JPH11221702A - 立形旋盤の切粉排出装置 - Google Patents

立形旋盤の切粉排出装置

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JPH11221702A
JPH11221702A JP4452398A JP4452398A JPH11221702A JP H11221702 A JPH11221702 A JP H11221702A JP 4452398 A JP4452398 A JP 4452398A JP 4452398 A JP4452398 A JP 4452398A JP H11221702 A JPH11221702 A JP H11221702A
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JP
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main shaft
chip
chips
vertical lathe
spindle
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JP4452398A
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Seiichi Arashi
誠一 嵐
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DMG Mori Co Ltd
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Mori Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】立形旋盤において、簡単な構造で主軸周りの切
粉(特に塊状の大きな切粉)を確実に除去することがで
きる切粉排出装置を提供する。 【解決手段】主軸2を垂直に設けてなる立形旋盤におい
て、主軸2を取り囲む主軸台1の上端面1aの一部を下
方に傾斜させた傾斜面10aを有する切粉の排出口10
と、主軸台1の上端面1aを主軸2の外周に沿って摺動
しながら回転することで、上端面1aに堆積した切粉を
排出口10に搬送する切粉搬送体20と、主軸2の回転
駆動力を切粉搬送体20の回転駆動力として伝達するク
ラッチ機構30とを設けて切粉排出装置を構成する。切
粉排出時においては、ドローバー3の押し上げによっ
て、クラッチ機構30の係合部材であるピストン34を
切粉搬送体20に係合させて、主軸2の回転と共に搬送
プレート22を回転させることにより、上端面1aに堆
積した切粉を排出口10へ搬送し、排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立形旋盤における
切粉排出装置に関し、更に詳しくは、切削により生じた
切粉を主軸周辺から積極的に排出する切粉排出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】主軸を垂直に設けてなる立形旋盤の機械
加工によって排出される切粉は、主軸の周りに大量に堆
積することによって作業性を悪化させ、また切粉の持つ
切削熱によって機械が熱変形を起こし、切削精度が低下
したりするため、従来より主軸周りの切粉を積極的に機
外に排出している。
【0003】立形旋盤における従来の切粉排出方法とし
ては、例えば、切削水の水流によって強制的に切粉を流
出排除する方法や、エアブローによって切粉を飛散させ
て除去する方法、または主軸周りに傾斜カバーを設け、
この傾斜カバー上を滑落した切粉を機械式コンベア等で
機外へ排出する方法等があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、水流やエア
ブローによって切粉を除去する方法は、これらを主軸周
り全体に行き渡らせることができず、切粉を完全には除
去できないという問題があり、特に切粉が集結して大き
な塊状になった場合には、塊の中心に当たるように噴射
しなければ切粉を除去できないため、塊状の大きな切粉
の除去が困難であるという問題があった。
【0005】また、傾斜カバー上を滑落した切粉を機械
式コンベア等で排出する方法は、傾斜カバーの傾斜角を
切粉を滑落させるために必要な角度(水平面に対して約
30゜)以上にしなければならず、そのためには主軸端
面の位置を高くする必要があるので、ワークの着脱等の
作業性の面で問題があった。
【0006】そこで、本発明の課題は、立形旋盤におい
て、簡単な構造で主軸周りの切粉(特に塊状の大きな切
粉)を確実に除去することができる切粉排出装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記課題を
解決するための本発明の請求項1に係る発明は、主軸を
垂直に設けてなる立形旋盤において、切削により生じた
切粉を前記主軸の周辺から排出する装置であって、前記
主軸周辺の切粉堆積面に設けられた切粉の排出口と、前
記主軸の外周面から外側に張り出すように、前記主軸に
回転可能に支持され、その下端が前記切粉堆積面を摺動
しながら前記主軸の外周面に沿って回転することにより
切粉を前記排出口に搬送する摺動部材を有する切粉搬送
体と、前記主軸の回転駆動力を前記切粉搬送体の回転駆
動力として伝達するクラッチ機構とを備えている立形旋
盤の切粉排出装置を提供するものである。
【0008】この発明によれば、ワークの加工終了後に
おける切粉排出時には、クラッチ機構によって主軸の回
転駆動力を切粉搬送体の回転駆動力として伝達可能な状
態にして主軸を所定の回転数で回転させると、主軸と共
に切粉搬送体が回転し、摺動部材が切粉堆積面を摺動し
ながら切粉を排出口に搬送する。
【0009】このように、主軸の駆動手段によって切粉
搬送体を回転させるようにしたので、切粉搬送体を駆動
するために別途駆動手段を設ける必要が無く装置全体が
コンパクトになると共に、切粉堆積面を摺動する摺動部
材によって切粉を排出口まで搬送するようにしたので、
水流やエアブローでは除去が困難な塊状の大きな切粉も
確実に排出することができる。
【0010】また、ワークの加工時には、クラッチ機構
によって、主軸から切粉搬送体への回転駆動力の伝達を
遮断しておくと、主軸が高速回転するワークの加工中に
切粉搬送体が主軸と共に高速回転することはなく、高速
回転する切粉搬送体に切粉が当たって飛散したり、バラ
ンスが崩れて主軸が回転振れを起こしたりするといった
切粉搬送体を設けることに伴う弊害を防止することがで
きる。
【0011】上記課題を解決するための本発明の請求項
2に係る発明は、請求項1に記載した発明において、前
記クラッチ機構が、前記主軸に支持され、前記主軸の径
方向外側に出没することで前記切粉搬送体に対して係合
離脱すると共に、付勢手段によって前記主軸の径方向内
側に付勢されている係合部材と、前記主軸内を進退し
て、主軸の先端に取り付けられたチャック爪を開閉する
と共に、該チャック爪の開動作に伴って前記係合部材を
前記主軸の径方向外側に押圧し突出させるドローバーと
を備えている立形旋盤の切粉排出装置を提供するもので
ある。
【0012】この発明によれば、主軸がチャックを操作
するためのドローバーを備えている場合において、ワー
クの加工終了後の切粉排出時に、ワークをアンクランプ
するための前記ドローバーの動作に連動して、係合部材
が切粉搬送体に係合する。一方、ワークをクランプする
ときは、付勢手段が係合部材をもとの位置に戻して切粉
搬送体との係合を解除する。
【0013】従って、既存の部材であるドローバーを利
用してクラッチ機構の操作を自動で行うことができるの
で、切粉の排出を効率良く行うことができる。
【0014】また、主軸が高速回転するワークの加工中
は、係合部材に働く遠心力が付勢手段の付勢力と釣り合
うため、前記係合部材が径方向外側に突出して切粉搬送
体に係合するのを防止することができる。
【0015】上記課題を解決するための本発明の請求項
3に係る発明は、請求項2に記載した発明において、前
記係合部材が、主軸の径方向に伸縮可能な緩衝体を有し
ている立形旋盤の切粉排出装置を提供するものである。
【0016】この発明によれば、ドローバーが係合部材
を押圧しても該係合部材が動かない場合、緩衝体が収縮
することによりこの押圧力を吸収し、前記係合部材が移
動可能となったときに前記緩衝体が伸長して、前記係合
部材が切粉搬送体に係合するので、係合部材の機能を確
保しながらドローバーや係合部材の損傷を防止できる。
【0017】上記課題を解決するための本発明の請求項
4に係る発明は、請求項1、2又は3に記載した発明に
おいて、前記摺動部材が、所定以上の力が加わった場合
に、その下端部が進行方向後方側に退避可能に支持され
ている立形旋盤の切粉排出装置を提供するものである。
【0018】この発明によれば、摺動部材による切粉搬
送中に、摺動部材と切粉堆積面との間に切粉が挟まる等
して該摺動部材に大きな力が加わった場合に、該摺動部
材が進行方向後方側に退避することにより挟まった切粉
等を除去することができるので、摺動部材の破損、変形
や、前記摺動部材が過負荷となることによる主軸モータ
の過熱を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について添付図面に基づき説明する。図1は本実施形態
に係る切粉排出装置を備えた立形旋盤を示す断面図であ
り、図2はその平面図、図3は図1のA部を拡大して示
す拡大図である。尚、図1は図2における矢視B−B方
向の断面を示している。
【0020】図1に示すように、本実施形態に係る立形
旋盤は、主軸台1によって垂直かつ回転可能に支持され
た主軸2の上端側にワークを把持するチャックCが取り
付けられ、主軸2内を進退するドローバー3によってチ
ャックCのジョウJの開閉操作が行われるように構成さ
れており、ワークの加工によって主軸台1の水平な上端
面1aに堆積する切粉を排出するための切粉排出装置が
設けられている。
【0021】前記切粉排出装置は、主軸2を取り囲む主
軸台1の上端面1aの一部を下方に傾斜させた傾斜面1
0aを有する切粉の排出口10と、主軸台1の上端面1
aを主軸2の外周に沿って摺動しながら回転すること
で、上端面1aに堆積した切粉を排出口10に搬送する
切粉搬送体20と、主軸2の回転駆動力を切粉搬送体2
0の回転駆動力として伝達するクラッチ機構30とから
構成されている。
【0022】前記排出口10の傾斜面10aは機外に通
じるチップコンベアに連通しており、この排出口10に
搬送された切粉は傾斜面10aを滑落することにより機
外に排出される。
【0023】前記切粉搬送体20は、図1及び図2に示
すように、前記クラッチ機構30を介して主軸2に回転
可能に支持されるプレートホルダ21と、このプレート
ホルダ21に取り付けられた摺動部材としての搬送プレ
ート22とから構成されている。
【0024】前記プレートホルダ21は、主軸2と同心
の上下2枚の環状板23と、この環状板23の径方向外
側に張り出すように、上下2枚の環状板23に等間隔で
挟持された4枚の取付板24と、隣接する取付板24間
の中間位置において、環状板23に支持された4個のベ
アリング25とから構成されており、ベアリング25が
クラッチ機構30の円周溝32の底面に当接するよう
に、環状板23が円周溝32に嵌合することでクラッチ
機構30に回転可能に支持されている。
【0025】前記搬送プレート22は、プレートホルダ
21の取付板24から垂下してその下端が主軸台1の上
端面1aに当接するように、取付板24に支持された略
矩形状の鋼板であり、プレートホルダ21が回転するこ
とによって、主軸台1の上端面1aに摺接しながら主軸
2の外周に沿って回転移動するようになっている。
【0026】また、この搬送プレート22は、搬送プレ
ート22に損傷等のおそれがある所定以上の力が加わっ
た場合に、その下端部が進行方向後方側に退避すること
ができるように、バネ鋼26を介して取付板24に取り
付けられている。
【0027】なお、この搬送プレート22が主軸台1の
上端面1aに当接することにより、この搬送プレート2
2を支持しているプレートホルダ21の下側の環状板2
3とクラッチ機構30の円周溝32との間に微少の間隙
が形成され、2枚の環状板23が円周溝32内で浮いた
状態となっていると共に、上述したように、2枚の環状
板23がベアリング25を介して円周溝32の底面に接
触しているので、単にクラッチ機構30が主軸2と共に
回転しても、切粉搬送体20自体は回転しないようにな
っている。
【0028】前記クラッチ機構30は、図1及び図3に
示すように、主軸2とチャックCとの間に設けられた、
中心穴30aを有する円盤状の機構本体部31と、この
機構本体部31の操作を行うドローバー3とから構成さ
れている。
【0029】なお、ドローバー3は、機構本体部31に
形成された中心穴30aを貫通して先端部がチャックC
内に入り込み、油圧シリンダ(図示せず)により引き下
げられたときに、チャックCのジョウJを閉じてワーク
をクランプする一方、油圧シリンダにより押し上げられ
たときには、ジョウJを開いてワークをアンクランプす
るように構成されているが、この機構は周知であるため
その詳しい説明を省略する。
【0030】前記機構本体部31には、径方向に進退す
る係合部材としてのピストン34を備えた一対のシリン
ダ室33が、中心穴30aを挟んで対向する状態に形成
されており、各シリンダ室33は、ロッド挿通穴33
a、33bによって、機構本体部31の外周面に形成さ
れた円周溝32及び中心穴30aにそれぞれ連通してい
る。
【0031】前記ピストン34は、シリンダ室33内を
径方向に摺動する筐体部36と、この筐体部36の両端
面に形成された穴36a、36bに一端側がそれぞれ挿
通され、その一端側に筐体部36の内部で径方向に張り
出したフランジ部37a、38aを有するピストンロッ
ド37、38と、各ピストンロッド37、38を相互に
離間させる方向に付勢すべく、筐体部36の内部におい
て、フランジ部37a、38a間に圧縮状態で収容され
た緩衝体としてのコイルばね39とから構成されてお
り、各ピストンロッド37、38の他端側は、シリンダ
室33の両側に形成されたロッド挿通穴33a、33b
にそれぞれ挿通されている。
【0032】また、シリンダ室33には、ピストンロッ
ド37側にコイルばね35が圧縮状態で収容されてお
り、このコイルばね35の付勢力によって、ピストン3
4のピストンロッド38の先端が中心穴30aに突出す
ると共に、ピストンロッド37の先端は円周溝32に突
出しない状態となっている。
【0033】なお、コイルばね35の付勢力(ばね力)
とコイルばね39の付勢力(ばね力)は同一ではなく、
コイルばね39の付勢力がコイルばね35の付勢力より
大きくなるように、それぞれのばねが選択されている。
【0034】前記ドローバー3には、それが押し上げら
れた際、即ち、ワークをアンクランプする際に、ピスト
ンロッド38を径方向外側に押圧する、上端側に向かっ
て先細のテーパ部3aが形成されており、前記ピストン
ロッド38の先端部には、このテーパ部3aに摺接する
傾斜面が形成されている。
【0035】以上のように構成された本実施形態に掛か
る立形旋盤においては、次のようにして、切削等により
主軸台1の上端面1a上に堆積した切粉を排出すること
ができる。
【0036】即ち、図1及び図3において、ワークの加
工終了後にワークをアンクランプするためにドローバー
3が押し上げられると、そのテーパ部3aがピストンロ
ッド38先端の傾斜面に摺接しながら上昇することで、
ピストンロッド38が外方に押圧されるが、コイルばね
39の付勢力がコイルばね35の付勢力よりも大きいた
め、コイルばね35が圧縮されて、ピストンロッド38
が筐体部36内に押し込まれることなく、ピストン34
全体が外方へ移動し、ピストンロッド37の先端部が円
周溝32に嵌合されている上下の環状板23間に突出す
る。
【0037】この状態で、切粉を排出するために主軸2
を所定の低速度で回転させると、クラッチ機構30が主
軸2と共に回転し、ピストンロッド37の先端部が取付
板24と係合することで、切粉搬送体20が主軸2と共
に低速度で回転する。従って、搬送プレート22が主軸
台1の上端面1a上を摺動しながら主軸2の周囲を回転
し、その上端面1a上に堆積した切粉が排出口10まで
搬送される。
【0038】一方、ワークの加工時においては、ワーク
をクランプするためにドローバー3が引き下げられる
と、テーパ部3aがピストンロッド38先端の傾斜面に
摺接しながら降下するので、ピストン34がコイルばね
35のばね力によって中心穴30aの方向へ移動し、こ
れに伴って円周溝32に突出していたピストンロッド3
7の先端部が内方に後退するので、ピストンロッド37
と取付板24との係合が解除され、ワークを加工するた
めに主軸2が高速で回転しても切粉搬送体20は回転し
ない状態となる。
【0039】このように、本実施形態に係る切粉排出装
置は、主軸台1の上端面1aに堆積した切粉を排出口1
0に搬送する切粉搬送体20を、主軸2の回転駆動力を
利用して回転させるようにしたので、切粉搬送体20の
駆動手段を別途設ける必要がなく、装置自体の構成が簡
単になると共に製造コストの低減を図ることができる。
【0040】また、搬送プレート22が上端面1a上を
摺動することにより、切粉を排出口10へ搬送するよう
にしたので、特に大きな塊状の切粉であっても確実に排
出口10に搬送することができる。
【0041】また、ワークをアンクランプするためのド
ローバー3の押し上げによってピストン34と切粉搬送
体20との係合を自動的に行うことができるので、ワー
ク加工後に切粉排出のための特別の操作が不要となり、
切粉の排出を効率よく行うことができる。
【0042】尚、ピストンロッド37の先端部と対向す
る位置に取付板24又はベアリング25が位置している
ため、ピストンロッド38が押し込まれてもピストンロ
ッド37の先端部を円周溝32に突出させることができ
ない場合は、クラッチ機構30の回転により突出可能な
状態になるまで、コイルばね39が圧縮されることによ
ってピストンロッド38の押込力が吸収され、クラッチ
機構30の破損が防止される。
【0043】また、上端面1aと搬送プレート22の摺
動面との間に切粉が挟まる等して搬送プレート22が障
害物に引っかかった場合には、ばね鋼26が変形するこ
とにより搬送プレート22が進行方向に対して後方側に
傾き、障害物が除去された後に搬送プレートはもとの状
態に戻る。従って、搬送プレート22等の損傷や、搬送
プレート22が過負荷となることによる主軸モータ(図
示せず)の過熱を防止できる。
【0044】一方、ワークの加工中、即ち、チャックC
がワークを把持している状態では、上述したように、ピ
ストン34と切粉搬送体20との係合が強制的に解除さ
れるので、主軸2と共に搬送プレート22が高速回転す
ることがなく、加工中に搬送プレート22が高速回転す
ることにより切粉を巻き上げて飛散させたり、搬送プレ
ート22が主軸2と共に回転することによってバランス
が崩れ、主軸2に発生する回転振れに伴ってワークの加
工精度が低下したりすることを防止することができる。
【0045】また、主軸2が高速回転しているワーク加
工中は、主軸2に取り付けられたクラッチ機構30も高
速回転しているため、ピストン34には円周溝32方向
へ押圧するような遠心力が作用することになるが、コイ
ルばね35の付勢力によってピストン34の移動が抑止
されるため、ワーク加工中にピストン34と切粉搬送体
20とが自然に係合することにより切粉搬送体20が主
軸2と共に高速回転することもない。
【0046】以上、本発明の実施形態について詳述した
が、ピストン34については、コイルばね39を設ける
代わりに、ピストンロッド37、38のフランジ部37
a、38aを筐体部36の内周面に摺接させることで、
フランジ部37a、38a間を気密状態とし、フランジ
部37a、38a間に存在する空気を、圧縮、膨張可能
な空気ばねとして機能させることもできる。
【0047】また、図4に示すように、筐体部36を設
けずに、ピストンロッド37、38をシリンダ室33内
に摺動させるように構成することも可能である。但し、
その場合は、ドローバー3がピストンロッド38を押圧
していない状態でピストンロッド37の先端が円周溝3
2へ突出することのないように、コイルばね39を所定
の長さに正確に設定しておく必要があることはいうまで
もない。
【0048】また、切粉搬送体20の搬送プレート22
については、鋼板の代わりに可撓性を有する樹脂板等を
使用することもでき、その場合は搬送プレート22をば
ね鋼26を介さずに取付板24に固着しても、搬送プレ
ート22が進行方向後方に撓むことにより、引っかかっ
た障害物を除去することができる。
【0049】また、搬送プレート22と取付板24の取
付けは、ばね鋼26を用いる代わりに、図5(a)に示
すように、ボルト51の頭部と取付板24との間にばね
52を圧縮状態で介装させて、ボルト51とナット53
とにより、取付板24とナット53との間に搬送プレー
ト22を挟持しても良い。この構成において、搬送プレ
ート22が矢印方向へ進行中に障害物に引っかかった場
合、同図(b)で示すように、ばね52が圧縮されて取
付板24とナット53との間隔が広がり、搬送プレート
22が進行方向後方に傾斜するので、障害物を除去する
ことができる。
【0050】また、本実施形態においては、ピストン3
4がシリンダ室33の内周面を摺動しながら進退するよ
うに構成されているが、ピストン34が主軸2の径方向
にのみ進退可能となるようにピストン34の両端を支持
した場合には、必ずしもシリンダ内を摺動させる必要は
ない。
【0051】また、本実施形態においては、ピストン3
4の移動を、ドローバー3から受ける押圧によって行っ
ているが、シリンダ室33内に油圧を供給することによ
りピストン34を駆動することも可能である。この場合
は、シリンダ室33を中心穴30aに連通させる必要が
なく、またシリンダ室33内が非圧縮性の流体で満たさ
れているため主軸2の回転時にピストン34が遠心力で
移動するおそれがなく、コイルばね35に相当する付勢
手段を設ける必要がない。
【0052】また、本実施形態においては、ドローバー
3を押し上げたときにワークをアンクランプするように
構成しているが、ドローバー3を引き下げたときにワー
クをアンクランプするように構成した場合には、ドロー
バー3のテーパ部3aを上端側に向かって先太となるよ
うに形成し、その他の部分は本実施形態と同様の構成と
すればよい。
【0053】また、搬送プレート22は、主軸2の径方
向外側の先端部を進行方向にL字型に曲げて、切粉搬送
時に切粉を保持しやすいようにしても良い。
【0054】また、本実施形態においては、既存の部材
であるドローバー3を利用してピストン34を進退させ
ているが、ドローバー3を有しない立形旋盤の場合は、
ドローバー3と同様のテーパ部を有する操作ロッドを主
軸2内に新たに設け、この操作ロッドを昇降させること
でピストン34を進退させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る切粉排出装置を装着し
た立形旋盤の主軸部分を示す断面図である。
【図2】図1における平面図である。
【図3】図1におけるA部を拡大して示す拡大図であ
る。
【図4】ピストン34の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図5】搬送プレート22と取付板24の取り付けにつ
いての他の実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】 1 主軸台 2 主軸 3 ドローバー 10 排出口 20 切粉搬送体 22 搬送プレート 30 クラッチ機構 34 ピストン 35 コイルばね 37 ピストンロッド 38 ピストンロッド 39 コイルばね

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸を垂直に設けてなる立形旋盤におい
    て、切削により生じた切粉を前記主軸の周辺から排出す
    る装置であって、 前記主軸周辺の切粉堆積面に設けられた切粉の排出口
    と、 前記主軸の外周面から外側に張り出すように、前記主軸
    に回転可能に支持され、その下端が前記切粉堆積面を摺
    動しながら前記主軸の外周面に沿って回転することによ
    り切粉を前記排出口に搬送する摺動部材を有する切粉搬
    送体と、 前記主軸の回転駆動力を前記切粉搬送体の回転駆動力と
    して伝達するクラッチ機構とを備えている立形旋盤の切
    粉排出装置。
  2. 【請求項2】 前記クラッチ機構は、前記主軸に支持さ
    れ、前記主軸の径方向外側に出没することで前記切粉搬
    送体に対して係合離脱すると共に、付勢手段によって前
    記主軸の径方向内側に付勢されている係合部材と、 前記主軸内を進退して、主軸の先端に取り付けられたチ
    ャック爪を開閉すると共に、該チャック爪の開動作に伴
    って前記係合部材を前記主軸の径方向外側に押圧し突出
    させるドローバーとを備えている請求項1に記載の立形
    旋盤の切粉排出装置。
  3. 【請求項3】 前記係合部材は、主軸の径方向に伸縮可
    能な緩衝体を有している請求項2に記載の立形旋盤の切
    粉排出装置。
  4. 【請求項4】 前記摺動部材は、所定以上の力が加わっ
    た場合に、その下端部が進行方向後方側に退避可能に支
    持されている請求項1、2又は3に記載の立形旋盤の切
    粉排出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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