JPH11221575A - 重金属イオン含有排水の処理方法 - Google Patents
重金属イオン含有排水の処理方法Info
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- JPH11221575A JPH11221575A JP3800798A JP3800798A JPH11221575A JP H11221575 A JPH11221575 A JP H11221575A JP 3800798 A JP3800798 A JP 3800798A JP 3800798 A JP3800798 A JP 3800798A JP H11221575 A JPH11221575 A JP H11221575A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数種の重金属イオンを含有する排水を処理
するに当り、重金属イオンの凝集沈澱を起こすためのp
H調整領域が複数存在する場合でも、装置構成を1系列
として装置の小型化を図ることのできる排水処理方法を
提供する。 【解決手段】 貯水槽内の排水をpH調整槽に導き、排
水をpH調整した後、凝集沈澱処理を行なって第1重金
属イオンを分離除去し、次いでこの第1重金属イオン分
離除去後の被処理水を循環して貯水槽に戻し、pH調整
槽にて前記pHよりも高いpHに調整した後、凝集沈殿
処理を行なって第1重金属イオンとは異なる種類の重金
属イオンを分離除去する。
するに当り、重金属イオンの凝集沈澱を起こすためのp
H調整領域が複数存在する場合でも、装置構成を1系列
として装置の小型化を図ることのできる排水処理方法を
提供する。 【解決手段】 貯水槽内の排水をpH調整槽に導き、排
水をpH調整した後、凝集沈澱処理を行なって第1重金
属イオンを分離除去し、次いでこの第1重金属イオン分
離除去後の被処理水を循環して貯水槽に戻し、pH調整
槽にて前記pHよりも高いpHに調整した後、凝集沈殿
処理を行なって第1重金属イオンとは異なる種類の重金
属イオンを分離除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば火力発電所
における機器洗浄排水等の複数種の重金属イオンを含有
する排水の処理方法に関する。
における機器洗浄排水等の複数種の重金属イオンを含有
する排水の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所において電気集塵機、エアー
ヒータ等の機器類を洗浄したときの機器洗浄排水は複数
種の重金属イオン及び懸濁物質を含有しており、そのた
めpH調整を行ない、凝集剤、凝集助剤を添加して重金
属の水酸化物を生成し、この水酸化物及び懸濁物質を凝
集沈澱処理により分離除去し、上澄水を中和処理した
後、放流するという排水処理が施されていた。
ヒータ等の機器類を洗浄したときの機器洗浄排水は複数
種の重金属イオン及び懸濁物質を含有しており、そのた
めpH調整を行ない、凝集剤、凝集助剤を添加して重金
属の水酸化物を生成し、この水酸化物及び懸濁物質を凝
集沈澱処理により分離除去し、上澄水を中和処理した
後、放流するという排水処理が施されていた。
【0003】ここにおいて、機器洗浄排水は亜鉛、銅、
鉄、ニッケル等の複数種の重金属イオンを含有している
と共に、高濃度のアンモニウムイオンを含有しており、
例えばニッケルイオンを含む場合にはニッケルイオンと
アンモニウムイオンとが錯体を形成するため、錯体を分
解してニッケルイオンの凝集沈澱を行うにはpHを12
〜14の強アルカリ領域にしなければならないという事
情がある。
鉄、ニッケル等の複数種の重金属イオンを含有している
と共に、高濃度のアンモニウムイオンを含有しており、
例えばニッケルイオンを含む場合にはニッケルイオンと
アンモニウムイオンとが錯体を形成するため、錯体を分
解してニッケルイオンの凝集沈澱を行うにはpHを12
〜14の強アルカリ領域にしなければならないという事
情がある。
【0004】一方、亜鉛イオンが凝集沈殿するpHは7
〜11であって、前述したニッケルイオンが凝集沈殿す
るpHよりかなり低い。そのためニッケルイオンと亜鉛
イオンが共存する場合には、まず亜鉛イオンの凝集沈澱
による除去処理を行った後、次いでニッケルイオンの凝
集沈澱による除去処理を行うという如く2段処理が必要
となり、それ故、前段に亜鉛イオン除去のための処理装
置、後段にはニッケルイオン除去のための処理装置とい
う2系列に亘った装置を設けなければならなかった。
〜11であって、前述したニッケルイオンが凝集沈殿す
るpHよりかなり低い。そのためニッケルイオンと亜鉛
イオンが共存する場合には、まず亜鉛イオンの凝集沈澱
による除去処理を行った後、次いでニッケルイオンの凝
集沈澱による除去処理を行うという如く2段処理が必要
となり、それ故、前段に亜鉛イオン除去のための処理装
置、後段にはニッケルイオン除去のための処理装置とい
う2系列に亘った装置を設けなければならなかった。
【0005】ここで、亜鉛イオン、ニッケルイオン及び
高濃度のアンモニウムイオンを含有する排水を例にと
り、従来の排水処理方法を図3に基づき説明する。
高濃度のアンモニウムイオンを含有する排水を例にと
り、従来の排水処理方法を図3に基づき説明する。
【0006】同図において、21は貯水槽、22は第1
pH調整槽、23は第1凝集槽、24は第1凝集沈澱
槽、25は第1中間層であり、これらの装置により一次
処理系が構成され、この一次処理系の後段に、第2pH
調整槽26、第2凝集槽27、第2凝集沈澱槽28、第
2中間層29、ロ過器30、中和槽31からなる二次処
理系が設けられている。
pH調整槽、23は第1凝集槽、24は第1凝集沈澱
槽、25は第1中間層であり、これらの装置により一次
処理系が構成され、この一次処理系の後段に、第2pH
調整槽26、第2凝集槽27、第2凝集沈澱槽28、第
2中間層29、ロ過器30、中和槽31からなる二次処
理系が設けられている。
【0007】貯水槽21内の排水は第1pH調整槽22
に導かれ、ここでpH7〜11に調整されると共に、必
要に応じて凝集剤が添加される。このpH領域で鉄の水
酸化物が生成し、pHと溶解度との関係から鉄の水酸化
物がフロックとして析出する。このフロックが生成した
排水(以下、被処理水という)は次に第1凝集槽23に
導かれ、ここで必要に応じて凝集助剤が添加され、フロ
ック相互の結合により、大きな固まりに成長した凝集フ
ロックが生成する。
に導かれ、ここでpH7〜11に調整されると共に、必
要に応じて凝集剤が添加される。このpH領域で鉄の水
酸化物が生成し、pHと溶解度との関係から鉄の水酸化
物がフロックとして析出する。このフロックが生成した
排水(以下、被処理水という)は次に第1凝集槽23に
導かれ、ここで必要に応じて凝集助剤が添加され、フロ
ック相互の結合により、大きな固まりに成長した凝集フ
ロックが生成する。
【0008】第1凝集槽23内の被処理水は第1凝集沈
澱槽24に導かれ、ここで凝集フロックが沈降分離され
る。上澄水は第1中間層25を経て二次処理系に導か
れ、ニッケルイオンの除去処理が行われる。即ち、前記
の一次処理系において亜鉛イオンの除去処理が行われた
被処理水は第2pH調整槽26に導かれ、ここでpH1
2〜14に調整されると共に、必要に応じて凝集剤が添
加される。このpHは前記した亜鉛イオン除去のための
pH(pH7〜11)よりも高いpH値である。このp
H領域で錯体が分解し、ニッケルの水酸化物が生成し、
pHと溶解度との関係からニッケルの水酸化物がフロッ
クとして析出する。以後、一次処理系におけると同様、
第2凝集槽27において必要に応じて凝集助剤が添加さ
れ、ここでフロックが大きな固まりとなった凝集フロッ
クが生成し、第2凝集沈澱槽28において凝集フロック
が沈降分離する。かくしてニッケルイオンが除去された
上澄水は第2中間槽29を経てロ過器30に入り、第2
凝集沈殿槽28からキャリーオーバーして上澄水中に混
入した微細なフロックをロ過除去し、次いで被処理水は
中和槽31に導かれ、酸の添加による中和処理が行わ
れ、その後放流される。
澱槽24に導かれ、ここで凝集フロックが沈降分離され
る。上澄水は第1中間層25を経て二次処理系に導か
れ、ニッケルイオンの除去処理が行われる。即ち、前記
の一次処理系において亜鉛イオンの除去処理が行われた
被処理水は第2pH調整槽26に導かれ、ここでpH1
2〜14に調整されると共に、必要に応じて凝集剤が添
加される。このpHは前記した亜鉛イオン除去のための
pH(pH7〜11)よりも高いpH値である。このp
H領域で錯体が分解し、ニッケルの水酸化物が生成し、
pHと溶解度との関係からニッケルの水酸化物がフロッ
クとして析出する。以後、一次処理系におけると同様、
第2凝集槽27において必要に応じて凝集助剤が添加さ
れ、ここでフロックが大きな固まりとなった凝集フロッ
クが生成し、第2凝集沈澱槽28において凝集フロック
が沈降分離する。かくしてニッケルイオンが除去された
上澄水は第2中間槽29を経てロ過器30に入り、第2
凝集沈殿槽28からキャリーオーバーして上澄水中に混
入した微細なフロックをロ過除去し、次いで被処理水は
中和槽31に導かれ、酸の添加による中和処理が行わ
れ、その後放流される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の排水処理方法においては、亜鉛とニッケルの凝集沈澱
の際のpH調整値の相違に基づき2系列の処理装置を設
置しなければならず、特に凝集沈澱槽は大型装置である
ため、これを各系列毎に設けるとなると、全体的に大規
模な装置となり、装置の設置面積も広大となる欠点があ
った。
の排水処理方法においては、亜鉛とニッケルの凝集沈澱
の際のpH調整値の相違に基づき2系列の処理装置を設
置しなければならず、特に凝集沈澱槽は大型装置である
ため、これを各系列毎に設けるとなると、全体的に大規
模な装置となり、装置の設置面積も広大となる欠点があ
った。
【0010】また2系列の処理装置を設置し、2段処理
を行なうことに伴って、運転管理が複雑となり、処理コ
ストも上昇するという不利があった。更に、ニッケルイ
オンと高濃度アンモニウムイオンが共存していない排水
の処理の場合には、凝集沈澱のためのpH調整が単一の
pH領域でのpH調整で済むから、前述した2段処理を
行なう必要がなく、この場合は2次処理系における処理
装置、特に第2pH調整槽、第2凝集槽、第2凝集沈澱
槽は有効に機能せず、装置全体として有効利用が図れな
いという不具合があった。
を行なうことに伴って、運転管理が複雑となり、処理コ
ストも上昇するという不利があった。更に、ニッケルイ
オンと高濃度アンモニウムイオンが共存していない排水
の処理の場合には、凝集沈澱のためのpH調整が単一の
pH領域でのpH調整で済むから、前述した2段処理を
行なう必要がなく、この場合は2次処理系における処理
装置、特に第2pH調整槽、第2凝集槽、第2凝集沈澱
槽は有効に機能せず、装置全体として有効利用が図れな
いという不具合があった。
【0011】本発明は従来技術における叙上の欠点に鑑
みなされたもので、装置を小型化でき、それに伴い装置
の設置面積を小さくして省スペース化を図ることのでき
る重金属イオン含有排水の処理方法を提供することを目
的としている。
みなされたもので、装置を小型化でき、それに伴い装置
の設置面積を小さくして省スペース化を図ることのでき
る重金属イオン含有排水の処理方法を提供することを目
的としている。
【0012】また本発明は従来の2系列に亘る処理装置
を不要とするにも係わらず、その2系列の処理装置を用
いた場合と同等の水質を有する処理水を得ることができ
る重金属イオン含有排水の処理方法を提供することを目
的とする。
を不要とするにも係わらず、その2系列の処理装置を用
いた場合と同等の水質を有する処理水を得ることができ
る重金属イオン含有排水の処理方法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、(1)複
数種の重金属イオンを含有する排水を処理するに当り、
排水を貯水槽よりpH調整槽に導き、pH調整(第1p
H調整という)して重金属イオン(第1重金属イオンと
いう)を凝集沈殿により沈降分離し、得られた上澄水を
前記貯水槽に循環させ、第1重金属イオンの分離除去完
了後、被処理水を前記pH調整槽にて第1pH調整より
も高いpHにpH調整し、前記第1重金属イオンとは異
なる種類の重金属イオンを凝集沈澱により沈降分離する
ことを特徴とする重金属イオン含有排水の処理方法、
(2)複数種の重金属イオンを含有する排水を処理する
に当り、排水を第1貯水槽よりpH調整槽に導き、pH
調整(第1pH調整という)して重金属イオン(第1重
金属イオンという)を凝集沈澱により沈降分離し、得ら
れた上澄水を第2貯水槽に導き、この第2貯水槽内の被
処理水を前記pH調整槽に導き、第1pH調整よりも高
いpHにpH調整し、前記第1重金属イオンとは異なる
種類の重金属イオンを凝集沈澱により沈降分離すること
を特徴とする重金属イオン含有排水の処理方法、(3)
排水が亜鉛イオン、ニッケルイオン及び高濃度アンモニ
ウムイオンを含有する火力発電所の機器洗浄排水である
上記(1)又は上記(2)記載の重金属イオン含有排水
の処理方法、(4)第1重金属イオンが亜鉛イオンであ
り、第1pH調整におけるpHがpH7〜11である上
記(1)又は上記(2)記載の重金属イオン含有排水の
処理方法、(5)第1重金属イオンとは異なる種類の重
金属イオンがニッケルイオンであり、第1pH調整より
も高いpHがpH12〜14である上記(1)又は上記
(2)記載の重金属イオン含有排水の処理方法を要旨と
するものである。
数種の重金属イオンを含有する排水を処理するに当り、
排水を貯水槽よりpH調整槽に導き、pH調整(第1p
H調整という)して重金属イオン(第1重金属イオンと
いう)を凝集沈殿により沈降分離し、得られた上澄水を
前記貯水槽に循環させ、第1重金属イオンの分離除去完
了後、被処理水を前記pH調整槽にて第1pH調整より
も高いpHにpH調整し、前記第1重金属イオンとは異
なる種類の重金属イオンを凝集沈澱により沈降分離する
ことを特徴とする重金属イオン含有排水の処理方法、
(2)複数種の重金属イオンを含有する排水を処理する
に当り、排水を第1貯水槽よりpH調整槽に導き、pH
調整(第1pH調整という)して重金属イオン(第1重
金属イオンという)を凝集沈澱により沈降分離し、得ら
れた上澄水を第2貯水槽に導き、この第2貯水槽内の被
処理水を前記pH調整槽に導き、第1pH調整よりも高
いpHにpH調整し、前記第1重金属イオンとは異なる
種類の重金属イオンを凝集沈澱により沈降分離すること
を特徴とする重金属イオン含有排水の処理方法、(3)
排水が亜鉛イオン、ニッケルイオン及び高濃度アンモニ
ウムイオンを含有する火力発電所の機器洗浄排水である
上記(1)又は上記(2)記載の重金属イオン含有排水
の処理方法、(4)第1重金属イオンが亜鉛イオンであ
り、第1pH調整におけるpHがpH7〜11である上
記(1)又は上記(2)記載の重金属イオン含有排水の
処理方法、(5)第1重金属イオンとは異なる種類の重
金属イオンがニッケルイオンであり、第1pH調整より
も高いpHがpH12〜14である上記(1)又は上記
(2)記載の重金属イオン含有排水の処理方法を要旨と
するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は重金属イオン分離除去の
ための装置構成を1系列とし、この1系列の装置からな
る処理系を用い、この処理系の出口部から流出する被処
理水を処理系の入口部に循環移送し、重金属イオンの種
類に応じて繰り返し凝集沈澱処理を行なうものである。
ための装置構成を1系列とし、この1系列の装置からな
る処理系を用い、この処理系の出口部から流出する被処
理水を処理系の入口部に循環移送し、重金属イオンの種
類に応じて繰り返し凝集沈澱処理を行なうものである。
【0015】本発明に適用される排水は複数種の重金属
イオンを含有する排水であればいかなる種類の排水でも
よく、また重金属イオンとして、鉄、ニッケル、銅、亜
鉛、アルミニウム等の各種の重金属イオンが挙げられ
る。
イオンを含有する排水であればいかなる種類の排水でも
よく、また重金属イオンとして、鉄、ニッケル、銅、亜
鉛、アルミニウム等の各種の重金属イオンが挙げられ
る。
【0016】本発明は上記した重金属イオンのうち2種
以上の重金属イオンを含有する排水に適用されるが、こ
こにおいて、重金属イオンの凝集沈澱を起すためのpH
調整値がそれぞれの重金属イオンによって異なり、その
ため処理工程においてpH調整領域が複数存在すること
となる場合に、本発明を適用することの本来的な作用効
果が現出する。しかしながら、排水は2種以上の重金属
イオンを含有しながらも、前記pH調整領域が1つで済
むという場合にも、そのような排水を本発明に用いられ
る装置(処理系)に適用して重金属イオンの分離除去処
理を行なうことは何ら差し支えない。
以上の重金属イオンを含有する排水に適用されるが、こ
こにおいて、重金属イオンの凝集沈澱を起すためのpH
調整値がそれぞれの重金属イオンによって異なり、その
ため処理工程においてpH調整領域が複数存在すること
となる場合に、本発明を適用することの本来的な作用効
果が現出する。しかしながら、排水は2種以上の重金属
イオンを含有しながらも、前記pH調整領域が1つで済
むという場合にも、そのような排水を本発明に用いられ
る装置(処理系)に適用して重金属イオンの分離除去処
理を行なうことは何ら差し支えない。
【0017】本発明に用いられる最も適切な排水の例
は、火力発電所において電気集塵機、エアーヒータ等の
機器類を洗浄したときの機器洗浄排水である。
は、火力発電所において電気集塵機、エアーヒータ等の
機器類を洗浄したときの機器洗浄排水である。
【0018】一般に火力発電所における機器類の洗浄は
定期点検として或る期間を置いて(例えば1年間に1
回)行なわれるものであり、その洗浄により生じる機器
洗浄排水は非定常排水とも指称されている。機器洗浄排
水は亜鉛、鉄、ニッケル等の重金属イオンを含有してい
ると共に、高濃度のアンモニウムイオンを含有してお
り、ここにおいてニッケルイオンは高濃度のアンモニウ
ムイオンと反応して錯体を形成している。そのためニッ
ケルイオンの凝集沈澱処理に当って、pHを強アルカリ
領域に調整しなければならず、ニッケル以外の他の重金
属イオンの凝集沈澱処理におけるpH調整領域と相違
し、その結果、例えば亜鉛とニッケルの2種の重金属イ
オンの場合、pH調整領域は2つ存在することとなる。
定期点検として或る期間を置いて(例えば1年間に1
回)行なわれるものであり、その洗浄により生じる機器
洗浄排水は非定常排水とも指称されている。機器洗浄排
水は亜鉛、鉄、ニッケル等の重金属イオンを含有してい
ると共に、高濃度のアンモニウムイオンを含有してお
り、ここにおいてニッケルイオンは高濃度のアンモニウ
ムイオンと反応して錯体を形成している。そのためニッ
ケルイオンの凝集沈澱処理に当って、pHを強アルカリ
領域に調整しなければならず、ニッケル以外の他の重金
属イオンの凝集沈澱処理におけるpH調整領域と相違
し、その結果、例えば亜鉛とニッケルの2種の重金属イ
オンの場合、pH調整領域は2つ存在することとなる。
【0019】上記の場合、高濃度アンモニウムイオンが
共存していなければニッケルイオンの凝集沈澱における
pH調整領域は亜鉛イオンのそれと略同等となるから、
pH調整領域は単一のものとなる。また火力発電所にお
ける機器類から定常的に生じるドレン水の如き排水(こ
の排水は定常排水とも指称される)には亜鉛イオンは含
まれるが、通常ニッケルイオンは含まれないから、この
排水に対する凝集沈澱処理を行なうときのpH調整領域
もまた単一のものとなる。従って、上記した高濃度アン
モニウムイオンが共存していない排水や定常排水の処理
の場合には本発明方法を適用する実益がないが、もとよ
りそれらの排水を本発明に用いられる装置(処理系)に
適用して重金属イオンの分離除去処理を行なっても何ら
差し支えない。この場合、pH調製、凝集沈殿等の処理
を行なう装置をはじめ全ての処理装置はそのまま有効に
機能し、装置運転上の無駄は何ら発生しない。
共存していなければニッケルイオンの凝集沈澱における
pH調整領域は亜鉛イオンのそれと略同等となるから、
pH調整領域は単一のものとなる。また火力発電所にお
ける機器類から定常的に生じるドレン水の如き排水(こ
の排水は定常排水とも指称される)には亜鉛イオンは含
まれるが、通常ニッケルイオンは含まれないから、この
排水に対する凝集沈澱処理を行なうときのpH調整領域
もまた単一のものとなる。従って、上記した高濃度アン
モニウムイオンが共存していない排水や定常排水の処理
の場合には本発明方法を適用する実益がないが、もとよ
りそれらの排水を本発明に用いられる装置(処理系)に
適用して重金属イオンの分離除去処理を行なっても何ら
差し支えない。この場合、pH調製、凝集沈殿等の処理
を行なう装置をはじめ全ての処理装置はそのまま有効に
機能し、装置運転上の無駄は何ら発生しない。
【0020】以下、図面を参照して本発明方法を詳細に
説明する。
説明する。
【0021】本発明の一実施態様として亜鉛イオン、ニ
ッケルイオンの2種の重金属イオンを含有し、且つ高濃
度アンモニウムイオンを含有する排水を用いた場合を例
にとり、以下説明する。
ッケルイオンの2種の重金属イオンを含有し、且つ高濃
度アンモニウムイオンを含有する排水を用いた場合を例
にとり、以下説明する。
【0022】図1において、1は貯水槽、2はpH調整
槽、3は凝集槽、4は凝集沈澱槽、5は中間槽、6はロ
過器、7は中和槽である。
槽、3は凝集槽、4は凝集沈澱槽、5は中間槽、6はロ
過器、7は中和槽である。
【0023】排水は貯水槽1に一定量貯留され、処理開
始に当っては、まずポンプ8によりpH調整槽2に導か
れる。ここでアルカリ又は酸を添加し、pH調整(第1
pH調整という)を行ない、排水(以下、被処理水とい
う)のpHをpH7〜11、好ましくはpH9〜11に
調整する。アルカリとしてはカセイソーダ、炭酸ナトリ
ウム等が用いられ、また酸としては塩酸、硫酸等が用い
られる。
始に当っては、まずポンプ8によりpH調整槽2に導か
れる。ここでアルカリ又は酸を添加し、pH調整(第1
pH調整という)を行ない、排水(以下、被処理水とい
う)のpHをpH7〜11、好ましくはpH9〜11に
調整する。アルカリとしてはカセイソーダ、炭酸ナトリ
ウム等が用いられ、また酸としては塩酸、硫酸等が用い
られる。
【0024】必要に応じて例えば塩化第二鉄を凝集剤と
して添加し、攪拌器9にて攪拌する。この攪拌は急速攪
拌である。上記pH領域において亜鉛の水酸化物が生成
し、pHと溶解度との関係から亜鉛の水酸化物がフロッ
クとして析出する。この亜鉛イオン(第1重金属イオン
という)のフロックが生成した被処理水を次に凝集槽3
に導き、ここで必要に応じて高分子凝集剤等の凝集助剤
を添加し、攪拌器10にて攪拌する。この攪拌は緩速攪
拌である。この凝集槽3においてフロック相互の結合に
より、大きな固まりに成長した凝集フロックが生成す
る。
して添加し、攪拌器9にて攪拌する。この攪拌は急速攪
拌である。上記pH領域において亜鉛の水酸化物が生成
し、pHと溶解度との関係から亜鉛の水酸化物がフロッ
クとして析出する。この亜鉛イオン(第1重金属イオン
という)のフロックが生成した被処理水を次に凝集槽3
に導き、ここで必要に応じて高分子凝集剤等の凝集助剤
を添加し、攪拌器10にて攪拌する。この攪拌は緩速攪
拌である。この凝集槽3においてフロック相互の結合に
より、大きな固まりに成長した凝集フロックが生成す
る。
【0025】凝集フロックが生成した被処理水を次に凝
集沈澱槽4に導き、ここでかき寄せ器11を回転して凝
集フロックを槽内下方に集め、凝集フロックを沈降分離
させる。このとき凝集フロックと共に被処理水中の懸濁
物質も沈降分離する。かくして凝集フロックと懸濁物質
からなる汚泥は槽内下方に沈降して上澄水と分離し、得
られた上澄水は中間槽5に送られる。尚、汚泥は間欠的
に行なわれるブローにより槽外に排出される。
集沈澱槽4に導き、ここでかき寄せ器11を回転して凝
集フロックを槽内下方に集め、凝集フロックを沈降分離
させる。このとき凝集フロックと共に被処理水中の懸濁
物質も沈降分離する。かくして凝集フロックと懸濁物質
からなる汚泥は槽内下方に沈降して上澄水と分離し、得
られた上澄水は中間槽5に送られる。尚、汚泥は間欠的
に行なわれるブローにより槽外に排出される。
【0026】中間槽5内の被処理水をポンプ12により
ロ過器6に導き、凝集沈澱槽からキャリーオーバーして
被処理水(上澄水)に混入した凝集フロック及び懸濁物
質をロ過除去する。
ロ過器6に導き、凝集沈澱槽からキャリーオーバーして
被処理水(上澄水)に混入した凝集フロック及び懸濁物
質をロ過除去する。
【0027】ロ過処理された被処理水を中和槽7に導く
が、ここで中和処理は行なわれず、弁13を閉じ、弁1
4を開いた状態にしてポンプ15により被処理水を循環
用配管16に導き、この配管16を通して元の貯水槽1
に循環流入させる。この段階ではまだ亜鉛イオン(第1
重金属イオン)の分離除去処理が施されていない被処理
水が貯水槽1内に大量存在するので、上記した凝集沈澱
処理を引き続き行ない、被処理水を循環用配管16を通
して貯水槽1に再び循環し、このように循環送液によっ
て凝集沈澱処理を繰り返し行なう。この循環操作は、貯
水槽1内の被処理水中の亜鉛イオン(第1重金属イオ
ン)の分離除去が完了するまで繰り返し行なわれる。こ
の循環操作を行なっている間は、pH調整領域は当初の
pH7〜11(好ましくはpH9〜11)に保持され
る。
が、ここで中和処理は行なわれず、弁13を閉じ、弁1
4を開いた状態にしてポンプ15により被処理水を循環
用配管16に導き、この配管16を通して元の貯水槽1
に循環流入させる。この段階ではまだ亜鉛イオン(第1
重金属イオン)の分離除去処理が施されていない被処理
水が貯水槽1内に大量存在するので、上記した凝集沈澱
処理を引き続き行ない、被処理水を循環用配管16を通
して貯水槽1に再び循環し、このように循環送液によっ
て凝集沈澱処理を繰り返し行なう。この循環操作は、貯
水槽1内の被処理水中の亜鉛イオン(第1重金属イオ
ン)の分離除去が完了するまで繰り返し行なわれる。こ
の循環操作を行なっている間は、pH調整領域は当初の
pH7〜11(好ましくはpH9〜11)に保持され
る。
【0028】亜鉛イオン(第1重金属イオン)の分離除
去が完了した時点で上記循環操作は終了する。またロ過
器6を逆洗浄して、ロ過層に捕捉された亜鉛水酸化物を
除去しておく。
去が完了した時点で上記循環操作は終了する。またロ過
器6を逆洗浄して、ロ過層に捕捉された亜鉛水酸化物を
除去しておく。
【0029】この循環操作の終了はタイマー終了信号又
はステップアップボタン信号によって自動的に制御され
る。即ち、タイマーの設定時間終了を知らせるタイマー
終了信号又は次工程への移行を指令するステップアップ
ボタン信号が出力された時点で上記循環操作の運転が終
了する。同時に上記信号の出力によりpH調整槽 にお
けるpH設定値が変更される。
はステップアップボタン信号によって自動的に制御され
る。即ち、タイマーの設定時間終了を知らせるタイマー
終了信号又は次工程への移行を指令するステップアップ
ボタン信号が出力された時点で上記循環操作の運転が終
了する。同時に上記信号の出力によりpH調整槽 にお
けるpH設定値が変更される。
【0030】このpH設定値の変更は第1pH調整のp
Hよりも高いpH値への変更であり、このpH調整にお
けるpHはpH12〜14好ましくはpH12〜13で
ある。pH調整槽2に導かれた被処理水は前記pHに調
整されると共に、必要に応じて凝集剤が添加される。被
処理水中にはニッケルイオンと高濃度のアンモニウムイ
オンとで形成された錯体が存在するが、前記pH領域で
は錯体が分解してニッケルの水酸化物が生成する。この
水酸化物はpHと溶解度との関係からフロックとして析
出し、このフロックの析出した被処理水は次いで凝集槽
3に導かれ、ここで必要に応じて凝集助剤が添加され、
フロックは大きな固まりとなり、凝集フロックが生成す
る。
Hよりも高いpH値への変更であり、このpH調整にお
けるpHはpH12〜14好ましくはpH12〜13で
ある。pH調整槽2に導かれた被処理水は前記pHに調
整されると共に、必要に応じて凝集剤が添加される。被
処理水中にはニッケルイオンと高濃度のアンモニウムイ
オンとで形成された錯体が存在するが、前記pH領域で
は錯体が分解してニッケルの水酸化物が生成する。この
水酸化物はpHと溶解度との関係からフロックとして析
出し、このフロックの析出した被処理水は次いで凝集槽
3に導かれ、ここで必要に応じて凝集助剤が添加され、
フロックは大きな固まりとなり、凝集フロックが生成す
る。
【0031】被処理水を凝集槽3より凝集沈澱槽4に導
き、凝集フロックを沈降分離させ、得られた上澄水を中
間槽5を経てロ過器6に送り、キャリーオーバーした凝
集フロックをロ過除去する。かくして亜鉛イオン、ニッ
ケルイオン及び懸濁物質の分離除去がなされた被処理水
が得られるが、当該被処理水の全量は規定時間が経過す
るまでの間は、ポンプ15を用いて、配管16を介して
貯水槽1に送水される。
き、凝集フロックを沈降分離させ、得られた上澄水を中
間槽5を経てロ過器6に送り、キャリーオーバーした凝
集フロックをロ過除去する。かくして亜鉛イオン、ニッ
ケルイオン及び懸濁物質の分離除去がなされた被処理水
が得られるが、当該被処理水の全量は規定時間が経過す
るまでの間は、ポンプ15を用いて、配管16を介して
貯水槽1に送水される。
【0032】すなわち、上記循環操作の運転が終了し
て、第1pH調整のpHを高いpH値の変更がなされ、
pH調整槽2におけるpHを12〜14好ましくはpH
12〜13にする運転が開始された直後は、その後段に
位置する凝集槽3、凝集沈殿槽4、中間槽5、ロ過器
6、中和槽7に満たされている排水にはニッケルイオン
が含まれており、したがってそのまま放流することがで
きない。したがって上記pHの変更がなされた直後のp
H調整槽2の排水が中和槽7に達するまでの間は処理水
を配管16を介して貯水槽1に送水し、ニッケルイオン
が除去された排水が中和槽7に満たされた時点で弁13
を開き、弁14を閉じ、中和槽7で強アルカリ側にある
被処理水に酸を添加して放流可能な中性付近にpHを調
整し、処理水をポンプ15により放流配管17に送り、
放流する。
て、第1pH調整のpHを高いpH値の変更がなされ、
pH調整槽2におけるpHを12〜14好ましくはpH
12〜13にする運転が開始された直後は、その後段に
位置する凝集槽3、凝集沈殿槽4、中間槽5、ロ過器
6、中和槽7に満たされている排水にはニッケルイオン
が含まれており、したがってそのまま放流することがで
きない。したがって上記pHの変更がなされた直後のp
H調整槽2の排水が中和槽7に達するまでの間は処理水
を配管16を介して貯水槽1に送水し、ニッケルイオン
が除去された排水が中和槽7に満たされた時点で弁13
を開き、弁14を閉じ、中和槽7で強アルカリ側にある
被処理水に酸を添加して放流可能な中性付近にpHを調
整し、処理水をポンプ15により放流配管17に送り、
放流する。
【0033】排水が3種の重金属イオンを含有している
場合には、第1、第2の2種の重金属イオンの凝集沈澱
処理を順次行なった後の被処理水を中間槽5、ロ過器6
を経て中和槽7に導き、ここで中和処理することなく、
弁13を閉じ、弁14を開いた状態で再び循環用配管1
6を通して被処理水を貯水槽1に循環し、第3の重金属
イオンの凝集沈澱処理を行ない、ロ過、中和して放流す
るようにする。
場合には、第1、第2の2種の重金属イオンの凝集沈澱
処理を順次行なった後の被処理水を中間槽5、ロ過器6
を経て中和槽7に導き、ここで中和処理することなく、
弁13を閉じ、弁14を開いた状態で再び循環用配管1
6を通して被処理水を貯水槽1に循環し、第3の重金属
イオンの凝集沈澱処理を行ない、ロ過、中和して放流す
るようにする。
【0034】本発明の他の実施例として図2に示すよう
に、貯水槽を2つ用意し、循環された被処理水を第2の
貯水槽に戻すようにしてもよい。この実施例において
も、亜鉛イオン、ニッケルイオンの2種の重金属イオン
を含有する排水を処理する場合について説明する。
に、貯水槽を2つ用意し、循環された被処理水を第2の
貯水槽に戻すようにしてもよい。この実施例において
も、亜鉛イオン、ニッケルイオンの2種の重金属イオン
を含有する排水を処理する場合について説明する。
【0035】同図において、第1貯水槽1Aより被処理
水をpH調整槽2に導き、前記実施例と同様にpH調整
(第1pH調整)を行ない、次いで被処理水を凝集槽3
を経て凝集沈澱槽4に導き、前述したと同様に亜鉛イオ
ンの凝集沈澱処理を行ない、しかる後、中間槽5、ロ過
器6を経て被処理水を中和槽7に導き、ここで中和処理
を行なうことなく、弁13を閉じ、弁14を開いて循環
用配管16を通して被処理水を第2貯水槽1Bに循環す
る。
水をpH調整槽2に導き、前記実施例と同様にpH調整
(第1pH調整)を行ない、次いで被処理水を凝集槽3
を経て凝集沈澱槽4に導き、前述したと同様に亜鉛イオ
ンの凝集沈澱処理を行ない、しかる後、中間槽5、ロ過
器6を経て被処理水を中和槽7に導き、ここで中和処理
を行なうことなく、弁13を閉じ、弁14を開いて循環
用配管16を通して被処理水を第2貯水槽1Bに循環す
る。
【0036】このようにして第1貯水槽1A内の被処理
水に対する亜鉛イオンの凝集沈澱処理を連続して行な
い、該被処理水の全量が上記亜鉛イオンの凝集沈澱処理
を経て第2貯水槽1Bに移行した段階でこの第2貯水槽
1B内の被処理水をポンプ18によりpH調整槽2に導
く。ここで前記実施例と同様に第1pH調整よりも高い
pHにpH調整し、凝集槽3を経て被処理水を凝集沈澱
槽4に導き、ニッケルイオンの凝集沈澱処理を行ない、
しかる後、中間槽5、ロ過器6を経て被処理水を中和槽
7に導き、ここで酸を添加して中和処理を行なう。かく
して亜鉛イオン、ニッケルイオンの分離除去が行なわれ
た処理水は放流配管17より放流される。
水に対する亜鉛イオンの凝集沈澱処理を連続して行な
い、該被処理水の全量が上記亜鉛イオンの凝集沈澱処理
を経て第2貯水槽1Bに移行した段階でこの第2貯水槽
1B内の被処理水をポンプ18によりpH調整槽2に導
く。ここで前記実施例と同様に第1pH調整よりも高い
pHにpH調整し、凝集槽3を経て被処理水を凝集沈澱
槽4に導き、ニッケルイオンの凝集沈澱処理を行ない、
しかる後、中間槽5、ロ過器6を経て被処理水を中和槽
7に導き、ここで酸を添加して中和処理を行なう。かく
して亜鉛イオン、ニッケルイオンの分離除去が行なわれ
た処理水は放流配管17より放流される。
【0037】上記各実施例において、亜鉛イオンの分離
除去を行なったときに、ロ過器6内に水酸化亜鉛のフロ
ックが残留しており、これをそのままにしておくとニッ
ケルイオン分離除去の際の強アルカリ側にある被処理水
に水酸化亜鉛が溶解してしまい、処理水中に亜鉛イオン
が残留してしまうため、亜鉛イオンの分離除去からニッ
ケルイオンの分離除去に切り換えるに当っては、ロ過器
6を逆洗してロ過器6内の残留亜鉛イオンを予め除去し
ておくことが好ましい。
除去を行なったときに、ロ過器6内に水酸化亜鉛のフロ
ックが残留しており、これをそのままにしておくとニッ
ケルイオン分離除去の際の強アルカリ側にある被処理水
に水酸化亜鉛が溶解してしまい、処理水中に亜鉛イオン
が残留してしまうため、亜鉛イオンの分離除去からニッ
ケルイオンの分離除去に切り換えるに当っては、ロ過器
6を逆洗してロ過器6内の残留亜鉛イオンを予め除去し
ておくことが好ましい。
【0038】尚、凝集沈澱槽4からフロック等のキャリ
ーオーバーがないか或いはあってもその量が微量である
場合にはロ過器6の設置は不要である。
ーオーバーがないか或いはあってもその量が微量である
場合にはロ過器6の設置は不要である。
【0039】また被処理水を中和槽7から貯水槽1、1
Bに循環させるに当って、弁13、14の切替えによる
方法以外に2台のポンプの切り替えによって循環させる
方法等、種々の方法を採用することができる。本発明は
凝集沈殿を行なう場合のpH調整領域がアルカリ性であ
る場合に限定されない。即ち、第1pH調整におけるp
H及びこの第1pH調整よりも高いpHはいずれも酸性
側であってもよく、或いはそれらが酸性と中性又はアル
カリ性の領域にまたがるものであってもよい。
Bに循環させるに当って、弁13、14の切替えによる
方法以外に2台のポンプの切り替えによって循環させる
方法等、種々の方法を採用することができる。本発明は
凝集沈殿を行なう場合のpH調整領域がアルカリ性であ
る場合に限定されない。即ち、第1pH調整におけるp
H及びこの第1pH調整よりも高いpHはいずれも酸性
側であってもよく、或いはそれらが酸性と中性又はアル
カリ性の領域にまたがるものであってもよい。
【0040】本発明方法を用いて実際に火力発電所の電
気集塵機洗浄排水を処理した結果を表1に示す。尚、こ
の場合、図1に示す本発明方法を用いた。まずpHをp
H9〜10に調整し、凝集沈澱処理を行なって亜鉛イオ
ン、鉄イオン、銅イオン及び懸濁物質を分離除去し、得
られた処理水Aの水質を測定した。次いでpHをpH1
2に調整し、凝集沈澱処理を行なってニッケルイオンを
分離除去し、得られた処理水Bの水質を測定した。
気集塵機洗浄排水を処理した結果を表1に示す。尚、こ
の場合、図1に示す本発明方法を用いた。まずpHをp
H9〜10に調整し、凝集沈澱処理を行なって亜鉛イオ
ン、鉄イオン、銅イオン及び懸濁物質を分離除去し、得
られた処理水Aの水質を測定した。次いでpHをpH1
2に調整し、凝集沈澱処理を行なってニッケルイオンを
分離除去し、得られた処理水Bの水質を測定した。
【0041】最後に処理水を中和処理し、この中和処理
後の処理水Cの水質を測定した。
後の処理水Cの水質を測定した。
【0042】
【表1】
【0043】上記結果から明らかなように、本発明方法
によれば放流基準をクリアできる処理水が得られること
が判明した。
によれば放流基準をクリアできる処理水が得られること
が判明した。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば複
数種の重金属イオンを含有する排水を処理するに当り、
装置構成を1系列とすることが可能であり、従来のよう
に前段と後段との2系列に亘った装置を設ける必要がな
くなり、装置全体として小型化を図ることができ、それ
に伴い装置の設置面積も小さくて済むという効果があ
る。しかも本発明によれば、従来処理方法と同等の水質
の処理水が得られるものである。
数種の重金属イオンを含有する排水を処理するに当り、
装置構成を1系列とすることが可能であり、従来のよう
に前段と後段との2系列に亘った装置を設ける必要がな
くなり、装置全体として小型化を図ることができ、それ
に伴い装置の設置面積も小さくて済むという効果があ
る。しかも本発明によれば、従来処理方法と同等の水質
の処理水が得られるものである。
【0045】また装置構成が1系列であるので運転管理
も簡単となり、処理コストを低減できるという利点もあ
る。更に、定常排水の処理の場合の如きpH調整が単一
のpH調整で済むような場合であっても、本発明方法に
よれば全ての装置を有効に機能できるものであって、従
来のように二次処理系における装置が有効に機能しない
という問題はなく、運転コストの面でも有利となるもの
である。
も簡単となり、処理コストを低減できるという利点もあ
る。更に、定常排水の処理の場合の如きpH調整が単一
のpH調整で済むような場合であっても、本発明方法に
よれば全ての装置を有効に機能できるものであって、従
来のように二次処理系における装置が有効に機能しない
という問題はなく、運転コストの面でも有利となるもの
である。
【図1】本発明方法により排水処理を行なう場合の装置
構成を示す略図である。
構成を示す略図である。
【図2】本発明方法の他の実施例における装置構成を示
す略図である。
す略図である。
【図3】従来方法により排水処理を行なう場合の装置構
成を示す略図である。
成を示す略図である。
1 貯水槽 2 pH調整槽 4 凝集沈澱槽 7 中和槽 16 循環用配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正章 東京都江東区新砂1丁目2番8号 オルガ ノ株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 複数種の重金属イオンを含有する排水を
処理するに当り、排水を貯水槽よりpH調整槽に導き、
pH調整(第1pH調整という)して重金属イオン(第
1重金属イオンという)を凝集沈殿により沈降分離し、
得られた上澄水を前記貯水槽に循環させ、第1重金属イ
オンの分離除去完了後、被処理水を前記pH調整槽にて
第1pH調整よりも高いpHにpH調整し、前記第1重
金属イオンとは異なる種類の重金属イオンを凝集沈澱に
より沈降分離することを特徴とする重金属イオン含有排
水の処理方法。 - 【請求項2】 複数種の重金属イオンを含有する排水を
処理するに当り、排水を第1貯水槽よりpH調整槽に導
き、pH調整(第1pH調整という)して重金属イオン
(第1重金属イオンという)を凝集沈澱により沈降分離
し、得られた上澄水を第2貯水槽に導き、この第2貯水
槽内の被処理水を前記pH調整槽に導き、第1pH調整
よりも高いpHにpH調整し、前記第1重金属イオンと
は異なる種類の重金属イオンを凝集沈澱により沈降分離
することを特徴とする重金属イオン含有排水の処理方
法。 - 【請求項3】 排水が亜鉛イオン、ニッケルイオン及び
高濃度アンモニウムイオンを含有する火力発電所の機器
洗浄排水である請求項1又は2記載の重金属イオン含有
排水の処理方法。 - 【請求項4】第1重金属イオンが亜鉛イオンであり、第
1pH調整におけるpHがpH7〜11である請求項1
又は2記載の重金属イオン含有排水の処理方法。 - 【請求項5】第1重金属イオンとは異なる種類の重金属
イオンがニッケルイオンであり、第1pH調整よりも高
いpHがpH12〜14である請求項1又は2記載の重
金属イオン含有排水の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3800798A JPH11221575A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 重金属イオン含有排水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3800798A JPH11221575A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 重金属イオン含有排水の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11221575A true JPH11221575A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12513528
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3800798A Pending JPH11221575A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 重金属イオン含有排水の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11221575A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002172395A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-06-18 | Nec Environment Eng Ltd | 濃厚無機成分含有排水の水酸化鉄凝集沈澱処理方法 |
| JP2009220067A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Ngk Insulators Ltd | 重金属イオンを、無機懸濁粒子と同時に無害化処理する方法及び無害化処理装置 |
| JP2011194385A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-06 | Sony Corp | 陽イオン交換体、及び排水中の重金属イオンの除去方法 |
| JP2013031810A (ja) * | 2011-08-02 | 2013-02-14 | Kobelco Eco-Maintenance Co Ltd | 亜鉛含有排水の排水処理方法及び亜鉛含有排水の排水処理設備 |
| WO2014112248A1 (ja) * | 2013-01-21 | 2014-07-24 | 住友金属鉱山株式会社 | 固液分離処理方法、並びにニッケル酸化鉱石の湿式製錬方法 |
| CN108423891A (zh) * | 2018-05-24 | 2018-08-21 | 张家港市清泉水处理有限公司 | 一种含锌离子的污水处理系统及其处理方法 |
-
1998
- 1998-02-04 JP JP3800798A patent/JPH11221575A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002172395A (ja) * | 2000-12-05 | 2002-06-18 | Nec Environment Eng Ltd | 濃厚無機成分含有排水の水酸化鉄凝集沈澱処理方法 |
| JP2009220067A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Ngk Insulators Ltd | 重金属イオンを、無機懸濁粒子と同時に無害化処理する方法及び無害化処理装置 |
| JP2011194385A (ja) * | 2010-03-24 | 2011-10-06 | Sony Corp | 陽イオン交換体、及び排水中の重金属イオンの除去方法 |
| JP2013031810A (ja) * | 2011-08-02 | 2013-02-14 | Kobelco Eco-Maintenance Co Ltd | 亜鉛含有排水の排水処理方法及び亜鉛含有排水の排水処理設備 |
| WO2014112248A1 (ja) * | 2013-01-21 | 2014-07-24 | 住友金属鉱山株式会社 | 固液分離処理方法、並びにニッケル酸化鉱石の湿式製錬方法 |
| CN108423891A (zh) * | 2018-05-24 | 2018-08-21 | 张家港市清泉水处理有限公司 | 一种含锌离子的污水处理系统及其处理方法 |
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