JPH11223045A - 減震減衝装置及び減震減衝構造 - Google Patents
減震減衝装置及び減震減衝構造Info
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- JPH11223045A JPH11223045A JP2354998A JP2354998A JPH11223045A JP H11223045 A JPH11223045 A JP H11223045A JP 2354998 A JP2354998 A JP 2354998A JP 2354998 A JP2354998 A JP 2354998A JP H11223045 A JPH11223045 A JP H11223045A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 風などによる小さな振動から地震などによる
大きな振動までの幅広い範囲で減震減衝効果を得ること
が出来る減震減衝装置及びこの減震減衝装置を用いた減
震減衝構造を提供する。 【解決手段】 地盤に固定された下部基礎100aと、
前記下部基礎100aの上面に絶縁されて支持された上
部基礎100bと、を有し、水が所定の水位で満たされ
た地下空間内に、少なくとも前記上部基礎100bの一
部が埋没された構造物に具備される減震減衝装置であっ
て、前記上部基礎100bを支持するとともに、鉛直方
向に移動する上部基礎支持部材42と、前記上部基礎支
持部材42の鉛直方向の移動を制御する空気バネ43
と、を備えた。よって、地震時には空気バネ43により
上部基礎支持部材42を移動させて上部基礎100bと
切り放すことが出来ることとなって、地震波の主成分で
あるせん断波を構造物の上部に伝達させないようにする
ことが出来る。
大きな振動までの幅広い範囲で減震減衝効果を得ること
が出来る減震減衝装置及びこの減震減衝装置を用いた減
震減衝構造を提供する。 【解決手段】 地盤に固定された下部基礎100aと、
前記下部基礎100aの上面に絶縁されて支持された上
部基礎100bと、を有し、水が所定の水位で満たされ
た地下空間内に、少なくとも前記上部基礎100bの一
部が埋没された構造物に具備される減震減衝装置であっ
て、前記上部基礎100bを支持するとともに、鉛直方
向に移動する上部基礎支持部材42と、前記上部基礎支
持部材42の鉛直方向の移動を制御する空気バネ43
と、を備えた。よって、地震時には空気バネ43により
上部基礎支持部材42を移動させて上部基礎100bと
切り放すことが出来ることとなって、地震波の主成分で
あるせん断波を構造物の上部に伝達させないようにする
ことが出来る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震、或いは風に
より構造物に作用する震動、衝撃を減ずる減震減衝装置
に関し、特に、流体を用いた減震減衝装置及びこの減震
減衝装置を用いた減震減衝構造に関する。
より構造物に作用する震動、衝撃を減ずる減震減衝装置
に関し、特に、流体を用いた減震減衝装置及びこの減震
減衝装置を用いた減震減衝構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地震、或いは風により構造物に作
用する震動、衝撃を減ずる減震減衝装置として、例え
ば、構造物の屋上に水槽を設け、該水槽に入れた水の動
水圧(慣性力)を利用した装置(例えば、スロッシング
ダンパ)が知られている。この水槽を用いた減震減衝装
置は、構造物が風で揺動した場合、屋上に設けた水槽が
共振することにより構造物の揺動と逆方向の力が作用し
て構造物の揺動を低減させるものである。
用する震動、衝撃を減ずる減震減衝装置として、例え
ば、構造物の屋上に水槽を設け、該水槽に入れた水の動
水圧(慣性力)を利用した装置(例えば、スロッシング
ダンパ)が知られている。この水槽を用いた減震減衝装
置は、構造物が風で揺動した場合、屋上に設けた水槽が
共振することにより構造物の揺動と逆方向の力が作用し
て構造物の揺動を低減させるものである。
【0003】また、より震動の大きい地震に対する免震
装置としては、積層ゴムとダンパとを用いたものが知ら
れている。前記積層ゴムは、鉄板とゴムシートが交互に
サンドイッチ状に積み重ねられた構造を有し、該積層ゴ
ムを構造物と地盤との間に設けて構造物を支持するもの
である。この積層ゴムは、ゴムシートの鉛直方向への体
積変化は拘束されるが、水平方向のゴムシートの変形は
拘束されないようになっていて、鉛直剛性は大きく、水
平剛性は小さくなっている。従って、構造物の固有振動
が長くなることとなって、構造物に作用する水平方向の
地震力を低減させることが出来るようになっている。
装置としては、積層ゴムとダンパとを用いたものが知ら
れている。前記積層ゴムは、鉄板とゴムシートが交互に
サンドイッチ状に積み重ねられた構造を有し、該積層ゴ
ムを構造物と地盤との間に設けて構造物を支持するもの
である。この積層ゴムは、ゴムシートの鉛直方向への体
積変化は拘束されるが、水平方向のゴムシートの変形は
拘束されないようになっていて、鉛直剛性は大きく、水
平剛性は小さくなっている。従って、構造物の固有振動
が長くなることとなって、構造物に作用する水平方向の
地震力を低減させることが出来るようになっている。
【0004】前記ダンパは、水平方向の振動エネルギー
を吸収して、前記積層ゴムの水平方向の変位を抑えるた
めのものである。この種のダンパとしては、例えば、各
種粘性ダンパや各種鋼材ダンパなどがある。
を吸収して、前記積層ゴムの水平方向の変位を抑えるた
めのものである。この種のダンパとしては、例えば、各
種粘性ダンパや各種鋼材ダンパなどがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記水
槽を用いた減震減衝装置は、小さい地震や風に対しては
有効であるものの大きな地震に対しては効果が少ないと
いう問題点があった。一方、前記積層ゴムとダンパによ
る免震装置の場合、大きな地震にも対応出来るようにす
るため、ダンパは振動の入力に対してすぐに応答しない
程度の初期剛性を有するように設定されている。従っ
て、風や小地震などの揺れに対しては十分な免震効果が
発揮されないという問題点を有していた。
槽を用いた減震減衝装置は、小さい地震や風に対しては
有効であるものの大きな地震に対しては効果が少ないと
いう問題点があった。一方、前記積層ゴムとダンパによ
る免震装置の場合、大きな地震にも対応出来るようにす
るため、ダンパは振動の入力に対してすぐに応答しない
程度の初期剛性を有するように設定されている。従っ
て、風や小地震などの揺れに対しては十分な免震効果が
発揮されないという問題点を有していた。
【0006】そこで、本発明は上記問題点を解決するた
めに為されたものであって、風などによる小さな振動か
ら地震などによる大きな振動までの幅広い範囲で減震減
衝効果を得ることが出来る減震減衝装置及びこの減震減
衝装置を用いた減震減衝構造を提供することを目的とす
る。
めに為されたものであって、風などによる小さな振動か
ら地震などによる大きな振動までの幅広い範囲で減震減
衝効果を得ることが出来る減震減衝装置及びこの減震減
衝装置を用いた減震減衝構造を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明では、〜に示す水の性質を利
用した。 水の浮力を利用して構造物を水に浮かせることによ
り、地盤の震動によるせん断波を伝えないようにする。 水の持つ非圧縮性、非粘性を利用して構造物を支持す
る。 動水圧(慣性力)を利用して減震減衝させる。
の手段として、本発明では、〜に示す水の性質を利
用した。 水の浮力を利用して構造物を水に浮かせることによ
り、地盤の震動によるせん断波を伝えないようにする。 水の持つ非圧縮性、非粘性を利用して構造物を支持す
る。 動水圧(慣性力)を利用して減震減衝させる。
【0008】請求項1記載の発明は、主として、、
の作用を利用したものであり、水が所定の水位で満たさ
れた地下空間の地盤に固定された下部基礎と、前記下部
基礎の上面に載置されるとともに、少なくとも一部が水
中に埋没された上部基礎と、を有する構造物の減震減衝
装置であって、前記下部基礎に設けられ、前記上部基礎
を支持するとともに、鉛直方向に移動可能な上部基礎支
持部材と、前記上部基礎支持部材の鉛直方向の移動を制
御する移動制御手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
の作用を利用したものであり、水が所定の水位で満たさ
れた地下空間の地盤に固定された下部基礎と、前記下部
基礎の上面に載置されるとともに、少なくとも一部が水
中に埋没された上部基礎と、を有する構造物の減震減衝
装置であって、前記下部基礎に設けられ、前記上部基礎
を支持するとともに、鉛直方向に移動可能な上部基礎支
持部材と、前記上部基礎支持部材の鉛直方向の移動を制
御する移動制御手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0009】請求項1記載の発明によれば、例えば、常
時は、上部基礎支持部材によって上部基礎を支持するこ
とが出来るとともに、地震時には移動制御手段により上
部基礎支持部材を移動させて上部基礎と切り放すことが
出来ることとなって、地震波の主成分であるせん断波を
構造物の上部に伝達させないようにすることが出来る。
即ち、常時の構造物の鉛直荷重は、移動制御手段によっ
て移動制御された上部基礎支持部材と、水の浮力とによ
って支持される。そして、地震時には、移動制御手段に
よって上部基礎支持材を下方に移動させることにより、
構造物は浮力のみで支持されて地盤と切り放される。こ
れにより、地震によるせん断波は水を介しては構造物に
伝達されないので、構造物に作用する振動、衝撃を減震
減衝させることが出来る。
時は、上部基礎支持部材によって上部基礎を支持するこ
とが出来るとともに、地震時には移動制御手段により上
部基礎支持部材を移動させて上部基礎と切り放すことが
出来ることとなって、地震波の主成分であるせん断波を
構造物の上部に伝達させないようにすることが出来る。
即ち、常時の構造物の鉛直荷重は、移動制御手段によっ
て移動制御された上部基礎支持部材と、水の浮力とによ
って支持される。そして、地震時には、移動制御手段に
よって上部基礎支持材を下方に移動させることにより、
構造物は浮力のみで支持されて地盤と切り放される。こ
れにより、地震によるせん断波は水を介しては構造物に
伝達されないので、構造物に作用する振動、衝撃を減震
減衝させることが出来る。
【0010】ここで、移動制御手段は、例えば、空気
圧、水圧、粘性体等の圧力によって上部基礎支持部材を
支持するものであってもよいし、ストッパーなどを設け
て機械的に支持するものであってもよい。また、水の非
圧縮性を利用して、例えば、常時は封入した水の上に上
部基礎支持部材を置いて支持し、地震時は封入した水を
抜いて上部基礎支持部材を移動させるものであってもよ
い。
圧、水圧、粘性体等の圧力によって上部基礎支持部材を
支持するものであってもよいし、ストッパーなどを設け
て機械的に支持するものであってもよい。また、水の非
圧縮性を利用して、例えば、常時は封入した水の上に上
部基礎支持部材を置いて支持し、地震時は封入した水を
抜いて上部基礎支持部材を移動させるものであってもよ
い。
【0011】請求項2記載の発明は、主として、の作
用を利用したものであり、構造物の基礎に設けられる減
震減衝装置であって、大水槽の内部に小水槽が設けられ
た二層式水槽と、前記二層式水槽の上方に設けられた重
りと、前記重りを支持するとともに、鉛直方向に所定の
力が加わった場合に、前記重りを鉛直方向に振動させる
金属バネと、前記重りに設けられ、鉛直方向に所定の力
が加わった場合に、前記二層式水槽内の水を鉛直方向に
振動させる空気バネと、を備えたことを特徴としてい
る。
用を利用したものであり、構造物の基礎に設けられる減
震減衝装置であって、大水槽の内部に小水槽が設けられ
た二層式水槽と、前記二層式水槽の上方に設けられた重
りと、前記重りを支持するとともに、鉛直方向に所定の
力が加わった場合に、前記重りを鉛直方向に振動させる
金属バネと、前記重りに設けられ、鉛直方向に所定の力
が加わった場合に、前記二層式水槽内の水を鉛直方向に
振動させる空気バネと、を備えたことを特徴としてい
る。
【0012】請求項2記載の発明によれば、構造物の基
礎に設けられられた二層式水槽により、例えば、風など
による水平方向の振動に対して、2槽に分離された水槽
内の水が水平方向に揺動することにより構造物の振動を
抑制させることができる。また、例えば、鉛直方向の地
震動が発生した場合、重りは金属バネとともに上下に振
動して、構造物全体の固有振動数を小さくすることが出
来る。また、重りが鉛直方向に振動すると、この重りに
設けられた空気バネも圧縮、膨張されることとなって、
構造物全体の固有振動数を小さくするとともに、重り自
体の振幅を減衰させることも出来る。また、この空気バ
ネの圧縮、膨張によって水槽内の水位が上下に移動する
ことによっても構造物の振動を押さえることが出来る。
更に、例えば、大きさの異なる二層式水槽にすることに
より、例えば、異なる周期の振動に対してもそれぞれの
水槽内の水のスロッシングすることにより対応出来る。
礎に設けられられた二層式水槽により、例えば、風など
による水平方向の振動に対して、2槽に分離された水槽
内の水が水平方向に揺動することにより構造物の振動を
抑制させることができる。また、例えば、鉛直方向の地
震動が発生した場合、重りは金属バネとともに上下に振
動して、構造物全体の固有振動数を小さくすることが出
来る。また、重りが鉛直方向に振動すると、この重りに
設けられた空気バネも圧縮、膨張されることとなって、
構造物全体の固有振動数を小さくするとともに、重り自
体の振幅を減衰させることも出来る。また、この空気バ
ネの圧縮、膨張によって水槽内の水位が上下に移動する
ことによっても構造物の振動を押さえることが出来る。
更に、例えば、大きさの異なる二層式水槽にすることに
より、例えば、異なる周期の振動に対してもそれぞれの
水槽内の水のスロッシングすることにより対応出来る。
【0013】請求項3記載の発明は、主として、の作
用を利用したものであり、構造物の屋上に設けられる減
震減衝装置であって、縦断面視が凹型状の複数の水槽を
備えたことを特徴としている。
用を利用したものであり、構造物の屋上に設けられる減
震減衝装置であって、縦断面視が凹型状の複数の水槽を
備えたことを特徴としている。
【0014】請求項3記載の発明によれば、例えば、地
震や風などの振動に対し、複数設けられた縦断面視で凹
型状の水槽によって、個々の水槽のスロッシング周期に
ばらつきを持たせることが出来ることとなって、低次振
動から高次振動までの振動に対する減震減衝を効果的に
行うことが出来る。特に、水槽が縦断面視で凹型状とさ
れているので、振動時に広い径の所から狭い径の所を通
ることとなって、水が移動する際いわゆるオリフィス効
果によって減震減衝が図れるようになっている。
震や風などの振動に対し、複数設けられた縦断面視で凹
型状の水槽によって、個々の水槽のスロッシング周期に
ばらつきを持たせることが出来ることとなって、低次振
動から高次振動までの振動に対する減震減衝を効果的に
行うことが出来る。特に、水槽が縦断面視で凹型状とさ
れているので、振動時に広い径の所から狭い径の所を通
ることとなって、水が移動する際いわゆるオリフィス効
果によって減震減衝が図れるようになっている。
【0015】ここで、凹型状の水槽は、水平方向に並列
に設けてもよいし、また、垂直方向に多段に設けてもよ
い。また、水槽の数も特に限定するものではないが、各
々の水槽の水が干渉しないようにさせることが望まし
い。また、水槽は、平面視は、どのようなものでもよ
く、例えば、円形であっても矩形であってもよい。
に設けてもよいし、また、垂直方向に多段に設けてもよ
い。また、水槽の数も特に限定するものではないが、各
々の水槽の水が干渉しないようにさせることが望まし
い。また、水槽は、平面視は、どのようなものでもよ
く、例えば、円形であっても矩形であってもよい。
【0016】請求項4記載の発明は、主として、、
の作用を利用したものであり、構造物の低層部に設けら
れる減震減衝装置であって、縦断面視で凹型状の水槽
と、前記地盤に接続し、空気圧によって水平方向の振動
を減衰する空気ダンパと、前記水槽及び前記空気ダンパ
の空気圧を調整する圧力調整弁と、を備えたことを特徴
としている。
の作用を利用したものであり、構造物の低層部に設けら
れる減震減衝装置であって、縦断面視で凹型状の水槽
と、前記地盤に接続し、空気圧によって水平方向の振動
を減衰する空気ダンパと、前記水槽及び前記空気ダンパ
の空気圧を調整する圧力調整弁と、を備えたことを特徴
としている。
【0017】請求項4記載の発明によれば、例えば、地
震などによる高次振動が生じた場合には、圧力調整弁を
閉じて、空気ダンパの空気圧を高めることにより、水平
方向の振動を減衰させることが出来る。また、風などの
よる低次振動が生じた場合には、圧力調整弁を開いて、
凹型状の水槽内の水を揺動させることにより、慣性力が
作用して振動を減衰させることが出来る。即ち、圧力調
整弁の開閉により、水槽或いは空気ダンパの減震機能を
選択可能であり、その選択に基づいて構造物の低層部に
発生する低次振動或いは高次振動を抑えることが出来
る。
震などによる高次振動が生じた場合には、圧力調整弁を
閉じて、空気ダンパの空気圧を高めることにより、水平
方向の振動を減衰させることが出来る。また、風などの
よる低次振動が生じた場合には、圧力調整弁を開いて、
凹型状の水槽内の水を揺動させることにより、慣性力が
作用して振動を減衰させることが出来る。即ち、圧力調
整弁の開閉により、水槽或いは空気ダンパの減震機能を
選択可能であり、その選択に基づいて構造物の低層部に
発生する低次振動或いは高次振動を抑えることが出来
る。
【0018】請求項5記載の発明は、風や地震等による
振動に対する構造物の減震減衝構造であって、請求項1
〜4に記載された減震減衝装置のうち、少なくとも2つ
以上のものを含んでなることを特徴としている。
振動に対する構造物の減震減衝構造であって、請求項1
〜4に記載された減震減衝装置のうち、少なくとも2つ
以上のものを含んでなることを特徴としている。
【0019】請求項5記載の発明によれば、減震減衝構
造は、請求項1〜4に記載された減震減衝装置のうち、
少なくとも2つ以上を含んでいるので、請求項1〜4に
記載された減震減衝装置個々の効果が得られることは無
論のこと、2つ以上の減震減衝装置を組み合わせること
によって、より確実な減震減衝効果を得ることが出来
る。
造は、請求項1〜4に記載された減震減衝装置のうち、
少なくとも2つ以上を含んでいるので、請求項1〜4に
記載された減震減衝装置個々の効果が得られることは無
論のこと、2つ以上の減震減衝装置を組み合わせること
によって、より確実な減震減衝効果を得ることが出来
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
減震減衝装置及び減震減衝構造を好適に適用した実施の
形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る減震減衝
構造を有する構造物の構成を概念的に示した図である。
図1に示す構造物100は、周囲の岩盤に擁壁10が構
築された地下空間aの底面部に設けられた下部基礎10
0aと、該下部基礎100aの上部に載置された上部基
礎100bと、この上部基礎100bの上部に設けられ
た本構造体100cと、から構成されている。そして、
前記地下空間a内に水が所定の水位に満たされていると
ともに、前記上部基礎100bの一部が水中に埋設され
ている。
減震減衝装置及び減震減衝構造を好適に適用した実施の
形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る減震減衝
構造を有する構造物の構成を概念的に示した図である。
図1に示す構造物100は、周囲の岩盤に擁壁10が構
築された地下空間aの底面部に設けられた下部基礎10
0aと、該下部基礎100aの上部に載置された上部基
礎100bと、この上部基礎100bの上部に設けられ
た本構造体100cと、から構成されている。そして、
前記地下空間a内に水が所定の水位に満たされていると
ともに、前記上部基礎100bの一部が水中に埋設され
ている。
【0021】前記構造物100には、前記上部基礎10
0a内に設けられた第1の減震減衝装置Aと、前記構造
体100cの屋上に設けられた第2の減震減衝装置B
と、前記上部基礎100bの上部に設けられた第3の減
震減衝装置Cと、前記下部基礎100aと上部基礎10
0bの間に設けられた第4の減震減衝装置Dとが備えら
れている。以下、それぞれの減震減衝装置の説明を行
う。図2は、前記第1の減震減衝装置Aの縦断面図を示
したものであり、前記第1の減震減衝装置Aは、支柱1
1,11と、この支柱11,11が貫通された重り12
と、この重り12を支持する金属バネ13,13と、前
記重り12の下方に設けられた2槽式のA水槽14と、
前記重り12の下面に設けられるとともに、先端部が前
記A水槽14の内部に位置する空気バネ15などによっ
て概略構成されている。
0a内に設けられた第1の減震減衝装置Aと、前記構造
体100cの屋上に設けられた第2の減震減衝装置B
と、前記上部基礎100bの上部に設けられた第3の減
震減衝装置Cと、前記下部基礎100aと上部基礎10
0bの間に設けられた第4の減震減衝装置Dとが備えら
れている。以下、それぞれの減震減衝装置の説明を行
う。図2は、前記第1の減震減衝装置Aの縦断面図を示
したものであり、前記第1の減震減衝装置Aは、支柱1
1,11と、この支柱11,11が貫通された重り12
と、この重り12を支持する金属バネ13,13と、前
記重り12の下方に設けられた2槽式のA水槽14と、
前記重り12の下面に設けられるとともに、先端部が前
記A水槽14の内部に位置する空気バネ15などによっ
て概略構成されている。
【0022】前記支柱11は、前記上部基礎100b内
の上面及び下面に接して設けられている。前記金属バネ
13,13は、常時においては、前記重り12を支持す
るが、鉛直方向の地震動が発生した場合には、前記重り
12とともに、前記支柱11,11に沿って鉛直方向に
振動することが出来るようになっている。これにより構
造物100全体の固有振動数を小さくすることが出来る
ようになっている。また、前記重り12が鉛直方向に振
動すると、前記重り12の下面に設けられた空気バネ1
5も圧縮、膨張されることとなって、構造物100全体
の固有振動数を小さくすることが出来るとともに、前記
重り12の振幅を減衰させることも出来る。
の上面及び下面に接して設けられている。前記金属バネ
13,13は、常時においては、前記重り12を支持す
るが、鉛直方向の地震動が発生した場合には、前記重り
12とともに、前記支柱11,11に沿って鉛直方向に
振動することが出来るようになっている。これにより構
造物100全体の固有振動数を小さくすることが出来る
ようになっている。また、前記重り12が鉛直方向に振
動すると、前記重り12の下面に設けられた空気バネ1
5も圧縮、膨張されることとなって、構造物100全体
の固有振動数を小さくすることが出来るとともに、前記
重り12の振幅を減衰させることも出来る。
【0023】前記A水槽14は、例えば、円筒形の外水
槽14aと、この外水槽14aの内部に設けられた円環
状の内水槽14bの2層から出来ている。そして、前記
空気バネ15の先端部が、前記内水槽14b内に挿入さ
れるようになっている。従って、前記空気バネ15の圧
縮、膨張によって前記A水槽14の前記外水槽14a及
び前記内水槽14bの水の水位が上下に変動して構造物
100の振動を押さえる作用が働くようになっている。
また、風などによる水平方向の振動に対しては、2槽に
分離された前記A水槽14内の水が水平方向に揺動する
ことにより、水の慣性力によって構造物100の振動を
抑制させることができるようになっている。
槽14aと、この外水槽14aの内部に設けられた円環
状の内水槽14bの2層から出来ている。そして、前記
空気バネ15の先端部が、前記内水槽14b内に挿入さ
れるようになっている。従って、前記空気バネ15の圧
縮、膨張によって前記A水槽14の前記外水槽14a及
び前記内水槽14bの水の水位が上下に変動して構造物
100の振動を押さえる作用が働くようになっている。
また、風などによる水平方向の振動に対しては、2槽に
分離された前記A水槽14内の水が水平方向に揺動する
ことにより、水の慣性力によって構造物100の振動を
抑制させることができるようになっている。
【0024】図3は、前記第2の減震減衝装置Bの縦断
面図を示したものであり、前記第2の減震減衝装置B
は、2槽式の水槽であって、断面視が凹型状の大水槽2
1の凹み部に、同じく断面視が凹型状の小水槽22が2
段となって設けられた構造を有している。前記大水槽2
1は、例えば、平面視で円形状のタンクであって、外周
部21aが内周部21bよりも高くされることにより、
断面視が凹型状となっている。前記小水槽22も、前記
大水槽21と同様に、例えば、平面視で円形状のタンク
であって、外周部22aが内周部22bよりも高くされ
ることにより、断面視が凹型状となっている。そして、
前記大水槽21及び前記小水槽22は、構造物100が
揺れると内部の水が共振してスロッシングを生じる。こ
の両者の動的作用により構造物100の減震減衝が図れ
るようになっている。
面図を示したものであり、前記第2の減震減衝装置B
は、2槽式の水槽であって、断面視が凹型状の大水槽2
1の凹み部に、同じく断面視が凹型状の小水槽22が2
段となって設けられた構造を有している。前記大水槽2
1は、例えば、平面視で円形状のタンクであって、外周
部21aが内周部21bよりも高くされることにより、
断面視が凹型状となっている。前記小水槽22も、前記
大水槽21と同様に、例えば、平面視で円形状のタンク
であって、外周部22aが内周部22bよりも高くされ
ることにより、断面視が凹型状となっている。そして、
前記大水槽21及び前記小水槽22は、構造物100が
揺れると内部の水が共振してスロッシングを生じる。こ
の両者の動的作用により構造物100の減震減衝が図れ
るようになっている。
【0025】また、一の外周部21a、22aの水が、
振動によって内周部21b、22bを通って他方の外周
部21a、22bに流れる際のいわゆるオリフィス効果
によっても減震減衝が図れるようになっている。更に、
大水槽21と小水槽22の基本固有周期にばらつきを持
たせることによって、低次振動から高次振動までの振動
に対する減震減衝を効果的に行うことが出来るようにな
っている。また、大水槽21の中に小水層22を設ける
ことにより、装置自体をコンパクトにまとめることが出
来る。
振動によって内周部21b、22bを通って他方の外周
部21a、22bに流れる際のいわゆるオリフィス効果
によっても減震減衝が図れるようになっている。更に、
大水槽21と小水槽22の基本固有周期にばらつきを持
たせることによって、低次振動から高次振動までの振動
に対する減震減衝を効果的に行うことが出来るようにな
っている。また、大水槽21の中に小水層22を設ける
ことにより、装置自体をコンパクトにまとめることが出
来る。
【0026】図4は、前記第3の減震減衝装置Cの縦断
面図を示したものであり、前記第3の減震減衝装置C
は、凹型のC水槽31と、このC水槽31に並列して設
けられた空気ダンパとしての圧力タンク32と、この圧
力タンク32内の圧力に応じて水平方向に移動するピス
トン33と、このピストン33と前記擁壁10とに接続
されたピストンロッド34と、前記C水槽31及び前記
圧力タンク32内の空気圧力を調整する圧力調整弁35
などを備えている。前記C水槽31は、例えば、平面視
で円形状のタンクであって、外周部31aが内周部31
bよりも高くされることにより、断面視が凹型状となっ
ている。そして、前記C水槽31は、構造物100が風
などの低次振動によって揺れると内部の水が共振してス
ロッシングを生じる。この両者の動的作用により構造物
100の減震減衝が図れるようになっている。
面図を示したものであり、前記第3の減震減衝装置C
は、凹型のC水槽31と、このC水槽31に並列して設
けられた空気ダンパとしての圧力タンク32と、この圧
力タンク32内の圧力に応じて水平方向に移動するピス
トン33と、このピストン33と前記擁壁10とに接続
されたピストンロッド34と、前記C水槽31及び前記
圧力タンク32内の空気圧力を調整する圧力調整弁35
などを備えている。前記C水槽31は、例えば、平面視
で円形状のタンクであって、外周部31aが内周部31
bよりも高くされることにより、断面視が凹型状となっ
ている。そして、前記C水槽31は、構造物100が風
などの低次振動によって揺れると内部の水が共振してス
ロッシングを生じる。この両者の動的作用により構造物
100の減震減衝が図れるようになっている。
【0027】また、このC水槽31内の空気圧力は、前
記圧力調整弁35によって調整され、高圧時には、前記
スロッシング作用が抑制されるようになっている。前記
圧力タンク32では、前記圧力調整弁35の調整により
高められた空気圧によって、地震などによって生じる高
次の振動を前記ピストン33とピストンロッド34を介
して減震させることが出来るようになっている。従っ
て、圧力調整弁35の開閉により、前記C水槽31或い
は圧力タンク32による減震機能を選択可能であり、そ
の選択に基づいて構造物100の低層部に発生する低次
振動或いは高次振動を抑えることが出来るようになって
いる。
記圧力調整弁35によって調整され、高圧時には、前記
スロッシング作用が抑制されるようになっている。前記
圧力タンク32では、前記圧力調整弁35の調整により
高められた空気圧によって、地震などによって生じる高
次の振動を前記ピストン33とピストンロッド34を介
して減震させることが出来るようになっている。従っ
て、圧力調整弁35の開閉により、前記C水槽31或い
は圧力タンク32による減震機能を選択可能であり、そ
の選択に基づいて構造物100の低層部に発生する低次
振動或いは高次振動を抑えることが出来るようになって
いる。
【0028】図5は、前記第4の減震減衝装置Dの縦断
面図を示したものであり、前記第4の減震減衝装置D
は、下部基礎100aと一体化され、凹み部41aを有
する土台41と、前記土台41の凹み部41a内に挿入
され、前記上部基礎100bを支持するとともに鉛直方
向に移動する上部基礎支持部材42と、前記上部基礎支
持部材42の鉛直方向の移動を制御する移動制御手段と
しての空気バネ43と、この空気バネ43と前記上部基
礎支持部材42に挟まれた押止部材44と、前記空気バ
ネ43に空気圧を送る圧力タンク45と、圧力弁46な
どにより構成されている。前記上部基礎100bは、常
時は、浮力と、前記圧力弁46を閉じて空気バネ43を
介して圧力を前記押止部材44にかけることによる前記
上部基礎支持部材42と前記押止部材44との間の摩擦
力とによって支持されるようになっている。また、地震
時には、前記圧力弁46を開くことによって減圧して前
記上部基礎支持部材42と前記押止部材44との間の摩
擦力を切る。これにより、前記上部基礎100bの支持
が浮力のみとなることとなって、地震波の主成分である
せん断波の上部基礎100bへの伝播を阻止することが
出来るようになっている。
面図を示したものであり、前記第4の減震減衝装置D
は、下部基礎100aと一体化され、凹み部41aを有
する土台41と、前記土台41の凹み部41a内に挿入
され、前記上部基礎100bを支持するとともに鉛直方
向に移動する上部基礎支持部材42と、前記上部基礎支
持部材42の鉛直方向の移動を制御する移動制御手段と
しての空気バネ43と、この空気バネ43と前記上部基
礎支持部材42に挟まれた押止部材44と、前記空気バ
ネ43に空気圧を送る圧力タンク45と、圧力弁46な
どにより構成されている。前記上部基礎100bは、常
時は、浮力と、前記圧力弁46を閉じて空気バネ43を
介して圧力を前記押止部材44にかけることによる前記
上部基礎支持部材42と前記押止部材44との間の摩擦
力とによって支持されるようになっている。また、地震
時には、前記圧力弁46を開くことによって減圧して前
記上部基礎支持部材42と前記押止部材44との間の摩
擦力を切る。これにより、前記上部基礎100bの支持
が浮力のみとなることとなって、地震波の主成分である
せん断波の上部基礎100bへの伝播を阻止することが
出来るようになっている。
【0029】また、第4の減震減衝装置Dについては、
上記の実施の形態以外に下記のものも考えられる。例え
ば、図6に示した別態様の第4の減震減衝装置DDにお
いて、第4の減震減衝装置DDは、下部基礎100aと
一体化され、凹み部51aを有する土台51と、前記土
台51の凹み部51a内に挿入され、前記上部基礎10
0bを支持するとともに鉛直方向に移動する上部基礎支
持部材52と、前記上部基礎支持部材42の鉛直方向の
移動を制御する移動制御手段として排水口53と、排水
弁54が設けられている。即ち、常時は、水の浮力と、
水の非圧縮性を利用して前記凹み部51a内に所定の水
位の水を入れ、周囲を止水するとともに、前記排水弁5
4を閉じて前記凹み部51a内に封入させた水とによっ
て、前記上部基礎100bを支持することが出来るよう
になっている。
上記の実施の形態以外に下記のものも考えられる。例え
ば、図6に示した別態様の第4の減震減衝装置DDにお
いて、第4の減震減衝装置DDは、下部基礎100aと
一体化され、凹み部51aを有する土台51と、前記土
台51の凹み部51a内に挿入され、前記上部基礎10
0bを支持するとともに鉛直方向に移動する上部基礎支
持部材52と、前記上部基礎支持部材42の鉛直方向の
移動を制御する移動制御手段として排水口53と、排水
弁54が設けられている。即ち、常時は、水の浮力と、
水の非圧縮性を利用して前記凹み部51a内に所定の水
位の水を入れ、周囲を止水するとともに、前記排水弁5
4を閉じて前記凹み部51a内に封入させた水とによっ
て、前記上部基礎100bを支持することが出来るよう
になっている。
【0030】また、地震時には、前記排水弁54を開く
ことによって水を排水して前記上部基礎支持部材52の
上部基礎100bの支持を切る。これにより、浮力のみ
によって前記上部基礎100bの支持がなされることと
なって、地震波の主成分であるせん断波の上部基礎10
0bへの伝播を阻止することが出来るようになってい
る。
ことによって水を排水して前記上部基礎支持部材52の
上部基礎100bの支持を切る。これにより、浮力のみ
によって前記上部基礎100bの支持がなされることと
なって、地震波の主成分であるせん断波の上部基礎10
0bへの伝播を阻止することが出来るようになってい
る。
【0031】また、例えば、図7に示した別態様の第4
の減震減衝装置DDDにおいて、第4の減震減衝装置D
DDは、下部基礎100aと一体化され、凹み部61a
を有する土台61と、前記土台61の凹み部61a内に
挿入され、前記上部基礎100bを支持するとともに鉛
直方向に移動する上部基礎支持部材62と、前記上部基
礎支持部材62の鉛直方向の移動を制御する移動制御手
段としての空気バネ63と、この空気バネ63と前記上
部基礎支持部材62に挟まれた押止部材64と、前記空
気バネ63に空気圧を送る圧力タンク65と、圧力弁6
6と、前記上部基礎支持部材62の上面と前記上部基礎
100bの間に設けられた積層ゴム67と、前記上部基
礎支持部材62の下面と前記下部基礎100aの間に設
けられた金属バネ68などにより構成されている。
の減震減衝装置DDDにおいて、第4の減震減衝装置D
DDは、下部基礎100aと一体化され、凹み部61a
を有する土台61と、前記土台61の凹み部61a内に
挿入され、前記上部基礎100bを支持するとともに鉛
直方向に移動する上部基礎支持部材62と、前記上部基
礎支持部材62の鉛直方向の移動を制御する移動制御手
段としての空気バネ63と、この空気バネ63と前記上
部基礎支持部材62に挟まれた押止部材64と、前記空
気バネ63に空気圧を送る圧力タンク65と、圧力弁6
6と、前記上部基礎支持部材62の上面と前記上部基礎
100bの間に設けられた積層ゴム67と、前記上部基
礎支持部材62の下面と前記下部基礎100aの間に設
けられた金属バネ68などにより構成されている。
【0032】前記上部基礎100bは、常時は、浮力
と、前記圧力弁46を閉じて空気バネ63を介して圧力
を前記押止部材64にかけることによる前記上部基礎支
持部材62と前記押止部材64との間の摩擦力とによっ
て支持されるようになっている。また、地震時には、前
記圧力弁66を開くことによって減圧して前記上部基礎
支持部材62と前記押止部材64との間の摩擦力を切
る。これにより、浮力と前記金属バネ68前記上部基礎
100bの支持が浮力のみとなることとなって、地震波
の主成分であるせん断波の上部基礎100bへの伝播を
阻止することが出来るようになっている。また、前記上
部基礎支持部材62の上面には、積層ゴム67が設けら
れているので、水平方向の振動に対しても減衰機能を有
するようになる。また、前記上部基礎支持部材62の下
面に金属バネ68が設けられているので、上下方向の振
動を減衰させることが出来る。
と、前記圧力弁46を閉じて空気バネ63を介して圧力
を前記押止部材64にかけることによる前記上部基礎支
持部材62と前記押止部材64との間の摩擦力とによっ
て支持されるようになっている。また、地震時には、前
記圧力弁66を開くことによって減圧して前記上部基礎
支持部材62と前記押止部材64との間の摩擦力を切
る。これにより、浮力と前記金属バネ68前記上部基礎
100bの支持が浮力のみとなることとなって、地震波
の主成分であるせん断波の上部基礎100bへの伝播を
阻止することが出来るようになっている。また、前記上
部基礎支持部材62の上面には、積層ゴム67が設けら
れているので、水平方向の振動に対しても減衰機能を有
するようになる。また、前記上部基礎支持部材62の下
面に金属バネ68が設けられているので、上下方向の振
動を減衰させることが出来る。
【0033】以上説明した本発明に係る減震減衝構造を
有する構造物100においては、第1の減震減衝装置A
によれば、例えば、風などによる水平方向の振動に対し
て、2槽に分離された水槽14内の水が水平方向に揺動
することにより構造物100の振動を抑制させることが
できる。また、重り12により、例えば、鉛直方向の地
震動が発生した場合、金属バネ13とともに上下に振動
して、構造物100全体の固有振動数を小さくすること
が出来る。また、重り12が鉛直方向に振動すると、こ
の重り12に設けられた空気バネ14も圧縮、膨張され
ることとなって、構造物100全体の固有振動数を小さ
くするとともに、この空気バネ14の圧縮、膨張によっ
て水槽14内の水位が上下に移動することによっても構
造物100の振動を押さえることが出来る。
有する構造物100においては、第1の減震減衝装置A
によれば、例えば、風などによる水平方向の振動に対し
て、2槽に分離された水槽14内の水が水平方向に揺動
することにより構造物100の振動を抑制させることが
できる。また、重り12により、例えば、鉛直方向の地
震動が発生した場合、金属バネ13とともに上下に振動
して、構造物100全体の固有振動数を小さくすること
が出来る。また、重り12が鉛直方向に振動すると、こ
の重り12に設けられた空気バネ14も圧縮、膨張され
ることとなって、構造物100全体の固有振動数を小さ
くするとともに、この空気バネ14の圧縮、膨張によっ
て水槽14内の水位が上下に移動することによっても構
造物100の振動を押さえることが出来る。
【0034】第2の減震減衝装置Bによれば、大水槽2
1、小水槽22によって、例えば、地震や風などの振動
に対し、個々の水槽21,22のスロッシング周期にば
らつきを持たせることが出来ることとなって、低次振動
から高次振動までの振動に対する制震を効果的に行うこ
とが出来る。
1、小水槽22によって、例えば、地震や風などの振動
に対し、個々の水槽21,22のスロッシング周期にば
らつきを持たせることが出来ることとなって、低次振動
から高次振動までの振動に対する制震を効果的に行うこ
とが出来る。
【0035】第3の減震減衝装置Cによれば、例えば、
地震などによる高次振動が生じた場合には、圧力調整弁
35を閉じて、圧力タンク32の空気圧を高めることに
より、水平方向の振動を減衰させることが出来る。ま
た、風などのよる低次振動が生じた場合には、圧力調整
弁35を開いて、C水槽31内の水を揺動させることに
より、慣性力が作用して振動を減衰させることが出来
る。
地震などによる高次振動が生じた場合には、圧力調整弁
35を閉じて、圧力タンク32の空気圧を高めることに
より、水平方向の振動を減衰させることが出来る。ま
た、風などのよる低次振動が生じた場合には、圧力調整
弁35を開いて、C水槽31内の水を揺動させることに
より、慣性力が作用して振動を減衰させることが出来
る。
【0036】第4の減震減衝装置Dによれば、常時は、
上部基礎支持部材42によって上部基礎100bを支持
することが出来るとともに、地震時には空気バネ43に
より上部基礎支持部材42を移動させて上部基礎100
bと切り放すことが出来ることとなって、地震波の主成
分であるせん断波を構造物100の上部に伝達させない
ようにすることが出来る。そして、本構造物100は、
第1〜第4の減震減衝装置(A〜D)が全て配設されて
いるので、より確実な減震減衝効果を得ることが出来
る。
上部基礎支持部材42によって上部基礎100bを支持
することが出来るとともに、地震時には空気バネ43に
より上部基礎支持部材42を移動させて上部基礎100
bと切り放すことが出来ることとなって、地震波の主成
分であるせん断波を構造物100の上部に伝達させない
ようにすることが出来る。そして、本構造物100は、
第1〜第4の減震減衝装置(A〜D)が全て配設されて
いるので、より確実な減震減衝効果を得ることが出来
る。
【0037】なお、上記実施の形態の減震減衝構造は、
第1〜第4の減震減衝装置(A〜D)を全て具備したも
のであるが、各々単独のものであっても、これらのうち
構築条件に応じて複数選択して設けたものであってもよ
い。
第1〜第4の減震減衝装置(A〜D)を全て具備したも
のであるが、各々単独のものであっても、これらのうち
構築条件に応じて複数選択して設けたものであってもよ
い。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、常時は、
上部基礎支持部材によって上部基礎を支持することが出
来るとともに、地震時には移動制御手段により上部基礎
支持部材を移動させて上部基礎と切り放すことが出来る
こととなって、地震波の主成分であるせん断波を構造物
の上部に伝達させないようにすることが出来る。
上部基礎支持部材によって上部基礎を支持することが出
来るとともに、地震時には移動制御手段により上部基礎
支持部材を移動させて上部基礎と切り放すことが出来る
こととなって、地震波の主成分であるせん断波を構造物
の上部に伝達させないようにすることが出来る。
【0039】請求項2記載の発明によれば、構造物の基
礎に設けられられた二層式水槽により、例えば、風など
による水平方向の振動に対して、2槽に分離された水槽
内の水が水平方向に揺動することにより構造物の振動を
抑制させることができる。また、例えば、鉛直方向の地
震動が発生した場合、重りは金属バネとともに上下に振
動して、構造物全体の固有振動数を小さくすることが出
来る。また、重りが鉛直方向に振動すると、この重りに
設けられた空気バネも圧縮、膨張されることとなって、
構造物全体の固有振動数を小さくするとともに、重り自
体の振幅を減衰させることも出来る。また、この空気バ
ネの圧縮、膨張によって水槽内の水位が上下に移動する
ことによっても構造物の振動を押さえることが出来る。
更に、例えば、大きさの異なる二層式水槽にすることに
より、例えば、異なる周期の振動に対してもそれぞれの
水槽内の水のスロッシングすることにより対応出来る。
礎に設けられられた二層式水槽により、例えば、風など
による水平方向の振動に対して、2槽に分離された水槽
内の水が水平方向に揺動することにより構造物の振動を
抑制させることができる。また、例えば、鉛直方向の地
震動が発生した場合、重りは金属バネとともに上下に振
動して、構造物全体の固有振動数を小さくすることが出
来る。また、重りが鉛直方向に振動すると、この重りに
設けられた空気バネも圧縮、膨張されることとなって、
構造物全体の固有振動数を小さくするとともに、重り自
体の振幅を減衰させることも出来る。また、この空気バ
ネの圧縮、膨張によって水槽内の水位が上下に移動する
ことによっても構造物の振動を押さえることが出来る。
更に、例えば、大きさの異なる二層式水槽にすることに
より、例えば、異なる周期の振動に対してもそれぞれの
水槽内の水のスロッシングすることにより対応出来る。
【0040】請求項3記載の発明によれば、複数設けら
れた縦断面視で凹型状の水槽によって、例えば、地震や
風などの振動に対し、個々の水槽のスロッシング周期に
ばらつきを持たせることが出来ることとなって、低次振
動から高次振動までの振動に対する制震を効果的に行う
ことが出来る。
れた縦断面視で凹型状の水槽によって、例えば、地震や
風などの振動に対し、個々の水槽のスロッシング周期に
ばらつきを持たせることが出来ることとなって、低次振
動から高次振動までの振動に対する制震を効果的に行う
ことが出来る。
【0041】請求項4記載の発明によれば、例えば、地
震などによる高次振動が生じた場合には、圧力調整弁を
閉じて、空気ダンパの空気圧を高めることにより、水平
方向の振動を減衰させることが出来る。また、風などに
よる低次振動が生じた場合には、圧力調整弁を開いて、
凹型状の水槽内の水を揺動させることにより、慣性力が
作用して振動を減衰させることが出来る。
震などによる高次振動が生じた場合には、圧力調整弁を
閉じて、空気ダンパの空気圧を高めることにより、水平
方向の振動を減衰させることが出来る。また、風などに
よる低次振動が生じた場合には、圧力調整弁を開いて、
凹型状の水槽内の水を揺動させることにより、慣性力が
作用して振動を減衰させることが出来る。
【0042】請求項5記載の発明によれば、減震減衝構
造は、請求項1〜4に記載された減震減衝装置のうち、
少なくとも2つ以上を含んでいるので、それぞれ個々の
効果が得られることは無論のこと、2つ以上の減震減衝
装置を組み合わせることによりより確実な減震減衝効果
を得ることが出来る。
造は、請求項1〜4に記載された減震減衝装置のうち、
少なくとも2つ以上を含んでいるので、それぞれ個々の
効果が得られることは無論のこと、2つ以上の減震減衝
装置を組み合わせることによりより確実な減震減衝効果
を得ることが出来る。
【図1】本発明に係る減震減衝構造を有する構造物の構
成を概念的に示した図である。
成を概念的に示した図である。
【図2】第1の減震減衝装置の縦断面図である。
【図3】第2の減震減衝装置の縦断面図である。
【図4】第3の減震減衝装置の縦断面図である。
【図5】第4の減震減衝装置の縦断面図である。
【図6】図5と異なる第4の減震減衝装置の縦断面図で
ある。
ある。
【図7】図5及び図6と異なる第4の減震減衝装置の縦
断面図である。
断面図である。
10 擁壁 12 重り 13 金属バネ 14 A水槽 14a 外水槽 14b 内水槽 15 空気バネ 21 大水槽 22 小水槽 31 C水槽 32 圧力タンク(空気ダンパ) 33 ピストン 34 ピストンロッド 35 圧力調整弁 42 上部基礎支持部材 43 空気バネ(移動制御手段) 52 上部基礎支持部材 53 排水口(移動制御手段) 54 排水弁(移動制御手段) 62 上部基礎支持部材 63 空気バネ(移動制御手段) 67 積層ゴム 68 金属バネ 100 構造物 100a 下部基礎 100b 上部基礎 A 第1の減震減衝装置 B 第2の減震減衝装置 C 第3の減震減衝装置 D 第4の減震減衝装置 DD 第4の減震減衝装置 DDD 第4の減震減衝装置
Claims (5)
- 【請求項1】 水が所定の水位で満たされた地下空間の
地盤に固定された下部基礎と、 前記下部基礎の上面に載置されるとともに、少なくとも
一部が水中に埋没された上部基礎と、を有する構造物の
減震減衝装置であって、 前記下部基礎に設けられ、前記上部基礎を支持するとと
もに、鉛直方向に移動可能な上部基礎支持部材と、 前記上部基礎支持部材の鉛直方向の移動を制御する移動
制御手段と、 を備えたことを特徴とする減震減衝装置。 - 【請求項2】 構造物の基礎に設けられる減震減衝装置
であって、 大水槽の内部に小水槽が設けられた二層式水槽と、 前記二層式水槽の上方に設けられた重りと、 この重りを支持するとともに、鉛直方向に所定の力が加
わった場合に、前記重りを鉛直方向に振動させる金属バ
ネと、 前記重りに設けられ、鉛直方向に所定の力が加わった場
合に、前記二層式水槽内の水を鉛直方向に振動させる空
気バネと、 を備えたことを特徴とする減震減衝装置。 - 【請求項3】 構造物の屋上に設けられる減震減衝装置
であって、 縦断面視が凹型状の複数の水槽を備えたことを特徴とす
る減震減衝装置。 - 【請求項4】 構造物の低層部に設けられる減震減衝装
置であって、 縦断面視で凹型状の水槽と、 前記地盤に接続し、空気圧によって水平方向の振動を減
衰する空気ダンパと、 前記水槽及び前記空気ダンパの空気圧を調整する圧力調
整弁と、 を備えたことを特徴とする減震減衝装置。 - 【請求項5】 風や地震等による振動に対する構造物の
減震減衝構造であって、 請求項1〜4に記載された減震減衝装置のうち、少なく
とも2つ以上のものを含んでなることを特徴とする減震
減衝構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2354998A JPH11223045A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 減震減衝装置及び減震減衝構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2354998A JPH11223045A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 減震減衝装置及び減震減衝構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11223045A true JPH11223045A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12113576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2354998A Pending JPH11223045A (ja) | 1998-02-04 | 1998-02-04 | 減震減衝装置及び減震減衝構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11223045A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017095905A (ja) * | 2015-11-19 | 2017-06-01 | 鹿島建設株式会社 | 構造物の支保構造及び支保方法 |
-
1998
- 1998-02-04 JP JP2354998A patent/JPH11223045A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017095905A (ja) * | 2015-11-19 | 2017-06-01 | 鹿島建設株式会社 | 構造物の支保構造及び支保方法 |
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