - 【請求項7】 前記ギャップ領域(g)が約2〜15ミ
クロンの範囲内の横方向寸法を有し、且つ前記第2の半
導体領域が約1016〜約1019ドーパント数/cm3 の
範囲内のドーピング・レベルを有する請求項2記載の半
導体ダイオード・アレイ。 - 【請求項8】 前記ギャップ領域(g)が約5ミクロン
未満の横方向寸法を有し、且つ前記第2の半導体領域
(38)が約1016〜1019ドーパント数/cm3 の範
囲内のドーピング・レベルを有する請求項2記載の半導
体ダイオード・アレイ。 - 【請求項9】 前記第3の半導体領域が前記第3の半導
体領域と同じ導電型を有する高いドーピング・レベルの
半導体材料から成る基板上に配置されている請求項1記
載の半導体ダイオード・アレイ。 - 【請求項10】 前記第3の半導体領域が約10〜約1
50ミクロンの厚さを有する請求項1記載の半導体ダイ
オード・アレイ。 - 【請求項11】 前記第1の半導体領域(12)がp+
導電型の半導体材料から成る請求項1記載の半導体ダイ
オード・アレイ。 - 【請求項12】 前記第1の半導体領域(12)が約
0.05〜約0.0001Ω・cmの範囲内の抵抗率を
有する請求項11記載の半導体ダイオード・アレイ。 - 【請求項13】 前記ギャップ領域(g)が正、負又は
ゼロとして定義された値を有する請求項2記載の半導体
ダイオード・アレイ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US95404997A | 1997-10-20 | 1997-10-20 | |
| US08/954049 | 1997-10-20 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11220157A true JPH11220157A (ja) | 1999-08-10 |
Family
ID=25494871
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10296527A Withdrawn JPH11220157A (ja) | 1997-10-20 | 1998-10-19 | 放射線損傷抵抗性の半導体ダイオード・アレイ |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0911881A3 (ja) |
| JP (1) | JPH11220157A (ja) |
| CA (1) | CA2247565A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003092424A (ja) * | 2001-07-12 | 2003-03-28 | Sharp Corp | 分割型受光素子および回路内蔵型受光素子および光ディスク装置 |
| US6707046B2 (en) * | 2002-01-03 | 2004-03-16 | General Electric Company | Optimized scintillator and pixilated photodiode detector array for multi-slice CT x-ray detector using backside illumination |
| JP4239980B2 (ja) | 2005-01-14 | 2009-03-18 | 三菱電機株式会社 | 赤外線固体撮像装置およびその製造方法 |
| US7151287B1 (en) * | 2005-03-25 | 2006-12-19 | Cypress Semiconductor Corporation | Minimizing the effect of directly converted x-rays in x-ray imagers |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4591890A (en) * | 1982-12-20 | 1986-05-27 | Motorola Inc. | Radiation hard MOS devices and methods for the manufacture thereof |
| JPS6017956A (ja) * | 1983-07-11 | 1985-01-29 | Agency Of Ind Science & Technol | 耐放射線半導体素子 |
| GB2298737A (en) * | 1995-03-07 | 1996-09-11 | Atomic Energy Authority Uk | Radiation hardened electronic device |
-
1998
- 1998-09-16 CA CA002247565A patent/CA2247565A1/en not_active Abandoned
- 1998-10-19 EP EP98308528A patent/EP0911881A3/en not_active Withdrawn
- 1998-10-19 JP JP10296527A patent/JPH11220157A/ja not_active Withdrawn
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0911881A2 (en) | 1999-04-28 |
| EP0911881A3 (en) | 1999-11-10 |
| CA2247565A1 (en) | 1999-04-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |