JPH11220872A - チャージポンプ回路の駆動回路 - Google Patents

チャージポンプ回路の駆動回路

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JPH11220872A
JPH11220872A JP2197898A JP2197898A JPH11220872A JP H11220872 A JPH11220872 A JP H11220872A JP 2197898 A JP2197898 A JP 2197898A JP 2197898 A JP2197898 A JP 2197898A JP H11220872 A JPH11220872 A JP H11220872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作温度が低温時に無駄な消費電流を消費す
ることなく、かつ動作温度が高温時においてチャージポ
ンプ回路の昇圧電圧出力の能力が低下するのを防止す
る。 【解決手段】 温度の上昇に応じて電流量が増加する、
すなわち正の温度係数を有する定電流を生成する定電流
源回路10と、定電流源回路10により生成された定電
流I1に応じた温度の上昇に応じて発振周波数が増加す
る、すなわち正の温度係数を有する発振周波数のクロッ
クパルスを生成し、チャージポンプ回路40に供給する
発振回路20と、を有する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おいてLSI内部で電圧を昇圧するチャージポンプ回路
の駆動回路に係り、特に動作温度低温時のチャージポン
プ能力過剰による消費電流の増大を防止し、かつ動作温
度高温時のチャージポンプ昇圧電圧出力の能力低下を補
償するチャージポンプ回路の駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路においてLSI内部で電
圧を昇圧するチャージポンプ回路に関する技術で、動作
温度低温時のチャージポンプ能力過剰による消費電流の
増大を防止し、また動作温度高温時のチャージポンプ昇
圧電圧出力の能力低下を補償する技術に関する文献は見
当たらない。
【0003】電圧制御発振器において電流を制御して温
度変化による発振出力周波数の変化を選択できる回路技
術に関するものに、(1)特開昭60−62704号公
報がある。しかし特開昭60−62704号公報に記載
されているのは電圧制御発振器(VCO回路)にて発振
出力周波数の温度依存性を任意に設定制御可能とした回
路であり、本発明とは回路構成及びその目的は異なる。
【0004】またリングオシレータ回路において発振周
波数の温度依存性を補償する回路技術に関するものに、
(2)特開平6−169237号公報がある。しかし特
開平6−169237号公報は温度に依存しない定電圧
源と負温度係数をもつ抵抗によって正の温度係数を持つ
定電流を発生させそれによりリングオシレータ回路の負
の温度係数を持つ発振周波数を一定にするように補償す
る回路技術であり、本発明のように正の温度係数を持つ
定電流によりチャージポンプ回路の駆動回路を構成する
発振回路を駆動し、かつこの発振回路の発振周波数が正
の温度係数を有するように構成することによりチャージ
ポンプ回路のチャージポンプ能力の温度補償を行うもの
とは異なるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6に一般的なチャー
ジポンプ回路の構成を示す。同図においてNMOSダイ
オードND0〜NDnが入力端子100と出力端子20
0との間に直列に接続され、NMOSダイオードND0
〜NDnの各ノードN0 〜N( n−1) にはそれぞれコ
ンデンサC1〜Cnの一端が接続され、コンデンサC(2
m +1) (m は0または1 以上の整数) の他端は共通接
続され、クロックΦ1が供給されるようになっている。
またコンデンサC(2m ) (m は1 以上の整数) の他端は
共通接続され、クロックΦ2が供給されるようになって
いる。出力端子200とアースとの間にリップル除去用
のコンデンサCout 及び過昇圧防止用の電圧リミッタと
して機能するツェナーダイオードDZが並列接続されて
いる。
【0006】また入力端子100には直流電圧Vinが印
加されている。クロックΦ1、Φ2は図7(B)に示す
ようにハイレベルである期間が相互にオーバーラップし
ないタイタイミングで出力されるクロックであり、その
振幅はVwである。図6に示すチャージポンプ回路の動
作を簡単に説明する。NMOSダイオードND0〜ND
nの閾値電圧をVDとすると、クロックΦ1がローレベ
ルのときノードN0 の電位はVin−VDにあり、クロッ
クΦ1がハイレベル、クロックΦ2がローレベルのとき
に、ノードN0 からノードN1 , ノードN2 からノード
N3 ,…,N(n−1)からNnへ電流が流れ、ノードN
(2m)の電位がノードN(2m +1)よりNMOSダイオード
の閾値電圧VDだけ高い電位になる(但し、m は0また
は1以上の整数)。
【0007】次にクロックΦ1がローレベルに下がる
と、ノードN0 ,N2 ,…,N2m,…,Nn の電位はコ
ンデンサ結合によりVinだけ下がろうとするが、左側よ
り電流が供給され、前回、クロックΦ1がローレベルで
あったときより電位が上昇する。 次にクロックΦ2が
ハイレベルになると、ノードN(2m −1)からノードN(2
m ) へ電流が供給され、クロックΦ2がローレベルに戻
るとノードN(2m −2)からノードN(2m −1)へ電流が供
給され、ノードN(2m −1)の電位が前のサイクルより上
昇する。このようにして各ノードの電位は隣接する入力
端子100側のノードの電位に比して図7(A)に示す
ように(Vw−VD)だけ上昇する。 すなわち、図6
に示すチャージポンプ回路の出力端子20における出力
電圧Voutは、NMOSダイオード1段当たり(Vw−
VD)だけ上昇するので、
【0008】
【数1】 Vout =n(Vw−VD)+Vin−VD (1) となる。またコンデンサC1〜Cnの容量をC,クロッ
クΦ1,Φ2の周波数をf,チャージポンプ回路の出力
端子20における出力電流許容値をILOとすると、
【0009】
【数2】 ILO=(Vw−VD)・C/f (2) となる。またそのときの出力端子20における出力電力
Wout は、
【0010】
【数3】 Wout =Vout ・ILO (3) となる。
【0011】ところで上記チャージポンプ回路のNMO
SダイオードはNチャンネルMOSトランジスタで構成
され、またクロックΦ1,Φ2を供給するクロック生成
回路の最終段はNチャンネルMOSトランジスタおよひ
PチャンネルMOSトランジスタからなるCMOSイン
バータで構成される。したがって、NMOSダイオード
の閾値電圧VD,CMOSインバータの出力であるクロ
ックΦ1,Φ2の振幅Vwは温度の変化に対して一定で
はなく、温度特性を有している。すなわち、Nチャンネ
ルMOSトランジスタ及びPチャンネルMOSトランジ
スタは周囲温度が高温になると相互コンダクダンスgm
が減少する。そのため高温時ではNMOSダイオードの
閾値電圧VDは増大し、またクロックΦ1,Φ2の振幅
Vwは減少してしまう。したがって図6に示す一般的な
チャージポンプ回路では高温時にチャージポンプ回路の
昇圧電圧出力能力(チャージポンプ能力)が低下し、逆
に低温時では昇圧電圧出力能力が増大する。通常、動作
温度範囲で昇圧電圧出力能力を確保するため、高温時で
の昇圧電圧出力能力の低下を考慮したチャージポンプ能
力としなければならない。この場合、チャージポンプ回
路の昇圧電圧出力を調整するレギュレータ回路や過昇圧
防止用のツェナーダイオードを接続すると、動作温度が
低温時である場合に昇圧電圧出力能力過剰による出力電
流がレギュレータ回路やツェナーダイオードで消費さ
れ、無駄な消費電流が増大してしまうという問題が有っ
た。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、動作温度が低温時に無駄な消費電流を消費
することなく、かつ動作温度が高温時においてチャージ
ポンプ回路の昇圧電圧出力の能力が低下するのを防止す
ることができるチャージポンプ回路の駆動回路を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、チャージポンプ回路を駆動
するクロックパルスを供給するチャージポンプ回路の駆
動回路であって、正の温度係数を有する定電流を生成す
る定電流源と、前記定電流源により生成された定電流に
応じた正の温度係数を有する発振周波数のクロックパル
スを生成し、前記チャージポンプ回路に供給する発振回
路と、を有することを特徴とする。
【0014】上記構成のチャージポンプ回路の駆動回路
では、定電流源により温度の上昇に応じて電流量が増加
する、すなわち正の温度係数を有する定電流が生成さ
れ、この正の温度係数を有する定電流によりチャージポ
ンプ回路に供給するクロックパルスを生成する発振回路
の発振周波数が温度の上昇に応じて増加する、すなわち
正の温度係数を有するように設定される。
【0015】したがって、請求項1に記載の発明によれ
ば、チャージポンプ回路を駆動するクロックパルスを供
給する発振回路の発振周波数が正の温度係数を有するた
めに動作温度が低温時には発振周波数は低くなり、チャ
ージポンプ回路のチャージポンプ能力が過剰になるのが
抑制されるので、無駄な消費電流を消費するのを防止す
ることができる。
【0016】また動作温度が高温時には上記発振回路の
発振周波数は温度の上昇に伴い、高くなるので、動作温
度が高温時にチャージポンプ回路のチャージポンプ能力
の低下を補償することができる。
【0017】また請求項2に記載の発明は、チャージポ
ンプ回路を駆動するクロックパルスを供給するチャージ
ポンプ回路の駆動回路であって、正の温度係数を有する
基準電圧値と前記チャージポンプ回路の出力電圧を分圧
した電圧値との差電圧値によって定電流を生成する定電
流源と、前記定電流源により生成された定電流に応じた
正の温度係数を有する発振周波数のクロックパルスを生
成し、前記チャージポンプ回路に供給する発振回路と、
を有することを特徴とする。
【0018】上記構成のチャージポンプ回路の駆動回路
では、定電流源により温度の上昇に応じて電圧値が増加
する、すなわち正の温度係数を有する基準電圧値と前記
チャージポンプ回路の出力電圧を分圧した電圧値との差
電圧値によって定電流が生成され、この定電流によりチ
ャージポンプ回路に供給するクロックパルスを生成する
発振回路の発振周波数が温度の上昇に応じて増加する、
すなわち正の温度係数を有するように設定される。
【0019】請求項2に記載の発明によれば、チャージ
ポンプ回路を駆動するクロックパルスを供給する発振回
路の発振周波数が正の温度係数を有するために動作温度
が低温時には発振周波数は低くなり、チャージポンプ回
路のチャージポンプ能力が過剰になるのが抑制されるの
で、無駄な消費電流を消費するのを防止することがで
き、動作温度が高温時には上記発振回路の発振周波数は
温度の上昇に伴い、高くなるので、動作温度が高温時に
チャージポンプ回路のチャージポンプ能力の低下を補償
することができる。
【0020】更にクロックパルスを供給する発振回路の
発振周波数を決定する定電流源により生成される定電流
の電流量をチャージポンプ回路の出力電圧を分圧した電
圧値、すなわち出力電圧の負帰還量に基づいて生成する
ようにしたので、チャージポンプ回路の負荷変動に起因
する出力電圧の変動を補正することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1には本発明の第1の実施の形
態に係るチャージポンプ回路の駆動回路の構成が示され
ている。
【0022】本実施の形態に係るチャージポンプ回路の
駆動回路は、温度の上昇に応じて電流量が増加する、す
なわち正の温度係数を有する定電流を生成する定電流源
としての定電流源回路10と、定電流源回路10により
生成された定電流に応じて、温度の上昇に応じて発振周
波数が増加する、すなわち正の温度係数を有する発振周
波数のクロックパルスを生成し、チャージポンプ回路4
0に供給する発振回路20とを有している。
【0023】チャージポンプ駆動クロック回路30は、
具体的には例えば、図2に示すようにインバータ31、
34〜37、NORゲート32、33を図示の如く接続
することに構成され、発振回路20により生成される一
定周波数のクロックパルスをハイレベルの期間が相互に
オーバラップしない2種類のクロックΦ1、Φ2(図7
(B)参照)を生成し、チャージポンプ回路40に出力
する。
【0024】定電流源回路10は温度の上昇に応じて基
準電圧が上昇する、すなわち正の温度係数を有する基準
電圧を生成する基準電圧発生回路12と、基準電圧発生
回路12の出力電圧である基準電圧Vrefを増幅する
増幅回路14と、増幅回路14の出力電圧を入力とし、
これを電流に変換する電圧電流変換回路16から構成さ
れている。
【0025】電圧電流変換回路16は演算増幅器17、
NMOSトランジスタQ0及び抵抗18からなり、演算
増幅器17の非反転入力端子は増幅回路14の出力端に
接続され、反転入力端子は一端が接地された抵抗18の
他端に接続されている。また演算増幅器17の出力端子
はNMOSトランジスタQ0のゲートに接続され、NM
OSトランジスタQ0のソースは演算増幅器17の反転
入力端子に接続され、ドレインは発振回路20のPMO
SトランジスタQ1のドレインに接続されている。
【0026】更に発振回路20は、リング状に結合され
た奇数段(本実施の形態では3段)のインバータINV
1,INV2,INV3と、これらのインバータINV
1,INV2,INV3を駆動するためのPMOSトラ
ンジスタQ1〜Q5及びNMOSトランジスタQ6〜Q
9とから構成されている。PMOSトランジスタQ1〜
Q5はソース、ゲートがそれぞれ共通接続されソースに
は電源電圧VDDが供給されている。NMOSトランジス
タQ6〜Q9のソース、ゲートはそれぞれ共通接続され
ソースは接地されている。
【0027】またPMOSトランジスタQ1のドレイン
は電圧電流変換回路16を構成するNMOSトランジス
タQ0のドレインに、PMOSトランジスタQ2のドレ
インはNMOSトランジスタQ6のドレインに接続され
ている。NMOSトランジスタQ6のドレインはNMO
Sトランジスタのゲートに接続されている。
【0028】PMOSトランジスタQ3〜Q5のドレイ
ンはそれぞれ、インバータINV1〜INV3を構成す
るCMOSインバータのPMOSトランジスタのソース
に接続されている。
【0029】更にNMOSトランジスタQ7〜Q9のド
レインはインバータINV1〜INV3を構成するCM
OSインバータのNMOSトランジスタのソースに接続
されている。CnはインバータINV1〜INV3の負
荷容量である。
【0030】次に図3に基準電圧発生回路12の具体的
構成を、図4に増幅回路の具体的構成を、それぞれ示
す。まず図3において、基準電圧発生回路12はPMO
SトランジスタQ10,Q12,Q14のソース、ゲー
トがそれぞれ、共通接続されており、PMOSトランジ
スタQ11のゲートとドレインが短絡されている。
【0031】またNMOSトランジスタQ12のドレイ
ンはPMOSトランジスタQ10のドレインと接続さ
れ、NMOSトランジスタQ12のドレイン・ゲート間
は短絡されている。NMOSトランジスタQ12のソー
スはダイオードD1のアノードに接続され、ダイオード
D1のカソードは接地されている。NMOSトランジス
タQ12のゲートはNMOSトランジスタQ13のゲー
トに接続され、NMOSトランジスタQ13のドレイン
はPMOSトランジスタQ11のドレインに接続され、
ソースは抵抗50を介してダイオードD2のアノードに
接続されている。ダイオードD2のカソードは接地され
ている。PMOSトランジスタQ10及びQ11、NM
OSトランジスタQ12及びQ13はそれぞれカレント
ミラー回路を構成している。また半導体基板上に形成さ
れるダイオードD1とダイオードD2のPN接合面の面
積比は1:nである。
【0032】次に増幅回路14の構成について説明す
る。図4に示すように増幅回路14は演算増幅器60
と、負帰還量を決定する抵抗62、64及び演算増幅器
60の反転入力端子に抵抗64を介して接続されている
温度係数を持たない基準電圧源66(基準電圧Vsg)
とで構成されている。演算増幅器60の非反転入力端子
には基準電圧発生回路12の出力電圧Vrefが入力さ
れ、演算増幅器60、すなわち増幅回路14は電圧Vo
ut1を出力する。
【0033】上記構成からなる本発明の第1の実施の形
態に係るチャージポンプ回路の駆動回路の動作について
説明する。まず図3に示す基準電圧発生回路において、
PMOSトランジスタQ10,NMOSトランジスタQ
12を介してダイオードD1に電流Iが流れると、PM
OSトランジスタQ10及びQ11、NMOSトランジ
スタQ12及びQ13はそれぞれカレントミラー回路を
構成しているためにダイオードD2にも電流Iが流れ、
更にPMOSトランジスタQ11とPMOSトランジス
タQ14のゲート・ソース間電圧が等しいので抵抗52
にも電流Iが流れる。したがって、NMOSトランジス
タQ12のソースとダイオードD1の接続点における電
位をVA ,NMOSトランジスタQ13のソースと抵抗
50との接続点における電位をVB 、抵抗50、52の
抵抗値をR1,R2,ダイオードD1,D2の逆方向の
リーク電流をIsとすると、
【0034】
【数4】 VA =(kT/q)ln(I/Is) (4)
【0035】
【数5】 VB =(kT/q)ln(I/nIs)+R1・I (5) 但し、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは電子の
電荷量である。
【0036】また、
【0037】
【数6】 VA =VB (6) であるから、式(4)、(5)、(6)から
【0038】
【数7】 I=(kT/q)ln(n)/R1 (7) となる。したがって、基準電圧発生回路12の出力電圧
である基準電圧Vrefは、
【0039】
【数8】 Vref=I・R2=(R2/R1)・ln(n)・(kT/q) (8) となる。ここで(R2/R1)・ln(n)は温度と無
関係の回路定数であるのでこれらをK1とすると、
【0040】
【数9】 Vref=K1・(kT/q) (9) と表すことができる。したがって、基準電圧Vrefは
温度の上昇に応じて上昇するので、基準電圧Vrefの
温度係数dVref/dTは正である。
【0041】次にこの基準電圧Vrefを入力とする図
4に示す増幅回路14の出力Vout1は、
【0042】
【数10】 Vout1=(1+R3/R4)・Vref +(R3/R4)・Vsg =(1+R3/R4)・K1・(kT/q) +(R3/R4)・Vsg (10) と表すことが出来る。既述したようにVsgは温度係数
をもたない基準電圧であり、Vout1の絶対値電圧を
決定する。ここで温度と無関係の回路定数(1+R3/
R4)・K1をK2、(R3/R4)・VsgをV1と
おくと式(10)は、
【0043】
【数11】 Vout1=K2・(kT/q)+V1 (11) と表すことができる。したがって、図1の電圧電流変換
回路16の出力電流I1は、
【0044】
【数12】 I1=Vout1/R0=K2・(kT/q)/R0 +V1/R0 (12) となる。この時、電圧電流変換回路16の出力電流I1
の温度係数は式(12)の微分値で表すことができる。
したがって、抵抗RoをICの外付けで構成しその抵抗
値の温度変動が無視できるとすると、電圧電流変換回路
16の出力電流I1の温度係数は、
【0045】
【数13】 dI1/dT=K2・(k/q)/R0 (13) となる。よって電圧電流変換回路16の出力電流I1の
温度係数は正でその値をR0、R1、R2、R3、R4
によって自由に設定することができる。
【0046】一方、発振回路20はインバータINV1
〜INV3を駆動するPMOSトランジスタQ1〜Q5
はカレントミラー回路を構成しているために電圧電流変
換回路16により生成される電流IがPMOSトランジ
スタQ1に流れると、PMOSトランジスタQ1〜Q5
はゲート、ソースがそれぞれ共通接続されているために
PMOSトランジスタQ1〜Q5の各ゲート・ソース間
電圧が等しくなり、PMOSトランジスタQ1〜Q5に
はそれぞれ、電流Iが流れ、NMOSトランジスタQ7
〜Q9も同様に夫々、電流IをインバータINV1〜I
NV3を介して引き込むように動作する。この結果、電
流IによりインバータINV1〜INV3の各負荷容量
Cnに充放電がなされ、インバータINV1〜INV3
の入力信号に対する遅延時間及びインバータの段数によ
り定まる周波数fのクロックパルスが生成される。ここ
でインバータの段数をN,インバータの遅延時間のうち
入力がハイレベルからローレベルに変化した際に出力が
ローレベルからハイレベルに変化する遅延時間をTPL,
入力がローレベルからハイレベルに変化した際に出力が
ハイレベルからローレベルに変化する遅延時間をTPHL
とすると、発振周波数fは、
【0047】
【数14】 f=1/(2N+1)( TPLH +TPHL ) (14) となる。定電流源回路10により生成された温度の上昇
に応じて電流量が増加する、すなわち正の温度係数を有
する定電流I1が増加し発振回路20において、各イン
バータINV1、INV2、INV3に供給される電流
が増加すると、それに続いて接続される次段のインバー
タの入力ノードの負荷容量Cnの充放電に要する時間が
短縮される為、発振周波数は高くなる。
【0048】一方、定電流I1が減少し、各インバータ
INV1、INV2、INV3に供給される電流が減少
すると、それに続いて接続される次段のインバータの入
力ノードの負荷容量Cnの充放電に要する時間が増加し
発振周波数は低くなる。したがって、発振回路20の発
振周波数fは定電流源回路10により生成される定電流
I1の電流量に比例して高くなる。
【0049】ところで発振回路20の発振周波数fはイ
ンバータINV1、INV2、INV3の温度特性も含
んでいる。MOSトランジスタのON抵抗RonはMO
Sトランジスタを形成している半導体の移動度uに反比
例する。移動度uは一般に負の温度係数を有するために
MOSトランジスタのON抵抗Ronは正の温度係数で
ある。よって該記発振回路の発振周波数は動作温度の上
昇に伴ってインバータINV1、INV2、INV3の
出力抵抗が増加し、それに続いて接続される次段のイン
バータの入力ノードの負荷容量の充放電に要する時間が
増加し、発振周波数fが低くなる。
【0050】ここで発振回路20のインバータINV
1、INV2、INV3の温度特性による発振周波数f
の温度係数をdF(INV)/dtで表したとき、dI
1/dT>dF(INV)/dtとなるように定電流源
回路10の回路定数、具体的には抵抗18、50、5
2、62、64の抵抗値R0,R1,R2,R3,R4
を設定してやれば発振回路20の発振周波数fの温度変
動による決定要因は、温度係数dF(INV)/dtよ
り定電流I1の温度係数dI1/dTが支配的となるの
で、発振回路20の発振周波数fを正の温度係数に設定
することが可能となる。
【0051】またチャージポンプ回路40の出力電流許
容値ILOは式(2)よりチャージポンプ駆動クロック回
路30より出力されるクロックΦ1、Φ2の周波数を増
加することにより大きくすることができる。したがっ
て、動作温度の高温時にチャージポンプ回路40の出力
電力Wout を増大させることが可能である。
【0052】本発明の第1の実施の形態に係るチャージ
ポンプ回路の駆動回路によれば、定電流源回路により生
成した正の温度係数をもつ定電流で発振回路を駆動させ
て、正の温度係数を有する発振周波数のクロックを発生
させ、そのクロックでチャージポンプ回路を駆動させる
ようにしたので、動作温度が低温時には発振周波数は低
くなり、チャージポンプ回路のチャージポンプ能力が過
剰になるのが抑制されるので、無駄な消費電流を消費す
るのを防止することができる。
【0053】また動作温度が高温時には上記発振回路の
発振周波数は温度の上昇に伴い、高くなるので、動作温
度が高温時にチャージポンプ回路のチャージポンプ能力
の低下を補償することができる。
【0054】次に本発明の第2の実施の形態に係るチャ
ージポンプ回路の駆動回路の構成を図5に示す。第2の
実施の形態に係る駆動回路が第1の実施の形態に係る駆
動回路と構成上、異なるのは発振回路に供給する定電流
を正の温度係数を持つ基準電圧値とチャージポンプ回路
の出力電圧を分圧した電圧値との差電圧値によって生成
するように定電流源回路を構成した点であり、その他の
構成は第1の実施の形態と同様であるので、同一の構成
要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図5において第2の実施の形態に係るチャージポンプ回
路の駆動回路は、温度の上昇に応じて基準電圧が増加す
る、すなわち正の温度係数を有する基準電圧値とチャー
ジポンプ回路40の出力電圧を分圧した電圧値との差電
圧値によって定電流を生成する定電流源回路10’と、
定電流源回路10’により生成された定電流により正の
温度係数を有する発振周波数のクロックパルスを生成
し、チャージポンプ回路40に供給する発振回路20と
を有している。チャージポンプ回路40の出力電圧Vou
t はコンデンサCa,Cbにより分圧され、その出力電
圧は定電流源回路10’のバッファアンプ70を介して
抵抗R0の一端に印加されるようになっている。
【0055】上記構成においてチャージポンプ回路40
の出力電圧Vout の分圧比(出力電圧Vout の負帰還
率)を1/Bとすると、コンデンサCbの両端間電圧で
あるチャージポンプ回路40の出力電圧Vout の分圧電
圧(負帰還量)は(1/B)・Vout となり、演算増幅
器17、バッファアンプ70、NMOSトランジスタQ
0、抵抗R0から構成される電圧電流変換回路16’の
出力電流I1は抵抗R0の一端の電位がVout1、他
端の電位が(1/B)・Vout であるので、
【0056】
【数15】 I1=(Vout1−(1/B)・Vout )/Ro (15) と表すことができる。上式(15)から明らかであるよ
うに第2の実施の形態における電圧電流変換回路16’
の出力電流I1が第1の実施の形態における電圧電流変
換回路の出力電流I1と異なる点は、第1の実施の形態
では出力電流I1は、増幅回路14のVout1にのみ
依存するが、第2の実施の形態では出力電流I1はVo
ut1のみならず、(1/B)・Vout にも依存させる
ようにしたことである。チャージポンプ回路40の出力
電圧Vout の分圧電圧(1/B)・Vout は負帰還され
るように機能する。すなわちチャージポンプ回路40の
出力電圧Vout がチャージポンプ回路40の負荷変動や
動作温度変動により増加すると、分圧電圧(1/B)・
Vout も増加する。そのとき電圧電流変換回路16’の
出力電流I1は、式(15)より減少する。したがって
その場合、発振回路20の発振周波数は減少し、発振回
路20により出力されるクロックパルスで動作している
チャージポンプ回路40の出力電力Wout を減少させる
ことができる。
【0057】尚、分圧比1/Bの値は図5のコンデンサ
Ca及びCbの比で設定することができる。この分圧比
1/Bを最適な値に設定することによりチャージポンプ
回路40の出力負荷変動や動作温度変動に起因する出力
変動を補正することができる。
【0058】本発明の第2の実施の形態に係るチャージ
ポンプ回路の駆動回路によれば、正の温度係数を有する
基準電圧値と前記チャージポンプ回路の出力電圧を分圧
した電圧値との差電圧値によって定電流を生成し、その
定電流で定電流で発振回路を駆動させて、正の温度係数
を有する発振周波数のクロックを発生させ、そのクロッ
クでチャージポンプ回路を駆動させるようにしたので、
動作温度が低温時には発振周波数は低くなり、チャージ
ポンプ回路のチャージポンプ能力が過剰になるのが抑制
されるので、無駄な消費電流を消費するのを防止するこ
とができ、動作温度が高温時には上記発振回路の発振周
波数は温度の上昇に伴い、高くなるので、動作温度が高
温時にチャージポンプ回路のチャージポンプ能力の低下
を補償することができる。
【0059】更にクロックパルスを供給する発振回路の
発振周波数を決定する定電流源により生成される定電流
の電流量をチャージポンプ回路の出力電圧を分圧した電
圧値、すなわち出力電圧の負帰還量に基づいて生成する
ようにしたので、チャージポンプ回路の負荷変動に起因
する出力電圧の変動を補正することができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、チャー
ジポンプ回路を駆動するクロックパルスを供給する発振
回路の発振周波数が正の温度係数を有するために動作温
度が低温時には発振周波数は低くなり、チャージポンプ
回路のチャージポンプ能力が過剰になるのが抑制される
ので、無駄な消費電流を消費するのを防止することがで
きる。
【0061】また動作温度が高温時には上記発振回路の
発振周波数は温度の上昇に伴い、高くなるので、動作温
度が高温時にチャージポンプ回路のチャージポンプ能力
の低下を補償することができる。
【0062】請求項2に記載の発明によれば、チャージ
ポンプ回路を駆動するクロックパルスを供給する発振回
路の発振周波数が正の温度係数を有するために動作温度
が低温時には発振周波数は低くなり、チャージポンプ回
路のチャージポンプ能力が過剰になるのが抑制されるの
で、無駄な消費電流を消費するのを防止することがで
き、動作温度が高温時には上記発振回路の発振周波数は
温度の上昇に伴い、高くなるので、動作温度が高温時に
チャージポンプ回路のチャージポンプ能力の低下を補償
することができる。
【0063】更にクロックパルスを供給する発振回路の
発振周波数を決定する定電流源により生成される定電流
の電流量をチャージポンプ回路の出力電圧を分圧した電
圧値、すなわち出力電圧の負帰還量に基づいて生成する
ようにしたので、チャージポンプ回路の負荷変動に起因
する出力電圧の変動を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るチャージポン
プ回路の駆動回路の構成を示す回路図。
【図2】図1におけるチャージポンプ駆動クロック回路
の具体的構成を示す回路図。
【図3】図1における基準電圧発生回路の具体的構成を
示す回路図。
【図4】図1における増幅回路の具体的構成を示す回路
図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るチャージポン
プ回路の駆動回路の構成を示す回路図。
【図6】従来の一般的なチャージポンプ回路の構成を示
す回路図。
【図7】図6に示すチャージポンプ回路の動作状態を示
すタイムチャート。
【符号の説明】
10 定電流源回路 12 基準電圧発生回路 14 増幅回路 16 電圧電流変換回路 20 発振回路 30 チャージポンプ駆動クロック回路 40 チャージポンプ回路 70 バッファアンプ 100 入力端子 200 出力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャージポンプ回路を駆動するクロック
    パルスを供給するチャージポンプ回路の駆動回路であっ
    て、 正の温度係数を有する定電流を生成する定電流源と、 前記定電流源により生成された定電流に応じた正の温度
    係数を有する発振周波数のクロックパルスを生成し、前
    記チャージポンプ回路に供給する発振回路と、 を有することを特徴とするチャージポンプ回路の駆動回
    路。
  2. 【請求項2】 チャージポンプ回路を駆動するクロック
    パルスを供給するチャージポンプ回路の駆動回路であっ
    て、 正の温度係数を有する基準電圧値と前記チャージポンプ
    回路の出力電圧を分圧した電圧値との差電圧値によって
    定電流を生成する定電流源と、 前記定電流源により生成された定電流に応じた正の温度
    係数を有する発振周波数のクロックパルスを生成し、前
    記チャージポンプ回路に供給する発振回路と、 を有することを特徴とするチャージポンプ回路の駆動回
    路。
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