JPH11222642A - 耐磨耗性に優れたTi合金 - Google Patents

耐磨耗性に優れたTi合金

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JPH11222642A
JPH11222642A JP3417298A JP3417298A JPH11222642A JP H11222642 A JPH11222642 A JP H11222642A JP 3417298 A JP3417298 A JP 3417298A JP 3417298 A JP3417298 A JP 3417298A JP H11222642 A JPH11222642 A JP H11222642A
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JP
Japan
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alloy
wear resistance
present
less
phase
Prior art date
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Application number
JP3417298A
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English (en)
Inventor
Akihiro Suzuki
昭弘 鈴木
Michio Okabe
道生 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】摺動部品等への適用に際して窒化,酸化,肉盛
処理等の耐磨耗表面処理を施す必要のない、良好な耐磨
耗性を有するTi合金を提供することを目的とする。 【解決手段】Ti合金の組成を、重量%でAl:2〜6
%,V:18〜30%,Si:0.1〜4.0%,残部
実質的にTiから成る組成とする。また必要に応じてF
e,Cr,Ni,Co,Mnの1種若しくは2種以上を
2%以下の範囲で含有させる。また場合によってO:≦
0.18%,N:≦0.03%,C:≦0.03%に規
制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はバルブスプリング
リテーナ,弁ばね,ゴルフクラブヘッド等の耐磨耗性の
要求される部材に好適なTi合金に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】Ti合
金は軽くて強く、耐食性に優れており、従来は主として
宇宙航空機材料として用いられてきた。また最近では自
動車用材料,機械構造部品用材料,一般民需用材料等と
しても使用されてきている。
【0003】Ti合金は室温組織によってα型合金,α
+β型合金,β型合金に大別され、従来にあっては機械
的性質が安定しており、また使い易い合金としてα+β
型のTi−6Al−4V合金が最も多く用いられてき
た。
【0004】このTi−6Al−4V合金は多くの使用
実績に裏付けられた信頼性の高い合金であるが塑性加工
性が悪く、冷間加工が困難であって、そのために主とし
て切削加工によって製品が製作され、そのため材料歩留
りが悪く、製品コストを押し上げる要因となっていた。
【0005】そこで塑性加工性の良好な体心立方晶のβ
相を基本とするβ型Ti合金に対する期待が高まり、各
種研究開発が進められている。このβ型Ti合金の場
合、高温から焼入れ(溶体化)し(一般にこの溶体化後
に冷間加工を行う)、その後焼戻し(時効)処理を行う
ことで、β相等の地にα相等の微細な析出相を析出さ
せ、強度を向上させることができる。
【0006】ところで従来のTi合金の場合耐磨耗性が
悪く、摺動部への適用に際しては窒化,酸化,肉盛処理
等の耐磨耗表面処理が必要不可欠であるといった問題が
あった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
耐磨耗表面処理を施さなくても良好な耐磨耗性を得るこ
とのできるTi合金、即ち耐磨耗性に優れたTi合金を
提供することを目的とする。而して本発明の耐磨耗性に
優れたTi合金は、重量%で、Al:2〜6%,V:1
8〜30%,Si:0.1〜4.0%,残部実質的にT
iから成ることを特徴とする。
【0008】請求項2のTi合金は、重量%で、Al:
2〜6%,V:18〜30%,Si:0.1〜4.0
%,並びにFe,Cr,Ni,Co,Mnの1種若しく
は2種以上を合計量で2%以下の範囲で含有することを
特徴とする。
【0009】請求項3のTi合金は、請求項1又は2に
おいて、O:≦0.18%,N:≦0.03%,C:≦
0.03%に規制されていることを特徴とする。
【0010】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明はβ相を基
本とするTi合金においてSiを所定量含有させたもの
で、このTi合金の場合、SiとTiの金属間化合物で
あるシリサイド(Ti5Si3)の析出によって耐磨耗性
を効果的に向上させることができる。
【0011】従って従来のように摺動部品等への適用に
際して窒化処理,酸化処理,肉盛処理等の耐磨耗表面処
理を施さなくても良く、Ti合金製品の製造工程を簡略
化し、製品コストを低減することができる。
【0012】次に本発明における各化学成分の限定理由
を詳述する。 Al:2〜6% Alはα相を固溶強化する元素で、β型Ti合金におい
ては脆化相となるω相の生成を抑制し、α相の析出強化
を高める働きがある。但し2%より少ないとその効果が
少なく、また6%を超えると他の析出相(Ti3Al)
を形成し脆化する恐れが生じるため、2〜6%の範囲で
添加する。
【0013】V:18〜30% Vはβ相を室温で安定化させるために添加する。Ms点
を室温とするために必要なV量は15%であるが、工業
的には18%程度確保する必要がある。そこで本発明で
はVの添加量の下限を18%としている。一方30%を
超えて添加するとβ相が安定となり、時効処理のための
処理時間が長くなって実用的でなくなる。そこで上限を
30%と規定する。
【0014】Si:0.1〜4.0% Siは本発明においてTi合金の耐磨耗性を高める上で
必須の元素で、Si添加によりSiとTiの金属間化合
物であるシリサイド(Ti5Si3)が分散析出し、その
析出効果によって耐磨耗性が向上する。但し0.1%未
満ではその効果が少なく、逆に4.0%を超えて多量に
添加すると、冷却過程でシリサイドとTiとが共晶反応
を起して共晶組織を形成して脆化し、靭延性が劣化す
る。そこで本発明では上限を4.0%と規定する。
【0015】 Fe,Cr,Ni,Co,Mn:≦2.0% これらの元素はVと同様にβ相を安定化させる元素であ
り、2%以下の範囲で添加することも有効である。但し
これら元素は共析型の元素であり、2%を超えて添加す
ると金属間化合物を形成し脆化要因となるため、上限を
2.0%に規定する。
【0016】O:≦0.18% 本発明のTi合金は、シリサイドの析出によって耐磨耗
性が向上する一方で、靭延性が低下する恐れが生ずる。
そこでOの含有量を一定以下に規制する。Oは少量含有
させることでTi合金の強度を高めることができるが、
シリサイドが析出する条件の下で0.18%より多く含
有させるとTi合金の靭延性が低下してしまうため、上
限を0.18%に規制する。
【0017】N,C:≦0.03% 通常N,CはそれぞれN:≦0.05%,C:≦0.0
8%に規制されるが、シリサイドの析出する条件の下で
はN,Cを更に低く規制する必要がある。そこで本発明
では靭延性確保の点からこれらN,Cをそれぞれ0.0
3%以下に規制する。
【0018】
【実施例】次に本発明の実施例を以下に詳述する。表1
に示す組成のTi合金6kgをプラズマ炉により溶解し
て直径100mmのインゴットとし、これより試験片を
切り出して耐磨耗性及び靭延性の評価を行った。尚一部
については表1に示す条件で熱処理を行い、その熱処理
品に対して耐磨耗性,靭延性の評価を行った。
【0019】
【表1】
【0020】ここで靭延性の評価は引張試験の破断伸び
にて行い、また耐磨耗性の評価は以下の試験により行っ
た。 <耐磨耗性評価> 試験方法:大越式磨耗試験 試験条件 相手材:SUJ2リング 滑り距離:200m 滑り速度:0.94m/sec 潤滑油:なし 荷重:6.3kgf
【0021】結果を表1に併せて示している。表1の結
果に見られるようにAl,V,Siを本発明の範囲内で
含有する発明例の場合、Siを含有していない比較例2
のものに比べて何れも耐磨耗性が大幅に向上している。
尚Siを4%より多く含有する比較例1の場合、耐磨耗
性は良好であるものの、Siを過剰に含有することによ
って破断伸びの値が低くなっている。
【0022】これに対してSiを4%以内で含有する本
発明例のものは、一定以上の靭延性が確保されている。
更にO,C,Nを何れも0.18%以下,0.03%以
下,0.03%以下に規制した発明例13,14では、
Si添加に基づくシリサイドの析出にも拘らず靭延性の
低下がより良く抑制され、良好な靭延性が確保されてい
る。
【0023】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更を加えた態様で実施可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%で Al:2〜6% V :18〜30% Si:0.1〜4.0% 残部実質的にTiから成ることを特徴とする耐磨耗性に
    優れたTi合金。
  2. 【請求項2】重量%で Al:2〜6% V :18〜30% Si:0.1〜4.0% 並びにFe,Cr,Ni,Co,Mnの1種若しくは2
    種以上を合計量で2%以下の範囲で含有することを特徴
    とする耐磨耗性に優れたTi合金。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において O:≦0.18% N:≦0.03% C:≦0.03% に規制されていることを特徴とする耐磨耗性に優れたT
    i合金。
JP3417298A 1998-01-30 1998-01-30 耐磨耗性に優れたTi合金 Pending JPH11222642A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104404304A (zh) * 2014-12-20 2015-03-11 常熟市强盛电力设备有限责任公司 风力发电机转子
CN104404302A (zh) * 2014-12-20 2015-03-11 常熟市强盛电力设备有限责任公司 直驱式风力发电机组的转子机构
CN104451257A (zh) * 2014-12-20 2015-03-25 常熟市强盛电力设备有限责任公司 双馈风力发电机机座

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CN104404304A (zh) * 2014-12-20 2015-03-11 常熟市强盛电力设备有限责任公司 风力发电机转子
CN104404302A (zh) * 2014-12-20 2015-03-11 常熟市强盛电力设备有限责任公司 直驱式风力发电机组的转子机构
CN104451257A (zh) * 2014-12-20 2015-03-25 常熟市强盛电力设备有限责任公司 双馈风力发电机机座

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